機関紙活動の手引き 案内 

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定価 本体300円

 改訂版  機関紙活動の手引き

『前進』を労働者人民のなかに広めよう

●『前進』は、闘う労働者・学生・人民の新聞です
●『前進』は、「戦争と大失業の時代」に立ち向かうあなたの新聞です
●『前進』は、闘うパレスチナ・アフガニスタン・イスラム諸国人民、闘うアジア人民との連帯を訴え、日米帝国主義の侵略戦争に反対している新聞です
●マスコミは真実を報道していません!
 『前進』は世界と日本の本当のことを伝えている新聞です
●ニセの社会主義=ソ連が崩壊した今こそ、マルクス主義の復権が求められています
 『前進』は資本主義・帝国主義を根底的に批判し、労働者階級と被抑圧民族人民の団結と解放の道=世界革命を熱烈に訴えている新聞です

――革命的共産主義者同盟――

機関紙活動の手引き(改訂版)   目次 と はじめに を転載
週刊『前進』(2075号6面 「読み、持ち込み、拡大する  『機関紙活動の手引き』の活用を」)を紹介
機関紙を軸とした党活動で『前進』の爆発的拡大開こう

機関紙活動の手引き(改訂版)   目 次

 はじめに

 T 『前進』と機関紙活動の不屈の歴史
   ――機関紙活動の前進こそが党の飛躍を準備した

1 革共同第6回大会で新たに提起された『前進』拡大闘争の意義
2 革共同結成から3全総までの機関紙活動
3 原則的な機関紙活動が70年安保・沖縄闘争を準備した
4 内戦期の機関紙活動
5 01年第6回大会と機関紙活動

 U 『前進』は日本革命・世界革命の勝利にむけた
   集団的宣伝者・集団的扇動者、そして集団的組織者

1 革命党はなぜ必要か? その役割は何か?
2 蜂起に勝利するレーニン主義党の建設
3 革命党の機関紙はなぜ必要か? どういう役割をもっているか?

 V 機関紙中心の党活動を

1 機関紙活動は党生活3原則の中軸
2 機関紙活動とは

(1)かならず読んで、会議で討論すること
(2)『前進』学習会、読者フラク活動を強化しよう
(3)読んだうえで、労働者人民のなかに広め、拡大する
(4)安全・確実・迅速な配布と集金こそ、最高度に重要なたたかい
(5)機関紙拡大闘争こそ職場細胞・大学細胞建設そのもの
(6)読者を大切にしよう
(7)『前進』取り扱い書店を全国に

 W 党員と労働者人民の共同の力でより良い『前進』をつくろう

1 「つくる側」と「うけとる側」という分業意識をのりこえよう
2 レーニンの機関紙活動を学ぶ


  はじめに

 全国の同志のみなさん! 『前進』読者のみなさん! とりわけ新たに日本革命と世界革命をめざして運動に身を投じた青年労働者・学生のみなさん!

 2001年9・11反米ゲリラ戦闘と10・7アフガニスタン侵略戦争をもって、世界階級闘争・革命運動はまったく新しい段階に突入しました。死の苦悶にあえぐ帝国主義=資本主義を打倒する荒あらしい国際的内乱の時代が始まったのです。
 「21世紀のできるだけ早い時期に、死滅しつつある資本主義=帝国主義とその支配体系の全面的打倒を、反帝国主義・反スターリン主義世界革命の勝利として実現し、資本主義社会から共産主義社会への世界史的移行をかちとるたたかいに総決起しよう」(『前進』2001年新年号アピール)ではありませんか。
 北朝鮮・中国侵略戦争法案である有事立法攻撃との戦後最大の政治闘争を爆発させ、迫りくるイラク、北朝鮮・中国への(核)侵略戦争、世界戦争―第3次世界大戦を阻(はば)むためにたちあがろう。
 同志のみなさん! 『前進』読者のみなさん! 偉大な1917年ロシア社会主義革命をひきつぎ、私たちの時代に、私たちの世代で、日本プロレタリア社会主義革命をなしとげよう。

 そのために何をなすべきか?

 なによりも、私たちの組織活動の中心に機関紙『前進』をしっかりと位置づけることです。私たちの活動が「機関紙を中心にした組織活動」になっているかどうか。「機関紙『前進』で党をつくる」「機関紙『前進』で運動をつくる」「機関紙活動をとおして党建設と大衆運動を一体的に進める」という原則をしっかりと確立し、そうした作風をつくりだすことです。 
 次に、革命運動の血液である『前進』を日本全国津々浦々に広め、労働者人民の大海に広げることです。あらゆる階層とりわけ労働者階級のなかに『前進』を広めることに成功しなければ革命に勝利することはできません。非合法下のロシアにおいて、レーニンが1900年に創刊した最初の全国的な共産主義的非合法新聞『イスクラ』は、権力の弾圧網をかいくぐってロシアのすみずみにまで届けられ、手あかにまみれボロボロになるまでむさぼり読まれたと言われています。それがロシア革命を準備し、勝利をもたらした最深の原動力だったのです。これまで、戦闘的大衆と『前進』をへだててきた大きな「壁」―国家権力の弾圧とカクマルの白色テロルは突破されつつあります。今こそ『前進』拡大運動に大々的に取り組もう!

 さらに、党員と読者、労働者人民の共同のたたかいで「『前進』を読んだら、世界と日本の本当のことがよくわかった、いかにたたかえばよいかわかった」という新聞をつくりあげよう!

 私たちは、1997年5月に『機関紙活動の手引き』を発行しました。多くのみなさんから活用され、実践を積み重ね、実にたくさんの教訓を得ることができました。そこで、その5年間の教訓をふまえ、時代の要請にこたえて、ここに『手引き』の改訂版を発行することにしました。従来にも増す積極的な活用を熱烈に訴えます。


 

  
週刊『前進』(2075号6面より)

 読み、持ち込み、拡大する

 『機関紙活動の手引き』の活用を

 機関紙を軸とした党活動で『前進』の爆発的拡大開こう

 前進経営局

 倍増を実現できる展望が見えてきた

 今年前期(3月〜8月)は、有事立法・国鉄決戦のなかで、かつてなく機関紙拡大闘争を闘い抜いた。この過程は同時に機関紙活動を党活動の軸に本格的に確立する過程となった。
 今年前期の拡大結果は、この数年間の拡大闘争のなかで最高のものである。
 機関紙拡大闘争は、この間着実に拡大してきたが、01年後期を転機に新たな高揚の過程に入った。
 この時期は、革共同第6回大会が全党大会としての実質を完全にかちとっていく過程であった。そのことをとおして6回大会の党勢2倍化方針、その核心としての機関紙活動が圧倒的に実践に移されてきた。他方客観情勢は9・11情勢であり、米帝国主義の世界戦争戦略の発動過程であり、革命党の建設が絶対的な歴史の要請となってきた情勢である。主客の条件がみごとに合致し歴史的要請にこたえるものとして、機関紙活動の新たな前進が切り開かれてきたのである。
 今年前期の特徴は何か。
 それは、かつてなく機関紙拡大闘争への全党の取り組みが行われた時であった。それは機関紙活動の本格的確立と一体的に進められた。すべての報告者が述べ、実感しているように、機関紙の爆発的拡大の趨勢(すうせい)が見えてきたということである。
 今年前期に始まった機関紙拡大の趨勢を、今秋決戦のただ中で爆発的な拡大に転化しなければならない。
 階級闘争の激化は、党派闘争を激化させる。党派闘争の勝利をとおして階級闘争の勝利が切り開かれる。党派性の鮮明化が大衆闘争を発展させるのである。
 『前進』による以外に情勢を語ることも、闘いの展望を示すこともできない。『前進』は労働者人民に求められている。われわれの働きかけの立ち遅れが情勢を押しとどめている。

 改訂版『手引き』は極めて重要な武器

 こうした要請にこたえるために、機関紙活動の指針として『改訂版 機関紙活動の手引き』(A5判48n300円)を発行した。全面的な活用を訴える。
 初版『機関紙活動の手引き』は1997年発行であるが、今回は全面的に書き改めた。6回大会版としての改訂版である。この『機関紙活動の手引き』の発行は、今期の機関紙活動の総括であり、当面の実践方針の中軸である。
 この『機関紙活動の手引き』を全党すべての組織で読み合わせし、後期の拡大闘争に吶喊(とっかん)することを訴える。
 『手引き』には6回大会方針の実践の観点から、機関紙活動にかかわる党の歴史、理論、実践方針、紙面作りについて、基本点はすべて述べられている。古参の同志にも、若い同志にも、また、読者にも、新たに読者になろうとする人にもこのパンフをすすめる。
 『手引き』の第U章第3節の「革命党の機関紙はなぜ必要か? どういう役割をもっているか?」の項で述べている、レーニンの機関紙についての提起は、完全に正しくつかみとられる必要がある。
 第一に、レーニンは『なにをなすべきか?』の第5章第2節で、「新聞は、集団的宣伝者および集団的扇動者であるだけでなく、また集団的組織者でもある」と述べている。
 ここでの「集団的組織者」の意味を、新聞の内容が読者を組織するということととらえている同志が多いが、誤りである。それは宣伝・扇動のことである。
 レーニンは全国的政治新聞以外には、強力な政治組織を育てる手段がないと言い、「実際上の結びつきをつくりだす仕事は、共同の新聞にもとづいてはじめて開始することができる。共同の新聞は、多種多様な活動の成果を総括し、それによって、すべての道がローマに通じるように革命に通じている数多くの道のすべてに沿って倦(う)むことなく前進するよう、人びとを駆り立てる唯一の規則的な全国的事業だからである」と述べている。
 新聞の事業は、経験や資料や投稿を寄せることに始まり、新聞を発行し、読み、配布し、集金し、拡大することまで含む規則的で全国的な事業であるから、その事業全体をとおして組織がつくられていくと述べているのである。
 新聞の共同の事業をとおして組織が形成されていくと言っている。そのことを集団的組織者としての意義と言っている。機関紙中心の組織活動をとおして党をつくっていくことができるということである。
 第二に、第5章第3節で「われわれにはどのような型の組織が必要か?」と設問している。
 「この新聞を中心としてひとりでに形づくられる組織、この新聞の協力者たち(もっとも広い意味での協力者たち、すなわちこの新聞のために働く人びとの全部)の組織こそ、まさに革命の最大の『沈滞』の時期に党の名誉と威信と継承性を救うことに始まって、全人民の武装蜂起を準備し、その日取りをきめ、実行することにいたるまでの、あらゆる事態にたいする準備をもった組織であるだろう」と、答えている。
 すなわち機関紙を軸とした党によって、一斉武装蜂起は唯一実現できると提起している。9・11情勢を迎えることによって革命が現実的課題となったがゆえに、機関紙を軸にした党活動の確立があらためて問われたのは当然である。全国的政治新聞を中心にした党によってしか、革命は実現できないからである。

 前期の拡大闘争が開いた画期的地平

●機関紙軸の党活動の確立
 『前進』が一切であり、『前進』で革命をやるということ、『前進』の基軸性、そこを絶対に確認しなければならない。機関紙を軸とした党活動のあり方を確立する。その立場での組織活動につくりかえなければならない。
 すなわち、機関紙の読み合わせを中心に毎週の会議をかちとることである。そして、全紙面をよく読み、配布し、代金を回収し、新たな読者の拡大へと決起することである。
 この6カ月の一番大きな組織上の変革は、『前進』の読み合わせを中心とした会議の毎週開催が圧倒的にかちとられてきたことである。その結果、各人が独自に読むこともさらに促進されている。この点は、前期の非常に重要な総括点である。これを全党の隅々まで実現することが強大な党の建設の飛躍にとってカギをなしている。
●拠点建設の前進
 前期の機関紙活動では拠点政策の成功という画期的な地平が切り開かれた。
 一斉武装蜂起の基本的単位であり主力は、労働者細胞=職場細胞である。そしてそれは、今日の労働運動の発展のかなめをなす。労働組合の中に深々と党をつくるということが6回大会の提起した核心である。それが6回大会の「『前進』拡大闘争を戦略課題にしよう」という提起である。
 そして、機関紙を軸とした拠点職場細胞建設が目的意識的に追求され、その努力、意志、執念、創意によって突破口が開かれた。
 わが党の最大の職場細胞においては、細胞の力の強化が一切の力の根源であると決断して、機関紙活動をその核心にすえて強化し、この1年間で12%の拡大を実現した。
 中央労働者組織委員会が機関紙活動への意識的取り組みを確立し、強化したことは、今期の大きな特徴であり、全党の活動を変革する力である。地区党と一体となり、国鉄戦線をはじめ主要産別において『前進』のバラ売り、宣伝紙、『コミューン』の活用などの創意的な拡大闘争を推し進め、大きな成果を上げた。
 ある県委員会が、読者の一覧表を作成したことは、ありふれたことのようだが実は決定的であった。それにもとづいて拠点政策を構想し、3月の春闘総行動と4〜6月の有事立法・国鉄決戦の真っただ中に労組への総当たりを行い、『前進』を拡大し、拠点建設の展望を切り開いた。
 A同志は、6のリストを持ち、5回のオルグ計画をたて、その5回のオルグ計画を全部実践し、5部の定購拡大をかちとった。A同志はレポートで、「成功したカギ」として次のように述べている。
 「拠点化しようとする組合員にどんどん会って、憶せず『前進』を提起してバラ売りすること。読んでほしい記事を提起し、読んでくれればバラ売りでも定着する。出会いが何であっても、一定話をした上で基本的には『前進』を提起することである。こういう『前進』を読んだことのある対象を何人か持っていることである」と述べている。
 A同志の活動は、拠点細胞建設を切り開き、一人の同志が5部10部と拡大する展望を切り開いた点で機関紙活動の画期をなすものである。
●『前進』街宣を水路に
 『前進』街宣は、拠点政策とならぶ機関紙拡大の2大水路である。『前進』街宣を恒常化することを断固として提起する。多くの組織が困難をかかえているが、断固やりぬこう。
 党の見解を恒常的な『前進』街宣で真っ向から労働者人民に提起し、大衆的テストを受けることは、大衆との関係の形成にとっても、職場細胞建設にとっても決定的なことである。
 われわれは60年代、70年代にこうした活動を党の独自活動として貫いてきた。この活動を復権しよう。
●投稿を圧倒的に増やそう
 レーニンは、『イスクラ』は農村生活のありふれた現象について思いつきで通信をのせているだけだという読者からの叱責(しっせき)に対して、農村からはほとんど通信がないので、たとえありふれた通信でものせないわけにはいかないと述べている。
 これと同じことが現在の『前進』の場合には、労働運動欄の投稿の量についてあてはまるのである。投稿欄が多くなれば紙面がどれほど生き生きしたものになるかを誰もが語っている。そのためには、投稿を現在の数百倍にも増やさなければならない。すべての労働者読者が、この呼びかけに呼応して通信を集中するようにお願いしたい。

 『前進』拡大闘争に吶喊せよ

 『前進』の爆発的な拡大期が到来したことは明白である。問題はそれを現実のものにすることである。
 今年後期、全同志が一人の例外もなく最低1部を拡大することを方針として提起する。
 ある地方の全体会議において、「全党員が1部の拡大をするだけでも決定的なことだ」という提起に対して、「1部では少な過ぎる」という意見が出され、みながそれを現実的だと実感し、全体の確認となった。一人の同志が5部、10部の拡大を展望できる情勢が到来している。
 こうした活動に革命党は挑戦しなければならない。『前進』を読ませたい対象者が一人もいない同志がいるだろうか。全同志が最低1部の拡大を実現する、この課題を全組織の責任として引きうけ、熱烈に実践したとき、情勢は一気に転換するだろう。
 『前進』の拡大数をもって02年決戦をしめくくろう。今秋、『前進』拡大闘争に吶喊しよう。
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