ZENSHIN 2008/09/29(No2361 p06)
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週刊『前進』(2361号1面1)(2008/09/29 )
10・5三里塚大闘争で農地死守を
11・2集会1万人結集の力で危機の麻生政権を打ち倒そう
「解雇撤回」貫き国鉄闘争勝利へ
核空母の配備に反撃 米海軍の空母ジョージ・ワシントンの入港=横須賀母港化に抗議し5千人が怒りのデモ(9月25日夕 米海軍横須賀基地正面ゲート前)=記事5面
世界金融大恐慌はますます激化している。リーマン・ブラザーズの破綻から1週間で、アメリカの証券業界は大手4社が消滅するか業態を変換した。米帝の金融システムが総崩壊に直面し、ドルの大暴落が切迫している。資本主義の命脈は尽きた。今やプロレタリア世界革命だけが労働者人民の未来を開く時が来た。資本家階級の支配を根底から打ち倒す闘いに打って出よう。4者・4団体路線と10・24集会による国鉄闘争の幕引き策動を粉砕し、解雇撤回と民営化絶対反対を貫く動労千葉とともに、今こそ労働運動の力で革命を! 11・2労働者集会をその突破口とするために1カ月間を全力で闘おう。
資本主義の命脈は尽きた!
リーマン・ブラザーズの破綻から4日後の9月19日、米政府は金融システム崩壊を防ごうと、巨額の公的資金を使った必死の恐慌対策に乗り出した。不良資産の買い取りに最大7000億j(約75兆円)、貯蓄型投信MMF(マネー・マーケット・ファンド)の保護に500億jを新たに投入するというのだ。
先の米住宅金融公社2社の救済資金2000億j、世界最大の保険会社AIG救済の850億jを加えると、公的資金の合計は実に1兆jを超える。これは米国防費をはるかに上回り、米国家予算2兆9000億jの約3分の1に相当する。
だがこの巨額の資金投入も、現在進行する金融大恐慌の前ではほんの一時しのぎにもならない。金融連鎖倒産はまだ始まったばかりだ。来年3月には米最大の銀行、シティバンクが破産するとさえ言われている。いくら公的資金を投入しても追いつかない。逆にそれは致命的な財政赤字をつくりだし、ドル大暴落への引き金を引くのだ。
9月18日には、FRBや日銀、欧州中央銀行、イングランド銀行など日米欧の主要な6中央銀行が連携し、短期金融市場に大量のドルを供給するという異例の措置にも踏み込んだ。信用の急激な収縮により、世界の銀行間の資金のやりとりがストップするという非常事態に直面したためだ。イギリスでも住宅融資最大手HBOSがロイズTSBに救済合併されるなど、金融機関の破綻の波は全世界を覆っている。
世界金融大恐慌の爆発に伴い、実体経済の急降下にもますます拍車がかかっている。米に続いて中国経済のバブルも今や完全に崩壊した。株価の極端な乱高下の中で、行き先を失った余剰マネーが再び原油・商品市場に向かう可能性さえある。ドルの暴落は、ドルを基軸通貨としてきた世界経済の最終的な分裂、大崩壊に直結するのだ。
米帝はこの現実の前に震え上がっている。ポールソン米財務長官はブッシュに「1930年代の大恐慌になすすべを知らなかったフーバー政権の二の舞になる」とオルグして、その危機感をあらわにした。米帝だけではない。全世界のブルジョアジーが今や、破滅の恐怖に襲われている。
とりわけ日帝の恐怖は最も深い。ドルが大暴落し、ドル体制が崩壊すれば、ドルの世界支配に依存してきた日本経済は一瞬にして吹き飛ぶのだ。三菱UFJがモルガン・スタンレーの筆頭株主になるなど、日本の金融資本の米金融市場への参入も、その背景にあるのは本質的にドル崩壊への恐怖だ。だがそれは巨大な出資が瞬時に「紙くず」と化す破綻リスクを抱え込むことを意味する。
今起きているのはもはや、1929年世界大恐慌の再来どころの話ではない。資本主義というシステムそのものの全面的な破産だ。数世紀にわたる資本主義の歴史が、帝国主義段階への移行と20世紀の2度の世界戦争を経て、新自由主義という最末期の状態に行きついた。そして、もはや社会を社会として成り立たせることもできなくなって、完全に命脈が尽きたということである。
「労働者に権力を明け渡せ」
この情勢への回答はただひとつだ。「資本家階級は全員直ちに支配の座から降りろ、労働者階級に今すぐ全権力を明け渡せ!」ということだ。
資本家階級とその政府こそが今日の危機をつくり出した元凶だ。新自由主義の民営化と規制緩和のもとでブルジョアジー全体が、もうけるためには何をやっても許されると、実体経済の3・4倍ものマネー経済・投機経済にのめりこみ、世界中にすさまじい貧富の差と社会的荒廃をもたらした。そのあげくに大破産し、労働者に極限的な犠牲を押し付けて生き延びようと躍起になっている。こいつらを即刻、全員打倒しなかったら、よりすさまじい貧困と格差と戦争の地獄が労働者階級人民を襲う。
実際に、巨額の公的資金投入の行き着く先は大増税だ。一握りの金融資本・大独占資本の救済のために人民の生活すべてを破産させてかまわないとする攻撃である。実際に米政府が議会に提出した金融救済法案は恐るべきものだ。財務長官に完全な独裁権を与えて国家資金(労働者人民の血税だ)を自由かつ無制限に使わせ、議会も裁判所も一切口出しできない。どんな国でも少なくとも形式上は公的資金の横領・背任を防ぐ仕組みがあるが、それをも完全に取り払ってしまっている。
さらには、労働者へのリストラ・首切り、大幅賃下げの嵐だ。すでに米でも欧州でも、新たな首切り攻撃がどんどん始まっている。これは全世界の労働者を強労働・強搾取と貧困の一層の地獄にたたき落とす攻撃だ。しかしそれは、今や世界各地での怒りのゼネスト、暴動、反乱の炎にますます油を注いでいる。
日本では、9月22日、麻生太郎が福田に代わって自民党総裁となり、24日に首相に就任した。日本経団連会長・御手洗は消費大増税、公務員200万人の首切りを始めとする民営化攻撃の全面貫徹、社会保障制度の解体や、インド洋派兵の継続をテコとする戦争・改憲攻撃の推進などを露骨に要求しているが、日帝政治支配の絶望的危機の前に立ち往生している。
今や麻生・自民党と日帝ブルジョアジーは小沢・民主党も含めて、解散・総選挙とそれに伴う政界再編に未曽有の政治危機の打開をかけて必死になっている。
だが選挙で何かが変わると思わせてきたペテンと幻想は、もうとっくに寿命が尽きている。労働者階級の怒りにはすでに火がついている。自民党支配とブルジョア独裁の崩壊のもとで、総選挙の結果がどうなろうが、階級対立の一層の激化と非和解化は不可避だ。一切はブルジョアジーとプロレタリアートの2大階級の真っ向からの激突によって決まる時代が、もう始まっているのだ。
日帝は本当に国際帝国主義の「最弱の環」だ。現在の日帝の労働者支配は、民主党・連合を始め体制内の野党や労働運動指導部が、現場労働者の資本・権力への怒りの反乱を暴力的に抑え込むことでかろうじて維持されているにすぎない。この抑圧装置をぶっとばし、2000万青年労働者を先頭とする全労働者の怒りとエネルギーを全面的に解き放って闘うならば、日帝は倒せるのだ。
「労働者は闘っても勝てない」「国や企業がつぶれたら元も子もなくなる」という、体制内労働運動の度し難い敗北主義と帝国主義への屈服の思想を、今こそ粉砕しよう。資本家と労働者は非和解だ。そして団結した労働者にはこの社会を根底から変革し革命する力がある! 一握りの大資本家が生き残るために労働者を犠牲にするこんな国家や社会は、もう一刻も早く打ち倒そう。
4者・4団体路線と対決し
現在の階級闘争の最大の激突点は国鉄労働運動だ。国鉄分割・民営化は日帝の新自由主義と大民営化攻撃の出発点であった。この国鉄闘争をめぐって今、民営化絶対反対と解雇撤回を断固貫き、職場にJR体制打倒に向けた不抜の団結を形成して闘うのか、それとも解雇撤回を投げ捨て、民営化攻撃を容認し、1047名闘争を最終的に解体して国労の解散・連合化への道を進むのか――この重要で決定的な分岐と対立が激化している。
前者は動労千葉とともに闘う道であり、後者は4者・4団体路線による裏切りの道だ。この対立と分岐を徹底的に推し進め、4者・4団体路線を粉砕し、それが闘いを前進させることを確信して、動労千葉を先頭とする第2次国鉄決戦の大爆発へ突き進もう。
動労千葉に敵対し国鉄闘争の幕を引く10・24集会を許さず、11・2労働者集会への1万人大結集を実現しよう。11・2の階級的な力で、危機と反動の麻生政権を打倒し、「生きさせろ!」のゼネストへ攻め上ろう。
10・5三里塚現地闘争を大爆発させ、労農同盟の発展と農地死守の勝利を開き、11・2に向けたうねりをつくり出そう。
検証を拒否する仲戸川裁判長許さない 9月25日、天神峰現闘本部裁判に先立ち三里塚反対同盟と労働者・学生90人が千葉市内をデモ。裁判では反対同盟の太郎良陽一さんの不当逮捕を弾劾し建物検証を拒否する千葉地裁・仲戸川裁判長を徹底追及した(詳報次号)
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週刊『前進』(2361号1面2)(2008/09/29 )
農民圧殺に全国の怒りを
10・5三里塚へ萩原進さんが訴え
デモの先頭に立つ市東孝雄さん【左】と萩原進さん(9月25日 千葉市内)
目前に迫る10・5三里塚全国総決起集会の大爆発へ、反対同盟事務局次長・萩原進さんが熱烈なアピールを発しました。(編集局)
新自由主義という名の労働者・農民圧殺攻撃を粉砕するために、10・5三里塚への総決起を全力で訴えたい。
「自由化」が叫ばれている航空・空港政策の分野で、「成田パッシング(素通り)」と言われるほど成田空港の地盤沈下が深刻だ。羽田の第4の滑走路が2010年に供用開始になるため、「需要を取られる」と大騒ぎしている。すでに現在、成田はハブ(中心)空港の位置を韓国の仁川空港に奪われている。われわれの43年の闘いが、日帝の航空政策に打撃を与えてきた結果だ。
安倍前政権によって「アジア・ゲートウェイ」という侵略構想が出された。そこには、FTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)締結のために、航空自由化と空路の充実、空港容量の拡大を行うと書いてあるが、三里塚はこれに断固立ちはだかっている。だから、三里塚農民への生活破壊の攻撃は半端じゃない。ただでさえ頭上40bにジェット機を平気で飛ばす騒音地獄。さらに今、東峰部落を東西に分断し、一部を空港の中に取り込む新誘導路建設工事が強行されている。「2009年10月末」と勝手に決めた工事期限に向けて攻撃が強まっている。「北延伸」攻撃も単に北に延ばすだけでなく、反対同盟をつぶし、東峰部落の住民を追い出して南にも延ばして3800bの巨大滑走路づくりを狙っているのだ。
「次の総選挙は自民党か民主党か」と騒がれているが、だまされてはいけない。どちらがなっても改憲・戦争を進め強権的に人民を支配する政権になるしかない。それが貫けなければ、福田みたいに動揺して倒れてしまうわけだ。
アメリカでは金融第4位のリーマン・ブラザーズが破綻した。1929年恐慌以上の資本主義の歴史的な危機だ。
一方で朝鮮半島の情勢も緊迫しており、4000b級の滑走路を持つ成田の軍事空港化が一層狙われている。
農業をめぐる状況もひどくなる一方だ。汚染米の流出被害は拡大するばかりだ。業者の不正、農水省との癒着、検査の怠慢……だが、そもそも何千`も離れた中国から農薬つきの米をなぜ輸入しなきゃならないのか。食の問題がこれほどないがしろにされた時があっただろうか。農業を守るべき農水省が農業を破壊するようなことをやっているのだ。
10月にも空港会社は市東孝雄さんに対し、「賃貸借契約の期限が来たから明け渡せ」と提訴を行おうとしている。土地の特定が根本からデタラメのままに。この農民殺しに対しともに心から怒って立ち上がってほしい。
労働者人民の結集した数の力が今、本当に必要だ! そして援農、交流会、現地調査、裁判傍聴などの活動を積み重ね、あらゆる闘う人びとを結集し、市東さんの農地を強奪するたくらみを阻止する陣形をつくらなければならない。
動労千葉と反対同盟が築いてきた労農連帯の力を発展させ、世界を変える闘いを三里塚から始めよう。全力で10・5に駆けつけることを、声を大にして呼びかけます。
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週刊『前進』(2361号1面3)(2008/09/29 )
日程 10・5全国総決起集会
暫定滑走路北延伸阻止 市東さんの農地を守ろう
憲法改悪絶対反対 成田を軍事基地にするな
10・5全国総決起集会
10月5日(日)正午成田市東峰 反対同盟員所有地
会場への行き方 JR・京成成田駅からタクシーで東峰十字路まで2500円
車は成田インターから国道295号→小見川県道→東峰十字路
主催/三里塚芝山連合空港反対同盟
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週刊『前進』(2361号2面1)(2008/09/29 )
あらゆる職場と街頭で11・2労働者集会へ結集訴えよう
橋下打倒の大阪決戦を闘い11月集会に1万人集めたい
関西の教育労働者は訴える
最末期帝国主義の新自由主義攻撃は、全世界で労働者の嵐のようなストライキ、デモ、食糧暴動を生み出している。世界は革命情勢だ。福田は労働者階級の怒りによって打倒された。だが、こんなもんじゃまだ怒りはおさまらない! 資本家がもうけるために、汚染米を学校給食で子どもたちにまで食べさせる――それを推進したのが政府・農水省だ。農水相・太田が辞任したら済む問題じゃない! こんな腐りきった資本主義は政府もろとも打倒してやる。
道州制導入を狙う教育非常事態宣言
日帝ブルジョアジーは、危機突破のすべてをかけて道州制導入−公務員200万人首切り(2人に1人!)に踏み出した。道州制にすることで地方自治そのものを解体し、戦後労働運動の軸になってきた自治労・日教組を解体しようとしている。それは、労働者の団結を何よりも恐れる日帝による、労働組合と労働運動の根絶攻撃であり、労働者階級全体に対する激しい新自由主義の攻撃だ。
大阪府知事・橋下は、全国に先駆けて道州制を導入すると宣言し、この攻撃の最先頭に立っている。9月5日の「教育非常事態宣言」は、道州制攻撃そのものだ。
橋下は、大阪の教育には課題が多いとして、「教育非常事態宣言」を発し、今後の取り組みとして、「@学力向上策を徹底する、A家庭や地域も教育に積極的な責任を持つ、B指導力のない教員への分限免職処分を厳格に適用する、C教員が子どもや保護者をきちんと注意できる環境をつくる」の4点をあげた。
「学力向上」という保護者が飛びつきそうな言葉をもって、教育労働者同士、教育労働者と保護者・労働者、子どもたち同士を分断し、競争に駆り立てる。なによりも教育労働者の団結破壊であり、教職員組合解体の攻撃だ。
さらに、現在の教育委員会制度そのものを解体して、「夜スペ」で有名になったリクルート出身の民間人校長・藤原をブレーンに招き、首長直轄の教育支配をつくりあげようとしている。PTAも含めて、地域のあり方そのもの、今までの共同体的あり方を最終的に解体する。そして、教育内容は国家的に統制する一方、教育においても究極の民営化を進める道州制を導入する攻撃だ。
橋下の「教育非常事態宣言」は、労働者階級、とりわけ教育労働者への挑戦状だ。私たちは、橋下の攻撃との激突の中から教育労働者の強固な団結をつくり出し、青年教育労働者を獲得する。11・2全国労働者集会の1万人結集に全力をあげ、「生きさせろ! 賃上げゼネスト」に攻めのぼる。
大幅賃下げ、「ダメ教員」の扇動許さぬ
橋下は、大阪府の全国学力テストの結果が2年連続で下位だったことを口実にして、「ダメ教員に去ってもらうため、分限免職は厳格に適用する」「集団生活が成り立たないのは、教師が怒れなくなり体罰がなくなったからだ」「全国学力テストを公表しないと予算をつけない」など、言いたい放題のデマ扇動をしている。
ふざけるな! 何でも教育労働者の責任にするな! 教育労働者が命を削る思いで毎日働いているから学校は回っているんだ! かけがえのない仲間の誰一人に対しても「ダメ教員・不適格教員」などと言わせない。分限免職・解雇など、させるものか!
低賃金・長時間労働でいつ首になるかわからない不安定雇用。資本主義そのものが破産しているのに、勉強して頑張ったからって未来があるわけじゃない! 競争に追い立て、全国学力テストで上位になったら、子どもたちの未来が開かれるのか!
希望は、労働者が団結して、腐りきった資本主義を倒すことにある。
自己申告票を不提出しよう
橋下行革によって8月からの賃金は、今までより4万円も下がった(50代教員)。これで3年間も我慢できるか! その先にあるのはさらなる賃下げだ。すでに11年間「財政再建」によって、一人あたりの生涯賃金が1500万円奪い取られてきた。その上、今回の賃金カットだ。
さらに、一緒に働く非常勤労働者の首切り、評価制度による一時金や賃金昇級の格差付け、評価制度の自己申告票を出さないだけで1回目C評価、2回目D評価相当となり、賃金が下がる――などの攻撃が続いている。
「指導改善研修−免許更新制」と「不適格教員・D評価は分限免職」という攻撃によって、教育労働者は有期雇用にされ、いつ首を切られるか分からない不安定雇用となった。200万公務員労働者の首切りは教育労働者にかけられた攻撃でもある。
アメリカでは「落ちこぼれ防止法」によって全国学力テストの成績で学校をランク付けし、それによって教員の評価も決める。基準点未満が続いた学校への公的資金は引き揚げられ民営化される。教育労働者は首を切られ、より低賃金・劣悪な労働条件でしか雇用されない。
橋下「教育改革」は、全国学力テストの市町村別データの公表や習熟度別授業など、競争と分断の教育だ。現在アメリカで進行している「戦争動員と競争−教育の民営化」そのものだ。
仲間の首切り絶対反対! 賃金を大幅に下げられた上、評価−能力給を認められるか。「自己申告票を不提出しよう!」と職場の仲間に呼びかけ、不提出を拡大し、評価制度を破産させてやろう。
処分攻撃と対決し来春不起立闘争へ
「日の丸・君が代」強制に従わない、評価制度の自己申告票を出さないなど、橋下「教育改革」に抵抗する教育労働者を狙い撃ちにし、見せしめ的に処分・解雇攻撃で脅すことで、教育労働者全体を従わせようとしている。評価制度は、自己申告票の不提出者の存在によって破綻し続けている。「日の丸・君が代」強制・愛国心教育攻撃は、どんなに脅しても従わない労働者が一人でもいれば破綻するのだ。
橋下知事のもと、今年の入学式で、大阪府では初めて「国歌斉唱の際、起立すること」という職務命令が、門真市の二つの中学校で出された。徴兵制・核武装論者の橋下の登場で、大阪の「日の丸・君が代」強制をめぐる階級攻防は一変している。来春2〜3月の「君が代」不起立闘争は、職務命令−処分攻撃との激突となる。「日の丸・君が代」攻撃の本質を露わにする強制=処分攻撃と対決して、根津公子さんのように徹底非妥協で闘えば、教育労働者の根底的怒りを引き出し、橋下打倒の労働者の怒りと結びつくことができる。それは青年労働者の怒りと必ず結びつく。職務命令−処分攻撃をチャンスとして、不起立の拡大で職場の団結をつくりだし、橋下「教育改革」をガタガタにしよう。職場の仲間に「一緒に座ろう」と呼びかけ、不起立=40秒間のストライキからゼネストに攻めのぼろう。
連合執行部を倒しストライキやろう
現場労働者は本当に橋下の攻撃に怒っている。6月20日に豪雨の中を7千人が決起し、7月22日に猛暑の中を5千人が府労連闘争に決起したのは、橋下への怒りだ。多くの組合員は「ストライキをやって、橋下に一矢報いたい!」のだ。
にもかかわらず、大阪教組・連合執行部は、「今はストライキをやる時ではない」「議会に良識ある判断を」と言っている。橋下行革を推進する日教組推薦議員・民主党議員に何を託すというのか! その結果が、たったの0・5%削減緩和と、橋下の「ダメ教員はクビ」のデマ扇動だ。
世界は革命情勢だ。日本でも労働者の怒りが噴出し始めている。この時、「解雇撤回」を投げ捨て、国鉄闘争を解体し終わらせる動きが出ている。4者・4団体路線だ。大阪教組や日教組・連合執行部は4者・4団体路線を推進している。「労働者は22年間も闘っても勝てない」と敗北主義をまき散らし、労働者の怒りを抑えつけ、組合の団結を破壊しているのだ。資本・政府・橋下の手先となった連合執行部を打倒し、現場からストライキを組織しよう。
新自由主義と闘う国際連帯打ち固めよう
UTLA(ロサンゼルス統一教組)とCAMS(校内の軍国主義に反対する連合)の指導者であるアーリーン・イノウエさんは動労千葉との国際連帯闘争を通じて、「教え子を戦場に送らない」共通の闘いとして「日の丸・君が代」反対闘争に共感した。そして、今年の11・2全国労働者集会へのUTLAの参加を組織しようとしている。
アメリカ、韓国、橋下の「教育改革」は、まったく同じ新自由主義攻撃だ。新自由主義は、世界中で労働者、子どもたちを競争に追い立て極限的に分断し、生活をとことん破壊している。労働者が国境を越えて、団結して「人らしく生きさせろ!」と立ち上がったら、新自由主義は破綻する。橋下も打倒できるのだ。
動労千葉と世界の闘い、不起立闘争とアメリカの教育労働者の闘いがつながり、世界革命を戦取する労働運動の胎動が始まっている。だから、11月国際連帯の労働者集会になんとしても1万人集めたい。全力で1万人結集に向かって職場から闘いをつくろう。
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週刊『前進』(2361号2面2)(2008/09/29 )
11・2集会第2回実行委
スローガンを決定
“1万人結集へ全力を”
11・2全国労働者集会の第2回実行委が9月21日、都内で開かれた。1万人大結集をめざして約150人が国鉄闘争を中心に熱気あふれる討論を行い、以下の集会スローガンが決定された。(編集局)
◎労働者の団結で、民営化・規制緩和・労組破壊攻撃をはね返そう! 倒産・解雇・賃下げ・雇用破壊を許すな! 09春闘勝利・大幅賃上げ獲得! 非正規職―派遣奴隷労働撤廃! 労働法制、社会保障制度の解体、大増税を許すな! 怒りのストライキで、貧困と「格差」を強制する資本家たちの支配を倒そう!
◎労働者の団結で、国鉄1047名の解雇撤回をかちとろう! 動労千葉を排除し、解雇撤回を引き下げた4者4団体による政治決着路線反対! 中曽根による国家的不当労働行為発言を弾劾し、鉄建公団訴訟に勝利しよう! 5・27国労臨大闘争弾圧粉砕! JR尼崎事故を二度と許すな! 動労千葉の反合・運転保安闘争と連帯して闘おう!
◎労働者の団結で、職場・地域から闘う労働組合をつくりだそう!
郵政民営化絶対反対!
社会保険庁の解体阻止!
公務員労働者への民営化・200万人首切り攻撃絶対反対! 自治労・日教組バッシングを許すな! 「日の丸・君が代」不起立の闘いを全国に広げ、根津さん・河原井さんの解雇を阻止しよう!
◎全労働者の団結で、憲法改悪を阻止しよう! 裁判員制度をつぶそう!
◎全労働者の団結で、戦争への道を止めよう! 給油新法・自衛隊派兵恒久法の制定を阻止しよう! 自衛隊はイラクからただちに撤退せよ! 沖縄の怒りに続こう!
教科書検定意見を撤回せよ! すべての基地撤去! 日米安保軍事同盟を打ち砕こう! 戦争協力拒否の闘いを職場からつくりあげよう!
◎全労働者の団結で、連帯労組関西生コン支部への不当弾圧をはね返そう! 団結権・団体交渉権・団体行動権を守りぬき、労働運動・反戦運動への治安弾圧攻撃をはね返そう! 法政大学での学生弾圧を許すな! 共謀罪新設を阻止しよう!
◎全労働者の団結で、国家主義・排外主義と対決し、国境を越えた労働者の共同闘争を発展させよう! 万国の労働者の団結で、新自由主義攻撃をはね返そう!
◎全労働者の団結で、改憲と戦争に突き進む反動自公政権を打倒しよう! 社会を動かしているのは労働者だ! 労働運動の力で世の中を変えよう!
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週刊『前進』(2361号2面3)(2008/09/29 )
11月1万人結集をかちとろう@
労働者こそ社会の主人公 民間労働者 矢上隆一
青年労働者のみなさん! マルクス主義青年労働者同盟(マル青労同)とともに11・2労働者集会1万人結集を実現しましょう。腐りきった資本主義を倒すために今こそ立ち上がる時です。今号からマル青労同の青年労働者の訴えを連載します。(聞き手・編集局)
マル青労同は「労働運動の力で革命をやろう」と呼びかけています。
今、革命をやるチャンスが到来しています。世界金融大恐慌で資本主義はボロボロです。「生きさせろ」と労働者の怒りも全世界で爆発しています。
資本主義社会である限り、労働者が社会の主人公になることはありません。労働者は、簡単に首を切られリストラされ、本当に資本家がいいように使われる奴隷みたいにされています。資本家は、「労働者に能力がないからだ」と、あたかも労働者が悪いかのように言う。でも実際はそうじゃない。
労働者階級は資本家階級を倒し社会の主人公になれる力を持っているんです。労働者は資本家に食わせてもらっているんじゃない。社会の生産をすべて担っているのは労働者階級なんです。電車を動かし、郵便物を配達し、食品を製造する……。実際は、労働者が資本家を食わせてやっている。だから、労働者を低賃金でこき使い、食わせられないような資本家階級は俺たち労働者がとってかわってやるということなんです。
体制内派ぶっとばす
労働組合は、この労働者のもっている力を解放する労働者の団結体です。階級対立をなくすための社会転覆を準備するのが労働組合です。マル青労同がめざす労働運動というのは、資本家階級と労働者階級がいて、非和解的な階級対立があることをはっきりさせて、その階級対立をなくす労働運動なんです。
動労千葉と、連合や全労連という大きな労働組合の指導部の違いは、この労働組合観にあります。体制内労組幹部は「労働者は資本家に食わせてもらっている」「企業あっての労働者だ」と資本家と同じことを言い、労働者の資本への怒りを徹底的に抑圧している。こういう腐った労組指導部をぶっとばし、俺たち自身の労働組合をつくり、労働者の誇りを取り戻す、これがマル青労同の闘いなんです。
青年部にマル青労同を
僕自身、これをはっきりつかんだのが6・29サミット粉砕の渋谷デモでした。あのデモでは、隣の労働者と固くスクラムを組んで、みんなが逮捕覚悟で国家権力・機動隊をぶっとばした。そして街行く労働者の怒りとひとつになった。その闘いが世界中に発信されたわけです。
本当に世界の労働者とひとつになったと実感しました。この団結があれば絶対に革命できる、労働者は資本家を倒し社会を運営していくことができると確信しました。ものすごい労働者の団結力を発揮した。この団結を職場に広げたいと強く思うようになりました。
そこで今、青年部をつくり組合を変え、資本と徹底的に闘っていこうと思い、実践を開始しました。労働条件の中にとじこもった活動じゃなくて、2000万青年労働者の怒りと本当に結びつく組織として闘っていけるようなものにしたいというのが青年部のイメージですね。
そのためにも、今の新自由主義攻撃の出発点ともなった国鉄分割・民営化攻撃を打ち破っている1047名闘争を絶対に勝利させたい。うちの組合も国鉄闘争支援陣形です。解雇撤回の原則を投げ捨て動労千葉を排除する4者・4団体路線は絶対に許せない。これは日本の労働運動全体の問題だから、彼らが主催する10・24集会ではなく、11・2集会に全力で組織したい。
今、青年部の軸になるメンバーを固め始めています。その青年層は自主的にどんどん動き始めています。ビラを使い、周りをオルグして何人か組織したりもしている。
この青年部の仲間を中心に11月労働者集会1万人結集を絶対かちとりたい。
(写真 自動車工場で働く労働者)
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週刊『前進』(2361号2面4)(2008/09/29 )
9・6〜9・19
御手洗が給油新法延長を要求
●橋下大阪府知事が職員の仕事ぶりを隠し撮り 大阪府の橋下知事は廃止方針を打ち出している府立国際児童文学館の館内の様子を調べるため、職員に内緒で2日間にわたってビデオ撮影したことを明らかにした。(6日)
●教員の残業代、一律支給の見直しを提言 教員の残業代に相当する「教職調整額」のあり方を議論していた文科省の有識者会議は、本給の4%を一律で支給している現行制度を見直し、勤務実態に応じた「時間外勤務手当」の導入を検討するよう提言した。さらに、夏休みなど長期休業中と通常学期中の給与に差をつける「変形労働時間制」の検討も求めた。(8日)
●御手洗経団連会長「新テロ特措法改正案を断固支持」 日本経団連の御手洗会長は記者会見で自民党総裁選について注文。(8日)=要旨別掲
●外国人労働者33万8千人 厚労省発表の「外国人雇用状況の届出状況」によると08年6月末時点で雇用されている外国人労働者は33万8813人。そのうち労働者派遣・請負業で働く者の割合は35.6%となっている。(8日)
●「生活苦しい」57% 厚労省は07年の国民生活基礎調査の結果を発表。生活が「大変苦しい」または「やや苦しい」と答えた世帯の割合は57.2%で、母子世帯では85.1%と高い。(9日)
●「名ばかり管理職」に厚労省が判断基準 厚労省は「名ばかり管理職」問題で、管理監督者にあたるかどうかの具体的な判断基準を示す通達を出した。だが関係する労働組合は、「『指導強化』とは名ばかり。これまでの法的要件を緩和する役割を果たす」と強く批判している。(9日)
●電力総連、原発の稼働率向上を求める 電力総連が10日まで定期大会。南雲会長は「地球温暖化対策に有効な手段の一つが原子力発電」と述べ、原発の稼働率の向上、増設、核燃料サイクル推進に取り組むと述べた。(9日)
●公務員のビラ配布に有罪判決 日本共産党機関紙の号外を警視庁職員官舎の集合ポストに投函(とうかん)したとして、国家公務員法(政治的行為の制限)違反の罪に問われた元厚労省職員の判決公判で、東京地裁は求刑どおり罰金10万円を言い渡した。(19日)
●年収200万円以下、2年連続1000万人超 国税庁が公表した07年分の民間給与実態統計調査によると、年収200万円以下の給与所得者の人数が昨年に続き1千万人を超えた。(19日)
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御手洗経団連会長の記者会見内容(要旨)
・新テロ対策特別措置法支持
「日本がテロとの戦いに毅然として立ち向かうことを強く支持する。新テロ特措法改正案を断固として支持する」「党利党略や、政局にもてあそばれるべきでない」(経団連が政治的なテーマで、ここまで考え方を鮮明にするのは異例)
・プライマリーバランス黒字化要求
「2011年度にプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化することは国際公約。絶対に守ってほしい」
(総裁選の過程で麻生新首相が、総合経済対策の策定時に黒字化目標の先送り論を公言したことに、くぎを刺したもの)
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週刊『前進』(2361号2面5)(2008/09/29 )
ゆうメイトがスト/広島
広島西郵便局のA君が、「雇い止め」=解雇の撤回を求めて9月16、24日にストライキを打ちぬいた。多くの仲間も激励に結集、局前を解放区と化した。写真は24日のスト=詳細次号
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週刊『前進』(2361号3面1)(2008/09/29 )
あらゆる職場と街頭で11・2労働者集会へ結集訴えよう
道州制−自治体丸ごと民営化絶対反対、公務員200万人首切り阻止、人事評価拒否
すべての怒りと闘いを11月へ
革共同自治体労働者委員会
すべての怒りを11・2労働者集会1万人結集へ結びつけよう。自治体労働者は秋季賃金闘争―現業統一闘争を「民営化絶対反対! 生きさせろの大幅賃上げゼネストを! 自治労本部打倒!」の旗を掲げて闘おう。世界金融大恐慌の本格的激化と世界戦争危機、国際プロレタリアートのストライキが逆巻く革命情勢の中で闘われる11・2労働者集会1万人組織化のために、闘う自治体労働者は何をすればよいのか。革共同自治体労働者委員会から訴える。
4者4団体路線粉砕しよう
世界金融大恐慌の爆発に全世界のブルジョアジーが震え上がっている。資本主義がついに崩壊する! いったんは想像を絶する階級戦争と侵略戦争が労働者階級に襲いかかる。アメリカの大企業中心の公式統計だけで08年は100万人の首切りだ。一方でイラク、アフガニスタンへの侵略戦争はさらに激化し、グルジアを火点に世界戦争危機が進行している。
しかし、資本主義の崩壊とは、労働者階級が社会の主人公として躍り出る革命情勢の到来を意味する。全世界の労働者のストライキ決起に続き、日本でも労働者人民の怒りが福田を打倒した。日帝は矛盾の噴出にのたうち回っている。階級意識の大流動は戦後革命期を上回りつつある。国家や資本主義への幻想は根本から壊れ始めている。
日本階級闘争―日本労働運動は、中曽根による新自由主義攻撃の突破口、国鉄分割・民営化攻撃から89年総評解散―連合結成以来の後退局面を一挙に跳ね返し、動労千葉のように闘って歴史的な総反攻を開始する大転回点を迎えた。
しかし、労働者階級こそ革命的階級であるというマルクス主義の立場に立てない日和見主義勢力は、帝国主義反動に総屈服し、社会排外主義に転落、動労千葉派への敵対と野合を急速に強めている。これら体制内派を圧倒し、革命情勢を革命に転化する決定的な日として11・2労働者集会1万人結集を実現しよう。
国鉄闘争巡る大流動・大再編
11・2労働者集会1万人結集をかちとるためにいかに闘うべきか。
第一に、4者・4団体路線を粉砕し、国鉄1047名闘争をめぐる大流動・大再編情勢に勝ちぬくことである。
国鉄1047名闘争の解体か大発展かの階級攻防が日本階級闘争の大再編情勢の最火点に押し上げられた。国労本部と一部闘争団指導部による4者・4団体路線は「労使関係の抜本的転換、連合との連携強化」を叫び、国鉄分割・民営化攻撃に最終的に屈服し、協力に転換する裏切り路線である。動労千葉を排除し、解雇撤回を投げ捨てて1047名闘争の幕引きを図り、連合への加盟を狙うものだ。国鉄分割・民営化反対闘争を敗北させることで自治労を始め全産別の数万、数十万の労組活動家の階級的心棒をたたき折り、階級総体を敗走に導く転向路線だ。
この4者・4団体路線との対決は、新自由主義攻撃、〈道州制―自治体民営化―200万公務員労働者首切り攻撃〉への全面屈服を許すのか否かをかけた階級決戦だ。
4者・4団体路線による解雇撤回の放棄、国労解散―連合化と国鉄闘争支援陣形・全労協などの解体・再編は、「自治労21世紀宣言」路線の物質化、すなわち2010年地公3単産組織統合による新たな公共サービス産別組織の発足、自治労(都市交、全水道)解散・解体の動きと完全に軌を一にしている。民営化への「対応」=協力を結節環に体制内労働組合運動総体が産業報国会化しようとしているのだ。
4者・4団体路線推進派の多くは、国労や都労連、日教組、自治労を先頭に戦後労働運動、総評労働運動の継承派を自負してきた勢力だ。ところが、そのことごとくが東京清掃の区移管=民営化や東交の民営化、区職(東京23区)の現業民営化など民営化攻撃にすでに屈服してきた。彼らはそれを合理化するために4者・4団体路線派に結集し、1047名闘争解体を推進しているのだ。〈道州制―国・自治体丸ごと民営化〉攻撃への屈服と国鉄1047名闘争解体とは表裏一体だ。
しかもそれは、連合―自治労本部の小沢民主党政権樹立という「権力闘争」の動きと連動している。革命情勢下にあって、労働組合をブルジョア独裁を本質とする階級支配の一角に組み込み、労働者階級の反乱―プロレタリア革命を圧殺する。それが〈連合―小沢民主党〉政権の本質的役割だ。
結局、一切の構図は、国鉄分割・民営化絶対反対、解雇撤回の原則を貫く動労千葉を先頭とする闘う労働運動か、国鉄分割・民営化反対と解雇撤回の旗を引き降ろして支配階級と一体化する労働運動解体派か、という対決構造となっている。
(写真 民営化絶対反対路線で闘う動労千葉派が力強く登場し本部を圧倒した8月自治労千葉大会)
橋下大阪府政打倒突破口に
第二に、だからこそ橋下大阪府政打倒の闘いを突破口に〈道州制―国・自治体丸ごと民営化粉砕・公務員200万首切り絶対反対・人事評価制度拒否〉の路線を打ち立て、革命的分岐をつくりだし、情勢の主導権を握ろう。この路線こそ自治労90万、すべての自治体労働者が真に団結することができる旗印である。
大再編―大党派闘争情勢に勝ちぬくため必要なことは、自治体戦線で闘う革命的共産主義者の戦闘意志を土台に階級的自治体労働運動を路線的に確立することである。
全国各地で闘われてきた職場闘争の実践がこの路線に魂を吹き込み、路線的確信となってきた。それは自治労千葉大会、橋下大阪府政打倒の闘いを突破口に一個の物質力となって自治労本部派の心臓を射抜き、打倒の恐怖を突きつけている。
公務員労働者200万人首切りが道州制―国・自治体丸ごと民営化攻撃として始まっている。その最先頭に立っているのが「大阪から自治体革命を」「大阪維新」を呼号する大阪府知事・橋下だ。橋下を下から支えているのが大阪府本部を筆頭とする自治労本部派だ。このことを職場での本部派執行部との激突をとおして明らかにした。この闘いの先頭に大阪を始めとした青年自治体労働者が立ち、階級的団結を強化・拡大している。全国の力で勝利し、全国に波及させよう。
日帝は、道州制導入―公務員労働者200万人首切り攻撃以外に延命策を持っていない。道州制とは既成の枠組みなどすべてをぶち壊して行われる「丸ごと民営化」だ。戦後的な地方自治を解体し、明治以来150年にわたる国家統治のあり方を根本からひっくり返す「究極の構造改革」だ。国鉄分割・民営化を突破口とする新自由主義攻撃、NPM(ニュー・パブリック・マネジメント)行革攻撃の集大成が道州制導入攻撃だ。麻生内閣は道州制導入を最大の政策に決めた。
現場の怒りを解き放とう!
この一方で現在、自治労本部の主導権を握っているのは、ブルジョア支配階級に身も心も移行した労働組合官僚どもだ。彼らは、03年に「自治労不祥事」を使った日帝の自治労解体・民営化攻撃に震え上がり、「自治体労働者の階級的使命」を削除し、資本・当局との対決を放棄した新綱領「21世紀宣言」を強行決定した。国鉄分割・民営化反対闘争を反動的に総括し、「国労のようになるな」と民営化攻撃に全面屈服・協力することを誓い、「21世紀宣言」でうたった2010年自治労解散―新たな産別組織結成(地公3単産組織統合批准)に全力を挙げてきた。それは、民主党への「政権交代」論、「質の高い公共サービス」「職の確立」などのイデオロギー攻撃で民営化推進を合理化し、自治体労働運動を現場レベルから変質させ、階級的要素を根絶する攻撃だった。
今や自治労本部とそれに追随する単組の本部派執行部の動きは、民営化攻撃の激しさに負けているというレベルを超えている。彼ら自らが〈攻めの民営化対応〉などと称して率先して当局に民営化方針を提言している。その連中が4者・4団体路線、10・24集会の先頭に立っているのだ。
そして、動労千葉のように民営化絶対反対、人事評価拒否・査定給絶対反対で闘って団結しようと訴えた組合員には、当局に対しては一切見せない「戦闘性」を発揮して処分や除名すら策動して襲いかかる。自治労千葉大会で示されたように本部は警察権力、公安警察の導入をためらわない。
しかし、「労働者階級の団結した力で、資本主義を根本からひっくり返そう、革命をやろう」というマルクス主義と階級的労働運動の立場に立つ指導部=共産主義者が「民営化絶対反対」路線を掲げて登場したならば、一見、資本・当局と労使協調派幹部が支配していたようにみえた職場に分岐が生まれ、現場に渦巻く激しい怒りが爆発的に解き放たれる。この間の職場闘争が実証していることだ。
本部派は、こうしたわれわれの闘いと、いまだ大会代議員レベルで3分の1を超える「反対派」がいる現状、つまり依然として現場にある戦闘力とが、ひとつに結びつくことを心底恐れている。
勝負の当面の決着点は11・2集会だ。11・2は、解雇撤回を投げ捨てた4者・4団体の屈服路線か、国鉄分割・民営化絶対反対を貫く1047名闘争の継続か、労働者階級をどちらの思想・路線が獲得するのか、歴史選択を迫る闘いだ。
われわれが激しい党派性=マルクス主義を貫いて闘うことこそ1万人結集の道だ。動労千葉派の全国1万人結集の中心実体を自治労の中につくりだすことは自治労本部打倒闘争そのものだ。階級的労働運動の白熱的実践は革命情勢を革命へ発展させる水路だ。11・2集会に職場から「民営化絶対反対! 自治労本部打倒!」の怒りに燃えた隊列を登場させよう。
青年労働者の組織化を軸に
第三に、一切の帰結は、青年自治体労働者の組織化を軸とした職場細胞―地区党、産別委員会の建設である。
一つに、勝利するためには産別の路線をつくり、その路線のもとに全国の同志が固くひとつになって団結していく闘いをやりぬくことだ。われわれは、屈服と裏切りを重ねる自治労本部派執行部に対して、全国で挑戦状をたたきつけてきた。彼ら民営化推進派を一個の”党派”として見据え、組織対組織の総力を挙げた闘いとして構えてきた。だからこそ路線とそのもとでの団結が決定的だ。
二つに、人生をかけて革命と路線を真正面から討論するオルグへの踏み込みの強化だ。われわれは、職場でひとりであっても、自らが怒りの先頭に立って民営化絶対反対の闘いを開始するところから闘いを始めた。この闘いは決定的な分岐をつくりだしてきた。それを今もうひとつ前に決定的に進めることだ。
オルグが足りない、まだまだ弱い。ひとりを獲得するために細胞、地区党、産別委員会、種々の闘争委員会が総力を挙げよう。職場での格闘が全労働者階級の獲得、党と産別委員会の団結、路線的な前進の道だ。それによって11・2集会への1万人結集も実現できる。
道州制―民営化―200万人首切り攻撃を粉砕し、大党派闘争に勝ちぬく数千・数万の職場細胞―地区党建設を軸に、全国単一の強大な産別委員会を建設しよう。
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週刊『前進』(2361号3面2)(2008/09/29 )
都労連賃金闘争
今年こそストやろう
現業賃金15%下げ許せぬ
都労連は9月19日、都庁前で08賃金闘争勝利・第2波総決起集会を開き、秋闘に突入した。今年こそストライキで石原都政と対決しよう。
都は9月12日の都労連との小委員会交渉の場で、現業職賃金の月額平均15%引き下げを提案した。国の現業系賃金より都は22%高いとか、現業労働は単純労働だとか、不当な「理由」を挙げて現業系賃金を下げようとしている。事務職の賃金表とは別個に新たに現業系賃金表を作り、露骨な差別賃金を導入しようとしている。絶対に許すことができない。
都の労働者の賃金は、石原都政10年の間に基本給が100万円以上削減され、諸手当もことごとく廃止されてきた。今や超勤や公休出勤をしなければ家計が成り立ない。その結果、病欠者が続出している。都バス運転手の賃金は一昨年、「民間に比べて高すぎる」として10%下げられた。
都人事委員会は人事院勧告に合わせて賃金据え置き勧告を出そうとしている。すでに、人事評価で良い評価が認定されなければ定期昇給がなく、試験を受けて合格しなければ昇級・昇進できず、賃金が上がらない仕組みになっている。わずかな昇給をめぐって同僚と競争し、蹴落とし合い、管理職をめざせ、ということだ。労働者を競争と分断にたたきこみ、団結を破壊する攻撃だ。
また都と人事委は教育労働者に対し、「主任教諭」新設に伴う給料表で分断を図り、小中高を一本化した給料表の導入で賃下げを狙っている。
道州制導入―公務員200万人首切りのために、人事評価と結びついた「分限(免職)に関する指針」が5月に都総務局から、7月に都教委から出された。
都労連の根幹を破壊する史上最大級の攻撃がかかっている。これと闘わずして屈服したら都労連の未来はない。現業職と事務職、公務員と民間、正規と非正規が固く団結し、一律大幅賃上げ要求を掲げてストライキで闘い、未来を切り開こう。「今年こそストライキで反撃を」というのが現場労働者、青年労働者の圧倒的な声だ。
世界中の労働者が「生きさせろ!」と賃上げストライキに決起している。ところが都労連・6単組執行部は「公務員バッシングが激しいから賃上げ要求もストライキもできない」と泣き言を並べて屈服している。しかしぐらぐらなのは支配階級の方だ。安倍、福田がぶっ飛び、石原も断崖(だんがい)絶壁に立っている。今ストライキをやれば必ず勝利できる。
都労連・6単組執行部は自治体民営化、公務員200万人首切り、人事評価・査定給の攻撃に屈服してきた。分限指針攻撃を大衆的に暴露し反撃する意志もない。それらを合理化するために今、国鉄闘争の幕引きを図る4者・4団体路線にくみし、10・24集会に動員しようとしている。
都労連執行部を現場の怒りで打倒し、ストライキをかちとり、11・2労働者集会に都労連労働者の大結集を実現しよう。
(写真 現業賃金15%下げ提案に怒り、ストライキを求める都労連の労働者【9月19日 都庁前】)
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週刊『前進』(2361号3面3)(2008/09/29 )
最初から危機に立つ麻生政権
労働者階級に権力よこせ
最初から結果の分かった総裁選に圧勝し、自民党新総裁となった麻生太郎が、9月24日の衆議院本会議で首相に選出され、麻生政権が成立した。しかし安倍、福田と2代続けて辞任に追い込まれた異常な事態が象徴する日帝の未曽有の体制的危機と自民党支配の崩壊を、麻生政権は絶対にのりきることができない。いや日帝の政治的危機はさらに激化し、階級情勢はいよいよ激突を深めていく。
安倍、福田と同様、麻生新政権を絶対的に規定しているものは、小泉政権の構造改革路線―新自由主義攻撃の破綻である。それが生み出した2000万青年労働者のワーキングプア化を先端とする、圧倒的な労働者階級人民の貧困と格差と「生きていけない」現実、それへの激しい怒りだ。それが麻生政権をも直撃する。しかも、自民党総裁選での大々的キャンペーンの思惑を無残に吹き飛ばした世界金融大恐慌の本格的爆発が、日帝と麻生政権を痛撃している。
最初からこうした絶望的な危機の上に立つ麻生は、それゆえに自公政権の枠内で「脱小泉改革」を標榜(ひょうぼう)し、一方ではペテン的に「基礎的財政収支の2011年度黒字化」の先送り、消費税率3年間据え置き、後期高齢者医療制度見直しなどを掲げ、他方では日米同盟の危機突破をかけて、インド洋での多国籍軍への無償給油活動の1年延長に全力を挙げようとしている。
日本経団連会長・御手洗は、日帝ブルジョアジーの階級利害をむき出しに、給油新法延長と、小泉改革の柱だった「基礎的財政収支の11年度黒字化」や「税・財政・社会保障制度の一体改革」、すなわち消費大増税、社会保障制度解体、公務員労働者への大リストラなどを露骨に要求している。
麻生自身は、朝鮮人強制連行・強制労働などで巨富を蓄えた九州の旧炭坑財閥の4代目で、イデオロギー的には「価値観外交」を叫び、「創氏改名は朝鮮人が願ったこと」などと公言してきた極右的政治家だ。この麻生にとって、そもそもまず近い将来、解散・総選挙にうって出ても、必ず勝利できる保証は何もない。また政権を継続できても、小泉改革の破産と労働者人民の怒りに痛撃されてグラグラになりながら、一方で戦争・改憲への策動を、他方では労働者への賃下げ・リストラ・首切りの攻撃を強めると同時に、「景気対策」「積極財政」の推進で、日帝の財政危機をさらに破滅的に拡大させることは不可避である。
しかしそれは、日帝の体制的危機と階級的激突をいよいよ激化させる。だが、今や連合と小沢・民主党が労働者階級の怒りと闘いを抑圧し、日帝の階級支配の最大の「安全弁」となっている。福田辞任情勢が示すことは、自民党支配・ブルジョア独裁の崩壊だ。だから今や自民党か民主党かなどではなく、労働者が団結し、プロレタリア革命に勝利し権力を取ることこそが問題となっているのだ。
11月労働者集会こそ、一切の体制内労働運動、国鉄闘争の4者・4団体路線を粉砕し、階級的労働運動の発展と革命勝利を開く決定的闘いだ。麻生政権打倒をもかけて1万人大結集を実現しよう。
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週刊『前進』(2361号3面4)(2008/09/29 )
労働者人民に毒食わせるのか
政府も「汚染米」の共犯者
汚染米の食用転売事件で24日に警察が家宅捜索を行った。マスコミは「消費者をかえりみない悪質な食品業者」と三笠フーズを責めているが、ほかの業者も同様の不正を行っていた。政府も同罪だ。「金もうけこそすべて」という新自由主義の攻撃が、こんな不正をはびこらせてきたのだ。
事件発覚直後、三笠フーズは労働者100人を一方的に解雇した。資本は不正行為でぼろもうけしたあげく、悪事がばれてピンチになれば、労働者の生活などお構いなしで首を切る――こんなことがどうして許せるだろうか。
三笠フーズは、政府が非食用に販売した事故米を1`9円程度で買い入れ、書類上で転売を繰り返し、焼酎メーカーや製粉会社、米穀業者に1`50〜160円で売っていた。汚染米は、病院や学校、保育園、高齢者施設などでも消費された。コンビニのおにぎり、せんべいにも使われた。資本家の金もうけのために、労働者人民はカビや残留農薬入りの汚染米を食べさせられていたのだ。
政府も共犯だ。だいたい非食用の汚染米をどうして食品業者に売るのか。事件発覚直後、太田農水相(当時)は、調べもせずに「人体に影響ないことは自信を持って申し上げられる」と業者をかばった。その後回収された米から基準値の2倍の農薬が検出された。
5年間に96回行われた立ち入り調査も、あらかじめ調査日を知らせ、調査時間はほんの数十分など、おざなりなものだった。
調査を行う農水省農政事務所の職員は公務員リストラの結果、10年前の約1万人から2300人に激減した。農政事務所の廃止すら検討されている。政府は職員に過重な負担と責任、労働を押しつけ、十分な立ち入り調査もできない体制にして、資本家のなりふり構わぬ金もうけを容認してきたのだ。農業・農民の切り捨てと公務員リストラ、食の安全の崩壊が一体で進行している。
問題の米は、高関税で外国産米の輸入を制限する代わりに、ミニマムアクセス(最低輸入量)米として政府がアメリカやタイ、中国などから買ったもの。保管中にカビが発生したり基準値を超える残留農薬が検出された米を「非食用」として売りに出したものだ。
政府は農家に減反を強制し、米価を崩壊させて農業・農民切り捨てを強めている。多くの農民が米作りだけでは生きていけない現実だ。秋田の農民は「年間の収入が80万円。肥料や除草剤の購入代金ですべて消えてしまう」「貯金を取り崩して食べるだけで精いっぱい」と苦しみを語っている(9月18日付東京新聞)。その対極で、資本家階級はこんなでたらめなやり方でもうけているのだ。
貧しい労働者階級を詐欺同然の手口で食い物にするサブプライムローンと同様に、”金もうけのためならば労働者階級に毒を食わせようが、首を飛ばそうが、構うものか”という、資本主義の裸の正体がむきだしになっている。こんな資本主義社会は絶対に打ち倒すしかない。11・2労働者集会で労働者の団結の底力を示そう。
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週刊『前進』(2361号4面1)(2008/09/29 )
全学連大会/革共同・木崎冴子同志の記念講演
“監獄大学”打ち破る法大決戦で革命の時代の最先端切り開こう
全学連第69回全国大会は多数の初参加者を結集してかちとられました(前号既報)。大会2日目(14日)に革共同の木崎冴子同志が行った記念講演を紹介します。(編集局)
学生が大学の主人公団結し闘えば勝てる
私はかつて法政大学において、全学連が日本共産党との1年余にわたる激しい激突にうちかって革命政権をうちたてた時代から、学生会館の建設、そして学生の全面自主管理をかちとる過程を闘ってきました。革命政権とは、全学連の合意・承認がないところでは、大学は一日も動かないということです。
当時、密集せる反動との激突の中で、学生会館を造ろうという大運動が起こり全面自主管理をかちとりました。密集せる大反動をうち破った力は、全面自主管理の一点での全学の決起と団結でした。文連、学団連、全サークルが夜間泊まり込み闘争に入り、55年館前広場で夜間の集会やデモを行う。深夜立ち入り禁止の中で機動隊が導入され、数波にわたって数百人の学生が逮捕されたこともありました。
しかし大学で学生が主人公として名乗りをあげて全学的に団結すれば、どんな当局や権力の反動もうち破れるということです。そしてこの学生会館が04年に破壊されて以降、今日にいたる非和解の激突に入っています。
今、東京拘置所で19人、富山拘置所で1人、計20人の学生革命家が不屈に闘っています。末期の末期に突入した日本のブルジョア政治支配を倒し、労働者階級とともに権力をとろうという思想とその不屈さが「罪」だとされています。そしてこの全学連大会の会場周辺には大量の公安警察が群がっています。本大会の過半を占める初参加の学生の仲間たちにとっては、ことごとくが衝撃的なことと思われます。
学生運動が労働者の決起の先端を開いた
なぜこういうことが起こるのか。大きくは、何人も否定しがたい革命情勢の象徴としてあるということです。そのうえで三つの事柄を明らかにしたいと思います。
一つは、日本帝国主義・資本主義の成立過程とその階級支配、そして学生運動の位置です。明治維新で日本資本主義が登場し、それが帝国主義の成立過程と重なった。そして1871年のパリコミューン。半年であれ、初めて労働者の権力がうちたてられる歴史的な事態と重なり合って日本の近現代史が始まりました。支配階級は絶えざるプロレタリア革命の恐怖のなかで、その圧殺を階級支配の核心に置きました。ヨーロッパ階級闘争の経験から、あらかじめプロレタリアートの危険性を予知していたわけです。実際、幕末以来の人民反乱のうねりの中から後発資本主義として出発したがゆえに、「血を滴らせながら生まれ出た資本主義」としての姿をあらわにしていました。
確かに、日本の労働者階級の闘いは強力でした。自由民権運動、秩父困民党蜂起、足尾銅山事件や労働組合結成など、連綿たる階級闘争の歴史が始まります。第2次世界大戦の戦前、戦中から戦後革命期へ、人民の闘いは一貫してプロレタリアートの革命性につき動かされてきました。
問題はマルクス・レーニン主義の党の不在であり、唯一の労働者階級の指導勢力が日本共産党スターリン主義だったことです。しかし1957年、ついにスターリン主義と決別し、反スターリン主義・革命的共産主義の運動が学生運動から登場し、60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争という戦後史に残る巨大な闘争が学生を先頭に闘われ、労働者階級全体にうねりをあげて広がりました。日本のプロレタリアートの革命的決起を主導し、闘いの先端を切り開いたのは学生運動でした。
プロレタリア階級闘争と学生運動について、1917年ロシア革命を勝利に導いたレーニンは、08年に「学生運動と今日の政治情勢」という提起を行っています。05年革命の時に、大学の自治が学生たちに約束されましたが、05年革命の後の超反動期、ストルイピン反動によって自治が奪われ、08年にペテルブルク大学の学生がストライキを宣言し、全国の大学にストを呼びかけました。
この時、社会民主労働党の学生グループはいかなる態度をとるのか。学園主義的でプロレタリア的でないから統一して闘えないという当時の召還主義的な潮流に対して、レーニンは「その態度は間違いだ。05年革命後の超反動期に学生が学園的テーマであれ闘いを開始したことは、プロレタリアの闘いが勃興する兆候だ。積極的に加わり、革命的スローガンで宣伝・扇動し、組織づくりに全力をあげるべきだ」と訴えました。
そして「学園闘争は政治闘争の始まりである。小さな学園紛争の小さな始まりでも偉大な発端である。必ず偉大な続きがあるだろう」と言っています。監獄のような大学から学生が決起することは、階級全体の決起へ必ず発展するということです。これは幾度にもわたる歴史が示しているとおりです。
増田体制は「教育」という階級支配の道具
二つは、法大・増田体制をどう考えるか。学生88人の逮捕―22人起訴という現実をとおして、マルクス主義的に明確にさせたいと思います。
貧困ビジネスのトップに立つ増田は、5・28〜29で38人の学生を権力に売った直後の商業新聞で、とんでもないことを言っています。「大学は自由で何でもできる。自分がやりたい課題を、教員や様々な施設を利用して追究でき、社会に出て役に立つことも学べる」。
このウソとペテンは現実によって暴かれていますが、マルクス主義的にもはっきりさせたいと思います。
マルクスは『共産党宣言』で「学問とは、教育とは、階級支配の道具である」と看破しています。ブルジョア社会の上部構造は、ブルジョア的私有財産に規定された階級性に貫かれており、プロレタリアートにとって敵対的な存在だということです。プロレタリアートはすべての上部構造を粉砕しなければ身を起こすこともできません。
教育は、その基礎をなす社会的諸関係の枠内で、その諸関係に規定されて行われています。マルクスが『ドイツ・イデオロギー』や『共産党宣言』で強調したことは、支配階級の思想が社会の支配的イデオロギーになっており、被支配階級、プロレタリアートにとって、時代の思想は抑圧的、暴力的で、虚偽であるということです。
階級支配は賃労働と資本の関係そのものですが、ブルジョアジーとプロレタリアートが非和解的関係にあるという事実は、イデオロギーにおいても同じなのです。
今少し、マルクス・エンゲルスが『フォイエルバッハ論』や『反デューリング論』で言っていることから引用しますが、哲学・イデオロギーは二つの潮流の対立・激突の歴史でした。唯物論と観念論の対立であり、プロレタリアートの思想以外はすべて観念論なのです。ブルジョアジーの哲学・イデオロギーはすべて観念論だということです。なぜか?
階級が発生し、ブルジョアジーは生産関係から外れ、すべての生産物は労働者が生み出している。しかし労働者は奴隷となり、ブルジョアジーが生産物を独占して主人公になっている。この根源での転倒が生存の不安をもたらすわけです。それが哲学の問いになり、観念論が生まれた。哲学はギリシャ哲学の時代から、「汝(なんじ)、自己を知れ」「真理とは何か」が基本テーマです。それは生産関係から切り離された支配階級と小ブルジョアの生存の不安を表現したものでしかないのです。
プロレタリアートにとって真理とは、生産と労働の現場、革命的実践そのものにある。だから自らが何者なのかの問いかけと、真理とは何かの問いかけは一体で、すき間がありません。ブルジョアジーは支配階級にはなったが、真理と生存と社会への不安を抱えこんでいる。これが大学や学問を起こすブルジョアジーの動機なのです。階級支配の不安から、手練手管で真理とか科学を言い立てる。こうした根源的不安を、最末期帝国主義―新自由主義は、いま法大を監獄化し国家暴力をあらわにして表現しているのです。
増田は、かつてマルクス主義経済学を専攻し、70年闘争で学生全体をのみ尽くした革命的決起の洗礼を受けています。だから徹底的に支配階級の側に階級移行して、ペテンと虚偽で延命しようとしています。20人の学生たちのイデオロギーと実践の確信、満身の勝利感から逃げ回ることを許さず、法廷にもひきずり出すことです。学生の力で増田の正体を暴き、法大の全学的決起をつくり出しましょう。
ブルジョア独裁が崩壊し革命情勢到来
三つは、革命情勢の到来です。
革命情勢について、レーニンは、以下のことを強調しています。@古い支配の方法は崩壊し、新しい支配の方法は確立されていない、A誰もが現状の変革を望んでいる、というものです。
安倍に続いて福田が政権を投げ出す日本の現状は革命情勢そのものであり、革命へのプロセスが日々始まっていると言えます。1年で2度も首相が辞任するのは、単なる政権の倒壊ではない。ブルジョア議会主義とブルジョア独裁の崩壊なのです。この歴史的事態に対置できるのはプロレタリア革命しかありません。
世界の帝国主義・資本主義は、1974〜5年恐慌で基本的に命脈は尽きました。80年代から国家独占資本主義に代わって新自由主義攻撃を開始する。国独資とは、17年ロシア革命を背景に、29年大恐慌の中で、革命を予防するために国家が経済に介入する。国家財政を出動して公共事業をやり、雇用を確保して経済建て直しを図る。さらに年金や医療制度を国が整備するというものです。
80年代に「例外なき規制緩和」「民営化」「自由競争のためにあらゆる社会的連帯を断ち切る」という新自由主義攻撃が始まりました。同時に資本家同士、帝国主義同士が市場・資源を奪うためにぶつかりあう。それが国家主義、戦争の衝動、軍備増強競争になる。実際にアフガニスタンやイラクをはじめ絶えざる戦争に入っています。
この中で、世界で三つの大攻防がありました。アメリカ航空管制官組合(PATCO)の1万3千人解雇、イギリス炭労の10万人首切りに対する1年間のスト、日本の国鉄分割・民営化です。国鉄は40万人の職員が20万人に減らされ、200人が自殺に追い込まれました。だが、世界で唯一、動労千葉が85年に2波のストを打ち抜いて団結を守り、89〜90年の8波のストで1047名闘争団の歴史的登場をかちとった。世界の労働者の命運をかけて動労千葉が闘い、勝利し、世界の階級的労働運動を糾合しているのです。
新自由主義がもたらしたものは三つです。一つは階級対立の歴史的な先鋭化です。世界で労働者のスト、ゼネストなどの大反乱が、体制内運動の指導部を食い破って始まっています。二つ目は、金融大恐慌とインフレをつくり出し、全世界の政府が明日に確信を持てない「噴火山上」に生きています。三つ目は、世界戦争の危機が日一日と深まっています。
10・17法大闘争から11月労働者大集会へ
とくに、二つ目の問題について述べます。
新自由主義は、住宅バブルの終末段階でサブプライムローンを強引に拡大し、高利貸し的、略奪的な利益をあげ、破滅的事態をつくり出しました。金融工学なるものを駆使して証券化商品を膨大につくり、世界中をかけめぐった。そしてサブプライムローンの破産と差し押さえが相次ぎ、膨大な証券化商品が不良債権となり、アメリカをはじめ世界の大手金融機関が信用不安に陥り、連続的倒壊の危機に直面しているのです。
米証券4位のリーマン・ブラザーズが負債総額63兆円で破綻しました。同3位のメリルリンチも身売り。2位のモルガン・スタンレーも身売り必至と言われ、世界最大の保険会社AIGが倒産必至で事実上の国家管理となった。完全に世界金融大恐慌への突入です。
帝国主義経済の金融システムの根幹が破綻し作動しなくなった。その渦中で原油高・資源高を引き金にインフレが到来している。資本主義は、金融大恐慌とインフレが同時に爆発する歴史上にない危機のどん底です。
労働者と学生の団結した力のみが未来と希望を決する時代です。敵階級が崩れ落ちようとする時ゆえに、労働者や学生に厳しい攻撃が襲いかかります。しかし一つひとつの闘いが敵をグラグラに揺さぶる力をもっています。法大での5・28〜29の革命的決起や7・24集会の大成功などが、支配階級の根幹を揺さぶっているのです。革命を引き寄せる最大の闘いが10・17法大闘争であり、11・2日比谷野音の国際連帯労働者大集会です。10・17から11・2の大結集で時代を切り開こう。獄中で不屈に闘う20人が100人の決起に連なり、500人〜1000人の決起に必ずや発展します。
革共同は全学連の歴史的闘い、とりわけ法大決戦に胸高鳴る思いです。革命の壮大な事業をともに闘い抜きましょう。
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週刊『前進』(2361号4面2)(2008/09/29 )
処分を阻止するぞ!
法大開講日に怒りのデモ
10・17法大解放1千人集会へ
いよいよ秋の闘いが始まった! 法政大学の秋季開講日の9月22日、全学連や法大文化連盟の学生たちが“当局による人間環境学部3年生、倉岡雅美さんへの処分策動を阻止し、法大を解放しよう”と訴えて集会とデモを行った。
昼休みになると正門は突然封鎖された。正門を挟んで集会となった。大学当局は、後期早々から教職員やジャージ部隊をそろえて弾圧を構える。
文化連盟の学生、全学連の学生、闘う法大生とともに闘う仲間たちは、処分を策動する増田寿男総長を始め、この日キャンパスに現れた木原学生センター長や法学部鈴木教授、ジャージ軍団らを徹底的に弾劾した。当局は「許可なく拡声器を使用するな。業務妨害だ」と構内放送で不当にも演説を妨害する。学生たちはアジテーションをやめない。木原らは何度も「警告」を通告しに来るが、学生に圧倒され、むなしく引っ込んだ。集会後、総長室へデモ、「権力・当局の不当な処分・弾圧を許さない」と労働者・学生に訴えた。
秋の法大の闘いは、何よりも闘う法大生への処分を絶対に許さない「処分阻止決戦」だ。大学当局は、闘う法大生が文連として団結し、法大当局の学生支配と弾圧に真っ向から抗議し闘っているからこそ、処分をかけようとしている。2人への処分の理由は、「逮捕されたこと」や「キャンパス中央での演説」を理由にしているが、口実にすぎない。文連がある限り、法大当局の学友会廃止の悪行やサークル規制や学生支配の実態や本質が暴かれ、弾劾され続ける。だからこそ、増田総長体制は支配を正当化し、居直り続けるために文連として闘い続ける学生を退学・停学処分にし、キャンパスから追いだそうとしているのだ。
いったい何度、不当処分や弾圧が許されるのか。06年以来、逮捕者はのべ88人。22人が起訴された。そして6人の学生を退学・停学処分にして「学外者」に仕立て上げ、キャンパスから追い出してきた。こんなやり方はもう我慢ならない。
学生に対して、一方では幻想を振りまき、ある時は取り込み、懐柔してきた増田総長体制だが、結局、逮捕と処分でしか学生を支配できなくなったのだ。こんな増田総長体制は、福田政権に続いて、この秋の闘いで打倒しよう!
開講日デモから、処分阻止の1カ月決戦、大裁判闘争を闘い、10・17法大解放1千人集会を大爆発させるぞ!
(写真 法大総長室へ怒りをたたきつけた【9月22日 九段校舎前】)
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週刊『前進』(2361号4面3)(2008/09/29 )
三里塚、動労千葉と共に
関西実行委 10・5全国大結集へ檄
9月22日、大阪市内で三里塚関西集会が行われ、関西各地から175人が参加、10・5三里塚への大結集を誓った。
安藤眞一関西実行委事務局次長の司会で始まった集会は、冒頭20分、足尾鉱毒事件を描いた映画「襤褸(らんる)の旗」を上映した。北原鉱治事務局長を先頭に反対同盟が大挙出演した映画だ。
山本善偉関実世話人が主催者あいさつ。「3・30集会は千人を超した。10・5集会は3千人を超そう」と訴えた。
連帯あいさつを部落解放同盟全国連が行い、葉山岳夫弁護士と森田恒一前関実世話人、群馬の青柳晃玄さんのメッセージが紹介された。
特別報告を動労千葉の川崎昌浩執行委員が行った。川崎さんは「労農連帯で三里塚闘争に勝利する。動労千葉は5割動員で三里塚を闘い、国鉄分割・民営化とも闘いぬくことができた。1047名闘争を解体し連合化する4者・4団体路線は絶対反対だ。10・5三里塚に全力で結集し、11・2労働者集会1万人結集で反撃しよう」と訴えた。
関実の活動報告として現地調査、写真展、野菜市、産直野菜の報告の後、集会メインの三里塚反対同盟アピールを萩原進事務局次長が行った。
萩原さんは「福田が政権を投げ出し、アメリカ発の金融恐慌が世界を駆け回っている。行き着く先は戦争だ。選挙では変わらない。民衆の闘いで変えよう」と呼びかけ、「三里塚の課題は、@労働者と農民の連帯、A北延伸への不屈の反撃、B市東さん裁判を頂点に裁判闘争の勝利、Cそして10・5に3千人を結集することだ」と訴えた。熱烈なアピールに大きな拍手が起きた。
永井満関実代表世話人が基調報告。最初に「関実は三里塚反対同盟、動労千葉とともに、この陣形を30年間維持して闘ってきた。今後もこの陣形で闘いたい」と述べた。そして「10・5三里塚に総結集しよう。これが今日の一番言いたいこと。関実結成から30年が過ぎた。当時、反対同盟は『北総大地を百万人民で埋め尽くそう』と檄を発した。今こそ権力に目にもの見せる闘いを」と決意を込めて訴えた。
カンパアピールを明石住民の会が行った。決意表明で、関西労組交流センターの上村敏行事務局長が「三里塚闘争に勝利することに労働者の未来がある」と三里塚大結集運動を呼びかけた。全学連の冨山小太郎書記長は「市東さんの農地強奪を絶対に許さない。農民・漁民・労働者すべてを結合する三里塚43年の闘いを敵権力は心底恐れている。労農学連帯で三里塚を闘い、11・2集会でこの腐り切った資本主義社会にとどめを刺そう」と檄(げき)を飛ばした。
最後に、国賀祥司関実事務局次長が「世界金融大恐慌情勢の中、全人民で三里塚闘争を勝利させよう」とまとめ、団結ガンバローを行った。
(写真 10・5三里塚総結集を誓った関西集会【9月22日 大阪】)
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週刊『前進』(2361号4面4)(2008/09/29 )
2008年9月17日〜23日
空自が初のPAC3発射実験/自民党総裁選で麻生が「圧勝」
●沖縄県議会、原潜事故に抗議 沖縄県議会が米海軍原子力潜水艦の原子炉冷却水漏れ事故への抗議決議、意見書を全会一致で可決した。抗議決議と意見書は、原潜ヒューストンが約2年間にわたり放射性物質を含む冷却水を漏らしていた問題を受けたもの。(17日)
●米軍機墜落時、米軍の立ち入り許可 在日米軍人・軍属とその家族の事件処理に関する法務省の秘密資料の全容が明らかになった。資料は法務省刑事局が72年に作成した「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料」。米軍機墜落事故の現場処理に関する53年の日米合意では、米軍の民間地立ち入りについて「事前の承認なくして…立ち入ることが許される」と記載されていた。(17日)
●空自、初のPAC3の発射実験 航空自衛隊は、弾道ミサイルを地上で迎撃する地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の初の発射実験を米軍ホワイトサンズ・ミサイル射場で行い、模擬弾の迎撃に成功した。米国以外でPAC3を発射したのは日本が初めて。約120`離れた地点から米軍が模擬弾を打ち上げ、空自は2分後にPAC3を発射。約30秒後に打ち落とした。(17日)
●空自機が緊急着陸 航空自衛隊那覇基地所属のF4ファントム戦闘機1機が緊急停止用のフックを利用して米軍嘉手納飛行場に緊急着陸した。空自那覇基地によると、原因は「計器の異常」という。11日には同型機が那覇空港でタイヤがパンクする事故が発生。その後、同基地はほかの同型機に異常がないか確認するため訓練を中止していたが、確認を終了したとして18日から訓練を再開していた。(18日)
●新テロ特措法案を閣議決定 政府は、安全保障会議と閣議で、来年1月15日に期限切れを迎えるインド洋での給油活動を1年延長するための新テロ対策特別措置法改正案を決定した。早期の衆院解散−総選挙が想定され、結果次第では成立は困難となる。改正案は、対テロ新法が給油・給水に限定した活動内容はそのままとし、1年間の単純延長を規定した。(19日)
●米原潜がまた寄港 米海軍ロサンゼルス級原子力潜水艦「アッシュビル」が沖縄県うるま市の米軍ホワイトビーチに寄港した。県基地対策課によると、寄港時の放射能調査結果に異常はなかった。米原潜の沖縄寄港は今年に入って29回目で最多記録を更新中。(20日)
●小沢、民主代表に3選 民主党が臨時党大会を開き、小沢代表の無投票3選を正式に承認した。(21日)
●沖縄で陸自射撃場が今月完成 米軍の旧東恩納弾薬庫地区(沖縄市)に陸上自衛隊の射程300b射撃場「沖縄訓練場」が9月中に完成し、第一混成団(那覇市)が年度内に運用を開始する。防衛省は第一混成団を09年度中に「第15旅団」に格上げ、定員を約300人増強し、約2100人体制とする方針。混成群を廃し、普通科連隊や偵察隊、化学防護隊を新編するなど組織を大幅改編。国内唯一の「離島タイプの即応近代化旅団」に変容する。(21日)
●自民総裁に麻生 自民党総裁選挙が投開票され、麻生太郎幹事長が有効投票の約7割を獲得して、第23代総裁に選出された。幹事長には細田博之幹事長代理が昇格した。(22日)
●護衛艦に女性自衛官 防衛省は、女性用の居住空間がないなどの理由で制限してきた護衛艦や、護衛艦搭載の哨戒ヘリ、機雷処理する掃海母艦への女性海上自衛官の配置を認めた。有事の際に戦闘に直接関わる艦艇への配置は初めて。人手不足による充足率の低下解消の狙い。(22日)
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週刊『前進』(2361号5面1)(2008/09/29 )
1047名闘争解体許さず11・2集会へ
国鉄分割・民営化に最後的に屈服する4者・4団体路線
動労千葉は闘って勝利を開いた
民営化反対か賛成かが核心
最初の新自由主義攻撃、それが国鉄分割・民営化であった。そして世界金融大恐慌が本格的にはじまった今日、新自由主義攻撃は「自治体丸ごと民営化」、郵政民営化、青年労働者に対する非正規雇用化攻撃として全社会的に襲いかかっている。
しかし福田辞任に見られるように、敵の側の矛盾も大きい。1047名闘争が民営化・新自由主義攻撃を10年以上遅らせた。その結果、敵は本格的な改憲攻撃を開始したにもかかわらず、いまだに4大産別どころか国鉄労働運動すら制圧できていない。そのことが、福田辞任という階級情勢を根底で規定しているのである。
だから、今ほど1047名闘争が、新自由主義攻撃との対決で重要になっているときはない。だが「公務員200万人首切り」攻撃が本格的に開始された今このとき、4者・4団体は、分割・民営化反対! 解雇撤回!という1047名闘争の大義を捨て、闘いから脱落逃亡したのだ。4者・4団体が呼びかける10・24中央集会からは、「解雇撤回」も消え、完全に民営化翼賛集会となった。いやそもそも最初から、国労が「解雇撤回」を本部方針として掲げたことなど一度もない。
1047名闘争は、動労千葉の闘いが生み出した闘いだ。1047名闘争の大義は、いまも動労千葉とともにある。動労千葉の闘いは、民営化・新自由主義政策に立ち向かって団結を守り抜いた国際的に稀有(けう)な闘いだ。だから、その生きた経験こそが、いま全世界の労働者に何よりも求められている。
それは国鉄闘争だけの問題ではない。すべての職場で、体制内労働運動との激突が開始されている。だからそれは、われわれ自身が日々ぶつかっている問題だ。
動労千葉のように民営化絶対反対路線を貫いて闘うのか、国労本部のように民営化推進勢力に転落するのか、全労働者に自らの未来をかけた選択が問われているのだ。
(写真 動労千葉は2・17労働者集会で“1047名闘争の再構築”を宣言し、東京・神田を意気高くデモ)
20万人首切りに2波のスト
国鉄分割・民営化攻撃の核心は、国鉄労働運動根絶にある。そしてその中身は、首切りの恫喝で職場・生産点の団結を破壊し、労働組合を首切り攻撃の先兵として使うことであった。この攻撃の最先兵が動労カクマルであったが、国労本部もまた屈服に次ぐ屈服を繰り返し、民営化攻撃の最悪の推進者として登場していくのである。
この「20万人首切り」という暴力的な攻撃にたいして動労千葉は、85年−86年と2波にわたってストライキに立ち上がる。どんなに困難でも、闘うべきときに闘わなかったら、現場の団結がガタガタにされてしまう。また「動労千葉がストライキに立てば、国労も必ずストライキに決起する」――国労のスト決起、国鉄ゼネストを作り出すことが分割・民営化を打ち破る道であった。
動労千葉のストライキに対して、総武線全体で総勢1万人の機動隊が動員され、津田沼電車区を3000人の機動隊が完全武装で包囲するスト圧殺体制がしかれた。このスト圧殺攻撃を跳ね返し動労千葉は、雇用安定協約の期限切れが85年11月30日と切迫するなか、11月28日正午から翌29日まで24時間ストライキを闘いぬいた。
国労はこのとき、動労千葉とともに闘うのではなく、なんと動労カクマルと一緒になってスト圧殺策動に協力する道を選択した。国労結成以来初めてのスト破りに手を染めたのである。
国労本部は、動労千葉のストライキに対してスト破りをやることで、何とか雇用安定協約を締結してもらおうと考えたのだ。スト当日には、国労協会派の大幹部である渡辺和彦国労本部中闘が津田沼にのりこんできて、国労組合員にスト破りの強制までした。
第1波ストライキに対し、解雇20人など計120人に及ぶ大量報復処分が出された。しかし動労千葉は、史上空前の処分に動揺するどころか86年2・15第2波ストライキを第1波を上まわる闘いとして打ちぬき、分割・民営化攻撃を跳ね返す闘争体制を2波のストライキで確立していくのだ。
団結の破壊が攻撃の狙いだ
動労千葉の2波のストライキでハッキリしたことがある。国鉄当局は「スト参加者は全員解雇」と言っていたが、実際に解雇できたのは28名であった。「解雇」を恐れていたのは、実は敵の側だった。ここに敵の攻撃の弱点がある。いわゆる「ナマクビを切る」という、資本の側も返り血を浴びるかたちでの解雇は、簡単にできることではない。いわんや20万人もの労働者の「ナマクビを切る」ことなど絶対に不可能なのだ。
だから国鉄当局は、「人材活用センター」を設置して退職強要攻撃を開始するのである。組合活動家は「人材活用センター」に隔離され、職場に残された労働者には露骨な退職強要が繰り返された。
重要なことは「20万人首切り」と一口に言うが、実際に「ナマクビを切る」かたちで解雇になったのは1047名と動労千葉の公労法解雇28名だけだということだ。残りの約20万人は、全員が「退職願い」を自分で書いた。いや、書かされたのだ。動労本部カクマルは、同じ動労の組合員に対して、イジメ、嫌がらせ、果ては複数で取り囲み暴力的に退職を強要することまでやった。
また国労本部の場合は、86年7月の大会で分割・民営化を全部認める「大胆な妥協」方針を打ち出し、組合員を敵の攻撃の前に投げ出していった。この結果、月に1万人から2万人が国労から脱退し、国鉄をも辞めていった。自殺者が大量に出たのもこの時期だ。
このように、首切りの恫喝で職場・生産点の団結をズタズタにし、労働組合を先兵に使って労働者を自ら退職に追いやっていく。ここに国鉄労働運動根絶攻撃の核心的中身がある。逆に言えば、全労働者が民営化絶対反対の路線で団結し「ナマクビ」覚悟で立ち上がるとき、民営化攻撃は根底のところで破綻してしまうものなのだ。
そして動労千葉のクビをかけた2波のストライキは、国労組合員の現場からの決起を作り出し、10月の国労修善寺大会で「大胆な妥協」方針の否決という情勢を切り開いた。
1047名闘争生んだ闘い
1987年4月1日、JR各社が発足するが、分割・民営化攻撃は終わってはいなかった。なぜなら、最大の狙いである国鉄労働運動の解体はいまだ達成されてはいなかったからだ。これは敵にとって、あってはならない事態であった。だから動労千葉と国労をたたきつぶすための攻撃が、JR発足前と変わることなく激しく襲いかかった。
この攻撃に対して、動労千葉は、88年4月の臨時大会で長期波状ストをもって闘う方針を決定し、職場からの反撃を開始する。
一方、清算事業団闘争も、88年4月段階で4773人の労働者が清算事業団に踏みとどまっていた。しかも、全国各地の労働委員会からは続々と採用差別事件の勝利命令がだされ、反転攻勢への大きな気運が生まれていた。
にもかかわらず国労本部は、89年の臨時大会で「全面一括解決要求」路線を打ち出した。その中身は、スト権ストに対する202億円の損害賠償訴訟や国労会館明け渡し訴訟の取り下げと、清算事業団闘争の幕引きとを「一括」でバーターするというものだ。それは、90年3月の清算事業団の「再就職促進法」期限切れまでに、清算事業団闘争を政治解決によって終結させようという策動であった。
この動きに対して動労千葉は、90年3月をにらみ、89年12月5日、90年1月18日とJR発足後初めて運転士を対象とした24時間ストライキに打って出た。
この動労千葉ストライキに対し、清算事業団闘争の幕引きをもくろむ国労本部は、再度のスト破りに手を染めた。だがスト破りに手を染め、闘いの方針を出さない国労本部に対する不満が国労の現場ではふくれあがっていた。現場の突き上げを抑えきれなくなった国労本部は、ついに2月ストライキを構えるにいたった。
しかし2月ストは中止され、3月16日、社会党のJR対策委員会から「田辺委員会案」が出された。内容は「@広域募集をもう一度行う、AJR採用、即日自主退職、B退職金の上積み」というものだった。
ここで国労は再度、3月19日からの72時間ストライキを構えた。ストライキで政治問題化させて政治解決に持ち込み、清算事業団闘争を手打ちにする目論見であった。
3・18に半日前倒しでスト
3月内の清算事業団闘争終結を許すのか否か、勝負は「国労をストライキに引き込むこと」ができるか否かにかかっていた。動労千葉は国鉄闘争の成否をかけ3月18日、半日前倒しで84時間ストライキに突入した。
国労本部は19日からのストライキは中止するつもりだった。しかし国労より半日早く始まった動労千葉のストライキは、国労の現場組合員の決起を引きおこし、国労に19日からの72時間ストライキを打ちぬかせた。そして国労本体がストライキに決起したことで、清算事業団闘争の3月内終結策動は完全に粉砕されてしまった。
これは民営化絶対反対の路線的闘いの勝利であった。動労千葉は、戦術的エスカレーションによって事態を打開する道を取らない。そうではなく、民営化賛成か反対かの路線的対決を鮮明にし、動労千葉の闘いのなかに勝利の道があることを粘り強く明らかにした結果の、国労組合員のストライキ決起であった。
動労千葉のストライキは、88年から90年まで実に8波にわたった。そして動労千葉の闘いは、敵の総力をあげた清算事業団闘争圧殺攻撃を打ち破り、1047名闘争を産み落とした。国鉄分割・民営化反対闘争と1047名解雇撤回闘争は、動労千葉が生み出した闘いなのだ。
5・28判決と政治解決路線
90年4月、1047名闘争が開始された。これは国鉄闘争の勝利を切り開く歴史的勝利であった。1047名闘争の存在は、敵の全社会的な改憲・民営化攻撃を10年以上遅らせたと言っても良い。
1047名闘争は、民営化・新自由主義攻撃を阻んできた、全労働者階級の闘いの砦である。敵階級は、1047名闘争に震撼(しんかん)し、死ぬほど恐怖した。だからあらゆる手段で1047名闘争を解体しようとした。
94年12月には運輸大臣亀井静香によって、国労会館明け渡しと202億円損害賠償の訴訟が取り下げられた。国労本部はこの懐柔策に飛びつき「国鉄改革法に基づいて推移している事実を認める」ことを表明した。
これは国鉄闘争をからめ手で買収し解体しようとする攻撃だった。逆に言えば、202億円を棒に振ってもかまわないと思うほど、敵は1047名闘争に追いつめられていたということだ。ブルジョアジーは、動労千葉と1047名闘争の闘いの炎が、いつ国労本体に燃え移るかと実は戦々恐々としていたのだ。
にもかかわらず国労本部は、闘う方針を出すどころか、96年には「国鉄改革法」を承認する内容の「8・30申し入れ」をJR各社におこなった。
「8・30申し入れ」自体は破産するが、国労本部はこれ以降「和解交渉に悪影響を及ぼすから職場で闘うな」と、JR本体での現場組合員の闘いを抑圧していった。現場は、苦闘しながらも職場闘争を闘うことで団結を維持していた。国労本部はこれを組織するのではなく、抑圧することに全力をあげたのだ。そして職場闘争が影を潜めていくとともに、国労の団結もまた解体されていったのである。
こうしたなか、98年5月に東京地裁で「5・28反動判決」が出された。判決は「採用に関して不当労働行為があったとしても、その責任は国鉄が負うべきものであって、JRが負うべきものではない」という許し難いものだった。
「勝利判決」にすべての希望を託していた国労本部は、この判決を契機に屈服の坂道を一挙に転がり落ちて2000年「4党合意」受け入れにまで行き着いた。98年8月の国労大会では「国鉄改革法の承認」を明記した「宮坂補強案」が提案され、翌99年3月の臨時大会で強行採決された。国労本部は、「民営化反対」の建前すら投げ捨て、ここに全面降伏を宣言したのである。
国労解散と連合化が帰結だ
国労本部は、民営化賛成へ舵(かじ)を切ると同時に、「外注化」にも積極的に協力し始めた。そして「業務外注化推進条項」が盛り込まれた「シニア協定」を妥結した。その結果、国労にとっては拠点中の拠点というべき保守部門の大半の業務が外注化され、膨大な国労組合員が関連会社への強制出向に駆り立てられた。
その過程は同時に、鉄建公団訴訟原告団に対する統制処分の強行と機動隊導入による「4党合意」受け入れの過程だった。シニア協定妥結と「4党合意」強行採択は一体のものだったのである。
さらに06年に国労本部は、分割・民営化をめぐる不当労働行為はなかったとする「包括和解」に調印し、61件の紛争事案すべてを取り下げた。そして出向協定もライフサイクルにかんする協約も妥結し、JR総連カクマル以上の民営化推進勢力となった。
いまや国労本部は、国労を解散してJR連合に合流し、JRの御用組合の座をJR総連カクマルから奪い取ろうともくろんでいる。そして国労解散に邪魔な1047名闘争を破壊しようとしているのだ。
9・15反動判決を契機にはじまった4者・4団体は、この国労本部と一体となって、分割・民営化に最後的に屈服し協力する10・24中央集会を推進している。4者・4団体路線とは、すなわち国労解散である。
改憲・新自由主義攻撃との本格的な激突が始まったこのとき、国労を解散し1047名闘争陣形を解体することは、全労働者階級を民営化・新自由主義攻撃の前に売り渡す階級的裏切りだ。絶対に許せない。4者・4団体路線を粉砕し、11・2日比谷1万人結集をやりぬこう。
〔菅沼光弘〕
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週刊『前進』(2361号5面2)(2008/09/29 )
G・ワシントン入港阻止闘争 “核空母配備許さぬ”
横須賀、怒りに包まれる
海上自衛隊のイージス艦に先導されて横須賀港に入港したGワシントンに怒りのシュプレヒコールをたたきつけた(9月25日 横須賀市うみかぜ公園)
「核空母配備を絶対に許さないぞ!」「労働者の団結で基地も核空母も撤去するぞ!」
核空母ジョージ・ワシントン(GW)が9月25日午前、ついに米海軍横須賀基地に入港した。神奈川労組交流センターや反戦共同行動委員会、婦人民主クラブ全国協、とめよう戦争への道!百万人署名運動などの闘う労働者人民は、早朝6時から入港経路の浦賀水道沿岸に陣取り、怒りの抗議行動をたたきつけた。
横須賀市のうみかぜ公園では、三浦半島地区労、神奈川平和運動センターをはじめ350人が抗議行動を展開した。午前7時から、駆けつけた労働者が次々とマイクをとって怒りのアピール。8時半過ぎに、海自イージス艦に先導されたGWが巨体を現すと抗議団の声はさらに高まった。
5千人の大デモ
午後6時半から横須賀基地に隣接するヴェルニー公園で怒りの抗議集会が開かれた。4800人の大結集だ。神奈川・東京を中心に、北海道から沖縄にいたる全国から労働組合が集まった。主催者あいさつに立った福山真劫平和運動センター事務局長は「GWを強行入港させた日米政府を絶対に許さない! この日を絶対に忘れないぞ」と声を張り上げた。
集会終了後、参加者は横須賀市内を席巻する大デモに立った。直前1週間にわたる座り込み行動、神奈川各地での連続抗議行動を経てこの日、横須賀の街は終日、怒りの声で埋めつくされた。
米本土以外で初
GWは、1973年のミッドウェー配備以来、同基地に配備された4代目の空母。米軍の核空母が米本土以外に配備されるのは初めてだ。西太平洋からインド洋までをカバーする米第7艦隊の主力艦となる。
辺野古新基地建設、キャンプ座間への米陸軍第1軍団司令部の移転、そして核空母GWの横須賀配備が日米同盟再編の3本柱をなしている。歴史的生命力が尽きはて死の苦悶(くもん)にあえぐ日米帝国主義は、よりいっそうの癒着・一体化を強め、世界戦争発動体制に踏み込んでいるのだ。職場の闘いと団結を基礎に基地撤去まで闘い抜こう。
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週刊『前進』(2361号5面3)(2008/09/29 )
“核で戦争の決着”ねらう日米
吉田義久さんに聞く
GWの配備で圧倒的に軍事能力は高まります。核兵器を搭載し、米先制核攻撃体制をつくりあげるものです。これは日本の核武装の問題にもつながります。アメリカの核戦略に一体化・加担し”核で戦争の決着をつける”という体制に日本政府も踏み込んだのです。
連合や平和フォーラムなどの体制内労組は、もともと安保を認めている勢力。空母配備そのものは批判しないし、攻撃能力が飛躍的に高まることも問題にしない。ただ「安全問題」を言うだけです。多くの人が「動く原子炉だ」と批判していますが、言うとすれば「動く核軍事基地」ですよ。この数年間の闘いの中で、地元では動労千葉派、11月集会派が大きな情勢をつくってきました。運動の広がりの中で戦争への危機意識は高まっています。
労働者の団結した力にこそ、戦争を止め、基地を撤去する力がある。だからこそ米核戦略の凶暴さ、激しさをもっと訴えていく必要があると感じています。
(核問題研究情報センター代表、相模女子大学元教授)
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週刊『前進』(2361号6面1)(2008/09/29 )
労災隠し狙った雇い止めを撤回させたぞ 埼玉・ゆうメイト 下吉田あきら
8月に私に発令された雇い止めを、今月19日についに撤回させ、契約更新をかちとりました。
雇い止めの表向きの理由は「突発(欠勤)が多い」というものでしたが、実は当局のねらいは“労災隠し”でした。今年1月に局内のスロープで、配達車の乗員が後方確認なしに扉を開け、私の乗ったバイクにぶつかり、私は全治3カ月の骨折を負ったのです。
ところが当局は事故の届けも出さず「自爆」として処理しました。法的な義務である労災申請の手続きも放棄しました。申請用紙を労基署から取り寄せて欲しいという私の要請にも、難癖をつけてなかなか応じようとしなかったのです。
労災は二重、三重にゆうメイトから隠されています。労災申請の手続きの仕方などは一切知らされていません。働いてけがをしても死んでも、会社は知ったことではないとの姿勢です。私は今回、会社に抗議して用紙を送らせることに成功しましたが、会社は「ゆうメイトにも労災が適用される」という前例を闇の中に葬りたかったのです。それが私への雇い止めの本質でした。
しかし今回の雇い止めを知った職場の仲間は許しませんでした。「当てた当人がのさばって被害者が追い出されるなんておかしい」と怒りを共有してくれました。広島、岡山、仙台などで雇い止めと闘う仲間が私を支えてくれました。そして「ゆうメイトの雇用を守る権限は組合にはない」と言った御用組合執行部の許し難い対応に、私は「ゆうメイトの組合加入は本部方針ですよね? ゆうメイトは組合を去れということですか?」と、正論で怒りをぶつけることもできたのです。
これが決め手となって、組合も巻き込んだ当局との交渉が実現し、見事雇い止めの撤回と雇用継続をかちとることができました。労災申請の手順の局内掲示も約束させました。雇い止めと闘う全国のゆうメイトと仲間の団結の勝利です!
「労働者は救済の対象ではなく革命の主体だ」という言葉がありますが、団結して闘えば勝てると確信しました。1人の決起が仲間を動かし、会社を動かし、そして社会を変える一歩につながるのです。
労災は命の問題です。私の職場から「JR尼崎事故」を起こさないよう、これからも闘い続けます。郵政民営化で最も苦しみ怒っているのはゆうメイトなどの非常勤職員です。全国のゆうメイトの皆さん! 団結して闘いましょう!
11月へ怒り組織する東部ユニオンが街宣 東京東部 松永有紀
9月19日、東部ユニオン結成から1年の特別企画。勢ぞろいの大街頭宣伝・駅前大集会だ! 当日、なんと台風! どうなっちゃうのか!? いやいや、東部の仲間たちは強かった。仕事を終え台風をけちらし続々とかけつけ、小岩駅前に大集合。マイクを回すと次々と勢いよい発言が続く。
「労働者は力がない、と思い込まされている。だけどそんなことないんだよね。おれらが職場を動かしているんだから」「リーマンがあかんようになっても労働者のおかげでちゃんと社会動いとる。福田とか、あんなやつらは何ひとつ社会の生産に関係ないんや」
「我慢して我慢して、労働者はもみくちゃになって生きてる。もう我慢なんてやめよう。ストライキやりましょう!!」の呼びかけに、高校生の集団がオーッと一斉に拳をあげる一幕も。
青年労働者が「職場で動労千葉の物販買ってます。集会ですか、面白そうですね」と11月集会のチケットを買ってくれた。いつも携帯で『日刊動労千葉』を読んでるという。「一度動労千葉に行ってみたい」という話にも! ほかにも「年金から天引き。ほんと許せない」などなど。
2時間の間に賛同署名が31筆。温かい支持を受け、ますます元気に秋の闘いに突入です。
獄中も獄外も一つだ法政大の闘いに続く 国労秋田闘争団家族 小玉由利子
大阪市立大学の山本さんへ
「『団結ひろば』を活用し星野のさんへの手紙を」を拝見しました。
星野さんは青天白日、無実です。星野さんは階級の責任を一手に引き受けているのです。
全学連の代表と星野さんが徳島刑務所で歴史的合流をした。いよいよ、新しい時代にに突入したということです。獄中も獄外も同じです。必ず近いうちに奪還します。
私たちも4者・4団体路線を粉砕し10・24集会に反対し、動労千葉とともに11・2集会1万人の大成功をかちとります。星野さん、もう少し待ってください。暁子さん、もう少し待ってください。必ず合流できます。
世界は革命情勢です。私たちも法政大学の闘いに続きます。私も必死で闘います。
孫のような子たちに差し入れてきました 東京・杉並 星野昌代(70歳)
人もすなる差し入れというものを己もしてみんとて行って来た。法政大弾圧ぶっ飛ばせ集会の報告書に「差し入れに行って下さい」とあった。行きたい気持ちはあっても一体どうやって、と思っていたら、友人が行こうと言ってくれた。その前日に救援会の方からアドバイスもあった。
刑務所って悪いことをした人が入るところと多くの人は思っているが、今だって昔だってそうではない。本当に悪いことをした人だけ入れて教育―更正させていたら世の中どんなに平和なことか。法政大弾圧でつかまった子たちだってデッチあげだ。私から見れば孫のようなかわいい子たちが身内にも会えずに独房にいるなんて信じられない。
そういう所にいると普段何とも思っていない花を喜ぶとか、そんならかわいい紙に手紙を書いて、と6色のサインペンやいろいろ持って行ったのに、手紙どころか名前と年だけ、品物もその店にある物の中から選ばなけくてはならない、というのにろくな物がない。それもこっちから一方的に「入れる」だけ。あちらが必要か好みなど一切おかまいなし。
行ったのが金曜日。土日が入るからとどくのは月曜日とか、網走に送ってくれなんて言ってない、目の前だよ。カタツムリだって3日はかかるまい、なんて店の人に言ったって仕方ない。頼んできたがシステムがいろいろおかしい。
そんなことボヤいていてもはじまらない。一日も早く出て来ることを祈っている。本当に体に気をつけていてほしい。このくらいのことにへこたれるような子たちでないことは承知しているが。近いうちにまた行こう。
獄中から
尼崎事故・高見運転士の送検を許さない 大阪市立大学 山本 進
9月8日、JR尼崎事故で死亡した高見隆二郎運転士が、JR西日本の山崎社長ら資本家どもと同列で「加害者」として書類送検されたことを絶対に許さない!!
この送検は当初、高見運転士だけが対象だったが、被害者・遺族、そして闘う国労組合員や動労千葉の闘いがJRを追いつめ、幹部の責任も問われるということになった。ではこれをわれわれは良しとできるのか? 絶対「否」だ!
この送検の階級意志はどこまでも労働者の分断だ! 被害者・遺族と高見運転士とを分断し、あろうことかJR資本と同列に「加害者」に仕立て上げ、労働者を死んでまでも資本と「運命共同体」だと鎖につなぐものだ!! 資本に殺された労働者が、その資本と同列にされて、それで「解決」などということが許せるわけがない!
このデッチあげを許しているのは、高見運転士を被害者から外し、「106人の犠牲者」などとぬかしてきた体制内労働運動だ。どこまで労働者を裏切り、おとしめれば気がすむのか! しかもJR西日本の山崎社長は「脱線するような猛スピードで運転士がカーブに突入するとは予測していなかった」と、どこまでも責任を労働者に押しつけ、なおかつ「辞任しない」と居直っている。ふざけるな!!
JR資本、体制内派、国家権力、こいつらの共犯関係が高見運転士を加害者にデッチあげ、すべての労働者を奴隷の鎖につないでいる。11月集会1万人結集から国鉄決戦の勝利でこの鎖を引きちぎろう。
われわれ5・29被告団も9・29から公判闘争に突入する。労働者を加害者に仕立て上げるブルジョア法を法大当局丸ごと串刺しにして、労働者の手で国家権力を断罪しよう!
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訂正
2359号本欄に掲載した「◎獄中からの投稿をお待ちしています!」で「獄中33年目に突入した無実の星野文昭同志!」と記したのは「獄中34年目」の誤りです。おわびし、訂正します。星野同志は、1975年8月6日に不当逮捕されて以来、すでに34年に及ぶ長期にわたる獄中闘争を闘いぬいています。無実を晴らそうと再審を求めて闘う獄中での1年、1年がどれほどの苦痛を強いるものであるかをあらためて心に刻み、星野同志を一日も早く奪還するために、全力で闘うことを誓います。(編集局)
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週刊『前進』(2361号6面2)(2008/09/29 )
法大弾圧裁判 5・28「暴行」デッチあげ
“暴行”デッチあげ白日に
実況見分調書が動かぬ証拠
9月19日、新井拓君と中島宏明君の5・28暴行デッチあげ弾圧裁判の第2回公判が東京地裁刑事第18部(福崎伸一郎裁判長)で開かれた。
第1回公判で堂々たる意見陳述をやりきった新井君と中島君は、晴れ晴れとした表情で登場した。傍聴席に、全学連大会で白熱的討論をかちとった法大文化連盟を先頭とする学生が陣取った。
冒頭、新井君は、裁判所が友部博文君の併合を認めず先に判決を下そうとしていることに反対し「二つの裁判は、現在に至る法大当局のあり方を問うものであり一体だ。分断と団結破壊は認めない」と意見を表明した。中島君も「法廷で友部君と怒りを共有している。明日は法大の開講日であり、団結を一層拡大して闘う」と宣言した。傍聴席からは友部君も立ち上がって併合を要求した。なんと、福崎裁判長はうろたえながらも真っ先に友部君に退廷命令を発した。学生の闘いを嫌悪し、裁判の進行ばかりを気にする反動分子だ。
この日は、検察側が請求した警視庁麹町署の公安警察官、服部貢と太田善昭への尋問が行われた。彼らは、実況見分調書や捜査報告書の作成者だという。
しかし、4月11日の「暴行事件」があったとされる午前中、新井君や中島君の目の前に警視庁公安部の警察官が張り付き、外濠校舎入り口でのビラまきを不当に監視していた。連中にすれば、暴行事件などなかったことは百も承知だ。しかし、その日の午後にはデッチあげのための「捜査」が開始され、服部も太田も参加していたことを認めた。こんな連中が法廷で証人面して話すことなど許されない。
この事実は、服部の作成した実況見分調書を通してより鮮明になった。服部は冒頭から、調書にある「中島が左手のこぶしで左のほおを殴った」という記載が「右手の間違いだった」と訂正する始末。人の立ち位置を示す記号についても、2カ所訂正した。
さらに、実況見分には、暴行の「被害者」として東京警備保障警備員の星景と正木敦行が、「目撃者」として同警備員の富山豪也が立ち会ったという。だが、奇妙なことに、服部の作成した調書は1通しかない。本来なら、3人の立会人がいれば、別々の実況見分調書が作成されなければならない。互いに影響しあって記憶の矛盾点や欠落などが変化することを避けるためだ。また上下関係のある警備員や、「被害者」と「目撃者」を接触させれば、記憶の汚染は不可避だ。それなのに服部は、3人を同時に同じ場所に集め、その説明を一つの調書にまとめたという。
この実況見分調書こそ、警察権力と法大当局と3人の警備員の間で口裏合わせが行われたことを示す動かぬ証拠だ。こうする以外に、ありもしない暴行事件をデッチあげることができないからこそ、こんなデタラメが行われたのだ。
実際、実況見分調書には「暴行」の場面として、警備員3人と新井君と中島君を含む3人の学生の行動を、1枚の写真で説明した個所が四つもある。6人の位置と動き方を、3人の立会人がそれぞれ正確に何の矛盾もなく説明したとでもいうのか。
弁護人にこの事実を指摘されると、服部は「自分のことで精いっぱいで他人の行動はわからない立会人もいた」ことを認めた。しまいには顔を紅潮させ汗をふき、何を聞かれているのかわからなくなってしまう動揺ぶりだ。
最後に、中島君は服部に向かって「5月28日の令状逮捕の際に『お前は凶悪犯だ』と私を罵倒(ばとう)したな。そして『4月11日にガードマンがやったように眼鏡をとるぞ』と言って眼鏡を押収しただろう。暴行を働いたのは警備員の方であることを知ってデッチあげてるじゃないか」と突きつけた。新井君は「こんな調書で4カ月も人を牢屋(ろうや)に閉じ込められると思っているのか!」と腹の底から怒りの声を発した。
5・28弾圧のデッチあげは明白だ。5・29法大闘争の爆発を抑え込む事前弾圧として、ありもしない暴行事件が捏造(ねつぞう)された。この権力犯罪を絶対に許さない。開始された後期法大決戦と固く団結し、裁判闘争に勝利しよう!
(写真 獄内外の団結かためるシュプレヒコール【9月19日 東京地裁前】)
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法大裁判に集まろう!
★5・29デモ弾圧裁判・第1グループ
第1回公判 9月29日(月)午前10時〜12時
第2回公判 10月6日(月)午前10時〜12時
★5・28「暴行」デッチあげ弾圧裁判
第3回公判 10月8日(水)午後1時30分
★5・29デモ弾圧裁判・第2グループ
第1回公判 10月16日(木)午後2時
★7・24弾圧裁判
第2回公判 10月23日(木)午後1時30分
◎いずれも東京地裁429号法廷
開廷1時間前に地裁傍聴券配布所に集合を!
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週刊『前進』(2361号6面3)(2008/09/29 )
共謀罪を永久廃案へ
共同行動決起集会 “勝利のチャンス到来”
9月19日、「帰ってきたぞ!共謀罪 葬り去れ!今度こそ」共同行動総決起集会が文京区民センターで開かれた。
世界金融大恐慌への突入、福田政権・自民党支配崩壊のなかで、共謀罪法案の永久廃案をかちとる絶好のチャンスが到来した。こうした情勢をふまえ、主催者の「破防法・組対法に反対する共同行動」事務局が基調報告を行った。
サミット前成立をぶっとばし、13国会にわたって「現代の治安維持法」制定を阻止し、法務省・与党を断崖絶壁に追いつめていることをまず力強く確認。日帝権力の最後の悪あがきを打ち砕き、5年半におよぶ阻止闘争の果実を大衆運動の力でもぎとり、戦争・治安管理国家化に風穴を開けようと提起した。
二つの講演が行われた。寺中誠さん(アムネスティ・インターナショナル日本事務局長)が「危機に立つ日本の人権―共謀罪・入管そして死刑」と題して、サミットを契機にした相次ぐ逮捕・入国拒否・職務質問、死刑判決の増大に示される厳罰化などの実態を明らかにした。そして、「テロ対策」の名のもとに何も言えない社会をもたらす共謀罪を断固阻止しようと訴えた。次に山口正紀さん(ジャーナリスト)が、「混迷する日本政治への視点」というテーマで、共謀罪に象徴される治安管理強化が「戦争する国」づくりと連動していることを強調し、自民党の海外派兵恒久法に共通項を持つ小沢民主党への幻想を捨てて〈壊憲勢力>との全面対決をとアピールした。
連帯あいさつでは、裁判員制度阻止の最先頭で闘う森川文人弁護士が発言。改憲―徴兵制と連なる国民動員など、裁判員制度の問題点を指摘した。さらに、キャンパスに入っただけで逮捕し転向を強要する権力の法大弾圧を断罪し、表現・相談自体を取り締まる共謀罪・治安強化を民衆のパワーではね返そう、11・2労働者集会に参加しよう、と決意を表明した。
また、反弾圧の最前線で意気軒高と闘い抜く法大生からも連帯のあいさつが行われた。メチャクチャな法大弾圧が新自由主義による大学の政治活動禁圧攻撃であり、この弾圧をバネに若い学生がどんどん決起している報告と、弾圧を許さないすべての人は10月17日法大集会に集まり、法大を包囲しようという呼びかけは、参加者の圧倒的関心と共感を呼んだ。
他に宮下公園の「ナイキ公園化」反対、医療観察法廃止を闘う各団体からの発言があった。
最後に秋季行動方針として、9月24日の国会開会日行動と10月18日「共謀ひろばV」への結集が呼びかけられた。
11・2労働者総決起集会の大爆発をかちとる階級的労働運動の力で、裁判員制度もろとも共謀罪をたたきつぶそう。
(写真 講演のあと「廃案にむけ秋の行動に立とう」と討論する参加者【9月19日 東京・文京区民センター】)
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共謀ひろばV
日時 10月18日(土) 正午〜午後5時
場所 文京区民センター
主催 共謀罪新設反対!国際共同署名運動
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週刊『前進』(2361号6面4)(2008/09/29 )
非和解で闘い路線形成
東京北部 11月へ労働者集会を開く
秋晴れの日、「9・23東京北部労働者集会」を66人でかちとりました!
青年労働者からの怒りに満ちた基調報告は圧巻でした。「金融大恐慌は資本主義史上かつてない危機、ハンパない情勢! 新自由主義は破綻、世界は革命情勢! 4者・4団体路線は民営化・新自由主義の受け入れ路線。動労千葉のように解雇撤回で闘うことに展望がある。10・24に『こんな集会やってられるか!』と怒りの決起を生み出そう。職場闘争委員会に集まって職場闘争をやろう。北部でゼネストをやれるネットワークをつくろう! 11・2集会1万人結集で世界の労働者と団結しよう!」
職場からの報告で、除名処分と闘う交通労働者は「規制緩和で競争激化と労働者の分断。御用組合は労働貴族。『現執行部体制を打倒しよう』とオルグして仲間を獲得した。路線での一致、労働者階級としての時代認識の一致が必要。労働者は団結すれば必ず勝てる!」と、実践でつかんだ確信を述べました。
医療労働者は「組合執行部の中で合理化・労働強化に加担した役員を追及し、はっきりと執行部から降りさせる闘いを始めた。体制内労働運動である医労連と対決し、医労連のもとにいる労働者を獲得する。『人よこせ』運動で闘う」と決意を表明しました。
福祉労働者も口々に語りました。「常勤と非常勤労働者の分断を絶対に許せないと闘いを決意、団交で労災補償をかちとった。常勤も非常勤も差別なくつながれるのは労働運動しかない」「現場闘争をやるからこそ路線が大事。職場闘争委員会ではいつも路線を巡って議論している。怒りを民営化に向けて闘う」
議論では「労働者は守られる存在ではない。労働組合は保険じゃない。現場と執行部が一体で一緒にぶったって闘おう、という立場が重要」――など、どれも激しい職場攻防の中から路線を確立して闘おうという格闘に満ちた青年の発言で沸きました。
動労千葉の繁沢敬一副委員長から「解雇撤回のない和解は屈服路線だ。国鉄分割・民営化反対、1047名闘争勝利・解雇撤回を貫いて闘う。動労千葉結成30周年に向けて組織拡大闘争を勝利させたい。11・2集会1万人をともに実現しよう!」とアピールを受け、会場からも「今こそ闘争勝利のかかったこの時に、裏切りは許せない」「10・24集会ではなく11・2集会へ行こう!とオルグを」と熱い発言が続きました。
(写真 職場闘争の実践でつかみとった確信が次々と報告された【9月23日 東京】)
「自分たちが地域の結集軸に」
4時間にわたって白熱的に闘いとられた集会の原動力は、職場闘争委員会をとおした現場での激しい資本との闘いです。北部の職場闘争委員会は、「闘いたい!」という労働者が自主的に生み出し、路線を形成する意識的闘争機関として確立してきました。各現場の闘いを共同で闘い取る中で、階級的共同性=階級的団結が生み出されています。「自分たちが地域の階級的結集軸になろう!」――集会のまとめを合言葉に、11月集会1万人結集実現へ、突進したいと思います。
(投稿/M・N)
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週刊『前進』(2361号6面5)(2008/09/29 )
三里塚裁判に結集を
市東さん農地強奪阻止行政訴訟(原告/市東孝雄さん)
9月30日(火)午前11時開廷/千葉地裁
※傍聴券抽選のため10時結集
鈴木幸司・いとさん一坪訴訟
10月23日(木)午前10時30分開廷/千葉地裁
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週刊『前進』(2361号6面6)(2008/09/29 )
日程 迎賓館・・横田爆取デッチあげ弾圧差し戻し審
第7回公判 9月30日(火)午後1時15分開廷
第8回公判 10月20日(月)午後1時15分開廷
◎東京地方裁判所
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