日刊三里塚 HP版   2008/10  

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2008年 10月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.10.21

11・2全国労働者総決起集会
11月2日(日)正午
日比谷野外音楽堂

第4640号

斎藤君(法)・倉岡さん(人環)への退学処分阻止

法政大集会,1000人の怒り解き放つ!

11・2一万人の大デモで
大学を変え世界を変えよう!

ガードマンを徹底追及する文連など法大生と労学

 10月17日、法政大での集会は、法大文化連盟を先頭に法大1000人の怒りを解き放つ大集会としてかちとられた。昼休み、法政大学外濠校舎前は、普段は暴力ガードマンの弾圧でビラまきも自由にできない場所だ。だがこの日は違った。学生が暴力ガードマンを撃退し完全に制圧。キャンパスを文字どおり学生の手に取り戻し、集会をやりぬいたのだ。「これがうちら学生の力だ!」(文化連盟・倉岡雅美さん)とアピールした。
 この間、法大増田総長は、文科連盟の「公開質問状」から逃げ回り、この日も正門とキャンパス中央に通ずる全出入り口を封鎖。怒りに燃えた学生は、「増田出て来い!」と外濠校舎の学生部に押しかけた。すると暴力ガードマンが殴りかかり妨害。学生は一歩も引かずに激突し、その場はガードマンの制帽が宙を舞うほどの大乱闘となった。学生の迫力に圧倒されたガードマンは後退しドアを閉めようとする。その時、青年労働者が法大当局に拘束された。怒りはさらに爆発。「抗議集会をやるぞ!」 横断幕が閉ざされたドアの前に掲げられ集会が始まった。文化連盟の学生が渾身のアジテーションに立った。「こんな大学は大学じゃねえ! ビラもサークル活動も集会も法大では何十年もやってきた。殺されても捕まっても権力には奪われない自由がある!」 これに続き文連と全国学生の発言が次々と続いた。そして拘束された青年労働者も直ちに奪還! 続いて、学生・労働者250人は総長室に向けデモに立った。
 文連は今集会を「完全勝利だ! 逮捕者もゼロ。ジャージ軍団を追放し、処分も阻止した。いよいよ反撃に出る時だ!」と総括した。この大勝利を引き継ぎ、11・2労働者集会へ突き進もう! 

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.10.19

11・2全国労働者総決起集会
11月2日(日)正午
日比谷野外音楽堂

第4639号

空港会社が「農地明け渡し」で、新たな訴え強行

市東さんへの農地強奪提訴粉砕せよ

90年耕作 代々の農地だ!
取得、手続き、「解約」…全部デタラメ

誘導路を曲げている市東さんの畑
 10月17日、成田空港会社は市東孝雄さんへの新たな農地強奪提訴を強行した。われわれは満身の怒りをもってこの提訴を弾劾する。
 そもそも当該の畑は、市東家が開墾し3代にわたって耕しつづけてきた命の畑だ。農地解放時の手続き不備で名義の書き換えが行なわれなかったにせよ、「90年耕作」という事実によって、市東さんは所有権に等しい権利をすでに獲得しているのだ。
 しかも、空港会社による市東さんの農地の取得は、一から十までがデタラメと違法の連続だ。1988年4〜5月の買収自体が、農業者ではない空港公団による農地の買収であり、農地法違反だった。それを15年以上も転用せずに保有し続けたことも同法違反の上塗りだ。
 さらに買収を市東さんに隠して行ったこと自体ありえない同法違反だ。しかもそのこと15年間もを隠ぺいし続けて市東さんから地代をだまし取りつづけていたのだ。
 そして、県知事からの解約許可取り付けにあたっては、上記の買収を15年間も後に(1988年を2003年に)行なったように買収時期をいつわり、農地法違反を隠すことで、知事の「許可決定」をだましとったのだ。
 また、以上の手続きやその後の提訴においては、市東の畑について位置の特定を間違え、それを指摘されても居直る理不尽を行なってきた。その上新たな提訴を強行するなど、断じて許せない。
 ここまで、空港会社が違法に違法を重ね、暴挙をくり返す理由は、三里塚闘争43年の闘いが日帝の空港政策に致命的打撃を与え、中でも暫定誘導路を「へ」の字に曲げていることが耐え難い「危機を強制しているためだ。

「実力で阻止する」の決意に続こう

 現在行なっている北延伸工事も肝心の誘導路が湾曲したままでは、ほとんど効果はない。「成田パッシング(素通り)」という位置の低下が激しく進行していることに、国交省・空港会社は深刻な危機感にかられ、なりふり構わぬ農地強奪攻撃に出ているのだ。
 土地収用法が失効した現在、千葉地裁を収用委員会の代わりに仕立て、今回のような提訴の乱発で危機乗り切りを図っている。われわれは、千葉地裁闘争を現地闘争の一環として激しく闘うと同時に、「畑に手をかけるなら実力で阻止する」という市東さんの決意に応える臨戦体制を断固、築かなければならない。今こそ労農連帯の力を圧倒的に集中し市東さんの畑を守ろう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.10.13

10・23鈴木幸司・いとさん一坪強奪阻止裁判へ
午前10時半
千葉地裁

第4638号

NAA、「契約期限切れ」と明け渡し請求を策動

 市東さんへの新たな農地強奪提訴許すな

 「私の農地に手をかけてきたら実力阻止で闘う」
市東さん10・5集会で戦闘宣言

「市東さんの農地取り上げに反対する会」「群馬・市東さんの農地を守る会」の人びと
共に登壇し発言する市東孝雄さん

 市東孝雄さんに対する新たな農地強奪の提訴が起こされようとしている。不法耕作と称して現在訴えている場所以外の畑について、「10月12日をもって賃貸借の契約が終了した」「だから明け渡せ」と、成田空港会社が千葉地裁に2つめの裁判を起こそうとしているのだ。すでに「その期限」は過ぎた。提訴に先立って市東さんの畑に明け渡しを求めるカンバンを立てるなど、さまざまな攻撃に出てくる可能性が考えられる。市東さんの農地を実力で死守するため臨戦態勢で迎え撃とう。
 以下、10・5集会で行なわれた市東さんの戦闘的な決意表明を掲載します。

市東さんの決意表明


 全国からお集まりの闘う仲間の皆さん、本日はご苦労様です。
 空港会社が成田農業委員会に、契約解除許可申請を出したのが、一昨年の7月です。それから2年間、2つの裁判を闘ってきました。ひとつは民事訴訟、もうひとつは私の方から、千葉県による許可決定の、取り消しを訴えた行政訴訟です。それをこの2年間、闘ってきました。それで新たにですね、10月12日をもって、農地取り上げとの闘いがまた始まります。空港会社が、私が借りている畑だと、勝手に決めつけた場所を、明け渡せという裁判です。
 新しい裁判を起こすということですが、私はこれを法廷だけの闘いだとは思っていません。三里塚43年の歴史は、力による農地強奪の歴史、法律も正義もありません。あの畑一つ一つとってみても、嘘と騙しの土地買収です。法を次々に破っているではないですか。そして法廷で闘っていようとなかろうと、力づくで取り上げる、工事も続行する、それが国と空港会社のやり方です。と、私は受け止めています。
 だから私は一歩も引きません。これ以後、畑を作ることが実力闘争です。畑は私の闘争現場です。そして、もしこの先、私の畑に空港会社が手をかけるなら、私は実力阻止の闘いをしたいと思っています。
 この闘いは、全国の農民と労働者、反戦闘争や住民運動を闘うすべての人々にとっても、大変意義ある闘いだと強く思っています。そして私が闘えるのは、私を支え、共に闘っている井村さんはじめ、「農地取り上げに反対する会」の皆さんと全国から結集された三里塚を支援する皆さんのおかげです。群馬でも9月28日、私の農地を「守る会」を設立して頂きました。本当に勇気づけられています。大変有難うございました。
 自分の生きる権利を勝ち取るためにもこれからもどんどん闘っていきたいと思います。皆さん、共に闘いましょう。
日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.10.8

11・2全国労働者総決起集会
11月2日(日)正午
日比谷野外音楽堂

第4637号

暫定滑走路北延伸阻止!市東さんの農地を守れ

 10・5全国集会に1420名結集!

《労農同盟》の力で、新たな農地強奪を粉砕せよ!
               ■反対同盟が高らかに戦闘宣言

全国集会に結集した労農学人民1420名 (10月5日東峰)

 10月5日、現地東峰において、反対同盟主催の全国総決起集会が開催され、1420人の労働者・農民・学生・市民が結集した。
 婦人行動隊の鈴木加代子さんの司会で、関西から佐倉市に移り住み反対同盟に加盟した森田恒一さんの開会宣言で始まった。北原鉱治事務局長が主催者あいさつに立ち、「43年間『空港絶対反対』を貫いてきた。金やモノをくれなどと要求したことはない!」と中山国土交通大臣の「ゴネ得」発言を厳しく弾劾した。萩原進事務局次長が基調報告を行い、「成田空港は未だに完成せず、われわれはこうして空港予定地のど真ん中で堂々と集会をやり、闘いの主導権を握っている」と三里塚の勝利性を確認し、来春3・29全国集会へのさらなる大結集を訴えた。特別報告として、動労千葉の田中委員長が登壇し、「労農連帯は、今も生きている。三里塚と動労千葉は一体。市東さんへの農地強奪攻撃を粉砕し、11・2日比谷への大結集、生きさせろ賃上げゼネスト」を訴えた。さらに、関西新空港反対住民から、永井満さん、山本善偉さんが登壇し、「同盟の闘い、動労千葉の闘いに学び、これからも闘い抜く」と決意表明。農民からのアピールとして、北総農民からの発言、鈴木謙太郎さんのアピールがおこなわれた。沖縄現地からの報告として、知花盛康さんから三里塚を闘う訴えが行なわれた。集会の高揚は、「市東さんの農地を守ろう」の報告で最高潮に達した。農地攻撃と闘う市東孝雄さんは、「NAAが私の農地に手をかけてきたら実力で阻止します!」ときっぱりと宣言し、万雷の拍手を浴びた。同時に登壇した「市東さんの農地取り上げに反対する会」の共同代表の井村弘子さん、群馬・市東さんの農地を守る会の共同呼びかけ人の高階ミチさんの決意が表明された。
 さらに、現闘本部裁判の傍聴闘争で逮捕され釈放された太郎良陽一さん、顧問弁護団のあいさつが続き、宮本麻子さんのカンパアピールの後、住民団体から、解放同盟全国連、婦民全国協、「障害者」、山谷からの発言、共闘団体から、全学連・織田委員長が、「中山のごね得発言は、農地強奪宣言、ごね得は支配階級の方だ。三里塚のように闘おう、麻生を打倒しよう」と力強い発言。集会宣言を野平聰一さんがおこなった。集会後、東峰部落を通り、市東さんの耕作地までのデモを行なった。10月12日以降に予想される新たな農地強奪攻撃を粉砕しよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.10.5

11・2全国労働者総決起集会
11月2日(日)正午
日比谷野外音楽堂

第4636号

市東さんへの新たな農地強奪提訴粉砕! 3800b軍用滑走路めざす北延伸阻止!

労働者と農民が生きられる社会を
08〜09年 農地強奪許さぬ激闘へ

 10・5集会に結集したみなさん。三里塚闘争は43年の死闘をへて、新たな段階に入ろうとしています。
 闘いは、日帝・権力を圧倒しています。ブルジョアジー自身「(空港反対闘争のために)日本の空港政策は周回遅れだ」と自認しています。成田空港をめぐっては「パッシング(素通り)」が拡大し、アジアのハブ(中心)空港としての位置を韓国・仁川空港に奪われました。
 しかし、麻生新政権の進む道はアジア・ゲートウェイ戦略によるアジア侵略・勢力圏化以外にありえません。麻生首相は「強い日本にする」と叫びたて、安倍や福田政権以上にこの道を突き進む構えです。
 そこで出てきたのが中山前国土交通大臣の暴言です。「成田闘争はごね得だ」「公のために犠牲になる精神がないから空港を拡張できない」と嘆いているのです。三里塚闘争からいかに打撃を受けているかの表明です。同時に「ごね得の闘争は力で弾圧する」との新たな攻撃宣言でもあるのです。航空・空港政策の行きづまりに追いつめられた焦りの表われです。
 そのために、この10月にも、政府・国交省、空港会社は、暫定誘導路を「へ」の字に曲げている市東孝雄さんの畑を取り上げようと、新たな提訴を画策しています。空港会社が勝手に賃借地だと決めつけた市東さんの解約許可を、空港会社は2006年に千葉県知事からだましとりました。その部分が「収穫期から1年たった」という理由で、提訴可能になったとし、新たに「明け渡し」提訴を行おうとしています。

中山前国交相の暴言を許すな

 本集会はこの提訴を許さない圧倒的な怒りの声を上げる集会です。
 さらに来年10月工事完成〜2009年度内開業を叫んだ「北延伸」攻撃が激しさを増します。強行されている「北延伸」計画は南側とつないだ3800bの軍用滑走路計画である実態が明らかになってきました。黒野匡彦前社長が主張していた「南側に伸ばして3500bに」とは、横風用滑走路と重なる部分を含めた3800b化計画だったのです。まぎれもない4000b級軍用滑走路です。日帝・千葉県は8月30日、31日、8都県市「防災訓練」を成田空港を含む成田市で行いました。ここには自衛隊も参加しています。まさに「千葉県の重要施設」である成田空港防衛のための訓練であり、成田軍事化攻撃の一環です。
 三里塚闘争は生きられない農民と労働者が手を携え「生きさせろ」と社会変革を求める闘いです。弱肉強食の世の中に「ノー」を突きつける闘いです。
 10・5集会から動労千葉との労農連帯をさらに押し広げ、労働者と農民の革命的同盟にむかって大きな一歩を踏み出そう。そして、11・2日比谷に1万人の大結集を実現する突破口の闘いとして大成功させよう。

次は11・2日比谷1万人結集だ

 

 

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