日刊三里塚 HP版 2008/9 |
2008年 9月 |
全学連現地闘争本部 |
2008.9.29 |
9・30市東さんの農地強奪阻止行政訴訟へ |
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第4635号 |
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9・25現闘本部裁判 集会・デモ、傍聴闘争やりぬく仲戸川裁判長による検証却下弾劾前代未聞! 裁判官が逃亡
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千葉市内をデモする反対同盟・支援 |
9・25天神峰現闘本部裁判は、弁論前の集会・デモの後、傍聴券配布時における1名(太郎良陽一さん)の不当逮捕をはねのけ闘われた。法廷は葉山弁護士の仲戸川裁判長の責任追及からはじまった。「不当に公務執行妨害で逮捕した。ほかにも眼鏡を壊され萩原事務局次長はケガ我をさせられている。これは機動隊を配置した裁判所に一切の責任がある。厳重に抗議する」と弾劾した。仲戸川の答えは、「裁判所は答える立場にない」というもの。
弁護士が次つぎと「裁判長が警備を呼んだ」「反対同盟農民を逮捕。被告を逮捕させておいて公正裁判が出来るのか」と、裁判所と警察一体の弾圧を暴露し追及した。
ところが仲戸川は一方的に裁判を進行させようとする。仲戸川は反対同盟が要求していた北原事務局長の意見陳述を行い弁論に入るように指示。この姿勢に代理人が机をたたきながら抗議すると、仲戸川は陪席裁判官とひそひそ話しを始める。「小声で何を話しているんだ」との追及に、「合議してました」と答える。
突然、裁判長は「証拠調べを決定します」と発言した。これは実地検証却下ということだ。大口弁護士が直ちに「裁判官忌避」と叫ぶ。仲戸川が「簡易却下します」と答え、あらかじめ用意していたメモを読み上げようとする。
被告席にいた北原鉱治・萩原進・鈴木謙太郎さんや代理人は皆、裁判官席につめより取り囲んだ。傍聴席の市東孝雄さんも立ち上がり弾劾する。権力機関としての裁判所の権威はボロボロだ。
法廷内で、ますます弾劾の声が高まる中、前代未聞の出来事が発生した。仲戸川をはじめ裁判官が全員いなくなってしまったのだ。裁判長が消えてしまう裁判などかつてない。傍聴席からは「裁判長、逃げるな」「裁判官出てこい」のヤジ。「書記官、裁判官を連れて来い」との声に、書記官があわてて飛び出す。
裁判官のいないこの間、法廷では、原告の空港会社とその代理人へ反対同盟の怒りが叩きつけられた。戻ってきた書記官は「裁判長は『今日の法廷は閉廷しました。開廷しません』と言ってます」と報告。「何なんだ」「これが裁判か」「裁判長、恥を知れ」とこれまでにない怒りの声で裁判所は圧倒された。直後の裁判報告会・現闘本部裁判を支える会例会は、不当逮捕・仲戸川弾劾の集会となった。
弁論前、千葉中央公園に90人が結集して集会・デモを貫徹、「仲戸川裁判長は現闘本部の実地検証を行なえ」という強い訴えが、千葉市民に対して行われ反響を呼んだ。
不当逮捕弾劾・仲戸川裁判長忌避・実地検証を勝ちとろう。
全学連現地闘争本部 |
2008.9.16 |
9・25現闘本部裁判 |
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第4634号 |
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9・25現闘本部裁判 地裁デモ・大傍聴闘争へ仲戸川裁判長は実地検証を認めろ!10日 暫定滑走路認可取消控訴審富越裁判長の審理打ち切り策動を粉砕!
9月10日、暫定滑走路認可取消控訴審の第3回口頭弁論が東京高裁で開かれた。傍聴には、反対同盟・伊藤信晴さんを先頭に、支援十数名が決起。法廷は、富越裁判長の審理打ち切り策動に対して、弁護団・傍聴団一体となった闘いで、3度の合議を強制させ、2名の証人調べをかちとった。 |
全学連現地闘争本部 |
2008.9.10 |
9・25現闘本部裁判に結集を |
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第4633号 |
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9・25集会・デモ・傍聴闘争の力で
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仲戸川裁判長を追いつめた再開第1回弁論の後の報告会(6月12日) |
9月25日、千葉地裁で天神峰現闘本部裁判の再開第2回弁論が開かれる。裁判の焦点は、仲戸川隆人裁判長に、天神峰現闘本部建物の実地検証を認めさせるかどうかにある。司法反動の先兵として早期結審を急ぐ仲戸川裁判長は、反対同盟側のみならず、空港会社側からも(意図は正反対だが)現闘本部建物の検証要求が出ているにもかかわらず、検証を認めようとはしていない。旧現闘本部建物の存在をめぐる本件争点の核心部分の検証を行なわない裁判は、公正裁判とはいえない。
9・25弁論では、この検証を実現させるために裁判長を追いつめる闘いが求められている。一方、裁判長は検証要求の却下を策動している。だから反対同盟は、弁論開始前に千葉市中央公園に集まって建物の検証を要求する集会を開き、デモ行進をおこなって、その力をもって傍聴闘争に取り組む方針を決定した。(要項別掲)
市東孝雄さんの裁判とならんで、天神峰現闘本部裁判の位置は決定的だ。暫定滑走路を北に延伸しても「へ」の字誘導路が直線化されないかぎり、大型機が通過できないという事実が報道された。誘導路を「へ」の字に曲げているのがこの両者なのだ。だから早期結審の拙速裁判に訴えてきている。
現闘本部裁判は2004年3月に始まり、すでに満4年を過ぎている。「民事訴訟は3年以内に終了する」という反動司法が勝手に決めた「原則」から言っても裁判長期化は打撃だ。
9・25現闘本部裁判は、約20回の弁論の中でも最大の決戦をむかえた。地裁を包囲する大デモを貫徹し、仲戸川裁判長を追いつめよう。本部建物の検証を実現しよう。
全学連現地闘争本部 |
2008.9.3 |
暫定滑走路認可取消控訴審 9月10日15時 |
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第4632号 |
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市東さん耕作権裁判第8回口頭弁論(9月1日)NAAの不当提訴に怒りを叩きつける市東さんが、即時却下求めて陳述「耕作したことがない畑を契約地とし、正当な
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裁判後の熱気あふれる報告会(1日、弁護士会館) |
9月1日、市東さんの耕作権裁判の第8頭口頭弁論が千葉地裁で闘われた。傍聴席に入りきらない90人の傍聴団と弁護団が一体となって、空港会社のデタラメさを徹底弾劾、追及した。冒頭、市東さんの陳述を断固かちとった。
市東さんは、「私のうちが一度も耕作したことがない土地を私の契約地だと主張し、私が現に耕している正当な契約地の一部を『不法耕作』だと主張して明け渡しを要求するという、まったくもってデタラメな裁判、これがいま、私が被告席に座るこの裁判なのです。まったく怒りに堪えません」「即刻、却下するよう求めます」と怒りを叩きつけた。
今回の法廷で、市東さんと弁護団は、空港会社による畑の位置の特定の誤りを示す決定的な証拠を提出した。問題の土地は「南台41の9」だ。この土地は、市東さんが一度も耕作したことのない土地であり、市東さんとともに小作耕作していた石橋政次の賃借場所であることが明確になった。一度も耕作したことがない土地を契約地と決めつけ、契約地を「不法耕作だから明け渡せ」というのは、いかなる意味でもありえない、デタラメそのものだ。そのことを市東さんはきっぱりと陳述した。弁護団が決定的な証拠を提出した。裁判長は、空港会社側に認否を促したが、このデタラメさを徹底的にはっきりさせ、空港会社と裁判所を一体的に追いつめよう。
法廷闘争を勝利的に闘いぬいた後、弁護士会館で記者会見と報告会がもたれた。市東さんが「裁判は、新たな展開を示した。向こうは、早く終わらせたいようだが、とんでもない。頑張ります」と決意表明。弁護団から、この日の法廷の詳細について、説明され、傍聴団はじめ結集した人々から熱心な質問や意見が出された。
北原事務局長は「まちがったこと、あたりまえのことがとおらなくなってきている。勇気をもってこんな世の中を変えていこう。市東さんの農地を絶対守ろう」と訴えた。市東さんの農地取り上げに反対する会、動労千葉、関西実行委、群馬・青柳さんなど多くの人から連帯のあいさつがあった。萩原事務局次長は「畑の認定そのものに誤りがあり、この裁判はいわば『冤罪』だ。市東さんは『こんなデタラメな裁判はもう今日で終わりにしよう』と言った。断固闘おう」と訴えた。
報告会後、市東さんの会で裁判の勉強会を行い、団結を一層深めた。次回裁判は12月8日。