ZENSHIN 2009/06/22(No2396 p06)
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週刊『前進』(2396号1面1)(2009/06/22 )
6・14―15連続闘争の大高揚ひきつぎ 1047名解雇撤回・派遣法撤廃へ
労働者階級の怒りで麻生政権を倒せ
6・14―15労学共闘の大高揚
(写真 6・14動労千葉先頭に主流派へ飛躍誓う 東京・渋谷区代々木公園)
(写真 6・15獄中の学生を返せ! 労学が団結 千代田区東郷公園)
6・14―15連続闘争は、動労千葉が呼びかけた新しい労学共闘の階級的団結の力で、歴史的な高揚と勝利を実現した。戦争・改憲と大失業の攻撃に突き進む麻生政権への怒りと法大暴処法弾圧への怒りがひとつになって大爆発した。斎藤郁真文化連盟委員長ら3学生への起訴攻撃(6月16日)は、獄内外一体となった新たな決起を生み出すだけである。
6・14―15の勝利は、何よりも2100人(14日)、1200人(15日)という結集の規模が示している。階級的団結でかちとったこの大結集の威力が権力と体制内反動派を圧倒した。大恐慌と革命情勢のただ中で、国鉄1047名闘争を基軸とした4大産別決戦にかける動労千葉派が、圧倒的な存在感と戦闘力をもって登場したのだ。
集会もデモも、労働者階級の密集した力、組織性と戦闘性にあふれていた。国家権力・公安刑事は意気消沈し、度胆を抜かれた。法大暴処法弾圧は「大恐慌を革命へ」の決起に火をつけたのだ。4大産別決戦の勝利と、新自由主義と戦争の攻撃を打ち砕く法大闘争の勝利の展望を、われわれはがっちりつかんだ。
そしてここで、「2009国際反戦共同声明」が、三里塚芝山連合空港反対同盟と動労千葉、韓国・ 民主労総ソウル本部、ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル34、運輸労働者連帯委員会の連名で発せられた(本紙前号に全文掲載)。全世界の労働者階級の連帯行動で、大恐慌に立ち向かい戦争を止めようというアピールだ。
さらに全国結集で6・14闘争を闘った労働者が、動労千葉の呼びかけにこたえ、年休をとり1千人規模で6・15闘争も闘った。労働者は、門を閉ざし警察権力が封鎖してゴーストキャンパス化した法政大の異様な姿を目の当たりにした。校舎から外に出て集会に合流しようとする学生を阻止するだけでなく、窓や屋上から集会を見ようとする学生をも、腕章を巻いた職員が追い散らす。これがまさに監獄大学、新自由主義大学の姿だ。
「逮捕したからもうキャンパスには戻って来ない」などと当局が宣伝していた法大文化連盟が、暴処法弾圧を打ち砕いて奪還され再登場した。動労千葉労働運動と階級的団結論に徹底的に学び、自らを「第2の動労千葉」として鍛え上げてきた全学連が屹立(きつりつ)し、坂野陽平全学連委員長代行(上智大学3年、21歳)が新たなリーダーとして鮮烈に登場した。法大闘争は4大産別決戦と一体で戦争を阻む砦(とりで)である。4・24を引き継ぐ法大生の総決起は不可避だ。
大恐慌―戦争・大失業と対決
世界大恐慌は戦争と大失業の攻撃となって労働者階級に襲いかかる。今まさに最末期帝国主義の基本矛盾が、大恐慌と戦争となって爆発している。この大恐慌を世界革命に転化することだけが、労働者階級が選択すべき道であり、労働者自己解放=全人類解放の道である。「労働者が人間らしく幸せに暮らすためには、階級対立をなくして自らが支配者になる以外にない。つまり革命を起こす以外にない。これが階級的労働運動の根本的考え方だ」(中野洋著『新版・甦る労働組合』)。4大産別の労働者を先頭に、6・14―15闘争は革命勝利へ前進することを高らかに宣言し、労働運動をめぐる攻防に勝ちぬき、11月労働者集会1万人大結集に向けた組織戦にただちに突入することを誓い合った。
6・14―15連続闘争はさらに、大恐慌がもたらす戦争と大失業の攻撃と対決する国際連帯闘争として、「オバマ打倒! 麻生打倒!」を鮮明に掲げて闘いとられた。
米帝オバマは、帝国主義間争闘戦の武器として、軍事力をテコにした世界政策にますますのめり込んでいる。オバマは、核戦力の高度化・核兵器独占の強化と、核兵器の使用を宣言し、「テロリストによる核兵器入手の阻止」を叫びたてて、イランや北朝鮮へと侵略戦争を拡大しようとしている(4・5プラハ演説)。また6月4日にはエジプトのカイロで、崩壊する米帝の中東支配を立て直すという凶暴な意図のもとに、イスラムへのペテン的「融和」で中東人民の怒りを抑え込み、中東侵略戦争と再植民地化を狙った「対テロ戦争」の継続をあらためて表明した。
クライスラーに続くGMの破綻は、米帝と資本主義自身の破綻・没落を示すとてつもない事態であり、全世界ですさまじい規模で破綻と失業の連鎖を引き起こす。GM破綻の核心は、戦後世界の基軸帝国主義・米帝が、その最大の産業である自動車産業で争闘戦に敗北したということだ。
これを取り戻すことは世界的な過剰資本・過剰生産力のもとで、絶対に不可能だ。だが米帝はその地位を他に明け渡すことはできない。大恐慌の激化の中で、米帝を先頭に帝国主義相互の生き残りをかけた争闘戦と保護主義が激化していく。
政権最末期=麻生の凶暴化
このただならぬ情勢の中で日帝・麻生は、今や統治能力を完全に失い、政権最末期の危機に再突入している。この中で麻生は、街頭演説で「対北朝鮮、戦うべき時は戦う」と叫びたてた(6月7日、東京・吉祥寺駅前)。これは戦後の首相で初めての公然たる戦争宣言だ。がけっぷちの日帝・麻生は、戦争と大失業の攻撃での延命を策しているのだ。
麻生と自民党は、次期「防衛計画の大綱」に北朝鮮のミサイル基地などを想定して「敵基地攻撃能力の保有」を盛り込もうとしている。「衆院憲法審査会規程」の可決強行(6月11日)、「海賊対処法案」の衆院再可決・成立(6月19日)などに続き、さらに「船舶検査特別措置法」の今国会での成立をも狙っている。これは米帝と共同した北朝鮮船舶への臨検=軍事力発動そのものである。米日帝は国連での新制裁決議を受けて、イラク・アフガニスタンに続き、今や完全に北朝鮮侵略戦争発動の準備に入ったのだ。
連合中央や日共スターリン主義などの体制内指導部は、オバマを賛美し、対北朝鮮の排外主義に総屈服して、侵略戦争翼賛に転落している。労働者階級の戦争動員の先兵と化した連合中央や日共を打倒し、日米韓を先頭に全世界の労働者階級の国際的団結と決起で、米日帝の北朝鮮侵略戦争策動を粉砕しよう。職場生産点から闘いを巻き起こそう。
4大産別決戦で前進しよう
日帝・JR資本との政治和解路線にのめり込む4者4団体派は、今や日帝権力に全面屈服し、その危機の救済者に転落している。分割・民営化攻撃と対決し解雇撤回を貫く国鉄1047名闘争こそ、労働者の誇りを貫き階級の未来を開く闘いだ。日本経団連・御手洗の意を受け、自民党は道州制を選挙公約に掲げた。国鉄型の大量解雇と労組破壊を、戦争国家化に向け「国のあり方を変える究極の構造改革」として強行するのが道州制だ。道州制・民営化粉砕へ、国鉄1047名解雇撤回を基軸に4大産別決戦の前進を開こう。
第2次国鉄決戦勝利へ動労千葉物販とNIPPO物販をさらに強力に、あらゆる職場に持ち込もう。4大産別でこそマル青労同を力強く建設し、動労千葉派の闘う拠点を築こう。労働者派遣法撤廃に向けて、大恐慌下の大失業攻撃と闘おう。
4大産別決戦と一体で、法大闘争をさらに前進させよう。権力はいまだに8人の学生を代用監獄(警察署の留置場)に置いたまま、獄中弾圧を継続している。獄中弾圧をやめろ! 直ちに全員を釈放しろ! 接見禁止を解除しろ! 職場と街頭で、法大暴処法弾圧粉砕の全国署名の大運動に取り組もう。
6・23沖縄集会(要項6面)を成功させよう。獄中34年、無実の星野文昭同志奪還へ、全国再審連絡会議の6月全国総会を圧倒的にかちとろう。
7・5三里塚闘争と7・19関西新空港闘争が決定的になった。全力で決起しよう。反対同盟とともに、新誘導路7月供用―北延伸滑走路10月供用の攻撃を断固阻止しよう。労農連帯の力で市東さんの農地を守りぬけ!
6・14―15闘争の大高揚の地平を打ち固めて、さらに6―7月闘争を闘い、8・6広島―8・9長崎―8・15闘争へ、11月労働者集会1万人大結集へ、白熱的に進撃していこう。
6―7月闘争の一切の土台に党建設の闘いをすえ、夏期一時金カンパ大闘争と機関紙拡大闘争を一体の闘いとして推進しよう。
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週刊『前進』(2396号1面2)(2009/06/22 )
法大解放へ1200人立つ
6・15 暴処法弾圧に怒り大爆発
労働者が大結集
6月15日、全国から1200人の労働者・学生・市民が法政大学を包囲し、「監獄大学」を徹底糾弾する集会とデモをやり抜いた。この闘いは、前日の代々木公園集会に続いて、動労千葉が連続闘争として呼びかけたもの。暴処法弾圧を粉砕して5日に不起訴奪還をかちとった久木野和也君、洞口朋子さんら闘う法大生が先頭に立った。
”法大文化連盟と全学連の組織解体を狙った「暴処法」弾圧を絶対に許さない! 獄中学生を1日も早く奪還しよう! 3学生への新たな処分策動を許すな!”――この思いで多くの労働者が年休を取り、決起した。
午前11時、法大近くの東郷公園に結集し決起集会をかちとった。平日の昼間にもかかわらず、広場がぎっしり埋まる大結集だ。法大生の闘いをわがこととして闘おうという労働者の熱い思いが伝わってくる。
司会を久木野君が務めた。「これだけ多くの仲間が結集してくれた。一人の法大生として本当にうれしい。法大当局は恐怖しきって朝から全面封鎖している。絶対に許せない。今日の闘いでキャンパスの主人公が誰なのかをはっきりさせよう」とアピールした。
闘いを呼びかけた動労千葉の田中康宏委員長が発言に立ち、「3年間で110人逮捕、30人起訴というとんでもない弾圧を徹底的に弾劾し、全社会に知らせなければならない。すべてを金もうけの道具に変える新自由主義の姿がここにある。正義を貫いて不屈に闘う学生と連帯しよう」と呼びかけた。全学連、医療労働者、法大弾圧弁護団が決意表明と連帯のあいさつを行った(発言を3面に紹介)。
「憲法と人権の日弁連をめざす会」代表の高山俊吉弁護士を始め、「緊急弁護士声明」を発した多くの弁護士もともに闘った。
デモに出発すると、沿道の商店やビル、学校の窓から、仕事中の労働者や授業中の中学・高校生が顔をのぞかせ、デモ隊に注目した。途中、靖国通りの法大総長室前で立ち止まり、総長増田を徹底糾弾する怒りの拳を挙げた。
当局追いつめる
デモ隊がキャンパス正門前まで来て見たものは、法大の戒厳令体制だった。当局はキャンパスを暴力的に封鎖し、学生とデモ隊の分断を狙った。正門と外濠校舎入口と吹き抜けを封鎖し、出入りを裏門2個所に絞り、中央広場には学生を一人も入れなかった。昼休みだというのに、広場に学生の姿がない! 教職員を各階各所に配置し、学生を廊下と屋上から追い払った。校舎の窓にはブラインド、外には機動隊。戒厳令大学――これこそ新自由主義の手先、法政大学の正体だ。
それでも弾圧をうち破って、いくつもの窓や屋上からデモ隊に注目する学生が現れた。
こんな圧殺体制は、法大当局がどれほど法大3万学生の決起を恐れているかの何よりの証拠だ。デモ隊は怒りを倍加させてシュプレヒコールを上げ、法大当局を徹底弾劾した。
12時半過ぎから正門前の外濠公園で学生の独自集会と、第2波デモに向けた労学決起集会が開かれた。法大、京大、広大、東北大をはじめ全国の学生と労働者が次々とマイクを握り、構内の法大生にアピールした。
締めの発言はス労自主の入江史郎さん。「権力や法大当局に”弾圧は高くつく”ことを、何度でもここに来て思い知らせてやろう」とアピールした。
午後1時半、第2波デモに出発。再び靖国通りを通って増田総長を弾劾、さらに市ケ谷駅前を通るデモで「法大解放」をアピールした。
1200人の延々と続く長蛇のデモと怒りの大集会は、法大当局と警視庁を震え上がらせた。法大解放闘争はいまや、国鉄1047名解雇撤回闘争、4大産別決戦と並ぶ日本階級闘争の最先端だ。全世界にも発信され、アメリカ、韓国、ドイツ・ヨーロッパを始め国際的な連帯、反撃が広がっている。暴処法弾圧を粉砕し、増田体制を打倒して、法大を解放しよう。キャンパスに学生の自由と自治を取り戻そう。獄中の8学生を1日も早く奪還しよう。
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週刊『前進』(2396号1面3)(2009/06/22 )
3学生起訴を弾劾する
6月16日、東京地検は法大の斎藤郁真君(文化連盟委員長)、増井真琴君(文化連盟企画局)、内海佑一君(法大弾圧被処分者)の3人を4・24法大解放闘争への報復弾圧として「建造物侵入、威力業務妨害」をデッチあげて不当にも起訴した。4・24闘争の起訴者は計6人になった。増井君、内海君は「暴処法」弾圧でも起訴されている。絶対許せない。
3人は「暴処法」弾圧後の6月5日に再逮捕された。1カ月を超える拷問的取り調べに対し、完全黙秘・非転向で対決し勝利した。権力は追いつめられて起訴したのだ。
どんな弾圧も法大解放闘争の爆発を押しとどめることはできない。権力・法大当局に怒りの反撃をたたきつけよう。
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週刊『前進』(2396号1面4)(2009/06/22 )
日程 7・5三里塚現地闘争
新誘導路の7月前倒し供用阻止! 市東さんの農地守れ!
7・5三里塚現地闘争
7月5日(日)午後1時30分
東峰十字路北側開拓道路集合/敷地内デモ
主催/三里塚芝山連合空港反対同盟
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週刊『前進』(2396号1面5)(2009/06/22 )
前進速報版から
▼反戦共同行動委が海賊法案成立を弾劾▼中国の教育労働者数千人が解雇に抗議し道路封鎖▼独・左翼新聞が法大弾圧で抗議呼びかけ
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週刊『前進』(2396号2面1)(2009/06/22 )
監獄大学」を打ち破る労学共闘の火柱 4大産別先頭に戦争・民営化と闘う
“労働運動の主流派へ” 6・14集会での発言
(写真 翌日の法大闘争から広島・長崎反戦反核闘争、11月集会1万人結集へ団結してがんばろー!【6月14日 代々木公園】)
「国鉄1047名解雇撤回! 労働者派遣法撤廃! 改憲阻止! 麻生内閣打倒!」を掲げて開催された6・14全国労働者総決起集会には2100人が結集した。この大高揚は、戦争・民営化の攻撃と職場から徹底的に闘う中で、今こそ動労千葉派―11月集会派が日本労働運動の主流派へと躍り出る時が来たことを告げ知らせた。集会での全発言に、その意欲と決意、闘う力がみなぎっている。本紙前号に掲載した記事、動労千葉・田中康宏委員長の基調報告に続いて、集会発言の要旨を掲載します。(編集局)
開会のあいさつ
3・25控訴審判決と対決し 動労水戸委員長 石井真一さん
ついに法大闘争に暴処法が出されました。敵は完全に追い詰められ、学生は日々勝利しています。労働者は学生と団結して徹底的に闘おう!
1047名闘争が重大局面に入っています。鉄建公団訴訟の3・25控訴審判決は「不当労働行為はあったが解雇は有効」と言っています。
動労水戸の運転士登用差別裁判で最高裁判決が出ても、会社は今でも「間違ってなかった」と言っている。これから不当労働行為を連発し、解雇・賃下げ・組合つぶしをどんどんやるという宣言です。
今日、4者4団体が集会をやっています。こんなインチキ集会をぶっ飛ばして、本集会の圧倒的成功をかちとろう。
特別アピール
裁判員制度は全員で拒絶を 裁判員制度はいらない!大運動 高山俊吉さん
改憲・戦争の時代とは改憲・戦争を許さない闘いの時代です。
ソマリア沖に自衛隊が派兵され、海賊対処法案が衆院を通った。11日にはP3C対潜哨戒機がアデン湾で活動を始めた。北朝鮮の核実験などを徹底的に使って「敵基地攻撃能力保有」が叫ばれ、公海上での臨検法案を提出しようとしている。憲法審査会も動き出した。これを戦争と改憲の時代と言うのです。
裁判員制度こそ改憲攻撃のど真ん中にあるものです。私たちのもとに裁判員制度反対の声が続々と寄せられています。実に多い。みんなが怪しいと思い、キナ臭さを感じている。制度としておかしいと言っている。
裁判員制度は8月3日から東京で始まると言われている。実際に呼び出されている方もここに来ています。「みんなで拒絶しよう」と呼びかけている。全員が拒絶したら制度の廃止です。戦争政策を根本のところで止めるのが裁判員制度反対の闘いです。あらゆる闘いをひとつにつなげ、この闘いに完全勝利しようではありませんか。
教育・大学・団結奪い返す 法政大学文化連盟 洞口朋子さん
全員が完全黙秘・非転向で団結を固め暴処法弾圧との闘いの第1ラウンドに完全勝利しました!
今回の弾圧は、学生が大学の看板を破壊したと言って警察に売り飛ばしています。
だけど私は言いたい!
法政大学には学生の看板は1枚もなく、ビラをまくことすら大学は奪ってきた。学費が払えずに大学から追い出された学生もいる。他方で大学はマネーゲームで28億円もの損失を出した。ふざけんな!って話なんですよ。大学・教育は、私たちの未来をつくる場所ではないんですか。
私たちは仲間を絶対に裏切っちゃいけない。それが法大闘争の核心です。団結を奪われたら戦争です。戦争を止め、この社会を根本的に変革する道は、資本家と徹底的に闘い、奪われてきた団結を取り戻していく闘いの中にこそあります。
新自由主義は日に日に崩壊しています。絶対に勝てます。正義は私たちにある。私は「処分阻止」の闘いでこれからもキャンパスに立ち続けます。
国際的な団結の形成へ闘う 動労千葉を支援する会事務局長 山本弘行さん
画期的な国際連帯声明が全世界の労働者にむけて発せられました。団結を訴え、この世の中を変える訴えが出されました(「2009国際反戦共同声明」を読み上げて提起。本紙前号に掲載)。
ILWU(国際港湾倉庫労組)のハリー・ブリッジスはかつて「ランク&ファイルは、だまされて周りが見えなくなることも、脅されて分裂させられることもありえない。だから打倒されることはありえない」と言いました。まさにこの言葉の中に動労千葉の闘い、法政大での闘いを見る思いです。今こそオバマ打倒、麻生打倒に一点の迷いもなく突き進むときです。ヒロシマ・ナガサキの代表、教育労働者の仲間、動労千葉の代表団、民主労総ソウル本部の代表団とともに7月、訪米します。世界の労働者との交流をとおして労働組合の国際的団結の支柱、闘う団結体の形成のために奮闘してきます。
(写真 4・21銀座デモ、5・20デモを始めとする連続闘争に立ち上がってきた「裁判員制度はいらない!大運動」の隊列も渋谷デモの先頭に立ってアピール)
三里塚からの連帯
大学奪うのは未来を奪う事 三里塚芝山連合空港反対同盟 北原鉱治事務局長
いまの世の中を見て、黙っていられますか? キャンパスが奪われるということは、労働者が職場を奪われるのと同じだ。大学キャンパスというのは、青年が未来をつくる場だ。それを奪うということは未来を奪うことだ。どうするのか? 闘う以外にないじゃないですか。君たちの未来は、君たちがつくるんだ。これが三里塚闘争の原点でもあります。
今日は動労千葉を先頭とする労働者が集まっています。労働者が、そして若い諸君が未来を描ける時代にしていくには君たちが立ち上がる以外にない。キャンパスを奪い返す以外にない。
三里塚は、諸君の先頭をきって43年間にわたって闘ってきています。三里塚闘争は、君たちの未来を決める闘いでもある。反対同盟は、どこまでも君たちの先頭に立ってともに闘う。君たちの未来のために。
全学連の決意表明
労働者・学生の最先頭に立つ 全学連委員長代行 坂野陽平君(上智大)
本日をもって僕は全学連委員長代行として、全世界の階級闘争と学生運動の最先頭に立って闘います。
われわれは暴処法弾圧との緒戦に大勝利したことを確認したい。獄内外を貫く闘いで見事に団結を守り切りました。110人もの逮捕者を出しながら誰一人屈服せず、新自由主義を打ち破っている法大闘争に全世界から感動が集まっています。
全学連と法大文化連盟は一蓮托生(いちれんたくしょう)です。法大学生運動と日本階級闘争も一蓮托生です。営業権を振りかざして一心不乱に金もうけする大学当局。声を上げたら処分。これはみなさんの職場と同じじゃないですか?
法大には当局の看板は無数にあり、企業担当者は自由に徘徊(はいかい)しているのに、学生の看板は1枚もない。道州制・改憲攻撃が来たら必ず、大学の看板は戦争プロパガンダの看板に変わり、企業担当者は軍の募兵官に変わる。絶対に許してはならない。明日の闘いから11月1万人結集へ大進撃を始めよう!
国鉄労働者の決意
私は必ずJRに復帰する! 動労千葉争議団 中村仁さん
いま物販で全国を回らせてもらってます。その中で、みなさんが「動労千葉のように闘おう」「闘う団結をつくろう」と闘っている姿、すごい力を見せてもらいました。資本に対して絶対反対の闘いを貫いていければ必ず勝利できます。資本を倒せます。全国を回ってそういう熱い熱い思いを感じました。
国鉄1047名闘争をめぐって3月25日に絶対に許せない判決が出されました。不当労働行為を認めておいて解雇なんて冗談じゃない! こんな判決を認めたら、私は解雇のままだ。3度目の首切りをやるつもりか!
私は必ずJRに復帰します。1047名闘争が勝利すれば間違いなく情勢は変わって、われわれの時代が絶対に来ます。
今は資本になびく労働者もいるけど、そういう労働者を絶対に獲得して、労働者の力をひとつにして資本をぶっ倒しましょう! 動労千葉はみなさんとともに闘っていきたいと思います。
4者4団体の裏切り許さん 鉄建公団訴訟原告団 国労小倉地区闘争団羽廣憲さん
3・25反動判決は「不当労働行為があっても解雇は有効」と言っている。最初から「解雇は有効」と言いたかっただけなんです。絶対に許せません! そして、この判決にみじんも怒りを抱かない4者4団体、原告団指導部に私は心底怒ってます。この判決を最大限持ち上げて「政治解決に活用する」なんて言っている。反動判決を、どう活用するというのか。「解雇撤回・原職復帰」――この判決以外はすべて反動判決なんです。
原告団、1047名の中に、階級的に、原則的に、動労千葉のように闘う仲間を一人でも獲得していくことが私の任務です。この闘いにガンガン入ります。みなさんも、徹底的にオルグ戦に入っていただきたい。
1047名解雇撤回闘争は階級闘争そのものです。国鉄決戦をわれわれの手で切り開いていこうではありませんか。学生とともに明日の闘いを打ちぬき、8・6広島、8・9長崎から11月労働者集会に上りつめましょう!
暴処法弾圧は革命への弾圧 国労5・27臨大闘争弾圧被告団 橘日出夫さん
国家権力の暴処法弾圧をとことん粉砕し、国鉄決戦を突破口とする4大産別決戦を大きく切り開き、革命をたぐり寄せようではありませんか。
鉄建公団訴訟の3・25高裁判決に完全屈服した4者4団体派は、あろうことか本日、JR総連系の連中と一緒に集会をやっている。こんなことが許せるのかということです。
6月5日、JR総連の浦和事件に判決が出されました。最終的に分割・民営化体制―JR体制が崩壊したということです。動労千葉を先頭とするわれわれが、主流派として登場することが待ったなしに求められています。絶対反対派の闘争団の結集と、平成採の獲得へ総決起しましょう。
暴処法とは革命の前進に対する弾圧です。われわれは絶対に勝利できる。5・27弾圧裁判は7月で結審を迎えます。法大弾圧粉砕の闘いと固くスクラムを組んで有罪解雇攻撃を粉砕するために総決起します。4・25尼崎闘争の勝利を引き継ぎ、JR資本との非和解の激突に突入します。
労働者の決意表明
●カンパアピール 宮城の青年自治体労働者
6月10日に道州制・民営化絶対反対の闘いを仙台市役所前で打ちぬきました! この集会・デモで、当局と、組合の体制内勢力に対して戦闘宣言を発しました。ボーナスカットにも闘わない組合なんかいらないんだ! 闘う労働組合をよみがらせるために『甦る労働組合』やマルクス主義の学習をとおして闘う仲間を発掘していきます。
●8・6ヒロシマ大行動アピール 広島の青年教育労働者
8・6ヒロシマ大行動についてまず訴えたいことはオバマを絶対にぶっ倒そうということです。連合、日本共産党、既成原水禁運動などは「オバマは核廃絶の道に進んでいる」と言っている。ありえない。オバマが言っていることは、自らが核を独占し、世界を支配し続けるということです。
世界の労働者の勝利か奴隷の道か。それを選択するのが8・6大行動です。みんなで参加し情勢をつくりましょう。私はこの日、研修をぶつけられています。こんなものぶっ飛ばし仲間をつれて参加します。
●道州制・米軍再編と闘う沖縄うるまユニオン副委員長 富田晋さん
去年6月、サミット粉砕デモで逮捕されました。辺野古に帰って待っていたのは体制内指導部による排除でした。悩みに悩みました。自分自身の「体制内」と闘う大事な過程でした。そこでつかんだことは、自分がぶつかっている壁は2千万青年労働者、6千万労働者階級、そして全世界の労働者がぶつかっている壁だということです。辺野古の体制内指導部は「オバマが希望だ。民主党が希望だ」と言っている。ふざけんじゃねえ!
この中で、辺野古の闘いに参加した千人以上の若い仲間は展望が見えない状況におかれている。ぼくは”ここの、この闘いこそが俺たち若者の希望なんだ”と訴えたい。
●郵政民営化と闘う全逓の青年労働者
郵政民営化の破綻が全社会的に明らかになってきました。私たちは「民営化絶対反対」を宣言して職場に登場し、七転八倒の闘いの中から民営郵政とそれを支えるJP労組本部、本部派執行部打倒の闘いにまで上りつめてきました。
本部派は当局と一体となってすべての合理化を推進し、ついには中央本部委員長・山口が日本郵政顧問、郵便局会社監査役に就任する。
現場ではJPEX強制出向への怒りの反撃が始まっています。郵政民営化絶対反対の闘いは、正規と非正規の分断をのりこえ、労働者階級の利害を代表する闘いです。民営化・規制緩和の根本と職場で闘っているということです。組合権力を組合員のもとに奪還する闘いに入ります。
●「日の丸・君が代」不起立を闘う教育労働者
法大暴処法弾圧によって情勢は激変した。階級決戦の号砲が鳴ったのです。私たち教育労働者は断固、この輝かしい学生の闘いに合流します。
私たちは「日の丸・君が代」不起立闘争を、道州制、教育の民営化への反撃の最先端の闘いとして闘っています。これまで「反戦平和」を語ってきながら、革命の現実性におびえて権力に取り入り、現場の労働者を裏切る体制内労働運動勢力は絶対に許せない! 日本共産党、連合本部・民主党、日教組本部を現場の怒りで打倒し、職場に闘う執行部を打ち立てるために闘います。
●道州制・民営化と闘う青年自治体労働者
自治労中央本部は5月末の中央委員会の中止(縮小開催)を突然発表しました。できなかったんです。自治労・全水道・都市交の3単産統合が破産したからです。さらに自治労本部は、ボーナス0・2カ月カットにも闘わず、2割もカットした給料表を組合の側から逆提案。査定給・能力給導入も積極推進、現業弱体化を狙った一般職への任用替えも積極的に進めています。
労働組合は本来、労働者が団結して資本家を打倒し、ソビエトを建設していくための闘う組織です。法大闘争のような強烈な団結をつくれば道州制は粉砕できます。
●労働者派遣法粉砕アピール 合同労組で闘う青年労働者
労働者派遣法撤廃の闘いは革命そのものです。徹底した分断、賃金差別、競争、あらゆる団結破壊。職場に行っても誰とも話ができず、「敵は隣の労働者だ」と思わされている。毎日毎日、低賃金でロボットのように働かされ、会社が倒産しそうだからと解雇。こんなことをされて労働者が黙っているはずがない!
私たちの組合でも、職場の団結の一点にかけて闘い、解雇撤回の画期的勝利をかちとりました。絶対許せないのは連合の裏切りです。現場には怒りがあり団結を求めている。いまこそ労働者による労働者のための労働組合をよみがえらせよう。
●医療戦線の青年労働者
医療・福祉の現場は一変し非正規労働者が激増、激しい分断と差別が進んでいます。私の職場は相談員3人で地域の老人6千人を見守るというとてつもない労働条件です。医療・福祉に襲いかかる民営化・道州制攻撃です。この攻撃に対する現場労働者の激しい怒りが、私たちの組合を闘う労働組合によみがえらせました。これは地域の労働者全体の闘いでつくり出した勝利です。
金持ちだけが使える介護保険なんていらない!
民営化と闘えない労働組合では戦争も止められない。青年労働者が中心となり正規・非正規、職場をも越えた団結を全国につくり出しましょう。
●部落解放同盟全国連合会西郡支部・岡邨洋さん
私たちの住宅闘争は応能応益家賃の導入以来、「絶対反対!」で11年間闘ってきました。そして今年の2・26強制執行攻撃に対し、あらゆる分断を打ち破って阻止闘争を闘い勝利しました。この勝利から5・23狭山集会を東京・大阪、そして広島でかちとりました!
解放同盟本部派や全国連本部、そして「労働者」の顔をして差別・分断をあおる日本共産党、こんな奴らはぶっ倒そう。資本家は、国丸ごとの民営化=道州制を進めていますが必ず破綻します。4大産別の労働者を組織し、動労千葉型の労働運動をつくって全世界の労働者とつながり、革命を引き寄せよう!
まとめと行動提起
広島・長崎から11月へ進もう スタンダード・ヴァキューム石油自主労働組合委員長 入江史郎さん
一点だけ念押しします。田中委員長も「歴史の選択」「われわれが問われている」と言いました。”問われている”ということは勝たなければならないということ。善戦したが最後に負けたらなんにもならない。勝ちにいきましょう!
法大闘争は今や、日本と世界の階級闘争の最前線です。ここに勝たなければ、われわれの勝利はありません。全力で明日の闘いに結集して下さい。いまソマリア沖には、法律制定前から戦闘を行う軍隊を送り出している。法大弾圧でも、学生を逮捕した後から罪状をデッチあげている。これが戦争情勢です。
われわれの団結力を国家権力と労働者に示し、8・6広島、8・9長崎から11月に向けて闘いましょう!
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週刊『前進』(2396号3面1)(2009/06/22 )
監獄大学」を打ち破る労学共闘の火柱 4大産別先頭に戦争・民営化と闘う
“弾圧粉砕し法大解放を”
6・15法大闘争での発言から
(写真 新自由主義大学粉砕! 法大を怒りの包囲 労働者、学生の長蛇のデモ隊列が法政大学ボアソナードタワー前を埋め尽くした【6月15日】)
6・15法大闘争のデモ出発点の東郷公園と外濠公園では、労働者が学生への烈々たる連帯を、学生が新自由主義を粉砕する闘いの先頭に立つ決意を表明した。労学連帯の歴史的な一歩をしるした6・15闘争の発言から紹介します。(編集局)
正義貫く学生の闘いに連帯 動労千葉委員長 田中康宏さん
ひとつの大学で学生が110名も逮捕される異常極まりない事態を社会に知らしめなければいけないと思い、この集会を呼びかけました。
法政大学の学生がたった一人も屈服しないで闘い続けていることは、戦後の、いや日本の学生運動の全歴史の中で大きな金字塔だと思います。「労働運動」を掲げながら労働者を資本に売り渡している連中がどれだけ満ちていることか。正義を正義として貫く厳しさを自らの身をもってやりぬく学生の姿に、心からの感動を覚えています。
2番目に暴処法の問題です。治安維持法とワンセットで制定された法律が何でいま生きているのか。今、大恐慌情勢の中で日本の資本家たち、国家権力は戦争に向けて歩み始め、それに対して真正面から法政大学の学生が体を張って阻止する怒りの叫びをあげている。
3番目に新自由主義という問題です。新自由主義攻撃がどれほど労働者をひどい状態においたのか。その象徴が法政大学のこの現状だと思います。学ぶということ、人間が人間として生きていくために真実を求める人間の本質を金もうけの道具にした。18億人もの労働者が非正規職につきおとされ、ワーキングプアに苦しみ、社会保障もない、労働契約もない。怒りの声があがるのが当たり前です。そこに発動されるのがむき出しの国家権力、これが法政大学の現実です。新自由主義が生み出した典型的で暴力的な姿がここにある。
こうした現実に対して、労働者は社会の主人公である、歴史をつくる主体だと団結して立ち上がることです。その先頭に学生たちは立ってくれている。だから僕らは連帯します。(東郷公園)
第2の三里塚闘争が始まる 全学連書記次長 石田真弓君
世界大恐慌が深まる中で、学生と労働者の連帯した闘いが始まっていく本当に歴史的な日だと私は確信しています。まさに東京のど真ん中で第2の三里塚闘争が始まっていくイメージです。学生と労働者が法政大学に駆けつけ、むきだしの資本、国家暴力と真正面から激突していく中で、資本主義の本質を認識し、団結を回復し、新たな歴史を開く闘いです。
暴処法弾圧を打ち破ってキャンパスに帰ってきた学生を待っていたのは、多くの仲間の歓喜の声と不当な処分でした。処分攻撃を絶対に許すことができません。
この3年間、処分が教育という名をかたって次々と出されてきました。法政大学で起きていることと全国の教育現場で起きていることはひとつです。法大と教育をめぐって労働者が未来を握るのか、資本家が未来を握るのかが問題になっています。動労千葉を先頭に多くの労働組合が旗を持ってここに駆けつけてくれています。私たちはこの中に法大闘争の勝利が必ずあると確信しています。今日、私たち学生は、労働者たちがともに闘う仲間なんだと気付くでしょう。ものすごい闘いです。(東郷公園)
奪えぬ団結は戦争止める力 全学連委員長代行 坂野陽平君
法大生のみなさん。今のこのキャンパスを見てほしい。これが本当に大学なのか。これが本当に俺たちのキャンパスなのか。法大当局はこの3年間で俺たちからすべてを奪った。ビラまき・立て看板の自由を奪って学生会館・学生ホールを奪って、そして今は俺たちの仲間を獄中に奪った。
でもひとつだけ奪い去れなかったものがある。俺たちの団結です。法大生は絶対に決起するんだ。この確信は俺たちから奪い去れなかった。
今、大恐慌は戦争に向かって進もうとしている。この大学の中にいま存在する看板を見てほしい。この看板はいずれ戦争のプロパガンダのための看板に変わる。今、法大のキャンパスを自由に闊歩(かっぽ)している企業の担当者は絶対に軍の募兵官に変わる。それは歴史が証明している。
でも法大闘争3年間で示したことは、そんな現実は絶対に変えられるということです。法大生のみなさん、ともに立ち上がろう。結集された学生と労働者のみなさん、今日が勝負です。今が勝負です。この瞬間から革命に向かって大進撃を開始しよう。(外濠公園)
4・24の決起絶対守り切る 法大文化連盟 洞口朋子さん
このキャンパスの状態、本当に私は悔しい。なんで学生が一人もいないのか。公安警察が我が物顔で正門前を制圧しているこの状況、これこそが資本主義、新自由主義の成れの果てです。絶対に許してはいけない。
私は今日、キャンパスに入りました。4月24日に解放区になった外濠校舎の吹き抜けに立ち入り禁止のロープが張られていた。悔しかった。授業を抜け出して、私たちの集会に合流した学生の思い、決起を全部踏みにじっているわけです。それで増田総長は「自由と進歩」だと言う。ふざけるな。
私は法大生の期待を絶対に裏切らない。4月24日に立ち上がった法大生を絶対に守り切る。私たち労働者、学生は絶対に仲間を裏切らないで団結できるんです。資本家たちは団結できない。戦争に向かって、敵と常に競争している。だけど、私たち労働者、学生はこんなに全国から集まっています。
見るなと言われて学生が黙っていると思ったら大間違いだよ。いつか絶対に労働者、学生の怒りが爆発します。法大生の決起が火をつけるわけです。だから私はその先頭で闘っていきたい。獄中の8人と気持ちは一緒です。だから私たちは負けてはいけない。絶対に勝てる。(外濠公園)
弁護士もともに闘う
法大弾圧弁護団の西村正治さん、藤田正人さん、森川文人さんが発言。西村弁護士の発言を紹介します。(編集局)
完黙110名はすごい勝利 法大弾圧弁護団 西村正治さん
ついに完黙110名というこのすさまじい記録。歴史的な勝利的な闘いです。
しかも暴処法弾圧が明らかにしたことは、法政大学の闘いが、いかに大衆的基盤に裏打ちされているかということです。文連とそれを支える3万法政学生の闘いの息吹、その気運が完全にみなぎってきている。だからこそ暴処法弾圧をかけざるを得なかった。
これにかちぬきぶち破ったときに、本当に3万法政大学学生の総決起が完全に実現できるだろうと思います。3万学生の決起、連帯した労働者の決起によって、この法大闘争は絶対に勝利できる。それを私も確信しております。
弁護団としてもこの弾圧をうち破り、法大闘争の勝利に向け連帯して闘っていきたいと思います。(東郷公園)
労働者は学生と団結
●動労千葉執行委員・川崎昌浩さん 法政大学のこのなんとも無様な姿。学生の手にキャンパスを取り戻してもらいたい。われわれ労働者もいっしょになって取り戻す。
法大当局が内張りになっているということは、彼らの論理で学生を獲得できなかったということです。資本主義、新自由主義の思想で学生を獲得できない。彼らの負けなんだ。われわれは日々、勝利している。
われわれも国鉄分割・民営化の時に、権力に包囲され職制に弾圧されながら闘いました。私のいた津田沼電車区では、1万人の機動隊に包囲されても仲間を信じてクビを覚悟して構内デモを断固としてやりぬきました。そういう闘いがあって、動労千葉はみなさんに闘いを呼びかけられるのだと自信と確信をもって言えます。やはり労働者というのは仲間を信頼して、スクラムを組んで団結して闘うことによって、自らの将来、希望を切り開くことができるんだと思います。労働者と学生が団結して、法大を解放する。労働者・学生、自らの解放にむけて全力で闘いぬきたいと思います。(外濠公園)
●医療労働者 これだけの労働者が月曜日のこの時間にいるということがどれだけすごいことか。
私の職場では救急外来を蹴って医師がかけつけています。彼らは能力給を阻止するために絶対反対で闘って、個人面談を拒否してきました。だからこそ洞口さんがたった一人で個人面談に呼び出されている時はかけつけるんですよ。
8人が逮捕されているといったらこれだけの労働者が全国からかけつける。このことに国家権力は震え上がれ。これを招いたのは新自由主義です。教育でもうけて、医療でもうけて、人が生きる行為を全部もうけにしている。こいつらのせいで怒りまくっているんだってことです。それは革命の火種だ。労働者と学生は団結するぞ!(東郷公園)
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週刊『前進』(2396号3面2)(2009/06/22 )
獄中からの連帯アピール
熱い心を取り戻そう 法大文化連盟委員長 斎藤郁真君
この法政大学の問題はすでに一大学の学園内闘争として片付けられなくなっています。大学という場所のあり方が問われている問題です。
大学とは何か。学問とは何か。いま私は逮捕されております。この罪名の法律的構成要件は満たされておりますので、その意味で私は起訴され、裁判を行い、有罪判決が出ることでしょう。
最初の問いに戻りましょう。学問とは何かを考えた時、社会の常識とぶつかることは避けられないと思います。法律とは、良くも悪くも、社会における一般規範です。罪は二つの形があります。いま言った、一般規範としての法律に反する罪、そして、明文化することのできない、わかりやすく言えばお天道様に顔が向けられない罪です。法律的な立場から言えば、法政大学がやってきたことは、大学の管理権という観点から、そのほとんどが合法でしょう。しかしながら、われわれが法政大学に問うているのは、法政大学の行っていることが、お天道様に顔が向けられないことなのではないかということです。
社会を構成しているのは人間です。社会があって人間があるのではなく、人間がいて、その人間と人間との間に社会があります。いま何が正しいかを決めるのは、過去の人間たちが決めた一般規範としての法律ではなく、いまを生きている、将来を創るわれわれのような若い人間たちです。何が正しいかという問題から逃げることなく、目の前の事実、現実の物事に対して、善悪の判断をつけていくことをためらわない姿勢を身につけて欲しいと思います。
真面目になることがダサイかのような風潮がありますが、いまだからこそ、われわれ学生は熱い心を取り戻しましょう。
自由はかちとるもの 法大文化連盟副委員長 恩田亮君
はたして市場原理主義と教育は相容れるのか?答えはNOである。
法政大学を見よ。ビラ・立て看板規制に始まる3年間に及ぶ管理強化がもたらしたものは、約150個の監視カメラと有刺鉄線の包囲網、暴力ガードマンに、大挙して流入する警察権力ではないか。圧政に立ち向かう学生には、ガードマンの鉄拳に加え、資本の傀儡(かいらい)と化した教授会による権威のカケラもない茶番劇の末の処分が乱発されてきた。
信念を貫き、敢然と抗議する学生を殴り、蹴飛ばし、女子学生のトイレまでのぞく教職員の姿が、大学の権威失墜を体現しているではないか。新自由主義大学は大学を滅ぼし、権威を破壊し、人権を踏みにじる。
この世界恐慌という激動の時代にあって、国家権力は戦前来の治安法を発動し、「暴処法違反」で多数の学生を検挙・起訴している。かく言う俺も、その1人として身柄を拘束され、すでに起訴(しかも「威力業務妨害」など3件で!)されているが、これはけっして敗北ではない。法大闘争、そして新自由主義との闘いは、いま本格始動したのだ。
6・14、そして6・15と俺のマイクパフォーマンスを披露できない無念は筆舌に尽くしがたいが、「一人の仲間も見捨てない」のスローガンのもとに心で連帯を表明します。
特に法政の学生に訴えたい! おかしいことにおかしいと、一緒に声をあげようじゃないか。自由は与えられるものではなく、かちとるものなのだから。
文化連盟と全学連は一蓮托生!
教育を商品化し、文化の多様性を否定し、人間の自尊心をも踏みにじる市場原理主義を、燃やして、壊して、ぶっつぶそうぜ!
古い価値観ぶち破れ 全学連委員長 織田陽介君
立て看板の撤去に反対する学生を、200人の警察と手を組んで逮捕させた法大当局が3年経った今、今度は自分の立て看板を撤去されたのに憤慨して、学生たちを警察に売り渡しています。
人間らしく生きたいと願うすべての学生は、この法大当局の暴挙に声をあげよう! なぜなら、撤去されて憤慨している法大当局の看板によって大学から追い出されているのは、表現の自由を守ろうと闘ってきた正義の学生たちであり、さらにはその中で学費未納で追い出された学生だからです。「営業権」の名のもとに、学生の一切の表現活動や教育を奪ってきた法大当局の路線がここに示されています。
4月24日、1500人の学生が「こんな大学おかしい!」と当たり前の声をあげました。これをなかったことにしようと、集会を呼びかけた仲間を逮捕して、「学生は利用されているだけだ」と法大当局は言い放っています。ならば、さらなる怒りの声をあげてこの現実をぶち壊そう!
時代は戦争に向かっています。起こっていることは世界の支配体制の危機であり、戦争もそこから生み出されています。
大学はそして学生は、こんな時代にいかに生きるべきでしょうか? 未来を切り開くために教育はあり、古い価値観をぶち破る中に歴史の創造があります。その学生が、自由を掲げては弾圧され、軍事研究や学徒動員に向かうなどということは絶対にあってはいけない。法大の闘いは、仲間のために立ち上がり、大学とこの社会を創造していく学生が団結を取り戻す闘いです。戦争の問題も、自分が隣の仲間とどう生きるかという問題も、ひとつの問題です。学生は、仲間を大事にしなきゃいけない。団結して立ち上がれば、絶対にこの現実を変えることはできる。ともに声をあげましょう!
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週刊『前進』(2396号3面3)(2009/06/22 )
緊急弁護士声明
暴処法による法大学生運動弾圧を弾劾し、即時釈放を求める
法大暴処法弾圧に、弁護士のあいだにも怒りの声が広がっている。緊急弁護士声明が発せられ170人を超える弁護士が名前を連ねた。声明を紹介します。(編集局)
【呼びかけ】
指宿昭一(二弁60期)
井堀 哲(二弁55期)
川村 理(東弁43期)
鈴木達夫(二弁43期)
高山俊吉(東弁21期)
武内更一(東弁38期)
西村正治(二弁46期)
花澤俊之(二弁61期)
葉山岳夫(二弁19期)
藤田城治(二弁56期)
藤田正人(東弁44期)
森川文人(二弁43期)
山本志都(東弁55期)
◇
〔1〕「暴力行為等処罰に関する法律」(以下「暴処法」)を使って、法政大学の学生運動に対する大弾圧が開始されています。学内でビラを配った、演説をした等を口実にこの間処分された学生らの「構内立入りを禁止する」看板が深夜引きはがされたなどとして、サークル団体代表ら11名が逮捕され、さらに多くの学生に対して「事情聴取」と称する呼び出しが続いています。
〔2〕法大は、この3年間で逮捕者107名、起訴24名、処分者12名を出す「監獄大学」と化しています。
また去る3月大学当局は、「営業権」を被保全権利として、「キャンパスから半径200メートル以内において徘徊(はいかい)し、横断幕等を掲げ、ビラをまき、演説を行う等」の情宣活動禁止の仮処分を申し立てました。
しかし、この前代未聞の「表現の自由」「大学の自治」侵害の仮処分には、直ちに全国弁護士約70名が債務者代理人となり、何よりも4月24日には1500名の法大生の学内決起で迎え撃っています。「学生運動は冬の時代」とは、いまや昔話に過ぎません。
〔3〕学生運動のこの高揚に震撼(しんかん)したのが、東京地検と警視庁公安部です。「百年に一度」の資本主義の危機が進行するなか、青年労働者と学生が合流して、いまフランスで、ギリシャで、イギリスで「生きさせろ!」の叫びが爆発しています。その「悪夢」が麻生首相ら支配者の脳裏に浮かんでいるのでしょう。
〔4〕「暴処法」とは、1926年(大正15年)に制定され、治安維持法とともに侵略戦争体制のかなめとして猛威をふるった弾圧法です。同法による逮捕者は、「満州事変」の翌年1932年には約5000人にのぼりました。この希代の悪法は、司法省・内務省の画策で戦後も廃止を免れ、「多衆の威力」「数人共同」など極めて曖昧(あいまい)な構成要件をもって、労働組合等の団結に対する「もっとも使い勝手のいい弾圧法」(荻野富士夫教授)として生き続けました。そして今、高揚を開始した学生運動に振り下ろされたのです。
〔5〕大学が監獄になる現実は、戦争と改憲の時代を象徴しています。私たちは、この危機を広く社会に訴え、同時に逮捕学生の不起訴・即時釈放とサークル員らに対する取調べの中止を要求します。
(5月28日呼びかけ)
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週刊『前進』(2396号4面1)(2009/06/22 )
7・5三里塚に結集を
新誘導路7月供用阻止!
市東さんの農地を守りぬけ
7・5三里塚現地闘争(要項1面)が決定的になった。三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけにこたえ、北延伸滑走路10月供用―新誘導路7月供用攻撃を労農連帯の力で打ち砕こう。世界の隅々から「このままでは生きられない。資本主義に終止符を打て」という叫びが起きている。まぎれもなく三里塚闘争はその最先端にいる。市東さんの農地を絶対に守りぬき、暫定滑走路閉鎖―成田廃港へ向け、7・5闘争に大結集しよう。
6・14―15連続闘争で労農学の破竹の進撃が始まった。戦争・改憲と民営化・労組破壊、道州制、暴処法弾圧を打ち砕く力がこの団結にあることを誰もが確信した。
6・15法大解放闘争の参加者が見たものは、学生が閉め出された法大キャンパスがおびただしい数の武装警官によって守られている異様な光景だった。成田空港の現状とまったく同じだ。戸村一作委員長が「あの無様な空港をご覧なさい」と言ったとおり、われわれの闘いが敵をここまで追い込んだのだ。
北朝鮮に対する米日帝の侵略戦争が切迫している。闘わなければ、職場と大学は戦争の拠点となり、農地は軍事空港のためにつぶされる。これを敢然と阻んできたのが三里塚43年の闘いだ。市東孝雄さんは、農地を耕し続けることで戦争への道を阻止している。その一点の曇りもない勇姿と決意が法廷や演壇で表され、日本はもとより全世界の労農学の熱い共感を呼んでいる。
農地強奪攻撃を実力で粉砕し、市東さんとともに闘おう。
労農連帯の力で革命勝利へ
3月に起きた米貨物機の爆発・大破・炎上事故について欠陥空港への反省のひとかけらもなく、国土交通省と成田空港会社(NAA)が盗人の居直りよろしく打ち出したのが、延長滑走路10月前倒し供用―新誘導路7月供用の攻撃だ。工事が急速に進められている。滑走路北側では東関東自動車道をまたいで900bもの巨大なハシゴ状の鉄橋を築き進入灯を設置した。5月には新誘導路での電波誘導によるジャンボ機走行テストが行われた。頭上40bの離発着が、殺人的騒音をまき散らして続いている。すべてが天神峰・東峰の農民に対する地上げ屋的な威嚇だ。
特にこの7月に供用開始されようとしている新誘導路は、「東峰の森」を破壊して建設が進められ、東峰部落の生活を寸断し営農に甚大な打撃を与えるものである。しかも航空機が滑走路の延長線上を横断しなければならない構造の、誘導路として非常識で危険きわまりない代物だ。徹底的に粉砕あるのみだ。
革共同は反対同盟との血盟にかけて三里塚闘争の勝利をもぎとる。動労千葉と反対同盟との労農連帯は、日本プロレタリア革命勝利を切り開き世界革命へと進む一大拠点だ。反対同盟と動労千葉が民主労総ソウル本部、ILWUローカル34、運輸労働者連帯委員会と連名で発した「2009国際反戦共同声明」を武器に闘おう。
6・25現闘本部裁判(萩原進事務局次長が証言)に傍聴・支援に駆けつけ7・5現地闘争の爆発をかちとろう。
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週刊『前進』(2396号4面2)(2009/06/22 )
7・19関空反対全国集会へ
道州制攻撃の先兵=橋下打倒を
関西新空港絶対反対泉州住民の会
関西新空港絶対反対泉州住民の会から7・19関西新空港反対全国集会の呼びかけが発せられました。全国から大結集して闘おう。(編集局)
闘う仲間のみなさん、地元のみなさん、7・19関西新空港反対全国集会への結集を呼びかけます。
世界大恐慌情勢が深まる中で、今年の関西新空港闘争は決定的な情勢を迎え、泉州住民の会が主催する集会になりました。今までのねばり強い運動の上に関空闘争に勝利する新たな闘争として闘う決意です。
関西新空港を闘う路線は、橋下を先兵とする道州制攻撃を粉砕するということです。
橋下は関西州の中心に関空を位置づけ、関空を延命させようとしています。道州制は、危機にあえぐ日本資本主義が「起死回生」をかけた攻撃です。橋下知事がその先頭にたっています。道州制とは、戦後的なあり方を一変させようとする攻撃です。その狙いは民営化と労組破壊、戦争と改憲です。すでに始まっています。
泉佐野市にも道州制攻撃がかかっています。関空関連事業で資本が大儲けしたが、他方で泉佐野市は1300億円もの巨額借金を残しました。連結赤字は54億円で夕張市に次ぐ全国で2番目に赤字の多い市になっています。国は今年から財政健全化法で「早期財政健全化団体」に指定し、民営化と労組つぶし、市民犠牲を強いてきています。
市立病院の独法化、保育所民営化、ごみ収集民営化など民営化攻撃としてすべて資本のあくどい儲けの手段にする攻撃です。やりたい放題やって、そのツケをすべて労働者に押しつける、資本家どものこんなやり方は絶対に許さない!
道州制攻撃は、労働者の反撃がないことを前提にはじめて成り立っています。逆に動労千葉のように闘えば勝利できるということです。3月6日には道州制反対・橋下打倒・大阪府庁前行動を泉州住民の会は、豊中市職女性部、関合労技能育成分会、西郡支部などと共に闘いました。道州制反対闘争は全国に拡大しています。関空闘争を道州制粉砕として闘う路線は、日本資本主義を打倒する闘いと直結しているのです。
労働者の闘いとして関空闘争に勝利していきましょう。関空は労働者にかけられた攻撃です。道州制攻撃であり、戦争攻撃です。労働組合と住民運動が一体になって闘うことが必要です。
世界情勢は、今や1929年大恐慌をも超える後のない世界大恐慌に拡大し、米国債とドルの暴落を不可避とする段階に入っています。クライスラーに続きGMが倒産しました。世界最大の製造業がつぶれたのです。世界中の資本家は恐怖しています。ついに資本主義体制の終わりが突きつけられたからです。
恐慌情勢は関空を直撃しています。経済が収縮し便数が激減しています。さらに新インフルエンザで便数が減りました。しかし恐慌はまだ始まったばかり、もっと激しくなり、関空の危機は拡大するのです。
民間会社にした関空会社は、社長が2代続けてパナソニック出身で資本家が儲けるための利権会社そのものです。大阪府は関空会社に出資金と貸付金で合計約1400億円も出しています。国は関空会社に毎年90億円も税金で補助しています。これらはすべて資本家を助けるためのものです。
しかしGMと同じ、これからはもっと税金を投入しなければ倒産します。それらはすべて労働者から収奪した税金で賄うのです。許せない! 「税金で資本家を助けるな!」「資本家を監獄へぶち込め!」。これこそ労働者の闘いです。
7・19闘争を動労千葉、学生、三里塚、沖縄など闘う人民と共に闘いましょう。
法政大学の「暴力行為等処罰法」弾圧を総力で粉砕し、学生を取り戻そう! 三里塚の北延伸滑走路、新誘導路の前倒し供用を阻止しよう! 動労千葉のように闘おう!国鉄決戦を闘おう!
下記の要領で集会を開催しますので、全国から多くのみなさんの参加をお願いします。
2009年6月
関西新空港絶対反対泉州住民の会
(写真 泉州住民を先頭に闘われた昨年の関西新空港反対全国集会【08年7月13日 泉佐野市】)
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関空の軍事空港化絶対反対! 道州制粉砕! 橋下打倒!
関西新空港反対全国集会
日時/7月19日(日)午後0時半集合、1時開会
場所/泉佐野市末広公園コミュニティひろば(泉佐野市羽倉崎駅5分)
主催/関西新空港絶対反対泉州住民の会
*集会の後、りんくうタウンまでデモ
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週刊『前進』(2396号4面3)(2009/06/22 )
革共同に圧倒的なカンパを
6・14-15闘争の勝利突破口に労働者党建設の新段階開こう
階級的労働運動の新たな金字塔立つ
すべての同志、支持者のみなさん。『前進』読者のみなさん。革共同からすべての労働者人民のみなさんに、革命的労働者党建設の新段階を開くために、圧倒的な夏期カンパを訴えます。
6・14―15連続闘争の爆発は、ついに日本階級闘争を根底的に塗り替え、階級的労働運動の新たな金字塔を打ち立てるに至りました。
6・14闘争は、「国鉄1047名解雇撤回、労働者派遣法撤廃、改憲阻止、麻生内閣打倒」を掲げ、2100人の大結集で、代々木公園けやき並木を、さながら民主労総の道路封鎖集会の様相と化して、戦闘的熱気と感動が包みました。全発言者と全参加者が法大暴処法弾圧を「大恐慌を革命へ」のほとばしる怒りに転化し、新たな「激動の7カ月」を自らの手で切り開く決意をもってかちとったのです。
この連続闘争を呼びかけた動労千葉の田中委員長は「求められるのは社会の根本的変革だ。そのためには闘う労働組合をつくり直し、組織、組織、組織することだ」と、日本と全世界の労働者階級へ熱烈なアピールを発しました。
そうです。革命情勢を革命に転化する決定的基軸は、労働組合をめぐる攻防です。職場生産点で資本と体制内勢力との非和解的対決を貫き、闘う労働組合をつくり直し、それを土台に中央政治闘争を組織して、大恐慌がもたらす大失業と戦争をプロレタリア革命へ転化していくのです。
09年、革共同はこの闘いを幾多の苦闘を経ながら真一文字に突き進んできました。そしてついに、4大産別決戦と法大決戦を〈戦争と改憲、民営化・労組破壊〉粉砕の革命戦略として打ち立て、労学一体の闘いで階級的労働運動路線を決定的に前進、発展させていく道を切り開いたのです。
6・15法大解放闘争には全国から労働者が年休をとって立ち上がり、文化連盟・全学連と一体となって「8人の学生の即時奪還」「暴処法弾圧粉砕」の怒りの炎で大学周辺を赤々と燃え上がらせました。時間とともにふくれあがった1200人のデモ隊は「監獄大学」を包囲し、市谷一帯を一個の解放区と化しました。ついに労学が固く団結した法大解放闘争がプロレタリア革命までやむことのない歴史的進撃として開始されたのです。
さらに6・14―15闘争は、国際連帯の新たな歴史的前進の開始です。
アメリカの労働者階級は、「ビッグストライキ」に代表される30年代労働運動の戦闘的爆発を継承し、かつその敗北をのりこえ、オバマ反革命との非和解的激突へ総決起しようとしています。
韓国・民主労総ソウル本部はイミョンバク打倒の6月総決起へ死力をふりしぼって闘っています。
日米韓を軸とした国際連帯闘争をどこまでも発展させ、11月労働者集会1万人決起へ向け、4カ月決戦へ直ちに突入しましょう。
すべてのみなさん! 6・14―15闘争は、階級的労働運動路線をとことん突き進むなら、ものすごい革命情勢をつくりだし、とてつもない大激動情勢を切り開くことができる確信をつくりだしました。
「支配階級よ、共産主義革命のまえに震え上がるがよい! プロレタリアは、この革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ」――この『共産党宣言』の結論を全世界的に実現すべき時がきたのです。
世界大恐慌は米GMの破綻により、新たな段階へ突入しました。GM破綻であらわとなった米自動車産業の争闘戦での敗北を米帝・オバマが放置することなどありえません。とてつもない保護主義が台頭し、軍事力を争闘戦の決定的武器としていくことは不可避です。
日共スターリン主義が賛美してやまないオバマのプラハ演説は、核独占と核戦争宣言であり、カイロ宣言は、イスラエルを使った中東支配の立て直しと北朝鮮侵略戦争へ当面全力集中するという宣言にほかなりません。
決定的なのは、麻生政権が支配階級の分裂・抗争を激しくともないながら北朝鮮への排外主義をあおり立て、戦争・改憲の衝動を激しく募らせていることです。大恐慌と戦争(大失業と戦争)との全面的階級決戦が急迫しています。
革共同は心の底から訴えたい。革命的激動情勢が急迫しているからこそ、まさに今こそ党が必要とされているのだと!
「労働階級の解放は労働者自身の事業である」――このマルクス主義の思想的核心には、賃金奴隷であるプロレタリアートが、国家権力に組織されているブルジョアジーと闘って打倒するために、自己を党に組織することが絶対に必要だということが貫かれています。
労働者階級の自己解放闘争は、労働組合の中における労働者細胞(革命的労働者党)の力の生き生きとした爆発として真に解き放たれていくのです。階級的労働運動路線で武装した革共同は「革命的労働者党建設の新たな段階」を切り開くために、労働者階級と完全に一体となってとことん闘い抜く決意です。
弾圧にも屈しない若き共産主義者群
見てください。どんな弾圧にも屈しない若い共産主義者群が次々と登場し、新たな革命のリーダーとなって国際階級闘争をぐいぐい牽引(けんいん)しているではありませんか。マル青労同・マル学同1000人建設こそ「大恐慌を革命へ」転化する唯一・最短の道です。
法大暴処法弾圧を粉砕し、革命の若きリーダーたちを一刻も早く奪還しよう。革命的激動情勢を勝ちぬく歴史的闘争資金を党と階級の団結した力で絶対につくりだそう。どんな弾圧にも負けない非合法・非公然の党体制を堅持・強化しよう。
大恐慌はプロレタリア革命に展望を見いだす以外にない膨大なブルジョアジーの墓掘り人をつくりだしている。すべてのみなさん! プロレタリア革命に一切をかけきろう。絶大な夏期カンパを革共同にぜひ集中してください!
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週刊『前進』(2396号4面4)(2009/06/22 )
双龍自動車平沢工場無期限スト
6・16官製デモ打ち破り家族先頭にストを死守
解雇撤回を要求して組合員1100人が平沢(ピョンテク)工場内に立てこもり無期限ストを続けている金属労組サンヨン(双龍)自動車支部。スト25日目の6月16日、会社側は、整理解雇の対象とならなかった職員を強制動員して「労−労衝突」によるスト破りに出た!
会社側は、整理解雇から除外された職員を動員してスト中断を要求する「自主的な出勤闘争」を行うことを明らかにしていた。会社は「出勤は職員らの自立的決定」「整理解雇から除外された4500人余りの全職員が16日に出勤し、平沢工場に進入を試みる」と宣伝を繰り返した。
「職員の自立的決定」は大ウソだ。会社は「16日午前8時30分までに駐車場に集合。来ない場合には欠勤」と連絡。緻密(ちみつ)な「工場進入準備資料」を作成し「救社隊」と称するチンピラを集めて暴力的制圧の訓練を行った。前夜15日には軍事作戦さながらヘリコプターで謀略ビラを散布した。
他方で、976人を整理解雇しようとしているサンヨン自動車が3年後の12年までに841人を追加採用する計画が明らかになった。整理解雇の目的は、組合つぶし以外の何ものでもない。
サンヨン自動車は今年1月に経営が破綻し、3000人の労働者が工場から追い出された。2人の労働者が会社の脅迫と懐柔で苦しめられた末に脳出血と心筋梗塞(こうそく)で死亡した。6カ月もの賃金未払いと無給休職の上での解雇通知だ。「希望退職」で追い出された労働者への退職金も支払われていない。
前夜の15日、工場内で開かれたロウソク集会で組合員と家族らは工場を守る覚悟を固めた。
緊張の夜明け。工場正門前に棺桶(かんおけ)を置き、真っ白な喪服を身にまとった家族がピケを張った。「これ以上殺すな」「一緒に生きよう」。決死の訴え。正門には会社の管理職が集まり、「不測の事態に備える」と称して警察の大型バス30台が待機した。民主労総や民主労働党などが記者会見で会社側の暴力鎮圧の中断を求めた。
1500人の官製デモが「スト撤回! 正常操業!」などと叫んで工場への侵入を図る。会社のユニホームで偽装した救社隊の姿もある。これに決死の覚悟の家族たちが勇敢に立ち向かった。
組合員がマイクで鉄条網の中から訴えた。「官製デモに動員されたみなさん。直ちに解散してほしい。10年、20年同じ釜の飯を食って現場で働いてきた労働者に石を投げるのか」「会社が『来なければ懲戒解雇する』と言ったのも知っている。使用者側のウソにだまされるな。これ以上資本に利用されるな」
激しい攻防の中、家族たちは驚くべき勇気を発揮し、ひるまなかった。正午前、ついに官製デモは退散。放水車を前面に出した警察部隊も引き揚げた。勝利したのだ!
「整理解雇通知」を受け取って泣きじゃくった妻たちが闘士となってピケを守り抜いた。「革命の学校」と言われるストを闘う中で労働者は自らの現実と社会の矛盾を理解し、自らの未来を切り開いている。
(室田順子)
(写真 スト防衛のために決死の覚悟の家族たちが勇敢に官製デモと対決した【6月16日 平沢】)
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週刊『前進』(2396号4面5)(2009/06/22 )
2009年 6月10日〜16日
国連安保理が北朝鮮新制裁決議/憲法審査会規程の可決強行
●クラスター禁止条約を承認 クラスター(集束)爆弾の使用や製造を全面禁止する条約の締結承認案が参院本会議で可決、成立した。自衛隊は、条約発効から原則8年以内に、保有するクラスター爆弾4種をすべて廃棄しなければならない。(10日)
●「(北朝鮮の核)容認できぬ」 オバマ米大統領が東アジア太平洋担当の国務次官補に指名したカート・キャンベル元国防次官補代理が上院外交委員会の公聴会で証言し、「北朝鮮は多国間交渉に戻るべきであり、われわれは応じる用意がある。また、北朝鮮の核を容認できないこともはっきりしている」と述べた。(10日)
●憲法審査会の規程を可決 衆院憲法審査会の委員数などを定める「規程」が本会議で、与党などの賛成多数で可決された。規定は@委員数は予算委と同規模の50人A国会閉会中でも審査会を開会できるB出席委員の過半数で議決C改憲案は公聴会を開く――が柱。今国会で委員の選任はせず、実際に審査会が始動することはない。(11日)
●北朝鮮制裁決議を採択 国連安全保障理事会は、北朝鮮の核問題について公式会合を開き、2度目の地下核実験を実施した北朝鮮に対する新しい制裁決議を全会一致で採択した。決議は、核実験を過去の決議違反であると明記した上で「最も強い表現」で非難。追加的な制裁措置としては、公海上の船舶など北朝鮮に出入りする貨物検査の強化や新たな金融制裁、武器禁輸の対象拡大を盛り込んだ。(12日)
●北朝鮮「ウラン濃縮着手」 2度目の核実験に対する国連安保理の新制裁決議の採択を受けて北朝鮮は、核放棄をあらためて拒否した上で、核爆弾の原料ともなるウランの濃縮作業に着手し、新たに抽出するプルトニウムの全量を兵器化するなどとする外務省声明を発表した。従来のプルトニウムによる核開発に加え、ウラン型の核開発を宣言するもの。(13日)
●オスプレイ配備に含み 沖縄防衛局は、沖縄県、名護市、宜野座村に対し、米軍普天間飛行場代替施設の環境アセス準備書への意見概要と事業者見解を送付した。オスプレイ配備については従来どおり「具体的に決まっていない」と繰り返す一方、「今後、事業内容を修正することが必要となった場合には、関係法令などに従い適切に対処する」として、今後の配備に向けて含みを残した。(15日)
●米、韓国に「核の傘」 オバマ米大統領が訪米したイミョンバク韓国大統領とホワイトハウスで会談した。北朝鮮が2回目の核実験を行ったことを受け、米国が「核の傘」を提供して米本土並みに韓国を防衛する「拡大抑止」を維持・強化することを盛り込んだ共同声明を発表した。(16日)
●内閣支持率が急落 共同通信社が実施した全国世論調査で、麻生内閣の支持率は17・5%と5月の前回調査から8・7ポイント急落、不支持率は10・4ポイント増の70・6%となった。朝日新聞の世論調査では内閣支持率は19%、5月の27%から急落。毎日新聞でも19%に急落。(16日)
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週刊『前進』(2396号5面1)(2009/06/22 )
山口委員長が民営会社重役に JP労組中央が大転向
JP労組大会 “民営郵政絶対反対”
動労千葉派が大情宣展開
6月17〜19日に仙台市で行われたJP労組第2回定期全国大会は、JP労組中央が「経営との一体化」を宣言するなど完全な階級移行を歴史に刻印する大会となった。
全国労組交流センター全逓労働者部会を先頭に50人を超える全逓労働者は、地元仙台と東北地方の労働者、東北大学の学生とともに早朝から会場前に登場し、JP労組中央を弾劾する情宣と会場包囲デモを行った。
集まってくる代議員・傍聴者にビラを手渡し、全逓労働者を始め労働者・学生がマイクを握って訴えた。「労組の委員長が会社の顧問や監査役になるとは一線を越えた裏切りだ。絶対に許せない!」「中央本部は『同業他社との競争』をあおっているが、大間違いだ。ヤマト運輸の労働者も佐川急便の労働者も同じ労働者。団結する仲間です!」
午前10時から会場を包囲するデモを行った。「山口委員長は即刻辞任しろ!」「本部原案は否決だ」「民営郵政ぶっつぶせ!」のシュプレヒコールは現場の声だ。
正午から会場前で再度アジテーションと署名活動を展開した。5月31日付で日本郵便輸送中野営業所を解雇された青年労働者K君がマイクを握り訴えた。「JP労組東京輸送支部幹部および中野分会長の裏切りで大量解雇された。絶対に許せない」。昼休憩で出てきた大勢の代議員・傍聴者が注目して聴いている。
前日の16日には仙台市内で「6・16労学総決起集会」が60人を超える結集で行われた。大会闘争に結集した全逓労働者を始め、仙台・東北から多くの労働組合や学生が参加し大成功した。
今回の全国大会闘争は6・14―15闘争から続く連続闘争として闘われ、大勝利をおさめた。用意した4種類のビラは各1200枚以上まききった。K君の解雇撤回闘争を支える団結署名と法政大学での弾圧に抗議する緊急声明の賛同署名には多くの署名が寄せられ、『前進』を買い求める人が次々と現れた。初参加の青年労働者たちを先頭に全逓労働者の団結がより強固なものとなった。
動労千葉派が主流派の時代
今大会はJP労組中央の組合支配の破綻を示している。山口義和委員長は、当日の地元紙のインタビューで、西川善文社長の続投について「大歓迎だ。日頃から西川社長との信頼関係は出来上がっている」「経営方針は西川社長と一致する」と強調し、会社と一体であることを公言した。今大会で中央本部は、JPEX子会社化をテコとする大合理化と労働強化、「賃金3割カット」を軸とする「成果主義賃金」への移行などの反労働者的方針を率先して受け入れることを宣言した。会社とひとつになって郵政民営化を進めていくということだ。山口委員長の日本郵政顧問と郵便局会社監査役への就任も予定されている。
JP労組中央は労働者の敵そのものである。闘う全逓労働者はあくまで郵政民営化絶対反対を貫き、動労千葉派として組合の主流派となるために闘おう。
(写真 動労千葉派の迫力ある登場に多くの代議員、傍聴者が注目【6月17日 仙台】)
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週刊『前進』(2396号5面2)(2009/06/22 )
日逓中野雇い止め “解雇を撤回せよ”
全国の全逓労働者と追及
5月末に不当解雇された日逓(日本郵便輸送)中野営業所勤務のJP労組組合員K君の就労闘争が6月15日、全国の仲間の参加で打ち抜かれた。
闘いはK君を先頭に連日のように現場で闘い抜かれている。追い詰められた会社・職制とJP労組のT分会長は数日前にK君を取り囲み、「お前はもう組合員ではない。所内に入るな」と言ってきた。この日の闘いは、これに対して絶対非妥協で闘う決意をたたきつけるものだった。
午前8時、営業所正門前に全国から集まった約50人の全逓労働者と地域の労働者が陣取った。K君がマイクを取って、あらためて闘争宣言をたたきつけた。「大量解雇は郵政労働者全体の問題。首切りの手先となった組合のT分会長を私は絶対に許さない。現場の仲間は必ず立ち上がると信じて闘います!」。仲間たちが一斉に「そうだ!」と声を上げた。
大挙して参加した仙台の全逓労働者が、次々と連帯のアピールを行った。「K君が立ち上がったのはすごい。現場の9割を非正規職にする攻撃が始まっているが、これと真っ向から対決している。仲間のクビを差し出す組合とは何だ!」「私も昨年雇い止めにあったが、執行部から『組合員ではない』と切られた。しかし最後の日にストライキをやり抜き、労働者の団結を確信できた。組合幹部を絶対に許さない」「解雇は『明日は我が身』の問題だ。民営化攻撃の本格化はこれから。JP労組の委員長が労資一体どころか経営者になってしまった。前代未聞だ」「首切りに怒らない労組幹部たち! ただで済むと思うな!」。すさまじい怒りの声が営業所を包囲した。
さらに大阪の労働者は「K君を裏切った組合幹部に必ず責任を取らせる」と発言。愛媛の仲間は「一人のクビには一人の生活がある。幹部たちは現場の怒りを思い知るだろう。必ずや闘う労組につくり替える」と訴えた。神奈川の全逓労働者は「JP労組中央は本当に腐っている。現場の怒りは必ず爆発する」と宣言した。東京の仲間は「自分の職場でも、闘いと縁がなかった労働者が一夜にして立ち上がっている。K君の闘争宣言のとおり、隣の労働者は必ず立ち上がるという確信と決意で、全国の職場で闘おう」と呼びかけた。
最後に東京の労働者が「われわれは毎日でもここに立って、解雇撤回まで就労闘争を闘い続ける」と宣言。K君の音頭で営業所とT分会長に怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。参加者はその後、全員が法大闘争に合流し、一つの闘いであることを確信した。
(写真 「不当解雇撤回まで闘うぞ!」「解雇に加担した組合幹部を許さない!」【6月15日 中野営業所前】)
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週刊『前進』(2396号5面3)(2009/06/22 )
全金本山労組 37年ぶりに春闘スト
JAM組合員に団結訴え
全金本山労働組合(宮城県大衡村)は6月11日、72春闘以来37年ぶりの春闘ストライキとして、2時間の時限ストを決行した。職場復帰から5年目。新たな職場闘争の第一歩をしるした。
組合はスト前日の10日に会社側にストを通告。11日早朝から工場門前でスト決行を知らせる機関紙『とりで』を配り、午前10時に専従、退職者、支援が待つ門前に、就労していた組合員が職場から引き揚げ合流した。
大衡村工場門前、そこは資本・権力と闘い抜いてきた現場であり、「一人の首切りも許さない」本山闘争勝利をなんとしてもかちとることを誓い合ったところだ。また別棟就労に反対して命をかけた佐藤満男さん、闘いの道半ばにして急逝された千田輝行さん、今年3月急逝された菅原徹さんの思いとともに、組合員が新たな決意で門をくぐったところでもある。
その門前に結集し、再びストライキ攻防が始まった。長谷武志副委員長の「われわれは34年の闘いの勝利に続き、万感の思いを込めて、09春闘で37年ぶりのストに突入した。JAM傘下の仲間、未組織の労働者はともに闘おう! 労働者はひとつに団結しよう」という怒りみなぎるアジテーションが、30分にわたり工場内に鳴り響いた。
全金本山労組の怒りの前に会社側は管理職をなんと26人も動員して警備態勢をとった。組合員の怒りは倍加し、守衛所前の管理職に次々詰め寄り、徹底追及した。
「『シニアの労働条件での契約が嫌なら辞めてもらって結構だ』という労務管理は絶対に許さない! そのような労務政策が本山を倒産寸前で身売りする事態を招いた。責任を取れ! 仕事もせずに組合対策ばかりしているのは本山一族時代と同じだ!」という怒りの追及に、管理職もうなだれるばかり。堂々と2時間ストを打ち抜いて正午、昼休みに工場から出てくる労働者にともに闘うことを訴えて、第1波ストは貫徹された。
(写真 職場復帰から5年目、37年ぶりの春闘ストに立ち上がった全金本山労働組合【6月11日 宮城県大衡村】)
スト決行は職場闘争の第2段階
今春闘は、世界大恐慌下、戦争か革命かが問われる階級攻防の中で、職場復帰から本格的闘いを始める春闘として闘われた。3月から門前ビラまきとマイク情宣を始めると、会社側は労組に対する態度を一変。マイク情宣に規制を加え、高齢者再雇用について、嘱託=フルタイムから15日勤務のシニア強制などへ一方的に労働条件を変更してきた。これに対して労組はスト権を確立し、シニア問題をテーマに闘うことを決断した。
会社側は全金本山労組との団交以前に早々とJAMと定昇のみで妥結し、98年以来続く53歳以上の賃下げ分のうち2000円を回復させるとし、これをJAMは「成果」と打ち出した。しかしJAMへの賃上げ分と定昇分は十数人のシニア化と賃下げで補うというものだ。賃金で分断し、団結を破壊する労務政策に対し「おかしい」という声がJAM組合員の中からも出ている。職場からの反乱は不可避だ。
鬱積(うっせき)する第二組合内の不満を全金本山労組に組織することを決断したストの威力が発揮されるのはこれからだ。「今回は第1波だ。会社との力関係を見せつけて、これからも職場で組織する」と新たな闘いの決意を語る全金本山労組組合員とともに闘おう。
(宮城労組交流センター OK)
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週刊『前進』(2396号5面4)(2009/06/22 )
新刊紹介 国労5・27臨大闘争弾圧被告団 『俺たちの怒りと誇り』発行
国労5・27臨大闘争弾圧被告団は、法廷証言集『俺たちの怒りと誇り』を発行した。
被告団は、昨年2月の旧弁護団解任と、5月の松崎博己被告との弁論分離をとおして動労千葉派として鮮明に登場し、階級的原則を貫く裁判闘争を生き生きと闘ってきた。
法廷証言集は、各被告が法廷で全面的に説き明かした国鉄分割・民営化以来の闘争史と、その闘いの正義への確信をまとめたもの。被告団は暴力行為等処罰法を適用した弾圧と全面的に対決し、権力と一体となって弾圧に手を染めた国労本部を怒りを込めて弾劾してきた。さらに被告団は、4者4団体路線との攻防の最先頭に立っている。その被告団の訴えは感動的だ。
一読し、今秋判決を迎え撃つ被告団の闘いを支えよう。
◆注文先 国労5・27臨大闘争弾圧被告団
E-mail kokurou527hikokudan@yahoo.co.jp
/頒価300円
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週刊『前進』(2396号5面5)(2009/06/22 )
「貨物検査特措法」粉砕を
国連決議受け戦争を狙う
6月12日、国連安保理で北朝鮮に対する新たな制裁決議1874が採択された。これに対応して日帝・麻生政権は、公海上で自衛隊による軍事力を伴った貨物検査=臨検ができるようにするための特別措置法の今国会成立をめざして、6月中にも法案を作成し、国会に提出しようとしている。日帝は米帝と共同して北朝鮮への新たな経済封鎖を強化し、北朝鮮侵略戦争の発動へと突き進み始めた。
新決議1874は、06年の北朝鮮核実験に対する制裁決議1718ではまだ題目にすぎなかった貨物検査を、6項目にわたり細かく具体化し、「実効性」あるものにしようとしている。決議に盛り込まれた武器禁輸や金融制裁と合わせて貨物検査が厳格に履行されれば、北朝鮮は体制崩壊的な打撃を受ける。制裁決議自体がきわめて挑発的な侵略戦争宣言なのだ。
領海内では海上保安庁が、公海上では自衛隊が、それぞれ貨物検査=臨検を行う特措法案が現在浮上している。米韓などの艦船への補給や輸送支援も認めようとしている。現在の船舶検査活動法では「周辺事態」の認定がなされなければ発動できない。そこで政府・自民党は、核実験そのものは周辺事態とは強弁できないので、国連新制裁決議をバックに、より戦争的な新たな貨物検査特措法を具体化しようとしているのだ。
公海上での貨物検査は、検査対象の船舶の所属する国(旗国)と船長の同意を得ないと行えない。しかも、停船命令や警告射撃などの強制措置はとれず、任意での検査となる。また自衛隊の武器使用は「自己の防護のためやむを得ない場合にのみ」可能だ。衆院で今まさに再可決・成立させられようとしている海賊対処法案に盛り込まれている「停船命令に従わない船舶」への船体攻撃はできないのだ。それに、北朝鮮に出入りする船の旗国が北朝鮮である場合、検査の「同意」など得られない。
そのため自民党内から、特措法では一定の要件下で船長などの承認は不要とし、停船に応じなければ警告射撃や船体射撃ができるようにすべきだという一線を越えた要求が噴き上がっている。だが旗国や船長の同意なしに強制的に臨検に踏み込み、警告射撃や船体射撃を行ったりすれば、それ自体がまさに戦争行為であり、北朝鮮侵略戦争の発動そのものである。
麻生政権は16日、北朝鮮に対する日本独自の追加制裁として、北朝鮮への輸出の全面禁止や、金融制裁に違反した在日外国人の入国制限などを閣議決定した。輸入はすでに全面禁止しており、今回の措置で北朝鮮との貿易は全面的にストップする。この独自制裁強化で日帝は、北朝鮮への戦争的対決姿勢を一層明確にした。河村官房長官は同日、この独自追加制裁について、「拉致、核、ミサイルの一括解決と国交正常化」に向けた措置だと強弁し、北朝鮮が日帝に全面屈服することを要求した。
世界大恐慌のただ中で、今や日帝・麻生は、米帝オバマとともに北朝鮮スターリン主義の体制転覆と南北朝鮮人民大虐殺の侵略戦争に現実的に突き進みつつある。海賊対処法案に続く貨物検査特措法案の成立策動を粉砕しよう。日米韓と全世界の労働者階級の決起で北朝鮮侵略戦争を阻止しよう。
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週刊『前進』(2396号5面6)(2009/06/22 )
道州制との闘い大決戦に
御手洗が「国民運動」提唱
5月28日、日本経団連は第10回定時総会を開いた。世界大恐慌が日々深化する中、資本主義崩壊の現実を突きつけられ、あせりと恐怖にうち震える資本家どもの絶叫が聞こえてくる総会となった。
今総会で新たに就任した3人の副会長を含め新体制の副会長15人の出身会社は、トヨタやパナソニックを始め膨大な赤字を出している。09年3月期で計上した赤字額はなんと総額1兆8736億円、2兆円に近い規模になった。2期4年の会長任期の最後の年にあたる御手洗冨士夫は次の会長候補も決められないありさまだ。
この断末魔の苦しみにあえぐ御手洗は、麻生首相と一体になって戦争・改憲と民営化・労組破壊の攻撃を仕掛けてきている。
御手洗は就任後に「御手洗ビジョン」を出して新自由主義政策を強引に推し進めてきたが、今総会あいさつで、昨年来の世界大恐慌の勃発(ぼっぱつ)によって事態が激変したと打撃感を吐露した。そして、一方で大規模な財政出動を要請しながら、他方で「不退転の決意で経済社会の構造改革を推進しなければならない」と、あくまでも破産した新自由主義政策を推し進めることを強調した。
具体的には、政府が取り組むべき課題として、@税財政・社会保障制度の一体改革、A道州制を含む行政改革、B農政改革をつうじた地域活性化を挙げ、官民で行う課題としては、@エネルギー・環境分野への投資、Aアジア経済圏をつくるための投資を挙げた。
これは、社会保障切り捨てや消費税増税をやるということであり、「究極の構造改革」としての道州制を強行して公務員360万人の首切りと地方の切り捨てを行うということだ。さらに「アジア経済圏」構築を掲げ、日帝によるアジアの勢力圏化を要求し、第2次世界大戦に行き着いた戦前の「大東亜共栄圏」構築を意味する軍事外交政策までも打ち出した。
特に、道州制推進への国民運動を提唱していることは重大だ。御手洗は総会後の記者会見で、「究極の行政改革である道州制は一朝一夕に導入できるものではない……国民が納得できるように国民運動を起こしたい」などと述べ、道州制導入へ労働者人民を動員する意志を明らかにした。総会では、パナソニック会長の中村邦夫が道州制推進委員長を続投することが決定された。大阪府知事・橋下徹とパナソニックの中村が関西州を突破口に道州制導入攻撃の先頭に立つというのだ。
だが橋下の攻撃は3・6豊中市職女性部の決起、2・26西郡住宅闘争の爆発を切り口とした労働者人民の怒りと闘いによって頓挫している。国民運動の提唱はこの現実に対する御手洗の危機感の現れだ。御手洗は巻き返しをかけて、国鉄分割・民営化の時の国鉄労働者へのバッシングのようにマスコミを使って自治労・日教組への反感を組織しようというのだ。
日本経団連や自民党は来年の通常国会にも道州制基本法案を提出しようとしている。大恐慌の爆発で破綻した新自由主義攻撃をあくまでも貫き労働者人民を犠牲にして生き延びようとする御手洗を始めとした資本家どもをぶっ倒そう。4大産別決戦で道州制・民営化攻撃を断固粉砕しよう。
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週刊『前進』(2396号6面1)(2009/06/22 )
団結ひろば 投稿コーナー
労働監獄=社保事務所は「道州制のモデル」 B・S
先月、社会保険事務所に勤務する友人Aさんから手紙が届いた。手紙には所長によるパワハラの実態が書かれてあった。
年金記録問題に始まり、昨年は年金特別便、今年4月から年金定期便の発送で、彼の職場は窓口がこみ、その対応で休息・休憩もままならず、食事をとるのが午後3時、4時すぎで、しかも毎日12時間労働を強いられている。
その中でAさんが最近、「親の調子が悪いので病院で診てもらうために休む」と所長に連絡したところ、「今日は会議がある。出席しろ。家政婦を頼めば良い」と言い、その後所長は「介護施設に入れればよい」と一方的に言い放った。また所長は「夜8時までオンラインが稼働している間は帰ってはいけない。Aの行動に注目しろ」「泊まって仕事をしろ」と。
そして「(お通夜のために超過勤務を拒否すると)そんなのは兄弟に頼めばよい。夜8時まで仕事をしろ」「相談員を月曜日に休ませるな」「年休は承認行為だぞ」と暴言を吐いている。“従わなければ、日本年金機構に採用しないぞ”という脅しで何でもありだ。まさに「労働監獄」そのものだ。
社会保険庁解体―日本年金機構発足(10年1月1日)の攻撃は、国鉄分割・民営化型の解雇攻撃、労組破壊攻撃だ。Aさんも「道州制のモデル」と言っている。
こうした実態を強いているのは、腐った自治労中央や全国社会保険職員労働組合幹部が屈服しているためだ。このような中で、日本共産党、新社会党を中心とした4者4団体が解雇撤回を投げ捨て「政治解決」を図ることは、敵の攻撃にさおをさす行為そのものであり、断じて許しがたい。
労働者が反撃する姿をエンゲルスは「最も愛すべき、最も気高い、最も人間的だ」と最大の賛辞を送っている。第2次国鉄決戦を軸に4大産別決戦で日本革命をこじ開けよう。
就職難の労働者が危険な原子力産業に 東北 谷川 渉
先日、原子力産業関係の就職試験を受けた人から話を聞きました。
会社は電力会社出資で、つぶれる心配はない。中途採用の募集で、2級ボイラー技士の資格さえあればよい。3交代勤務、時間外月10時間、月20日勤務で賃金16〜35万円。年間休日120日、ボーナス年5カ月。昇給、各種手当、保険、退職金、育児・介護休暇、申し分ない。試用期間もなく、即正社員。また、通勤が困難な人には会社がアパートなどを借り上げ、提供する。こんなにいい条件を出す企業は、この辺にはめったにない。一つの難点を挙げると、転勤の可能性があることぐらいだ。
それでも、応募したのは5人にも満たない。いかに労働者が原子力産業に身の危険を感じているのかわかる。それでも応募せざるを得なかったのは、40代男性、家族持ち。この年になると仕事がない。会社は一から教育し直すわけにもいかない。求職者はあふれているので、会社は労働者を選び放題。若い方がよい。よっぽどのセールスポイントがない限り、再就職は難しい。
応募した労働者の表情、言葉には必死さと、わらにもすがりつきたいような悲壮感がにじみ出ていた。「資格を一生懸命取った」「原子力発電は、事故やトラブルがあったが必要だ」
命を削られ、危険と隣り合わせの原子力産業労働者。彼らがストライキに立ち上がり、安全に原発を止めるような情勢をつくろう。
労働者の最大の敵は北朝鮮ではなく日帝 岡山・マスカットユニオン 物理重久
6月6日夕刻、JR岡山駅前で、百万人署名運動・岡山県連絡会の仲間7人は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)制裁決議を国連安保理で成立させようと奔走している日帝・麻生政権を弾劾する街頭宣伝活動を行った。
県連絡会代表がマイクを手にとり、「イラクがアメリカに攻め滅ぼされるのを見て、北朝鮮は核実験に踏み切った。日米は国連に制裁決議を出させ、北朝鮮がそれを守らないとして、さらに厳しい制裁を科す。こういうやり方で北朝鮮を追い詰めている。行き着く先は戦争だ!」と訴えた。
臨検は、武力衝突から戦争に突入する。金融制裁は、北朝鮮の貧しい労働者をさらに苦しめる。
北朝鮮スターリン主義の核実験は労働者にとって許されることではない(世界の労働者が手をつないで団結してこそ、帝国主義戦争も防げる)けれども、北朝鮮との戦争を望んでいるのは日帝・麻生政権のほうだ。
4月の人工衛星発射に対し、麻生政権がアメリカ・オバマよりも好戦的になって、迎撃と制裁をあおったあげく、国連安保理に(非難)議長声明を出させたことが今回、核実験強行の引き金となった。自民党からは「敵」基地先制攻撃が許されるという声さえ公然と出てきている。
「イラクと違って、北朝鮮には石油がないからアメリカも戦争まではしないだろう」というのは違う。北朝鮮は世界有数のレアメタル埋蔵量を持つ(植民地時代に朝鮮総督府が開発しようとした)。レアメタル利権の奪い合いから帝国主義戦争が起こされる可能性は高い。
体制内勢力は、相手が「悪い国」だったら、戦争反対の声を上げない。労働者は「敵」国がだれであれ(無条件に!)戦争に反対する。
労働者の敵は「北朝鮮」ではなく、大勢の労働者に首切りを行う「権利」を資本家に保障している日本の政府だ!
6月の決戦勝利をかちとろう!
『甦る労働組合』読み生まれ変わった!宮城・民間労働者 B
俺は世の中の矛盾を理解できませんでした。たまたま生きてたら、この会社にいたに過ぎない程度の者でした。
Aさんから世の中のシステムの矛盾を教えてもらわなかったら、俺はいまだに資本主義の賃金奴隷として、人間として一番大切な心を失いながら、なんだかんだ言って生きていたでしょう。
俺は学歴がないに等しい人間なので、中途半端に考えすぎて自殺していたかもしれないです。でも、Aさんや法政大の人びとは、資本主義の矛盾に気付き、自らの学歴を捨てて、俺みたいな無学者、賃金奴隷のために闘ってたんですね。
俺は労働者でありながら、所詮、労働者は使い捨てだろう、とか、使えないから切られる、ぐらいに思って、自分自身と世の中に失望していました。所詮、俺なんかに何もできやしない!と。
でもAさんは言ってくれた。「労働者が誇りを持てば、世の中を変えることができる!」
俺はAさんから手渡された『甦る労働組合』をすがる気持ちで読みました。中野さんに直接頭を殴られたような衝撃を受けました。俺は何も悪くないんだ。世の中は金もうけ主義者たちにもてあそばれていたに過ぎなかったのか!
『甦る労働組合』を読み終えた俺は、生まれ変わった気持ちになりましたよ。光を見た気になりました。自分の職場の仲間にも、俺が味わったような、今までの考え方をひっくり返すような衝撃を味わってもらいたい。
ほとんどの人びとが士気を失って生きていると思います。まずは、今いる組合員の勉強会をとおして、みんなで団結しましょう。簡単な時代認識からなら、みんな受け入れやすいと思います。
だから、Aさん、資本主義の豚どもの兵隊なんかに捕まらないでくださいよ。俺たちの組合に士気を与えてください。みんなで決起しよう。動労千葉のような組合につくり直していきましょう。まずは、俺も勉強します。まさに、今こそ甦る労働組合ですね。
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◎中野洋著・新版『甦る労働組合』/編集工房朔発行/1800円+税
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週刊『前進』(2396号6面2)(2009/06/22 )
6・26−27東京 星野全国総会に結集を
労働運動の力で奪還しよう
「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」の2009年全国総会が6月26日(金)、27日(土)の両日開催されます。星野再審連絡会議は、星野文昭さんを取り戻そうと闘っているすべての人びとに参加を呼びかけています。無実の星野同志はすでに獄中34年、もはやこれ以上獄に閉じ込めておくことはできません。星野同志を実際に取り戻すことのできる情勢が目の前に到来しています。このことに確信を持って、呼びかけに応え、全国総会の圧倒的な成功をかちとろう。第2次再審闘争に勝利しよう。なんとしても1日も早く星野同志を取り戻そう。
(写真 6・14−15連続闘争を闘う星野隊列【6月15日 東京・市谷】)
革命情勢下で進む闘い
世界大恐慌が激しく爆発し、資本主義体制が音を立てて崩壊を開始しています。ブルジョアジーは死の苦悶(くもん)にあえぎ、自分だけは生き延びようと、首切り、賃下げ、労働強化の資本攻勢を激化し、他方で侵略戦争への衝動を募らせています。この新自由主義の攻撃に対して、6・14−15連続闘争が「戦争・改憲と大失業の麻生を倒せ!」「新自由主義大学・法政大学の国家権力と一体となった学生運動破壊を許さない!」という闘いとして、圧倒的な労農学人民の結集でかちとられました。
この革命情勢の中で、星野奪還闘争はとりわけ昨年「11・29全国集会」以降圧倒的な前進をかちとっています。
第一に、本年2月1日、全国労組交流センターが第16回定期総会において「階級的労働運動の力で無実の星野文昭さんを取り戻そう」と特別決議を上げました。その中で「いまこそ、星野さんを取り戻す闘いを労働運動、労働組合の課題とする時です」と、すべての労働組合に呼びかけています。
第二に、大学と学生を金もうけの手段とし、それに対する一切の批判や反戦の声を処分と国家権力を使った逮捕で封殺しようとする法政大学の新自由主義攻撃と真っ向から闘う学生が「星野さんのように闘う」と言い切り、「星野さんを取り戻そう」と声を上げていることです。動労千葉と並ぶ日本革命の拠点、法大学生運動が、110人に及ぶ逮捕者の全員が完黙・非転向を貫く実に感動的な闘いの中で、星野さんとの連帯を真に求めていることです。
第三に、「星野文昭さんを取り戻す会」が千葉、茨城、大阪、福島で新たに結成され、全国に22の「救う会」「取り戻す会」ができました。8月には新潟でも結成が予定されています。闘いの全国への拡大が素晴らしい勢いで開始されたのです。
第四に、面会妨害を打ち破る勝利です。この間、星野さんと面会した誰もが、逆に星野さんに励まされ、星野さんのように不屈・非妥協に非転向で闘う決意を打ち固め、「必ず星野さんを取り戻す」と決意を新たにしてきました。これに驚愕(きょうがく)した刑務所当局は、まったく不当にも、昨年11月以来、面会拒否などの攻撃に出てきました。
これに対して、面会を拒否されたら、許可するまで刑務所の門前で座り込む決意で寝袋を持参して面会に赴くなど、猛然とした反撃で打ち破ってきました。
第2次再審闘争開始!
第五に、第2次再審闘争の力強い開始です。昨年7月14日の最高裁による1996年の再審請求は認めないとの最後的決定(特別抗告棄却決定)に対して、星野同志は激しい怒りを込めて、「この攻撃にくさってはならない。直ちに第2次再審闘争に打って出よう」と檄(げき)を飛ばしました。
膨大な供述調書などのデジタル化の作業が多くの同志・支援者の決起によって完成しました。
星野同志に無期懲役刑を科した唯一の証拠はデッチあげられた6人の「共犯者供述」でした。そのことを科学的に明らかにする「供述分析」の作業も進んでいます。第2次再審請求を貫徹し、再審・無罪・奪還へ進撃しましょう。
全国総会では、特別抗告棄却決定に見られる「星野は絶対に出さない」とする国家意思を見据えると同時に、眼前の革命情勢の中にこそ星野同志を実際に奪還する展望があることを全体で確認しましょう。
国家意思を打ち砕き、星野同志を奪還する道は何か。それは、星野同志の怒りと獄中34年間の不屈・非妥協・非転向の闘いが労働者階級人民の「資本家階級と国家権力へのまき起こる怒り」と結合することです。そして、それはまったく可能です。
星野同志は自らの闘いを次のように述べています。「自らとすべての労働者人民の解放をかちとるために闘ってきた星野闘争」「救援の対象ということではなく、一体に、今の資本主義の世の中を変え、労働者の解放を通した人間解放を実現していくものとして星野を闘うということにこそ意味がある」(「大阪・取り戻す会結成集会」へのアピール)
世界に誇るべき革命家・星野同志を一日も早く家族と労働者階級の手に取り戻そう。全国総会に総結集し、新たな本格的な星野同志奪還運動の幕を開けよう。6・26−27星野全国総会に結集を!
(O)
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星野同志の6・14−15メッセージ
資本主義の命脈は尽きています。大恐慌へ資金=税金の投入は、一層、大破綻を深めるだけです。そして、資本とその権力にとって、争闘戦を生き延びるために、極限的な搾取・貧困と支配、戦争を労働者人民に強い、まともに働くことも生活することもできない現実を強いる以外になくなっています。
一握りの資本家とその権力が労働者人民を搾取・支配し、犠牲を強い、富をむさぼるあり方そのものを終わらせ、社会を動かしている労働者人民が社会の主人公となって、その人間的力・共同性を解き放って、誰もが人間らしく生きられる本物の人間社会を築く以外に未来を開けません。
資本・権力と、それに屈服した体制内指導部が強いる現実への怒りと、闘う団結こそ未来を開く力です。
職場、地域、全世界を、その担い手である労働者人民の手に奪い返し、誰もが人間らしく生きられる共同社会として運営する、それが私たちの革命であり、それが可能な時代であり、それを実現する力を私たち労働者人民は持っています。
その前向きな楽天性をもって闘おう。それが星野の闘い、法大、西郡の闘い、日韓米=全世界の闘いです。
資本・権力は、それを無理やり押しとどめようとする弾圧を強めています。しかし、それは、誰もが闘いと一体に獄中で力をつけ、闘いもそれによって力をつける、本物の闘いの時代に足を踏み入れたということです。
そのなかで、その闘いを圧殺するために、本人が強制された嘘(うそ)と言っている供述のみで、34年の投獄・無期を強いていることを許さず、星野のように闘い、取り戻そうの闘いを一つに闘おう。
一切をはね返し、自らとすべての労働者人民の解放に立ち上がることによって、すべての闘いを共有し、分断をうち破る団結と解放の力を獲得できます。
その闘いで、全世界、全未来を獲得しよう。
徳島刑務所在監・星野文昭
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週刊『前進』(2396号6面3)(2009/06/22 )
A案衆院可決 労働者=人間の生命を奪う 臓器移植法改悪許すな
衆議院本会議は6月18日、議員立法として提出されていた「脳死」と判定された人からの臓器移植を拡大する4法案(ABCD案)の採決に入り、実質、15歳未満禁止の年齢制限をはずすA案を可決した。断じて許すことができない。
投票に当たって各政党は党議拘束をはずしながら、小児移植への拡大を追求する一点で挙国一致を図った。臓器移植法そのものに反対する議員は一人もいなかった。共産党は唯一党議拘束をかけたものの「棄権」という形で反対を放棄し、小児移植推進論をふりまき、賛意を表明したのだ。
法案が付託された厚生労働委員会での採決も省略され、たった8時間の審議で一挙に衆院可決まで行われた。徹底的に弾劾する。
第一に、採択されたA案は、臓器摘出を「本人の意思表示のある時」に限っていた現行法を改悪、「拒否の意思表示を残していない限り臓器摘出に同意したとみなす」という案だ。あまりにも暴力的なただただ臓器強奪を居直る法案である。しかもA案は「本人同意」という要件そのものを取り払うことで、民法の遺言可能年齢に基づいていた「臓器摘出15歳未満禁止」の制限も連動して解除したのである。
法案が成立すれば、小児はもとより労働者人民は、たとえば交通事故、労災、脳機能の病気や障害の時には、まず「死を確認したいがための検査」である「脳死判定」に無条件に追いやられる。重症患者に激しい負担をわざわざかけてである。拒否者以外あらかじめ患者は臓器提供を承諾したと見なされるから、家族の承諾だけで救命治療の打ち切りや保険診療打ち切りがますます誘導される。その上に移植用臓器提供の格好の資源と見なされ、知らない間に臓器保存処置すら開始されることも起こりうる。
小児の場合には虐待時の損傷すら不問に付される可能性が大いにある。親族への優先的臓器提供も認めた。このように「移植を待つ小児を救え」というキャンペーンは、「脳死」を「人の死」とする法制化がA案の中に最も露骨に進められているのである。
第二に、しかし同時に、こうした暴挙こそ、大恐慌=革命情勢下で破綻した新自由主義にすがりつくしかない日帝の危機の表明だ。
翼賛国会と支配階級は改悪案をめぐり意思統一できず、分裂しながらも、A案という最も露骨な反動法案を登場させた。麻生も民主党鳩山も新自由主義と闘い抜く労働者階級の反乱におびえ、A案に賛成できずじまいだった。他国での「臓器あさり」を批判されている日帝は、保護主義・排外主義を強め、結局は戦争・改憲、民営化・労組破壊の攻撃に出るしかない。
そもそも「脳死」は「人の死」ではない。臓器移植法は撤廃するしかない。「人工透析を削れ」と叫びながら医療費削減・民営化・社会保障解体攻撃の中で進めた97年臓器移植法制定攻撃こそがいま破綻しているのだ。現場からの労働者の決起こそが臓器移植法撤廃の反乱を組織していくのだ。
法大決戦と4大産別決戦の勝利の展望をかけ、労働運動の力で臓器移植法撤廃をかちとろう。
(写真 臓器移植法改悪案の衆院採決に反対し関東障解委と東部ユニオンがビラまき【6月18日 国会前】)
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週刊『前進』(2396号6面4)(2009/06/22 )
日程 法大裁判に集まろう!
★7月14日(火)5・29デモ弾圧@グループ
第16回公判(判決) 午後1時30分開廷
★7月15日(水)5・28「暴行」デッチあげ裁判
第13回公判(最終弁論) 午後1時30分開廷
★7月16日(木)5・29デモ弾圧Aグループ
第14回公判(判決) 午後1時30分開廷
◎いずれも東京地裁429号法廷
開廷1時間前に地裁傍聴券配布所に集合を!
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