日刊三里塚 HP版   2012/3  

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2012年 3月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2012.3.14

3・25三里塚全国集会

正午  天神峰 反対同盟員所有畑

第4831号

3・11反原発、福島県民大集会に1万6000人結集

集会宣言 「全ての原発を廃炉にせよ」

福島の農漁民ら次々訴え

開成山球場に反対同盟旗 三里塚から大挙し連帯!

スタンドに翻る反対同盟旗
郡山市開成山球場のスタンドを埋め尽くした1万6000人の労働者・農民・漁民・学生・市民

 「原発はいらない!」。福島県内を始めとして全国から郡山市開成山野球場に集まった1万6千人の労働者・民衆が全国・全世界に向けて宣言を発した。
 会場である郡山市開成山野球場のいたるところに、労働組合の赤旗が林立し、さらに様々な色の参加団体ののぼりや旗が翻った。若者・年輩者、労働者・農民・漁民・学生で内野席が完全に埋まった。さらに階段に座り込む人や、後方で立ち見する人で溢れ、急きょ、外野席も開放された。
 オープニングコンサートに続き、午後2時から集会が始まった。
 開会の言葉などに続き、作家の大江健三郎さんが連帯のあいさつに立った。大江さんは「原発をすべて廃止すれば子どもたちが、そのまた子どもたちが原発事故で放射能の害をこうむることは絶対にない」と原発全廃を呼びかけた。
 福島からは母親・農民・漁民・高校生など6人が県民の訴えを行った。次に、山形・米沢市に子どもと避難している管野智子さんは「一刻も早く元の生活に戻りたい」と述べ、二本松市で有機農業を営む菅野正寿さんは「農業と原発は共存できない。農民と消費者の分断を乗り越えともに原発のない社会を作ろう」と被災農民の思いを訴えた。
 相馬市で一家で漁業を営む佐藤美絵さんは「また、相馬のおいしい魚を全国に届けたい」と思いを語り、飯舘村から避難を余儀なくされた管野哲さんは「こんなことになった責任はだれがとるのか!」「『頑張ろう日本』でなく『変えよう日本』。今日をその転換点にしましょう」と憤りを露わにした。さらに富岡町の高校から郡山市のあさか開成高校に転校した鈴木美穂さん。「人の命も守れないのに、電力とか経済とか言っている場合ではないはずです」と若い世代として怒りの訴え。橘柳子さんは戦争を体験したことから「再び棄民扱いをさせられるのか」と悲痛な叫びを上げた。これらの発言は「フクシマ」の魂の叫びとして、参加者全員の心に新たな火をつけ、燃え上がらせた。
 地震が発生した2時46分に、参加者全員で黙祷を行った。
 「『原発はいらない!』私たちは今、全国民に向け、高らかに宣言します」との集会宣言が発せられ、全体が二手に分かれて郡山市内のデモ行進に出発した。福島県内各地の労働組合の旗、動労千葉、三里塚反対同盟の旗、そして全国農民会議ののぼりを掲げた農民。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議=な全)も横断幕を掲げ、のぼり、を林立させ「原発なくせ!」「再稼働やめろ!」のコールを響かせ闘いを牽引した。

 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2012.3.14

3・25三里塚全国集会

正午  天神峰 反対同盟員所有畑

第4830号

反原発、反TPP、沖縄基地撤去の闘いと一体で3・25集会

市東さん農地死守決戦の号令を!

夜11時から朝5時まで睡眠破壊深夜の誘導路工事弾劾せよ

6千万労働者の怒りと結合

3・11反原発福島県民大集会に参加し、被災地労農漁民の怒りと連帯した反対同盟(前列が萩原進事務局次長=左=と萩原静江さん)

 3・25三里塚全国総決起集会に参加されたみなさん。本集会は何よりも、市東孝雄さんの農地を死守する決戦陣形をうち固める闘いです。
 市東裁判は民事第3部の多見谷寿郎裁判長の法廷でも、同2部の白石史子裁判長の法廷でも、年内結審〜来年度内(2013年3月)判決のもくろみに対して、激しい攻防が展開されています。市東さんの畑を特定する唯一の証拠であった同意書、境界確認書が偽造であったことを暴露し、成田空港会社、千葉県、千葉地裁を追いつめています。「国策裁判」を許さない法廷内外の闘いを全力で強めよう。
 第3誘導路工事がその悪質な本性をあらわし始めました。成田空港会社は、来年3月完成期限に追いつめられたあげく、深夜の突貫工事を公然と宣言しました。3月26日から7月末まで、市東さん宅すぐ北側の小見川県道を封鎖し、夜11時から朝5時までの深夜架橋工事を通告したのです。
 市東さん宅に対して真夜中に、工事の騒音と迂回道路の車両騒音(小見川県道が封鎖される結果、従来同県道を通っていた大量の車両が市東さんの家の前の道路に迂回させられる)を浴びせかけ、市東さんの睡眠を奪おうというのです。前代未聞の人権侵害を許すな!
 さらに、羽田との競争に敗れ地盤沈下の著しい成田空港は格安航空会社の誘致に血眼となり、そのための運用時間の規制緩和=24時間運用と飛行回数の30万回化に走ろうとしています。空港延命のために、周辺住民に極限的な騒音地獄を強制する日帝・国交省、成田空港会社、利権自治体を許すな!
 朝鮮半島情勢の緊迫化にともなって、成田空港の軍事空港としての本質があきらかになってきました。1月〜2月、南スーダンPKOへの自衛隊派兵が成田空港を使って行われました。PKO用の軍用車両が、成田空港北側物流センターで整備され、空港から大型輸送機で搬送される実態も明らかになりました。
 反戦・反核の砦としての三里塚闘争の蓄積が今ほどものを言う時はありません。


 この決戦課題のすべてが@福島原発事故に対する被災地の怒り、A復興特区攻撃とあいまって、農業・農民を守る堤防を破壊するTPP(環太平洋経済連携協定)への農民の怒り、B沖縄辺野古新基地建設を許さぬ沖縄100万県民の怒り、Cそしてこ動労千葉を先頭とした6000万労働者の首切り・合理化・非正規化=新自由主義攻撃の怒りの決起と結びついてこそ勝利の展望が開けます。
 3・25集会の成功から市東さん農地死守決戦のバ爆発へ。2月2日に結成された全国農民会議とともに前進しよう。被災地の怒りと連帯しよう。反TPPへ、260万農民の怒りの先頭に。沖縄基地を撤去しよう!

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