ZENSHIN 2001/03/19(No1997 p06)

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週刊『前進』(1997号2面2)

松崎は「階級敵」なのか否か!?
12・9講演の暴露に動転 カクマルは明確に答えよ

 カクマルは、JR総連のカクマルからの分裂・集団離脱を先頭で推進しているのが松崎明その人であるということをわれわれが暴き出したことに打撃を受け、ほとんどパニック状態に陥っている。松崎こそが、カクマル・黒田につばを吐きかけ、カクマル指導部を権力に連続的に告訴・告発し、カクマルを裏切ったJR総連幹部集団の頭目中の頭目であるということは確定的な事実である。
 その打撃感を紛らわすために、カクマルは「中核派が暴露した十二・九講演要旨は権力がねつ造したものだ」などと騒いでいる。だが、問題は、松崎を先頭にJR総連がカクマルと「手を切り」、カクマルを排除することを決断し、実行に移したという事実そのものなのだ。十二・九講演は、松崎自身がJR総連の幹部役員たちだけでなく、権力およびJR資本に向かって「大衆」の面前で、それをはっきりと表明したものとして決定的なのである。しかしカクマルはこの事実から逃げ回ろうとしている。
 カクマルよ、明確に答えよ。JR総連は、松崎と対立してカクマルから離脱したのか。それとも松崎を先頭にカクマルを振り捨てたのか。松崎は「階級敵」の中に入るのか、入らないのか。十二・九講演で松崎は、カクマルを味方として擁護したのか。それとも対立勢力と規定し、非難したのか。どっちなのか。
 カクマルは、『解放』二月十二日付「異星人にもの申す」や、同二月十九日付「『歌を忘れたカナリア』=立花よ」という黒田の戯文の中で、JR東労組ダラ幹に向かって「(十二・九松崎)講演をもう一度読みなおせ」として、JR総連の『セミナー』一月号に採録されている「松崎講演」を引用している。そうすることで、松崎があたかも依然として黒田・カクマルの側にいるかのような仮象をつくりだそうとしているのである。
 だが『セミナー』で松崎は、「葛西のJR東乗っ取り策動を粉砕して大塚体制を創り出したのは私たちです」と強調して、そのためにこそ、カクマルとの最終的「決別」を決断したのだと言っている。そして、「大塚体制粉砕」などと言っているカクマルとは「意見が違う」ことをはっきりと表明している。
 たしかに『セミナー』の採録では、カクマルという言葉を出さない表現となっているが、講演の核心はカクマルとの関係の部分にあった。松崎はそこで、権力と資本に向かって、カクマルと決別して大塚体制の先兵となることを明白に誓ったのである。
 しかも『解放』三月五日付「Topics」欄では、「“葛西の抵抗を抑えこんだ゜と喜ぶようなボケ(ママ)、また意味を知りつつ棹(さお)さす輩(やから)がもしもいるとしたら、総連傘下組合員へのまた新たな裏切りなのだ」などと書いている。この「葛西の抵抗を抑えこんだ」と言って大塚体制の確立を勝利であるかのように触れ回っている輩とはほかならぬ松崎なのだ。「意味を知りつつ棹さす輩」もまた松崎その人である。これは、カクマルの事実上の松崎批判として決定的である。
 そもそも松崎を断罪しないで、JR総連を「階級敵」と規定するようなアクロバットは不可能だ。事実カクマルは、このことを突きつけられて困り果てている。その結果なんと「カクマルとJR総連の分裂」や「JR総連失陥」という事実そのものが「権力の謀略」によるデマであるかのように言い始めている。
 二・四のカクマル労働者集会では、JR総連を「階級敵=打倒対象」とする規定をあいまいにし、「JR総連を破壊攻撃から守る」などというトーンが打ち出された。そして、カクマルがJR総連に敵対しているというのはウソで、カクマルはJR総連の再生のために闘うのだなどと必死で弁解につとめた。
 要するに、カクマル指導部は、「JR総連執行部打倒」という十二・八の党声明を党員(労働者党員)にすら貫徹することができないという現実の前に立ち往生しているのである。こうして、松崎とJR総連の方は公然とカクマルを非難弾劾しているのに、カクマル党の方は隠微な、「イソップの言葉」による松崎批判をやるか、松崎が依然として味方であるかのようなウソをつくしかないという事態に陥っている。
 だが、このような支離滅裂ともいえる事態はいつまでも続かない。追いつめられたカクマルの側での矛盾の爆発とそれがまたJR総連に跳ね返る、また、大合理化攻撃の先兵としてのJR総連の矛盾が爆発し、それがカクマルに跳ね返るという第二幕が、早晩展開されざるをえない。
 われわれは、このような事態に革命的に介入し、あらゆる手段で反革命の内部矛盾の爆発とその極限化を加速化させるであろう。
 「本質的に死んだ黒田・カクマル」を徹底的に追いつめていく闘いを攻撃と防衛の両面で全面的に強めよう。今こそ、カクマル完全打倒へ総決起しよう。

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