10・8米・英帝国主義のアフガニスタン侵略弾劾闘争 

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10・8米・英帝国主義のアフガニスタン侵略弾劾闘争

■『前進』ホームページ独自企画各闘争の詳しい記事を掲載します。

●東京

 警察と激しくぶつかり米大使館抗議やりぬく


 十月七日、米英両軍によるアフガニスタン空爆が強行された。ついにアフガニスタン人民虐殺の侵略戦争が始まった。
 込み上げる怒りを胸に反戦共同行動委員会の労働者、学生七十人は八日、港区にあるアメリカ大使館への抗議闘争に立った。(写真左)
 百人以上の警察官が物々しい雰囲気で警戒している。まさに空爆の不正義性を示している。反戦共同委員会がアメリカ大使館に接近すると問答無用で襲いかかってきた。
 「空爆を止めろ!」「アフガニスタン人民を殺すな!」。怒りのこぶしを突き上げ、横断幕を大きく広げる。警官と激しくぶつかり、体を張った抗議が続いた。
 何分たったであろうか。新聞記者やテレビカメラが殺到し、通行人が集まってきた。なおも衝突が続く。ついに権力は、代表団の申し入れを認める。反戦共同行動委員会の滝口誠事務局長と全学連の大山尚行委員長が大使館に対して申し入れ。「ただちにアフガニスタン空爆を中止せよ」「米軍はアフガニスタン、中東・中央アジアから撤兵せよ」
 その後、有楽町で街頭宣伝を行った。さらに多くの労働者や学生が合流。「空爆弾劾」の訴えに圧倒的な反応が返ってきた。街頭には戦争反対の声があふれている。戦争を止めるには絶対反対派の登場が核心だ。

警備の警察官と激突する反戦共同行動委員会 アメリカ大使館にアフガニスタン空爆抗議の申し入れ

●関西

 関西反戦共同行動委が緊急デモ251人


 十月八日未明から強行された米英帝によるアフガニスタン爆撃に対し、関西反戦共同行動委員会は即日の緊急闘争に全力決起した。
 八日午後、関西反戦共同行動委に参加する諸団体が大阪のアメリカ領事館に対する弾劾行動を行った。
 そして午後六時半、大阪中之島の剣先公園で緊急集会を開催した。集会には、昼間に地域や職場でビラまき、職場討議、署名活動を繰り広げた仲間が、続々と結集。二百五十一人が参加した。
 全学連の女子学生の司会で始まった集会冒頭、米英帝によるアフガニスタン爆撃を徹底弾劾し、日帝・小泉政権の参戦阻止の決意を込めて参加者全員でシュプレヒコール!
 関西反戦共同行動委の国賀祥司事務局長(泉佐野市議会議員)が主催者あいさつ。国賀さんは「ニューヨークでは朝千人で始まった反戦デモが午後には一万二千人の大デモになっている。国際反戦闘争と連帯して闘おう」と訴えた。
 その後は参加者が次々と決意表明に立った。まず全学連の倉岡靖子書記次長は、十・五−六小牧闘争、臨時国会闘争、十・七三里塚闘争と、全学連が全国で連日の闘いに立ち上がっていることを報告。反戦闘争の先頭に立つことを決意表明した。
 続いて高槻市議会議員の小西弘泰さんは、議会で「テロ弾劾決議」にただ一人反対して闘ったことを報告、さらに高槻市議三人と島本町議四人で反戦議員ネットワークを結成し、新たな闘いを切り開いていることを紹介した。
 関西合同労組の速水さんは「資本の首切りやリストラと真っ向から闘う労働運動をつくる、それが戦争反対の闘いでもある」と決意を述べ、十一月労働者集会の意義を訴えた。労組交流センターの江渡さんは米帝のアフガニスタン侵略戦争を弾劾し、国際反戦闘争を巻き起こす先頭に労組交流センターが立つと決意表明した。
 部落解放同盟全国連合会は「全世界の被抑圧民族・被差別人民と連帯して闘う」と決意表明し、十月三〜五日の狭山座り込み闘争の勝利を報告した。婦人民主クラブ関西協議会は、連日の署名活動を報告し、さらに婦民の仲間が職場で共産党の組合執行部とやりあいながらアフガニスタン爆撃に対する弾劾決議をあげる勝利をかちとったことを報告した。
 集会の最後に、関西労組交流センターの松田事務局長がまとめと行動提起を行った。松田事務局長は「闘いはいよいよこれからだ。一人ひとりが帝国主義への怒り、反戦の決意をかけて闘って闘って闘い抜こう」と強く訴え、十・二一国際反戦闘争への総決起を呼びかけた。
 怒りと決意のこもった集会を終え、いよいよデモ行進に入る。(写真左上)自民党大阪本部前、アメリカ領事館前では、デモ隊はひときわ大きくこぶしを振り上げ、「米帝によるアフガニスタン侵略戦争弾劾! 日帝・小泉政権の参戦をなんとしても阻止しよう!」と決意をたたきつけた。梅田、中之島などオフィス街は休日で人通りは少なかったにもかかわらず、デモ隊に手を振り激励する人、声援を送る人、デモに参加する人など、大きな共感を呼んだ。
 ついにブッシュが世界戦争への道の引き金を引き、世界史が一大転換した。これにただちに反撃に立った参加者たちは、「闘いはこれからだ、十・二一大阪・御堂筋大デモに総決起するぞ」と誓って、集会・デモを終えた。


●岩国

 アフガン空爆許すな! 岩国基地に弾劾行動


 十月七日の三里塚闘争の帰路に、八日未明の米英軍によるアフガン空爆の第一報に接した広島と山口の反戦共同の仲間は、怒りに打ち震えて即座に米軍岩国基地への弾劾行動に決起した。(写真左)
 ゲート前に到着するや部隊は警察や報道陣をかき分け、固く門扉を閉ざしたゲート前に殺到した。ゲート内では、デモ隊鎮圧用の棍棒(こんぼう)と盾を手にしたMPが身構えている。また入り口脇には大型車両を据え、五人の対テロ特殊部隊が短機関銃を手にわれわれを凝視している。
 この重警備に怒りを新たにして断固として弾劾・抗議行動を貫徹した。
 広島大の学生や山口労組交流センターの労働者が基地の当直司令である海自の隊員に次々と怒りをぶつけた。激しい抗議行動に追い詰められた海自の当直司令は、部落解放同盟全国連合会宇部支部の要請を終わりまで受け付けずに、裏口から基地内に逃げ帰るという暴挙に出た。この対応を許さず、再び呼び出して要請文を受け取らせた。
 最後に激しく岩国基地からの出撃を弾劾するシュプレヒールを繰り返した。
 この後、すぐさま広島市内にとって返して、繁華街二カ所で終日街宣を行った。タクシーの運転手が「ビラをくれ」と手を伸ばしてくる。この反戦運動に対する私服の弾圧に怒りを表わす女性、とりわけ若者の反応が圧倒的だ。「私も空爆反対だ、がんばって」と声をかけてくれる人が後を絶たない。
 この日、同時に中四国各地でも空爆反対の街宣が闘われた。

岩国航空基地ゲート前で「アフガニスタン空爆ゆるさんぞ」「アフガニスタン人民虐殺を許すな」のシュプレヒコールで抗議行動 抗議行動に対して現れた米軍「対テロ特殊部隊」兵士(やや左奥の5人)が基地を防衛。「100% ID CHECK」の赤い看板と基地ゲートを警備する米軍兵士 デモ鎮圧用装備で待機するMP部隊。手前左の黒いマスクをした1人と中央後ろ向きで奥のMP隊長と話をする覆面姿の米兵は対テロ部隊の兵隊

 


●福岡

 福岡/米領事館抗議 天神で街頭宣伝


 米英軍がついにアフガニスタンへの空爆を開始した。アフガニスタン人民虐殺の侵略戦争を絶対に許せない。十・二一集会実行委員会は直ちに関係諸団体、諸個人に米領事館への抗議行動、街頭宣伝を呼びかけ、緊急行動に立ち上がった。
 十月八日午後二時、実行委員会の呼びかけに約四十人の学生、労働者、女性たちが、福岡市大濠公園に隣接するアメリカ領事館への申し入れ・抗議行動を行った。いても立ってもいられないという気持ちは皆同じだ。(写真左)
 領事館は機動隊のジュラルミンの盾で囲まれものものしい警戒が敷かれていた。われわれが到着すると、私服刑事と機動隊が壁をつくって領事館に近づけまいとする。アフガニスタン人民虐殺を許せるか、怒りが爆発した。
 実力で正門まで進み出て申し入れをかちとった。十・二一集会実行委員会、八・六広島―八・九長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会・長崎事務局、福岡県労組交流センター、九州大学学生自治会から次々と、「被抑圧民族人民を虐殺し、第三次世界大戦で延命をはかろうとする米帝を許さない。世界民衆とともにアフガニスタン・中東侵略戦争を粉砕する」と気迫を込めて訴えた。
 領事館は自らの不正義のために、扉を固く閉ざして、申し入れを拒絶した。「申し入れすら受け付けないとは何ごとか。何が正義の戦争だ。正義というならわれわれの前に出てこい」と怒りの声が飛んだ。われわれは権力の弾圧をはねのけて、一時間にわたって米領事館に対して怒りの抗議をたたきつけた。
 「九大自治会という弾劾の声が聞こえたので自分も抗議を行おうと思って来た。十・二一にも参加したい」と公園を通りがかった主婦がともに闘った。
 続いて福岡市の中心街・天神で街頭宣伝を行った。雨に濡れるのもかまわず、多くの福岡市民が先を争うように署名・カンパに応じた。二時間で四百筆を超える署名を集めた。
 この日の緊急行動で、参加者一同「米軍支援法案の成立=日帝の参戦を粉砕する闘いをやり抜き、十・二一国際反戦集会の成功をかちとる」という決意と確信を強固にした。
   (投稿/R・O)

アメリカ・ブッシュ政権のアフガニスタン報復戦争許すな 日本の参戦許すな 対テロ新法反対」(10・21集会実行委員会)の署名に自転車の主婦が応える(福岡・天神)


●相模原

 西村市議を先頭に相模補給厰に抗議


 十月八日午後一時婦人民主クラブ全国協議会、神奈川労組交流センター湘北ブロックは、地域の市民運動団体とともに米軍の相模補給厰に対する空爆弾劾の抗議行動を五十分間にわたって闘いました。
 団体・個人など三十人が集まり、西村綾子相模原市議を先頭に次々とマイクをとって怒りの声をあげました。「私たち基地の街・相模原に住む市民・住民・労働者は、アフガニスタンへの爆撃、侵略戦争を断じて許しません」。
 基地当局は抗議文を手渡そうとしても受け取れないの一点張り。そればかりか自動小銃を担いだMPが威嚇(いかく)するようでした。土のうを高く積んだ上からは機関銃の銃口が向けられているのです。MPは体長二bもある大型シェパード犬も連れてきてけしかけようという具合でした。
 抗議文を基地内の地面に置き、シュプレヒコールで抗議の意志を示しました。
   (投稿/H・O)

 


●富山

 富山大学学生自治会が自民党富山県連に抗議


 十月八日の米英によるアフガニスタンへの空爆開始に対して、富山大学学生自治会は緊急抗議行動に立ち上がった。
 直ちに自民党富山県連前に登場し、「アフガニスタンへの侵略戦争を許さないぞ!」「虐殺弾劾!」とシュプレヒコールをあげた。
 空爆を「強く支持する」と表明した小泉政権を徹底弾劾し、米軍支援法案と自衛隊法改悪案の撤回・廃案を申し入れる抗議文を読み上げた。近所の住民も出てきて、共感し耳を傾けていた。
 その後、富山駅前に登場し、ビラまきと署名活動を行った。