SANRIZUKA 2004/07/01(No658 p02)

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第658号の目次

天神峰現闘本部裁判の口頭弁論終了後行われた「裁判闘争を支援する会」の設立式(発言は北原事務局長=6月17日)

1面の画像
(1面)
現闘本部裁判第1回弁論
「訴え自体成り立たぬ」 封鎖建物の撤去は不可能と反対同盟
封鎖の当事者が「撤去要請」とは
「支援する会」発足
法廷あふれる傍聴者
記事を読む
支援する会 会員募集始まる 反対同盟 「運動の先頭に立つ」 記事を読む
支援する会設立式での世話人の発言
「天神峰現闘本部は今、復活した」
記事を読む
3度目の事故 航空機同士が鉢合わせ
すれ違えない誘導路! 2/3が死角に 欠陥滑走路封鎖せよ
記事を読む
ピンスポット 300万農民の切り捨て本格化
「農地」規制緩和も
政府 農政改革構想を発表
記事を読む
 コラム 団結街道 記事を読む
あまりに危険「北ずらし」 記事を読む
闘いの言葉 記事を読む
(2面)
自衛隊の多国籍軍参加弾劾! 殺りくの加担者=小泉を倒せ
住宅地爆撃が「イラク民主化」か 「主権移譲」米CIAの手先が首相
記事を読む
侵略空港=成田は抵抗運動の標的
イラク派兵 自衛隊が隠密使用 政府確約は完全に反故
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三芝百景 三里塚現地日誌 2004 6月9日(水)〜6月22日(火) 記事を読む

週刊『三里塚』(S658号1面1)(2004/07/01)

 現闘本部裁判第1回弁論

 「訴え自体成り立たぬ」 封鎖建物の撤去は不可能と反対同盟

 封鎖の当事者が「撤去要請」とは

 「支援する会」発足

 法廷あふれる傍聴者

 旧空港公団(現成田国際空港株式会社)が、反対同盟に天神峰現闘本部の撤去を求めた訴訟の第一回口頭弁論が六月十七日、千葉地裁で行われ、約百人が傍聴に参加した。反対同盟は「成田治安法でが封鎖中の建物の撤去を求める訴え自体が成立しない」と本審理前の却下を主張した。公団側は訴状の釈明もできない無準備状態をさらけ出した。弁論終了後、「天神峰現闘本部裁判を支援する会」が設立され、この裁判を大衆運動として展開していく出発点が築かれた。本裁判は成田の軍事使用問題と並ぶ重要なたたかいとなった。傍聴闘争に立とう。
(写真 天神峰現闘本部裁判の口頭弁論終了後行われた「裁判闘争を支援する会」の設立式【発言は北原事務局長=6月17日】)
 第一回口頭弁論は千葉地裁五〇一号法廷で開催された。旧空港公団の訴状は、「天神峰現闘本部の底地権を取得したので、土地を明け渡せ」という無内容なもの。天神峰現闘本部が一九九〇年の一月以来成田治安法(新東京国際空港の安全確保に関する緊急措置法)によって封鎖処分にされている問題や同地には反対同盟の地上権が発生しており、明け渡しを求めることは法的に不可能である問題などに一言の言及もない。
 これに対して、反対同盟と弁護団は「本案前の答弁」として訴えの却下を要求した。その理由は、(1)現闘本部は成田治安法によって封鎖されており何人たりとも立ち入れない(写真右下)。(2)立ち入ることのできない建物について「撤去・明け渡し」を行うことは不可能である。(3)不可能事を相手方に求める提訴は、提訴自体が意味をなさず「訴えの利益がない」。(4)ゆえに公訴却下を求める――という明快なもの。

 空港会社は沈黙

 弁論の冒頭、意見陳述を行った反対同盟の北原鉱治事務局長は現闘本部建設の経緯と、地権者であった石橋政次元副委員長が底地を分筆して反対同盟の使用に提供しかつその旨の陳述書を残していった経過を詳細に述べた。
 反対同盟顧問弁護団事務局長の葉山岳夫弁護人を先頭に一瀬敬一郎、遠藤憲一弁護人がそれぞれ弁論を行い、原告主張の矛盾を暴露、上述「訴えの却下」を求める主張を説得力豊かに展開した。
 これに対して空港会社側は一切沈黙。あらかじめ反対同盟の反論書を送付してあったにもかかわらず、何の釈明もせず、弁論の本審理を開始させることにも失敗した。両者の主張の正当性の差が歴然となった弁論だった。
 傍聴闘争には反対同盟の呼びかけに応えて、遠く関西の地からかけつけた永井満・関西実行委員会代表や群馬県実行委員会事務局長の青柳晃玄さんをはじめ動労千葉など百人もがかけつけ、入りきれずに廊下で待機する支援者が多数という高揚ぶりだった。

 関西実等が傍聴

 弁論終了後、千葉県弁護士会館で記者会見と裁判報告会、「天神峰現闘本部裁判を支援する会」設立式が行われた。
 記者会見には県庁クラブのみならず成田支局記者も多数かけつけ「不可能なことを要求する提訴は公訴権の乱用だ」という主張に注目していた。
 裁判報告会では、傍聴できなかった人のために葉山弁護人から弁論内容が詳しく説明され、同盟側主張の正当性が改めて突き出された。
 つづいて「支援する会」設立式。反対同盟の伊藤信晴さんの司会で、最初に萩原進事務局次長が経過報告と趣旨説明を行い、二人の世話人すなわち戸村一作委員長の弟である戸村義弘さん(三里塚教会信徒代表)と北原事務局長があいさつした。
 戸村さんは「(政府に反対する)この人たちが黙れば石が叫ぶであろう」という聖書の言葉を引用、「石は三里塚なら大地、入会地、現闘本部。成田治安法で封鎖され“死に体”となった現闘本部が今復活し新たなエネルギーを充てんして活動を始めた」とこの裁判の勝利性を表す発言を行うとともに、運動への取り組みを呼びかけた満場の拍手に包まれた。(発言要旨別掲)
 つづいて北原さんのあいさつ、質疑応答が続き、最後に萩原さんが当面の運動方針を提起、会則案などとともに一括承認を求め了承された。「天神峰現闘本部裁判を支援する会」は正式に発足、その場で多数の会員申し込みがなされた。

 現闘本部の地上権は磐石

 天神峰現闘本部裁判闘争は、空港会社側と農民・労働者側が法廷の場を通して対決する三里塚闘争の重要な“戦場”となった。
 空港会社が天神峰現闘本部の撤去・明け渡しを求める直接の理由は、暫定滑走路の誘導路「へ」の字部分を直線にすることである。しかし、欠陥を知りつつ「開港してしまえば農民は音を上げる。そうすれば誘導路も滑走路も完成させられる」とし、屈服をあてこんで開港を強行したのは空港公団ではないか。
 開港は、頭上四十bのジェット機飛行や家の前でのジェット機の噴射という極限的な人権侵害をもたらしたが農民たちは屈せず用地売却を拒否しぬいた。ところが今度は「への字を解消するために現闘本部を撤去しろ」と言うのだ。まさに言語道断、何をかいわんやの農民無視だ。二年間で三回の事故という驚くべき欠陥空港ぶりもすべて公団が自分でまいた種、自業自得ではないか。
(写真 成田治安法による封鎖直後に鉄板と鉄条網で立ち入りできなくされた天神峰現闘本部【90年】)
 現闘本部をめぐる権利関係についても公団はでたらめである。底地権を買収したからといって、本部建物の撤去を要求する権利はない。反対同盟には底地の上に発生した地上権が厳然として存在するからだ。
 地主であった元反対同盟副委員長の石橋政次は、一九八七年に移転する時、本部分の土地だけは売らずに分筆した。そして「この土地は反対同盟に提供したもの。どのように使ってもらっても構わない」旨の陳述書を残した。
 それ以後十六年間にわたって地代も払ってきた。これら全体が地上権の存在を確定している。建物も登記されている。地上権の存在する土地に建つ建物については、底地を買収したからといって、撤去を求めることはできない。これが民法だ。
 空港公団による不当提訴の背後にあるのは、成田空港の軍事基地化の動きと民営化後の切迫した経営状況である(本紙前号参照)。六月十六日の会合で黒野匡彦空港会社社長は「二五〇〇b化できていないのは眠れぬほど悔しい」との焦燥感を吐露した。
 空港会社は、たたかいのシンボルである現闘本部を奪い去ることによって三里塚闘争に大きな打撃を与え、状況の打開を狙おうというのである。
 これに対して、三里塚農民は、暫定路開港そのものの理不尽さに対し、あくまで屈服を拒否し、国家犯罪を身をもって告発する道を選んだのだ。昼夜を問わぬ頭上四十bのジェット機飛行がどれほどの生活破壊をもたらすか。家のすぐ前でのジェット噴射の吹き付けと振動、大騒音の被害を想像して見るがいい。
 しかも暫定路は事故だらけ。欠陥構造と危険性はますます暴露されつつある。そして、有事関連法の成立で成田空港の軍事基地化攻撃が切迫している。
 三里塚農民はこうした暴虐には絶対負けぬと決意を新たにしているのだ。天神峰現闘本部裁判の次回弁論(九月九日、午前十時半 千葉地裁)に集まろう。「支援する会」に入ろう。成田軍事基地化阻止しよう。

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週刊『三里塚』(S658号1面2)(2004/07/01)

 支援する会 会員募集始まる

 反対同盟 「運動の先頭に立つ」

 弁論終了後、「天神峰現闘本部裁判を支援する会」の設立式が行われ、同会が正式に発足した。世話人は北原事務局長と戸村義弘さんの二人。戸村さんは故戸村一作委員長の末弟で三里塚教会の信徒代表。十三条からなる会則と運動方針も確認された。
 反対同盟は天神峰現闘本部裁判を三里塚闘争における重要なたたかいとして位置付け、「運動の先頭に立つ」と宣言。傍聴と支援、多くの入会を呼びかけている。「支援する会」に入り、現闘本部裁判の勝利をともに勝ち取ろう。

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週刊『三里塚』(S658号1面3)(2004/07/01)

 支援する会設立式での世話人の発言

 「天神峰現闘本部は今、復活した」

 今日から新たな闘いが始まった 反対同盟・北原事務局長

 昨日、暫定滑走路で二機の飛行機が鉢合わせをするという事故が起きた。現闘本部裁判の前日によくも起きた、というのが実感だ。法廷でも陳述したが、天神峰現闘本部は反対同盟の事務所でありより所。一九六六年に同盟みんなが材料を持ち寄り、自分たちで建てた。一九八八年には三階建ての鉄骨コンクリートの建物を増築した。
 それを空港公団は一九九〇年に治安法で封鎖した。私は当時の模様をはっきりと覚えている。かれらは常套手段であるだまし討ちで封鎖した。
 ところが今回、それを撤去し明け渡せという。何を言うのか。入れもしない建物をどうやって撤去しろというのか。現闘本部は反対同盟のものであり、地上権も確定している。
 今日から新たなたたかいが始まった。三里塚で勝とう。そして日本の政治を変革しよう。

 圧政に対しては石ですら叫ぶ 三里塚教会・戸村義弘さん

 兄・一作の著書の中に「群衆が黙れば石が叫ぶ」という聖書からの一節がある。圧政に対しては、仮に人間が黙ってもその代わりに石ですらもが弾劾するだろう、圧政はどこまでいっても弾劾されつづける、という意味だが、そのフレーズになぞらえて私は今回の現闘本部裁判を思った。
 三里塚にとっての石とは大地であり、土であり、入会地であり現闘本部だ。
 十四年前に治安法がかけられて鉄板と鉄条網でぐるぐる巻きにされ“死に体”にされた現闘本部が、今日イエスのごとく復活し、新たなエネルギーを充てんして活動を始めた、そういう思いにかられる。復活というのは霊魂ではない。物体が復活するのだ。
 そう考えると天神峰という言葉も特別に感じられる。天から降りてきた神が政府や公団の圧政を裁きに来た地という意味が含まれているのではないか。及ばずながら裁判勝利の先頭に立つ。

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週刊『三里塚』(S658号1面4)(2004/07/01)

 3度目の事故 航空機同士が鉢合わせ

 すれ違えない誘導路!

 2/3が死角に 欠陥滑走路封鎖せよ

 六月十六日、成田空港暫定滑走路で三度目の事故が起きた。KLMオランダ航空機とアシアナ航空機が誘導路の「へ」の字型湾曲部近くで鉢合わせしたのだ。
 同日午前九時四分に暫定滑走路に着陸したKLM機は、滑走路北端から誘導路を南下していた。一方のアシアナ機は、風向きが北から南に変わったため、指示で同じ誘導路を滑走路北端に向かうことになった。
 管制官は衝突を避けるため、KLM機には誘導路から滑走路に入り韓国・アシアナ機に道を譲るよう指示した。しかし、KLM機は直進したため、天神峰現闘本部付近で鉢合わせとなった。この影響で、同滑走路は約五十分間閉鎖し十機が影響を受けた。(下に地図)

 同じ事態ひん発

 今回の事故の直接的原因は管制ミスであるが、根本的問題は暫定滑走路の構造そのものにある。
 空港反対農家の所有地を避けるため、暫定滑走路は二一八〇bに短縮された上、北側に八百bずらして造られ開港した。その結果、管制塔から見て、誘導路の死角部分が全体の三分の二にも達するという異常な滑走路となった。
 すなわち管制塔と滑走路の間に大きなホテルと市東孝雄さん宅の防風林、ゴルフ場の森が存在して視界をさえぎっているからだ。着陸した航空機が管制塔から目視できないがゆえに、着陸機が駐機場に入る前に次の出発機を誘導路に進入させるという管制の大失敗を犯してしまったのだ。これが今回の誘導ミスである。
 【地図で分かるように、着陸機が駐機場に入る前に次の出発機を誘導路に入れると鉢合わせする。今回は南からの進入(誘導路は南下)だったから「滑走路に迂回する」という選択肢もあったが、北から進入する場合は、迂回路は皆無となる。だから「着陸機が駐機場に入る前に出発機を誘導路に入れるな」が管制の大原則になっているが、今回守られなかった】 
 しかも「北ずらし」をした結果、第二ターミナルと滑走路を結ぶ接続口は一カ所しか取れなくなり、暫定誘導路は飛行機同士の対面通行ができないという、世界に例を見ない欠陥構造になっているのだ。
 本来の平行滑走路計画(二五〇〇b)では接続口が五カ所予定されている。しかも、滑走路全体の内約一〇〇〇b分については平行誘導路が二本あり、対面交通も可能になっている。この構造であれば今回のような事故はおきない。ところが無理に無理を重ねた欠陥構造のまま開港したため、飛行機同士がすれ違えなくなり、危険な構造を解消できないのだ。
 空港会社は今回のような迂回が「年に数回ある」と説明しているがウソだ。季節の変わり目には一日の内に風向きが何回も変わり、そのつど「滑走路に迂回せよ」との誘導が行われてきたはずだ。たまたま重大事故につながらなかっただけだった。「北ずらし」で指摘されてきた多くの危険性のひとつが、また再び表面化した。
 黒野匡彦社長はこれまで何度か、暫定滑走路の二五〇〇b化について、「再度の北側延伸(プラス三二〇b)」をほのめかしてきた。しかし「八〇〇bの北ずらし」でさえこれだけ危険なのだ。この上さらに北延伸とは、安全面からも断じて許されない。管制官たちも北延伸には反対している。欠陥滑走路は直ちに閉鎖すべきだ。

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週刊『三里塚』(S658号1面5)(2004/07/01)

ピンスポット 300万農民の切り捨て本格化

 「農地」規制緩和も

 政府 農政改革構想を発表

 小泉内閣の「食料・農業・農村政策推進本部」(本部長・小泉首相)は五月二十四日、農業政策の改革に関する基本構想をまとめ発表した。
 「守りから攻めへの農政転換」と称する中身は、@「経営的に優れた農家」に補助金を重点配分する、A農地法を改悪し、農地の株式会社への提供や貸し付けを大幅に規制緩和する、BWTO(世界貿易機関)やFTA(自由貿易協定)を推進するために農産物の輸入をいっそう促進する――という三点。
 具体的には、農業への補助金を大幅に削減し、それを直接支払い方式で四十万戸の「プロ農家」に集中、それ以外の約二百六十万戸は切り捨てる。株式会社への農地の提供については、従来、農業生産法人や構造改革特区で認められた株式会社に限ってきた規制を事実上撤廃する。そして農産物輸入を引き続き推進しようとしている。
 小泉政権は来春、この構想を元に新たな食料・農業・農村基本計画を策定、攻撃を急いでいる。

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週刊『三里塚』(S658号1面6)(2004/07/01)

団結街道

 団結街道の東側は、暫定滑走路のフェンスで覆われているが、道路のアスファルトとフェンスの間の土に様々な草が生える目立つのは背丈の高いタンポポのような黄色い花。夏が迫ると背の高いイネ科の雑草に隠れてしまうが、春の一時期はムラサキツメクサの愛らしい赤い花と並んでよく目立つこの黄色い花を咲かせる草は「ブタナ」。フランス語で「豚のサラダ」という名の直訳だ。野に放った豚が食むのか? エールフランスの機体が種を運んで来たのかもしれないフキやスイセン、コンフリーも生えている。コンフリーなんて知らなくても大丈夫。肉厚で毛が密生した大きくやわらかい葉で、豚の飼料や、まれには人間も天ぷらで食する。旨くはない移転した農家があった土地には、毎年コマツナやカラシナの子孫が咲き乱れる。ここも未だコンクリートで覆い尽くすことはできない。反対同盟員の土地や建物が周囲をとり囲んでいるから。そう、ここはいまも戦場なのだ目の前に封鎖中の現闘本部がそびえる。国交省と空港公団(現NAA)は、自分で建物を封鎖しておきながら、反対同盟に建物の撤去を要請する提訴を行った。ここは誘導路をへの字に湾曲させているデッドポイントこの問題の地点で航空機が鉢合わせとなり動けなくなった。このあたりは管制塔から見えない(!)。開港時に北側に八〇〇bもずらした結果だ。誘導路も一本のみ。駐機場との連絡路も一本。出船と入り船が同時に処理できないのだ管制官は暫定滑走路の北延伸に強く反対しているそうだ。むべなるかな。

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週刊『三里塚』(S658号1面7)(2004/07/01)

 あまりに危険「北ずらし」

暫定滑走路「へ」の字部分でKLM航空機と鉢合せし、牽引車で引かれていくアシアナ航空機。直接の原因は管制ミスだが根本原因は「北ずらし」による死角部分の発生と誘導路が一本という構造的欠陥。(6月16日)

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週刊『三里塚』(S658号1面8)(2004/07/01)

 闘いの言葉

 治安法で封鎖された天神峰現闘本部は今日“復活”した。見よ、農民に勇気と活力を与え、闘いの武器となり、空港会社を追いつめているではないか。
 6月17日 戸村義弘さん 支援する会設立式で

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週刊『三里塚』(S658号2面1)(2004/07/01)

 自衛隊の多国籍軍参加弾劾!

 殺りくの加担者=小泉を倒せ

 住宅地爆撃が「イラク民主化」か

 「主権移譲」米CIAの手先が首相

 一年を超えた米英帝国主義のイラク侵略戦争は、人民の強力な抵抗闘争のなかで決定的な危機の転換点にさしかかっている。国連安保理が六月末の主権移譲をうたった新イラク決議一五四六を採択、「来年一月の直接選挙や恒久政権樹立などイラク民主化へのプロセス」なるものが始まるとの報道は、現実とまったく正反対だ。米英の軍事占領は人民のレジスタンスの驚異的な発展の前に完全に破たんしている。
 一万人を超す民間人を無差別に殺りくし、「イラクに民主化をもたらす」などと称する恥ずべき侵略戦争を強行した米ブッシュ政権。これを真っ先に支持し自衛隊を送り込んだ日帝・小泉政権。この現実をいささかたりとも容認する者は、およそ自由や民主主義、人権などを語る資格を持たない。虐殺の下手人たる帝国主義者たちは、これから厳しい歴史の審判を受けることになるだろう。

 日帝・小泉政権は、有事法制を完成させたことで、米軍とのあらゆる種類の軍事行動に参加する方針を決め、イラク多国籍軍への自衛隊参加を表明した。小泉政権はイラク人民殺りくの加担者だ。
 われわれは、有事法制の完成を阻止できなかった現実を何としても突破しなければならない。侵略戦争の道をくり返すのかどうかの階級決戦は始まったばかりだ。小泉政権は、いまや九条撤廃を核とする憲法改悪を公言し、戦争国家の道を暴走している。あらゆる手段で小泉政権を倒そう! イラク人民のレジスタンスと連帯しよう! 自衛隊の即時撤兵を! 参院選では小泉政権に全国民的な不信任を突きつけよう!
(写真 首都バグダットの中心部でも毎日のように米軍を標的にした爆弾闘争が戦われている)
カイライ政権の正体、早くもむき出しに
 暫定政権の中心人物・首相のアラウィは、米CIAと密接な関係を保ってきた亡命イラク人組織「イラク国民合意(INA)」の代表格だ。開戦前のイラクで爆弾テロを組織したり「フセイン政権は四十五分以内に核兵器を発射できる」などの偽情報をイギリス情報機関に流した張本人。アメリカの露骨なカイライだ。
 米軍は十九日、「アルカイダの拠点」だとしてファルージャの民家をミサイルで空爆、二十二人の民間人を虐殺した。四月のファルージャで敗北した米軍は、イスラエル方式の無差別爆撃を始めたのだ。
 この爆撃をアラウィは了解し「テロへの攻撃を歓迎する」とコメント、人々の激しい怒りを買っている。ファルージャの地元警察署長は「現場検証したが死者は全員女性や子ども、老人だった。(米軍がいうアルカイダの)ザルカウィもその部下もファルージャにはいない」と反論した。(読売6・21)
無差別殺りく! 米軍がファルージャ再空爆
 米軍は二十二日夜、ファルージャの民家を再空爆した。「ザルカウィ氏のグループが使っていた」という同じ口実で。キミット准将は「複数の確かな情報に基づく攻撃」と強弁したが、ロイター通信は市民四人が死亡と報道した。
 この手の爆撃が“正確”だった試しは一度もない。米ニューヨーク・タイムズ紙は十二日、昨年三月のイラク戦争開戦後、サダム・フセインら政権幹部を狙った未公表の空爆はすべて誤爆で、大量の一般市民の犠牲者を出したと報じた。
 国際人権監視団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによると、開戦から約一カ月で元政権幹部らを標的とした精密誘導爆撃は約五十回(暗殺目的の爆撃に限った回数)あり、すべて誤爆だったという。

米軍と親米派への的確な攻撃が続く
 六月末の「主権移譲」は、まるで実体を失っている。米軍が“制圧”する首都バグダッドで、米軍はレジスタンスの攻撃を受けない日はない。車列へのゲリラ攻撃は市内だけで一日最低四〜五件は起きる(アル・ジャジーラ)。
 暫定政府幹部への攻撃も続発している。バグダッドでは十三日、イラク暫定政権教育省のカマル・ジャッラ文化交流担当局長が銃撃され死亡。暫定政権発足後の高官暗殺は早くも二人目だ。バグダッドでは十二日にも外務省のバッサム・クバ次官が出勤途中に銃撃され死亡している。
 さらにバグダッド北部のサマラで十九日、ファラハ・ナキーブ内相の自宅がロケット弾で攻撃された。内相は不在だったが警備員4人が死亡(AP通信)。また、バグダッド中心部で同日、アルワン保健相の車列を狙った爆弾が爆発。直後に銃撃戦となり、十七人が負傷した。(共同)
 親米派のバグダッド市議会議員は、すでに十人以上がせん滅された。全員、米軍事会社の護衛が付いていた。攻撃対象の行動がレジスタンス側に正確に把握されていたことにCPAは衝撃を隠せない。地方の警察署長や役人も米軍に協力的な輩はこどことくせん滅されている。
「抵抗と解放軍司令部」が連日の声明
 イラク人民のレジスタンス「抵抗と解放軍司令部」は、AFP通信に以下のような声明を毎日発表している。「米軍とその協力者に対する四月の軍事作戦は一日平均七十回、五月も一日平均六十回以上の攻撃を行った」(6・5)「バグダッド、キルクーク、ファルージャ、モスル、ナジャフ、ティクリート、ラマディなどで反復して攻撃作戦を実行。米軍とその協力者二十人完全せん滅、三十一人をせん滅。戦車二台と装甲車両十二台を破壊した。トルコへの石油パイプラインを二十四時間で二度破壊、発電所への石油供給を切断した」(6・9)
 開戦以来の米軍の死者総数は、ペンタゴンの公式発表だけで九百人に迫る。同じ制服を着た軍事会社の傭兵(現在二万人を派遣中)や臨時招集の兵員の死者数はカウントされない。
 殺りく者=米軍は、人々の憎悪に戦りつしている。第二歩兵師団のサイトは、戦闘地域から帰還した古参兵士(下士官)の六〇%がPTSD(心的外傷後ストレス障害)で治療が必要だと報告している。

 拷問は政権中枢が承認した 専門家が性的虐待 「有志連合」国は共犯者だ

ラムズフェルドが承認した“裏作戦”
 米上院は六月十八日、現在イラクに派兵中の十六万五千人の米軍体制の増派を決定、二万人の追加派兵を発表したが、増派は限界に達している。
 イラク人民の「予想外の抵抗」で、ブッシュ政権は焦っている。アブグレイブ刑務所での虐待は政権中枢の方針だった。イラクの“武装勢力”を特定するため、片っ端から拘束した住民を拷問にかけて情報を得るSAP(Special Acsess Program)と呼ばれる「裏作戦」が組まれた。
 この作戦はラムズフェルドが承認し、諜報担当国務次官S・ケンボーンが実施したと、ニューヨーカー紙の有名な調査報道記者がすっぱ抜いた。彼らはイラクの拘留施設を「グアンタナモ化」(アルカイダ容疑者への拷問施設)する計画を実行したのだ。軍法会議にかけられている憲兵らは下手人の一部だが、彼らが「命令に従っただけ」なのは事実だ。計画の元請けはホワイトハウスだった。
 それにしても、アブグレイブの虐待事件は、イラク戦争の何たるかを証明した。ロサンゼルス・タイムズ(5・3付)は以下のような虐待の実態を報道した。基本的な手口は、CIAがイスラム教徒を辱める最も「効果的な」手段と位置づける性的虐待。そして死に至る拷問だ。
 一、男性と女性の裸をビデオと写真で撮影する
 一、卑猥な姿勢を取らせ、写真撮影する
 一、裸で数日間放置する
 一、殴打し、ける
 一、裸の男性に女性の下着着用を強制する
 一、軍用犬に噛ませる
 一、男性グループに自慰行為を強制し、写真撮影
 一、男性の指やつま先、性器に電線を取り付け、電気ショックを与える
 一、犬の首輪をかけた男性の前で、女性米兵が撮影
 一、男性憲兵が女性拘留者をレイプする
 一、いすやほうきで殴る
 一、裸の拘留者を氷漬けにする
 一、肛門にほうきを挿入

 これが「無限の正義」を標ぼうするイラク戦争の実態だ。これがブッシュの「自由」なのだ。およそ人間性のカケラもない、このおぞましい行為を政権中枢が立案し遂行していた。この現実を見せつけられて、米軍に殺意や憎悪を持つことは正常で人間的である。イラクの米軍が毎日レジスタンスに殺されるのは当然なのだ。この抵抗闘争を「テロリスト」と断じて恥じない小泉には、相応の報復があってしかるべきだ。

石油資源強奪の皮算用も崩れる
 レジスタンスの抵抗によって、「イラク復興」に名を借りた石油資源の強奪も、米英の思惑から大きく後退している。
 六月十五日に石油積出港がある南部バスラで石油積み出し施設の重要部分が爆破された。米軍が最重点警備を敷いていた施設だが「事情に詳しい者の犯行」(アルジャジーラ)とされ、当局は衝撃を受けた。原油輸出は停止。二十日から約八十万バレル/日で再開したが、七月の政権移譲時に少なくとも二百万バレル/日を目標にしていた米英の皮算用は破たんした(制裁下の戦前で二百五十万バレル/日)。暫定政府の石油相は「石油施設だけでこの半年、百三十回の攻撃を受けた」と発表。首相アラウィは「損害は十億ドル」とした。北部キルクークのパイプラインは毎日どこかで爆破されている。

 石油積み出し港を抱える南部バスラは、英軍が治安を担当しているが、彼らは基本的に市内に入れない状態だ。シーア派武装民兵・マフディ軍が制圧していて戦闘になるからだ。米軍は海辺の石油施設だけを警備している。
 バグダッドの送電施設も六月五日、レジスタンスによって爆破された。米GEの復旧部隊が毎日グリーンゾーンから米軍に守られて作業に向かうが、この車列が十六日〜十九日まで四日連続で攻撃され、四人が死亡した。バクーバの大きな発電所(イラク全土の一〇%の発電量)は米軍の厳重警備区域だが、ここも六月九日、レジスタンスの高度な作戦で攻撃された。

“戦争の大義”は全部ウソだと証明された
 米国内でイラク戦争への動揺が広がっている。9・11米同時多発攻撃を調べている調査委員会は十六日、アルカイダによる攻撃の企てをイラクが支援した証拠はないとの報告を発表。ブッシュ政権がイラク戦争開始の根拠としていた主張と相容れない内容となった(十六日 ロイター)。これで「大量破壊兵器」問題と合わせ、“イラク戦争の大義”はアメリカの公的機関から完全に否定された。アメリカの御用メディアが行った世論調査(6・21)でも、イラク戦争に「価値はなかった」とする意見が過半数を上回った。

日本人への当然の反感。東京も攻撃される
 自衛隊をイラクに派兵した日本は、イラク人民にどのように見られているか。イラク状況を開戦時から報告し続けているジャーナリスト、綿井健陽さん(アジアプレス)は沖縄での講演会でビデオ映像を交え、日本への反発が強まっている現地の様子を話した。
 日本人に親しみを持っていたイラク人だが、日本人人質事件が起きた四月ごろには敵意が満ちていたという。綿井さんも「米軍に協力するやつはみな敵だ。覚悟しろ」との言葉を浴びた。「日本人に裏切られた反感が強まっている。日本人が狙われるのはイラクだけに収まらない。東京でもテロの可能性がある。米国の対テロ戦争に協力する怖さを知るべき」と訴えた。(沖縄タイムス6・18)

オランダ軍三月撤退 国防省が言明
 オランダ国防省は二十一日、来年三月までの駐留延長が閣議決定されたイラク南部サマワのオランダ軍部隊を「駐留期間が終われば撤退させる」と明言した。「三月の後続はない」との決定内容だ。
 オランダ軍は、サマワで治安維持を担当、同地に駐留する陸上自衛隊の「盾」となってきた。撤退後は米軍か英軍が代行する以外にないが、反米レジスタンスとの衝突は必至。日帝・自衛隊自らが虐殺者としての正体をむき出しにすることは時間の問題だ。

 今や日帝・小泉政権は中東と世界のムスリム人民の憎悪の的だ。小泉政権を日本の労働者人民の力で倒そう! 有事法制の発動を絶対に許してはならない。自衛隊は即時撤兵せよ!

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週刊『三里塚』(S658号2面2)(2004/07/01)

 侵略空港=成田は抵抗運動の標的

 イラク派兵 自衛隊が隠密使用

 政府確約は完全に反故

 イラク派兵の航空自衛隊第三次派遣要員(約二百人)の一部八十三人が十四日、成田空港から欧米の民間機でクウェートに出発した。成田空港の使用については、直前まで秘匿されていた。日航や全日空など日本の航空会社は、軍事輸送への動員を拒否した状態が続いている。
 第三次派遣要員は七月上旬までに全員が現地入りし、活動中の二次要員と交代する。空自は現在、隊員約二百人とC130輸送機三機がクウェートを拠点に空輸作戦を行っており、イラク南部に物資や米軍兵士、陸上自衛隊員などを運んでいる。今回は三期目の要員。

 防衛庁と成田空港会社(NAA)は成田空港の軍事使用情報を表に出さないよう、事前情報を統制している。これで昨年以来のイラク戦争関連での成田軍事使用は、調査隊の派遣を含めて計四回目となった。
 防衛庁は、情報を発表しない理由を「軍事行動だから秘匿するのが基本」としている。チャーターした航空会社名も明らかにしていない。すでにイラク戦争に反対する勢力から軍事的に攻撃されることが想定されているのだ。成田空港にマシンガン(軽機関銃)で武装した特殊部隊が配備された理由はこれだ。
 イラク派兵での空自の任務は「復興のための支援物資の輸送」とされている。実態は武装した米軍兵士を運んでいるのだが、物資輸送もれっきとした軍事行動である。戦闘行動と兵站(後方支援)は完全に一体であり、これは戦争、軍事の常識だ。
 イラクに派兵される自衛隊が成田空港を使うのは純然たる軍事行為である。空港は、必然的に国際的反米ゲリラなどの攻撃対象になる。「テロとの戦争」に参戦するとは、そういう意味なのだ。石油資源の強奪など再植民地化のための侵略戦争に日本はすでに参戦しているのだ。参戦する以上、反撃されるのは当然だ。〇一年の〈9・11>ニューヨークとワシントンの反米ゲリラはそうした性格の軍事行動であることを忘れてはならない。

 このかん反対同盟は、過去の政府答弁(成田の軍事使用は行わないとの確約)に基づき、成田市など空港周辺の自治体に対し、成田空港の軍事使用を容認しないよう再三要求してきた。しかし小林成田市長は「軍事使用問題は外交問題なので一首長では判断できない」として、軍事空港化を容認している。
 間違った侵略戦争でも、国が決めれば従うしかないとの論法は、戦後の地方自治が厳しく戒めてきた戦前の天皇制支配の論理だ。国民が全員死に絶えても(一億玉砕)国体は守られる、という戦前の日本を覆った思想だ。これに対する痛苦の反省も含め、空港の軍事使用は住民の生命にかかわる問題ゆえ、過去に地元住民と千葉県知事、国・公団との間で、成田空港の非軍事化を何度も確認してきたのである。
 一首長には国の外交問題で決定権がないのは当たり前だ。しかし外交問題が市民の生命に関わる問題ならば、首長は市民を守る立場から積極的に考え、発言する義務を負っている。この問題で市が「判断できない」とするのは自治権の放棄であり、首長としての資格を欠く論外な態度と言わなければならない。

 反対同盟は十七日、成田駅頭と成田市役所前で「成田空港の軍事使用反対」を訴えるビラまきを行った。
 …………………………

 航空輸送が比重を増す侵略戦争

 政府・自衛隊には、成田空港の軍事使用を既得権として確定しておきたい思惑がある。その背景は、現代の侵略戦争に航空輸送が占める割合の大きさだ。
 湾岸戦争やアフガニスタン戦争やイラク戦争のような大規模外征型の侵略戦争はますます戦線を拡大する傾向にあり、空輸作戦の占める重要度はベトナム戦争当時とは比較にならないほど大きい。米軍の場合、兵員輸送はすでに九割以上が民間機で行われ、軍需物資の輸送でも民間機が一〇%を超える。有事法制の制定で、米軍が成田空港の使用権確保を強く要請していた理由はここにある。

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週刊『三里塚』(S658号2面3)(2004/07/01)

 三芝百景 三里塚現地日誌 2004

 6月9日(水)〜6月22日(火)

●一坪共有地強奪訴訟弁論 
空港公団が反対同盟の一坪共有地を民法で強奪しようと提訴した裁判の内、鈴木幸司さんの持ち分に関わる口頭弁論が千葉地裁で行われた。(11日)
●空自80人が成田から出発 
イラクで米軍の兵員や物資輸送にあたっている航空自衛隊の第3次派遣要員(200人)の内の80人が成田空港から民間機でクウェートに向け出発した。成田を使って自衛隊がイラクに向かうのはこれが4回目。「成田を軍用には使わない」としてきた政府の確約は公然と破られつつある。(14日)
●萩原さん宅で秋なすの植え付け 敷地内東峰の萩原進さん宅で秋なすとかぼちゃの植え付け作業が行われた。(14日)
●暫定路で航空機が鉢合わせ 
 暫定滑走路の誘導路上で、着陸して旅客ビルに向かって誘導路を南下していたKLMオランダ航空機と離陸するために誘導路を北上していたアシアナ航空機が「へ」の字型湾曲部分近くで鉢合わせする事故が起きた。これで事故は3回目。北側に800bずらして造られた暫定滑走路の構造的欠陥が原因だ。(16日)
●空自の成田使用を弾劾するビラまき 航空自衛隊80人が成田空港からクウェートに向かって出発した軍事使用に対して、反対同盟が直ちに弾劾のビラまきを成田市役所前、京成成田駅、JR成田駅頭で行った。(17日=写真)
●現闘本部裁判の口頭弁論を闘う 空港公団が天神峰現闘本部の撤去・明け渡しを求めた裁判の第1回口頭弁論が千葉地裁で行われ、反対同盟、弁護団を先頭として100人が裁判・傍聴闘争に立ち上がった。弁論後記者会見が行われ「天神峰現闘本部裁判を支援する会」の設立式が行われた。(17日)
●動労千葉中村書記長追悼の集いへ 5月15日、くも膜下出血で急逝された動労千葉の中村栄一書記長を追悼する集いに反対同盟から市東孝雄さん、鈴木謙太郎さん、伊藤信晴さん、萩原富夫さんがかけつけて故人を悼んだ。代表して伊藤さんがあいさつ。「配置転換阻止で当局との力関係に風穴をあけた動労千葉に学んで、三里塚も東峰神社裁判の勝利などで前進した」「成田への軍事使用攻撃に対して有事関連法を実体的に粉砕する闘いを決意して哀悼の意にかえたい」と述べた。(20日)

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