2001年新年号3章      

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『前進』2001年新年号政治局論文の第3章
「戦争国家化阻止=改憲粉砕・日帝打倒に総決起を」

 革共同の改憲阻止闘争スローガン

 A 戦争国家化阻止=改憲粉砕・日帝打倒!

   闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱に転化せよ!

  米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒!

 B 有事立法阻止・改憲粉砕!

   教育基本法改悪阻止・改憲粉砕!

   徴兵制・学徒動員への道=改憲粉砕!

   戦争への労働者人民の総動員体制づくり=改憲粉砕!

 C 改憲の地ならしをする憲法調査会を粉砕せよ!

 (1) 改憲粉砕闘争の大衆的爆発に総力傾注せよ

 日帝の本格的な改憲攻撃に対し、最大最高の階級決戦を爆発させるために、二〇〇一年を期して全力決起しよう。
 改憲に向けての日帝の国家意志と政治プログラムは、急速に固まりつつある。@自衛隊有事出動是認―有事立法制定で全既成勢力を糾合する。A教育基本法改悪を憲法改悪への突破口とする。Bファシスト石原が突出し改憲情勢を扇動する。C池田大作や菅が首相公選制論を唱えていることをテコに、首相公選制論で民主党、公明党を引きつける。D憲法調査会開始から三年間で論憲を終え、四年目にそれぞれの改憲試案を出し、五年目から改憲の国民運動を展開し、六年目に改憲を完了する。E改憲問題を党派的分岐点に、鳩山民主党の取り込みなど新たな政界再編によって、議会の三分の二勢力の形成をはかる。――このように攻撃はすでに重大な段階に来ている。
 重要なことは、日帝の改憲攻撃の最大最高の核心は、やはり憲法第九条の廃止(撤廃)にあるということである。
 二九年型世界大恐慌への突入開始、帝国主義間争闘戦激化=ブロック化という情勢の中で、日帝は今日、日米争闘戦における敗勢と没落帝国主義化を極度に強め、絶望的に凶暴化しつつある。その攻撃方向は朝鮮・中国―アジアへの帝国主義的侵略戦争であり、そのための侵略戦争国家化である。
 日帝は、没落帝国主義化からの絶望的延命をかけて、再び侵略戦争への道を歩み、九条改憲をもって帝国主義的軍隊を形成・確立(合法化)し、侵略戦争国家化に向けて全力を挙げている。改憲とはすなわち戦争・侵略戦争のことなのだ。そのために同時に、天皇の元首化による天皇制的国家主義的強権体制(天皇制ボナパルティズム化)の確立をも図ろうとしている。さらにまたこの攻撃は、国民主権概念(国家と国民の関係の戦後民主主義的あり方)から国家主義的概念への憲法の超反動的転換としてある。まさにこのエレメントが、読売改憲試案での「公共の利益」なる反動的概念として打ち出されてきているのである。
 そして、排外主義的危機意識や帝国主義的ナショナリズムの扇動、有事立法、教育基本法改悪、労働法制改悪、司法改革など一切の攻撃が、戦後民主主義体制を反動的全面的に転覆し、戦争国家化、軍国主義国家化を図るための改憲攻撃の一環としてある。
(a)こうした改憲攻撃に対して革共同は、「戦争国家化阻止=改憲粉砕・日帝打倒!」のスローガンを、「闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱に転化せよ!」「米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒!」と一体のものとして打ち出す。日本革命の過渡的綱領的意義をもつ三本の戦略的スローガンを改憲阻止決戦のスローガンとして掲げ、断固として闘うものである。
(b)同時に、「有事立法阻止・改憲粉砕!」「教育基本法改悪阻止・改憲粉砕!」「徴兵制・学徒動員への道=改憲粉砕!」「戦争への労働者人民の総動員体制づくり=改憲粉砕!」のスローガンを掲げ、広範な統一戦線を形成して、これらの闘争契機をも水路とした改憲阻止闘争を創造的に闘いぬいていこう。
(c)さらに、憲法調査会粉砕の強力な闘いを断固として展開しよう。
 改憲阻止決戦は、革命的情勢の急速な接近という現実の中で闘われる。これは没落帝国主義・日帝の絶望的延命路線としての改憲攻撃=侵略的軍事的体制の確立を粉砕する闘いである。したがって、《日帝を帝国主義として成り立たない状態》にたたき込むものとして、日帝打倒の決意と戦略なしには絶対に最後まで闘いぬくことはできない。社民党のように単なる護憲としての護憲の立場では、「帝国主義の延命のためには改憲は必要だ」論に粉砕されてしまうのである。
 われわれが「戦争国家化阻止=改憲粉砕・日帝打倒!」を、日本革命の戦略的総路線を示す三つ目の新たなスローガンとして提起するゆえんである。
 改憲阻止決戦は、日帝が行おうとする帝国主義的侵略戦争と戦争国家化の粉砕をかけて闘う巨大な反戦・反安保闘争である。このように位置づけることで、改憲阻止闘争を、ガイドライン闘争以来の闘いの流れと接続した闘いとするのだ。また同時に、沖縄闘争、第三次安保・沖縄闘争と一体的に接続して一大階級決戦を切り開く闘いとするのである。
 さらに、国鉄決戦を先頭として労働者階級への一大資本攻勢と対決し、戦闘的労働運動の再生・防衛をかちとる闘いは、反戦闘争の最大の階級的主体を解体・圧殺する大反革命でもある改憲攻撃との対決である。だからこそ、資本攻勢との対決の闘いと改憲阻止闘争は、完全に一体の闘いなのである。
 われわれは、絶望的に凶暴化する日帝の帝国主義的侵略戦争、戦争国家化への攻撃と全面対決する改憲阻止闘争の立場から、第二次大戦の侵略戦争としての暴露、沖縄戦やヒロシマ・ナガサキの暴露、十五年戦争や南京大虐殺、強制連行・軍隊慰安婦政策の暴露、明治以来の侵略戦争の暴露を、全面的に組織して闘う。また、労働者の戦争動員、徴兵制や学徒動員の暴露を大々的に行い、改憲阻止闘争を大爆発させていく決意だ。
 超反動中曽根、森、そしてファシスト石原を最先兵とした日帝の改憲攻撃と全面対決し、民主党の鳩山・菅らの改憲論の扇動を粉砕して闘いぬこう。自衛隊・安保・改憲擁護に転落した黒田とカクマル、九条連の反動的運動を粉砕し、今や改憲派政党に移行した日本共産党スターリン主義を打倒して、改憲阻止の大決戦に打って出ようではないか。

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