COMMUNE
2000/09/01(No298 p48)
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No298号 2000年9月号〈2000年9月1日発行) 定価 315円(本体価格300円+税) |
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にゅーず&レビュー 南朝鮮・韓国/南北分断打破へ立ち上がる人民 室田 順子 7・1国労臨時大会 三里塚ドキュメント(6月) 内外情勢(6月) 日誌(5月) |
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飛躍に向け第一歩長谷川英憲候補(革新無所属)を押し立てた衆議院選挙東京8区(杉並区)の闘いは、惜しくも当選をかちとることはできなかったが、22799票を獲得し、国政初挑戦にして闘う労働者党への飛躍の第一歩を印すことに成功した。自公連立政権とファシスト石原都政、その先兵としての石原伸晃と真っ向から対決し、介護保険廃止の大住民運動に取り組み、獲得した貴重な一票一票であった。自民党はもとより、民主党、日本共産党という反動と対決し、労働者人民の自己解放的決起によって政治の根本的変革をかちとろうとする、まったく新しいタイプの政治勢力として登場したのである。自公保3党は議席を大幅に減らし、森政権はきわめて不安定な出発を強いられた。衆院選決戦はこの森政権に対する新たな闘いの開始である。 7月1日、「JRに法的責任なし」として全面降伏の4党合意をのむ解決案の臨時大会での決定を図る国労本部のもくろみは、国労闘争団を始めとする怒りの決起で粉砕された。「私たちの人生を本部の勝手な都合で決めないでください」という北海道闘争団の家族の訴えにあるように、首を切られた当該の労働者の意志をふみにじった決定など、どんなことがあっても許せるはずがなかった。演壇占拠というやむにやまれぬ手段で採決を阻止したのはあまりにも当然の正当防衛である。この行動を「暴挙」とか「大会破壊の暴力行為」などと呼んで、デマに基づく反動的キャンペーンを張り、続開大会を開いて一気に決定しようとする策動が強まっている。闘争団と家族を切り捨て、国労を死に追い込む攻撃を絶対に許してはならない。 南北朝鮮の首脳会談以後、朝鮮人民の南北統一を求める闘いは、在韓米軍撤退の闘争と結合してかつてない広がりを示している。沖縄サミットは、帝国主義強盗どもの争闘と談合の場であると同時に、この朝鮮人民と真っ向から対立する、朝鮮侵略戦争のための会議だ。闘う朝鮮人民と連帯して、沖縄基地撤去を掲げて闘いを爆発させなければならない。7月3日の米兵の少女に対する暴行未遂事件は、「家のなかにいても安全ではないのか」という激しい怒りをかきたてている。稲嶺知事さえ「沖縄にはマグマがたまっている」といわざるをえないほど、闘いの気運は燃え上がっている。沖縄闘争の圧殺と名護新基地建設のために沖縄サミットを設定した日帝の意図とはうらはらに、沖縄人民およびこれと連帯する人民の闘いは必ず爆発する。 石原都知事は、排外主義をあおり、自衛隊を動かして、9・3治安出動演習を強行しようとしている。東京を軍都につくりかえ、戦争国家づくりを推進するものだ。「自衛隊の銃口はわれわれ(人民)に向いている」と、反戦自衛官の吉本守人さんは言っているが、まさに治安出動は、闘う労働者人民、在日アジア人民を圧殺する攻撃である。行政のトップが「不法入国をした外国人は犯罪者集団」ときめつけるデマを振りまき、自衛隊を「三軍」と呼んで動かそうとしているのだ。とんでもない状況である。しかも石原は、憲法を破棄せよと叫び、ガイドラインに率先協力すると誓い、日帝の朝鮮・中国侵略戦争を推進しているのだ。9・3演習を絶対に阻止しなければならない。関東大震災における朝鮮人・中国人大虐殺、終戦直後の朝鮮人・中国人の青空市場に対する襲撃事件に匹敵する新たな排外主義攻撃を粉砕しよう。(た) |
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