日刊三里塚 HP版 2010/7 |
2010年 7月 |
全学連現地闘争本部 |
2010.7.30 |
7・31
市東さんの畑囲い込み弾劾緊急闘争 |
第4771号 |
北原事務局長、萩原事務局次長が渾身の意見陳述7・23現闘本部控訴審闘争打ちぬく弁護団、仲戸川判決を9論点にわたって壊滅的に批判霞が関に「三里塚」の横断幕掲げる
この日反対同盟と支援連の労働者・学生は、早朝から霞が関の裁判所前に詰めかけ、「現闘本部を守り抜こう」と大書した横断幕を掲げ、ビラまき・宣伝活動を行って意気高く法廷に臨んだ。 書面の確認後、北原鉱治事務局長と萩原進事務局次長がそれぞれの陳述書を読み上げた。北原さんは「重要な証人の調べや建物の実地検証などを行わないまま審理は打ち切られた」と一審判決を批判し、土地を提供した石橋政次副委員長(当時)が1985年に三里塚を出て行くときも、「敷地20坪と井戸は反対同盟のために残す。これが俺の気持ちだ」と語ったことなどを明らかにした。さらに井上繁規裁判長を見すえ、「現地調査を行え」と迫った。 萩原さんは、仲戸川判決が「反対運動では無償の土地使用はたかだか使用貸借関係で、地上権の設定ではないのが通常」と根拠もなく決めつけたことを弾劾し、石橋恵美子証人にビデオリンク方式でうその証言をさせて地代の領収証などの証拠価値を否定したことに怒りを露わにし、証拠調べのやり直しを求めた。 二人に続いて葉山岳夫弁護士を先頭に顧問弁護団が次々と立ち九つの論点で原判決を批判した。農民の農地を奪っての成田空港の建設がそもそも違法であり、暫定滑走路は航空法や世界の常識に反する違法のかたまりであること、地代の受領を石橋武司氏(政次氏の長男)が「内心では拒否していた」との珍無類の解釈は意味をなさないことなどを、次々と暴き追及した。 領収証あるのに地代の受け取り否定の暴挙弾劾 さらに、賃借権の時効取得(ここでは10年の経過によって権利を得ること)についても仲戸川判決の誤りを批判した。仲戸川判決は「石橋家のひそかな『真意』=地代を受け取る意志はなかった」を持ち出すことで、地上権、賃借権の時効取得の成立を否定したが、弁護団は「時効取得は当事者の主観ではなく客観的な事実をもって認定されるべきものであって、時効の認定に主観を持ち込んで否定するのは言語道断」「時効は成立している」と断言した。反対同盟と弁護団の奮闘に呼応し、傍聴の労働者・学生も拍手し声を上げて闘った。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.7.29 |
7・31
市東さんの畑囲い込み弾劾緊急闘争 |
第4770号 |
NAAが鉄板フェンスで“追い出し”の暴挙7・26市東さんの畑囲い込み弾劾せよ「へ」の字緩和工事を口実7・31緊急闘争で反撃しよう
〃「へ」の字誘導路のカーブを緩和するため〃と称して、工事にまったく必要のない鉄板フェンスによる市東さんの農地の囲い込みを行ったのだ。それも「留守」を狙うコソ泥的やり方で。同時に変電所反対側の空港敷地内で第3誘導路の着工を強行した。 フェンスは市東さんの畑に接して北側と西側に張られ、営農に重大な障害を与えるものとなっている。団結街道が封鎖された時、「ウマ」が置かれた場所では、今回の工事のための空港フェンスが団結街道までせり出し、団結街道を寸断している。 これは市東さんと反対同盟に対する追い出し攻撃の絶望的なエスカレーションだ。千葉地裁からとって返した反対同盟と現地支援はただちに現場に急行、空港会社とこれに雇われた作業員、ガードマンを徹底追及した。 「一体これはどういうことだ。何の正当性があってこんなことをやるのか」「留守を狙った泥棒のようなマネはやめろ」と口々に弾劾。「こんなフェンスを張られたら、風が通らなくなる。照り返しで野菜が焼けちゃう。営農妨害であることが分かっているのか」……。 しかもフェンスのすぐ北側には鈴木さん名義の一坪共有地が存在しているのだ。そこにいたる通路も封鎖された。鈴木加代子さんが追及した。「あそこにはうちの土地があるんだ。そこに行けなくする権利など空港会社にはないぞ!」 誘導路変更は航空法経ない違法工事だ 「へ」の字誘導路のカーブの緩和工事は、カーブ部分(空港敷地内)にあった北原事務局長名義の一坪共有地を、最高裁と結託した成田空港会社が、2008年1月17日の反動判決(2002年12月24日提訴)で強奪し、若干のスペースを得たことによって強行された。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.7.21 |
7・23現闘本部裁判控訴審初弁論 午前11時 東京高裁 |
第4769号 |
一審・仲戸川反動判決を粉砕しよう7・23現闘本部裁判・控訴審闘争へ早期結審、「仮執行」つき判決策す東京高裁許すな霞ヶ関に「三里塚」の横断幕を!
東京高裁における天神峰現闘本部裁判の控訴審・第1回弁論が迫ってきた。全力で東京霞ヶ関を席巻する闘いを実現しよう。東京高裁は、日帝・国土交通省、成田空港会社の意をうけて、早期結審・反動判決を狙っていることはまちがいない。控訴審では、証拠・証人調べは前提化されてはおらず、同調べをかちとることがまず、大闘争だ。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.7.18 |
7・23現闘本部裁判控訴審初弁論 午前11時 東京高裁 |
第4768号 |
カネと引き換えに住民売り渡しを策動小泉・相川による30万回化策動許すな騒音地獄はガマンの限界だ危険なA,Bラン同時離陸も画策
日帝・国土交通省、成田空港会社および成田市・芝山町は、成田空港の年間飛行回数30万回化にむけた攻撃を強めてきた。これは、市東さんに対する第3誘導路攻撃と一体の農民たたき出し攻撃だ。 “利権亡者”による住民破壊、粉砕を成田市でも芝山町でも住民からの怒りの声が噴出している。3月15日、成田市の久住・下総地区住民は「30万回化白紙撤回」の申し入れを市議会と小泉一成成田市長に対して行った。「大人の判断で22万回の時はがまんしたが、今度はそうはいかない」などの批判が浴びせられた。芝山町で行われた「説明会」でも相川町長自身が「反発は予想以上」という怒りが噴き出した。成田市と芝山町はあわてて「補償の上積み」で反発を抑えようとしているが、「金で口封じ」という手法が通用する時代ではない。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.7.6 |
7・23現闘本部裁判控訴審初弁論 |
第4767号 |
仮執行付き反動判決要求するNAA徹底弾劾!7・23現闘本部裁判・控訴審へ早期結審策動と対決を仲戸川一審判決を粉砕せよ!
7月23日午前11時から、天神峰現闘本部裁判の控訴審第1回弁論が東京高裁で開かれる。団結街道廃道阻止・第3誘導路着工粉砕につづいて、いよいよ現闘本部建物そのものをめぐる決戦が始まる。重大な決意をもって臨もう。 「への字解消が必要」とデタラメ主張 ビデオリンク方式による石橋恵美子証言なるものが、空港会社の作文に基づくウソ八百であることは、公平な心で読めば一目瞭然だ。反対同盟は一度たりとも石橋氏らを「畏怖」させたことなどなく、むしろ紳士的な交流を継続させてきた、というのが証拠と証言の示すところだ。どちらがウソを言っているかは明々白々だ。それを、あらかじめ反動判決ありきの仲戸川裁判長は事実を意図的に180度ねじ曲げて強弁しているのだ。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.7.2 |
7・23 現闘本部裁判控訴審初弁論 |
第4766号 |
第3誘導路計画の認可(6月30日)徹底弾劾!7・1「仮処分」で団結街道閉鎖に反撃「通行権の侵害やめよ」市道廃止でも道路は道路だ
6月14日に成田市が団結街道底地を空港会社に売却したからと入って、団結街道が道路でなくなるわけではない。90年もの間、生活道路として使われてきた団結街道は、市道から里道に戻っただけだ。里道を道路でなくするにはそこを使っている市東さん、天神峰現闘本部を使う反対同盟そして一般市民の同意が必要だ。 しかし、成田空港会社はこれらを一切無視して勝手に通行不能にする暴挙を強行した。夜中の3時、コソ泥のように閉鎖工事を行った態度が不正義性を示している。 これに対して反対同盟は6月28日当日の工事弾劾行動にひきつづいて7月1日、鈴木さんの一坪裁判弁論開始前、午前10時に、千葉地裁民事部に対して「通行妨害禁止仮処分の申し立て」を行い、その後記者会見を行った。 午前11時過ぎ、弁護士会館で反対同盟の記者会見が開かれた。鈴木謙太郎さんが司会を務め、最初に萩原富夫さんが反対同盟の弾劾声明を怒りを込めて読み上げた。 続いて顧問弁護団がそれぞれ仮処分申立の意義を述べ、報道各社との質疑応答を行った。葉山岳夫弁護士は「たとえ市道ではなくなっても法定外道路となり、それを使う人がいる以上は道として存在し続ける。市とNAAが結託して廃道化するなど許されないことだ」と強く弾劾した。 萩原進事務局次長は、農民・農業を破壊して進められる空港建設を根底から批判し、「市東さんが使い続けてきた団結街道という一本の道に何百年という歴史がある。それを泥棒猫のように姑息なやり方で、夜明け前に封鎖し廃止してしまおうとは、なにごとか! そこに住んでいる住民を人間として見ていないということだ。反対同盟は全国の農民、労働者、また米軍基地と闘う沖縄の人たちとともに闘う」と怒りの戦闘宣言を発した。 国土交通省は第3誘導路計画についても6月30日に申請を認可する処分を強行した。記者会見では認可処分についても徹底弾劾の発言が行われた。 7・1 鈴木さん一坪裁判で県を圧倒 仮処分申し立てにつづいて午前10時30分から鈴木さんの一坪裁判の弁論が闘われた。601号法廷では、反対同盟側の主張に対して認否や反論をしようとしない千葉県側の不誠実な態度を弾劾する弁論を展開した。そして仲戸川裁判長に対して、 |