日刊三里塚 HP版   2008/3  

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2008年 3月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.3.30

4・15
市東さん行政訴訟
11時 千葉地裁

第4604号

3・30全国総決起集会の成功で

労農連帯の新段階を開け

北延伸阻止・市東さんの畑守ろう
労農共同してFTA反対を

動労千葉によるジェット燃料貨車輸送阻止闘争のスローガン列車

  3・30全国総決起集会に結集したみなさん、三里塚闘争は42年目の春を迎えて非妥協・不屈に闘っている。暫定開港から数えても30年、空港は欠陥だらけであり、完成の見通しはまったくたっていない。それどころか、土地収用法は失効し(1989年12月)、日帝国家権力・空港会社は農地の強制収用を行う手段を失った。
 市東孝雄さんに対する違法な農地法適用(農地取り上げ)や天神峰現地闘争本部、鈴木幸司さん夫妻名義の一坪共有地への民法を使った提訴などなりふりかまわぬ攻撃をしかけているが成功していない。動労千葉との40年以上にわたる連帯とりわけ1977年ジェット燃料貨車輸送阻止闘争以来の団結が、この勝利の地平を切り開いてきたのだ。
 「空港絶対反対・一切の話し合い拒否」「農地死守・実力闘争」「二期阻止・空港廃港」―この非妥協の闘争原則こそが勝利への道である。
 暴力と財力を独占する国家権力に対しても、「絶対反対」で闘えばこれを打ち破り、攻撃を致命的弱点に転化できることを示してきたのが三里塚だ。

開港30周年キャンペーン許すな

 日帝・国家権力には後がない。東アジア経済共同体構想(アジア・ゲートウェイ戦略)とそのためのFTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)推進を急いでいるものの、インフラである首都圏空港容量の拡大の展望が開けない。
 この日帝延命戦略を阻止しているのが三里塚の闘いであり、共に闘う動労千葉だ。それゆえ、なりふりかまわぬ攻撃にのめりこんでいる。
 何よりも司法反動の先兵・千葉地裁を使って市東さんの農地強奪の攻撃を強めている。天神峰現闘本部撤去、一坪共有地強奪を狙っている。
 さらに、国土交通省・空港会社は、開港30周年キャンペーンを使って地元自治体と地域住民を動員し、「年間飛行回数30万回化」の攻撃(3月25日に空港都市づくり推進会議を開催)、3500メートル化攻撃などを展開している。さらに一体で農業・農民切り捨て攻撃を強めている。
 最大の焦点である日豪、日韓FTA阻止へ労農が共同して決起しよう。これら一切を、動労千葉を先頭とする労働者と反対同盟の、労農連帯の新段階を開く闘いで打ち返そう。3・30集会をその突破口をなす闘いとして成功させよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.3.25

3・30三里塚全国集会
3月39日正午
天神峰・市東さんの畑

第4603号

飛行回数の30万回化許すな

本日,「国際空港都市づくり推進会議」で承認を画策

芝山、多古、成田など北総全域を騒音地獄に

1月30日に行われた「成田国際空港都市づくり推進会議」の第1回会合

 3月25日(本日)、成田市など4市5町からなる「成田国際空港都市づくり推進会議」の第3回会合が開かれる。ここで、成田空港会社地域共生部から「年間飛行回数の30万回化」が提案され、決定されようとしている。
 「国際空港都市づくり推進会議」とは、地元経済団体と一体の地元自治体からなう利権団体だ。この団体が「羽田の拡張で成田が地盤沈下し、利権のおこぼれが減る」と30万回化の提案を容認しようとしている。断じて許してはならない。
 この方針が強行されれば、成田市北部全域、芝山町全域そして従来騒音地域から外されていた多古町まで、騒音地獄に叩き込まれ、空港周辺地域の大半が耐えがたい環境破壊を強いられることになる。
 北延伸で騒音地獄に叩き込まれる空港北部久住地区では、見返りの「共生策」もまとまらない内に新たな騒音攻撃が襲いかかるという話だ。
 芝山は現在でも町の大半が騒音地域だが、「30万回」となれば、文字通り全町騒音地獄と化す。多古町は、前述したとおり新たに騒音地域に組み込まれる。開港30周年」キャンペーンと共に、発着枠の1・5倍化拡大~暫定滑走路の3500㍍化にむけた新たな攻撃が展開されようとしている。
 「地元の利益のため」が「推進会議」の主張するところだが、発着枠増・空港の拡張でもうかるのは一部の大資本だけだ。「地元の利益」と言っても誰の利益かが問題だ。「空港ができれば繁栄する」とだまされた「地元」三里塚商店街を見よ。商店は大半がシャッターが下り、ゴーストタウンと化している。
 「空港拡張で雇用が増える」もまゆつばだ。空港関連雇用の大半がパート、契約、請負などの非正規雇用で、賃金もコンビニのアルバイト並みの安さだ。食うや食わずのワーキングプアを拡大再生産しているだけなのだ。
 空港が拡張して笑うのは、空港会社、航空会社、関連の大企業だけ。「貧困・低賃金・格差社会」という悲惨な現実が成田空港周辺に再現するだけという話だ。
 ちなみに「飛行コースの工夫」で20万から30万に増やそうとしても、地上の「へ」の字誘導路が現状のままでは、発着枠は増えない。新誘導路も現在計画されているルートでは、2カ所で信号停止しなければならず、「発着枠の増加」どころではない。
 勝利の地平に確信もち3・30集会の成功で、騒音激化攻撃を粉砕しよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.3.22

3・30三里塚全国集会に全力結集を

第4602号

北延伸阻止、市東さんの畑守れ、改憲絶対反対、軍事空港を廃港に

3・30で三里塚闘争・労農連帯の新段階を

「FTA反対」は労農共同の課題 3千人結集を実現しよう

昨年の3・25全国集会

 三里塚闘争は、階級的労働運動の最強の砦・動労千葉とともに、1980年代の「新自由主義」攻撃を真っ向から打ち破り、「不屈・非妥協、空港絶対反対」路線の橋頭堡を築いてきた。そして今、日帝国家権力の前に立ちはだかっている。
 この労農学の最強の砦を破壊するため、動労千葉・4大産別の破壊攻撃と軌を一にして、政府・空港会社は、闘争破壊のための北延伸工事を激化させている。
 朝の6時から夜中の11時まで農家の頭上40㍍を〃威嚇(いかく)飛行〃。深夜11時以降、轟音をふりまいて延伸工事のクレーンが稼動する。「3月からは騒音の激しいコンクリートはがし工事を夜中にやる」と通告がしてきた。
 一体全体、日本全国のどこでこんな生活破壊の土木工事が行われているだろうか。
 「東峰の森」を伐採して強行する新誘導路工事は、「東峰部落を東西に分断し、西側を空港の中に取り込んでしまう」(萩原進さん)というとんでもない攻撃だ。6月には国道51号線の切り替えトンネルの運用が開始され、ダイオキシン違法埋め立ての北端工事が強行されている。
 こうした中、年間飛行回数の30万回化(現在の1・5倍)と開港30周年キャンペーンを宣伝している。
 だが、これらこそは、国交省・空港会社が追いつめられたあげくの絶望的かつ展望のないあがきであることをはっきりさせよう。何よりも反対同盟が、これらの常軌を逸した追い出し攻撃を契機に、逆に団結を強化し、国家犯罪を暴露して、成田空港建設の非道を弾劾しぬいて闘っている。
 その結果、北延伸計画は、仮に完成しても「短かすぎて使い物にならない」(黒野匡彦・前空港会社社長の言葉)現実を生み出しているのだ。空港会社の09年度株式上場・完全民営化はさらに延期となった。反対同盟が存在するかぎり「暫定滑走路の3500㍍化」は絶対に不可能だ。
 反対同盟と三里塚闘争が成田空港の命運を握り、主導権を堅持している現実から、国交省・空港会社は一瞬たりとも逃れられないのだ。労働者・農民・学生はこの反対同盟と連帯し、前進しよう。
 3・30全国総決起集会を、新たな三里塚闘争を切り開き、労農連帯の新段階を実現する〃決戦突入〃集会として成功させよう。「FTA反対」は農民への攻撃であると同時に労働者への攻撃だ。労農共同の闘いで断固粉砕しよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.3.18

3・30三里塚全国集会に全力結集を

第4601号

イラク反戦5周年、労働者の団結が戦争を止める!

3・16全世界一斉デモに決起!

代々木公園に1350名、
 4名の逮捕はね返し、  都心を大デモ
  反対同盟、3・30へ熱烈アピール  

反対同盟全力決起(16日、代々木公園)

 3月16日、全世界でイラク反戦闘争が闘われた。東京では代々木公園でワーカーズアクション実行委主催の「イラク反戦!全世界一斉デモ」に1350人が結集、反対同盟も全力で参加した。さらに420人が参加した大阪を始め、全国17都市で一斉行動が闘われた。資本と非和解で闘い、ストで職場を停止させ、街頭デモで国家権力と激突する―3・16集会は、階級的労働運動が時代の最前線に躍り出て革命へ進撃する決定的な合図となった。
 反対同盟から北原事務局長と萩原事務局次長が発言、北原さんは、「今三里塚は42年間の闘いを経て、再び代執行のように血を流さなければならない場面が眼前に迫っております。三里塚は反戦反核の砦として、ただ単に農地を守るということではなくて、世界の反戦平和をもとめて、連帯しながら闘ってまいりました。追いつめられた国家権力は、民法で土地を取ってしまおうという攻撃をかけてきています。農地法で農地を奪うという国のやり方に対して、決起しなければ日本の将来はない、労働者諸君が機械を操作し、農民が命の糧である食糧を生産する、この両者が連帯しなくて日本の将来があるといえるでしょうか。3・30全国集会があります。三里塚への結集をお願いします」と訴えた。
 続いて、萩原さんは、「本集会と三里塚全国集会、これはセットであります。今日資本主義、あるいは帝国主義の体制ではもはや農民、農業問題は解決できません。その解決はまさしく農民と労働者の連帯であり、体制を変革する闘いとして農民が決起するということであります。その闘いに三里塚農民は決起します。今日まさしく国際連帯をかけた闘いとして、世界における貿易交渉の問題があります。工業製品を売らんがために農産物を輸入する、これは労働者の問題なんです。今日の三里塚のビラにも書きました。FTAやEPAの問題は今日、労働者が闘いとして掲げるスローガンです。まさしく労働者と農民が連帯して体制を変える闘いを展開しようではありませんか。そういう中でこの秋の10月三里塚集会、11月労働者集会をまさしくセットにして、文字通りの万余の民衆を決起させようじゃありませんか。そのために今日の集会があるんだと提起します」とアピールした。
 集会後、権力の厳戒態勢を粉砕、4人逮捕をはねのけ渋谷大デモを貫徹した。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.3.15

3・30集会に全力結集を

第4600号

福士譲二同志の逝去を悼む

三里塚現地闘争本部

“空港廃港の勝利で闘魂に応える!”

昨年6・23沖縄集会で発言する福士同志
略歴
1951年 青森県に5人兄弟の長男として生  まれる
 青森高校・剣道部で活躍
 高校卒業後、東京映画学校へ
 敬子さんと結婚、2人の子供をもうける
1976年 敬子さんの実家のある沖縄へ移る
1970年代~80年代 沖縄金武湾の石油   基地反対闘争を担う
 ・北原事務局長や郡司とめ婦人行動隊長   が沖縄を訪れた際に宿泊
 ・沖縄行動団として三里塚集会に参加
1990年代 沖縄青年委員会に参加
2005年秋 三里塚現闘に着任
2008年3月8日 中咽頭ガンのため逝去。  享年56歳

福士同志!
 ガンという大病を宣告され、入院・闘病のこの3ヶ月間、全身全霊かけてのたたかいに、わたしたちも共にたたかってきました。
同志はガンに屈することなく、緩和治療という文字通り自分のもっている生命力で治すという方法を選ぶにいたり、持っている革命へのエネルギーを発揮されました。
まさにその病床から2・16沖縄―労働者集会への熱烈なメッセージを、精魂こめて直筆で送られた。
 同志は言った。「ぼくたちははっきり言おう。そんな国ならいらい。ぼくたちの手で僕たちが主人公の本当の意味での人間の共同体=社会をつくっていこう―と」何という闘魂!
 まさに同志は、われわれがめざしているプロレタリア革命=全人間の解放を彼の言葉で病床から戦闘的に訴えている。彼は、死してなお、共に新しい社会をめざそうと強烈に訴えている。いや闘っている。
 命をかけて闘うという言葉がある。自分の持っているエネルギーをすべて使い尽くすということだろうか。このメッセージの中に、新しい社会を社会をつくっていこうを訴えている姿がある。これ以上のアピールはないのではないだろうか。命がけの闘い、命がけのアピール、そこには、ウソや欺瞞は存在しない。あるのは、全力の闘い、そして、絶対に屈服しない、その精神。これを教えてくれた。
 その新しい社会、彼は、この3年間の三里塚闘争にそれをかけた。むしろ旗をつくり、プラカードを一緒につくった。そのつくる姿勢の中に彼の闘魂を感じずにはいられない。
 どうか私たちの闘いの勝利まで、そのすばらしい笑顔と闘魂で見守っていてください。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.3.12

3・16イラク反戦5周年全世界一斉デモ

13時 東京・代々木公園

第4599号

西郡住宅闘争に410人が怒りの総決起

 2月24日 年金・給料差し押さえの暴挙に反撃

 

 「これが行政のやることか」「私の年金を返せ」。西郡住民の怒りが沸騰した。大阪府八尾市と大阪地方裁判所は2月18日、家賃を供託して闘う住民28人の預金口座から全額を差し押さえる、許しがたい暴挙を行った。Aさんは、入ったばかりの年金2カ月分13万円が全額、市当局によって奪われた。電気、ガス、水道料金などの引き落としも全部ストップした。労働者階級に向かって「死ね!」というのか。
 これに対して24日、地元の桂人権ふれあいセンターで、「許すな!住民追い出し 止めよう!医療の民営化 労働者と一緒に行動しよう」集会が地元住民、全関西・全国の労働者・学生410人の大結集で開かれた(写真)。全参加者は怒りに燃え、絶対反対で団結し、その力で必ず勝利する戦闘宣言を発した。
 午前中の西郡団地練り歩きの熱気のままに、会場は用意したイスが足りなくなり、後ろの方は立ったまま、学生は前に座り込んだ。仙台や東京・関東、広島など全国からも駆けつけ、部落大衆との血盟ともいうべき階級的団結をうち固めた。
 主催者あいさつに立った部落解放同盟全国連合会西郡支部の長崎幸治支部長は「昨年11月の東京の労働者集会に私たちも参加し銀座をデモした。その時の仲間が駆けつけてくれた」と熱い思いを込めて感謝を述べた。そして「この住宅は暑い中、寒い中、座り込みしてかちとったものだ。追い出しなど絶対に許さない」「やみくもな闘争つぶしには腹を固め直して、全国の労働者と団結して闘う」と表明した。
 基調報告を末光道正さん(八尾市議、八尾北医療センター院長)が行った。市当局を徹底糾弾し、差別と脅しに屈して「応能応益家賃制度」による団結崩し解放運動つぶしに負けてたまるか、とその決意を語った。「攻撃の大本は帝国主義の新自由主義、民営化攻撃による労働者階級の団結の破壊。だから動労千葉の国鉄労働者、三里塚の農民、全学連の学生を始め、すべての労働者の団結を強める中でこそ勝利できる」と展望を示した。「八尾から日本と世界の政治を変えよう」と3・16全世界一斉デモへ結集を呼びかけた。
 住宅追い出し攻撃と闘う3人の家族、預金強奪と対決して闘う供託者の発言には、熱い連帯と激励の拍手が鳴りやまなかった。「60数年生きてきて、こんな悔しいことは初めて」と、婦人は涙をこらえて憤りを語った。

  たたき出しは「強制収用」

 西郡住宅闘争支援基金事務局が緊急カンパ(別掲)を訴え、八尾北命と健康を守る会の高橋進会長、八尾北医療センター労働組合の藤木好枝委員長がアピールした。
 来賓あいさつを戸田ひさよし門真市議、三里塚現地の大熊寿年さん(野戦病院)、全国連杉並支部、全国労組交流センターの岩本正治事務局長、ス労自主労組の田村秀夫書記長、「日の丸・君が代」の強制と闘う教育労働者、5・27国労臨大闘争弾圧被告の橘日出夫さん、全学連、国賀祥司・泉佐野市議、西村綾子・相模原市議らが行った。“労働者階級は絶対にきょうだいを見殺しにしないぞ。ともに頑張ろう”と熱い思いを込め、38万円というたくさんのカンパが寄せられた。
 住宅追い出し攻撃は「強制収用」と同じたたき出し攻撃だ。西郡住民は「三里塚のように闘う」と言っている。連帯しよう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2008.3.7

3・16イラク反戦5周年全世界一斉デモ

13時 東京・代々木公園

第4598号

市東さん耕作権裁判第6回口頭弁論

NAAは求釈明にこたえよ!

畑の位置問題で空港会社を徹底追及
 市東さん「完全勝利まで闘う決意!」

政府・空港会社への怒りで熱気あふれる記者会見・報告会(3日弁護士会館講堂

 3月3日午前10時30分から市東さんの耕作権裁判第6回口頭弁論がおこなわれた。これまででもっとも多い傍聴希望者が駆けつけ、裁判所前の傍聴券の抽選場所があふれた。
 傍聴席が不当にも36席に制限されているため405号法廷前は、傍聴闘争に決起した仲間が制圧した。
 法廷内では、弁護団が詳細な調査に基づく耕作地の特定と、その権利主張をおこない、位置特定に関する空港会社の認否のデタラメに対して再度釈明を要求し、空港会社を徹底追及し、菅原裁判長はこれに向き合わざるをえなくなり、空港会社に対して釈明するよう命じた。
 裁判終了後、弁護士会館講堂で、記者会見と報告会が行なわれた。
 冒頭、市東さんは、「何故求釈明ができないのか。自分が訴えたのだから意見を言うべきだ。相手方の悪いところが暴露されてきた。完全勝利まで頑張ります」と決意表明。
 弁護団の詳細な報告を受けた後、北原事務局長が、「デタラメを許さない。この裁判は、市東さんだけの問題ではない。日本の将来の問題。農地法によって農地を取るなどもってのほか。今日は大勢集まって力強い。全重量かけて闘おう」と訴えた。
 反対する会の事務局の三角忠さんから「このあと、裁判内容の勉強会を行ないます」との案内があり、動労千葉の後藤俊哉さんから、「違法に違法を重ねているのは国、無理を言っているのは国、農地法で農地を取り上げるなど、冗談じゃない。ふざけるなと言いたい。とことん闘えば必ず勝てる」と檄を飛ばした。関西実行委の松原さんは、「市東さんのあいさつを聞いても押している感じ。私たちは、先日農業問題の学習会をもちさらに写真展、野菜即売会などをもって3・30に向かいます」と報告。鈴木幸司さんは、「我々は裁判官を通して政府と闘っている。我々一人ひとりが市東さんになりかわって闘おう」と訴えた。最後に萩原進事務局次長がまとめの提起。「今日は一番多い。この力を3・30に発揮して欲しい。市東さんに無断で買収した上、農地法で取るなど二重三重に許せない。この怒りを3・30で敵に示そう」とアピールした。次回公判は、5月19日10時30分。

 

 

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