日刊三里塚 HP版   2008/11  

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2008年 11月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.11.27

市東耕作権裁判
12月8日10時半
千葉地裁

第4645号

新著『農地収奪を阻む――三里塚農民怒りの43年』

萩原さんの 出版記念会が大盛況

  11月24日、萩原進事務局次長が出版した『農地収奪を阻む――三里塚農民怒りの43年』の出版記念会が、千葉市において、編集工防朔(三角忠さん代表)の主催で行われた。
 反対同盟の北原鉱治事務局長、市東孝雄さん、鈴木謙太郎さん、関西実行委員会の永井満代表、動労千葉顧問の中野洋さん、同委員長田中康宏さん、スタンダード石油自主労組委員長の入江史郎さん、群馬実行委員会の青柳晃玄さん、秋田県大潟村農民の坂本進一郎さん、北総農民の小川浩さんら錚々(そうそう)たる人士が呼びかけた記念会には100人になろうとする労農学が集まり、萩原さんの本の出版を祝った。
 「御礼のあいさつ」に立った萩原事務局次長は、「この書を紙の弾丸として活用してほしい。支配階級がぐらぐらとなっている今、三里塚を今こそ労農反乱の砦として、勝利に向かって進もう」と檄を発した。夫人の静江さんも発言を求められ「「この本には三里塚闘争の奮闘が書かれていますが、その行間も汲み取ってほしい」と、婦人行動隊のがんばりを絶妙の表現でアピールし、盛大な拍手を浴びた。
 発言したすべての人たちから『農地収奪を阻む』のすばらしさが語られた。
 
御礼のあいさつをする萩原さん 記念品を受け取る萩原夫妻
100人近くが集まり出版を祝福 市東孝雄さん(右)、鈴木謙太郎さんも発言。
左は「市東さんの会」の井村弘子さん
 
日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.11.19

市東耕作権裁判
12月8日10時半
千葉地裁

第4644号

11・16食と農業・農地問題を考える講演会 大成功!

“農地は私たちの命です”

(市東さんのあいさつ)
90年耕作してきた畑を守り続ける
「湾曲」は誘導路をむりやり造ったからだ

活発な論議が行なわれたパネル・ディスカッション
 
   「農地は私たちの命です」と題して、11月16日、千葉市・プラザ菜の花で、市東さんの農地取り上げに反対する会の主催で、「食と農業・農地問題を考える講演&パネル・ディスカッションが150名の結集で行なわれた。
 成田の足立満智子さんの司会で、開会のあいさつとして市東さんの会の共同代業の井村弘子さんが、「農地は命、国交省が勝手に空港用地にしたのはまちがっている。農地は子供と同じ、守っていこう」と訴えた。科学ジャーナリストの天笠啓祐さんが、「穀物高騰と農業危機―食糧危機と脅かされる食の安全」と題して講演が行なわれた。
 休憩後、コーディネーターの三角忠さんのもと、5人のパネリストとして、萩原進さん、林伸子さん(全日農アルバイト)、坂本進一郎さん(大潟村農民・市東さんの会共同代表)天笠啓祐さんが登場し、フロアーからの質問と意見を交え活発な論議が行なわれた。反対同盟の萩原さんは、「日本でも農地取り上げ問題が始まり、阻止でたち上がった。市東さんの農地取り上げ攻撃でわかったことは、農地を奪えば農民を潰せるということ。私たちは、これと闘う」と訴えた。
 「残土・産廃ネットワーク・ちば」の藤原寿和さんがスライドを見ながら特別報告が行なわれた。反対同盟の市東さんは「NAAは、10月17日に、新たな裁判を起こしてきた。全く不当な裁判、断固闘います」と前置きした上で、「裁判は、法廷闘争だけの闘争ではない。90年代々耕作してきたものを畑として守る、これが私の闘い」「県知事や、NAAは、畑の補償が1億8千万円、これで文句ないだろうという言い方、今も東峰・島村さんの上空40メートルを飛ばし続け、新誘導路工事を強行している。1億8千万円より大根1本が大事」「お金で買えないもっと大事なものがある。農地は農民のもの」「『へ』の字は、畑が曲げたものではない。畑があって、NAAが、『へ』の字にしたのだ。私は、あらためて、農業をしっかりとやろうという気持ちです」と熱烈なあいさつを行なった。
 さらに、葉山弁護士による裁判報告、「群馬・市東さんの農地を守る会」結成のあいさつが、代表の高階ミチさんから行なわれた。最後に、市東さんの会から活動報告と閉会のあいさつが行なわれ、市東さんの農地裁判を支えるために、さらなる会員拡大が訴えられ、直近の市東さん耕作権裁判(12月8日)への取り組みが訴えられた。
日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.11.16

12・8市東耕作権裁判へ
10時半
千葉地裁

第4643号

動労千葉訪韓団 民主労総労働者大会に合流

3万人がソウル大学路を占拠

三里塚現闘も参加 連帯
H Tコリア ろう城闘争を激励

11・9韓国労働者大会(ソウル)
高空ろう城闘争を戦うハイテックコリアの戦いを激励
(11月9日)
ソウル本部事務所に反対同盟の檄布
 
 11月9日、動労千葉を先頭とする訪韓団は、ソウル大学路に3万人余が集まって開かれた民主労総労働者大会にソウル本部とともに参加し、「全世界の労働者は団結して闘い、労働者の解放をかちとろう!」「イミョンバク政権アウト(追放)!」の声をあげた。
 三里塚現闘も初めて韓国を訪問し、ともに闘いを担った。大会には高空ろう城闘争を闘うハイテックRCDコリアを代表して、先ごろ三里塚を訪れたチョンウンジュ副支会長が発言に立ち、労働者の強固な連帯闘争を呼びかけた。
 労働者大会に先立ち、9日午前、訪韓団は、漢江のほとりに立つ高電圧鉄塔で高空籠城闘争中の前記ハイテックRCDコリアの闘争現場を激励に訪れ集会を行った。籠城に突入してすでに26日になるキムヘジン支会長が鉄塔上で手を振って迎えてくれた。鉄塔の下で開かれた激励集会では、キムさんが40メートルの上空から電話で「世界の労働者は一つだという闘いに学んで必ず勝利したいと思います!」と決意表明した。一昨年、三里塚現地を訪れてくれ、熱く交流したキムヘジンさんの肉声に、感激を新たにした。
 10日に訪れたソウル本部事務所には、反対同盟の檄布がしっかりと掲げられていた。11・2東京―11・9ソウルを貫く全労働者の団結、国際連帯、そして労農連帯こそが勝利の道だ。生きさせろの賃上げゼネストを闘おう!
日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.11.12

食と農業・農地問題を考える講演会
11月16日午後1時
千葉・プラザ菜の花

第4642号

市東さんへの新たな農地強奪攻撃(明け渡し提訴)弾劾!

11・9三里塚緊急現地闘争闘いぬく(支援連)

《流血辞さず闘う》市東さんの決意に応え
北延伸粉砕、市東さんの農地を守ろう! 

支援連デモに全学連も先頭で決起(9日団結街道)
 11月9日、「市東さんの農地を守れ!三里塚緊急現地闘争」が三里塚闘争支援連絡会議の主催で行なわれ、各地から85名が結集した。
 10月17日、NAAは千葉地裁に対して市東さんの農地2カ所の明け渡し請求を不当に提訴した。反対同盟は、10月29日、市東さんの畑で、提訴弾劾声明を発し、農地を守りぬく記者会見を行なった。市東さんは、「権力がこの畑に手をかけてくるなら流血を辞さぬ闘いをやりぬきます」と断固たる決意を表明した。
 支援連は、市東さんの固い決意に連帯し、市東さんの農地を死守する体制と陣形を構築するべく東峰・開拓道路に決起した。
 野戦病院の仲間の司会で、まず北原事務局長が熱烈なあいさつを行なった。「市東さんの農地が今、国によって奪われようとしている。古くから市東東市さん、孝雄さんと90年にわたる耕作が行われてきた。その土地を暴力によって奪おうとしている。成田空港そのものは絶対に国民のものではないということ。成田空港の完全空港化というのは絶対にあり得ない。それは我々がいる限り、空港の完成はできないからだ。私達が、43年間闘ってきたことは全く正しかったし、農地強奪攻撃を必ず粉砕していく」
 続いて、太郎良陽一さん、福日労、三多摩労組交流センター、関東「障害者」解放委員会などが発言、三多摩労組交流センターの仲間は、「農地は、農民にとって命、命の農地を農地法で空港会社が奪うのは許せない。三里塚反対同盟と市東さんに向けられた攻撃は、2000万青年労働者に向けられたものと一体。この青年労働者の怒りと三里塚の闘いが結合したとき、われわれは労働者階級としての巨大な怒りを爆発できるだろう。11・2集会は、三里塚から萩原進さん、市東孝雄さんに登壇していただき熱烈な連帯のメッセージをもらいました。11・2集会の地平をさらに推し進め三里塚闘争の勝利に向かってつきすすみます」と力強く決意を表明した。
 共闘団体からは、全学連の倉岡雅美副委員長が、「空港建設は大破産している。追いつめられているのはNAAだ。法政大でも当局の弾圧に対して一歩も引かない闘いを展開している。動労千葉と反対同盟との労農連帯の発展に勝利の道がある」と闘いの方向を指し示した。
 デモは、天神峰一体にシュプレヒコールをとどろかせて団結街道を北上、現闘本部前を過ぎ、市東さんの畑の前まで貫徹した。


日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.11.12

食と農業・農地問題を考える講演会
11月16日午後1時
千葉・プラザ菜の花

第4641号

11・2全国労働者集会に5700人決起!

 日米韓の闘う労働者が団結!

 世界の農民・労働者は連帯して闘おう!
空港粉砕、市東さんの農地を守ろう!

 反対同盟が労農連帯訴え、熱烈アピール

登壇した反対同盟(11月2日日比谷野音)
 
 今年で、11回目を数える全国労働者総決起集会が、11月2日、日比谷野外音楽堂に5700人の労農学を集めて大成功をかちとった。集会には、韓国・民主労総ソウル本部42名の大訪日団をはじめ、ILWU、ロサンゼルス統一教組の仲間、そして全国から労働者の力で社会を変えようと闘う仲間が集まった。関西生コン支部の高英雄副委員長と動労千葉の田中委員長が集会の基調的なアピールを行った。田中委員長は、「労働運動の原点が問われている。だからこそ動労千葉は、国鉄1047名闘争で政府に詫び状を出した『4者・4団体』の屈服路線に絶対反対を貫く。ここに労働者が必ず勝利できる道がある」と呼びかけた。
 連帯のあいさつで、反対同盟から萩原進事務局次長と市東孝雄さんがあいさつを行なった。
 萩原さんは、「三里塚闘争は政府の空港建設に反対して42年間、不屈に闘ってきました。『労農連帯』を掲げて、動労千葉とともに闘い続けています。
 農地強奪は農民殺しであり、農業で生きることの抹殺です。私たちはこの攻撃を絶対阻止することを誓い、実力闘争で立ち向かい、その完成を阻止しています。私たちの闘いは勝利しています。
 私は昨年、この集会で反対同盟として発言し、農民としての立場から農業問題を訴えました。しかしこの集会にも農業・農民問題の切実さが反映されているとはいえません。この点、日本は韓国のみなさんの闘いに遅れをとっていると言わざるを得ません。
 FTAは農民だけの問題ではないのです。三里塚闘争は『国策』空港建設のための農地取り上げと42年間闘い続けてきました。そして負けなかったし、今も負けてはいない。私は声を大にして訴えたい。団結し実力で闘えば勝利する。市東さんの農地を守ろう。労働者と農民は手を組み闘おう。国境を越えた連帯を作り出し労農コミューンを作り出そう!」と訴えた。 
 市東さんは、「私は一歩も引きません。畑をつくることが私の実力闘争であり、畑は私の闘争現場です。この先、空港会社が手をかけてこようものなら、私は実力で闘います」と決意を表明した。
 集会後の銀座デモは、「『生きさせろ』のゼネスト」を訴え、圧倒的な注目と共感を集めた。

 

 

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