日刊三里塚 HP版 2010/10 |
全学連現地闘争本部 |
2010.10.29 |
11・5
東京高裁包囲デモ |
第4781号 |
10月20、25、27日、29日…支援連が高裁前ビラまき第15民事部・井上繁規裁判長を直撃1000枚のビラ、 霞が関を圧倒高まる注目度、11・5の爆発へ
朝8時前、東京高裁正門前に反対同盟旗を押し立て、「現闘本部を守りぬこう! 三里塚闘争勝利! 控訴審勝利へ!」と書かれた横断幕を掲げる。「建物破壊を絶対阻止する! 井上裁判長は審理を尽くせ」と訴えるビラを手渡していく。 裁判所に通勤してくる職員、裁判員裁判のために召集された裁判員、その裁判の傍聴者、霞が関官庁に勤める多数の公務員および一般歩行者が積極的にビラを受け取り、読みながら出勤していく。 高性能のワイヤレス・ハンドマイクを使って、早期結審に反対するアピールが東京高裁に突き刺さっていった。「井上繁規(しげき)裁判長は事実調べもせずに結審を強行しようとしています。裁判の名に値しない裁判を私たちは許しません」「一審の仲戸川裁判長が行ったデタラメな判決を引き継ぐことは許されません」とのアピールが高裁前のみならず、隣の農林水産省、向かいの中央合同庁舎2、3号舘に入居する国土交通省、総務省などの職員に届いていった。 特に27日には13人のメンバーが参加。警視庁が公安警察の人数を増やして弾圧体制をとってきたことに対し、き然とはね返してビラまきをやり切った。ビラを熱心に読みながら出勤する労働者の姿が日増しに増えた。注目度が高まり、この日だけで1000枚のビラをまき切った。天神峰現闘本部・控訴審は、東京高裁全体の焦点になりつつある。 支援連はこの後も、11・5当日にいたるまで、連続的なビラまき、宣伝行動を行う。11・5闘争の爆発を準備していく。 「司法改革」の先兵 ところで、井上裁判長の素性が分かってきた。同裁判長は1975年に裁判官になり、1980年にアメリカのワシントン大学に留学した。1991年から96年まで最高裁判所調査官を経験した司法エリートで、「司法改革」の先頭に立つために、東京高裁に送り込まれた。著書『民事控訴審の判決と審理』では、露骨に「早期結審が控訴審のあるべき姿」と主張している。現闘本部控訴審でも早期結審を狙っていることはまちがいない。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.10.23 |
11・5
東京高裁包囲デモ |
第4780号 |
10・18市東さん耕作権裁判で弁護団「裁判長は全証拠の開示命令を出せ」白石判事を追いつめるNAA擁護の態度に怒り爆発
市東さんの耕作権を奪う空港会社のデタラメさは、何よりも空港会社が明け渡しを求める天神峰41番の畑の中で、市東さんの耕作場所が異なっていることにある。空港会社は市東さんが一度も耕作したことのない41―9部分を市東さんの契約地とするデタラメぶりだ。耕作権裁判は、事実を明白にする証拠を提出させる闘いが白熱的攻防段階に入った。 この日の弁論は、契約地の誤りが旧地主・藤崎の錯誤の結果であることを隠蔽する空港会社とそれに助け舟を出す白石裁判長を激しく弾劾する法廷闘争として展開された。白石裁判長は、証拠提出を拒む空港会社を助け「(原告=NAAから)証拠の提出がなくても被告(市東さん)による原告の誤りの主張はできるのではないか」と被告の陳述を促し訴訟進行を図ろうとした。これに対して、市東さんは「だったら藤崎を呼び出せ」と声をあげ、代理人・傍聴者一体となって激しく反論した。次回までに、空港会社が求釈明に答えることにさせた。次回1月24日、空港会社に証拠提出をさせよう。 裁判終了後、記者会見・報告会が開かれた。 最初に市東孝雄さんが「今日の法廷は、現闘本部裁判の仲戸川を彷彿させるようです。空港会社は証拠を出さないで結審に持ち込みたいとしています。裁判長もこちらの気迫に押されています。これからも今日みたいな闘いをやっていきたいと思います」と法廷闘争をまとめた。代理人の発言、質疑応答の後、報告会に入った。 冒頭、北原鉱治事務局長は10・10全国集会の総括を提起し次のように発言した。「全国集会は、すばらしい成功だった。集会後遠回りのデモをして『市道封鎖は道理がない』と感じた。抵抗して当たり前だ。反戦・平和は、勇気ある者が勇気を出し立ち上がる事で実現できる。三里塚は勝てる。皆さんの結集で勝ちましょう」 「大局的に見て勝てる」動労千葉からは、関道利特別執行委員が「12月外注化阻止に立ち上がる。11・7集会の1万人結集をかちとる」と連帯の挨拶をした。市東さんの会・井村弘子さん、関西、群馬・青柳晃玄さんの発言のあと、最後に萩原進事務局次長が「11・5現闘本部裁判闘争を重視し、霞が関でデモを行う。羽田の国際化、羽田・成田一体化ハブ空港論は、成田の敗北だ。大局的な見地から見たら、われわれは勝てることを確信した。一つ一つの闘いを大事に闘いぬいていきたい」と決意表明を行った。11・5現闘本部裁判の結審策動を粉砕しよう。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.10.17 |
10・18市東さん耕作権裁判 |
第4779号 |
10・10集会――1560人が反戦・反権力の砦に総結集トラクター先頭に誘導路工事現場をデモ危険で遠い迂回路を行進 権力への市東さんの怒りを共有「FTA反対、耕す農業が公共だ」
* 農地強奪攻撃に怒る労働者人民で埋め尽くされた集会もすばらしい発言であふれた。森田恒一さんが開会宣言に立ち「市東さんの農地取り上げを命がけで阻まなければならない」と訴えた。続く主催者あいさつで北原鉱治事務局長は、「成田空港そのものが日本の将来を沈没させる元凶である」「若者の未来のために闘おう」と呼びかけた。 基調報告に立った萩原進事務局次長は、釣魚台問題で吹き出した排外主義の嵐を「木っ端みじんに粉砕なければならない」と声を高くし、菅政権の戦争政策との対決を呼びかけた。そして闘いの方針として、@現地闘争・裁判闘争を闘いぬく。A民主党政権打倒を掲げ、労働運動、住民運動、市民運動との連帯を深める。B農地強奪、農業つぶしと対決する。C反戦・反基地闘争と連帯し、沖縄の決起に本土でこたえる闘いの先頭に立つ。D労農連帯を築き国際的に展開する、と5点を提起した。最後に11・5現闘本部裁判控訴審で高裁を包囲するデモを熱烈に呼びかけた。 特別報告として動労千葉の田中康宏委員長が「44年間闘いの拠点を守り抜いた三里塚はかけがえのない存在だ。国鉄全国運動を推進し日本の労働運動を塗り替えよう。動労千葉は定期大会でJR全面外注化と全力で闘うことを確認した。11・7全国労働者集会に結集し新たな出発点をつくろう!」 沖縄から特別報告にたった安次富浩さんは「市東さんの闘いと連帯して基地反対闘争を強化する」と発言し、関西実行委員会からの特別報告も受けた。さらに、全日建運輸連帯労組関西生コン支部の連帯メッセージが読み上げられた。 鈴木謙太郎さんが、農民アピールを読み上げた。さらに闘う北総農民が登壇し、三里塚勝利の決意を表した。拍手と歓声の中、市東孝雄さんが発言に立った。「農地を守り畑を耕し続けることが公共だと私は信じる」。この鮮明な決意を受けて、一緒に登壇した市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会が連帯を表明した。 反対同盟顧問弁護団のあいさつ、鈴木加代子さんのカンパアピールに続いて、婦民全国協、全学連の織田陽介委員長をはじめ各団体が決意を表明した。星野文昭さんの連帯メッセージを妻の暁子さんが読み上げた。最後に団結ガンバローを三唱、トラクターデモを貫徹した。11・5現闘本部裁判・東京高裁包囲 |
2010年 10月 |
全学連現地闘争本部 |
2010.10.10 |
10・13団結街道閉鎖取消・仮処分裁判の傍聴へ 午前10時30分 千葉地裁 |
第4778号 |
天神峰現闘本部死守 11・5控訴審=東京高裁包囲へ反戦の三里塚から侵略阻止の火柱を!第3誘導路工事実力阻止・市東さんの生活と畑守れ労農の力で11・7 1万人結集を 10・10全国総決起集会に結集されたすべての労農学市民のみなさん。三里塚闘争破壊と対決する本日の集会の成功を力に、《侵略と排外主義・民営化と労組破壊》の日帝・菅政権打倒へ進撃することを訴えます。 「尖閣」略奪・排外主義攻撃と対決しよう まさに世界大恐慌の深化が帝国主義間、帝国主義とスターリン主義間の戦争的激突へと矛盾を募らせている。東アジア情勢も煮つまりきっている。この歴史的転換期だからこそ、国家主義・国益主義に革命的祖国敗北主義を対置し、44年もの死闘を貫いてきた三里塚闘争が光り輝く。釣魚台情勢は沖縄情勢そのものだ。辺野古新基地建設強行にむけた反戦・反基地闘争破壊が吹き荒れる。三里塚と沖縄の連帯した力こそが勝利の道筋だ。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.10.6 |
10・10全国総決起集会 正午 成田市東峰萩原さん畑 |
第4777号 |
「羽田滑走路の開業(10月21日)前に決める」?!成田市・芝山町による30万回化推進許すな騒音下住民は絶対反対だ利権団体のための犠牲は拒否する 日帝・国土交通省とNAA、地元自治体(成田市と芝山町)による成田空港の年間発着回数「30万回化」の攻撃が一気に強まっている。成田市長・小泉一成と芝山町長・相川勝重が利権と引き換えに「30万回化承認」の方針を固めたのだ。騒音下住民の「22万回にしたばかりだ。これ以上うるさくするな」「地元財界、利権団体のいいなりになるな」などの怒りを無視した暴挙を断じて許してはならない。 第3誘導路工事による営農破壊弾劾!
第3誘導路建設工事による新たな営農被害が発生した。写真にあるとおり、萩原進事務局次長宅で耕作している畑(通称「横川の畑」)で重大な冠水被害が起きた。9月28日、前夜から降り続いた雨が畑にたまって冠水状態になった。写真の右方向に見える誘導路工事のための鉄板フェンスのコンクリート製基礎が、畑の際をふさいだために排水が阻まれ、雨水がたまってしまったのだ。畑にあるのは育ち始めた人参。まだ小さいので、冠水被害を受ければ腐ってしまう。まき直しはできず被害は甚大だ。 |