日刊三里塚 HP版   2011/5  

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2011年 5月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.5.28

5・29 現闘本部反動判決弾劾 緊急現地闘争

午後1時30分 市東さん宅南開拓道路

第4804号

東京高裁井上裁判長による前代未聞の暴挙!

5・20現闘本部控訴審 即時撤去判決(仮執行宣言)弾劾せよ

怒りの爆発恐れ、北原事務局長ら50人を庁舎内で不当逮捕

今こそ現闘本部死守決戦の爆発を

東京高裁・井上裁判長を圧倒した150人の霞が関デモ(5月20日)

 5月20日、日帝・東京高裁、井上繁規裁判長(第15民事部)は、天神峰現闘本部裁判の控訴審判決において、反対同盟の控訴を棄却する反動判決を強行した。さらに、確定判決を待たずに、撤去執行を可能にする仮執行宣言まで付け、強制執行停止を申し立てるために高裁第15民事部の前に集まった50人の労農学に対して、反対同盟員8人を含む全員を「不退去罪」なるでっち上げで不当逮捕した。
 これは、三里塚闘争45年の歴史の中でも断じて許されない前代未聞の大弾圧である。22日に12人が釈放されたが残り全員の即時釈放を要求する。
 そもそも、井上裁判の判決には一片の正義も道理もない。天神峰現闘本部は反対同盟自身が1966年に建てた闘いのシンボルだ。反対同盟のものであり底地には地上権、賃借権が存在している。井上裁判長は一審千葉地裁仲戸川裁判長と共に、何の根拠もなくこれを否定し去った。
 しかも、一度壊したら復元できない建物に対する「仮執行」を裁判史上初めて認めたのだ。執行の停止の申し入れを行うために面会を要求した弁護団に対して、井上裁判長は会おうともしなかった。反対同盟・北原工事事務局長を先頭とする50人が、「執行停止の申し入れに回答せよ」と第15民事部に迫ったことは正当かつ合法的な要求行動だ。
 判決と仮執行宣言のあまりの反動性を自覚するがゆえに反撃におびえた井上裁判長およびこれと結託した警視庁公安部は、大量逮捕攻撃を強行した。

3・11情勢との結合を恐怖

 彼らは何よりも、天神峰現闘本部死守の闘いが実力闘争として爆発することに恐怖した。1990年1月の成田治安法処分に対する反対同盟と労農学の闘いの威力に今なお圧倒され、その現闘本部を現実に解体することに対する闘いの爆発にほとんどうちのめされているのだ。
 第2に、現闘本部反動判決への怒りが国策裁判への怒りへと発展すること、さらに、今、福島原発事故への怒りの噴出という形で噴出する日帝支配への怒りと三里塚45年の実力闘争が結びつくことに心底恐怖している。
 そして、成田空港自身をめぐっても、羽田国際線化という形をとった成田空港の地盤沈下―沈没という現実に追いつめられ、反対同盟、三里塚闘争への憎しみを募らせた結果の大弾圧である。
 われわれはこの弾圧を逆に、現闘本部死守決戦の爆発へと転化するであろう。に負けない。5月29日の現地緊急闘争を皮切りに、われわれは断固として決戦に突入する。この闘いの爆発の中でこそ、被災地の農民。漁民・労働者・学生・市民の怒りの決起と歴史的結合を果たすであろう。

 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2011.5.15

5・20現闘本部控訴審反動判決粉砕闘争

午前11時30分集合
 霞が関デモ

第4803号

福島市、本宮町、いわき市へ、3・27集会カンパ手渡す

4・27〜28 萩原事務局次長が被災農民らを訪問

“ 三里塚闘争のように絶対反対で原発阻止へ”

「被曝」に負けぬ闘魂に感動

本宮市の酪農農家に到着しあいさつする萩原さん(中央)。三里塚から持参した野菜などを渡し(4月27日)

 4月27〜28日、反対同盟の萩原進事務局次長は、3・27三里塚全国集会で寄せられたカンパと野菜、米、水などを携えて、福島県の被災農家3軒および三里塚支援労働者を訪れ激励した。
 27日に向かったのは福島市の果樹農家と本宮市の酪農家。それぞれ支援物資を届け、交流した。果樹農家Oさん宅では「最近やっと作付規制も解除され、作業も再開したけど、風評被害や原発による放射能被害の今後を考えると、実際に出荷できるのかどうか、不安だ」と訴えていた。
 それでも菜の花プロジェクトというチェルノィリ救援団体の協力も得て、土壌調査や勉強会を立ち上げて、60軒ほどの周辺農家との連携を始めているとのことだった。
 次に30キロ南に下った本宮市の酪農家宅を訪問。3・27集会のメッセージで「浜通り 酪農家」と訴えていたお宅だ。ここで野菜と3・27集会のカンパを手渡した。Sさんは「自分たちも原発反対の闘いをやってきたが、三里塚のような絶対反対の姿勢が足りなかったことを悔やんでいる」と語り、さらに「農民は個々バラバラでは殺される。団結していきたい」と語っていた。
 三里塚支援者でいわき市の元労働者0さんも合流した。
 Sさんの連れ合いの方が「自分たちはもう被曝している。こんな危ない所に来てもらわなくていいですよ」と語った言葉に衝撃を受けたと萩原さんは話している。〃農民に逃げる所などない。この地に留まり家族、地域みんなと農民として生き抜く〃という決意と受け止めたという。
 それでも今回の訪問をきっかけにSさんは、「原発反対運動を共にした仲間を再結集させたい」と話していたと言う。 夜は三春町の宿へ。宿には火力発電所復旧工事の職人や労働者が多数泊まっていて、東京電力の官僚体質に怒りっていた。
 翌日はいわき市の酪農家Sさん宅へ。「浜通りの酪農家」という名でメッセージを寄せてくれたお宅だ。今回訪れた中で最も原発に近い場所。Sさん宅では子供を避難させているという。Sさんも原発に反対して闘ってきた一人。「当時村八分のような扱いを受けた。放射能はしかし原発賛成・反対に関係なく降り注ぐ」と悔しがっていた。
 最後に元労働者Oさんの案内でいわき市の津波被害の現場を見て回った。「言葉を失った」と萩原さんは語る。人にカメラを向けることもはばかられ、車内から撮影したという。
 「重い問いをつきつけられたというのが訪問しての実感だ」と語った。今こそ、全原発の停止・廃炉を。被災地農民と連帯し、三里塚を軸に反原発・反TPPを闘おう。

 

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全学連現地闘争本部

2011.5.1

5・20現闘本部控訴審判決強行粉砕闘争

午前11時30分
 霞が関デモ

第4802号

井上裁判長による反動判決粉砕、「仮執行宣言」阻止!

現闘本部裁判控訴審判決闘争 5・20東京高裁包囲闘争へ

“審理不尽! 弁論再開し石橋恵美子証人を喚問せよ”

霞が関席巻する大デモを

4月27日、支援連は東京高裁前のビラまきに決起し、霞が関の労働者・市民に反動判決阻止を訴えた

 5月20日の天神峰現闘本部裁判・控訴審判決闘争を、反動判決を粉砕する闘いとして準備しよう。東京高裁・井上裁判長は、わずか3回の弁論で、2月4日、結審を強行した。反対同盟の証拠・証人調べ要求を拒否したあからさまな反動判決策動だ。断じて許すことはできない。 反対同盟は、現闘本部底地に関する地上権、賃借権の主張を領収証や念書という誰も否定できない証拠と共に証明しぬいた。
 控訴審では特に、証拠・証人調べの実現を要求して、最重要証人である石橋恵美子証人の証言が違法、不当なものであることをあらゆる角度から論証しぬいて、証人喚問を要求した。
 最高裁から送り込まれた反動判事・井上裁判長は、これらを階級的政治的意志に基づいて棄却し、結審を強行した。しかも、井上裁判長は昨年11月5日の第2回弁論で、付帯控訴を行った成田空港会社に対して「仮執行宣言付き判決」についての意見表明を求めていた。付帯控訴とは、判決の一部についてだけ不服だとする控訴のことで、NAAは仮執行宣言がつかなかった点についてだけ控訴した。この点についての主張を井上裁判長は求めたのだ。
 明らかに判決については「控訴棄却」を狙いつつつ、「仮執行宣言をつけるかどうか」に判断を絞って、わずか3回で結審した可能性が高い。
 われわれは、5月20日にいたる1カ月弱を一個の決戦として、井上裁判長による反動判決阻止に全身全霊を傾けなければならない。
 われわれが依拠すべきは、反対同盟の圧倒的な正義性と人民性だ。反対同盟は現闘本部敷地に反対同盟は地上権および賃借権を持っている。これは盤石の証拠によって裏付けられている。地代支払いの領収証、旧地主の石橋政次氏は「現闘本部敷地については反対同盟がどのように使ってもらっても構わない」という念書を書き、わざわざ現闘本部底地を分筆して反対同盟に残した。
 そして、鉄骨3階建ての建物の中には登記された木造建物が現存しているのだ。特に最重要証人である石橋恵美子証人の証言は違法だった。反対尋問の機会が反対同盟に対して保証されていない証言は「証拠価値がない」という最高裁判例に違反しているのだ。

高裁前ビラまきで決戦の火ぶた

 支援連は4月27日、井上裁判長を直撃する高裁前ビラまき宣伝に決起し、決戦の火ぶたを切った。さらに連続的に情宣を展開する。5・20東京高裁包囲〜反動判決阻止〜仮執行宣言粉砕へ決起しよう。

 

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