日刊三里塚 HP版 2010/5 |
2009年 5月 |
全学連現地闘争本部 |
2010.5.30 |
6・3萩原富夫さんの勾留理由開示公判 |
第4760号 |
5・25市東さん勾留開示公判 遠藤裁判長弾劾の場に6人退廷攻撃乗り越え100余が法廷内外占拠、市東さんと合流
葉山岳夫弁護士を先頭に顧問弁護団が徹底的に追及し釈明を求めた。市東さんに「逃亡のおそれがある」というのが勾留の理由だが、空港に反対し天神峰で農地を守り耕し続けると宣言している市東さんがどうして家と畑を放棄して『逃亡』などするのか。 NAAの看板の内容は、団結街道を通行禁止にし迂回を強制して市東さんの営農を著しく妨害する不当なものではないのか。このような看板をNAAが勝手に設置すること自体が道路交通法76条違反である。だからこそ成田警察署はこの看板を3カ所すべて回収し持ち去ったのではないのか。そもそも裁判官は44年も続いている三里塚闘争を正しく認識しているのか」 核心を鋭く突いた質問に追いつめられながら、遠藤裁判長は一切の応答を拒絶することに終始した。2人の人間の自由を奪っておきながら理由すら明らかにしない、その態度は何だ! 絶対に許すことはできない! やむにやまれず抗議の声を上げた傍聴者に対し、遠藤は退廷命令を乱発。萩原進事務局次長、婦人行動隊の鈴木加代子さん、太郎良陽一さんの3人を含む計6人が退廷させられた。退廷者は、連れ出されると、法定内の様子を、傍聴席に入れなかった廊下の労農学に報告する。一斉にわきあがる歓声。法廷内外が100人余の労農学で完全に占拠状態だ。 弁護団は暴力的訴訟指揮を徹底的に弾劾しつつ、当初「1時間」とされていた陳述時間の2倍に達する2時間を超える追及をとことんやりぬいて、遠藤が音を上げる寸前まで追いつめた。 顔をひきつらせる遠藤裁判長。道理の通らない理不尽な訴訟指揮を、ただただ上からの指示ということで強行せざるをえないピエロのような姿はあわれですらあった。弁護士からは「裁判長は検察官の犬だ」などの指弾も行われた。 閉廷後、全員が裁判所裏手に移動し、成田署と習志野署に送り返される市東さん・現闘員の乗った車両を取り囲んで見送り、大きな声援・激励を送った。 10日間の勾留延長弾劾市東さんと反対同盟の闘いに追いつめられた日帝・千葉地検と地裁は、5月28日、市東さんと現闘員に対しさらなる10日間の勾留延長を強行した。断じて許すな。弾劾の嵐を浴びせ一刻も早く奪還しよう。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.5.24 |
5・25市東さんと現闘の勾留理由開示公判 |
第4759号 |
市東さんと反対同盟の闘魂が
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団結街道閉鎖攻撃の粉砕を確認して団結ガンバロー(5月20日 市東さんの畑) |
部隊はこの後、市東さん・現闘員の激励行動に千葉地裁に急行し、10日間の勾留延長を弾劾して両者との熱い交流を果たした。
団結街道廃道阻止決戦は緒戦において大きな勝利をかちとった。5・16集会で宣言した臨戦態勢の威力、市東さんの〃逮捕決起〃を先頭にもぎりとった勝利だ。しかし、闘い本番はこれから。5月末にも成田市からNAAへの団結街道底地の譲渡手続きが完了し、再び閉鎖攻撃に出てくる。支援連は監視体制を継続して迎え撃つことを決定した。5〜6月臨戦態勢のさらなる強化を。国鉄・沖縄・法大決戦と一体で勝利しよう。この力で6・13大集会へ。
全学連現地闘争本部 |
2010.5.19 |
5・24第3誘導路阻止公聴会闘争 |
第4758号 |
5・17市東さんの不当逮捕徹底弾劾!「俺達は本気」 権力に思い知らせた「団結街道閉鎖」に猛抗議 獄中から感動的アピール決戦の火ぶたは切られた 連日、激励・抗議行動を展開
そもそもこの「閉鎖通告看板」は「団結街道の一部がすでに空港会社の所有だから、通行止めにしてもかまわない」との論理で事実上、団結街道全体を廃道にしようとするものだ。閉鎖される団結街道の先には市東さんの「堀の内の畑」があり、営農妨害そのものだ。市東さんが怒って猛然抗議したのは当然なのだ。 そもそも第3誘導路自体がデタラメ極まりない。茨城空港建設費と同じ200億円もの大金をかけて、市東さんをたたき出すためだけに行う〃地上げ〃誘導路建設だ。市東さんの家と畑を完全に空港の中に閉じ込めてしまう。約3年間とされる工事のすさまじい振動と騒音で市東さんを住めなくさせようとしいう人権侵害の誘導路だ。 しかもこの誘導路は要らない。5・16集会で明らかになったように、昨年7月に供用が始まった第2誘導路(東側誘導路)ですら使われていない。その上何が第3誘導路か。第1誘導路(連絡誘導路)ですでに現行の運用は間に合っている。44年の空港建設の中でも最悪の農民追い出し攻撃だ。 逮捕された市東さんは弁護士を通して、全人民に檄を発した。「自分は平気だ。これでおれ達が本気だということを空港会社に思い知らせることができた。みなさん頑張って下さい」との感動的アピールだ。5・16集会での戦闘宣言「私は体を張って闘いの先頭に立つ!」を翌日実行したのだ。 決戦の火ぶたが最高の形で切って落とされた。空港所有地になっていない団結街道部分(市東さんから現闘本部先まで)の閉鎖実力阻止の闘いが5月下旬にも控えている。第3誘導路の公聴会(24日)・着工との闘いが目の前だ。切り開かれた血路を押し広げ、国鉄・沖縄・法大決戦と一体で勝利を切り開こう。国鉄1047名解雇撤回6・13大集会へ。 |
全学連現地闘争本部 |
2010.5.16 |
5・24第3誘導路阻止公聴会闘争 |
第4757号 |
市東さん移転強要のための第3誘導路計画粉砕へ5・24公聴会粉砕デモに立とう暫定路着陸専用化による騒音の激化攻撃許すな!2分に1回、ひっきりなしの轟音第3誘導路建設ほど理不尽かつデタラメな計画はない。まず何よりも同誘導路は必要ないのだ。3月28日をもって、暫定滑走路は原則、着陸専用となり、誘導路は、2002年4月開業の時からある連絡誘導路一本で足りる。 実際、昨年7月に開業した東側誘導路(第2誘導路)はほとんど使われていない。にもかかわらず200億円もの巨費(茨城空港建設費と同額だ!)を投じて要らない誘導路を造ろうとしている。その目的はただ一点、市東孝雄さんの家、畑、作業場すべてを空港の中に囲い込み、移転を強要し、三里塚闘争を破壊することにある。 第3誘導路工事は難工事だ。だからわずか700bの舗装工事に200億円もかかる。期間も空港会社の予定ですらも2013年3月末までかかる。旧小見川県道と新小見川県道の両方にトンネルを掘らなければならない。そのためには両道路に付け替え道路を造らなければならないが、そんなスペースはどこにもない。にもかかわらず反対同盟破壊のためだけに工事を強行しようとしている。 一方、こうした工事の全過程が市東さん宅に対する許しがたい人権侵害となる。耐え難い振動と騒音。井戸水の枯渇などの生活破壊。雨が降れば多量の水が流れ込む。考えるだに許しがたい農民殺し工事だ。5・24公聴会はこうした第3誘導路計画を承認するための暴挙だ。断固粉砕しよう。 軒先工事でも被害甚大 他方、前記、暫定滑走路の着陸専用化によって許しがたい騒音被害が起きている。着陸専用となっため、北風が吹く今の季節はすべて南側からの着陸となっている。その結果、ラッシュ時には、2分に1回の着陸機が東峰部落の頭上を襲っているのだ。菱田の鈴木幸司さん宅の被害もひどい。とても通常の生活ができる状態ではない。しかも従来4000b滑走路を使っていたすべての航空機が暫定滑走路に着陸することになった。ジャンボ機も着陸している。特に多いのが騒音のうるさい中型機B777だ。一機ごとの騒音値が上がっている。 |
全学連現地闘争本部 |
2009.5.6 |
5・16三里塚現地闘争 午後1時半 東峰・萩原さんの畑
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第4756号 |
4・26 市東さん耕作権裁判で更新陳述「千葉地裁は収用委の代用拒否せよ」「9万の熱気と連帯した」萩原・市東さん沖縄からメッセージ
葉山弁護人は、「そもそも収用裁決が取り消されて公共性がなくなった成田空港の用地問題を、民事裁判で強奪しようとする国とNAAと成田市の不法は許せない。裁判長は収用委員会の代用をするな。国策裁判に手を貸すな。正しい訴訟指揮をせよ」との陳述を行った。 出席した他の6人の弁護士も、それぞれの決意を述べ、50分間にわたる陳述を展開、今後の口頭弁論に関し「原告・NAAの準備書面や求釈明への回答は不十分。最初から細かく求釈明を求めてゆく」との要望を裁判所に行い、次回の期日を7月26日に決定した。この間、原告NAA側は弱々しく沈黙を守るだけだった。この日の裁判に被告の市東さんは欠席だったが、弁護団、傍聴席一体となった怒りあふれる法廷として闘われた。 裁判が終了し、弁護士会館で報告会が行われた。萩原富夫さんが司会。冒頭、北原事務局長が「今日の裁判は弁護団の決意表明が素晴らしかった。正義の弁護団がいるからこの裁判は成立している。この闘いを含めて、三里塚の闘いは次第に全国的に浸透してきた。NAAは200億円もかけて第3誘導路を建設し、市東さんの自宅を空港の中に囲い込もうとしている。あからさまな農民殺しを許さず5・16現地闘争に集まって欲しい。 廃道攻撃は許せない」とあいさつした。 5・16現地闘争の成功を 司会の萩原さんから、「先ほど、沖縄の4・25県民大会に参加した市東さんと萩原事務局次長からみなさんへの次のようなメッセージが届いたので紹介します」との報告があり、メッセージが読み上げられた。「昨日の沖縄の闘いに感動した。9万人の人々が結集した。ほとんどの首長も出席した。成田市の小泉市長もこれに見習えと言いたい。反対同盟は同盟旗を真ん中に立てて連帯した」とのアピールに参加者全員が大きな拍手で応えた。 |
全学連現地闘争本部 |
2009.5.1 |
5・16三里塚現地闘争 午後1時半 東峰・萩原さんの畑 |
第4755号 |
4・25県民大会に萩原、市東さんが合流ついに沖縄と歴史的な合流「9万の熱気に感動した」
4月25日県民大会当日は、12時30分から2000枚のビラをもって、読谷村運動広場前に陣取り、入場してくる労農学に手渡した。「普天間基地始め全ての米軍基地撤去」「決戦の三里塚から沖縄に連帯する」のゼッケンをつけ、「三里塚から来ました」と声をかけながらビラを差し出すと、他の団体とは明らかに違うまなざしが向けられ、「5部下さい」「共にがんばりましょう」などの声がかかった。(写真下) 2時30分ごろから、会場中央に陣取ってアトラクションのステージに注目する。同盟旗を誇らしげに持つ市東さんの姿が印象的だった。ステージでは、「非戦」の歌やテノール歌手が歌声を響かせ。小学生による空手の演舞などが披露され、大会前段を盛り上げた。 3時に大会が始まった。共同代表の県議会議長の「これほど沖縄に米軍基地が集中しているのに、どうして普天間飛行場ひとつ返還できないのか!」という怒りの言葉に、会場全体が呼応した。 そして、普天間基地のある宜野湾市長、辺野古現地である名護市長、ホワイトビーチ移転案の現地であるうるま市長が怒りの発言を行った。こうした怒りの爆発に、仲井真知事や那覇市長など保守系首長も参加せざるをえなかったのだ。 最後に普天間高校の3年生の2人の女子高生が感動的な発言を行った。「私たち一人ひとりが考えれば何かがかわる」「日本国民すべてが自分の問題として考えてほしい」と感情をこめて訴えた。 大会決議、大会スローガンを採択して闘いを終了した。 「沖縄と三里塚の構図は同じ。敵はひとつであることを実感した」「感動した。この規模の闘いを三里塚で実現したい」と反対同盟2人は興奮の面持ちだった。いざ5・16三里塚現地闘争の爆発へ闘おう。 |