「2006年9月の農業会議決定は無効だ」
9・10行訴農地法裁判 渡辺(元県農地課長)証人を追及しよう
「決定」の首謀者だ
最初からNAAに肩入れ
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市東さんの農地強奪を答申した千葉県農業会議への弾劾闘争(06年9月) |
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9月10日、市東さんの行政訴訟・農地法裁判において、千葉県農業会議(06年9月14日)の進行を事実上取り仕切った、当時千葉県農林水産部農地課長の渡辺清一証人への証人尋問が行われる。全力で傍聴闘争に決起しよう。
渡辺証人は06年7月に成田市農業委員会からの進達書を受け取り、これを審査し、千葉県農業会議に諮問するかどうかを判断する重要な位置に座る官僚だった。NAA側は渡辺証人を通して、「空港への転用決定は正しかった」と次のような主張をごり押ししようとしている。
@天神峰南台41番地の農地転用に関して空港への転用計画がある。A位置特定について市東さん側からの異議が出されているけれども藤ア政吉署名・押印の同意書、確認書があるからNAAの主張が正しい。B転用が認められれば市東さんは5割以上の農地を失い、生活上の問題が発生するけれど多額の離作補償が提示されているから問題ない、として、9月14日、千葉県農業会議決定を擁護しようとしている。
しかし、一から十まで怒りなしには聞けないデタラメな主張だ。まず何よりも「空港への転用計画」があれば「フリーパス」で農地転用(農地強奪だ!)を認めていいという主張を許すことはできない。暫定滑走路計画だけに限ってみても違法と不当のかぎりを尽くして農民をいじめ、圧力をかけ地上げ屋以上の悪らつなやり方で攻撃してきたのがNAAではないか。
根拠の同意書は偽造だった
Aについては噴飯ものだ。NAAの主張と市東さんの主張は明らかに違っていた。しかし、渡辺証人は最初からNAAの立場に立ってこの位置特定問題を判断した。なぜだ。90年間もその畑を現実に耕してきた農民自身の言う主張をなぜ正しいと考えなかったのか。現地調査もせずになぜNAAの主張を採用したのか。最初からNAAに肩入れする農民蔑視と役人根性丸出しではないか。事実、農業会議から5年たった2011年、同意書、確認書が押印・署名も含めて偽造だった事実が暴かれているではないか。これについて何と答えるのか。
Bの離作補償金問題をめぐる陳述も断じて許せない。農民は自分の畑で農業をつづけるのが喜びであり、生きがいであり使命ですらある。莫大な金さえあれば農地を捨ててもその農民は幸せなのか。断じて否だ。こんな農民の気持ちのイロハも分からない渡辺証人が農地課長を務めていたこと自体がまちがいだったのだ。9・10法廷ではこのような点について渡辺証人を徹底的にただす。全力で傍聴闘争に立ち上がろう。
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