SANRIZUKA 2012/02/13(No841 p02)
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週刊『三里塚』(S841号1面1)(2012/02/13)
原発再稼働を絶対阻止しよう
3・11福島〜3・25三里塚へ!
労農の怒りで野田政権打倒しよう
反原発・国鉄決戦と一体で 市東さんの農地守りぬけ
日帝・野田政権は、帝国主義・大国間の争闘戦に追いつめられ、原発再稼働、TPP(環太平洋経済連携協定)推進、消費税増税、大民営化=公務員労働者360万人の首切り、さらに沖縄辺野古新基地建設強行で、一切の犠牲を労働者・農民に押し付けつつ延命しようとしている。特に、大飯原発のストレステスト「安全」評価をてことした原発再稼働攻撃、2月7日から始まった日米事前協議をテコとしたTPP攻撃は重大だ。これらの攻撃に対決するものとして、経産省前テントの撤去策動を、1・27闘争で粉砕した。さらに3・11反原発福島集会の大高揚へ上りつめよう。その勝利を引き継ぎ3・25三里塚全国集会の大爆発をかちとろう。野田政権を打倒しよう。国鉄全面外注化を阻止する決戦として2・15国鉄集会の成功をかちとろう。
経産省前テント破壊を阻止
昨年9月11日以来、労働者人民が反原発を掲げて経済産業省前で座り込みを続けてきたことに対して、経済産業省は1月24日、「1月27日午後5時までに撤去せよ」と通告して来た。その27日、「反原発テントを守れ」との掛け声の下、750人が集まり撤去策動を粉砕した。その先頭にNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議=な全)が立った。
野田政権は、1・18の大飯原発ストレステスト「妥当」評価、意見聴取会の強行、除染キャンペーンなどの攻撃に加え、反原発住民運動の拠点となり、発信地となってきた経産省前テント村の暴力的撤去攻撃に出てきたのだ。
それもこれも全原発の停止におびえた焦りから来ている。1月25日に柏崎刈羽原発5号機、27日に島根原発2号機が定期点検に入り、稼働中の原発はわずか3基となった。再稼働ができなければ4月までに全原発が停止する。
日帝はその危機を巻き返そうと今、攻撃を激化させている。昨年9・19明治公園集会で大きな高揚を見せた反原発闘争は、労農学人民対日帝・野田政権、経産省、東電=原子力ムラとの実力攻防をはらんだ対決構造を拡大させている。
その最大の焦点は3・11反原発福島県民集会の成功を実現するか否かだ。今なお15万人を超える人びとが避難生活を強いられ、大半の地域が「放射線管理区域」をはるかに超える高線量被曝下におかれている。
にもかかわらず、野田首相は昨年末に突然の「収束宣言」を行った。原発の中では、溶け落ち飛び散った核燃料がどこにあるかもわからず、それを取り出す術すらないというのに、一体どこが「収束」か。2月5日には2号機の温度が40度から70度に急上昇し、危機的な状態が一貫して続いていることが明らかになった。
野田政権・東電は被災者の命や生活などまったく切り捨て、一切の責任から逃れようとしている。子どもたちの避難や疎開すら拒み、「除染」作業に住民や労働者をかり立てている。その一方で、「大飯原発の再稼働は4月」のキャンペーンを開始し、原発をあくまでも動かし、輸出までしようとしているのだ。「人の命よりもカネ」――あれだけの事故を引き起こしても、結局は金もうけしか頭にない、これが野田政権や日帝・ブルジョアジーたちの本性だ。
だからこそ、労働者と農民・漁民、市民が一つになり、福島と全国の怒りを一つにして、3・11郡山開成山球場集会に結集しなくてならない。
全国・全人民の反原発の怒りを総結集して、野田政権の原発再稼働を絶対に阻止しよう。
(写真 テントの撤去を阻止し、経産省に向けてシュプレヒコールを行う人びと【1月27日】)
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週刊『三里塚』(S841号1面2)(2012/02/13)
TPP協定阻止を
この3・11集会の成功の上に、3・25三里塚全国集会に駆け上ろう。人民の命と生活を犠牲にして帝国主義ブルジョアジーの利益を貫徹するのが「国策」だ。原発との闘いも沖縄基地や成田空港との闘いもこの国策と対決する闘いという点で一体だ。
その鋭い激突点が三里塚だ。2012年三里塚決戦は、市東孝雄さんの農地を死守する決戦である。その最初の決意を示す闘いが3・25集会だ。さらに、成田の軍事空港化にむけた攻撃と対決する集会だ。南スーダンへのPKO派兵が成田から連続して行われようとしている。自衛隊の戦闘車両を含むPKO物資を運ぶ大型輸送機が連日、離陸している(計40回も軍事使用する、としている!)
沖縄辺野古基地建設とも通じる成田の軍事空港化と対決するのが3・25集会だ。
そして、空港の発着年間30万回化攻撃と対決しよう。羽田との競争に追いつめられる成田は、いわゆる格安航空会社(LCC)の誘致で敗勢を巻き返そうとしている。そのLCCは成田空港の24時間化を要求している。(記事別掲)
3・25集会は、北総台地をさらなる騒音地獄に追い込もうとする30万回化、空港24時間化攻撃と対決する闘いだ。全力で成功させよう。そしてTPP推進攻撃阻止へ闘おう。
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週刊『三里塚』(S841号1面3)(2012/02/13)
格安航空誘致狙う24時間化許すな
全日空とエアアジア(マレーシア大手の格安航空会社=LCC)の合弁LCCであるエアアジア・ジャパンの岩片和行社長は、2月2日、同社に航空運送事業許可が交付された後の記者会見で、拠点とする成田空港について「現在は23時以降に全く着陸できないことから、欠航を避けるために遅い時間に成田に帰着するダイヤを設定できない。そのあたりの改善も含めて考えて欲しい」と述べた。
つまり、23時以降への運用時間延長を公然と求めたということであり、限りなく24時間化に近い延長要求だということだ。また@発着枠が空いている時間帯の着陸料を安くする事、A1時間当たりの発着回数を増加する事、などを、成田空港会社に要望していることを明らかにした。
現在、LCCをめぐっては拠点空港間の争奪戦が起きている。関西新空港は元々24時間空港であることを「利点」に全日空のもう一つのLCCであるピーチアビエーション社や韓国、中国などのLCC誘致活動を行い、一定期間は着陸料無料などの「アメ」を提示して、抱き込みに動いている。この流れの中で成田に対しても「24時間化要求」は時間の問題だった。羽田との競争で追い込まれる成田空港もLCC誘致に延命の道をさぐろうとしている。運用時間延長に動くことは間違いない。しかし成田空港周辺には10数万人という数の市民が生活している。生活を破壊する24時間空港など論外だ。断固阻止あるのみだ。
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週刊『三里塚』(S841号1面4)(2012/02/13)
2・20行訴・農地法裁判へ
敷地外部分は違法買収だ
2月20日、千葉地裁民事第3部・多見谷寿郎裁判長の下で、市東孝雄さんの農地をめぐる行政訴訟・農地法裁判弁論が闘われる。全力で傍聴闘争に決起することを訴える。
2012年は市東さんの農地を死守する決戦の年だ。中でも最大の焦点になっているのが、多見谷裁判長の下で進行するこの行政訴訟・農地法裁判だ。すでに今年一杯の法廷期日が予定され、証人尋問の法廷回数もとりあえず、提案されている。
今回の弁論では、暫定滑走路の誘導路を「へ」の字に曲げている市東さんの畑が空港敷地外にはみ出している問題を主要に追及する。写真で明らかなように、該当する市東さんの畑は空港敷地内に位置する部分とそこからはみ出る部分に分かれる。
成田空港会社はこの事実に気づかなかった。そのため、1988年4月に旧地主・藤ア政吉氏から市東さんに秘密にして買収する時に、空港の敷地内と同じ扱いで買収した。しかし、空港敷地外の部分は、空港公団(当時)であっても農地法5条の適用外とはならない農地であって、県知事の許可がなければ売買自体ができない場所だ。
しかし、空港公団は同許可を得ずに藤ア氏から買収した。この売買自体が違法であり、このはみ出し部分についての所有権移転は成立せず無効だ。だから、2006年7月になされた農地法20条による解約申請自体が違法であり、9月21日になされた県知事による解約許可処分は取り消されなければならない。
この点を追及された空港会社は、「空港整備にかかわる施設予定地だ」などと見え透いたウソで言い逃れしようとしているが、以前、そんな計画はなかったし、第2ターミナルエプロンから遠く離れた位置、という点からしても合理性はまったくない。
20日の弁論ではこの点を中心に、筆跡の偽造を中心とする私文書偽造問題も引き続き追及する予定だ。多見谷寿郎裁判長は明らかに拙速審理による早期結審を狙っている。傍聴闘争に全力で結集しよう。(要項別掲)
(写真 市東さんの畑の一部が空港予定地外にはみ出していることを示す写真)
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週刊『三里塚』(S841号1面5)(2012/02/13)
現闘本部裁判 最高裁による上告棄却弾劾
暴力的破壊を居直る
「国策司法」の正体明らかに
最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は、1月25日、天神峰現闘本部裁判において、反対同盟が行っていた上告を棄却する反動決定を行った。われわれは、行政の下僕と化した最高裁の暴挙を、満腔の怒りを込めて弾劾する。
最高裁決定は、昨年5月25日の東京高裁・井上繁規裁判長(第15民事部)の反動判決をそっくり踏襲した国策裁判むき出しの違憲決定である。実質審理を一切行わず「反対同盟の上告理由は受理すべき理由にあたらないから棄却する」と門前払いにした上、「本件を上告審として受理しない」と言い放った。まさに「主張を聞く必要はない」という文字通りの国策決定だ。
古田決定は民事訴訟法312条を盾(たて)に上告を棄却した。しかし、反対同盟の上告理由はまさに上告を受理して正面から審理を尽くすべき正当な主張だ。同条は「上告できる理由」として@高裁判決が憲法違反を犯している場合、A判決の理由に不備がある場合などを挙げている。井上反動判決はこれら@とAのオンパレードではないか。
井上判決は、1審千葉地裁・仲戸川隆人裁判長が、石橋恵美子証人への反対同盟側反対尋問を圧殺したまま反動判決を下したことについて、そのまま追認した。これこそ、憲法32条の「裁判を受ける権利」、同31条の「適正な手続きによる裁判」に違反している。
また、井上判決は仮執行宣言を付けることについて、「金銭賠償による原状回復が可能だから、確定判決前に現闘本部を壊しても構わない」などと理由にならない理由で仮執行宣言をゴリ押しした。現闘本部は1966年建設以来の反対同盟の本部建物であり、闘いのシンボルでもあった。金に代えられない貴重な価値を持っているところに現闘本部の意味があった。これを破壊しておいて、「金銭で賠償できる」だと。まさにこれこそ理由不備」であり「上告できる理由」にあたるAそのものではないか。
何よりも昨年8月6日、成田治安法で封鎖されている現闘本部建物を仮執行宣言で破壊したことを徹底的に居直る決定だ。
(写真 上告棄却の反動決定を下した古田佑紀・最高裁裁判官。元最高検次長検事)
空港完成阻み続け
今回の上告棄却決定は、反対同盟46年にわたる闘いが今なお成田空港の完成を阻み、羽田空港国際線化以来の地盤沈下を強制していることに対し、政府・成田空港会社に肩入れした反動決定だ。そして何よりも、市東さんの農地強奪を策動する国交省・成田空港会社の策動を推し進めようとするものだ。
住民や乗客の安全・生命を無視して強行されている成田空港建設は、全国に放射能被曝・汚染を撒き散らしている原発と同じ国策である。沖縄での軍事基地建設と同じである。TPPによる農業つぶしの攻撃と一体の攻撃である。われわれは反対同盟とともに、反動決定への怒りも新たに、被災地・福島、沖縄と固く連帯して3・25全国集会に総決起し、空港廃港の勝利の日まで徹底的に闘いぬくことを宣言する。 今こそ、労働者・農民・市民を犠牲にし、帝国主義ブルアジョアジーの利益をごり押しする福島・沖縄・成田の「国策」粉砕へ闘おう。
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初めに結論ありき 北原鉱治事務局長
三里塚闘争のシンボルである天神峰現闘本部裁判において、反対同盟が行った上告を最高裁第2小法廷・古田佑紀裁判長らは棄却した。断じて許せない。あらかじめ結論ありきの国策裁判だ。「三権分立」はどこへ行ったのか。裁判所は権力の下僕になり下がったのか。三里塚闘争はこういう理不尽な権利侵害を正す闘いでもある。空港絶対反対で闘う決意に微塵(みじん)の揺るぎもない。市東孝雄さんの農地を守って闘う。
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週刊『三里塚』(S841号1面6)(2012/02/13)
600人のデモが徳島刑務所を包囲
この声星野さんへ!
再審を開始させよう
2月5日、全国労組交流センター、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議が主催する「星野同志奪還・再審勝利!」へむけた徳島刑務所包囲闘争が歴史的な成功をかちとった。(写真)星野暁子さんが、星野文昭さんからのメッセージを読み上げた。「今この時も文昭の心は闘う私たちとともにあります。文昭が徳島刑務所に移管された1987年10月20日から24年間、面会を続けてきました。文昭が解放されたらきょうのデモコースを必ず一緒に歩きたいと思います。刑務所にいる受刑者の大半は労働者人民だ、在日や沖縄出身者、被差別部落民も多いと文昭は話してくれました。きょうのデモで文昭の解放を呼びかけるとともに刑務所にいる労働者人民に私たちの声を届けましょう!」
全国労組交流センターの辻川慎一代表、動労千葉の田中康宏委員長、全学連の斎藤郁真委員長、結集した全国各地の星野さん救援会から星野奪還への決意が語られた。星野再審弁護団も発言。徳島刑務所は正門を閉じ塀の内外に刑務官が勢ぞろい。緊迫感をシュプレヒコールが打ち破る! 600人のデモが刑務所を包囲し星野さんと合流した。闘いの声は星野さんに届いた。
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週刊『三里塚』(S841号1面7)(2012/02/13)
団結街道
成田空港会社の代理人で元千葉地裁裁判官だった上野至という男がいる。三里塚裁判で数々の反動判決を下した悪質裁判官だ▼それが1993年に千葉地裁を退官すると、今度は成田空港会社の代理人となって、今、直接三里塚闘争破壊に手を貸している。市東さんの三つの裁判(法廷は二つ)の裁判を始め、団結街道訴訟、第3誘導路訴訟など、反対同盟が闘う裁判の度に他の2人の代理人と共に空港会社席に座っている▼裁判官で反対同盟側に反動判決を出しつづけてきた裁判官が今度は弁護士として空港会社の代理人になること自体、裁判官としての「中立性」を疑わせるが、問題はそれだけではなかった▼本紙の調査で、上野至が1973年に始まった愛媛県伊方原発訴訟で、国側の代理人を務めていたことが判明した。上野は九州大学卒業で司法修習16期。大阪地裁を振り出しに、熊本家裁、大阪法務局訟務部などを経て、当時、法務省本省の訟務局に属していた▼伊方原発訴訟は全国初の原発訴訟で、1978年に住民側が敗訴、原発訴訟の流れを決めた重要裁判だった。その伊方原発訴訟の国側代理人を上野至が担当していた▼その上野至を空港会社が雇ったのだ。成田空港建設は原発と同じ労働者・農民・市民を犠牲にする「国策」だという批判を反対同盟は行って来たが、そのものずばり、原発推進裁判官を代理人として採用していた。何をかいわんやだ。「国策」成田空港を廃港に。
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週刊『三里塚』(S841号1面8)(2012/02/13)
闘いの言葉
福島の問題は、原発事故という形を通して、弱い立場の人たちが虐げられるということ、そのことに私たち一人ひとりがどう立ち向かうかという問題として立てられている。
12月30日 京都大学・小出裕章さん
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週刊『三里塚』(S841号1面9)(2012/02/13)
【集会要項】3・11原発いらない!福島県民大集会、【三里塚闘争裁判】
3・11原発いらない!福島県民大集会
●3月11日(日)12時半開場、午後1時開始
●郡山市開成山球場(郡山市開成1―5―12)
●主催/福島県民集会実行委員会
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【三里塚闘争裁判】
●2月20日(月)市東さん行訴・農地法裁判
午前10時30分 千葉地裁
●3月26日(月)市東さん行訴・農地法裁判
午前10時30分 千葉地裁
●4月9日(月)市東さん耕作権裁判
午前10時30分 千葉地裁
●4月23日(月)市東さん行訴・農地法裁判
午後1時30分 千葉地裁
●5月1日(火)第3誘導路裁判
午前10時30分 千葉地裁
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週刊『三里塚』(S841号2面1)(2012/02/13)
日米同盟強化狙うTPP阻止!
米と事前協議開始
労農漁民の力集める時だ
日帝・野田政権がTPP協定の交渉参加にむけて攻撃を具体化させてきた。2月7日からアメリカとの事前協議を開始し、国内むけにはTPP説明会なるものを始めた。TPP阻止をめぐる闘いも緊迫の度を増している。三里塚先頭にTPP反対の闘いを強めよう。
1月24日の施政方針演説で改めてTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加への「意欲」を示した野田政権は、2月7日、外務省高官をアメリカ・ワシントンに派遣し、TPP交渉参加のための事前協議を開始した。そこでは早くも農業分野、自動車、簡易保険などの全面開放を求める要求がつきつけられた。
日本側は「すべてを交渉のテーブルに載せる」という態度だ。2月20日、21日にも再度交渉するとされる。
他方、国内のTPP反対論封じ込めのため、野田政権は、都道府県が開催するTPPに関する説明会に政府官僚を派遣して、TPP宣伝を行うことを始めた。2月7日は高知県が主催する説明会に職員を派遣した。「TPP参加交渉に関する情報提供が少ない」との批判を逆手にとって、キャンペーンを行おうとの意図で、8日には埼玉、10日には神奈川で予定されている。
さらに「TPP政府広告」なるものも準備している。これは民主党内の反対意見でいったんは延期になったが、いつでも強行する構えだ。
日帝・野田政権にとって、自らTPP交渉への参加を断念することはありえない。それほど日帝にとって死活的だ。まず何よりも、TPP問題は安保問題だからだ。日帝・野田政権は、11月APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議でTPP交渉参加を表明した。
農業をはじめ各経済分野での市場開放問題以前に、TPPとは何よりも安全保障問題であることを野田首相自身が言明した。野田首相は11月15日の参議院予算委員会で、「TPPが発効し、アジア太平洋地域が自由で繁栄した地域になれば、結果として安全保障の安定にもつながる」という認識を示したのだ。
TPPは日米同盟の強化であり、沖縄辺野古新基地建設と一体であり、安保問題である、と野田首相は言っているのだ。米帝・オバマ政権が世界戦略をアジア・太平洋重視に転換すると言明し、豪州に初めて海兵隊を駐留させる動きとも対応するものだ。
その上で、TPPは米国通商代表部(USTR)「2011年外国貿易障壁報告書」や米経済界・議員の対日要求に見るように全面的な市場開放と規制緩和・制度改革を迫るものだ。全米をウォール街占拠の怒涛のようなデモが覆った。米帝オバマにとって階級対立を乗り切るためにも輸出と雇用の拡大が死活的な命題であり、日本市場の開放は絶対的な要求だ。これまでの対日交渉における日帝の延命策を封じることが前提となっている。
(写真 日米はTPP推進のための事前協議を開始した【写真は野田首相とオバマ大統領=昨年11月】)
農業市場開放が前提
アメリカとの事前協議で突きつけられるであろう「農業改革、規制・基準の緩和・策定」「税関の手続き・ルールの効率化、政府調達の透明性とプロセスの改善」、郵政・共済などとの「対等な競争条件の確立」の受け入れなどが日本のTPP参加の条件であり、いずれも小泉構造改革以上の新自由主義の攻撃だ。日帝はこの「外的圧力」を利用しながら、戦後的諸制度を一掃しようとしている。
第一に、農業破壊である。米日経済協議会(USJBC)はコメの減反制度および兼業農家への補助金制度の廃止をあげている。元農務長官ら超党派の上院議員27人は米国産牛肉の輸入制限を直ちに緩和することを求めている。
すでに野田政権は「食と農林漁業の再生推進本部」基本方針を発表し、農地の規模10倍拡大(平地で20〜30ヘクタール)とその施策として「離農奨励金」制度の創設や戸別所得補償制度の見直しを進めるとしている。これらは家族経営の小規模農家の切り捨てであり、10人に9人が離農させられ農家はつぶされる。
第二に、医療・労働・郵政・共済・政府調達など農業破壊と並行した、地方・地域社会の崩壊を含む戦後的国内支配体制や階級編成、社会保障制度の解体である。日本の戦後社会の全領域での全面的な転換であり、「1%」が「99%」をむき出しに収奪する支配体制を作り出すものだ。
TPPとは米帝の戦時通商政策であり、日米帝国主義によるアジア・太平洋地域におけるブロック形成のための通商・貿易戦争である。ウィキリークス外交秘密文書は米のTPP争闘戦の対象が日本であることを暴露した。アフガニスタン・イラク戦争下での米帝のアジア支配の間隙をついて、日中がASEANで緊密なサプライチェーン(供給網)を構築し独自の経済圏形成へ動いたことに、アメリカが最大の危機感を持って巻き返しと制動を加えてきたのである。
膨大なアジア市場をめぐって帝国主義同士が命運をかけて争っているのだ。米帝は、中国をにらんだ対中対決=安保政策と結びつけてアジア通商戦略を展開している。このことで米帝は、日帝にタガをはめ屈服させようとしている。この激しさの前に日帝ブルジョアジーは、自動車・機械など工業や金融などの基幹部門と一握りの大資本を延命させるためであれば、農業をはじめとするその他すべてを犠牲にしようとしているのだ。ここにTPPにおける日帝ブルジョアジーの反人民的性格が鮮明になっている。
TPPをめぐる日米争闘戦は、世界的な戦争情勢をさらに促進させる。この中で「戦後」的制約を未だ突破できない日帝が今日取りうる唯一の戦略がTPPだ。したがって日帝のTPP攻撃は、戦後を画する労働者人民への階級戦争である。TPP粉砕闘争は全労働者階級人民の命運を決する非和解的闘いだ。その最先端の攻防が三里塚闘争であり、市東さんの農地取り上げを阻止する闘いだ。市東農地決戦とJR外注化阻止でTPPを粉砕しよう。
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週刊『三里塚』(S841号2面2)(2012/02/13)
シカゴ条約違反追及
2・7第3誘導路裁判 「NAAは居直るな」
2月7日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で、国と成田空港会社を相手にした第3誘導路許可取り消し裁判の弁論が開かれた。
暫定滑走路と「へ」の字に曲がった誘導路の現実、そして天神峰の市東孝雄さんを追い出すために現在進められている第3誘導路建設は、成田空港の構造的欠陥の象徴だ。その違法性、危険性、反人民性を厳しく指摘したことに対し、国とNAAはおごりと居直りの弁明を書き並べた準備書面を出してきた。
民間航空に関する全世界共通の原則的基準を定めたシカゴ条約では、着陸帯の幅が300b必要とされているのに、暫定滑走路では半分の150bしかない。これについて被告らは「法的効力はない。従う義務はない」と反論してきた。とんでもない言いぐさだ! 航空法の第1条にも国際条約の規定に準拠して安全を確保することがうたわれているが、これを無視するというのなら、国際空港などと名乗る資格はゼロだ。
さらに、これまでの成田での数々の事故については、「事例」「事案」と言い換えた上で「管制官の指示に従わなかったパイロットのミス」「原因は確定できていない」などと責任逃れをし、「ただちに住民の生命身体に具体的危険を及ぼすものではない」と原発と同じ言い訳をしている。
また東峰の森を破壊して造られた東側誘導路が今ほとんど使われていない実態、暫定滑走路が事実上着陸専用になっている現実について、NAAは「統計を取ってない」ととぼけて数字を出すことを拒否した。その一方で「航空需要が増大している」から「公共性がある」「一大国策だ」と強弁する。国際化した羽田に競り負けつつある現実さえ認めぬとは、どこまで恥知らずか。
顧問弁護団は被告の居直り文書に徹底的な批判を浴びせ、「釈明を拒否する不当な態度をやめよ。統計調査を今から行え」と厳しく迫り、再度の釈明を求め、弁論を終了した。この後、場所を移して報告会を行い、勝利を確認した。
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週刊『三里塚』(S841号2面3)(2012/02/13)
一から分かる市東裁判の争点(中)
筆跡鑑定書 「本人に似せニセの署名」
NAAが私文書偽造の犯罪
(写真 右が市東さんの署名。左が偽造署名。実際はNAAがわざわざ似せてデッチあげた)
(写真 上二つが市東さん。下が偽造署名。bの縦線が市東さんは左傾しているが偽造署名は右傾)
(写真 上二つが市東さん。下が偽造。上二つより後の時期に書かれているのに偽造署名は筆に勢いがある)
今回は、市東東市さんの筆跡の偽造そのものを取り上げる。根本寛氏による筆跡鑑定で、偽造署名が、市東さんの署名に似せて書いた他人の筆跡であることが判明した。まさに悪質な私文書偽造罪だ。事業認定の失効期限(1989年)に追いつめられた空港公団(NAAの前身)は、88年、このような刑法犯罪にまで手を染めていた。
筆跡鑑定したのは根本寛氏で日本筆跡鑑定人協会・理事長である。この筆跡鑑定の内容を具体的に紹介し、同意書、賃借地境界確認書の署名が明々白々な偽造署名であることを明らかにする。
2010年10月24日作成の筆跡鑑定書を見てみよう。鑑定書は、本文11ページ、添付資料8ページの詳細なものだ。鑑定書は1988年4月作成の「境界確認書」の署名および同時期と思われる「同意書」の署名の二つを市東さんの実筆と比較している。
実筆は87年12月4日裁判宣誓書と85年7月3日付け訴訟委任状である。そして根本氏は「筆跡は別人の筆跡である」と断定し、「同意書」「確認書」の署名は本人に似せた偽造と結論付けた。
その根拠になったのは次の「市」と「東」の厳密な鑑定である。以下、紙面の都合上、鑑定書から「裁判宣誓書」(実筆)【写真、上右】と「同意書」【写真、上左】との比較のみを要約引用したい。
(1)「市」について【写真中】
(1)「第1画目の大きさ」(aで示している)。実筆は参考に添付された書道手本程度の大きさであり、力強さもない。対して「同意書」「確認書」での第1画はすべて大きく書かれている。時期が一年後の筆跡であるのにこれは不自然である。
(2)「第3画目の角度」(bで示している)。実筆は、多少の程度差はあるがすべて左傾する。しかし「同意書」は異なり、しかも姓と名の「市」の第3画目の角度はばらつく。自分の名前の傾向は安定性が高いのが普通であり筆跡がばらつくのは不自然。
(3)「最終縦画の横方向へのバラツキ」(cで示す)。実筆は「第1画の終筆部とほぼ同じ」だが、「同意書」では「左寄り」に配置される。しかも「同意書」「確認書」で同一人の署名でcの配置がばらついているが、これは不自然。
(4)「同意書」の姓の「市」の横画(2画目)は左に突出しているが、名の「市」は逆に右に突出している。
実筆は、昭和62年の筆跡であるが、2字とも高齢から来る若干の震えが見られる。しかし「同意書」はそれより遅い時期であるのに、震えは見られず筆勢も力強さがある。以上を総合的に考察すれば、「異筆の可能性が高い」と言える。
(2)「東」について【写真下】
@「市」でも同じだが、運筆の滑らかさと力強さの違いが際立っている。
(2)「第1画の長さ」(aで示す)。実筆は普通程度かやや短いのに対し、「同意書」はかなり短い。この違いは、拡大して気づく程度の微妙なものであり、作為を施せない。(3)「第2画の角度」(bで示す)。実筆はすべてが安定し左傾化している。しかし「同意書」には現れていない。長年書いている名前には、このような混乱はないはずだ。(4)「第3画転折部の形」(cで示す)。実筆はすべて安定し尖っている。「同意書」「確認書」では姓と名で「東」のここの部分がそれぞれ異なる。(5)「同意書」「確認書」は、実筆を模倣しようと意識的に乱暴に書いている様子がある。一方、実筆は(体の)不自由さからの乱れはあるが几帳面な書き方である。この違いは書き手の個性の違いを強く示唆している。以上を総合的に考察して、総括すれば「ほぼ異筆である」といえる。
「筆の勢いも違う」
以上に踏まえて、根本氏は次のように最終考察し「結果は、同一人の筆跡と到底考えられない…。指摘した筆跡特徴の大部分が相違しており、(類似の部分も)偽造を想定すれば当然の類似であると考えられる箇所であった。一方、不一致の箇所は、すべて同一人の個人内変動による違いではなく別人の筆跡個性によるものと判断された」と結論した。また「不一致での運筆の矛盾」も指摘し、実筆より年齢が遅い「同意書」の筆跡が「力強く滑らかに運筆されていたのはきわめて不自然である」と指摘し、明らかな矛盾を暴露した。また「同意書」「確約書」の筆跡個性の混乱(同一人が自然に書いたものと思えない違い)を分析し「これは長年、数多く書いている本人が書いたものとは考えられない。別人が他人の名前を偽造した結果としか考えられないものであった」と断定した。これは決定的だ。このように「同意書」「確認書」が市東東市さんの署名でないばかりでなく、市東さんの署名に似せて作成された偽造私文書であることが突き出されたのである。
市東裁判は、いよいよNAAの権力犯罪を暴く一大攻勢に突入した。2月20日行訴・農地法裁判、4月9日耕作権裁判の大傍聴闘争へ。
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週刊『三里塚』(S841号2面4)(2012/02/13)
三里塚営農だより
鈴木加代子さん宅
「早くしないから白菜が溜まってきちゃったじゃない」「何やってんの。あ〜あ、白菜落ちちゃった」。次女と三女がジャブを飛ばし合う。
2月5日、どんより曇った寒空の下で、畑に保存してあった白菜を出荷できるようにこしらえる作業をした。日曜日で仕事が休みの三女も畑作業に動員。
「畑道の運転は大丈夫かな?」はた目の心配をよそに、コンテナ3段積みのトラックを運転する。
謙太郎さんが亡くなってひと月。大黒柱を失い鈴木さんの農業は…。バタバタしながらだが出荷作業も始まり、毎日畑仕事を続けている。謙太郎さんの遺志は次女が受け継ごうとしている。「あせらず、ゆっくり一歩ずつ前へ」これが今、鈴木さん宅の合い言葉だ。
農作業の前にやらなければならないこともたくさんある。「世帯主が亡くなるとこんなに雑事が多いのかと、つくづく思うよ。少しずつやればいいから、疲れるからと子どもたちに叱られるけど、忙しくしてれば余計な事を考えずに済むからね」と加代子さん。
悲しみなんてそんなに簡単にのりこえられるものではない。でも現実は待ってはくれないわけで、そろそろ作付けの準備も始めなければならない。野菜の苗作りをするために、家の裏庭にあるビニールハウスも新しく張り替えた。週末には春の端境期に向けて、葉物と大根の作付けをする予定だ。
成育中の野菜の面倒も見なければならない。冬の葉物もあまりの寒さでだいぶ影響を受けた。寒さよけの保温資材が強風で飛ばされれば直しに行く。しかし、畑の土は午後になっても凍りついて鍬が入れにくい程だ。
「野菜のことを何も知らずに嫁いで、一から父ちゃんと育ててきた産直だもん、私がつぶすわけにはいかないよ」。加代子さんの表情にたくましさがよみがえる。
「なにか私たちにできることがあれば」と心配して下さる多くの皆さんからありがたい言葉をたくさんいただいた。まだ農閑期。忙しくなったら声をかけますので、その時はヨロシク。全国の皆さん、とりあえず鈴木さんは元気です。
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週刊『三里塚』(S841号2面5)(2012/02/13)
北総の空の下で
一歩一歩前へ
鈴木家を支えよう
今年の冬将軍は最強です。北国に大雪を降らせながら、北総台地に乾燥した北風を吹き付けてきます。市東さん宅では、細く出していた外の水道水がそのままツララになって、話題になりました。
畑で低温と寒風にさらされる野菜たちは、凍らないためにせっせと糖分を蓄えて甘くなります。流通している葉物野菜の主流がハウス生産となった現在、肉厚で旨味を凝縮した露地野菜を食べられるのは幸せなことです。
ターサイという葉物をご存知ですか? 葉が放射状に平たく寄せ集まった濃緑色の野菜です。気温が高かった晩秋の頃は上向きに立ち上がりながら育ちましたが、真冬は風を受けないように地面に張り付いて、緑のじゅうたんのようです。中心から延びる直根が、乾燥に負けず地中の水分を吸い上げます。初めて見る人には「どうやって食べるの?」と聞かれますが、小松菜が寄せ集まったと思えばいいのです。産直では人気の冬野菜です。
先日3軒の農家が集まって、今年度の作付け計画をたてました。謙太郎さんに代わって鈴木加代子さんと娘さんが初めて参加しました。萩原さん、市東さん、現闘の私たちも協力を惜しみませんが、亡くなってなお、一番に鈴木家を支えているのは謙太郎さんです。
“父ちゃんならどうするかな?”“何て言うかな?”と問いかけながら一歩一歩前に進んでいく日々が続くと思います。全国の闘う仲間の支援も、鈴木家を支える大きな力です。
北里一枝
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週刊『三里塚』(S841号2面6)(2012/02/13)
闘いの最前線を実感
全学連現地行動隊 東北大学・Y
反対同盟の皆さんと一緒に三里塚闘争47年目を踏み出せたことは、私にとって大きな誇りです。
反対同盟の旗開きでは、市東さんの農地を守り、世界を動かす時が来ていると本当に熱く話されていました。「国策、国益」との対決が今こそ必要な時なんだと強く感じます。この言葉を使って国家権力は、成田空港を建設し、原発事故に何一つ責任を取りません。また原発再稼働やTPP、復興特区を決断していることに本当に怒りを覚えます。だからこそ空港建設に一切譲ることなく真正面から闘っている三里塚闘争が大きな魅力を放ち始めていると思います。
援農の時はこのことを強く感じます。騒音や公安の監視に常に怒りを持って対峙する姿を見ると、農業という行為自体が三里塚闘争の最前線だと実感します。そうして収穫した野菜は闘争の結晶であり拡大の一歩です。大きな大根や長いゴボウ、しっかり保存されている里芋などの一つ一つが国家権力の意思を確実に壊しているのだと教えてくれます。
また萩原進さんは「権力と民衆の激突は避けられない」とも言います。被災農民の「原発さえなければ」という思い、TPPに怒りを感じる農民の闘いは堰を切っています。3・11情勢を受けて全国の農民がこれまでの闘争の上に立って新たな闘いに挑んでいます。この中だからこそ三里塚闘争のすべての蓄積、教訓が大きな意味を持ってくると思います。それは農民闘争だけでなく、労働者や学生の、特に若者の心をしっかり掴んで離さないと思います。またそうした新たな息吹が農民闘争を新たな段階に押し上げます。
だからこそ鈴木謙太郎さんの訃報は悔しいです。謙太郎さんの死を胸に市東さんの農地決戦、労農連帯に裏打ちされた力強い農民闘争を作るという反対同盟の決意に激励されてこれから進んでいきたいと思います。
(写真 鈴木加代子さん宅で野菜の出荷作業に励む【2月7日 芝山町菱田】)
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週刊『三里塚』(S841号2面7)(2012/02/13)
三芝百景 三里塚現地日誌 2012
1月24日(火)〜2月8日(水)
●国土交通省はイギリス政府との航空協議で、成田空港を航空自由化(オープンスカイ)の対象に加えることで合意したと発表した。航空自由化では乗り入れる路線や便数について、航空会社が原則自由に決めることができる。(24日)
●現闘本部裁判で上告棄却決定 最高裁判所第2小法廷(古田佑紀裁判長)は、天神峰現闘本部裁判の上告審で、上告棄却の反動決定を行った。(25日=1面に記事)
●福島で農民交流集会 福島県二本松市で全国の農民が「反原発」で集まった農民交流集会が開かれ、反対同盟から萩原進さん、市東孝雄さん、萩原富夫さんが参加した。(2月1日)
●千葉県は成田空港の活性化にむけた試案を発表した。空港周辺を特区にして空港関連産業を誘致する案やカジノを含めた観光施設の建設などを提案している。(1日)
●格安航空会社エアアジア・ジャパンの岩片和行社長は記者会見で、拠点とする成田空港について「現在は23時以降に全く着陸できないことから、欠航を避けるために遅い時間に成田に帰着するダイヤを設定できない。そのあたりの改善も含めて考えて欲しい」と述べて、23時以降への運用時間延長を求めた。(2日)
●経営破綻した米アメリカン航空の親会社AMRは、従業員8万8000人中の1万5000人を削減する計画を明らかにした。(2日)
●第3誘導路裁判闘う 千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で、第3誘導路許可処分取り消し訴訟の弁論が闘われ、NAAに対し、シカゴ条約違反などを追及した。(7日=記事別掲=写真は報告会での萩原進さん)
●国土交通省は格安航空会社を支援するために支援策を講じる方針であることが判明した。その一つが、安全基準を緩和して乗客の乗降中に航空機への給油を許可することだ。JR西日本で起きた尼ケ崎事故のような被害をもたらす暴挙だ。(8日)
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