COMMUNE
2001/12/01(No312 p48)
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超反動的な参戦3法案 10月18日に衆院本会議で3参戦法案が可決された。そのひとつであるテロ対策特別措置法案は、①武器使用の防護対象の大幅拡大、②自衛隊の活動範囲を外国領土まで拡大、③武器・弾薬の輸送を支援対象に含める(修正で陸上輸送を除外)、④国会承認については事後承認というものであり、憲法の枠を事実上完全に取り払った侵略戦争法である。
「国際的孤立」論のペテン小泉は、10月2日の衆院本会議で「世界がテロと対決しようとするときに、日本だけがあれはしません、これはしません、そんなことで世界から日本が名誉ある地位を得ることができるか」 「やるべきことをやらないで国際社会から孤立したら、日本の平和と繁栄はありえないことを銘記していただきたい」と絶叫した。 米帝をはじめ欧州帝国主義がいち早くアフガニスタン、中央アジアへの侵略戦争に突入したとき、日帝がそこから取り残されることは闘わずしての敗北であると言っているのだ。 世界が、と言っても米帝や欧州帝国主義のことであるが、彼らが侵略戦争に突入したらそれと一緒に強盗仲間に入らないと立ち遅れるなどいう小泉の主張を労働者階級人民はきっぱりと拒否する。侵略戦争に参加できないで日帝がのたれ死にすることこそ人民の願いではないか。日帝の侵略戦争を内乱に転化し、日帝を打倒することが世界平和達成の唯一の道である。 小泉は、戦前、日本が「国際的孤立」に陥ったから戦争になった、だから対テロで国際協調し、アフガニスタンに侵略戦争をすることが「平和と繁栄」の道だという。 これは、まったくのペテンだ。第2次世界大戦は、第1次世界大戦がそうであったように帝国主義相互の世界市場をめぐる分割・再分割戦争であった。日米戦争はなによりも中国市場をめぐる日米の帝国主義間争闘戦が日米の軍事的衝突=戦争に発展したものだった。 日帝は1931年9月18日、柳条湖事件で中国東北部への侵略戦争を開始し、32年には「満州国」をでっち上げた。ここを武力をもって強奪した。これが、37年7・7の盧溝橋事件からの中国全土への侵略戦争、そしてついに東南アジアと太平洋全域をめぐる対米英の第2次世界大戦へ拡大した。 「国際的に孤立」したから第2次世界大戦になったのではなく、日帝が帝国主義として、帝国主義間の市場分割戦争に加わっており、29年世界大恐慌と世界経済の縮小、ブロック化の進展にあって経済的危機からの脱出をかけて、中国東北部を暴力的に独占するために侵略戦争を始めたことが原因になっている。 日帝は9・18から37年7・7盧溝橋事件へと中国への全面侵略戦争を拡大し、さらにインドチャイナへの侵略を進めた。米帝はいわゆるABCDの対日包囲網を築き、日本の在米資産の凍結、石油の禁輸に踏み切った。日帝は追い詰められ、このままでは「ジリ貧」だという「ジリ貧」論を主張して冒険的な対米戦争に向かった。 これを見た米国務長官ハルが、日帝に「ハル・ノート」(41年11月26日)を突きつけ、戦争回避の条件として中国全土・インドチャイナから日本軍の全面撤退を要求した。日帝が帝国主義である限り、これは飲めない条件であった。日帝は「ハル・ノート」を拒否して真珠湾攻撃(41年12月8日)に突入した。 今回は米帝バブル経済が崩壊し、世界大恐慌過程が進行しており、ブッシュ政権が世界大恐慌を乗り切るために、世界戦争政策をとっていたこと、大きくは残存スターリン主義である中国との戦争を構える戦略をとっていたが、9・11ゲリラを契機に「テロ撲滅」を掲げて、アフガニスタン、中央アジアへの侵略戦争へと踏み込んだ。 これはブッシュが、「ユニラテラリズム」(単独行動主義)という言葉に象徴されるように、米帝の利害を貫くためには「国際的孤立をも恐れず」世界戦争をどんどんやっていくことを意味している。世界の覇権国が自己の歴史没落傾向を巻き戻すために、世界戦争を手段にして他帝国主義を没落させ、あるいはたたき潰し、世界市場の分割・再分割戦争の先頭に立っていこうとしている。 しかし、こうした米帝の侵略戦争の拡大は、いずれ日帝や欧州帝国主義の存立を脅かす事態に至ることは必然である。 なぜなら、日帝は中東の石油確保のためにイラン外交や中央アジア外交、さらにはカスピ海の石油をめぐる争奪戦を展開しており、米帝のアフガニスタン侵略戦争はこの日帝の狙いを一挙に戦争的にぶっとばしかねない力をもっている。日帝は危機を感じている。 米帝のアフガニスタン侵略戦争はいわば第3次世界大戦に向かう9・18のような位置をもっている。侵略戦争の開始が、さらに侵略戦争の拡大を呼び、それが崩壊したスターリン主義諸国や残存スターリン主義諸国の政治的混乱を招き、それに帝国主義諸国の介入と争闘戦の激化につながっていく事態である。さらに、この対テロ作戦という、決着点がない戦争という性格からしても、この戦争は第3次世界大戦の始まりと断定できる。 闘うアジア人民、闘うイスラム諸国人民と連帯し日帝を打倒せよ、世界革命を達成せよというスローガンを実現する情勢が始まっている。 ●特集/侵略と戦乱のアフガニスタン 月間『コミューン』紹介ページ にもどる |
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