日刊三里塚 HP版   2009/3  

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2009年 3月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.3.29

4・21市東さん行政訴訟
午前11時 千葉地裁

第4662号

千葉地裁の暗黒裁判許すな! 市東さんの農地守れ! 北延伸阻止!

三里塚は新たな決戦に入った

世界一危険な空港を閉鎖・廃港に

炎上事故弾劾、利益優先・安全無視が原因
仲戸川裁判長による立証権剥奪に実力反撃を  

3・29三里塚全国総決起集会にお集まりの労働者・農民・学生・市民のみなさん。3月23日に起きたフェデックス(アメリカの航空貨物大手)の航空機事故は、成田空港の危険と破たん性を満天下に明らかにしました。成田空港は、米軍空域(ブルー14)と自衛隊空域(百里基地)を優先する軍事的観点から内陸に設置されたものです。これに建設族、運輸族など自民党政治家の利権抗争がからみました。乱気流・霧多発などの気象条件はまったく考慮されずに政治的取り引きによって位置決定されたのです。
 3・23のフェデックス事故は、反対同盟が一貫して主張してきた空港の出発そのものの農民無視と理不尽さをついに白日の下に暴き出しました。
 事故はこれに、新自由主義政策による利益優先の空港運営が加重されて起きました。風速20bにもなる異常な天候を無視して運航を継続するなど、言語道断です。過密運航、安全無視・人命軽視の三重悪が2人の労働者(パイロット)の命を奪ったのです。03年1月27日の暫定滑走路によるオーバーラン事故も「ウインドシア(局地的乱気流)」故と言われていますが、北延伸開業こそ、この危険と矛盾を極点にまで高めるものです。今こそ北延伸は即刻中止、世界一危険な成田空港は閉鎖・廃港にされるべきです。

“農地法改悪”に300万農民の怒りの決起を

 こうした暴挙の一環として、反対同盟への農地強奪攻撃も新たな段階に入りました。3月12日、千葉地裁・仲戸川隆人裁判長は、天神峰現闘本部裁判の再開弁論において、反対同盟の立証権を奪う前代未聞の暴挙を強行したのです。反対同盟欠席のまま、一度合意し期日まで指定した3人の証人調べを取り消し、突然の「結審」を行いました。反対同盟への〃襲撃〃としか形容のできない三里塚裁判史上初の暴挙です。
 この攻撃は、現地攻防の一環として闘われている市東孝雄さんの3つの裁判を始め、三里塚の全裁判・全領域に及びます。
 三里塚の43年という不屈・強靭な闘いに追いつめられた日帝・国土交通省・空港会社および先兵・千葉地裁が、世界恐慌の奈落にも脅えながら、どんづまりの危機から絶望的な攻撃に転じてきたのです。三里塚は新たな決戦に入りました。2月24日に国会で始まった農地法改悪攻撃も、市東さんへの農地強奪=三里塚攻防と一体です。三里塚は300万農民の先頭に立ちます。
 時を合わせるように、北朝鮮の「衛星ロケット」を口実としたMD(ミサイル防衛)体制が発動され、日本全土が臨戦態勢に置かれました。習志野基地のPAC3出動は成田の軍事化と一体です。反戦・反基地の砦=三里塚が先頭に立つ時です。
 そして全世界でストライキとデモが爆発する中、三里塚は動労千葉との連帯を切っ先とする労農同盟の拠点、全人民の共闘と結集の砦として、今こそ光輝く〃旬の時〃を迎えています。43年はこの日のためにあったのです。3・29集会の大成功をかちとり、決戦ただなかの現闘本部裁判=4・23最終弁論闘争へ進撃しようではありませんか。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.3.25

三里塚全国集会 3月20日(日)正午

第4661号

北延伸開業許すな、市東さんの農地守れ、仲戸川裁判長 弾劾!

3・29集会の成功勝ち取ろう

三里塚は新たな決戦に入った
今こそ欠陥軍事空港を廃港に

   3・29三里塚全国総決起集会は、段階を画する、決戦集会として開催される。何よりも3月12日の現闘本部裁判での千葉地裁・仲戸川隆人裁判長による前代未聞の訴訟指揮、すなわち三里塚への〃襲撃〃に対する反撃の集会として打ちぬかれなければならない。仲戸川の訴訟指揮は、長い三里塚闘争裁判の中でも前代未聞のものだった。
 裁判長が合意し、期日指定まで意行なった反対同盟側3人の証人調べについて反対同盟欠席のまま、突然取り消し、事実上の結審に訴えてきたのだ。三里塚43年の闘いに追いつめられた日帝・国土交通省、空港会社とその先兵・千葉地裁が、国家の本性むきだしにしてきたということだ。三里塚はまた再び日帝権力と正面から対決する激突過程に入ったのだ。
 さらにこの攻撃は、北延伸開業および市東孝雄さんへの農地法による農地取り上げ攻撃と完全に一体だ。
 市東さんの3つの裁判すべてについて市東さん側が圧倒している。市東さんが一度も耕したことのない「天神峰南台41―9」の畑について、空港会社のウソを暴く証拠が次々に挙がっている。

炎上事故弾劾 最悪の欠陥空港だ


 こちらも裁判開始から2年以上も経つのに(耕作権裁判)、入り口での攻防に終始し、日帝・国交省が焦りに焦っていることはまちがいない。この裁判に対しても、司法反動の先兵・千葉地裁が何らかの手段に訴えようとしている。3・29集会派、現地攻防の一環としての市東裁判を徹底的に支えぬき、千葉地裁を震え上がらせるような闘いとして爆発させなければならない。そして3・29闘争は、市東さんへの攻撃と一体の農地法改悪攻撃に対して、300農民の先頭に立つことを宣言する集会である。
 一方、3月23日に発生したフェデラル・エクスプレス機の重大事故は、成田空港は致命的な欠陥空港であることをついに暴露した(写真)。事故の一切の責任は日本帝国主義と国交省・空港会社にある。成田空港周辺は、海洋性気象と内陸性気象がぶつかる接点にあり、乱気流や霧が多発する。その結果、今回の事故の原因とされるウインドシア(局所的乱気流)が頻発する。全体滑走路で2003年1月27日に起きたオーバーラン事故もウインドシアが原因だった。
 一切の問題は、成田空港のそもそもの位置決定にある。成田空港はブルー14と呼ばれる米軍空域と自衛隊百里基地空域そして羽田空域を避けた結果、北総の内陸部に持ってこられたものだった。その結果、驚くべきことに気象条件は完全に無視されたのだ。位置決定の最初から間違った政治空港であることが、43年をへて完全に暴露された。
 3・29集会はこの危険極まりない成田軍事空港の存在を弾劾し、廃港に持ち込む闘いとして爆発させよう。巨万の労農学の結集をかちとろう。
日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.3.22

三里塚全国集会 3月20日(日)正午

第4660号

オバマと麻生の戦争止めろ!渋谷デモが権力を圧倒!

3・20代々木公園に1850名結集!


労働者と農民が団結すれば世界は変わる!
 闘う労働組合を甦らせ、 労働運動の力で革命を!

動労千葉先頭に1850名の渋谷デモ(3月20日)
   3月20日、「労働者のストライキと国際的団結で戦争とめよう!」のスローガンのもと、イラク反戦6周年の集会と渋谷デモが圧倒的にかちとられた。青年労働者・学生を先頭に1850人が東京・代々木公園に結集し、権力を圧倒して渋谷の街を進撃した。72時間ストを貫徹した動労千葉を先頭に、体制内労働運動との路線的対決を明確にし、全国各地で闘いを貫いてきた仲間が次々とアピール。大恐慌と戦争のプロレタリア革命への転化をめざして闘う階級的労働運動の力強いメッセージを全世界に発信した。

北原事務局長が 3・29三里塚を訴え!

 特別アピールで、反対同盟から北原事務局長が、熱烈に3・29三里塚への結集を訴えた。 「全国から集まられました皆さん。今日はイラク反戦3・20全国集会がここでもたれておりますけども、我々の将来を展望するような日です。あらたな第一歩を踏み出す集会であってほしいと考えております。
 三里塚闘争は43年間にわたり全国の労働者、農民、学生と連帯して闘ってまいりました。本集会は全国の人々が決起すべき集会としてもたれていると私は思っております。
 今日、日本の将来の展望について夢を描くことができるでしょうか。生きるためにどう自分が闘うか、他力本願ではダメです。自分自身が動かない限り、将来の展望、未来も見えないという時代に入りました。全く無責任なデタラメきわまりない政治が行われております。労働者が機械を運転する、生命の糧である食料を農民が作れば、現在のような政治は要らない。だからみんなが、一人一人が決起するということは、大きな連帯を作るということです。一人一人が動かない限り、世の中は変わらない。世の中を変えよう、その決意を持って私たちは43年間闘ってまいりました。
 三里塚闘争は未来を作るために闘います。こんな政治はもう要らない。ここに集まった人たちが政治を作ればいい。搾取されない時代を作りましょう。3・29三里塚全国集会を開催します。ぜひとも皆さん方の参加をお願いします」
   

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.3.13

イラク反戦6周年
全国から代々木公園へ

3月20日午後1時半

第4659号

仲戸川裁判長が証人調べゼロで最終弁論の暴挙

3 ・ 12本 部 裁 判

千葉地裁による暗黒裁判弾劾せよ


3人の証人調べ取り消し憲法・民訴法破壊の欠席裁判

 
午前9時30分から、反対同盟は千葉地裁包囲のデモを行なった(3月12日)
 3月12日、千葉地裁・仲戸川隆人裁判長は、三里塚裁判史上でも前例を見ない強権的かつ違法な訴訟指揮を行った。仲戸川は、自分が裁判官忌避をされ、法廷を開く権限がないにもかかわらず、開廷を強行した上に、出廷を拒否し反対同盟側当事者のいない法廷で、何と証人調べを打ち切り、最終弁論の期日指定まで強行したのだ。
 これは二重、三重に違法かつ不当であり、およそ裁判に値しない暴挙だ。司法反動の先兵・千葉地裁は、仲戸川を先陣にしたて、三里塚闘争への襲撃を強行したのだ。断じて許せない。徹底的な反撃あるのみだ。
 仲戸川の違法・不当の第1は、昨年9月25日に機動隊を導入し、1人を不当逮捕した件で、裁判官忌避の審理中であるにもかかわらず、3月12日の期日指定を強行したことだ。
 第2は、ビデオリンク方式なる証人隠しを強行したことである。ビデオリンクとは、刑事裁判で、犯罪の被害者が証言台に立つ場合、「犯罪被害者保護」と称して加害者とは別室でテレビモニターを通して証言する例外的な方式を言う。刑事裁判でしかも犯罪の被害者に対して適用されるものだ。
 現闘本部裁判は純然たる民事裁判であり、証人の石橋恵美子(旧地主・政次の長男の嫁)は犯罪被害者でも何でもない。にもかかわらず仲戸川は偽証を誘導するために今回の証言でこの方式を、反対同盟側の反対を退けて強行したのだ。
 違法・不当の第3は、3月10日に、反対同盟側が3回目の裁判官忌避を行い、3月12日の朝にその即時抗告を行ったにもかかわらず、開廷を強行したことである。裁判官忌避の即時抗告がだされたら民事訴訟法(334条)で、裁判は即時停止されなければならない。反対同盟と弁護団は、開廷前に民事5部の書記官室に行き、仲戸川本人に電話を通してこの「民訴法違反」について釈明を求めた。    

「三里塚実力闘争の力見せてやる」てやる」

 これに対して仲戸川は「説明の必要はない」と開廷を強行したのだ。
 仲戸川の違法・不当の第4で最大のものは、反対同盟側が欠席している法廷で、しかも仲戸川が承認して一度決め、期日も4月23日、6月24日と決定されていた反対同盟側の3人の証人調べを、何の説明もなくその場で突如取り消して(!)証人調べを打ち切り、最終弁論の期日指定を強行したことである。証人調べゼロで事実上の結審を強行したのだ。何と言う法の暴力か、暗黒裁判か。
 仲戸川の暴挙もここまで来ると「裁判」に名を借りた白色テロだ。「おれが法律だ」とばかり、違法かつファッショ的な指揮をデタラメに押し通し、三里塚闘争に襲いかかったのだ。
 抗議行動後の弾劾集会は怒りの坩堝(るつぼ)と化した。反対同盟は「法廷を含む今後の闘いで三里塚実力闘争の真価を見せてやる」と宣言した。今こそ仲戸川弾劾、千葉地裁許すなの決起を勝ち取ろう。3・29集会を成功させよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2009.3.8

イラク反戦6周年
全国から代々木公園へ

3月20日午後1時半

第4658号

2月26日機動隊と激突し、西郡で

強制執行実力阻止闘争を貫徹!

西郡住宅闘争
八尾北労組がストで団結  道州制粉砕決戦の先端開く

写真は強制執行と闘う森本さん
   西郡住宅で花屋を営む森本さんに対し、八尾市住宅管理課は大阪地裁執行官を引き連れ、2月26日午前7時以降、住宅明け渡しの強制執行を行なうと通告、実行してきた。
 部落解放同盟全国連西郡支部は、新自由主義による住宅民営化、住民追い出しのための応能応益家賃制度絶対反対、家賃供託で団結し10年間闘いぬいてきている。労働者を生きられなくするのが応能応益家賃制度だ。西郡でもこの10年で1000人以上が住宅から追い出されてきた。絶対反対・廃止以外ない。
 最高裁の不当判決にも屈せず、給料や年金の差し押さえ弾圧、明け渡し提訴攻撃もはね返し、「裁かれるべきは国と八尾市だ」と闘ってきた。
 追いつめられた八尾市住宅管理課は、街づくり協議会を手先に一切を供託=団結つぶしにかけてきた。この中で、森本さんをウソと騙しで供託をおろさせ、そして寄ってたかって住宅から追い出しにかかったのだ。森本さんは「こんな悔しいことはない、あいつらは人間ではない。絶対許せない。絶対出ていかない。全国連西郡支部の団結に生き徹底的に闘いぬく」と敢然と決起した。

森本さんと西郡支部が決起

 強制執行をめぐる闘いは2月25日に始まった。八尾北労組は翌26日のスト決行を八尾市に通告。26日は午前6時前に森本さんの店の前に結集。すでに入り口脇には八尾市がガードマンを配置。店の2階にある住居のベランダには「私は一歩も引かない。労働者の団結に生きる」の垂れ幕。森本さんと一緒に闘う仲間と、店の前でただちに座り込み態勢にはいる。午前10時、ようやく執行官がガードマンに守られた作業員を引き連れて店の裏側に現れた。敵は正面から攻撃できない。裏口でも守りを固める全学連と関西の労働者の希薄に押されて踏み込めない八尾市はついに警察権力を導入。強制執行への怒りが炸裂し、徹底抗戦を展開。外の激突と一体で、住宅の中でも森本さんを先頭に死守隊が不屈に闘いぬいた。
 執行は強行されたが、敵のもくろみは森本さんの勝利宣言で完全に粉砕され、団結の力に誰もが勝利感を持った。
   

 

 

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