ZENSHIN 2010/11/29(No2466 p06)
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週刊『前進』(2466号1面1)(2010/11/29 )
米帝の朝鮮侵略戦争阻止へ
日朝中労働者階級の団結で闘おう
動労千葉のストライキと連帯し 外注化絶対阻止決戦に総決起を
11月23日午後、北朝鮮軍が延坪島(ヨンピョンド)に向けて砲撃し、韓国軍がこれに応戦、双方に死傷者が出た。北朝鮮へのすさまじい戦争挑発=米韓軍事演習が軍事衝突に発展し、米帝の朝鮮侵略戦争が新たな段階に突入したのだ。断じて許せない。怒りを込め革命的反戦闘争に立とう。
ついに大恐慌の戦争への転化が朝鮮半島を舞台に激烈に始まった。米帝は北朝鮮を包囲・封殺し、体制を転覆しようとしている。それは大恐慌情勢が生み出した激しい争闘戦の帰結である。同時に、特殊歴史的背景をもち朝鮮半島をめぐって非和解化する帝国主義と残存スターリン主義の間の侵略戦争が、ついに爆発する過程に突入したということでもある。
米帝は中国の内海である黄海に原子力空母ジョージ・ワシントンを送り込み、米韓合同演習を28日から行う。さらに3日からは東中国海で「尖閣奪還作戦」という日米合同演習が行われようとしている。まさに中国に対する軍事恫喝だ。同時に、米帝は、この過程に日帝を日米安保同盟のもとで動員しようとしている。そのことで米帝は、日帝自身に対しても体制解体的な相互絶滅戦的な争闘戦攻撃を貫こうとしている。
大恐慌の重圧下で、すでに米帝は世界再分割をめざす帝国主義的争闘戦に突入している。「基軸国」米帝が、なりふり構わず帝国主義戦争に至る帝国主義間・大国間争闘戦に突入しているのだ。
米帝は超金融緩和でドルを世界中にばらまき、一方でドル安で通商戦争に打ち勝ち、他方で新興諸国のインフレ化、バブル化も辞さず、そこへの輸出の拡大を狙っている。その決定的突破口として、対中国争闘戦がある。残存スターリン主義国家の手に今や米帝の命運を左右するほどの米国債が保有され、米帝はこれに依存さえしているという危機的事態に対する、絶望的な現状転覆衝動が極点に達している。だからこそ米帝は、中国に人民元切り上げを強硬に迫っているのだ。
同時に、北朝鮮スターリン主義の危機がいよいよ深まり、体制崩壊の危機が切迫している。米帝は、米韓関係を土台に帝国主義のヘゲモニーのもとでの「朝鮮統一」とその支配をすら戦略化している。
こうした情勢の中で、日帝・菅政権は帝国主義としての存立をかけて、この朝鮮侵略戦争の過程に参戦しようとしている。12月「防衛大綱の見直し」では、自衛隊の南西重視戦略を打ち出す。「日米安保の重要性」を強調して、普天間基地の辺野古移設を強行しようとしているのだ。
プロレタリア革命こそが唯一の道である。国鉄決戦を基軸に、朝鮮侵略戦争阻止、日帝・菅政権打倒、安保・沖縄闘争、革命的反戦闘争を爆発させよう。日朝中労働者階級の団結で戦争の危機と闘おう! 反戦共同行動委員会の朝鮮侵略戦争阻止・菅政権打倒の12・3緊急行動に立とう!
日帝・菅政権の参戦許すな
11・7労働者集会5900人の大結集―G20粉砕の訪韓闘争―APEC粉砕という「10日間」の歴史的大闘争は、プロレタリア革命の勝利に向け階級的労働運動の戦略的前進の新たな一歩を開いた。国鉄1047名解雇撤回闘争と動労千葉の解体を狙った4・9政治和解の大反革命をうち破り、田母神ら極右ファシスト勢力との対決にも勝って、大恐慌時代に勝利する新たな労働運動を全国の職場生産点からつくりだす戦闘宣言となった。
決定的なことは、JR検修業務全面外注化の4・1実施を阻止した動労千葉の反合・運転保安闘争路線の貫徹と発展である。11・7集会に結集した労働者全員が、動労千葉と心をひとつにして国鉄闘争全国運動を職場生産点で必死に組織する闘いに挑戦し、階級的労働運動の復権へ反転攻勢をかちとった。動労千葉や関西生コンの闘いは、「労働者は団結して闘えば、絶対に勝てる!」ことを証明している。
「動労千葉を支援する会」3千人会員の獲得、物販闘争、マルクス主義労働学校の全国展開をもって、青年労働者を先頭に労働組合権力の獲得へ闘おう。
来年はプロレタリア革命を直接に引き寄せ、準備するあいまいさのない階級決戦だ。それは帝国主義がその延命をかけ、労働者階級と労働組合を根絶する攻撃との激しい激突となる。だが、同時にそれは国鉄闘争全国運動をあらゆる職場・地域に拡大し、階級的団結の力で必ず勝利できる胸躍る階級決戦の年だ。
「グローバルな競争で資源、食料が枯渇し、国家間の対立が激しい。1920年代から30年代の帝国主義時代に似ている」「グローバリズムに代わる新しい経済モデルを考え出すことが必要だ」(11月22日、佐伯啓思・京都大大学院教授)
こうしたことが今、叫ばれている。だが、これは、帝国主義・資本主義にはもはやなんの展望も未来もないこと、労働者をまともに食わせていくこともできなくなったこと、大失業と戦争を拡大していく以外に延命できないことを、ブルジョアジー自身が告白しているものだ。
<戦争か革命か>の歴史選択
資本に都合のよい「新しい経済モデル」など、労働者にとって粉砕の対象以外の何ものでもない。まさに今、日本の労働者・農民・学生に問われているのは、「戦争か革命か」の歴史選択だ。
今日の世界大恐慌は、戦後60年間、アメリカ帝国主義を基軸に生き延びてきた最末期の帝国主義が74〜75年恐慌に突き当たり、最後の延命策として繰り広げてきた新自由主義の完全な破産の上に爆発したものだ。しかも帝国主義ブルジョアジーは、あがけばあがくほど、この新自由主義にのめり込む以外にない。それは、民営化・外注化・非正規職化であり、大失業と戦争であり、青年労働者に一切の犠牲を押しつけていく攻撃だ。
ILO(国際労働機関)の統計でも、全世界の失業者は2億人を突破し、うち約8千万人が15〜24歳の青年労働者だ。資本家どもは1億円を超える役員報酬を平然と受け取る一方で、1千万人を超える労働者と家族が年収200万円以下のワーキングプアだ。この現実に、どうやって怒りをぶつければいいのか。求められているのは、大恐慌時代にうち勝つ労働組合・労働運動だ。
大恐慌は日々、激化の一途をたどっている。ギリシャに続いてアイルランドが財政破綻し、ポルトガル、スペインへと破綻の連鎖が起きようとしている。米帝ドルの大暴落、中国のバブル崩壊も時間の問題だ。大恐慌と大失業の激化は、既存の支配秩序の急速な崩壊をもたらし、帝国主義を保護主義とブロック化、市場・資源・領土の争奪戦に駆り立てている。
ブロック化は戦争の開始を告げるものだ。G20―APECの実践的結論こそ、米帝のすさまじい朝鮮・中国侵略戦争の開始だ。時代は完全に新たな世界戦争・核戦争の過程に入った。この侵略戦争を阻止するものは米日韓を始めとする労働者階級の国際的団結の力である。
同時に大失業と戦争の時代とは、帝国主義の崩壊的な危機の時代であり、歴史的な社会変革―革命の時代である。「大恐慌と戦争をプロレタリア世界革命へ」「国鉄決戦に勝利しプロレタリア革命へ」。革命的情勢はいよいよ熟してきた。
資本家の手先 連合本部打倒
青年労働者・学生は、国鉄闘争全国運動の先頭に立って闘おう。日帝こそ、帝国主義世界体制の最弱の環だ。菅民主党政権は、支持率も20%台に落ち込む中で、だからこそますます領土問題で戦争をあおり、公務員労働者360万人首切りと労働者9割の非正規職化に突き進んでいる。
日本経団連は、「サンライズ・レポート」と題する文書を来月にも出そうとしている。経団連会長の米倉は、その構想の目玉として「未来都市モデルプロジェクト」なるものをあげている。その中軸は、JRを始めとした全面的な民営化・外注化・非正規職化であり、社会保障制度解体と消費大増税であり、それらを通じた労働者の団結破壊、階級意識解体の大攻撃だ。
これは、菅民主党政権が倒壊の危機にある中で道州制=公務員360万人首切りを柱にした新成長戦略の展開に、日本経団連自身がなりふり構わず乗り出すという猛烈な焦りと危機感の表れだ。
さらに経済同友会の6・22意見書は、「労働者派遣法の改正」に反対するばかりか、「日本経済の競争力を保持していく上で、柔軟・多様な労働市場を促進することが求められる」として、正規労働者も含めた「解雇・雇い止め要件の見直し」や「整理解雇4条件の見直し」を打ち出している。
こうした経団連や同友会に対して、連合中央は「現状に関する認識では共有するところが大きい」「実務レベルの意見交換も幅広く行っていきたい」と、完全に日帝ブルジョアジーの手先となっている。さらに連合は、北朝鮮軍と韓国軍の交戦に関して「日本政府に対して、不測の事態に備え万全の態勢を整備する……よう求める」という事務局長談話を発表した。日本共産党・志位も「北朝鮮の軍事挑発行動を厳しく非難する」との談話を出した。
こうした朝鮮侵略戦争の扇動は、動労千葉を軸にした国際連帯闘争の発展への敵対であり、沖縄闘争・辺野古新基地建設阻止闘争の解体攻撃だ。何より職場生産点において、現場労働者の階級性を解体し、労働組合を戦争体制に総動員する許しがたい攻撃だ。絶対に粉砕し、職場から帝国主義の侵略戦争に反対する反戦闘争を巻き起こそう。
青年・学生の総決起へ闘おう
2011年決戦はすでに激しく始まっている。全産別・職場生産点で民営化・外注化・非正規職化、「産業報国会」化の大攻撃との闘いが火花を散らして始まっている。連合傘下、全労連傘下の組合員の中に、「今の組合の現状はだめだ」という思いは共通している。闘う青年部をよみがえらせよう。組合のない職場に労働組合を立ちあげよう。世界の労働者が闘っているように、ゼネストをやれるような階級的団結をつくりだそう。
何よりも動労千葉を先頭にしたJR検修全面外注化阻止決戦に断固として突入しよう。11・29動労千葉総決起集会に青年労働者は総結集しよう。動労千葉ストライキを全力で支援し、平成採の青年労働者の獲得へ、ともに立ちあがろう。
全逓もまた、年末繁忙期は、郵政民営化の大破綻があらわとなる中で、労働組合権力の獲得に向かう戦略的決戦だ。「集配事務等の部外委託」という外注化攻撃、郵政労働者全体の非正規化攻撃の全面的開始に対して、激しい怒りをもって総反撃に出よう。
幼保一体化の新システムは公立保育所・幼稚園を全廃・民営化し、そこで働く公務員30万人の首を切り、非正規化・低賃金化し、安全を崩壊させ、団結を破壊する大攻撃だ。さらにこれは小・中学校の民営化、教職員全員解雇攻撃の先駆けだ。現場には民営化・非正規化への怒りが渦巻いている。新システム=幼保一体化絶対反対の団結をつくり出して闘おう。
「戦争か革命か」の歴史選択は、生き方の選択であり、党派選択だ。4・9政治和解の中で、今やわれわれだけが「闘う労働組合をつくろう」と真正面から真剣に訴え、実践し、現場労働者と苦楽をともにする存在になっている。確信をもって、12月組織拡大決戦にうって出よう。
『前進』と『綱領草案』を職場の労働者に拡大しよう。冬期一時金カンパを圧倒的に訴えよう。すべての青年労働者はマル青労同に、学生はマル学同に結集し、団結して革命の勝利を切り開こう! 朝鮮侵略戦争阻止の12・3緊急渋谷デモに決起しよう。
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週刊『前進』(2466号1面2)(2010/11/29 )
国労5・27臨大闘争弾圧粉砕へ
控訴審闘争始まる
国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは11月24日、控訴審初公判を迎え、全面無罪戦取に向けた新たな闘いに突入した。公判は、前日に朝鮮半島での砲撃戦が起きるという緊迫した情勢の中での闘いになった。被告団と弁護団は、11・7労働者集会以来の連続する闘いを貫いた自信に満ちて、検察官と裁判官を圧倒しきる公判闘争を展開した。(関連記事2面)
被告団は公判報告集会で、弾圧粉砕、1047名解雇撤回、JR検修外注化阻止の鮮明な決意を表明した。(写真)
11月29日の動労千葉総決起集会と12月ダイ改阻止スト、12月2日の秋田闘争団・小玉忠憲さんを原告とする鉄道運輸機構訴訟と3日の渋谷デモという激戦過程を闘いぬき国鉄決戦に勝利しよう。
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週刊『前進』(2466号1面3)(2010/11/29 )
前進速報版から
▼カリフォルニア大で学費値上げと職員賃下げに反対▼韓国労働者の声「戦争は延坪島ではなく蔚山で起きている」現代自動車スト
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週刊『前進』(2466号1面4)(2010/11/29 )
日程 12・3渋谷デモ、11・29動労千葉総決起集会、12・2鉄道運輸機構訴訟控訴審第2回
朝鮮侵略戦争阻止! 大失業と戦争の菅政権打倒!
12・3渋谷デモに総結集を
12月3日(金)午後6時結集(7時30分デモ出発)
渋谷・神宮通公園(渋谷区神宮前6―22)
主催/反戦共同行動委員会
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12月ダイ改―ローカル線切り捨て許すな
検修・構内外注化阻止!
11・29動労千葉総決起集会
11月29日(月)午後6時 DC会館大ホール
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12・2鉄道運輸機構訴訟
控訴審再開第2回裁判 12月2日(木) 午前11時傍聴券交付 東京高裁101号法廷
JR東日本本社抗議行動 午後1時半〜 新宿駅南口 JR東日本本社前
鉄道運輸機構訴訟控訴審報告集会 午後6時開場 文京区民センター2階大ホール
主催/国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を共に闘う国労の会
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週刊『前進』(2466号2面1)(2010/11/29 )
動労千葉 検修外注化との決戦に突入
12月ダイ改阻止ストへ
職場・地域から支援・激励行動を
動労千葉は11月29日、「検修・構内業務外注化阻止! ローカル線切り捨て許すな! 動労千葉総決起集会」を開催する(午後6時から/DC会館)。そして、「12月ダイ改阻止」を掲げてストライキに立ち上がる。ここから検修全面外注化阻止決戦の第2ラウンドが始まる。職場・地域・学園の仲間とともに、全力でスト支援・激励行動に駆けつけよう。総武線など沿線でのビラまき行動に決起しよう。
(写真 昨年を上回る隊列で11・7全国労働者集会に結集し、都心をデモ行進する動労千葉)
全面外注化への突破口狙う
動労千葉は11月20日に支部代表者会議を開催し、@12・4ダイ改でのローカル線切り捨て、輸送体系の抜本的変更反対、A検修・構内業務外注化阻止、B反合理化・運転保安確立、C組織拡大の四つの課題を据え、外注化攻撃の対象となっている検修職場を拠点としたストライキを配置して闘う方針を確認した。
JR東日本は、今年4月1日実施が破産した検修全面外注化に向けて動きを加速させている。来年4月にも東日本全体で全面外注化に着手しようと水面下で準備を強めている。
またJR千葉支社はその前段として、京葉車両センターでの構内運転業務の外注化を2月にも強行しようと動いている。動労千葉の粘り強い闘いによって、10年間も手を着けることができなかった外注化の突破口を、なんとしてもここで開こうとしている。
動労千葉の「12月ダイ改阻止ストライキ」は、これに対する反撃の第1波闘争であり、年末から来春にかけた大決戦の火ぶたを切る闘いだ。
ローカル線を全面切り捨て
12月ダイ改阻止のストライキは同時に、ローカル線切り捨てに対する反撃の闘いでもある。JR東日本は、東京から70〜80`圏の直通運転の拡大、「東京メガループ」(武蔵野線、京葉線、南武線、横浜線)を増強する一方で、それ以遠のローカル線についてはバッサリと切り捨てる輸送体系の抜本的改悪を進めている。千葉支社においては、12・4ダイ改で千葉駅発のローカル列車6本を削減、千葉駅始発のローカル列車全廃に向けて大きくかじを切ろうとしている。
JR東日本は、01年〜05年の中期経営計画「ニューフロンティア21」で「競争優位性の高い分野に経営資源を集中投入する」「不採算事業については果断に撤退をしていく」と競争原理をむき出しにして、保線・電力・信号通信などの設備部門全面外注化や、ローカル線の切り捨てに全面的に踏み込んだ。現在の中期経営計画である「グループ経営ビジョン2020―挑む―」でも、「鉄道事業については東京圏と新幹線に経営資源を集中」させるとし、ローカル線については「効率化を引き続き推進」「他の輸送モードへの転換の検討も進めていく」と切り捨て方針をはっきり記している。
こうしたローカル線切り捨ては、大恐慌下での地方都市の苦境を急加速させるとともに、将来的にはローカル線を別会社や第3セクターにすることを想定した動きだ。検修業務や施設部門(保線・電力・信号通信)といった鉄道業務の丸投げ外注化と一体の、JR大合理化攻撃の一環そのものなのだ。
11・7集会の地平出発点に
動労千葉は今年、国鉄1047名闘争を巡る4・9政治和解という労働運動全体の火を消してしまうような大反動に立ち向かい、情勢の大激変に必死で食らいついて国鉄闘争全国運動を呼びかけた。
この動労千葉の訴えは、民主党・連合政権下での労働運動根絶攻撃に危機感を燃やす多くの労働者の心をとらえ、非正規職化と大失業攻撃への青年の怒りと結びついた。6・13全国大集会から、11・7労働者集会の5900人の結集を実現し、この大恐慌下の大反革命を打ち破っていく確固たる土台を打ち固めた。この攻防にかちぬいた意義は、はかりしれない大きさを持っている。
12月〜来春の検修外注化阻止闘争は、この地平を出発点に、JR貨物・3島会社(北海道・四国・九州)での大リストラ、JR東日本での業務全面外注化を始めとするJR大合理化を粉砕する一大決戦そのものだ。
今こそ、1047名解雇撤回の原則を貫き、JR体制と真っ向から闘い抜いてきた動労千葉派の真価を発揮する時だ。今春を上回る怒りの決起を、東日本のあらゆる職場から巻き起こそう。当局−JR総連カクマルの結託体制下で抑え込まれてきた青年労働者の煮えたぎる怒りのマグマを解き放って、絶対に検修全面外注化を阻止しよう。
この攻防は、JRで働く労働者だけの問題ではない。新自由主義攻撃の最先端を走ってきたJR体制を打ち倒して、菅民主党政権の進める新成長戦略の根幹を打ち砕く闘いそのものだ。
来年2月には、青年運転士に対する「ライフサイクル」(駅業務への強制配転)攻撃も狙われている。また、11春闘は、「日航の次はJR貨物」と大リストラを公言する日帝・国交省・JR資本との一大激突となる。民営化政策の破産のツケを労働者に押しつけることなど絶対に許されない。
JRで働くみなさん、とりわけJR東労組傘下の青年労働者のみなさん! 業務全面外注化、強制出向―転籍攻撃を進める会社の手先=東労組を今こそぶっ飛ばし、外注化阻止の具体的行動を職場生産点から巻き起こそう。12月ダイ改阻止のストに立ち上がる動労千葉とともに闘おう。
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週刊『前進』(2466号2面2)(2010/11/29 )
国労5・27臨大闘争弾圧裁判 完全無罪戦取へ号砲
弁護団が控訴趣意書を朗読
国労5・27臨大闘争弾圧裁判の控訴審第1回公判が、11月24日、東京高裁第10刑事部(山崎学裁判長)で開かれた。
6被告全員が出廷した公判では、弁護団が控訴趣意書を読み上げた。
弁護団は、4・9政治和解を鋭く弾劾し、本件控訴審の闘いは1047名解雇撤回をかちとる国鉄闘争全国運動の一環であると表明した。
さらに弁護団は、一審判決が暴力行為等処罰法の適用も共謀の存在も否定し、検察官が「事件の首謀者」に仕立て上げた国鉄闘争支援者の向山和光さんに無罪判決を言い渡しながら、国労組合員の6被告を有罪とし罰金刑を下したことの矛盾を徹底的に批判した。
一審判決が「暴行罪に当たる」とした各被告の行為について、暴行の事実など存在せず、一審判決は証拠に基づかない主観的な断定にすぎないことを、弁護団はつぶさに暴き出した。
また、02年5月27日の国労臨時大会での被告の闘いは、1047名闘争を圧殺するため鉄建公団訴訟原告を統制処分にかけようとした国労本部に反対して行われた正当な行為であり、労働基本権への「急迫不正の侵害」に対して「自己または他人の権利を守る」という正当防衛が成立すると弁護団は言い切った。
一審の膨大な訴訟記録を検討し、細部にわたって綿密な討議を重ねて弁護団が書き上げた控訴趣意書は、圧倒的な説得力に満ちていた。
これに対して検察官は「弁護人の控訴趣意には理由がなく、控訴は棄却されるべき」と文字通り一言しか答えられない。
弁護団はすかさず、「われわれは一審判決の事実誤認を具体的に指摘した。検察官は具体的な反論を出すべきだ。それができないなら無罪の論告を行うべきだ」と検察官に突きつけた。
続いて裁判長は、弁護団が証拠として申請していた富田益行被告団長の陳述書を証拠採用すると決定した。その内容を確認するという形をとって、弁護団が富田さんの陳述書を読み上げた。
陳述書で富田さんは、4・9政治和解を怒りを込めて弾劾し、闘争団の組合員資格剥奪(はくだつ)をたくらむ国労本部の裏切りを暴いた。そして、国鉄全国運動の先頭に被告団が立つ決意を表明した。また、一審判決により検察官のデッチあげは全面破産したと断言。被告団の闘いは1047名解雇撤回闘争と一体だと述べ、JRにおける安全崩壊の事実を具体的に指摘して、検修外注化阻止の大決戦への突入を高らかに宣言した。
弁護団が陳述書を読み終えると、傍聴席から拍手がわき起こった。裁判長が制止するが、拍手は止まらない。ついに裁判長は「私は裁判をするつもり。ここは政治運動の場ではない」と声を荒げた。富田さんの陳述書に、裁判長は徹底的に打ちのめされたのだ。
公判は、国鉄全国運動の呼びかけ人で元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんの証人採用を決定して閉廷した。次回公判は12月21日、手嶋さんの証人尋問と数人の被告への被告人質問が行われる予定だ。
(写真 6被告の完全無罪戦取、1047名解雇撤回、JR検修外注化粉砕へ、全参加者が心を一つにしてこぶしを突き上げた【11月24日 文京区民センター】)
“弾圧粉砕は解雇撤回と一体” 熱気に満ち報告集会
公判終了後、「国労5・27臨大闘争弾圧粉砕! 1047名解雇撤回! 第1回控訴審報告集会」が文京区民センターで開かれ、185人が結集した。
司会を務めた国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが、集会を「共に闘う国労の会」が主催した意義について述べ、「1047名解雇撤回と5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは一体であり、共に闘う国労の会はその一切を担いぬく」と宣言した。
「共に闘う国労の会」呼びかけ人を代表して大阪新幹線地区本部運輸分会の木村芳雄さんがあいさつし、「4・9政治和解の大反動と闘うために共に闘う国労の会を立ち上げた。控訴審は短期の決戦になるが、力を集中して全被告の無罪をかちとろう」と訴えた。
満場の拍手を浴びて被告団が登壇した。富田益行被告団長は、「今日の公判で圧巻だったのは、弁護団が正当防衛論を展開しきったことだ。来年は『国鉄改革25年』を前にした決戦の年。動労千葉とともに被告団は反合・運転保安闘争を最先頭で闘う」と宣言した。
東元さんは「和解を拒否した闘争団とともに全力で闘う」と表明。羽廣憲さんは「われわれは全労働者を代表して国家権力と闘っている。未来はわれわれの闘いにかかっている」と断言した。原田隆司さんは「私たちの闘いは新自由主義と対決し労働者が主人公の新しい社会をつくるためのもの」と訴えた。橘日出夫さんは「朝鮮半島で砲撃戦が起き、大失業と戦争の攻撃のまっただ中に突入した。いよいよ労働運動を根本からつくりかえる時が来た」と戦闘宣言を発した。
続いて弁護団が登壇した。鈴木達夫主任弁護人は、「被告団の闘いは動労千葉の闘いと並んで国鉄全国運動の中軸を形成するに足る中身と勝利を積み重ねている」と述べて、暴処法を打ち破った勝利の大きさをあらためて確認した。また、公判での裁判長の発言を批判して「政治と離れた裁判などない。完全無罪へ徹底した政治裁判として押し渡る」と言い切った。
葉山岳夫弁護団長、松田生朗弁護士、山本志都弁護士、西村正治弁護士がそれぞれ、この裁判にかけた熱い思いを込めて、全被告の無罪獲得へ闘いぬくと表明した。
動労千葉の清水匠執行委員が連帯のあいさつに立ち、「検修外注化阻止へ、動労千葉は12・4ダイ改に向かいストを構えて闘う。その中で青年を獲得し、組織を拡大する。3月春闘までの連続闘争を全力で闘う」と闘争方針を明らかにした。
ス労自主執行委員の山川博康さんは「今年の11月集会は、惨 (さんたん)たる資本主義をひっくり返して労働者の社会をつくる出発点を形成した。だからわれわれの決意もそれに見合うものでなければならない。国鉄闘争勝利のためには国労共闘が国労の権力を握ることが必要だ」と熱く檄(げき)を発した。
法大文化連盟の斎藤郁真委員長は、法大学生運動も暴処法弾圧を打ち破って前進していると報告し、「国鉄闘争と反戦闘争の路線で、闘う学生運動を復活させる」とはつらつとした闘志をほとばしらせた。
これを受け、国労の現場組合員が決意を表明した。幕張電車区分会の組合員は、JRによる安全破壊の実態を暴き、外注化に絶対反対すると宣言した。新潟駅連合分会の星野文男さんは、「4・9反革命による敗北主義を打ち破るためには、現場組合員との厳しい討論も必要だ。労働者をあくまで信頼し、獲得するという信念で闘い、共に闘う国労の会を拡大しよう。青年労働者の本格的な運動をつくり出し、JR体制を打倒しよう」と力を込めて訴えた。
集会のまとめを我孫子金町保線技術センター分会の吉野元久さんが提起し、「5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは、4・9を必ず打ち破れる力をつくってきた」と訴え、また国労バッジ事件で出された中労委命令をも使って職場からJRと対決すると決意を表明、12月2日の鉄道運輸機構訴訟と3日の渋谷反戦デモへの総決起を呼びかけた。
弾圧を居直る国労本部追及
公判に先立ち、被告の富田さんと羽廣さんを先頭に、闘う国労組合員は国労本部に赴き、抗議・要請行動を貫徹した。
富田さんらは、5・27弾圧粉砕の署名に協力するなとした02年11月の国労本部指示55号の撤回、闘争団員を「特別組合員」として組合員資格の剥奪を狙う今年7月の全国大会決定の撤回などを要求した。だが、対応した鈴木郁夫総務・財政部長と小池敏哉業務部長は「本部指示55号は前任者が出したもの」という責任逃れに終始した。富田さんらは怒りに燃えてこれを弾劾、申入書を国労本部にたたきつけた。
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週刊『前進』(2466号2面3)(2010/11/29 )
「バッジ処分は不当労働行為」
中労委の命令かちとる
闘う国労組合員9人が、国労バッジ着用を理由とするJR東日本の処分の撤回を求めて労働委員会に申し立てていた事件で、11月17日、中労委は減給、出勤停止処分などの重処分を不当労働行為とする命令を出した。
4党合意を受け入れた国労本部が1047名闘争の解体に向けて一層の裏切りを深めていた02年3月、JR東日本は「今後、バッジ着用者には厳正な処分をする」とした警告書を各職場に張り出した。以降、バッジ着用者への処分は減給、出勤停止へと格段に重くなった。だが国労執行部はこうした重処分を容認し、それまで行っていた労働委員会への申し立てもやめ、逆にバッジ着用を続ける組合員を非難した。
さらに国労東日本本部は06年11月、不当労働行為への謝罪も実損回復もないまま、国労が申し立てていたバッジ事件をすべて取り下げ、JR東日本との包括和解に調印した。こうした裏切りの行き着いた先が、今年4月9日の政治和解だ。
今や国労本部は、労働運動全体の絶滅を図る菅民主党政権の手先に転じ、闘争団の国労からの放逐さえ企てている。
バッジ処分の撤回を申し立てた9人の国労組合員は、執行部の裏切りに抗して、自らの力で労働委員会闘争を闘い、今回の中労委命令をかちとった。命令は、バッジ着用に対する重処分は、4党合意や包括和解に反対する国労内反対派を嫌悪してなされた不当労働行為だと認定した。執行部が屈服しても、現場の組合員があくまで闘えば、勝利できるのだ。
他方、この中労委命令は、訓告や厳重注意の処分は不当労働行為には当たらないとし、またベンディング職場を狙い撃ちにして発令されてきた服務規律違反処分の不当労働行為性も否定した。
命令は、「国鉄は職場規律が乱れていた」「国鉄改革の経緯からして、会社が組合バッジの着用を規制することには特別の経営上の必要性がある」と言い放っている。4・9反革命の中で、中労委は「労働者救済機関」の建前を投げ捨て、「国鉄改革完遂」の立場に立ったのだ。
国労5・27臨大闘争弾圧被告の橘日出夫さんがJR西日本によるバッジ処分の撤回を求めて闘ってきた事件でも、中労委は11月1日、同様の理屈で、橘さんがかちとった大阪府労委の勝利命令を全面的に取り消す不当きわまる命令を出した。
こうした労働委員会の反動的変質にもかかわらず、申立人の闘いは減給や出勤停止という重処分の撤回を中労委命令の中に押し込んだのだ。
4・9政治和解と徹底的に対決し、1047名解雇撤回をあくまで貫いてこそ、あらゆる反動を打ち破ることができる。
国鉄全国運動の発展こそこれを真に実現できる闘いだ。今こそ「共に闘う国労の会」をあらゆるJR職場に組織しよう。
中労委命令が出されても、JRはそれを一切履行していない。それどころか、検修外注化の強行を狙い、動労千葉や国労の現場組合員の団結を破壊するための新たな不当労働行為を重ねている。職場からこのJR資本と徹底的に対決しよう。
検修外注化阻止決戦のただ中で青年労働者を圧倒的に組織し、JR体制を打倒しよう。
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週刊『前進』(2466号2面4)(2010/11/29 )
戦争突入情勢を革命へ 力あるカンパ訴えます
「戦争か革命か」の時代
すべての同志、読者、仲間のみなさん! 闘う青年労働者・学生のみなさん! 情勢は、今ひとつ進みました。「始まった戦争」を阻止する世界の労働者階級の国際的団結を猛然とつくりだす決定的な時です。2010年の1年と11月の10日間はきわめて大きな勝利を切り開きました。これを土台にプロレタリア革命への大道を突き進もう。
そのためには、マルクス主義で武装された革命的労働者党を現代に力強く復権しなければなりません。革共同の『綱領草案』を全労働者階級の中に持ち込もう。冬期一時金カンパ決戦に圧倒的に勝利し党勢倍増をかちとろう。
新たに加わった同志、新たにわれわれを知った仲間にも、労働者階級人民と深く結びつくきわめて意識的な闘い、革命運動の土台を支える闘いとしてのカンパ決戦をともに担うことを呼びかけます。
この冬期カンパ決戦を基礎に、革共同は第一に、4・9反革命をさらにぶち破って国鉄闘争全国運動を発展させ労働組合権力を奪取し、階級的拠点をつくり出します。第二に、階級的労働運動路線のもと、朝鮮侵略戦争を阻止し沖縄闘争を爆発させ、菅民主党・連合政権を打倒します。第三に、青年・学生を先頭に闘う労働者党を建設します。今、力が必要です。
朝鮮への侵略許さない
11月23日に南北朝鮮境界のヨンピョンドで始まった戦争の本質は、アメリカ帝国主義、日本帝国主義を先頭とする強盗どもが世界支配を貫くための南北朝鮮−東アジアへの侵略戦争です。朝鮮半島をめぐる戦火は世界的大戦争の始まりであり、全世界の労働者階級に帝国主義とスターリン主義を倒す世界革命情勢の到来を告げるものです。現代自動車ウルサン工場を占拠スト中の非正規労働者が「戦争は南北間で、ヨンピョンドで行われているのではなく、このウルサンで資本と非正規労働者の間で行われている」と叫んだように、この戦争の真の侵略者は米日帝国主義と資本であり、侵略されているのは南北朝鮮の労働者であり、破壊されているのは世界の労働者の階級的団結です。
賃金奴隷制を維持するために労働者同士を殺し合わせる帝国主義を今こそ倒そう。北朝鮮支配体制に示されるスターリン主義の反革命性と破産も一層明らかです。今こそ「反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命の旗のもと、万国の労働者、団結せよ」を掲げ闘いぬこう!
団結をカンパに示そう
動労千葉と、闘う世界の労働者階級は国境を越えて団結し、国鉄闘争を柱に11月7日、日比谷野音に5900人が結集しました。危機に立つ菅政権ののど元に強烈な打倒の意志を突きつけました。動労千葉を先頭とする11月集会派の国際連帯の発展に戦争阻止の道があります。戦争とその拡大は最大の団結破壊であるとともに、労働者階級の中に階級的団結と革命の必要性・死活性を一気に呼び覚まします。排外主義・国家主義の洪水、ファシスト反革命をあらゆる場で粉砕し、「戦争を内乱へ」闘いぬこう。
力ある圧倒的で自己解放的なカンパを訴えます。11月集会の今日の発展の基礎と柱は国鉄闘争です。動労千葉の2003年イラク反戦の春闘ストこそ国際連帯の礎となったのです。JR平成採労働者を始め、階級的団結の先頭で青年労働者と学生は人生をかけてともに闘おう。
労働者として、人間としての誇りは、闘いと団結の中で守られ甦(よみがえ)ります。金に悩まされ、支配され、殺される社会そのものを転覆しよう。労働者階級が生きぬき、勝ち抜くため、あらゆる弾圧や分断を粉砕して、資本家階級のもつ社会的生産手段のすべてを団結した労働者のもとに奪い返そう。
プロレタリアートの解放はわれわれ労働者階級自身の事業です。開始した闘いを大胆に、粘り強く、不屈の団結で貫きましょう!
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週刊『前進』(2466号3面1)(2010/11/29 )
和解拒否した国労原告団の冬季物資販売にご協力を
「共に闘う国労の会」がアピール
和解を拒否して闘い抜く国労原告団の2010年冬季物資販売が始まった。「共に闘う国労の会」のアピールを紹介します。全力で原告団の生活と闘いを支えよう。(編集局)
みなさまの日頃からのご奮闘に敬意を表します。
さる6月13日、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)が呼びかけ、「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回」を掲げた新たな全国運動がスタートしました。この国鉄闘争全国運動は、4月9日に強行された国鉄1047名解雇撤回闘争の「政治和解」に抗し、国鉄闘争を軸にした労働運動の再生をめざすものです。今回の「和解」は、動労千葉を排除した上に、国労つぶしを目的とした国家的不当労働行為への謝罪も解雇撤回もありません。それだけでなく、「すべての訴訟を取り下げること」「不当労働行為と雇用の存在を二度と争わないこと」「雇用については保証できないこと」の3条件を労働組合に機関決定させるという、国鉄闘争の徹底した解体を目的としたものであり、絶対に認められません。
国労本部がこの「和解」を受け入れたことは、国鉄分割・民営化を正当なものとして認め、23年間の闘いを自ら否定するものです。私たちは新たにスタートした全国運動のもと、「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を共に闘う国労の会」を結成し、国労の中から闘いを開始しました。和解を拒否して闘う羽廣憲さん(小倉闘争団)、小玉忠憲さん(秋田闘争団)、成田昭雄さん(旭川闘争団)、石崎義徳さん(鳥栖闘争団)の4名は、この闘いの先頭に立ち、裁判闘争を継続しています。「不当労働行為を行った政府、JR資本を絶対に許さず、どこまでも闘い抜く」(羽廣さん)、「『解雇撤回』を貫き、青年の未来のためにも闘う」(成田さん)。和解を拒否して闘う4名の原告団は、「解雇撤回」を貫き、人生をかけ、労働者の未来のために闘っています。
国鉄分割・民営化反対闘争はこれからが正念場です。「政治和解」以降、JRは鉄道のあらゆる業務を外注化する施策を推し進めようとしています。菅政権は、教育や医療をはじめ、公共サービス部門のすべてを民営化し、数百万人の公務員労働者を解雇して、非正規雇用に突き落とそうとしています。これと一体で釣魚台(尖閣諸島)問題では、洪水のように排外主義があおられ、それが改憲・戦争、安保と沖縄基地の強化への衝動となって噴き出そうとしています。
国鉄1047名解雇撤回闘争は、こうした大失業や戦争への動きに対し、労働者の団結軸となって闘われてきた偉大な闘いです。私たちは「国鉄闘争の火を消すな」という一念で1047名解雇撤回闘争の勝利に向けて闘います。
新たな闘いのスタートにあわせて、この度「国鉄1047名解雇撤回・原職復帰」を掲げて取り組んできた国労小倉闘争団NIPPO物販を、「政治和解」を拒否して闘う国労原告団物販へと発展させて闘うこととなりました。みなさまの変わらぬご支援とご協力をよろしくお願い致します。和解を拒否して闘う4名の国労原告団の生活と闘いを支える「2010年冬季物資販売」へのご協力をよろしくお願い致します。
2010年11月
国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を共に闘う国労の会
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◇販売品目◇ (円) 1 がんこもんラーメン
とんこつ 1000
2 がんこもんラーメン
ミックス 1000
3 さぬきうどん 1200
4 からしめんたい210g 2200
5 金笛だしの素 1100
6 よもぎせっけん 1050
7 国産たまねぎスープ 600
8 海鮮スープ 600
9 コーンポタージュ 800
10 ジャガイモチーズ
ポタージュ 800
11 日高昆布 600
12 漁師のふりかけ 600
13 タコめしのもと 550
14 鯛めしのもと 550
15 鶏めしのもと 550
16 もろみ 500
17 野菜カレー(辛口) 1100
18 ほし柿ようかん 550
19 ゆずようかん 550
20 うの花クッキー 500
21 おからかりんとう 800
22 有機無農薬コーヒー(粉) 750
23 われおかきミックス 500
24 荒さきいか 520
25 こんがり焼あなご 520
26 北海焼足 520
27 まるごと焼さより 520
28 からしたかな 500
29 干し芋 天日干し 550
申込先/国労原告団互助会
東京都品川区大井1−34−5河野ビル3階なんぶユニオン気付
TEL 03−3329−8815 FAX 03−3329−8821
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週刊『前進』(2466号3面2)(2010/11/29 )
処分撤回! 全学総決起へ
法大闘争の革命的地平共有し11年決戦の勝利へ進撃しよう
マルクス主義学生同盟中核派法政大学支部
全世界で陸続と始まっている労働者階級の闘いと、この社会を根底から揺り動かす学生のエネルギッシュな闘いの爆発! 世界で巻き起こるストライキ、デモの嵐! 全世界に共通していることは、闘いの先頭には常に学生の存在があるということです。2010年、法大学生運動はこれまでの階級闘争、学生運動の常識を覆すほどのかつてない勝利の地平を切り開いてきました。法大闘争は、世界でわき起こる学生の闘いの一部ではなく、世界の学生運動と日本階級闘争の中心に歴然と存在しています。この中でマルクス主義学生同盟中核派法大支部は、118人の逮捕と33人の起訴をはねのけて、学生運動のみならず、階級闘争全体を牽引(けんいん)するトップランナーとして闘い抜くまでに到達しました。法大支部が切り開いてきた地平を共有し、この闘いを11〜12月にさらに前進させ、2011年決戦に向かって爆発させていこう。
(写真 APEC粉砕闘争に大隊列で登場した全国の学生【11月14日 横浜市】)
1年生先頭に支部が大躍進
法大支部が切り開いた地平の第一に特筆すべき最大最高の点は、06年3月14日から始まった118人の逮捕、33人の起訴をはねのけ、満を持して法大支部の一挙的な党勢拡大をかちとった点である。その中心には1年生が屹立(きつりつ)している!
大恐慌の深化とともに、大学資本としての生き残りをかけて教育をトコトン金もうけの手段としてきた法大資本との血みどろの闘いの中からマルクス主義を復権し、強靱(きょうじん)な学生共産主義者をキャンパス内に打ち立てたのだ。
06年3月14日の逮捕から始まった118人の逮捕と処分の狙いは、法大支部の根絶と、全国学生運動を法大から解体することにあった。
しかし、1年生の渾身(こんしん)の決起によって、大恐慌下での学生運動爆発の号砲を法大キャンパスから全国・全世界にとどろかせたのだ! 法大当局と国家権力に大破産をたたきつけたのだ。1年生とともに学祭規制反対を闘い抜いた洞口朋子さん(経済学部2年)への無期停学処分も、逆に法大当局の墓穴となった。
そればかりではない。暴処法弾圧に恐れおののき、「闘っても勝てない」と法大闘争の現場から逃亡するばかりか、全学連と文化連盟の闘いに敵対し学生にあきらめや絶望をふりまいてきた勢力に最後的に断を下すものとなった。
どんなに敵の攻撃が激しくても、現場から逃げず、常に法大生の力に依拠して闘いを進めれば、必ず勝利の展望を切り開き、組織を拡大することができる。このことを法大闘争は示した。それは300万学生と6千万労働者階級に勇気と希望を与えている。法大闘争の勝敗は階級闘争全体に影響を与える位置にあり、法大支部はその中心に力強く存在している。
続々と不屈のリーダー輩出
第二点目は、資本と国家権力、闘わない学生御用団体との激しい闘いの中から、法大闘争と全国学生運動、そして日本階級闘争を牽引する強固なリーダーを生み出してきた点である。
「おれたちの敵は一つだ! 金もうけのために労働者の首を切り、社会のインフラを破壊し、大学までも金もうけの場に変えた資本家たちだ。APECに集まってくるやつらの思惑通りになるわけにはいかない。おれたちがいるってことをあいつらに示してやろう」――これは11・7集会での文化連盟・斎藤郁真委員長の発言である。法大闘争は、最も激しく新自由主義と闘ってきているからこそ、敵は誰であるかを常に明確にし、法大闘争と学生の未来を労働者との団結にかけきる不屈のリーダーを生み出してきた。それは、弾圧から拠点を守り抜いた地平から、反転攻勢に打って出たことを示している。
資本からの攻撃が最も激しい攻防点にいるからこそ、法大キャンパスの中から全国学生運動と日本階級闘争をも牽引するリーダーを生みだしてきたのだ。
指導部を生み出していく力は、組織建設闘争の中でかちとられていくものである。組織拡大にまい進する中で、新たな同志と新たな指導部を生み出すことができたのである。
法大を反戦政治闘争の砦に
第三点目は、資本・国家権力の攻撃が最も激しい法大キャンパスを「反戦政治闘争の砦(とりで)」に転じてきたことである。
今年、5・15沖縄闘争―国鉄全国運動6・13大集会―8・6ヒロシマ闘争―9月全学連大会―11・7労働者集会―11・13〜14APEC粉砕闘争といった反戦政治闘争の最先頭には常に法大生の姿があり、この全過程で法大支部を拡大してきた。
国鉄闘争の4・9政治和解情勢下で、既成左翼勢力が反戦政治闘争から姿を消していく中、資本・当局への怒りを反戦政治闘争で爆発させてきた。国家権力・法大資本と真っ向から闘い抜いてきた法大闘争だからこそ、階級闘争に絶望を与える4・9政治和解をけっして許さず、とりわけ辺野古新基地建設を巡るグアム移転論や「東アジアの非核化」など反戦反核闘争の原則をねじ曲げる運動に対して、ラジカルな反戦政治闘争を法大生が先頭で担い抜き、反撃をたたきつけた。
そして反戦政治闘争の中で、資本・国家権力と対決し、仲間との共同性を回復し、階級性をよみがえらせ、学生の爆発的なエネルギーを社会全体に解き放ってきた。だからこそ政治決戦を闘えば闘うほど、法大生のマル学同への結集が内なる欲求として生み出されてきているのだ。
それは、マル学同法大支部の存在と闘いが3万法大生の怒りとエネルギーを結集させる普遍的なものになってきたことを示している。
また、組織建設闘争とは、政治決戦の中でかちとられていくものであり、政治決戦とは組織建設闘争で集約・総括されなければならないことをつかみ取ってきた。
この闘いは、法大市ケ谷キャンパスが震源地となり、首都圏の大学にも波及し、11・7集会の地平の上に首都圏から続々とマル学同へ結集がかちとられている! この事実に国家権力は恐れおののくがいい。
田母神デモに怒りたぎらせ
第四点目は、ファシスト田母神勢力に対して法大生の怒りとエネルギーを燃えたぎらせ、国際連帯を発展・深化させたことである。
領土問題を通して、資本に対する怒りを国家主義・排外主義に流し込み、青年・学生を戦争に動員しようとする田母神らに法大生は激しい怒りを燃えたぎらせた。この怒りが「11・6田母神デモには絶対負けない」と11月集会組織化への原動力となった。資本・国家権力・当局と真正面から闘い、自己解放的に行われている法大包囲デモに慣れ親しんでいる法大生だからこそ、とりわけ戦争賛美の日の丸デモに対して激しい怒りをたたきつけた。
反戦政治闘争の意義はいよいよ高まってきている。韓国軍と北朝鮮軍との激突をも契機に、米日帝国主義が北朝鮮侵略戦争を発動しようとしているからだ。帝国主義の侵略戦争に対して、11月集会派だけが、国境を越えた労働者の団結で戦争を止めることができるという回答をさし示した。だからこそ、戦争を止め、国際連帯を推し進める最大の力は法大キャンパスから11・7集会に参加することにあることをつかみとってきた。そして「労働者に国境はない、と言い切れるわれわれの勢力を職場・キャンパスで強化・拡大することが求められている」という11・14APEC粉砕闘争での斎藤文連委員長の発言通り、領土問題や反戦を巡ってストレートにキャンパスで訴え、学友と議論するという実践にトコトンこだわって闘い抜いてきた。それは、国際交流や国際協力など「国際」ということを学生集めの売り文句にしている法大当局のペテンを暴き、破産を強制するものにもなっていった。
キャンパスにこだわり抜いて闘ってきたからこそ今年、アメリカ・ブラジル訪問、ドイツの労働者・学生の来日、韓国G20粉砕闘争参加など、実体をもって国際連帯が大きく深化・発展してきたのである。
胸躍る激動の時代が来た!
第五点目に、法大闘争の全学的爆発の環は処分撤回闘争にあるということだ。
法大生は学友を守り抜く処分撤回闘争の中で団結を回復し、力を発揮してきた。最大の焦点は、倉岡雅美さんの追加処分を絶対に阻止することである。倉岡さんに対しては09年、処分撤回集会を開催したことを理由に停学3カ月の不当処分がなされてから、処分が切れるたびに追加処分が強行されてきた。法大当局は、来年3月末日で停学1年の処分が終了する倉岡さんが、決起を開始した1年生と合流することに戦々恐々としている。そのために法大当局は「処分理由」をつくり上げることに躍起になっている。先週から、休み時間内のマイク・アピールに対して「学生の授業準備妨害」なる看板を差し出してきている。この看板は、倉岡さんだけに向けられたものではない。就職内定率57%、首切り、非正規職化、戦争動員……など、いつ反乱が起きてもおかしくない現状に対してさえ「学生は黙って従え」と、全学生に向けられた看板だ。
学生の未来をトコトン奪ってきた法大当局に、「授業準備」を語る資格も「学生」を語る正当性も1ミリもない。こんなやり方は、ぶっ飛ばさなければならないし、学生がひとたび怒りをストレートに表せばぶっ飛ばすことは可能なのだ!
求められていることは、動労千葉の外注化阻止の闘いや、動労水戸の職場復帰のように、「闘って勝つこと」「闘って勝てること」を示していくことである。11〜12月が決戦だ。処分を絶対に阻止できると確信した時、必ず全学的決起と反乱をまき起こすことはできる! 処分を阻止し、2011年に向けて学内権力=文化連盟の樹立を推し進めていこう!
来年の日本階級闘争の爆発の環は、国鉄×沖縄×三里塚×法大の中にある。この力で菅政権を打倒していこう! 市ケ谷キャンパスから「処分撤回! 基地撤去! 菅政権打倒!」ののろしを力強くあげていこう!
最後に、マル学同法大支部は3万法大生と300万学生に対して満身の思いで呼びかけます。大恐慌が深化している今の時代は、絶望の時代ではありません。現状を追認し、「しょうがない」「仕方がない」の言葉とともに我慢させられ、あきらめさせられることでもありません。
逆に今の時代は、たった一人のキャンパスからの決起が、数千人、数万人の学生・労働者に影響を与え、未来を切り開く主人公として時代の最前線に躍り出ることができる胸躍る時代です。仲間と団結する喜び、国家権力・資本にストレートに立ち向かう新鮮さと壮大さ。世界がダイナミックかつ劇的に動いているこの時代を、マル学同法大支部の一員としてともに生き、ともに闘い抜いていくことを熱烈に呼びかけます。
(写真 「授業準備妨害」の看板を掲げて処分デッチあげを狙う法大当局を徹底弾劾【11月23日 法政大】)
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週刊『前進』(2466号3面3)(2010/11/29 )
2010年 11月17日〜23日
沖縄の陸自倍増4千人に/北朝鮮と韓国が砲撃戦
●仙谷「自衛隊は暴力装置」 仙谷官房長官は参院予算委員会で、公務員の政治的中立についての答弁の中で「暴力装置でもある自衛隊、ある種の軍事組織だから特段の政治的な中立性が確保されなければならない」と発言した。その後、撤回した。(18日)
●NATO首脳会議 ポルトガルのリスボンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議はアフガニスタンでNATO中心の部隊が担う治安維持の権限に関して、来年前半にアフガン側へ委譲を始め、2014年末までに終了するとの宣言を採択した。アフガンへの「長期的な関与」も確認し、NATO部隊の具体的な撤退スケジュールは打ち出さなかった。(20日)
●北朝鮮がウラン濃縮施設 訪朝したヘッカー米スタンフォード大教授が、北朝鮮の寧辺の核関連施設でウラン濃縮の新施設を訪れたことを明らかにした。北朝鮮は昨年9月にウラン濃縮試験が成功し、最終段階にあると表明していた。(20日)
●沖縄の陸自倍増4千人に 防衛省が年末の新「防衛計画の大綱」に明記する陸上自衛隊の定員を15万7千人程度とする方向で財務省と再調整していることが分かった。現行の15万5千人より2千人多く、増加分は中国の軍備増強に対抗し、南西諸島に配備する計画。同諸島での陸自部隊は現在、沖縄本島の約2千人で、倍増の4千人となる。複数の防衛省・自衛隊関係者が明らかにした。(21日)
●柳田法相を更迭 「法相は『個別の事案については答えを差し控える』『法と証拠に基づいて適切にやっている』のフレーズを二つ覚えておけばいい」などと発言し、「国会軽視」と批判を受けていた柳田法相が発言の責任を取って菅首相に辞表を提出、受理された。法相の職務は当面、仙谷官房長官が兼務する。(22日)
●オバマ再選ふさわしくない49% 米キニピアック大(コネティカット州)が12年の米大統領選に関する世論調査結果を発表した。回答者の49%がオバマ再選は「ふさわしくない」とし、「ふさわしい」とした43%を6ポイント上回った。(22日)
●「辺野古」履行を強調 米国務省のクローリー次官補は記者会見で、28日投開票の沖縄県知事選の結果が米軍普天間飛行場問題に与える影響について「日本政府とは今年、普天間問題を前進させるために取り組んできた。日本政府は(米政府に対し)沖縄のリーダーに在沖米軍の重要性を理解させると約束している。それがわれわれの間でなされた会話だ。計画の実行に向け日本政府と協力し続ける」と述べ、結果にかかわらず日米が合意した名護市辺野古移設を履行する考えを強調した。(22日)
●北朝鮮と韓国が砲撃戦 北朝鮮南西部の黄海南道に駐屯する北朝鮮軍が、韓国の大延坪島(テヨンピョンド)やその周辺海域を断続的に砲撃した。百数十発の砲弾が撃ち込まれ、韓国側に死者4人、多数の重軽傷者が出た。韓国軍も応戦措置として対岸の北朝鮮軍陣地に砲撃80発を加えた。(23日)
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週刊『前進』(2466号4面1)(2010/11/29 )
マル青労同1000人建設で闘う労働運動の再生へ
全国の青年労働者の11・7報告
資本・当局・ダラ幹と大激突勝利の展望は国鉄全国運動
(写真 デモの解散地点では呼びかけ3労組と韓国・アメリカ・ドイツからの参加者がデモ隊の到着を待って、熱く交歓した【常盤橋公園】)
11・7全国労働者総決起集会は、昨年より圧倒的に多くの青年労働者と学生が結集し、大きな勝利をかちとった。国鉄1047名闘争解体・労働組合破壊の大攻撃に対して「解雇撤回」の原則を貫く国鉄闘争全国運動は、まさに青年労働者にこそ「そうありたい」という大きな共感を広げている。そして田母神前空幕長を始めとする右翼ファシスト勢力を圧倒して、国境を越えた労働者の国際的団結を登場させた11・7集会は、青年労働者に生きる展望を唯一指し示している。「労働者こそが社会を変革する力を持っている」というマルクス主義の思想を貫き、職場生産点で資本、当局、堕落した労組幹部と激突して闘う青年労働者を先頭に、マル青労同1000人建設に突き進もう。以下、11・7組織化の先頭に立った青年労働者の報告を掲載します。(編集局)
青年が団結して4・9和解擁護の幹部と対決 関西自治体労働者 及川麻衣
11・7集会に向かって、階級的団結の組織化、地区党建設、青年労働者の獲得へ闘ってきました。昨年から1年間、365日、闘って闘って闘って、走り続けてきたという実感でいっぱいです。
国鉄1047名闘争の4・9政治和解という労働運動史を一変する大反革命を打ち破る6・13国鉄闘争全国運動の立ち上げ、前進という中でかちとられた11月集会です。私たちの現場も全国の同志と同じように、4・9VS6・13という状況そのものでした。その激闘を仲間との団結の力で勝ち抜いて11・7集会へ決起しました。
連合の中でもとりわけ自治労本部は、民営化と9割非正規化の最悪の先兵としてその姿がむき出しになってきています。
自治労傘下の単組に所属している私たちは、6・13国鉄大集会への過程で自分たちの飛躍をかけて闘いを始めました。組合幹部が漠然と「国鉄解雇撤回闘争が重要」と言うことに対して、私たちは「和解を拒否し解雇撤回まで闘う道を選んだ動労千葉と4人の国労闘争団員とともに闘おう」「この決定的な時に国鉄解雇撤回闘争を取り組まなくなった組合幹部には納得できない」と訴えました。
組合幹部たちは「当該の主張が一番。外部の人間が方針を押しつけるべきではない」などと言って4・9和解を擁護し、激しく敵対してきました。体制内派は現場の闘いに対してもいつもこの論理で怒りをおさえつけてきます。
また、これまで一緒に闘ってきた仲間とも激論を交わしました。「今、目の前で激しい組合つぶしと民営化攻撃が襲いかかっている時に『国家的不当労働行為はなかった』と認めて、どうして自分たち地方公務員への不当労働行為と闘えるだろうか? 国鉄解雇撤回闘争は、自分たちの未来がかかった闘いなんだ」と。
書記賃金カット撤回
完全に国鉄闘争を裏切った組合幹部は、逆に団結を深めた私たちに対して、決定的な分断攻撃をかけてきました。8・6ヒロシマ大行動参加直後にかけられた、組合書記の私に対する賃金カット攻撃です。組合として集会に参加した私に対し、集会後日に委員長が突如として「年休申請を出せ。出さないなら賃金カットするぞ」と言い、拒否するや賃金不払いを強行してきたのです。私は本当に驚き、悔しさと怒りでいっぱいになりました。とても許すことなどできません!
私たちは「8・6に参加した仲間たちに分断を持ち込むな。年休申請はあくまで出さない」と絶対反対で闘いました。
闘う仲間同士で徹底議論もしました。「これは書記の労働条件だけの問題でも、個人的問題でもない。本質は11月集会派つぶし、団結破壊の攻撃だ。こんな不当なことをする組合が当局に対して団結して闘えるだろうか? これは組合が変質させられようとしている問題だ」とはっきりさせました。全国で起きている4・9反革命が、こういう形で私たちの目の前でも起きたのです。労働運動の根本問題であり組合全体の団結にかかわることだととらえた時、団結して反撃することができました。
この路線的団結で組合執行部と何時間も激論・激突をやり抜きました。委員長は言を左右にし開き直り続けましたが、書記長はいたたまれず「書記への賃金不払いは組合としてはやってはならないこと」とついに謝罪したのです。団結の力で賃金カットも賃金不払いも粉砕することができたのです! 団結すれば勝てる、団結が解放のエネルギーになるというものすごい自信と確信を持ちました。
私たちの団結の拡大に比して、組合執行部は、これまで組合として11月労働者集会に賛同してきたのに、手のひらを返したように「自治労が呼びかけていない集会には、賛同も参加も凍結する」と一方的な決定と裏切りを行いました。ますます分岐ははっきりしていきました。
さらに次の挑戦に打って出ました。マル青労同の仲間とともに10・15関西労働者総決起集会を青年労働者からも呼びかけることに挑戦しました。あらゆる労組の青年部に足を運び、郵送をして呼びかけました。そしたら反応が返ってくる! 真剣に聞いてくれる青年部長、何十もの返信です。街頭宣伝での青年労働者との合流。連合支配はガタガタ。今こそ青年労働者の獲得のチャンスだということもはっきりわかりました。
非正規化推進の本部
自治労徳島大会での徳永委員長の「正規の賃金を非正規に回す」という発言の直後から、私たちの職場にもとんでもない非正規化攻撃が起きています。市当局は公然と「任期付職員制度を導入する。この数年で保育園を民営化する」と言い始めました。国鉄闘争を投げ捨てては、現業職場の民営化・非正規化攻撃とは闘えません。
自治労本部が推進している「任期付職員制度」は非正規の待遇改善だろうか? いや、まったく違います。3年や5年という任期がついて、解雇ありきなのです。2012年人勧廃止と一体となって、自治体労働者の終身雇用制を解体し、9割非正規化に向かうとんでもない攻撃です。このことをビラなどでとことん暴きながら現場の怒りを組織していきました。
重要なことは、どんなに大変な攻撃がかけられても、地区党でとことん議論し、攻撃の本質を見きわめ、路線をはっきりさせて闘うことです。そして闘う仲間を信頼して粘り強い議論を重ねることです。
職場細胞とフラクが一致して団結した行動に移せた時、労働運動内部に化学変化が起きて、攻撃を跳ね返し、組合権力も展望できることを本当に実感しました。
体制内労組指導部を打倒し、国鉄全国運動に結集しよう! 2千万青年労働者の組織化こそ、労働組合を革命的につくり変える道です! 2011年決戦へ断固闘いましょう!
(写真 5900人が参加した11・7全国労働者総決起集会を終えて、ただちに銀座デモへ。デモも青年労働者が牽引した【11月7日 内幸町】)
青年教育労働者のあふれる怒りと結びついて 神奈川 山岸大輔
“やればできる”実感
「やればできるんですね。あの竹中工務店なんかもやっつけられる!」――これは、11・7労働者総決起集会で全日建運輸連帯労組関西生コン支部の高英男副委員長の報告を聞いた神奈川のある青年教育労働者の第一の感想です。
またある分会では集会の翌朝、さっそく職場の朝の打ち合わせで、集会に初めて参加した青年労働者が「本当に刺激的な集会でした。アメリカの教育労働者のお話はとても興味深かった」「ものすごい迫力の集会でした。参加できてよかった」などと職場のみんなに元気に報告し、次の日からの闘いと団結の力にしています。体制内指導部が労働者の力を奪うためにかける動員とはまったく違うものをみんな感じています。
11・7集会は、青年労働者に絶望やあきらめではなく、労働者の団結した力のすごさと、やればできるという確信を巨大な規模で生み出した点において何よりも大勝利だったと感じています。世界大恐慌のただ中で、労働者が自分たちの力と労働組合の無限の可能性に展望を持ったこと自身が、11・7労働者集会が「大恐慌を革命へ」の現場だったことを実感させてくれます。
11・7に向けて闘い抜く中で重要だったことは、青年労働者の中に間違いなく怒りが広がっている事実をつかんだことです。昨年度1年間で、自ら命を絶った教育労働者は144人にのぼります。200人の自殺者を出した国鉄分割・民営化の過程を超えるものです。
実際、非正規職の多用の中で、とりわけ青年教育労働者が数多くの校務分掌を担わされ、部活動や数々の研修や研究授業で食事もままならない毎日を過ごしています。その上、公務員バッシングや公教育への攻撃の重圧の中で、毎日フラフラになりながら働いています。また職場に分断を持ち込む人事評価・査定給が教育委員会や管理職による職場支配の道具となり、青年労働者の団結と主体性を日々奪っています。
しかし、すべての青年労働者の中に怒りはある! 神奈川県内のA職場ではこれまで「自由主義史観」をめぐって論争をしてきた組合未加入の青年労働者に、非正規職の非人間性を弾劾し、労働者が団結することの素晴らしさを訴え続けました。青年労働者はついに「派遣法撤廃!」のメッセージをつけて「組合は必要だと思います」と言って集会に賛同を寄せてくれました。彼も非正規職です。
田母神前空幕長らファシストが跋扈(ばっこ)していますが、底の浅いものです。やつらを真正面から見据え、暴露・断罪し、労働者の立場に立って青年労働者に呼びかければ、彼らは絶対に応えてくれます。現場に寄り添って彼らの怒りを共有したことが核心でした。11・7集会が掲げた「派遣法粉砕・非正規職撤廃」は、すべての青年労働者を獲得できるスローガンです。
戦争への危機感共有
また11・7集会が戦争への怒りと反戦闘争への決起を確認する場となりました。田母神らファシストが戦争を扇動する中で、社会の行き詰まりという閉塞(へいそく)感が教え子たちを「日の丸」を掲げたデモに駆り立て、また小学校現場でも教室で「中国をやっつけろ」という子どもたちまで出始めています。大失業の中で戦争が職場と教室にまで押し寄せているのです。
本来、日教組本部が行動方針を提起すべき時です。しかし「教え子を再び戦場に送るな」を掲げているはずの日教組本部は無方針であるどころか、今秋の方針は「教育祭」や「青年教育実践交流会(TOMO−KEN)」などと称し、大恐慌や戦争、大失業の現実と無縁の祈りと教育実践主義に労働者を導こうとするものです。
しかし11・7労働者集会が「労働者に国境はない」と訴え、反戦闘争としても闘われたことは決定的でした。実際、戦争への危機感をみんなで共有したことが励みになったし、集会場で「職場で尖閣問題を訴えます」と話す青年労働者もいました。やはり自らが闘うことをとおしてそれが励みにも誇りにもなり、職場で自信を持って登場する力にもなります。
反戦闘争は何よりも教育労働者を元気にしています。「日の丸・君が代」不起立闘争の真価もいよいよ発揮される時です。それを放棄し、弾圧する日教組本部はとんでもない団結破壊者です。
職場での日常的闘い
国鉄闘争の4・9政治和解=反革命という重大情勢の中で求められた飛躍が決定的でした。今までの労働運動を批判していて済む問題ではなく、私たちが今、職場で何をなすのかが問われました。
学校現業の非正規職化を教育破壊として暴露し、警鐘を乱打し、職場や組合の中でものすごい共感と支持、そして団結をつくり出して11・7集会に結集した労働者もいます。青年労働者とともに職場に「動労千葉を支援する会」をつくり、分会の再生のために日夜ともに苦闘しながら、その青年を先頭に11・7集会に結集した労働者もいます。学校の非正規職化攻撃の切っ先となっているALT(英語補助教員)を「直接雇用に!」という方針を明確にし、全組合員に提起し、また当該との団結も広がりました。
私たちが職場で団結をつくり出すために日常的に何をやるのか、その明確さの度合いに応じて青年労働者が結集してくることを確実につかんだと思います。
また組合のOBを講師に招いて青年労働者とともに自らの組合の歴史を学ぶ「青年職場交流会」も始めました。その中で講師の「私たちが言っていることの半分は、私たちが背負ってきたことを言っている。闘いの歴史は、今の組合をよみがえらせるために役立つはず」という提起はとても印象深いものでした。同時に、4・9反革命に対して国鉄全国運動で勝負する意味が深まりました。日本の労働者階級が持つ戦闘性、闘いの歴史はどこにでもあり、私たち自身の組合にもあった。その労働者の戦闘性と闘う労働運動の歴史を継承しようとしている者こそ、11月集会派の私たちなんだという自信を参加者に生み出すことができました。
国鉄闘争全国運動こそ労働運動を再生する決定的武器です。私たちはまだまだそれを使いきれたとは言いきれませんが、それを使いきった時の可能性に本当にワクワクしています。
動労千葉や関西地区生コン支部の実践を先頭に闘いぬかれている国鉄全国運動は労働者を一つにしていく闘いです。「職場闘争、物販、支援する会」という方針もきわめて鮮明です。11月集会を闘いぬき、ただちにまた組織、組織、組織の闘いに打って出ます。
(写真 11・7労働者集会で全国各地の労働者が登壇し決意表明)
非正規雇い止めに反撃解雇撤回をかちとった 東京 医療労働者 大竹健太
正規・非正規が団結し
昨年の11月集会から1年、病院資本と徹底して闘ってきました。この1年、病院資本は国鉄1047名解雇撤回闘争に対する4・9政治和解攻撃と一体のものとして、労働組合破壊と正規職の非正規化、非正規職の夜勤手当ゼロ攻撃、そして総額人件費削減攻撃のもとでの非正規職の仲間たちの肩をたたき、徹底的に人員削減を行うなど、それはまさに非正規職をめぐる攻防でした。
そして資本は9月に非正規職の仲間に対する雇い止め解雇という攻撃を行いました。これこそ、いたるところにいる若い労働者が直面している問題です。これに対して青年部は同じ青年の仲間にかけられた攻撃を許さずに、「解雇撤回闘争で闘おう」と闘争を始めました。
この雇い止めはまさに4・9と完全に一体であり、ゆえに問われていることは日常不断の闘いをつくれていたのかということでした。この1年間の日々闘いの中で、病院資本がこれから何を行おうとしているのか、労働者はどう闘えばいいのかということを毎日のようにビラを配り、職場集会を行い、組合員と議論をしてきた上に闘争があるということです。
その中で今回の雇い止めはどういうことなのかを突き出し、「こんなことを許してはいけない」と闘争を開始したら、病院の中の職種の違いを越え、まさに正規・非正規を越えて労働者が怒りを爆発させ、署名行動に決起し、解雇撤回をかちとりました。
つまり青年労働者を先頭に労働者が団結して立ち上がれば勝てるのです。あらゆる職場に闘う青年部をよみがえらせることが必要なのです。
「新成長戦略」と闘う
しかし、いま一つはっきりさせなければならないのは医療・福祉の置かれている状況です。
4・9政治和解攻撃と一体のものとして菅民主党政権が掲げた「新成長戦略」は、医療・福祉分野を市場に開放し、本来“けがや病気を治すためにある医療”を“もうけの対象にし、資本が暴利をむさぼるための医療”に変えると宣言しています。そしてこれからあらゆる病院で全面的に業務の外注化が始まり、徹底した労働者の非正規化が始まります。闘わなければ、ほとんど絶望的な状況にあります。
しかし、それゆえに11・7集会と国鉄闘争全国運動が決定的な展望だということです。医療・福祉労働者は国鉄闘争全国運動を軸に、日々職場で経営と徹底的に非和解で闘う中に、今の職場における閉塞(へいそく)した状況を打ち破り、本当に職場の安全と労働者の生活を守る唯一の展望があります。
それぞれの地域においても一つの拠点職場を地区の総力を持ってつくり出すことです。それぞれの職場も一人では勝てない。しかし一人から始まる。同じように、地域においても一つの拠点では勝てない。しかし一つの拠点職場をつくり上げる中に、地域に闘う労働組合をよみがえらせる道があるのです。
はっきりしていることは、2012年に向かってまさに「総労働対総資本」という状況に医療・福祉を始めとしてあらゆる職場が入っているということです。4・9政治和解攻撃という総資本としての攻撃に対して、6・13集会から始まった国鉄闘争全国運動に結集し労働者の側が総労働として団結し、ブルジョアジーと非和解で闘い抜きブルジョアジーを打倒する以外、労働者の未来はないという情勢に突入したのです。
この情勢下ですべてを決するのは1000人のマル青労同の建設です。今日の青年労働者は新自由主義の徹底的な競争と分断攻撃によって生きられない状況にたたき込まれ、明日の展望さえも持てません。しかし私たち青年労働者は、この競争や分断をうち破り、国際的な労働者の団結した力に圧倒的な展望を自らの手でつかみ取れる存在です。
国鉄闘争全国運動と11・7集会は、私たちの展望と進むべき道を全世界の青年労働者に向けて指し示しました。自分たちの職場での闘いは、どこの職場のどんな小さな闘いでも、医療・福祉産別、ひいては労働者階級全体の未来を担った闘いだということです。
すべての労働者・労働組合が国鉄全国運動に結集し、まさに総労働として団結して闘い、4・9政治和解攻撃に対して1047名解雇撤回闘争を貫き勝利させる中にのみ、青年労働者の未来があるということです。
すべての青年労働者は、国鉄闘争全国運動の大爆発をかちとり、闘う労働組合をよみがえらせるために、マル青労同へ結集し、未来を自分の手で切り開こう。
“青年部運動の復権を” 職場に「支援する会」 宮城 間宮悟志
11月集会に向けた仙台市役所で働く仲間の闘いを報告します。
宮城では10月、二つの集会を打ち抜き、11月集会へのうねりをつくり出しました。10月7日の宮城労働者集会では、仙台市役所で働く青年労働者4人が登壇。国労秋田闘争団の小玉忠憲さん、動労千葉争議団の中村仁さんを迎え、「仙台市役所・動労千葉を支援する会」結成を高らかに宣言しました。この決起は国鉄全国運動を職場で拡大していく展望を切り開き、宮城の労働者を鼓舞しました。これを生み出したのは、10月24日のみやぎ青年労働者集会の呼びかけ人になることへの決断です。「国鉄全国運動で闘う青年部運動をよみがえらせよう!」――これを鮮明にして登場することを通して、国鉄闘争を軸に青年の先頭に立って闘うことを宣言し、地区党の仲間の闘いを牽引(けんいん)しました。
そして11・7全国労働者総決起集会では、「仙台市役所・動労千葉を支援する会」として登壇し、迫力のある発言を行うことができました。往復のバス内集会では集会の感想とそれぞれの職場の問題を出し合い、同乗した全金本山労組との団結も深め、動労千葉を支援する会を拡大する決意を打ち固めました。
11月集会の勝利をもたらした核心は、4・9反革命と対決し、動労千葉派が組合権力を獲得しようと決断したことです。
組合権力獲得へ決断
決定的だったのは、『甦る労働組合』(中野洋著)の学習会で、動労千葉労働運動を学び実践してきたことです。「体制内の最左派」というあり方から脱却し、闘う市職労をよみがえらせる新たな執行部をつくり出す方針を明確にしてこの学習会を継続し、職場の状況や組合の姿勢に怒りを持った組合員たちと闘う団結をつくり出してきました。
また動労千葉物販も大いに取り組みました。職場即売会、解雇撤回を貫く動労千葉争議団や国労闘争団との交流会なども積極的に企画し、市職労組合員の中に解雇撤回を貫く団結をつくり出してきました。さらに朝のビラまきや夕方の市役所前街宣を地区党全体の力でやり抜いてきました。
国鉄分割・民営化は日本労働運動の背骨をたたき折ろうとする国家による大攻撃でした。これに反対し、不屈に闘い抜いてきた1047名闘争は日本労働運動の宝です。これを、雇用も年金も不当労働行為の存在も認めず終結させる4・9政治和解は、国鉄闘争解体の反革命攻撃にほかなりません。同時に、闘う労働運動を絶滅させ道州制=公務員360万人首切りへと突き進むことを資本家階級が宣言したものです。
これに対して組合権力獲得を明確にして動労千葉派として登場したことが決定的でした。4・9反革命と徹底的に非和解で闘うことが労働者の怒りと本当に切り結び、団結をつくり出すということをつかみました。組合内に明確な分岐をつくり出し、首切り・民営化絶対反対で闘い、正規・非正規の分断を打ち破る、11月集会への決起をかちとりました。
青年が闘いの主体に
さらに決定的なことは、青年労働者が11月集会に向け闘いの主体として決起を始めたことです。
『甦る労働組合』の学習会では、青年が持つ職場での正規・非正規の分断への怒りや資本主義社会のあり方への疑問について、討論を積み重ねてきました。資本主義が終わりだという時代認識、労働者が資本家に取って代わる社会への展望、労働者・労働組合の持つ力、労働者党の必要性。そして何より、国鉄闘争を軸にした全国運動の決定的な意義を真正面から提起することに挑戦してきました。また同時に『前進』の定期購読と読み合わせ学習会も行ってきました。「国鉄闘争はひとつの産別の問題。他の職場の人にはわからないよ」と言っていた青年が、動労千葉を支援する会をともにつくり出す闘いに決起しました。その決起を生み出した最大の核心は4・9反革命に対する怒りです。1047名解雇撤回を貫き動労千葉とともに闘おう! そしてこの青年の怒りと決起が11月の宮城の闘いを最先頭で切り開いてきました。
全国の闘う労働者のみなさん! 国鉄全国運動と青年部運動で勝負しよう! 4・9反革命と対決し、国鉄闘争・労働組合運動に責任を取る勢力として断固登場しよう!
動労千葉を支援する会をどんどん拡大していこう! 『前進』を拡大し、職場と労働組合の中に党を建設しよう! プロレタリア革命実現に向けた展望は大きく開けています。ともに頑張りましょう!
物販で団結を強化 自治体 “組合権力取ろう” 全逓 中四国 内野恵一
職場回って青年決起
中四国のA市では、道州制に向けた市町村合併攻撃による分断と組合破壊攻撃と対決し、青年労働者組織化の新たな闘いが始まっている。
青年労働者は合併で広域配転され、さらに人事評価でバラバラに分断されてきた。現業職場では、丸ごと民営化攻撃により新規採用がストップされ任用替えが狙われている。
そうした中でA市職は、組合の団結を取り戻し強化する決定的なテコとして、国鉄全国運動と動労千葉物販を取り組んだ。動労千葉物販はこれまで活動家の周囲の組合員に提起するだけだったが、今回初めて組合活動家が、合併で二十数カ所に散らばった組合員の職場を訪ね、直接オルグして回った。そのことを通して、分断されてきた青年労働者が労働組合の団結を求めていることがわかった。
ある職場では、周りを全労連に取り囲まれながら、一人で自治労としてふんばっている青年労働者がいた。これらの青年労働者から物販の注文がただちに寄せられ、11月集会の賛同が寄せられた。徹底的に分断されてきた青年労働者が、国鉄全国運動を通して奇跡のような団結力を発揮しはじめた。そのなかで外注化・非正規職化を阻止する路線と展望を示す青年労働者の指導部形成の闘いが進んでいる。
組合の拠点である現業や保育園の民営化攻撃が攻防の最大の焦点だ。定年再雇用や緊急雇用をもテコに派遣労働者も導入され、すでに4割が非正規雇用だ。正規労働者は、福祉関係の職場では過労死するほど残業が強制され、保育園や幼稚園ではサービス残業も強制されている。民営化攻撃に対する職場の青年労働者の怒りが渦巻いている。この青年労働者の怒りに徹底的に依拠して闘うことだ。敵の狙いは団結の解体であり、これを打ち破る道は、動労千葉のように民営化絶対反対で闘い、「一人の解雇も許さない」団結をつくることだ。このことを職場学習会なども組織し、徹底的に訴えて、11月集会に新しい青年の仲間の参加をかちとることができた。
国鉄全国運動で勝負することで、360万人解雇・道州制・自治体丸ごと民営化攻撃を粉砕する闘う青年部の建設は絶対に可能だ。6・13国鉄全国運動開始から11・7への組織化の闘いを通してこのことを確信した。
党建設し権力奪取へ
愛媛の全逓細胞は動労千葉派の拠点として、全国の同志の先頭で組合権力を目指し、さらに青年労働者を組織し前進している。
JPの職場は怒りに満ちている。6割以上の非正規化、ゆうパック統合・年末繁忙の破産と極限的な労働強化。「正社員登用」にしても、会社とJP労組本部の裏切りにより「10万人」(前郵政改革担当大臣・亀井発言)の10分の1にも満たない8千人の採用である。すべての矛盾が青年労働者に押し付けられている。これに対して「自分の人格をすべて否定された気持ち」を抱く青年労働者の根源的怒りが爆発を開始した。これは決定的チャンスだ!
わが細胞のこの間の決定的前進は、「組合権力を取ろう」という決断で細胞の全同志が固く一致し挑戦してきたことだ。圧倒的な職場ビラで全職場を制圧し、365日の職場闘争の先頭に立って闘ってきた。動労千葉型労働運動のストレートな実践だ。
JP労組本部(支部執行部)は、青年労働者の組合不信と絶望だけを組織する反労働者的役割だけはとことん果たしている。だからわれわれが少数の反対派・批判者としてではなく、「団結した労働組合の力はすばらしい」「動労千葉のような組合をつくろう」と自らの闘いで真っ向から提起したときに、初めて職場の怒りは解き放たれる。職場の青年から「あなたたちが組合をやって欲しい」という声が上がったことによって、「権力を取ろう」という決断の正しさがわれわれ自身に非常に鮮明になった。
さらに一番画然と転換したのは、『前進』フラクションの組織化と党への結集を大胆に提起することだ。時代認識と路線の一致をかちとる基軸は機関紙『前進』であり、党的一致だ。「権力を取るために職場で党員を2倍化する」という課題が鮮明になったとき、革共同とマル青労同への結集運動が前進を始めた。提起の仕方も「革共同へ入ろう。組織者になろう。そのために『前進』討議をやろう」へと大胆に変わった。実はこれが相手の意識とぴったりかみ合っていたのだ。職場でのわれわれの闘いの権威は、「あのように闘いたい」という青年労働者を大量に生み出している。彼らは短期間で一気に党とマル青労同に結集し、階級の指導部として自己の飛躍を今まさにかちとって前進している。
営々と職場で革命の大旗を振り続けてきた古参同志の闘いと青年の怒りの爆発が今一つになって、党の団結を強化し、新たな青年の獲得へと突っ込んでいる。すべての青年労働者に「革命をやろう」「マル青労同に入ろう」とストレートに提起できる党に自己変革し、膨大な青年労働者を党に結集させよう。
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週刊『前進』(2466号5面1)(2010/11/29 )
「もんじゅ」・核燃解体闘争へ
核武装へ突き進む菅政権打倒を
朝鮮半島を核の戦場にするな!
11月23日、朝鮮半島延坪島(ヨンピョンド)周辺での韓国軍の軍事演習強行のなかで北朝鮮との砲撃戦が勃発(ぼっぱつ)した。米韓日による北朝鮮侵略戦争の火が噴き始めた。米帝は、体制崩壊の危機を深める北朝鮮スターリン主義の反プロレタリア的核政策をも餌食に、朝鮮半島の全面的支配を狙って、核先制攻撃を柱に据えた臨戦態勢に入っている。28日から黄海上で米韓連合軍事演習を始めることが予定され、核空母ジョージ・ワシントンがこれに参加するため24日、横須賀基地から出港した。日米同盟のもと、自衛隊も沖縄を始めとした在日米軍と完全にリンクして動いている。反戦反核闘争を闘う階級的労働運動にとって超重大情勢の突入だ。朝鮮半島を絶対に核の戦場にするな!
核武装化の要をなす「もんじゅ」
世界大恐慌の深まりと帝国主義間争闘戦の激烈な進展に翻弄(ほんろう)され没落の一途をたどる日帝・菅民主党政権は、大失業と戦争の攻撃を一段とエスカレートさせている。米帝と一体で朝鮮侵略戦争へますますのめりこみながら、核と軍事を延命の切り札として前面化させつつある。新成長戦略での原発輸出の踏み切り、武器輸出の解禁策動、そして何よりも独自の核武装化攻撃の激しい動向だ。
福井県敦賀の高速増殖炉「もんじゅ」は、原発でつくられるプルトニウムを燃料にし、核兵器に最適な98%の高純度プルトニウムを生産する核軍用炉である。朝鮮半島の戦争情勢の一挙的突入のなかで、帝国主義の「最弱の環」=日帝の核武装国家化衝動はかつてなく高まりつつある。
日帝の核武装化の要をなす「もんじゅ」は1995年12月8日のナトリウム火災事故で15年間停止していたが、今年の5月6日、運転再開が強行された。
その直後の8月26日、3dの燃料交換中継装置が原子炉内に落下する事故が発生。衝撃による同装置の変形で引き抜き・回収ができなくなっている。炉内は不透明なナトリウムで覆われていて、破片の有無の確認は困難という。どんな小さな破片でも燃料棒の間や冷却材入り口などにはさまると、炉心溶融・核爆発を誘発しかねない。
ところが日本原子力研究開発機構の鈴木篤之理事長は今回の巨大事故の深刻さを押し隠し、「来年度中には第2段階の40%出力試験を開始できる」と言い放っている。それは核地獄への道だ。絶対に許すな!
相次ぐ事故と計画の大幅な遅延、「プルトニウム増殖」の虚構の崩壊、1兆円もの資金投入。廃炉どころか運転再開への凶暴な固執。核兵器用プルトニウム生産工場としての「もんじゅ」の本質がむき出しになってきている。11・7労働者集会の革命的息吹を12月の一連の闘いに持ち込み、失業と戦争と核に対する労働者階級の怒りを組織し、「もんじゅ」・核燃解体への突破口を切り開こう。米帝とともに朝鮮侵略戦争へ突き進み、核武装―原発・武器輸出へ暴走する菅民主党・連合政権を打倒しよう!
(写真 もんじゅ運転再開に怒りの敦賀現地闘争【4月18日 敦賀市白木海岸】)
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12月「もんじゅ」闘争
▼第2回対原子力安全保安院抗議・申し入れ行動
12月3日(金)午後4時 経済産業省別館前(東京都千代田区霞が関)
主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会
▼'10もんじゅを廃炉へ!全国集会
12月4日(土)福井県敦賀市 午前11時 もんじゅ現地集会・デモ(白木海岸)/午後1時30分 屋内集会(プラザ万象)・市内デモ
主催 全国集会実行委員会
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週刊『前進』(2466号5面2)(2010/11/29 )
アイルランドに金融支援
ユーロ・EU崩壊の危機
アイルランド政府は11月21日、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に緊急融資を要請した。支援額は最大で900億ユーロ(約10兆3千億円)だ。ギリシャ危機を受けてEUなどが設立した総額7500億ユーロ(約89兆5千億円)の緊急支援制度の初適用だ。
アイルランドは今次世界金融大恐慌で不動産バブルが崩壊、融資が焦げ付いた大手銀行が多額の資本不足に陥った。政府は銀行を資本注入や国有化で救済した結果、財政を悪化させ、今年の財政赤字は国内総生産(GDP)比32%に上る。財政不安でアイルランド国債の利回りが8%台に高止まりし、銀行から預金流出が起きた。政府は自力再建は困難と判断、EUとIMFに支援要請したのだ。
アイルランドは1990年代前半から2007年までの間、12・5%の低法人税率に代表される外資導入策をてこに急成長を続けたが、不動産バブルの崩壊とリーマン・ショックが重なり、輸出が急減、経済が一気に悪化した。不良債権を抱えた銀行への公的資金注入や銀行国有化に要した300億ユーロ(約3兆4千億円)はGDPの2割に相当する。銀行の融資基準厳格化で貸し渋りが深刻化し、景気が回復せず、銀行の損失が膨らみ、預金が大量流出したのだ。このなかで官民の労働者の賃金は十数%も減らされている。
アイルランド政府は24日、向こう4年間の財政再建計画を発表した。財政赤字を150億 (約1兆6500億円)削減するため、公務員給与の削減、最低賃金引き下げ、失業手当・育児給付など社会保障費の15%削減(28億ユーロ)、付加価値税(消費税に相当)引き上げ(2%上げて23%に)、所得税増税、水道有料化、大学授業料引き上げなどの一方、法人税率は据え置くという内容だ。
労働者を絞り上げ、負担と痛みを強いる一方、資本を救済し経済成長を図る財政再建策が金融支援を受ける条件として強行されようとしている。これに対して労働者は、政府が金融支援を要請した22日、首都ダブリン各地で抗議行動に立ち上がった。労働組合は今週末のデモを呼びかけている。
ポルトガルでも24日、政府の緊縮財政策に抗議して2大労働組合全国組織が過去最大規模のゼネストを決行した。政府は公務員の賃下げや増税で財政赤字の対GDP比を今年の7・3%から来年4・6%に下げる予算案を26日に国会で採択しようとしている。ゼネストの影響で予算案の成立が遅れれば、国債価格(現在の利回り7%強)の下落、金融支援要請という事態に至る可能性が高まる。
ギリシャは、今年の財政赤字の対GDP比が当初目標の8・1%に届かない見通しだが、EUとIMFは第3弾の融資を決めた。ギリシャの国債利回りは約12%の高止まり状態であり、膨張する債務を返済できる見通しはない。
アイルランドや南欧諸国に対して巨額の債権を有する英独仏伊の帝国主義の危機が一層激化することも不可避だ。ユーロの信認も低下する一方だ。大恐慌の深化は帝国主義間・大国間の為替戦争・通商戦争、ブロック化と戦争、労働者への賃下げ・大失業攻撃を激化させている。今こそ大恐慌をプロレタリア革命に転化するときだ。
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週刊『前進』(2466号5面3)(2010/11/29 )
連合幹部が経団連と懇談
法人税減税で労資が一致
古賀伸明会長ら連合幹部は17日、東京の経団連会館で日本経団連の米倉弘昌会長らと懇談した。続いて19日には経済同友会幹部と懇談した。そこで連合は、法人税の引き下げとTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加を労資一体で進めることを確認した。断じて許せない。
世界大恐慌は深まり、米欧日など帝国主義各国は生き残りをかけて争闘戦、ブロック化、戦争の政策を強めている。日帝は他の帝国主義以上に危機と凶暴化を深めている。そのなかで連合はブルジョアジー救済内閣である菅民主党政権を内側から支え、資本家階級とますます一体化し、「産業報国会」の道を進んでいるのだ。
連合は経団連との懇談で、法人税引き下げについて、「減税分は国内投資や雇用に回されるべきだ」と言って賛成した。
とんでもないことだ。資本家階級は「日本の法人税は外国と比べて高すぎる。これでは国際競争に勝てない」と称して法人税引き下げを主張している。要するに「資本家がもっともうかるようにせよ」という要求だ。
そもそも今年4〜9月期、上場大企業は前年同期比2・4倍の利益を上げた。売り上げはそれほど伸びていないのに、労働者に対する「戦後最大のリストラ」(日経新聞)を強行して人件費を削り込んだ結果だ。この上さらに「法人税も下げろ」と強欲に要求しているのだ。
法人税の引き下げは消費税の引き上げと一体だ。菅政権は消費税の引き上げを狙っている。労働者の賃金を下げ、非正規職に追い込んだ上、その少なくなった賃金から消費税引き上げでさらに搾取・収奪しようと狙っている。資本家の搾取欲には限度がない。
資本家階級と労働者階級の利害は絶対的に非和解だ。資本家は労働者を一層賃金奴隷化し、ぞうきんのように絞れるだけ絞って、自分だけは生き延びようとしている。そうであるのに古賀は、「減税分を雇用に回せ」などとあたかも法人税の引き下げが労働者階級にも利益をもたらすかのようなとんでもないうそ八百を並べ、法人税減税・消費増税に賛成した。絶対に許せない。
またTPPへの参加も「基本的に進めるべきだ」との考えで一致した。TPPでは加盟国が域内の関税をゼロ化し、農産物と工業製品を無制限の低価格競争にたたき込む。それは日本の農民の生業と生活を破壊し、労働者階級に一層の賃下げと首切りをもたらす。それを連合・古賀は財界と一緒になって進めると約束したのだ。
懇談の最後に古賀は「歴史的な転換点だ。実務レベルの意見交換も幅広く行っていきたい」、米倉は「生産性などさまざまな課題を協議していきたい。良好な労使関係の発展へ引き続きご尽力を」と述べ、密接な協力を誓い合った。
「国際競争に勝ち抜け」と叫ぶ連合労働運動の行き着く先は、果てしない帝国主義間争闘戦の激化とブロック化、戦争だ。こんなところに労働者階級の未来はない。
労働者の怒りは必ず資本家とその手先=連合に向けて爆発する。国鉄全国運動を水路に連合を打倒し、全国で闘う労働組合をよみがえらせよう。
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週刊『前進』(2466号5面4)(2010/11/29 )
11・7労働者集会報告集が発行
11・7全国労働者総決起集会実行委員会が集会報告集を発行した。11・7労働者集会の全発言が収録されている。また11・6国際連帯集会、民主労総ソウル地域本部の三里塚訪問、第5回日韓理念交流会の報告も掲載されている。国鉄全国運動の力強い前進と大きな可能性を実感できる。どんどん活用しよう。
◆注文先 動労千葉/千葉市中央区要町2―8DC会館/TEL 043―222―7207/FAX 043―224―7197/Eメール doro-chiba@doro-chiba.org
(B5判54ページ/頒価500円)
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週刊『前進』(2466号6面1)(2010/11/29 )
団結ひろば 投稿コーナー
団結と連帯の意味がちょっとわかった 首都圏私立大学 A
日曜日の日比谷公園は全体的にはのんびりした雰囲気。でも野外音楽堂に近づくと雰囲気が違う。入り口には大勢の集会参加者と多数ののぼり。でもその前にマスクをして沈黙する人も多数。後で聞けば、公安警察の人たちらしい。
会場に入ったときにはもう集会が始まっていたけれど、驚いた。実に幅広い世代の方が来ていたこと。子どもをあやしながら発言を聞くお母さんもいるし、走ったり遊んだりしている子どももいる。学生席に座っていれば、年配の人からおにぎりが回ってきたりする。別の世代の席へあいさつに行く人もいるし、わざわざ学生席まで来てくれてカンパをしてくれる人もいる。
発言者も司会者も、みんな熱心に語ってくださっていたけれど、始終明るく笑い声の絶えない雰囲気だった。労働運動の集会とデモ、警察も監視に来る、と聞いて、もっと殺伐とした雰囲気を想像していたから、こんなにアットホームな雰囲気だとは思わなかった。今の学生運動は、こんなにたくさんの人に支えられ、広いつながりを持っているのかと思い、大きな可能性を感じるとともに、団結と連帯の意味がちょっとわかった気がした。
団結という言葉の意味を感覚できたのが、自分にとっての最大の収穫だ。いまは、愛国心や国のためにという言葉よりも、ずっと重みと現実感を伴っている。
当たり前をかちとる闘いに立ち上がろう 東北大 J
11・7労働者集会とAPEC粉砕闘争の過程で法大闘争、三里塚闘争の現場で闘う機会に恵まれ、一つの確信を得ることができました。
それは、当たり前の生活を守り、当たり前の生活を送ること、そのこと自体が即闘いなのだ、ということです。
今はまだ私たちは少数かもしれません。しかし、4・9国鉄政治和解を断固として拒否して闘い続ける動労千葉、5カ月にわたるストライキを闘い勝利し続けている関西生コン支部を筆頭に、少数勢力でも断固として立てば、どんな強大な敵の前にもけっして屈することはない、そんな背中を示してくれました。
闘いの展望は私たちの前に圧倒的に開けています。何より労働者人民の分断化、愛国主義・排外主義が吹き荒れる中、それをぶち破って組織化し、昨年から数を減らすことなく5900人もの決起がかちとられたことが決定的なのです。
今年の11月闘争は、ひとつの目標であったと同時にこれからの闘いのスタート地点です。これからこの闘いを引き継ぎ、前に進めていくのはそれぞれの現場です。自らの現場での闘いは、最も困難で、何より自分に打ち勝っていくことを迫られるものです。しかしその中でこそ仲間との団結はかちとられていきます。
私も今回の闘いで得た確信をもって立ち上がっていこうと思います。
“私たちと一緒に闘おう”と伝えたくて 首都圏A大 うな
そろそろ機動隊にも慣れ、労働運動の偉大さの確信が身体的につかめてきたころのAPEC粉砕闘争、実に燃えました。
右翼やカクマルの戦争扇動デモではなく、こちらのデモこそが圧倒的に正義だって実感したのです。絶対に私たちは闘います。すべての労働者・学生の本当の味方は私たちなんだよ! 私たちはここにいる! 一緒に闘おう!……それをどうしても伝えたく、声を上げました。
応えてデモに入ろうとした少年たちがいたり、それを権力が阻止しようとするのを沿道の人たちが激しく反駁(はんばく)するシーンがあり、人民のエネルギーを実感しました。11月集会で不当逮捕された仲間とともに闘いぬいたこともうれしかったです!
戦争も行き詰まった社会も望んでいない 東北大 C
11月集会には何度か参加してきましたが、やはり今年は少し特別でした。マスコミによるブルジョア的立場からの政権批判が渦巻く中、私の周りでも田母神らの側に賛同する人たちが現れ、このままではまっすぐ戦争に突き進んでいってしまうのではないかと危機感が強まっていました。
11・7では、その中でも断固として戦争反対の意思を持つ人びとがこれだけいるのだということを目の当たりにして、非常に勇気づけられました。「戦争反対」を叫ぶことにためらいなど必要ないのだと。少しずつでも、この確信を日々の討論に生かしていきたいと思います。
APEC粉砕闘争では、支配階級に対する怒りを持った強力な隊列として支配階級のトップたちの眼前に登場することができ、それだけで満足なものでした。しかし、右の側からも「菅政権打倒」を叫ぶファシストの集団も同様に集会・デモを行っています。
戦争を止め、閉塞(へいそく)感に満ちたこの社会をひっくり返していくには、ファシストを粉砕し、いったんは取り込まれた青年をこちら側に引き込み、権力を奪っていかなければなりません。そのために、より意識的に行動していかなければならないと感じました。
私は、戦争も、行き詰まった社会も望んでいません。11月に得た展望を胸に闘っていきたいと思います。
本物のマルクス主義を国際連帯でつかむ 千葉 大浦一彦
動労千葉訪韓団とともにソウルに行ってきました。マルクス主義は世界恐慌をどうとらえるか、公共部門の民営化、非正規職撤廃闘争などについて、G20からAPECの渦中のソウルで真剣に議論して感じたことは、民主労総の闘いのすごさと、日本の労働組合がこれに続いて立ち上がるためにどうするのかという実践的な課題です。
討論の中で民営化と非正規職撤廃の闘いは一体だとあらためてつかむことができました。民主労総も転機を迎えているという報告を受ける中で、「11月集会派が軸となって労働運動をよみがえらせよう」という参加者の提起に、日本も韓国も本当に団結していけることを確信しました。
普信閣前で行われたG20糾弾のろうそく集会は、平日夜にもかかわらず、数千人が埋め尽くしました。会場ではさまざまな潮流の団体が機関紙などを配布し、マルクス主義の黎明(れいめい)期のようで、青年活動家に「マルクス主義の雑誌があります」と何度も声をかけられました。けれども本物のマルクス主義は私たちが国際連帯の中でつかみつつあると思い、とても感動しました。
私たちの訪韓の直後には現代自動車の仲間が非正規職撤廃のストライキに立ち上がっています。この闘いに連帯して、自分の職場での組織化に勝利して、「11月派」の1万人結集でこたえたいと思います。
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週刊『前進』(2466号6面2)(2010/11/29 )
『最前線』ダイジェスト復刻版を読んで
1万人のイメージがわいた!
全逓労働者 藤谷祐介
「これだ!」
『最前線』ダイジェスト版の表紙を見た瞬間、11月集会1万人のイメージがわきあがってきました。自分の職場の労働者の組織化の真っ最中に『最前線』を読んで元気が出ました。会場あふれんばかりの労働者が万単位で立ち上がり、党派、産別、大学の旗が林立し、みんなデモに出たくてうずうずしている様子がリアルに伝わってきます。“参加して勝利感を味わえる”“俺らが立ち上がれば、革命までいくんじゃないか”こういう思いを運動にすることが大切だと感じます。
本文を読むと、20代前半の青年労働者がみんな生き生きと闘っているのが伝わってきます。
『最前線』は、青年労働者の純粋な思い、現場の報告が書いてあるから本当にわかりやすい。
“滝口君”“ニャロメ”“健ちゃん”……など、みんな20代前半で若い。きっと、闘争が本当に面白かったんだと思います。体制内執行部が支配していた職場は面白くないから機動隊とぶつかって、スカッとして、その勢いで職場でも闘争をやっていく。田町の電車区の入浴闘争みたいに、職場の切実な問題に先頭で取り組んでいる反戦派の労働者の周りに現場の労働者が集まる。
すごいのは、職場の労働者が反戦派を“守る”ところです。当時は、最初は公然と反戦派と名乗っていなくても、デモに出てケガをしたり、弾圧を受けて「こいつがそうだったのか」と現場ではバレる。でも、職場で浮き上がるんじゃなくて、「やっぱり、こいつはすごいやつだったんだ」っていう話になるところがすごい。大まじめに労働運動をやる――このことが大事だとあらためて感じます。
全逓産別としては、初めて橋本秀次郎さんの写真を見て感激しました。当時、全逓の主導権を日共から奪い取った民同・宝樹体制をすぐさま反戦派が登場してのりこえる。この闘いを指導した人格のすごさを感じました。
今、私たち青年労働者は職場の闘いを懸命に頑張っていますが、ぶち当たっている壁もあります。自分がまず職場で立つというところから、組合権力をとり、膨大に労働者を決起させるにはどうすればいいのか? 資本に非和解を貫きながらも、現場の人たちが問題だと思っていることを取り上げ闘っていく。この力が必要です。
でも、職場生産点における闘いの高揚だけでは万を超える膨大な青年を決起させることはできません。60年から70年に向かう時代は、職場闘争と政治闘争を同時にトータルにやっていました。
亡くなった中野洋動労千葉顧問も「職場闘争ばっかりやってると民同になっちまうから、俺たちはデモで突っ込んだんだ」「70年決戦を闘いながら闘う動労千葉をつくったんだ」と、よく語ってくれました。
『最前線』の教訓から学び、今の青年労働者の闘いに生かしていきたいと思います。
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週刊『前進』(2466号6面3)(2010/11/29 )
11月集会参加者5900人を『前進』読者にしよう
12〜1月機関紙拡大闘争へ
国鉄全国運動を推進し 党勢2倍化実現しよう
前進経営局
11・7労働者集会を中心にAPEC粉砕にいたる10日間の闘いは、国鉄1047名解雇撤回闘争における4・9政治和解という大反動を国鉄全国運動によってはね返す重要な勝利の地平を切り開いた。この闘いは「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」の展望を切り開いている。国鉄闘争は全世界の階級闘争の推進軸なのだ。11月闘争が切り開いたすべての力と可能性を党建設に集約し、党勢2倍化を実現しよう。11月集会のすべての参加者、働きかけたすべての対象者に『前進』を広め、国鉄全国運動の組織者とすることだ。12月から11年1月『前進』新年号までが機関紙拡大闘争の最大の勝負だ。
階級的団結が世界を変える
11月労働者集会の勝利は、労働者階級の無限の可能性を信じて闘う者の団結の力がもたらした。
動労千葉の田中康宏委員長は11・14APEC粉砕闘争で、「1047名解雇撤回闘争の政治和解という攻撃は、労働運動全体の火を消すほどの大反動でした。だが労働者の力をそぐさまざまな困難から私たちは逃げなかった。だから労働者の力を結集できたのです」と総括した。
4・9政治和解攻撃は、国鉄分割・民営化と対決する1047名解雇撤回闘争を解体し、動労千葉労働運動を先頭とする階級的労働運動を絶滅することを狙い、既成労働運動を帝国主義侵略戦争に動員していく攻撃であった。この4・9反革命に断じて屈せず、逆に反転攻勢に転ずることによって、2011年決戦の挑戦権を奪取したのである。
「一切のかぎは、資本の支配のもとで分断と競争にさらされている労働者が、この分断を打ち破って階級としてひとつに団結して立ち上がることにある。この団結の発展の中に、奪われてきた人間本来の共同性が生き生きとよみがえってくる。これこそが労働者階級のもつ本当の力である。社会を変革する真の力はここにある」(革共同綱領草案第5項)
全党派、全勢力が新自由主義攻撃に屈している時に、11月集会派はどうして不屈に闘いぬけるのだろうか。それは、時代認識と絶対反対論と階級的団結論で日常不断に武装して職場で闘っているからだ。
この時代認識の根底にはマルクス主義がある。
党と労働組合、党と階級の一体化は労働現場での実践による階級的団結の前進によってかちとることができる。階級的団結は、労働者階級への信頼と決起への確信に基づいて形成されるものであり、労働者党においては、同志ヘの信頼と確信が党の団結をつくり出す決定的契機である。
自己と労働者階級に絶望している党派・勢力が青年を組織できないのは当然だ。日本共産党スターリン主義は参院選の惨敗の総括として、党費の納入率62%、参院選の活動参加率5〜6割、党員のうち65歳以上が4割で、職場と青年の組織化ができていないと自認している(9月25日、第2回中央委員会総会、志位報告)。
彼らは4・9政治和解に応じて労働運動圧殺攻撃の最先兵となり、釣魚台や北方諸島問題で帝国主義の侵略戦争の突撃隊となっている。日共スターリン主義を打倒し、革共同をプロレタリア革命に勝利する労働者党として青年労働者・学生の力で建設すべき時だ。
機関紙で武装し職場細胞建設を
国鉄全国運動は、労働組合と労働者階級の闘いを根絶やしにする権力・資本・体制内勢力と対決して2千万青年労働者、6千万労働者階級を組織する闘いである。動労千葉型労働運動を地をはうように拡大し、青年労働者を獲得して労働者細胞を建設し、拠点職場を建設する闘いである。全身全霊を傾けて平成採のJR労働者を獲得しなければならない。
動労千葉に続く戦略的拠点を建設する闘いは激しい党派闘争である。機関紙で武装された職場細胞なしに拠点職場を建設することはできない。どんな職場でも、党員が一人であっても、組合権力の獲得のために、主流派根性のかたまりとなって闘わなくてはならない。
そのために決定的なことは、細胞の団結である。細胞が『綱領草案』と機関紙で一致し、実践で一致する実践集団となることである。党細胞の団結の強化こそが国鉄全国運動の発展の展望を切り開き、党勢2倍化の展望を切り開く。
職場と大学で『前進』を実践の武器として生き生きと活用する力を育て、引き出していくことである。
『前進』販売を実践し続ける
党勢を倍増した首都圏学生戦線
首都圏学生戦線は、大衆動員も党勢も倍増した。それは何よりも組織総ぐるみで機関紙活動に取り組み、『前進』を販売する力、組織の地力をつけてきた結果である。
「話ができた人にはまず『前進』を渡す。そして『買ってください』と言う。ここの意識の転換をかちとってきた。半年、それだけをやってきた」
『前進』を渡し、販売する活動こそが党活動の柱であり、基本である。激しい弾圧と党派闘争に勝ち抜く党の地力なしに一歩も前進することはできない。『前進』販売を愚直に実践して力をつけ、バラ売り数を昨年の倍以上に増やし、読者も党員も拡大したのだ。『綱領草案』と『前進』で次々と組織拡大を実現している。そして『前進』執筆をも担おうとしている。
細胞でオルグしすごい力を発揮
「4・9以降は党派闘争に勝てる主体形成の4カ月間だった。組合権力に勝利する細胞の力をつけた。組合執行部にいるメンバーは組合指令で物販をやってきた。これでは党はつくれない。4・9で、これではいかなくなった」「一人の青年の獲得をめぐって1カ月細胞の総力のオルグ戦をやった。細胞のオルグ能力がついた。一人を7人でファミレスでオルグして獲得した。協会派、当局との党派闘争。この一人の獲得で青年がダーと動いた。細胞の力でオルグするとすごい力を発揮する」「組合で批判派の間は青年を獲得できなかった。自分が責任勢力として公然と登場した時にオルグできる。『前進』と支援する会パンフを二つ渡す作風ができている。組合権力を取るには『綱領草案』と『前進』と支援する会パンフが必要である」(A地区)
フラクションで『前進』を読む
「『前進』フラクは多くのところでは2週に1度。われわれは『前進』を読むことから始めた。これがフラクション活動の核心。『前進』を読んでいない理由は『前進』を読む場がないこと。そこに行くと読む場があり、仲間がいる。読むことを保障する。読むおもしろさ。主催者が自己変革し、全体をまとめる指導部に飛躍する。日常的に反動的キャンペーンに読者はさらされている。2時間のフラクションでこれをひっくり返していく。読者は生き物。どんどん変化する。読者を大切にする。不実は配布の改善で是正できる。投稿を組織してきた。読者の半分は『団結ひろば』から読む」(B地区)
『前進』で武装し排外主義に勝つ
「釣魚台問題でCユニオンでは激論に次ぐ激論。『釣魚台を返せ! オレたちは食っていけない。こういう時に領土まで奪われちゃ、生きていけない』『このままいけば戦争になる。資本家が喜ぶだけだ。中国の労働者だって闘っているんだ。中国(スタ)は労働者の怒りをそらすためにやっている』と議論した。『俺たちは資本家を喜ばせているだけなのか。じゃあ11・7行くよ』となった。労働者の意識はどんどん流動化していく。『前進』で武装して労働者の中に入っていけば勝てる。また、そういう中でしか『前進』は拡大できない。担当者会議は月1回2時間。恒常的に毎月やっていると、減少はとまる。不実がなくなるから。担当者が実践集団化することが次の課題」(C地区)
細胞の団結で青年獲得を!
党建設は『綱領草案』と『前進』を武器に青年労働者を労働者細胞の団結体に獲得する闘いである。
「『前進』を現場に持ち込むというのは、文字どおり党派闘争ですから、自然発生性にまかせている限り、党派闘争の重圧に負け、ネガになり、結局は何事も進まない。そこを突破する力こそ、地区党の団結だ」(D地区委員会)
12月〜1月、拠点職場建設を目指し、機関紙拡大闘争の計画を立て、組織討議を行い、細胞の団結の力で粘り強く実践し、勝利しよう。
機関紙配布網こそ革命運動の最も基礎的な闘いである。迅速・正確・確実な配布から機関紙活動を前進させよう。
機関紙活動は、プロレタリア世界革命に向かって「いますぐあらゆる方面から蜂起の準備を始めると同時に、自分の緊要な日常活動をただの一瞬も忘れない、最も実践的な計画なのである」(レーニン『なにをなすべきか?』)。
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週刊『前進』(2466号6面4)(2010/11/29 )
星野文昭同志に年賀状を
星野文昭同志は、36年に及ぶ無期投獄を打ち破って不屈に闘いぬいている。労働者解放を心からアピールし、階級的労働運動の大発展のために日々闘っている。
法務省・徳島刑務所は3月以来、星野同志に対する連続懲罰−4類への降下、7人の面会不許可、さらに星野暁子さんの面会不許可、4回にわたる手紙の一部抹消の攻撃を加えてきた。そして弁護人接見の「秘密交通権」まで否定してきた。
これらの攻撃を粉砕し、星野同志奪還の2011年決戦へ大きな飛躍をかちとろう。
星野同志への限りない団結の意志をを込めて全国から徳島刑務所へ年賀状を送ろう。
[あて先]〒779−3133徳島市入田町大久200−1 星野文昭様
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☆前進社でも扱います
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週刊『前進』(2466号6面5)(2010/11/29 )
法大裁判に集まろう!
★5・28暴行デッチあげ裁判(控訴審)
第5回公判 12月1日(水)午後1時30分
第6回公判 12月22日(水)午後1時30分
いずれも東京地裁429号法廷 12時30分に傍聴券配布所に集合
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