ZENSHIN 2014/01/20(No2616 p06)
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週刊『前進』(2616号1面1)(2014/01/20 )
安倍打倒! 鈴木氏を都知事に
憲法と人権の日弁連をめざす会の決断支持し全国総決起で闘う
1月23日告示、2月9日投開票の東京都知事選挙は、新自由主義と金権腐敗の猪瀬前知事の辞任・打倒を受けて、危機と崩壊を深める日帝・新自由主義と極右・超反動の安倍政権を打ち倒す一大階級決戦となりました。すでに闘いは激しく火を噴いています。私たち革共同は、「憲法と人権の日弁連をめざす会」が推薦する鈴木たつお(達夫)弁護士を、労働者階級人民が唯一希望を託せる闘う候補者として支持し、ともに全力で闘うことを決断しました。今回の都知事選は首都の1千万の怒りで安倍政権を打倒し、現代革命の勝利を切り開く大挑戦です。全国のすべての労働者人民の総決起を訴えます。
(写真 憲法と人権の日弁連をめざす会の鈴木たつお弁護士【中央】が東京都知事選挙への出馬を表明した。左から、めざす会の高山俊吉弁護士、森川文人弁護士ら【1月14日 都庁記者クラブ】)
大恐慌下での安倍の凶暴化と支配の危機
世界大恐慌の継続・激化と新自由主義の崩壊の始まりのもとで、脱落日帝の安倍政権は、絶望的に凶暴化する一方で、危機と崩壊の瀬戸際に立っています。全世界的な革命情勢の成熟と、労働者階級人民の怒りの反乱に恐怖する日帝・安倍は、衆参両院で「独裁権力」を確保している今のうちに、改憲と戦争のできる国をつくり、労働組合と労働運動を絶滅し、秘密保護法の強行など治安弾圧体制の強化も一気に進めようとしています。
また安倍と日帝支配階級は、大恐慌下に東アジアをめぐる日・米・中国を軸とした争闘戦が激化する中で、1%のブルジョアジーの利益と生き残りをかけて、一方では99%の労働者人民への大リストラ・大合理化、民営化・外注化、総非正規職化、解雇自由、労組解体の攻撃を強め、他方では全世界に対して原発、鉄道、水道、医療などの侵略的なパッケージ輸出に全力を挙げています。
この日帝・安倍への階級的怒りは、2013年以来、激しく爆発してきました。この中で国鉄闘争では国鉄とJRの国家的不当労働行為を認定した「9・25判決」がかちとられ、反原発闘争はすべての原発の即時廃炉に向けた、あいまいさのない根源的決起として継続・発展しています。だからこそ「汚染水は完全にブロックされている」という世紀の大ウソによる東京オリンピック開催に、労働者人民の怒りは爆発しているのです。この怒りと闘いこそ、新自由主義と金権腐敗の猪瀬を、1年もたたずに打倒した根源的力です。
労働者人民の怒りと闘いはさらに、秘密保護法を改憲・戦争の攻撃であると見抜き、巨万の怒りと決起で国会を連日包囲しました。靖国神社参拝への怒りは日本と全世界で爆発し、逆に安倍を追い詰め、沖縄では安倍に屈服して名護新基地建設の埋め立て申請を受け入れた県知事・仲井真に対し、2千人が県庁を包囲しロビーなどを占拠して徹底弾劾しています。
さらに韓国では鉄道労組と民主労総が、民営化絶対反対のゼネストで全国民的に新自由主義・パククネ政権打倒へ攻め上り、韓国は完全に革命的情勢です。この韓国ゼネストは、日本階級闘争への最大の援軍です。
猪瀬の打倒で首都は大激動へと突入した
猪瀬の辞任・打倒をもって首都・東京は階級的大激動情勢に突入し、日帝・安倍政権も最大の危機に逢着(ほうちゃく)しています。安倍は大恐慌と国際的争闘戦の激化にも直撃されて、政権崩壊の危機にあえいでいます。実際に昨年以来、安倍・自民党は各地の首長選挙で次々に敗北し、今また沖縄・名護市長選や安倍派の現知事の病気辞任に伴う山口県知事選でも、まったく予断を許さない状況です。
そして都知事選では、自民党が分裂し、安倍は独自候補を擁立できず、自民党から除名・追放した舛添にすがりつく惨状です。安倍政権は凶暴だが根本は脆弱(ぜいじゃく)で、衆参での「独裁権力」は「砂上の楼閣」でしかないのです。こうした中で石原に支持された極右・ファシストの田母神が階級闘争の前面に引きずり出され、小泉と一体となった元首相の細川が、「脱原発」を掲げて登場してきました。これは日帝支配の危機と革命情勢に恐怖する支配階級の一翼による、福島を切り捨て反原発闘争を解体する反革命です。
そもそも細川は、小選挙区制導入という戦後史上の大反動を強行した張本人であり、小泉は新自由主義の「構造改革」で民営化や非正規職化を推進し、青年を始めとする労働者の貧困化と、生きて行けない状態をつくり出した最大の元凶です。こんなやつらに首都・東京を明け渡しては断じてなりません!
闘いを分断し体制内の枠に抑え込む日共
ここで許せないのが、スターリン主義・日本共産党の推薦する宇都宮健児です(社民党も支持)。この共産党と宇都宮の本質は、革命的情勢のもとで、自己の力にめざめ社会を根本から変える闘いに決起してくる労働者人民の闘いを、現体制の枠内に抑え込んで解体しようとする点にあります。より直接的には昨年の山本太郎選挙が感動的につくり出した100万の絶対反対の決起を分断し、圧殺する大反動だということです。
さらに宇都宮の共産党・社民党の体制は、国鉄闘争への敵対そのものです。それは「9・25判決」によって崩壊した4・9反革命(国鉄1047名解雇撤回闘争を解体する「政治和解」の攻撃)の体制を修復し、国鉄闘争解体のためにうごめく最悪の反動です。
宇都宮の掲げる「世界一働きやすい都市へ」は、安倍の「世界一ビジネスがしやすい都市」とどこが違うのか! 「だれもが元気になれる五輪開催」とは、福島原発事故のもとで不安を抱えつつ放射能と必死で闘う福島県民の圧殺宣言ではないか! 「五輪開催」は共産党が「日の丸・君が代」を百パーセント認めるという宣言ではないのか! そもそも宇都宮は、日弁連会長として新自由主義攻撃である司法制度改革を推進し、現代の赤紙=裁判員制度に賛成してきた人物です。
今や都知事選の舞台に、帝国主義の危機の時代の反革命として、極右・ファシストと同時に、スターリン主義がむき出しの姿で登場してきました。それは日本階級闘争が大恐慌のただ中で、支配階級が分裂し、スターリン主義とファシストが本格的に登場する、1930年代の階級闘争の様相をとってきているということです。まさに革命情勢の成熟のもとでの、歴史的な大決戦期の到来です。
今回の都知事選こそ、首都の権力をめぐる革命的挑戦であり、現代革命を切り開く歴史的闘いです。すべての労働者人民の総力を挙げた渾身(こんしん)の決起を心から訴えます。
労働者解放へともに闘ってきた鈴木氏!
こうした大情勢の中で、「憲法と人権の日弁連をめざす会」が、鈴木たつお弁護士を押し立てて都知事選を闘うことを、切実なやむにやまれぬ要求として決断したのは、決定的なことです。しかもこれは日弁連会長選挙とも一体の闘いです。革共同は全面的に支持し、ともに勝利をめざして闘い抜きます。
日共スターリン主義や、右翼・ファシストや、一切の反動候補と絶対反対で革命的に対決し、すべての労働者階級人民の怒りと要求を代表するのは、鈴木氏いがいには誰もいません。
すでに鈴木弁護士は1月14日、高山俊吉弁護士らと都庁で記者会見し、「首都東京のど真ん中で真っ向から路線闘争に臨む」と立候補表明し、不屈の戦闘宣言を発しました。五つの基本政策を打ち出し、「1千万人の怒りで安倍を倒そう!」と、東京と全国の労働者人民に不退転の決起を呼びかけたのです。
鈴木弁護士は、国鉄・反原発・改憲阻止・星野奪還の4大決戦はもとより、あらゆる闘いの最先頭でともに闘い抜き、何よりも労働者の最良の友として、プロレタリア自己解放のために奮闘してきた弁護士です。鈴木氏の闘争勝利にかける執念はすさまじいものです。この鈴木氏を知事として都庁に送り込み、首都に革命を起こし、日帝・新自由主義と安倍政権打倒に攻め上りましょう。
全都・全国の力を総結集し、都知事選決戦を一個の政治的蜂起戦として闘い抜き、2014年の勝利へ進撃しましょう。
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週刊『前進』(2616号1面2)(2014/01/20 )
鈴木弁護士が出馬表明 1・14都庁
5本の革命的主張を掲げ
改憲・戦争・人権侵害許さない
1月14日、「憲法と人権の日弁連をめざす会」の鈴木たつお弁護士が、東京都知事選挙(1月23日告示、2月9日投開票)への出馬を表明する記者会見を東京都庁で行った。鈴木弁護士は「1千万人の怒りでアベ倒そう! 改憲・戦争・人権侵害を許さない!」を掲げ鮮烈に登場した。会見では高山俊吉弁護士が司会を務め、森川文人弁護士らも同席した。(3面などに関連記事)
冒頭、高山弁護士が「1080万都民が本当に待っていた候補者が登場した。選挙が面白くなってきたということです」「(他の候補者に)真正面から路線論争を挑み、原発を論じ、安倍政権を論じ、改憲政策を論じ、秘密保護法を論じる。命をかけて闘う候補者です」と熱をこめて鈴木弁護士を紹介した。
鈴木弁護士は略歴を述べた上で、(1)戦争・改憲と人権侵害の安倍政権を倒そう! (2)すべての原発いますぐなくそう! (3)労働者の団結を破壊する民営化・非正規職化反対、過労死を許さない! (4)都民の生活と労働者の権利を破壊するオリンピックはやらない! (5)盗聴の拡大と労働者民衆に対する弾圧体制に反対! の5点を強調し、闘いの抱負を語った。
鈴木氏は「第一に私の中心的な主張は、戦争に向かって一気に走り始めた安倍政権を、都民1千万人の怒りでストップさせ、倒さなければならないということです」と切り出し、「私は60年、70年の安保闘争を経験していますが、秘密保護法反対の闘いの盛り上がりはそれを上回るものがある。『絶対に戦争は許さない』という声が満ち満ちている。私はその声を背負い、代表していきたい」と語った。
「第二に原発です。福島を切り捨てて原発再稼働や輸出を進めることを絶対に許さない。『核・原発と人類は共存できない』というのが私の根本的な考えです。とりわけ、原発労働者が強いられている被曝労働を大きな問題として取り上げていきます」と宣言した。
さらに「第三に、労働者の団結を破壊する民営化、非正規職化、過労死を許さない。特に今、若い人たちが過労死しています。こうした現実の根本原因は、中曽根政権による国鉄分割・民営化です。それに対し、私も顧問弁護団の一員である動労千葉を先頭に二十数年間の解雇撤回闘争を闘い、ついに国鉄分割・民営化は不当労働行為だったことを裁判所に認めさせました。今、最高裁に向かって10万筆署名運動が始まっています。労働人口の38%が非正規労働者という現実を国鉄解雇撤回闘争は食い破ろうとしている」と強調した。
第四として、原発再稼働を前提とした2020年東京オリンピックに対し、「都民の生活と労働者の権利を破壊するオリンピックはやらない。新国立競技場建設の予算がどんどん増えています。それをなぜ高齢者や貧困問題、被災者対策に振り向けないのか。さらに安倍首相の『汚染水はコントロールされている』というウソの上に立ったオリンピック招致は、必ず大問題になっていく」ときっぱり宣言した。
第五に、鈴木氏は「警察による盗聴の拡大反対、『現代の赤紙』=裁判員制度はいらない。弁護士と日弁連つぶしの『司法改革』はやめさせる。そして、獄中39年、無実の星野文昭さんを取り戻す。私は再審弁護団長として、検察が隠し持っている全証拠を開示させ、無実を明らかにして星野さんの釈放をかちとりたいと思います」と語り、立候補の宣言を締めくくった。
2・9都知事選に向かって首都・東京は今や政治決戦のるつぼとなっている。一方では、猪瀬の後釜を狙って自民・公明などが舛添要一(元厚生労働相)を担ぎ出し、他方では、安倍の体制的危機を救済しようと登場した「細川・小泉連合」や司法改革推進派の宇都宮健児(元日弁連会長、共産・社民が推薦)が立候補している。また、脱落日帝の絶望的な危機を体現して極右ファシスト・田母神俊雄(元航空幕僚長)も出馬を表明した。
こうした中で、首都・東京の労働者人民の圧倒的多数は、改憲・戦争と新自由主義の安倍政権に真っ向から対決する候補を求めている。反原発を徹底的に貫き闘う候補を求めている。鈴木弁護士の出馬は、この声に全面的に応えるものだ。
国際主義と階級的労働運動の発展をかけて、あらゆる職場や労組、街頭、地域、学園で鈴木氏支持を訴えよう!
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週刊『前進』(2616号1面3)(2014/01/20 )
東京 広島 民主労総ゼネストに連帯
1月13日、全国労組交流センター主催の韓国民主労総ゼネスト連帯の渋谷デモが350人の労働者・学生で闘いぬかれた(写真上、記事2面)。1月15日には駐広島韓国総領事館行動が広島連帯ユニオンの呼びかけで闘われた。動労西日本、広島県労組交流センター、動労千葉を支援する会・広島、高陽第一診療所労組、広大学生自治会などの13人が、労組弾圧と民営化中止を要求した(写真下)
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週刊『前進』(2616号1面4)(2014/01/20 )
前進速報版から
▼民主労総ゼネスト連帯広島韓国総領事館行動▼『現代革命への挑戦』が都内主要書店で陳列!▼星野再審、写真開示勧告かちとる
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週刊『前進』(2616号1面5)(2014/01/20 )
【要項】外注化粉砕・1047名解雇撤回1・22総行動に結集を!
外注化粉砕・1047名解雇撤回
1・22総行動に結集を!
◎動労総連合 出向無効確認訴訟
1月22日(水)午前10時30分から
東京地裁527号法廷(午前10時集合)
◎裁判終了後、「解雇撤回・JR復帰」最高裁署名の第1回提出行動
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週刊『前進』(2616号2面1)(2014/01/20 )
都知事選決戦=国鉄最高裁決戦で安倍を打倒し現代革命に挑戦を
1・22総行動から2・16集会の成功へ
「3・11」情勢と大恐慌の継続・激化・深化・進展の中、現代革命への新たな本格的な挑戦が始まった。革共同は東京都知事選挙闘争を2014年階級決戦として闘うことを決断した。憲法と人権の日弁連をめざす会の推す鈴木たつお弁護士は労働者階級の唯一の代表として、国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回、全原発即時廃炉・再稼働阻止、改憲・戦争阻止、星野同志奪還、東京オリンピック返上を訴えている。この主張が1千万人の労働者人民の心をとらえ、支持と決起を引き出すことは確実だ。都知事選決戦で国鉄・反原発決戦の勝利、階級的労働運動の前進、労組拠点建設と労組権力奪取、地区党建設、国際連帯の発展をかちとろう。都知事選決戦は、現在の世界史的革命情勢を現実のプロレタリア世界革命に転化する跳躍台=転換点となる。都知事選決戦=国鉄最高裁決戦で日帝・安倍打倒―現代革命に挑戦しよう。
(写真 動労千葉、動労水戸を先頭に「改憲と民営化の安倍打倒!」とデモ行進【1月13日 渋谷区】)
都知事選は国鉄・反原発決戦をめぐる大党派闘争
東京都知事選は首都の権力のみならず国家権力をめぐる一大階級決戦である。したがって全面的な党派闘争、路線論争、イデオロギー闘争が展開される。都知事選を革命の演壇としよう。
第一に国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回・JR復帰を訴えよう。
舛添、細川らは皆、国鉄分割・民営化強行に始まる新自由主義攻撃の張本人だ。細川を担ぎ出した小泉は郵政民営化によって郵政労働者を地獄にたたき込んだ。
この国鉄分割・民営化を全力で支えたのが日本共産党だ。彼らは2010年の4・9政治和解で国家権力とJRに屈服と恭順の意を示し、闘争団員を売り渡し、国鉄闘争を終わらせ、労働運動全体を敗北に導こうとした。
だが動労千葉は4・9和解を拒否し、1047名解雇撤回闘争を継続し、昨年9月25日、東京高裁・難波孝一裁判長による不当労働行為を認定する決定的な判決をかちとった。この地平を全労働者階級、全労働組合に知らせ、国鉄闘争100万人支援陣形を再構築するのが都知事選決戦であり、新10万筆署名運動だ。都知事選決戦を国鉄最高裁決戦として闘おう。
第二に全原発即時廃炉・再稼働阻止を訴えよう。人類と核は相いれない。労働者階級こそ核・原発廃絶の先頭に立てる革命的階級だ。
「原発ゼロ」というなら東京オリンピックを即座に返上すべきだ。未収束の福島第一原発事故と放射能汚染の現実を放置してオリンピックを挙行するなどあり得ない。舛添はオリンピック推進論者であり、細川は反原発の怒りを圧殺するために、追いつめられた支配階級が送り込んだ人物だ。打倒しよう。
日共スターリン主義は福島第一原発事故後しばらくして何の反省も自己批判もなく「原発ゼロ」と言い出した。しかも現在も「原子力の基礎研究は必要だ」と言っている。日共の「原発ゼロ」は欺瞞(ぎまん)であり、本性は原発賛成なのだ。日共の推す宇都宮は日弁連会長時、「原発の段階的廃止」を日弁連に押しつけた。これは原発再稼働の容認を意味する。福島第一原発事故による放射能汚染、内部被曝に苦しむ福島県民ら多くの人びとを見殺しにするということだ。
細川=小泉、宇都宮らの「脱原発」の大ぺてんを暴き、都知事選決戦の勝利で反原発決戦の勝利を引き寄せよう。
9・25難波判決をテコに新自由主義攻撃粉砕を!
革共同の都知事選決戦の決断、そこへの猛然たる突入という偉大な情勢をたぐり寄せたものは、2013年における国鉄決戦の大前進である。
動労千葉は、国家の総力を挙げた国鉄分割・民営化攻撃と30年間闘い、昨年9・25東京高裁・難波判決という歴史的勝利をもぎり取った。これは新自由主義をその土台から突き崩す勝利だ。
9・25判決は、一昨年6・29東京地裁・白石判決に続いて再び不当労働行為を認定した。国家権力中枢が国鉄分割・民営化時に重大な国家的不当労働行為が行われたと、2度にわたって認めたことは決定的に重要だ。
同時に9・25判決は、新たに設立されたJRが旧国鉄からの選別リストをそのまま受け入れたという公式見解を否定した。JRには新会社としての「採用の自由」があり、「仮に」旧国鉄が採用希望者全員を名簿に記載した場合は、JRが独自の選別を行った可能性があるという見解を提示したのだ。
この判決は、この間、「井手文書」によって暴かれた決定的事実、すなわち葛西敬之(当時国鉄職員局次長・現JR東海会長)と斎藤英四郎(当時経団連会長・JR設立委員長)が中心となり、つまり旧国鉄側とJR設立委員会側とが一体となって選別リストを作り上げたという決定的事実を実質的に認めている。したがって国鉄改革法23条による“国鉄とJRは別法人。したがって旧国鉄当局がどんな不当労働行為をしてもJRはその責任を負わない”という虚構は完全に崩壊したのだ。
だから難波裁判長は井手文書から逃げ回り、判決でこの文書の存在にすら一言半句触れることができなかった。それだけではない。この文書は、国鉄改革法が成立した1986年11月から採用候補者が確定した翌87年2月まで、否、それに先立つ全過程において、このとんでもない大陰謀が旧国鉄とJR設立委のみならず当時の動労本部カクマルや国労本部の中軸をも深く巻き込んで進行したことを衝撃的に突き出している。
このことはきわめて重大である。国鉄分割・民営化自体が不当労働行為の所産であり、解雇の不当性が認定された以上、解雇撤回と原職復帰以外にないということだ。それは同時に、国鉄の分割・民営化を成り立たせ、その後、社会全体に不当労働行為と国鉄型解雇・リストラを蔓延(まんえん)させてきた元凶である国鉄改革法と国鉄改革法体制(それに屈服・加担したすべての潮流・党派を含む)の全貌(ぜんぼう)を暴き、歴史的崩壊の危機にたたき込んだのだ。
今後、敵の反動の最大の牙城(がじょう)である最高裁が9・25判決をそのまま簡単に認めることなどけっしてない。だからこそ改革法と改革法体制の真実を暴き出した〈6・29―9・25>の意義を全労働者階級に知らせ、新10万筆署名運動を水路に国鉄闘争全国運動を大きく発展させることが重要なのだ。
国鉄・公務員―4大産別決戦で労組権力の獲得へ
9・25判決は「全解雇者を職場に戻せ!」という一大決戦の開始の合図となっている。この闘いと一体のものとしてJRの業務外注化阻止・ライフサイクル粉砕の闘いも新たな段階に突入している。国鉄解雇撤回・JR復帰の闘いと外注化阻止・ライフサイクル粉砕の闘いは、渾然(こんぜん)一体の決戦としてJR体制を根底から揺るがし打倒する闘いに発展しつつある。
2012年10・1から13年3月にかけて行われたCTS(千葉鉄道サービス)への強制出向攻撃との闘いは、偽装請負の現実を暴露し、また労働組合の協力なしには外注化は絶対に不可能であることを突き出した。動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線の真価が発揮された闘いだ。
この闘いこそ9・25判決をかちとった最深の原動力である。外注化拒否の不屈で豊かな闘いが85〜87年の国鉄分割・民営化決戦にも匹敵する歴史的攻防として闘われ、1047名解雇撤回闘争と一体となって階級情勢全体を揺るがしたのだ。とりわけ非正規職化阻止闘争を闘い、正規労働者と非正規職労働者の階級的連帯の創造という現代革命の環をつかみ取ったことは決定的だ。
しかもこの地平は、韓国鉄道労働者の23日間の民営化阻止・大ストライキ、民主労総のパククネ打倒ゼネストを生み出し、2013年〜14年冒頭の国際連帯闘争をつくり出している。
国鉄決戦の前進が都知事選決戦を決断させ、都知事選決戦が国鉄最高裁決戦勝利を導く。1・22総行動と2・16国鉄集会(東京、北海道、九州)の大成功へ奮闘しよう。国鉄を基軸に公務員決戦・4大産別決戦を闘い、派遣法・非正規職・長時間労働・過労死を廃絶する14春闘に総決起し、都知事選決戦勝利へ猛然と闘おう。
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週刊『前進』(2616号2面2)(2014/01/20 )
中四国革共同集会 都知事選総決起へ
“革命への戦略的準備を”
1月13日、広島市東区民文化センター小ホールで、革共同中四国政治集会が開催され、広島をはじめ中国・四国各県から135人が結集した。集会は、韓国ゼネスト闘争に連帯し、2014年国鉄決戦勝利―都知事選決戦への総決起集会としてかちとられた。
11月訪韓闘争の写真と韓国労働歌、民主労総12月ゼネスト闘争のビデオが上映され、戦闘的熱気が高まる中、中四国地方委員会の労働者同志が開会を宣言した。動労西日本、反戦被爆者の会・中島健さん(被爆二世)からの連帯アピールに続き、星野同志奪還闘争アピールが徳島県委員会、広島星野文昭さんを救う会から発せられた。
秋月丈志同志が基調報告を行った。冒頭、「革共同は『現代革命への新たな挑戦の開始』として、2・9都知事選を弁護士の鈴木達夫候補を支持して闘うことを決断した」「都知事選決戦を、韓国ゼネストと日本における国鉄決戦の大合流を実現する闘いとして打ち抜き、東アジアから新たな世界革命の突破口を切り開こう」との訴えに大きな拍手がわき起こった。秋月同志はさらに、@国鉄決戦を圧倒的基軸に据え全職場に闘う労働組合を、A大恐慌と激動する東アジア情勢、B党と労働組合の一体的建設、地区党建設・拠点建設で勝利を――の3点を提起。具体的運動と組織拡大をもって闘い、革命への戦略的準備を成し遂げようと強調した。
全逓労働者の同志のカンパアピール、休憩をはさんで、革共同の天田三紀夫書記長が特別報告を行った。都知事選決戦の決定的意義と革共同50年の地平が鮮明に提起された。「党の革命以来、時代認識と路線での一致にこだわってきた。青年労働者の怒り、存在が重要だった。労働組合の拠点建設を総括軸にし、地方委員会・地区委員会の闘いで切り開いてきた」「『50年史』は労働者階級全体で闘い取った本。マルクス主義を労働者階級の中に取り戻した。日共スターリン主義、カクマル、血債主義との闘いはマルクス主義をめぐる闘いだった。50年かけて国鉄決戦論として結実させた」。全同志が50年史を自らが切り開いてきたものとして、あらためてつかみとった。
(写真 青年と学生が登壇し、新自由主義と全面対決する決意を述べた【1月13日 広島市】)
青年・学生同志がはつらつと発言
国鉄、自治体、教労、全逓、医療福祉、合同労組の各産別委員会の同志が拠点建設に挑戦する決意を表明し、続いてマル青労同、マル学同の同志たちが登壇した。20人を超える青年・学生同志の登壇は圧巻だった。「中四国でマル青100名建設を」「地区党で闘うことが決定的」「国鉄決戦を基軸に過労死絶対反対の春闘を闘い団結を拡大しよう」「闘わない組合指導部を追い出す」「組合権力をめざす」とはつらつとした発言が続いた。マル学同広大支部の同志は、再建された学生自治会を拠点に大衆的決起をかちとり、新自由主義と全面的に対決する決意を述べた。
司会の医療福祉労働者の同志が、都知事選決戦、4大決戦勝利への決意を込めて団結がんばろうを行い、インター斉唱で圧倒的高揚のうちに集会を締めくくった。
(中四国地方委員会・OD)
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週刊『前進』(2616号2面3)(2014/01/20 )
渋谷デモ 韓国の決起に連帯
“安倍打倒の闘いで応える”
1月13日夕、渋谷・代々木公園ケヤキ並木に「民主労総ゼネストに連帯するぞ! 鉄道の民営化阻止!」のシュプレヒコールが響きわたった。全国労組交流センターの呼びかけに応え、労働者・学生350人が寒気を切り裂く熱いこぶしを突き上げた。
全国労組交流センター代表の田中康宏動労千葉委員長が立ち、12月9日から23日間の鉄道労組の歴史的大ストライキ、さらに民主労総がパククネ大統領就任1周年の2月25日にパククネ退陣の国民ゼネストを準備していることを踏まえ、「歴史的な事態が起きている」と胸躍らせて民主労総ゼネストと日韓連帯の意義を語った。
「鉄道労組のストライキを通して世論調査で70%以上が民営化反対という圧倒的な声が生み出され、韓国のパククネ政権は民営化を強行しながら『これは民営化ではないんだ』としか言えなくなった。今、民主労総の闘いは、この20〜30年にわたる新自由主義に対し労働組合が立ち上がったら、情勢は動き、歴史は動くことを示した。私たちへの最大の援軍です。新自由主義攻撃に労働者が立ち向かって勝利できることが、現実に具体的な闘いをとおして示されようとしています」
「民主労総がパククネ政権打倒に立ち上がっている時、私たちは安倍政権を打倒する闘いに渾身(こんしん)の力を込めて立ち上がることです。国鉄分割・民営化に絶対に決着をつける。そこから始まった解雇自由という流れを断ち切る。派遣法改悪なんか認めない。これこそ民主労総に応える闘いだ」と訴えた。
続いて国鉄闘争全国運動の山本弘行事務局長が、国鉄決戦勝利へ1・22総行動に総決起することを呼びかけた。
都知事選出馬を決意した鈴木達夫弁護士が立った。
鈴木弁護士が闘う決意表明
冒頭、「現代革命に挑戦している皆さん。怒り、闘おうとしている何百万、何千万の人民と結合しなければなりません。私は1千万都民との結合を決意しました」と表明。決意に至った契機として、第一に昨年9・25高裁判決をもぎ取った国鉄闘争の前進、第二に韓国民主労総の不退転の闘い、第三にイギリスの法廷弁護士数千人が貧しい人たちの訴訟費用の援助の打ち切り政策に対しストライキで闘っていることを挙げ、「まさに時代は革命情勢だ。この時代に生きる一人の人間として、弁護士として、何よりも日本労働者階級の一員として、われわれは1千万都民の力で安倍を打倒しようではありませんか!」と力強く訴え、大きな拍手に包まれた。
集会は「韓国のゼネストと連帯し、この日本でゼネストを組織しよう」という青年労働者と斎藤郁真全学連委員長の発言で締めくくられた。
「改憲と民営化の安倍を打倒するぞ! 都知事選に打って出るぞ!」
動労千葉、動労水戸を先頭に「韓国に届け」と渋谷デモに打って出た。動輪旗が翻り、色とりどりの旗やのぼりがさっそうと進む。「労働者の団結で民営化阻止!」「非正規職撤廃!」のシュプレヒコールに青年たちが顔を向け、晴れ着姿の新成人も携帯でデモを撮影。街全体が元気になるデモが打ち抜かれた。
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週刊『前進』(2616号2面4)(2014/01/20 )
闘いは進む青年の職場から
自治体 「絶対反対」の旗立て2・2橋下打倒集会へ
関西 志川隆一
2・2橋下打倒集会は都知事選挙決戦そのものです。大阪市では今、強労働で病気に追い込まれた労働者や、障害者枠で雇用した労働者、多忙化の中でミスをした労働者などに「不良職員」のレッテルを貼り、「指導研修」送りにして分限免職に追い込もうとしています。すべての責任は当局にあるんじゃないのか!
しかし体制内労働運動は「勤怠の実績を基にしているから問題ない」とし、労働者の生首を差し出そうというのです。
この体制内労組幹部と、都知事選で「脱原発」を突然言い始めた細川元首相や「公契約条例」「過労死防止条例」を掲げる宇都宮候補はまったく同じです。「公契約条例」とは民営化・外注化を推進する条例だ。「過労死防止条例」とは過労死しない程度に徹底的にこき使う条例だ。「制度を改良すればなんとかなる」と労働者の怒りに冷や水を浴びせ団結を解体するあり方が青年を殺してきたのだ!
大阪市においても、体制内労組推薦の平松前市長こそが、最初の大量解雇を斎場で強行し、停職の最長期間を3カ月から1年に延ばしました。そうやって橋下市長の民営化・外注化攻撃、「タバコ1本で数カ月の停職」という重処分化、指導研修による解雇攻撃を準備したのです。
体制内労組をのりこえるには「資本主義は労働者を生きさせることはできない。労働者の団結を拡大してゼネストで闘い革命する以外にない」と全労働者の前にはっきりさせることが必要です。団結を組織する力とは、経験や能力の問題でもない。新自由主義のもとではどこまでいっても低賃金、非正規職化、解雇の現実しか待っていない。労働者自身が時代認識をつかみ、この現実を直視した時、資本や体制内派のどんな弾圧をものりこえて、団結を組織して闘う。そのことを徹底的に信頼することです。その中で職場のあらゆる攻防を「すべての責任は資本にある」とはっきりさせた時、反合理化・運転保安闘争が現場労働者の中から生み出されます。
大阪市で決起を開始した労働者の多くが、仲間の自殺を経験し、あるいは自らが死のふちに立たされたところから出発し、体制内労組幹部の弾圧の中で、絶対反対の闘いの旗を必死で握り締めようとしています。韓国の労働歌「ストライキ歌」の中にも「散れば死ぬ 揺らいでもわれらは死ぬ ひとつになってわれらは進む 勝利のその日まで」という歌詞があります。絶対反対で闘う方針こそ、本当に労働者を組織できるのです。
2・2集会は、現場労働者が次々と組織者として名乗りを上げています。14年決戦の爆発は、橋下打倒闘争の中にはっきりと見えています! 民主労総ゼネスト―都知事選決戦―2・2橋下打倒集会をひとつに闘い、14春闘―国鉄最高裁決戦の大爆発をかちとろう!
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週刊『前進』(2616号3面1)(2014/01/20 )
解雇撤回! 2・16国鉄集会へ
不当労働行為なら原職復帰だ!
国鉄が7628人の国鉄労働者にJR不採用を通知してから27年目の2月16日、国鉄闘争全国運動は東京、北海道、九州で国鉄1047名解雇撤回を掲げて集会を開く。
動労千葉鉄建公団訴訟の9・25判決は、動労千葉組合員をJR採用候補者名簿から削除した国鉄の行為を不当労働行為と認定した。これは決定的な勝利だ。国鉄分割・民営化の不正義が暴かれれば、それ以来、労働者の権利をことごとく破壊してきた新自由主義への反撃のてこになる。
韓国の鉄道労働者は、鉄道民営化反対の23日間のストライキを打ち抜き、さらにパククネ政権打倒のゼネストに向かおうとしている。日本でも、改憲・戦争と原発再稼働、労働者の総非正規職化に突き進む安倍への怒りが噴き出している。その中で闘われる東京都知事選は、階級激突をさらに非和解化させるものになる。そして、国鉄決戦は、労働者の怒りを組織された階級の力に高める決定的な位置にある。
国鉄労働運動の解体を狙い強行された国鉄分割・民営化の不当労働行為性は、不採用基準による動労千葉組合員の排除に端的に示されている。
本州JR3社では、採用希望者は定員を下回っていた。にもかかわらず国鉄当局は、動労千葉組合員をJRから排除するため、「6カ月以上または2回以上の停職処分を受けた者は採用候補者名簿に登載しない」という不採用基準を急きょ策定し、分割・民営化反対のストを理由に処分された動労千葉組合員を採用候補者名簿から削った。
この不採用基準が、国鉄幹部の井手正敬(後にJR西日本会長)、葛西敬之(現JR東海会長)、JR設立委員長の斎藤英四郎(当時、経団連会長)の合議で作られた事実が暴かれた。『国鉄改革前後の労務政策の内幕』と題する冊子で、井手自身がその経過を自慢げに語っているのだ。
「採用・不採用の選別は国鉄がやった。JR設立委員は国鉄が作成した名簿登載者を全員採用したから、不当労働行為の責任はJRにはない」というのが、これまでのJR不採用を巡る裁判の判決だった。だが、不採用基準の策定にJR設立委員が関与していたのなら、不当労働行為の責任は当然JRに及ぶ。
9・25判決も、転倒した形で国鉄とJRの共謀関係を認めている。「国鉄が選別しなければJRが選別した可能性がある。だから名簿に記載されたとしてもJRに採用されたとは限らない」というのが9・25判決の理屈だ。これは従来の判決の枠組みを自ら壊すものだ。ならば、最高裁は「JRに責任はない」としたこれまでの判決をすべて見直さなければならない。
9・25判決の矛盾を徹底的に突き、井手の自白が示す「国鉄改革の真実」をさらに広く社会に訴えれば、最高裁で勝利できる可能性はある。
不当労働行為を認定した以上、解雇撤回・原職復帰が原則だ。だが、9・25判決は国鉄改革法を盾に解雇撤回・JR復帰を否定した。これを粉砕し、実力で解雇撤回を押し込むことが最高裁決戦の課題だ。
民営化は必ず外注化・非正規職化と安全崩壊に行き着く。JR北海道の現実がそれを示している。だが、「第2の分割・民営化」というべき外注化に対して、動労千葉は外注会社の中から外注化を粉砕する歴史的な闘いに立っている。
2・16集会に総結集し、国鉄分割・民営化に断を下そう。巨万の署名を最高裁に突きつけて解雇撤回をもぎり取ろう。
(写真 「乾杯」の音頭で杯を上げ、動労千葉組合員と支援は一層の団結を固めて晴れやかに2014年決戦に突入した【1月11日 DC会館】)
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【要項】
【東京】
国鉄分割・民営化で不当解雇から27年 2・16労働者集会
2月16日(日)午後6時 すみだ産業会館8階サンライズホール
呼びかけ/国鉄闘争全国運動
【北海道】
あの日を忘れるな!27年目の「2・16 」 国鉄労働者1047名の解雇撤回! 新10万人署名で最高裁決戦に勝利しよう! 2・16北海道集会
2月16日(日)午後1時半 北海道建設会館
主催/国鉄闘争全国運動・北海道
【九州】
国鉄分割・民営化を忘れない!2・16国鉄集会
2月16日(日)午後1時半 福岡市中央市民センター
主催/国鉄闘争全国運動・九州
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週刊『前進』(2616号3面2)(2014/01/20 )
動労千葉 熱気に満ち旗開き
最高裁決戦勝利へ態勢築く
動労千葉は1月11日、2014年団結旗開きをDC会館で開いた。今年は国鉄分割・民営化に決着をつける決戦の年だ。その冒頭にふさわしく、旗開きは熱気と闘志に満ちてかちとられた。
あいさつに立った田中康宏委員長は冒頭、昨年末に急逝した三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原進事務局次長の冥福を祈り、「動労千葉の今があるのは三里塚の闘いがあったから」と述べ、三里塚と連帯してきた闘いの歴史を振り返った。
そして、「労働組合の意義が問われている。どれだけの労働者が未来を奪われ、自殺に追い込まれているか。この腐った社会を変えなければならない」と提起した。
また、昨年1年の闘いを総括し、「大きな成果をかちとった。鉄建公団訴訟の9・25判決はJR不採用が不当労働行為だったと認めた。国鉄分割・民営化以来、2千万の労働者が非正規にされた。分割・民営化が間違っていたことが明らかになれば、それ以来のすべてが間違っていたと証明できる。だから石にかじりついても勝利したい」と声を強めた。さらに、「外注化後も外注先と闘い続けることは、これまでの労働運動は実現できなかった。動労千葉が外注化を打ち破れば、労働者の権利破壊に歯止めをかけられる」と訴えた。
また、「動労千葉への最大の援軍は韓国の鉄道労働者の民営化反対のストライキだ。韓国の労働者は、民営化の終着点は外注化と安全破壊だと訴えている。スローガンはわれわれと同じだ」「民営化がどれだけ労働者の権利を破壊するかを、全世界の労働者が知っている。闘う労働組合が登場したらすべてが変わる」と提起した。さらに、安倍政権の改憲・戦争の攻撃に対し「戦争反対は労働組合としてやり遂げるべき任務」と強調し、最後に「組織拡大が勝負の鍵だ。一番困難な課題だが、組織を拡大したら動労千葉の闘いはもっと大きな影響力を持つことができる」と声を強めた。
来賓として三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長があいさつし、動労千葉との労農連帯の歴史を振り返った。「ジェット燃料貨車輸送阻止闘争当時、列車に『ジェット燃料貨車輸送阻止、成田空港廃港』のスローガンが書かれていたのを見て、感動で胸がいっぱいになった」という北原さんの言葉は、動労千葉と反対同盟が培ってきた連帯の歴史の厚みを参加者にあらためて実感させた。
また「三里塚の闘いは韓国の労働者とも結びついた」と述べ、戦争に向かう今の政治を変えるため、労働者と農民の力がひとつにならなければいけないと強調し、3・23三里塚集会(芝公園)への結集を呼びかけた。
動労千葉弁護団の葉山岳夫弁護士は、「9・25判決はJR不採用は不当労働行為と認定した。ならば解雇を撤回しJRに採用させるのが当然だ。国鉄幹部とJR設立委員長が不採用基準を作成した事実が暴かれ、国鉄とJRは別法人という虚構は崩れた。徹底的に闘って最高裁で勝利する」と宣言した。さらに、動労千葉弁護団の鈴木達夫弁護士が東京都知事選に打って出ると報告すると会場から大きなどよめきと拍手が起きた。
田中委員長、動労千葉家族会の山田佐知子会長が小槌(こづち)を振り上げ鏡割り、永田雅章OB会会長の音頭で乾杯。
支援・共闘団体から、動労水戸、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、星野再審全国連絡会議の星野暁子さん、ちば合同労組、全学連の発言が続いた。動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長は、最高裁へ巨万の署名をたたきつけようと奮起を促した。
これを受け、動労千葉争議団の中村仁さんが「解雇撤回へ前進あるのみ」と断言し、青年部は「ライフサイクルを粉砕し北島琢磨青年部長を運転職場に取り戻す」と熱意をほとばしらせた。「出向者を今年中にJRに戻す」「ローカル線切捨てのダイ改と対決する」「貨物の賃下げを許さない」という各支部代表の発言が続いた。
恒例のビンゴゲームで盛り上がり、参加者は杯を傾けながら交流を深めた。田中委員長の音頭で団結がんばろーのこぶしを突き上げ、動労千葉と支援は2014年の決戦態勢を打ち固めた。
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週刊『前進』(2616号3面3)(2014/01/20 )
鈴木たつおさんを都知事に
弁護士3氏が推薦のお願い
鈴木たつお氏の立候補と当選に向けた弁護士3氏の「推薦のお願い」と、14日の記者会見で配られた鈴木氏の略歴を紹介します。これを支持し勝利へともに闘おう。(編集局)
(写真 「裁判員制度はいらない!」11・14最高裁デモ。鈴木たつお氏を始め闘う弁護士が先頭に立った)
私たちの友・鈴木たつおを都知事に!
推薦のお願い
2014年1月13日
弁護士
葉山岳夫(第二東京弁護士会)
高山俊吉(東京弁護士会)
森川文人(第二東京弁護士会)
取り急ぎ、私たちの友人弁護士、鈴木達夫さんのご推薦をお願いします。
金権腐敗の都政を体現した猪瀬前知事は、すべての都民の怒りで打倒されました。今回の都知事選は、その根っこを絶ち切る闘いです。
今や安倍政権は、秘密保護法制定強行をはじめ改憲と戦争に突き進んでいます。
放射能汚染に苦しむ福島切り捨てと原発再稼働と輸出。民営化・外注化のうえに派遣法をさらに改悪して全労働者の非正規職化を企(たくら)み、過労死するまで働かなければ生きられない低賃金の「地獄」を強制しようとしています。大増税も目前です。
そのうえで、オリンピックというのです。一体だれの利益になるのでしょうか。労働基準法が適用されない「特区」新設や地域高層化などで、都民とりわけ労働者と高齢者の日々の暮らしは押しつぶされます。そもそも、「原発事故はコントロール」「汚染水は完全にブロック」の大うそに立った招致決定なのです。
私たちの共通の友人・鈴木達夫さん(第二東京弁護士会)は、刑事被告人の防御権・労働者の権利と戦争反対の課題に長年取り組んできた弁護士です。今回の都知事選立候補者の政策と顔ぶれを見つつ、「99%」の都民の生きる権利のため、日本の戦後史のこの分岐点に、NHKディレクターから反戦活動家そして弁護士にとこれまでの人生の一切を賭けて、彼が立候補の決意に至りました。
鈴木たつおを都知事に! 生きる権利を鈴木たつおとともに! 多くのみなさんの推薦を心からお願いします。
鈴木氏の略歴
1940年 東京生まれ
59年 東京都立新宿高校 卒業。東京大学理科T類入学
64年 工学部土木工学科 都市計画コース卒業
日本放送協会(NH
K)に番組制作担当デ ィレクターとして入局。長崎局に赴任
67年 日放労(NHK労 組)長崎分会委員長
68年 米原子力空母エン タープライズ佐世保寄港阻止闘争
NHKの東京配転命令 に反対する百日間闘争の末、起訴され休職に
69年 全国反戦青年委員 会代表世話人(※1)
82年 15年間の裁判闘争 の末にNHKを解雇される
88年 司法試験合格
91年 弁護士登録(第二 東京弁護士会)
〈弁護士会での主な委員会活動〉
・日弁連刑事弁護センター委員
・第二東京弁護士会刑事弁護委員会委員長
・同会憲法委員会委員
・同会綱紀委員会委員
〈現在受任中の主な訴訟事件、弁護団〉
○国鉄千葉動力車労働組合顧問弁護団(※2)
・動労総連合・強制出向無効確認訴訟
・対国鉄労組(国労)組合員資格確認訴訟
・東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会・地位確認訴訟
○法政大学学生弾圧裁判弁護団(※3)
○星野文昭さん再審弁護団(※4)
〈運動団体〉
○「憲法と人権の日弁連をめざす会」事務局(※5)
○「すべての原発いますぐなくそう!全国会議(な全)」呼びかけ人(※6)
○「国鉄分割・民営化に反対し、1047名の解雇撤回闘争を支援する全国運動(国鉄闘争全国運動)」呼びかけ人(※7)
◇
(※1)反戦青年委員会
青年労働者の組織。1965年にベトナム戦争反対と日韓条約批准阻止を掲げて結成され、全学連とともに70年安保闘争の中心勢力であった。最盛時には全国に約500の県反戦・地区反戦組織が存在した。
(※2)国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)
JR東日本千葉支社の運転士や検査・修繕部門の労働者を中心にした労働組合。1960〜70年代の反合理化闘争を先頭で闘い、動労本部による暴力的抑圧に抗するたたかいを経て、79年に分離・独立。85〜86年、国鉄分割・民営化に労働組合の中で唯一絶対反対を掲げて2度のストライキに決起、大量解雇者を出しながら職場拠点を維持し、JR体制下での合理化・外注化と対決して解雇撤回闘争を続けている。解雇撤回・JR復帰を求める訴訟では12年6・29 東京地裁判決、13年9・25東京高裁判決で、国鉄分割・民営化時に重大な不当労働行為が行われた事実を認めさせた。
(※3)法政大学学生弾圧裁判 警察と法政大当局による2006年3月14日以来延べ125人の不当逮捕、33人の起訴と退学・無期停学を含む13人の不当処分という学生弾圧に抗して法大生による大学解放運動が広がり、戦前治安維持法とともに猛威をふるった暴力行為等処罰法弾圧に対する裁判闘争や処分撤回訴訟が続けられている。
(※4)星野文昭さん再審 1971年11月14日の安保沖縄・渋谷闘争時の機動隊員「殺害実行犯」としてデッチあげられ、無実の無期懲役囚としてすでに39年獄中にある。再審のたたかいが進められ、検察が隠し持つ全証拠開示の運動が広がっている。
(※5)憲法と人権の日弁連をめざす会(めざす会) 1999年10月、弁護士有志によって結成された。「司法改革」の名による刑事司法と弁護士制度の改悪に反対し、改憲による人権侵害と戦争国家への道を阻止することを目的として活動を続けている。2008年2月の日弁連会長選では「司法改革」を推進する候補者の9400票に対し7000票(得票率43%)にまで迫った。また、2009年5月に施行されたものの辞退者が8割に達し大破産している裁判員制度の廃止を求めている。
(※6)すべての原発いますぐなくそう!全国会議(な全) 2011年3・11福島第一原発事故後、原発再稼働に反対し全原発の即時廃炉を求めて、同年8月5日に広島で旗揚げ。福島、長崎、福岡、京都、新潟、青森、大阪はじめ全国各地で結成が続いている。
(※7)国鉄分割・民営化に反対し、1047名の解雇撤回闘争を支援する全国運動(国鉄闘争全国運動) 2010年4月9日、政府・与野党、国労や建交労などによる政治和解(4・9政治和解)によって国鉄1047名解雇撤回闘争の闘争終結が図られたことに反対して、「国鉄闘争の火を消すな」を合言葉に動労千葉を中心に同年6月に結成された。
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週刊『前進』(2616号3面4)(2014/01/20 )
元凶は分割・民営化だ
JR北海道事故でカクマルがまたぞろ「鉄道謀略」の大デマ
民営化推進の大罪は許さない!
カクマル機関紙『解放』第2299号が、JR北海道で頻発する鉄道事故を意図的な列車妨害による「鉄道謀略」だとする荒唐無稽(こうとうむけい)なデマをまたぞろふりまいている。カクマルは国鉄の分割・民営化が必然的に行きついた安全崩壊というJR北海道の現実を何が何でも否定しようと必死なのだ。
「安全重視の経営陣排除が目的」?!
昨年12月9日から23日間の壮絶なストライキを闘いぬいた韓国鉄道労組は、「民営化は日本のJR北海道事故と同じことをもたらす」と、民営化絶対反対を貫いて闘っている。民営化が安全の崩壊に直結することは、今や世界の労働者の共通の認識になっている。
カクマルに言わせると、鉄道経営赤字にあえぐJR北海道はここ10年で、経営の軸を鉄道事業から生活サービス事業(駅前の再開発、JRタワー建設)を中心とした「副業優先、利益第一」に移してきた。しかし、11年5月の石勝線事故を契機に「安全重視」「本業回帰」の経営が技術部門の管理者を中心に叫ばれ、13年6月に技術部門出身者である野島誠を社長とし、豊田誠鉄道事業本部長を筆頭常務とする新経営陣が誕生することになった。するとその直後から7、8、9月と3カ月連続して走行中の特急列車の出火事故や貨物脱線事故が発生し、さらに「原因不明」の不可解な「事故」が起きているのだという。このようにカクマルは、13年6月以降の事故を「鉄道謀略」だと言い張っている。
この謀略論の内容を補強するために〔註〕を設けて、「〔註3〕経営陣の交代以降、函館線大沼駅構内での貨物脱線事故を含めて、旅客列車の出火事故や貨物列車の脱線事故以外にも、職員の『不詳事』や『原因不明』の不可解な『事故』が頻発している」「JR北海道会社の、全国のJR労働者諸君、警戒せよ、鉄道謀略!」などと荒唐無稽なデマを書き立てている。
要するに、「安全重視」「本業回帰」の野島経営陣を追い落とすために鉄道謀略が仕組まれているというのだ。ここでカクマルは、昨年9月の大沼駅構内の貨物脱線事故をも鉄道謀略と断定している。「ウソは大きいほど良い」(ヒトラー)とするのが謀略論党派カクマルの手口である。
このようなデマに誰がだまされるか。カクマル謀略論の核心部分は最初から破綻している。
謀略論の「論証」は最初から破綻
一つは、謀略の必然性の論証自体が転倒していることだ。その導入部分でカクマルは「野島―豊田らの現経営陣は、鉄道事業以外のいわゆる副業に血道をあげてきた」と述べるが、野島自身が「副業優先、営利第一」の経営を進めているのであれば、野島を陥れる謀略など必要ないはずだ。
もう一つは、「不詳事」「事故」としてカクマルが挙げている事柄も、野島経営陣が進めてきた安全無視の経営戦略に起因するものばかりだ。どれもが分割・民営化がもたらしたのだ。
だからカクマルの謀略論は最初から成立しない。にもかかわらず破産必至の鉄道謀略論を持ち出してくる理由は何か。
第一に、JR総連=カクマルとして強行した分割・民営化の歴史的大罪から逃れるためだ。続発する鉄道事故の現実がJR総連=カクマルの裏切りを根底から断罪している。カクマルは、商業新聞などから引用して「レール異常」「外注化」などの言葉を並べる。それらは分割・民営化が必然的に行きついたことだ。安全崩壊への怒りは満ちている。鉄道謀略なるデマで労働者を欺こうとしても、そんなものは通用しない。
第二に、国鉄闘争への敵対を鮮明にさせた。体制内労組幹部を含む全反動勢力が9・25判決に追い詰められている。国鉄決戦は、動労千葉を基軸にした階級的労働運動の四半世紀を超える闘いをもって分割・民営化に総反撃し、新自由主義打倒―JR体制打倒へと突き進んでいる。9・25判決は、階級の力でもぎり取った偉大な精華である。
この勝利がさらに発展し、現場労働者と強固に結びつくことに危機感を募らせたカクマルは、国鉄闘争の破壊を企図して鉄道謀略というデマを流しているのだ。端緒であってもその反革命的意図は軽視できない。徹底的に粉砕しなければならない。国鉄闘争への敵対を宣言するカクマルを階級的怒りで打倒しよう。
JR総連にすり寄り延命を図る
第三に、そこにはJR総連・北鉄労との関係修復を狙う魂胆が隠されている。2000年に決定的となったJR総連派カクマルと中央派カクマルへの分裂は、進行するカクマル組織の混迷を規定している。カクマルはJR総連にすり寄ることで事態を打開しようと画策しているのだ。
石勝線事故以降、JR北海道資本と北鉄労との結託体制への批判が高まっている。この結託体制が事故の温床になった。北鉄労が保線現場の外注化を率先推進したことで安全は切り捨てられてきた。現場からわき上がる怨嗟(えんさ)の声に抗しきれず、野島経営陣は北鉄労優遇の労務政策を転換しようと動き出した。これに対してカクマルは、「事故防止に名を借りた労務管理の強化を許すな」と、北鉄労を擁護する。カクマルが持ち出した鉄道謀略論も、昨年11月の札幌貨物ターミナル駅構内での「置石事件」に対し、JR総連・日貨労が「警戒心をもち不審な事態は報告しよう」と叫びたてたことに飛びついたものだ。
国鉄決戦の発展でカクマル倒せ
JR資本との結託体制に延命を求め、さらに屈服を深めるJR総連、そのJR総連にすがりつく以外に生き延びる余地がないカクマル。この両者が行き着いたのが鉄道謀略というデマ運動だ。
国鉄闘争の大飛躍と一体でこれらの反動を打ち砕こう。反合理化・運転保安闘争路線と絶対反対論で、民営化・外注化阻止、非正規職化撤廃、過労死・長時間労働粉砕へ職場から闘いぬこう。
(矢剣智)
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週刊『前進』(2616号4面1)(2014/01/20 )
『50年史』武器に現代革命に挑戦 地方委員会から2014年の決意(上)
安倍・橋下打倒と労働者の未来かけて都知事選を闘う
革共同関西地方委員会
東京都知事選決戦に総決起していく決意を、関西地方委員会の2014年決戦への決意としたい。
第一に、東京都知事選決戦は労働者階級にとって生きるための闘いそのものである。「脱原発」「原発ゼロ」を掲げて立候補する候補者もいるが、それは反原発闘争の解体・一掃のための大攻撃であることをはっきりさせなければならない。
2011年「3・11」は、われわれ労働者階級に何を突きつけたのか。原発と人類は絶対非和解であり、資本主義は自らの延命のために原発を推進し続ける、原発は一基残らず廃炉・廃絶しかないということだ。そして、フクシマの闘いと結合した労働者階級の力で必ず勝利できるということだ。参院選での山本太郎氏への66万人の投票は、安倍打倒、資本主義打倒へと発展せざるをえない根底的な決起である。
日本共産党スターリン主義や元首相・小泉純一郎は、こうした反原発闘争の非和解的発展に恐怖する日本資本主義の代弁者、先兵として登場した凶暴な反革命だ。日本共産党、小泉らと日帝・新自由主義=安倍政権を串刺しにして打倒する以外に労働者階級の生きる道はない。いや、その絶好のチャンスが東京都知事選として到来した。国鉄闘争を基軸とする昨年の闘いがついに引き寄せた情勢だ。労働者階級の未来をかけて都知事選決戦に勝利しよう。
第二に、都知事選決戦は国鉄決戦そのものである。国鉄決戦の地平を発展させ、民営化粉砕決戦として労働者階級の総決起をたたきつけよう。昨年、国鉄闘争は9・25東京高裁判決という決定的な勝利をかちとった。新自由主義の根幹をついにたたき折ったのだ。昨年末以来、韓国民主労総・鉄道ゼネストが爆発している。10年間におよぶ動労千葉の国際連帯闘争が切り開いた地平だ。いまや、民営化・非正規職化が労働者階級への最大の団結破壊攻撃であり、労働者が団結を崩されなければ絶対に勝利できるということが世界の労働者階級の確信となった。石原・猪瀬は安倍、橋下と一体となり、競い合って民営化・非正規職化・労組破壊を推し進めてきた。団結をバラバラにし、青年を始め労働者が生きていけない社会をつくり出してきた。今こそ労働組合が6千万労働者の生存と団結の砦(とりで)として登場するときだ。
新自由主義と闘う団結をつくり出せば勝利できることは、動労千葉・国鉄闘争がすでに示している。関西における橋下打倒闘争も、絶対反対の闘いがあれば労働者は続々と決起してくるということを示した。国鉄最高裁決戦をひっさげて首都・全国の労働運動の根底的決起をかちとろう。青年労働者の未来をかけて闘おう。
第三に、都知事選は、革共同50年史の結論であり、実践そのものである。われわれは昨年、『革共同50年史』をプロレタリア世界革命の実践の書として刊行した。その核心は、プロレタリア革命における労働組合の復権であり、労働者階級自己解放闘争論の実践的戦略的深化である。労働者階級の階級形成にプロレタリア革命勝利の根幹がある。
スターリン主義反革命の本質は、労働者階級自己解放への敵対である。それは骨の髄までの資本主義・帝国主義への屈服である。その今日の姿が、「統一と団結」を語って国鉄闘争と反原発闘争を解体する最悪の反革命として登場した日本共産党だ。
革共同は、あくまでも労働者階級の力を確信し、そこにすべてをかけきる。都知事選決戦は、まさに首都の労働者が労働者階級の先頭に躍り出る闘いである。革命的共産主義運動50年の地平、2014年決戦の一切をかけて都知事選決戦に総決起しよう。
あらためて関西地方委員会は、都知事選決戦の先頭で闘う。昨年結成された全国水平同盟の闘い、5月泉佐野市議選を先頭とする拠点建設・地区党建設の闘い、橋下打倒闘争を水路とした階級的労働運動の拠点建設・地区党建設の闘い、なによりも国鉄決戦・国鉄闘争全国運動の大前進をかけた闘いとして、総決起する決意である。
(写真 昨年2月24日の橋下打倒集会の後、大阪・御堂筋をデモ)
都知事選挙-国鉄・反原発決戦軸に労組権力にぎる
革共同中四国地方委員会
2014年の闘いは、すでに一大階級決戦に突入している。中四国地方委員会は、1・13革共同中四国政治集会を開催し、「韓国ゼネスト連帯! 国鉄―4大決戦勝利! 安倍打倒! 2・9都知事選総決起」を掲げ、現代革命への新たな挑戦の開始を宣言した。
弁護士・鈴木たつお候補を支持して闘う2・9都知事選決戦こそ、世界革命の最大の震源地として激動する東アジア情勢のただ中で、韓国1―2月ゼネスト闘争と連帯する闘いである。国鉄決戦を軸とする階級的労働運動の大飛躍をかけた首都決戦であり、4大決戦の貫徹である。
革共同50年史―『現代革命への挑戦』は、青年労働者・学生を始めとする全世界労働者階級人民に21世紀プロレタリア革命勝利の展望と確信を与え、権力とあらゆる反革命に根底的大打撃を与えている。この50年史の地平の全内容をもって、現代革命への新たな挑戦開始の宣言そのものとして都知事選に勇躍総決起しよう。首都1千万の労働者階級人民の獲得をめぐるブルジョアジー、体制内勢力、スターリン主義、ファシストとの三つどもえ、四つどもえの大党派闘争に打って出るときだ。何が「反原発運動を分裂させるな」だ! 新自由主義者・小泉=細川やスターリン主義者による反原発運動解体・圧殺策動を、「絶対反対」で革命的に切り裂き、鈴木候補とともに100万人決起、1千万人決起で安倍を打倒する一大旋風を巻き起こそう。
われわれは国鉄闘争を「圧倒的基軸」に据えることで決定的前進をかちとってきた。あらゆる民営化、外注化、非正規職化の攻撃との闘いは、絶対反対と階級的団結を貫く国鉄決戦と一体である。自治体、学校、医療を始め民営化、外注化が進むあらゆる現場において、動労千葉のように絶対反対を貫く闘いが求められている。超長時間・過重労働、過労死、自爆営業、生きられない賃金、安全崩壊――これら民営化・外注化がもたらしている矛盾の一つひとつにおいて、資本と絶対非和解、絶対反対で闘おう。JR体制の破綻、ブラック企業の現実は、新自由主義の「反社会性」「自己破綻性」を全社会的に暴き出している。動労千葉の反合・運転保安闘争路線がすべての職場の武器になる。職場で、地区党で徹底討論し、14春闘で職場の怒りを丸ごと組織する闘いに挑戦する。
労働運動はどの党派が組合権力を取るかによって決まる。今は「資本と闘っても勝てない。資本と協力すべき」という勢力が党派をなして組合権力を握っている。この勢力を組合から追い出し、階級的労働運動派が権力を握らなければならない。そのためには自らを党として組織し、資本家、体制内勢力の諸党派と対峙しなければ勝てない。マル青労同を先頭に、党と労働組合の一体的建設を推し進める地区党建設の圧倒的前進をかちとり、『前進』読者網を基礎とする拠点労組を建設し、労組権力を奪取しよう。
職場とともに大学こそ新自由主義との一大攻防点である。革命的に再建された広大学生自治会をさらに全国学生運動の拠点としてうち固めよう。
3・11福島から8・6ヒロシマ全原発廃炉世界大会のさらなる階級的・国際的発展を目指していかなければならない。福島とともに内部被曝と絶対非和解で闘う被爆者解放闘争をつくり出す。NAZENを先頭に伊方原発を始め安倍の再稼働攻撃と対決する。高陽第一診療所をふくしま共同診療所とともに「3・11」と闘う被爆者解放の砦として、被曝労働、内部被曝を強制する新自由主義との闘いの拠点として、労働組合を軸にしてうち固める。国際連帯闘争の実践的前進をかちとる。これらの闘いを軸に反原発決戦を闘う。
機関紙拡大、財政、国家権力中枢との闘いに勝ちぬき革命に勝利するための非合法・非公然党の建設こそ労働者階級自己解放闘争の最も意識的な闘いである。中四国地方委員会は、これらの闘いを担う階級の指導部を中央・細胞の強固な一体性をもってつくり出す。すべての決戦を星野文昭同志とともに闘い抜き、2014年を星野同志奪還の年、プロレタリア世界革命への戦略的前進の年とする。
国鉄決戦を最先頭で闘い青年獲得し拠点建設する
革共同九州地方委員会
2014年は韓国鉄道労組の民営化反対の歴史的な大ストライキ、民主労総のゼネストで幕を開けた。そして動労千葉を始めとする国際連帯闘争への全世界での決起。東アジアの大激動情勢の中で、2014年が新自由主義に断を下す全世界の労働者階級の怒濤(どとう)のような決起の年となることは確実である。
都知事選への決起は、この革命的な激動情勢に真っ向から応える闘いである。安倍政権の本質的な危機と破綻が、猪瀬体制の崩壊という形で首都東京で現れた。自民党から日本共産党に至るすべての既成政党が、この都知事選をめぐって混迷と反動性をあらわにしている。鈴木たつお候補はここに真っ向から革命派、労働者階級の代表として登場し、新自由主義・安倍打倒を訴える。九州地方委員会も、この首都決戦に総決起する。
また九州地方委員会は、国鉄決戦を全国の最先頭で闘う。国鉄決戦の爆発こそが、闘う労働組合運動の前進を切り開き、労働者の組織化を促進する。ここに一切をかけて決起することこそが求められている。国鉄全国運動を推進し、JR職場、JR労働者へのオルグを貫徹し、全国3カ所、福岡で開催される2・16国鉄集会を、当面する最大の決戦として全力でかちとっていく。新10万筆署名を集め、国鉄最高裁決戦の先頭に立つ。そのためにも国鉄決戦を柱に全職場で職場闘争を闘いぬく。この2・16闘争を突破口に14春闘を闘いぬき、6月国鉄集会に総力で決起していく。
何よりも求められているのは、青年労働者の獲得である。国鉄闘争でも最大の核心は、JR青年労働者の闘いであり、それを軸としたJRにおける組織拡大である。国鉄闘争、4大産別決戦とともに合同労組運動を力強く推進し、青年労働者の獲得を九州地方委員会の最大の課題と位置づけて闘う。そのためにも結集した青年労働者が、路線のもとで本当に主体的に決起し論議し自ら方針を形成して生き生きと活動し闘い飛躍していける組織になっていかなければならないのである。革命は労働者、とりわけ青年の事業である。青年の決起にこそ、革命の未来の一切がかかっているのだ。非正規職化、長時間労働、過労死の攻撃と対決し、青年労働者の獲得・組織化を全力で進めていく。
反原発闘争も、新しい段階に入った。安倍政権は鉄道の輸出とともに原発の輸出を安倍自身が先頭に立って進め、激しい帝国主義間・大国間の争闘戦を繰り広げるとともに、原発再稼働を強行しようとしている。原発再稼働は、日帝の争闘戦をもかけた新自由主義の攻撃であるとともに、「フクシマの怒り」、労働者の階級的闘いの圧殺攻撃そのものである。最末期の日帝ブルジョアジーの体制の延命をかけた攻撃なのである。鹿児島県の川内原発、佐賀県の玄海原発の再稼働も狙われている。絶対阻止へ、ここでも九州での闘いが問われている。
原発再稼働を阻止する闘いを、フクシマと連帯して、NAZENの発展、労働運動の発展の中で大胆に大衆的につくり出す。被曝労働と闘う原発労働者、動労水戸や国労郡山工場支部の労働者とともに全原発廃炉の闘いを推進し、そして今年の8・9長崎闘争の歴史的な成功へと攻め上っていく。
昨年の「星野文昭さんを取り戻す会・九州」の結成は、星野闘争の新たな発展の地平を開いている。この地平をさらに推し進め、星野同志奪還へ、大きな運動をこの九州でつくっていくために、絵画展の開催や集会、学習会など全党の先頭に立って闘っていく。
安倍政権を今こそ打倒しなければならない。安倍の狙う改憲攻撃を、労働者階級の闘いによって絶対に粉砕しなければならない。それはすなわち最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義の打倒であり、革命への道である。『革共同50年史』は九州平田派らの血債主義・糾弾主義を徹底的に弾劾し、3・11福島原発事故以降の新たな情勢と闘いを総括し、「21世紀革命への新たな挑戦」を宣言した。この『革共同50年史』を武器に2014年勇躍と決起しよう! 組織化の武器である『前進』を拡大しよう! 九州地方委員会はその先頭に立つ!
階級的労働運動と国際連帯で辺野古新基地建設を阻む
革共同沖縄県委員会
沖縄県委員会から全国の同志と『前進』の読者に年頭のアピールを送ります。
2011年3・11からの3年近くの激戦激闘に勝ち抜き、革共同政治局の2014年1・1アピールと『革共同50年史』を闘い取ったわれわれは、激動の2014年に勝利者として躍り込んだ。求められていることは権力党派として断固として登場して1千万人の労働者階級と結びつくことである。2・9東京都知事選挙は「現代革命への挑戦」の実践だ。「首都大激動」の先頭で闘う東京都委員会の同志と団結して全国で総決起しよう!
去る13年、われわれは「沖縄を『基地の島』から国際連帯の島へ」「新自由主義と闘う労働者の国際連帯で安保・沖縄闘争に勝利しよう」を掲げて新たな挑戦を開始した。それは戦後沖縄の労働者階級の闘いを総括し、継承する闘いへの挑戦の開始である。われわれはその核心問題をスターリン主義と社会民主主義を打倒する反スターリン主義・革命的共産主義運動の不屈の前進であることをつかみ取った。沖縄県委員会40年余りの闘いは、革共同50年の闘いと一体の、沖縄と日本の労働者階級の光り輝く闘いの歴史そのものだ。
12月9日から始まった韓国・全国鉄道労組の民営化阻止のストライキは民主労総のゼネストへと発展し、韓国はパククネ打倒の革命情勢に突入した。世界大恐慌と新自由主義・帝国主義の崩壊の危機は、残存スターリン主義の危機の爆発とともに、全世界的な革命情勢を一挙に成熟させている。その一大火点こそ、東アジアの激動だ。それは沖縄闘争の真価が問われる時代の到来を意味している。
2014年の沖縄闘争=安保・沖縄闘争の第一の課題は、国鉄決戦の貫徹とその勝利だ。9・25判決は動労千葉を先頭とする階級的労働運動の力でもぎり取った精華だ。この勝利を武器にして沖縄県委員会は「国鉄闘争の党」として総決起する。最高裁10万筆署名=最高裁決戦に立ち上がり、1047名解雇撤回・JR復帰を闘い取ろう。そして国鉄決戦の勝利で闘う労働組合を基地労働者を先頭にNTTで、郵政で、すべての産別と職場でよみがえらせ、階級的労働運動派の拠点労組と拠点職場の建設に勝利しよう。
第二に、国際連帯闘争をさらに大胆に前進させよう。戦後沖縄の労働者階級の闘いは、米軍政下の朝鮮戦争時に開始された。それ以来の沖縄の闘いは、その本質において国際連帯を求めて闘われてきた。世界大恐慌と東アジアの激動情勢とは、韓国の労働者階級との国際連帯を掲げて沖縄の労働者階級が立ち上がる時代だ。新自由主義と闘う労働者の国際連帯の先頭で沖縄の労働者階級は闘おう。そして星野文昭さんの闘いこそ国際連帯の象徴だ。全証拠開示をかちとり星野さんを取り戻そう。
第三に、安倍政権の辺野古への新基地建設を絶対に阻止しよう。96年SACO最終報告以降、勝利してきたのはわれわれ労働者階級であり、敗北してきたのは崩壊を開始した日帝・新自由主義であることに勝利の確信も固く、地元の住民と連帯して闘おう。さらにこの闘いのなかでオスプレイの配備を撤回させよう。安保・沖縄闘争を階級的労働運動と戦闘的学生運動で発展させよう。
沖縄はフクシマと連帯してどこまでもともに闘おう。フクシマ圧殺を許さず、基地労働者と原発労働者の連帯を求めて3年目の3・11に総決起しよう。故萩原進さんの遺志を引き継いで、沖縄と三里塚を結ぶ新たな闘いを開始しよう。三里塚反対同盟と連帯して全国農民会議を発展させよう。
闘う青年労働者と学生が自らの未来をかけて立ち上がる時代が到来した。闘う労働組合と学生自治会が青年労働者と学生の希望だ。沖縄大学に闘う学生自治会を再建し、沖縄の学生運動をよみがえらせよう。青年労働者と学生は2014年5・15沖縄闘争を最先頭で牽引(けんいん)して闘おう。闘う青年労働者と学生は沖縄県委員会に結集して2014年の大決戦をともに闘い、プロレタリア世界革命を切り開こう!
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週刊『前進』(2616号4面2)(2014/01/20 )
2014日誌 1月1日〜13日
海外識者が辺野古移設反対声明/原燃、再処理工場の審査を申請
●エジプトでデモ多発 エジプト各地でムルシ前大統領の出身組織ムスリム同胞団の支持者らが反クーデターデモ。治安部隊の発砲などによりデモ参加者ら計19人が死亡した。(3日)
●イラク軍、西部で掃討作戦 イラク西部アンバル州で主要都市の一部を掌握したアルカイダ系武装組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)に対し、政府軍が掃討作戦を本格化させ、ISISの戦闘員や市民ら100人超が死亡した。(3日)
●日トルコ首脳会談、EPA交渉開始で合意 安倍首相はトルコのエルドアン首相と東京都内で会談、経済連携協定(EPA)の交渉開始で合意した。トルコへの原発輸出に向けた原子力協定の早期発効も確認した。(7日)
●原燃、再処理工場の審査を申請 原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場(青森県六ケ所村)の本格操業を目指し、日本原燃が国の規制基準への適合審査を原子力規制委員会に申請した。(7日)
●シリア化学兵器を洋上搬出 国連と化学兵器禁止機関はシリアの化学兵器を廃棄するため、化学物質を国内から洋上に初めて運び出した。(7日)
●海外識者29人が辺野古移設反対声明
オリバー・ストーン氏ら世界の有識者ら29人が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を名護市辺野古に移設する計画に反対する声明を発表。(7日)
●日仏防衛協力強化で合意 日仏両政府は防衛装備品の共同開発や輸出の管理について二つの委員会を設けることで合意。パリで開いた外務・防衛担当閣僚会合(2+2)で確認。(9日)
●安倍首相、中東・アフリカを歴訪
安倍首相が15日までの予定で中東のオマーン、アフリカのコートジボアール、モザンビーク、エチオピアへの歴訪に出発した。(9日)
●大飯、夏前に審査終了の見通し 原子力規制委員会の更田豊志委員は、関西電力の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の規制基準適合審査を夏までに終える見通しを示した。(9日)
●放射線量、基準の8倍と推計 東京電力福島第一原発の敷地境界の放射線量について、汚染水タンクなどによる影響が年8_シーベルトと同社が推計していることがわかった。基準の8倍の数値にあたる。(10日)
●中国、貿易額世界一に 中国税関総署が発表した2013年の貿易統計によると、中国の輸出入の総額は前年比7・6%増の4・16兆j(約437兆円)となり、初めて4兆jを突破。米国を抜き世界首位になる。(10日)
●韓国軍、弾薬を返還 韓国軍は、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)で日本の自衛隊から無償譲渡された弾薬1万発を国連南スーダン派遣団(UNMISS)に返還。(10日)
●集団的自衛権の行使容認、4月にも素案 安倍政権は、憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使を容認する新たな政府見解の素案を4月にもまとめる方針を固めた。(13日)
●タイ首都閉鎖デモ タイの首都バンコクで反政府派による大規模デモ行動「バンコク閉鎖」が始まった。都心はインラック首相の辞任や総選挙の拒否を叫ぶ民衆であふれた。(13日)
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週刊『前進』(2616号5面1)(2014/01/20 )
農地決戦勝利へ団結 三里塚新年旗開き
萩原進事務局次長の遺志継ぎ闘う
3・23芝公園―26東京高裁へ総決起を誓う
(写真 新年団結旗開きで反対同盟は萩原進事務局次長の遺訓を胸に刻み控訴審勝利を誓った。市東孝雄さんの音頭で力強く乾杯【1月12日 成田市】)
1月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟の新年初の敷地内デモと団結旗開きが行われた。年末に急逝した萩原進事務局次長が遺(のこ)した路線と方針を武器に、悲しみをのりこえて一丸となって闘う気概で反対同盟と労農学人民が結集した。
快晴のもと、午前10時に新年恒例の東峰神社のしめ縄の付け替えを行った。頭上40bを数分おきにジェット機が轟音(ごうおん)を立てて着陸する。手際よく作業を終えた後、北原鉱治事務局長が新年第一声を上げた。「萩原事務局次長はこの東峰神社に木を植えた。順調に育てばNAA(成田空港会社)は切ることを要求してくるだろう。これも闘いになる。今の悪政を許さず、若者の未来のために闘おう!」
10時30分に、天神峰の市東さん宅南の開拓組合道路に130人が集まり、伊藤信晴さんが司会を務め、集会が始まった。「闘争宣言」を太郎良陽一さんが読み上げ、東京・芝公園での3・23全国集会、3・26農地裁判控訴審第1回弁論への大結集と、農地取り上げに反対する新3万人署名の推進を訴えた。
北原事務局長が安倍政権の戦争政治を弾劾し、「今日一日を闘おう」と一同を鼓舞した。これに応えて、動労千葉の繁沢敬一副委員長、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が、萩原さんの逝去を悼み、連帯発言を行った。
シュプレヒコールを上げてデモに出発。先頭の宣伝カーからは宮本麻子さんの「農地決戦勝利」のアピールが鳴り響いた。デモ隊は機動隊の包囲を打ち破り、市東さん宅前から第3誘導路を突っ切り、暫定滑走路の直線化を阻む南台の市東さんの畑まで行進した。
(写真 北原事務局長を最先頭に新年初の敷地内デモに出発する反対同盟【1月12日 成田市】)
反対同盟の決意に確信みなぎる
午後1時から成田市内のレストランで、140人が参加して新年団結旗開きが開催された。伊藤信晴さんが、「進むべき方向と闘う方針を萩原さんは反対同盟に明確に示してくれた。残された私たちは、市東さんとともに全力で農地決戦に突入する」と冒頭に述べ、大きな拍手がわいた。
闘争宣言の読み上げと北原事務局長のあいさつに続き、市東孝雄さんが発言に立った。「反対同盟は本当に大きな痛手を受けました。だが、残された者がそれに負けては進さんに笑われます。悲しみをのりこえ、ますます決意を固めて進みます。反対同盟は実行役員会を開き、3・23−26闘争、地元での一斉行動などの方針を固めました。動労千葉を先頭とする労働組合、市民運動、そして福島、沖縄とより固く連帯し、”霞が関に攻め上る”を合言葉に闘います」と決意を表し、乾杯の音頭をとった。
連帯発言の最初に動労千葉の田中康宏委員長が立った。「萩原さんが2014年に勝負をかけると決意していたことは間違いない」と語り、市東さん農地決戦を全国の労働者人民の力で闘うことを訴えた。そして、東京高裁・難波判決で不当労働行為を認めさせた国鉄闘争の画期的前進を確認し、正規・非正規の分断をのりこえて組織を拡大する決意を述べ、韓国における鉄道民営化阻止の大ストライキに全力で連帯することを訴えた。
反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、「萩原進さんは闘いで東奔西走する中で、革命的な戦死を遂げた」と述べ、その生涯に農地裁判控訴審の勝利で応えることを誓った。そして「憲法と人権の日弁連をめざす会」が来る都知事選において鈴木達夫弁護士を擁立して闘うことを明らかにし、支持を訴えた。
続いて動労水戸の石井真一委員長、ス労自主、群馬・市東さんの農地を守る会、全国農民会議、都政を革新する会代表の長谷川英憲さん、婦人民主クラブ全国協議会代表の三浦正子さん、星野暁子さんらが次々と闘いの決意を述べた。
革命的共産主義者同盟の鎌田雅志同志は、命がけで決戦情勢を切り開いた萩原さんの激闘に応えて3・23−26に総決起することを誓った。そして都知事選での鈴木弁護士の勝利をめざして立ち上がることを宣言した。
全学連の斎藤郁真委員長は、萩原さんが学生との交流会の中で「自分を呼んで全国の大学で講演会を開いてほしい」と訴えていた思い出を語り、都知事選、3・11福島を闘い、3月の農地裁判決戦に攻め上る決意を明らかにした。
発言の最後に、反対同盟全員が前に並び萩原富夫さんがマイクを握った。「敷地内反対同盟として萩原家と市東家は団結してこれからも闘います。一人ひとりが萩原進の遺志を継ぎ、萩原進に成り代わって闘おう。反対同盟は事務局を中心に団結して前進します」
会場の熱気は最高潮に達し、2014年決戦勝利への自信と確信が一同にみなぎった。最後に野平聰一さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、旗開きを締めくくった。
(写真 「霞が関に攻め上る」の気概で横断幕、旗、のぼりを高く掲げ寒風にひるがえらせた)
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週刊『前進』(2616号5面2)(2014/01/20 )
京大の「大学改革」を粉砕し安倍-葛西-松本総長打倒へ
大激動の2014年決戦は、東京都知事選への鈴木たつお氏の立候補をもって、新たな段階へと発展している。われわれは、「1千万人の怒りでアベ倒そう」を掲げる鈴木氏の決起を感動をもって受け止め、京大生と全国学生に都知事選決戦への総力決起を訴える。
全世界の労働者が素晴らしい闘いに立ち上がっている。韓国民主労総のゼネストは決定的だ。
安倍政権の改憲・戦争、原発推進、解雇自由化などの反動政策の乱発は、帝国主義間・大国間争闘戦に立ち遅れた日帝の焦燥感と絶望感のあらわれだ。いずれも労働者の団結の解体なしには進められない脆弱(ぜいじゃく)な攻撃だ。動労千葉をはじめ、階級的団結の拠点を守り抜いてきた日本プロレタリアートの闘いが、安倍をぎりぎりと追い詰めている。
総長選廃止を粉砕した勝利
この力関係は、安倍の「大学改革」をめぐる攻防でも同質だ。
安倍は「大学改革」を成長戦略の主軸に位置づけている。その最大の矛先は東京大学と並んで京都大学であり、松本紘・京大総長はその最大の先兵だ。松本はまず、東大総長・濱田純一が掲げた「秋入学」を「時期変えるだけで国際人は育たぬ」(朝日新聞12年12・27付)と批判し、自らを「改革」の先兵として売り込み始めた。そして昨年6月11日に「京都大学の国際戦略」を発表し、文部科学省の「国立大学改革プラン」(同年11月26日策定)への道筋を先行的に示した。6月19日には国立大学協会(国大協)会長に就任し、その総会で安倍の「日本再興戦略」を支持する決議(「『日本再興』に貢献する国立大学」!)を採択した。これらすべてが、一昨年10月にJR東海会長・葛西敬之を経営協議会委員に任命してからすさまじいテンポで進められた。日帝ブルジョアジーの「京大拠点化」の意志は明らかだ。
安倍・葛西・松本にとって、避けては通れないのが京大の総長選考プロセスの改悪だった。松本の任期は6年だが、就任当初打ち出していた「道州制」が盟友の橋下大阪府知事(当時)の低迷で行き詰まり、最初の4年間はほとんど「改革」は進まなかった。今年9月末の任期切れが近づくほど焦って諸政策を強行した結果、学内から怒りが噴出し、大学中枢の会議内容も外部にリークされるなど、その支配はグラグラだ。「職員による学長意向投票の廃止」と「自身の再任の合法化」は、昨年12月の闘い(写真)で粉砕された。
革共運動50年の力が根底に
この攻撃を粉砕した根底的な力は何か。それは、革命的共産主義運動とその党の50年の闘いだ。新自由主義大学化の本格的開始は、国鉄分割・民営化を強行した中曽根政権からだ。第二臨調(1981〜83年)と中曽根政権下の臨時教育審議会(臨教審、84年設置)が起点となり、学費値上げや有利子奨学金の導入など、大学間の競争と営利主義を加速させた。その最大の攻撃が、2004年4月からの国立大学法人化だった。
その裏で、70年安保・沖縄闘争を闘った各大学の自治会拠点を機動隊と反革命カクマルの暴力で次々と解体していった。しかし、この攻撃を「70年決戦の結果として生まれてきた一個の階級戦争状態としてとらえ、全面的に勝利するまで闘う」(『現代革命への挑戦』94n)という党の決断で、数々の拠点が守り抜かれてきた。
京大でも吉田寮への「在寮期限」設定=期限付き廃寮(82年)として解体攻撃がかけられた。党は国鉄・三里塚決戦を闘う中で、敵の攻撃が一大学の問題にとどまらない階級的攻撃であること、資本主義を打倒し労働者階級が権力をとるまで決着のつかない闘いであることを訴え、激烈な路線闘争の中で廃寮絶対反対を闘い抜いた。
動労千葉の国鉄分割・民営化阻止決戦に京大生の闘いが丸ごと合流することを恐れたカクマルが86年1月20日、当時の全学連副委員長代行であり熊野寮自治会委員長であった福島慎一郎同志を虐殺したことは、許されざる反革命だった。しかし、党は一歩も引かずに決死の闘いに立ち上がり、88年7・1戦闘でカクマルを学内から完全にたたき出した。党の決断と勝利が、京大での階級的団結の旗を守り、今日に至っている。
党派闘争に勝利し松本倒せ
京大はこれまで「自由の学風」「大学自治の砦(とりで)」と言われてきた。しかし、その本質は、革命党と階級的拠点の存在に規定されて、大学当局が学内支配のため一定の「民主主義的・融和的態度」を演じざるをえないことにあった。
同学会中央執行委員会による年末の本部棟内座り込み闘争は、その関係を学生の側から打破する闘いだった。この闘いが京大を14年の決戦場に押し上げた。「松本再任か打倒か」をめぐる永続的な闘いが始まった。
最大の鍵は日共スターリン主義との党派闘争だ。「スターリン主義は……『労働者階級の解放は労働者自身の事業である』というマルクス主義の最大の核心を破壊し、捨て去」り(前掲書279n)、ブルジョアジーと結託して労働者の自己解放的決起を抑え込む反革命だ。彼らは京大攻防でも、「民主的な総長選挙を守れば大学は良くなる」という幻想をあおり、闘いを変質させようとしている。しかし、総長選廃止は日帝の延命をかけた攻撃だ。団結した力でキャンパスの支配権を奪いとる以外に「民主的大学」が実現することはない。すべての総括軸を階級的団結の拡大に据えて闘った時に、初めて勝利が切り開かれる。都知事選決戦と一体で京大生はスターリン主義粉砕の闘いに勝利しよう。
ブルジョアジーはいかなる方法をとっても松本を再任させようとする。しかし、労働者・学生は絶対に認めない。われわれには、動労千葉労働運動と法大闘争8年の力がある。学生自治会を再建してきた力がある。絶対に勝利できる。労働組合・学生自治会の力で松本を打倒しよう。都知事選決戦と3・11福島反原発大行動に勝利し、マル学同に結集しよう!
(マルクス主義学生同盟中核派・京都大学支部)
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週刊『前進』(2616号5面3)(2014/01/20 )
1・10官邸前 新年初の金曜行動
“原発廃炉、安倍は退去”
1月10日の金曜日、今年最初の首相官邸前・国会前の反原発行動が闘われた。厳しい寒さにもかかわらず多くの人びとが駆けつけ、原発再稼働阻止・全原発廃炉の声を上げた。(写真)
特に安倍内閣が1月末にも新しい「エネルギー基本計画」を閣議決定し、全面的な原発再稼働に踏み込もうとしていることに対して異口同音に怒りが表明された。
最初に発言に立った女性は、「安倍首相、一日も早く、一刻も早く退陣してください。原発が大好きで、世界中にばらまくあなたは全生物の敵です。原発は廃炉、あなたは退去」と安倍打倒を熱烈に訴えた。
次の男性は「新エネルギー基本計画が原子力は純国産エネルギーと言い出した。しかしこれは、破綻した核燃料サイクル再開と、高速増殖炉を新設し、電気と原子爆弾をつくることではないのか」と安倍内閣の狙いを鋭く喝破した。
福島県いわき市から来た女性は、「全国各地の原発を誘致した皆さん。日本の豊かな自然を崩壊させるのは原発を推進してきた人たちです。町が豊かになるとか、お金や仕事にありつけるなどと、あたかもそれしか方法がないかのような錯覚をさせ、昔からの手口で政府と企業のアメとムチの使い分けに地方自治体が引き入れ役になり、それに賛同した住民たちが原発を誘致した。結果はどうでしょう。自分たちで自分たちの首を絞めていませんか」と被災地の立場から、原発に依存した今までのあり方が今回の福島原発事故をもたらした原因だと反省を込めて痛烈に批判した。
常に参加している高齢の女性は、「私たちは怒っています。命の声を上げ続けます」と闘い継続の意思を表明した。
国会前でも安倍内閣の新エネルギー基本計画の閣議決定策動への怒りが語られた。
発言に立った女性は、「エネルギー基本計画を決めようとするプロセスは、民意無視、国民の声を聞く姿勢がない、まったくひどいものです。去年の今頃、安倍政権が発足して原発ゼロの方針をゼロベースで見直すと言った時からすでに原発回帰の方針は決まっていました。国民の声を聞くプロセスはわずかに1カ月のパブリックコメントだけです。公聴会すら開かれない。民意を無視するなということを訴えていきましょう」と切々と訴えた。福島から来た女性は、東電が福島第二原発の再稼働を画策している事実を怒りをもって暴露した。
毎週金曜日に開かれる官邸前・国会前の反原発行動は86回目を迎えた。フクシマと一体のこの闘いが全国の闘いを支えている。反原発闘争高揚の力で都知事選勝利をかちとろう。
(K)
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週刊『前進』(2616号5面4)(2014/01/20 )
NAZEN北陸が集会
椎名さんが3・11結集訴え
12月14日、富山でNAZEN北陸2周年集会が行われ約20人が集まり大成功しました。(写真)
集会冒頭、3・11反原発福島行動13のDVD映像が流され、続いて司会を務める2人の富山大生があいさつを行った後、ふくしま共同診療所運営委員で3・11反原発福島行動14の呼びかけ人である椎名千恵子さんが特別講演を行いました。
椎名さんは一昨年の衆院選での自民「大勝」以後、既成政党が3・11集会を放棄し、3・23集会に分裂していった昨年の出来事を悔しさをもって語り、「3・11を反原発の闘いの日にするために3・11反原発福島行動を呼びかけた」と語りました。「被曝の問題は誰も語らない。本当につながっていくために自分たちが変われるかという分水嶺(ぶんすいれい)に来ている」と訴えました。
さらにふくしま共同診療所の活動を紹介し、多発する甲状腺がんを「解釈の問題ではない。数値・実態が示している」と語り、ふくしま共同診療所が心の問題にもかかわる「第2ステージ」にあると話しました。
富山大学の学生が基調を提起しました。NAZEN北陸として、大学キャンパスでの原発御用学者弾劾の闘い、教育の民営化反対の闘い、放射能汚染がれき搬入をめぐってJRや焼却施設への被曝労働反対を訴える闘いを展開してきたと生き生きと総括しました。
質疑応答は福島県の主な首長選挙の現職敗北に見られる福島の怒りや保養の意義など多岐にわたりました。椎名さんは昨年のドイツ反原発ツアーについて触れ、ゴアレーベン核廃棄物処分場反対同盟と地元の労働組合が結合したことなどを話しました。
初参加の学生が「ネットなどで調べ、本当なのかなと思って参加した。話を聞いて実感した」と語りました。さらに学生が「大学はやれ英語、キャリア教育と、仕事につくためだけの場みたいになっている」「学生は知らなくてもいいわけではない。自分たちで社会を変えていく」と「大学改革」攻撃との対決を語りました。
青年労働者も「福島の現実は青年労働者の現実。新自由主義の実態だ」と福島と連帯して職場で闘うことを表明。最後に3・11アピールを読み上げ大きな拍手で確認し、3・11反原発福島行動14へ攻め上っていくことを確認しました。
(NAZEN北陸・N)
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週刊『前進』(2616号6面1)(2014/01/20 )
団結ひろば 投稿コーナー
関西に暁子さん迎え星野集会をかちとる 大阪・星野文昭さんを取り戻す会 吾郷春代
12月14日、大阪・星野文昭さんを取り戻す会の第3回総会を30人で行いました。基調報告は「星野闘争は労働者の解放をかちとる闘い。階級的労働運動の発展と一体で星野闘争に勝利する100万人規模の大運動をつくろう」と提起しました。
在本土沖縄労働者会議、医療・全逓・自治体・教労・関西合同労組の労働者が「星野さんが先頭で闘った70年安保・沖縄闘争は、労働者階級と全人民の解放をかけた闘い」「星野さんを階級的労働運動の100万人の運動で取り戻そう」とそれぞれ発言しました。
続いて星野暁子さんを招いて開かれた「『愛と革命』出版記念・星野関西集会」に70人が参加しました。大阪・取り戻す会の代表が「権力は無実を百も承知で無期懲役を強いている。星野さん奪還を抜きに労働者の解放はない。14年、国鉄闘争と一体で星野闘争の発展をかちとり文昭さんを取り戻そう」と提起しました。
暁子さんの講演はにこやかな語り口ながら凛(りん)とした強い意志を感じさせました。文昭さんのメッセージを読み上げ、「12・1全国集会で、闘う労働運動を中心に100万人規模の闘いをつくることを確認した」と話しました。詩の朗読をはさみ文昭さんとの出会い以来の闘いを語り、「奪われているものを奪い返す。あきらめない。無期により分断されている攻撃に日々勝利している。みなさんと一緒に文昭を取り戻したい」と熱く訴えました。
各労組・団体の発言が続き「労働現場の闘いと一体で星野闘争を闘い、14年こそ徳島刑務所に星野さんを迎えに行こう」と決意を固めました。
交流会では、文昭さんが暁子さんに送った絵を見せていただきまたまた感動! 柔らかい色の水彩画の透明感の中にキラキラ光る希望の光がちりばめられたような絵に心が洗われました。文昭さんを一日も早く取り戻すために全力で闘います。
絵画展開催で大きな足がかりができた! 相模原市 相葉結衣
さがみはら星野文昭絵画展は、250人を超える人たちに来場してもらい、文昭さんの絵と暁子さんの詩を見て、共感を得ることができました。また『愛と革命』16冊、カレンダー21冊が売れました。
開催はちょうど国会で秘密保護法が強行採決された12月6日から8日までの3日間。採決に反対する人たちの闘いと一体となった絵画展でした。国会闘争に向かう途中の30代の女性が子どもの体調不良で途中下車した相模大野の駅でビラを受け取って絵画展に来てくれたり、会場で「ひどい法律が通ってしまって、証拠開示にも関係あるんでしょう?」と話になったりしました。
星野さんを取り戻す運動をつくるために絵画展を計画し、いいチラシをつくり配ることが基本だと取り組んできました。公民館回りや記者会見、いろいろしましたが、街頭でのチラシ配りが大事、声をかけ受け取ってもらってこそきちんと読んでもらえると確信しました。カラービラを中心に4200枚のビラを配りきりました。
チラシを握りしめて絵を熱心に見てくれる多くの人たちがいました。アンケートも100人が応じてくれました。目頭を押さえながら絵を見て、証拠開示の署名をしてくれる人もいて、署名数は駅前署名と合わせて164筆になりました。
2日目に行った暁子さんを迎えての交流会は、会場いっぱいの35人。始まる前から、暁子さんを囲んで交流する市民の姿もありました。
星野闘争の大きな足がかりができました。
秘密保護法に反対!これからが正念場だ! 東京 M・H
秘密保護法成立前の12月5、6日と私は一人単独で国会へ行って、反対派の輪の中に入りました。衆院で秘密保護法が強行可決された時、本当に反対なのかあいまいで煮え切らない野党議員や「手遅れギリギリになって何を今さら! 本気なのか?」と疑いたくなる一部の著名人に憤慨してはいたが、病気療養中の身で、地元から国会前まで行くのは大変キツイと感じて迷っていました。
けれどもう一刻の猶予も許されない状況に「ただ遠くから様子をうかがうだけで何も行動しないのでは、エセ反対派と同じだ」と悟り、決死の思いで2日連続で国会前へ駆け込みました。安倍を茶化したプラカードを掲げ、その場に居合わせた大勢の反対派の人たちと団結して、声高らかにして闘いました。
結局、秘密保護法は成立してしまい、私はひどく落胆したけれど、政府与党は数多くの悪法を強引に成立させた悪因果で、国民に大変な反感を買われて安倍内閣の支持率は急低下した。新年4月の消費税8%引き上げで数々の負担増もとくれば、個人消費が冷え込み、資本主義とやらはガタガタになるであろう。
安倍政権に対する国民の不満が一気に大きく爆発するのも時間の問題だ。安倍個人も難病を抱えていて、過労で倒れ込んでもろく折れる可能性もアリだ。いくらすべてのメディアを「政府広報一色」にしたとて、国民はそんなに愚かではない。その時こそわれわれに勝機がめぐってくるはずだ。
秘密保護法の施行までまだ時間がある。負けてはいない。ここで絶対にあきらめてはダメなのだ。これから先が正念場の闘いとなるであろう。
『新訳・共産党宣言』で「3・11」の核心つかむ 福島市 嵐山日向子
年末年始に『共産党宣言』を学習した。昨年、福島の労働学校へ向けて同書をめくったことがきっかけだった。3・11後の問題を見透かしているかのごとく、脳中にある混乱が解かれていくことに驚いた。発刊されて165年たつのに普遍的な求心力、“いま性”を持つことに目を見張った。
テキストは新訳刊行委員会が発行した『新訳・共産党宣言』。正確な訳の大切さを象徴する一例が「暴力」という根底的な言葉だった。「政治権力とは、本来の意味では、一つの階級が他の階級を抑圧するための組織された暴力である。プロレタリアートがブルジョアジーとの闘争において……支配階級として古い生産諸関係を暴力的に廃止するときに、プロレタリアートは……階級としての自分自身の支配を廃止するのである」(47n)。革命の本質を描き出しているこの文だが、岩波文庫では「暴力」は「権力」、「暴力的」は「強力的」と訳されている。それに対して新訳は、階級が他の階級を抑圧していること自身が暴力だという階級的認識をはっきり提起している。
「共産主義者の理論的命題は、けっしてあれこれの世界改良家が発明したり、発見したりした思想や原理にもとづくものではない」(33n)のくだりも印象深かった。この書は机上の研究で生まれたものではない。マルクスやエンゲルスが現場で闘う労働者とともにつくり上げた宣言なのだ。
同書や『前進』新年号の学習をとおして、これまで理解が及ばず何度となく苦々しい思いをしていた「階級的」という語の理解に近づいた気がする。今年の3・11反原発福島行動の主軸に立つ労働者の運動の核心に踏み込めた実感さえわいた。
久々にめくったこの書は私にみずみずしい刺激を注ぎ込んだ。ともすれば見えない魔物・放射能に借りて錯綜(さくそう)がはびこり憔悴(しょうすい)しがちなフクシマ。その現場で起きている問題の本質をつかみ、現代革命に挑戦することを助け導く、今に生きる書なのだと思った。
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週刊『前進』(2616号6面2)(2014/01/20 )
星野さん解放2・9渋谷デモへ@
鈴木弁護団長と共に100万人決起を
14年、年明けとともに世界は大激動に突入し、21世紀がプロレタリア世界革命へと向かう時代であることを告げ知らせている。安倍の戦争・改憲攻撃と激突している日本の階級闘争は、世界革命を切り開く最先端に躍り出ようとしている。
大恐慌の果てしない深まりと帝国主義間・大国間の争闘戦の爆発の中で、アメリカ帝国主義の没落は、争闘戦の戦争への転化の情勢を促進している。韓国民主労総のパククネ打倒のゼネストは階級情勢を大激動にたたき込み、東アジアは中東と並ぶ世界危機の発火点に浮上している。
星野文昭同志の再審弁護団の鈴木達夫弁護団長が東京都知事選挙への立候補を表明した。〈国鉄・反原発・改憲阻止・星野奪還>の4大決戦が、14年冒頭から都知事選挙として始まった。星野同志の奪還に向けて首都で100万人の労働者人民と結びつく血湧き肉躍る素晴らしい闘いだ。
(写真 星野暁子さんは1月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟の新春の敷地内デモに参加して闘った)
都知事選闘い星野奪還へ!
鈴木弁護団長は、「戦争・改憲と人権侵害の安倍政権打倒」を掲げ、反原発と非正規職撤廃、過労死を許さない、労働者の権利を破壊するオリンピックや労働者民衆への弾圧に反対し、「全証拠の開示で獄中39年の星野文昭さんを取り戻そう」と訴えている。
星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議は、鈴木弁護団長の決断を支持しともに闘うことを決定し、全国にアピールを発した。
国鉄決戦を先頭とした13年の労働者人民の闘いが、新自由主義と金権腐敗の東京都知事・猪瀬を打倒し、安倍政権に巨大な打撃を与えた。猪瀬の無様な姿こそ安倍の姿であり、自民党は都知事選に公認候補を擁立することもできない破綻した姿をさらしている。民主党など他の既成政党も労働者人民への影響力を失い、首都東京は大激動情勢に突入しているのだ。
写真ネガ開示勧告かちとる
2012年2・5に続く13年9・8徳島刑務所包囲闘争をとおして、党と労働者階級が星野文昭同志奪還で階級的に団結し、星野闘争は偉大なプロレタリア解放運動となった。無実の証拠を隠して39年もの長期にわたって投獄し続ける国家権力と不屈に闘う星野同志と暁子さんの闘いが、階級の闘いとなり、労働者階級人民を鼓舞激励しているのだ。
昨秋、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議が発行した『無実で39年/獄壁こえた愛と革命―星野文昭・暁子の闘い』は、労働者人民に感動を呼び起こし、さらに星野闘争を発展させる力になっている。全証拠開示運動の拡大は敵権力を確実に追い詰めており、都知事選をも力に100万人の決起をつくり出すならば、星野同志奪還への展望を開くことが可能なところに上り詰めている。
昨年12月25日の三者協議(弁護団、裁判所、検察官の協議)において東京高裁は、星野同志と弁護団が開示を求めていた証拠のうち「一郎丸写真」を含む写真33枚のネガについて検察官に開示を勧告した。これは昨年の星野闘争の前進がもぎり取った大勝利である。
星野同志への無期懲役刑は、デモ参加学生6人のデッチあげ供述調書を唯一の証拠にして下された。国家権力は6人に長時間の取り調べを強制し、脅迫とウソとペテンで誘導して、デッチあげの虚偽供述を強制した。この許しがたい取り調べの実態を示す証拠を含め、全証拠の開示を実現する闘いは、権力の不正義を暴き出し、巨万の労働者民衆の決起を必ずつくり出す力となる。
獄中39年、星野同志の非転向の闘いは、団結破壊を打ち砕き、新自由主義攻撃のもとで怒りをたぎらせている青年労働者の希望となり、「絶対反対」の闘いへと決起を促すであろう。鈴木達夫弁護士の都知事選の勝利と一体で、2・9星野さん解放・渋谷大デモに総決起しよう。
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【要項】2・9星野さん解放・渋谷大デモ
2・9星野さん解放・渋谷大デモ
2月9日(日)午後2時 集会
午後3時20分 デモ出発
代々木公園けやき並木集合
共催 全国労組交流センター/星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議
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週刊『前進』(2616号6面3)(2014/01/20 )
法大暴処法弾圧控訴審 2・12判決、無罪死守へ
1・10 弁護団・被告が最終陳述
1月10日、法大「暴処法」裁判控訴審の第8回公判が東京高裁第12刑事部(井上弘通裁判長)で行われました。被告人は新井拓、内海佑一、織田陽介、恩田亮、増井真琴の5人です。
この日は都知事選に立候補する鈴木達夫弁護団長を先頭にした弁護団の最終弁論と被告団が最終意見陳述を読み上げ、裁判が結審しました。
冒頭、被告人の織田陽介君が異議を申し立てました。結審強行や警備法廷を始めとした井上裁判長の不当な訴訟指揮を弾劾し、その上で「猪瀬都知事体制の崩壊を受けた東京都知事選挙を前に、あらゆる人がその政治的立場を問われつつある。資本主義体制そのものの危機が煮詰まり、新自由主義攻撃のもとで、医療を始めあらゆる産別の民営化利権やオリンピック利権をめぐる自民党を始め腐敗した政治党派の分裂と対立が起きている。その構造を日本共産党は『オリンピックは平和の式典』と美化している。『500万人の無党派層』を抱える1000万人有権者の東京を前に、あらゆる政治党派がその検証から逃亡し、主張の展開もしない。この統治の崩壊に対して、極右的統治を求めて田母神・石原が名乗りを上げた。労働者・市民はその構造を根本から拒否するために今立ち上がり声を上げようとしている」と、都知事選決戦への総決起を呼びかけました。
弁護団による最終弁論は42n(約4万字)にわたる膨大な量と内容で、完全に検事・裁判所を圧倒しました。
最終弁論は冒頭、学生運動つぶしである暴処法弾圧の本質を明らかにした上で、大学の新自由主義化と真っ向から闘い抜いている法大闘争の正義性、そして国家権力の恐怖と世界大恐慌の中で崩壊する資本主義体制そのものとの闘いであること、そして検事の「立証」ならざる「立証」の破綻と矛盾を全面的に暴露・弾劾しました。
とりわけ重要なのは、第4回公判で宣誓を拒否した法大OBのI君の調書を持ち出して有罪判決を裁判所に懇願する検事に対して、違法な取り調べ・恫喝で無理やり書かせたものであることを徹底的に明らかにし、文化連盟と全学連の組織破壊・団結破壊を目的とした政治弾圧である法大「暴処法」弾圧の本質を暴ききったことです。この最終弁論に検事は完全に茫然(ぼうぜん)自失となり、傍聴人の誰もが無罪を確信しました。
被告団の最終意見陳述では、増井君の入構を禁止する看板の不当性をあらためて明らかにし、法大闘争が文化連盟新委員長の武田雄飛丸君の処分撤回闘争を通じて新たな段階に入っていること、暴処法裁判の東京地裁における無罪戦取と弾圧粉砕の地平から、全国の大学に闘いが大きく広がっていることを明らかにし、14年決戦に被告団は総決起していくと訴えました。
鈴木弁護団長は公判後の総括集会で、裁判的には圧倒的に勝利していることを明らかにしました。その上で、動労千葉がそうであったように勝負はやはり裁判闘争の中だけでなく職場・キャンパス・街頭の闘いで決まること、そして今イギリスの「バリスタ」と呼ばれる法廷弁護士が政府による法律扶助費の削減に反対しストライキに決起していることを紹介し、弁護士が先頭に立って闘うこととともに、「首都・東京から巨大な闘いに決起しよう」と、都知事選決戦への総決起を呼びかけました。
韓国民主労総のゼネストを始め、世界中の労働者階級人民が「命より金」の資本主義体制に対して怒りの決起を始めています。この闘いと連帯し、そして何よりも証拠開示をかちとった星野文昭さん奪還の闘いと断固連帯し、無罪をもぎり取ろう! 都知事選に勝利しよう!
次回はいよいよ判決公判です。2月12日(水)午後1時30分から東京高裁です。ぜひ結集をお願いします。
(内海佑一)
(写真 無罪死守へ闘う、前列左から増井君、新井君、織田君、恩田君、内海君。後列は鈴木達夫弁護団長【右】ら弁護団【1月10日 東京高裁前】)
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週刊『前進』(2616号6面4)(2014/01/20 )
国際労働運動 2月号
エジプト労働者の不屈の前進
【特集】
昨年7月のエジプトの軍部クーデターは、11年2月革命以降の革命の前進に追い詰められた支配階級の最後の抵抗であった。この凶暴な反革命策動は、米帝とエジプト支配階級の総力をかけた巻き返し策動として、労働者階級に巨大な重圧を与えている。だが、エジプト労働者階級は指導部の主体的危機にもかかわらず、再び巨大な軍部独裁打倒を目指す不屈の決起を開始している。
こうしたエジプト労働者階級の闘いに触発されて全中東に労働者革命の波が一層拡大する中で、米帝の中東支配体制も総崩壊局面に突入している。
特集の第1章では、新たな試練をのりこえつつ、ブルジョア独裁体制の再建を目指す軍部と激突を開始している労働者階級の闘いの現状を明らかにしている。
第2章では、今日の暫定政権と軍部の反革命的性格と、労働運動弾圧政策の実態について暴露する。
第3章では、軍事的・政治的支配力を衰退させている米帝の対エジプト・中東政策が、今日全面的に破産の危機に直面している現実について明らかにする。
【ニューズ&レビュー】
▽韓国。23日間の歴史的大ストライキを打ち抜いた鉄道労組の闘いが切り開いた偉大な地平を紹介する。
▽インドネシア。体制内労組の逃亡を打ち破りユドヨノ政権と日帝資本の侵略と対決する200万人ゼネストを貫徹した労働者の闘いを紹介。
【世界経済の焦点】
米財政危機がさらに一層深化し、ドル・米国債暴落に向けて転落する過程に入ったことを分析している。
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