ZENSHIN 2010/08/16(No2451 p06)
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週刊『前進』(2451号1面1)(2010/08/16 )
大恐慌と戦争を革命で迎え撃て
青年労働者・学生を先頭に11月総決起へ
公務員攻撃と消費大増税狙う菅民主党・連合政権打倒しよう
全学連大会の歴史的成功かちとれ
(写真 8・6広島 米英仏と菅の式典出席に怒りのデモ 「オバマ代理人のルースは帰れ!」とシュプレヒコール。620人の大デモ隊列が式典会場に肉薄した)
8月の広島長崎反戦反核闘争は、全国の青年労働者・学生を先頭とする11月集会派の総決起と、国際連帯のいまひとつの決定的前進の力をもって、圧倒的に闘いとられた。今や世界大恐慌の奈落に転落しつつある世界の帝国主義ブルジョアジー、とりわけその「最弱の環」である日帝ブルジョアジーと菅民主党・連合政権は、大失業と戦争の攻撃にその絶望的な延命をかけてきている。これに対し、6・13大集会をもって開始された新たな国鉄全国運動こそ、戦後60年、営々と闘い抜かれてきた日本労働運動の全歴史と闘いを継承し発展させる、壮大な階級的挑戦の始まりだ。時代は文字どおり戦争か革命かを問うている。今こそ本紙夏季特別号論文で打ち出した2010年前半戦の革命的で豊かな総括、情勢論、任務方針を主体化し、それで武装し、革命勝利への変革と飛躍をかけて、11月労働者集会1万人大結集へ真一文字に闘い抜こう。
労働者の怒り結集する国鉄全国運動
6・13大集会で立ち上げられた国鉄全国運動は新しい階級闘争の時代を切り開きつつある。それは4・9「政治和解」攻撃が生み出した日本労働運動の危機を打ち破る根底からの歴史的反撃だ。このことを動労千葉の田中康宏委員長は7月25日の動労千葉を支援する会総会のあいさつで、次のように提起した。
「六十数年闘いの火を燃やし続けた日本の労働運動は、戦後初めての深刻な危機を突きつけられた。4者4団体の4・9和解によって、『闘ってもダメ』と結果するような事態に対して、どうするのかが問われた。労働者の置かれている現実は膨大な労働者が非正規職にされ、絶望に突き落とされている。こうした現実を変えることだ。いま労働組合は初めからあきらめている。あきらめちゃいけない。すべての怒りの声を結集しよう。あらゆる怒りの声を結集できるのが全国運動だ」
だが一方でこの4・9政治和解の大逆流の先頭に、今や国労本部が立っている。7月28〜29日に伊東市で開かれた国労第79回定期全国大会で高橋伸二委員長は、「強い経済、強い財政、強い社会保障の実現」などと述べ、菅民主党政権のもとで連合路線へ決定的に踏み込み、「国労は、今こそナショナルセンターの違いをのりこえ、可能な運動の発展に努力する」と、敵の軍門に下ることを表明した。
4・9反革命攻撃の凶暴性、そこにかけた日帝権力と資本の攻撃の最大の狙いは、動労千葉の解体であり、動労千葉労働運動をなんとしても絶滅するということだった。
にもかかわらず4・9政治和解は、その動労千葉を最初から排除していた。国鉄1047名闘争を生み出した当該中の当該、1047名闘争の原点中の原点である動労千葉を排除することによってしか、4・9政治和解は成立しなかったのだ。ここにこそ敵の決定的な矛盾と弱点がある。
4・9政治和解の大反動で、戦後日本労働運動の火を消せると思ったら大間違いである。実際、肝心の動労千葉と労働者階級は、検修業務の全面外注化を阻止した今春の闘いを先頭に、ますます意気軒高と前進している。4・9政治和解と全面対決し反撃する6・13大集会と国鉄全国運動こそは、新自由主義と対決して闘い抜く日本労働運動の新たな夜明けを告げるものである。
労働者の団結で、大恐慌と戦争の攻撃を革命的に迎え撃ち、いよいよ危機と凶暴化を深める日帝ブルジョアジーと菅民主党・連合政権の打倒へ、4大産別を先頭に、職場から国鉄全国運動を爆発的に推進していこう。
全矛盾が爆発する国鉄改革25年問題
4・9政治和解の反革命的な狙いは、24年間にわたり闘われてきた1047名解雇撤回闘争を売り渡し、敗北をもって終わらせること、さらに大量解雇と労組破壊の国鉄分割・民営化攻撃を「正しいものだった」と承認させることだ。戦後の労働者支配を根本的に転換し戦後労働運動を根絶・一掃する大攻撃である。
それは同時に戦後の公務員制度の柱であった雇用保障を解体し、膨大な非正規労働者とワーキングプアを生み出す、国鉄分割・民営化攻撃の全社会的な拡大を意味する。
攻防の最大の戦場は、「国鉄改革25年問題」として全矛盾が爆発するJR体制そのものと、自治労、日教組だ。ここで労組破壊攻撃との激突が開始されている。
「国鉄改革25年問題」での日帝の第一の危機は、JR三島(四国、九州、北海道)会社と貨物会社の完全民営化が、今や絶望的状況になっていることだ。いや、絶望的であるどころか、そもそも民間会社として成り立たない危機にある。旧国鉄はJR各社に分割された後、清算事業団会社に継承され、その後さらに鉄建公団(現「鉄道運輸機構」)に継承された。しかし三島会社とJR貨物会社は、いまだ民間に株上場ができず、鉄道運輸機構が株式の100%を保有し、営業収支は赤字であり、結局は政府の補助金に頼るという危機にある。
この中で国土交通省は今年初め、「三島と貨物の問題は、2012年度予算の概算要求編成時(11年8月)が重要で、そこまでに黒字体質になっていないと前に進めない。特に貨物は、10年に黒字になることに大変な意味がある。JALの問題が終わったら次は貨物だ」と言明した。これは徹底した合理化と人件費削減、業務の全面外注化、非正規化、成果主義賃金体系の導入の宣言だ。三島会社と貨物会社の危機は、国鉄分割・民営化そのものの破綻を示す象徴的事態である。
12年はまた財政破綻・国家破綻という点でも転換点である。しかもこの年には戦後革命敗北の結果であり公務員の争議権・協約締結権剥奪(はくだつ)の代償措置としてある人事院勧告制度の廃止と、公務員制度改革=「公務員庁」設置(協約締結権だけを回復、争議権は否定)も狙われている。今や待ったなしの階級決戦の時だ。戦後労働者支配の根本的転換をかけた攻撃に、国鉄全国運動の実践と創造で大反撃しよう。
事故とカクマルの問題は敵の破綻点
「国鉄改革25年問題」の敵の第二の危機・矛盾点は、続発する事故問題だ。特に7月22日明け方、新神戸〜西明石間の須磨トンネル内で起きた新幹線保守用車同士の衝突事故は重大だ。究極の外注化がもたらしたこの事故こそ、JR民営体制の最大の破綻点である。
現在、新幹線の夜間の線路保守や電気設備保守に携わる労働者はほとんど下請け労働者で、JR社員は皆無に近い。東京−博多間で一夜あたり数千人もの下請け・孫請け労働者が、数百台もの保守用車でひしめきあうように作業をすることで、時速300`の高速運転は支えられている。全面外注化された新幹線の夜間保守労働は驚くべき安全体制の崩壊の中でなされており、すべての矛盾が下請けの青年労働者に襲いかかっている。
「国鉄改革25年問題」の第三の破綻点、危機点こそ、当局とJR総連カクマルの結託体制の崩壊であり、他方での民主党と連合による露骨なJR総連カクマルの取り込み、両者のゆ着関係の深まりだ。しかも右から権力や自民党がそこを突くという醜悪な構造の中で、今やJR総連はより反革命化して、「第2の分割・民営化」、外注化、非正規化を推進することで延命しようとしている。だがそれに対するJRの青年労働者の怒りと反乱は今や不可避となっている。
動労千葉は絶対反対の闘いと階級的団結の力で、1972年の船橋事故闘争を徹底して闘い抜き、ついに戦後労働運動の地平をのりこえる反合・運転保安闘争路線をつくりだした。その結晶が組織拡大を実現し、検修業務の全面外注化を阻止している力だ。国鉄全国運動の巨大な勝利の展望はここにある。
民主党の「新成長戦略」と「公務員制度改革」「国鉄改革完遂」のもとでの侵略と戦争、消費大増税、そして公務員360万人の「いったん全員解雇・選別再雇用」、地域主権型道州制導入の攻撃に、今こそ巨万の労働者人民の怒りの反撃をたたきつけよう。
国鉄全国運動と一体の闘いとして、労働者階級の安保・沖縄闘争、三里塚闘争への決起と、反戦政治闘争の復権をかちとろう。米韓軍事大演習のもとで、今や沖縄現地は米日帝の北朝鮮侵略戦争の開戦前夜の様相だ。この戦争情勢下での帝国主義者たちの「核廃絶」大合唱=新たな核戦争攻撃と対決し、8月広島長崎反戦反核闘争の高揚を引き継いで、今秋大決戦−巨万の11月総決起へ進撃しよう。全学連大会の歴史的成功をかちとろう。
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週刊『前進』(2451号1面2)(2010/08/16 )
米日帝の核戦争策動と対決
8月広島・長崎反戦闘争が大高揚
(写真 8・9長崎 原爆投下時刻の午前11時2分、デモ隊は祈念式典会場に通じる坂の下に陣取り、核抑止力肯定の菅首相出席に怒りをたたきつけた)
8月5〜9日、被爆65年目の8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争が闘われ、とりわけ青年労働者と学生が全国から広島・長崎に駆けつけて意気高く闘い抜いた(4、5、6面に記事)。米日帝の北朝鮮侵略戦争が切迫する中、帝国主義の核戦争を絶対に阻止する労働者階級の反戦・反核闘争が登場したのである。連合と原水禁幹部は今年の原水禁世界大会の最大スローガンを「東アジアの非核化」とし、北朝鮮への排外主義と戦争をあおった。祈念式典には菅とともに、米駐日大使ルースら米英仏、イスラエルなどの核武装国を招き入れた。反戦・反核闘争を完全にたたきつぶそうという大攻撃だ。国鉄1047名闘争解体攻撃に立ち向かい国鉄全国運動を担う勢力が、反戦・反核闘争においても、労働運動全体の真の責任勢力となることが求められている。8・6―8・9の高揚を引き継ぎ、職場から闘いを巻き起こし、11月労働者集会へ闘い抜こう!
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週刊『前進』(2451号1面3)(2010/08/16 )
前進速報版から
▼社保庁525名の分限免職撤回へ、広島人事院公開審理開催▼ヒロシマ大行動へ、広島街宣▼NTT労組大会で国鉄全国運動を訴え
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週刊『前進』(2451号2面1)(2010/08/16 )
8・1革共同集会 国鉄・沖縄決戦を宣言
革命勝利へ党の大変革誓う
北野同志が基調報告 青年・学生の熱気あふれ
8月1日、東京・北区赤羽会館で行われた革共同政治集会は840人の結集で大成功をかちとった。今年前半の過程で闘いに加わった青年労働者・学生を先頭に集会は新たな力がみなぎった。世界大恐慌の激化・深化・発展と労働者階級の闘いの世界的高まりは、ロシア革命を引く継ぐプロレタリア世界革命の時代がついに到来したことを告げている。日本の階級闘争はその最大の焦点のひとつだ。4・9政治和解攻撃に対する労働者階級の反撃が動労千葉を先頭に開始された。集会は「国鉄全国運動を発展させよう」「仲間をつくる」「組合権力をとる」の発言・決意であふれた。労働者階級全体と広く深く結合する能力を獲得する、そのための党の根底的な変革・飛躍の闘いが革共同集会の成功をもって始まった。
北野聡史同志が「国鉄全国運動と安保・沖縄闘争の爆発・高揚で、大恐慌と大失業・戦争をプロレタリア革命へ!」と題して基調報告を行った。
北野同志は「世界は革命情勢だ」と指摘したうえで、「今こそ革共同は自らの殻を大胆にうち破り、階級的労働運動と革命的共産主義運動を一体的に推進する中で、労働者階級との結合をどこまでも広く深く実現し、力ある勢力として登場する歴史的使命がある」と声を大にして訴えた。
北野同志はまず、大恐慌は深化・発展し、帝国主義は存亡をかけて財政再建に突っ込む以外にないが、それは国内階級戦争を激化させ、3度目の世界戦争情勢を引き寄せる。そして、全世界で労働者階級の大反撃が始まっていること、とりわけ中国の青年労働者の決起の大きさを語った。
次に、日帝支配体制が崩壊し大動乱期に突入したと明らかにし、「菅政権の最大の破綻点は連合と沖縄。労働組合をめぐる攻防で一切は決まる。労働組合をめぐる権力闘争にまなじりを決して突入しよう」と提起した。
三つめに、4・9政治和解攻撃の反革命性を暴露・弾劾し、動労千葉が4波のストライキで4・1検修全面外注化を阻止した地平をふまえ、国鉄全国運動を呼びかける決断を行ったとその意義を語った。そして「戦後労働運動の限界をのりこえ、国鉄全国運動で階級的労働運動を創造する挑戦に打って出よう」と力を込めて呼びかけた。
四つめに、「日本革命勝利の最重要の戦略的闘いとして4大産別をめぐる階級決戦に決起しよう。青年労働者が労働組合的団結をもって登場することが決定的だ」と提起した。
五つめに、「国鉄全国運動と安保・沖縄闘争の爆発で菅民主党政権打倒! 11月労働者集会の1万人大結集を実現しよう」とみなぎる決意で呼びかけた。この間の北朝鮮・中国をめぐる激しい戦争危機の煮詰まりを暴露して「11月1万の力でAPEC(アジア太平洋経済協力会議)と日米首脳会談を粉砕しよう」と訴えた。さらに、「市東さんの農地を絶対に守りぬこう」と10・10三里塚全国闘争への大結集を呼びかけた。諸階級・諸階層人民を革命に大胆に組織する闘いの推進を強調し、労働運動の力で獄中36年の星野文昭同志を奪還するために全力で闘おうとアピールした。
そして、一切の闘いの土台として非合法・非公然の革命党建設を訴え、最後に「マル青労同とマル学同こそ未来を担う革命的部隊だ。今こそ圧倒的隊列を登場させよう」と述べ、満場の拍手の中で基調提起をまとめた。
(写真 “大恐慌と大失業・戦争を、プロレタリア革命に転化すべき時が来た!”新たな挑戦への決意と熱気がみなぎった革共同政治集会。最後に参加者全員がインターナショナルを斉唱【8月1日 東京・北区赤羽会館】)
三里塚反対同盟が10・10訴え
集会に先立ちビデオが上映され、会場の熱気は高まった。「本集会を革共同政治集会史上最強で最高で最大の政治集会としてかちとりましょう」という司会の熱烈な開会宣言で集会が始まった。
前半の最初に連帯アピールが行われた。三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長を先頭に、萩原富夫さん、伊藤信晴さん、宮本麻子さんが登壇。北原さんは「三里塚では今、市東孝雄さんをたたき出すという卑劣な、人道上許せない攻撃がかけられている」と激しく弾劾し、萩原さんは「10・10三里塚全国集会に皆さんの大結集をお願いしたい」と訴えた。沖縄民権の会の座覇光子さんは「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒が今すぐそこにあると感じる今日この頃です」と、熱い思いを語った。
(写真 市東孝雄さんの農地強奪攻撃を徹底弾劾し10・10三里塚全国集会への大結集を訴える北原事務局長)
階級の力で星野同志奪還を
「星野文昭さんを取り戻そう全国再審連絡会議」共同代表で星野同志の連れあいの星野暁子さんは星野同志のメッセージ(前号掲載)を代読したのち、「8月6日で星野文昭は獄中36年になります」と語り、階級的労働運動の力で11・27星野全国集会を成功させようと訴えた。三里塚反対同盟顧問弁護団事務局長、国鉄全国運動呼びかけ人の葉山岳夫さんが発言。特に三里塚攻防について報告し、裁判闘争を現地闘争の一環として闘う決意を表明した。
部落解放同盟全国連合会杉並支部の田中れい子さんは「3年間におよぶ全国連本部との路線闘争に勝利した」と宣言し、西郡、杉並、品川支部の大会で「国鉄全国運動を自らの運動として闘うことを方針として鮮明にした」と報告した。
基調報告に続く、青年労働者の職場闘争勝利の自信にあふれたカンパアピールで前半を終えた。
後半の冒頭、織田陽介全学連委員長が特別報告に立った。織田君はブラジル訪問について「地球の反対側に仲間がいて闘いが進んでいる感動」を語るとともに、「新自由主義は全世界に膨大な資本主義の墓掘り人を生み出した。全世界の学生が教育の民営化阻止のスローガンで闘っている。われわれが本当に団結を組織できる力をつけられるかどうかが勝負だ」と飛躍をかけて闘う決意を表明した。マル青労同の代表は「あと一歩の壁をマル青労同の総力で突破したい。猛然と組織戦に突入する」と宣言した。
続いて革共同救対部の同志が「革共同は必ずや星野同志を奪還する」と全身で決意を明らかにした。6月2日の迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判差し戻し審での須賀武敏、十亀弘史、板垣宏同志への逆転有罪判決を怒りを込めて弾劾し、差し戻し控訴審での勝利、そして福嶋昌男同志の上告審での無罪を闘い取ると表明した。
国鉄先頭に全国運動闘おう
続いて闘う国鉄労働者が登壇した。動労千葉の労働者は「中野顧問は『負けるな』と励ましてくれた」と語り、全国運動で挑戦した道を前進しようと訴えた。動労水戸の労働者は「地区党を建設し、一体となって職場闘争を展開する」と決意を明らかにした。さらに国労の2人の労働者が、それぞれ「組織する力を身につける。勝ちたいからその力をつける」「決定的な主流派になるために生まれ変わる」と闘志をみなぎらせて宣言した。そして全国運動を闘う仲間が「動労千葉を支援する会3千人の会員をつくろう」と強く訴えた。
集会は決意表明に移った。全逓労働者が「飛躍とは組合権力を握りたいという強い思いだ」と力強く発言した。自治体で闘う労働者は「現場の仲間を信じよう」と強調した。教育労働者は「職場の仲間2人の支援する会への加入をかちとった」と報告した。合同・一般の労働者は「合同労組で闘う仲間は、革共同に結集しよう。労働者の権力を取りにいこう」と宣言した。医療・福祉労働者は、職場闘争で団結を拡大していることを報告し、「一人ひとりの労働者の原点を徹底的に大事にすることが大切」と生き生きと語った。
最後に青年労働者が「反戦闘争を闘う青年部運動をつくる」とはつらつと決意を表明、全学連の坂野陽平君が11月集会1万結集と9月全学連大会への大結集実現の最先頭に立つ決意を示した。
集会はそれぞれの発言・決意を参加者全員の拍手で確認し、最後にインターナショナルを斉唱。11月1万人結集への3カ月決戦の火ぶたを切った。
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週刊『前進』(2451号2面2)(2010/08/16 )
人事院9万4千円削減を勧告
2年連続賃下げ粉砕を
360万人首切りへの大攻撃だ
人事院は8月10日、国家公務員の2010年度の月例給と一時金(ボーナス)を2年連続で大幅に引き下げる勧告を行うと同時に、労働基本権など公務員制度問題についても報告した。これらは菅民主党政権の国家公務員人件費2割削減、公務員制度改革、「地域主権改革」(道州制導入)、労組解体、公務員360万人首切り攻撃の具体的一環だ。断じて許さず実力で粉砕しよう。
勧告は@月例給を757円、0・19%引き下げ(55歳以上で5級以上の1・5%引き下げ、40歳以上で0・1%引き下げ)A一時金を0・2カ月減額し(4・15カ月から3・95カ月へ)、合わせて平均9万4千円削減する大幅賃下げだ。
昨年の平均15万4千円削減に続くものであり、平均賃金はこれで1999年から約80万円も下がる。一時金は1963年以来47年ぶりに3カ月台の低水準だ。
これは、連合・公務員連絡会の側から賃下げを前提とする「傾斜配分」方式を逆提案した結果でもある。体制内労組幹部の屈服と協力が引き出したものなのだ。
これに乗じ、勧告を上回る削減を求める大合唱が強まっている。商業新聞は一斉に追加削減を迫り、玄葉公務員制度改革相は「国民の理解を得るためにも厳しい姿勢で臨むべきだ」と語った。仙谷官房長官も追加削減もあるという立場だ。
政府の総人件費の2割は1・1兆円で、今回の勧告の実施で790億円節約できるが、マニフェスト実現の期限2013年には間に合わない。人勧が壁になっている。
スト権放棄した自治労・日教組
これを突破するために「労働基本権回復」を含む国家公務員制度改革法案(秋の通常国会提出ともいわれる)が準備されている。この法案には、“スト権回復は含まない”とする政労合意がすでにできている。スト権回復を自ら放棄したことをごまかすために、体制内指導部は「これからは民間並みに労使交渉で賃金を決定することになる」とキャンペーンしている。労使交渉で人件費2割削減の労使合意・協約締結――これが連合自治労・日教組など体制内労組指導部の描く道筋だ。協約締結権付与の一方でスト権、身分保障、雇用保険はなしだ。能力・実績主義的人事管理のもと人事評価・査定給が強化される。なんのための労働組合か!
人勧制度を通じた官民労働者への低賃金構造の強制、公務員に対する労働基本権剥奪(はくだつ)をともに打破する道は、労働組合を体制内指導部からランク&ファイルに取り戻し、闘う労働組合をよみがえらせることであり、階級的団結の形成と実力闘争、ストライキの貫徹にある。
日帝支配階級と菅民主党政権は、国・自治体の財政破綻の責任を公務員労働者に負わせようとしている。だが労働者にはなんの責任もない。ギリシャのように官民ゼネストで大幅賃下げ攻撃を粉砕しよう。秋の賃金闘争、とりわけ都労連決戦に総決起しよう。
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週刊『前進』(2451号2面3)(2010/08/16 )
7・31三里塚緊急闘争
鉄板包囲に怒りのデモ
市東さん「必ず廃港に追い込む」
7月31日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで、市東孝雄さんの耕作地への鉄板フェンスでの囲い込み攻撃に対する緊急闘争が闘われた。市東さん宅南の東峰の開拓組合道路に、反対同盟を先頭に80人を超える労働者・学生・市民が結集した。
午後3時、一向に衰えない猛暑の中、それを上回るような熱気と怒りで集会が始まった。司会の鈴木謙太郎さんが「今日の緊急集会を空港会社と対決してかちとろう」と第一声を発した。続いて萩原富夫さんが反対同盟の「闘争宣言」を意気高く読み上げた。「畑に通じる道路を一方的に閉鎖したばかりか、鉄板フェンスで囲い込む暴挙は営農破壊そのものだ。絶対に許すことはできない」と弾劾し、10・10三里塚全国集会への大結集を呼びかける「闘争宣言」に、圧倒的共感の拍手と歓声が起きた。
北原鉱治事務局長が発言に立ち、自分の戦争体験をも語りながら、法政大学当局による洞口朋子さんへの無期停学の処分を「戦争につながる道」と断じた。さらに「農地に一方的に収容所のような鉄板を張り、やがては市東さんの家と畑を空港の中に囲い込んでしまおうとしている。これが人間のやることか!」と怒りをあらわにした。
動労千葉の滝口誠さんは、「団結街道封鎖も農地囲い込みも、空き巣・こそ泥のたぐいのやり口だ。彼らの破綻を表している。この夏、三里塚・国鉄・沖縄・広島を闘い抜こう」と呼びかけた。
全学連の坂野陽平委員長代行は「囲い込みを絶対に許さない。ギリシャ、中国のように労働者人民の反乱は不可避だ。全学連は10・10三里塚に全力で立ち上がる」と決意を表した。
団結ガンバローを三唱しデモに出発した。コースは成田市が示した「迂回(うかい)ルート」、すなわち団結街道を問答無用で閉鎖し破壊して「畑へ行くにはこっちを通れ」と一方的に指定した道だ。市東さん宅前を通り延々と南西方向に進んだ末に、30度に近いヘアピンカーブを右折して北上。
この理不尽な鋭角こそ、農地強奪、農村破壊を続けてきた空港建設の破綻と凶暴性を表している! デモ隊はこのカーブ上で市東さんの怒りに思いを馳せ、規制を強める機動隊を徹底的に弾劾した。「進め、止まるな」などと機動隊はわめくが、従う者はだれ一人いない。指揮・統制がかき乱され浮き足立つ機動隊をしり目に、参加者は市東さんの畑までのデモ行進を貫徹した。
(写真 畑は身長の倍の高さの鉄板で囲まれていた! 不屈の決意を語る市東さんと萩原さん【7月31日】)
一変した風景に激しい怒り
畑に立って見える風景は、街道封鎖と鉄板包囲で一変している。断じて許せない!
市東さんがマイクを握って現状を説明した。「家からこの畑に来るために直線距離で500bだったが、今は3倍くらいの道のりです。鉄板の一部は網状になっていて『通気性に配慮した』などとNAA(成田空港会社)は言うが、許すことはできない。現地はちょっと見ない間にどんどん地形が変わっていくという状況だ。第3誘導路の工事は事実上フェンス内ですでに始まっている。羽田の国際化などで向こうは本当にあせっている。必ず廃港まで追い込もう」
萩原進事務局次長がまとめの発言に立った。「市東さんはこれだけの攻撃を受けて、なお闘って勝てる展望があると言い切っている。全員がこの意気込みと精神を発揮しよう。全学連は“三里塚は命がけで闘うに値する闘いだ”とつかんだとのことだが、反対同盟はそれをここで44年間ずっとやってきた。教室にいたのでは分からない、この地に立って初めて理解できることが確かにある。全力でこの夏、この1年を闘おう」
2人の発言に、その場の全員が奮い立ち、勝利を誓い合った。
市東さんの農地を守り、第3誘導路建設を粉砕しよう。援農に、現地行動に仲間を誘って駆けつけよう。労農連帯のきずなを一層強め、10・10三里塚に大結集しよう!
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週刊『前進』(2451号3面1)(2010/08/16 )
生コン業界 “生きるか死ぬかの闘い”
関西生コン支部が無期限スト
(写真 ストライキによって大阪の主要な建築現場は全面操業停止に追い込まれた。大阪の最大級の再開発事業である梅田北ヤードの工事現場を包囲する組合員【7月】)
国鉄全国運動の呼びかけ労組である全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部(以下関生支部)は、大恐慌がもたらす生コン業界の危機の中で、歴史的な無期限ストを打ち抜いている。7月から大阪を中心に生コン関連産業全体が出荷停止に突入、阪神地区全域の建築現場に生コンが届かず現場がストップするという、社会を揺るがす闘争になっている。「歴史に残る」(高英男副委員長)ストライキであり「産業的ゼネスト闘争」だ。このストは、生コン産業の労働者と中小生コン業者の存亡をかけた闘いだ。大恐慌の深化が、生コン労働者と生コン業者にこれまでどおりでは生きて行けない状態を強制している。そしてブルジョアジーは、大恐慌の犠牲をすべて労働者に押しつける新自由主義で生き延びようと躍起になっている。この「座して死を待つのか、立って闘うのか」という危機的状況と対決してストは打ち抜かれている。そして関生支部による渾身(こんしん)のストは、国鉄闘争とすべての労働者の勝利につながる闘いだ。本報告は、このストライキについて、関生支部への取材をもとにまとめたものである。(真田誠)
出荷止めゼネコンと対決 @歴史に残る産業的ゼネスト
関生支部は、10春闘で大幅賃上げを求めた。高い要求を圧力バネに、生コン価格の下落と生コン業者同士の競争の激化をくい止め、「原価割れした生コンの適正価格収受」と「契約形態変更」(出荷ベース契約)を要求として掲げた。
これは生コンの買い手である大手ゼネコンに価格を決めさせるこれまでのあり方をやめさせ、出荷する生コン業者が価格を決めるという画期的な要求だ。
関西では、これまで1立方bあたり1万4800円で取引されていた生コンの価格を1万8000円に引き上げろという要求を掲げてきた。しかしこの要求は実現しなかった。大手ゼネコンなどが妨害してきたからだ。要求の実現のために、関生支部が所属する生コン産業政策協議会(生コン産労、全港湾大阪支部、関生支部)はストライキに突入した。
7月2日に、大阪広域生コンクリート卸協同組合(後述)の中でストライキを開始。7月5日には、阪神地区生コン協同組合の中でストライキを開始した。このストライキで、生コン業者も出荷停止で呼応した。生コン業界全体の3割強を組織している関生支部のストライキが、業界全体の出荷停止闘争をリードした。
7月2日〜10日のストライキで120の事業所(生コンの出荷基地)がストップ。さらに7月5日にはバラセメント(生コンの原料である粉セメント)の輸送労働者のストライキに発展。これで18のサービス・ステーション(粉セメントの出荷基地)がストップした。この結果、ストライキを妨害してきた大手ゼネコンらは、バラセメントを姫路、岡山から運ぶしかなくなった。
7月12日には、圧送労働者(近畿圧送労組)がストライキに入った。この闘いによって、60社の圧送業者が営業停止になった。これで生コンにかかわる三つの業界で全面ストライキになり、業界全体がストップする事態となった。大阪府全体の生コン業界による「産業的ゼネスト」に発展したのだ。
このストライキは大阪各地の建築現場を操業停止に追い込んでいる。『週刊ダイヤモンド』7月9日号は「大阪府の全生コン業者の7割が操業ストップ」「大阪の工事が全面ストップの危機」と報道した。7月上旬には、大阪府内の工事8割が停止し、梅田北ヤード(大阪駅北の梅田機関区跡地)工事もストップしている。社会を揺るがすこのストライキをマスコミも無視できなくなり、テレビでも報道されるようになった。
この強力なストライキに対して、要求に応じる中堅ゼネコンと商社・代理店が出始めた。これを受けて関生支部は、7月23日から、こうした代理店には選別出荷に応じる、とりあえず1立方b当たり1万6800円の暫定価格で取引を再開し、来年4月から1万8000円に引き上げるという方針を決定した。こうして選別出荷では、7割の現場で「適正価格」の生コンが出荷されていった。
しかし大手ゼネコンは、「生コン価格の値上げ適正化を許さない」との姿勢をとり、生コン協同組合に「値上げを撤回しないと損害賠償訴訟を起こすぞ」と強圧的に対抗し続けている。労働者と中小業者の犠牲の上にボロもうけをしていく権益構造を維持するための必死の抵抗だ。
かくして関生支部のストライキ闘争は、労働者・中小生コン業者と大手ゼネコンとの闘いという対決構図を完全に浮き上がらせるまでに至った。大手ゼネコンは、自ら手を汚さず、下請けを使って自分たちの利害を貫いてきた。この構図を浮かび上がらせること自身が、画期的な闘いの地平だ。これで、生コン産業を危機にたたき込んでいる一切の元凶が大手ゼネコンにあることが誰の目にも明らかになった。
労働者と生コン業者を支配する大手ゼネコンとの決戦がいよいよ始まった。関生支部は、「歴史に残る闘争になった。しかし山場はこれからであり、中途半端ではやめられない闘いだ」と宣言している。資本主義を浸食する強力な闘いが、まさに今、決戦として闘われている。
産業政策闘争路線を貫き
A中小生コン業の団結と統一
生コン業者の9割は中小企業だ。商品の特質(生コンは練ってから90分、場合によっては60分で凝固してしまう)から広域販売は不可能であり、仕事の性格上からも納入時間が「分単位」で指定され、「建築工事にあわせて運ぶのが仕事」である。配車から運行管理に至るまで、極めて労務管理的色彩の濃い部門が生コン運輸の特徴である。
生コン業者は、大手のセメント資本から原料を購入し、生コンをゼネコンに販売する。この流通では「与信」が行われている。中小企業である生コン業者にとっては、たった一つの建築現場が倒産・不渡りをだせば、その現場に生コンを出荷する業者がたちまち破産してしまうからだ。マンション一つに数千万円の生コンが出荷される。その売上金が回収されないと、たちまち破産してしまう。中小企業にそれだけの資金力がないからだ。これを回避するために、流通には商社・販売店の代理店が間に立つ制度を設けてきた。生コン業者は、セメントも商社・代理店から買い、生コンも商社・代理店を通じてゼネコンに出荷してきた。
結局、生コン業者は、大手セメント資本から高いセメントを買わされ、商品である生コンを大手ゼネコンに買いたたかれてきた。セメント資本も、ゼネコンも、商社や代理店を通じて価格をコントロールしてきた。生コン業界は、長い間、価格を自ら設定することができない状況に追いやられていたのである。生コン業界は、大手セメント資本の下請け産業になり、大手ゼネコンの「支配」を受けてきたのだ。
生コン価格は、「原材料(セメント・骨材等)+経費+輸送費+他」で決定されてきた。大きい比重をもつセメントの仕入れ値は、セメント会社によって独占価格が維持されてきた。原材料のセメント価格は据え置きもしくはつり上げられ、他方で、販売価格はゼネコンによって安く抑えられている。
こうした中で、生コン製造業者にとって「うま味」=利潤を引き出せるのは、唯一、「輸送費」のコストダウンだけである。輸送単価の切り下げにとどまらず、ミキサー車を「遊ばせない」ために過積載の強要や輸送回数のアップと、労務管理の強化によって輸送コストを実質的に切り下げていく。操業率を上げるためには持ち込み車(個人償却制)や日雇い運転手の導入で労働基準法であろうと何であろうと無視し、休憩も何もない長時間過密労働へ駆り立てる。使用者責任を回避するためには輸送会社のさらに下請けを導入する。いわゆる親方制である。「生コン資本の利益の源泉は輸送費の圧縮」と言われるゆえんだ。
「輸送費」の圧縮とは、とどのつまりセメント・生コン産業の製造工程の最終部門である生コンの建築現場への搬入にたずさわる輸送労働者への搾取と労働強化以外の何ものでもない。巨額の資本蓄積と経常利益を一人占めするセメント独占資本と、その膝(ひざ)にとりすがって利益のおこぼれにあずかろうとする生コンの親方(社長)たちの栄華は、すべて最も下積みの生コン業に従事する労働者の苦役の上に成り立ってきたのだ。
関生支部の労働運動は、生コン産業のこの重層的構造を踏まえた闘争路線を追求し、「産業政策闘争路線」として確立する闘いである。関生支部は、使用者である生コン業者に対して立ち上がるだけではなく、中小業者をも支配する大手ゼネコン独占との闘いを繰り広げてきた。
1965年の関生支部結成以来の闘いは、「生コン業における賃金・労働条件の統一化と、他方でのセメント・ゼネコンに挟撃された中小生コン業の業界としての自立化」を追求してきた。生コン業者の協同組合結成の闘いはその具体的取り組みだ。高いセメントを買わされた上、生コンは安く買いたたかれるような関係を許さないために、協同組合をつくり、「協同で注文をとり、協同で販売する」ことを促進してきたのだ。
この闘いの成果のひとつとして、関西の生コン価格が、東京の販売価格より1立方bあたり3000円も高い水準を、ゼネコンに強制してきた。
(写真 危機突破6・27集会には2350人が結集し、歴史的ストに突入【6月27日 大阪市】)
権力の大弾圧うち破り
そしてついに81年、生コン産業始まって以来のゼネストが取り組まれ、生コン産業に従事する全構成員を代表する産業別交渉機能を確立した集団的労使関係を形づくったのである。原動力は関生支部の組織拡大・主体的力量の強化に支えられていた。195工場のうち労組の組織率は関生支部が99工場で50・8%に達した。
これに対して当然のように、関生支部の産業別政策闘争路線は、大手ゼネコン・ブルジョアジーの憎悪の対象になってきた。国家権力は、関生支部の組織的躍進に対して組織絶滅型の大弾圧をかけてきた。
大手ゼネコンは、「工業組合と労働組合が提携して独占への闘いを挑んでいる。これは人民公社的な運動だ。この闘いを放置してはならないし、『箱根の山を越す』ようなことをさせてはならない」と「関生憎し」のキャンペーンを行い、82年に国家権力とその手先を使った組織壊滅型の大弾圧をかけてきた。82年だけでも逮捕者は9件32人におよんだ。工業組合の役員も「背任」罪で逮捕され、労使協定そのものを犯罪にしてしまおうとする大攻撃だった。81〜82年は、新自由主義の突破口である国鉄分割・民営化攻撃が始まった時とまったく同じ時期であり、労働運動壊滅を狙う攻撃だった。
さらに05年1月から連続した大弾圧が強行された。関生支部の武建一委員長を逮捕して長期間投獄し、協同組合づくりを推進する関生支部の組織そのものをつぶそうとする弾圧だった。関生支部はこうした大弾圧をはね返し、産業政策闘争を前進させて今回の歴史的闘いに立ち上がったのである。
大恐慌下の春闘を継続
このストライキは、大恐慌のもとでの10春闘そのものだ。大恐慌は、生コン業界の労働者と業者を直撃している。生コン業界そのものが、このままでは生きていけない現実にたたき込まれている。生コン価格は下落し原価割れしている。仕事の絶対量も減っている。生コン業者の協同組合の「自助努力」ではどうしようもなくなっている。大阪の二つの生コン協同組合である大阪広域生コン卸協同組合と阪神地区協同組合は、25工場を協同組合が買い上げ、保証金を出して廃棄してきた。生コン価格の下落を防ぎ、過当競争を防ぐためだ。しかし、こうしたやり方ではどうしようもないところまで業界の危機は進んできた。
ストは、この危機突破をかけた10春闘方針なのだ。4月団交の決裂をもって関生支部、および生コン産業政策協議会は、7月ストライキに向けて闘いを開始した。関西全体2府4県の生コン業者の協同組合への説得活動を強力に展開し、その成果として、6月27日、大阪で「業界危機突破総決起集会」を2350人の結集で大成功させた。この集会には、関生支部を先頭に労働者と関西の協同組合・工業組合が結集した。57年におよぶ生コン業界で初めてのことである。
この集会では、スト突入を宣言する集会決議が採択された。(別掲)
この集会決議は、7月からの労働者の無期限ストライキと協同組合の無期限出荷停止の闘争宣言としてかちとられたものである。この決議が、7月2日以降の歴史的ストライキを打ち抜く「誓約」としての役割を果たしているのである。
労働組合こそ変革の力だ
B関生支部の闘いが開く勝利
8月1日付の『春闘ニュース』(生コン産業政策協議会発行)には、大手ゼネコンが新価格対応を受け入れたと報じられている。「残すは大型プロジェクトの3現場のみ」と。歴史に残る産業ゼネストは、勝利に向けての最後の決戦として煮詰まっている。
他方で、建交労は7月22日にUIゼンセン同盟とともに「生コン業界の危機打開への道/問われる業界・労組幹部の体質」なる「見解」を発表した。「事態打開には社会的支持を得る進め方を」「出荷再開を早急に行うことを求める」というものだ。建交労ら2労組は23日、「見解」をもって大阪広域生コン卸協同組合とゼネコンに「要請行動」を行った。歴史的ゼネストへの破壊攻撃そのものだ。絶対許せないスト破りだ。彼らはゼネコンの公然たる手先となった。
大恐慌の進行は、労働組合に新自由主義の先兵になるのか、それとも断固立ち上がって闘うのかの選択を迫っている。民主党・連合政権は、労働組合を産業報国会にしようとしている。国鉄闘争の解体を狙う「4・9」和解案は、労働組合を新自由主義の先兵に仕立てようとする労働運動壊滅の大攻撃だ。建交労は、「4・9和解」を受け入れ、新自由主義の手先に転落し、関生支部破壊に手を染めてきている。
しかし、労働組合は新自由主義をうち破る力をもっている。労働者の団結には社会を変える力がある。問われているのは労働組合の指導部だ。現場労働者を信頼し、路線で団結を組織して闘うなら、労働組合は勝利することができる。業界の労働者の組織率2割の労働組合が、業界全体の闘いを牽引(けんいん)しぬいて勝利を切り開いている。関生支部の闘いは労働組合のもつ無限の力を証明しているのである。
(写真 「大企業との対等取引」「賃金・運賃の大幅引き上げ」「労働運動の前進」を掲げ、関生支部を先頭に自動車パレード【3月 大阪】)
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週刊『前進』(2451号3面2)(2010/08/16 )
6・27危機突破大集会決議
スト突入を宣言した「6・27危機突破決起集会」の決議を掲載します。以下全文。
◇
生コンクリート業界倒産の危機を打開するため、本日、生コン関連業界各団体と関係労働組合合同による危機突破決起集会を開催した。
今回の決起集会は、需要減・価格下落による各社倒産の危機に直面し、「座して死を待つのか立って闘うか」しかない状況下での集会であります。本日の決起集会で獲得すべきテーマは次の通りであります。
1.生コンクリート業界の経営安定
@業界の秩序を破壊する新増設は反対
A適正価格1万8千円の確保
B資材の乱高下に対応する為、契約ベースから出荷ベースへ移行する。
C現金取引の完全実施
DJIS―A5308(生コンの品質確保にとって必要不可欠な制度)の改定強化
2.生コンクリート関連団体の経営安定
▽生コンクリート輸送・セメント輸送運賃引上
▽輸送権確保・生コンクリート圧送基本打設料金収受をめざし、各団体は、生コンクリート業界との連携を密にしてその経営安定を図る。
3.新しい需要の開拓
環境にやさしいエコ舗装の推進
4.話合いによる解決は6月末までとし、7月1日よりは出荷拒否等、あらゆる合法的手段を行使することをここに宣言する。 以上
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週刊『前進』(2451号4面1)(2010/08/16 )
8・6広島 8・9長崎 反戦反核闘争解体許さず核戦争阻止へ労働者が団結
8・6大行動
“闘うヒロシマ甦らせよう”
オバマ賛美つき破る大デモ
(写真 【上】参加者1800人がシュプレヒコール【8月6日 広島県立総合体育館小アリーナ】)
(写真 【下】ヒロシマ大行動のデモ。商店街を元気に進むデモ隊に沿道の青年・学生が次々合流)
8月6日午後、「全世界の労働者・民衆の団結で核をなくせ!/改憲・戦争をとめよう!/被爆65周年8・6ヒロシマ大行動」が広島県立総合体育館小アリーナで開催された。全国から参加した労働者・学生は1800人にのぼった。
高陽第一診療所医師の吉田良順さんが「アメリカが新たな核投下を狙っている今、全世界の労働者が資本と闘った時に核廃絶は実現できる。その日のために闘おう」と開会あいさつを行った。
被爆者から、反戦被爆者の会の下田礼子さん、高陽第一診療所ひまわり会の山口元さん、日本脳性マヒ者協会広島青い芝の会の田部正行さんが訴えた。下田さんは「『核廃絶』と言ったオバマがアフガニスタンで戦争を続けている。核保有国は自らの核をなくすところから始めるべき。私たちは核なき平和を求めて進もう」と強調。山口さんは65年前の8月6日に母と妹、祖父を一瞬で失った経験を語り、「これからも被爆体験を語り続ける」と述べた。
被爆2世の中島健さんは「菅はインドと原子力協定を結んで原発輸出に乗り出そうとしている。目指しているのは日本の核武装だ。核戦争をやる政府を打倒することこそ核廃絶の道。菅政権を支持する連合・原水禁と一体となって総屈服する被団協指導部の裏切りを突き破り、被爆者・労働者の怒りを爆発させよう」と呼びかけた。
集会の基調を大行動呼びかけ人でセイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表の大江厚子さんが提起した。「8・6に米英仏代表やパン国連事務総長、IAEA(国際原子力機関)の天野事務局長らが初参加した。『核のない世界』の美名で新たな核戦争を始めることをヒロシマに承認させるためだ。こんな被爆者の蹂躙(じゅうりん)は許せない。辺野古新基地建設を宣言し、非核三原則放棄まで狙う菅民主党政権を、被爆者と労働者の怒りで倒そう。民主党政権を支える連合・原水禁は『東アジアの非核化』を掲げて北朝鮮を非難し、侵略戦争を翼賛している。私たち8・6ヒロシマ大行動が反戦・反核運動の責任を取ろう。原水禁に組織される多くの労働者を本気で獲得しよう。国鉄全国運動を発展させ、反戦・反核を担う労働組合運動をつくろう」。ヒロシマ大行動の意義を鮮明に打ち出した基調提起に、大きな拍手が寄せられた。
反原発運動について、島根原発反対運動を続ける島根人類愛善会会長の松浦武生さん、青森県の六ケ所から駆けつけた青森県反戦反核学習会実行委の宇美洋三さんが発言した。宇美さんは、核燃から漁場を守る会の坂井留吉さんのメッセージを読み上げて、「核兵器にしか使用できない高濃度プルトニウムをつくる核燃サイクルは、日本の『マンハッタン計画』だ」と弾劾した。
沖縄からは、沖縄労組交流センターの真喜志康彦さんが「民主党政権は高速増殖炉もんじゅを再稼働させ、原発輸出に突き進み、核武装に突き進むとともに、辺野古に基地建設を強行しようとしている。広島・長崎の反核闘争と沖縄の闘いが一緒になったら必ず勝利できる」と訴えた。
星野暁子さんが徳島刑務所で獄中36年目に突入した星野文昭さんのメッセージを読み上げて、「奪還へともに闘おう」と呼びかけ。地元広島の青年教育労働者、憲法と人権の日弁連をめざす会の森川文人弁護士の発言が続いた。
「国鉄分割・民営化反対! 1047名解雇撤回!」全国運動の中心で奮闘する動労千葉争議団の高石正博さんは「1047名闘争は、国家的不当労働行為を二度と繰り返させないための闘い。全国運動を通して労働組合を復権し、社会を労働者の手に取り戻そう。そうしたら戦争なんて絶対にとめられる」と訴えた。全国運動の呼びかけ人の愛媛県職員労働組合委員長の宇都宮理さんは「自分の職場で自分の目の前にある攻撃と闘っていくことこそ、この全国運動。公務員労働者への大量首切り・民営化攻撃と闘う」と述べた。
とりわけ大きな拍手で迎えられたのが、初来日したドイツの3人の学生だ。代表してイングリット・ブラウンさんがアフガニスタンやコソボで戦争を続けるドイツ政府を弾劾し、「階級的労働運動の全世界的復権こそ、私たちの最大の希望です。国境を越えた労働者・民衆の国際連帯で核を廃絶しよう。利潤追求も搾取も抑圧もない世界のために闘おう」と呼びかけた。
全国から大挙駆けつけた学生を代表して、広島大学の池田真弓さんと法政大学の洞口朋子さんが発言。青年労働者を代表して自治体労働者が「新自由主義攻撃と対決する団結をつくり出し、国鉄全国運動を担う」と決意を表明した。
集会アピールを採択した後、動労西日本の大江照己委員長が「社会の主人公として正々堂々行動しよう」と閉会あいさつを行い、ただちにデモに飛び出した。
「戦争反対!」「核をなくそう!」。炎天下、熱気に満ちたデモ隊列が広島一の繁華街を進んでいくと、沿道はものすごい注目だ。菅や米英仏の核大国の式典参加を弾劾するチラシが次々と受け取られ、10代、20代の学生や青年労働者がデモに飛び入り参加した。
「労働者の国境を越えた団結で、戦争をとめ、核をなくそう」「職場闘争を巻き起こして仲間を組織し、11月労働者集会に駆けつけよう」という熱い思いで、広島平和記念資料館までのデモを闘いぬいた。
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週刊『前進』(2451号4面2)(2010/08/16 )
620人で祈念式典を糾弾
デモで菅・ルースを直撃
「米韓軍事演習を弾劾するぞ! 北朝鮮への侵略戦争を阻止するぞ!」「オバマ賛美の式典を粉砕するぞ! オバマ代理人のルースは帰れ!」「労働者の団結で核戦争を止めるぞ! 沖縄米軍基地を撤去するぞ!」――原爆投下から65年目の8・6広島、真夏の太陽を跳ね返す怒りのシュプレヒコールが、菅や米駐日大使ルース、英仏など核武装国代表を引き込んだ祈念式典を直撃した。全国被爆者青年同盟と8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会が主催した菅来広・祈念式典弾劾デモには北海道から沖縄、さらにドイツ、韓国からの参加者も迎え620人の大部隊となった。
朝7時、デモに先立ち日赤原爆病院前の東千田公園で決起集会が開かれた。被爆者青年同盟の一貫田康博さん(広島大学生協労組委員長)が司会を務め、冒頭、原爆症との壮絶な闘病の中から駆けつけた反戦被爆者の会の大槻泰生さんが「私は元気です。来年もまた来ます。ついに労働者・学生が世界を変える時が来た。ともに勝利まで闘う」と闘志あふれる檄(げき)を飛ばした。同会の下田礼子さんも「米韓軍事演習をやりながら、広島に来て、何が核廃絶か! 本当に許しがたい。昨日の青年集会に参加して、皆さんが団結して闘っているのを見て本当に心強い」と青年労働者・学生への思いを語った。
被青同の中島健さんが北朝鮮をターゲットにした米韓軍事演習を弾劾し、ドイツの女子学生、全学連委員長代行の坂野陽平君が核戦争絶対阻止をアピールした。最後に統一実行委事務局長の三角忠さんが「核戦争を策動する菅・オバマと田母神を串刺しにするデモを闘おう!」と呼びかけ、一気に平和公園に向かって打って出た。平和公園前では菅、ルース、秋葉市長らに怒りのシュプレヒコールを浴びせた。
平和公園に集まった労働者、市民には、被青同・統一実・全学連の式典弾劾ビラと、8・6ヒロシマ大行動への参加を呼びかけるビラを配った。用意した3千枚が瞬く間になくなった。
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週刊『前進』(2451号4面3)(2010/08/16 )
“田母神は帰れ!”
核武装講演会を徹底弾劾
6日のヒロシマ大行動とデモを闘った労働者・学生は、引き続き夕方から元航空幕僚長の田母神俊雄の講演会を弾劾して集会とデモに立った。
田母神の広島講演会は昨年に続き2回目。右翼団体「日本会議」が主催して、「ふたたびヒロシマの平和を疑う」と題する講演会を、8月6日にぶつけてきたのだ。被爆地広島から日本の核武装をあおり立てようという許し難いものだ。しかも今年は「平和と安全を求める被爆者たちの会」をデッチあげ、”被爆者・被爆2世が田母神を招待した”という形で広島の怒りをかわそうとした。二重三重に被爆者を踏みにじるものだ。
午後5時、250人の労働者・学生が原爆ドーム前に集まって集会を開催し、被爆者青年同盟の被爆2世・3世が次々マイクを握って弾劾した。
続いて講演会場のリーガロイヤルホテル広島を一周するデモ。先頭には反戦被爆者の会の下田礼子さんが立った。機動隊に守られた会場に向けて「田母神は帰れ」「田母神講演会弾劾」「日本の核武装を許さないぞ」とシュプレヒコールを繰り返したたきつけた。
(写真 「田母神講演会弾劾」「日本の核武装を許さない」とシュプレヒコール【6日夕 原爆ドーム前】)
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週刊『前進』(2451号4面4)(2010/08/16 )
青年労働者交流集会
“職場で勝負する”
反戦闘う青年部づくりへ
8月5日、オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者集会 Hiroshimaが広島市東区民文化センターで開催され、590人が大結集した。
北朝鮮侵略戦争が火を噴こうとしている情勢において、既成労組幹部がこれに総屈服する中、集会は、オキナワ・ヒロシマの怒りと結びつき、反戦・反核闘争を闘う労働組合をよみがえらせる歴史的な出発点となった。
「国鉄全国運動を武器に日本の労働運動を変える集会にしよう」。司会の医療現場の労組青年部長のあいさつで集会は始まった。呼びかけ人を代表して自治体の青年労働者が「反戦・反核闘争からすべての勢力が逃亡している。われわれがそれを今こそやろう。闘う労組青年部をつくろう」と力強く開会を宣言した。
特別アピールでは、動労千葉の佐藤正和新小岩支部長が「全国運動に取り組む労働組合を各地につくり、11月7日の全国労働者集会に大結集しよう」と呼びかけた。
基調報告は、動労西日本の山田和宏副委員長が行った。山田副委員長は、自身の解雇撤回と契約社員制度廃止を闘うJRの青年労働者である。まず「沖縄の闘いと団結して日米核安保体制を粉砕しよう。労働者の国際的団結で北朝鮮侵略戦争を阻止しよう」と訴えた。そして「国鉄1047名闘争解体攻撃と一体で、反戦反核闘争においても連合・原水禁・原水協は、今や『ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな』というスローガンを投げ捨てている」と指摘、「日本の労働者の二度と帝国主義侵略戦争を繰り返さないという原点を復権し、反戦・反核闘争の主流派として登場しよう」と提起した。実践方針は鮮明だ。「帝国主義戦争を止める最大の戦場は職場生産点。反合理化を貫き、外注化・非正規雇用を許さず、大恐慌と核戦争と闘う労働組合をつくろう」と職場丸ごとの11月労働者集会への決起を呼びかけた。
沖縄からは、うるまユニオンの富田晋副委員長が「沖縄はまるでイラク戦争前夜だ。クラスター爆弾の殻を満載したトラックが高速道路を走っている。今年の5・15で国鉄闘争と沖縄闘争が結びついた。国鉄全国運動の中身で反戦反核闘争を闘う」とアピールした。
教育ストライキを闘うドイツの学生、全学連もあいさつに立った。
(写真 全国の青年労働者が各職場での激闘を報告し、熱気と決意にあふれた集会。最後に、参加者全員で団結ガンバロー!【8月5日 広島市東区民文化センター】)
全国の職場から熱い報告と決意
職場で猛然と組織化を実践している青年労働者が発言した。
動労千葉の青年労働者は、検修業務外注化の4月1日実施を阻止したことを報告し、「まだやる気になっていない青年労働者を義理と人情でやる気にさせる」とライフサイクル攻撃とさらなる外注化攻撃に対して、組織拡大で立ち向かう断固たる決意を表明した。
組合弾圧と闘う広島連帯ユニオン草津病院支部の労働者は、資本・権力の組合破壊攻撃と対決して闘う決意を述べた。
任用替えによる現業労働運動つぶしと闘う自治体労働者は「組合員個人を尊重すると称して当局と条件交渉し委託に合意する執行部と対決する」と述べ、自治労をつくり変える決意を述べた。
広教組の青年労働者は「昨年8月6日の官製研修を拒否して処分を受けたが、多くの仲間から共感が寄せられている。超勤が当たり前で多忙化に追われる職場の現実を変えたい。職場権力を取り、闘う組合をつくり出す」と訴えた。
偽装請負粉砕で闘う合同労組の青年労働者、医療労働者が職場闘争の実践を次々語った。1年前の集会では職場で自らが資本と非和解で闘いに立ち上がったことが多く報告されたが、今年はそれが職場全体の闘いになりつつあるという報告が続いた。医療労働者は「現場の誰もができる方針と怒りを結びつけることが重要だ」として、電子カルテ導入阻止で現場労働者による職場支配権を確立する闘いを報告、それが菅の「新成長戦略」を真っ向から打ち砕く闘いでもあると訴えた。
こうした職場闘争と反戦政治闘争が一つに結びついたのが、本集会だ。結集した青年労働者のみなぎる思いは一つ、闘う強固な労組青年部を建設し、労働組合をよみがえらせることだ。国鉄全国運動を武器に11月集会へ向けた闘いが全国一体となって始まったのだ。
全逓労働者は集会を次のようにまとめた。「戦後革命期の中、日本の労働者階級は反戦運動を闘い、労働組合をつくっていった。われわれは今、それを継承・発展させる闘いを開始した。われわれは労働者の一つひとつの思いを労働組合の課題として闘う。11月集会へ、職場生産点にこだわって闘おう!」
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週刊『前進』(2451号5面1)(2010/08/16 )
8・6広島 8・9長崎 反戦反核闘争解体許さず核戦争阻止へ労働者が団結
8・8長崎 “国鉄全国運動進め核廃絶へ”
ドイツ3学生迎え前夜集会 核武装狙う日帝に怒り
8月8日、原爆投下から65周年を翌日に迎える長崎で、8・6広島−8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会の主催による長崎反戦反核集会が開かれた。会場の長崎県勤労福祉会館に、広島での闘いの息吹を引っさげて、九州を先頭に全国の労働者・学生など92人が帝国主義の核政策、とりわけ日帝の核武装の野望に怒りを燃やして結集した。8月9日当日には統一実行委が、核抑止力を是認する菅首相の祈念式典への出席を徹底的に弾劾するデモを闘い抜いた。
8日の集会では、司会の運輸労働者が開会を宣言した。「帝国主義は核によって労働者への支配を貫こうとしている。労働者の団結した力で核廃絶を! その先頭に1047名闘争を不屈に貫く動労千葉、国労の羽廣さんの闘いがある」
続いて実行委事務局長の三角忠さんが主催者あいさつに立ち、米帝オバマ政権のイラン・北朝鮮に対する核戦争策動、特に米韓合同軍事演習動向を戦争の危機の切迫として暴露し、日本の核武装を提唱する田母神反革命との対決を強調した。
核問題研究情報センター代表の吉田義久さんが「大恐慌でのオバマ政権の核戦争政策」と銘打って講演を行った。吉田さんは核が労働者分断政策であることを強調し、石油産業、軍需産業、金融資本が米帝の政策決定に深々と関与している実態を暴いた。
民間労働者の被爆2世が発言、菅首相が広島の式典で「非核三原則を堅持する」と言いながら、直後の記者会見で「抑止力として核は必要だ」とうそぶいたことを徹底的に弾劾し、既成の原水禁運動を突破して全世界の労働者の連帯で核を廃絶することを訴えた。
沖縄労組交流センターのメッセージを全学連の学生が代読したあと、合同労組レイバーユニオン福岡の青年労働者が基調報告を行った。「核兵器は戦争の道具であると同時に階級支配の道具である。日米安保は核戦争体制だ。帝国主義の階級支配を打破する決意と路線を持った者が核を廃絶できる。オバマ政権打倒、菅政権打倒を! 6・13で始まった国鉄全国運動を推し進め、労働者の団結した力で核を廃絶し、日帝の核武装を阻止しよう」。力強い提起に会場が大きな拍手で応えた。
ドイツから来日した3人の学生の登壇で、集会の熱気がさらに高まった。広島に続いて長崎を訪れた彼女たちは、闘いのアピールを読み上げたあと会場からの質問に答え、ドイツ政府が再び原発推進にかじを切り核廃棄物を旧東独地域に押しつけようとしていること、また左翼的な装いで青年たちの闘いの意欲を取り込もうとするスターリン主義政党との闘いがいよいよ急務となっていることを報告した。
新たな国鉄全国運動の発展に向けて、国労小倉地区闘争団の羽廣憲さん、動労千葉の中村仁さんが決意を表した。羽廣さんは「絶対反対の立場を譲らない。だが反対を唱えているだけではだめだ。国労の中に仲間をつくり、責任勢力へと飛躍し、われわれの路線で獲得すること。これが11月労働者集会1万人結集への道だ」と闘いの方向を示した。中村さんは「ほかの人の痛みを自分の痛みとして感じられるのが労働者だ。私は解雇撤回をかちとってJRに必ず戻る。声がかれるまで訴えよう」と熱く語った。
九州の自治体労働者、教育労働者、さらに「君が代」不起立を貫く教育労働者の河原井純子さん、全学連の内田晶理君がそれぞれ現場からの闘う決意と展望を語り、集会は最高潮に達した。
ス労自主委員長の入江史郎さんが「動労千葉労働運動の主人公は皆さん自身。自分の職場から新たな全国運動を切り開き、日本の核武装を阻止しよう」とまとめた。
(写真 「国際連帯で核廃絶を!」とドイツ3学生が熱烈なアピール【8月8日 長崎県勤労福祉会館】)
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週刊『前進』(2451号5面2)(2010/08/16 )
8・9長崎 “オバマ・菅倒せ!”
式典弾劾し戦闘的デモ
原爆投下から65周年の8月9日、統一実行委に結集する労働者と学生は、核抑止力を是認し、原発を推進する菅が臆面(おくめん)もなく祈念式典に出席することを徹底弾劾するデモに立ち上がった。
毎年炎天下での闘いが恒例の8・9長崎だが、今年は曇天のもと時折り小雨が降る中での集会・デモとなった。
早朝に朝鮮人長崎被爆者追悼式に参加したのち、爆心地からほど近い城栄公園に結集した労働者・学生73人は、午前10時、意気高くシュプレヒコールを上げて集会を開始した。ス労自主の組合員、東京のなんぶユニオン、動労西日本の山田和広副委員長、婦人民主クラブ全国協議会、全学連の安藤聡男副委員長が次々と戦闘的な決意を表した。
ドイツの3人の学生も「みなさんと同じく、すべての核兵器に絶対反対。国際連帯を強め新しい明日の社会をつくろう」とアピールし、共感の大きな拍手が起きた。
実行委事務局長の三角忠さんが行動提起をし、「式典は核保有国の代表を招いている。原爆の犠牲者に対し新たな核戦争に入ることを認めろということだ!」と語気を強め、デモ貫徹を訴えた。
労働者と被爆者の階級的怒りを体現して、デモが出発した。「核戦争に進むオバマと菅を倒せ! 労働者の国際団結で核を廃絶しよう!」と大書した色鮮やかな先頭の横断幕が注目を集めた。
午前11時2分、原爆投下時刻、デモ隊は祈念式典会場下の坂の上り口に陣取って、菅首相と核保有国代表が招き寄せられた式典に怒りの拳とシュプレヒコールを繰り返したたきつけた。「祈念式典弾劾!」「菅は長崎から出ていけ!」の声が長崎の街に響き渡った。
到着地の山王公園で三角さんが再びマイクを握り、8・15反靖国デモへの決起を訴え、団結ガンバローを三唱。2010年広島・長崎反戦・反核闘争を締めくくった。
(写真 「日帝の核武装を許すな!」の声を響かせデモが力強く長崎市内を進撃した【8月9日】)
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週刊『前進』(2451号5面3)(2010/08/16 )
職場権力奪取を誓う
8・5広島 産別交流集会で熱い討論
合同・一般労組全国協が結成大会
(写真 合同・一般労働組合全国協議会の結成大会【8月5日 広島市東区民文化センター】)
6日の大行動に先立ち5日午後、広島市東区民文化センターで、あわせて八つの産別労働者交流集会が開かれ、熱い討論が繰り広げられた。
国鉄労働者交流集会には、動労西日本、動労千葉、動労水戸、国労共闘の労働者と国鉄全国運動の呼びかけ人の大野義文さん(元安芸労働基準監督署長)らが参加し、活発な討論が行われた。国労本部が定期大会で、菅民主党政権にすり寄り、「企業内組合」路線を打ち出す中で、国鉄全国運動を全国に広げ、われわれこそが労働運動の主流派に躍り出て労働組合をよみがえらせようと誓い合った。職場生産点で職場権力をとろうと圧倒的に確認された。
自治体労働者交流集会には80人が結集した。広島市職労の仲間が司会、仙台市職労の神保美彦さんが基調報告。動労千葉のように資本と非和解の反合闘争を展開し、動労千葉を支援する会に1千人を組織しようと訴えた。8月10日から全国初の人事院公開審理が始まる社保解雇撤回闘争を国鉄全国運動とともに進めることを確認。民営化・外注化・非正規化と一体となった現業労働運動つぶしの任用替え攻撃との闘いを始め国鉄―公務員決戦を闘う決意を固めた。
教育労働者交流集会は「闘う日教組を奪い返そう!/反戦反核!」を掲げてもたれた。討論では、「現職死」「中途退職」の激発・激増をもたらす教育の民営化攻撃への怒りとともに、非正規職撤廃をめぐる激突の開始、業績評価・査定給との闘い、「君が代」不起立を貫く闘いが次々と報告された。青年労働者の熱い訴えを受けて、その現実と向き合い、青年の決起をつくり出し職場全体を獲得しようと誓い合った。
郵政労働者交流集会は、地元・広島を始め全国各地から参加した全逓労働者の活発な討論の場となった。何よりも7・1宅配便統合の破産という現実が民営郵政の破産を示している。その現場に立った仲間たちは、民営化攻撃の破産を実感したばかりでなく、郵政資本やJP労組本部派の無方針状態の一方で唯一闘う方針を出し、職場の主人公が誰であるかを身をもって示した。そうした勝利の展望と確信を共有する交流会となった。
「合同・一般労働組合全国協議会」の結成大会が、160人の参加でかちとられた。全国12労組の参加でスタートした。「国鉄闘争全国運動を先頭で担い、新自由主義攻撃のもとで膨大に生み出されている非正規労働者と失業者の大結集を」「体制内労組のダラ幹をぶっ飛ばし、資本と徹底非妥協で闘う全国組織を」との熱烈な呼びかけが発せられ、議案と結成宣言、役員選出が圧倒的に確認された。結成大会後、交流集会が行われた。全国各地の仲間が次々と発言し熱気が高まった。
医療福祉労働者全国交流集会には全国の医療福祉労働者約50人が結集した。まず2人の青年労働者が職場闘争の報告を交えながら提起。電子カルテ導入阻止の闘いが職場全体の決起に広がっていることや夜勤手当の削減攻撃との闘い、医療産別が新成長戦略と闘い抜いて青年労働者を獲得していく展望などが報告された。組合弾圧と闘う広島連帯ユニオン草津病院支部のアピールが行われた。医療の民営化や外注化との闘いを軸に職場報告や討論が行われた。
さらに電通、民間交通運輸労働者交流集会でも活発な論議が交わされた。
(写真【上】 国鉄―公務員決戦を闘う決意固めた自治体労働者交流集会)
(写真【下】 青年の決起をつくりだそうと誓い合った教育労働者交流集会)
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週刊『前進』(2451号5面4)(2010/08/16 )
「核抑止力はわが国に重要」
菅の核戦争容認発言許すな
帝国主義者の正体を露呈
8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争は圧倒的に打ち抜かれた。今年の闘争は大恐慌が深化し帝国主義が一斉に戦争へ向かう情勢の中で、これと徹底対決し、”労働者・労働組合こそが反戦反核闘争の先頭に立とう”という呼びかけのもとに闘われた。
連合、全労連を始め一切の体制内勢力が米帝オバマを「核なき世界」の提唱者として礼賛し、米駐日大使ルース、国連事務総長が広島平和記念式典に初めて参加することにもろ手をあげて賛成するというとんでもない屈服が進行していた。この総屈服状況の中で、帝国主義者どもの反労働者的な狙いを暴露し、彼らの式典参加を弾劾して闘い抜いたのは唯一、反戦被爆者の会、被青同と動労千葉を先頭とする11月集会派だけだった。この闘いこそ、核兵器に対する被爆者の怒り、戦争絶対反対の思いを真に体現して闘われたのである。
どんなに平和的ポーズを取ろうとも、帝国主義者の凶暴な正体はたちまちあらわとなった。記念式典でのあいさつで「非核三原則の堅持」を誓った菅が、その舌の根も乾かぬうちに式典終了後の記者会見で「国際社会には核戦力を含む大規模軍事力が存在し、核抑止力はわが国にとって引き続き重要だ」とぬけぬけと語ったのである。
本当に許せない核戦争容認発言だ。菅発言を聞いた広島の被爆者は「世界中の人たちが被爆地で核廃絶を誓った日に、冷や水を浴びせるような発言だ」「二枚舌を使うなんて情けない」「政権が自民党から代わっても、アメリカの核に頼る体質は変わりゃあせんのか」と口々に怒りをあらわにした。
菅の「核抑止力重要」発言は、沖縄・辺野古の米軍新基地建設や消費税大幅アップを狙う菅政権の反労働者的な正体をあらためて鮮明にした。労働者階級の闘いで絶対に打倒する以外にない。
菅のみならず、今回初めて核保有国の米英仏の大使が参加した狙いはどこにあるか? 自分たちは圧倒的な核兵器を保有していながら、その独占的な優位を確保するために「他の国は核を持ってはならない」と叫んでいるのだ。
さらに彼らの狙いは、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな」の叫びを「北朝鮮・イランの核開発阻止」にすり替え、新たな核戦争を「ヒロシマ・ナガサキ」の名をもって開始することにある。そのためにヒロシマ・ナガサキの反戦反核闘争をつぶそうとしているのだ。絶対に許すな。
民主党・連合政権の発足とともに、自治労や日教組本部など連合の体制内労働運動は、ますます反戦闘争を闘わなくなった。国鉄闘争と同様に、反戦反核闘争においても動労千葉を先頭とする階級的労働運動の潮流が一切の責任を負って新たな運動をつくり出さなければならないのだ。8月の勝利をバネに壮大な闘いに挑戦しよう。菅「核抑止力」発言を徹底弾劾し、米日帝の北朝鮮侵略戦争粉砕へ闘おう。辺野古の米軍新基地建設阻止、安保粉砕・米軍基地全面撤去へ闘おう。
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週刊『前進』(2451号5面5)(2010/08/16 )
動労千葉ブラジル訪問報告集
動労千葉がパンフレット『世界に翔びたとう12/ブラジル労働者階級の壮大な挑戦』(写真)を発行した。動労千葉と全学連がブラジルのコンルータス(全国闘争連盟)の大会に招待され、ブラジルを訪問した記録である。既成ナショナルセンターが屈服する中、左派潮流の統合へむけた歴史的大会に立ち会ったブラジル訪問団。階級的労働運動を創出する挑戦が、ブラジルでも大規模に、あふれる情熱をもって始まっていた! 座談会、統合大会と国際労働者会議の発言集などが掲載。新自由主義と対決する巨大な国際連帯の発展をつかむことができる。
また訪問団は、コンルータスの拠点である金属労組と交流した。大恐慌下の資本攻勢に勝利し、コンルータスの拠点を打ち立てたGM労働者の闘いも紹介されている。
◆B5判69n/頒価400円
◆注文先 千葉市中央区要町2−8DC会館/TEL 043−222−7207/FAX 043−224−7197/Eメール doro‐chiba@doro‐chiba.org
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週刊『前進』(2451号5面6)(2010/08/16 )
日誌
2010年7月28日〜8月10日
米空母ジョージ・ワシントン黄海へ/韓国併合100年に「首相談話」
●日本海の米韓演習が終了 日本海の朝鮮半島近海で7月25日から行われていた米韓合同軍事演習が終了した。米海軍原子力空母ジョージ・ワシントンや最新鋭戦闘機F22ラプターなど両国の航空機約200機、艦艇二十数隻が参加し、実弾射撃も交えた対潜水艦作戦などを実施。海上自衛隊幹部も視察した。(28日)
●クラスター爆弾禁止条約が発効 不発の子爆弾が深刻な被害を生むクラスター(集束)爆弾の使用や製造を禁じる条約が発効した。これを受けて加盟国は、原則8年以内に保有する爆弾を廃棄するのと同時に、被害者支援などの義務を負う。条約はクラスター爆弾の開発、移転(輸出入)なども禁止。大量のクラスター爆弾を保有する米国、ロシア、中国は未加盟。(1日)
●日米同盟深化宣言を見送り 日米の外務・防衛当局は審議官級協議で、安保条約改定50年に合わせて日本側が提案した日米共同宣言について、11月のオバマ大統領来日時の発表を見送ることを決めた。(4日)
●米海兵隊員、強制わいせつ・住居侵入容疑で逮捕 那覇市内の女性宅に押し入り、わいせつな行為をしたとして、那覇署は米海兵隊岩国基地所属の3等軍曹を強制わいせつと住居侵入の疑いで現行犯逮捕した。(4日)
●空母ジョージ・ワシントン、黄海へ
米国防総省のモレル報道官が会見で、韓国哨戒艦沈没事件を受けた米韓合同軍事演習の一環として、米海軍原子力空母ジョージ・ワシントンを数カ月以内に黄海での演習に参加させる方針を明らかにした。(5日)
●ゴランPKOを半年延長 菅内閣は閣議で、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、中東・ゴラン高原の国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)に派遣している自衛官46人の任務を来年3月まで半年延長することを決めた。(6日)
●広島被爆65年 広島は被爆から65年を迎えた。平和祈念公園で開かれた平和記念式典には原爆を投下した米国や核兵器を保有する英仏両国の代表が初めて参列した。パンギムン国連事務総長も初参列。菅首相も参列した。菅は式典後「核抑止力は、わが国にとって引き続き必要だ」と述べた。(6日)
●長崎被爆65年 長崎は被爆から65年を迎えた。長崎市主催の平和祈念式典には、核兵器保有国の英仏両国が初めて代表を送った。菅首相も参列した。(9日)
●米軍、大幅リストラ案 ゲーツ米国防長官は、米軍変革のための計画立案などにあたってきた「統合戦力軍」を廃止することなどを柱にした米軍・国防総省の大幅なリストラ案を発表した。攻防予算を今後5年で1千億j(約8兆6千億円)以上削減するための具体策として打ち出した。(9日)
●韓国併合100年に首相談話 政府は閣議で、韓国併合条約発効100年を迎えるのを機に、「韓国の人びとは、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷つけられた」などとする首相談話を決定した。(10日)
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週刊『前進』(2451号6面1)(2010/08/16 )
処分撤回の大署名運動を
全国学生は全学連大会に結集しよう@
“未来かけ資本と闘う”
(写真 新樹寮、熊野寮、日就寮が全国学寮決戦アピール 民営化阻止・自治寮死守を闘う富山大新樹寮、京大熊野寮、東北大日就寮が発言【5日】)
全国学友のみなさん。全世界で巻き起こるストライキ・デモの嵐! 世界は劇的に動いている。階級闘争の一掃を狙った国鉄「4・9政治和解」情勢下で、学生は処分撤回全国署名と全学連大会の成功で階級闘争の前面に躍り出よう! 仲間のために大学当局と非和解で闘う――これが新自由主義と「教育の民営化」に打ち勝つ学生の生き方だ。マル学同法大支部は大会結集の最先頭に立つ。
日帝の侵略・戦争と非和解で対決へ
何よりも洞口朋子さん(経2)への新たな「無期停学」処分に怒れる学生は、全員結集してほしい。この処分はなんと、「学生に迷惑行為を行った」などのデッチあげの理由でもって、かつ法大生300人の処分撤回署名と「洞口さんは授業妨害していない! 処分するな」というクラス決議をとことん無視して強行されている。こんなことが許されていいのか! これが教育か!
今年4月以降、全国で千人をこえる学友が処分撤回署名に取り組んでいる。この思いと行動が踏みにじられていいはずがない。さらなる署名の拡大で反撃しよう! 1万筆署名と洞口処分撤回に向かって団結する全学連大会への結集を熱烈に訴える。
法大闘争は何と闘ってきたのか。文化連盟委員長・斎藤郁真君は「法大闘争とは社会の未来をかけた資本との非和解の闘い」(首都圏での大学講演会にて)とアピールしている。
では、「法大資本との非和解の闘い」とは何か。法大の機関誌『HOSEI』5月号の中で、法大キャリアセンター長・藤村(経営学部教授)は「東京の私大の学生は競争相手ですが、本当に手ごわい競争相手は中国やインドの若者たち」とし、「競争を乗り切るには自分自身の能力を高めるしかない」「毎日の努力を怠っていると時給千円の仕事で一生を送るしかない」と公言した。
これは菅民主党政権の「新成長戦略」(6月18日発表)における「アジア経済戦略」と完全に一体だ。日本帝国主義ブルジョアジーどもが大恐慌の圧力にあえぎ、「東アジア共同体」の掛け声のもとに他帝国主義に伍(ご)して必死でアジア勢力圏化を推し進めていく、学生はその先兵となれ、侵略と戦争のお先棒を担げ、そこにしか学生の未来はないと恫喝しているのだ。
ふざけるな! 法大生はこのような生き方を断固拒否する。大学資本のもとでの徹底した分断に抗し、学生の未来をかけて非和解で闘おう。私たちは競争させられるだけの存在なのか。競争ではなく仲間のためだからこそ行動し団結する存在なんだと全学連大会で示そう!
「大学を変えたい」ラジカルな行動を
学生を「商品」におとしめる法大キャンパスの中で、処分撤回署名は巨大な可能性を切り開いた。一つに、「処分は絶対におかしい!」という学生の思いが300万学生の未来を大きく切り開いた。
学生は資本家の道具とされ、自分の人生さえも大学当局や資本家に決められるみじめな存在なのか。私たち学生の存在こそ未来そのものであり、人類史を決する主人公なのだという誇りを、署名運動を通してよみがえらせてきた。
学生が「商品」とされる「教育の民営化」への反撃は、社会変革の主体として歴史の最前線に学生が登場することだ。処分撤回署名を担うすべての学生がその主体だ。署名運動は300万学生の未来をかけた闘いだ。
二つに、処分撤回運動が学生の「大学を変えたい」という欲求と結びつき、学生の結集軸となっている。この怒りは、ただ単に「処分はひどい」ということを超え、授業や学費、サークル活動など自らの法大資本への怒りとして引き出された。
三つに、「処分撤回」に向け不屈に闘う斎藤君、倉岡雅美さん、洞口さんの3人の決起と行動が、全国学友の心を突き動かし、多数を獲得している。署名を取り組んでいる首都圏A大学の1年生は「一人の学生の行動が今、全国に広がろうとしている」とアピールしている。
四つに、学生のエネルギーを示した闘いだ。どんなに法大当局が「学外者」「被処分者」と宣伝しても、学生はおかしいと思うことにストレートに怒り、行動し、会ったことのない学生のためにでも声をあげる存在だ。学生がラジカルな行動を開始したときに解き放つパワーに勝るものはない。「学生の力が結集したときに必ず処分は撤回できる」と確信できる運動へと飛躍している。
五つに、署名を通して「大学・学生とはいかなる存在なのか?」と新自由主義下での自らの存在を真正面から問う署名として発展した。
署名運動を通して「学生こそ大学の主人公である」と宣言し、理事会(経営協議会)からキャンパスを奪い返す闘いとなっている。それは学友を守り抜く行動であると同時に、学生の団結と無限の可能性を取り戻す闘いだ。だからこそ、1万筆署名の爆発へ、全学連大会に結集しよう!
法大資本・CSKに団結し立ち向かう
学生を利益誘導
単位やサークル補助金という直接的な「利害」をちらつかせないと学生は行動しない――これが当局の学生観である。『HOSEI』6月号では、市ケ谷ボランティアセンターで活動した日数に応じてポイントを発行し、ポイント獲得数トップ20の学生を表彰することが明記されている。センター長は、学生弾圧の最先頭に立ってきた木原章経営学部教授(元市ケ谷学生センター長)だ。
この「ボランティア」も、菅政権が公務員労働者のクビを切り公共部門を全面的に民営化し、ボランティアに移管(=国のための奉仕)する「新しい公共」攻撃と完全に一体のものだ。それを法大生に積極的に担えと迫ってきている。
学生の御用団体
当局のこの学生観を下から支えるのは、御用団体・CSK(サークル支援機構)、学祭実・新歓実だ。「闘っても勝てない」と学生の怒りを抑えつけてきたこの連中の本質は、自身の取り組む署名活動にも如実に表れている。学祭相互休講廃止反対署名は08年度5千筆近く集まったにもかかわらず、当時の学祭実行委員長が法大新聞において「署名がどこにいったかわからない」と公言し、新歓祭期間短縮に反対署名を呼びかけた新歓実は、公表して1週間も経たないうちに呼びかけポスターをすべて撤去し、署名回収ボックスも一度も設置されることはなかった。
このような中、7月9日に開催された学祭実主催の全学説明会に乗り込んだ洞口さんに「当局とツーカーになっている学祭実の署名は絶対したくない」と言って処分撤回署名に取り組んだサークル員たちがいる。学生は腐った御用団体の正体を見抜き、自ら行動を開始している。どちらが学生の可能性を引き出し、魅力をもった運動なのかはっきりしてきている。
自ら考え行動を
処分撤回署名の爆発が法大資本・学生御用団体への回答だ。学生は自ら考え行動する力を持っていることを、法大生は署名で示している。理事会などの支配者によって「商品」におとしめられている現状に対し、学生は団結して立ち向かうことができるのだ。
全学連大会にはサークルで、寮で、当局や御用団体と真正面から対決する学友が結集する。大会への圧倒的な結集の力でやつらを圧倒しよう!
全国で学生自治会を復権させよう!
全国千人の処分絶対反対派の存在は、時代を変える一つの巨大な軍勢の登場だ。5・15沖縄と8・6ヒロシマで打ち抜いた反戦政治闘争の地平でこの勢力を一つの組織にまとめ上げ、全国で学生自治会を復権させることだ。すべての不当処分撤回、そしてキャンパスを資本・理事会から奪い返す闘いの勝利の展望は学生の自治組織の復権だ。
真剣に考え、苦闘し前進してきた仲間が全国から大会に結集する。署名を拡大して集まってほしい。
とりわけ法大生のみなさん! 「学生は未来そのもの。未来を創ることができず、学問という創造的行為を押しつぶしてしか現在を維持できない奴らを押しつぶそう」――この斎藤文連委員長の呼びかけに応え、全学連大会へ結集することを熱烈に呼びかけます。
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週刊『前進』(2451号6面2)(2010/08/16 )
“戦争止める団結を”
8・5 全学連が広島で集会
8月5日夕方、全学連主催の全国学生集会が、9月全学連大会に向けた全国学生の熱意あふれる集会として90人の大結集で大成功した。
冒頭、広島大学の1年生が「この情勢の中で『平和都市広島』は何をしているんだと考えました。オバマに『お願い』する広島、戦争を推進する人物を呼ぶ広島とはなんなのか。明日のデモは、歪んだ『平和都市広島』のあり方に抗議して、戦争を止める団結をつくっていく、そういう目的を持って闘っていきたい」とあいさつした。
織田陽介全学連委員長は「学生運動の壮大な復権に向けて」と題して基調提起を行った。「多くの学生が授業、単位、テスト、就活という現実と必死に格闘している。この現実に抗して、大失業と戦争に立ち向かう学生の団結を復権できるかどうかが問われている」。さらに、大恐慌と戦争という帝国主義の基本矛盾の爆発は不可避だと時代認識の核心を提起し、全学連大会結集を力強く訴えた。「路線とは、絶対反対の闘いを大衆的にやるためにある。本当にみんなから『そうだ!』と思われる路線をつくらなければならない」「学生が大学の主人公となり、社会を変革していく、その力を引き出す団結組織として、学生自治会を復権しよう!」
ドイツから来日した3人の学生が万雷の拍手を受けて登壇し、ローラ・アイゼンベルクさんがアピールを行った(写真)。「私たちはドイツ学生運動、教育ストライキ運動の中で闘ってきました。このたび立ち上げた『レーテ〔ソビエト〕・デモクラシー』という委員会の一員です」「ドイツの私たちは、みなさんの結束に感激しています。みなさんはすでに重要な学生組織をつくりあげることに成功しています」「自由な教育を求める私たちの闘いは、同時に反人間的な資本主義の体制に対する闘いでもあります。帝国主義反対・スターリン主義反対で力を合わせましょう!」
続いて、広島大学の安藤聡男全学連副委員長が「広島大学は『大学の発展のために』と称して、日本最大の兵器産業・三菱重工を経営協議会に入れ、世界最大の核兵器開発所である米ロスアラモス国立研究所と提携している。これが大学のやることか! こんな大学を学生の手に取り戻すために、今こそ学生自治会が必要だ」と提起した。
法大から文化連盟委員長の斎藤君、倉岡さんが発言。斎藤君は「われわれは戦争の条件である世界市場そのものを廃止する。そのために運動の『軸』を作り、団結を拡大し、組織をつくることだ」と熱烈にアピール。
全学連国際部の報告、全国学寮決戦アピールとして富山大学新樹寮、京都大学熊野寮、東北大学日就寮からの断固とした闘争報告に続き、全学連大会実行委員長を務める坂野陽平君が「法大闘争を先頭にわれわれがやってきた闘いに確信を持って、大会の大結集をかちとろう」と力強く訴えた。
最後に、多くの初参加者と1年生が発言。、全学連運動の発展を切望し、仲間を組織したいという熱い思いが語られ、9月全学連大会への決意と展望で参加者全体が一つになった。
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週刊『前進』(2451号6面3)(2010/08/16 )
団結ひろば 投稿コーナー
8・6ヒロシマ大行動 8・6ヒロシマデモ沿道の反応すごい! 東京 島村 誠
3年の獄中闘争を経て4年ぶりの8・6ヒロシマで、デモの沿道でビラ配りをしました。しかし、本当に反応がいい!
特に高校生の反応がいいです。「こんなにでかいデモ、はじめて見た!」「ものすごいデモだ!」
ある高校生とは「去年もデモを見て、ビラを受け取った」「大学に入っても就職できないから、航空自衛隊に入ろうと思っているけど、田母神は大嫌いだ」「次の田母神弾劾デモは何時からなのか」「戦争をとめるというのは、どういうイメージなのか」など、長〜いデモ隊が通り過ぎても熱く討論。いったん別れたあと、田母神講演会弾劾デモには、ビデオカメラをもって撮影に来ました。テレビで放映された「ドキュメンタリ宣言」法大特集も見ていて、「法大はひどい」と。「今も被告なんですか!」「あの前進社で活動してるんですか!」「本物じゃないですか!」と驚きの連発。秋葉市長の「オバマジョリティー」にも「あんなのおかしい」と怒りを表明。情勢の核心を突いています。
夕方の田母神弾劾デモにはもっと熱い反応。「『田母神弾劾』は本当にそう。あんなのは許せない」「あんたが選挙に出て、早く権力を取んなさい」という年配の女性。お孫さん連れの女性は、田母神弾劾デモ前の中島敦史君の演説を聴いて、「大したものだ。どんな顔をしているのか見たい」と集会に合流して来ました。
労働者・学生は本当に情勢をよく見ていて、私たち戦争絶対反対派、階級的労働運動派が「選択肢」として登場することを心から待ち望んでいることがよくわかりました。「私たちしかいない」ということの重大さでもあります。
自信と確信をさらに深めて、組織また組織の闘い、とりわけ11月1万人結集実現の闘いにうって出ましょう!
8・6ヒロシマ大行動 「封印された原爆報告書」は衝撃的だった 東京東部 岩村哲郎
被爆65周年の8月6日夜に放送された「NHKスペシャル・封印された原爆報告書」は衝撃的だった。原爆投下直後の8月8日から敗戦後にかけて、日帝軍部がいち早く広島に1300人の医師と科学者による「医学調査団」を送りこみ、2万人の被爆者をモルモットにして人体実験を行い、200人を超える解剖を繰り返していた。
それらは治療のためには一切使われることはなかった。最初から原爆の軍事的効果を調べる以外のものではなかったからである。そして頼まれもしないのに自ら英訳し、1万nもの報告書にして米帝に提出していた。
敗戦時大本営に所属していた元陸軍省医務部将校が長い沈黙の後に語る。「731のこともあるし」「早く出した方が心証がいいだろうと」「新しい兵器を持てば誰でもその威力を知りたいものだ」「原爆のことは有力なカードだった」
なんということだ! すでにポツダム宣言が発せられた中で、731部隊をはじめとする悪行の露見による処罰を恐れた軍部と支配層が、命ごいのために731部隊と同様のことを被爆者に行ったのだ。
学徒動員で市内各所にまとまって配置されていた12〜13歳の子どもたちの死が「原爆の効力」を知るためのサンプルになった。このデータをもとに、原爆がどの範囲の人間を何人殺せるかという、史上初の原爆による「死亡率曲線」(!)が作られた。米帝はこれを対ソ核戦略に適用し、モスクワなどに対する必要核弾頭数を計算し、核配備を進めたのである。
アメリカ帝国主義がつくったABCC(原爆傷害調査委員会)のことは知られているが、これが帝国主義の本性なのだ。
原爆投下を居直り「謝罪しない」と言い放つオバマ政権ともども日本帝国主義を、労働者階級の手で徹底的に断罪・打倒しなくてはならない。
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NTT労組大会情宣 国鉄全国運動で圧倒 東京 大迫達志
7月29日、わが労組交流センター電通部会の仲間は、NTT労組定期大会会場前に断固登場し、国鉄全国運動と職場生産点の闘いをもってNTT再々編の大合理化攻撃を粉砕し、NTT労組中央を打倒しようと訴えるビラをまきました。会場は6・13大集会と同じ文京シビックホール。
本部側は「ビラはN労とは関係ありません。受け取らないでください」などと妨害してきましたが、来賓の民主党議員どもがリムジンで乗りつけてくる脇で、ビラまき隊に「ごくろうさま」という声もかかるなど大注目となりました。
痛快だったのはNTT労組本部派の対応です。「1047名解雇撤回」のゼッケンをつけた私たちに、本部側は「NTTは国鉄1047名問題とは関係ない。だからまくな」と言ってきました。これに対して、85年の電電民営化=NTT設立と一体で行われた国鉄分割・民営化との闘いであり、NTT労働者とも無縁ではないことをゴリゴリ訴えると、別の代議員が「自分たちも当時は国鉄分割・民営化反対で協力した」と言い出しました。しかし、その代議員も「今のNTT労組とは関係ない」と突っぱねようとしてきたので、「民営化・外注化の結果、今、NTTの現場でも下請け労働者が電柱から落ちたり、感電事故とか死亡事故が多発しているではないか。国鉄闘争は全労働者の闘いだ」と鋭く迫ったところ、本部派役員全体が絶句。反論ができなくなり、何メートルか後ろに下がってしまったのです。事故問題・安全問題はそれほど深刻だということです。
反合理化・運転保安闘争路線にもとづく職場闘争は、本当に労働者の命にかかわる闘いとなっています。国鉄全国運動をおし立てて、腐った体制内指導部を打倒し、労働組合を現場労働者の手に取り戻すために、頑張りましょう。
三里塚育ちの都革新に敵対する新城節子 高円寺在住支持者
私は「都政を革新する会」の支持者です。三里塚の市東孝雄さんの不屈の闘いの姿を見て、空港反対同盟の戸村一作委員長を迎えて杉並公会堂で開催された大集会の熱気と、戸村委員長の笑顔が、昨日のことのようによみがえりました。
都革新の運動は三里塚の闘いと直結した運動です。三里塚の土で育てた運動です。
この革命的・人民的原点を歪曲し、支持者人民の信頼を逆用し、運動の分断と破壊を画策してきたのが“無所属市民派”を自称する結柴誠一、新城節子です。新城は7月の区議補選に立候補しましたが(落選)、その選挙運動においても執拗(しつよう)に都革新派支持者の分断と切り崩しに奔走しました。
新城は地域に散布した“杉並区民ニュース”なる自己宣伝ビラに、自らの履歴を「3期12年間区政革新に力をつくす」などと書いています。変節の事実を隠蔽(いんぺい)し、自分が初めから無所属の議員だったかのごとく詐称し、都革新の運動を簒奪(さんだつ)しているのです。
さらに「無所属区民派の立場」とし、「無所属の議員たちと手をつなぎ区民の利益のため連携してきた」などと書いています。「語るに落ちる」とはこの事です。新城が「手をつなぎ連携した」のは、三里塚で、沖縄で、その闘いのすべてから逃亡し、敵対してきた者たちではないですか。結柴・新城一派の敵対を断じて粉砕しなければならないと思います。
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週刊『前進』(2451号6面4)(2010/08/16 )
日程 全学連第71回定期全国大会
9月9日(木)〜10日(金)
東京・文京区民センター
地下鉄大江戸線・三田線春日駅、丸の内線・南北線後楽園駅、JR水道橋駅/文京区本郷4-15-14
参加費/1000円(資料代など。宿泊費は除く)
連絡先/電話 050−3036−6464
mail cn001@zengakuren.jp http://www.zengakuren.jp/
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