日刊三里塚 HP版   2011/9  

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2011年 9月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.9.21

9・29鈴木さん一坪裁判

午前10時30分
千葉地裁

第4815号

再稼働阻止! 直ちに全原発を停止・廃炉にせよ

反原発の怒り野田政権直撃

9・19明治公園に空前の6万人集まる

福島の農民を先頭に、明治公園を埋め尽くした6万人の労農学市民。入りきれずあふれた(9月19日)

 9・19「さようなら原発集会&デモ」は、主催者の予想をはるかに超える6万人の労働者・学生・市民が結集して大成功した。会場の明治公園は開始時には立錐の余地もなく一杯で、さらに集会始まってからも結集しようとする一般参加者で周辺の道路があふれた。空港反対同盟も福島の怒りと連帯しノボリを立てて、デモに参加した。
 9・19闘争を牽引したのは、500人以上参加し会場中央に陣取る福島の隊列と午前から結集した「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」(な全=NAZEN)だ。福島現地からは「怒 福島隊」や「中通り隊」「浜通り隊」「会津隊」などのノボリを掲げ登場し、全参加者に放射能被爆の怒りと原発廃止をアピールし連合や諸政治勢力の原発存続の策動を粉砕した。
 「な全」はこのフクシマの闘いと固く結んで、9・19闘争=全原発即時廃止の闘いの先頭に立った。午前中に開かれた前段集会は $人で青年を先頭にかちとった。福島の労働者をはじめ全労働者の結集の軸として「な全=NAZEN」が登場したのだ。
 冒頭、全学連・斎藤郁真新委員長は「学生はこの現実をひっくり返さなければならない。ただちに野田を倒そう。私たちの力で、この社会は変えられる。私たちの闘う組織と団結を甦らせよう!」と アピールした。
 本集会後、「な全」のデモには、多くの市民が合流し代々木公園へ。「原発をなくせ! 首切りを撤回しろ! 生きさせろ!」の声が沿道を圧倒した。夕闇迫る解散地近くは流れ解散する一般デモ参加者が意気をあげ、原発や戦争を必要とする社会を変えよう」の声に唱和し、エジプト・タハリール広場が再現した。
 9・19闘争は、青年労働者が連合や全労連の体制内労組幹部をのりこえ、全原発即時停止・廃炉と再稼働絶対阻止の闘いを作りだし反原発闘争の巨大な展望を切り開いた。多くの青年労働者は、非正規職に追いやられ雇い止めや外注化・偽装請負など、資本の激しい収奪にさらされ未来の展望を奪われている。これを打ち破るついに青年の巨大な怒りの反乱が始まった。これを何倍にも広げ、闘って勝利しよう。
 国鉄決戦と反原発闘争を大爆発させて11・6全国労働者集会を、反原発・反失業と国際連帯の1万人大結集闘争として闘いとろう。9・19闘争を引き継ぎ、原発再稼働を許さず、新規原発の建設と稼働を阻止し、闘う労働組合の力で原発推進と大増税の野田民主党政権を倒そう!

福島の「怒」が全体を牽引

 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.9.3

9・6第3誘導路認可取消訴訟へ

午前10時30分
千葉地裁

第4814号

8・30闘争(市東さん行訴・農地法裁判)152人が千葉地裁を包囲・圧倒

多見谷裁判長の弁論打ち切り粉砕!

現闘本部破壊に反撃

すべての証人採用させよう

弁論に先立って千葉地裁包囲のデモ行進を行い、現闘本部破壊への怒りと早期結審策動を許さない決意を示した(8月30日 千葉市)

 8月30日、千葉地裁で市東孝雄さんの二つの農地裁判(行政訴訟・農地法裁判)が開かれた。反対同盟と労働者・学生・市民は傍聴席を埋め、多見谷寿郎裁判長による口頭弁論打ち切りと早期結審の策動に対し全力で闘い粉砕した。
 裁判に先立つ朝8時45分、千葉中央公園に「多見谷裁判長は証人を調べよ」と書かれた横断幕が掲げられ、反対同盟を先頭に152人が結集して総決起集会が始まった。この闘いは8月6日の天神峰現闘本部破壊に対する反撃の第1弾でもある。司会は事務局の鈴木謙太郎さん。北原鉱治事務局長がマイクを握り、あらん限りの怒りを込めて8月6日の強制執行による現闘本部破壊を弾劾し、市東さんの農地を守るために闘うことを訴えた。
 続いて顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が、「裁判所は今暴力装置としての本質をむき出しにして襲いかかってきている」と警鐘を鳴らし、早期結審強行を打ち砕く決意を表した。動労千葉の川崎昌浩さんの連帯アピール、関実の発言を受けて、直ちにデモに出発。「すべての証人を採用しろ」「弁論打ち切りを許さない」と千葉地裁前にとどろいた。
 10時半に開廷。弁護団は千葉県とNAAを決定的に追撃する3つの書面を出した。さらに弁護団は、県とNAAがこれまで認否・釈明を行っていない事実が山ほどあることを具体的に突きつけた。
 そして「今後の進行について」と裁判長が切り出した。裁判長は7月に持たれた進行協議の中で、「双方の主張は出尽くした」と称して口頭弁論を終わらせ、証人をわずか2人(市東さん、萩原進さん)に制限する意向を表し、弁護団はこれを徹底弾劾してきた。裁判長はこの日も「市東さんにとって敵性証人を呼ぶ必要はないだろう」などと高圧的に迫ってきた。弁護団は怒りをこめてはねつけ、旧地主・藤崎政吉氏や行政処分にかかわった県やNAAの職員への尋問が不可欠であることを徹底的に主張した。傍聴席からも次々と抗議の声がたたきつけられた。これらの迫力の前に、結局裁判長は弁論打ち切り・次回法廷での証人調べを断念せざるをえなかった。

10・9集会を成功させよう

 この日の総括集会は、炎天下の千葉中央公園で開かれた。最初に市東孝雄さんが「現闘本部が破壊されたが、あんなやり方しかできないというのは向こうもぶざまだ。私の畑に対してもどんな手を使ってくるかわからないが、絶対に許さない」と鮮明な決意を述べた。続いて弁護団が次々とマイクを握り、証人調べ強行を粉砕した勝利を確認した。萩原進事務局次長がまとめの発言に立ち、「8・6反核のその日に現闘本部を破壊した。敵のあせりを見抜いて、人民の中に分け入ることが勝利につながる。裁判闘争と現地闘争を一体で発展させよう」と力を込めて訴えた。
 最後に鈴木謙太郎さんが「10・9全国集会が大事。全力で成功させよう」と提起、団結ガンバローを行い、勝利のうちに闘いをしめくくった。

 

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