日刊三里塚 HP版   2008/8  

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2008年 8月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.8.27

8・28鈴木さん一坪裁判
9月1日市東さんの耕作権裁判
どちらも
午前10時30分
千葉地裁405号法廷

第4631号

北延伸の新誘導路工事による

部落の分断・営農破壊を許すな

生活道路のトンネル化を策動
10・5集会の成功で反撃しよう

フェンスの内側で行われている生活道路のトンネル化工事。うしろが東峰の森(上)。同じ工事を200メートル南側から写す

 東峰の森を破壊して行なわれている新誘導路工事によって、東峰・天神峰部落の生活道路が破壊されようとしている事実が明らかになってきた。(写真)
 旧小見川県道である生活道路は、新誘導路工事と交差する構造になっている。そのため、生活道路を誘導路の下にもぐらせるトンネル化工事が計画されていた。この工事自体許せるものではない。
 そのトンネル化工事が、フェンスで囲われた中で準備されていることが、先日の調査で判明した。写真で分かるように、現在の道路を少し南にずらし、現在の東峰トンネルと同じような構造のトンネルにしようとしていることが分かる。
 重大な部落破壊であり分断だ。生活・営農を支える部落の生活道路を、空港建設の都合で、勝手に曲げたり変えたりすることがどれほど、人々を傷つけることか。すべては闘争破壊のためだ。使いものにならない北延伸滑走路計画。ジャンボ機の通行を阻止している「へ」の字誘導路。それでも建設を強行する国土交通省・空港会社の目的はただ、反対同盟と三里塚闘争をつぶすことだけだ。闘いを破壊することなしに一切が成り立たない窮地に国家権力は追いつめられている。
 追い出し工事に負ける反対同盟と空港反対農民ではない。10・5全国集会の成功・高揚で北延伸工事に対する大反撃に打って出よう。3月集会を上回る大結集を実現しよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.8.21

市東さんの耕作権裁判

9月1日午前10時30分
千葉地裁405号法廷

第4630号

8月16日、DC会館で

労働学校ー国際連帯交流会開かれる!

「韓国の労働組合の皆さんと連帯し闘う」
 北原事務局長が参加 親睦深める 

交流会であいさつする北原事務局長(DC会館)

 8月16日、動労千葉のDC会館で第8期労働学校講座が行なわれ、韓国民主労総からも、ソウル地域本部イジェヨン本部長、クォンスンファ組織局長、元ソウル本部書記局のハンショク組合員の3人が特別参加した。講座は、マルクス主義経済学者である埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫さんの「資本主義とはどういう社会か」と題した講演が行なわれ、青年労働者、学生とともに討論がおこなわれた。
 労働学校終了後、動労千葉主催の「国際連帯歓迎交流会」がもたれ、反対同盟から北原事務局長も出席した。交流会では、動労千葉の田中委員長から、「韓国では大変な状況の中、お出でくださいましてありがとうございました。日本の労働者の闘いが問われている。韓国と日本で団結すれば、世界は一つになれる。新自由主義攻撃を粉砕していこう」とあいさつ。民主労総のイジェヨン本部長からも「今ソウルで闘っているすべての同志たちは、昼と夜が逆転しています。夜7時から始まる闘争が、翌日の朝5〜6時に終わり、少し寝てソウル本部の仕事をし、夜にはまた街頭に出て対政府闘争をくりひろげています。動労千葉の同志たちの闘っている写真(6・29サミット粉砕渋谷デモ)をみて感激しました。われわれ両国の同志たちのこの数年間の交流は、こういう闘いをするためのものだと確信しています」と連帯のあいさつ。
 北原事務局長は、「私たちは43年間闘ってきた。労働者が団結して連帯すること、この連帯がなければ、人間の将来も未来もない。また、韓国の労働組合の皆さんとの連帯なしに、アジアの平和もない」と熱烈にアピール。会場では、11月労働者集会の1万人決起を勝ちとろうと親睦と交流が深められた。

動労千葉と共に団結野球大会(17日)

 8月17日、反対同盟は恒例の団結野球大会を冨里市内の「ふるさと自然公園」で行い、団結と親睦の汗を流した。今年は、動労千葉から4名参加、反対同盟チームが優勝した。
 近くのレストランで、打ち上げ。市東さんが、「秋になれば裁判が連続する。動労千葉との団結を固めよう」とあいさつ。動労千葉からも、関道利執行委員、中村仁と区別執行委員(国鉄1047名解雇者の一人)が、反対同盟と車の両輪として闘っていく決意が表明された。萩原さんから「今日は動労千葉、学生たちと一緒にやれてよかった。10月全国集会へ」と訴えた。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.8.15

市東さんの耕作権裁判

9月1日午前10時30分
千葉地裁405号法廷

第4629号

二期工事差し止め請求訴訟上告棄却弾劾

農地強奪攻撃を絶対粉砕しよう!

北延伸工事と対決し連続する裁判闘争に全力を  

この頭上40メートル飛行を「受忍限度内(がんまんできる範囲内)}と言って上告棄却した最高裁を許すな

 最高裁第一法廷は8月6日、二期工事差し止め請求訴訟の上告に対して、上告棄却を決定した。この判決は、千葉地裁・東京高裁の判決をそのまま踏襲したものであると同時に、反対同盟の闘いと生活・営農を破壊するものであり断じて許せない。反対同盟は直ちに「追いつめられているのは、政府・国交省・NAAである。今回の理不尽な上告棄却判決に対する怒りも新たに、市東孝雄さんの農地取り上げ攻撃をはじめとする反対同盟・三里塚闘争潰しや農業潰し攻撃を粉砕して、空港廃港の勝利の日まで徹底的に闘いぬくことを宣言する」との弾劾声明を発した。
 裁判闘争では、この間、2つの市東さん裁判闘争、天神峰現闘本部裁判闘争、鈴木幸司さん夫妻の一坪共有地裁判闘争さらに暫定滑走路認可取消訴訟控訴審など全力で闘ってきた。
 今、日帝福田政権はアジア・ゲートウェイ戦略で延命に必死となる中、成田空港の決定的な位置低下にあえいでいる。「へ」の字誘導路の欠陥のために、滑走路を北に延伸し2500メートルにしても肝心のジャンボ機や超大型A380機がここを通過できないことが判明したといわれている。北延伸工事の中で、国道51号トンネル開通攻撃や団結街道北端での「退避用誘導路」工事などを激化させ、東峰・天神峰部落への生活道路破壊、新誘導路建設を強行しようとしているが、市東さんの農地、現闘本部が誘導路直線化を阻止し暫定滑走路の完成を不可能化しているのだ。反対同盟の闘いがNAAを決定的においつめている。
 8月下旬から9月にかけておこなわれる5つもの裁判闘争をひとつひとつ決戦的に闘いぬき、北延伸攻撃を粉砕しよう。現地攻防と一体の闘いとしてこの裁判闘争の死活性と重要性がますます高まっている。この闘いを勝ちぬき、10・5三里塚全国集会の大結集をかちとろう。、

裁判闘争スケジュール

★8月28日(木)鈴木さん一坪裁判          10時30分千葉地裁
★9月1日(月)市東さん耕作権裁判(第8回)      10時30分千葉地裁
★9月10日(水)暫定滑走路認可取消控訴審        15時東京高裁
★9月25日(木)現闘本部裁判(再開第2回)     10時30分千葉地裁
★9月30日(火)市東さん行政訴訟(第5回)         11時千葉地裁

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.8.5

北延伸阻止・市東さんの畑を守ろう

夏〜秋の激闘へ挑もう

第4628号

反対同盟が10・5全国集会訴えるアピール

8・3革共同集会が大成功

11月1万へ3カ月決戦決意

 8月3日、東西で革共同政治集会が開かれ大成功を収めた。東京の集会には920人が、法大決戦・サミット決戦を闘いぬいた自信と確信をもって結集し、「次は11月だ!」と直ちに3カ月間の決戦に突入することを誓い合った。基調報告に立った木崎冴子同志は、革共同が世界革命派として職場でも街頭でも主流派に躍り出る時が来たと宣言した。大原武史同志の特別アピール、6大産別の決意表明を始め、全発言が基調報告と完全に一体となった。
 集会の冒頭では、反対同盟からの「10・5全国集会の大結集を訴えるアピール」(別掲)をはじめ部落解放戦線、沖縄民権の会、法大弾圧弁護団から連帯のあいさつを受けた。マル学同法大支部から法大闘争へのアピール、革共同救対部から星野同志を始めとする全獄中同志奪還への訴えが行われた。
 とりわけ青年・学生は「われわれが闘いの中でつかんだピュアなマルクス主義、これこそ革共同だ!」と、「闘う自分たちこそが党だ」という気概に満ちて発言した。
 最後に国鉄・全逓・教労・自治体・医療福祉・合同一般の各産別からの決意表明ののち、マル青労同・マル学同の1000人建設へのアピールをもってしめくくった。

 反対同盟のアピール

 革共同集会に結集されたみなさん!
WTOがついに農業交渉をめぐり決裂した。農業・農民からの収奪を狙って他国を攻めるアメリカの破産である。行き場を失った投機マネーの怪物が、生きるための食糧・穀物市場に流れ込み、飢えと貧困が世界に飢餓暴動を引き起こしている。原油の高騰とインフレが全世界にストライキとデモを激発させている。洞爺湖サミットは強盗同士のぶんどり合いを浮き彫りにした。
 「戦後レジームからの脱却」は支配者の危機そのものだが、それは農民、労働者、人民もこのままでは生きていけない時代の到来だ。労働法、教基法、農地法、戦後民主化の柱といわれる法の解体と改憲攻撃。三里塚闘争は、これと真っ向から闘いぬく。
 ハブの基軸(それも死命を制する物流の拠点)にあるべき空港が、「成田パッシング」と嘲笑される、このぶざま! 暫定滑走路を北に延伸しても、ジャンボ機は飛べない現実が明るみに出て衝撃を与えている。「へ」の字の誘導路が桎梏(しっこく)だ。三里塚は、侵略と勢力圏づくりのアジアゲート・ウエイ構想の前に、立ちはだかっている。
 反対同盟は、42年間一歩も引かず闘い続けてきた。その闘いがどれほどのものであるか、三里塚の歴史を知る者にはわかると思う。
 農地は人民のものである。農地は闘いの武器である。だから反対同盟は徹底的に農地を守りぬく。
 労働者と農民は手を組み闘おう。三里塚は戦前戦後、連綿と続く労農人民の連帯闘争の歴史を今に引き継いでいる。「労農同盟の萌芽」といわれる動労千葉のジェット闘争はそうして闘いとられた。国境を越えた連帯をつくり出そう! だからこそFTA反対を掲げる。労農コミューンをつくり出そう! わが反対同盟とともに闘うことを切に訴える。
 市東さんの農地を守ろう! 暫定滑走路北延伸と成田の軍事化を阻止しよう! 10・5全国集会に総結集するよう訴える。
  8月3日
     三里塚芝山連合空港反対同盟

 

 

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