日刊三里塚 HP版   2009/8  

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2009年 8月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.8.29

10・11三里塚全国総決起集会

正午 三里塚現地

第4701号

国鉄・三里塚決戦の爆発で11月1万結集へ驀進しよう!

10・11三里塚集会に空前の結集を!

市東さんの農地強奪阻止を許すな  9・26千葉県三里塚集会へ
        ★ 《13時 DC会館》 ★

10・11大結集を宣言した革共同政治集会(8月2日)
  10・11三里塚全国集会に向かって、市東さんの農地強奪を許すな!9・26千葉県三里塚集会が、動労千葉呼びかけ・千葉県実行委員会の主催でおこなわれる。千葉県の青年労働者学生の大結集をかちとろう。
 7月都議選の結果が突き出した自民党支配の歴史的崩壊は、労働者階級の怒りの爆発が生み出したものであり、その大激動・大動乱の情勢は、8・30総選挙の過程により大規模に引き継がれようとしている。民主党が政権を取っても危機と大動乱の情勢はいよいよ激化する。問われているのは、破産し歴史的生命力の尽きた資本主義体制の救済ではなく革命だ。総選挙情勢と全面対決し労働者の階級的力で自民党を決定的に打倒しよう。11月1万人決起の実現にこそ、日本革命の展望がかかっている。「マニフェスト論争」や議会主義的幻想一色の総選挙情勢を突き破り、国鉄・三里塚決戦で、1047名解雇撤回・三里塚農地死守・国際連帯で、10・11三里塚と11・1日比谷野音へ驀進(ばくしん)しよう。
 今日の世界大恐慌は1929年〜30年代を超えるもはや後のない大恐慌だ。このもとでの自民党支配の崩壊は、まさに戦後の日帝ブルジョアジーの「議会制民主主義」による階級支配・労働者支配のあり方が、根本から崩れたことを意味する。韓国・民主労総の全国金属労組双龍(サンヨン)自動車支部は、資本とイミョンバク政権に対する77日間に及ぶ壮絶な階級戦争に基本的に勝利した。
今こそこの日本で、サンヨン闘争を引き継ぎ、11・1労働者集会1万人結集を実現するために全力決起しよう。国鉄・三里塚決戦の爆発こそが、その決定的な原動力だ。22年間の不屈の国鉄1047名解雇撤回闘争と、43年間の「空港絶対反対、農地死守・実力闘争、一切の話し合い拒否」の三里塚闘争が労農連帯で結合した時に、勝利は絶対に可能だ。
 
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全学連現地闘争本部

2009.8.26

10・11三里塚全国総決起集会

正午 三里塚現地

第4700号

婦人民主クラブ全国協議会第26回総会(今年は大阪で開催)

「10・11三里塚から11月労働者集会へ」宣言!

宮本麻子さんがアピール
「農地強奪阻止・体を張って闘う」

   8月22、23の両日、大阪で婦人民主クラブ全国協議会第26回全国総会が開催され、全国各地から会員・読者が結集して大成功した。
 総会では、「大恐慌の到来は資本主義の終わりのときを示している。労働者と資本家は非和解だ。今度こそ世界戦争を止め労働者の社会を切り開こう」と確認され、さらに「婦民全国協は、時代認識・路線で一致し、戦争絶対反対、労働者の階級的団結にかけきってたたかう組織として飛躍しよう。10・11三里塚から11月労働者集会一万人の大結集をともに開こう」と高らかに宣言した。

宮本麻子さんのアピール

 以下は、宮本麻子さんのアピールです。
 *反対同盟は、43年間、「空港絶対反対・農地死守」「話し合い拒否・実力闘争」で闘いぬいてきました。農民と権力・公団(今は空港会社)は水と油。懐柔のための話し合いを拒否し、戦争のための空港はつくらせないと原則をつらぬいてきました。
 今の世の中は、資本主義の末期で大恐慌が世界をおおっています。麻生自民党政権は末期的です。一部の資本家が大もうけし、大多数の労働者は首切り、賃下げなどの攻撃の下で、生きていくのさえできない状況です。こんな社会は間違っています。
 動労千葉を始めとする労働者との連帯、韓国やアメリカなどの労働者との国際連帯、110名の不当逮捕、団夏をはねかえして闘う法政大学などの学生のみなさん。そして、83年3・8分裂の時、私たち反対同盟を支持してくれた婦人民主クラブ全国協議会のみなさんとともに闘っていきたいと思います。労働者、学生、農民の力で自民党政権を打倒しましょう。私も反対同盟の一員として、身体をはった闘いに決起したいと思います。
 10・11闘争は今後の三里塚闘争の帰趨を決する闘いです。多くの皆さんの結集を心からお願いして、私の発言とさせていただきます。*

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全学連現地闘争本部

2009.8.24

10・11三里塚全国総決起集会

正午 三里塚現地

第4699号

代執行阻止型の新たな決戦へ

10・11集会の成功へ8〜9月の前進を

10月前倒し供用、 第3誘導路
天神峰現闘本部への撤去策動
A、B’ラン同時離着陸策動…

第3誘導路計画許すな
   三里塚闘争は夏〜秋、大きな決戦の時を迎える。何よりも、世界大恐慌下で絶望的な危機にあえぐ日本帝国主義が、延命のために策動している戦争・改憲攻撃に対して、動労千葉と並ぶ全人民の反戦・反権力の拠点三里塚が、真っ向からこれを打ち破っているからだ。動労千葉30年の闘い、三里塚43年の闘いを破壊することなくして、日帝の延命はありえない。
 7月30日に供用開始を強行した新誘導路自体が天神峰・東峰部落への許しがたい生活破壊だが、攻撃はそれに留まらない。7月4日には、第3(西側)誘導路の計画が新聞リークという形で報じられ、7月29日の「成田空港に関する4者協議会」で、成田市、芝山町など地元自治体によって承認された。
 国、NAA,千葉県、地元自治体(成田市、芝山町など9市町)からなる同協議会ではこの他にも、昨年1月に民法を悪用して強奪した反対同盟の一坪共有地部分を使って、暫定滑走路誘導路の「へ」の字部分のカーブを緩やかにする工事計画や、発着回数の30万回化にむけた4千b滑走路と暫定滑走路の同時離着陸の計画などが提案されたのだ。
 「羽田に負けるな」(林幹雄国家公安委員長、元国交大臣の選挙スローガン)を合言葉にしたなりふり構わぬ私利私欲の空港拡大策が叫ばれている。
 さらに、現地攻防の一環である裁判闘争でこそ、情勢が緊迫している。天神峰現闘本部裁判では11月12日に最終弁論が予定されており、来春にも判決が予想される。ここで、農民殺しの先兵である千葉地裁・仲戸川隆人裁判長は、仮執行宣言つきの反動判決を狙っている。仮執行宣言つき判決とは、1審の判決だけで、つまり2審、3審の判決を待たずして、現闘本部への強制撤去を認める判決のことだ。そうなれば即、実力攻防戦への突入を準備しなければならない。
 市東さんの3つの裁判でも、それぞれの弁論闘争でNAAや千葉県を圧倒し、反対同盟、弁護団、傍聴団がNAAや千葉県を追いつめているが、権力の手先としての千葉地裁は農地強奪の反動判決を策動している。まさに「1971年強制代執行時なみの決戦体制を作ろう」(萩原進事務局次長)という決戦情勢に突入している。
 この決戦の帰すうを決める闘いこそ10・11への大結集だ。あと1月と20日。全国津々浦々への呼びかけ、アピール、組織化を訴えよう。そもそも三里塚が43年にわたって貫いてきた「空港絶対反対、農地死守、実力闘争、一切の話し合い拒否」の闘いと労農連帯の不屈・非妥協の歴史が、日帝の攻撃を根底において打ち破っている。市東さんによるNAA撃退の闘いなど決起が開始されている。9・26千葉集会〜10・11三里塚全国集会の成功へ進撃しよう。
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全学連現地闘争本部

2009.8.19

10・11三里塚全国総決起集会

正午 三里塚現地

第4698号

民主労総の仲間が三里塚を訪問

8月14日 監視台に上り「欠陥・危険」を実感

43年の闘い「敬意表する」
8・15改憲反対集会で双龍自動車闘争を報告

監視台に登り「へ」の字誘導路、信号などを自分の目で確認。左がチョヒョノさん、右がチョジョンミさん
  8月14日午後、「改憲は阻止できるぞ! 2009」8・15集会参加のため来日した民主労総ソウル地域本部の幹部2人が三里塚現地を表敬訪問した。訪れたのはチョヒョノ・ソウル本部副本部長とチョジョンミ・ソウル本部組織部長。動労千葉の川崎昌浩執行委員他が8・15集会実行委員が現地へ案内した。
 北総センターでまず、三里塚現闘と簡単な交流をした。チェヒョノ副本部長は昨年11月に大学労組の幹部として現地を訪れ反対同盟と交流している。「あの時、また再び三里塚を訪れます、と約束しましたが、今回の訪問で早くも約束を果たせてうれしいです」とあいさつしてくれた。
 三里塚が初訪問になるチョジョンミ組織部長は「成田空港がなぜ軍事空港なのか」などの踏み込んだ質問を寄せてくれ、朝鮮戦争の際の戦略的な空輸拠点になるという回答に納得していた。
 2人を含む実行委員会のメンバーは次に、東峰十字路北側開拓道路を現 地調査。さらに市東孝雄さん宅 の監視台に登って、「へ」の字誘導路と現 闘本部、暫定滑走路間際まで食い込む東峰神社の立ち木な どを実際に 見
市東さんへのインタビューに訪れていた市東さんの農地を守る会の三角忠さんも交えて記念撮影
て 成田空港の欠陥ぶり、危険性に驚いていた。
 母屋に移って市東孝雄さんにあいさつ。団結街道で「トゥジェン!(闘争)」の掛け声と共に記念撮影に納まった。翌日の8・15集会に2人は登壇して双龍(サンヨン)自動車労組の英湯的な闘いについて報告した。
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全学連現地闘争本部

2009.8.16

10・11三里塚全国総決起集会

正午 三里塚現地

第4697号

「改憲は阻止できるぞ!2009」−国益と排外に憲法は屈するのか!

8・15労働者・市民のつどいに710名結集

10・11三里塚、11月労働者集会へ
靖国参拝阻止デモ、右翼の妨害はねのけ貫徹――三里塚現闘も決起!

集会で発言する韓国民主労総のチェヒョノ副本
部長とチェジョンミ組織部長(15日法大正門前)
  反戦共同行動委員会の主催で8月15日朝、「閣僚の靖国神社参拝を許すな! 靖国参拝阻止デモ」が220人の労働者・学生の参加をえてかちとられた。三里塚現闘も決起! 韓国・民主労総ソウル本部の2人の代表も参加し、日米帝の朝鮮侵略戦争を阻止する国際連帯行動として闘われた。「改憲・朝鮮侵略戦争阻止。麻生政権打倒。法大弾圧粉砕。国際連帯の力で革命を」のコールを靖国神社に届けととどろかせつつ、右翼の妨害と警察の弾圧を敢然と跳ね返して前進した。 
 デモの前に法大正門前で集会が持たれた。反戦共同行動委員会を代表して杉並区議の北島邦彦さんが発言、動労千葉の川崎昌浩執行委員は「8・15闘争をバネに労働者が権力を握る闘いをつくり出そう。民主労総は、サンヨン自動車ストが示すように労働者の権力を目指して闘っている。国際連帯をかけて8・15を闘おう。今日のデモと集会を成功させ、10・11三里塚から11・1労働者集会1万人組織化へ闘おう」と呼びかけた。
 韓国・民主労総ソウル本部のチェヒョノ副本部長とチェジョンミ組織部長が紹介され、チェヒョノ副本部長が「労働者民衆は韓国であれ日本であれ一つ。体は今日一日だが、心は毎日一年中皆さんとともにある。戦争、改憲に反対する闘いは人間の未来を尊重する闘いだ」と感動的なあいさつ。
 全学連の石田真弓書記次長も決意表明。「今日を出発点に10・11三里塚、11・1労働者集会に総決起しよう」と訴えた。
 続いて、午後1時から、会場を中野ゼロホールに移しし、「改憲は阻止できるぞ!2009」――国益と排外に憲法は屈するのか!8・15労働者・市民のつどいが行なわれ、710名が結集。鈴木達夫弁護士が「革命的激動の8月 はじまった改憲阻止決戦」と題する基調報告を提起した。一切を11月1万決起へ、10・11には市東さん農地強奪の三里塚闘争解体攻撃を粉砕し、総決起しようと訴えた。

民主労総が三里塚現地訪問

 8・15集会の前日、民主労総2名が来日した際、三里塚現地に立ち寄り、開拓組合道路、市東さんの監視台を現地調査し、三里塚現闘と交流をもった。  

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全学連現地闘争本部

2009.8.9

10・11三里塚全国総決起集会

正午 三里塚現地

第4696号

全世界の労働者・民衆の力で核をなくし戦争・改憲をとめよう!

8・6ヒロシマ大行動、1800人で大高揚

8月闘争を闘いぬき、
10・11三里塚全国集会、11月労働者集会へ進撃しよう!

ヒロシマ大行動で、1800人が広島市内を戦闘的にデモ行進(6日、広島市)
    8月6日午後、「全世界の労働者・民衆の団結で核をなくせ! 戦争・改憲をとめよう! 被爆64周年8・6ヒロシマ大行動」の集会が広島県立総合体育館小アリーナで開かれ、全国から労働者や学生ら1800人が集まり、大成功した。三里塚現闘も決起した。集会後、広島市内デモを戦闘的に闘い、「ヒロシマ、ナガサキを繰り返すな!」「核武装を叫ぶ田母神を許すな」のシュプレヒコールで、沿道の労働者市民と心を一つにした。
 集会は、被爆者からの訴え、高山俊吉弁護士の裁判員制度廃止・改憲阻止アピール、実行委員会による基調報告などの後、「アメリカからの連帯」としてILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル34のホアン・デルポソさんがオバマの核独占を弾劾し、参加した労働者と被爆者に「国境を越え平和と連帯を求めて共に手を組み闘いましょう」と訴えた。沖縄からのアピールで、沖縄北部合同労組うるまユニオンの富田晋副委員長が、体制内指導部には展望がないことを突き、「道州制粉砕・米軍再編粉砕の先頭に立つ」と誓った。獄中35年の星野文昭さんからのメッセージが紹介された。
 国鉄闘争、不起立を闘う教育労働者、道州制・民営化と闘う自治体労働者、法大暴処法弾圧と闘う学生などから、次々と勝利の確信も固く決意が表明された。動労千葉の田中委員長は、「大恐慌は労働者の力を生む。労働者には力がある」ことを強調し、改憲と戦争、民営化・労組破壊と闘う11月労働者集会への総結集を呼びかけた。
 この日朝の平和祈念式典で秋葉広島市長はオバマ賛美一色の「平和宣言」を打ち出したが、ヒロシマ大行動はこれに対して、核を独占し侵略戦争を続けるオバマへの真っ向からの弾劾をたたきつけた。早朝の祈念式典弾劾デモには550人が決起し、麻生来広を弾劾した。麻生・オバマ打倒へ、労働者・民衆の団結の力が核と戦争をなくす道であることが宣言された。
 ***************
支援連が夏の草刈り作業
 8月5日、三里塚闘争支援連絡会議のメンバーは、東峰開拓道路、天神峰監視台・大看板周辺、菱田の郷、岩山記念館の草刈作業を例年のようにおこなった。
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全学連現地闘争本部

2009.8.7

8・15   
「改憲は阻止できるぞ!
2009」労働者市民のつどい

正午 なかのZEROホール

第4695号

反対同盟は新たな決戦に入る
「代執行時」の決意を固めよう

8・2革共同集会での3氏の発言

  

法大キャンパス奪い返せ
北原鉱治事務局長

今、現地はどうなっているのか。最近に至って再び市東孝雄さんへの農地収奪の攻撃が切迫しわれわれは、決意を固めています。今の行政を見てどう思いますか。こんなひどい政治はない。民主党になろうとも変わりはしない。変えるのは私たち以外ない、とうこと。その任務が、革共同の政治集会にある。
 私はあなた方の代表が、サンフランシスコに行ったことをうれしく思いました。というのは、三里塚闘争は地球人民の反戦平和を、それを組織し連帯をつくるために闘って来ております。私も幾つか提案文書を作りました。労働者は武器を運ばない、農民は生命の糧(かて)である食糧を生産しつつ戦争に反対する。そうすれば戦争は阻止できる。国際連帯の闘いはこの反戦平和の闘いに通じる。
 あなた方は何十年も三里塚と共に命を懸けた、人生をかけた闘いを担ってくれた。それが革命の大きな勝利につながるんじゃないかと見ております。
 どうか三里塚闘争を勝利に向かうためにあなた方の人生をもう一度三里塚にかけてください。法政大学のキャンパスを奪還しようではありませんか。若い学生の未来をかけて闘おうじゃありませんか。

動労千葉との絆を固めて
萩原進事務局次長

 3点の言わさせていただきます。第1に、三里塚闘争の歴史は、政府・公団との真正面からの対決と同時に戦線から脱落した部分との攻防、あるいは彼らの操作による運動破壊、それとの闘いが42年間続いてきたわけです。しかしわれわれは、空港に絶対に反対する、一切の話し合いを拒否する、それこそが三里塚農民の生き様なんだ、と闘って来た。時には実力を持って闘う。この闘いを展開したからこそ今日あるんですね。これからもこの原則で闘いぬく。
 第2点は、この7月、「へ」の字のカーブを緩やかにするという攻撃に出てきています。そして暫定滑走路を6カ月も早く前倒しして供用する。もう一つ、西側第3誘導路の建設をするんだと出てきている。これは、非常に切羽詰った攻撃で、戦時下における攻撃じゃないか、という思いがする。市東さんの農地収奪も、戦時における徴発だ、取り上げだ、という風にとらえる。ならば代執行のような闘いとしてわれわれは構えて準備しなければならない。
 第3番目は、そういう闘いをするにはどうすればいいのかといえば、やはり労農同盟のたたかいじゃないのか。あの動労千葉の闘いが全国の労働者を動かして、そして組織化して、そして今日の労働運動が展開されている。その動労千葉との両輪を、やっぱりもっと大きな層として、うねりとして作り上げていく、そういうのができるのが三里塚闘争の中じゃないですか。反対同盟はそのための決起を決意します。

「闘魂ますます盛んなり」
敷地内・市東孝雄さん

 新しい攻撃が始まりました。私が現地に戻って初めて参加したのが、2000年3月28日親父の追悼集会です。あれから10年たちました。親父の大好きだった「闘魂ますます盛なり」、この言葉は私の決意でもあります。反対同盟43年、農地死守・軍事空港反対、反対同盟は一本になっています。これからも「攻撃来るならこい」の気持ちでいます。お集まりの革共同の皆様の力をもう一度、この決戦に貸していただきたい。


日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.8.5

8・15   
「改憲は阻止できるぞ!
2009」労働者市民のつどい

正午 なかのZEROホール

第4694号

8・2革共同政治集会に労農学1060人が結集 

 国鉄・三里塚決戦への突入を宣言

「10・11集会の大結集〜11月1万人の決起へ」

決意表明する反対同盟(豊島公会堂)

 8・2革共同政治集会は、豊島公会堂に1060人の労働者・学生・農民を結集して大成功をかちとった。青年労働者・学生を先頭に、11月労働者集会1万人決起を本当に実現するのだという、強烈な決意と熱気が会場からあふれ出すような集会だった。
反対同盟からは北原事務局長、萩原事務局次長ら7人が参加して「10・11全国集会を当面する焦点にした新たな三里塚決戦を宣言する」と高らかに呼びかけた。北原さんは「今日の集会の熱気は、革共同の皆さんが三里塚をはじめ闘いに命をかけてきた証明だ。革命は必ず勝利する。今一度、農地強奪阻止の決戦へ」と訴え、10・11への総決起を呼びかけた。萩原事務局次長は「3点を訴えたい」と切り出し「第1に三里塚はかつてない攻撃との攻防に入っていること、第2に、この情勢に対して反対同盟は新たな決意の下に決戦体制に入ること。第3に勝利のカギは動労千葉を先頭とする労働者と農民の労農同盟の強化にある。最大の攻防点は市東さんの農地を守る闘いだ。農地死守・実力闘争の圧倒的な実践を」と訴えた。市東孝雄さんは「私が戻ってきて10年になる。おやじの言葉だった『闘魂ますます盛んなり』は私の決意でもある。とことん闘う」と表明し、満場の拍手を浴びた。
 基調報告は1985年10・20三里塚戦士の鎌田雅志同志。鎌田同志は、戦後史上最大の革命的激動期に突入したこの09年前半期の闘いで、体制内運動との党派闘争に勝ち抜いて「大恐慌をプロレタリア革命に」の実現過程に突入したことを圧倒的に確認、「とりわけ法大暴処法弾圧を敢然とはね返した闘いが階級闘争のレベルを塗り変えた」「6・14〜15の中央政治闘争の爆発を〈戦争と改憲、民営化と労組破壊〉攻撃と対決し、国鉄を基軸とする4大産別決戦で革命を切り開く戦略的総路線の実現として成功させたことは決定的だった」と鮮明に総括した。そしてこの秋の11月労働者集会1万人決起を、「国鉄・三里塚決戦の爆発の力で、そして国際連帯闘争の決定的前進で実現しよう」との方針を満場の拍手と歓声のなかで確認した。
 この他、マル学同中核派の学生同志、動労千葉、マルクス主義青年労働者同盟、4大産別労働者の代表、23年の長期指名手配攻撃に勝利した古川康三、木下治人同志らが決意を表明した。最後に全学連委員長代行の坂野洋平君が「三里塚の反対同盟とわれわれの闘いは一体だ。全学連は10・11三里塚そして11月労働者集会に空前の結集を実現する」と力強く宣言した。
 「新しい時代の幕開けを圧倒的に実感した」(閉会宣言)すばらしい政治集会だった。

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全学連現地闘争本部

2009.8.3

夏〜秋の激闘の勝利へ

第4693号

7・27市東さん耕作権裁判でNAAを痛打

「藤崎測量図に証拠価値なし」

青柳鑑定書 デタラメ暴く
労農学が傍聴、地裁を包囲

弁論終了後、報告会でしめくくりの発言を行う萩原事務局次長(7月27日)
  7月27日反対同盟と労農学は、市東さんの耕作権裁判に決起、第12回口頭弁論闘争を85人の労農学の結集で、勝利的に闘いぬいた。この日、市東さん側は、土地家屋調査士である青柳晃敬さんの鑑定書を提出して、NAA側を追いつめた。青柳鑑定書は、NAAが市東さんの畑について「不法耕作地である」とする3つの測量図のすべてに関して「実測に基づくものではなく証拠価値はない」と断定しNAAを追いつめたのだ。
 「不法耕作地」特定のためのNAA側の主張の根拠は@196511月に作成された収用裁決申請書添付さの地籍測量図A旧地主である藤崎政吉が作成した84年5月と88年8月の地籍測量図だった。
 対象となっている市東さんの畑について、青柳調査士は詳細な実測調査を行い、測量図すべてについて、「デタラメ」と指摘、裁判所に提出したのだ。
 さらに、南台40番の土地が、NAAの主張するような「旗ざお型」ではないこと、藤崎作成の前記、地籍測量図は別人によって作られた跡があり、証拠価値が疑わしいことを暴露した。
 法廷で説明を求められたNAA側代理人は、相変わらず「書面で回答します」と逃げを打つしかなかった。一方、菅原崇裁判長は、NAA側に対して助け舟を出し、露骨な拙速裁判の姿勢を示して傍聴席からの弾劾を浴びた。

闘いの決意、次々と

 弁論終了後の記者会見、報告会は勝利感に満ちたものとなった。市東孝雄さんがあいさつに立ち「7月は私の3つの裁判の他にも、東側誘導路の供用開始、西側誘導路の新たな建設策動など攻防が目白押しでしたが、今までと同じような闘いをやりぬきます」ときっぱり決意を表明。つづいて葉山岳夫弁護士をはじめとする各代理人が「NAAのデタラメを明らかにし市東さん側の主張の正当性が明らかにする弁論となった」という旨のあいさつをした。
 報告会に移り、北原鉱治事務局長が「43年間闘ってきた三里塚が勝利できなかったら日本の未来はない。全国の農民を奮い立たせよう」と熱意あふれる発言を行い、動労千葉の滝口誠特別執行委員が「動労千葉は車の両輪として反対同盟と連帯して、何としても農地死守・廃港まで闘う」とアピール。市東さんの農地を守る会代表井村弘子さん、関西実行委員会、群馬の青柳晃玄さんらが決意を表明した。
 最後に萩原進事務局次長が「『農地死守』の闘いが農民闘争と労働者階級の闘いの共同の勝算ある闘いだ。その先端が市東さんの闘い。さらに勝利に向けがんばろう」としめくくった。

 

 

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