9・3自衛隊の治安出動演習の実態をあばく
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9・3自衛隊の治安出動演習の実態をあばく
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コミューン2000年9月号の9・3自隊の治安出動演習弾劾特集へ
図 9・3自衛隊治安出動演習全図(編集部製作)(拡大図へ) |
《各会場の様子は》▼都庁 写真へ
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【訓練会場と主な訓練項目・内容】(●)の5項目は都の幹部に配布されたもののみに記載されて、都民向け配布物からは除外されている |
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*各訓練においては、できる限り都各局・他機関の参加を図る予定
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●都庁(新宿)会場――生活支援・体験訓練
○救出・救助訓練
○給食・給水・入浴等の生活支援資器材や車両等の展示・搭乗体験訓練
新宿都庁前で「試乗会」と称してわがもの顔で走り回る自衛隊の96式装輪装甲車(10人乗り)。写真の車両は銃座を外しているが、通常は96式40ミリ自動てき弾銃または12.7ミリ重機関銃を装備している |
●銀座会場――始動対応訓練
(下の●印の項目は、都の幹部への配布文書のみに記載されていて、都民向け配布物からは除外されている訓練)
●警視庁の先導による自衛隊の部隊進出
○警察・消防・自衛隊の3機関連携によるビル内外及び地下街被災者救助・避難訓練
○警察・自衛隊・道路管理者等による道路障害物除去訓練
銀座の松坂屋前を制圧した自衛隊の96式装輪装甲車(10人乗り) | 銀座通りを通行止めにして250人の自衛隊員が地域一帯を制圧した |
「第3後方支援連隊、兵庫県伊丹市千僧駐屯地」と書かれた自衛隊の手術用車両。文字通り全国から首都の治安訓練のために動員された |
上空を旋回する対戦車ヘリコプターを見上げる森首相と扇建設相 |
●白鬚橋西会場――始動対応訓練
(下の●印の項目は、都の幹部への配布文書のみに記載されていて、都民向け配布物からは除外されている訓練)
●パラシュート降下による偵察活動訓練
●空路等を活用した部隊の進出訓練
○警察・消防・自衛隊の3機関連携による実際の住宅を活用した被災者救助訓練
○消防・海上保安庁・自衛隊等による被災者の後方搬送訓練
○河川管理者・自衛隊による仮堤防の構築訓練・土のう積等による決壊防止訓練等
白鬚橋西には陸・水・空路から415人の自衛隊員が集結した。左の写真は水路から集結する隊員 |
●葛西会場――始動対応訓練
○警察・消防・自衛隊による被災者救助訓練
○警察・自衛隊・道路管理者等による道路障害物除去訓練
○避難道路確保のための一斉放水訓練
視察後、自衛隊車両に乗りこんだ石原都知事 |
道路補修車と称して塹壕(ざんごう)のりこえのための新型車両が登場した |
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放置自動車・がれきを片づけると称して「バリケード撤去」の訓練(左はクレーン車、右はバケットローダー)
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●木場会場――生活支援・体験訓練 ○都営地下鉄大江戸線を活用した自衛隊の部隊進出訓練(練馬駐屯地→都立木場公園) ○給食・給水・入浴等の生活支援資器材や車両等の展示・搭乗体験訓練 |
●駒沢会場――生活支援・体験訓練 ○大型ヘリによる医療資器材の空輸・搬入 ○給食・給水・入浴等の生活支援資器材や車両等の展示・搭乗体験訓練 |
練馬駐屯地を出た200人の自衛隊員は、開業前の都営地下鉄大江戸線を使って木場駅に到着。木場公園の地表のふたを開けて飛びだしてきた |
自衛隊幹部の説明に聞き入る石原知事 |
●立川会場――生活支援・体験訓練
三多摩地区の労働者・市民が申し入れ行動をしている立川基地の上空を編隊飛行するヘリコプター部隊。 |
●篠崎会場――部隊集結訓練
(下の●印の項目は、都の幹部への配布文書のみに記載されていて、都民向け配布物からは除外されている訓練)
○自衛隊の応援部隊の集結・キャンプ設営・野営訓練
●自衛隊機による救援物資投下訓練
●自衛隊による渡河訓練
○機関をまたがる航空機の運行統制訓練
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(写真上と右)ヘリ部隊と連携して動く92式浮橋の動力ボート |
河川敷に集結した92式浮橋運搬車 |
設営された野営テント群 |
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展示されていた82式指揮通信車(8人乗り)。 写真の車両は銃身は外されていたが、通常は12.7ミリ重機関銃を装備している |
自衛隊の活動を称揚する掲示物の中に64式小銃射撃訓練の写真があった。まさに治安出動として自衛隊の「災害派遣」がなされていることを物語っている |