ZENSHIN 2010/06/14(No2443 p06)

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第2443号の目次

「国鉄闘争の火を絶対に消すな」と労働者・学生が闘志を燃やして駆けつけた(6月13日 東京・文京シビックホール)

1面の画像
(1面)
新自由主義と菅民主党・連合政権に対決  新たな全国運動がスタート
6・13国鉄大集会 文京シビックホールに1635人
全世界と団結し解雇撤回へ闘う  争議団・闘争団の決意に感動と熱気
三里塚 市東孝雄さんを奪還 記事5面
記事を読む  
前進速報版から 記事を読む  
日程 6・23東京集会、6・27三里塚大闘争 記事を読む  
おことわり 記事を読む  
(2面)
辺野古新基地・大リストラ・大増税
菅民主党・連合新政権打倒へ  国鉄全国大運動の発展かちとれ
記事を読む  
コンルータス全国大会 国鉄闘争支援決議を採択
動労千葉代表団、熱い交流
記事を読む  
日本政府による国鉄分割・民営化攻撃を弾劾し、1047名国鉄労働者の解雇撤回を求める決議(6月4日) 記事を読む  
JP労組大会 “JPEXの責任とれ”  全逓部会が大宣伝戦とデモ(6月9〜11日) 記事を読む  
(3面)
国鉄・沖縄決戦で鳩山と小沢を打倒  「8・30」超える労働者の怒り 記事を読む  
菅民主党・連合政権を打ち倒し労働者こそが権力とる時だ
公務員大量解雇粉砕へ
記事を読む  
世界革命に勝利するための絶大な資金カンパ訴えます 記事を読む  
(4面)
八尾北労組を砦に民営化と対決を
医療センター明け渡しを許さず地域の団結を拡大しよう  革共同東大阪地区委員会
記事を読む  
反戦・反軍闘争の前進を
革命に勝利する労働者党建設し労働運動の力で兵士獲得しよう  革共同反軍闘争組織委員会
記事を読む  
日誌 2010年 6月2日〜8日
鳩山辞任、菅が新首相に/菅とオバマが日米共同声明で一致
記事を読む  
(5面)
三里塚 23日間の完黙非転向を貫き市東さん笑顔で帰る
反対同盟 団結一層固く(6月8日)
記事を読む  
市東さんを勝利者として奪還  6・27三里塚に全国結集を
団結街道閉鎖―第3誘導路建設を絶対に阻止しよう!
記事を読む  
〈焦点〉 ガザ支援船拿捕を弾劾する  イスラエル擁護するオバマ 記事を読む  
(6面)
団結ひろば 投稿コーナー 記事を読む  
与党ハンナラ党が大敗 韓国・統一地方選
李明博(イミョンバク)政権の戦争政策に労働者人民が拒否票(室田順子)
記事を読む  
星野さんを取り戻そう  高裁包囲デモ-全国総会へ 記事を読む  

週刊『前進』(2443号1面1)(2010/06/14 )

 新自由主義と菅民主党・連合政権に対決

 新たな全国運動がスタート

 6・13国鉄大集会 文京シビックホールに1635人

 全世界と団結し解雇撤回へ闘う

 争議団・闘争団の決意に感動と熱気

 三里塚 市東孝雄さんを奪還 記事5面

(写真 「国鉄闘争の火を絶対に消すな」と労働者・学生が闘志を燃やして駆けつけた【6月13日 東京・文京シビックホール】)

(写真 【左】動労千葉争議団と4人の国労闘争団員が登壇し烈々たる決意を表明した 【右】発言者が全員登壇しインターナショナルを斉唱、会場の熱気は最高潮に)

 「国鉄分割・民営化反対/1047名解雇撤回/新たな全国運動スタート6・13大集会」が東京・文京シビックホールで開かれ、会場を埋める1635人の結集で、ものすごい熱気と高揚の中でかちとられた。大恐慌時代に立ち向かう階級的労働運動の壮大な挑戦が始まった。(次号続報)

 職場で闘う熱意に満ち

 司会の全国金属機械労組港合同の中村吉政副委員長が「これほど多くの参加をいただき、新たな全国運動をスタートできることを心から喜びたい」と述べ、高らかに開会を宣言。呼びかけ人の葉山岳夫弁護士が開会あいさつに立ち、「みなさんとともに徹底的に闘いたい」と決意を示した。
 動労千葉の田中康宏委員長が新たな闘いに向けた訴えを行った。田中委員長は「国鉄分割・民営化反対闘争は、かれこれ30年近い闘いになる。その結末が、国鉄改革法の承認、『JRに法的責任なし』の承認でいいのか。労働組合はもっと素晴らしい力をもっているはずだ。全世界から怒りの声が噴きあがっている。この大運動の中から大恐慌時代に通用する新しい労働運動をつくろう。私たちの解雇撤回闘争はこの闘いと一つだ」と全身に決意をみなぎらせて訴えた。職場で闘う熱意あふれる参加者は、割れんばかりの拍手でともに闘う意思を示した。

 労働運動再生の出発点

 5人の呼びかけ人が登壇し、全国運動を呼びかけた自らの思いを語った。日本近代史研究者の伊藤晃さんは「この運動は日本の労働組合運動を再生させる歴史的意義を持っている」と述べ、愛媛県職労の宇都宮理委員長は「国鉄闘争を終わらせないことは、全労働者にとって最後の砦(とりで)と言えるほど大事なことだ」と発言。
 韓国労働運動史研究家の金元重さんは「民主労総ソウル本部の指導者32人が、この全国運動への賛同を表明してくれたことは心強い。私も全力で闘う」と述べ、法政大学弾圧裁判弁護団長の鈴木達夫さんは「中曽根が解決を喜んだと伝えられているが、中曽根よ、喜ぶのはまだ早い! 中曽根の分割・民営化にかけた野望は、労働者の闘いによって必ず打ち砕かれる」と言い切り、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士は「闘う弁護士と、闘う労働者・労働組合が一つになるべき時が来た」とアピールした。三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長の心のこもったメッセージも紹介された。
 とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長が連帯あいさつ。司会が、新たに呼びかけ人に加わった元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんらのメッセージを紹介し、ス労自主の入江史郎委員長は熱烈なカンパアピールを行った。
 後半の司会は、動労千葉の長田敏之書記長が務めた。
 「新たな全国運動の趣旨・目的と当面の課題」を動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が提起し、@全国各地に国鉄闘争の火を燃やし続ける共闘組織をつくりあげること、A当面の目標を1億円、3000口とするカンパ・基金運動の取り組み、B物資販売運動を全国に広げること、C鉄道運輸機構とJR各社への抗議行動を強め、D鉄道運輸機構との裁判闘争を支援すること――以上の5点を強調した。

 「和解案」絶対に認めぬ

 ひときわ大きな拍手の中、動労千葉争議団員、4人の国労闘争団員が登壇した。動労千葉争議団長の高石正博さんは「動労千葉は和解の対象から除かれたが、それならそれでいい。われわれはフリーハンドになった。本当に納得のいく解決まで闘う」と宣言。中村仁さんは「われわれは分割・民営化に対して、一人の首切りも許さない闘いを貫いて解雇された。これが労働者の魂だ」と述べ、中村俊六郎さんは「これからが本当の正念場だ」と決意を示した。
 闘争継続を宣言した4人の国労闘争団員も次々と発言した。小倉地区闘争団の羽廣憲さんは「不当労働行為、違法行為を行ったJR資本を絶対に許さない。この4人の団結を強め、拡大しながら解雇撤回までとことん闘う」と述べ、秋田闘争団の小玉忠憲さんは「尼崎事故を起こしたのは誰だ! 徹底的に人を減らし、乗客を殺してきたJR体制をぶっ飛ばすのが1047名闘争だ。正義はわれわれにある!」と宣言した。他の闘争団員も「前原国交相は”二度と争うな、黙って国の言うことを聞け”と言っている。額に汗して働いたこともない人間がなにを言うか」「和解3条件は許せない。旧国鉄と政府の不当労働行為を追及し続けることは、いま全労働者が置かれている現実を変えていく闘い」と鮮明な意思を表明した。
 動労千葉新小岩支部の佐藤正和支部長がブラジル訪問闘争を報告。最後に動労水戸の石井真一委員長、教育労働者、合同一般労組、動労千葉を支援する会、法大文化連盟の斎藤郁真委員長、沖縄の労働者らが決意表明。自ら職場での闘いを開始した確信に立ち、全国運動を担う決意を示した。
 最後に呼びかけ人の全日建運輸連帯労組関生支部の高英男副委員長が「われわれの最大の武器は職場からの闘い。国鉄の仲間の闘いを孤立させないためには徹底的に現場からの闘いを組織することだ」ときわめて重要なまとめを提起した。動労西日本の大江照己委員長の音頭でインターナショナル斉唱、団結がんばろうで参加者がひとつになって拳を突き上げた。

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週刊『前進』(2443号1面2)(2010/06/14 )

前進速報版から 前進速報版から

▼国鉄キャラバンが各地に登場。埼玉、神奈川、新宿西口▼ホンダに続き中国で相次ぐスト▼ブラジル国際労働者会議で11月集会訴え

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週刊『前進』(2443号1面3)(2010/06/14 )

 日程 6・23東京集会、6・27三里塚大闘争

 辺野古新基地阻止 日米共同声明粉砕
 沖縄を北朝鮮侵略戦争の拠点にするな!
 6・23東京集会とデモ
 6月23日(水)午後6時半開始(6時開場)
 文京区民センター3階
 主催/6・23集会実行委員会
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 団結街道閉鎖阻止! 第3誘導路認可・着工粉砕!
 6・27三里塚全国結集大闘争
 6月27日(日)正午
 会場/成田市東峰 反対同盟員所有地(市東さん宅南、5面現地地図参照)
 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

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週刊『前進』(2443号1面4)(2010/06/14 )

 おことわり

 6・13国鉄大集会の報道のため、報道特別号として発行を遅らせました。

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週刊『前進』(2443号2面1)(2010/06/14 )

 辺野古新基地・大リストラ・大増税

 菅民主党・連合新政権打倒へ

 国鉄全国大運動の発展かちとれ

 6・13大集会は歴史を画する大決戦のスタートである。「国鉄闘争の火を消すな!」の呼びかけは、まさに労働者の誇りと未来をかけた総決起の号砲を全国・全世界に響きわたらせている。それは2千万青年労働者、6千万労働者階級の怒りと深く結びついて、帝国主義を打ち倒す日本階級闘争の新たな出発点を刻むものとなる。この地平を引き継ぎ、今こそ国鉄闘争の新たな巨大な発展を! 国鉄を軸とする4大産別での闘いの大前進を! さらに6・23安保・沖縄全国統一行動、6・27三里塚現地総決起闘争を闘い、職場生産点から階級的労働運動をつくり出して、菅新政権打倒の決戦へ突き進もう。

 革命勝利への歴史的突破口

 6月2日、鳩山・小沢は辞任に追い込まれた。この情勢を先頭で切り開いた動労千葉と動労千葉派、11月集会派は、6・13集会をもって階級闘争の主流派に躍り出る。動労千葉労働運動を文字どおり全国・全産別の職場生産点でとことん発展させる出発点を築くのだ。
 動労千葉労働運動は、国鉄闘争解体・動労千葉解体攻撃をはね返すとともに、その団結を階級全体へと拡大・発展させることによってこそ真に貫くことができる。これが新たな全国運動の精神だ。そして、絶対反対派の国労闘争団4人の感動的決起が生み出され、各界からの熱烈な賛同を得つつ全国運動がスタートする。この道をとことん突き進もう。
 6・13大集会は第一に、鳩山・小沢打倒情勢を、国鉄決戦・動労千葉労働運動を柱にプロレタリア革命に転じていく巨大な突破口を開く闘いだ。鳩山・小沢打倒は動労千葉派こそがかちとった地平だ。われわれは民主党・連合政権の発足当初から唯一、その打倒を掲げて大反動に立ち向かってきた。他方、民主党・連合政権への幻想をあおってきた全政治勢力は完全に破産した。労働者の怒りと闘いを抑圧し、ねじ曲げてきたあらゆるペテンが暴かれた。
 何よりも階級闘争の最火点、国鉄と沖縄を巡って、民主党・連合政権の危機と破綻が全面的に爆発したのだ。JR検修業務全面外注化の4月実施を実力で阻止した動労千葉を軸とする第2次国鉄決戦は、1047名闘争解体攻撃をも逆バネに転化して爆発した。動労千葉労働運動はさらに、4・28―5・15を頂点に沖縄労働者階級の新たな怒りの決起と直結した。
 この国鉄決戦と沖縄の怒りの結合こそが、鳩山と小沢を最終的に打ち倒したのだ。
 この意義は決定的だ。反合理化・運転保安闘争路線は、資本との非和解的対決を階級的団結の強化をとおして拡大していく路線だ。それは職場生産点を軸に、あらゆる闘いをひとつにまとめあげ、資本主義・帝国主義を倒す労働者権力を必然的に求めていく。
 6・13大集会は、動労千葉のような闘う労働組合を全国の職場によみがえらせる闘いの号砲だ。今求められているのは、「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回」の大運動を力強く推進し、職場生産点で労働者を現に組織し抜くことである。それは、6・13に至る実践を、恒常的な闘いとして継続し、一層発展させることにほかならない。

 全世界の闘う労働者と団結

 6・13集会は第二に、大恐慌下、全世界で火を噴いているプロレタリア世界革命をめざす闘争と緊密に結合する闘いだ。
 大恐慌は戦争と大失業の攻撃を激化させるとともに、世界革命情勢をぐいぐいと引き寄せている。財政赤字が爆発的に拡大する中で、支配階級は分裂し、危機にのたうちつつ、一切の矛盾を労働者に転嫁しようとあがいている。それは非和解的な階級対立を激化させ、支配階級を「このままでは革命に行き着く」という恐怖にたたき込んだ。これこそが、鳩山と小沢を崩壊させたのだ。
 大恐慌と争闘戦の激化はまた、北朝鮮侵略戦争突入の緊迫情勢を生み出している。普天間基地の辺野古移設強行を宣言した5月28日の日米共同声明と、韓国哨戒艦沈没事件をテコとする米日韓の戦争挑発への露骨な踏み込みは完全に一体だ。
 米帝は財政赤字にあえぎながらもアフガニスタンで米帝史上最長の侵略戦争(8年8カ月)を行い、イスラエルはガザ封鎖によってパレスチナ人民虐殺の攻撃をますます強めている。中国スターリン主義は朝鮮半島危機と、中国ホンダのストに示される国内の青年労働者の歴史的決起に痛撃され、これが支配の崩壊に直結する現実性に震え上がっている。
 さらに、ギリシャ情勢がヨーロッパ全土に波及し、EU崩壊の危機が進行しつつある。ハンガリーの財政悪化報道でユーロは全面安に突入した。一方、公務員リストラと対決するゼネスト決起は全ヨーロッパに拡大している。
 この情勢下で、アメリカのジャック・ヘイマンさん(国際港湾倉庫労組ローカル10執行委員)や韓国・民主労総ソウル地域本部の主要産別代表32氏が国鉄闘争全国運動の呼びかけ人に名乗りを上げたことの意義は限りなく大きい。6・13大集会は、全世界の階級的労働運動派と固く団結する闘いとなった。ここに世界革命の現実性が示されている。
 また、動労千葉と全学連のブラジル派遣団の感動的闘いは、6・13集会と渾然(こんぜん)一体となって国際階級闘争の巨大な一歩を刻印した。

 菅政権打倒、6〜7月闘争へ

 第三に6・13集会は、菅新政権をその成立とともに打倒する闘いの開始である。
 自民党を打倒した昨年の「8・30総選挙」情勢をもはるかに上回る大動乱は必至だ。
 鳩山・小沢打倒情勢が意味するものは、ブルジョア的議会制度による戦後階級支配が最終的に崩壊したということだ。
 こうした体制的危機の中で、日帝は、ますます〈戦争と改憲、民営化と労組破壊>の攻撃に一切をかけて襲いかかってくる。ブルジョアジーは危機を深めれば深めるほど、労働組合の解体に総力を挙げるしかない。
 彼らは何よりも、動労千葉労働運動と6千万労働者階級の合流を阻むことに必死となっている。つまり、敵にとっても、攻撃の基軸は国鉄と沖縄に置かれている。だからこそ国鉄労働運動を巡る攻防が、やはり最大の鍵を握っているのである。動労千葉労働運動と、それと一体となって闘う労働者階級の党の本格的登場こそが、一切を決める革命的情勢が到来したのだ。
 鳩山は退陣の際、「東アジア共同体」「新たな公共の秩序」「地域主権」=道州制攻撃をなおも主張した。つまり、北教組解体、労働組合解体、階級闘争解体を強行せよと言い残したのだ。
 菅新内閣は、これを遂行しようとする極悪内閣である。菅は、何よりも辺野古新基地建設を強行し、また財政破綻の中で民営化、外注化・非正規職化を徹底的に進め、公務員労働者の大リストラを軸に労働運動の解体に突き進もうとしているのだ。とりわけ消費税の大増税を狙っている。
 日本経団連は「新政権に最大限協力したい」と言い、日帝政治支配のこれ以上の崩壊を食い止めようと躍起になっている。しかし日帝ブルジョアジーに未来はない。小沢・鳩山の後には、本質的には誰もいないのだ。
 そもそも菅は、鳩山以上に脆弱(ぜいじゃく)な人物だ。菅内閣がやること、やれることは、鳩山と小沢がやろうとして破産した道を、より絶望的・破綻的かつ凶暴な形で突き進むことだけだ。6・13をもって労働者階級は菅内閣打倒の新たな闘いに突入する。
 鳩山・小沢が打倒された同じ6月2日、韓国の労働者階級は統一地方選挙で与党・ハンナラ党に大敗北を強制した。これは、北朝鮮排外主義をあおり立てて一気に国内を固めようとしたイミョンバク政権に対する労働者階級の怒りの回答だ。日本の労働者の日米安保粉砕、民主党・連合政権打倒の闘いは、まさにこの韓国労働者階級の決起と一体となった国際的闘いそのものである。
 6・13を跳躍点に6千万労働者の階級的総決起をつくり出そう。労働組合権力を巡る壮大な党派闘争に勝ちぬこう。国鉄大運動の要綱を具体的実践方針とし、「動労千葉を支援する会」を全国につくり出し、階級的指導部を生み出そう。「共に闘う国労の会」の立ち上げと組織化も開始された。4大産別を始め全産別・全戦線で、労働者階級自己解放の思想と実践をかけて青年労働者の大量獲得へ進もう。
 三里塚反対同盟の市東孝雄さんが不当逮捕を実力で打ち破って奪還された。23日間の獄中闘争を不屈に闘い抜いた市東さんの、日帝権力を打ち倒さずにやまない烈々たる闘魂を、すべての労働者人民、とりわけ青年・学生がわがものとして総決起する時だ。
 6・23安保・沖縄闘争、6・27三里塚現地闘争を断固としてぶちぬき、菅新政権打倒へ、6〜8月の熱い熱い闘いに攻め上ろう。

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週刊『前進』(2443号2面2)(2010/06/14 )

 コンルータス全国大会 国鉄闘争支援決議を採択

 動労千葉代表団、熱い交流

 ブラジルのサントス市で6月3日から開催されたコンルータス(全国闘争連盟)全国大会への招待を受け、動労千葉いすみ支部の照岡清一支部長、同新小岩支部の佐藤正和支部長を始めとする動労千葉代表団、全学連代表団がブラジルを訪問した。代表団はブラジルの闘う労働者・学生、さらに全世界二十数カ国から参加した労働者らとの画期的交流を実現した。
 4日には、動労千葉が提出した動議「日本政府による国鉄分割・民営化攻撃を弾劾し、1047名国鉄労働者の解雇撤回を求める決議」(別掲)が満場一致で採択された。24年にわたって新自由主義攻撃を打ち破り続けてきた国鉄1047名解雇撤回闘争がブラジルと全世界の労働者の心をとらえたのだ。
 コンルータス大会初日(3日)、2千人の代議員が見守る中、照岡さんが動労千葉本部を代表して渾身(こんしん)のアピールを行った。
(写真 “ブラジルの同志のみなさん! 心はひとつだ” コンルータスとインターシンディカルなどとの統合大会で各国から集まった国際代表団が登壇。次々紹介され拳を上げて会場からの歓声に応えた【6月5日 ブラジル・サントス市】)

 照岡支部長が渾身の訴え

 照岡さんは「われわれは5波のストで外注化を阻止した。6月13日には新自由主義攻撃と闘う新たな全国運動をスタートさせる。団結した労働者の闘いこそが社会を変革し歴史をつくる力だ! 全世界の労働者の国境を越えた団結が必要だ。ブラジルの同志のみなさん! 心はひとつだ」と呼びかけると、会場はスタンディングオベーションの渦に包まれた。発言後には代表団の所に「団結はちまき」をもらいにくる若者が殺到した。
 大会では、ブラジルの労働者たちが次々と新自由主義政策を進めるルラ政権打倒を訴え熱気にあふれた。
 コンルータス大会2日目(4日)には大会に提出されたさまざまな動議の採択、分科会などが行われた。初日の発言を聞いて「動労千葉の発言の原稿はないか」と集まってくる人もいた。
 3日目(5日)は、コンルータスとインターシンディカルなどとの統合大会に移行した。インターシンディカルは、ブラジルのナショナルセンターであるCUT(労働者中央同盟)の労資協調主義への転落に抗して結成された、コンルータスと並ぶ左派ナショナルセンターだ。コンルータス大会をさらに上回る3千人が結集し、集会は若さとはちきれんばかりのエネルギーに満ちた。
 午前中の最後に、コンルータス書記局のゼルセウ・トラベッソさんが国際代表団を紹介。各国の代表団は全員が壇上に立ち、次々が紹介され、拳を振り上げて会場からの歓声に応えた。ギリシャ代表がゼネストを報告すると会場は総立ちで激励した。統合大会は6日まで。7日には国際会議、8日には拠点職場への訪問と交流が行われた。
(写真 大会の初日、動労千葉本部を代表していすみ支部の照岡支部長が熱烈にアピール【6月3日】)

 全学連代表団に圧倒的注目

 全学連代表団への注目度も、ものすごく高い。4日にはサンパウロ大学占拠闘争を闘った学生と交流、5日にはANEL(日本の全学連にあたる)の集会に参加した。
 集会場は労働者大会会場の近くの小学校だ。学生はここで労働者大会に参加するためにテントで寝泊まりしていた。集会の冒頭、織田陽介委員長と全学連国際部の松室しをりさんが前に出て、織田委員長が世界革命の大アジテーション。ブラジルの学生は総立ちで「ブラジル、日本、アメリカ……インターナショナル!!」とコールを繰り返して応えた。

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週刊『前進』(2443号2面3)(2010/06/14 )

 日本政府による国鉄分割・民営化攻撃を弾劾し、1047名国鉄労働者の解雇撤回を求める決議

 1987年の国鉄分割・民営化は、日本における戦後最大の労働運動解体攻撃であった。激しい労組破壊攻撃の中で20万人の国鉄労働者が職場を追われ、200人が自殺に追い込まれた。総評・社会党が崩壊し、その結果、市場原理主義の政策が社会全体に貫徹され、1000万人を超す労働者が非正規職に突き落とされた。
 さらに国鉄民営化は、107人の乗客・乗員の生命を奪った尼崎事故や、安全を無視した作業の強制によって、民営化以降370人もの鉄道労働者の業務中の死亡事故を引き起こしている。
 この攻撃との闘いは、民営化から24年がたつ今も終わっていない。1047名の労働者が国鉄分割・民営化を弾劾し、解雇撤回を求め、労働運動の再生を願う多くの労働者の結集軸となって闘い続けてきたのである。
 日本政府は今、より大規模な民営化・労組破壊攻撃に踏み出そうとしている。そのために、国鉄闘争の「政治決着」―闘争終結に全体重をかけ、攻撃に出ている。
 動労千葉に結集する鉄道労働者は、全国の労働者に、この闘いの継続と新たな発展に向け共に闘う呼びかけを発している。
 従って、本大会の名において次のことを決議する。
1.国鉄分割・民営化を弾劾し、解雇撤回を求める日本の鉄道労働者の闘いを支持するとともに、本大会の名において、日本政府および日本国有鉄道の法的・実質的な承継法人である鉄道運輸機構、JR各社に対し、不当労働行為を謝罪し、彼らの解雇を撤回することを強く求める。
1.動労千葉は、改憲・戦争と民営化・労組破壊に立ち向かう闘う労働運動の全国ネットワークの形成と、国境を越えた労働者の国際的団結の発展をめざし、韓国民主労総ソウル地域本部やアメリカILWU、UTLA等のランク&ファイルの組合員とともに、11月労働者集会を開催する。
 この集会を労働者階級の重要な国際的な共同行動の場として支持し、闘いへの結集を各国で呼びかける。
 2010年6月4日
 コンルータス第2回全国大会

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週刊『前進』(2443号2面4)(2010/06/14 )

 JP労組大会 “JPEXの責任とれ”

 全逓部会が大宣伝戦とデモ

 JP労組第3回定期全国大会が6月9〜11日、千葉市で開催された。初日の9日、全国から結集した労組交流センター全逓労働者部会を先頭とする闘う全逓労働者と、ちば合同労組など地元・千葉で闘う労働者が会場前に登場して大宣伝戦を行い、会場を包囲するデモを闘い抜いた。
 郵政民営化から2年8カ月、全逓部会を先頭とする全国の郵政労働者の闘いはJPEXを始め民営化攻撃の中心実体を破綻に追い込んだ。同時に、資本と一体で民営化を積極推進してきたJP労組中央本部の犯罪性を明白にさせた。今回の大会闘争はこれらの闘いのひとつの決算だった。中央本部の労働貴族をたたき出せ! 階級的労働運動派が、郵政の労働運動を牽引(けんいん)していく時代が始まった。
 全逓労働者部会などの勢力は早朝から会場入り口前に登場した。「1047名の解雇撤回! 新たな全国運動がスタート! 6・13大運動」のスローガンを大書した宣伝カーが正面入り口前の路上に横付けされ、のぼり、旗がひるがえった。「本部は『JPEXを推進した』責任をとれ!」「難波は今の現場に戻って働いてみろ!」の横断幕が目を引く。
 入場する大会代議員・傍聴者に5種類のビラを配布し、国鉄全国運動の署名活動を行った。闘う全逓労働者がマイクを握り次々に発言した。
 「民営化に対して現場労働者はみんな怒っている」「現場は今、交通事故、誤配が連続している。民営化による人減らしが原因だ」「非正規職が6割を超えた現実は絶対に許せない」「1047名解雇撤回こそ労働組合のとるべき立場だ」
 訴えが会場前に響き渡り、交流センター派の主張を知りたいと全種類のビラをしっかり抱えていく人が何人も続く。署名にも多数の代議員・傍聴者が協力してくれた。どの協力者とも熱心な討論となった。「郵政民営化は反対だ」が、全員に共通する意見だ。「ストライキをやるべきだ。職場を動かしているのは労働者だと見せつけなければ駄目だ」と怒りをあらわに語る人もいた。
 午前10時半から会場を包囲するデモを貫徹し、12時20分から会場前で集会を開始した。「私の誤配事故で戒告処分を持ってきた人事部役員が支社に栄転し、この大会に来賓として参加している。完全に労資一体の大会だ」「今のJP労組中央の路線は労働者に敵対するものだ」。昼休み休憩で、代議員・傍聴者が次々に外に出てきて熱心に発言に聞き入った。
 郵政民営化は、国鉄分割・民営化に次ぐ日帝の新自由主義攻撃の中軸だった。それを大破産させたのは労働者階級全体にとって巨大な勝利だ。郵政民営化の「戦略事業」だったJPEX計画とは小包部門を子会社化し、8割の労働者を非正規職に置き換え、劇的な賃下げと労働強化を強制する攻撃だ。動労千葉派を先頭に全国で労働者の「出向拒否」の闘いが広がり、これを挫折させた。
 郵政民営化は職場環境を激変させた。極限的な人減らしなどの資本の論理が職場を覆い、労災、交通事故、誤配が激増した。6割を超える非正規労働者の現実こそ、矛盾の最大の集中点となった。彼らの怒りは臨界点を突破しつつある。この怒りが、JPEXを始めとする民営化攻撃の手先となってきたJP労組中央本部に向けて解き放たれようとしている。本部こそ「8割の非正規化」攻撃を裏で容認してきた張本人だからだ。
 JP労組中央は動揺と危機の極みにある。今大会議案書の唯一の積極的方針はJPEXを推進した前書記長・難波の参院選出馬だ。「労働組合は出世の道具じゃない!」という現場の怒りが噴き出したのは当然だ。
 階級的労働運動派が現場の怒りと結びつき、労働組合の先頭で闘う時代が切り開かれた。国鉄1047名解雇撤回の新たな全国運動を、産別を越えた決戦として闘い、職場から郵政民営化粉砕、JP労組中央打倒の闘いを巻き起こそう。
(写真 労組交流センター全逓部会のビラが大会参加者に次々と手渡され注目が集まった【6月9日 千葉市】)

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週刊『前進』(2443号3面1)(2010/06/14 )

 国鉄・沖縄決戦で鳩山と小沢を打倒

 「8・30」超える労働者の怒り

 6月2日、ついに労働者階級の怒りが、鳩山・小沢―民主党・連合政権を打倒した。昨年の8・30総選挙で自民党支配を最後的に打倒した労働者階級の怒りが、1年もせずに、この労働者階級の怒りを連合や一切の体制内勢力を使って抑えつけ、圧殺することのみを行ってきた鳩山・小沢―民主党・連合政権を粉砕・打倒したのである。そうであるがゆえにこの6・2情勢は、支配階級のみならず全党派、全政治勢力を根底的に揺さぶり、グラグラにしている。この情勢を、揺るぎない確信と革命的実践をもって、具体的な労働者階級の団結と確固とした階級的力に変えていくことができるのは、われわれ革共同と動労千葉派のみである。「大恐慌をプロレタリア革命へ」の決定的活路が切り開かれたのである。
(写真 鳩山・小沢の辞任を受けて、「6・13集会に参加して民主党政権倒そう」と訴えた【6月6日 JR新宿駅西口】)

 最先頭に動労千葉派が

 鳩山と小沢を打ち倒した6・2情勢をたぐり寄せたものは第一に、「民主党・連合政権打倒」をその成立の直後から唯一、真っ向から掲げ、労働者階級の怒りの先頭に立って闘いぬいてきた、わが革共同と動労千葉派、そして全国の闘う労働者人民の階級的な力である。
 そもそも昨年の「8・30」は、半世紀にわたる自民党支配への積もりに積もった怒りを根底的に爆発させた労働者階級の決起であった。
 日本帝国主義は国際帝国主義の「最弱の環」として世界大恐慌の直撃をもろに受け、政治支配体制が事実上、崩壊過程に突入していた。
 それゆえ鳩山政権は、大恐慌がプロレタリア革命に転化することを阻止するため、労働者階級の決起を体制内的に取り込み、抑え込もうと、連合ダラ幹勢力とその支配下の労働組合幹部を取り込む形でボナパルティズム的に登場したのである。それは本質的に、プロレタリア革命を阻止するための予防反革命政権であった。
 民主党・連合政権は、自民党にはできない恐るべき翼賛体制として、一切の体制内勢力を一気に飲み込み、労働者階級の取り込みを図り、同時に激しい階級的団結の破壊攻撃にのり出してきた。社保労組の解体と525人の社会保険庁労働者の分限免職、日航労働者1万6千人の首切り、北教組への組織破壊攻撃、そして国鉄1047名闘争解体攻撃を見よ。
 われわれはこれに対して「民主党・連合政権打倒」を掲げて、この大反動の嵐に立ち向かい総決起してきた。動労千葉など3労組が呼びかけた09年11・1全国労働者総決起集会は、鳩山民主党・連合政権打倒の狼煙(のろし)であった。
 民主党・連合政権打倒の最大の攻防点こそ国鉄決戦であった。動労千葉は検修業務の全面外注化攻撃との闘いを、今日の新自由主義のもとでの全産業にわたる民営化・外注化攻撃との最先端攻防として闘いぬき、今年4月1日の実施を完全に阻止した。さらに国鉄1047名解雇撤回闘争の解体攻撃に対して、北教組弾圧に見られる4大産別を始め全産別の労組解体・団結破壊攻撃に総反撃して勝ちぬいた地平は決定的である。
 さらにこの国鉄決戦を、鳩山政権の最も激烈な矛盾点・破綻点としてあった米軍普天間基地移設・新基地建設と対決する沖縄決戦と結合して闘いぬいてきた。国鉄決戦と沖縄決戦が相互発展的に一体化し、鳩山・小沢を徹底的に追い詰めていったのである。
 特に4・28沖縄闘争―5・15沖縄現地闘争を闘う中で、沖縄の労働者の怒りにすり寄りながら「県外、国外移設」へと排外主義的にずらそうとする社民党のごまかしを吹き飛ばし、沖縄米軍基地撤去、日米安保粉砕の階級的激突を本格的全面的に開始したことが、鳩山の延命を最後的に粉砕し、鳩山・小沢打倒の決定打となったのである。

 大恐慌と体制の総破綻

 第二に、世界大恐慌の深まりとそのもとでの財政赤字・財政破綻の激化、帝国主義間・大国間の争闘戦の激化という激動情勢、体制そのものの破綻が鳩山政権を万力のように締め上げ、崩壊させたのである。
 鳩山政権は日本帝国主義の体制崩壊の危機の上に立った政権であった。何よりも経済が大破綻している。その「輸出・投資立国」的な資本蓄積構造は崩壊し、デフレが激しく進行し、財政赤字・財政破綻は限界点を超えている。10年度予算の一般会計は、戦後初めて国債発行額(約44・3兆円)が税収(約37・4兆円)を上回る異常事態となった。名目GDP(国内総生産)は20年前の水準に落ち込み、国と地方の債務残高はGDPの約1・8倍までいたっている(ギリシャの約1・1倍をはるかに超える)。「債務残高では、五輪なら金メダル」(新首相・菅の発言)という状態なのだ。まさに資本主義・帝国主義国家として完全に破産している。
 さらに日帝の安保・外交政策も完全に破綻と大動揺の過程に突入した。民主党・連合政権は鳩山・小沢を先頭に「対等で緊密な日米同盟」「東アジア共同体構想」や「日米合意の見直し」を打ち出し、時に対米対抗性を鮮明にさせて独自の安保・防衛政策、アジア政策、改憲と戦争国家化の政策で日帝の体制的危機を突破しようとした。こうしたやり方で、自民党が長年やろうとしてきて結局やりきれなかった9条改憲と戦争への攻撃を凶暴に貫こうとしたのである。しかし逆にこれは日米争闘戦を決定的に激化させた。
 世界大恐慌が資源、市場、勢力圏をめぐる争闘戦を激化させ、侵略戦争の激化、その拡大の衝動をますます引き起こす中で、今日、北朝鮮侵略戦争突入の激しい緊迫情勢が生み出されている。
 「普天間基地の辺野古移設」を発表した5・28日米共同声明と、韓国哨戒艦沈没事件をめぐる「北朝鮮の魚雷攻撃と断定する」という一方的決めつけによる北朝鮮侵略戦争突入情勢は、完全に一体のものである。米帝の世界戦争政策のもとでのすさまじい北朝鮮への戦争挑発の中で、鳩山・小沢の「対等な日米同盟」論や「常時駐留なき安保」論による沖縄政策など完全にふき飛ばされ、破産してしまったのである。
 経済・財政政策で破綻し、安保・外交政策でも破産を突きつけられた鳩山・小沢は結局、沖縄の労働者階級、すべての労働者階級に犠牲を転嫁し、階級対立を非和解的に激化させる新自由主義攻撃をさらに絶望的に進めていく以外にない。しかし、民主党・連合政権はその階級的激突に耐えられず、鳩山・小沢はついに「ダブル辞任」に追い込まれたのだ。
 支配階級の分裂と政治危機の爆発は、菅政権のもとでますます激化していくしかない。革命的情勢が決定的に成熟しているのである。

 議会制的支配も崩壊へ

 第三に、したがって鳩山・小沢を打倒したことは、ブルジョア的議会制度による戦後階級支配の崩壊を意味する。これは8・30を超える革命的情勢の到来だ。国家と革命の問題が階級闘争の前面に浮上したのである。
 ここで決定的なのは、国鉄分割・民営化反対闘争を23年間闘ってきた動労千葉が、検修外注化阻止闘争に勝利し、4・9政治和解という日帝の1047名闘争解体攻撃に真っ向から反対して全国運動を呼びかけたことである。動労千葉は全組合員の団結した闘いをもって、労働運動が前進し勝利するためには4・9政治和解攻撃と全面対決して打ち破ることが死活的テーマであることをはっきりさせた。そして全国運動をとおして、動労千葉労働運動で国鉄労働運動、日本と世界の階級闘争を獲得する闘いに決起したのだ。
 職場生産点における労働者の闘い、労働組合をめぐる攻防で一切が決まる情勢に突入した。まさに「数年に一度」ではなく、労働者階級が24時間365日、職場生産点を武器に、階級的労働組合を武器に闘いぬくことが、一切を決するのである。
 だからこそ資本家階級は、危機と激動の時代において、労働組合の解体に総力を挙げるのであり、ファシストをけしかけて労働組合を襲撃するのだ。
 国鉄分割・民営化絶対反対、国鉄1047名解雇撤回を貫いて国鉄決戦に勝利することが、ブルジョア国家を打倒し、ソビエトの建設をとおしてプロレタリアートの独裁を具体的に樹立していく決定的攻防点である。
 6・13集会をもって新たに始まった「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する新たな全国運動」の革命的意義はまさに鮮明である。動労千葉解体攻撃を粉砕し、動労千葉のもとに2千万青年労働者、6千万労働者の合流をかちとっていくこと、これが「大恐慌をプロレタリア革命へ」の具体的道筋である。

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週刊『前進』(2443号3面2)(2010/06/14 )

 菅民主党・連合政権を打ち倒し 労働者こそが権力とる時だ

 公務員大量解雇粉砕へ

 鳩山・小沢の打倒を受けて登場した菅新政権はあらかじめ破綻している。鳩山以上に危機的であり、反動的な政権である。日帝の延命のための諸政策は、徹底的に労働者階級の闘いを圧殺し、労働者に犠牲を集中する攻撃だ。「市民運動派」などともてはやされる菅直人は、学生のころから一貫してマルクス主義と共産主義に反対し、大学闘争、安保・沖縄闘争に敵対してきた反革命だ。菅政権を追撃・打倒し、プロレタリア革命勝利に向け闘おう。

 新基地建設と戦争

 菅政権は基本的に鳩山政権の破産を引き継ぐ民主党・連合政権である。その攻撃の照準は、次の3点に絞られている。
 第一に、「日米合意(普天間基地の移設先を辺野古にした5・28共同声明)をしっかりと踏まえていくことが(政権を)引き継いだ私たちの責任だ」と最初に言明したことだ。
 菅は、すでにオバマと電話会談を行い、「日米合意を実行する」と約束した。同時に菅は「鳩山の思いを受け継ぐ」とも言っている。岡田外相も、北沢防衛相も、「日米合意を実践するため、沖縄の人たちの理解をいただけるよう全力を挙げる」と言っている。菅は6月下旬のG8サミットの際にオバマとの首脳会談を行い、8月末までに、移設計画の詳細を詰めるとされている。
 菅は、この8カ月間、副総理の要職にあったにもかかわらず、普天間問題についての発言や行動をまったく行ってこなかった。この問題で自分が傷つくのを恐れたからだ。だが、それは逆に菅の弱点だ。鳩山に泥をかぶせてスルーできると思ったら大間違いだ。沖縄100万労働者を始め労働者階級は、絶対に辺野古に新基地をつくらせはしない。まさに沖縄米軍基地撤去・安保粉砕をめぐる激突はこれからなのだ。
 同時に、菅が言う「鳩山の思いを受け継ぐ」の「思い」とは、鳩山が辞任を表明した民主党両院議員総会演説で、「アメリカに依存する安全保障を、これから50年、100年続けて良いとは思いません」と言っていることだ。今回は、帝国主義間の争闘戦に敗退し、日米安保の枠にねじ伏せられたが、根底のところでは、米帝との対等性、対抗性、自立性を求め、自らの力で改憲と戦争国家の道を進もうということだ。
 民主党政権が「対等で緊密な日米同盟関係」や「東アジア共同体」を掲げるのは、日帝としての独自性をもって、帝国主義的利害を貫こうとするものだ。そこに米帝は鋭く反応して、争闘戦として、日帝に基地負担を求めてくるのだ。そうした対立をはらみつつ、結局のところ日帝・菅政権は、沖縄に一切の犠牲と矛盾を押しつけ、基地を提供することをとおして自らの戦争国家化を進めているのである。
 そして、今やその沖縄基地を拠点に米帝と韓国イミョンバク政権とともに、北朝鮮侵略戦争に突入しようとしている。米日韓の北朝鮮侵略戦争策動を阻止しなければならない。

 「新しい公共」掲げ

 第二に、「公務員制度改革」と「地域主権」「新しい公共」を真っ向から掲げて、公務員労働者の大量首切りに乗り出していることである。
 菅は、岡田外相、北沢防衛相を始め11人の閣僚を再任し、5人を入れ替え、「脱小沢」を図ったと言われている。小沢によって廃止された党の政策調査会(政調)を復活させ、玄葉を任命し、しかも「公務員改革担当相」のポストにつけた。政調会長を入閣させたのは、党と内閣の一体化を図るものだ。
 民主党幹事長に枝野を選び、仙谷官房長官、荒井国家戦略担当相、蓮舫
行政改革担当相などを配置した。「事業仕分け」で「無駄を削る」と称して進めてきた、公務員バッシングをさらに強めていくという意思表示である。
 党役員人事と組閣は、核心的には、「新しい公共」「地域主権」という名の道州制、公務員労働者大量首切りのための配置である。
 菅首相の誕生を受け、大阪府知事の橋下は「ものすごい、めちゃくちゃ期待している」と歓迎。特に財政再建と公務員の職員団体改革については「周りのうるさい声を無視して。国のあるべき姿を追求してほしい」と応援し、菅が引き続き地域主権の推進を重要政策に挙げていることについて「心強い。やらない理由を挙げてくる官僚のケツをたたいて、動かしてもらいたい」と訴えた。
 さらに、増税については「国家公務員の給与カット、国会議員の歳費カットと定数削減、天下りの根絶などをきっちりとやった上での増税は仕方ない。国にも都道府県にもまだまだ、山ほど無駄がある」と述べた。
 大阪で橋下が強行している「財政健全化」と称する極限的な新自由主義攻撃、民営化と公務員労働者首切りの攻撃を、菅政権によって全国化してほしいと言っているのだ。
 鳩山政権から引き継いだ「地域主権」「新しい公共」の推進というのも、「公務員労働者360万人いったん全員解雇・選別再雇用」の道州制攻撃そのものだ。
 まさに菅政権は、1047名闘争解体攻撃、名護新基地建設攻撃、さらに日帝の財政破綻の中での徹底的な歳出カットと「財政健全化」で一切の犠牲を労働者階級に押しつけ、民営化、外注化・非正規化を徹底的に推し進め、4大産別の労働運動を解体し、改憲と戦争に突き進む内閣だ。

 消費税大増税狙う

 第三に、「財政健全化」「増税して経済成長を」と主張し、増税、とりわけ消費税の大増税を宣言したことだ。
 菅は、財政悪化の原因として、「税金が上げられなかったこと」を挙げ、増税の可能性に言及した。
 仙谷は、4月に国家戦略相として、「税制改革を掲げて選挙をしなければ国民に対してはなはだ失礼だ」と述べ、枝野は「消費税に正面から取り組んだ方が国民の理解を得られる」と言っている。野田財務相も、長妻厚労相も、前原国交相も、9日に一斉に消費税増税に言及した。
 これに関連して、資本家階級の団体である日本経団連の米倉弘昌会長は「課題山積の中で速やかに新総理を選出されたことは良かった」と歓迎。「(菅は)かねてよりデフレ脱却や税・財政の抜本改革などに熱意を示しておられる。大胆に取り組み、実現していただきたい。経団連も最大限協力する」とエールを送った。経団連は、「国際競争力強化」のために法人税率5%引き下げと消費税率アップを要求している。
 枝野幹事長は8日、経団連会館を訪問し、米倉経団連会長と会談した。政府与党の側からも、資本家階級の側からも、政府と財界の緊密な関係をつくろうとする動きが強まっている。「財政再建」でも「成長戦略」でも、「地域主権」でも「外交・安全保障」でも、帝国主義として死活的に関係を強化しなければならなくなっているのだ。
 菅は、就任にあたって「強い経済、強い財政、強い社会保障を一体として実現する」と述べた。そしてそのためには、消費増税と法人税減税をセットにした税制改革が必要という立場なのだ。菅政権は、参院選でも真っ向から消費税増税を掲げて労働者人民に襲いかかろうとしている。

 延命策はない

 だが、これらの攻撃はまったく破綻的である。そもそも世界大恐慌という帝国主義の危機の中で、資本主義はどのような延命策もないところに追い込まれている。そして、昨年の8・30で、長く続いた自民党支配がついに労働者人民の怒りで打倒され、その中で登場した鳩山(小沢)民主党・連合政権も、支配階級の分裂と政治危機を一層深めた。その矛盾を労働者階級に転嫁する階級攻撃の激化に対して労働者階級の怒りは激しく爆発し、ついに鳩山・小沢体制は打倒された。自民党打倒に続く、民主党・連合政権の打倒。議会制的支配の崩壊。これは帝国主義にとって最後的・絶望的な危機だ。革命的情勢の激しい成熟である。
 日帝にはもう後がない。革命的大動乱が待ち受けているのだ。6・13「国鉄闘争の火を消すな」大集会の成功は、菅政権の登場に対する全面的な戦闘宣言だ。この闘いこそ階級的労働運動をよみがえらせ、帝国主義を打倒する道だ。これを突破口に、菅民主党・連合政権打倒へ総決起し、プロレタリア革命勝利に向けた大道を進もう。
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 菅政権が主にやろうとしていること

@日米共同声明の実行と辺野古新基地建設
A「公務員制度改革」「新しい公共」「地域主権」を掲げた公務員労働者への大量首切り
B「財政健全化」掲げた消費税の大増税

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週刊『前進』(2443号3面3)(2010/06/14 )

 世界革命に勝利するための絶大な資金カンパ訴えます

 社会を丸ごと変える革命情勢がついに来ました。すべての労働者のみなさん! 世界革命勝利に向け革命党を強化するために、夏期一時金カンパを熱烈に訴えます。
 労働者階級の怒りがついに鳩山首相と小沢幹事長を打倒しました。昨年8月に自民党支配を倒した労働者の怒りは、1年もたたずして、この怒りを圧殺することのみを目的として登場した鳩山政権をも倒したのです。
 大恐慌と戦争情勢下での日米争闘戦の激化に、鳩山・小沢の「対等な日米同盟」論や「常時駐留なき安保」論は吹き飛ばされました。ブルジョア議会制度による労働者支配は完全に崩壊しました。日本帝国主義は国家としての世界戦略も路線もなく、一切の犠牲を労働者階級に転嫁し、労働運動を解体するしかありません。こんな国家体制はすでに終わっています。
 誰にとっても「国家と革命」が正面課題となっています。今や、議会内の取引ではなく、生産現場での資本との力勝負のみが一切を決します。つまり、労働組合をめぐる攻防の勝利者が主導権を握るのです。
 この時に、戦後労働運動の心臓部である国鉄闘争と沖縄闘争で主導権を握る大攻防を闘いぬき、ついに6・13集会をもって動労千葉派が階級闘争の主導勢力として登場したことは決定的です。革共同は、国鉄全国運動の発展のために全身全霊かけて闘います。
 菅首相など、革命的共産主義運動との関係では40年以上前の大学闘争時代に決着がついた人物でしかない。菅内閣打倒・プロレタリア革命へ、全国運動の発展で大攻勢に打って出よう。
 国際連帯闘争も発展しています。ブラジルの労働者大会に動労千葉が登場し、熱烈な歓迎・合流の中で国鉄1047名闘争勝利と11月労働者集会結集を呼びかけた動議が採択されました。革共同は反帝・反スターリン主義世界革命の指導勢力として大飛躍すべき段階に入りました。
 強大な革命党を建設しましょう。6・13集会で切り開かれた勝利は、ただちに国鉄・沖縄・三里塚・法大でのさらに激しい攻防を呼び起こします。どんな革命的大激動も喜んで引き受けましょう。全国の職場で青年労働者が階級的労働運動を実践し、今や地区党の主軸を担って、全学連の同志とともにプロレタリア革命の最前線で屹立(きつりつ)しています。ここに労働者の未来があります。
 革命情勢を革命に転化するため絶大なカンパを心から訴えます。

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週刊『前進』(2443号4面1)(2010/06/14 )

 八尾北労組を砦に民営化と対決を

 医療センター明け渡しを許さず地域の団結を拡大しよう

 革共同東大阪地区委員会

 われわれは、「国鉄決戦で世界革命を」の闘いと沖縄・安保闘争を一体化させ、労働者階級人民の怒りと結びついて、ついに鳩山・小沢を打倒した。「8・30」情勢をはるかに上回る大動乱の過程に突入したこの時代の前に、あらゆる勢力が身を縮め、ひたすら屈服と反動の道へと転がり落ちている。動労千葉を先頭にした11月派が、日本労働運動、階級闘争に責任をとる唯一の主流派として登場することが待ったなしに問われている。わが東大阪地区委員会は、道州制・民営化絶対反対! 6・13から始まった新たな国鉄大運動で、八尾北医療センター労組の登場を軸に労働運動全体を塗り替え、すべての労働者、とりわけ青年労働者の根底的決起を地区党の総力でつくり出す一歩を開始した。プロレタリア独裁を展望する巨大な地区党の建設に向かって階級的労働運動路線の深化、発展をかちとっていく決意である。
(写真 「新たな国鉄大運動を巻き起こし八尾北明け渡し攻撃を打ち破ろう」と5・23総決起集会で訴える八尾北労組)

 ●5・23で怒りの総決起が開始された!

 八尾北医療センター労組は今、「3・31明け渡し=売却」攻撃を突きぬけ、数年がかりの決戦に突入している。追いつめられた八尾市は4月21日付文書で「八尾北医療センターを5月31日までに明け渡せ」と通告してきた。
 この暴挙に対し、八尾北労組を先頭に部落解放同盟全国連合会西郡支部、八尾北命と健康を守る会、地域の労働者・住民の怒りの総決起が開始された。5・23総決起集会で「八尾北明け渡し絶対反対」の嵐のような決起が始まった。とりわけ、八尾北労組が闘いの前面に登場したことの中に、決定的な勝利性がある。

 ●当局の団結破壊と闘い労組丸ごと決起かちとる

 昨年9月の八尾北労組大会に至る過程で、労組の中から、「不法占拠」の脅しに対して「闘っても勝てないんじゃないか」「八尾市と話し合いをしよう」という声が一気に噴き出してきた。
 これに対して、絶対反対の党の路線での屹立(きつりつ)が問われた。現場細胞は、「2・26にストライキ決起し、強制執行実力阻止を闘いぬいた労働者・組合員が、こんな攻撃ではつぶれない、必ず立ち上がる」という信頼を基礎に、何度も地区党で討議を重ねながら、路線をめぐる徹底的な対決として労組内での激しい討論を打ちぬいた。労組から噴き出た「労働者は闘っても勝てない」という奴隷の思想と真っ向から闘おう、ここで一歩譲れば党が瓦解(がかい)し、八尾北労組の団結は踏みにじられ、一掃されてしまうとつかんだのだ。
 この路線を貫く八尾北細胞の屹立なしには労組大会の勝利はありえなかった。労組大会は「民営化絶対反対」の特別決議をかちとり、話し合いに引きずり込み団結を破壊しようとした敵のもくろみを完全に粉砕し、団結を守りぬいたのだ。
 この勝利で八尾市は決定的打撃を受けた。追いつめられ引きずり出されたのが「10・13文書」だ。八尾北医療センターの「契約違反」をデッチあげ、「3月31日を待たずにいつでも契約解除できる」と労組に全面屈服を迫る文書だ。これが決定的転機になった。
 契約書は「医療と介護のために八尾北を使うこと」となっている。「私たちは日々医療と介護をやっている。契約違反など何一つない!」とつかんで、組合員に暴露していった。これで暗雲が吹き飛んだ。労働者の存在と誇りを踏みにじる八尾市の民営化攻撃への根底的な怒りが解き放たれた。労働者であれば誰でも闘える闘いとなり、真に八尾北労組が労働組合として丸ごと絶対反対の団結で闘いぬく出発点となった。
 それは、動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線そのものを現場でつかみとり、ついに敵の最弱点、脇腹を「契約違反」という形で引きずり出したということだ。
 さらに、八尾北労組細胞を先頭に地域懇談会を開催し、「10・13文書」の徹底暴露と闘いを組織化し、地域ぐるみの総決起をつくり出した。
 党の路線での屹立、全責任をとろうという細胞の団結が、現場での激しい攻防で試され、労働者の信頼を獲得したのだ。そして、その路線が労働者の生き生きとした自己解放的で根底的な決起をつくり出し、同時に党自身が労働者の労働者性、豊かな階級性に獲得されていった。こうして党と労働組合の生きた関係が形成されていったのだ。
 そしてさらに、労組を労働組合として確立していく闘いを自覚的に進めた。三役、執行委員会の団結形成を重視し、青年の決起の組織化の観点から議案をつくり討議し、闘いの総括軸を労組の団結に置いて闘ってきた。この闘いが5・23総決起の勝利を保障した。

 ●新たな国鉄大運動に労働者の未来がある

 1〜5月、われわれは1047名解雇撤回闘争と動労千葉の4月検修全面外注化阻止の国鉄決戦をともに闘いぬく中で、この中に労働者の未来があることをつかみとった。総力を挙げて国鉄決戦を闘い、実際に4・1実施を阻止したことで、闘えば勝てるという確信が生まれた。平成採の青年労働者が先頭に立ち、2千万の怒りと結合した勝利だった。
 この闘い方の中に、八尾北・西郡闘争の勝利もあるとつかんだのだ。そして、労組、支部、守る会が自分たちの闘いを階級闘争全体の中でとらえ、「ひとつの闘い、ひとつの団結」として勝利への自信と確信を深めていった。
 八尾市は、鳩山・小沢打倒情勢のもとで、6月議会に「八尾北明け渡し」を裁判にかける議案=「訴え提起」を提出した。しかも市議会は、共産党を先頭に全党派が一体になってあらかじめ末光道正議員(八尾北医療センター院長)を一切の審議から排除すると決定した。労働者・住民の怒りは倍加している。
 いよいよ八尾北をめぐる数年がかりの大決戦に突入した。それは、共産党指導部をぶっとばし、自治体労働者をはじめ4大産別の労働者とつながる展望に満ちた闘いの開始だ。八尾市の800事業民営化と闘う労働者とわれわれは必ず結びつくことができる。
 新たな国鉄大運動と八尾北労組の闘いを八尾市全域の労働者に持ち込み、八尾北労組を砦(とりで)に地区ソビエトに前進しよう。一切は、労働者指導部建設とマル青労同建設にあることをはっきりさせ、さらなる団結の拡大に向け、地区党は闘う。
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 ◎民営化、団結破壊と闘う八尾北労組

 八尾北医療センター労働組合は、08年末から八尾市による八尾北医療センターの10年3月末売却攻撃を団結の力でうち破り、新たな明け渡し攻撃との数年がかりの闘いに決起している。
 05年「大病院への売り渡し」を地域住民とともに阻止し、闘う地域拠点として八尾北医療センターを自主運営してきた。さらに部落解放同盟全国連西郡支部・八尾北命と健康を守る会と固く団結し、新自由主義攻撃の住宅追い出しと闘ってきた。06年12月、組合員3人への給料差し押さえを転換点に住宅闘争に決起し住宅闘争支援基金を立ち上げた。09年2月26日の森本政二さんへの住宅明け渡し強制執行に対しては部落差別による分断を打ち破り、ストで実力阻止闘争に決起。
 「不法占拠」の脅しによる労組の分断・団結破壊攻撃にも激しい討議を重ね、昨年9月の労組定期大会で「民営化絶対反対の特別決議」を採択。
 11月労働者集会に決起し、国鉄決戦勝利・道州制−民営化絶対反対の路線で闘っている。

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週刊『前進』(2443号4面2)(2010/06/14 )

 反戦・反軍闘争の前進を

 革命に勝利する労働者党建設し労働運動の力で兵士獲得しよう

 革共同反軍闘争組織委員会

 はじめに

 資本主義・帝国主義の時代は終わった。深化する世界大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する絶好のチャンスを革命党と労働者階級はしっかりとつかんでいる。米日韓は韓国哨戒艦沈没を北朝鮮の犯行と断定し、北朝鮮侵略戦争の策動を強めているが、小沢・鳩山は国鉄・沖縄・三里塚の闘いと労働者階級人民の怒りでぶざまに打倒された。菅民主党・連合政権も早晩の打倒は不可避である。
 イスラエルのガザ封鎖と国際支援船団に対する軍事的急襲、民間人虐殺と拿捕(だほ)は、第3次インテファーダに発展するであろうパレスチナ人民と世界の労働者階級人民の根底的怒りを新たに引き出している。
 アフガニスタン・イラクでは米軍は撤退の危機にたたき込まれ、QDR(4年ごとの国防戦略見直し)はすでに帝国主義軍隊が崩壊している現実をまざまざと照らし出している。ギリシャ・EU崩壊の危機に対しギリシャ空軍の兵士100人以上が政府の給与削減攻撃にストライキで決起している。最末期帝国主義の労働者・兵士支配はすでに破綻し、崩壊の危機に至っている。

 革命の時代が到来1047名解雇撤回へ

 職場・生産点を巨大な拠点に転化し、猛然とプロレタリア世界革命に突き進もう。
 帝国主義ブルジョアジーは全体重をかけ1047名闘争−国鉄闘争の解体攻撃に出ている。だがそれはすでに、動労千葉と国労闘争団4人の断固たる決起で根底的に粉砕されている。奴隷の道を拒否し、不屈に闘い続ける労働者階級が必ず勝利する。
 戦後階級闘争は、6・13国鉄大集会を巨大な出発点に職場生産点で革命と反革命の労働者人民の獲得をかけた大党派闘争に突入した。ここを一点のあいまいさなく確認し、その上で、国鉄労働運動の戦闘的階級的魂を今こそよみがえらせる闘いに総決起し、闘う階級的労働組合・階級的労働運動を全国でよみがえらせよう。新たな全国運動への総決起をかちとり、国鉄を先頭にありとあらゆる職場で、大胆に、猛然と、動労千葉派の組織化に打って出よう。このことの中に勝利が保障されている。
 全労働者の選択肢は、1047名闘争解体―奴隷の道か、それとも国鉄分割・民営化絶対反対・1047名解雇撤回闘争貫徹の階級的原則を貫く新たな全国運動の発展かという二つに一つの路線選択である。全国運動の中にのみ、青年労働者と全労働者階級の未来とプロレタリア革命への壮大な展望があるのだ!

 職場生産点で党建設へ闘う

 革共同と帝国主義ブルジョアジーとの新たな激突、決戦に突入している。革共同の半世紀にわたる全過程は、反帝・反スタ革命的労働者党建設の死闘の歴史であり、労働者階級の革命的戦闘性を不断に開示した過程である。その全過程での勝利が今日の革命情勢を引き寄せた。1047名闘争解体−国鉄労働運動解体攻撃の核心は、文字どおり、日帝ブルジョアジーの総力を挙げた革命党と動労千葉派に対する絶滅攻撃である。
 だが今日の革命と反革命の激突局面は、絶対非和解の貫徹と階級的団結の徹底的強化という目的意識的闘いが切り開いた地平であり、それが今日1047名闘争をめぐる激烈な攻防として火を噴き、職場生産点という戦場でプロレタリア革命の成否を決する熾烈(しれつ)な党派闘争に決着をつける闘いとして発展している。

 人間の根源的共同性回復を

 世界大恐慌の深化とは、労働者人民を奴隷的に縛りつけ、苦しめてきたこれまでの社会的基盤がさらに崩壊していく過程である。労働者階級自らがつくり出したものに支配され続けてきた社会の全面的崩壊は、人間を基軸にした社会への根本的転換を成し遂げる条件の急速な成熟過程である。したがって資本主義・帝国主義の最末期とは、労働者階級人民の根本的な総反乱と革命の時代である。
 革命闘争は目的意識的闘争である。革命党は革命をめざしているのであり、反乱が最終の目的ではない。だが反乱は、労働者階級としての人間的怒りの爆発であり、人間の根源的な共同性回復の魂の叫びだ! 人間は人間的怒りと反乱を契機に連帯を強め、連帯は闘いの中で階級的団結へと発展していく。われわれは今、深化する世界大恐慌下で、職場生産点を拠点にした70年闘争をはるかに超える闘いを切り開き、プロレタリア革命を実現する革命的労働者党建設の新段階を迎えている。
 党建設の核心は青年指導部の建設にある。その指導部とは、資本主義社会に閉じ込められ、抑圧されてきた人間的能動性とその根源的能力を自らが全面的に開示し、自らの解放を徹底的に体現する存在である。
 したがってまた世界大恐慌と革命情勢下でプロレタリア革命に勝利する革命党建設とは、革共同に結集するすべての党員が決死の飛躍で責任ある組織的細胞的指導部として自己を屹立させることである。

 プロレタリア独裁をめざし

 革命の勝利は職場闘争の延長上には描けない。レーニンが労働組合の中に党細胞建設を強烈に訴えたのはプロレタリア独裁をめざす職場権力を確立するためである。
 「労働運動の闘いの基軸に、反戦の闘いを路線としてきちっと押さえなければいけない」(中野洋動労千葉顧問)。経済闘争と結合した反戦政治闘争が職場生産点にうまずたゆまずストレートに打ち込まれなければ、職場闘争は反戦政治経済闘争として爆発しない。プロレタリア独裁とは職場権力の目的意識的確立を基礎とする。その闘いを回避したところで労働者階級の自己解放的決起も職場権力の奪取もありえないのだ。 

 軍隊・兵士の獲得の戦略的な重要性

 プロレタリア革命が暴力革命であるというのは、ブルジョアジーを打倒するために最後は革命的暴力で決着をつける必要があるからというだけではない。階級社会の廃絶は、現にあるこの階級社会である資本主義・帝国主義社会の徹底的な暴力的転覆をとおしてしか実現しないという根源的なところに規定されている。だからこそプロレタリアートの権力は「独裁」という形態をとる。プロレタリア革命とは、労働者階級がその運動をとおして全社会にプロレタリア性(革命的規律・英雄性・自己犠牲と献身性、プロレタリア的柔軟性)を文字どおり強制する過程としてのみ進行するのであり、そのプロレタリア性の完全な発揚とその全社会化の全過程が国家死滅への独裁を維持する能力である。
 プロレタリア革命が「暴力革命」である以上、革命の成否が最終的には革命と反革命の暴力の激突によって決するのは歴史が証明している。

 労働者階級の三つの任務

 労働者階級が資本主義に勝利するためには、唯一の革命的階級であるプロレタリアートが、次の三つの任務を実行することが必要だと考える。
 第一は、無数の労働組合の権力を革命派が握り、ソビエトの中核として労働組合が座り、圧倒的な労働者の決起をかちとることである。階級的な団結を基礎とする労働組合をとおしてプロレタリア革命を闘いとることが世界革命の現在的核心問題である。首都で全国で労働組合の権力を握り、職場支配権を確立し、工場管理・生産管理能力を闘いとり、国家権力の中枢解体のために総決起することである。
 第二は、プロレタリアートの最高の団結形態である革命党が、プロレタリアートの全体またはその圧倒的多数だけでなく、資本に搾取されている人びとの全体をひきつけ、彼らを率いて進むこと、搾取者に対する限りなく大胆な、仮借ない断固とした闘争のただ中で彼らを組織することである。すべての資本主義・帝国主義国家で圧倒的多数を占めている労働者階級人民をブルジョアジーへの奴隷的従属からひきはがし、プロレタリアートと革命党に対する信頼の念を実地の経験に基づいて彼らに確信的に起こさせることである。
 第三は、ブルジョアジーとプロレタリアート、ブルジョア民主主義とプロレタリア民主主義の間を不可避的に動揺する階級・階層を中立化させ、そして獲得することである。
 プロレタリア革命は、プロレタリアートの最高の団結形態である革命党がプロレタリアートの圧倒的多数を組織して進む時にこそ、成功を収めることができる。
 実際には、ブルジョアジーの企て・攻撃を粉砕することと帝国主義を打倒することは密接にからみ合い、その全過程は、きわめて激烈で非妥協的・非和解的闘争過程として進行する。われわれがめざすプロレタリア独裁とは、ブルジョア社会として強固に形成されてきた社会をいったん徹底的に破壊し、解体して根底からひっくり返すということであり、そのこと自体がプロレタリアートの「実力行使」を不可避とするきわめて激しい暴力的過程である。
 さらに、このことは、プロレタリアートが権力を掌握した後に初めて問題になるのではない。そもそも革命は、あらかじめ組織された労働者階級以外のあらゆる人民大衆も決起し合流する壮大な闘いとして爆発する。これまで政治生活と無縁だった人びとが、小ブルジョアジーを含めて、大量に革命の嵐のただ中に引き込まれ、革命が全社会・全人民の課題となる。この革命推進の全過程は帝国主義ブルジョアジーの労働者支配の暴力機関・装置である軍隊・警察との暴力的激突を不可避としている。

 階級的労働運動と一体で

 以上からも党と階級が軍隊・兵士を革命の側に獲得する闘いの戦略的重要性は明白である。そして反戦・反軍闘争は階級的労働運動の堅実な前進―新たな全国運動の前進と一体で推進しなければならない。軍隊内の党細胞組織建設は職場・生産点での党細胞建設と同様に、否それ以上に困難な闘いではある。だが、すでにわれわれは、組織建設に勝利する戦略的で具体的な展望と地平を、戦後階級闘争とその革命的総括の中で切り開いている。
 このことを確信し、あらゆる職場生産点、街頭、地域で、さらにありとあらゆるルートを開拓し、元自衛官や現役自衛官を組織する闘いに全党の同志が打って出ることを熱烈に訴える。

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週刊『前進』(2443号4面3)(2010/06/14 )

日誌'10 2010年 6月2日〜8日

 鳩山辞任、菅が新首相に/菅とオバマが日米共同声明で一致

●鳩山首相が辞任 鳩山首相は、民主党の両院議員総会で辞任する意向を表明した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で社民党の連立離脱を招いたこと、政治とカネの問題で民主党に迷惑をかけたことを理由としてあげた。民主党の小沢幹事長にも辞任を促して了解を得たことを明らかにした。(2日)
●嘉手納、飛行252回確認 嘉手納飛行場に関する沖縄市、北谷町、嘉手納町で構成する三市町連絡協議会は、米空軍嘉手納基地を発着する航空機の飛行経路などを目視調査した。午前6時から午後4時までに、目視確認回数で252回の発着や急旋回が確認された。騒音の最高値は嘉手納基地所属のF15戦闘機が離陸する際に出した96・8デシベル(電車通過時の線路わきに相当)だった。(2日)
●教員免許見直しを諮問 川端文部科学相は、教員養成や免許制度のあり方を総合的に見直すよう、中央教育審議会に諮問した。通常の教員免許に加え、学校現場で教員経験を積んだ後に大学院で学んで得られる上級免許を新設し、教員免許を「2ランク制」にすることを念頭に置いている。早ければ来年の通常国会に関係法の改正案を提出する。(3日)
●鳩山内閣が総辞職 鳩山内閣が総辞職した。鳩山首相は「国民との約束を全うすることができず大変申し訳ない」との談話を発表した。在任期間262日で現行憲法下では5番目の短命内閣だった。(4日)
●菅が民主党の新代表に 民主党代表選が行われ、菅直人・副総理兼財務相が過半数を大きく超える291票を獲得し、新代表に選ばれた。(4日)
●菅が首相に 菅・副総理兼財務相が衆参両院の本会議で第94代首相に指名された。菅は民主党本部で記者会見し、地域主権改革や地球温暖化対策などの鳩山路線を基本的に踏襲する考えを示した。(4日)
●韓国が安保理協議を要請 ニューヨークの韓国国連代表部は韓国哨戒艦「天安」の沈没事件を国連安全保障理事会で協議するよう求める書簡を安保理議長国のメキシコに提出。(4日)
●G20「重大な試練」 韓国・釜山で開催された20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議は、ギリシャ危機の影響で世界経済には「重大な試練が残っている」とした共同声明を採択し、閉幕した。(5日)
●菅とオバマが電話会談 菅とオバマ米大統領が初めて電話で会談した。米軍普天間飛行場の返還・移設問題について、移設先を名護市辺野古崎とした日米共同声明を基に対応することで一致した。菅は「合意を踏まえてしっかり取り組んでいきたい。日米双方でさらに努力していく」と伝えた。オバマは「平和と繁栄を推進する世界規模のパートナーシップを築いていきたい」と述べた。(6日)
●菅内閣発足 民主党と国民新党による菅連立内閣が発足した。菅首相は就任会見で、経済、財政、社会保障を立て直して「最小不幸社会」をめざす考えを明らかにした。(8日)

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週刊『前進』(2443号5面1)(2010/06/14 )

 三里塚 23日間の完黙非転向を貫き 市東さん笑顔で帰る

 反対同盟 団結一層固く

 市東さんが会心の笑顔で帰ってきた!
 6月8日、不当逮捕されていた三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんは、23日間の完黙非転向を貫き奪還された。
 勾留満期日のこの日午前に「市東さん、現闘Aさんともに起訴攻撃を粉砕し釈放」の報が伝わった。待ちに待った知らせに、反対同盟と現地支援の労働者・学生が天神峰に集まった。
 成田警察署を出て、迎えの車に乗った市東さんは、正午にわが家に到着した。いつもどおりの笑みで、出迎えた全員が奪還の喜びと勝利を実感した。萩原進事務局次長、鈴木謙太郎さんを始め、まずは握手攻めだ。出迎えの一員である飼い猫を抱え上げ再会を確認したら、市東さんの足はすぐさま畑へ向いた。自分の不在中もすくすくと生育した作物と土の具合を確かめ、萩原さん、鈴木さんと言葉を交わす。
 その場で立ったままの「交流会」になった。市東さんは取り調べや留置場生活などについて、聞かれるまま落ち着いた口調で語った。畑仕事からしばし離れていたことで顔色から少し日焼けが取れたが、普段どおりのたたずまいで、本当に市東さんらしい勝利だ。「まずは風呂にでも入ってゆっくりして」と声がかかり「うん」と応じたものの、市東さんは午後には早速作業帽、作業衣、地下足袋姿で野菜の出荷作業に参加した。
(写真 自宅に帰還した直後、畑の前で獄中闘争の報告を行う市東さん。後方左は鈴木謙太郎さん、中央は萩原進さん【8日 成田市天神峰】)

 午後7時から市東さん宅の離れで、市東さん、萩原富夫さん、現闘Aさん3人の奪還祝勝会が開かれた。完黙非転向の闘いと、団結街道を守り抜いた闘いがここに合流した。北原鉱治事務局長が冒頭に「こうして見ると3人ともいい男だな」と一同を笑わせたあと、「同盟も支援も一丸となって本当に頑張った。ここから新たな一歩を踏み出そう」と訴えた。
 市東さんは「初めての逮捕で、いろいろ学ぶいい機会だった。これからも頑張ります」と簡潔なあいさつ。萩原富夫さんは「市東さんと心を一つにして闘った」と逮捕時を振り返った。Aさんは「三里塚から日本の階級闘争を切り開く」と決意を表した。
 市東さんの農地取り上げに反対する会事務局長の吉川ひろし千葉県議の音頭で乾杯。23日間のエピソードをおのおのが披露し、歓談が弾んだ。市東さんも、警察・検察の屈服強要攻撃と闘った体験談を大いに語った。千葉県の農民の仲間たちも合流し、全学連現地行動隊も決意を述べた。
 会の締めに萩原さんが立った。「市東さんは”おれは大丈夫だ。外の人たちは頑張ってくれ。空港会社におれたちの本気さを知らしめた”と言い切った。この決起に続くのかどうか、一人ひとりが問われた。〈国鉄、沖縄、三里塚〉を全力で闘おう。現地攻防、裁判に勝ち抜き、全国に広範な人民の決起をつくろう」。この訴えに全員が熱い拍手で応えた。最後に司会の鈴木さんが、6・27現地大集会への総決起を呼びかけた。団結街道閉鎖阻止・第3誘導路粉砕へ、全国から大結集を!
 反対同盟はこの日、長い闘争史に偉大な勝利の1ページを加えた。
(写真 祝勝会にて。数日前に奪還された萩原富夫さん【左】や北原鉱治事務局長【右】とともに)
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週刊『前進』(2443号5面2)(2010/06/14 )

 市東さんを勝利者として奪還

 6・27三里塚に全国結集を

 団結街道閉鎖―第3誘導路建設を絶対に阻止しよう!

 6月8日、23日間の不当勾留をうち破って市東孝雄さんが奪還された。権力は市東さんの闘志を1ミリもくじくことができなかった。全国の労働者人民の怒りを恐れ、市東さんを起訴することもできなかった。市東さんは元気満々で帰ってきた。団結街道閉鎖―第3誘導路建設を阻止せよ! 反対同盟とともに臨戦体制を強め、6・27三里塚に全国から大結集を!(要項1面)

 血路を開いた23日間決戦

 検事や刑事どもは市東さんを勾留中、完全黙秘を崩そうと連日のように「黙秘は卑怯だ。党派の活動家じゃなく農民なんだから完黙するな。完黙は不利になるぞ」などとあらゆるウソ、分断、脅しを続けた。しかし市東さんは完黙を貫き、勝利者として帰ってきた。
 市東さんの5・17決起―逮捕以来の23日間は決戦だった。反対同盟は宣伝カーでの激励、ビラまき、檄(げき)文、援農、開示公判への傍聴闘争など、打って一丸となり闘った。弁護士接見は毎日行われた。千葉地裁・地検に対する弾劾ビラも連日まかれた。檄文は北海道から沖縄まで、さらに韓国・民主労総からも届いた。
 また、23日間はガサ(強制捜索)を口実とした団結街道閉鎖攻撃との激闘だった。77年岩山鉄塔撤去も78年横堀要塞(ようさい)破壊も、90年天神峰現闘本部封鎖も、ガサを口実に現場を制圧して強行された。しかし今回、権力・NAA(空港会社)は23日間、ガサ一つできなかった。
 5月17日、NAAが団結街道の部分閉鎖を一方的に通告する看板を立てた。「部分閉鎖」と言っても通行不可の閉鎖そのものだ。市東さんは腹の底から怒りを爆発させ、看板を徹底的に粉砕した。「自分がいるかぎり団結街道閉鎖など断じて許さない」という根底からの怒りだった。
 この闘いによって、立てられた看板は撤去され今日まで修復できていない。当然だ。一民間会社が道路閉鎖など勝手に宣言できるわけもない。そもそも団結街道は天神峰・東峰地区住民のものだ。成田市が市道を廃止しても、地区住民共有の生活道路、いわゆる赤道(あかどう)に戻っただけのことだ。団結街道は生活上不可欠の道路として残っている。これを売り払う権限は成田市にはない。NAAが勝手に買う資格もない。団結街道は天神峰で生活し生きる農民・住民のものだ。
 市東さんの5・17決起は、そのことをハッキリと突きつけた。
 いわんや1本の滑走路に3本目の誘導路とはまったく無用の計画だ。この第3誘導路建設を理由に生活道を閉鎖するなど断じて認められない。
 「第3誘導路」の意味は一点、市東さんの追い出しだ。それだけを狙った攻撃なのだ。2重3重のフェンスで囲み、ジェット機の騒音の渦の中で追い出しを図る。こんな悪質極まりない攻撃は粉砕あるのみである。
(写真 団結街道を守る闘いはこれからが本番だ。第3誘導路を必ず粉砕しよう!)

 三里塚は革命の根拠地だ

 市東さんの5・17決起は、日帝・NAAの「第3誘導路」攻撃を真っ向から粉砕した。市東さんの怒りの大きさを見せつけた看板粉砕と、「おれたちは本気だ!」という獄中からの檄、23日間の完黙・不屈の闘いは、市東さんと反対同盟農民がいかなる攻撃、弾圧にも負けないこと、勝利するのは反対同盟・三里塚闘争派であることを徹底的に見せつけた。
 この瞬間、第3誘導路攻撃は”絵に描いた餅”となった。敵を圧倒しているのは反対同盟と三里塚闘争派だ。いまや日帝・NAAの攻撃はやつらの負担となり、正当性を失った攻撃は、闘いの怒りの火に油を注ぐだけとなった。団結街道閉鎖・第3誘導路攻撃も現闘本部裁判攻防も、市東さんの農地強奪裁判も、市東さんの不屈さを原点に勝利する転換点をかちとったのだ。市東さんの怒りの大きさはわれわれの怒りに転じた。決戦望むところだ。団結街道閉鎖・第3誘導路着工を実力闘争で粉砕しよう。
 この23日間の勾留中に鳩山政権が打倒された。沖縄の怒りと、国鉄・沖縄・三里塚・法大を巨大な反撃点とする全労働者階級人民の怒りで打倒された。今こそ体制内派では闘えないことを示す闘いとして三里塚決戦を切り開き、日本階級闘争の荒々しい先鞭(せんべん)を三里塚の地から切り開こう!
 反対同盟は、6・27現地大結集を呼びかけた。6・27闘争こそ、現下における団結街道閉鎖阻止・第3誘導路粉砕の力となる闘いである。
 鳩山政権が打倒され、菅民主党・連合政権となった。日帝政治委員会は七転八倒状態だ。今こそ労働者階級人民に、いかに闘うべきかを示すときだ。絶対反対と階級的原則を貫くこと。それが新たな国鉄1047名解雇撤回大運動であり、沖縄闘争であり、三里塚決戦であり、法政大の学生の闘いだ。

 常識を覆した三里塚の勝利

 三里塚闘争は日本階級闘争の中に重要な位置を占める闘いだ。本紙2440号の清水丈夫議長論文で指摘された点は極めて重要だ。「三里塚決戦は沖縄決戦と双璧(そうへき)をなす大闘争である。三里塚決戦が歴史的に切り開いた地平は巨大だ。日本革命・世界革命の一大根拠地である」
 三里塚44年の長期の闘いは、「闘えば勝つ」という確信をすべての闘う人々に与えてきた。(革命の勝利までは)闘っても最後は負けるという、ある意味での常識とも言える闘争の論理を覆す闘いをやってきた。市東さんの今回の力の限りの決起と「おれたちは本気」という檄とが、まさにそれであった。
 市東さんの決起は、誰しもの心の底に潜む敗北主義を引きずり出し、たたき出した。心からの奮起を引き出した。怯懦(きょうだ)を捨て闘うのだと訴えた。この市東さんの決起こそ三里塚闘争44年の闘いが生み出した精華だ。
 三里塚闘争の歴史的、階級的特質は、社会民主主義ではなく、日共スターリン主義でもなく、革共同を始めとする革命的共産主義運動との共闘を貫いてきたことだ。たぐいまれな闘いである。三里塚闘争はごく初期の段階でその選択を迫られ、「革命的左翼」いわゆる「過激派」との共闘を選んだ。
 三里塚闘争の条件闘争化は、この時点で根本的に拒否された。すべての人民の闘いの試金石となる新たな農民闘争、新たな反戦・反日帝闘争の道を三里塚闘争が新たに歩み始めたのである。社民や日共スターリン主義のもとで闘っていたら、今日の三里塚闘争はない。

 国鉄・沖縄・法大と一体で

 この三里塚闘争が闘いの初期において革命的左翼との共闘を選択する過程で、中野洋動労千葉委員長の果たした役割は大きい。千葉県反戦、動労千葉青年部の三里塚闘争への参加を足掛かりに革共同の合流はかちとられていった。
 1966年に始まった三里塚闘争は、70年安保・沖縄決戦の重要な一角を成して闘われた。ベトナム侵略戦争の激化に伴い、反戦闘争の最も先鋭的戦闘的、かつ大衆的闘いとして闘われてきた。まさに反戦の砦として闘われた。
 70年安保・沖縄決戦および全国大学闘争の革命的精神と運動の実体は、三里塚闘争に引き継がれた。このことが三里塚闘争の日本階級闘争上における意義を決定的なものにした。社共の屈服と退潮の中で、三里塚闘争が反戦・反基地闘争、その他一切の反帝国主義的な闘いの帰趨(きすう)を握る闘いとして発展したのである。
 80年代に新自由主義攻撃の反動が激化する中で、三里塚と動労千葉は唯一これに革命的に反撃しぬき、三里塚は二期着工攻撃を破綻に追い込み、動労千葉は国鉄分割・民営化攻撃を打ち破って勝利してきた。
 そして三里塚農民と動労千葉の労農同盟は、実践的な共同闘争の歴史的な積み上げを基盤に、大恐慌がもたらす帝国主義の未曽有の危機の深まりの中でプロレタリア革命における必須の同盟たる労農同盟という階級的結集軸を生み出した。

 国際的連帯の基礎を作った

 それだけではない。韓国の民主労総、アメリカ、パレスチナ、ドイツを始め全世界の労働者階級人民が三里塚闘争に注目し連帯を深めてきた。それは「空港絶対反対・一切の話し合い拒否」「農地死守・実力闘争」という非妥協不屈の闘争原則が生み出した国際主義的成果だ。条件闘争では階級的団結はもとより国際的団結はつくれない。条件闘争は排外主義を生み出すからだ。
 動労千葉の絶対反対と階級的団結の階級的労働運動路線も三里塚闘争をわが闘いとして闘う中でかちとられ、生み出されてきたものだ。三里塚闘争なくして、今日の階級闘争の現実はまったく考えられない。
 このように44年間の三里塚闘争は、革命的共産主義運動との共闘をとおして絶対反対論を貫き、日本と世界の闘う労農学、すべての人民の闘いに歴史を変える力と展望、希望をつくりだしてきた。だから、日帝・国家権力も三里塚闘争の圧殺に躍起となっているのだ。かくて国鉄・沖縄・三里塚・法大決戦が同時的に闘いの火柱を噴き上げているのだ。
 三里塚闘争の日本階級闘争における戦略的死活性は断固として明らかである。われわれはどんなことがあっても三里塚決戦の勝利を貫徹する。
 団結街道のNAAへの売却とその成約は、6月中旬を前後した第3誘導路の認可(国交省による)とほぼ同時に成されようとしている。
 革共同は断固として宣言する。団結街道閉鎖と第3誘導路の建設は絶対に不可能だ。5・17市東さんの決起、反対同盟の一丸となった決起と反撃は、あらゆる攻撃を敵の致命傷に転化する力をつくりだした。
 日帝・民主党政権もグラグラだ。帝国主義者こそが危機のど真ん中にいる。市東さんの決起に応え、臨戦体制を強化し6・27三里塚全国大結集の圧倒的な高揚をかちとろう。団結街道閉鎖阻止! 第3誘導路計画を粉砕しよう!

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週刊『前進』(2443号5面3)(2010/06/14 )

焦点 ガザ支援船拿捕を弾劾する

 イスラエル擁護するオバマ

 5月31日、イスラエル軍特殊部隊がパレスチナ自治区ガザに向かう国際支援船団を公海上で急襲・拿捕(だほ)し、乗船者9人(イスラエル発表)を殺害、30人以上に傷を負わせた。イスラエルは約700人全員を勾留し、1日に全員の国外退去処分を決定した。イスラエル軍は6月5日にも公海上で別の支援船を拿捕した。
 イスラエルの行為は、ガザ住民への人道的支援活動を妨害し、封鎖下で困窮する人びとを一層苦しめる蛮行だ。絶対に許せない。
●非武装の支援団体を襲撃
 支援船団は封鎖されたガザで不足している建設資材や浄水装置、医療機器などを運んでいた。31日未明にガザの西約150`の公海上でイスラエル軍の小型船とヘリコプターが支援船を急襲。イスラエル軍兵士はヘリから船に降り、銃撃した。活動家たちは棒きれで立ち向かったがビデオ撮影していた活動家は頭を撃ち抜かれ即死した。死亡した9人は至近距離から頭などに計30発の銃弾を受けていた(英紙ガーディアン)。
 イスラエルの蛮行と居直りに全世界の怒りが爆発している。トルコでは31日、イスタンブールで数万人の抗議集会が開かれた。エルドアン首相は「国家によるテロだ」と非難し、イスラエル軍との合同演習を中止した。1日には事件を「虐殺」とし、「イスラエルとの関係は二度と修復できない」と厳しく糾弾した。米帝との関係も冷却化し始めた。
 31日、ガザでも数千人の抗議行動が起きた。第3のインティファーダ(民衆蜂起)への発展も示唆されている(イスラエル紙ハーレツ)。ハマスのハニヤ最高幹部とパレスチナ自治政府のアッバス議長はともに事件を「虐殺だ」と糾弾した。ハマスはイスラエルとの和平交渉をアッバス議長が打ち切ることを求めた。
 イスラエル領内のパレスチナ人を代表するイスラエル・アラブ市民委員会は31日、全国でストライキを呼びかけた。1日、テルアビブで数百人がパレスチナ解放を掲げて抗議行動を展開した。対イスラエル抗議行動は欧州、インドネシアなどにも広がっている。
 アラブ連盟は1日、事件を「テロ行為」「犯罪」と非難した。2日のアラブ外相会議はガザ封鎖解除を要求した。EUも31日、事件を非難、イスラエルに経緯の説明を求め、ガザ封鎖解除へ対イスラエル圧力を呼びかけた。
 国連安保理も1日、議長声明を採択した。イスラエルの武力行使で人道支援活動家の人命が失われたことに遺憾の意を表し、この事態を招いた行為を「最も強い言葉で非難」した。拿捕された舶と乗船者の早期解放、国際基準に合致した調査、ガザ封鎖の即時解除を求めた。しかしイスラエルを直接非難せず、独立した国際調査団の設置も明記していない。米帝が阻止したのだ。採決では米国、イタリア、オランダが反対、日本や英国、フランス、韓国が棄権した。
●居直りを強めるイスラエル
 イスラエルへの国際的非難が強まる中、イスラエルは居直りに徹し、米帝オバマはイスラエル擁護に躍起となっている。
 イスラエルのネタニヤフ首相は31日、直ちに軍の行動を全面的に支持した。2日のエルサレムでの演説では、事件は「兵士が乗員に集団暴行された」ことに対する「正当防衛」との見解を示し、「われわれは自分たちを守るためにけっして謝罪しない」とまで断言した。「ガザには人道危機は存在しない」と封鎖を正当化、継続する意思を表した。
 米大統領オバマは31日、ネタニヤフと電話協議。イスラエル軍の作戦で多数の死傷者が出たことに「深い遺憾の意」を表し「真相解明」を求めたが、イスラエル非難を避けた。3日には「ガザのパレスチナ人は封鎖のために就業、起業、商取引など未来に向けた機会を奪われている」と懸念を表明したが、ガザ地区からのロケット攻撃によるイスラエルの「安全保障上の不安は正当だ」とイスラエルを擁護。またパレスチナ国家の独立によるイスラエルとの「2国家共存」に向けた外交努力を続けることが重要だとか、「人が死ぬ必要はなかった。イスラエル自身が国際基準にのっとった調査を行うものと信じている」とも述べた。だがイスラエルの独自調査など事実を隠すためのものでしかない。
 米帝オバマは、米帝の中東支配のための軍事基地国家、パレスチナ侵略・分断国家のイスラエルを絶対的に擁護したうえで、ペテン的にガザ封鎖への懸念を表明したり、パレスチナにも「独立」を認めるかのような発言をしている。だが今日の米帝を中心とする帝国主義世界体制のもとでイスラエルとパレスチナの「共存」は幻想でしかない。オスロ合意や「中東和平ロードマップ」などとして何度も語られ、イスラエルと米帝によって踏みにじられてきたことだ。
 9日の国連安保理でのイラン制裁決議採択には、イスラエルをなだめる意味も込められている。
●封鎖下で困窮するガザ住民
 イスラエルによるガザ封鎖は、07年6月のイスラム組織ハマスによるガザ武装制圧を機に強化された。人や物の出入りを厳しく制限し、海域も封鎖している。住民の生活は困難を極めている。封鎖の狙いは、ガザを武装制圧し独自の政府を発足させ統治するハマスを包囲し絞め殺すことだ。これを米帝は支持し擁護してきた。エジプトも封鎖に加担してきた。
 闘うパレスチナ人民と国際プロレタリアートの団結で米帝―国際帝国主義とイスラエルを打倒することがパレスチナ解放の道だ。

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週刊『前進』(2443号6面1)(2010/06/14 )

団結ひろば 投稿コーナー 団結ひろば 投稿コーナー

 人事評価制度による教職員処分へ反撃 埼玉 C

 5月29日、さいたま市内で埼玉県立学校教職員2人への不当処分撤回の支援集会があり、県内から40人近くが集まった。
 埼玉県では、2005年から県立学校職員全員に人事評価制度が定められ、翌年から自己評価シートの提出が求められるようになったが、2人の教職員が08年、09年と自己評価シートの提出を拒否。これを県教育委員会が職務命令違反として1度目には戒告処分(09年春)、2度目には減給処分(10年春)を行ったことに対する行政訴訟を展望しての集会だった。
 A教諭は「自己評価提出の職務命令には良心からして従えない。教員は不当な支配には従ってはならないし、普通教育・公教育を守ることが社会的使命。評価制度はこれに反することを明らかにして闘う」と述べた。
 また、Bさんは「学校管理規則では、規則違反であっても処分できない。それを地公法違反で処分するためにあえて職務命令を出してきた。いずれは成績給に反映され、人事院の廃止、公務員庁設置との攻防につながっていく。自治労にも波及している。闘えばむこうのボロは出る。闘ってこそ初めて展望は開ける」と決意を語った。
 「日の丸・君が代」処分との闘いを支援する野田正彰関西学院大学教授が講演し、東京の教員業績評価裁判で勝利判決をかちとった教師が報告と決意を述べた。
 政治和解を拒否して闘う国労旭川闘争団の成田昭雄さんが、連帯して闘う決意と6・13集会への結集を熱く訴えた。
 人事評価との闘いが、第2次国鉄決戦を軸に始まっている大恐慌情勢下での全階級的大攻防の一環であることが浮き彫りになった集会でした。

 キャラバンで地区の労働者の奮闘に感激 東京 国木田亨

 5月22日からスタートした6・13大集会へのキャラバン隊に、31日の東京・田端駅前での街頭宣伝から5日間、参加しました。東京に来てまだ日が浅く、田端や大井町や目黒など行く先々が初めての場所でした。JRの運輸区や車両センターなどにも演説やビラまきに行きました。以前いた地方とは比較にならない規模のJR施設がそこら中にあり、これだけの労働者が団結して闘いに立ち上がったらさぞかし壮観だろうなと思いました。
 ちょうど鳩山打倒情勢で毎日政治情勢が激変し、毎日が新たな攻防の中での街宣でした。印象的だったのは横断幕やゼッケンに何が書いてあるのかとじっと読んでいく人がたくさんいることでした。初めの頃「鳩山打倒」のゼッケンが若者を中心に圧倒的注目を集めていたのですが、まさにこの力が鳩山を打倒したんだなと実感しました。
 今回のキャラバンで一番感激したことは、その地区の労働者や活動家が一生懸命ビラをまき、署名を集め、チケットを売り、カンパを集め、マイクを握る姿でした。新たな解雇撤回闘争の大集会を成功させたいという一念で、みんなががんばっている姿に勇気づけられる毎日でした。
 秋葉原や新宿の街宣で最後に署名を数えて、全体で100筆以上集まったとわかって、みんなと一緒に喜べた時は本当にうれしかったです。これが団結を総括軸にする街宣なんだと思います。この調子でもっともっと仲間を増やしていきたいと思います。

 菅政権打倒!の訴えに青年が敏感に反応 京都 I

 6月5日に京都一の繁華街で6・13集会への大街宣をやりました。3日前に沖縄人民と労働者階級の怒りによって鳩山内閣が引き倒されたことと、新たに登場した菅政権打倒を訴えて、全学連の仲間と10人でやりきりました。1時間半でビラは300枚、賛同署名は20筆取れました。
 全学連の仲間は「鳩山を打倒した労働者の怒りを総結集して、6・13に行こう!」と呼びかけました。賛同署名では、国鉄分割・民営化を知らない世代が次々と署名に応じました。「分割・民営化は知らないけど、私の今の職場はひどい」と20代の女性と討論になりました。また、元国労組合員という70代の男性も署名してくれました。
 街頭には怒りが満ちあふれており、「労働組合を軸に団結して一緒に闘おう!」という呼びかけを、6・13に結びつけて訴えることは重要かと思います。
 それと青年の反応がこれまでになく敏感で良かったです。関西で新たに作成した青年労働者向けパンフの内容を巡って討論にもなりました。「書かれていることは本当なの?」や、「国鉄と僕の職場とどう関係あるのか?」という声もありました。それについては、新自由主義と民営化攻撃について丁寧に話すことだと思いました。
 感じたことは、青年労働者は本当に仲間との団結を求めていること、競争と分断を打ち破る道は階級的労働組合をよみがえらせることです。

 首相・菅直人の原点はスト破りと刑事告訴 元全学連組織部長(東工大) 山森茂夫

 菅直人が、政権を投げ出した鳩山の後を襲って新首相になった。私と菅とはともに1966年東京工業大学入学である。6月5日の朝日新聞が、東工大時代の菅について「初めからイデオロギーとは無縁だった」と書いていたが、菅を「市民派」として美化するのもいい加減にしろと言いたい。
 菅がリーダーとなった「全学改革推進会議」なるものは、「改革」の名をかたって、スト解除を叫び、バリケードに手をかけた反動的イデオロギー集団だった。また、菅はキャンパスで私との論争で粉砕されたことを根にもって、刑事告訴した人物である。つまり、菅の政治活動の原点は、大学闘争への敵対であり、スト破りと刑事告訴なのである。
 70年安保・沖縄闘争の渦中で、その一環として闘われた全国大学闘争は、すでに40年を経過して一個の「歴史」として存在している。それは、清水丈夫選集第2巻の序文に、68〜72年の5年間の各年累計で733校(うち封鎖・占拠321校)とあるように、大学はもとより社会全体が怒りで沸き立つ状況下での闘いであった。その一つの闘いとして、69年1月の東大安田砦決戦の衝撃と感動の中で、東工大も寮問題を直接的争点としてバリケードストに突入したのであった。
 この大学闘争に最も敵対したのが日本共産党=民青であった。東大や法大を始め全国で、スターリン主義の武装反革命としての本質をむきだしにして襲撃を繰り返した彼らは「ゲバ民」と呼ばれた。他方、日大闘争に襲いかかったのが体育会の右翼集団であった。その中に、後に大相撲の横綱になった輪島らがいた。
 民青も弱体で、体育会右翼も存在しなかった東工大で、それらとは違う新しい装いでバリストに敵対してきたのが、菅とそのグループだった。
 菅は大学卒業後、社会市民連合→社会民主連合→さきがけ→旧民主党→民主党と渡り歩いて首相になった。菅をその原点にひきすえた時に、われわれがこんなやつに負けるわけがないと言い切ることができる。

 三里塚行動隊で権力との力関係を実体験 広島大学 上野浩幹

 5月17日の市東さんと現闘員1人への不当逮捕、24日の萩原富夫さんへの不当逮捕の弾圧を受け、25日から3日間、全学連三里塚現地行動隊に参加しました。25日に市東さんの勾留理由開示公判の闘いに参加、26日はやぐらからの監視と援農、成田駅前街宣、27日は朝から夕方まで援農でした。
 今回の派遣はとにかく楽しかった。三里塚は、今まで集会とデモでしか行ったことがなく、現地の生活を体験できてよかった。萩原進さんの著書『農地収奪を阻む』とマンガ『ぼくの村の話』(尾瀬あきら)くらいでしか知らなかったのですが、あらためて三里塚闘争は日本帝国主義国家権力との正面からの闘いだとわかりました。
 まさかこの日本で「やぐら」に上って監視行動をやるとは思いもしませんでした。いつもは監視されてるだけの力関係が、三里塚では公安警察や空港の警備会社と40b位の距離で双眼鏡でお互いに監視し合ってる。44年間かけて農民と労働者階級がつくり出した力関係を実体験しました。
 援農を終えて畑からの帰り道、萩原進さんが「沖縄の基地のある土地も三里塚と同じ。畑のあるところを滑走路につくりかえた。基地が許せないのはもちろんだが、農業が犠牲にされる。許せない」と語ってくれたのが印象的でした。
 日帝の戦争政策を三里塚は44年にわたり阻み続けている。国鉄・沖縄・三里塚・法大で勝利して革命に勝利しよう。

 動労西日本を先頭に6・13へ全一日行動 岡山 川越啓一

 6月6日、岡山市内で「全労働者の未来かけ、1047名解雇撤回 岡山国鉄闘争集会」が開催され40人が結集した。
 動労千葉の川崎昌浩さんと全国運動呼びかけ人の矢山有作さん(元衆議院議員)からアピールを受けた。川崎さんは国鉄闘争の火は消えずに残った、この闘いで日本の労働運動を変えよう、6・13に大結集をと訴えた。今年86歳の矢山さんは、日本の労働者の未来のために呼びかけ人を引き受けた、6・13の成功をと熱烈に訴えた。
 この日岡山市内で臨時大会をかちとった動労西日本は、大江照己委員長を先頭に全員が登壇。大江さんは「平成採を組織する時。山田和広副委員長の解雇撤回と1047名闘争を一体で取り組み大運動の先頭に立つ。8・6ヒロシマを」と呼びかけた。3月末に不当な雇い止め解雇攻撃を受けた山田副委員長は、解雇後の闘いを報告、「労働者解放のために闘えるのが良かった」と語った。国労米子地本からは後藤車両所分会長の鷲見貢さんが、和解拒否の国労闘争団の仲間と連帯し国労の中で動労千葉とともに闘う運動をつくる決意を表明した。
 社会保険庁分限免職攻撃の当該として闘う平口雅明さんらが6・13大結集をアピール。動労千葉を支援する会・岡山の代表が、残る1週間ラストスパートをと訴え、集会を締めくくった。
 集会に先立ち、岡山駅正面で6・13大結集を訴えるリレーアピールとJR岡山支社包囲デモを行った。JR職場には青年労働者の怒りと闘いへのエネルギーが渦巻いている。この確信を新たにして、動労西日本は臨時大会において青年部結成に打って出る態勢を確立した。

 控訴審で再逆転無罪戦取へ闘いが始まる 迎賓館・横田裁判事務局 倉持嘉之

 6月2日、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判・差し戻し審判決公判で断じて許せないことに東京地裁・林正彦裁判長は無実の3同志に対して逆転有罪判決を下した。
 公判冒頭、「有罪」の声が聞こえるや否や、傍聴席は怒りの渦と化した。林裁判長は下を向いたままか細い声で判決文を読み続けるが、1時間も続かず、閉廷を告げて逃げ出そうとする。傍聴人たちは「デッチあげ有罪を許さないぞ!」と抗議の声をあげて座り込みを続けた。差し戻し審最後の訴訟指揮は「全員退廷!」で終わった。廷吏が暴力的に排除しようとする中、抗議の紙つぶてが林裁判長を弾劾した。
 控訴審では、1回の事実審理も行わずに一審無罪判決を事実誤認として破棄した。そして差し戻し審で林裁判長は、事実審理で明らかになった事実を完全に否定した。革命運動への政治的冤罪事件で、無実の被告が自身の無罪を証明しようとすること自体が許せないのだ。林裁判長のいう迅速裁判とは、裁判を検察官の主張どおりの結論に導くことにほかならない。
 われわれは6・2反動判決を打ち破って前進している。その核心は被告団声明にある。先の最終弁論と4・24集会での被告同志の熱烈な決意表明は、この弾圧を完膚なきまでに粉砕した。
 反撃はすでに開始されている。無実の被告を有罪にする証拠など存在しない。証拠を無視し曲解する林裁判長判決を打ち破る控訴審闘争の準備は始まっている。福嶋昌男同志裁判上告趣意書の補充意見書は、福嶋同志逆転無罪に向けた巨弾であるとともに、控訴審再逆転無罪戦取の橋頭堡(きょうとうほ)だ。
 今こそ、労働者階級にがっちりと基礎を置いた全国的−国際的な爆取デッチあげ弾圧粉砕の運動を拡大し、密室反動極悪判決を打ち破ろう。

 韓国哨戒艦沈没騒ぎから見えてきたもの えはら・のはら

 1980年の韓国民主化抗争(光州〈クァンジュ〉蜂起)30周年の5月18日、その聖地である全羅南道(チョルラナムド)・光州を訪れた。当日、光州では朝から激しい雨で、式典が予定どおり行われるか気がかりだったが、それよりも驚いたのは警備態勢だった。警察官と警察車両で車道は埋め尽くされ、蟻(あり)の子一匹通さないものものしさだった。「公務員は集会に参加してはいけない」という通達も出されたという。
 6月25日は朝鮮戦争60周年だが、ソウル市長選、道知事選が目前に迫っていた。その直前の3月26日に「天安」沈没事件が「引き起こされ」、朝鮮半島に戦争勃発(ぼっぱつ)の危機がかもし出されていた。懸念されたように「北朝鮮による魚雷攻撃」と結論づけられ、国連安保理に提訴するという李明博(イミョンバク)大統領声明も発表された。
 しかしソウルでは、それに抗議するビラもまかれていた(写真/見出しは「天安艦の真実―アメリカも知り、中国も知り、李明博も知り、国民だけが知らない!」)。他方、日米政府も韓国を全面的に支持。特に日本では鳩山首相がこの事件を「追い風」に日米同盟と沖縄基地の重要性を強調していた。
 私はこの半月足らずの間に日・米・韓の本当の関係を見た気がする。総監督・オバマ、助監督・鳩山、主演俳優・李明博……。そしてこの芝居は観客の失笑と怒りを買い、李政権の選挙での敗北、民主党・鳩山政権の崩壊(沖縄の怒りと国鉄労働者をはじめとする全人民の怒りが鳩山政権を打倒した)という形で幕を下ろしたのである。

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週刊『前進』(2443号6面2)(2010/06/14 )

 与党ハンナラ党が大敗 韓国・統一地方選

 李明博(イミョンバク)政権の戦争政策に労働者人民が拒否票

 大恐慌が深まる中、沖縄を始めとする労働者人民の怒りで鳩山と小沢を打倒した6月2日、韓国でもイミョンバク政権への労働者人民の強烈な「ノー!」の意思表示がたたきつけられた。
 イミョンバクの大統領就任から2年、任期5年の「中間評価」を問う選挙と位置づけられた2日の統一地方選挙で与党ハンナラ党が大敗したのだ。全国7市長と9道知事の主要16自治体首長選挙ではハンナラ党候補の勝利は6人にとどまった。首都ソウル特別市でも現職のオセフン候補がわずかの差で辛勝となり、ハンナラ党の票田である慶尚南道、江原道なども野党に明け渡すという惨敗ぶりだった。
 この結果を受け3日にはハンナラ党のチョンモンジュン代表が辞任を表明し、党は非常対策委員会体制に移行した。さらに辞意表明は大統領側近にまで及び、御用マスコミですら「歴史的大敗」「(BSEをめぐる米国産牛肉輸入反対で燃え上がった08年春の)ろうそくデモ以来の政治的危機」などと叫んだ。
 イミョンバク政権は、3月26日に黄海上の南北朝鮮の境界近くで起こった韓国海軍の哨戒艦「天安」沈没事件について、5月20日に「北朝鮮の魚雷攻撃で沈没した」と結論づけた調査報告を発表した。24日には「今後、韓国は北朝鮮のいかなる挑発行為も容認せず、積極的抑止の原則を維持する」「韓国の領海、領空、領土が侵犯されれば即時、自衛権を発動する」との大統領談話を発表した。
 韓国では軍事独裁時代から「選挙前には北風が吹く」と言われてきた。朝鮮半島の軍事的危機を演出して保守層を固め、労働者人民を恫喝する戦法だ。今回も米日帝の支持を取り付け、「沈没原因の発表に国民の70%以上が同意」しているとの世論調査を流し、選挙での「圧勝」を策した。
 しかし今回、ハンナラ党は歴史的惨敗を遂げた。これこそ労働者人民による大反乱であり、明白にイミョンバク打倒へと行き着くしかない総決起の開始だ。
 1年前「解雇は殺人だ」と、77日間の工場占拠ストライキで立ち向かったサンヨン自動車労組。これをテロ鎮圧部隊で弾圧したのがイミョンバク政権だ。都市再開発の追い出し攻撃にビルに立てこもった住民を焼き殺したのもイミョンバクだ! イミョンバク政権のもとでは生きられない! 
 さしあたっては野党第1党の民主党を始めとする親ノムヒョン勢力への投票として表現された今回の決起だが、この決起を体制内に封じ込めようとする一切の策動をなぎ倒し、階級的な行動へと組織しなければならない。イミョンバク政権による「凶暴な新自由主義政策」も、労働者人民に失業と貧困をもたらすものであることに何の違いもない。これでは労働者階級の未来はない。
 日本を見よ! 昨年「8・30」から10カ月、民主党政権のもとで国鉄・沖縄・三里塚・法大という階級的攻防拠点をめぐって激突している。これは世界大恐慌の中、最末期の帝国主義の延命に手を貸すのか否かの攻防だ。反労働者的で破産した民主党にすり寄る体制内指導部を打倒し、闘う労働組合をよみがえらせることが求められている。
 「国鉄闘争の火を消すな!」の掛け声で始まった6・13集会と新たな全国運動は、国際的にも動労千葉を架け橋に世界の労働者との合流、団結を拡大している。この運動に韓国のソウル地域で活動する民主労総傘下の階級的戦闘的労働組合指導部32人が賛同し、呼びかけ人に加わった。
 米日韓による北朝鮮侵略戦争策動を阻む力がここにある。「朝鮮危機」が叫ばれた94年春、韓国では歴史的な鉄道ストライキが闘いぬかれていた。それは戦争発動を阻む労働者階級の政治決起そのものだった。今回、イミョンバク政権に「ノー!」を突きつけた韓国労働者人民の決起は、北朝鮮侵略戦争絶対反対の意思表示だ。
 米日韓労働者の国際連帯で北朝鮮侵略戦争阻止、世界革命勝利へ闘おう。
 (室田順子)
(写真 イミョンバク打倒へ2011年最低賃金引き上げ闘争に立ち上がる民主労総【6月4日 ソウル】)

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週刊『前進』(2443号6面3)(2010/06/14 )

 星野さんを取り戻そう

 高裁包囲デモ-全国総会へ

  「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」は6月25日に行う東京高裁包囲デモへの総決起を呼びかけています。
08年7月の最高裁特別抗告棄却決定は「非転向を貫く星野文昭同志は出さない」という国家意思を示すものでした。しかしそれは、星野同志の無実を自認し、不正義ゆえに自信も迫力もない代物でした。昨年の第2次再審請求と今年3月の検察官が隠し持つ34点の証拠開示請求に、検察官も裁判所もぐらぐらです。今こそ「星野さんは無実だ。直ちに再審を開始せよ。即時釈放せよ」と東京高裁へ怒りをたたきつけよう。35年間の獄壁をぶち破って星野同志を奪還しよう。
6月25〜26日、2010年星野全国総会が開催されます。09年総会で「階級的労働運動の力で星野さんを取り戻そう」という路線を打ち立てて1年、星野闘争は大きく前進しました。今年は、国鉄闘争・沖縄闘争と一体で本格的な大衆的救援運動へと発展させる重要な総会です。戦争・大失業と対決する6千万労働者階級の結集軸、国鉄1047名闘争の解体を許さず、星野闘争はその先頭で闘おう。星野同志奪還の道はこの中にあります。総会の圧倒的成功をかちとろう。
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◎東京高裁包囲デモ

6月25日(金)正午出発
(午前11時半 日比谷公園霞門集合)

◎2010年全国総会

6月25日(金)午後1時〜5時
ばるーん(JR新橋駅・烏森口)
6月26日(土)午前10時〜午後6時
渋谷勤労福祉会館(JR渋谷駅)
主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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