「安心メール」投稿紹介  

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「安心メール」投稿紹介
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 01年9・11反米ゲリラ戦争などに関して「安心メール」に寄せられた投稿を編集の上、紹介します。引き続き投稿を寄せられるようお願いします。(『前進』HP編集委員会)

●01年11月21日〜12月20日

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性別::男性
年齢::40歳代

通信::
 革共同のみなさんの闘いに拍手と共感を送ります。とりわけ、11月25日の若き全学連のみなさんの佐世保基地突入の写真と記事に、感激の涙が頬を幾筋も流れて止まりませんでした。

 私も福田内閣の岩山大鉄塔闇討ちに怒りを燃やして闘ったことを昨日のように思い出しました。

 現在は零細企業の経営者として小泉内閣の切り捨て政策、銀行の貸し渋りとの戦いの日々です。若き全学連のみなさんのはつらつとしたりりしい姿に勇気づけられながら、戦争と革命の21世紀を生き抜き皆さんとともに勝利したいと思います。

 仕事で仙台を訪れた際、東北大学の学生自治会の皆さんにお会いできました。若武者のような真摯な革命家の片鱗に感動いたしました。タレントの木村拓也よりずっとかっこよかったです。学園祭も解放感があって楽しかったです。そば飯チャーハンがおいしかったです。お体に気をつけてがんばって下さい。

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性別::男性
年齢::30歳代

通信::
 9・11についていろいろな人びとの文章や言葉を目にしましたが、革共同の声明ほど共感した言葉はありませんでした。

 労働者をやる中で、みなが忘れがちな言葉を呼びさまし、アメリカや日本の人民こそが貧しき抑圧された人びとと連帯し、抑圧や貧しさを生み出すシステムと闘わなければならないという言葉、一労働者としてしっかり受けとめさせていただきました。

 この視点こそが、われわれ市井の市民に欠落した事だと思います。

 今後も、がんばってください。

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性別::男性
年齢::20歳代

通信::
 昨今の情勢は日ましに帝国主義の本性がむきだしになってきています。アフガニスタンの新政権づくりなど、帝国主義の利害がからんで進んでいます。しかしこれは平和的には進まないのではないでしょうか。

 カンボジア和平と同様に国連が動いているかのようにこらしてはいますが、実態は帝国主義の軍隊です。このような利害のからんだ戦争の世紀が、いつまで続いていくのでしょうか。帝国主義の死滅まで続くのでしょうか。

 憤りにわたしは耐えられません。帝国主義の城内平和のもとで、経済危機とはいえ、ぬくぬくと日々暮らしている帝国主義国の学生とアフガニスタンの学生の乖離(かいり)に言葉もありません。個人的には中核派シンパであるものの闘いには踏み込めず苦悶(くもん)しています。複雑極まりないのですが、だんだんとわたしのような意見の人は増えてくるのではないでしょうか? 日々深刻化する世界恐慌と世界大戦の気配を察知して、こう感じるこの頃です。

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性別::男性
年齢::30歳代

通信::
 9・11以降、ひさしぶりに親と情勢の話をしました。以前は「進歩的」と思っていた親がとんでもなく日共的に変質というか、転落してしまっていて階級性のひとかけらもなく、驚いてしまい「決裂」してしまいました。

 これはこれでじっくりと話し込んでいこうと思いますが、情勢が煮詰まるにつれて個人個人の階級性と立場が明確になり、「国論」を二分する時代が来て、あらゆるところでこのような事が起こるのだと実感しました。

 「決定集」下巻を読んでいる最中です。とくに「黒田批判」ですが、「黒田哲学」の掘り下げ、完璧な理論的批判には感嘆します。革共同ほどに正義性に貫かれた党派はないと断言できます。偉大です。

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性別::男性
年齢::50歳代
通信::
 メール紹介を楽しみにして読んでいます。毎号固定欄になりませんか。イスラム関係の本が紹介されましたが、本の書評もお願いします。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 今まさに、帝国主義対世界人民の闘いがはじまった。世界を私物化し、支配しようとする米日両帝国主義大国は、世界中の人民にむかって宣戦布告をしたのだ!

 闘いはまちがいなく厳しいものになるだろう。邪悪な帝国主義は資本主義的・帝国主義的な貪欲さをもって植民地から富を収奪し続けてきたからだ。

 しかし、人民の力は悪には負けない。人民は連帯することができるからだ。

 これからの一年、苦しめられてきた人民が世界中で立ち上がり、目下の敵を倒すだろう。
無論、日本人民は日帝を打倒粉砕する。そして、2003年、世界人民は連帯し、米帝を徹底的に断罪、断首する。


●10月21日〜11月20日

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性別::男性
年齢::50歳代
通信::
 9・11について、そして空爆について、いろいろな人と話をしています。今までは政治に興味を持っていなかった人から意外と「自分も死ぬ自爆の戦いはよほどの思いがあったのだろう」とか、「アメリカのやっていることは、報復ではなく単なる弱いものいじめの人殺しだ」と言った答えを聞きます。

 私自身の考えとしては、「9・11が間違っている」と言えるのは、唯一、帝国主義本国の人民が、被抑圧民族の人民から持たれている「絶望感」を払拭できるような闘いができる時ではないかと思っています。われわれも帝国主義に反対しているんだ、ということを目に見えるかたちで示しえた時、連帯が生まれるのではないかと思っています。

 日常の中で、「日本が試合をする時、日本を応援するのはあたり前じゃないか」とか、「自分の国を好きになることがなぜ悪い」と言った「素朴」(実は作られた)な感情と闘うのはしんどいですが、歴史的なことからじっくり話していけば分かってくれる人も多いのです。自分なりに頑張りたいと思います。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 カクマルのホームページでは、毎週、革共同に対する非難、攻撃の記事で埋め尽くされている。

 たび重なる組織分裂によって、彼らは内部固めに必死になっているのであろう。この激動情勢下にあって、なんら展望も方針も持てない彼らはアリバイ的な反戦闘争もできないわけだ。だから、革共同への攻撃をもって、離反者をなんとか、くいとめようとしてるのだろう。それだけ、彼らは組織崩壊に苦しんでいるということだ。

 今こそ「溺れるイヌは叩け!」である。小泉政権ともろともにカクマルを串刺しにしてやろう!! 自衛隊の参戦阻止の大衆闘争の激烈な展開が、カクマル完全打倒をたぐりよせるものだと思う。また、赤色テロルこそ奴らに対する「言葉」だと思う。

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性別::女性
年齢::40歳代
通信::
 現在、アメリカ帝国主義はアフガニスタン侵略戦争で、劣化ウラン弾を使用した可能性の高い特殊爆弾バンカーバスターや、クラスター爆弾を用いた大殺りくを行う一方、「人道支援」なる名目でアフガニスタン人民の頭上に食糧を投下しています。実はこれこそが、帝国主義であるがゆえの度し難い無知・無理解によるさらなる殺りくであるということです。

 アメリカは投下食糧として、チーズ、干しブドウ、ビスケット、肉の缶詰などを落としています。どれも高タンパク、高脂肪、高カロリーの食品です。

 飢えを知らない帝国主義国の人民の目から見れば、本来的に栄養価の高い食物のほうがよいと錯誤してしまいがちですが、アフガニスタンの飢餓状況は、この私たちの想像をはるかに超えたものです。人びとは極度の栄養失調であり、免疫力は著しく低下し、肉体的消耗は冬をむかえる前に極限状態です。

 そのような体に、高脂肪、高カロリーの食物を摂取すればどうなるのか! 激しい下痢などの症状をともなう深刻な内臓消耗をひきおこし、果ては死に至ります。そこに、米帝=ブッシュの本質的凶暴性を見た怒りでいっぱいです。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 ニューヨークでの事件直後より心配していたことが起きました。ムスリムやアラブ人への迫害です。これは早晩世界中、もちろん日本にも飛び火することは明らかです。

 秋葉原では出稼ぎ労働者たちが、警戒心に満ちた目でにらまれている光景に出くわしました。また彼らと結婚してイスラムに改宗した日本人女性や、その子供達が迫害を受けることは間違いないと思います。世界観は違えど、日本人の排外主義の矛先を向けられるに違いない彼らの人権擁護運動が必要なように思います。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 アフガニスタンの情勢は急速に展開している。最近では、米軍の空爆があまり報道されていない。しかし、現実に帝国主義の侵略にアフガニスタン人民は日々さらされているのだ。

 アフガニスタンの人々の意思とは無関係に帝国主義の利害むきだしで「タリバン後」なるものを画策している。新聞記事を読むだけでもおぞましい。自分の人生をどうして他人に決められなければならないのか! それも、帝国主義者に!

 帝国主義とはこういうものだと身にしみて感じる。絶対に許せない。日帝足下の人民として何ができるのか。答えは明白である。自衛隊の出兵阻止! 本当に生き方を問われる瞬間だ。逮捕・流血を恐れず、佐世保現地闘争へ駆けつけたい。深紅の中核旗のもと実力阻止のあらゆる闘いに立ちあがりたい。

●10月1日〜10月20日

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性別::女性
年齢::20歳代
通信::
 今回のアメリカの行動にいち早く賛成しコメントを出したのはフランスでした。フランスが「報復・戦争」、この言葉に賛同したことが残念でなりません。今回の犠牲者に対してもっとも深い弔意を表明します。

 しかし同時に今までアメリカが大国としてどんな行動をとってきたかを考えなければなりません。どうしてアメリカがテロの標的にされるのか、アメリカ国民も真剣に考なければいけません。平和を重んじるという言葉をスローガンにして世界で戦争を行い、どれだけ多くの犠牲者を出したかを知らない人が多すぎます! どんなに世界平和のためと前置きしても、戦争をするのであればうそになります。世界平和のためと言って欲しくない!

 「アメリカに神のご加護がありますように」とブッシュ大統領は演説の最後に言いましたが、聖書を引用して欲しくない! 神は戦争を断じてお許しになりません。聖書は「全ての人を愛しなさい」と教えています。どんなことがあっても戦争では絶対に平和はかちとれません。

 日本は二度と戦争しないと、母と父に教えられてきたけれども残念です。いくら武器を持って戦場には行かないとしても、武器、食料その他を提供するということは戦争をしてるのと変わらないではないですか。戦争、この言葉は過去にして、どんなに悲惨なものか、記憶にしっかりととどめておかなばならないことです。私は学友に戦争反対を訴えていきます。

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性別::男性
年齢::10歳代
通信::
 はじめまして。予備校生です。毎週『前進』を読み学習しています。米帝ブッシュは結局アフガニスタンを侵略し、権威を誇示したいだけなのだと思います。はじめから話しあいや平和的解決なんてする気がないのです。ああやってひたすら愛国心をかきたて、執拗に報復だ報復だと叫び散らして人びとをファシズムの恐怖へと引き込もうとしています。それに呼応して日帝の右派新聞「サンケイ」や「正論」で中曽根や石原などの日の丸主義者が、右派マスコミの飼い犬・自衛隊の派遣のどこが悪いんだ、と露骨に叫んでいますね。

 僕は一人の人間として感情論だけで世界のものごとが進んでいることに非常に危機感を覚えます。やがてそれはファシズムや独善支配に変貌してしまうでしょう。だからそうならない前に労働者や学生は立ち上がって「反報復、反帝」を強く訴えなくてはと思います。中核派のみなさんや『前進』がこれからも大衆の先頭に立たれることを期待しています。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 今回のゲリラに関連して、さまざまな民族・植民地問題が、浮きぼりとなってきている。パキスタンの対応、アフガニスタン・タリバン政権の問題、などなど。マスコミをつうじて帝国主義の側から問題提起がなされている。ただし、帝国主義である限り、言いかえれば、金融資本蓄積様式による、独占資本組織体の社会である限り、この解決策などは絵空事である。というのは、現代帝国主義が本来生産できない石油を、原料地−新植民地から買いたたいて供給する仕組みがあって、はじめて現代社会は成り立つからだ。帝国主義の延命のために、いかに原料地を黙らすか懐柔するかが重要になる。こうした、根本的な世界経済自体の矛盾をかかえる限り、こうした戦争はなくならないであろう。

 帝国主義者は、自分らが育成してきた歴史にはふれず、アフガニスタン・タリバン政権の問題をことさら問題化している。逆に言うと、戦争正当化のための布石とみていい。そのうえ、タリバンの登場や、アフガニスタンの内戦は、王制打倒後の「共産化」−ソ連の影響がもたらしたものであるとささやき始めている。つまり、おとなしく帝国主義にしたがっておけばよかった、抵抗することが全ての原因だと結論することで抵抗するものはすべて悪いともっていきたいようである。また大衆的には、抵抗するとこうなると浸透させたいようだ。こうした結論は、帝国主義だから出てくる結論であって、一面的であり真の結論ではない。

 根本的には、帝国主義の民族・植民地問題なのであり、民族紛争は、抵抗者がいるから起きるのでなく、帝国主義が生み出しているのだという本質的提起を大衆的に浸透化させるのが緊急だ。そして、戦争正当化を、ぶち破ろう。

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性別::男性
年齢::40歳代
通信::
 この夏に開催された「前進社ブックフェア」で、「ねつ造された水本事件」を購入し、拝読いたしました。ねつ造であることは自明であると思われるのに、あくまでも冷静に真実を追究する姿勢に感動しました。

 また、内心では黒田を軽蔑しながらも、白色テロの威力をわがものすることを期待して取り入っている高知聡に対する批判も二十年後の現在、見事に実証されたと思います。革共同に対する信頼をあらためて確認した一冊でした。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 アメリカの報復に対する日本の「支援」をめぐり、世論作りが帝国主義の側から連日報道されている。日本の支援は、自衛隊の海外派兵となると、憲法9条違反が明確なため、なんとかこの問題を敬遠しつつ、戦争の「正当化」を画策している。たとえば、西洋文明とイスラム文明の衝突だとか、アフガン政権はこんなにも悪いとか、聴いててうんざりするほど「正当化」の世論作りが激化している。だが、これは逆にいうと、日本の戦争参加がいかに困難なのかを、自ら告白しているようなものだ。

 明確に、自衛隊の海外派兵を既成事実化して憲法9条を破壊する策動だ。しかし、本質的には帝国主義戦争参戦であり、日本の国益がかかる参戦といっていい。アフガンの平和だとか、テロ根絶がねらいではない。

 ここを、明らかにする「中核派」の闘いに期待したい。

 

●9月23日〜9月30日

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性別::女性
年齢::20歳代
通信::
 9月11日、アメリカで起こったテロは、私のまわりのさほど政治や運動などに興味のないような友人にまで「ただごとではない」と危機感を感じさせたようで、テロの翌日に「これからどうなっていくの?」「やっぱり戦争になるの?」とわざわざ連絡してきた。

 私も何が起こったのかあまり把握できずにいたのだが、数日後に中核派の見解を読み、頭の中が整理できた。アメリカがいままで中東でどれだけの暴挙をふるってきたか。今回のテロは正しくはないにしろその怒りの爆発であっただろうしそれに対する報復など絶対に許してはならないのだ。

 私も友人もこれから母になる身として、自分が今どういう立場に立たされ、どういう時代に生きているのか考えて行かなければと痛感している。とりあえずパレスチナ問題についてあまりに学習不足なので『前進』を教科書に勉強していきたいと思う。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 今回の米国テロでは、報復をしてあたりまえという世論が形成され、国鉄民営化のときのような世論コントロールがなされている気がします。

 経済学者など、これで景気があがるなどとほざきはじめています。こんな世の中で、本当に核心を突き、どこが悪いのかを見極めているのは中核派だけだと思います。日共の主張などチンプンカンプンですよ。

 私は特殊な職場で働く関係上、署名などには協力できませんが、心の中ではいつでも皆さんの味方です。頑張ってください。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 9・11をうけて、小泉政権はここぞとばかりに自衛隊の参戦をとりきめ、発動しようとしています。日本の参戦を絶対に許してはなりません。私自身、何かできることはないか、直接、大衆に訴える事はできないものかと思い、先日、社民党県連に電話しました。集会などを開くのではないのか、できれば、街頭で訴えたい、そういう気持ちでした。

 しかし、電話での回答は「10日の会議で決める」というがく然とさせられるものでした。アメリカ軍の展開が既に始まり、完全に臨戦体制に入っているにもかかわらず、10月10日までは何もしない。大衆から見放されるのも当然です。今、反戦を訴えなくしてどうするのか! 何が護憲の党だ! 本当に革共同の出番です。行動でもって闘いの方針を提起する、今こそ中核派魂を発揮して下さい。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 93年、世界貿易センタービルはテロにあっている。こうした背景のもと冷戦終結後、中東問題の基軸がアメリカ帝国対中東抵抗運動とに移行している。というのも、ソ連破綻前後に湾岸戦争がすぐに開始されたからだ。だが、今回のテロはペンタゴンを狙い、議会・ホワイトハウスさえ危うかった。

 おりしも、ブッシュは、中国・台湾問題をうそぶいて、中国を領空侵犯したり、イスラエル首相になったシャロンが昨年9月に行ったエルサレムのイスラム聖地訪問を支持したりして、戦争挑発の動きをしてきた。93年のテロを経験したアメリカはどうなるか心得ていた。

 こうした戦争挑発の背景としてアメリカのバブル破産がうかぶ。あたかも、不況対策としての最大公共事業−戦争−の勢いで。IT破産で、行き場のないい余剰資金−過剰ドル−、株式市場の暴落、国際資金の流出、世界恐慌まっしぐらは、特需でのりきりだ。

 確かに軍需景気でひとまず10月株価暴落はまぬがれ、世界貿易センタービル破壊の悲惨な映像のもたらすシュックと、アフガン侵略のスケールによって、株価下落はかきけされていく。そのうえ、素早く勝利すれば、軍需のおかげでITにかわる新産業が、貯蓄率上昇・消費力低下の現状を打開し好況へ、こういう腹だろう。

 しかも、失業者を予備兵に志願させ、社会不安を一瞬にして愛国主義へ覆していく。まさに、レーニンが言うように、不況は「戦争する以外に、どのような手段があるだろうか」

 素早く帝国主義国家の支持を得て、素早い決着をつける勢いだ。冷戦時代のベトナム侵略やアフガン侵攻とはちがい泥沼化しない。しかし、もっと長期化すると思う。アメリカの戦争目的は、中東支配をアメリカ主導で再編すること。そして、帝国主義の不均等発展がもたらす矛盾−70年以降の日本・ドイツの台頭がもたらすアメリカ帝国の衰退、これを反転させたアメリカの経済戦略、これは通貨危機と世界不況をもたらし、アメリカ自身不況にみまわれるにいたった。今行われようとしている戦争は、この危機を突破するための帝国主義戦争なのである。

 いみじくも帝国主義者は、異口同音に自由主義の破壊だの、現代文明への挑戦だのとワメキ散らし、戦争を促進している。長引くのなら、世界恐慌は必至、敗北すれば帝国主義支配の矛盾は激化し、中東支配どころでは無い。冷戦後、湾岸・ユーゴとあちこちで戦争があった。今回のアフガニスタン侵略戦争の開始は、これと一体だ。

 これらをかんがみると、第三次大戦の幕開けかもしれない。世界恐慌から、第二次大戦をみると絵空事ではない。悪夢を絶対に現実化させないためにも、戦争を阻止しなくてはいけない。

 共産党は、「国連平和で決着を」と、共産主義者らしからぬ主張を、お高く言う。すこしでも国連を知るなら間違いだし、これをうすうす知りつつ、戦争反対を組織化もしない、共産党は「戦争反対を70年間つらぬいた政党」とわめこうが、帝国主義者は痛くもない。まさに、ニッキョウは、犯罪的で反戦・平和の勢いもないほど、腐敗している。

 ソ連解体・世界恐慌を誰も言わない時期から言い、戦争阻止の「唯一の党」中核派の存在は大きい。

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性別::男性
年齢::50歳代
通信::
 横須賀や佐世保の港からも、次々と米海軍艦艇が出港していきました。社民党や日共は一応街頭宣伝活動を展開はしていますが、あいも変わらず、「米国の軍事行動反対」と「テロ行為反対」とがワンセットになっています。(テロ行為反対は日共のほうがトーンが高い)

 しかしてわが哀れなカクマルHPの内容は9・19が最終更新日というていたらく。もしかしたら、あまりの凄まじさに思考停止に陥ったか、あるいは新たな謀略論を構築するために頭を悩ませているのかもしれませんね。

 ただ戦争を引き起こすための、イスラエル(ユダヤ勢力)と米帝の共同した自作自演の可能性は否定し去ることは出来ないとは考えますが、彼等はもっと陳腐などんな謀略論を持ち出してくるのかある意味では、楽しみではあります。

 いずれにせよ、野党第一党である民主党が、自衛隊の展開を容認するという情勢の中で、反戦闘争のあり方が問われていると考えます。米国はじめ、帝国主義国各国がファシスト的傾斜を強めてゆく中で、文字どおり「第三次大戦へ備えよ!」という革共同の主張が現実的となってきています。

 当面は宗教戦争の形をとりながら展開していくと思いますが、いずれ帝国主義国国内ばかりでなく、あらゆる国や地域で反戦闘争・革命戦争へと発展していくのではないでしょうか。私は年はとっていますが、革共同からの指示を期待します。

 「反帝国主義、反スターリン主義、万国の労働者団結せよ!」


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性別::男性
年齢::記載なし
通信::
サンフランシスコ・ゲイト(http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/chronicle/archive/2001/09/22/MN123903.DTL&type=news)に掲載された9・11犠牲者の遺族の記事を訳してみました。

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●93便の犠牲者の両親は平和を求めており、
 アメリカが等価報復することを恐れている

 デオラ・ボドレイさん(20歳)の両親は、「娘は、私たちが9月11日にペンシルバニアの南西に墜落したユナイテッド航空93便のハイジャック犯を許すことを望んでいるだろう」と語った。

 昨日、デリル・ボドレイさんとデボラ・ボルザさんの二人は、犯人を許すには早すぎると認めながらも、政府に報復ではなく平和を選ぶことを求めた。

 デオラさんの両親は、デオラさんが心理学とフランス語を専攻して通い始めたサンタ・クララ大学の追悼式を前にして、ハイジャック事件後はじめて公に語った。

 ボルザさんは娘が亡くなった夜、娘のベッドの下から見つけた1冊の日記を読んだ。そこには、「人々は誰が、何を、いつ、どこで、どのように、なぜと聞く。私は平和! と答える」と書いてあったという。

 ボルザさんとボドレイさんは、悲しみにうち震えながらも、政府に対して暴力と憎しみではなく平和的解決を求める犠牲者の遺族たちと連絡をとりあっている。

 ストックトン・サクラメント市立パシフィック大学の音楽教授であるボドレイさんは、「私たちは、私たちの主義主張が許さない以上、等価報復をしてはならない」と語った。

 「アメリカの新しい作戦は『限りなき正義作戦』という名前ですが、私はその作戦名が、今回のテロ事件以上に恐ろしい」「政府が『われわれには神がついている』などと思いこんでこの作戦名を選んだと考えると、身震いがするんです。それはテロリストたちの考えと同じです」

 ボドレイさんは、アメリカ政府は高邁な道徳心を叫ぶ前に、世界のなかで課せられた役割をよく考えるべきだと言った。

 ボルザさんも、「この事件を、宗教や人種をこえた対話の始まりにして、人類が協調し、尊敬しあえる未来を築いていかなければならない」と語った。

 コプリー情報サービスに勤務するボルザさんは、彼女のひとり娘を「若く聡明な子。しっかりした、自由を愛した娘だった」と述べた。

 小学生の読本の指導に熱心に取り組んでいたデオラさんは、友人といっしょに訪れたアメリカ東部からカリフォルニアに引き返すさなかに事件にあいました。母親のボルザさんは、「彼女は、事件にあった飛行機よりあとの便に乗る予定だったのですが、キャンセル待ちの座席があったので93便に乗ったのです」と、語った。

 昨日、イエズス大学の礼拝堂前で行われた追悼式は、ロウソクと、ぬいぐるみの熊と、風船とメッセージで飾られた。

 ある学生はこう記した。「デオラが私たちに明るい未来を与えてくれた」…。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 9・11その時、世界中に衝撃が走る中で、私はテレビの前で「快さい」を叫んでいました。アメリカの暴虐に正義の断が下されたんだ! 直後的な感想です。

 そして、党の見解が出されて、アメリカという帝国主義足下の労働者が数多く犠牲になっている。そういう事態の中で、9・11を心底うけとめるという意識が抜け落ちていることに気づかされました。階級的に事象をとらえ、被抑圧民族の真の解放の道筋を端的に指し示す革共同の「見解」に同感です。

 アメリカの軍事報復への突入は、今や、すべての人々の関心事です。どこに行っても話題になります。日本の参戦ということにも危機感を持っている人は大勢います。今こそ、街頭で猛烈な宣伝・扇動が求められていると肌で感じます。世論は二分化しつつあると思います。この情勢下で、革共同の存在意義が問われていると考えます。
ぜひとも、頑張ってください。握手。

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性別::女性
年齢::30歳代
通信::
 9・11の臨時ニュースに大変驚き、本当のところ、「すごい。やったー!」と万歳をしました。時間を追うごとに、最初の突入・ペンタゴンへの突入、と真実がわかり大興奮しました。米帝、国際帝国主義の経済・軍事を司つかさどる二つの地域への命中。すばらしい。命を落とされたわけですが、しかし、そうしてまでもやむにやまれぬ決起であったことに、胸震え、嗚咽がこみ上げてきます。「ゲリラ戦は生還する事が鉄則」と聞いたことがあり、中核派の方法とは違うのかもしれませんが、しかし民族解放闘争の死をかけた決起には敬服します。

 私たち労働者階級は、帝国主義を憎み打倒する主体です。民族解放闘争と結合しなければなりません。必死にならなければなりません。既に沖縄の人たちは命と精神の危機に叩き込まれています。新植民地諸国人民は、毎日、万という数で命を落とし生命と精神の危機にさらされています。必死とは必ず死ぬ、と書きます。命をかけることに後悔しない生き方をしたいと思います。

 情勢の急激な進展を革共同こそは追い越して、必ずや世界革命へと導く革命的共産主義党であると信じています。

●9月15日〜9月22日

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性別::男性
年齢::30歳代
通信::
 今回のテロですが、本当にアラブ人民の怒りによる行為であれば・革共同の見解は、まったくもって正当だと思います。

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性別::男性
年齢::20歳代
通信::
 「テロの定義として、無関係の市民をまきこむからいけない。報復は、テロへの正当な報復だからいい」。一方で、「報復をしてもテロを根絶できないし、泥沼化するので平和解決でいくべき。日本は、平和憲法を駆使して和平にさせることで、国際貢献すればいい」。こういう声をマスコミが書き立てている。

 しかし私は、これは既成の枠の意見であり、根本的な解決になりはしないと思っている。それというのも、テロは被抑圧の側からの抵抗運動の最後の段階にほかならず、支配・抑圧の関係が続く限り、なくならないと思うからだ。だから、資本主義は抵抗運動を押さえもするが、逆にテロ組織の根拠を掘り崩すため、社会政策を施したり、懐柔したり買収したりして、武装解除・合法化を促す。しかし、これは支配関係を対等にするものでなく、むしろ徹底化させるものだ。そうでなく、民族自決権に基づく姿勢が第一であるのだ。

 ところが、ブッシュやリクードの中東支配は、これとは逆の力でねじ伏せてきた。このことは当然抵抗運動の反発をかい、テロの根拠を自ら準備させるという弁証法的転化となるのだ

 国際貢献論も、表面上国際協調を言うが、実は、国益論が本質だ。というのは、日本自体、石油を求めることが介入の根拠であり、石油=国益なのだから。もし、国際協調に寄与しなければ、日本資本主義の根拠はなくなる。だから、国益をかけて報復に寄与するのだ。

 一方、武力でなく平和でと言うが、これは空想の域だ。なぜなら、資本主義−帝国主義自体ずっと戦争を続けてきたし、その生成過程自体戦争がエポックメーキングなのだから。また、戦争による石油需給逼迫(ひっぱく)が予想され、慢性的不況下の日本資本主義にとっては緊急の事態となるであろう。だから、平和的にという声もある。だが、根本的には、アメリカ主導の中東戦争は、これまで築いた日本資本の石油権益を反故(ほご)にする。市場分割戦には、日本は太刀打ちできない実態がある。だから、これも回避したいのが実情だろう。しかし、日本は世界の基軸でなく、周辺でありアメリカが基軸だ。それゆえ、破たん的な戦争に突入せざるをえないのだ。

 この時、沖縄がアメリカの前線基地であり、日本における戦争基地の存在が暴露される。そして、誰も望まない戦争は、一部の人によって遂行されていく。このとき、市民はどう反応するであろう。反戦か、好戦か。おりしも、不況・失業の時代の戦争である。支配者のための戦争・失業なのか、あるいは、これを止揚する道なのか、アメリカのテロと、その報復はひとつの分岐点を示しているだろう。

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性別::男性
年齢::50歳代
通信::
 今回の米帝の中枢部への特攻作戦は、まさに見事と言うしかありません。決起した戦士の諸君と巻き添えをくらった人びとへ心からなる哀悼の意を表します。
 もともとは米国をはじめとする帝国主義各国がイスラエルに事実上支配されていることが問題であるにもかかわらず、イラクや旧ユーゴその他の地域において殺戮(さつりく)や弾圧をくり返してきたことへの、ひとつの回答にほかなりません。
 イラクの決起以来、これ程快哉(かいさい)の声をあげる出来事はなかったのではないでしょうか。米帝の反攻を許さない世論の形成こそが今求められていると考えます。

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性別::男性
年齢::40歳代
通信::
 中核派の言ってきたとおりのことが起こり、中核派の分析力に敬服いたします。世界戦争の危機を世界革命へ転化すべき絶好のチャンス到来ですね。できる限りカンパいたしますので、精一杯がんばって下さい。

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性別::男性
年齢::50歳代
通信::
 あのゲリラ闘争には、こんな手段があったのかと、感心した次第です。闘いは創意工夫であらゆる作戦が編み出せるものだと改めて感じいりました。われわれはこのことから大いに学び、闘いの感性を研ぎすませていくことが責務ではないかと感じました。
 またこの攻撃によって生み出された効果は絶大であり、帝国主義の中枢を破壊するためにわずかの人数でこれだけのことが可能であるということを、われわれはいま学び取ったわけです。(勿論これらの闘争を支えた人びとがいるのは当然ですが)
 ひるがえって日本国内で、もしかかる闘争を実行できる党は革共同全国委員会(中核派)をおいてほかにはないということも実感しております。

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性別::女性
年齢::欧州在住30歳代(原文は英語でしたので、『前進』HP編集委員会の責任で翻訳しました)
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 こんにちは。アメリカの事件についてインターネット上で見解を出してくれたことに感謝している。それはすべてのポイントを突いていると本当に思う。
私は若干のエッセイを先週書いた。そしてそれをメディアを含む多くの人に送った。

1.
 戦後、多くの植民地諸国は独立宣言を行った。しかし、その主権はまったく制限されており、依然として超大国すなわちイギリス、フランス、アメリカによってコントロールされている。何年もの間、アメリカはアジアの日本や南朝鮮やベトナムに軍事基地を建設してきた。さらにアメリカはベトナムにおいては1966年に、朝鮮においては1950年に「平和と民主主義」をスローガンにして戦争を始め、全世界にその巨大な軍事力を見せつけてきた。中東においても同様である。アメリカは中東に一貫して攻撃をしかけた。この傾向は1991年の湾岸戦争後いっそうエスカレートした。ブッシュ政権は前政権の政策と米英同盟を引き継ぎ、8月10日には50機の航空機でイラク爆撃を行った。

2.
 アメリカは、全世界のユダヤ人がパレスチナにやってきて入植し、「イスラエル」を建国し、軍事基地を建設し始めるのを助けてきた。その目的が、以前の宗主国すなわちイギリスとフランスから豊富な石油市場を奪って、中東地域の権力を握ることにあることは明らかだ。戦争が4度戦われ、その結果としてパレスチナに住む約400万人が故郷から追い立てられ、難民になった。富を守るために権力を拡張しようとするアメリカにとって、アラブの国々の独立を抑圧することが第一義的な課題になった。
 「和平協定」、それはアメリカがパレスチナを全パレスチナのたった9.6%のちっぽけな領土に押し込める試みであり、いかなる国家主権も禁じるものであった。それは、ユダヤ人占領地(イスラエル入植地)について言及していない。イスラエル軍は引き続き基地を保持し、それぞれのパレスチナ自治区を取り囲み、外部および相互間の交通を遮断している。協定はすべての面でイスラエルの立場に100パーセント立っており、パレスチナへのいかなる考慮も払われていない。それは、パレスチナ人の尊厳と自尊心を踏みにじっている。パレスチナ人は断じてそれを受け入れることは出来ない。

3.
 パレスチナ人が望むものは、すべての人びとが故郷にもどることであり、自らの国家を保有することである。
 「インティファーダ」とはイスラエル軍へのパレスチナ人民の闘争のことだ。このインティファーダを抑圧するために、イスラエル軍はアメリカの豊富な援助による戦闘機や、武装ヘリコプターや、ライフル銃やミサイルでパレスチナ人民を攻撃している。8月27日には、イスラエル軍はPFLP(パレスチナ解放人民戦線)を攻撃し、議長を暗殺した。パレスチナ人民はわずかばかりのライフル銃しかもっておらず、主要には石を投げて戦っている。にもかかわらず子どもを含む多くの人民が殺され、逮捕され拷問にかけられ、家々が破壊されている。
 この地域の難民問題や聖地エルサレム問題や入植地問題など、すべての問題は、アメリカの干渉と妨害によって引き起こされている。それはメディアが言うようにアラブとユダヤの間の歴史や人種や宗教上の争いが原因ではない。もちろん矛盾は以前からあった、しかしそれが帝国主義者によって利用されてきたのだ。状況はアメリカが国土を分割することに成功し、軍事力を増強させているユーゴスラビアやラテンアメリカにきわめて似ている。別の言い方をすれば、アメリカの「騒動を引き起こして、攻撃する」という戦略がいたるところで適用されているのだ。

4.
 中東地域を真の平和に導く話し合いは、アメリカが完全に撤退するところからしか始まらない。パレスチナ人の尊厳をかけた闘争と戦闘こそが中東地域の安定にとってもっとも重要な要素になると私は信じている。
 ハイジャックされた飛行機がニューヨークとペンタゴンを攻撃した9月11日のあの事件はアメリカ国民にとって取り返しのつかない損失であり、犠牲者に対してもっとも深い弔意を表明する。私はアメリカの人民が自らの「自由と民主主義」イデオロギーについて考え、なぜこのようなことをする人びとが出てくるのか熟慮して欲しいと心から望む。私は、最近の大不況を抜け出すなんらかの方策を熱望している列強諸国が、全世界を巻き込んだ本格的な戦争を始める機会を渇望しているのではないかと恐れている。ブッシュ政権は(あなたがたがご存じのように全世界を覆う排他的な防衛網というかたちで)十分な軍備を準備しており、日本やその他の国々もその準備が完了している。われわれ一人ひとりが力に訴えるこうした連中に立ち向かい、これ以上人民が殺されることを許してはならない。人類史の終えんを意味する世界戦争の勃発を止めなければならない。

5.
 あらゆる意見を歓迎する。そしてもし同意してくれるならば、日本政府が戦争を始めようとしているブッシュを支援することをやめさせよう。そしてもっとも大事なこととして、街頭でのアラブ系の人びとへの攻撃・襲撃を阻止しよう。

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性別::男性
年齢::30歳代
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9・11随想

 マルクス主義の立場からこの「事態」をどう評価するのか、態度表明はむつかしいところがあります。政府・国家権力、大資本を特定して敵に打撃を与えたというものではないからです。かといって、声高に「無差別テロは許せない」と言うのは帝国主義者の非難の合唱に唱和してしまうことになります。

 問題はなぜこうした事態が起きたのか、階級的に見たとき、今後どういう事態が予想されるのか、それに対してどうしていくのかをみんなで考えることではないかと思いますが・・・。

 「アメリカ人なら無差別で殺戮(さつりく)していい」という思想の背後には帝国主義本国の労働者階級に対する絶望がやはりあります。「民族解放闘争にとって、帝国主義本国の労働者は味方たりえない、敵と同様である」、ということでしょう。そして、現実にはそうしたことは認めざるをえません。「無差別テロは許せない」論に賛成できないのは主としてその点にあります。しかし、手放しで賛美するというわけにもいかないでしょう。この点はレーニンの言うように「抑圧民族の労働者階級の闘いと被抑圧民族の民族解放闘争の闘いの峻別」という提起が正しいと思います。

 「国際テロ、組織暴力ぼく滅」の大合唱 のなかでどういうことになるのか、これまでの流れが幾何級数的に促進されることは間違いありません。移住労働者に対しては、文字通りレイシズム(民族主義)の嵐がくるに違いありません。アメリカ帝国主義は「見えない敵」に対する泥沼の戦争を行うことになると思います。この点ベトナム戦争以上に深刻な事態になります。一体誰と戦うのか?

 「ラディン氏」? 彼を殺害すれば、報復は終わるのか? 「イスラム・ファンダメンタリスト」? それは誰が指導しているのか? 敵を限定しようにもずるずると引きずり込まれて、結局イスラム勢力全体を敵にまわすしかなくなります。メンツをかけて、国威をかけて武器を振り回せば回すほど誰と戦っているのか、わからなくなると思います。

 アメリカの政治指導部が、消耗し、憔悴(しょうすい)し、焦燥し、いきり立って、わめき散らせば、わめき散らすほど、彼らの自滅はそれだけ近くなります。これは侵略戦争だけで終わらない、国内戦も同時に戦う、というより区別のできない戦いとなります。しかし、犠牲者はどれくらいになるのか、想像することもできません。止揚するのは、ただ一つの道しかないと思いますが、いまただちにその展望があるわけでもありません。

 2001年の冒頭にウォール・ストリートとペンタゴンがあえなく崩壊を遂げたことはこれからの歴史を象徴する事態です。その攻撃にあらわれた決意性、殲滅(せんめつ)戦思想の強烈さ、堅忍不抜性、いずれを取ってみても、アメリカ帝国主義の数十倍、数百倍であり、奇襲性という点でもブッシュを圧倒しています。この点でアメリカの軍事的な威信も完全に崩壊したと思います。「白兵戦」思想で言うわけではないにしても、このようなミリタント(戦士)たちと戦って勝てる帝国主義の軍隊があるだろうか? 取り戻しをかけてあがくでしょうが、結局取り戻せないと思います。

 そうしたことをつらつら考えると、21世紀も「戦争と革命の時代」となること、20世紀以上に苛烈な闘争を経ないといけないこともあわせて考えると身の震える思いです。

 We shall overcome someday......

 紆余(うよ)曲折はあるでしょうが、もはや世界恐慌は避けられないでしょう。ぼくは「全般的危機論」者ではないけれど、そう思います。小泉政権もあと半年持つのだろうか、はなはだ疑問です。銀行国有化、ペイオフ再延期、「調整インフレ」政策、国債の日銀引き受け、円通貨切り下げ、それほど遠くない将来、(2、3年後と悠長なことを言っておられなくなっています)経済政策の再転換を日本は余儀なくされるでしょう。

 10代後半から20代始めにかけてのほんの一時期に革命思想に触れたぼくにとって何をなすべきか・・・・。 真剣に考えるべき時が来たようです。

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性別::男性
年齢::30歳代
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 アメリカでの9・11の事態は、史上最強を誇っていた米帝の経済的、政治的、軍事的脆弱(ぜいじゃく)さを全人民の前にこれ以上はないというほどの明快さで暴露した。南北戦争以降、自国本土が戦場になったことはないということに胡座(あぐら)をかいていた米帝本国人に、被抑圧民族人民大衆の怒りが炸裂したのだ。全ての人民は9・11に続け!

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性別::記載なし
年齢::記載なし
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 すでに、書店にて『前進』の9・11ゲリラに対する、見解を読みました。『前進』を読むのはひさしぶりです。最新号で事実関係があきらかになった時点での見解を知りたいと思います。ほかの新左翼などが見解を出せない、素早く対応できないなかにあって、『前進』の革命的主張を読み、すっきりしました。マスコミの主張も報復一辺倒から、ブルジョワ的枠内とはいえ、またそのことだけで、マスコミを美化できないにしろ、少しずつ、被抑圧民族の貧困などを問題にする論者等を登場させはじめています。
 という私もまた、日常性に埋没しており、中東問題などは不勉強なので、これからはもっと勉強していきたいと思っています。「つくる会」の教科書の闘いのように、幅広い、報復阻止の闘いがつくり出されることを期待します。