ZENSHIN 2008/08/25(No2356 p06)
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週刊『前進』(2356号1面1)(2008/08/25 )
11月1万人大結集で時代を変えよう! 「生きさせろ」のゼネストを
4者4団体路線をぶっ飛ばし1047名闘争に勝利しよう
橋下打倒! 自治労大会決戦へ
世界で爆発する賃上げスト
閣僚の靖国参拝を弾劾してデモ 「労働者の団結で改憲・戦争ぶっとばそう 福田政権を打倒しよう!」の横断幕を掲げ、動労千葉、民主労総を先頭にデモ。青年労働者の躍動あふれるデモコールに沿道から注目が集まった(8月15日 市谷)
「おれたちはこんなすごい力を持っているんだ!」――6・29サミット粉砕決戦の圧倒的な勝利感は、7〜8月の激闘をもってさらに大きな確信となり、いよいよ11月1万人大結集への総決起が始まっている。
「労働者は闘うことなしに生きられない。生きさせろ!」と、日本と世界のいたる所で、毎日のように労働者の集会とストライキ、農民・漁民のデモや休漁ストが闘われている。さらに食糧暴動が爆発している。
労働者がこれだけ働いても、なお生きていけない低賃金。青年労働者を首切り自由の「モノ」として使い捨てる非正規雇用。生活保護水準を下回る最低賃金。しかもその上に日本の労働者の税負担率は、今や収入の4割を超えている。これで「おとなしく」していられようか! いま世界のストライキの7割以上が「賃上げ要求スト」だ。そうだ! 自分が、家族が、仲間が食べていける賃金のために闘うことほど、堂々たる人生がほかにあるか! 「生きさせろ!」の叫びこそ、人間として、階級として最高の誇り高い要求でありスローガンだ。
11月労働者集会は、「生きさせろ!」の賃上げゼネストへの司令塔だ。ここから09春闘の爆発も、世界革命も始まる。11月に向け青年・学生を先頭として9・27ワーカーズアクションに全国で立とう! 11月1万人大結集の力で時代を変え、プロレタリア世界革命の火柱を吹き上げよう! 職場とキャンパスと街頭から、11月総決起の大運動を巻き起こそう。
感動的勝利開いた8月闘争
「被爆63周年8・6ヒロシマ大行動」では、ウイークデーにもかかわらず広島県立総合体育館に1900人が大結集して反戦反核集会がかちとられ、広島市内での戦闘的大デモが闘いとられた。
この日の朝には、福田首相の祈念式典出席を直撃する500人の弾劾デモがたたきつけられた。前日5日には、「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」が500人で成功し、さらに全国学生集会と、8つの産別でそれぞれ開催された交流会も、団結を強め拡大するものとして闘いとられた。
また8月9日午前11時2分、長崎に原爆が投下された時間に、怒りのデモ隊は福田首相に肉薄し、式典出席を激しく弾劾した。前日8日には、被爆63周年長崎反戦反核集会が115人の結集をもって大成功した。
これらの全行動をともに闘いぬいたアメリカのUTLA(ロサンゼルス統一教組・4万8000人)・CAMS(校内の軍国主義に反対する連合)代表のアーリーン・イノウエさんは、ヒロシマ・ナガサキ行動にUTLA委員長のメッセージを組織してきた。さらに法大弾圧反対決議・署名運動と11月集会参加を、UTLAで組織すると発言した。アーリーンさんはこうして、自分の実践で私たちのなすべき方針をすべて示してくれた。
8・15闘争もまた歴史的な闘いとなった。この日朝8時過ぎ、法政大学前に集まった労働者と学生は、前日に3人の学生が法大弾圧で不当にも起訴されたことへの怒りも激しく、靖国参拝弾劾の180人のデモを闘いとった。午後には、なかのZEROホールでの8・15集会に580人が結集。『蟹工船』をテーマに、今こそ資本と闘い労働者の団結に生きよう、団結してこの社会を変えようと真っ向から宣言する集会となった。
朝からの靖国行動をともに闘いぬき、午後の集会の特別報告に立った韓国・民主労総ソウル地域本部(15万人)イジェヨン本部長は、「韓国と日本の労働者が、それぞれの国のバラバラな組織ではなく、一つの組織に新たに生まれ変わって闘っていけるように頑張ろう」と訴えた。これを受けて動労千葉の田中委員長は、「私たちの本当の声を、大きな声で、包み隠さず、一歩もひかず訴えて、11月1万人結集を絶対に実現しよう」と、11月1万人決起の核心課題を熱烈に提起した。
ある交運労働者は、これへの感激から会合に『前進』を数十部持ち込み、オルグに決起し、1日で20部を販売。そのうちの4部が定期購読となった。とりわけ今、青年労働者と学生が続々とマル青労同、マル学同への結集を開始している。労働者は今、本当に怒っているのだ。そして本物の革命路線を求めている。
6・29で動労千葉・田中委員長が、「もう社会の隅々まで(労働者の怒りという)燃料は山積みになっている。これに火をつけ、団結を作り上げることが我々の仕事だ」と、声を限りにアピールした。そのとおりだ。階級の根底からの怒りに、今こそ団結と革命の火をつけようではないか。
〈労農連帯〉−10・5三里塚へ
この間の闘いを切り開いたのは、「権力奪取、共産主義への道は、はるか彼方の不確定の未来の問題ではなくて、日々の階級的実践の中で準備されていく」という、マルクス『共産党宣言』の精神であり、階級的労働運動路線の実践、青年労働者・学生を先頭とした闘う同志たちの自己解放性あふれる活き活きとした決起だ。その最も根源的な扉をこじ開けたものこそ、〈7月テーゼ>=マルクス主義による武装であり、それと同時に労働者の本質的な革命性をとことん信頼して闘う、動労千葉労働運動の実践であった。
動労千葉が切り開いた国際連帯、国境を越えた労働者の団結は、今やすさまじい威力を発揮して発展している。5・1メーデーでの米・イラク労働者の国際連帯、イラクやイランにおける労働者階級の闘いの発展、韓国・民主労総の闘いと「8・15」の地平、それと連動した在日・滞日外国人の決起の開始。ここに抑圧民族と被抑圧民族の分断を根底から打ち破る、労働者階級の国際的な団結回復への巨大な突破口が切り開かれつつある。
さらに全世界的な革命情勢の急速な成熟は、プロレタリア革命勝利に向けた労農同盟の新たな発展を切実に求めている。
階級闘争の歴史の中で農業と食糧のもっている位置は大きい。フランス革命やロシア革命も、日本の戦後革命も、「食べ物」と戦争への怒りだ。今年に入り、食料品が急激に値上がりして、多くの労働者人民がオカズを減らし、食事の回数まで減らされている。一方では、農民・漁民の怒りが爆発している。この怒りと労働者階級の怒りとの合流こそ、われわれの責務だ。11月労働者集会で労農連帯・労農同盟の新たな段階を切り開こう。
かつて市東東市さんは、「自分が第二の大木よねになる」と言い切った。大木よねさんの戦闘宣言、「おらの身はおらの身であっておらの身でねえだから」に示される反対同盟の「農地死守」は、労農連帯とプロレタリア革命に農民の未来を展望して闘う、革命的な路線であり闘いだ。10・5三里塚現地闘争に、全国から総結集し、市東孝雄さんに対する農地強奪を粉砕しよう。
青年はマル青労同に入ろう
日帝経済の4〜6月期のGDP速報値は年率2・4%減とマイナス成長に転落し、輸出も設備投資も個人消費も総崩れだ。福田改造内閣は「骨太方針Y」も先送りせざるをえないほどガタガタで、絶望的危機である。
その上、7月末に『ニューズウィーク』誌で「最後の砦のファニーメイとフレディマック危機で米住宅市場は崩壊、世界の金融危機に激震」「5兆2000億ドル(570兆円!)の債務を納税者に負担させる」と報道されたことが、いよいよ現実化してくる。
こうした世界金融大恐慌の爆発の中で米帝は、グルジアのNATO加盟やチェコとポーランドへのMD(ミサイル防衛)配備の策動でロシアに攻勢をかけている。さらにグルジアと南オセチアをめぐる米欧とロシアの激突情勢が、新たな世界戦争危機を激成している。新自由主義の破産は帝国主義間(大国間)の争闘戦と資源・領土の略奪戦を、軍事衝突を含めていよいよ激化させているのだ。
侵略戦争・世界戦争で労働者の団結を破壊して生き延びようとする最末期帝国主義を、今こそ労働者国際連帯とプロレタリア革命で打倒するために闘う時代が来た。
このような「戦争か革命か」の時代、第1次大戦の勃発に対して第2インター指導部が一夜にして転向し、ドイツ革命を血の海に沈めた。それが「プロレタリア革命の背教者」=カウツキーだった。21世紀革命のもっとも悪質な体制内派=「現代のカウツキー」として革命の破壊、動労千葉と11月集会の破壊にのみうごめく塩川一派を打倒しよう。
国鉄1047名闘争解体の攻撃が全面的に激化している。この策動の本質は、日本における新自由主義攻撃を動労千葉がストで粉砕し、今も国鉄闘争に決着をつけられないどころか、JR体制打倒の第2次国鉄決戦が爆発しつつあることへの、敵の危機感と焦りだ。この日帝の4者・4団体路線の攻撃は、大阪府知事・橋下を先兵にした自治労解体・200万人首切りの大攻撃と完全に一体だ。
だが攻撃は逆にチャンスでもある。第2次国鉄決戦と6大産別決戦の発展をかちとろう。橋下府政打倒を真っ向から掲げて、8・28〜29自治労大会決戦に総決起しよう。
11月労働者集会への結集を、自分の怒り、肉声をもって、職場ビラで訴えよう。腐った体制内の組合幹部と激突し、大衆的な分岐をつくり出そう。職場でまず、ともに闘う一人の仲間をつくり、さらに集団的な決起の展望を開き闘おう。
そのためにも労働者の革命的な新聞『前進』を読み、拡大しよう。すべての闘う青年労働者・学生は、マル青労同・マル学同にどんどん結集しよう。そしてマルクス主義と職場の団結を武器に、ともに革命をやろう!
歴史は激しく動いている。11月労働者集会を、獄中で闘う星野文昭同志、20人の学生同志たちとともに、あくまで「大胆に広く、広く大胆に」、職場とキャンパスと街頭に思い切って飛び出し、闘いぬこう。
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週刊『前進』(2356号1面2)(2008/08/25 )
8・15闘争 民主労総ソウル本部と団結固く
“労働者は一つになり闘う”
8月15日朝、閣僚の靖国神社参拝を徹底弾劾するデモが、反戦共同行動委員会の主催で闘いとられた。(関連記事3面)
靖国神社の至近距離に位置する法政大学正門前の土手公園に8時半、首都圏を中心に180人の労働者・学生が結集した。この時刻ですでに容赦のないカンカン照りだが、酷暑をものともせず侵略翼賛施設=靖国への怒りと日帝打倒の闘志をたぎらせて登場した。
最初に司会の北島邦彦杉並区議が、「8・15を全世界に革命をアピールする日として闘いとろう」と呼びかけ、ともに闘う同志として韓国民主労総の3人が参加していることを紹介した。
全学連の織田陽介委員長が次のように基調を提起した。「昨日3人の学友が起訴された。目の前の法政大学にビラまきに入ったら逮捕、起訴! だが3人は完黙を貫いて勝利した。
グルジアに米軍が乗り込んで戦争挑発を行い、これに激しくロシアが対抗して戦争がすでに火を噴いている。法大闘争での合計20人の起訴も、戦争情勢下の大弾圧だ。
福田政権は戦争で奪った領土の領有権を主張している。戦争と排外主義で労働者を分断しようとしている。靖国の本質もここにある。6・29サミット粉砕闘争で切り開いた日韓労働者の国際連帯はこんなことで破壊されない。今日この場から、11月1万人結集への闘いを始めよう!」
動労千葉の川崎昌浩執行委員が闘いの決意を述べた。「かつて朝鮮・中国に侵略した日本の労働者階級が、今どう闘うかが問われている。労働者の国際連帯をさらに発展させ、職場から決起し、今度こそ11月集会に1万人の結集を」と訴え、動労千葉も全力で組織拡大に取り組むことを表明した。
民主労総ソウル地域本部のイジェヨン本部長が発言に立った。
「イミョンバク政権の民営化政策に対し、数万の民衆が立ち上がった。警察は催涙ガスや盾で暴力的に抑えつけようとした。法政大学でも、機動隊や私服刑事が厳重に取り囲んでいるが、彼らは何を恐れているのか。学生の不屈の闘いの勝利のためにさらに組織化を進め、多くの民衆と合流し、ひとつの波となって闘いましょう」と熱烈な連帯アピールを行った。
「福田政権を打倒しよう」と大書した横断幕、そして民主労総の白い旗と動労千葉の赤い動輪旗を先頭に、デモが出発した。「団結して戦争止めよう!」「職場から反乱起こそう!」と、青年労働者と学生の元気なコールが、厳戒の靖国・法大周辺に響き渡った。行く手を遮るほどのまぶしい照り返しの中で全員が汗だくになりながら、デモは外堀通りを進んだ。沿道からの注目度は高く、マンションのテラスから笑顔で大きく腕を振る人も。防衛省間近の公園までのデモをやりぬき、11月総決起を誓い合った。
(写真 靖国神社近くの法政大学正門前の土手公園で、デモ出発前にシュプレヒコール)---------------------------------------------------
週刊『前進』(2356号2面1)(2008/08/25 )
1万人結集で時代動かそう
11・2全国労働者集会の課題と展望
腐った組合幹部たちと激突し大衆的分岐を作りだすことだ
動労千葉・田中康宏委員長に聞く
全日建運輸連帯労組・関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合・港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組が呼びかける11・2全国労働者総決起集会にむけ、その課題と展望について動労千葉・田中康宏委員長に語っていただいた。(編集局)
労働者の団結こそ社会を変える
――田中委員長はこの間、11月集会への1万人の結集にこだわって訴えておられます。
いま膨大な労働者が「がまんならない」という怒りを抱えています。だけどみんな、その怒りをどうしたらいいのか分からない。『蟹工船』情勢や秋葉原事件は、それを象徴的に示しています。われわれは今年前半、こうした現実と向きあい、時代との関係で求められているものとのギャップを埋めるために必死に格闘してきました。この飛躍の連続の中に身を置き続けたことで、非常に大きな前進を切り開いたと思っています。
サミット粉砕を掲げた6・29渋谷デモでは、参加者全員が本当にひとつに団結して闘い抜きました。だからこそ誰もが「もっと力があれば!」と痛切に感じたと思うんです。ここを突破するのが11月集会です。だから1万人結集にこだわって訴えています。これを実現できたら、世の中は変わり始めます。時代が動き出し、11月集会派が怒りの声を倍々ゲームで結集する過程が始まる。そういう確信をもって、職場の仲間に大胆に結集を訴えて欲しいですね。
――多くの仲間が職場闘争に踏み込んだことも重要でした。
われわれが、こういう展望を実感をもってつかみとることができるようになったのは、自らの職場・生産点で非和解の闘いを始めたからです。怒りの声は社会に満ちあふれている。問題は、われわれがこうした怒りの声を代表する存在として登場しきれていないことにある。だから、とにかく職場で具体的な闘いを開始しよう、と。そこで突き当たった問題を必死で突破する中にこそ可能性がある――この道を選択して全員が突っ込んできたわけです。その意味で、若い仲間たちが「世界は革命情勢だ」「労働運動の力で革命をやろう」という鮮明なスローガンを掲げたことは決定的でした。自分自身がそういう立場に立ち、実際に職場闘争を始めたことで初めて時代が見えてきた。逆に「労働者なんてダメだ」と思っている人にとっては、全然違って見えるはずです。絶望しか感じられない。
――前進を切り開いてきた力はどこにあるのでしょう。
一言で言えば路線の力です。6・29渋谷デモや法政大での闘いに示された戦闘性と団結を生んだのは階級的団結の思想と路線です。結局、当たり前の原点に返ったということですよね。つまり〈資本と労働者階級の非和解性>であり〈団結した労働者自身の中にこそ社会を変える力がある>ということです。これを、すべての仲間が実感したことが決定的に大きかった。
(写真 8・15集会で特別報告) つかんだ確信を武器にさらに前へ
――その点をもう少し、詳しく聞かせて下さい。
つまるところ「支配」とは、労働者が本来持っている力に気づかせないということじゃないですか。労働者を分断し、労働者の団結した力を徹底的に抑え込み、一人ひとりの労働者には「おれたちにはそんな力はない」と思いこませていく。そういう意味で体制内派は、労働者階級内部で支配階級のイデオロギーを代表している面があります。たえず「労働者階級には力がない」と言って、別のものにすり替えていくわけですから。
敵は「企業がつぶれたら労働者は生きていけない」という論理や、自治体の赤字を振りかざして攻撃してくる。この攻撃を打ち破っていくためには、労働者階級としてのものの見方がきちんとしてないといけない。「敵がなんと言おうと俺たちは世の中をこう見るんだ」というものがないといけない。それがマルクス主義だと思うんです。
みんなが「労働者階級こそが社会の主人公だ」「労働者の団結した力こそが社会を根底から変えられるんだ」ということに気づいた時、その力は爆発的に発揮される。だから路線が大事なんです。われわれはこの間の闘いをとおして、こうした時代を動かす核心をつかんだ。労働者が自らの手にマルクス主義を取り戻したと言ってもいい。さらに闘いをもう一歩進め、いよいよこの力を爆発的に発揮する時が来たということです。
恐慌・インフレ・世界戦争の時代
――今の腐りきった社会の状況をどう見ていますか。
ぼくは資本主義体制そのものの末期症状だと思っています。
G8サミット以降に起こっている事態は重大です。この間、アメリカの住宅金融公社2社が事実上の経営破綻(はたん)に陥りました。さらに、アメリカでの新車販売台数が6月は2割も減少したことも大きい。住宅や自動車産業は、あらゆる業種に影響がおよぶ基幹中の基幹ですから。サブプライムローン問題を発端にして米経済が恐慌に入り、それがついに実態経済にまでおよび始めた。しかも重大なことに、それが戦争の拡大を生み出している。グルジア情勢です。米帝は明白にグルジアを支持し、アメリカとロシアが真っ向から衝突している。カスピ海・中央アジアの石油、天然ガスといった資源・勢力圏の争奪が絡んだ事態です。
――日本の福田政権も大変な行き詰まりに直面しています。
こうした世界的危機の中で、日本帝国主義は文字どおり最弱の環になっています。8月の月例経済報告で政府はついに「景気は弱含み」と書かざるをえなかった。彼らの言い方は意味が分かんないんだけど、要するに「景気が悪くなった」ということです。GDP(国内総生産)の4〜6月期速報値も、年率で2・4%マイナスになった。日銀も19日、景気判断を「停滞」に下方修正しました。「停滞」という表現をとったのは10年ぶりです。いよいよ危機的な事態に入ったことを彼ら自身がごまかしきれなくなった。こうした中で税収が激減し、国家財政の破綻を爆発的に生み出そうとしている。しかし福田政権は消費増税はすぐには打ち出せない。選挙をやれば確実に負ける。まったく出口がない。これが今の日本の支配階級の姿です。
――労働者にとって、それは何を意味するのでしょう。
恐慌とは、経済が一気に収縮することです。その中で膨大な労働者が首を切られ、年金も医療も破壊され、より一層の犠牲が労働者に押しつけられていく。しかも同時に、全世界でインフレに火が付いた。これは徹底的に、労働者の生きる権利を奪いつくします。いよいよ支配階級と労働者階級が真正面から激突せざるを得ない情勢に入ったということです。
――国鉄闘争をめぐっても重大な動きが始まっています。
いま1047名解雇撤回闘争が重大な岐路に立っています。鉄建公団訴訟控訴審で南裁判長が裁判外の和解を投げかけました。それに対して冬柴国交相(当時)が「解決に向けて努力する」と言い、国労の高橋伸二委員長は大会で「裁判所の提案を受け入れる」と言明した。
JR労働運動をめぐる根底的な流動
これは、1047名闘争と国鉄労働運動の解体を狙う大攻撃です。国労をつぶし連合化することが狙いです。そして1047名闘争が終われば、JR東日本は革マルを最終的に切り捨てる方向に動きます。JR資本はここで、非正規職化・外注化を一挙に進めようとしている。つまりJR労働戦線をめぐる根底的な大再編が起きる。
――労働者階級全体にとっても大変な決戦ですね。
敵はなぜ今、1047名闘争の解体に踏み込んできたのかが重要です。国鉄分割・民営化攻防に決着がつかないと支配階級は次に進めないんです。
この間、公務員200万人首切り攻撃の全体像が見えてきました。社会保険庁の解体・民営化をめぐっては本当にひどいことが行われています。組合活動家や被処分者は全員解雇。ある意味で国鉄分割・民営化以上です。千葉では銚子市立病院の突然閉院・全員解雇というむちゃくちゃな攻撃が始まっている。大阪府の橋下知事は“大阪府の発展的解消”を公言して道州制に突き進んでいる。社保庁型や銚子市立病院型、夕張型や大阪型、あるいは市場化テストや指定管理者制度――あらゆるやり方で公務員200万人首切りと民営化をやるということです。そして、これをやりきるために支配階級は1047名闘争をここでつぶす決断をしたんです。
――あらゆるところで闘いの火の手があがり始めています。
そのとおりです。われわれの闘いいかんではもう一度、民営化をめぐる新たな大決戦になる。国鉄分割・民営化攻撃の決着を許さず、20年以上にわたって闘い続けてきたことがどれほど大きかったのか。いよいよ1047名闘争が、労働運動全体の再生をかけたワクワクするような位置にせり上がってきているんです。巨大な可能性ですよ。その時に「1047名闘争は賞味期限切れ」なんて言っている連中は絶対に許せない。
――この大流動情勢の中で動労千葉はいかに闘いますか。
動労千葉としては、組織拡大闘争をなんとしても前進させることだと考えています。これをやりぬけば、どんな攻撃が来ようが決定的チャンスに転ずることができる。日本の労働運動の歴史には、労働組合が国家権力と真正面から闘って団結を守り抜いた前例もなければ、さらに組織拡大した例はなおさらない。原則を貫く闘いは「玉砕の道だ」などと言われてきた。だけど、その動労千葉だけが組織を拡大して展望を開いているとなったら、1047名闘争―国鉄戦線はもとより労働運動全体にすごいインパクトになる。
みなさんの職場でも、今はまだ小さな闘いであったり、一人からの闘いかもしれない。だけど“ここをぶちぬけば全体が動き出す”という飛躍点が必ずあるはずです。11月に向かって、どんなに困難でも、そこで勝負しようと訴えたいですね。
「生きさせろ」のゼネストを掲げ
――11月労働者集会への1万人結集を実現するカギは。
徹底して分岐を生み出すことにあると思っています。現場の労働者の怒りと、腐った組合幹部たちとの公然たる激突を作り出し、大衆的な分岐を作ることです。11月まで徹底的にそこにこだわって欲しい。いま全世界で津波のようにストライキが闘われていますが、これも一般的に盛り上がっているわけじゃない。どこでも労働運動をめぐる激しい分岐と衝突の中から闘いが始まっているんです。
多くの労働者はいま、自らの怒りさえ奪われている現実にあります。怒りを抑え込んでいる体制内労組幹部たちとの公然たる激突を作り出すことは、怒りと団結を取り戻す闘いそのものなんです。そのことをとおして初めて、資本や当局との非和解的闘いもやり抜ける。
――今年の11月集会の具体的な課題を聞かせて下さい。
11月集会にむかって打ち出すべき第一の課題は、“「生きさせろ!」のゼネストが今こそ必要だ”ということを真正面から訴えることです。インフレに本格的に火が付き、食っていけない現実がこれから労働者、農民、漁民を襲います。資本の側は、なお一層の賃下げと首切りで突っ切ろうとしている。御用組合は、もうお手上げで一切何もしない。これに対抗するのは「大幅賃上げ獲得」を掲げたストライキしかない。さらに言えば、最低賃金を大幅に引き上げさせなければなりません。
「生活防衛」や「大幅賃上げ」という当たり前のスローガンの中に、根底的な社会変革の欲求が宿る時代が来たということです。新自由主義との対決をもう一段階レベルアップして、より大衆的な規模で打ち抜くという課題が、われわれに突き付けられていると感じています。
「ここまでやられてストぐらいやらないでどうするんだ」と考え始めている労働者は、膨大に存在しています。「生きさせろ!」のゼネストを呼びかけてもぜんぜん浮くような状況じゃない。ここが重要なんです。われわれ11月集会派が、この怒れる労働者を本当に代表できるのかどうか。最初は休暇闘争から始めるしかないかもしれない。だけど、09春闘にむけて闘いを具体的に始めないといけない。「この日に集まれ!」というような闘争日程についても、呼びかけ3労組や実行委員会でも議論を始めたいと思っています。
(写真 8・6ヒロシマ大行動の先頭に立つ田中委員長) 「解雇撤回」捨てた政治解決許さない
第二の課題は、やはり1047名闘争です。解雇撤回を取り下げ、動労千葉を排除して闘いを分断する政治解決など絶対に粉砕しなければなりません。
今年の11月集会は、この国鉄1047名闘争を先頭に、これから始まる大民営化攻撃との一大決戦を宣言する集会です。怒りをたぎらせている4大産別の労働者も、非正規職の労働者も全員集まれと訴える。われわれ国鉄労働者はその最先頭に立ちます。新自由主義攻撃粉砕、民営化粉砕の総決起集会にするということです。
第三の課題は、国際連帯闘争をさらに飛躍的に発展させることです。「万国の労働者、団結せよ!」の鮮明なアピールをここで発する。今年の8・15集会で民主労総ソウル地域本部のイジェヨン本部長は「それぞれの国のばらばらの組織ではなく、ひとつの組織として闘おう」とまで訴えています。“全世界の労働者がひとつになって闘うしかない”――真剣に闘っているところであればあるほど、これが切実な内的欲求となっている。敵の新自由主義攻撃が、世界の労働者の団結を生み出したんです。11月集会は労働者の可能性、展望そのものとしてあります。アメリカのILWU(国際港湾倉庫労組)の闘い、激動する韓国情勢とひとつのものとして11月勢力の闘いはある。“俺たちはこれだけのものをつくってきたんだ”と確信をもって訴えて欲しいですね。11月集会まで2カ月余り。この日を闘う労働運動を時代の最前線に登場させる日にしましょう。
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週刊『前進』(2356号2面2)(2008/08/25 )
東京中郵 支部統合絶対反対へ
民営郵政とそれを支える糀谷支部長体制打倒する
東京中央郵便局(現銀座局)で闘う星野勝紀さんの、8月30日に予定されているJPU支部と全郵政支部の組織統合大会粉砕にむけた『8月支部統合絶対反対のアピール』が全国労組交流センターのニュースに掲載されました。ここに転載します。(編集局)
(写真 “中郵廃局ぶっ飛ばせ”とデモに決起した中郵支部を先頭とする全逓労働者)
私は8・30中郵決戦への突入を宣言します。これまでの4年間の職場実践のすべてをかけて再び退路を断った闘いに、中郵の闘う仲間とともに入ります。
私たちの闘いは05年10・21、渋谷・宮下公園での郵政民営化絶対反対の戦闘宣言から始まりました。その年の11月全国労働者総決起集会で、郵政民営化絶対反対の職場実践に入ることを宣言して東京中郵における闘いが始まりました。その最初の闘いが、全逓中央本部が民営化反対の旗を降ろす06年2月の臨時全国大会代議員選挙でした。
私は入局以来、支部青年部長、支部執行委員を歴任し、約20年間いわゆる体制内の中での組合活動家として育ちました。しかし、動労千葉が呼びかける11月労働者集会に出会い、自分の職場で「たたかう労働運動の新たな潮流をつくろう」と決意しました。その勝負が06年2月の臨大代議員選にあったと思います。この代議員選は、路線を鮮明にさせるとともに、組合権力奪取の挑戦の始まりでした。
最初の職場闘争は、反動課長への集団的抗議行動でした。その中で、職場の組合員の一緒になって闘う姿に感動しました。そして自分は、今までどっちを向いて活動してきたのかと突きつけられました。ここが私の転換点だったと思います。それからは悪戦苦闘の中で、超勤拒否の闘いまで打ち抜きました。この超勤拒否闘争も、最初は一人からでしたが、その闘いは一人の闘いではなかったのです。自分の怒りは、職場の組合員の怒りであり、職場の組合員の怒りとともに闘ったということです。もっといえば、階級全体の怒りの体現として闘ったのです。
そして、ついに8・30統合大会粉砕の闘いまで上りつめてきました。
中郵支部・糀谷(こうじや)支部長体制はグラグラです。なぜか。それは、彼らが現場の組合員にまったく依拠していないからです。依拠しているのは、当局とJP労組中央本部・地本です。こんなやつらに執行部を名乗る資格はありません。
8・30闘争は、民営郵政とそれを支えるJP労組中央打倒の具体的職場実践です。この闘いは、明確に打倒対象を見据えた闘いであり、攻めの闘いです。われわれの闘いがついに、労働者の敵である連合派ダラ幹を打倒するところまで来たのです。それは、われわれが執行部になるということです。日常活動のあり方から、われわれの構えが問われるのです。
いま一度はっきりさせるべきは、労働運動の力で革命をやろうということです。組合権力もとれなくてプロレタリア革命を語るなど空語です。しかし、ついにわれわれの職場において、革命への歴史的チャンスが目の前にあるのです。JP労組中央打倒は、遠い存在の打倒のように聞こえますが、その本質は自分の職場で、労働者の敵対物として登場している執行部ダラ幹を打倒することにあります。その先陣を切るのが、わが中郵です。
ここを突破したとき11月集会1万人結集もリアルに見えるのです。
一切の曖昧さを吹き飛ばし闘う
これまで自分自身、糀谷支部長体制打倒を言いきれませんでした。やはり自分の甘さがあったのです。最初に浮かんだのは、これまでのしがらみです。しがらみとは何か。自分を曖昧(あいまい)にしてつきあってきた部分がまだまだ残っているということです。私は、こんなものを一切断ち切る闘いに入りたい。
マルクス・エンゲルス『共産党宣言』の中に「共産主義者は自分たちの見解と意図を隠すことを軽蔑する。……支配階級よ、共産主義革命の前に震え上がるがよい! プロレタリアは、この革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア団結せよ!」とあります。糀谷体制打倒で獲得すべきは職場の組合員であり労働者階級全体です。私は労働者の自己解放をかちとるべく、自らの自己解放闘争に断固として入りたい。
中郵の闘う仲間との血の通った団結を、この闘いの中でつくりたいと思います。また、この団結がなければ、糀谷体制打倒闘争は勝利できません。また全国で闘う仲間と固くつながって闘いたい。労組交流センター全逓部会が、JP労組中央本部に取って代わる闘いが今日から始まりました。この闘いでわれわれとともに闘う仲間を圧倒的に獲得して、11月1万のデモを首都東京で打ち抜こうではありませんか。私はその最先頭で闘います。ともに闘おう。
全逓東京中郵 星野勝紀
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週刊『前進』(2356号2面3)(2008/08/25 )
訂正
前号2面の8・6ヒロシマ大動の記事に「高揚病院」とあるのは「高陽病院」の誤りでした。
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週刊『前進』(2356号3面1)(2008/08/25 )
8・15集会 “固く仲間の手を握れ”
『蟹工船』の精神よみがえる
日韓労働者の団結熱く
8・15集会に580人が参加。「人道的な憤怒にとどまらない、その先を多喜二は描こうとした」――荻野さんの講演に、熱心に聞き入った(8月15日 中野区)
戦後63周年の8月15日、東京・なかのZEROで開かれた『「蟹工船」2008――国益と排外に憲法は屈するのか』と題した8・15集会(主催・8・15集会実行委員会)に、午前中の靖国闘争を引き継ぎ580人が結集し、11月労働者集会1万人結集へむけた決意を固めた。
“火を継ぐ者”(小林多喜二)は私たち
「地球全体が蟹工船であり、私たちがその乗組員。私たちこそこの地球を変えられる。その力は団結にある。それが今日の『蟹工船』2008のテーマです」――司会を務めた青年の福祉労働者の言葉だ。今年の8・15集会は、「搾り取るやつを憎め!」「固く仲間の手を握ろう!」と労働者に呼びかけた『蟹工船』の著者・小林多喜二のメッセージが現代に鮮やかによみがえった。
「新自由主義の福田政権を労働者人民の団結の力で打ち倒すことこそ、現代の蟹工船を突破する道だ」。葉山岳夫弁護士の主催者あいさつから集会は始まった。
織田陽介全学連委員長が、午前中の靖国闘争について、「独島問題による日韓労働者の分断を打ち破る核心的反撃ができた」と報告した。
「『蟹工船』から見えてくるもの――持続する『憤怒』を根源として」と題し、多喜二の出身校でもある小樽商科大学教授の荻野富士夫さんが、『蟹工船』感想文コンテストの選考委員を務めた経験をふまえ、講演を行った。
荻野さんは、『蟹工船』が書かれた意図について、「虐待の労働を描き人道的な憤怒を単に書こうとしたのではなく、虐待がどういう仕組み(帝国軍隊―財閥―国際関係―労働者)で行われているかを書こうとした」と明らかにした。さらに多喜二が「搾り取るやつを憎め、まず憎め!」「仲間の手を握れ!」と労働者に強く働きかけ、獄中書簡の末尾にはいつも「君の手を握る!」と結んでいたことを紹介した。
そんな多喜二も、初めは共産主義者になりきれない「ぐずぐず」の人道主義者だったという。小樽港湾争議や社研に参加するなかで「断然マルクシズム」と、ぶれなくなっていった。
「火を継ぐ者」――自分たちはつぶされるかもしれないが、また次の世代が「炎」をリレーしていく、という意味の多喜二の言葉がある。荻野さんはこの言葉を引用し、「先輩たちの何代がかりの運動の『今』が現代ではないか」と述べた。階級に生きた多喜二の精神を受け継ぐ講演だ。
蟹工船の現実そのものにたたき込まれている青年労働者・学生が次々と怒りの発言に立った。「人間を人間とも思わず、労働現場で奴隷のように働かせている連中を打倒したい。サミット粉砕の6月29日の集会とデモは私に勇気をくれた。団結すれば勝てるんだということも教わった」(解雇撤回を闘う派遣労働者)。「動労千葉のように闘う労働組合を若者は求めている」(民間労働者)。「7月24日に逮捕された3人の起訴は絶対に許せない。僕らの決起の後ろには2000万青年労働者がいる。法大から革命を」(法大生)
青年労働者のカンパアピール、松元ヒロさんのコントがこれに続いた。 後半は東京西部ユニオン・杉並区議会議員の北島邦彦さんの司会だ。平和遺族会全国連絡会代表の西川重則さんが有事法制下の靖国参拝は侵略戦争のためだと指摘、「民衆の国際連帯のみが戦争をとめる」と発言した。
11月集会への総決起を誓う
民主労総ソウル本部のイジェヨン本部長、クォンスンファ組織局長と動労千葉の田中康宏委員長が特別報告に立った。
イジェヨン本部長は、10%以下の支持率に落ち込んだイミョンバク政権を「労働者庶民の暮らしは困窮を極めているにもかかわらず、労働者殺しに血眼になっている。軍事独裁政権の復活だ」と弾劾した。さらに「動労千葉の同志たちが一つの波となって政権に立ち向かっている姿を見て本当にうれしい」とあいさつを送り、「両国間の壁を越えて闘えば、資本と政権による新自由主義の壁を打ち破れると確信します」「それぞれの国のバラバラの組織ではなく、一つの組織として新たに生まれ変われるようがんばります」と熱い国際連帯のアピールを発した(要旨別掲)。そして「闘って闘って帝国主義を打倒しよう!」と会場が一つになって韓国スタイルのシュプレヒコールを行った。
田中委員長は「今、労働者の怒りが渦巻き、闘いを求めている。一つの組織になろうという民主労総の熱い訴えを重く受けとめ、社会を変える中心に私たちが生まれ変わることを本当に決意しよう。本当の私たちの声を11月労働者集会に向けて訴えよう!」と決意を固めた。
闘いの現場からの発言では、「君が代」不起立・被解雇者の米山良江さんが「地域で米山の『君が代』不起立解雇を許さない会を立ち上げた」と報告。
「裁判員制度はいらない!大運動」事務局長の佐藤和利弁護士は「統治する側に労働者を立たせ分断支配するのが裁判員制度。絶対に廃止に持ち込む。11月には『裁判員名簿に搭載された』と、30万人に政府から国民に通知される騒然たる状況になる。ゼネストに向かって11月を闘おう!」と訴えた。
沖縄・辺野古で新基地建設阻止を闘う富田晋さんは「ここにいる仲間との団結にかけきる。11月集会に1万人集めきろう」と決意を述べた。
集会のまとめに鈴木達夫弁護士が「なぜ福田が倒れないのか。それはわれわれの力がまだ足りないからだ。攻めの改憲阻止闘争をやろう。一切の力をふりしぼり、福田打倒の11月労働者1万人集会へ! 『生きさせろ』ゼネストをやろう!」と熱烈に訴えた。
民主労総ソウル地域本部のイジェヨン本部長(左)とクォンスンファ組織局長が特別報告
“一つの組織で闘おう” イジェヨン本部長の発言(要旨)
今日8月15日は、韓日両国でそれぞれの意味を持つ集会を行っています。韓国では、4月15日に子どもたちが公教育破壊に反対してロウソクを手にしてデモを開始してから100日を迎えた今日、6月10日、7月5日に続いて最大規模のロウソクデモが始まろうとしています。(写真下)
民主労総ソウル本部の本部長イジェヨンです。15万組合員を代表して同志たちに熱い心でごあいさつします。トゥジェン(闘争)!
イミョンバク大統領は昨年12月25日、60%台に迫る高い支持で当選しましたが、当選後7カ月たった今、10%以下の支持率に落ち込みました。
その理由は何か。国民の80%がBSE牛肉の輸入や大運河、異常な教育、公共部門の民営化に反対しているにもかかわらず、アメリカを訪問し、危険な部位も含めてすべて輸入することで合意したからです。「再交渉を行え」という国民の命令を受け付けず、自らの悪政を正当化するために、保守系新聞である朝鮮・中央・東亜日報を押し立てて国民を欺瞞(ぎまん)し、それでも足りず警察を動員し、盾、棍棒(こんぼう)、鉄骨、消火器や、催涙液の混ざった放水を、非暴力を叫ぶ市民に浴びせかけ、カトリックやプロテスタント、仏教の牧師や僧侶にまで暴力と弾圧を強行しているその姿が、過去の軍事独裁時代に戻ったことを示したからです。
韓国は、1997年12月のIMF事態以降、新自由主義の嵐の中で11年間、多くの労働者が構造調整によって職を失い、街角をさまようホームレスに転落したり、露天商として暮らすほかない辛い過去を経てきました。
しかし資本家は、IMFをとおして一層自己資本金を増やし、利益を得るために堂々と労働者の労働力を搾取する蛮行を行っています。
輸入阻止へゼネスト
イミョンバクは、一つの国の領主ではなくて、アメリカの牛肉を売りさばく肉屋にすぎず、財政状態が厳しいという理由で国家の公共企業をすべて民営化し、社会の公共性を破壊する商売人です。アメリカ・ブッシュの奴隷にすぎません。
これに対し民主労総は、市民の声に耳を傾け、市民の意に応えるために、米国産牛肉輸入を阻止するためのゼネスト闘争を展開しましたが、「不法ストだ」との理由でイミョンバク政府は、民主労総指導部3人と金属労組指導部3人に対する逮捕令状を出し、民主労総の首席副委員長を現在拘束しており、イソッケン委員長を含む5人は指名手配の状態にあり、民主労総の本部を警察車両と戦闘警察が取り囲んでいます。
韓国は今や過去の独裁政権に戻っています。「法と原則を守り、経済を立て直す」と豪語していたイミョンバクは、国の主権をアメリカにささげ、生活必需品の値段が日に日に跳ね上がり、労働者庶民の暮らしは困窮を極めているにもかかわらず、景気対策などどこ吹く風で労働者殺しに血眼になっています。
命がけの非正規職闘争
韓国では昨年7月、非正規職法が国会を通過しました。この法律が悪用されたイーランド・ニューコアやコスコムの非正規労働者の厳しい闘いについてご存じの方もいるかと思います。
でたらめな法律によって、1月9万円しかもらえなくても非正規労働者として生きなければならない労働者。その闘いは今も終わっていません。「不法派遣だ」という裁判所の判決が出ているにもかかわらず、4年間も現場に戻れず、鉄塔の上での籠城(ろうじょう)や今日で66日目を迎える断食籠城闘争を行っているキリュン電子の女性非正規職労働者がいます。
断食63日目の日、交渉は再び決裂し、使用者側に雇用についての反省がないため、分会長は塩と酵素すら断って、死に至りかねない状況です。
同志の皆さん。非正規労働者が路頭にほうり出され、自分の命を担保に資本や政権と闘わなければならない、こんなすさまじい現実がどこにあるでしょうか。
われわれは団結しなければなりません。いっときでも気を緩めてはならないことは、こうして闘う同志たちが示しているではありませんか。
労働組合を中心に団結の姿を示してこそ、われわれすべてが生きられるのだと思います。
誇るべき動労千葉、そして帝国主義の排外と新自由主義に反対して闘っているこの場のすべての同志たちに、尊敬と愛情を込めて深い感謝のあいさつを送ります。
(写真 韓国では8・15ロウソク集会に3万人が結集し、ソウルの小公洞ロータリー前路上に座り込んだ)
動労千葉の同志と共に
私は、動労千葉から送られてくる映像などをとおして、同志たちが一つの波となって政権に立ち向かっている姿を見ました。本当にうれしかったです。闘う同志たちの姿を見て、民主労総も一層奮起しなければならないと思いました。
私は、小さな一歩から実践する同志たちの姿こそ、日韓両国の組織が交流してきた5年間の成果だと確信していますが、みなさんはどうでしょうか?
今後さらに一歩進んで、理念的交流を実践し、両国間の壁を越えて団結して闘えば、資本と政権による新自由主義の壁を打ち破れると確信します。
民主労総ソウル本部は、もっともっと現場の同志たちが学習し、資本家のための独裁政権を打ち倒せるよう持続的な闘いをつくりあげてゆきたいと思います。
それぞれの国のバラバラの組織ではなく、一つの組織として新たに生まれ変われるよう、より一層組織化に向けてがんばります。
こうした内容をスローガンにまとめました。力いっぱいこぶしを振り上げ、声を上げてください。
動労千葉を先頭に、新自由主義を打倒しよう!
労働者は一つになり、労働解放をかちとろう!
闘って闘って、帝国主義を粉砕しよう!
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週刊『前進』(2356号3面2)(2008/08/25 )
民主労総と交流
8月16日、前日の靖国闘争と集会に参加した民主労総ソウル地域本部のイジェヨン本部長らが動労千葉を訪問し、交流した。(写真)
この日、DC会館では労働学校が開催されており、民主労総も参加した。その後、講師の鎌倉孝夫さん、三里塚から駆けつけた北原鉱治反対同盟事務局長も参加する中で激励会が行われ、動労千葉組合員、労働学校に参加した青年労働者と民主労総との交流が深まった。参加者は、11月の1万人結集を誓い合った。
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週刊『前進』(2356号3面3)(2008/08/25 )
FTAとブロック化が加速へ
WTO交渉ドーハ・ラウンドが決裂
WTO(世界貿易機関)ドーハ・ラウンド(貿易拡大と規制撤廃交渉)の閣僚会合が7月29日、決裂した。アメリカが自国の農業補助金を維持したままで、関税撤廃を含む新植民地主義体制諸国の工業品、農産品の輸入規制撤廃を要求し続けたことで、米帝と中国・インドが激しく対立したためだ。日、仏、伊など国内で農業問題を抱える帝国主義諸国も、表面上は合意を目指したが、米帝との間で利害調整をめぐる争闘戦が深刻で、決裂を実質上後押しした。
ただ、新植民地主義体制諸国の輸入関税撤廃を死活問題とする日本のトヨタなどの大資本は、即日「最悪の結果」と論評し、農業関税問題で譲らなかったインド・中国を非難。政府も「残念な結果」とコメントした。だが日帝は農業切り捨て政策と農業=地方崩壊の現実との矛盾にあえいでいる。
WTO交渉の決裂によって、世界は今後、いよいよFTA(地域自由貿易協定)の締結競争に向かう。米日欧など帝国主義国とロシア、中国、インドなどの大国間の争闘戦と世界経済の分裂化・ブロック化や保護主義の台頭が進む。そしてこの中で世界中の労働者と農民を徹底的に搾取し、抑圧し、略奪しつくす新自由主義攻撃がいよいよ破滅的に強まる。石油を始めとした資源争奪戦も、軍事的激突を含めてさらに本格化する。第2次世界大戦を不可避としたのと同じ情勢が世界金融大恐慌のただ中で激化していくのだ。
そもそもWTOは1995年、GATT(関税と貿易に関する一般協定)を引き継いで、穀物メジャーなどの米多国籍アグリ資本が主導する「自由貿易推進機関」として設立された。関税をゼロにし、世界中の貿易障壁を撤廃し、多国籍企業の巨大資本が地球規模の市場で「自由」に富を略奪することが目的だ。そしてWTOは、いわゆるグローバリゼーション(世界全体をくまなく単一の市場に組み込み、弱肉強食の搾取と略奪を極める)を推進する最も強力な国際機関となった。
WTO体制の最大の矛盾は農業問題である。米帝は声高に「自由貿易」を叫びながら、自国の大規模農業には巨額の政府補助金を支出し、保護主義を死守している。そして、いわゆる「途上国」に安い農産物をダンピング輸出し、膨大な数の農民から大資本が土地を奪うプロセスが進行した。国境を越えて侵略した資本が現地の労働力を超低賃金で略奪し、この低賃金をテコに資本は本国の労働者の賃金水準をも押し下げてきた。
そして日帝は、激しい帝国主義間争闘戦の中で、トヨタなど基幹産業の輸出市場確保のために、農業を丸ごと切り捨てる以外にないところに追い込まれた。日帝がコメの自給体制を放棄し、食糧の確保を海外調達と戦時体制の問題だと宣言したことは(財界の農業政策最終提言=06年)、「最弱の環=日帝」を象徴する事態だ。
WTO交渉の決裂は、FTA交渉などをとおした新自由主義攻撃と農業破壊をさらに極限化させる。労働者階級と農民の労農同盟による帝国主義打倒とプロレタリア世界革命だけが全世界の人民の生きる唯一最大の道なのである。
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週刊『前進』(2356号3面4)(2008/08/25 )
新たなリストラ攻撃と対決を
日本経済マイナス成長に
福田政権は8月の月例経済報告で、「弱含み」という表現を使い日本経済がすでに景気後退に入っていることを認めた。米住宅バブル崩壊によって世界金融大恐慌が現実化する中で、ついに日本経済も不況に突入したのだ。今後、日本の労働者人民には、従来とも比べものにならない大リストラと賃下げの嵐が襲いかかろうとしている。今こそ「生きさせろ」の賃上げゼネストを爆発させる時だ。
日本経済が不況に突入したのは、07年秋から08年初めにかけてだ。経済実体を最も反映する鉱工業生産は、1〜3月期、4〜6月期と2四半期連続で低下した。特に6月の鉱工業生産は、97年11月以来の全業種での低下となった。GDP統計では、4〜6月期に実質成長率がマイナスへと転じた。
上場企業の経常利益も、1〜3月期、4〜6月期と2期連続で減益となった。トヨタ自動車は4〜6月期に純利益が28%減、営業利益は39%減。07年度の企業倒産(負債総額1000万円以上)も前年度比18・4%増の1万1333件と、01年度以降では最多だ。
このように工業生産は低下し、成長率はマイナスに転じ、企業収益も減少し、企業倒産が激増している。完全に不況そのものだ。
この間の「景気拡大」は、02年2月から約6年。しかしその実質成長率は年平均2・2%でしかなく、80年代後半のバブル景気の5・4%の半分以下だ。この微弱な景気拡大を支えたのは、徹底的なリストラ、非正規雇用化、賃下げと輸出攻勢である。国内の労働者を徹底的に搾取し「使い捨て」にすると同時に、国外市場を荒らしまくることで、大企業のみが空前の収益を上げてきたのだ。
特に6年間の実質成長率への輸出の寄与度は、約6割にも及ぶ。これほど輸出に依存した景気拡大は前例がない。しかし、世界金融大恐慌の現実化とともに、当然にも輸出は減退した。対米輸出は07年9月に、EU向けは08年5月にすでに減少に転じている。中国やインドなど新興国への輸出も、急速に頭打ちになりつつある。
しかし、これはまだ「序の口」だ。米経済が実体面でも本格的な恐慌と不況に陥りつつあるからだ。しかも、北京五輪後に中国バブルが崩壊していくのは必至であり、対中輸出も崩壊していく。輸出依存を高めた日本経済は、だからこそ今や米・中のバブル崩壊に直撃されつつあるのだ。日帝こそ〈帝国主義の最弱の環>であることがいよいよ明らかになる。
ここから日帝は、一方で国外市場と勢力圏を確保するために、ますます侵略と戦争に踏みこんでいく。他方では国内でのリストラ・賃下げなどの大攻撃に打って出る。非正規雇用が全体の35・5%(07年)にも及んでいる中で、初めての不況局面である。まず、非正規雇用の大幅な切り捨て攻撃を激化させてくるのは不可避だ。
さらには全労働者に首切り・賃下げ攻撃が襲いかかってくる。生活必需品を中心にインフレが爆発する中で、「生きさせろ」の賃上げゼネストが今や日本の労働者の希望となる時がやってきた。
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週刊『前進』(2356号4面1)(2008/08/25 )
朝礼に突入「雇い止め許せない」
仙台の全逓労働者“職場の革命”を語る
職制を遮ってくれた労働者
雇い止め弾劾の門前闘争。東北大生も参加(5月 仙台S局前)
本紙では、仙台S郵便局の雇い止め攻撃と闘うAさんのビラを2回にわたり紹介しました(2343号、2349号)。それを受け、今回は同局で闘う労働者の座談会を企画しました。Aさんの闘いに多くの同志や読者が注目し、自ら闘う契機になったとの報告も寄せられています。(編集局)
座談会出席者
S局非正規労働者 Aさん
S局正規労働者 Eさん
S局正規労働者 Nさん
S局正規労働者 Wさん
マル青労同同盟員 Gさん
存在を全否定された怒りで A 「できっこない」が崩れ感動 E
ストライキを決行
――Aさんのほうから、雇い止めを通告されたときの気持ちから伺えますか。
A びっくりしました。いきなり通告された。理由を聞いたんだけど「こちらの判断だ」としか言わない。「納得いきません」と言って、その日は帰りました。
家で一人になったら、留め金がはずれたようになって、ワーッと泣いてしまった。地図を覚えたり大変な仕事だったけど、仕事に誇りもあった。仕事を奪われたと同時に存在の全否定ですよね。若い仲間にもメールして、反撃してやるぞと決めました。
首を切られて初めて分かった。みんなこんな簡単に首を切られているんだと。誰かが「3日間くらい涙が止まらない」と言っていた。僕も同じだった。こんな例を増やしていいのか。ここで自分がひっくり返してやるんだと腹を固めた。
それから「雇い止めを受けたり解雇されるのは、本人に能力がないからだ」とか、「努力が足りないからだ」という考え方をぶっ飛ばしたかった。みんな、今回のようなことがあると「自分の責任」かと思ってしまう。しかし本当は違う。悪いのは、僕ら労働者をいいようにこき使って、使い捨てにしている資本なんです。そのことをはっきりさせたかった。
E 私は怒りですね。雇い止めは集配職場ではごろごろある。それが問題にされないだけだ。非正規労働者は一番矛盾が押し付けられる存在。そもそも賃金が全然違う。同じ仕事をしても正規職の半分。だけど仕事は全部本人の責任にされる。3カ月たっても「ミスが多い」と、自分から退職願いを出させる。ミスが多いといっても、慣れてないし、仕事量が多いから当然で、すべて資本の責任なんです。その現実に対する怒りです。
今の職場は徹底的に分断されています。正規・非正規とか内務・外務とか、正規でも年配者を差別する。だから「隣の労働者は立ち上がらない」と絶望している人もいる。職場の中がバラバラにされている。今回の闘いで「一緒に闘おう」という気持ちを示したかった。でないと労働者階級としてひとつにならない。そこにかけようと。
W 職場で勝負するというのは考えてみればあたり前なんです。だけど、実際やるのは結構重い。でも職場を革命の火薬庫にしたいという思いはずっとあった。団結破壊は許さない。超勤の強制や、雇い止めとかとんでもない。労働条件もがまんならない。当局は、職場に闘いなんて絶対起こさせないと抑圧を強めてくる。職場の人もここでは闘いは起こらないという雰囲気が強い。それをぶっ壊したいという気持ちがあった。
職場でこそ勝負すると決意
E 今年1月から仙台のワーカーズアクションで青年労働者・学生、若い人も年輩者も一緒になって闘ってきたことが、大きな意味がありました。あの中で、今の社会のこと、労働者の状態、職場でどう闘うかをトコトン討論した。
自分たちは動労千葉と一緒に闘って、労働運動の力で革命やろう、動労千葉のように職場で闘おうと考えてきた。だけど、そんなことできっこないという思いから始まるわけですよ。職場は資本による分断支配でバラバラにされている。だから自分の職場の労働者が決起するなんて考えられない気持ちだった。
だけどワーカーズアクションでみんなと本音を出し合って討論し、彼らの職場での闘いを聞き、自分の職場でもやってみよう、失敗してもいいからそこからしか始まらないと思うようになった。
それと「郵政民営化ってなんだ?」とずっと考えていた。それは団結破壊だと確信した。職場でこそ勝負しなかったら団結は絶対つくれない。
それで昨年8月27日にS局で「郵政民営化絶対反対」のビラを配って職場の仲間に一緒に闘おうと訴えていった。
過労死の仲間の無念はらす N どの職場でも同志つくれる W
“非正規の壁”破る
N 僕の場合、前に分会の仲間が過労死した時に闘えなかった無念の思いがありました。仲間が全員「あれは過労死だ」と言う。でも組合の支部長は「過労死じゃない。そんな診断書もないのにそんなこと言うな」と言ってくる。それに負けてしまった。本当に無念だった。まわりの労働者が死んだり、理由も言われないでいきなり首になるなんて許せない。彼が雇い止めされて、ここで闘えなかったら俺はなんのためにマル青労同に入ったのか分からないという思いがありました。
――4月30日は、Aさんはどういう闘いをしたんですか。闘ってどう感じましたか。
A ドキドキでしたよね。それまで職場でビラをまいたことないわけだから、そんなことしていいのかと。最初はロッカーだろうがフロアーだろうがどんどんまいて回った。ワーッとやっていたら管理職が集まって来て、そこでEさんやNさんが管理職に「雇い止めを撤回しろ」と猛然と抗議して大混乱になった。そうこうしていたら集合のチャイムが鳴った。
E 朝のミーティングで、通路に軍隊みたいに全員が対面で並ぶ。
N その、みんなが並んでいる真ん中をA君が走った。約50bある。
A 「みなさーん。僕はあの人に2日前雇い止めを通告されました。許せませーん」て。そしたら、総務課長が「やめろー」と追ってきた。
E その瞬間、課長が動けないように非正規の労働者が腕をつかんだ。
N いままでの職場では想像もつかない光景が広がっていた。感動的でした。
E そのうち全課の課長が集まってきた。がんがんやりあって、収拾つかなくなった。ミーティングは完全粉砕された。
A ものすごく気持ち良かった。完全に力関係が逆転したというか。俺たちがストライキやったら管理職は俺たちの言うこと聞くしかない。そう実感した。
ストライキ宣言したら班の人たちもびっくりしていた。「御迷惑おかけしますがよろしくお願いします」と言ったら、「まかしとけー」と言ってくれた。労働者は気持ち共有できるんだ、労働者って絶対団結できるんだなーって思った。
N 俺も「捨てたもんじゃない。俺のところの労働者もすげー」と思った。
G 当日は、私も、既成の体制内労働運動ではなく、革命運動やっているという実感でした。緊張感持って、怒りで突き抜けて、気分も高揚していた。かと思えば、今までの自分のあいまいなところもさらけ出しながら、一日が過ぎた。
具体的に闘いを開始する中で、一つひとつ初めてのことを学びながら進んでいった。やはり団結がすべてです。何かあればそこで一体となってやることをたえず確認しながら進んだ。
E 昨年夏から今回の決起まで職場で闘ってきて、労働者と資本の関係は力勝負なんだ、力関係でしか決まらないんだと実感しました。
動労千葉の田中委員長が、反合闘争が決定的だと言ってます。資本と非和解で闘い抜く闘い方です。安全問題は労働者の力で資本に強制する以外に実現できないと。
そのためには労働者の団結が必要なんです。団結こそが労働者の武器。労働者は一人ひとりに分断されていたら弱いけど、団結すれば資本と闘って、労働者の利益を資本に強制することができる。雇い止めや解雇を阻止できるし、動労千葉のように労働条件を良くすることだって可能。
資本主義打倒のために闘う
W 職場の仲間がバラバラにされていることによってみんな「人間関係がひどい」と言っている。それを取り戻すには社会の主人公として誇りを持って、みずから立ち上がって手に入れる。それによって労働者は生きられる。ともに闘う団結、生きる団結をつくっていきたい。それで職場の力関係を変えていく。
――Aさんがストライキに立ち上がり、みなさんが首をかけて決起した。なにを目指して決起したのかを伺いたい。
E 労働者の先頭というより、自分は革命党の党員なんだと、共産主義者なんだという気持ちが強い。非正規が決起しているのに正規職は首かけて闘わないのかとか、そういうところばかりに話しがいくと重い話しになってしまいますが(笑)そうではなく、非正規も正規も団結して闘う、ということなんです。
A 僕はそう言いましたよね。なんでみんな一緒にストライキしないんだよ、みたいな。(笑)
E 真っ先に怒りがあります。雇い止めは絶対に許せないと怒りで突き抜けたということ。
と同時に、このかん労働学校で学んで、労働者が置かれている現実の根本原因は資本主義社会にあるということをあらためてはっきりさせた。この資本主義を打倒するために職場で闘う。
N 資本主義を打倒する闘いにともに決起する以外に正規と非正規の壁を最終的に崩すことはできない。それを4月30日にやった。そういう飛躍をかけてこのかんの職場攻防を闘ってきた。
W 敵をはっきりさせ、怒りの矛先を誰に向けるべきかをはっきりさせる。これまで、敵は資本なんだとはっきりさせて職場に団結をつくることに挑戦してきたし、この闘いが団結をつくるチャンスという感じです。やっぱり怒りが団結の始まりです。
革命運動をやっていると実感したG
11月労働者集会へ
――処分についてはどう思いますか? 決起する前は重かったのではないかと思いますが。
E 首をかける覚悟で闘って、2カ月後に処分が出た。結構遅かった。戒告というのは懲戒規定で下から2番目なんです。それしか出せなかったというのは、思わずそんなもんかと笑っちゃったけどね。もちろん処分は不当で許せないんだけど、それぐらいの処分しか出せないのかと。
N 俺も戒告。
――今回は休暇届けみたいなのを出したんですか?
E 統括課長代理に口頭で「欠勤するからよろしく頼みます」と言ったんですよ。そしたら「はい、分かりました」と言った。だから無届けではないと。ところが昼になって総務課長が「欠勤届けは承認できない」と言ってきたけど、「そんなの関係ねーよ」と。とにかく1日欠勤して、職場で制服着て闘っていた。
N いい光景だよね(笑)。
――門前闘争は今はどのくらいの間隔でやってるんですか? 今後の方針は?
A いまは大体2週間に1回。これからもビラつくって、「俺はこれからも認めないぞ。俺と団結して革命やろう」と門前の管理職とぶつかりながらやりたい。中途半端には終わりません。
――最後に全国の仲間に訴えたいこと、11月労働者集会に向かって、一言お願いします。
A 泣き寝入りしないで本当に良かった。失ったものもあるけど、そんなの忘れるくらい団結を得た。本当に労働者は信頼できる。自分が労働者を信じられるようになったことが最大の成果。声をあげれば変わる。資本家なんて実はちっぽけな存在。俺たちに寄生しなければ生きていけない。ちっぽけな存在にふさわしい地位まで引き落としてやろう。革命を一緒にやろうと訴えたい。
W 何よりも訴えたいことは、どんな職場でも同志はつくれる、隣にいる労働者を信頼することです。絶対に団結できる。昨年からの職場攻防と今回の闘いでそれが分かった。それは皆さんのところでも同じです。
G A君以降も雇い止めが起こっているし、どこの職場でも同じ状況。では僕らは何をもって闘うのか。革命しかない。そのために職場で真に闘う仲間をつくる。同志をつくって勝利する。そういう闘いをやりたい。
確かにオルグも簡単ではない。しかしこの間学んだのは、オルグは一度断られてからが本当の勝負。しつこいと言われるくらいでないと仲間にならない。本音でぶつかって獲得していきたい。
浮くことを恐れず一歩前へ
N 労働者は団結できる存在だし、まわりの労働者こそがそういう存在だと気づいた。それが分かるには一歩踏み出さなければならない。職場で浮いてもいいじゃないか。むしろそれで自分が解放される。浮いているようでも底辺では絶対につながっている。だからもっと浮くことをやりましょう。11月労働者集会には隣の仲間を連れて行く。そこが総括軸。
E 一人を獲得するために俺たちは時代をもっと語らなければならない。これまでそういう話をしてこなかった。今の金融問題とかガソリンの価格がどうなるかとか。食堂で昼飯食いながら『蟹工船』の話しをすると、「『蟹工船』の漫画買ってきたよ」と反応が返ってくる。そういうところからやっていく。
これからが闘いだ。法政大だっていまからが闘い。労働者だってトコトン職場にこだわった闘いをやるべきです。それをやって11月へ。
決定的な一枚のビラが重要、それも含めてやりたい。可能性は大きい。
――長い時間有り難うございました。
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闘いの経過は教訓の山 “団結すれば勝てる”を証明
Aさんは今年4月2日、仙台市のS郵便局に「期間雇用社員」として採用された。ところが、1カ月を前にして「雇い止め通告」を受けた。
AさんはS局で一緒に働くE、N、Wさんと討議して、雇い止め最終日の30日にストライキで闘うことを決意し、E、N、Wさんもともに首をかけて闘うことを決意した。
当日は早朝から職場に登場。雇い止めを許さず闘うことを宣言したビラを同僚のすべての労働者に配布した。さらに労働者支配のためのミーティングを完全に粉砕するなど、終日闘いを貫いた。夕方には闘いを支持する9人の労働者を含めて集会をやり抜いた。
この闘いは突然に起こったのではない。S局の全逓労働者の営々たる闘いの歴史、とりわけ昨年8月27日に「郵政民営化絶対反対」「動労千葉のように闘おう」と宣言したビラを配布し、職場闘争を開始した闘いの積み重ねが結晶したものだ。
さらにまた、本年1月から、3・16ワーカーズアクションに向かっての仙台の実行委員会が始まり、それを担う青年労働者・学生との共同の闘いが生み出したものだ。
「労働者が団結すれば勝てる」。それが今回の座談会で記者が確信したことだ。
皆さんに共通するのは、闘う前は「職場で団結をつくるのは無理」との思いだった。それは職場での激しい団結破壊攻撃をぬきには語れない。
資本の攻撃の激しさを示す例は、朝のミーティングである。労働者を軍隊のように廊下に対面で並ばせ、管理職が「何々せよ」と訓示する。そして「お客様にきちんと挨拶(あいさつ)します」などと唱和させる。
毎朝の全体ミーティングが支配のかなめになっている。資本はそこで労働者を分断し、競争させ、資本に従うだけの存在にしばり付けておこうとする。そこには、労働者に絶対に反乱を起こさせないという階級意思が貫かれている。
しかしその底には、労働者の団結に対する資本の恐怖が見える。労働者が団結したら勝てる――これが階級的真実だ。現に、あえて言えばたった4人の労働者の団結した闘いでミーティングは完全に粉砕された。また、それに呼応した幾人もの労働者の感動的な闘いがあった。一時的にではあれ職場を労働者が支配したということだ。
「仲間との団結があったから今回闘えた」(Nさん、Wさん)というように、昨年から開始した職場闘争の蓄積が4人の団結を固くし、今回の闘いを生み出した。それがまた隣の労働者との団結をも生み出している。
どの職場でも労働者は団結できる。団結すれば勝てる。今回の座談会をとおして記者が確信したのもそれだ。
労働者は団結して闘おう。青年労働者はマル青労同に入って、団結して闘おう。
11月労働者集会に集まろう。「生きさせろ!」の賃金ゼネストをやろう。
(本紙・大崎浩)
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週刊『前進』(2356号4面2)(2008/08/25 )
2008年 8月13日〜19日
「給油延長法案」提出を狙う/放射能漏れと同型の原潜寄港
●臨時国会に給油延長法案提出へ 福田首相は、自民党の麻生幹事長と会談し、秋の臨時国会にのぞむ方針を協議した。福田は補給支援特別措置法に基づく自衛隊によるインド洋での給油活動について、「国際的に非常に大きな問題だという認識はぜひ強く訴えなければならない」と語り、延長を重視する考えを示し、秋の臨時国会に法案を提出して成立をめざすことを確認した。(13日)
●放射能漏れ同型が寄港 米海軍の原子力潜水艦「コロンブス」が、隊員の休養・補給維持を目的に沖縄県うるま市のホワイトビーチに寄港した。同型の原潜「ヒューストン」が2年以上にわたり放射能を含んだ冷却水を漏らしていた事故の発覚後、初めての寄港。(13日)
●3閣僚が靖国参拝 東京・九段北の靖国神社には、太田農林水産相、保岡法相、野田消費者行政担当相が訪れて参拝した。小泉元首相、安倍元首相も参拝した。福田首相は参拝しなかった。(15日)
●ムシャラフ大統領辞任 パキスタンのムシャラフ大統領が辞任した。99年の軍事クーデターで政権を奪って以来、軍の力を背景に事実上の独裁体制を敷いてきたが、3月に発足した反大統領派の連立内閣を支える人民党やイスラム教徒連盟シャリフ派など4党が、大統領弾劾の圧力を強め、辞任を迫っていた。(18日)
●米軍、県議会の訓練場視察断る 沖縄県議会米軍基地関係特別委員会が名護市辺野古のキャンプ・シュワブ内から米軍普天間飛行場の代替施設建設予定地を視察した。東村高江周辺の北部訓練場のヘリコプター着陸帯やキャンプ・ハンセンのレンジ3、4の視察は米軍の許可が下りなかった。米軍は「反対している人びとが過激になって、議会の車両の安全を守れない」という理由で、視察を断ったという。(18日)
●2週連続で抗議決議 うるま市議会は臨時会を開き、米海軍の原潜「コロンブス」が13日にホワイトビーチに寄港、接岸した件について、関係機関に寄港反対と寄港の明確な説明責任を求める抗議決議、意見書案を全会一致で可決。「住民感情を踏みにじる行為であり、到底許されない」と糾弾した。同議会は11日に「ヒューストン」の事故に対して寄港反対、原因究明を求める抗議決議案を可決したばかり。(18日)
●民主は給油法延長反対で一致 民主党の小沢代表は、東京都内で横路衆院副議長、輿石参院議員会長、鉢呂「次の内閣」外相と会談し、補給支援特措法の延長に反対することで一致した。(18日)
●給油継続に福田が意欲 福田首相は、インド洋での自衛隊による給油活動について「国際社会とどうかかわりを持っていくか。非常に大事だ。我が国にとっても無関係ではない。総合的に考えて判断すべきだ」と述べ、臨時国会での補給支援法案の延長にあらためて意欲を示した。(19日)
●臨時国会9月中旬招集へ 福田首相は、政府・与党連絡会議で、臨時国会を9月中旬に招集する意向を表明した。福田は当初、補給支援特措法延長法案の再可決に必要な日程を確保するため、8月下旬に招集する構えだったが、必ずしも再可決を前提とせず、民主党と話し合う姿勢を示したとみられる。(19日)
●沖合移動「難しい」 林防衛相が就任後初めて沖縄県を訪れ、仲井真知事と会談した。米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への代替施設建設について、林は「地元の理解と協力なしでは進まない」と述べつつ、建設位置の沖合移動については「合理的理由なしに(計画を)変えるのは難しいと何度も申し上げてきた」と従来の見解を繰り返した。(19日)
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週刊『前進』(2356号5面1)(2008/08/25 )
全学連第69回定期全国大会アピール
“こんな社会など変えてやる” この思いの仲間は全員集まれ
全学連中央執行委員会(織田陽介委員長)
全国の学生の皆さん! 法大キャンパスで闘い起訴され、現在東京拘置所で闘いぬいている仲間を代表し、訴えたい。あなたにともに闘う仲間になって欲しい。全学連(織田陽介委員長)にこそ勝利の展望がある。10・17法大集会の爆発と、11・2労働者集会の日比谷野音からあふれかえる1万人の結集で世界を変えよう! そのために、第69回全学連定期全国大会(9月13〜15日、東京=要項別掲)をともにかちとろう。300万学生の怒りに火をつける方針を、徹底的に議論しうち立て、全国の大学をストライキで席巻しよう!
法大キャンパスを絶対に解放しよう
訴えたいことの第一は、法大闘争に絶対に勝利したい! という思いだ。
すべての学生の皆さん。肌で感じて欲しい。私たちの法大闘争にかける熱い思いを! そしてこの闘いの中で作ってきた固い団結の力を! この2年間、たくさんの仲間が逮捕された。退学や停学になった仲間もいる。逮捕されて解雇された仲間もいる。もしくは就職や教育実習をぶっ飛ばして法大キャンパスにかけきった仲間もいる。起訴され、獄中闘争を闘い、保釈されてすぐにまた起訴される。しかし、私たちの闘いは必ず勝利する。私たちは胸を張って言い切れる。闘いに立ちあがることの魅力に、あなたもすぐに魅了されると!
私たちは、雨の日も毎日、ビラを持ってキャンパスに向かい、学生に団結を訴え、ガードマンや暴力職員と激突し、全身全霊で闘いぬいてきた。それは、この法大キャンパスを学生の手に取り戻したい、もしくはこんな社会で生きていけるか! という腹の底からの怒りだ。法大総長・増田が恥ずかしげもなく「自由」と「開放感」をうたい上げるキャンパスの真実。ビラをまいただけでジャージ部隊に殴られ放り出される。ガードマンに阻止されて愛するキャンパスに入ることができない仲間の悔しさ。「人生を棒にふるぞ」と、ともに闘う仲間を裏切らせようとする学生部職員の卑劣さ!
増田、このキャンパスはお前の物ではない!
学生に返せ! 「今の若者は怒りがない」なんてデマは問題にもならない怒りが、自分の中からあふれてくる。自分の怒りの大きさに驚き、そして感情と魂を取り戻したかのような人間らしい自分自身に感動する。暴力職員だろうが、国家権力だろうが、負ける気がしない! これが私たちの闘いの原点だ。
新自由主義大学を粉砕する大闘争へ
訴えたいことの第二は、新自由主義大学を今こそ粉砕しようということだ。
私たちは、2年半の闘いの中で、大学の支配の真実を暴露してきた。立て看板・ビラまきの禁圧を強行し、200人の公安デカと結託して29人を逮捕した06年3・14弾圧。牢屋にぶち込んでの転向強要にも屈しない学生への退学処分。集会を呼びかければ検問を敷き、キャンパス中央広場を封鎖して集会を圧殺する。大学支配の真実が暴露されるたびに、学生の怒りは爆発し、法大当局を追いつめてきた。
「大学を卒業しないと就職できない」という脅しで学生を競争させ、べらぼうな学費をふんだくる。金がなければ借金させて、未来の賃金まで脅し取る。「若者の5割が派遣労働者」、こんな社会にしたのは一体どこのどいつだ。自民党と資本家連中ではないか!
「資格をとって差をつけよう」? 生きる希望すらないのはその学生の努力不足とでも言うのか! 大学から出ることもできない膨大な学生が、「ポストドクター」として二つも三つもバイトを抱え、未来すら見えない研究員として働かされている。そのうち全国で10万人に上る学生が行方不明になっている。
弁護士が急増して仕事がなく、ワーキングプアになっている事実を隠し、弁護士を年間3000人増やすという幻想でロースクールを開設しボロもうけしている。GPA(グレイド・ポイント・アベレージ)制度の導入で、取った単位の「質」を5段階で振り分けて、就職活動の際に資本に開示し、トコトンまで学生を競わせる! これこそ新自由主義大学だ。大学こそ非正規労働がなければ成り立たないこの社会を支えている張本人だ。増田の言う「自立型人材」とは、団結を破壊し、モノとして扱われる労働者の怒りを奪い、「資格をとろう」と自分から資本にとって都合のいい人間になることだ。資本の鎖につなぎ、仲間を蹴落とさせ、未来を奪う、これのどこが教育なのか!
しかし増田よ! こんな新自由主義大学の学生支配は完全に破産したのだ! もう我慢の限界だ! もうこんな授業ぶっつぶせ! 奨学金なんて返さなくていい! こんな大学が正常に運営されていること自体が異常事態ではないか! この怒りの決起こそ、新自由主義大学の破産だ。そして、サブプライムローンや中国バブルの崩壊、増田がなんとか保ってきた幻想の一片すらも吹き飛ぶ革命情勢の到来だ。
全学連は「授業は支配! デモは解放!」「競争ではなく団結しよう!」と訴えて闘ってきた。授業の幻想がビラで暴露されるやジャージ軍団が暴力的に襲いかかる。これが授業の本質だ。授業も監獄の一部だ。
今年5月の闘いは、マイク使用すら禁止される中で文化連盟と全学連が、ジャージ部隊と激突して実力で集会をかちとり、監獄大学の暴力支配をも崩壊させてきた。ストライキをやろう! 学生が団結すれば監獄大学なんてぶっ飛ばせる!
5・28―29弾圧は、ジャージ部隊の暴力支配が崩壊したことを増田自らが白状する、国家権力を使った大弾圧だった。しかし、団結すれば学生は勝利できる、というこの真実を奪うことはできない。100人以上の公安デカがなだれ込んでの弾圧に、闘う学生の怒りが爆発、公安デカと激突して一時は撃退した。国家権力と激突してキャンパスを学生が支配するストライキとして、ますます学生の勝利性は鮮明になったのだ! こうやって闘ってきたかけがえのない仲間を獄につながれて黙っていられるか。8月14日の3人起訴は、全学連絶滅攻撃の決断だ。敵がやれることが弾圧だけなら、私たちは怒りを爆発させるのみだ。全学連大会の大結集で目にもの見せてやろう。これこそ新自由主義の破産だ!
仲間との団結が勝利の武器
資本主義社会は、生産力を独占している資本家階級が、生産手段の一切を奪われ労働力しか売るものがない労働者を「自由に」搾取する階級社会だ。労働力は商品化され、労働者は賃金奴隷としてモノのように扱われる。だが、それだけではない。『蟹工船』を見て欲しい。労働者は社会の主人公であり、労働者がストライキをやれば社会が止まる。労働者が団結すれば、労働者の力で食っている資本家なんてぶっ倒せる。これが革命だ。だから私たちは、団結を武器に、団結をただひたすら求めて闘ってきた。のべ88人の逮捕はすべて「仲間を売れ」という公安デカの転向強要に対して完全黙秘を貫く闘いとして貫徹された。「おとなしくしていれば賃金奴隷としてうまく生きていける」という幻想を捨て、この資本主義社会をぶっ倒す仲間との団結にかけきって闘う。ここに法大闘争の勝利の根拠がある。
そして、ついに文化連盟の仲間たちがこの闘いに応えてくれた。「一人の仲間も見捨てない!」 仲間の処分を阻止するために、全員が処分覚悟で立ちあがった。そして7・24法大集会の大成功を受けて、意気軒高と今年後半戦の闘いに立とうとしている。立ち上がれば必ず仲間はできる。学生は立ち上がる。私たちのように闘えば勝てる。だから皆さん、勇気を出して、キャンパスで闘いを開始しよう!
青年労働者と共に福田政権ぶっ倒せ
訴えたいことの第三は福田を倒して破産した新自由主義にとどめを刺そう! ということだ。
新自由主義政策は、74―75年の恐慌で資本主義の発展が終焉(しゅうえん)するところから始まった最後の延命策だ。いや、延命策ですらない。ロシア革命で労働者が権力を取り、世界の労働者に感動が広がった1917年当時の革命情勢をつぶすために、社会保障や国家独占資本主義政策で労働者の闘いを圧殺しようとした。この政策を続ける力すらなくなった資本主義が、民営化と社会保障解体、そして侵略戦争をくり返す。そこから巻き起こる労働者の闘いにただただ恐怖して労働者の団結を破壊する。教育も賃金も、あらゆるものを破壊する、政策とすら言えない資本主義の支配の破産だ。
私たち学生は、新自由主義とともにこの社会に生まれ、育ってきたと言ってもいい。だから新自由主義を倒すのも私たちなのだ。当時の首相・中曽根が「行革で床の間をきれいにし、立派な憲法を安置する」と87年の国鉄分割・民営化を突破口に、国労つぶしから総評解散―連合結成、社会党の崩壊へと突き進んだ。同時に労働者派遣法の制定。95年には日経連プロジェクト報告で、「9割の労働者を非正規雇用にする」と宣言、今「2人に1人は一生フリーター」「ワーキングプア」などという本当にふざけた社会になった。そして01年9・11を契機にアフガニスタン―イラクへと戦争が始まるという、大激動の時代に私たちは生きている。
今、資本主義の終焉から、私たちの人生より長い年月先延ばしにしてきた全矛盾が爆発している。日本ではバブルが崩壊し、北海道拓殖銀行などが破産、銀行の救済に国家予算が注ぎ込まれ、1000兆円を超える借金を抱えるまでになっている。アメリカと中国への輸出経済へと転換し、なんとかのりきったものの、そのアメリカと中国で、とてつもないバブルの崩壊が始まった。アメリカではITバブルの崩壊を住宅バブルによってのりきったが、ローンを返せない貧困層に住宅を売りつけて経済が成り立ってきたことがサブプライムローンの崩壊で暴露された。最近の米住宅公社2社の破産。550兆円ものローン債権を保障してきた2社の資本は、保障している額のわずか1・6%に過ぎない。これ自体が半官半民で規制を緩和し、詐偽でボロもうけしてきた新自由主義の破綻(はたん)そのものだ。中国バブルもオリンピックを契機に崩壊を開始した。上海株が下がり続け、最高値から6割も暴落している。1929年を超える世界金融大恐慌が始まっている。
そしてこうした事態が世界的なインフレへと転化したのだ。家からはたたき出され、医療は奪われて病院にも行けず、食糧も燃料も買えず、飢餓賃金が強制される。大量の労働者がクビを切られて街頭にあふれかえり、大量の労働者・学生が戦場に送られている。労働者がどれだけ家を造ろうとも、食糧を作ろうとも、住めない、食えない。むしろ戦争という破壊と虐殺のために労働させられている。帝国主義同士の激突を緩和するためのWTO(世界貿易機関)交渉が決裂し、歴史の教科書どおりに世界戦争へ突き進んでいる。グルジアで世界戦争の火の手が上がり、どれだけの労働者が殺されたのか!
(写真 6・29サミット粉砕の渋谷デモ。学生と労働者がスクラムを組み警察機動隊と激突)
10・17法大集会から11月1万人結集へ
だから、世界はストライキの嵐だ。「生きさせろ!」という怒りの爆発だ。資本主義体制が崩壊し、その墓掘り人としての労働者階級の闘いが巻き起こっている。アメリカILWU(国際港湾倉庫労組)のメーデーストは、イラクの労働者との連帯を生み出し、韓国では100万人が政権打倒を掲げてデモをしている。6・29サミット粉砕のデモが機動隊と激突する姿は、全世界に発信された。韓国の労働者は、「日韓労働者はひとつの組織に」と訴え、まさに時代は「万国の労働者、団結せよ!」だ。
デモ、暴動、ストライキ。こうした闘いはすべて、体制内労働運動を突き破ってかちとられている。日本の闘いの核心は第2次国鉄決戦だ。動労千葉は、国鉄分割・民営化に対し、ストライキ闘争で対決し、団結を守り抜いた。合理化による安全切り捨てという、資本が資本である限り逃げられない矛盾をついて、労働者の団結をつくり上げ闘ってきた。そして、とめどなく屈服する体制内労働運動が、ついに組合員を切り捨て、幹部が生き残る所まで行き着いたことを弾劾し、組織拡大に突き進んでいる。
ここから国鉄分割・民営化に断を下し、新自由主義にとどめを刺す決戦に入ったのだ。闘い以外にいかなる回答もない時代だから、闘わないことが唯一の旗印である運動に、もう労働者の怒りは抑えられない。これが新自由主義が生み出した革命情勢だ。
団結を求めて青年が『蟹工船』を読んでいる。求められているのは体制内労働運動ではなく革命的結集軸だ。この怒りがひとつの行動として爆発したらどうなるのか。この恐怖で昨年安倍が倒れたのだ。新自由主義自らが生み出した破産だ。1万人でいい。この怒りがデモになったらどんなデモになるか。福田なんて一発で倒せる。「生きさせろ!」の賃上げゼネストに打って出る労働者とともに、学生は新自由主義大学粉砕の一大闘争を巻き起こそう。10・17法大―11・2日比谷1万人デモで、新自由主義にとどめを刺そう。
こんな社会は変えてやりたい! この思いに燃えている仲間は全員集まれ。全学連大会への結集を熱烈に呼びかけます。
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週刊『前進』(2356号5面2)(2008/08/25 )
三里塚9月裁判闘争に結集を
農地と天神峰本部を死守し空港廃港-10・5全国集会へ
8月6日、最高裁第一小法廷は、成田空港2期工事差止訴訟につき三里塚反対同盟の上告を棄却した。
これは地元住民の生活・環境・人権を徹底的に踏みにじり、国際民間航空条約(シカゴ条約)と航空法を政府自ら破って推進した2期工事計画と暫定滑走路建設を是認する超反動判決である。三里塚反対同盟は徹底弾劾の声明を発表し、8月末から9月にかけて5件に及ぶ集中的な裁判決戦(別掲)に怒りを込めて決起する決意を表明した。
これらの裁判は、それぞれが重要な攻防段階にあるだけでなく、秋の現地闘争と10・5三里塚集会――11月労働者集会に向かう前哨戦として決定的である。また市東さんの農地裁判は10月にもさらに1件、空港会社による不当提訴が予想される。反対同盟の呼びかけに応えて裁判傍聴と支援運動に立ちあがろう。
法廷も農地強奪との最前線
三里塚裁判闘争は日々闘われている現地闘争と完全に一体だ。
日帝は延命をかけた「アジア・ゲートウエイ構想」(アジア勢力圏化)で、新自由主義下の最も立ち遅れた産業部門として航空と農業をあげている。財界はハブ空港=成田の陥落に危機感を募らせる一方、暫定滑走路の延伸が完成しても、「へ」の字誘導道路によってジャンボ機が飛べないことを衝撃的に暴露した(『週刊東洋経済』7月26日号)。
その最大の障壁は言うまでもなく三里塚闘争であり、市東さんの農地と現闘本部建物である。これを取り上げるための裁判提訴との闘いは、現地実力闘争とともに農地強奪粉砕の最前線である。
さらに重要なことは、現在闘われている裁判闘争は、土地収用法を実力で粉砕した勝利の地平を引き継いでいることだ。
事業認定の期限切れが迫る1988年、追いつめられた日帝・国家権力は2期工事のための土地収用を画策、71年以来長期中断にたたき込まれた収用審理の再開を策動した。これが実力決起で粉砕されたことで、翌89年12月15日に事業認定は失効し、強制収用は不可能となった。
現在行われている裁判攻撃は、土地収用法が破産に追いこまれたため、別の法律や判例を使って土地を公用収用するという常軌を逸した手段による強奪攻撃である。農地法による農地取り上げ(市東さんの農地裁判)や、現存する登記物権を消滅したとする虚偽の主張による建物撤去(現闘本部裁判)、さらには民法にも規定のない「全面的価格賠償方式」による組合共有地強奪(一坪裁判、鈴木さんの一坪裁判)などがそれだ。収用委員会に代わって、いまや司法権力が農地強奪の前面に立っている。だから法廷は「農地死守」の徹底貫徹の場だ。原告席・被告席いずれに座ろうと、本質的に反対同盟と労働者人民が日帝権力、千葉県、空港資本を裁く階級裁判である。
千葉県を提訴市東さん裁判
5件の裁判闘争の一つひとつが重大である。とりわけ市東さんの農地裁判は決定的だ。
▼市東さんの農地裁判
現在二つの法廷で闘われている。耕作地の一部を「不法占有」だと成田空港会社が一方的に決めつけて明け渡しを求めて市東さんを訴えた民事裁判と、逆に賃貸借解除に許可を与えた千葉県知事を市東さんが訴えた行政訴訟である。
この闘いは何よりも市東さんの決意に鮮明な、三里塚の「農地死守」を体現する大裁判闘争である。さらに、戦後農地解放で人民が闘いとった農地法を使って農地を取り上げるという異常さのなかに、いま激しく進行する農業・農民切り捨てと農地法・農地制度の解体攻撃がある。まさにこの闘いは、新自由主義と改憲攻撃との闘いだ。
明け渡し請求訴訟の大前提をなす対象農地の位置特定の誤り、空港公団(1988年買収当時)による数々の農地法違反、これをなんら精査せずに契約解除を許可決定した千葉県。裁判は市東さんを先頭に敵の矛盾を突きまくる緊迫した攻防に入った。
さらに10月にも、空港会社が主張する賃貸借契約地の明け渡しを求めて、会社側が市東さんを不当提訴することが予想される。市東さんの決意に応え、ともに闘おう。
▼天神峰現闘本部裁判
旧現闘本部(木造建物)の存否を確定するための裁判所による実地検証を闘いとる大詰めの決戦攻防となった。登記物権の現存が立証されると空港会社の撤去請求は破産する。前回、6月12日の裁判で、三里塚反対同盟が身体を張った法廷闘争を展開、弁護団全員と萩原進さんの陳述をかちとり、仲戸川裁判長の拙速審理を粉砕した。この地平から、検証を断固闘いとろう。
一坪共有守る鈴木さん裁判
▼鈴木さんの一坪裁判
民法の規定にもない全面的価格賠償方式による共有物分割請求(一坪共有地の取り上げ)との闘いだ。
鈴木さんの一坪共有地は空港用地の外にある。千葉県は、貨物基地建設を口実に共有地をまとめ上げ、これを事業に供することなく空港会社に売り渡す計画だ。「地上げ」のための共有地強奪なのだ。空港用地の一坪共有地取り上げを決定した最高裁の反動決定(2008年1月17日)を粉砕し勝利しよう。
▼暫定滑走路変更認可取消訴訟控訴審
2期工事計画の破産が現実になる中、B滑走路を北に移動する暫定滑走路の違法計画を認可した運輸大臣(現・国交大臣)を訴えた裁判だ。
一審反動判決を粉砕するために、認可決定時の空港会社社長・黒野匡彦の証人尋問を闘い取ることである。黒野は東峰地区に対して、暫定滑走路建設を「謝罪」したが、他方で、北延伸工事が現に進み生活を破壊している。この決定的矛盾と空港建設の反動性、デタラメを暴き粉砕しよう。
そしてこれらの裁判の一つひとつが、10・5三里塚全国集会への総決起闘争だ。三里塚反対同盟と弁護団、傍聴席が一体となって階級裁判を闘いとろう。天神峰現闘本部裁判闘争と市東さんの農地裁判の支援運動を強化しよう。会員拡大とカンパ闘争を全力で進めよう。10・5三里塚現地に決起し、11月1万人大結集を実現しよう!
〔三里塚現地闘争本部〕
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裁判日程
8月28日(木)
鈴木さんの一坪裁判(原告/千葉県) 午前10時30分 千葉地裁
9月1日(月)
市東さんの農地裁判(民事訴訟 原告/成田空港会社) 午前10時30分 千葉地裁
9月10日(水)
暫定滑走路変更認可取消訴訟控訴審(原告/反対同盟) 午後3時 東京高裁
9月25日(木)
天神峰現闘本部裁判(原告/成田空港会社)午前10時30分 千葉地裁
9月30日(火)
市東さんの農地裁判(行政訴訟 原告/市東孝雄さん)午前11時 千葉地裁
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週刊『前進』(2356号6面1)(2008/08/25 )
星野同志は無実だ
特別抗告棄却に大反撃を
労働者の決起が勝利の力
7月14日、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は、星野文昭同志と再審弁護団が申し立てていた特別抗告を棄却した。われわれは、最高裁の棄却決定を満身の怒りで徹底弾劾する。
本年8月6日で星野同志の獄中闘争は34年目に入った。かくも長期にわたって星野同志を監獄に幽閉し続け、なおも解放を拒絶する国家権力の悪逆を断じて許すことができない。
08年前半、帝国主義の危機を根底から揺さぶる闘いとして、5・28−29法大決戦から、6・29サミット粉砕・渋谷デモを打ち抜いた。青年労働者と学生を先頭に全党の同志が、階級的団結を力に、処分も逮捕も恐れぬ渾身(こんしん)の決起をかちとり、階級的労働運動路線とプロレタリア世界革命への巨大な地平を切り開いた。
星野同志への再審棄却決定は、この闘いに恐怖する国家権力の反動攻撃そのものである。
階級的労働運動路線の前進恐れた最高裁
1996年の再審請求以来、星野同志と再審弁護団は、国家権力のデッチあげを全面的に暴露し、星野同志の階級的正義と無実を掲げて不屈に闘い続けてきた。母・美智恵さんの無念の死をのりこえて、暁子さんを先頭に、星野同志の家族が一体となって闘ってきた。全国の「救う会」は、熱烈に星野奪還闘争を繰り広げた。10万筆を超える再審要求署名を裁判所に提出した。青年労働者と学生が職場闘争や法大決戦を、「団結」を求めて非妥協に闘う中から、「星野同志に続け」「星野同志を奪還するぞ」と鮮烈に声を上げ、階級的労働運動路線の白熱的実践を開始した。
最高裁の特別抗告棄却決定は、こうした闘いに追い詰められて強引に下されたむき出しの国家暴力だ。
星野同志は「まったく事実、真実を見ない決定です。許されません。真実はわれわれの側にあります。われわれが目指すものの大きさを権力が圧殺しようとするのは無理です。われわれの目指すものの『大きさ』と『正しさ』、その二つで再審実現を目指してたたかいます。勝てる力が、われわれにはあります」と、不屈に屹立(きつりつ)して棄却決定を迎え撃ち、勝利の展望を指し示している。
そのとおりだ。国家権力がいかなる凶悪な弾圧を加えようと、それを跳ね返してプロレタリア革命にむかう力が労働者階級にはある。労働者階級をトコトン信頼し、断固としてこの道を進み、星野同志を必ずや奪還しよう。
7月16日、「免訴」を求めて闘う奥深山幸男さんに対し、まったく不当な鑑定書が提出された。星野再審、奥深山免訴を一体でかちとろう。
(写真 星野文昭同志 徳島刑務所在監、62歳)
71年沖縄闘争
星野同志は、1971年、侵略戦争の出撃基地である米軍基地の撤去を求め、ペテン的な沖縄返還を阻止するために、全身全霊をかけて闘った。沖縄と本土の分断を打破するために、本土の労働者階級の先頭で沖縄闘争を切り開いた。集会・デモ禁止を打ち破って、機動隊が厳戒態勢を敷く渋谷の街を疾駆した。
この闘いが、70年代の労働者階級の澎湃(ほうはい)たる決起からプロレタリア革命へと発展することに恐怖した日帝・国家権力は、星野同志に対して殺人罪をデッチあげ、無期懲役という凶悪な攻撃を加えた。
しかし、星野同志は国家権力と34年もの非妥協・不屈の闘いを貫き、根底で無期攻撃を打ち破っている。
これは、動労千葉が20年に及ぶ国鉄分割・民営化絶対反対の闘いをとおして分割・民営化攻撃に勝利し、第2次国鉄決戦に踏み出している闘いと一体である。
さらには、今日、帝国主義の最末期の危機の中で、青年労働者や学生が革命を希求して新自由主義に怒りをたたきつけ、08年前半の闘いで、50人の不当逮捕、20人の不当起訴をはねのけ、11月労働者集会の1万人結集へと前進している闘いと一体である。
星野同志の闘いは、革共同が国家権力と絶対非妥協であること、その不屈性、勝利性、階級性を指し示している。
最高裁の特別抗告棄却決定への怒りを猛然とたたきつけ、階級的労働運動の大前進と星野奪還闘争の大高揚へと転化させ、力強く進もう。
「殺人罪」デッチあげ無期攻撃を打ち破れ
1983年7月、東京高裁第11刑事部(草場良八裁判長)は、懲役20年の一審判決を破棄し、星野文昭同志に無期懲役を言い渡した。これが87年7月の最高裁の上告棄却で確定判決となった。
71年11月14日、沖縄返還協定批准阻止・渋谷暴動闘争は、全国の労働者・学生の渾身の決起で大爆発した。この闘いに「革命の現実性」を見た日帝・国家権力は、二度と革命的決起を許さないという権力意思の発動として、星野同志に無期攻撃を加えたのだ。
機動隊員・中村恒雄巡査せん滅に関して、判決は「群馬軍団の犯行」というストーリーをねつ造した上で、星野同志が鉄パイプで中村巡査を殴打し、火炎瓶を投げるよう指示したというデッチあげを行った。
真実は、星野同志は殴打現場から10b以上離れた十字路にいて、デモ隊全体のリーダーとして、NHK方面に現れた別の機動隊の動きに全神経を集中していた。中村巡査せん滅には一切関与していない。星野同志は無実なのだ。
物的証拠はひとつもない。確定判決は、闘争参加者6人の「供述」を唯一の証拠としている。この6人のうち3人は少年であった。権力は密室の取調室で「殺人罪」の恫喝を加え、連日10時間以上の脅迫的取り調べを行った。黙秘している少年の父親を取り調べ室に招き入れ、父親に少年を殴らせることまでした。こうして、6人の虚偽「供述」をねつ造し、星野同志を「実行犯」に仕立て上げたのである。
このように、星野同志への無期判決は、脆弱(ぜいじゃく)で強引なデッチあげによるものだった。
「供述」は虚偽
再審闘争では、デッチあげの中心に据わっているK「供述」の虚偽を暴いてきた。特に、K「供述」は、星野同志が殴打したと言いながら、その殴打者の服装の色は「きつね色」としている。
星野同志は、「薄青色」のブレザーとグレーのズボンであった。これまでの裁判の判決では一貫してこの矛盾に言及できないできたが、今回の最高裁決定は「当日の申立人(星野同志)の服装が薄青色であった可能性が高く、この点に関するK供述には誤りがあったと認められる」と言わざるを得なかった。
しかし最高裁は、そうであっても「後ろ姿」と「声」で、星野同志の特定は十分にできているのだと強弁し、あくまでデッチあげを維持する国家の意思を貫いている。Kは星野同志と闘争現場で初めて会ったのだ。後ろ姿や声で人物を特定できるわけがない。
こんなずさんな人物特定で、なおかつ星野同志を無期の獄に閉じ込めておくというのだ。
星野奪還闘争は、あらためて国家権力との非和解の闘いであることがはっきりした。階級的力関係が一切だ。階級的正義と真実を武器に不屈に闘おう。
労働者の怒りと結合し星野同志奪還を!
再審請求を棄却した日帝・最高裁へ怒りを爆発させ、なんとしても星野同志を奪還しよう。
第一に、われわれは第2次再審請求に断固として決起する。プロレタリア革命への恐怖ゆえに、デッチあげで無期の獄中に星野同志を閉じ込めることなど断じて許さない。デッチあげへの労働者階級の怒りを解き放ち、絶対に星野同志を奪還する。
第二に、あらゆる職場、地域に「救う会」をつくり、「救う会」運動を繰り広げることである。
獄壁を越えた星野同志との団結を形成し、「革命家・星野さんを獄から解放しろ」「無実の政治犯・星野さんを自由に」「国家権力によるデッチあげ、人権侵害を許すな」という声を、労働者階級をはじめ、あらゆる人びとから巻き起こそう。
第三に、塩川一派打倒である。
革命情勢の切迫に恐怖して逃亡を開始し、今や革共同と動労千葉・11月集会派に敵対することだけを目的にする存在になり果てた塩川一派は、現代のカウツキー主義だ。
「完黙・非転向」の原則を放棄して、あろことか「ケースバイケース」と公言し、国家権力との闘いを「取引」と言う塩川一派は、正真正銘の転向集団である。国家権力と34年間、非妥協・非和解で闘う星野同志に敵対する連中だ。
塩川一派は、ついにその本性をあらわにして、星野奪還闘争の破壊に乗り出している。塩川一派の敵対を絶対に許さず、塩川一派を打倒しよう。
第四に、11月労働者集会への1万人結集である。階級的労働運動の白熱的実践、マル青労同とマル学同の1000人建設こそが星野奪還の道だ。
今や帝国主義は、その生命力を失っている。労働者階級の「生きさせろ!」という怒りが満ちあふれている。階級的労働運動路線こそ、その怒りと結合し、帝国主義の危機を革命に転化することができるのだ。なんとしても1万人の怒りの結集をかちとろう。
われわれは、星野同志を先頭に、11月1万人結集の先頭に立つ。ともに闘おう。
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週刊『前進』(2356号6面2)(2008/08/25 )
法大弾圧裁判の勝利へ
荻野富士夫教授が証人に
8月27日、東京地方裁判所刑事第21部(半田靖史裁判長)で、内田晶理君の10・17クラス討論弾圧裁判の第10回公判が行われる。
7月24日、「法大弾圧ぶっとばせ!7・24全国集会」の爆発の予感に恐れをなした国家権力は、集会当日、会場近くで保釈中の内田君を含む3人の学生を逮捕し、起訴した。警視庁公安部の総力をあげた転向強要攻撃を、完全黙秘・非転向を貫いて粉砕した内田君は、二つの建造物侵入デッチあげを一挙に粉砕すべく新たな闘いを開始する。
裁判には、弁護側証人として、小樽商科大学教授の荻野富士夫さんが立つ。荻野さんは、戦前の治安維持法体制研究の第一人者であり、「8・15労働者市民のつどい」で「私と蟹工船」と題して講演した。「現代の青年たちは、蟹工船の時代と同じような支配状況に対して、団結を武器として闘おう」と呼びかけた。
法大弾圧の歴史的犯罪性を暴き、これに抗して全身全霊をかけて闘う学生こそ、戦争への道を止める団結の核となる決定的な存在だ。
大学で自分の意見を表明することがどうして犯罪なのか。こんな支配は断じて認めない。5・28―29建造物侵入デッチあげ弾圧裁判と一体のものとして闘おう。
5・28−29弾圧に反撃を!
8月29日は東京地裁刑事第18部(福崎伸一郎裁判長)で、新井拓君・中島宏明君の5・28暴行デッチあげ弾圧裁判が始まる。5月28、29日の2日間の法大決戦に対し、事後弾圧も含めて延べ40人の逮捕者と16人の起訴者という大弾圧が強行されている。この攻撃に反撃をたたきつける歴史的大裁判の開始だ。
8月29日の第1回公判は、新井拓君と中島宏明君、弁護人の意見陳述を軸として闘いとられる。
学生支配のためにほしいままの暴力を振るってきた法大当局が、学生に暴行事件をデッチあげることなど断じて認められない。「大学は自由で、なんでもできる」と増田総長は言いながら、学生を資本家階級の奴隷に追いやる暴力装置として大学を純化させている。許しがたい!
実際、学生の怒りは5月20、21日の段階で、文化連盟の学生を先頭とした昼休み集会として爆発していた。暴力職員はこれを抑え込むことはできず、キャンパスは学生の手によって解放された。この勝利の上に、5月29日の法大キャンパス集会・デモへ上り詰める過程は、事実上のストライキとサミット粉砕の巨大な号砲を法大当局と国家権力に突きつけるものだった。これに恐怖した国家権力は、5月28日に新井君・中島君を含む5人、5月29日に33人もの学生を一挙に逮捕した。
この卑劣な暴挙を、われわれ学生と労働者階級はあいまいにしない。サミット粉砕決戦にむかう労働者階級の魂を奮い立たせ、日本階級闘争における新たな団結を打ち鍛えた5・28〜29法大決戦を担った学生たちを必ず奪還する。
裁判所が友部君を分離して早期判決を下そうと策動していることは許されない。新井君、中島君、友部博文君の3人の統一裁判を今すぐ実現せよ。怒りをバネに団結し、裁判闘争に勝利しよう。闘う学生の早期奪還をかちとろう。
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週刊『前進』(2356号6面3)(2008/08/25 )
富山大弾圧初公判
武藤君、革命の展望アジる
4月15日に富山大キャンパスでのビラまき・クラス討論で逮捕・起訴された武藤淳範君の第1回公判が8月19日、富山地裁で行われた。傍聴には、法政大、京都大、広島大からも学生がかけつけ、富大の学生、青年労働者を先頭に、富山大OB、北陸労組交流センター、合同労組北陸ユニオンの仲間とともに、法廷を揺るがす大闘争が闘いぬかれた。
冒頭意見陳述に立った武藤君は、堂々とサミット粉砕を学生に訴えたことが大学当局と国家権力を追いつめたことをはっきりさせ、革命への展望をアジりきった。退廷させられた仲間は裁判所前で弾劾行動をやりぬいた。
富山地裁は、武藤君とわれわれの闘いに心底ビビっている。富山地裁は、地裁始まって以来の厳戒態勢を敷き、法廷に至る廊下には金属探知機を設置し、民間業者を雇って持ち物チェックやボディーチェックを強行した。これに抗議した仲間が、なんと法廷にも入っていないのに構外退去させられた。法廷内では、傍聴席の最前列にいた仲間が、開廷までの時間にボディーチェックに二言三言抗議しただけで次々と強制退去させられた。「ふざけるな! まだ開廷もしていないのに、何が『退去』だ!」
裁判所構外へ退廷させられた仲間は、メガフォンを使い正面玄関で抗議し、さらには法廷のある建物の直近に移動し、法廷めがけて徹底弾劾した。「こんな裁判も裁判長も終わってる!」
しばらくすると法廷から構外に連れて行かれる武藤君が見えるではないか。武藤君を乗せて動き出した護送車の前に立ちはだかり、アジテーションとシュプレヒコールをガンガンたたきつけた。裁判所職員はただととまどうばかりだった。
次回公判は10月9日。弾圧を団結に! 職場で大学で武藤君とともに闘おう!
(富大ビラまき弾圧を許さない会/M)
(写真 「こんな裁判終わってる!」「武藤君ガンバレー!」【8月19日 富山地裁前】)
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週刊『前進』(2356号6面4)(2008/08/25 )
ホンモノの革命家は獄中獄外関係ない 関西・学生 風間太郎
徳島刑務所で星野同志に会ってきました!!
その感動体験報告をしたいと思います。
会った瞬間から星野さんのオーラにやられました。ものスゴイいい笑顔で接見室に入ってこられて、流れるように今の情勢や学生の闘いについて語る姿は、最高の革命家の姿そのもの! どんなに国家権力が暴力装置を使おうとも、絶対に屈しない星野さんの魂を見ると、「星野さんみたいに闘えば、革命は絶対にできる」と確信しました。僕はそのオーラに魅入られてしまって、ついこちらから話しかけるのを忘れてしまいそうでした。ですが、何とか8・6ヒロシマと学生戦線の闘いについては報告しなければと、簡単ながら話ができました。
それに対する星野さんのコメントが的確で路線的で、ホンモノの革命家というのは、獄中獄外関係ないんだなと感動しました。デモで僕たちが組むスクラムの中に星野同志は必ずいるのだということを、ものすごく感じました!!
もっともっと星野さんと話がしたかった! こんな革命家と一晩中語り明かしたい! それを国家権力が目の前のこの獄壁でできなくしていることを、僕は絶対に許せない!! 仲間を返せ!! 全身から怒りが沸いてきました!!
僕は本当に星野さんを奪還したい! 今こそ星野さんの闘いをわがものとして闘い、星野さんを奪還しよう! 僕は、今そんな気持ちでいっぱいです。
富山地裁を大席巻し武藤さんと合流! 法政大学 倉岡雅美
4カ月ぶりに同志と合流するために、富大初公判に行ってきたっ!
ゲート式金属探知機をくぐり、荷物もすべて預け(なぜか麻袋に入れられる)、ハンディ式金属探知器でボディチェックを受け、さらに廷吏によるボディチェックを受けさせるという東京地裁以上の警備態勢だった。理由を問えば「裁判長の命令である」「預けないなら傍聴させない」の一点張り。その中で富大当局は笑いながら7人ほど法廷に入っていく。何ともわかりやすい構図だ。
そして私はなんと、開廷する前に構外退去になった。笑っていたということで両手両足を持たれ、裁判官が出入りする口から出され、そこで待っていたのは制服警察だった。廷吏から警察に渡され、外に出された。
一体これは何なんだ!? もはやブルジョア的「司法権の独立」「三権分立」をもかなぐり捨てた富山地裁。「岩井(裁判長)、お前はすでに死んでいる」と外から法廷に向かってガンガンにアジり倒し、この怒りの渦の中で護送車に乗る武藤さんと感動的合流をかちとった☆ トラメガでガンガン激励し、護送車の前で横断幕を広げ、護送車を追っかけ、可能なまで激励した☆
裁判は傍聴することはできなかったが、裁判所を追いつめ、武藤さんと一つになる闘いを富大生、全国学生と富山労働者の力でやり抜いた。
富山の学生、労働者の怒りを一つに富山地裁に行こう♪ 第2回公判10月9日に決起しよう!!
圧倒的に大勝利した富山大弾圧初公判! 京都大学 穂積康之
8月19日、富山大学ビラまき弾圧の初公判に参加しました。許しがたい監獄裁判ぶりについては、退廷受けながらも闘ったわれらが同志にお任せし、私は裁判の様子を報告します。
この日は冒頭意見陳述。検察側の陳述は絶対に許せない。「独法化で部外者の立ち入りを禁止した」「大学当局が退去を伝えたが、立ち入ったから逮捕した」「大学から通報を受けたので警官を配置した」。すべて、ふざけるな!
闘う弁護士から激しい追及が行われる。「立ち入り禁止はどこで決められたのか、誰が決めたのか」。学長西頭徳三が勝手に立ち入り禁止を決められるものでは決してない! 大学の主人公は学生だ! 直ちに武藤君を釈放しろ!
これに対して検察側は一言も答えられず、裁判長が勝手に審理を進行。徹底的に抗議した労働者の仲間が退廷になる。しかし、そんなものではわれわれの闘いは一切止まらない。武藤君、弁護士、傍聴席が一体となり、裁判長・検察を徹底弾劾しぬきました。
富大の学生であるかどうかは関係ない! 実際、近所のおばさんなど誰もが富山大学に「侵入」している。なぜ武藤君が逮捕されたのか?
それは、彼がサミット粉砕を訴え、革命を訴え、学生を組織していたからだ。これが核心だ。
だからこそ、この裁判は法大をはじめ全国の闘いと一体だ。この日もその立場から大勝利した。
11月労働者集会1万人結集へ圧倒的に闘おう!
“矛盾に怒っているデモです”とビラ配布 広島市 落合陽子
8・6当日は保育室のお手伝い。腕白で走り回っていた男の子は、最後はくたびれて、私のひざ枕でスヤスヤ……。とてもかわいかったですよ。
暑いデモの時は、チラシをかかえて歩道を歩いている人に配りました。若い労働者らしき人に「世の中の矛盾に怒っているデモ隊です。興味もって見てください」と大声を出してチラシを渡しました。抵抗なく受け取ってくださる人がほとんどでした。
派遣労働者、パート労働でいいかげんに使われて口に出して言わなくても、皆何か感じてる! 不満を感じている! それを肌で感じられたチラシ配布でした。年金・高齢者、介護問題、派遣、サービス残業問題等々、自分に当てはまる問題が一つや二つはあるはずです。
若い人たちが先頭に立って8・6を引っ張った、明るい世代交代の、08年の8・6大行動でした。
11月組織化の展望をつかんだ広島現闘団 東北大学 本田 翼
ヒロシマ闘争勝利のため、8月1日から広島現闘団として闘いました。これをつうじて11月集会組織化の展望をつかめました。何より、一緒に闘った仲間が革命家に決起したことが一番うれしかった! 毎日の展開も総括論議も、広大生と現闘団員みんなでやったことで、団結強化!
ある日の論議。「街頭もキャンパスも反応がよい。でも8・6への決起に結びついていない」という壁をどうやって突破していくか。みんなで出した答えが、「獄中同志の闘いをもっと主体化する」というもの。
翌日から、主体もまわりも激変。広島市内の大学をまわっての呼びかけでは、話しかけた学生全員が「テストがあるので行けないです」という反応でしたが、僕らは(僕自身はたじろぎながらも)退くことなく、「社会を変える主体になろう。僕らにはその仲間がいる! あなたにも仲間になって欲しいっ!」というアジテーション。学生みんなテスト勉強の手を止めて真剣な顔で話を聞いて、討論にもなりました。
そのうちの何人が集会に来たのか、という課題はあります。ですが、目の前の人を例外なく獲得しようと必死になったことに、僕は仲間獲得の展望をつかんだのです。6・29の総括を深めたということでもあります。
今の情勢、立ち上がる人は絶対にいる。獄中同志の闘いを見よ! 実際にも、闘っている自分がいるじゃないか。自信と展望を持って、ヒロシマに続き11月集会に向けて仲間をドンドン増やして1万人デモやるぞ!
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