日刊三里塚　HP版　　　2009/9　　

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2009年　9月
日刊三里塚　HP版
全学連現地闘争本部

2009.9.27

10・11三里塚全国集会

正午
三里塚現地
第4711号

空港絶対反対・農地死守の原則貫き

労農学団結で１０・１１三里塚へ、各地で集会！

動労千葉呼びかけの千葉三里塚集会に２３０名

千葉三里塚集会で発言する反対同盟（２６日千葉ＤＣ会館）
　　世界大恐慌の中で資本主義体制が音を立てて崩れ始めている。労働者、農民、全人民が自ら立ち上がってブルジョアジーを打倒する時代が訪れた。この情勢に敢然と立ち向かうことが問われる今こそ、三里塚闘争の「農地死守・空港絶対反対」がその真価を発揮するときだ。１０・１１三里塚全国集会の爆発で日帝打倒の最先端を切り開き、１１・１労働者集会への１万人結集で革命の扉を押し開こう。
　千葉で、東京で、群馬で、関西で、全国で１０・１１〜１１・１に向かって、怒涛の進撃が開始されている。
　９月１４日には、裁判員制度反対千葉集会が、９月２０日には、千葉ＤＣ会館で反戦共同行動委員会全国活動者会議、９月２１日には群馬・市東さんを守る会の集会が行なわれた。
　　　▽▽▽▽　　▽▽▽▽
　９月２６日には、ＤＣ会館で動労千葉呼びかけによる「市東さんの農地強奪を許すな！千葉県三里塚集会」が会場あふれる２３０名の大結集をもってかちとられた。ビデオ「三里塚・大地の乱｣上映後、連帯のあいさつとして出版労働者連帯会議の三角忠さん、北総農民のあと、圧倒的な拍手で反対同盟が登壇。北原事務局長は、「自民党が倒れ、民主党にかわったところで何も変わらない。４３年間の闘いの中で、全学連との連帯、動労千葉との共闘関係の中で、学んだことは、モノやカネを拒否し弾圧に屈しないことだ。労働者と農民が一体となって連帯すれば、戦争は阻止できる。１０・１１から１１・１へ国際連帯で闘おう」と訴えた。さらに伊藤信晴さんと宮本麻子さんも１０・１１への大結集を訴えた。
　続いて動労千葉の田中委員長は、「動労千葉が呼びかけて三里塚集会をやるのは２０数年ぶりです。理由は、現闘本部裁判が１１月に結審を迎えること、市東さんの農地強奪をめぐる決戦を迎えることなど、三里塚闘争が正念場を迎えているからです。国家権力と４３年間不屈に闘ってきた闘争は他にありますか。国際連帯の闘いをやっていますが、世界にもない。三里塚と動労千葉は、一体です。１０・１１と１１・１を一つのものとして呼びかけたい」と訴えた。
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全学連現地闘争本部

2009.9.24

10・11三里塚全国集会

正午
三里塚現地
第4710号

市東さんの農地を守ろう！９・２１群馬集会　成功かちとる

“市東さんの農地を守ることは、職場と生活・未来を守る！”

市東孝雄さんが熱烈アピール
　「オヤジは収用法と闘ったが、 私は農地法と闘う！」

群馬集会であいさつをする市東孝雄さん（２１日 高崎市労使会館）
　　９月２１日、「市東さんの農地を守ろう！９・２１群馬集会」（群馬・市東さんの農地を守る会主催）が、７０人の結集をえて高崎市で開かれた。
　「農地を守る会共同呼びかけ人」の石川眞男さんが開会のあいさつを行い、同じく共同呼びかけ人の高階（たかはし）ミチさんが主催者あいさつを行った。高階さんは「市東さんの畑に立った時、これを守らないと自分の存在もないと思った」と語り、運動の拡大を訴えた。
　基調報告は「守る会」事務局の大塚正之さん。大塚さんは自民党政権を倒した８・３０総選挙の意義を語り、三里塚４３年も闘い続けて来られた根っこに動労千葉を先頭とする労働者との労農同盟があった事、市東さんの農地を守り、三里塚への攻撃を打ち破る闘いが労農学の未来を切り開く事を鮮明に提起した。
　「成田現地と千葉県での取り組みから」として市東さんが登壇。「オヤジは収用法と闘ったが、私は農地法と闘う」「なぜあの畑でなければならないか。手塩のかけて育ててきた畑。そして親子３代９０年の畑、他に代えることはできない」「第３誘導路の暴挙が言われていますが、絶対に阻止する。負けません」ときっぱり結んだ。

三里塚現闘もアピール

　現闘は、「三里塚現地は権力との日々の監視のもとで闘っている。しかし、顔を隠してカメラから逃げ回っているのが権力だ。動労千葉と共に原則を守ってきたから今日がある。韓国でも聞かれた。農地死守の原則守り断固闘う」と訴えた。
　続いて市東さんの農地取り上げに反対する会の井村さんが、「農業は大切、農民は宝。市東さんを守ってこう」と訴えた。
　さらに北総の米農家が、自民党の大敗と農民の怒りをコメ農家の立場から話し、「市東さんの農地の闘いが大事だ」と支援を訴えた。
　青柳晃玄さんが行動提起。裁判支援と共に１０・１１三里塚現地、１１・１労働者集会（日比谷）を呼びかけ、成功裏に集会の幕を閉じた。
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全学連現地闘争本部

2009.9.23

10・11三里塚全国集会

正午
三里塚現地
第4709号

動労千葉呼びかけの９・２６千葉県三里塚集会から

　１０・１１三里塚ー１１・１労働者集会へ！

　空港絶対反対・農地死守を貫き
市東さんへの農地強奪阻もう

成田暫定滑走路の鳥瞰図
　　今秋、三里塚闘争は４３年のたたかいをかけた決戦に突入する。暫定滑走路北延伸の１０月供用開始攻撃は、農地死守・実力闘争を不屈に闘いぬく三里塚闘争解体攻撃だ。
　これと一体で天神峰の市東さんの農地と現地闘争本部建物の強奪の動きが開始されている。さらに市東さん宅の東側の新誘導路建設計画は、市東さんの宅地と畑を空港の中に囲い込むという絶対に許せない暴挙です。　
　いま全世界で暴動やストライキ・デモが巻き起こっている。労働者にたいする賃下げ・民営化＝首切り。農地法改悪＝大資本のための農民収奪。資本と国家権力こそ真の敵です。
　労農連帯こそ資本と権力を倒す力です。この力で市東さんの農地強奪を絶対に阻止しよう。１０・１１三里塚全国総決起集会を大爆発させよう。
　民衆の怒りの声がついに、戦後長きにわたってつづいてきた自民党支配を打倒した。新自由主義で超低賃金と首切り自由の格差社会を作り出してきた自民党。大企業の利益優先で農民切捨てをしてきた自民党。労働者も農民ももうがまんならないとついに立ち上がった結果です。
　民主党・連合結託政権は、自民党とまったく同じかもっと悪い。鳩山も小沢も元は自民党の右派。かれらの最大の支持基盤は労働組合のナショナルセンター・連合です。官房長官・平野（電機連合）をはじめとしてこうした連合指導部はこの間資本に屈服して民営化・首切りを進めてきた張本人にほかならない。
　２３年間の国鉄１０４７名解雇撤回闘争を闘う動労千葉を先頭に資本と権力に屈せず徹底的に闘う労働運動のなかに勝利の道があります。そのために労働組合の御用幹部を引きずりおろし、闘う労働組合を現場労働者の手に取り戻そう。
　市東さんの農地強奪を許すな！９・２６千葉県三里塚集会は、こうした青年労働者を集めきり、１０・１１そして、１１・１全国労働者集会へとつながるものだ。９・２６ＤＣ会館を溢れさせよう。
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全学連現地闘争本部

2009.9.21

９・26市東さんの農地強奪許すな　千葉集会
午後1時
千葉市ＤＣ会館
　
第4708号

９・17鈴木さん一坪
裁判に70人決起　　　「本部実地検証、証人再喚問行え」

県,仲戸川裁判長を徹底追及

申し入れ行動で現闘本部裁判での訴訟指揮を弾劾！

「契約書は
存在しない」　県側のウソを暴き抗議

弁論後の総括集会（９月17日）
　　　９月１７日、鈴木さん夫妻の一坪共有地裁判が千葉地裁で闘われ、農民殺しの先兵・仲戸川隆人裁判長への追及をやりぬいた。
　仲戸川裁判長は天神峰現闘本部裁判の裁判長でもある。この日の闘いは現闘本部裁判と一体の行動として展開された。支援連は早朝から、千葉地裁、千葉県庁前を制圧して仲戸川弾劾のビラまき、宣伝カーアピールを展開した。つづいて、９時４５分から、千葉地裁民事５部の書記官室に出向き、仲戸川に対する面会要求・申し入れ行動を行った。申し入れの内容は「天神峰現闘本部裁判の訴訟指揮に関して７月２１日に提出した申し入れへの回答を求めるものだったが、仲戸川は書記官を通して「面会しない、回答もしない、話しは法廷で行う」と、予断と偏見に満ちた対応をしてきた。行動団は、仲戸川の対応を口々に批判し、新たな申し入れ書を突きつけた。
　次に弁護団が千葉地裁所長の安井久治裁判官に対して、仲戸川の不当な訴訟指揮に対して法律に基づく所長の監督・更迭を要求する申し入れ行動を行った。
　６０１号法廷で弁論が午前１０時３０分に始まった。葉山岳夫弁護士を先頭とする弁護団が、先の申し入れに対する回答を仲戸川に求めたが仲戸川は拒否。傍聴席を埋めた７０人の傍聴団が、反対同盟を先頭に猛然たる抗議を裁判長にあびせた。開き直る仲戸川。鋭さを増す弾劾の刃。仲戸川はは立ち往生し対応不能に陥り、ヤジと怒号が廷内を支配した。
　仲戸川の動揺を確認した葉山弁護人が、鈴木裁判に関する陳述を開始した。この日の陳述と応酬では主に二つの点について千葉県側を追いつめた。第一は、前回求釈明に対するまったく不誠実な県側の態度。第二は、県側が鈴木さんの一坪共有地を奪い取った後に、「ＮＡＡに譲渡する計画である」と陳述していることに関連して、「ＮＡＡとの譲渡契約書、買い付け証明書、購入申込み書」の提出を県が拒否している問題。
　特に第二の問題についてＮＡＡは、０７年４月に譲渡予定だった、とまで陳述していながら上記の３つの文書について、何と「そのようなものは存在しないから提出できない」と見え透いたウソをついたのだ。この点に関して、弁護団は代わる代わる徹底追及、仲戸川裁判長に対して「もう一度探して提出して下さい」との訴訟指揮を強制したのだ。
　弁論後の総括では、葉山弁護士が「すばらしい傍聴闘争で法廷内の主導権を握ることができた。仲戸川をさらに追いつめよう」と提起した。反対同盟から鈴木いとさん、謙太郎さん、北原鉱治事務局長、萩原進事務局長があいさつ、「現闘本部裁判、市東裁判、この鈴木裁判をさらに激しく闘おう」と発言してこの日の闘いをしめくくった。
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全学連現地闘争本部

2009.9.15

９・17鈴木さん一坪裁判

千葉地裁601号法廷
午前10時３０分　
第4707号

９・17鈴木さん一坪裁判へ結集を

本部裁判
と一体で　　仲戸川裁判長を追及しよう

「特段の場合」にしか許されない全面的価格賠償方式

民法による収用は違憲だ

　　　９月１７日、鈴木さん一坪共有地強奪阻止裁判が闘われる。全力で傍聴闘争に決起しよう。　　
　鈴木さん側は前回５月１４日の裁判で、空港建設による農地強奪、農業・農民つぶし、村落共同体破壊問題や殺人的騒音による生活破壊・甚大な被害の問題、３月に墜落・炎上事故を起こした世界一危険な空港である問題などについて追及した。
　今回は、この主張に対する千葉県の回答が極めてずさんで、不誠実なものであることから、県側を徹底追及する。また共有地強奪のために、振り回している「全面的価格賠償方式」なる反動的な判例について、これを適用するには「特段の事情」が不可欠であるにもかかわらず、本件ではそれが存在しないことについて、再度主張する予定だ。
　さらに、共有地取り上げが３１条、４９条を含む憲法違反であること、さらに、土地収用法による強制収用が不可能になったことに代えての民法による強奪することが憲法違反であることを強く主張する予定だ。

裁判の対象になっている鈴木さんの 一坪共有地。国道２９５号線をまた ぐ取香端を南側にまっすぐ進んだ左 側＝取香川の水源近く
　また、県は一坪共有地を入手したらＮＡＡに譲渡すると言っている。この点に関連して、前回の法廷で裁判長が県に提出命令を出した。このＮＡＡとの「譲渡契約書」を提出する問題についても追及する。
　この裁判の裁判長は、天神峰現闘本部裁判で建物の実地検証や重要な証人再喚問の審理打ち切りを強行し、早期判決を狙う反動裁判官・仲戸川隆人だ。９・１７裁判を仲戸川裁判長への弾劾・追及の法廷闘争として、現闘本部裁判と一体の裁判闘争として闘おう。
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全学連現地闘争本部

2009.9.11

10・11三里塚全国集会

正午
三里塚現地・東峰
第4706号

自民を崩壊させたその力で　全学連運動を時代の前面へ！

９・１０全学連大会（第１日目）獄中８学生奪還へ熱気

10・11三里塚の大結集に向け、
北原事務局長が熱烈アピール！
《みんな元気か！ヨシ！と呼応》

全学連大会で来賓あいさつをする北原さん（１０日文京区民センター）
　　９月１０日、第７０回全学連定期全国大会第１日目が文京区民センターでおこなわれた。全学連織田委員長をはじめ、全学連三役、そして法大闘争を共に闘いぬいてきた法政大・文化連盟の三役含め８人のリーダーたちを獄中に奪われるなかでかちとられた。
　７月１２日の都議会議員選挙での自民党の歴史的敗北、８月３０日の総選挙で自公連立政権は粉々に砕け散った。さらなる破局に向かう世界大恐慌と、労働者階級の激しい怒りの爆発による自民崩壊は、｢戦争か革命か｣｢ファシズムか社会主義か｣をかけた歴史的決戦への突入だ。　法大闘争、全学連運動において、、学生の団結が歴史を前進させ、教育を取り戻す力となることがわかった。３００万学生と２０００万青年労働者の団結を組織することができる現実性こそ、法大闘争であり全学連運動だ。
　　　　☆☆☆☆☆☆☆
　全学連大会の初日の冒頭で、反対同盟の北原事務局長は１０・１１三里塚全国集会への熱烈なアピールをおこなった。北原事務局長の｢みんな元気か！｣に呼応する形で発言が始まった。
　以下は、北原さんの発言内容です。
　∞法大闘争で８人の学生が今も獄中にいる。彼らを一刻も早く奪還しようじゃないか。大学は誰のものなのか、大学の主役は学生じゃないか。自由にものを言えないというのはまちがっている。三里塚では市東さんの農地強奪という攻撃があり、反対同盟は、実力で闘う。三里塚闘争は、君たちの先輩が、全学連現闘から出発し、もう中年を過ぎたものもいるが、４３年というのは、こういうたくさんの人達によって支えられ闘い抜かれてきた。１０・１１には、全力で結集されることを訴えあいさつとします。∞

三里塚現闘もアピール

　北原さんの呼びかけにもこたえ、現闘は｢三里塚は４３年の歴史を決する決戦に突入したこと、勝利の道は、労農同盟の発展と農地死守・実力闘争の貫徹、動労千葉に敵対する塩川一派を打倒すること｣を明確に提起した。
日刊三里塚　HP版
全学連現地闘争本部

2009.9.7

10・11三里塚全国集会

正午
三里塚現地・東峰
第4705号

１０・１１三里塚全国集会の空前の結集を！

９・１成田駅頭街宣に立つ


「国鉄・三里塚決戦」で
10・11三里塚全国集会 〜11・１日比谷へ

｢市東さんの農地を守ろう！｣ののぼり旗を立て街頭宣伝（京成成田駅）
　　自民党崩壊のもとで、いよいよ三里塚闘争と労働者階級の闘いが歴史の全面に登場する時代が訪れた。８・３０総選挙の直後の９月１日、三里塚現闘は京成成田駅で街頭宣伝にたった。｢市東さんの農地を守ろう！｣ののぼり旗を立て、１０・１１三里塚集会と１１・１労働者集会への参加を呼びかけた。
　空港の関連会社で働く年輩の労働者と話しになった。職場に労組があり連合系とのこと。成田空港は、昨年の航空需要が激減し食う高機能の各部門で派遣が切られ、これから正規も切られはじめることを自覚している。民主党勝利で少しはよくなるのではないかと期待していると言っていたが、｢民主党を推した連合は首切りの尖兵｣という暴露で討論になった。動労千葉がストで闘っている労組であることをよく知っていた。またこの場所で会おうと約束した。
　成田空港は、例えれば一個の巨大な工場だ。空港会社本体と共に空港には会社は多数の下請け関連会社がつらなり、その職種は、商品、整備、アクセス、テナント内の商店など無数だ。この空港関連の労働者全員が反対同盟の闘いを知っていて、少なからず共感を示している。これが三里塚闘争４３年の地平だ。もがいているのは敵の方だ。
　成田空港は、資本主義崩壊の象徴になろうとしている。反対同盟の農地死守実力闘争の魂が、周辺労働者の階級的魂に火をつけようとしている。国家権力と空港会社が敷地内に手をかけようとしたとき、それが爆発するだろう。
　１０・１１三里塚全国集会の空前の結集と、１１・１労働者集会を一体のものとしてかちとるために、全力で前進しよう。
　　　
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全学連現地闘争本部

2009.9.6

９・17鈴木さん一坪裁判

午前10時３０分　
千葉地裁601号法廷
第4704号

崩壊する日帝の空港・航空政策

三里塚43年の闘いが致命打強制

日本航空は倒産寸前
空港の８割が赤字で火の車

日本航空や地方空港の危機を報じる新聞各紙
　かつて国策航空会社として日本を代表する花形だった日本航空が倒産の危機に直面している。年内に２０００億円必要な資金の調達ができず、今年６月、政府の支援をあおいで半分の１０００億円だけ、政策投資銀行などから融資を受けることで合意したが、残りの１０００億円のメドは立っていない。
　その結果、国交省からさらなるリストラ、不採算路線の廃止、貨物事業からの撤退などを迫られている。直撃されているのが地方空港である。福島空港などは大半を日航路線に頼ってきたため、昨年につづく路線の喪失で存亡の危機に追いこまれている。大館能代空港、小松空港、旭川空港なども同様だ。
　こうした航空危機の結果、国が管理する２６空港、地方自治体が管理する７０空港はほとんどすべてが赤字経営だ。この状況の中で今年６月に静岡空港が開業し、来年４月には茨城空港が開業する。何をかいわんやだ。
　なぜ、こんな絶望的な事になっているのか。世界大恐慌の影響もさることながら、空港政策の柱となる最大の国策空港・成田建設の破たんが、こうした航空・空港政策の大元の所で日帝当局者に無為無策を強制したからだ。
　結果したことの象徴が、現在の成田の惨状である。４３年経ってもなお完成のメドが立たないという絶望的な危機。「欠陥・危険のナリタ」として世界に恥をさらし続ける醜態。東アジアをめぐって韓国・仁川、中国・上海、香港との間でし烈に展開されてきたハブ空港の争闘戦には敗れて久しい。
　その結果が日航の倒産危機であり、全日空の経営危機だ。それが地方路線の廃止ラッシュとなり、地方空港の危機を加速させている。
　しかし、航空・空港政策は、帝国主義の存立にとって根幹の国策だ。政権が自民党であろうと民主党であろうと、航空・空港政策を使ったアジア・ゲートウェイ戦略以外に日帝の延命の手段はない。だから、羽田も含めたさらなる巨大空港の建設と「攻めの農業」と称したるアジア勢力圏化攻撃にのめりこむ以外に選択肢がないのだ。成田では３０万回運航と２４時間空港化、羽田では３０００b滑走路の３５００b化と５本目の滑走路計画。今や日帝の焦りが、三里塚闘争破壊攻撃として、一気に襲いかかってきている。それが、北延伸滑走路前倒し供用であり、第３誘導路建設計画であり、天神峰現闘本部撤去、市東さんの農地強奪攻撃だ。
　今こそ動労千葉を先頭とした６０００万労働者、３００万農民の総力を国鉄・三里塚決戦に投入して日帝を決定的に追いつめよう。
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全学連現地闘争本部

2009.9.4

９・17鈴木さん一坪裁判

午前10時３０分　
千葉地裁601号法廷
第4703号

第３誘導路による市東さん宅の
空港内への囲い込みを許すな

９・26千葉〜10・11全国集会の爆発で反撃しよう！

第３誘導路のルート写真
　　左（右）の写真地図を見てほしい。ＮＡＡが７月４日に新聞リークし、これを７月２９日の４者協議会（国土交通省、ＮＡＡ，千葉県、地元９自治体）で成田市などが承認した第３誘導路のルート図だ。市東さん宅と畑、作業場、離れがスッポリと空港内に取り込まれるれることになる。家の前の旧小見川県道も現小見川県道も、そして団結街道までもがトンネルの下に潜らされることになる。まさに家と周囲の生活と環境、営農が、国交省と空港会社の都合によって勝手にねじ曲げられ変更されるのだ。こんな理不尽があるだろうか。しかも一言の断りもなしにだ！　断じて許せない。
　一方、同誘導路建設の手続きは簡単ではない。まず、空港計画の変更申請を国交省に出し認可を取らなければならない。さらに、市道である団結街道変更の許可を成田市から取らなければならない。そして何よりも、国鉄・三里塚決戦を叫んで市東さんの農地防衛に実力で立ち上がる巨万の労働者と農民そして学生の体を張った闘いが行く手を阻むのだ。
　第３誘導路の暴挙は絶対に粉砕できる。そのためにも９・２６千葉、１０・１１全国集会の爆発をかちとろう。
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全学連現地闘争本部

2009.9.1

10・11三里塚全国総決起集会

正午　三里塚現地

第4702号

革命で決着つける時代が来た！

労働者の憤激　自民を打倒

９・26 千葉、10・11三里塚
11・１日比谷へ総進撃しよう

１５８０人の労農学が結集して成功した今年の３・２９集会
　　８・３０総選挙は、時代の決定的な転換点となった。戦後の自民党支配は劇的に打倒され、崩壊した。この情勢を切り開いたのは、日帝ブルジョアジーに対する積もりに積もった労働者の怒り、全人民の怒り、憤激だ。６０００万労働者をはじめ全人民はついに立ち上がった！　　だが、闘いは始まったばかりだ。この決着は、議会での「政権交代」などではなく、資本家階級の支配そのものを終わらせる革命によってこそつけられる。一切は、職場と街頭における労働者階級自身の闘い全人民の闘いにかかっている。今こそ１０・１１三里塚から１１月労働者集会１万人結集へ驀進しよう！
　自民党の崩壊は同時に、戦後のブルジョア議会を使った日帝の政治支配・階級支配の根底からの大崩壊だ。自民党に取って代わった民主党を始め、この先どんな政権が誕生しようと、日帝にとって安定した政治支配の回復などもはや絶対にありえない。逆に危機は一層深まり、社会の全矛盾がこれからいよいよ大爆発し、階級対立の非和解化と左右の分岐・激突の情勢が加速度的に進んでいく。まさに１９３０年代の革命と反革命との大激突のような、長期にわたる全社会的な大動乱、大激突の時代の始まりだ。
　その背景には、今日の世界大恐慌がある。この大恐慌は、資本主義の命脈がもはや完全に尽きたことを示している。にもかかわらず資本家階級は、労働者と農民への極限的な搾取・抑圧と、戦争によって生き延びようとしている。労働者階級が総決起して大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する以外に、世界の人民が生きる道はない。
　自民党を打倒した力をもって直ちに、日帝の戦争・改憲、民営化・労組破壊攻撃を真っ向から打ち破っていく闘いに、職場で街頭で、学園で決起しよう！
　国鉄１０４７名解雇撤回闘争を貫き、１０・１１三里塚闘争の大爆発をかちとり、１１月労働者集会１万人大結集に向かって攻めのぼろう。世界を変革する力は、資本と絶対非和解で闘う労働者階級の団結とその拡大の中にある！

 

 

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