8月6日未明、通告も立会人もなく執行を強行
天神峰現闘本部破壊を弾劾せよ!
9時間の弾劾闘争貫徹
記者会見で反対同盟 「この怒り、数層倍にして返す」
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8月6日、未明から天神峰現闘本部破壊を強行する成田空港会社と千葉地裁 |
午前3時30分、「機動隊およびガードマンにに守られた作業員、成田空港会社職員が天神峰現闘本部破壊のための敷地に入った」との報が三里塚現地をかけめぐった。反対同盟を先頭に現地支援は直ちに現場に急行。全国に緊急動員令が発せられた。
4時すぎ、現場にかけつけると大型クレーン車が投石防止フードのついた弾圧用のヤグラ2台を吊り上げ、設置している。ただちに反対同盟宣伝カーによる弾劾行動が開始された。
部隊が続々と集まってくる。「天神峰現闘本部死守! 強制執行を許さないぞ! 三里塚芝山連合空港反対同盟」との横断幕が掲げられ「仮執行宣言を許すな 現闘本部を守りぬこう」との緑ののぼりと「三里塚芝山連合空港反対同盟」と書かれた赤ののぼりが林立させられた。弾劾のアピールおよびシュプレヒコールが浴びせられた。
「今日は66年前に広島に原爆が落とされた日です。全国の仲間が広島にかけつけているスキをついてこのような暴挙が行われている。正面から正々堂々と強制執行をできないこのぶざまな姿を見よ」 6時すぎ、顧問弁護団の弁護士が現場に到着し、執行現場に赴いた。「執行官に会わせてほしい」「成田治安法による封鎖処分は解除されたのか否か」「証拠物である木造建物に手をかけるな」と成田空港会社職員と称する人間につめ寄った。「答えることはできない」という回答。何ということか。民事執行法7条は「執行の場合には建物所有者に連絡して立ち合いを求めること」とあり、第8条には「夜間の執行は裁判所の許可がいる」と書かれてある。建前上のブルジョア法手続きすら破壊した違法執行だ。
2台の重機が「ガシャーン」という大音響とともに、建物破壊を続行している。6時35分、撤去の対象に入っていない木造建物建物への破壊を開始した。抗議のシュプレヒコールが一段と高まる。 「まだ裁判は続いているんだ。証拠物件を破壊するのはやめろ!」。動労千葉の仲間もかけつけ、抗議に加わる。8時、北原事務局長がマイクをとって大演説を開始した。「この破壊を国家暴力と言わずして何というか。今、この破壊行為で国は人の血を吸うのと同じ殺人行為をおこなっている!」
さらに伊藤信晴さんが「このような卑劣な破壊行為で反対同盟の団結を破壊することはできないぞ。空港廃港まで闘いぬく」と戦闘宣言を発した。
8・7弾劾声明で反撃
午前10時30分、反対同盟は現場で記者会見を行った。報道陣に「こんなことが許せるか。〃国策〃と称してこんなことしかできないのか」と怒りをこらえて問いかけ、「この借りは数倍にして返す」と宣言した。
闘争後に市東さん宅で総括集会を行い、8月30日の市東さん行訴・農地法裁判で反撃していく方針を確認した。
反対同盟は翌7日、「絶対反対の闘魂は脈々と生きている」との弾劾声明を発表して反撃の口火を切った。
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