SANRIZUKA 2006/10/01(No712 p02)

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第712号の目次

北延伸工事の着工を弾劾して看板を新装(9月15日)

1面の画像
(1面)
“法律が守ってくれないなら 自分の力で守る以外にない”
市東さん「10月集会」渾身の訴え
9・17 「北延伸」着工弾劾のデモ
理不尽な諮問に怒り  「知事は空港の代理人か」
記事を読む
「北延伸」着工弾劾声明
認可・着工は国家犯罪だ!  三里塚芝山連合空港反対同盟
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北原事務局長・全学連大会で講演  10・8正念場の三里塚へ 記事を読む
農業会議の「耕作権解約許可」弾劾せよ 記事を読む
ピンスポット “市東君の問題、よそ事でない”
地元農家アピール
農民殺しへの憤り語る
記事を読む
 コラム 団結街道 記事を読む
闘いの言葉 記事を読む
(2面)
農業会議で暴言 “札束積むから農業やめろ”
「俺の目見られるか」  市東さん先頭に 怒号で委員を追及
記事を読む
記者会見の発言より  萩原さん農政を弾劾
家族農業切り捨てて日本の未来語れるか
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解説  農地改革くつがえす暴挙  農業の将来決める境目だ 記事を読む
東峰区 再び公開質問状  「“合意の確約”は反古か」 記事を読む
蘇るむしろ旗 三里塚闘争40年の真実(36)
“3つの決戦同時にきた”  用水・東峰裁判・着工
無罪運動で「勝訴」実現
第3工区工事阻止 泥の肉弾戦、団結守る
天皇「60年」・サミットの暴圧はね返し
記事を読む
三芝百景 三里塚現地日誌 2006  9月6日(水)〜9月19日(火) 記事を読む

 

暫定滑走路「北延伸」阻止/憲法改悪絶対反対
市東さんの農地を守ろう

 10・8全国総決起集会

【日時】10月8日(日)正午
【場所】成田市東峰・反対同盟所有地
《主催》三里塚芝山連合空港反対同盟

 

 

【10・8会場への行き方】成田駅からタクシーで「東峰十字路」まで2000円。車は成田インターからR295→日航ホテル→小見川県道→東峰十字路

週刊『三里塚』(S712号1面1)(2006/10/01)

 “法律が守ってくれないなら 自分の力で守る以外にない”

 市東さん「10月集会」渾身の訴え

 9・17 「北延伸」着工弾劾のデモ

 理不尽な諮問に怒り

 「知事は空港の代理人か」

(写真 「国家犯罪を許さないぞ! 暫定滑走路を包囲する反対同盟のデモ【9月17日 成田市天神峰】)

 反対同盟は9月17日、暫定滑走路「北延伸」着工(15日)への緊急抗議闘争を東峰地区で行い、230人の労働者、農民、学生たちが駆けつけた。北延伸の焦点は「への字誘導路」の中に耕作地をもつ市東孝雄さん。農地法の乱用による農地取り上げという前代未聞の攻撃に、参加者は強い怒りを表明した。
 デモに先立って北原鉱治事務局長が14日の千葉県農業会議での闘いを報告。「知事の諮問は嘘の作文。これを役人が読み上げて審理もなく裁決。これで命にも等しい農地を取り上げる。国家暴力といわずに何というか」と力を込めた。鈴木幸司さんは「権力への怒りの一念で闘ってきた。今日のような大きなデモを何度も何度もやろう」とアピールした。
     *
●市東さん渾身の怒り
 天神峰の市東孝雄さんが発言。「農業会議は残念な結果でした。傍聴席で皆と一緒に県を追及しました。行政が全員権力の側についた。違法が合法としてまかり通る。いま医療現場などでも金のないものは早く死んでしまえという政治が広がっています。今回の問題で行政とは何なのか、しみじみ思い知りました。1億8千万円出すから出ていけというんです。150年分の稼ぎだろうと。それでどうだと。そういうふざけたことを県の役人が公言する。不動産屋がいうならまだ分かる。それを、われわれ農民を守る立場の県の農地課が平気で言う。これは何ですか?
 中にいた常任会議員も私が『説明しろ』と迫っても誰一人答えられない。農地課は顔も上げられず下を向いているだけ。
 絶対許さないと覚悟を決めました。法が守ってくれないなら自分で守るしかない。皆さんどうか宜しくお願いします」。 農民としての存在をかけた深い決意の表明だった。大きな歓声と拍手が市東さんを包んだ。
  (2面に関連報告)
 萩原進さんがこれを受けて挨拶した。「同盟に悲壮感はない。力を合わせて闘えば勝てるからです。市東さんの決意を見てください。農地強奪の大変さは権力も知っている。人民の怒りを逆なでするから本当はやりたくないんです。しかも今度は全くの違法行為ですから。彼らは今のうちに何とかわれわれ同盟を潰したいんです。
 敢然と受けて立ちます。市東さんは国の法が自分を守らないなら自ら法律を作ると宣言した。農民の誇りにかけて立ちあがると。何物にも代えられない決意です。
 北伸工事は全部違法です。人の頭の上40bにジェット機を飛ばすのは国家犯罪です。闘えば勝てます。絶好のチャンスです。10・8全国集会に圧倒的な参加を何としても実現しよう」と訴えた。
 地元農家の伊藤全明さん(成田市民の会=発言別掲)、動労千葉の滝口誠さん、関西から駆けつけた東灘区住民の会・松原康彦さん、部落解放同盟全国連・茨城県連、婦人民主クラブ全国協(関西から)らが連帯のアピールを行い、参加者は暫定滑走路を包囲する3キロのデモに出発した。

(写真 無事に稲刈りを終えた市東さん【9月10日】)

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週刊『三里塚』(S712号1面2)(2006/10/01)

 「北延伸」着工弾劾声明

 認可・着工は国家犯罪だ!

 三里塚芝山連合空港反対同盟

 成田空港会社は、本日、暫定滑走路北延伸の着工を地元住民の猛反対を押し切って強行した。過去何度も繰り返された「謝罪」と「強制的手段の放棄」の言葉は死語と化した。政府権力と空港会社はいとも簡単に公約を踏み破る。住民の命と生活はおかまいなしだ。事業計画の変更に継ぐ変更で犠牲を強いる政府・国交省と空港会社に、反対同盟は激しい怒りを抑えることができない。北延伸着工を徹底弾劾し、全国の人々に延伸阻止・空港廃港の新たな闘いへの決起をよびかける。
 反対同盟は北延伸の違法・不当を世に問いかける。
 民家上空40メートルでジャンボ機を飛ばすという殺人的暴挙をどうして許せるか。すでに事業認定が失効し収用できなくなった農地を、耕作者保護の農地法を使って取り上げる暴挙を許せるか。地区住民の入会権を認め再三保全を約束した「東峰の森」を一方的に破壊できるのか。当初計画より滑走路を1キロも北にせり上げながら、騒音区域の一方的線引きで地区を分断し移転を迫る不当が許されてよいのか。空港施設の下にすれば掘り起こすことのできないゴミ処理場(クリーンパーク)を、ダイオキシンもろとも埋め立てる不法を認めてよいのか。敷地内では鉄のフェンスが地区を覆い、私服警官が農家を24時間監視し威圧している。
 北延伸の認可・着工こそは閣議決定以来40年の計画破たんと違法・不当の集大成であり、憲法が保障する基本的人権を踏みにじる国家犯罪である。この三里塚への攻撃は、日本を戦争のできる国とするために労働運動や反戦闘争、抵抗闘争を根こそぎにする改憲攻撃の先取りである。反対同盟は改憲のための闘争つぶしと成田空港の軍事化に反対して闘う決意である。
 市東孝雄さんの耕作権解除に係る堂本知事の諮問(しもん)と農業会議の決定は、収用権限を失った政府と空港会社に成り代わり、知事が農地強奪に道をつけることを意味する。反対同盟は堂本知事による農地強奪粉砕・北延伸着工阻止の9・17現地緊急闘争に決起する。10・8全国総決起集会を開催し、改憲と北延伸に対する総反撃の狼煙(のろし)とする。全国の心ある人々がともに立ち上がることを呼びかける。
 2006年9月15日
(写真 北延伸工事の着工を弾劾して看板を新装【9月15日】)

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週刊『三里塚』(S712号1面3)(2006/10/01)

 北原事務局長・全学連大会で講演

 10・8正念場の三里塚へ

 三里塚の40年は三里塚農民と学生との共闘の歴史でもありました。そして労働者と農民の連帯です。動労千葉を見てください。どんな厳しい時代も三里塚農民とともに闘ってくれたのが動労千葉です。いま全国の多くの労働組合が、動労千葉に学ぼうという合い言葉で団結している。労農連帯は人民の未来を作る闘いだったのです。
     *
 日本にも戦前から長い農民運動の歴史があります。それを引き継いだのが三里塚ですが、なぜ40年も闘いが続いたか? 闘いに代償を求めない。カネの問題ではないと言い切った時、労働者、学生との息の長い労農学連帯が生まれたのです。
 この40年、私の人生は闘いに明け暮れました。かつて61年前に日本が負けた第2次大戦。私の青春は明けても暮れても戦争でした。明日は死んでいるかもしれないと毎日思う時代でした。いま再びそういう時代が近づいている。この時代を、過去を教訓に若い人がどう生きるか。切実な問題だと思います。
     *
 法政大学で多くの学生が逮捕された。抗議したから逮捕。信じられません。多くの学生がどう見たか。自由を奪う権力。表現の自由、言論の自由すら奪う。立て看板を立てたら罪になるのか? この国はそこまで来たのか。民主主義を標ぼうしてきた政治の破たんです。学生たちを黙らせないと国は危うい。何故か? 憲法改悪、戦争が待っているからです。君たちが闘わなければ表現の自由も言論の自由も封じられる。人の心を罰する共謀罪。教育を戦前に戻す。日の丸・君が代を強制する。従わない教員は処分する。憲法改悪はすでに始まっています。
     *
 去る14日、千葉県農業会議で激しい闘いがありました。農地法という農民を守るための法律で市東孝雄さんの農地を強制的に取り上げる攻撃が始まり、それを阻止するために弁護団や仲間とともに傍聴しました。法を無視した決定でした。傍聴席から農業委員や県の役人を30分も追及した。彼らは誰一人顔をあげることも出来ない。自分たちが法律さえ無視したことを知っているのです。
 農地法は地主や資本から耕作権を守るために生まれた法律です。そのために農業委員会があり農業会議が選ばれている。彼らが耕作権を取り上げる側に回ったら世は終わりです。開墾から90年も続いた農地を守る市東さんに向かって彼らは言った。「カネをやるから出て行け」と。驚きました。これが農業会議なのか。百姓は生かさず殺さず。そういう時代が徳川時代にありましたが、もはや百姓は殺してしまえというのが今の政府です。アジア侵略のはてに第2次大戦に火を付けた日本は戦争に負けた。そして「民主主義」に変わった。私は幻想を持った。新しい時代が来るかと。しかし復員して三里塚に住んで10数年で空港問題が始まった。再び長い戦いが始まりました。
     *
 実はまだ戦争は終わっていなかったんです。お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんから戦争の話を聞いたことがあるでしょう。敗戦で憲法9条ができた。ところが憲法9条を早くもなくしてしまう改憲が目の前です。一人ひとりが立ち上がらなければ未来はない。そのために三里塚の闘いもあります。
 学業は大切ですが、社会と自分の関わりを学ぶことはもっと大切です。再び戦争を許さないと決意した多くの人が三里塚に集まっている。代償を求めない三里塚農民の闘いとは何か? 真実を自分の目で学んで欲しい。
 学歴で人間は評価できない。人の上に人を作るなという諺(ことわざ)もある。これが労働者と農民が闘う理由です。
     *
 お金をいくら持ったってだめです。もっと大切なものがある。私の人生体験からはっきり言えます。三里塚の大地に立ってみてください。いかに農地が破壊されてきたか。目の前に権力がいる。民主主義というが三里塚の40年には民主主義のかけらもない。そしていま現地で起きている国家犯罪。徳川時代に劣らず権力が農民を虐げる現実。そしてそれと闘う農民たちがいる。この現実を見逃したところで人民の権利は守れない。これだけは明らかです。
     *
 三里塚は健在です。40年も権力と闘ってきた三里塚が勝てないなら、改憲など阻止できません。反対同盟はその責任をもって闘うと約束します。国はいま三里塚を本気で潰そうとしている。市東さんの農地を取り上げるとはそういう攻撃です。勝利のためには、君たちとの連帯が何よりも必要です。10月8日の全国集会に、何としても三里塚の大地を闘う人民の隊列で埋めて欲しい。このことを最後に訴えて私の発言を終わります。
 (9月16日・東京)

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週刊『三里塚』(S712号1面4)(2006/10/01)

 農業会議の「耕作権解約許可」弾劾せよ

 反対同盟・市東孝雄さんの耕作権解約問題で9月14日、千葉県農業会議は、「解約許可」の答申を決定した。違法とデタラメにまみれた空港会社の解約請求は、請求それ自体が違法だ。農業会議はこうした事実を百l知りながら空港会社による農地強奪のお先棒を率先して担いだのだ。そして市東さんに対し「への字の誘導路を直線化するため、畑を明け渡せ」と要求する暴挙だ。市東さんは「徹底的に闘う」と宣言して農地を守りぬく決意を明らかにしている。    
 (2面に記事)

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週刊『三里塚』(S712号1面5)(2006/10/01)

ピンスポット

 “市東君の問題、よそ事でない”

 地元農家アピール

 農民殺しへの憤り語る

 9・17の「北延伸」着工弾劾闘争に、近傍農家の伊藤全明さん(成田の平和を守る市民の会)がかけつけ、農家の立場から市東孝雄さんの闘いに連帯を表明しました。以下は発言の要旨。
  ◇
 私も農家をやっております関係で、市東さんの気持ちが良く分かります。敗戦の焼け跡から今日まで何が世の中を支えたか。食料でした。
 その食料を生産するのは小作農民。当時は地主さんと小作人の間柄で耕作をしていたのが実情です。それを農地改革という大きな転換を迎え、多くの小作人が自作になり、意欲を燃やして存分に力を発揮し、復興に大きく役立った。これが私の考えです。
 農地の生産性を高める力は、その耕地からとれる有機物をすき込んで20年かかります。市東君の畑は先祖代々耕し続け、ようやく良い野菜を作れるようになった。それで農作物の自由化のなかでも良い成績を収めるようになった。
 その農家の気持ちを知ってか知らずか、農地を取り上げる空港と千葉県。これは私たち農家にとって人ごとではありません。
 これからも市東さんとともに闘っていきたいと思います。

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週刊『三里塚』(S712号1面6)(2006/10/01)

 コラム 団結街道

 旧佐原市(現香取市)下小野のJA農産物出荷場で、約35年前にコンクリートに密閉して埋設した有機塩素系農薬が地中に漏れ出していたことが分かった。千葉県安全農業推進課が渋々認めた問題の農薬は1971年に販売禁止になったDDTとデイルドリンなど約6トン。これを高さ1・7b、幅2・4b、長さ4・2bのコンクリート枡に入れて密閉し、埋設処理したものだところが今回の事態で、周辺の16戸の住宅は井戸水の飲料としての利用が禁止された。被害を受けた住民は「水が飲めないので大変だ。早く連絡してほしかった」と語り、飲食店経営の女性も「給水車の水だけでは足りない」と訴えたこの事件は、成田クリーンパーク(一般廃棄物処分場)を暫定滑走路の北延伸用地に違法転用しようと目論んでいる成田空港会社と成田市当局に警鐘を鳴らしている。クリーンパークは現在も稼働中だが、市環境部も認めるように大量のダイオキシンが埋まっている。しかし法に従い手続きどおり閉鎖すると5〜6年はかかる。北延伸の開業予定(09年度)にとうてい間に合わないそこで反対同盟の求める全量撤去ではなく、外部コンサルタントの「調査結果」をでっち上げて廃棄物を違法に地中に埋めてしまおうと画策しているのだ成田市は「頭をかかえている」場合ではない。今回の事故は生きた教訓だ。空港のために違法と危険を押し通すことは許されない。周辺住民も黙っていない。

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週刊『三里塚』(S712号1面7)(2006/10/01)

 闘いの言葉

 農業会議の無法を追及したが誰ひとり顔をむけることもできなかった。弱い者が守られない政治。法が守ってくれないなら自分で守る。
 9月17日 市東孝雄さん

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週刊『三里塚』(S712号2面1)(2006/10/01)

 農業会議で暴言 “札束積むから農業やめろ”

 「俺の目見られるか」

 市東さん先頭に 怒号で委員を追及

(写真 農業会議による耕作権解約の動きを弾劾して干葉市内をデモする労農学【9月14日】)

 市東さんの耕作権を取り上げる千葉県農業会議・常任会議は9月14日、午前10時から千葉県自治会館6階ホールで開かれた。
(写真  「解約許可決定」との報を受けて農業会議会場前で緊急集会【自治会館】)
 出席したのは23人の常任会議員の内の19人。傍聴席には市東さん本人を先頭とした反対同盟、顧問弁護団の葉山岳夫弁護士、全関西実行委員会の永井満さん、群馬県実行委員会の青柳晃玄さんら12人が着席して、審議の成り行きを見守った。 11時すぎまでは千葉県内で8月から9月に申請された農地転用案件の審議。事務方から申請内容が淡々と説明されて全会一致で農地転用が許可されていく。その数293。前回8月11日の常任会議でも330件の農地転用申請が許可された。
 つまり「1年に直せば4000カ所近い農地が消されている」(反対同盟・萩原進さん)ということだ。まさに農業・農民切り捨ての生々しい現実が眼前にある。
 11時すぎ、農地転用案件が終了し、いよいよ市東さんの耕作権解約案件(農地法20条関係)に移った。
 千葉県農地課の役人が機械的に「許可相当」の理由を読み上げた。「具体的な転用計画がある」「転用許可に相当する確実性がある」「1億8000万円という十分な離作補償がある」というのが主な「許可理由」だった。
 この中で驚くべき言葉が農地課員から吐かれた。「当該耕作地面積からの収益が、近傍農家平均で119万5000円なので、NAAが提示している離作補償額(1億8000万円)はその150年分にあたる。だから耕作権解除は正当」と言い放ったのだ。
 市東孝雄さんが怒りをあらわに傍聴席から叫んだ。傍聴者全員が抗議の叫び声をあげ、議場は怒号でどよめいた。
 この後、4人の常任会議員から質問が出されたが、「アリバイ」でしかなかった。
 11時30分頃採決がおこなわれ、全会一致で「許可相当」が承認された。この間わずか21分。
 事務局が閉会を宣言するや市東さんがすかさず説明人の農地課員につめよった。「自分が耕作人の市東だ。今の報告が正しいと思うなら、後ろ(傍聴席の方)を向いてほしい」とつめよった。「『空港会社は賃借人(市東孝雄さん)に何度も面談したが進展はなかった(!!)』と説明したが、なぜそんなウソをつくんだ。自分の言うことに責任を持つなら、俺の目を見てしゃべってみろ!」――この農地課担当官は下を向いて、顔を上げることもできない。
 他の反対同盟も口々に「これが農業会議か。小作人の権利はどこにあるんだ」と追及した。群馬県実行委の青柳さんと関西実の永井さんが叫んだ。「審議のやり直しを求める」「決定を白紙に戻し精査すべきだ!」
 怒りの激しさと正当性の前に、議長が閉会を宣言しても常任会議員と農地課はもちろん農地転用案件の説明者として出席していた40人の農業委員会事務局や農業振興センター委員は退席しない。
 傍聴者の1人が「この現実を見よ。どっちに正義があるか明らかだ」と叫んだ。
 会場から出てきた傍聴団は入口で待機していた約130人の支援者たちに事態を説明、「これが千葉県当局と農業会議だということが分かった!」(市東孝雄さん)「予想はしていたがあまりの暴挙だ。闘い抜く以外にない。これが結論です!」(北原鉱治さん)「怒りで言葉にならない。県の説明はまるでNAAの代理人だ」(萩原進さん)「農地取り上げは一人三里塚農民だけでなく、日本の農民全体の問題です!」(鈴木幸司さん)「採決は違法。デタラメきわまりない。私は勝てると確信している」(顧問弁護団・葉山岳夫さん)とみな怒りをあらわにして弾劾した。

 農地法違反・違法手続き累積

 会議に先立って、千葉市中央公園では午前9時から130人が結集して、耕作権取り上げを許さない集会が行われた。市東さんを始め反対同盟が「答申を許さない」と明らかにし、千葉市内1周デモを行った。
 その後千葉自治会館で前で農業会議の成り行きを監視した。午後0時前、「耕作権の取り上げが許可された」という結果が知らされると、その場が怒りのるつぼと化した。弾劾のシュプレヒコールが何度もたたきつけられた。
 弁護士会館に場所を移して、記者会見と総括集会が行われた。反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が解説した。「農地課の説明と採決はすべてデタラメ、犯罪的違法だ。そもそも18年前の公団による買収が違法なもので成立しない。堂本知事が『答申』に許可を出せばこれ自体が違法だ」
 反対同盟は、北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長、本部役員の鈴木幸司さん、そして市東さん自身が発言し、心底から怒りを表明した。さらにともに傍聴に入り闘った関西の永井満さん、群馬の青柳晃玄さんが、この暴挙を目の当たりにしてあらためて三里塚と連帯し闘う決意を述べた。

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週刊『三里塚』(S712号2面2)(2006/10/01)

 記者会見の発言より

 萩原さん農政を弾劾

 家族農業切り捨てて日本の未来語れるか

 「今回の市東さんの耕作権解約問題は日本の農業にとって重大問題だ」――7月24日、成田市農業委で記者会見した萩原進さんが鋭く指摘した。以下要旨を紹介する。
   *
 まずわれわれ農民にとって、農地法で農地を取り上げるなんてことがあっていいのか、という驚きと怒りが先に立つ。本来は農業と農地を守り、農業を発展させるための農業委員会にかけて農地を取るとは何だと。農地改革を守るのが農業委員会、農地法のはずだという思いがある。
 それだけじゃない。市東さんの耕作権取り上げは現在経団連、自民党政権によって進められている農業・農民切り捨ての一貫だ。それも国策(空港)なるものをもって農地と農家をたたきつぶすやり方だ。
 今、株式会社が農地を買って、工業的に農業をやる方向にどんどん向かっている。大規模農家だけを支援して家族農業は撲滅していくという政策が激しく進められている。先日もいわゆる「担い手新法」という新農法が施行された。これは、40万軒の大規模農家あるいは企業農家以外は全部切り捨てるという政策だ。そういう枠にはまらない農家には補助金は出しませんよ、融資しませんよとなってきた。
 こんなのは必ず失敗するが海外から食料を導入する動きは加速する一方だ。そこで大事なのが農地に対する考え方。農地を住宅や工場にいったん転用したら二度と再生させることはできない。にもかかわらず金の力で農地を買収する、人の心も金で買えると錯覚する。
 小作地の問題で言えば、地主が農地を売る場合、まず小作人に話があるのが筋。農地法もそうなっている。小作人に権利がある。小作人が買えないとなって初めて第3者に話がいく。しかし今回は小作人に一切話がない。
 しかも市東さんがやっている農業は無農薬有機農業です。有機農業は3年以上無農薬有機でやらないと「有機農産物」と認定されない。
 代替地に移ったって3年なり5年なり消費者に届けることができない。要するに農地の代替はきかないということなんです。野菜を食べることは大地を食べること。その大地を取り上げることには農民はものすごく敏感に反応する。
 耕作権をだれが何と言っても放棄してはいけない。「日本農民の名において守る」という決意で今回の闘いをやる。

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週刊『三里塚』(S712号2面3)(2006/10/01)

 解説

 農地改革くつがえす暴挙

 農業の将来決める境目だ

 今回の農業会議による「耕作権解約許可」答申は前代未聞の暴挙だ。反対同盟と弁護団は、成田市農業委員会の段階から、「解約申請を受理したこと自体の違法」を根拠をあげて訴えてきた。そして、農業会議に対しても書面申し入れを3度にわたって行い、現地調査、市東孝雄本人の意見陳述をくり返し求めた。
 また顧問弁護団も2度にわたる「意見ならびに調査請求書」を農業会議に送り、「申請の却下」ないし「不許可処分」を求めた。
 ところが農業会議は9月14日、これら一切を無視しふみにじって「解約の許可相当」の判断を下したのだ。審議の中で「両者が話し合って合意解約することが望ましい案件だ」との成田市農業委員会付帯意見についての空港会社側の認識を尋ねられた農地課員は「何度も面談したが進展はなかったと聞いている」なる真っ赤なウソまで述べて空港会社の手先役を務め、「解約許可」を導き出した。
 さらに「当該耕作地面積からの収益が平均で119万円なので、NAAが提示している離作補償額(1億8000万円)はその150年分にあたる。だから耕作権解除は正当」と言い放った。
 これはまた何と露骨な農民蔑視だろう。「金さえやれば文句はないだろう」という市東さんを愚弄した発言だ。市東さんは9・17集会の発言で「あの言葉が空港会社から出てくるのなら、そんなものかと納得もするが農地課の職員から出てきたことに怒りが収まらない」と語った。
 萩原さんも語っているように(左上の談話参照)農業に生きる農民の誇りがまったく分かっていない暴言だ。
 答申は県知事に上げられた。闘いは堂本知事による許可決定を阻止する段階に入った。知事本人に葉書、FAX、メールを集中しよう。
 さらに今回の耕作権問題は、戦後民主主義の土台でもある農地改革の成果そのものを逆転させようとする攻撃であり、日本農業の未来のかかった問題でもある。全国の労働者・農民・市民に訴え、人民的大運動にしていこう。

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週刊『三里塚』(S712号2面4)(2006/10/01)

 東峰区 再び公開質問状

 「“合意の確約”は反古か」

 暫定滑走路の北延伸に反対している東峰区は9月12日、成田空港会社に対して第2回目の公開質問状を送付した。
 東峰区はすでに8月3日に第1回目の公開質問状をつきつけたが、空港会社の18日付け回答は、質問の4つの項目について黙殺する一方、「成田空港の必要性について理解し土地を明け渡すべきだ」、それでも出て行かず騒音の被害を受けるのは「自業自得」と居直るものだった。
 そこで東峰区はあらためて公開質問をつきつけた。
 質問では最初に東峰の森問題を取り上げている。そこでは、何十年にもわたる区住民による管理(マダケやシノダケを取り除く作業等)があって初めて森が維持されてきた実態が語られ、空港会社が2度3度と約束した「区民の了解なしに伐採しない確約を確認せよ」と迫る。
 つぎに「過去の(空港建設の)手法」のタイトルで、昨年8月の北延伸計画決定過程についてきびしく追及している。
 そして、再び2005年の「謝罪文」(空港会社黒野社長名)の「生活環境の破壊は空港会社の非による」との文言を引用して今回の北伸決定と「生活環境の破壊を反省する」という文言とはどうつながるのか、と質している。
 そして最後に「人間の尊厳について」と題して同じく「謝罪文」を引いて「東峰区住民の人間の尊厳を破壊するようなことは2度とやってはいけないという決意」と今回の北延伸決定の関係について「人間の尊厳に関わる問題がなかったのか答えよ」と迫っている。
 東峰区はこの公開質問も含めて空港会社による北延伸の暴挙を徹底弾劾し東峰の森伐採を阻止していく構えだ。

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週刊『三里塚』(S712号2面5)(2006/10/01)

蘇るむしろ旗 三里塚闘争40年の真実 蘇るむしろ旗 三里塚闘争40年の真実(36)

 “3つの決戦同時にきた”

 用水・東峰裁判・着工

 無罪運動で「勝訴」実現

 第3工区工事阻止 泥の肉弾戦、団結守る

 天皇「60年」・サミットの暴圧はね返し

 

1985年秋の2期工事着工計画は、10・20三里塚十字路戦闘によって実力で粉砕された。さらに11月29日には、国鉄・分割民営化攻撃と闘う動労千葉のストライキに連帯した浅草橋炎上戦闘が爆発した。反対同盟も全力でスト支援を闘った。
 明けて1986年。この年は1987年〜88年の土地収用法を前面に押し立てた力対力の決戦に上りつめる序章の年だった。そのため、東峰十字路裁判闘争、成田用水の中郷・辺田地区への拡大そして2期着工攻撃という闘争破壊攻撃が一気に押し寄せてきた。
 「1度に3つの決戦をやりぬくような大変な年だった。しかし85年秋に2期工事の着工を阻止したこともあって、同盟の意気は上がっていた」と萩原進さんはふりかえる。
 まず東峰十字路裁判。85年3月の弁護側最終弁論から9カ月を経ても判決期日の決定がなされなかった。通常、6カ月程度と言われる期間を大幅に上回る「沈黙」だった。
 86年の政治では4月29日の天皇在位60年式典と5月4日からの東京サミット開催が最大の焦点となっていた。天皇主義を掲げた中曽根戦争政治の激しさからして、判決期日の「未定」は重刑判決を狙っている兆候と見てまちがいなかった。
 同盟は改めて東峰裁判の取り組みを強化した。新年冒頭(1月5日)「東峰十字路裁判救援対策委員会」を設置して、85年の取り組みをいっそう強化する方針を決めた。萩原さんも委員の1人となって奮闘した。
 決めたことは主に5つ。まず千葉駅頭街宣を精力的かつ連続的に展開すること。さらに超過達成した10万人署名運動をいっそう拡大すること。
 そして被告の無罪を我がものとするための現地調査を大々的に展開すること、小冊子を発行すること、判決期日が決定し次第、千葉市内で大集会をやることなどであった。
 まず青年行動隊が2月2日を皮切りに毎週日曜日、千葉駅頭に出て訴えと署名集めを行った。「同盟の柱3人を獄中に取られちゃならないということで必死だったよ」と伊藤信晴さん。婦人行動隊もこれにつづいた。
 6月からは東峰十字路周辺を実地踏査する現地調査がくり返された。同盟自身が被告の無実を確信するための現地調査を経験した。全国各地からも東峰現地を訪れ、現地調査運動が展開された。
 7月からは20万人署名が本格的に開始された。「3被告は無罪だ」の全国運動が拡大していく中、刑法の権威といわれる佐伯千仞弁護士と元社会党委員長の飛鳥田一雄氏が東峰弁護団に加わり、千葉地裁当局にプレッシャーをかけた。こうした闘いの中、7月31日、ついに判決期日が「10月4日」と発表された。3被告無罪運動はさらに熱を帯び署名数は15万を超える空前の数となった。9月27日、千葉市教育会館で最後の団結を固める集会が勝ち取られた。
 10月4日、千葉市の集会場で見守る同盟・支援にもたらされた判決の報は「最高懲役3年、全員執行猶予つき」という実質的な勝利判決だった。最高求刑10年の事件でこのような判決は例がない。検察官は10月18日、控訴を断念、敗北を認めたのだった。
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 この東峰裁判の激闘とまったく同時に、成田用水攻撃が激化した。中郷・辺田工区への着工は85年の11月に強行されていたが、実質的な工事がこの年開始された。特に、あくまで用水に反対する鈴木幸司さんら反対同盟の田んぼに隣接している河川改修が攻防の焦点になっていた。
 自分の田に隣接する河川の床地はその田の所有者の私有地であるのに、成田用水推進派は「国有地だ」と言い張って、勝手に河川改修を強行しようとしたのだ。反対同盟は「用水工事差し止め訴訟」に訴えた。
 もう1つの攻撃は田んぼの強制換地だった。強制換地とは土地区画整理法によって、人の田んぼを勝手に別の場所に移動させるという、土地収用法にも匹敵する強権法だった。
 こうした2つの攻撃に対して、同盟は1・24提訴、2・18立ち入り測量阻止、3・2強制換地反対、5・8第3工区クイ打ち阻止、7・23第3工区測量阻止、8・24〜9・14菱田大集会(写真)と連続的に闘いぬき、9月26、27、28日の第3工区着工阻止実力闘争の爆発を実現した。
 萩原さんに聞いた。「成田用水との闘いも肉弾戦の連続だった。しかし、部落の圧力を使った用水賛成派の攻撃は、並大抵のものじゃなかった。同盟と支援が総力あげて初めて跳ね返せる攻撃だった。全力あげた激戦で菱田の同盟を支えることができた」と用水闘争の意義を強調した。
 2期工事攻撃自体も切迫した。5月29日、天皇60年式典、東京サミットの攻撃の上にたって、秋富公正公団総裁は「秋までに着工しないと90年完成には間に合わない」と記者会見で公言、2期攻撃を強めた。8月25日には過去2年間とくらべても破格の238億円の「空港整備費」を要求、秋の2期工事着工攻撃を明示した。そして、着工場所としての焦点は横堀―木の根道路となった。10月27日、木の根駐車場の工事開始をもって公団は「2期工事に着工」と発表した。
 しかし、東峰十字路裁判闘争、成田用水決戦を全力疾走でかけぬけていた同盟に打撃感はなかった。萩原さんは言う。「確かに2期工事に着工はした。しかし、敷地内天神峰、東峰には広大な畑を敷地内反対同盟が保持していた。動揺はまったくなし。それよりもこの未買収地問題をどうするのか、とそちらの方が興味津々だった」。新たな決戦の火ぶたは切られた。(つづく)

世相  ●チェルノブイリ…
 ウクライナ(当時はソ連)のチェルノブイリ原子力発電所で起きた史上最悪の原発事故。1986年4月26日に4号炉が爆発し、死者は最終的に40000人に達したと言われている。原因は原子炉の構造と人為的ミスの複合とされているが、原発システム自体の不安定性を証明した事故だ。
(写真 10800人を結集して闘われた成田用水工事阻止86年9・14集会【芝山町菱田】)

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週刊『三里塚』(S712号2面6)(2006/10/01)

 三芝百景 三里塚現地日誌 2006

 9月6日(水)〜9月19日(火)

●旧佐原市の農産物出荷場で農薬の漏出事故 旧佐原市(現香取市)の農産物出荷場で、約35年前にコンクリートに密閉し埋設処理した販売禁止の農薬(DDT、ディルドリン)が地中に漏れ出していたことが分かった。周辺の16戸の民家は井戸水の飲み水としての利用を禁止された。この事故はダイオキシン埋め立てによる成田クリーンパークの違法転用に警鐘を鳴らしている。(8日)
●日航のジャンボすべて退役へ 新聞報道によれば現在29機ある日本航空のジャンボ機が3年以内に全機退役することが判明した。
●国交省、北延伸計画を許可 国土交通省は、成田空港会社から出ていた暫定路の北延伸計画を許可した。(11日)
●2期工事差し止め訴訟の控訴審 2期工事差し止め訴訟の控訴審が東京高裁で行われ、弁護側証人として反対同盟事務局次長の萩原進さん(10月24日)と福井県立大学教授の清水和邦さん(11月28日)の採用を認めさせた。(12日)
●東峰区、2回目の公開質問状 東峰区は成田空港会社の一方的な北延伸工事の不法を質すため、第2回目の公開質問状を送付した。(12日)
●農業会議が「耕作権解約許可」の不当答申 千葉県農業会議は、成田空港会社から申請の出ていた市東孝雄さんの耕作権解約申請を許可する答申を行った。反対同盟と労農学は傍聴席でこの暴挙を弾劾した。千葉市中央公園では130人が結集してデモ行進で会議を包囲した。(14日)
●北延伸着工を弾劾 空港会社が北延伸工事の着工を強行したことに対して、反対同盟は看板を新装し、記者会見を行って弾劾した。(15日=写真)
●北原事務局長、全学連大会へ 北原事務局長は東京中央区浜町区民館で行われた全学連大会にかけつけ、法大闘争を称えて激励した。(16日)
●9・17闘争に決起 北延伸着工を弾劾する緊急闘争に230人の労農学が集まって、敷地内を縦断するデモを行った。(17日)

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