日刊三里塚 HP版   2010/1  

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2010年 1月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2010.1.29

2・1市東さん耕作権裁判

午後2時
千葉地裁 601号法廷

第4737号

反対同盟 市東さん宅看板を建て替え

1・27 第3誘導路建設攻撃に反撃

天神峰現闘本部裁判の反動判決策動にも痛打

 反対同盟は1月27日、市東孝雄さん宅脇の看板建て替え行動に決起した。新たに掲げた文言は「『第3の誘導路』計画粉砕」だ。市東さんの家と畑をすっぽりと空港の中に囲い込んでしまう「第3の誘導路」計画は、市東さんの存在と生活を破壊するもので、断じて許せない。
 NAAは昨年7月30日に東側誘導路の運用を開始したが、同誘導路は危険で運用頻度を上げることができず、開始直後にこの第3誘導路計画を発表した。空港建設がいかにデタラメであるかを象徴するものだ。
 現地支援連が1時過ぎに市東さん宅に集合し、用意された看板パネルにドリルで穴をあけ、それをヤグラに取り付けた。1時30分には北原鉱治事務局長ら同盟員多数がかけつけ見守る中、作業は30分ほどで完了。同盟員が並んで記念撮影を行った。(写真
 作業には多数の報道関係者も集まって、2010年の三里塚闘争が重大な決戦となることに関心を示していた。終了後は、即席記者会見。質問に対して萩原事務局次長は「東側誘導路を供用開始した直後の第3誘導路の計画発表は、計画のずさんさを改めて示した。滑走路の北延伸も、北方へ2回も延ばして別の飛行場を造るようなものだ。こちらも2500メートルになったと言うが、その直後に『使い物にならないから新しい3500メートル滑走路だ』なんて言い出している。どっちが追いつめられているかははっきりしているでしょう。新たな看板を掲げ、市東さんの農地を守りぬく」と、闘いの正義性を語った。
 1・27行動は同時に、2・25に強行されようとしている現闘本部裁判の反動判決を許さない反対同盟の決意を示すものだ。三里塚2010年決戦に勝利しよう。

現闘本部の竹林伐採弾劾

 天神峰現闘本部裁判の反動判決策動が強まる中、1月21日〜22日にかけて2台のユンボによって、現闘本部周辺の竹やぶが伐採された(写真)。さらに現闘本部を囲むフェンスに投光器が設置された。仲戸川裁判長が反動判決を策動しようとも、われわれは、本部破壊を実力で阻止する決意だ。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2010.1.24

2・1市東さん耕作権裁判

午後2時
千葉地裁 601号法廷

第4736号

4者協による「30万回化」攻撃許すな

NAA・県、地元自治体に騒音コンター提示

A・Bラン同時離陸を強行

南北住民と連帯し、騒音地獄粉砕の2010年決戦を

4者協による「30万回化」攻撃を報じる新聞各紙(昨年12月26日)

 国土交通省、NAA、千葉県、地元反動自治体は昨年12月25日、成田市内のホテルで「成田空港問題に関する4者協議会」を開いた。ここでNAAは、2014年度の飛行回数30万回化実現にむけた騒音コンターと〃行程表〃とでも呼ぶべきものを明らかにしたのだ。
 “行程表”の内容は、
@2011年からA、Bラン同時離陸による25万回化強行
A2012年に27万回化
Bこれらと平行して30万回化用のスポット(駐機口)の増設工事
C2014年に30万回化D格安航空会社用の新たなターミナル増設
E第1ターミナルと第2ターミナルを通路で結ぶ一体化工事……
などとなっている。

管制官労働者も怒りの声

 そして許せないことに、「30万回化」を前提とした騒音コンター(分布図)案も発表した。予想騒音値の高い順に、騒音地域に線引きをし、WECPNL(うるささ指数)値が一定以上の地域に関しては強制移転を迫るという廃村化図だ。南北騒音下住民の怒りが爆発することは避けられない。
 しかし、「30万回化計画」なるものは、およそ荒唐無稽の夢物語だ。NAAは今年4月から、北延伸に伴う飛行回数の拡大を強行し、現在20万回の回数を22万回にしようとしているが、この発着枠自体が、現下の航空不況で埋めることができない。世界大恐慌の直撃で、日本のみならず全世界の航空業界が瀕死の苦境に陥っている。そして帝国主義の危機の中で、これが回復することなどありえない。「成田30万回化」など夢のまた夢なのだ。
 三里塚44年の闘いによって倒産に追い込まれた日本航空の惨状を見よ。国際線からの撤退すら報道されている。この上何が「30万回化」か。さらに危険極まりない「A、Bラン同時離着陸」の強行を前提にした「30万回化」だ。管制官労働者は「同時離着陸は危険すぎて認められない」と声を上げている。
 にもかかわらず、国交省、NAA、地元自治体らが、これらのデッチあげ計画を強行し、地元住民を黙らせ、反対同盟を孤立化させ、屈服させようとしている。断じて許すわけにはいかない。
 われわれは空港内外の労働者と連帯し、動労千葉はじめ4大産別労働者を先頭とするすべての労働者、青年労働者との労農同盟を強化し、2010年三里塚決戦で「30万回化」攻撃を粉砕しよう。


全学連現地闘争本部

2010.1.13

天神峰現闘本部裁判 

2・25反動判決
策動を許すな


第4735号

“2010年を歴史的勝利の年に”

1・10旗開き 労農学160人が現闘本部・市東さんの畑死守を宣言

動労千葉の決戦と一体だ

日帝・鳩山政権を打倒しよう

2010年決戦の勝利を誓って団結ガンバロー
 反対同盟の2010年新年デモは、東峰十字路北側開拓道路に120人を結集し、天神峰現地闘争本部先の市東さん畑まで戦闘的に貫徹した。デモ隊は、現闘本部に対して「第3誘導路計画粉砕、現闘本部を守ろう」と掻いた本横断幕を現闘本部にくくりつけて、現闘本部死守の闘争意志を鮮明にした。
 午後からは、会場を移して団結開きを開催した。参加は、これまでを上回る160名だ。司会は鈴木謙太郎さん。萩原富夫さんが闘争宣言を読み上げた。北原鉱治事務局長は、2・25天神峰現地闘争本部判決公判への決起を訴え、「三里塚闘争は、日本の将来、私たちの未来を決する闘い。三里塚闘争を闘い、成田空港を廃港に追い込む。この闘いに勝利することが平和につながる。2・25は千葉地裁と正面対決する」とあいさつした。
 萩原進事務局次長は、2010年の三里塚闘争方針を次のように提起した。
 「反対同盟は、動労千葉と一体となって闘いぬく。反対運動をつぶし攻撃を突破し、鳩山民主党政府打倒を反対同盟が担う」。そして、森中空港会社社長の年頭記者会見、空港圏自治体連絡協を弾劾し、2月25日の判決公判闘争で、「反動判決が出たなら、現地における実力闘争で撥ね返し、3月の全国集会3・28を圧倒的な人民の渦を作り出して攻め上って行く」と決意を表明し支援を要請した。
 乾杯の音頭は市東孝雄さん。「09年は政府を追い込んだ。今年も、さらに気持ちを引き締め、集まられた反対同盟のみなさん、全国の三里塚勢力を大爆発させて行きたいと思う」と述べた。
 来賓あいさつのトップで動労千葉の田中康宏委員長は、「三里塚闘争が正念場を迎えると、ちょうど国鉄闘争も正念場を迎える」「検修業務の外注化を許したら、第二の尼崎事故であり、闘う労働組合の復権など空論。1047名闘争と外注化阻止闘争でこの恐慌に対する大反乱をつくって行きたい」と2・13総決起集会への結集を呼びかけた。
 関西実行委、顧問弁護団の葉山岳夫さんらからの挨拶のあと、「市東さんの会」の参加者が多数、前に並んだ。中でも北総農民の小川浩さんが「農民も資本主義そのものを打倒する闘いをはっきりして提起して、市東さんの裁判に全国の農民を結集する」と発言した。
 婦民全国協の西村綾子さん、動労水戸の石井真一委員長など支援団体の発言が行われた。革共同を代表して、鎌田雅志同志が「三里塚の地において鳩山打倒を宣言する。国鉄と三里塚は、世界革命を開く。現地における闘いとそれを十重、二十重に包む全国の闘いを築き上げよう」と訴えた。
 千葉県三里塚実行委、全学連・坂野陽平委員長代行、奪還された織田陽介委員長の力の入った発言に会場が盛り上がった。最後、団結ガンバローで締めくくり、1、2月三里塚現地闘争に総決起することを誓い合った。

全学連現地闘争本部

2010.1.10

1・10団結旗開き

新年デモ 午前10時
東峰十字路北側開拓道路
旗開き 午後1時ハナマサ


第4734号

現闘本部・市東さんの畑守りぬく決戦を

2010年の闘い 国交省、NAA、千葉地裁との対決へ

深夜便緩和・30万回化、新たな滑走路攻撃許すな!

検修外注化阻止決戦と一体で

仲戸川裁判長を追いつめた11・12闘争(千葉市)

 決戦の2010年が明けた。今年は、北延伸前倒し開業を迎え撃った09年以上の激闘の年となる。何よりも、世界大恐慌下で国際帝国主義の最弱の環・日本帝国主義が、争闘戦での敗勢の巻き返しに必死となっているからだ。
 日帝の延命の道は《改憲・戦争と民営化・労組破壊》の攻撃と「東アジア共同体構想」の名によるアジア侵略・勢力圏化に以外にない。この帝国主義の危機から、JRにおける検修業務全面外注化=動労千葉・動労水戸破壊の大攻撃が準備され、アジア侵略のためのインフラである成田空港建設の拡大と三里塚闘争破壊に訴えてきている。
 三里塚闘争破壊攻撃の第一は、2・25天神峰現闘本部裁判における反動判決の策動だ。仲戸川隆人裁判長は、4年間にわたる法廷での反対同盟側弁論の圧倒的正義性を踏みにじり、国交省・NAAの先兵としてあくまで反動判決を策動している。1、2月の闘いで千葉地裁を包囲しこの反動判決を打ち砕く決意を固めよう。さらに、反動判決によって切迫する現闘本部破壊攻撃に対して、本部死守の闘いの陣形を圧倒的に強化しよう。
 現闘本部裁判は、市東孝雄さんの農地をめぐる三つの裁判に連動する。2月1日の耕作権裁判、2月16日行訴・農地法裁判でNAA・千葉県を追いつめよう。
 さらに、「前原羽田ハブ空港化」発言を契機に、成田市・芝山町など地元自治体を先兵とした成田空港拡張攻撃が、一気に激化している。「深夜・早朝便の緩和、新たな3500メートル滑走路を」という「成田空港圏自治体連絡協議会」での相川勝重・芝山町長の提案と合意を受けて12月25日、「成田空港問題に関する4者協議会」では「2014年の30万回化実現」にむけた「行程表」なるものが提示された。「2011年に25万回化、2012年に27万回化」なる得手勝手な騒音地獄拡大プランだ。地元自治体によるこの計画の承認(2011年3月末まで)を断じて粉砕しよう。これ2010年決戦のもう一つの闘いだ。
 だが、危機と焦りにかられた国交省―NAA―地元自治体の攻撃は、2010年決戦の〃えじき〃でしかないことをはっきりさせよう。検修業務外注化阻止決戦を切っ先とする6000万労働者の闘いと、三里塚を先頭とする300万農民の労農同盟の深化で三里塚闘争破壊を打ち破ろう。法大弾圧8学生を奪還して前進する学生運動の力を三里塚へ。沖縄基地撤去の闘いと連帯し、2010年決戦に断固として勝利しよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2010.1.8

1・10団結旗開き

新年デモ 午前10時
東峰十字路北側開拓道路
旗開き 午後1時ハナマサ

第4733号

法大弾圧8学生を奪還の大勝利

不屈の獄中闘争、全人民の支援が結実

2010年三里塚決戦へ檄

奪還された法大弾圧の学生たち(12月28日)
 昨年12月22日、4・24法大集会弾圧裁判の第6回公判後、同裁判被告全員の保釈決定をついに勝ち取った。そして夜には、被告のうち暴処法グループに含まれない齋藤郁真君(法大文化連盟委員長)、倉岡雅美さん(全学連副委員長)、冨山小太郎君(全学連書記長)の3人を東京拘置所から奪還した! 
 従来、検事側立証が終わらないと保釈を行わない、としてきた検察側の反動攻撃を打ち破った画期的な勝利だ。何より、11・1を頂点としてうねりを上げて前進してきた階級的団結の拡大の勝利であるとともに、多大なる支援を受けてきた三里塚反対同盟との連帯の勝利、多くの労農学市民の圧倒的な支援、連帯の勝利だ。
 奪還された同志はただちに檄を発した。「新自由主義・教育民営化と対決する法大闘争は世界的な闘いだ。われわれは全世界の仲間と団結する!」(齋藤君)。「仲間との団結の勝利だ。獄壁をぶち破った団結が、連日の転向強要や長期勾留を打ち砕いた」(倉岡さん)。「09年の闘いは力関係を変えた。国家権力を追い詰めているのはわれわれだ。残る5人の奪還で決着つけよう」(冨山君)
 つづいて12月28日、ついに獄中の残りの5人の学生を奪還した! 東京地裁刑事第1部の保釈決定が25日に出されたが、検事・岡本が東京高裁に抗告して学生たちを1秒でも長く獄に閉じ込めておこうとする策動に走った。しかしそれも最後の悪あがきだった。全学連と法大文化連盟の学生、そして連帯する労働者は、この日も早朝からの裁判所前での情宣・抗議活動を徹底的に行い、午後に東京高裁の抗告棄却を力ずくでかちとったのだ。
 夕方5時、小菅の東京拘置所前に全学連と文化連盟、そして被告の家族らが陣取った。待ちに待った瞬間が訪れた。通用口が開けられ、新井拓君、増井真琴君(文化連盟企画局長)、恩田亮君(文化連盟副委員長)、織田陽介君(全学連委員長)、内海佑一君(全学連前副委員長)の順で登場。拍手と歓声の中、それぞれがマイクを握って勝利の凱歌を上げた。握手が続き、花束が渡され、たちまち胴上げが行われ、肩を組んでインターナショナルを斉唱した。
 この勝利は、2010年三里塚決戦、国鉄検修業務全面外注化攻撃との決戦への決定的突破口だ。法大弾圧8学生奪還から1・10団結旗開きの成功へ。そして2・25現闘本部裁判での反動判決粉砕へ、第3誘導路・A、Bラン同時離陸―30万回化粉砕、深夜・早朝便の規制緩和・第3滑走路計画粉砕へ進撃しよう。

 

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