日刊三里塚 HP版   2011/8  

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2011年 8月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.8.24

10・9全国集会へ

第4813号

現闘本部破壊弾劾! 多見谷裁判長は証人採用を行え

8・30千葉地裁包囲闘争へ

市東さん裁判の結審策動許すな

本部破壊への怒り叩きつけよう

 反対同盟は、8月30日千葉地裁包囲する緊急闘争を呼びかけた。全力で応えよう。
 第一に8・30闘争は、千葉地裁と成田空港会社による現闘本部破壊・撤去に対する弾劾行動だ。8月6日天神峰現闘本部破壊で権力の卑劣なだまし討ちが繰り返された。この暴挙を行った空港会社(NAA)と千葉地裁に対して満腔の怒りを爆発させよう。とくに千葉地裁のNAAへの露骨な加担は万死に値する。一審仲戸川裁判長は、最重要証人に対する反対尋問も実地検証も認めず不当判決を下した。
 さらに千葉地裁の執行官は反対同盟が上告しているにも係わらず、建物破壊を強行したのである。8月6日反戦・反核ヒロシマの日に三里塚支援者が広島に行っている留守を狙い、しかも未明の午前4時に執行宣告も立ち会いを求めず行った。そして証拠物の木造建物を鉄骨もろとも破壊し証拠隠滅したのだ。このような権力の恥知らずな暴力行使に怒りの反撃をたたきつけよう。
 第二に結審策動を強める市東裁判での千葉地裁弾劾闘争だ。行訴・農地法裁判の前回弁論で反対同盟は今後の事実調べの計画として北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長、前成田空港会社社長・黒野匡彦ら21人の証人を申請した。県の「賃貸借契約解除処分」決定の違法を明らかにするための事実調べに必要な証人だ。ところが多見谷寿郎裁判長は県・農業委員会関係者も旧地主の藤崎氏も証人調べをせずに証人尋問を2人だけ(反対同盟の萩原さん、市東さん)ですませようとしている。中でも市東さんの耕作地に対するNAAのデタラメな特定を暴く旧地主の藤崎証人調べを不採用にしようとしていることは決定的だ。
 さらに藤崎証人以外に、行政処分判断の根拠や手続きを明らかにする農業委員会や千葉県の証拠調べも重要だ。千葉県や成田市農業委員会はNAAの言うままに06年に賃貸借契約解除許可決定を出した農地強奪の共犯者だ。「耕作地が違う」と言う市東さんの訴えを一顧もせず農民の耕作権を踏みにじる違法をおこなったのだ。多見谷裁判長はこれらを全て却下しようとしている。これでどうして正当な司法判断ができると言うのか。すでに耕作権裁判(白石史子裁判長)では求釈明を一方的に打ち切った。行訴・農地法裁判の主要証人の尋問不採用で市東裁判が年内結審・来春判決に向かっていることは明らかだ。まさに権力は、有無を言わせず市東さんの農地を強奪に突き進んでいるのだ。何としてもこれを阻止しよう。
 三里塚闘争を決する決戦情勢が始まった。8・30闘争から10・9三里塚全国集会の成功を闘いとり、反原発・反失業闘争と一体で市東さんの農地を守り抜こう。

8月30日(火曜日)
午前8時45分〜集会(千葉市中央公園)
       午前9時20分〜千葉地裁包囲デモ
       午前10時30分〜行政訴訟
       午前11時10分〜農地法裁判

 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.8.10

8・30市東さん行訴農地法裁判へ

午前10時30分
千葉地裁

第4812号

8月6日未明、通告も立会人もなく執行を強行

天神峰現闘本部破壊を弾劾せよ!

9時間の弾劾闘争貫徹

記者会見で反対同盟 「この怒り、数層倍にして返す」

8月6日、未明から天神峰現闘本部破壊を強行する成田空港会社と千葉地裁

 午前3時30分、「機動隊およびガードマンにに守られた作業員、成田空港会社職員が天神峰現闘本部破壊のための敷地に入った」との報が三里塚現地をかけめぐった。反対同盟を先頭に現地支援は直ちに現場に急行。全国に緊急動員令が発せられた。
 4時すぎ、現場にかけつけると大型クレーン車が投石防止フードのついた弾圧用のヤグラ2台を吊り上げ、設置している。ただちに反対同盟宣伝カーによる弾劾行動が開始された。
 部隊が続々と集まってくる。「天神峰現闘本部死守! 強制執行を許さないぞ! 三里塚芝山連合空港反対同盟」との横断幕が掲げられ「仮執行宣言を許すな 現闘本部を守りぬこう」との緑ののぼりと「三里塚芝山連合空港反対同盟」と書かれた赤ののぼりが林立させられた。弾劾のアピールおよびシュプレヒコールが浴びせられた。
 「今日は66年前に広島に原爆が落とされた日です。全国の仲間が広島にかけつけているスキをついてこのような暴挙が行われている。正面から正々堂々と強制執行をできないこのぶざまな姿を見よ」 6時すぎ、顧問弁護団の弁護士が現場に到着し、執行現場に赴いた。「執行官に会わせてほしい」「成田治安法による封鎖処分は解除されたのか否か」「証拠物である木造建物に手をかけるな」と成田空港会社職員と称する人間につめ寄った。「答えることはできない」という回答。何ということか。民事執行法7条は「執行の場合には建物所有者に連絡して立ち合いを求めること」とあり、第8条には「夜間の執行は裁判所の許可がいる」と書かれてある。建前上のブルジョア法手続きすら破壊した違法執行だ。
 2台の重機が「ガシャーン」という大音響とともに、建物破壊を続行している。6時35分、撤去の対象に入っていない木造建物建物への破壊を開始した。抗議のシュプレヒコールが一段と高まる。 「まだ裁判は続いているんだ。証拠物件を破壊するのはやめろ!」。動労千葉の仲間もかけつけ、抗議に加わる。8時、北原事務局長がマイクをとって大演説を開始した。「この破壊を国家暴力と言わずして何というか。今、この破壊行為で国は人の血を吸うのと同じ殺人行為をおこなっている!」
 さらに伊藤信晴さんが「このような卑劣な破壊行為で反対同盟の団結を破壊することはできないぞ。空港廃港まで闘いぬく」と戦闘宣言を発した。

8・7弾劾声明で反撃

 午前10時30分、反対同盟は現場で記者会見を行った。報道陣に「こんなことが許せるか。〃国策〃と称してこんなことしかできないのか」と怒りをこらえて問いかけ、「この借りは数倍にして返す」と宣言した。
 闘争後に市東さん宅で総括集会を行い、8月30日の市東さん行訴・農地法裁判で反撃していく方針を確認した。
 反対同盟は翌7日、「絶対反対の闘魂は脈々と生きている」との弾劾声明を発表して反撃の口火を切った。


 

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