日刊三里塚 HP版   2011/12  

ホームページへ週刊『前進』月刊『コミューン』季刊『共産主義者』週刊『三里塚』出版物案内販売書店案内連絡先English

2011年 12月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.12.27

1・8新年デモ・旗開き

午前10時30分
東峰十字路北側開拓道路
旗開き 午後1時 ハナマサ

第4823号

「鈴木コンクリート分会の4人の解雇撤回せよ」

鈴コン闘争勝利12・22決起集会非正規職の未来かけ340人が結集

「我々のストライキは正義 かならず職場復帰する」

赤羽会館で行われた鈴コン闘争勝利総決起集会(12月22日)

 12月22日、4人の不当解雇と闘う東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会を支援するため、東京・赤羽会館に340名が集まった。三里塚から現闘もかけつけた。
 西部ユニオン、北部ユニオンの青年労働者の司会で始まる。全国協の開会あいさつからボルテージがあがる。「鈴コン闘争に非正規職をはじめ全労働者の未来がかかっている。合同・一般労組全国協のもとで闘うすべての組合員は奮い立って闘おう」
 全日建運輸連帯労組関西生コン支部からの熱のこもった連帯メッセージ。また動労千葉繁沢敬一副委員長は連帯あいさつで、「決戦の真っただ中、ともに闘って血路を開こう」と激励。国鉄闘争全国運動からは動労千葉を支援する会の山本弘行さんが「我々が多数派であることに確信をもとう」。さらに郵政非正規ユニオンの齋藤裕介委員長が「鈴コン分会とわれわれの闘いはまったく1つだ」と訴えた。
 「組織しろ、負けるな、勝ちに行け!」――基調報告は、全国協の共同代表であり鈴コン分会書記長で解雇当事者の吉本伸幸西部ユニオン委員長だ。「資本は命よりも金だというが、そういう彼らは必ず滅びるし、こんな連中に負けるわけにはいかない。資本はストライキに恐怖した。我々のストは正義だ。当たり前の行動だ。デタラメをやってきたのは誰だ。職場にこだわろう。非正規労働者でも団結して闘えることを示しているのが鈴コン分会。これに続こう。解雇撤回・職場復帰は必ずできる。ともに闘おう!」 続いて、内尾稔分会長が力強く闘争宣言を発する。「鈴コンと実態がまったく同じ東豊商事は、ストに対し出勤停止、解雇を重ねて乱発してきた。断末魔の叫びと同じだ。未だに職場で悔し涙をのむ仲間の先頭に立ち、続いて立ち上がる仲間を信じる。必ず職場に戻る!」。同じく解雇された組合員も「道は二つある。やるのかやらないのか。闘ってもまた二つ出てくる。やらないための理由もいくらでもある。でもそうしているうちに墓標が立つ。だから今やらないと今後もできない。断固闘おう」と渾身の決意で訴えた。職場に残る組合員の発言も、感動と爆笑を呼んだ。「俺たちは自分だけ良いってのはダメなんだ」「こういう日だけ残業させるような会社、ダメだこんな会社は。俺たちが社長代わってやろうか」。したたかに明るく闘う決意が会場を1つにする。
 連帯発言でふくしま合同労組は、代表4人で駆けつけ市川潤子委員長が「解雇の報せに心配したが逆に元気をもらった。福島も政府・東電の仕打ちに怒りの爆発へ向かっている。団結して3・11へ向かおう」と表明。都内・全国の合同労組が続いた。弁護団から鈴木達夫弁護士はじめ3名があいさつ。最後に、支援の訴えを世田谷地区労顧問の花輪不二男さんが「すべてみなさんに言ってもらった。闘って道を開こう」とまとめた。

 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.12.5

12・6市東さん農地裁判

午前10時30分
千葉地裁

第4822号

11・29第3誘導路裁判 千葉県・NAAを圧倒

「計画は航空法39条違反だ」

他人の権利を侵害するな

国際民間航空条約にも違反!

裁判終了後報告会で発言する北原事務局長

 11月29日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で第3誘導路裁判が開かれた。反対同盟が国と成田空港会社(NAA)を相手取り、暫定滑走路の第3誘導路の違法を暴き、許可処分取り消し、工事中止などを求めている裁判だ。
 被告の国・NAAは恥知らずにも、「第3誘導路をつくっても騒音・振動は大して増えないし、健康や生活環境に影響は出ない。だから市東さんや反対同盟に原告適格はない」と主張している。そして200億円もの巨費を投じて、第3誘導路建設工事を現に進めている。絶対に許してはならない。
 反対同盟顧問弁護団は、国とNAAの主張をすみずみまで徹底的に粉砕する書面を提出し陳述した。
 騒音・振動などの被害は「大して増えない」どころか、その被害拡大によって市東さんを天神峰から追い出そうとする攻撃そのものだ。しかも市東さん宅付近での騒音調査をやらずにそんなことを言う傲慢さ。そして暫定滑走路は、着陸帯が国際標準である300メートルの半分しかなく、国際民間航空条約(シカゴ条約)に違反している。国は「条約に従う義務はない」と居直っている! また、誘導路と滑走路の間の最小離隔距離が182メートル必要なのに、への字誘導路部分では120メートルしかないという、明白な航空法違反を犯している。
 さらに第3誘導路計画は「他人の権利を著しく侵害してはならない」という航空法39条2項にも明白に違反していながら、県とNAAは居直っている。
 違法・脱法と地域住民の生活破壊を繰り返す欠陥空港の現実が明らかにされ、傍聴席を埋めた労働者、支援者の怒りを一層かきたてた。国とNAAはただちに工事を中止せよ!
 次回期日は2月7日として閉廷後、近くの会場で報告会が開かれた。
 鈴木謙太郎さんの司会で、冒頭に北原鉱治事務局長があいさつした。「5月20日の東京高裁での50人不当逮捕に明らかなように、法を守るべき国家の側が法を破っている。この現実は彼らがいかに追いつめられているかを表している。46年間の闘いを振り返って今はっきりと言える。成田空港建設は根本から間違っていた! 一人ひとりが立ち上がって、今の間違った政治を根本から変えなくてはならない。TPPは日本の農業を破壊するものだ。日本の未来のために闘おう」。この渾身の訴えに参加者全員が惜しみない拍手を送った。
 続いて葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団が、第3誘導路工事強行を怒りを込めて弾劾し、国とNAAを裁判で徹底的に追及し、現地闘争と一体で闘うことを明らかにした。そして、12月6日に開かれる市東さん農地裁判(行政訴訟と農地法裁判を併合)の傍聴へ全力結集するよう、弁護団と鈴木謙太郎さんから呼びかけられた。

 

 

TOPへ  週刊『三里塚』