日刊三里塚 HP版   2009/4  

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2009年 4月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.4.24

4・23天神峰現闘本部裁判裁判弁論闘争
10時30分 千葉地裁601号法廷

第4667号

4・23現闘本部裁判 「法廷を決起集会にした」

北原事務局長、NAAを圧倒する証言

会社側、尋問放棄のぶざま
この勝利から5、6月の闘いへ

証言後の報告会であいさつする北原事務局長
(4月23日 千葉県弁護士会館)
   

4月23日の現闘本部裁判は、北原事務局長の3時間にわたる証言を中心に、仲戸川裁判長の結審策動を粉砕する勝利をかちとった。
 3月12日に同盟側3人の証人調べを取り消した仲戸川裁判長は、その後の地裁前ビラまき、3・29集会の成功、弁護団の証人再請求と所長への抗議闘争などに追いつめられていた。その結果、証人取り消しを撤回し、その時点で行っていた尋問時間の理不尽な短縮(当初2日間だったものを1日に縮めた)についても4月20日、撤回をせざるをえなくなった。この日の弁論は、北原さんが3時間丸々証言するという、当初予定通りの時間枠をかちとった上で開かれた。
 冒頭、弁護団が30分にわたり抗議の意見陳述を行った。5人の弁護士が代わる代わる仲戸川裁判長の訴訟指揮を弾劾し、呼応して、傍聴席からも激しい弾劾の声があいついだ。「法廷を総決起集会の場に転化した」(萩原事務局次長という状況を作り出したのだ。
 証言が始まった。北原事務局長は1966年の天神峰現闘本部の建設の経緯をつぶさに説明、同盟員の材木のカンパで建てられたこと、同盟員の大工たちが勤労奉仕で建物を作ったこと、石橋政次が1982年に除名処分になった後に石橋と接触する機会があり、その石橋から「現闘本部の土地は反対同盟に残したものだ」「何に使ってもらってもかまわない」との約束を交わしていたことなどを詳細に述べた。反対同盟の地上権の存在が北原証言によって改めて証明されたのだ。
 弁護団は裁判長に改めて3月12日に尋問できなかった「石橋恵美子、法理哲二証人(NAA)の再喚問」を強く要求した。
 記者会見・報告会が千葉県弁護士会館で行われた。傍聴闘争を闘った労農学の顔は皆、勝利感に満ちていた。
 動労千葉、関西実行委、群馬の青柳さんが次々に発言、「すばらしい勝利だ」「しかし、気をゆるめずにこの勝利を拡大していこう」と呼びかけた。最後に萩原事務局次長から「すばらしい勝利だが攻撃も激しさを増している(記事別掲)。10月にむけてさらにいっそう力を蓄えよう」と締めくくった。、5・11市東さん耕作権裁判、5・14鈴木さん一坪裁判へ進撃しよう。

 新誘導路の7月供用開始許すな

 報告会で萩原事務局次長から日帝・国土交通省、空港会社による新たな攻撃が報告された。空港会社は北延伸滑走路の10月前倒し供用に加えて、この7月末に新誘導路を前倒しで供用開始する方針を4月22日、東峰部落に通告してきたのだ。4・23弁論闘争の勝利の力で新誘導路供用開始粉砕、10月前倒し供用粉砕へ、5月から6月の闘いを爆発させよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.4.20

現闘本部裁判
4月23日(木) 10時半 千葉地裁

第4666号

4・23天神峰現闘本部裁判、大傍聴闘争へ

仲戸川裁判長の結審策動打ち砕け

北原さん萩原さんらが証言台に
怒りこめ千葉地裁、空港会社を弾劾

     4月23日に、天神峰現闘本部裁判の弁論闘争が闘われる。千葉地裁・仲戸川隆人裁判長の結審策動を粉砕する決戦的闘いだ。全力で傍聴闘争に結集しよう。
      *
 3月12日の現闘本部裁判における仲戸川裁判長の訴訟指揮は、43年にわたる三里塚裁判闘争史上でも前代未聞の暴挙だった。
 民事訴訟法上の手続きによる裁判官忌避を申請されていながら違法に法廷を開廷し、反対同盟が抗議の出廷拒否を行っているにもかかわらず、欠席裁判で、いったんは裁判長自身が合意し、期日指定まで行っていた反対同盟3人の証人調べを勝手に取り消したのだ。そして事実上の結審である審理打ち切りを強行してきた。
 これは、早ければ今夏にも現闘本部の撤去(強制執行)攻撃が現実化するという超ど級の攻撃だった。
 反対同盟と労農学はただちに反撃を開始した。3月18日、仲戸川裁判長を弾劾する第1回の抗議情宣を千葉地裁〜千葉県庁前で行った。反対同盟宣伝カーと早朝ビラまきで徹底的に仲戸川を追いつめた。
 弁護団は3月24日、証人申請を再度行うとともに、千葉地裁・安井所長への抗議の闘いに立ち上がった。そして3月29日、全国集会で反対同盟は「本集会は千葉地裁民事5部・仲戸川裁判長による審理打ち切りの暴挙を、満身の怒りを込めて弾劾し、現闘本部撤去に対して実力闘争を宣言する」「決戦はたぐり寄せられた。廃港こそ正義である。市東さんの農地を何がなんでも守りぬこう。反対同盟は43年間不屈の農地死守の闘いで必ずや勝利する」との戦闘宣言を行い、参加した1580人の労農学が怒りと決意を共有した。

 反動判決=仮執行宣言(強制退去)阻もう

  こうした反撃にたじろいだ千葉地裁・仲戸川は3月31日、いったん取り消した証人調べを再度採用する決定をせざるをえなかった。
 しかし、日帝・国家権力が三里塚闘争43年の勝利の地平を、全体重をかけて破壊しようとする攻撃の核心が変わったわけではまったくない。何よりも仲戸川裁判長の早期結審・反動判決策動はまったく変わっていない。「証人の取り消し」は撤回したものの、いったん認めた尋問時間をわずか3分の1に減らす暴挙を行った。
 しかも葉山岳夫顧問弁護団事務局長の指摘によれば、仲戸川の反動判決には「仮執行宣言」がつけられる可能性もあるという。「仮執行宣言」とは、一審の判決だけで、2審、3審の判決確定を待たず強制執行=現闘本部破壊を強行する緊急措置宣言だ。3審制を真っ向から否定する違法・違憲の手段だが、「仲戸川ならやりかねない」と葉山弁護士は指摘している。
 4・23弁論闘争は仲戸川裁判長による早期結審と反動判決粉砕そして仮執行宣言粉砕の最大級の決戦だ。当日は北原鉱治事務局長、萩原進地無局次長らの証言で、裁判長と空港会社を徹底的に追いつめる。大傍聴闘争を呼びかける。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.4.14

現闘本部裁判
4月23日(木) 10時半 千葉地裁

第4665号

北延伸滑走路の「10月前倒し供用」阻止!

欠陥だらけの暫定滑走路は閉鎖せよ!

貨物機事故の責任はNAAと政府に!事故利用した闘争破壊許すな

三里塚現闘は「前倒し供用」策動を弾
劾する成田街宣に決起(4月13日)
 4月11日、反対同盟は暫定滑走路北延伸の供用開始の動きを徹底弾劾する声明を発表した。「事故の惨事を顧みず、住民と乗客・乗員にさらなる危険を強制する空港会社と政府・国交省に、心底からの怒りを抑えることができない」と戦闘宣言を発した。
 三里塚現闘は、13日夕方、成田駅頭でこの弾劾声明を成田市民に配布する街宣行動に決起した。圧倒的な署名、カンパが寄せられた。
 報道によれば、NAAはフェデックス激突・炎上事故(3月23日)を口実に、延長滑走を10月にも供用開始するという。事故で「軽171便が欠航や目的地の変更を強いられた」「ジャンボが離着陸できない暫定滑走路の限界がクローズアップした」から供用を急ぐ、「延伸して安全が高まる」というのである。
 とんでもない言いぐさだ。3月23日の事故は起こるべくしておこったものだ。
 新自由主義攻撃のもとで、成田空港は地元住民を無視抹殺して暴力的につくられてきた。反対農民を叩きつぶすために、計画全体に無理を重ねた安全無視の大欠陥空港だ。事故が起こったから、延長滑走路の工事を突貫工事にし、供用を半年も前倒しにするということは、どういうことか。6年前のエアージャパン機(乗員・乗客102人)が、ウィンドシアに煽られて滑走路をオーバーランし、あわや大参事の事故を起こしたのが、この延長前の暫定滑走路だ。「延伸して安全性が高まる」というのは、許せぬ欺瞞、本末転倒である。いまの中型機より長い滑走路が必要なジャンボ機を延長滑走路で飛ばせば、安全性を高めるどころか、逆に危険性が増大するのは明白である。しかも、前倒しは「空港規模の拡大に見合う空港管制態勢が整わない中」での供用であるというからめちゃくちゃだ。
 成田空港は、アジア・ハブから陥落し、羽田国際化によってさらに危機を深めている。供用開始の前倒しは、競争原理による利益優先・安全無視の前に人命を差し出す暴挙であり、断じて認められない。暫定滑走路は閉鎖しかない。世界一危険な空港、成田空港は廃港しかないのだ。
 危機に立つNAAは、市東さんに対する農地強奪攻撃、現闘本部撤去攻撃をなりふり構わずかけてきています。4・21、4・23の連続裁判闘争に決起し、反対同盟の農地死守・実力闘争で断固跳ね返そう。

 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.4.9

4・21
市東さん行政訴訟

市東さん農地法裁判
10時30分と11時10分に開廷

第4664号

43年目 勝利の春に乾杯!

4・5団結花見会が大成功

 4月5日、反対同盟恒例の団結花見会が三里塚第一公園で盛大に行なわれた。首都圏から動労千葉(繁沢敬一副委員長ら)、都政を革新する会(長谷川英憲さんら)、婦人民主クラブ全国協議会(西村綾子さん)、全学連(織田陽介委員長ら)などから多数が参加。3・29集会の大勝利、千葉地裁・仲戸川隆人裁判長に証人取り消しの撤回をさせた勝利、三里塚43年の勝利の地平に意気上がる宴(うたげ)となった。
 反対同盟は、久しぶりに顔を見せた鈴木幸司さんも含め、北原鉱治事務局長を先頭に大挙して参加し、大勢の仲間と花見を楽しんだ。「43年目の勝利の春に乾杯!」「次は4・21の二つの市東さん裁判(行政訴訟、農地法裁判)と4・23現闘本部裁判の決戦だ」と闘いへの英気を養った。

反対同盟がそろって歌を披露 花見の最後に肩を組んで「星影のワルツ」でしめくくり
鈴木謙太郎さんの温度で43年目の勝利の春に乾杯

 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.4.1

現闘本部裁判
4月23日(木)

第4663号

成田空港は廃港あるのみだ!

3・29全国集会に1580名結集!

農地法改悪阻止!市東さんの農地を守れ!
現闘本部裁判弾劾、炎上事故弾劾!

力強く戦闘宣言発す!

最後に団結ガンバロー(成田市天神峰)
   新たな決戦に突入した三里塚で、3・29全国総決起集会が、1580人という大結集をかちとり、「権力が力で来るならば身体を張った闘いで応える」という決意が参加者全員のものとして打ち固められた。4・21市東さん行政訴訟、4・23現闘本部裁判へ、本部建物をめぐる決戦へ闘い進もう。
 集会は、宮本麻子さんの司会で、森田恒一さんの開会宣言、北原事務局長の主催者挨拶と続いた。北原さんは、「三里塚はみんなと共に未来を切り開く。労働者と農民が生きられない政治を根本から変えよう」とアピール。基調報告にたった萩原進事務局次長は「天神峰現闘本部裁判を実力闘争として闘う」「農地法改悪と闘い全国農民の決起をつくりだす」「成田の軍事空港化を阻止する」との闘争方針を打ち出し、秋の10・11全国集会へのさらなる大結集を訴えた。
 さらに特別報告として、動労千葉と関西新空港反対住民のあいさつ。動労千葉田中委員長は、「明日で、動労千葉はちょうど30周年になる。今、世界で14億人もの人がワーキングプアに落としこめられている。三里塚の現闘本部裁判や市東さんの裁判でもまったく同じ理不尽なことがおこなわれている。帝国主義を打倒するために闘おう」と訴えた。関西からは、永井・山本両氏が発言し、永井さんは、「現闘本部、市東さんの裁判が緊迫している。いざ、決戦というときにははせ参じ、身体を張って闘う決意だ」と述べた。
 集会は、鈴木謙太郎さんが、農地法改悪阻止・農民アピールを行い、沖縄からの現地報告として、知花昌一さんが登壇した。さらに、市東さんの農地を守る大運動を! で、市東さんが、「私はこれまでどおり耕作を続けます。貨物機事故が起きたこんな欠陥空港は廃港にすべきです。動労千葉との絆を強め、一生懸命闘います」と決意表明。市東さんの会から、共同代表の井村弘子さん、会員(農民)、群馬・市東さんの農地を守る会事務局からのあいさつが続いた。
 反対同盟顧問弁護団から、葉山事務局長をはじめ8人のあいさつ、カンパアピールを婦人行動隊の鈴木加代子さんがおこなった。
 最後に住民団体・共闘団体では、部落解放同盟全国連、婦人民主クラブ全国協議会に西村綾子さん、中核派から織田全学連委員長が「労農同盟で空港廃港へ」と訴えた。集会宣言を伊藤信晴さんが読み上げ、暫定滑走路を横断する戦闘的なデモ、一人の青年労働者の不当逮捕を弾劾して実力デモを貫徹した。

 

 

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