日刊三里塚 HP版   2007/10  

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2007年 10月

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2007.10.29

11・4全国労働者総決起集会

●正午 日比谷野外音楽堂

第4573号

三里塚の発言決定、韓米の労働者と連帯かちとろう

11・4日比谷にむしろ旗を

2日、民主労総が三里塚を訪問
反対同盟と感動的再会 交流へ

昨年の民主労総と反対同盟の交流会(上)。同じく11・5労働者集会で満場の拍手に手を振ってこたえる反対同盟

 11月4日、東京日比谷野外音楽堂で韓国、アメリカの労働者を招いた全国労働者総決起集会が開かれる。反乱を開始した闘う農民を代表して、三里塚からむしろ旗をもって大挙結集しよう。闘う労働者と共に日比谷野音に集まろう!
     *
 11・4労働者集会では、今回初めて三里塚からの正式発言が行われることになった。闘う三里塚からの、闘う農民からのアピールが、ついに労働者集会の壇上から発せられる。昨年まで以上の熱い連帯が実現される。
農民が生きていけない現実と労働者が食えない社会の状況が、完全にメダルの裏表の関係であることが暴露されている。「農業をつぶしていいのか」というテーマがマスコミでも報道され、主食である米の自給までが崩壊の淵に立たされている現実が衝撃的に暴露されている。
 他方、青年労働者を中心とする「ワーキング・プア」、すなわち働いても食べていけない貧困化の現実に対して、非正規労働者・学生を中心とした決起も広がりつつある。
     *
 農業の破壊、農村の疲弊と労働者の貧困化は一対の問題だった。11・4集会は労働者と農民が団結して、〃人民の生き血〃を吸い尽くさなければ生きていけなくなったこの国の大資本とその利益を代弁する政府・権力の打倒へ前進する集会だ。全力で参加しよう。
     *
 集会の2日前の11月2日、韓国民主労総の代表団が昨年につづいて三里塚を訪れ、反対同盟との交流会を行うことが決定した。公務員労働者、教育労働者、非正規労働者などの仲間が、三里塚40年の闘いに連帯するため再びやって来る。熱く迎えよう。交流会にも全力での参加をお願いします。

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全学連現地闘争本部

2007.10.27

10・30市東さん農地取り上げ違憲訴訟第1回公判

●午前11時 千葉地裁

第4572号

10月30日、行政訴訟第1回弁論へ

「農地法による収用」の違憲性を暴け

解説 市東さん耕作権問題とは? 第1回 3つの裁判はどう違う

違憲訴訟でNAAを追いつめよう

 市東さんの耕作権取り上げの違憲性を暴く行政訴訟の第1回弁論が10月30日に迫った。市東さんの農地問題を4回に分けて解説していきたい。
 市束さんの耕作権をめぐっては3つの裁判が予想される。すでに、進行している2つの裁判と、他にもう一つ、空港会社側が来年10月以降提訴すると予想されている裁判だ。
 第1番目が 「不法耕作でっち上げ」裁判で、昨年10月20日、空港会社が提訴し、今年の2月19日に第1回の弁論が開かれた。これは、写真のAとCの畑について、「不法耕作だから明け渡せ」と訴えて来たもの。「不法耕作」 との言いがかりは、「BとDの畑は賃貸借契約を結んでいたが、A、Cの畑については契約を結んでいない、だから不法耕作だ」 というものだ。
 しかし、何の根拠もないデタラメだ。そもそもA、B、Cの畑は、祖父の市東市太郎さんが1922〜23年に開墾し、以来約90年にもわたって耕作して来た農地だ。「所有権」 と同等の権利が発生している。また耕作権が農地法によって保護されており、さらに90年間の耕作による 「時効取得」 の権利も発生している。あらゆる意味で市東さんの畑だ。ちなみにDの土地に関して市東さん宅では一度も耕したことがない。耕したことのない土地を「不法耕作だ」と言いがかりを付けているのだ。
 2番目が市東さんの側から、千葉県知事の堂本暁子を相手取つて「耕作権解約許可処分」の取り消しを求めて、今年7月27日に提訴した裁判だ。これが、10月30日に始まる違憲訴訟 (行政訴訟)だ。解約が許可された畑は、「へ」の字にかかるB、Dの畑および市東さんの家の前の畑、「離れ」の建物、作業場が含まれる。ただし、前述したように、畑Dにっいては耕作したことがない。
 この裁判は、市東さんへの農地取り上げ攻撃が、明々白々の「農地法違反」であることを明らかにすると同時に「土地収用法が失効した農地を、農地法を使って取り上げること自体が、現行憲法下の法体系を破壊するのは憲法違反であること」 を暴く訴訟として闘われる。改憲攻撃の核心の一つをめぐる闘いという意味でも一番大事な裁判だ。
 第3が、来年10月以降に予想される空港会社側からの農地強奪裁判。これはl0月13日に行われた市東さんへの「契約終了通告」に対して、市東さんが明け渡しを拒否したことに対して、空港会社側が 「作物の収穫時期到来から1年後=来年10月13日以降、農地の明け渡しを求めて訴える」 との構えを見せている裁判だ。場所はB、Dおよび市東さん宅前の畑、離れ、作業場を含む場所である。
 市東さんの耕作権をめぐる裁判は、10・30弁論をもって新段階に入る。すべての労農学の力で市東さんの畑を守ろう。意見の暴挙を暴こう。(つづく)

【写真】白枠が市東さんが耕している畑。BDが解約申請を行った場所。ACを不法耕作と言いがかりをつけている。Dは耕作していない

 

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全学連現地闘争本部

2007.10.23

10・30市東違憲訴訟


●10月30日(火)千葉地裁

第4571号

暫定滑走路認可処分取消訴訟の反動判決弾劾!

わずか30秒の「棄却」判決、これが裁判か!

農地法による農地強奪許すな!

10・30市東さん農地取り上げ
違憲訴訟初弁論で大反撃を!

判決後、抗議の記者会見を行なう反対同盟と弁護団(10月19日、弁護士会館)

 10月19日、2000年2月に反対同盟が国土交通大臣を相手取って提訴した暫定滑走路認可処分取消訴訟の判決言い渡しが、千葉地裁であった。民事第3部の堀内明裁判長は、わずか30秒、「すべて棄却する」と原稿を棒読みしてすごすごと法廷を立ち去った。傍聴者から、「ふざけるな、裁判長!それでも人間か!」と怒りの声が飛びかった。
 この裁判は、1999年12月1日に当時の運輸省が暫定滑走路建設計画を認可、その2日後の12月3日に暫定滑走路建設工事を着工し、2002年4月に違法・欠陥のまま供用を開始し、民家の上空40メートルにジェット機を飛ばしていることに対して、訴えたものだ。
反対同盟と弁護団は、ただちに弁護士会館5階で記者会見をおこない、「暫定滑走路認可取消請求に対する棄却判決を弾劾する」声明を発表した。
 記者会見で、最初に原告代表の北原事務局長が「あれが、裁判か!今日の判決は、人間性とか人道性とかを全く感じられない、空港会社よりの一方的な判決で全く許せません。この空港建設は根本からまちがっている。我々は命ある限り闘います」と決意表明、 反対同盟事務局の伊藤信晴さんが、弾劾声明を読み上げ、葉山・一瀬両弁護士からこの日の判決の反動性、違法性を詳細に説明、控訴して闘う方針を発表した。
 反対同盟法対部長の鈴木幸司さんは「裁判の過程でも、空港会社側は航空行政にかかわっていた者として申し訳ない、などとペテンを弄しているが、そんなことですむ問題ではない。命をかけて生活しているんだ。今日の裁判の判決は絶対に許せない」と表明した。
 さらに、反対同盟は、「本日、全国集会の集会場に隣接する監視台の撤去の申し入れを、千葉県公安委員会に行った」ことを発表した。
 10月30日から始まる市東さん農地取り上げ違憲訴訟で千葉地裁を包囲し圧倒する労農学の決起を作り出そう。

日刊三里塚 HP版
全学連現地闘争本部

2007.10.14

10・19暫定滑走路認可取り消し訴訟判決公判
●午後1時半 千葉地裁

第4570号

頭上40b飛行が「ガマンの限度内」(!!)

2期工事差止訴訟 東京高裁の反動判決許すな

暴力むきだし、たたき出しの2期工事も「合法」

 10月4日、反対同盟が空港2期工事の差し止め、暫定滑走路の供用差し止めを求めて訴えていた裁判の控訴審で、東京高裁は、控訴棄却の反動判決を下した。この判決は空港2期工事と同時に、暫定滑走路の供用をも「合法」と認定した許しがたい判決だ。
 現在、天神峰・東峰地区の農民は耐え難い生活環境被害の下に非人間的な暮らしを強いられている。朝の6時から夜の11時まで、ひっきりなしにつづく民家上空40bでのジェット機飛行、ジェットブラストは、環境被害というレベルを超えて国家犯罪そのものだ。
 宗宮裁判長はこれを「受忍限度内」すなわち耐えられる限度内だから許される、とのとんでもない判決を行ったのだ。電車のガード下並み以上の騒音が朝から晩まで、襲いかかる環境を、それでも「耐えられる限度内」という感覚は常軌を逸している。
 宗宮裁判長に聞く。では「受忍限度を超える」環境とはどういう状況を指すのか。答えてみよ。しかも天神峰・東峰地区は農村なのだ。この騒音からは逃れられないのだ。断じて許しがたい。
 さらに判決は、2期工事に関する反対同盟の主張をことごとく否定した。空港建設が1966年7月にさかのぼって「そもそも違法」であること、未買収地を多く残したまま農民を暴力的に叩きだすことを意図して強行された工事は国家犯罪であること、農民の生きる権利が農地取り上げ攻撃によって(生存権的所有権)が侵害されていることなどをすべて否定した。
 反対同盟は、北原事務局長が出廷し、判決言い渡し後、直ちに弾劾声明を出すとともに、記者会見を行って判決の誤りと反動性を暴露・弾劾した。そして最高裁への上告を行うことを明らかにした。

NAAによる市東さんへの 「契約終了通告」弾劾せよ 

 成田空港会社は10月13日、市東孝雄さん宅に対して「通知書」なるものを送付し、「来年10月11日をもって土地を明け渡せ」との最後通牒(さいごつうちょう)行ってきた。絶対に許せない。問題の農地を市東さん宅では、約90年にもわたって耕作してきた。本来であれば所有権が発生している農地だ。法的に見ても厳然たる小作権を所有している。市東さんは拒否の通告をNAAに対して行った。
 NAAは「市東さんが明け渡さないから」と来年10月以降に「明け渡し請求訴訟」を起こす構えだ。10・30弁論への大結集で反撃しよう。市東さんを激励しよう。

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全学連現地闘争本部

2007.10.9

10・30市東違憲訴訟


●10月30日(火)千葉地裁

第4569号

労農連帯の旗高く、全国各地から新たな層が決起し

10・7全国集会に1460人の大結集!

農地法による農地強奪許すな!

暫定滑走路3500m化絶対阻止を!

むしろ旗、のぼり旗を林立させ、全国から集まった労農学人民(7日、萩原進さん方畑)

 10月7日、萩原進さんの畑で全国集会が開かれ、全国各地から新たな層の決起がかちとられ、1460人の結集で大成功した。
 開会宣言に立った鈴木幸司さんは、「市東さんの闘いの勝利をかちとろう、新たな三里塚闘争の展開を!」と訴えた。主催者あいさつの北原事務局長は「60年前の第二次大戦の過ちをくり返してはならない、沖縄の12万人の決起に連帯し、三里塚でも万の単位の結集を実現しよう、」とアピール。
 基調報告は萩原進さん。「農地法の廃止という形で土地制度まで改悪しようとしている。三里塚を先頭とした反戦・平和の闘いの真価が問われている。労働者と農民の団結した闘いで回答をつきつけてやろう」と明快に提起した。
 「労農連帯 特別報告」に移り、動労千葉の田中康宏委員長が労農連帯の意義を強調、「11・4日比谷に1万人の団結した力を結集しよう」と訴えた。続いて、房総のコメ農家から「農業切り捨てを促進するFTAに反対する。、市東さんの農地が農地法によって奪われようとしている問題は日本農民全体の問題です」と提起した。鈴木謙太郎さんが「全国の農民・労働者に訴える」と題した特別アピールを読み上げた。
 次に「市東さんの農地を守る裁判闘争に勝利しよう」の部に移り、市東さんが「私に対する農地取り上げの攻撃は全国で苦しむ農民全体にかけられた攻撃です」「私の畑でとれる大根は(私の畑への「補償」として提示された)1億8000万円の以上の価値があります。今月30日に千葉県知事を訴えた行政訴訟が始まりますので、大きな取り組みをお願いします」と訴え拍手に包まれた。続いて葉山岳夫、一瀬敬一郎、遠藤憲一、浅野史生の4弁護士が登壇し、市東裁判を中心にアピールした。
 今回新しく設定された「闘争現場からの報告」の部に移り、郵政民営化と闘う全逓労働者、不起立闘争を闘う教育労働者のアピール。さらに検定撤回、基地撤去を闘いとろうと題した沖縄民権の会代表座覇光子さんの訴えと獄中33年の星野文昭さんのつれ合い・星野暁子さんのがアピールが行われた。さらに今回初めて参加した「市東さんの農地取り上げに反対する会」共同代表の井村弘子さんが、「市東さんの農地を取り上げる千葉県、国はまちがっている。労働者の一人ひとりは小さな力だけど、これを集めた大きな力が必要です」と訴えた。
 住民団体からのは、関西新空港反対住民、解同全国連、都革新、婦民全国協、「障害者」代表など発言。共闘団体からは織田陽介全学連委員長が決意表明を行った。
 集会後、むしろ旗を押し立て、市東さんの畑まで戦闘的なデモを貫徹した。

 

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全学連現地闘争本部

2007.10.7

10・30市東さん農地取り上げ違憲訴訟第一回裁判

●10月30日午前11時
  千葉地裁

第4568号

参院選・沖縄の12万人決起−労働者・農民の反乱が始まった

中曽根以来20年ぶり 三里塚破壊と対決を

日帝の延命戦略(アジア・ゲートウェイ構想)を阻む反戦・反権力の砦

労農の力で市東さんの畑守れ

むしろ旗隊列を11・4日比谷へ

 生きられない農民と労働者の貧困・生活苦は表裏一体

 

9月29日、沖縄で噴出した12万人の怒り。沖縄の労農学と連帯しよう(宜野湾市海浜公園)

 10・7全国集会に結集されたすべての労働者・農民・学生・市民のみなさん。三里塚現闘から本州か胃の課題と三里塚闘争が直面している攻撃について訴えます。
 三里塚は今、1986年中曽根内閣による2期着工以来の攻撃との決戦の中にあります。その理由は、打倒された安倍内閣が、新たな大東亜共栄圏戦略というべきアジア・ゲートウエイ構想を掲げたことにあります。【安倍は打倒されましたが、服だ内閣がこの構想を引き継ぐことは明白です】
 同構想の主眼は、日帝が延命のためにアジアの新たな勢力圏かをめざし、アジア・オセアニア諸国との間でFTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)を締結することにあります。そのための最大の施策として、航空航路網の拡張と空港容量の拡大を打ち出したのです。
 具体的には「航空の全面自由化−成田空港の拡充」を明記しました。これは1986年に中曽根内閣が2期着工攻撃を決断して以来、内閣の名で行われる20年ぶりの“大攻撃”です。
 暫定滑走路の北延伸〜3500b化の攻撃、そのための入会権はく奪・東峰の森破壊、市東さんの農地取り上げ攻撃……。これらはすべて、このアジア・ゲートウエイ構想のための「成田空港拡充」攻撃から出発しています。

東峰の森破伐採劾・北延伸阻止

 アジア・ゲートウエイ構想は同時に、FTA−EPA締結のための農産物完全自由化=国内農業の撲滅と労働者階級に対する究極の規制緩和・民営化攻撃をもたらすものであります。
 こうした背景の上に、現在、三里塚闘争破壊攻撃としてかけられているのが市東孝雄さんに対する農地取り上げです。本日の10・7集会の最大の課題は、市東さんの農地を守る協力で広範な全国陣形を築くことです。
 今年の2月から農地強奪をめぐる最初の裁判が始まりました。この裁判は最後は強制収用にまで行き着く農地強奪攻撃そのものです。毎回の口頭弁論が収用委員会の公開審理のような意味を持っているのです。1971年の大木よねさんに対する強制収用攻撃と同じレベルの攻撃が、今市東さんに押し寄せています。
 10月30日から、市東さんの側からの反撃として、「市東農地取り上げ違憲訴訟」の裁判が始まります。他方で、空港会社側から2つめの提訴も予想されます(昨年千葉県知事が「賃借権解約」を認めた畑について「作物収穫後」明け渡しを求めてくる)。市東裁判は、3つの法廷を戦場として完全に新たな攻防段階に入ります。
 本集会の第2の課題は、暫定滑走路の北延伸工事と対決する体制を打ち固めることです。空港会社はこの10月から伐採した東峰の森の跡地で新誘導路の舗装を始めると公言しました。同工事のために、この地区の生活道路を次つぎと改変し、生活を脅(おびや)かそうとしています。
 朝から晩までつづくジェット機の頭上40b飛行と航空機の排ガス噴射の上に、生活破壊を強行しようとしているのです。空港会社はこうした地上げ工事を2009年10月までつづけ、開業をもくろんでいます。公然と強行される国家犯罪を絶対に許してはなりません。徹底的に対決したいと思います。
 しかし、「へ」の字誘導路の2009年直線化は不可能です。そして「北延伸」それ自体が意味のない工事なのです。滑走路が2180bから2500bになったところで、「アジア近距離便しか運航できない」(黒野匡彦前社長)現実は変わりません。「北延伸」は天神峰・東峰住民を追い出して3500b化(南伸)するための新たな地上げ攻撃です。追いつめられ切羽つまっているのは政府・国土交通省・空港会社の側です。
 闘争体制を堅持し三里塚の地で闘い続けること自体が、敵に対して巨大な打撃を強制するのです。
 第3の課題は、以上の闘いを実現するために、労働者と農民の団結を打ち固めることです。市東さんの農地取り上げ問題は、日帝・財界による農業・農民切り捨て攻撃との攻防点です。「農地法による農地取り上げ攻撃」から1年もしない内に農地法改悪の動きが始まり、現在では農地法廃止にむけた立法攻撃が具体化しています。

4大産別の労働者とともに

 財界は「国内農業をなくす」と公言し、「食料はアジアから輸入すればいい」と前述のアジア・ゲートウェイ構想をごり押ししています。こうした暴挙に対して参院選で農民の反乱が開始されました。本日もコメ農家からのアピールが予定されていますが、反対同盟は「全国の農民を糾合する」と決意しています。
 他方、「米が半値になって食えない農民」と「食費が安くなることで給料も下げられる労働者」の貧困・絶望・生活苦は完全に表裏一体の問題だ、という声が急速に広がっています。労働者と農民の同盟こそが、帝国主義を倒す闘いにとって不可欠の戦略的課題なのです。郵政民営化に怒る全逓労働者、「日の丸・君が代」不起立を闘う教育労働者そして動労千葉を先頭とする国鉄労働者ら4大産別の労働者との連帯を打ち固めよう。
 第4の課題は、三里塚から反戦・改憲阻止の闘いのうねりを巻き起こしていくことです。9月29日、沖縄で12万人もの人びとが「教科書の改定」に対する怒りを爆発させました。これは米軍再編―辺野古新基地建設による朝鮮・アジア侵略戦争の危機そのものに対する反戦の叫びです。
 三里塚はこの沖縄の決起に全力で連帯します。成田空港は今や自衛隊イラク派兵・PKO派兵の恒常的出撃基地となっています。この軍事基地成田を防衛するための国民民保護計画演習がこの秋、県と市によって行われようとしています。習志野基地にはPAC3が配備されようとしていますが、成田防衛が主任務と言われています。
 三里塚闘争は反戦・改憲阻止の砦として、巨大な決起を始めた沖縄の労農学と連帯して、軍事基地・成田を追いつめる決意です。
 そして本集会の結論は、この成功を11・4日労働者集会の成功へ結びつけていくことです。反対同盟は農民の隊列率いむしろ旗を掲げて参加することを決意しています。11・4日比谷で再会しよう。

 PAC3配備・成田の国民保護計画演習許すな

 

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