ZENSHIN 2009/09/28(No2409 p06)
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週刊『前進』(2409号1面1)(2009/09/28 )
日米軍事同盟の強化と「東アジア共同体」構想
戦争と改憲の鳩山政権倒せ
11月1万人結集こそ勝利の力
解雇・賃下げ粉砕! 派遣法撤廃! 大失業攻撃うち破る国際的団結を
11・1全国労働者総決起集会(要項別掲)への大結集運動が、首都圏・全国で巻き起こっている。11・1集会は日本で最も戦闘的に闘う3労組、全日本建設運輸連帯労組・関西地区生コン支部、全国金属機械・港合同、国鉄千葉動力車労働組合が呼びかけ、11年目を迎える国際的な労働者大会だ。しかも今年はこれまでとも画然と違う集会となる。8・30総選挙で自民党を打倒した革命的情勢には決着がついていない。戦争と大失業攻撃を強める民主党・連合政権と全面対決し、8・30情勢をプロレタリア革命の勝利へ転化するために、なすべきことをすべてやりきり、1万人大結集を必ず実現しよう。
(写真 市東さんを迎え群馬で三里塚集会【9月21日 高崎市】=記事5面)
新政権への幻想粉砕しよう
半世紀にわたる自民党支配を打倒した8・30情勢は、日本帝国主義打倒の闘いの歴史的始まりだ。11・1集会への1万人大結集の実現は、確実に世界史的な意義をもつものとなる。そこに向かってただひたすら驀進(ばくしん)しよう。
動労水戸のJR東日本総合研修センターでの断固たる第3波ストは、国鉄を始めとした4大産別、苦闘する全産別の労働者への11・1総決起の感動的な檄となった。すべての職場で真っ向から国鉄1047名解雇撤回を訴え、11・1総決起を呼びかけよう。
民主党・連合政権が成立して10日足らずで、早くもその反労働者的な正体が露わになっている。鳩山は9月23日の米大統領オバマとの会談で、「日米同盟=日米安保体制の強化」で一致した。さらに鳩山は中国の胡錦濤国家主席との会談で、「東アジア共同体」を提唱した。この日米軍事同盟強化と東アジア共同体構想こそは、日帝ブルジョアジーの資本家的利害を体現した帝国主義的な侵略戦争・世界戦争の政策であり、自民党政権以上に反動的・反革命的な軍事・外交政策である。
民主党・連合政権は、労働者階級とは絶対に非和解だ。自民党支配を打倒した労働者階級の怒りに震えあがり、資本主義救済のために連合の帝国主義労働運動の幹部を政権に取り込んで戦争と改憲、大失業(大量解雇と賃下げ)の攻撃を強める危機的なブルジョア政権、それが鳩山政権だ。
だが政権中枢に電機連合・平野(パナソニック)、自動車総連・直嶋(トヨタ)、UIゼンセン同盟・川端(東レ)、自治労協力国会議員団長・仙谷らの連合ダラ幹や帝国主義社民を組み込んだところに、政権の危機と弱点がある。
連合とは、国鉄分割・民営化攻撃で総評を解体して、日帝ブルジョアジーと帝国主義労働運動幹部がつくった組織だ。この連合によって大恐慌・大失業下の労働者階級の怒りを圧殺できるのか? できはしない。
資本・権力も体制内勢力も、大恐慌下の労働者の怒りの大きさと深さを見くびっている。6千万労働者の自民党を倒した怒りは、必ず日本資本主義・帝国主義の打倒へと向かう。このマルクス主義的な確信こそが労働者階級の立場だ。特に国鉄1047名解雇撤回闘争は、23年の歳月を超え、「生きさせろ!」「派遣法撤廃!」と叫び怒る労働者に、生き方、闘い方を指し示している。動労千葉と国鉄1047名解雇撤回の闘いこそは、連合への対抗基軸であり、労働運動の宝である。
国鉄分割・民営化の強行でも労働運動の階級的な炎は消せなかった。今こそ労働者の戦争・大失業への怒りを、国鉄闘争を最先頭とする4大産別決戦に結びつける歴史的なチャンスだ。
体制内派との党派闘争貫き
動労千葉派・11月集会派以外の全党派、全勢力は、8・30情勢にグラグラになっている。そして民主党・連合政権に幻想を抱き、翼賛に走り、自民党を倒した労働者階級の怒りと決起に制動を加え、それに襲いかかっている。何よりも11・1労働者集会に敵対している。彼らは歴史的に破産した資本主義の打倒へ闘うのではなく、「制度政策要求運動」に走り、「良い民営化」「ルールある資本主義」「国際協調による平和」などに未来があるかのように言って、資本主義救済と労働者への蔑視や敵対にうつつを抜かしている。
今こそ民主党・連合政権への幻想を木っ端みじんに打ち砕こう。問題は職場からの闘いである。労働組合をめぐる攻防である。青年労働者を先頭に体制内勢力の敵対を打ち破る猛然たる党派闘争に打って出よう。国鉄闘争と三里塚決戦をめぐる党派闘争は、必ず11月1万人大結集の力になる。苦闘する労働者は本物を求め、勝利の路線を求めている。「国鉄1047名解雇撤回!」を真っ向から訴えて、11月への大結集を組織しよう。
今やリーマンの破綻から1年。間違いなく「第2、第3のリーマンの破綻」は不可避だ。米支配階級は、1兆jを超える商業用不動産向け融資の不良化という「新たな爆弾」や、地方銀行の経営破綻の拡大におののいている。天文学的な財政投入で生きのびている帝国主義世界経済は、そのカンフル効果が切れた時の「2番底」「3番底」の危機の恐怖にあえいでいる。オバマ政権による中国製タイヤへの関税上乗せの発動など、露骨な保護主義政策の新たな拡大も重大事態だ。
こうした中で、大恐慌は米欧日を始め全世界的に大失業を生み出している。米失業率は公式発表でも最悪の9・7%となり、オバマは巨大金融機関を救済する一方、解雇・賃下げ攻撃を激化させている。医療保険制度改革などの公約も破綻に瀕し、日本の連合と同様にAFL―CIOのダラ幹と結託しながら、労働者階級への圧殺攻撃を強めている。
「地球規模の課題に対応する世界の責任分担」を要求し、「過激派テロの鎮圧」を叫ぶオバマ政権の反階級的本質を暴き、オバマや鳩山への幻想をあおる体制内勢力との党派闘争を断固貫こう。韓国・双龍(サンヨン)自動車の労働者の闘い、米西海岸の港湾や教育労働者の闘いは、遠い外国の闘いではない。わが同志の闘いそのものだ。全世界で体制内派やファシストと激烈に闘い、階級的団結を求める苦闘が展開されている。労働者の国際的団結の前進が、世界革命の現実性をたぐり寄せつつある。このことに心躍らせて、11・1労働者集会へ進撃しよう。
実践の環は1047名闘争
2千万の青年労働者、6千万の全労働者、職場のすべての仲間に、今こそ「国鉄1047名解雇撤回・三里塚農地死守・国際連帯を柱に、11月大結集の力で民主党・連合政権を打倒しよう」と呼びかけよう。求められているのは、ひたすら実践だ。実践、実践、そして組織、組織だ。
実践の環は国鉄労働者1047名の解雇撤回闘争である。動労千葉と1047名闘争を先頭とする階級的労働運動が、日本と世界の階級闘争の前面に躍り出ようとしている。そこから革命的共産主義運動が、かつてなく巨大な勢力に成長する予感に、日帝・国家権力と体制内労組幹部は心底から恐怖している。彼らは1047名闘争を政治解決路線で解体することを狙っている。
しかし、今や4者4団体路線の破産は最後的にはっきりした。革命的分岐・流動と再編の過程に完全に入った。動労千葉物販をもって労働組合に分け入り、11・1集会を訴えよう。チケット、集会賛同署名、訪米報告パンフを大胆に、徹底的に駆使して闘い抜こう。
反合理化・運転保安闘争は、全労働者、全労働組合に通じる。9月10日、新幹線仙台駅構内で、架線張り替え作業中の労働者が事故で殺された。4大産別を始め全職場で、道州制=丸ごと民営化と規制緩和の攻撃が激化し、労働の安全は破壊されている。怒りはいったん火がつけば爆発不可避の情勢だ。
郵政職場では、JPEX事業統合の延期=破綻によって、JP労組と現場管理者はグラグラになっている。絶対反対派がいる職場を先頭に、現場組合員が、体制内派組合幹部を打倒して職場支配権を握れる情勢が生まれている。「闘う労働組合と労働者の党をつくろう」という労働者の心からの欲求に応えて、今こそ絶対反対論と階級的団結論を貫いて闘う時だ。
レーニン主義をも解体するに至った塩川一派による敵対を打ち破り、〈戦争・改憲、農地強奪の攻撃と闘う砦>として、10・11三里塚現地闘争に大結集し、11月へ攻め上ろう。
全学連大会の大成功から、法大闘争勝利、暴処法弾圧粉砕・8学生奪還、全国大学での「教育の民営化」粉砕、学生自治の死守・拡大へと闘い抜き、11月総決起に進もう。
時代認識と路線で一致し、闘う路線で団結しよう。全戦線での闘いの前進を、すべて11・1集会1万人結集へ集約し進撃しよう。
マル青労同・マル学同1000人組織建設こそ、地区党建設の力だ。『前進』を全国の全職場・街頭で活用しよう。すべての情熱と活動を11月1万人結集のために注ぎ込もう!
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週刊『前進』(2409号1面2)(2009/09/28 )
鳩山外交 日米争闘戦激化と戦争
小沢的対米対抗性が基礎に
米帝が「警戒」
鳩山政権=民主党・連合政権の外交政策の2大キャッチフレーズは、「緊密で対等な日米同盟」と「東アジア共同体」の構築である。これは自民党政権の日米軍事同盟基軸の政策を基本的には継承しつつも、もともと小沢路線のベースに根強くある対米対抗性・対米自立性をより強く押し出した、帝国主義的・侵略的な外交政策だ。
こうした鳩山外交に、総選挙前から米帝は「警戒」を表明し、日帝権力とブルジョアジーは「日米関係は民主党のアキレス腱(けん)」などと騒いできた。このため民主党自身が、すでに総選挙を前にして政権公約の事実上の「軌道修正」を進め、選挙圧勝後の米帝オバマとの電話会談で、鳩山は早々と「日米同盟が基軸」と表明した。
そして9月23日にニューヨークで行われた初の日米首脳会談では、「日米同盟が基軸」「日米同盟を強化する」ということが相互に繰り返し確認された。鳩山自身、このオバマとの会談で、「日米同盟を外交の基軸として重視していく」「日米安保体制はアジア太平洋地域の平和と安定の礎であり、いかなる問題も同盟の基軸を強化する形で協力したい」と、日米軍事同盟の重視と強化の方針をはっきりと主張したのである。
だがしかし、これは従来の自民党路線の単純な延長ではない。この背景には、日米同盟を基軸としつつも「具体的な行動指針を日本の側からも提言していける対等な関係を目指す」という衝動が明白に存在し、民主党・連合政権のもとで、日帝の帝国主義的な安保・外交政策がより対米自立性をもって強化されていくことは不可避だからだ。そしてそれは同時に、アジアをめぐる日米争闘戦の激化と、日帝の改憲=侵略戦争・世界戦争への動きをより一層、促進するものとなるのだ。
日米首脳会談に先立つ21日、鳩山は中国の胡錦濤国家主席と会談し、「東アジア共同体」構想を提唱した。この鳩山の構想は、月刊誌『Voice』9月号の論文に掲載され、その中で「アジア共通通貨」や、日中韓を中心とした東アジア集団安全保障体制の構築などが主張されている。
そして、この論文の「東アジア地域の安定を図るため、米国の軍事力が有効に機能すべきだと思うが、政治的・経済的にも影響力を行使し続けるのには、できる限り歯止めをかけたい」などの主張が、日帝独自のアジア侵略・勢力圏化の動きとして、米欧帝国主義から強く「警戒」されるにいたった。
これに慌てた鳩山と民主党は、政権掌握を前に「現実路線」的な一定の修正を図ってきた。しかし世界大恐慌が深まり、世界経済の大収縮と分裂化・ブロック化が進展する中で、鳩山・小沢らを先頭とする民主党・連合政権が、自民党政権以上に対米対抗性を強め、帝国主義的な争闘戦激化政策、独自の軍事・外交政策展開の道を追い求めるものであることは、基本的に不可避だと言える。
各論での激突
鳩山とオバマの「日米同盟が基軸」の確認の上に立って、今後、11月のオバマ初訪日に向け、日米間でインド洋での海自給油継続、アフガニスタン侵略戦争の支援、日米地位協定見直し、沖縄普天間基地移設などの具体的課題をめぐって、矛盾・対立と争闘戦が具体的に激化、深刻化していく。この中で、鳩山が政権公約などもどんどん反故(ほご)にし、日米同盟強化と「東アジア共同体」の路線のもと、帝国主義的侵略戦争・世界戦争への攻撃を激化させることは不可避だ。
そして政権の中枢に入った連合の帝国主義労働運動の幹部と、社民党や旧社会党の帝国主義的社民勢力が、労働者階級への戦争と大失業(大量解雇・賃下げ)の攻撃の先兵として反労働者的役割を担っていくのだ。
この大失業、戦争・改憲と民営化・労組破壊と徹底対決し、民主党・連合政権を打ち倒す11・1集会に全国・全世界から総決起しよう。
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週刊『前進』(2409号1面3)(2009/09/28 )
日程 11・1全国労働者総決起集会、10・11三里塚全国総決起集会
全世界の労働者の未来をかけて、国鉄1047名解雇撤回! 生きさせろ! 派遣法撤廃!
改憲・戦争と民営化・労組破壊にたち向かう労働者の国際的団結を
11・1全国労働者総決起集会
東京・日比谷野外大音楽堂/11月1日(日)正午開会
呼びかけ 全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部/全国金属機械労働組合・港合同/国鉄千葉動力車労働組合
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暫定滑走路北延伸10月共用粉砕 市東さんの農地強奪阻止 農地法改悪=改憲攻撃粉砕 成田を軍事空港にするな
10・11三里塚全国総決起集会
10月11日(日)正午 成田市東峰 反対同盟員所有地
主催/三里塚芝山連合空港反対同盟
【会場への行き方】成田駅からタクシーで東峰十字路まで約2500円。車は、成田インターから国道295号線、日航ホテルの所を左折し小見川県道、東峰十字路近くへ。
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週刊『前進』(2409号2面1)(2009/09/28 )
国鉄1047名解雇撤回を訴え11月集会1万人結集かちとろう
8・30情勢をプロレタリア革命勝利へ
革共同中央労働者組織委員会
8・30総選挙をもって、主客にわたる全情勢が一変した。自民党支配を打ち倒した労働者階級は一気に活性化し、職場で街頭で激しく立ち上がりつつある。日帝ブルジョアジーと一切の体制内勢力は、プロレタリア革命の恐怖に震え、民主党・連合政権のもとで大反動に出ようとしている。11月1万人結集の実現が「一個の情勢となる」時が来た。11・1労働者集会をもって「大恐慌と自民党崩壊を革命へ」の大道を開くのか、それともその暴力的粉砕を許すのか。密集する反動を打ち破り、党派闘争に勝ちぬこう。労働者の怒りと結びつき、怒りの火の玉となって路線を貫き、1カ月間を闘いぬこう。11月1万人結集を絶対にかちとろう。
(写真 昨年の11月労働者集会後、「国鉄1047名の解雇撤回!」などを掲げ、都心をデモ行進する労働者【08年11月2日 東京】)
職場生産点の怒り爆発させ体制内との激突に勝ちぬけ
今日の攻防の一切を規定しているのは、8・30総選挙情勢による日帝政治体制の未曽有の崩壊的危機である。
大恐慌がつくり出している革命的情勢のもとで、労働者階級の怒りはひとまず自民党政権の大敗北を引き起こすものとして爆発した。その結果、民主党は総選挙で大勝し、民主党・国民新党・社民党連立政権を成立させるに至った。だがこれは、自民党的政治支配の崩壊が真に革命的なプロレタリアートの政権へと転化することを阻止するため、連合という帝国主義的労働運動のダラ幹どもを抱え込むことで、かろうじて成立したということである。
民主党政権は、いかにも反自民で労働者人民の側に立つかのようなポーズをとって登場した。しかし、大恐慌の重圧と日帝ブルジョアジーの巻き返しのもと、急速に資本の救済者としての本質を現わしていく以外にない。財政・財源問題が爆発する中で、民主党の掲げる「無駄の排除」なるものが、結局のところ、道州制導入による360万公務員労働者の首切りと丸ごと民営化、賃下げと地獄のような労働強化として進行することは明らかなのだ。
民主党・連合政権のもとで、自民党を打倒した労働者階級の怒りはさらに深く激しく蓄積し、階級矛盾は極限的に激化していく。この階級的怒りの前に、民主党・連合政権は大混乱・大動揺しつつ、ますます反動性・反労働者性を満展開させていく。こうして階級闘争は急速に発展・深化し、大恐慌で露呈した日帝の体制的危機は、資本主義そのものの打倒、プロレタリア革命か、それともファシスト的勢力の台頭のもとでの絶望的反革命かという対決情勢へと突き進んでいく。
日帝ブルジョアジーは、「大恐慌を世界革命へ」の立場をもって階級的労働運動と革命的共産主義運動を一体的に推進する革共同と革命的左翼への恐怖を募らせている。戦争・改憲と民営化・労組破壊の道州制攻撃に対し、絶対反対論と階級的団結論で真っ向から対決し、「国鉄1047名解雇撤回・農地死守・国際連帯」の旗を高々と掲げて11月1万人決起へ驀進(ばくしん)する革命的労働者の闘いは、日帝を恐怖のどん底にたたき込んでいる。
動労千葉や動労水戸の解体攻撃をとおした国鉄1047名闘争破壊策動、塩川一派を先兵とする執拗(しつよう)な三里塚闘争解体攻撃、法大学生運動への暴処法攻撃、さらに東京の拠点地区・杉並に対する度重なる田母神・山田の反革命的襲撃(10月に2度の講演会が予定されている!)など、絶望的な反革命にのめり込んでいるのである。だが、本質的に言って圧倒的に攻勢的立場に立っているのは、われわれである。敵には革命への恐怖があり、われわれの力と闘いが権力をかくもおびやかしている! このことに圧倒的な確信を持つことができる。
職場生産点での激しい怒りと要求にがっちりと結びつき、絶対反対論と階級的団結論を縦横に駆使し、連合など体制内勢力との死闘に不屈に勝ちぬこう。動労千葉型労働運動の一からの実践をもって、職場生産点での一人の獲得から強大な職場細胞建設をかちとるのだ。拠点職場でマル青労同を圧倒的に建設し、地区ソビエトを展望した強大な地区党建設へ向かって一大飛躍をかちとろう。
連合のダラ幹を取り込んで革命の圧殺狙う民主党政権
11月1万決起をかちとるために、あらためて鳩山政権が民主党・連合結託政権であり、労働階級人民にとって打倒対象であることを徹底的に明らかにする必要がある。
鳩山政権とは、小沢・鳩山らのブルジョア政治家と、帝国主義的労働運動のダラ幹ども(平野、直嶋、川端、興石ら)、さらに帝国主義社民が合体したブルジョア救国政権にほかならない。その階級的本質は、「脱官僚」「無駄の排除」の名のもとに公務員労働者への首切り・賃下げの大攻撃をもって階級支配を無慈悲に貫き、「対等な日米関係」「東アジア共同体」の名のもとに帝国主義間争闘戦を激化させ、侵略戦争へ突進していく極反動政権である。これまで自民党一辺倒できた帝国主義ブルジョアジーの総本山=日本経団連との間で軋轢(あつれき)を生みつつも、結局は、電機連合、自動車総連などの帝国主義的労働運動を使い、道州制でブルジョアジーと結合し、労働者階級に牙をむきだして襲いかかる政権なのだ。「国家戦略局」や「行政刷新会議」を切っ先に、道州制・公務員360万人首切り攻撃を暴力的に推し進めようとしているのだ。
だが民主党・連合政権ほど脆弱(ぜいじゃく)で危機的な政権はない。4大産別決戦を革命戦略として確立した革共同と労働者階級にとって、これは格好のえじきである。帝国主義的労働運動である連合を深々と取り込み、連合に依拠しなければ成り立たないブルジョア政権であるところに、民主党・連合政権の危機の本質がある。
そもそも連合とは何か。それは、戦後日本労働運動の中心部隊であり総評の中軸であった国鉄労働運動をたたきつぶし、総評を解体に追い込んだ国鉄分割・民営化攻撃をとおして結成されたものにほかならない。重要なのは、この国鉄分割・民営化との攻防の中から、動労千葉の闘いによって1047名解雇撤回闘争が生み出され、今なお不屈に闘われていることである。言い換えれば、民主党・連合政権は1047名解雇撤回闘争という戦後労働者支配の最大の破綻点を、深々とその体内に抱え込んでいるということなのである。民主党・連合政権は、国鉄分割・民営化攻撃と1047名解雇撤回闘争の歴史的決着をかけて反動的攻撃に打って出る以外にない。1047名解雇撤回闘争を革命的に復権させ、道州制攻撃に対して階級決戦をたたきつけるならば、民主党・連合政権を労働者階級の怒りで打倒し、革命情勢を一挙にたぐり寄せるものとなるのである。
しかし、だからこそ体制内勢力は、反動的抑圧物にますます純化し、11月集会への密集する大反動として襲いかかってくる。11月へ向かう過程は、民主党・連合政権の打倒か、その翼賛・擁護かをめぐる激しい党派闘争として闘われる。
日本共産党スターリン主義を見よ。米帝オバマ礼賛に加え、「建設的野党」と称して「是々非々」の協力姿勢をとり、政策要求をもって民主党・連合政権に深々とすり寄っている。
JR総連を見よ。小沢を始めJR総連推薦候補101人が当選したと有頂天になり、「労働者・民衆・社会的弱者の立場に立ち、平和・人権・民主主義・環境を守る新しい時代を切り開く」政権だなどと賛美しているありさまだ。こうして崩壊しかかったJR資本との結託体制を、民主党・連合政権をテコに立て直そうとしているのだ。
塩川一派を見よ。なんと彼らは、9月に行った反革命政治集会の第2基調報告で「民主党を中心とする連立政権に対して、『所詮はブルジョア政権にすぎない』などという冷笑的あるいは悲観的態度をとって、政治的無作為を決め込むことは大きな誤りである」「(後期高齢者医療制度、障害者自立支援法、介護保険制度、労働者派遣法)の撤廃を民主党政権に実行するように強力に要求する大衆運動を推進しなければならない」などと、おぞましい限りの制度政策要求をわめくまでに腐敗を極めている。
国鉄闘争をめぐって4者4団体派は、国土交通大臣に極右・前原誠司が就任しゼロ回答を突きつけられたにもかかわらず、副大臣に辻元清美が取り込まれたことに一縷(いちる)の希望を見いだし、さらなる政治解決要求の泥沼に落ち込んでいるではないか。
労働運動をめぐる革命と反革命の分裂は、あらゆる運動領域に広がっている。部落解放闘争しかり、障害者解放闘争しかり、弁護士戦線しかり。今こそ階級的立場が求められているのだ。
この情勢に対していかに立ち向かうのか。労働組合をめぐる攻防に勝ちぬくために全精力を注ぐことだ。労働組合をめぐる攻防に一切はかかっている。階級的労働運動を白熱的に実践し、労働者を組織、組織、組織する。この一点にかけきって11月1万人決起へ驀進しよう。それがプロレタリア革命勝利の最短の道である。
国鉄闘争を最先頭として4大産別決戦に決起しよう
今、必要なことは猛然たる実践だ。実践の環こそ1047名闘争である。
8・30情勢は1047名解雇撤回闘争に新たな生命力を注ぎ、その巨大な意義を浮き彫りにした。1047名闘争を先端とする首切り反対・解雇撤回の闘いは、今や6千万労働者の課題である。「国鉄1047名解雇撤回」を掲げる11月集会は、大恐慌・大失業と対決する最前線の闘いなのだ。
国鉄1047名闘争を先頭に、道州制・民営化阻止の4大産別決戦の火の手が激しく燃え広がっている。
9月14日、動労水戸は第3波ストライキに立った。JR東日本による組織破壊攻撃に対して2波のストライキを打ちぬき、2人の新組合員を獲得した動労水戸は、さらに遠距離配転と一体となった研修センター入所発令強行に対して断固反撃に立った。団結を固め不屈に闘う動労水戸の決起は、11月1万人結集への限りない檄である。
動労千葉は、幕張支部に対するすさまじい組織破壊の配転攻撃に対して怒りを爆発させ立ち上がっている。動労千葉は9月27日からの定期大会で、以下の方針を打ち出そうとしている。@4者4団体路線の最後的破産という現実の中で1047名闘争勝利に向けた責任勢力として躍り出る。A反合・運転保安闘争のさらなる発展をもって激化する第2の分割・民営化攻撃を粉砕する。B開始された全世界の労働者の新自由主義攻撃への総反乱と固く連帯し、11月1万人結集の実現を軸に09〜2010年、日本労働運動の階級的再生への展望をこじ開ける。C最大の課題として組織拡大闘争に全組合員が総決起する。この動労千葉の闘いに断固、続こうではないか。
国労共闘の反合・運転保安闘争の実践は緊急の課題だ。9月10日、新幹線仙台駅構内で、架線張り替え作業中の労働者が事故で殺された。これに対する猛然とした革命的反発と怒りをもって職場生産点で組織しよう。5・27臨大闘争弾圧7被告を先頭に、4者4団体派との党派闘争に勝ちぬき、1047名の11・1への結集をかちとろう。
郵政民営化攻撃は、8割の労働者を非正規職に置き換える小包部門の子会社化=JPEXの10・1事業統合の完全破綻という事態に追い込まれた。JPEXこそ首切り攻撃である。銀座局を先頭に徹底的に暴露して闘い、同時に日逓中野の非正規雇用労働者に対する「雇い止め」攻撃に対する解雇撤回闘争を闘いぬいたことにより、8・30情勢への完全な主導権を握りしめることができている。JP労組中央がグラグラになり、現場の管理者も完全に動揺している。JPEXの破産により、現場労働者から「君たちの言ったとおりになっている」と、信頼と権威が大きく生まれている。一挙に職場支配権が問題になる情勢となっている。
鳩山政権は、原口総務相と亀井郵政改革担当相の間に早くも亀裂が生じている。彼らの言う「郵政民営化見直し」は道州制推進が狙いだ。労働者人民からかき集めた巨大資産300兆円を日帝ブルジョアジーが食いものにしようとしているのだ。ますます郵政民営化絶対反対を掲げて闘おう。
自治体においては、道州制・民営化絶対反対の正念場が到来している。保育職場の安全問題や要員不足による殺人的労働強化を始め、至る所で民営化・委託化の矛盾が爆発している。8月自治労大会決戦を勝ちぬいた地平の上に、体制内指導部と激突する道州制・民営化絶対反対の闘いが全国の職場で力強く始まった。社保庁労働者1000人分限解雇との闘いが当該労働者の決起として開始された。病院や保育所の職場を先頭に、自治体丸ごと民営化・民間委託絶対反対、人事評価・査定給導入阻止、反合理化・職場安全闘争が全国で繰り広げられている。自治労本部打倒は可能だ。11・1自治体労働者1千人決起へ断固進撃しよう。
教育労働運動においては、全員解雇・非正規職化の道州制攻撃、教育の民営化・労組破壊との激突が始まっている。教員免許更新制に代わって民主党が打ち出した「教員免許改革案」は、「修士の学位」を免許取得の条件とし、現職の教育労働者は新制度のもとでの検定に合格しなければ免許が奪われ、「法令違反」「非行」を口実とした免許状の取り上げまでも明記した極悪のものだ。民主党政権を全面賛美する日教組本部・各教組本部と全面激突して、大幅賃下げと自己申告・業績評価制度、主任教諭を始めとする新職導入による団結破壊と対決しよう。青年労働者を先頭に、職場丸ごと・組合丸ごとの11・1総決起へ闘おう。
国鉄1047名解雇撤回を軸とする11月労働者集会は、派遣法撤廃、非正規雇用撤廃をかけた「生きさせろ!」の闘いだ。昨年末の「派遣切り」情勢をも超えるすさまじい大失業情勢に対して階級的団結をもって立ち上がり、解雇撤回と「職よこせ」、住居保障を求める闘いは、大量解雇・非正規職化を前提とする民主党・連合政権の「セーフティネット」の反労働者性を直撃する。正規・非正規の分断をのりこえて闘われた韓国・民主労総サンヨン労組の闘いに続き、断固、闘おう。
軍事空港建設のための農地強奪を許さず、43年間「空港絶対反対、農地死守・実力闘争、一切の話し合い拒否」を貫き、動労千葉との革命的労農連帯の力で闘いぬかれてきた三里塚闘争は、労働者の闘いの原則を指し示している。10・11三里塚に総決起しよう。11・1集会1万人決起の力で市東さんの農地強奪を粉砕しよう。
全学連大会の圧倒的成功をもって、全国大学で「教育の民営化」と激突し「学生自治をめぐる攻防」を全面的に推し進めて全学連運動を歴史的によみがえらせる路線が確立された。法大暴処法弾圧を粉砕し、8学生を取り戻そう。大失業攻撃に対する青年労働者・学生の決起こそが未来を開くのだ。
路線的一致激しくかちとり強固な地区党を建設しよう
7月サンフランシスコ国際会議の地平の上に、世界の闘う労働組合の団結は、11・1集会をもって戦争と民営化・労組破壊と闘う国際的軍勢として打ち固められる。プロレタリア世界革命へ向け闘いぬこう。
われわれは地区党建設をめぐって苦闘的前進を遂げてきた。そしてついにマル青労同と革共同の地区党建設が一体化し、爆発的に前進する地平を切り開いた。
職場生産点において、絶対反対論と階級的団結論で闘いぬいてきた青年労働者たちは、自らの闘いをとおして心から革共同を求め、地区党と完全に一体化して闘うことを求めた。自らが階級の指導部として屹立(きつりつ)すること、それは共産主義的全体性を体現する地区党の指導部として自らを確立する闘いとしてあった。
同時に、第2、第3の動労千葉をつくろうという拠点建設に向けた限りない欲求と実践が、青年労働者を実体とした職場細胞建設を求め、それを実現できる地区党への飛躍と変革を迫った。それは職場細胞建設を軸とする党と労働組合の一体化への挑戦であり、地区ソビエトを展望した闘いへの決定的踏み出しであったのだ。
こうした革命的労働者党の新たな段階への挑戦が、革共同の綱領草案を生み出した。それは階級的労働運動の実践に次ぐ実践と、革命的労働者党を求める欲求と、革命的理論を求める欲求が必然的につくり出したものなのだ。
地区党建設にとって最も重要なことは、路線的一致と路線による団結である。路線的一致と路線的団結をめぐる激しい闘いをとおしてこそ、8・30情勢に一歩も遅れをとることなく、真っ向から闘いぬくことができたのである。職場細胞建設を軸に地区党の拡大・強化をもって11月1万人決起を絶対にかちとろう。
労働組合こそ革命の原動力であり、職場生産点におけるランク&ファイルの闘いこそ革命の道である。全国・全地区・産別に存在する労組交流センターの役割は絶大だ。動労千葉型労働運動を徹底的に推進し、労組交流センター運動の壮大な発展をかちとろう。
8・30をもって、日本労働者階級は大恐慌と自民党崩壊を革命へ転化する歴史的な決起を開始した。労働者の根底的怒りは、あらゆる体制内的まやかしも制動も許さず、必ずや帝国主義・資本主義の打倒へと向かう。だからこそ11・1労働者集会1万人結集が決定的なのだ。革命の軍勢1万人の団結が新たな時代を開く。革命精神をみなぎらせ、激闘に次ぐ激闘、絶えざる自己変革と飛躍をもって労働者階級の未来をわがものとしよう。ともに闘おう。
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週刊『前進』(2409号2面2)(2009/09/28 )
11・1大集会第2回実行委 “一切は労組めぐる攻防”
職場から大結集運動始まる
11・1全国労働者総決起集会の第2回実行委員会が23日、東京都内で160人の結集で開催された。実行委員会では、国鉄1047名解雇撤回を前面に押し立て、職場からの闘いと団結を組織していくことこそがこの時代を変える力であることが圧倒的に確認され、1万人結集へむけて団結を打ち固めた。
集会呼びかけ3労組が冒頭、11月集会の意義と決意を表明した。全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の高英男副委員長は、「この集会の原点に立ち返り、国鉄1047名解雇撤回の一点で集会をやろう。われわれは日本の歴史に残る闘いをやっている。全国的にも注目されている。3労組は違いをのりこえ団結してきた。この集会を通じて労働組合の闘いを全国に広げよう。たとえ小さな職場の少数であっても現場闘争をやりぬく。それが日本の社会を変える原動力だ」と力強く訴えた。
全国金属機械労働組合港合同の中村吉政副委員長は、「今、職場・地域から運動を広げていくことが本当に大事。11月集会のもつ意義は、自分の声を出せない人たちにとって大きな力となること。未組織の労働者を組織化する集会にしたい」と発言した。
動労千葉の田中康宏委員長は、「幕張車両センターにおける強制配転攻撃を打ち破るためにストライキで反撃する決意だ。組織拡大の闘いでもって11月集会の態勢を確立する」と動労千葉としての戦闘宣言を発し、11月集会の課題を提起した。
まず11月集会をめぐる情勢について「すべてが労働組合をめぐる攻防となった」と指摘し、「現場から闘う労働組合をつくろう」と提起した。民主党政権とは、連合を取り込み労働者を支配する政権だ。しかし、田中委員長はこれこそ「大チャンスの到来だ」という。「職場から闘いを起こすことが、ただちに連合を揺るがし、政権そのものを揺るがす」からだ。
また民主党・連合政権下で道州制攻撃と派遣法撤廃の闘いが一大階級攻防となろうとしているが、田中委員長は「これらの攻撃の出発点はすべて国鉄分割・民営化攻撃だ。だから国鉄1047名解雇撤回闘争の旗を先頭に押し立て闘おう」と訴えた。
1047名闘争のもつ位置は決定的だ。田中委員長は、「民営化のもたらす現状を打破し、全労働者の団結や未来がかかっている闘いだ」「100万人いる国鉄闘争支援勢力も、ここで負けたら労働組合がだめになるという思いで支援している」「国際的にも圧倒的に通用している」と確認し、破産した4者4団体指導部に代わり11月集会派がその責任勢力となろうと呼びかけた。そして「23年間民営化反対の闘いを貫いている1047名闘争にかけきって、このもとにすべての怒りを結集させよう」と1万人組織化の方針を鮮明に提起した。
(写真 1万人結集へ向け、職場・地域での闘いの大前進が報告された【9月23日 東京】)
1万人の賛同とチケット販売を
実行委員会では各職場・地域の実践が次々と報告された。特徴的なことは、「組織拡大を絶対にさせない」という資本の強力な分断攻撃を突き破る組織拡大の闘いが、11月集会へむかって前進していることだ。動労水戸の3波のストライキや露骨な活動家排除攻撃に絶対反対で闘い職場の仲間と合流している自治体労働者の闘いなどが報告された。
職場・キャンパスの力関係も逆転し始めている。法大弾圧の無罪判決はキャンパスを解放的雰囲気に一変させている。
東京西部ユニオン・鈴木コンクリート分会の結成などにみられるような職場の怒りを丸ごと組織した11月集会への結集運動も始まっている。
労組オルグでも、昨年賛同しなかった4者4団体派の労組が賛同している。街頭でも1047名解雇撤回の訴えが浸透しているという。
具体的方針として1万人の賛同署名、1万のチケット販売と、労組オルグをやりきることが確認された。11月1万人結集へ猛然と組織しよう!
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週刊『前進』(2409号3面1)(2009/09/28 )
1047名闘争勝利 11月1万人結集を
国鉄闘争破壊攻撃を粉砕し職場・生産点から総反撃を
4大産別の最先頭で
革共同国鉄委員会
国鉄1047名闘争の不屈の前進は、ついに自民党崩壊情勢を引き寄せた。大恐慌がつくりだす革命的情勢のもとで、労働者階級の怒りが爆発している。職場生産点での激しい怒りと要求と結びつき、絶対反対論と階級的団結論を縦横に駆使し貫きつつ、連合など体制内勢力との死闘に勝ち抜こう。すでにその激烈な闘いが動労千葉や動労水戸をめぐる激しい組織攻防戦として火を噴いている。民主党・連合政権の登場により、労働組合をめぐる攻防が一切を決する情勢に突入した。大恐慌―大失業と戦争の時代に労働組合をよみがえらせ、11月集会1万人結集を絶対に実現しよう。JRの全職場で、反合・運転保安闘争を闘い抜き、11月1万の力で1047名解雇撤回と5・27臨大闘争弾圧粉砕の勝利を闘い取ろう。
JR震撼させたストライキ
国鉄1047名闘争は国鉄分割・民営化絶対反対を貫く闘いであり、JR体制と激突して解雇撤回を実力でもぎりとる闘いだ。
1047名闘争が生み出され、今日まで維持されてきたのは、反合理化・運転保安闘争路線のもとにJR資本と徹底的に対決し、階級的団結を打ち固めてきた動労千葉−動労総連合の闘いがあったからだ。
1047名闘争の壊滅をもくろんで振り下ろされた2000年の4党合意ときびすを接して、JR東日本は「ニューフロンティア21」を打ち出して第2の分割・民営化というべき大合理化・外注化の攻撃に着手した。それは明確に、動労千葉の組織破壊に焦点を合わせた攻撃だった。
これに対して動労千葉は、シニア協定の締結を拒否し、検修・構内業務の外注化を敢然と阻んできた。その闘いは平成採の青年労働者の魂をとらえ、動労千葉への青年労働者の結集をつくり出している。
これに反動的憎悪を募らせたJR東日本は、08年3月に打ち出した「グループ経営ビジョン2020−挑む―」で「創造的破壊」を叫び立て、そのもとに、動労千葉の拠点をなす幕張車両センター本区の業務から動労千葉の役員を排除する新たな組織破壊攻撃をかけてきた。JR資本は、今ここで動労千葉をたたき伏せなければ、青年労働者が続々と動労千葉に結集しかねないという恐怖に突き動かされている。
JR東日本はまた、動労水戸に対してもすさまじい攻撃をかけている。運転士登用差別事件での組合側勝利判決を逆手に取ったJRは、運転士になりたければ遠距離配転に応じろと、さらなる組織破壊攻撃を重ねている。これに対して動労水戸は、遠距離配転とセットになった研修センター入所攻撃に対し、根底的な反撃をたたきつけた。白河のJR東日本総合研修センターでの動労水戸の第3波ストは、文字どおりJR体制を根本から揺るがす闘いとなった。
国鉄闘争の最先端で貫かれるこうした攻防こそが、1047名闘争の行方を決める。11月労働者集会1万人結集もまた、この攻防を貫く中で切り開かれるのだ。
民主党・連合政権打倒の基軸
この闘いはまた、民主党・連合政権に対する労働者階級の闘いの最前線に位置している。
総選挙で自民党支配を崩壊に追い込んだのは、1047名闘争を先頭とする労働者人民の民営化・新自由主義政策への巨大な怒りだ。民主党・連合政権は、自民党的政治支配の歴史的崩壊がプロレタリア革命に転化することを阻止するために、日帝ブルジョアジーとその権力が連合という帝国主義的労働運動のダラ幹どもを抱え込んで、かろうじて成り立っている反革命政権だ。
そもそも民主党は、連合を深々と取りこんだブルジョア政党だ。その連合は、戦後日本労働運動の中心部隊であり総評の中軸であった国鉄労働運動をたたきつぶし、総評を解散に追い込む国鉄分割・民営化攻撃をとおして結成された。
だから民主党・連合政権は、結局は1047名闘争をたたき伏せることをとおして、労働者の闘いの一切を圧殺する攻撃に乗り出してくる以外にない。その核心にあるのは、動労千葉−動労千葉派の壊滅を狙う攻撃だ。
事実、民主党・連合政権は、国土交通相に極右改憲派の前原誠司を起用し、社民党の辻元清美を副大臣に充てた。これは、民主党・連合政権が社民党を取り込み、体制内の全勢力を動員して、自民党にもできなかった1047名闘争の圧殺に最後的に踏み出したということだ。
この攻撃を前に、一切の党派が民主党・連合政権への翼賛勢力に転落している。8・30総選挙で得票率を落とす中で、「建設的野党」をふりかざし、「是々非々」の協力姿勢をとり、政策要求で民主党・連合政権にすり寄る日共スターリン主義。民主党政権を「労働者・民衆・社会的弱者の立場に立ち、平和・人権・民主主義・環境を守る新しい時代を切り開いていく」と全面賛美するJR総連。塩川一派に至っては、総選挙の結果を「日米同盟を揺るがした」「8・30は民主主義革命であった」「選挙をとおしてこそ真の社会変革は実現される」と評価し、ついに公然とマルクス主義・レーニン主義を投げ捨てて、いち早く全面屈服を表明した。
これら勢力はいずれも労働者の自己解放闘争を否定し、すべてを「制度政策要求」「政府へのお願い運動」にねじ曲げようとしているのだ。
だが、自民党支配を崩壊させた労働者人民のすさまじい怒りには、民主党・連合政権をも打倒して、革命情勢を一挙にたぐり寄せる根源的力が宿っている。その決定的チャンスを、11月1万人結集で切り開くのだ。
4者4団体の政治決着路線は全面破産した。1047名の内部から4者4団体路線と根底から決別し、これをのりこえる闘いが巻き起こることは不可避だ。この情勢の中で、11月1万人結集を実現し、動労千葉派が1047名闘争に責任をとる勢力に躍り出るならば、革命の展望は圧倒的に引き寄せられる。
大失業攻撃粉砕の最先頭に
国鉄1047名解雇撤回闘争は、全世界の闘う労働者の魂を心底から揺さぶっている。
7月に開催されたサンフランシコの国際労働者会議では、動労千葉が提出した3項目の決議(1047名解雇撤回、法大弾圧粉砕、11月労働者集会への結集)が熱烈に確認され、とりわけ「直ちに1047名の解雇を撤回し原職に復帰させるよう強く求める」決議が圧倒的に支持された。新自由主義と真っ向対決し、23年にわたりあくまで解雇撤回を貫く1047名闘争は、世界の労働者に新鮮な驚きと感動をもって受け入れられた。
この30年あまりの新自由主義政策は、あらゆる社会的連帯や団結に激しい攻撃を加え、労働者の雇用や賃金、権利、社会保障、教育、医療、地方自治、農業を破壊してきた。「世界の総労働人口の6割にあたる18億人が正当な労働契約も、社会保障もない奴隷的労働に従事している」(OECD報告)という現実の中で、1047名闘争の不屈の前進が世界の労働者に限りない勇気と新たな力を与えている。7月の国際会議に結集した労働者の合言葉は、「次は11月、日本で会おう」ということだ。
1047名闘争こそ、大失業攻撃と立ち向かい、公務員労働者360万人をいったん解雇し、選別再雇用する道州制攻撃を打ち破る最深の力だ。それは、派遣法撤廃、大幅賃上げ獲得、最低賃金引き上げを求めるすべての怒りの声の先頭に立つ闘いだ。
1047名闘争の勝利にとって、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは決定的な環をなす。
5・27被告団は、1047名闘争をわが闘いとして貫き、1年3カ月におよぶ獄中闘争を完全黙秘・非転向で闘い、02年以来7年間、国労本部と国家権力が一体となった暴処法弾圧を打ち砕き続けてきた。
5・27弾圧粉砕の闘いは、4者4団体路線を突き崩し、JR体制の中から分割・民営化体制を食い破り、闘う労働組合をよみがえらせる決定的闘いだ。被告団は、まさに動労千葉派として激烈な階級攻防のただ中に立っている。
この弾圧は、4党合意を突き崩す闘いが鉄建公団訴訟として国労闘争団の中から開始され、動労千葉と国労共闘がこれと結びつき、1047名闘争の責任勢力となり、1047名闘争が日本労働運動の牽引(けんいん)車となることに革命の恐怖を感じた権力が仕掛けてきたものだ。
5・27弾圧判決公判迎え撃て
被告団は、4者4団体路線を拒否し、動労千葉派としての自己を鮮明にさせ、自らの中にある体制内的なものとの決別かけて08年2月、旧弁護団を解任した。この決然たる決起をもって被告団は、現弁護団とともに、階級的原則を貫く裁判闘争を自己解放的に闘い抜いてきた。
11・27判決公判を11月1万結集の迫力で迎え撃ち、有罪判決を狙う権力の策動を粉砕し、1047名闘争勝利の突撃路を切り開こう。その闘いは動労千葉物販をもって100万国鉄支援陣形の中に分け入り、動労千葉派を組織する闘いと一体だ。
今や国鉄分割・民営化=JR体制は破産をさらけ出している。JR体制は安全問題、要員問題、カクマルとの結託体制のすべてにおいて破産した。動労千葉、動労水戸の闘いに続き、職場生産点からの闘いを巻き起こそう。職場の青年労働者の怒りと結びつき、11・1日比谷への大結集運動をつくりだそう。
10・11三里塚闘争を跳躍点に、11・1労働者集会1万人結集へ、あらゆる反動・反革命を踏み倒して闘おう。破産したJR体制を打倒する総反乱をつくり出し、JR労働運動の巨大な再編を闘い取ろう。
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週刊『前進』(2409号3面2)(2009/09/28 )
広島 動労千葉派の労働組合として 動労西日本本部を再建
9月19日、広島市東区民文化センターで動労西日本・本部再建大会が開催され、大江照巳委員長体制が確立されました。
旧執行部の脱落逃亡から1年余。広島支部が準備委員会となり本部再建を準備してきました。9月11日に旧執行部は、動労千葉派の2人の組合員を除名処分。資本の軍門に下った旧執行部への怒りに燃えた再建大会としてかちとられました。
地元広島の闘う仲間をはじめ、動労総連合本部、動労千葉、動労水戸、関西・九州の国労共闘の仲間が激励に駆けつけました。大会では、11・1全国労働者集会1万人結集の最先頭で闘い、青年労働者を獲得し組織拡大で決着をつけることが決議されました。
動労西日本は、新生・動労西日本として、動労総連合の先頭でJR西日本との非和解の闘いをやり抜き、動労千葉のように闘う動労千葉派の労働組合に生まれ変わりました。広島の階級的労働運動の拠点労組として団結の中心軸となり、11月集会1万人結集の実現に向けて職場で闘う決意を固めました。
(写真 資本の軍門に下った旧本部に代わり大江委員長体制を確立。組織拡大を決議【9月19日 広島市】)
11・1大結集へ広島決起集会
続いて「11・1全国労働者集会1万人結集へ!国鉄1047名解雇撤回!道州制・民営化―360万人首切り粉砕!非正規職撤廃!大恐慌・戦争と対決を!」を掲げ、労働者・学生100人の結集で広島労働者総決起集会が開催されました。
動労千葉の川崎昌浩執行委員が、「民主党・連合政権打倒の結集点が11・1集会。資本への怒りを組織し1万人決起を」と訴え、動労水戸から強制配転のストライキ当該である木村郁夫書記長が「JR東日本との死闘の中で新組合員を獲得した」と報告しました。
国労5・27臨大闘争弾圧被告の羽廣憲さんと被告団長の富田益行さんが発言。新生・動労西日本からは、大江委員長と山田和宏副委員長が組織拡大・青年労働者獲得に向けた烈々たる決意を明らかにしました。
広島県労組交流センターの基調提起に続き、職場で資本と非和解で闘う各産別の労働者が決意表明しました。
研修をけって8・6ヒロシマ大行動に参加して戒告処分を受け怒る青年教育労働者、社保庁民営化―1000人解雇と闘う全国社会保険労組の労働者、日共・自治労連の支配をうち破って職場で闘う労働者。
9月末の解雇攻撃に対し、職場の仲間と解雇撤回を闘う広島連帯ユニオン・NTT関連支部の青年労働者が、「職場の仲間に1047名闘争のように闘おうと訴え団結が拡大している。11月集会への参加を訴える」と決意表明。集会は最高潮に達しました。
民営化と闘う広島連帯ユニオンの青年医療労働者、法大弾圧8学生奪還へ闘う全学連の広島大生が発言。最後にNTT労組の仲間が方針提起と団結ガンバローを行い、1047名闘争の勝利の確信と展望を示し、団結を固め、11月集会1万人の実現へ、大きなうねりをつくりだしました。
(投稿/広島 T・0)
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週刊『前進』(2409号3面3)(2009/09/28 )
大阪 解雇撤回・非正規職撤廃へ
合同労組が大結集
9月20日、大阪・浪速人権文化センターに関西合同労組4支部委員長、ス労自主大阪支部連合会委員長、京都ユニオン自立委員長、大阪北部ユニオン委員長の呼びかけに応えて、関西の一般・合同労組組合員が総結集しました。4大産別からも国労、自治労、郵政の仲間が駆けつけ、「道州制粉砕!解雇撤回!非正規雇用撤廃!」をスローガンに、11月労働者集会1万人結集に向けて一丸となって総力決起する体制をつくりあげました。
集会は、関西合同労組大阪東部支部の開会宣言に始まり、国労近畿地本兵庫保線分会労働者であり5・27臨大闘争裁判被告団長の富田益行さんと自治労豊中市職女性部の深町加代子さんが連帯のあいさつ。富田さんは、動労水戸のストライキの意義を明らかにし、自らを先頭に「国労共闘が国鉄1047名解雇撤回闘争の責任勢力として立つ。JR会社は職場で非正規職化をどんどん進めている。非正規職撤廃の闘いをともに闘おう」と呼びかけました。
深町さんは、自治労熊本大会での本部との攻防を熱く語り「職場での処分攻撃を粉砕して保育安全闘争を貫徹し体制内支配を打倒する決起をつくり出す」と決意を述べました。
集会の基調提案を、関西合同労組泉州支部の黒瀬博匡委員長が提起しました。
「民主党・連合政権は、資本家と労働貴族の結託で資本主義を救済する役割を担って登場した。連合・全労連から兵庫支部塩川一派まで、体制内労働運動との対決が決定的だ。マルクスが提起する労働組合の革命的な役割を復権する時が来た。解雇撤回と非正規職撤廃は資本主義・新自由主義打倒の革命のスローガンだ。国鉄1047名闘争を結集軸に闘うことで、すべての闘いが階級闘争として勝利の展望を開ける。合同労組は職場で絶対反対を貫き、4大産別決戦を森精機闘争と一体のものとして闘おう。11月1万結集へ総力決起しよう」
熱烈な提起を受けて解雇撤回闘争を闘う仲間が次々と報告に立ち、参加者の感動を呼びました。
全社連労組、ス労自主、森精機闘争を闘う技能育成分会を始め関西合同労組5分会(技能、かねひろ、コムサ、関西トランジット、新井産業各分会)、パナソニック連帯ユニオン。すべて団結の拡大をめざして闘っています。京都ユニオン自立の魚谷貞雄書記長は、「革命的役割を発揮できる組合をつくりあげる」と決意表明しました。
さらに、泉佐野で道州制攻撃そのものの市民病院統合・民営化、市職員200人削減攻撃と闘う関合労泉州支部が、道州制決戦アピール。大阪東部支部の青年労働者は、「時代認識こそが塩川一派との分岐の核心だった。倒産攻撃に対して団結に生きることを訴える。絶対反対の仲間をつくって闘い抜く」とアピールしました。
集会のまとめと11・1労働者集会決起のアピールを大阪東部支部の田中雅志委員長が行い、全参加者が団結して11月への組織戦に突入する決意をうち固めました。
(写真 関合労泉州支部の黒瀬委員長の基調報告に聞き入る参加者【9月20日 大阪市】) (投稿/関西合同労組・H)
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週刊『前進』(2409号4面1)(2009/09/28 )
国鉄闘争勝利・道州制粉砕へ民主党・連合政権を打ち倒せ
自治体労働者1000人の11月決起を
革共同自治体労働者委員会
「国鉄1047名解雇撤回、労働者派遣法撤廃、道州制・民営化絶対反対、三里塚農地死守、国際連帯」を訴え、11・1労働者集会1万人結集に向けて全国の労働組合、職場で闘いが始まっている。世界大恐慌の爆発と新自由主義政策の破綻のなか、労働者人民は8・30総選挙で怒りを爆発させ、自民党支配を崩壊させた。代わって登場した鳩山・民主党政権は、連合と結託して道州制・民営化を推進し、360万人の首を切り、労働組合を壊滅することで資本主義を救済しようとしている。民主党・連合政権と道州制・民営化攻撃への怒りの爆発は不可避だ。闘う自治体労働者は8月下旬の自治労熊本大会で「政労使パートナー」「道州制・民営化推進」、対北朝鮮排外主義、民主党政権支持の連合・自治労本部に先制パンチを食らわせた。道州制・民営化絶対反対の闘いは、国鉄1047名解雇撤回を掲げる11月労働者集会の成功にかかっている。階級的労働運動路線を実践し、青年労働者を獲得し、11・1に自治体労働者1000人の隊列を登場させよう。
(写真 8月自治労大会で労組交流センターは本部打倒、道州制・民営化絶対反対、11月1万結集を訴えた)
「無駄なくせ」「脱官僚」叫び公務員攻撃を狙う
世界大恐慌はますます深刻化している。資本主義の命脈は尽きた。資本主義の最後の延命策、新自由主義も完全に破綻した。小泉構造改革は労働者や農漁民など人民の労働と生活を破壊し尽くした。この新自由主義への労働者人民の激しい怒りが8・30総選挙で爆発し自民党を大敗させた。
9月16日、民主党代表・鳩山由紀夫を首班とする民社国の連立内閣、民主党・連合政権が発足した。連合をつうじ旧民社党・同盟系、旧社会党・総評系などあらゆる体制内勢力を吸収、新たな階級支配の構造をつくり出そうとしている。これと唯一真っ向から対峙するのが革共同と動労千葉派=11月勢力だ。
鳩山内閣の官房長官・平野博文(電機連合・パナソニック)、文部科学相・川端達夫(UIゼンセン同盟・東レ)、経済産業相・直嶋正行(自動車総連・トヨタ)の3人は連合幹部出身だ。行政刷新・公務員制度改革相・仙谷由人は自治労協力国会議員団長として連合と密接な関係がある。
鳩山は17日、連合会長・高木剛との政労会見を行った。官房長官・平野と次期連合会長予定の連合事務局長・古賀伸明(電機連合・パナソニック)が同席した。鳩山政権は民主党・連合結託政権、道州制推進政権だ。連合を使って労働組合運動と階級闘争を圧殺し、道州制・民営化、改憲を強行し、労働者人民を大失業と戦争にたたき込もうとしている。
他方、日本経団連は14日、新内閣への「政策要望書」を決め、道州制導入、消費税増税、憲法改悪を柱とする要求を列挙した。日本経団連は、政権中枢に食い込んだ連合の労働貴族どもを水路に道州制を推進しようとしている。民主党も、連合の労働貴族を使って日本経団連と結びつき、道州制を推進しようとしている。
「地域主権推進」を主要任務とする総務相・原口一博は、国交相となった前原誠司とともに松下政経塾出身者であり、ファシスト的な道州制推進論者だ。原口は親友の大阪府知事・橋下徹から「霞が関に(対して)むちゃくちゃやってくれ」とエールを送られ、道州制攻撃に突進しようとしている。
仙谷は、国家戦略室と両輪をなす行政刷新会議の担当と公務員制度改革の担当を兼ねる。仙谷は財政危機の突破をかけ、「無駄な予算を削る」と称して「国家公務員総人件費2割削減」の政権公約と道州制=公務員360万人首切り、公務員労組解体の攻撃を一挙に強めようとしている。自治労協力国会議員団長が国家権力を使って自治労を解体しようとしている。
鳩山内閣の「脱官僚依存」「財政の無駄遣い排除」のスローガンとは結局、道州制=国家丸ごと民営化、改憲・戦争国家づくり、労組つぶしをやるということなのだ。道州制攻撃の核心は、公務員労働者360万人首切り・非正規職化であり、自治労、日教組をはじめとする4大産別の労働組合運動の解体だ。
鳩山政権は、この道州制攻撃を連合と結託して進めようとしている。大恐慌下でますます強まる労働者の怒りと決起を連合の反革命的な制圧力で抑え込み、資本主義を救済し延命させようとしているのだ。だが、連合を最大の支持基盤とし連合に依拠せざるを得ないことは致命的である。鳩山政権は本質的に脆弱(ぜいじゃく)なのだ。連合の抑圧と支配を打ち破って労働者が決起すれば、民主党・連合結託政権はたちまち崩壊の危機に突入してしまう。
連合支配打倒の展望はすでに示されている。それは連合との対抗基軸をなす国鉄1047名解雇撤回闘争であり、その先頭に立つ動労千葉と国労5・27臨大闘争弾圧7被告―国労共闘の存在である。1047名解雇撤回闘争をつぶすことなしに道州制=公務員360万人解雇は不可能だ。
われわれは、08年11月集会以来の激しい闘いの中で世界大恐慌の本格化と自民党崩壊情勢を見すえ、勝利の路線と展望をつかみとってきた。国鉄1047名解雇撤回闘争を軸とする4大産別決戦でプロレタリア革命をかちとる革命戦略を確立してきた。自治体労働者こそ国鉄1047名解雇撤回闘争の先頭に立とう。それが道州制・民営化を粉砕し、民主党・連合政権を打倒し、革命をたぐり寄せる最短の道だ。
道州制絶対反対・本部打倒訴え熊本大会決戦
現在、労働者階級は革共同と動労千葉派を先頭に民主党・連合政権―道州制攻撃と対決している。この構図はどのようにつくり出されたのか。
08年11月集会は、国鉄1047名解雇撤回闘争を軸に、革命をめざす労働組合をよみがえらせ、世界大恐慌に立ち向かう「万国のプロレタリアの団結をつくろう」と全世界の労働者に宣言した。
09年、その実践として「生きさせろ!」のストライキを全国で巻き起こし、4者4団体と対決して国鉄1047名闘争を推し進め、新自由主義大学・法政大学で闘う学生と団結し、猛然と闘いぬいてきた。7月、米サンフランシスコで開かれた国際労働者会議は新たなインターナショナルへの第一歩を踏み出した。
闘う自治体労働者は、道州制粉砕・橋下打倒の3・6大阪府庁前行動を突破口に、全国の職場・労働組合で道州制決戦を闘い、8月自治労熊本大会決戦に攻め上った。
この熊本大会決戦でかちとった地平の第一は、8・30自民党崩壊情勢を見すえ、民主党・連合結託政権の要=自治労本部打倒、道州制・民営化絶対反対の勝利の路線を打ち出し、大会代議員・傍聴者の心をとらえ、決起をつくり出したことだ。
自治労本部は「政権交代」を前提に、熊本大会で労働組合であることを投げ捨て、道州制・民営化推進へ歴史的転換=屈服を決めようとしていた。われわれは大会前、この本部の裏切りを徹底的に暴露し、11月集会1万人結集の力で自治労本部を打倒し、革命的自治労をぶっ立てようと訴え、激しく闘った。さらに青年部総会、女性部総会、現業総会、本大会で本部打倒、道州制・民営化絶対反対を徹底的に訴えた。闘いを求める代議員・傍聴者は本部に怒りをぶつけ、「道州制・民営化絶対反対」の意見を表明するに至った。
大会決戦の地平の第二は、自治労本部、社民など体制内派との党派闘争に勝利したことだ。自治労本部は道州制や2割削減給与表などに関する追及に答えられなかった。自治労本部は民主党・連合結託政権の最弱の環なのだ。与党化した社民系も闘う勢力ではない。われわれは現場労働者の怒りと決起で本部を打倒することができるという実感、確信を持った。
大会決戦の地平の第三は、国鉄1047名解雇撤回闘争の戦略的意義を明らかにし、大会参加者に圧倒的な支持と共感を生み出したことだ。1047名闘争こそ道州制=公務員360万人首切りを粉砕する闘いの柱だ。
大会決戦の地平の第四は、11月労働者集会1万人結集の意義を訴え、数十の賛同署名を獲得し、自治体労働者千人結集の展望をつかんだことだ。
現場の怒りと結びつき職場闘争まき起こそう
自治労本部の「労働組合であることをやめる」「労働組合運動の質的転換」という熊本大会方針は、自治労が民主党・連合結託政権の側に立ち労働者を支配するために歴史的な大裏切りに踏み切ったことを表している。
この裏切り方針に対して全国の自治体職場で怒りが噴出している。「賃金2割削減は絶対認められない」「政権の言いなりでは労働組合じゃない」「首切り・民営化=道州制攻撃と闘おう」「人事評価制度には絶対反対」「指定管理者制度は廃止しかない」
国鉄分割・民営化に始まる新自由主義攻撃と、この攻撃に屈服する連合・自治労=体制内労働運動のもとで、極限的な人員削減・労働強化、病院・保育所、給食・介護などの民営化・委託化が進んでいる。自治体で働く非正規職労働者は全国で60万人にのぼる。過酷な労働と超低賃金で「仲間が次々と倒れていく」「相次ぐ賃下げで将来展望なし」と、青年労働者は激しく怒っている。
闘う自治体労働者は、熊本大会方針を拒否し、組合の役員選挙に道州制・民営化絶対反対、体制内執行部打倒を真っ向から掲げて立候補し、自分の周りに現場労働者の怒りを結集し、体制内派との分岐をつくり出している。また、道州制・民営化絶対反対の不動の立場を貫くことで展望と路線を示し、職場闘争への大衆的な決起をつくり出しつつある。11月集会に向けて新たな仲間との団結を打ち固め、前進している。職場での激しい怒りと要求と結びつき、路線的に組織し、体制内派との党派闘争に勝ち、自治体労働者の11月総決起をつくり出そう。
一人ひとりの労働者の力に根底からの信頼を置き、仲間を組織しよう。社会の真の主人公である労働者は、職場の真の主人公だ。日々の労働、生活の中にこそ、11月決起の根っこの力がある。職場や労働組合でのこれまでの関係、自分自身のあり方を日々の闘い、討論の中で徹底に変革し、団結をつくろう。
国鉄1047名解雇撤回闘争勝利こそ、全労働者への首切り攻撃と闘う反撃の力だ。革命情勢=8・30情勢は、職場に、仲間にある。道州制・民営化、360万人首切り攻撃に勝利するために、時代認識と路線を仲間に訴えよう。動労千葉の物資販売運動に全力で取り組もう。動労千葉物販は11月集会組織化の決定的な武器だ。併せて11月集会チケット1万枚とサンフランシスコ国際労働者会議の報告集1万部を売ろう。8・30情勢のもと、職場・労働組合を徹底的に組織しよう。
青年労働者と討論しよう。国鉄闘争が始まった時にはまだ生まれていなかった世代も、職場の現状に激しい怒りをもっている。動労千葉の闘い、23年間の1047名解雇撤回闘争を話そう。
11月1万人決起をかちとる闘いの最大の核心は、革命に生涯をかける労働者同志を獲得し、マルクス主義青年労働者同盟、革共同への結集をかちとることだ。その闘いを地区党、職場細胞の団結で貫徹することだ。闘う自治体労働者は、道州制・民営化絶対反対の路線を貫徹し、現場労働者の怒りをとことん組織して、11月集会に新しい仲間を引き連れて、自治体労働者1000人の結集をかちとり、1万人結集の先頭に立とう。
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週刊『前進』(2409号4面2)(2009/09/28 )
暴処法弾圧と大学 鈴木達夫弁護士の講演から(抜粋)
学生自治を圧殺する悪法 社会変革の主力は青年だ
法大闘争にかけられた暴処法弾圧と4・24法大集会弾圧の二つの裁判が、いよいよ10月5日と7日から始まる(アピールと公判日程は6面)。獄中8学生の闘いは百パーセント正義であり、弾圧は絶対に許せない。暴処法弾圧と大学自治の問題について、二つの法大裁判の弁護団長、鈴木達夫弁護士が9月11日の全学連第70回定期全国大会2日目に行った記念講演から抜粋して紹介します。(編集局)
(写真 全学連大会で講演する鈴木弁護士)
東大ポポロ座事件では1、2審で無罪判決
暴処法(暴力行為等処罰に関する法律)は、私自身にとって非常に縁のある法律です。NHK日放労長崎分会の委員長として、組合つぶしの不当配転攻撃と闘っていた時に、その法律で逮捕・起訴され、1968年から82年の15年間、最高裁まで闘いました。
暴処法は、時代が激動している時に、労働運動、大衆運動に適用される。制定されたのは1926年(大正末年)です。前年に治安維持法が制定されました。17年にロシア革命、18年には米騒動が起きた。その後、労働争議、小作争議、部落解放闘争などが一気に起こってきたのがこの時代です。
この時に治安維持法が組織的弾圧、主に共産党弾圧に使われた。そして大衆運動への弾圧に使われたのが、この暴処法です。
暴処法は戦後も生き延びました。戦後、暴処法が適用された有名な事件が東大ポポロ座事件です。ポポロ座というのは東大の劇団の名前です。1952年朝鮮戦争のさなか、松川事件を扱った劇を東大構内で演じました。この会場に公安私服刑事3人が潜り込んでいました。学生たちが2時間あまり、彼らの警察手帳を取り上げるなどして、摘発・糾弾した事件です。
最高裁で逆転しましたが、一、二審は無罪でした。それだけのことをやっていながら無罪です。
一審の判決はこんなことを言っています。「大学の自治が侵害されている学内情勢や学問的研究を認めることは、学問の自由を保障した憲法の条項の意図するところを忘却してしまうことであり、許されない」と。さらに「学問の自由は、思想・言論・集会等の自由とともに、単なる個人的な価値にとどまらず、社会的・国家的にも最大の尊重を払わなければならない貴重な価値なのである」
「学問の研究ならびに研究の場としての大学は、警察権力ないし政治勢力の干渉・抑圧を受けてはならないという意味で自由でなければならないし、学生や教員の教育活動一般は自由でなければならない。そしてこの活動が自由であるためには、これを確保するための制度的ないし状況的保障がなければならない。それが大学の自治である」と。こう言って、一、二審は無罪にしました。
この弾圧が起こった1952年とは、朝鮮戦争の最中、日本が独立し占領が解かれる、安保条約が発効する、「血のメーデー事件」で警官の発砲で労働者が射殺される、破防法の制定に対して350万人の労働者がゼネストに決起する――そういう時代でした。まさに動と反動が入り乱れる激動の中で、学生運動に暴処法が適用されました。
「営業権」叫ぶ法大の現実に外国記者驚く
私は法大弾圧について、外国特派員協会で記者会見をやりました。外国の記者たちはみんなびっくりしました。これが今の日本で現実に起こっていることかと。そして「新自由主義大学粉砕」というスローガンについて、その意味を聞いてきました。そこで私は、大学当局が「営業権」を振りかざして仮処分を求めた話をした。”大学の200b以内で佇立(ちょりつ)してはいけない、ビラをまいてはいけない、演説してはいけない”と、異様な措置を裁判所に求めた話をしました。
記者からどよめきが起きました。”どんなに落ちぶれたといっても、「営業権」などというものを振りかざして、社会的権利を抑えつけることなど、あり得ない。いったい日本の大学とは何なのか。理解できない”と。
日本の帝国主義支配階級は権力を自分の手で戦い取ったことがない。フランス革命にあたるものがない。本来、科学とか真理は資本家階級が旧勢力から覇権を奪っていく武器だった。そのことによって、封建制にはない巨大な生産力を手にしていきました。ところが日本では、自分たちの手で権力を奪い取った歴史をもたない連中が支配階級になったものだから、それがどんなに大事なものか理解できないのです。
三浦朱門(教育課程審議会会長、作家、元文化庁長官)などという人は、「一部のエリートには高い学問を与え、一般の労働者は実直であればいい」などと言い放っている。腹の底から学問の意味など分かろうとしない。そんな中から、大学の「営業権」なんていう、笑うべき考え方が出てきてしまう。
法大の増田総長がいう「新しい自由と進歩」も似たようなものです。あの暴力と抑圧の大学で、何が「自由と進歩」か。大学人がいい加減なことを言ってはいけない!
ポポロ座事件の判決でも、「大学の自治は大事だから、大学人たる者、特に管理責任者、学長や総長は徹底的に対権力の姿勢を保っていなければならない」と言っています。総長には、この厳しい姿勢があるのか。公安警察と一体化しているではないか。
増田総長の言う「自由と進歩」の概念は、道州制を先取りしています。金に換算されていかに役立つか、ということです。今や金にならない学問は相手にされない。かつては「産学共同体」と言って、大学が企業から金をもらうことは恥ずべきことだったのに、今は企業からいかに金を引っ張ってくるかが学者の評価基準になっている。そうなったら哲学や文学はどうなるのか。獄中に捕らわれている文化連盟の恩田君は哲学科です。哲学はとても大切です。
8学生奪還の全国声明運動で社会変革を
最後に8学生奪還の全国声明運動について申し上げたい。日本の戦後学生運動は、独特の位置を占めています。全人民の「心の灯台」みたいな位置を占めている。それは、学生運動が命がけで反戦闘争などを闘ってきたからです。1960年代、70年代も、学生運動に対する労働者の期待はものすごかった。
だから支配階級は、強烈にこの数十年、「学生は政治だけはやってはいけない」「近づいてもいけない」と学生を誘導しようとしてきた。何をやってもいいが、政治だけはやってはいかんと。ところが、法政大学で政治的決起が起こった。だから国家権力は恐怖しているのです。
社会変革の主力は青年です。労働者と学生が力を合わせて闘う時代が来ている。そういう社会的広がりをもったところに、皆さんの全学連運動が来ています。そこにぜひ自信をもっていただきたい。
8・30総選挙で自民党政権が打倒されました。この歴史的な情勢において、全学連などの闘う勢力が、社会的・政治的勢力としてもっともっと登場していくことが求められています。民主党なんてひどい政党です。だれも民主党なんか信じちゃいない。
激動・動乱の時代は加速していく。この中でひとつの社会的政治勢力として鮮烈に登場していく。これが11・1全国労働者総決起集会です。1万人の闘う労働者がデモで登場した時、「この人たちが新しい社会を用意している。労働者が主人公の社会をつくろうとしている」ということがすべての人びとの前に明らかになり、一気に時代が塗り替えられる。11・1集会の大爆発に向けて、ともに闘いましょう。
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週刊『前進』(2409号4面3)(2009/09/28 )
2009年 9月15日〜22日
岡田外相「日米同盟再定義も」/鳩山が「東アジア共同体」提唱
●米がCTBTに代表 ホワイトハウスは、包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効促進会議に米国代表としてクリントン国務長官を参加させると発表した。隔年で開かれる同会議に参加するのは10年ぶり。(15日)
●鳩山内閣が発足 民主党の鳩山由紀夫代表が特別国会の首相指名選挙で第93代首相に選ばれ、民主、社民、国民新の3党による鳩山連立内閣が発足した。総選挙で野党が単独過半数を得て、政権交代が実現するのは戦後初めて。(16日)
●米、東欧MD中止 オバマ米政権は、欧州のポーランド、チェコにミサイル防衛(MD)網関連施設を配備するとしてきた現行計画を中止すると発表した。イランから欧州への中・短距離ミサイルによる脅威を想定し、イージス艦搭載の海上配備型SM3迎撃ミサイルを軸に、11年から新たなMD計画を進める。(17日)
●普天間移設「県外厳しい」 北沢防衛相は、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題について「県外あるいは国外(移設)という選択肢はなかなか厳しい」と述べた。海上自衛隊のソマリア沖派兵については「国際的にも評価を受けており、もう少し推移を見たい」と述べ、当面継続する考えを示した。(17日)
●日米同盟再定義の方針表明 岡田外相は、来年夏の参院選までに日米間の懸案を解決した上で、衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた「緊密で対等な日米同盟」実現に向け日米安保体制の再定義を目指す方針を表明した。日米合意どおりに米軍普天間飛行場をキャンプ・シュワブ沿岸部へ移設するかどうかについては、年内に結論を出す方向。報道各社のインタビューで明らかにした。「さまざまな案件が解決すれば、日米同盟をより深めるために何ができるかが、次のテーマになる。再定義をするか、いろいろなことが考えられる」と指摘した。(18日)
●「増派せねば失敗」 アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官が8月末にゲーツ国防長官に提出した戦況評価報告で「米軍をさらに増派しないと8年に及ぶ戦争が失敗に終わる」と指摘していたことが分かった。米ワシントン・ポスト紙が報じた。(21日)
●東アジア共同体を提唱 鳩山首相は訪米し、日米首脳会談に先立ち、中国の胡錦濤国家主席と会談した。52年に発足した欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が欧州統合の出発点になったことに触れ、ガス田の共同開発などを通じ、持論の「東アジア共同体」を目指す考えを示した。(21日)
●米軍再編「今後協議」 訪米中の岡田外相はクリントン米国務長官と会談。日米同盟の重要性を確認し、米軍再編問題について、両国で議論を進めることで合意した。(21日)
●西村、河野「9条改正を」 自民党総裁選の3候補が福島県郡山市で街頭演説。西村は「憲法改正して集団的自衛権を書くべきだ」、河野は「自分の国を守ること、世界の平和と安寧を守るために応分の役割を果たすことを9条に明確に入れる」と述べた。(22日)
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週刊『前進』(2409号5面1)(2009/09/28 )
10・11三里塚へ全国から総力決起を
現闘本部破壊と農地強奪策動を労農連帯の力で徹底粉砕しよう
斉田 猛
三里塚を闘い11月集会へ
1930年代をも上回る革命情勢が到来した。8・30総選挙における自民党・公明党政権の敗北は画歴史的な意味を持っている。もはや日本帝国主義による安定的な支配の復活はありえない。労働者階級の歴史的胎動が帝国主義者どもを震え上がらせている。
民主党政権は、日帝ブルジョアジーの最後の救済者として、労働者・農民への圧殺者として登場した。しかし、破綻は目に見えている。新自由主義を推し進めてきた資本主義=帝国主義には、危機を打開するいかなる政策も持ちえない。民主党政権の基盤は日帝ブルジョアジーとその先兵と化した連合ダラ幹どもだ。階級的支配構造に「労働組合」が深々と組み込まれている。彼らが改憲と戦争、道州制・民営化と労組破壊の道へ突き進むことは明らかだ。
労働組合をめぐって、体制内勢力と対決する動労千葉労働運動=階級的労働運動の前進が情勢を突破するカギをなす。その核心が国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐる国鉄決戦だ。
こうした情勢の中で、日帝の農地強奪、暴力的軍事空港建設に対し不屈の闘いを43年間貫いてきた三里塚闘争が、決定的な位置を占めている。反対同盟が呼びかける10・11三里塚全国集会の大結集・大爆発をかちとろう。その力で、国鉄、三里塚、国際連帯を掲げる11・1労働者総決起集会の1万人決起を実現しよう。
(写真 7月に供用開始された東側誘導路で取り囲まれた東峰地区。ここが集会場だ)
追い詰められた日帝の攻撃激化
7月30日、空港会社(NAA)は東峰の森を破壊して造られた暫定滑走路東側新誘導路の供用を8カ月も前倒しし、しかも地元住民に何の了解もなく強行した。そして10月22日には、5カ月前倒しで北延伸滑走路の供用を強行しようとしている。
さらに許せないことには、天神峰の市東孝雄さんが住む目の前に、第3の誘導路を造ることを、地元自治体を動員して7月29日に最終決定した。市東さんの追い出しのみを目的にして、市東さんの家屋と畑、作業場などを丸ごと空港の中に取り込んでしまおうという攻撃である。
何よりも重大なのは、裁判闘争をめぐる情勢がきわめて緊迫していることだ。
@天神峰現闘本部裁判は11月12日に最終弁論が予定されており、年内反動判決も予想されている。仲戸川隆人裁判長は仮執行宣言つき判決により、1審の判決だけで現闘本部の強制撤去を狙っている。われわれは絶対に許さない。断固として実力闘争を闘いぬく。
A市東さんの農地をめぐる三つの裁判では、市東さんを先頭として反対同盟、弁護団、傍聴団の一体となった闘いが毎回NAAと千葉県を圧倒し追いつめている。それゆえ千葉地裁はNAAの利益だけを優先した政治判決を策動している。
さらに、NAAは一坪共有地の共有者に対し訴訟を起こし強奪攻撃を進めることを発表した。
そして「へ」の字誘導路の湾曲を緩和する工事、A滑走路と暫定滑走路を同時離着陸させることによる飛行回数の30万回化、空港24時間運用などを次々と狙っている。
なぜ、このような攻撃が矢継ぎ早にかけられているのか。ただただ三里塚闘争をつぶすためだ。日帝がその延命をかけて改憲・戦争に突き進むために、労働者人民の闘争拠点を破壊したいからだ。逆に言えば、三里塚闘争の勝利の地平に、敵はとことん追いつめられている。8・30総選挙情勢に示された6千万労働者、300万農民の怒りと三里塚の闘いが結合することに、敵は心底恐怖しているのだ。
そして、日本航空の経営危機に示される空港・航空政策崩壊の危機感からである。日帝の空港・航空政策は三里塚43年の闘いによってズタズタにされてきた。その結果がナショナル・フラッグ日航の崩壊的危機としてあらわれた。
さらに、朝鮮侵略戦争情勢の切迫のなかで、40万人の米軍を迎え入れる兵站(へいたん)基地として、成田の軍事空港化の攻撃がますます強まろうとしている。
43年貫き通した絶対反対
われわれは三里塚反対同盟との43年にわたる血盟を果たしぬく決意だ。それはなぜか。反対同盟の絶対反対の闘いと精神が、「このままでは生きられない」との叫びをあげている6千万労働者、300万農民、250万学生に、勝利の指針を与えているからだ。
「空港絶対反対・一切の話し合い拒否」「農地死守・実力闘争」。反対同盟のこの闘争原則は、単純明快だ。国家権力とは一ミリたりとも妥協しない、徹底対決で最後の勝利まで闘いぬくという態度だ。しかし、これを43年間貫き通すことは並大抵の困難ではない。日帝国家権力は常に闘いの屈服・変質を狙い、条件派化の策動を繰り返してきた。1983年の3・8分裂はその最も激しい攻撃の頂点だった。
しかし、現在の反対同盟に結集する人びとは、動労千葉との団結、三里塚闘争を支えてきた全人民との連帯を守り、何よりも自分自身の人間的な解放をかけて、非妥協・不屈の原則を貫き闘い続けてきたのだ。
反対同盟と動労千葉の固い血盟
三里塚は革命的労農同盟の最大・最強の砦である。
日本帝国主義は、新自由主義政策をとことん推し進める中で、農業と農村を徹底的に破壊しようとしている。FTA(自由貿易協定)・EPA(経済連携協定)の締結を水路とした日帝のアジア勢力圏化と道州制導入の攻撃は、金融資本・独占資本の利害のために、日本の農業と農村を売り渡し、破壊し切り捨てる攻撃である。
日本の農民は、生きるためには労働者階級と連帯して、ともにプロレタリア革命に立ち上がり、帝国主義を打倒する以外にない。
一方労働者階級は、資本主義・帝国主義がもたらした一切の社会的諸矛盾の根本的な解決をかけて、プロレタリア革命を完遂する。ここに、労働者階級自身の解放だけでなく、農民を始めすべての勤労諸階級人民の解放がかかっているのだ。
プロレタリアートは、決起した農民を帝国主義の打倒と新社会の建設をともに担う主体として、プロレタリア革命の戦略的な同盟軍として獲得し、ともに闘うために全力を挙げる。三里塚闘争はまさにこの労農連帯・労農同盟をその43年間の不屈の闘いをとおして、日本階級闘争の中に不動の柱として打ち立てた。日本の農民が今、日帝への新たな総反乱を開始しようとする時、その中心に立つのは三里塚だ。
この労農連帯の軸となっているのが反対同盟と動労千葉との固い血盟だ。階級的労働運動と三里塚闘争のさらなる発展をかけて、労農同盟の新たな力強い前進を切り開くために、三里塚闘争と反対同盟を守りぬこう。
闘いの解体策す塩川一派
内部から闘いの変質・解体を策する勢力との対決を徹底的に貫かなければならない。まさに「現代のカウツキー主義」が塩川一派の正体だ。
今回の総選挙で塩川一派は、社民党の候補者を臆面もなく推薦し、一体化した。その社民党は、大勝した民主党と連立を組み、福島党首が入閣した。塩川一派は、民主党の勝利そのものを「民主主義革命」と呼んで大喜びし、民主党政権に心からの期待を込めて政策の要求運動を行っていくことを公言している。小ブル反革命・塩川一派自身が日帝ブルジョアジーのふところに逃げ込んだのだ。革命情勢の到来にたじろぎ、革命の思想を投げ捨てたところに、塩川一派の本質がある。
「農地死守」の原則を破壊し階級性を抜き去ることで、三里塚の条件闘争化をもくろむ塩川一派と徹底対決し打倒しよう。この闘いは、国鉄・三里塚決戦の勝利一体不可分だ。
10・11全国集会の大結集に一切がかかっている。暫定滑走路10月供用開始と市東さんの農地取り上げ、天神峰現闘本部破壊をなんとしても粉砕しよう。10・11大爆発が、11・1労働者集会の
1万人決起を実現する根源的力となる。
8・30で解き放たれた労働者人民の怒りを職場で街頭で組織し、10・11に総結集しよう。
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週刊『前進』(2409号5面2)(2009/09/28 )
反対同盟から全国へ(下)
「前倒し」は敵の危機だ 事務局次長 萩原進さん
総選挙で民主党が過半数を取って大勝したが、どのような政権になってもわれわれの考えは変わるものではない。今の支配階級の危機からすれば、むしろ突出した強権的な政策を出さないと政権として持たないだろうから、三里塚、動労千葉の闘いをつぶすことにますます体重をかけてくるだろう。三里塚にかけられている今の攻撃をそういう敵の危機として見すえて迎え撃つ、ということだ。
今むだを省くと称して真っ先に八ッ場ダムのことが俎上に載せられている。だが、この成田空港とその関連施設につぎ込まれた金は一体いくらになるのか。途方もない、想像もできないくらいの額だ。
恐慌の嵐が吹き荒れる中で、航空需要、貨物需要は目に見える形で激減している。日航を始め、航空会社の経営はほとんど破綻している。どれをとっても明るい未来なんかない。成田だけでなく、地方空港を含めた全国の空港の見直しがなされてしかるべきだ。
東側誘導路が前倒しで供用を開始されたが、そうしたらNAAは今度は3本目の誘導路を市東さんの家と畑を囲い込むようにしてつくると言い出した。だったらあの東峰の森を破壊して造られた東側誘導路とは、何だったんだ。何をどうつくっても、結局あの現闘本部と市東さんの畑のへの字に曲がったところの問題はなんの「解決」もしない。結局いつまでたっても、「完全空港」なんて夢のまた夢なんだ。
裁判の情勢も、暫定滑走路と同じ「前倒し」でスピードを上げて敵の攻撃が早まっている。現闘本部裁判が年内結審、いや年内判決さえありうる情勢だ。もちろん仲戸川裁判長がわれわれが満足するような判決を書くはずがない。さらにNAAは一坪共有地の強奪のために、次々と提訴を乱発している。
10・11全国総決起集会は、そういう敵の攻撃に対して、われわれが今もてるすべての力を使って反撃に立つということだ。敵はあせっているがわれわれにも余裕なんかない。一人でも多くの人が駆けつけてほしい。
全国の労働者人民の闘いを三里塚にもちより、10・11の大結集をかちとろう。その分厚い陣形で、現闘本部と市東さんの農地を何としても守りぬこう。
一坪共有地強奪許さぬ 事務局員 鈴木謙太郎さん
10・11の大結集に向けて9月からすでに攻防が火を噴いている。うちの一坪共有地の裁判が先日、同盟と弁護団、そして多くの傍聴の方々とともに闘われたが、千葉県がNAAに転売することだけのために土地を強奪するなんていうことを、どうして許すことができるか。
そして反対同盟は9月21日の群馬の集会を始め、全国に出かけてアピールを行っている。市東さんは先頭でがんばっている。あの第3の誘導路をつくるという計画は、絶対に許してはならない。これからも敷地内に対し目に見える攻撃が増えるだろう。同盟全体で一致結束し、市東さんを単に「支える」のではなくどこまでも一緒に闘うという心意気でやっていくつもりだ。
成田空港は今の年間20万回離発着を30万回に増やすなどと息巻いているが、現実的には便数は減っているのが実情だろう。関西新空港でも何便も減っているそうだし、航空需要全体がこの大恐慌の中で落ち込む一方だ。こんな中で「完全空港化」へ向けて、つくれるものはどんどんつくれとばかりに、誘導路など次々と計画し実行に移そうとしているが、そこに住んで耕作している農民を何だと思っているのか。
実際に今の農家では、容易に食ってはいけない状況だ。私の住んでいる菱田でもみんな後継者に苦労している。反対を貫くことが厳しいからといって、闘いを捨て空港に協力している人たちが現にいるが、そういう人がいくらかでも楽になったかというとそんなことはない。闘いの正義を貫くことで、私はここで農業を続けている。
民主党が勝ったけど、4年後に同じ票が取れるという保証はない。とにかく自民党の支配を一度ひっくり返したいという全国の人びとの怒りが、あのような結果になった。北海道も、東北も、またここ千葉県も農民の怒りが表された。
八ッ場ダムは「やめる勇気のある人がいなかった」と言われている。成田だってこれだけ地元の農民の生活を圧迫しているんだから、「やめる」ならまだ間に合うよ(笑)。暫定滑走路離着陸の直下にあるうちも、騒音や排ガスの被害を受けている。
先日、全学連の学生が援農に来て、一生懸命働いてくれた。これまで三里塚なんか知らずにいた若い労働者、学生がどんどん現地に集まってほしい。集会参加とともに、援農、現地調査などで、反対同盟との交流を広げてほしい。裁判にも傍聴に来てもらいたい。
現闘本部裁判は11月最終弁論から、年内判決さえありうると言われる情勢だ。市東さんの農地をめぐる裁判も、大詰めになってくる。そして暫定滑走路北延伸がこの10月に前倒しで供用開始されようとしている。
三里塚はまさに決戦の秋だ。10・11全国集会に皆さんの大結集を全力で呼びかけます。
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週刊『前進』(2409号5面3)(2009/09/28 )
鈴木一坪裁判 転売狙う県を追及
仲戸川裁判長を徹底弾劾
9月17日、千葉地裁で三里塚反対同盟の鈴木幸司さん、いとさん夫妻の一坪共有地裁判の口頭弁論が開かれ、70人の労農学が支援・傍聴に参加した。この裁判は駒井野の一坪共有地の明け渡しを求めて、千葉県が共有者の鈴木さん夫妻を訴えたもの。この土地は「千葉新産業三角構想」なるものが計画されたが頓挫し、県が成田空港会社(NAA)に転売することだけを目的に強奪を狙っている。裁判長は現闘本部裁判と同じ、あの民事5部・仲戸川隆人だ。
開廷に先立って、反対同盟は地裁民事の書記官室を訪れ、仲戸川裁判長への申し入れ行動を行った。6月25日の現闘本部裁判の法廷で突如、実質審理の打ち切りを一方的に通告したことに対して、反対同盟はすでに7月21日に@石橋恵美子、法理哲二証人の再証人尋問A現闘本部建物の実地検証を求める申し入れを行っていたが、2カ月が経過しようとしているのに回答がないことへの再度の抗議・申し入れだ。だが仲戸川は書記官を通じて「法廷でしか対応しない」と伝え面会を拒否。怒りの中で北原鉱治事務局長が申入書を力強く朗読した。顧問弁護団は、地裁所長に仲戸川更迭を求める申し入れ行動を行い、法廷に臨んだ。
10時半開廷。弁護団はただちに葉山岳夫弁護士を先頭に発言を求め、面会拒絶という対応を徹底的に追及した。仲戸川は「本件とは関係ない」と言い放ち、法廷は怒りに包まれた。北原さんも傍聴席から「公平な裁判をやれ!」と弾劾した。
今回の弁論では、先日千葉県側が出してきた準備書面がまったくずさんでいい加減なものでしかないことを弁護団が鋭く追及した。しかも県の代理人は、前回の法廷で提出命令が出されていた譲渡契約書、買付証明書、購入申込書などいずれも「ない」と強弁し、言い逃れを試みた。原告・千葉県は「全面的価格賠償方式」(当事者が反対しても金を払って土地を取り上げる)を使っての一坪強奪を画策している。反対運動の共有の財産である一坪共有地を、空港への地上げ屋的転売のためによこせ、とは全面的に違法・不当だ!
仲戸川裁判長は「双方の主張を早めにそろえて」などと拙速裁判、早期結審の意図をあからさまにした。抗議の中を閉廷を宣して退出しようとする仲戸川に対し、市東孝雄さんが「法廷でしか対応しないと言うからここにきたのに、関係ないというさっきの態度は何だ!」と鋭く追及した。
閉廷後に裁判所内の待合室で反対同盟、弁護団、支援者の会合がもたれた。弁護団の解説・発言に続き、鈴木いとさんが「あの土地は私らのものではなく反対同盟の財産です。これからもがんばります」と笑顔で決意を語り、大きな拍手を受けた。動労千葉の後藤俊哉さんのあいさつを受け、最後に萩原進事務局次長が「現闘本部裁判は年内結審、いや年内判決もありうる情勢。市東さんの裁判も重大局面にある」と注意を喚起し、10・11全国集会大結集へ気を引き締めて闘うことを誓い合った。
(写真 笑顔で決意を述べる鈴木いとさんに全員が熱い拍手でこたえた【9月17日 千葉地裁】)
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週刊『前進』(2409号5面4)(2009/09/28 )
“3代耕した土地守る”
群馬市東さんを迎え集会
9月21日、高崎市労使会館で、「市東さんの農地を守ろう!9・21群馬集会」が、会場を埋める80人の参加でかちとられました。集会の前に上映されたビデオ「三里塚・大地の乱」の迫力に、会場は息をのむ緊張感で包まれました。
主催者あいさつに立った共同呼びかけ人の高階(たかはし)ミチさんは、「三里塚の写真集を見せてもらい、こんなにもいい顔をした人たちがいることに心から感動し、昨年この会を立ち上げる一人になりました。市東さんの農地を守りましょう」と呼びかけました。
労働者・学生の「援農へ行こう」との呼びかけに続き、事務局長の大塚正之さんが基調提案を行いました。市東さんの農地をめぐる攻防を報告し、「群馬では八ッ場ダムのことが連日のニュースになっている。八ッ場の反対派が賛成になっていったのは、当時の社会党が『これ以上反対すると三里塚のようになるから』と屈服をそそのかしたからだ。では、三里塚闘争に勝利するためにどうすればよいのか? 一回現地集会に行っただけでは社会は変わらない。みんなが毎日働いている自分の職場で市東さんのように闘うことだ。職場での闘いが持っている力はすごい。その勢いで10・11三里塚−11・1日比谷集会に大結集しよう。その力が市東さんを守ることに確信を持とう」と訴えました。
いよいよ市東孝雄さんの登場です。「群馬へは3回目。来るたびに参加者が増えることに感謝しています。私の土地は土地収用法が失効した土地。私は親子3代耕し続けた畑で作った完全無農薬の野菜を消費者の皆さんに届けている。この土地を、空港のために、金と力で奪おうとしていることが許せない。私の土地は、みんなが血を流して守ってきた土地。親父は収用法と闘ったが、私は農地法と闘います。〈第3の誘導路>攻撃、この先にあるのは軍事空港化です。勝利するためには、労働者・市民が立ち上がること。皆さん、ぜひ一度、三里塚に来てみてください」と訴え、会場は割れんばかりの拍手で応えました。
会場から青年が次々に登壇しマイクを握りました。自治労の青年は道州制を先取りしている実態を怒りをもって暴露し、青年弁護士は静かに決意を語りました。職場ぐるみで参加した女性は、「三里塚を知り、こんなにも真剣に闘っている人たちがいると衝撃を受けました。頑張ります」と発言しました。続いて年輩者も次々と決意を語りました。
最後に青柳晃玄さんが、集会のまとめと、今後の闘いの方針を提起し、集会は大成功。
交流会では市東さんが「今日は去年の2倍集まったね」とうれしそうに語ってくれました。
(群馬・T)
(写真 農地守る決意を語る市東さん【21日 高崎】)
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週刊『前進』(2409号6面1)(2009/09/28 )
団結ひろば 投稿コーナー
「動労千葉を支援する会・新潟」主流派宣言 新潟 B
「一人の動労千葉派のために会社と組合幹部はユニオン・ショップにした。でかく見えるJR資本が震えあがっている」「2年前まで動労千葉も1047名闘争も知らなかった。労働運動はおもしろい。民営郵政は労使一体で競争をあおる。職場では少数だが、世界共通の闘いであることに確信をもっている」「もう1人の自分をつくると2ではなく10の力となる」
9月20日、新潟市内で開かれた「動労千葉を支援する会・新潟」結成集会は、こうした青年労働者のエネルギーあふれる発言がリードした。
国労新潟支部執行委員の星野文男さんのあいさつに続いて動労千葉・繁沢敬一副委員長が講演。85年の国鉄分割・民営化反対ストを振り返り、「国労本部は1047名闘争をやめてJR資本とパートナーになりたいのだ。だから解雇撤回ではなく人道的解決となった。1047名闘争を復権させよう。11・1集会1万人結集を」と語った。
支援する会事務局長の山本弘行さんは7月サンフランシスコ国際労働者会議の報告で、ブラジル、フィリピンの現場労働者の闘いを紹介した。訪米団の通訳を務めた新潟の教員は「インターナショナルは戦争とナショナリズムにうち砕かれてきたが、今新たな歴史が始まっている」と労働者自己解放の闘いは不滅だと訴えた。
役員を選出し「4者4団体路線と決別し、動労千葉とともに国鉄1047名の解雇撤回を貫こう!」とのアピールを採択して集会は終了した。
自民崩壊―民主党・連合政権発足の中で、11月集会への総進撃が始まった。地区の労働者、とりわけ青年労働者が、職場での階級的労働運動の実践に裏打ちされた自信と確信をみなぎらせている。国鉄1047名闘争を突破口に4大産別決戦勝利へ! それは県内の国鉄闘争・労働運動の主流派宣言でもある。
地労委闘争と一体で新工場での門前闘争 東北石けん労組 H
9月18日、東北石けん労働組合は愛島台門前闘争に決起した。労組は、10―11月決戦突入を宣言し、10月28日の地労委闘争から11・1集会1万人結集の先頭で闘う決意を、資本・権力に対してたたきつけた。
東北石けん労組と支援の労働者は、早朝から名取市愛島台新工場門前に登場した。会社は直ちにブラインドを下ろし、労働者の怒りに震え上がった。「直ちに解雇を撤回しろ!」「地労委審問で、すべての不当労働行為を暴き出すぞ!」「俺たちを職場に戻せ!」。烈々たるシュプレヒコールが響き渡る。
会社が救いを求めた警察権力も、私服車が遠くで様子をうかがう無様な対応だ。8・30自民党政権崩壊を受け、労働者こそが社会を動かす主人公として登場し、大恐慌を革命へ転化し、全世界の労働者階級が立ち上がるときが来たのである。
門前では、ついに審問開始をもぎ取った前回の地労委闘争に続き、10月28日の第1回審問で、資本の不当労働行為を満天下に暴き解雇撤回へ大前進する、当日は朝の新工場門前闘争から午後の地労委審問闘争へ、全一日行動として闘い抜くと宣言した。この闘いは11・1労働者集会1万人結集と一体であり、それを牽引する闘いであることが確認された。
最後に、成田副委員長が「資本主義は終わっている。資本家どもは石けんの泡のように消えてなくなる。俺たちが消してやる! 新工場の労働者も組合と共に闘おう!」と呼びかけた。
全学連大会に初参加8学生奪還へ手応え 広島大学1年 R
初参加となりました先日の全学連大会の感想ですが、現在の情勢とこれからの展望についてかなり核心的な議論が交わせたと思います。
議論の焦点は、8・30総選挙情勢に示された労働者階級の怒りをうねりに変えて、11月労働者総決起集会の1万人結集に向けて学生として何ができるのか、ということだと思います。
広島大学では、自治寮という結集軸はないものの、現在のサークル自治を死守・拡大し、8学生奪還署名運動を広大生の結集軸として、キャンパスから巨大なうねりを作り出すという具体的な取っ掛かりが明確になった手応えがあります。これは単なる決意表明の議論では得られなかったものだと思っています。
また、他大学からの発言に見られた、これまでの苦闘と運動の発展に向けた前向きな姿勢にはとても希望が持てましたし、ブロック討論ではこれからの方針について一致し、交流会と併せて僕自身も団結を深めることができました。
11月労働者集会に向けてともに頑張っていきましょう!
11月労働者集会ビラに「応援しています」 三里塚現闘 北谷正幸
地元の郵便局で11・1労働者集会と9・26三里塚集会のビラを配布しました。門前でビラをまいていると管理職が出てきて「上司がうるさいから敷地外で配布しろ」と言って監視態勢を取り、メモも取り始めました。
私はこの管理職に「小泉政権の郵政民営化の時にお前たちが賛成したから現場は苦しめられているではないか」と抗議しました。すると「ほとんどの人が民営化に反対だった。自分も生活に困っている」などと弁解するのです。私は「無責任なことを言うな。どういう立場で私のビラまきを監視するのかはっきりさせろ。350兆円の労働者の貯金や保険が資本家に丸投げされる寸前ではないか!」と追及しました。管理職は何も答えられませんでした。
その時、郵便局で用事を済ませた50歳位の女性客が「11月集会には参加できませんが」と言って、きれいな封筒を私に渡してくれました。ビラを読んでくれたのです。家に帰って封筒を開けると何と5千円札が入っていました。この日は一日中気分が良かったです。
また、友人が主催するあるイベントの会場でも11月集会のビラをまかせてもらいました。60歳代の男性が、渡したビラを持って戻ってきました。「11月集会! 動労千葉を応援しています」と言って千円のカンパを渡してくれました。ありがとうございました。
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週刊『前進』(2409号6面2)(2009/09/28 )
暴処法弾圧裁判 4・24弾圧裁判 8学生と団結し初公判へ
教育の民営化=団結破壊と闘う
法大闘争に勝利しよう
10月冒頭から二つの法大弾圧裁判が開始される。10月5日には暴処法(暴力行為等処罰に関する法律)弾圧、10月7日には4・24集会弾圧の第1回公判が行われる。階級闘争の最先端で闘う8学生との団結をかけて、初公判へ全国から大結集しよう。
第一に、全学連・法大文化連盟のリーダーである獄中8学生の存在そのものに巨大な獲得性がある。3年半の法大闘争は新自由主義と民営化(団結破壊)との真正面からの激突に突入した。それは、300万学生のみならず、全世界の労働者・学生の共通の闘いだ。8人はその先頭で日々自己を高め、獄外へ熱烈なアピールを発している。
「合法と正当性は違う。国家すら、法律すら所詮(しょせん)社会の一部である。法律は社会の常識とは別のものだ。もちろん尺度の一つではあるが、何を善とし何を悪とするかは、われわれ一人ひとりが判断しなければならない。権威に従うことも重要だが、ふざけていると思った権威に盾突くことはそれ以上に重要だ。学徒よ、ともに闘おう!」(文化連盟委員長・齋藤郁真君)。8学生の闘いの中に、革命的激動期に生きる青年・学生の生き方がある。
第二に、暴処法の狙いは団結破壊(運動破壊)にある。戦前から続くこの希代の治安弾圧法がついに全学連と文化連盟に適用されたことは、法大闘争が「戦争・民営化」と闘う全労働者・学生の先頭に立ち、大恐慌にのたうつ資本主義にとどめをさす革命的な闘いとして発展しようとしていることへの国家権力ブルジョアジーの恐怖の現れにほかならない。
4月24日の教職員の制動を粉砕してかちとられた1500人集会は、3万法大生の決起の現実性を敵に突きつけた。そして6月15日の法大集会は、暴処法弾圧に怒れる労学共闘として圧倒的にうち抜かれた。獄中8学生の団結を軸にし、弾圧をのりこえて進むこの闘いは、8月総選挙で自民党支配を吹き飛ばした労働者・学生の怒りと固く結合し始めている。
9月14日、法大08年5・28暴行デッチあげ裁判で歴史的な無罪判決をかちとった。法大闘争の圧倒的な正義と路線の勝利であり、法大当局と国家権力のデッチあげ攻撃の大破産だ。東京地裁刑事第18部・福崎伸一郎裁判長は、法大当局のこの間の学生排除は「裁量権の逸脱」であり、暴力ガードマンの行為は「違法」だと言明せざるをえなくなった。いかなる凶悪な弾圧も、学生の団結とその可能性にかけきれば絶対に粉砕できる。法廷をも戦場にして徹底的に敵を追いつめよう。
第三に、東京地裁を包囲する第1回公判闘争への大結集から10・16法大集会、そして11月労働者集会1万人決起へと突き進もう。全学連の織田陽介委員長は獄中から訴えている。「歴史はただ一点、私たちが団結した行動を組織できるか否かにかかった。一方で暴処法を使った弾圧、他方で学生への団結破壊。これに負けずにキャンパスで団結を組織できるか。日本共産党など、困難に負けた偽物と対決し、学生・労働者の進む道を示せるか。全国・全世界に『ここに団結すべき仲間がいる!』と訴える。ここに11月1万人結集と法大闘争の重大な意味があります」(全学連大会へのメッセージ)
(写真 法大正門前で仲間の不当逮捕を阻止しようと激しく警官隊と闘い抜く【4月24日】)
全国声明武器に11月1万決起へ
教育の民営化=団結破壊と闘う法大闘争は、国鉄分割・民営化攻撃と23年間も闘い抜く1047名解雇撤回闘争、そして動労千葉の闘いと一体となって11月集会への労働者・学生の決起をかちとっていく闘いだ。7月サンフランシスコ国際労働者会議での決議で確認されたように、11月集会と国鉄闘争、法大闘争と8学生の存在は全世界的な獲得力を持っている。
11月集会1万人結集を実現しよう。8学生即時奪還を呼びかける全国声明運動を、1万人決起の武器として全国の職場・キャンパス・地域で推し進めよう。10月16日の法大集会を、学生自治破壊と自主法政祭規制に対する法大生自身の巨大な反乱として燃え上がらせよう。そのすべてが8人を取り戻す決定的な力だ。
鈴木達夫弁護士を団長に強力な弁護団が結成され、初公判では8学生全員の冒頭意見陳述が戦闘宣言として発せられる。全国の学生、労働者のみなさん。獄中8学生と団結する10・5―7初公判へ大結集しよう!
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週刊『前進』(2409号6面3)(2009/09/28 )
迎賓館・横田差し戻し審 “直ちに無罪判決を”
3被告・弁護団が冒頭陳述
9月17日、東京地裁刑事第20部(林正彦裁判長)で迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判・差し戻し審第17回公判が開かれた。被告・弁護側立証に突入し、弁護側冒頭陳述が行われた。
法廷は傍聴に駆けつけた多くの労働者、支援者であふれ出した。板垣宏同志、須賀武敏同志、十亀弘史同志が次々と立ち、一審無罪判決を覆そうとする検察・裁判所一体の策動に怒りと弾劾をたたきつけた。
「16年も事実審理をして無罪判決に到達した本件を、一回も事実審理せずに破棄し、差し戻すこと自体が権力の暴力行使だ。差し戻し審での検察官の『立証』はまったくの無でありゼロだ。一刻も早く無罪判決を行え」(板垣同志)
「裁判上の本質は単純だ。私たちは無実。やってないから証拠がない。やってないから立証できない。一審無罪判決は法と論理を当たり前にとおしたがゆえに、揺るぎない合理的な判決となった。私は22年間怒り続けている。検察官立証はすべてがメモのねつ造的解釈だ。裁かれているのはデッチあげという犯罪と、裁判所が犯した誤りだ。裁くのは私たちだ。私たちにはその資格と権利がある」(十亀同志)
「本件裁判はいよいよ最終決着の局面だ。控訴審判決は国家権力が過去に強行した多くのデッチあげと比べても、悪質、狡猾(こうかつ)さで類例を見ぬほど卑劣で犯罪的だ。特に金沢借家は私が病気療養で借りた場所で、十亀さんや板垣さんは居住したこともないし訪れたこともない。検察官立証の虚構と破産は明らかだ。差し戻し審の裁判官は一日も早く私たちを『被告』の座から解放せよ」。(須賀同志)
体中から怒りがほとばしる3同志の発言に、傍聴席からは「そのとおりだ!」の声が飛び、拍手が何度も起きた。林裁判長は、被告団の迫力と正義に圧倒され、制止することもできなかった。
法廷に戦闘的な雰囲気が満ちあふれる中で、弁護団が冒頭陳述(その1)を朗読した。デッチあげと差し戻し審での検察官立証の破綻を明らかにした上で、検察官立証に最後のとどめを刺すために、弁護側立証をとことん攻勢的、徹底的に闘いぬく決意と具体的立証計画を明らかにした。次回10月15日の裁判でも、さらに継続して冒頭陳述(その2)を闘いとる。
この間、被告・弁護団は、検察官が隠し持つ捜査資料や押収物を全面的に開示せよと闘ってきた。検察官はやっと開示したが、それは実に膨大な資料である。3同志の無実を明らかにする資料を整理し、証拠請求するためには、相当な時間が必要である。弁護側冒頭陳述がさらに継続する可能性もあるのだ。
ところが、林裁判長は、弁護側立証を、次回10月15日、次々回11月24日の2回の公判で終わらせ、年内に論告求刑という超スピード審理で逆転有罪判決にもちこもうとたくらんでいるのだ。絶対に許せない。
このデッチあげ弾圧への裁判所と検察の最後のあがきを許さず粉砕しよう。次回公判では、傍聴席のみならず、裁判所の廊下やロビーまで埋め尽くす大包囲闘争をやりぬき、絶対に勝利をもぎとろう。
11月労働者集会の1万人結集が決定的だ。自公連立政権を歴史的惨敗にたたき込んだ労働者階級人民の怒りはすさまじい。この巨大な怒りのエネルギーは民主党・連合政権をも痛撃するものだ。11・1労働者集会を怒りの総決起集会としてかちとろう。その力でデッチあげ弾圧完全粉砕へ攻め上ろう。
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週刊『前進』(2409号6面4)(2009/09/28 )
福島清一同志を追悼する
郵政民営化絶対反対貫き強靱な地区党建設を誓う
革共同東京中部地区委員会
8月26日、わが全逓労働者・福島清一同志が亡くなりました。肺ガン発病から闘病2年半。享年55歳でした。東京中部地区委員会は福島同志に哀悼の意をささげ、志半ばで倒れた彼の遺志を引き継ぐ強靭な地区党建設をここに誓うものです。
福島同志は、1972年高校卒業と同時に東京中央郵便局に入局し、74年9月に日比谷公園を11万人の労働者・部落民が埋めた狭山闘争の過程で革共同に結集しました。
福島同志にとって、同じ東京中郵・高橋範行同志の反革命カクマルによる虐殺(74年9月10日、享年25歳)は大きな衝撃でした。彼は反革命カクマルによる高橋同志や橋本秀次郎同志の虐殺に怒りをたぎらせ、持ち前の反発力と不屈の精神で二重対峙・対カクマル戦争の先頭で闘いました。
二重対峙・対カクマル戦は、とりわけ全逓労働者が党の様々な任務を担い勝利を切り開いたのです。福島同志は、東京中郵という対カクマル戦の最も激烈な職場で、党と労働者階級の未来のために奮闘してきました。
福島同志は入局以来、第3普通郵便課の分会長をはじめ常に現場の責任を担い、全逓労働運動の先頭に立ってきました。75年の歴史的な東京中郵ストライキを皮切りに、78年越年物ダメ・ストを闘い、これに対する4・28不当処分と全逓中央の裏切り・敵対を粉砕して闘いぬき、ついに07年免職処分撤回の勝利を切り開いたのです。
三里塚闘争や狭山闘争の現場には、必ず福島同志の姿がありました。何よりも動労千葉との固い絆のもと、ジェット燃料貨車輸送阻止の闘い、さらに国鉄分割・民営化との闘いの現場にも必ず福島同志の姿がありました。動労千葉の御宿選挙闘争には、必ず年休を取って彼の生まれ故郷である御宿町に帰って勝利のために闘いました。
そして郵政民営化の攻撃に対して先頭で決起したのも福島同志です。2004年に導入された過酷な深夜勤労働が福島同志の身体をむしばんだ原因にもなったことを思うと、郵政当局・民営化攻撃への怒りがあらためてこみ上げます。毎年11月労働者集会には、職場の仲間を引き連れた福島同志がいました。闘病中も「今年の11月集会にはなんとしても参加する」というのが口癖でした。
地区党の先頭で闘ったのも福島同志です。89年の中部労組交流センター立ち上げの時に、代表を引き受け今日まで地区交流センター運動を引っ張ってきました。彼は細胞の団結を最も重視し、会議・機関紙・財政の党の三原則で細胞が団結することを自ら厳しく貫きました。また塩川一派の分裂・脱落過程では、全国労組交流センター全逓労働者部会の代表として闘い、階級的労働運動路線を堅持しました。
今日、福島同志の闘いを引き継いだ全国の仲間の郵政民営化絶対反対・JPEX子会社化粉砕の闘いがJPEX10月スタートを粉砕しました。銀座局をはじめ彼の闘いを引き継いだ全国の同志の闘いが、福島同志にとって何よりの喜びだったと思います。
東京中部地区委員会は、福島同志の遺志を引き継ぎ地区党建設の前進を実現し、地域に革共同の拠点職場を必ず打ち立てます。11・1労働者集会1万人結集を必ず実現します。
●福島清一同志略歴
1954年千葉県御宿町に生まれる/72年東京中郵郵便課に入局。第3普通郵便課分会長などを歴任/74年マル青労同に結集/84年革共同に結集/96年東京中部労組交流センター代表就任/01年人事交流で新東京郵便局に強制配転/04年全国労組交流センター・全逓労働者部会代表に就任/07年6月肺ガンを発病、闘病生活へ/09年8月26日永眠。享年55歳。
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週刊『前進』(2409号6面5)(2009/09/28 )
福島さんを偲ぶ会
“彼の職場は温かだった”“不屈の遺志は新世代に”
元全逓労働者、福島清一同志を偲ぶ会が9月22日、千葉市のDC会館で行われた。全国から50人が参加、「福島同志が憂いなく安心できるよう、彼の闘いを引き継いでいこう」と誓い合った。
全逓の多くの現場労働者と駆けつけた全逓OBたちが、しみじみと福島同志の思い出を語った。
「寡黙で意地っ張りな人でもあった。しかし彼がいた職場はとても温かだった」「78年の郵政マル生攻撃での8000人を超える処分に対する抗議の現場に、いつも福島さんの姿があった。三里塚、狭山の闘いの現場に常に彼の姿があった」「口癖は”必ず労働者は立ち上がる”だった。”JP労組は必ず倒れる。倒すのは俺たち労働者なんだ”と」「激しく議論しても路線的に物を言う人だった」「絶対に裏切らない人だった。闘いに責任を取る姿勢が強烈だった」「福島さんの名前も知らない新しい世代ががんばり始めている。彼も安心されていると思う」
来賓あいさつで動労千葉の田中康宏委員長は「福島さんたち全逓と動労千葉の闘いは一心同体だった。支配階級を成仏させるために闘うことが最高の追悼だ」と述べた。革共同書記長・天田三紀夫同志は「全逓には国鉄に続いて錚々(そうそう)たる階級の指導部が存在している。福島同志の遺志は今も現場にある」と語った。さらにス労自主の入江史郎委員長は「老骨にむち打って頑張るから、あの世から背中を押してくれと言いたい」と語った。
全逓歌とインターナショナルが福島さんの遺影を包み込んだ。
(写真 福島同志の遺影の前で全逓歌を斉唱した【9月22日 DC会館】)
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