ZENSHIN 2009/03/02(No2381 p08)
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週刊『前進』(2381号1面1)(2009/03/02 )
3・20代々木公園に全国総結集を
3・6道州制粉砕-春闘スト闘い体制内労働運動の壁うち破ろう
(写真 階級的団結で強制執行に立ち向かう ストライキで決起した八尾北医療センター労組と全国連西郡支部を先頭に、全国から駆けつけた労働者学生が森本さんへの住宅明け渡し強制執行に怒り、権力・ガードマンと激突【2月26日 八尾市西郡】)
「強制執行、くるならこい! 私は仲間との団結に生きる」――2月26日、部落解放同盟全国連合会西郡支部の森本さん宅への強制執行攻撃に対し、当該を先頭とする実力阻止闘争が爆発した。八尾北医療センター労働組合は、賃金奴隷の鎖を引きちぎって連帯スト、実力阻止闘争にともに立ち上がった。この闘いに続こう! あらゆる職場で「生きさせろ!」の闘いに立ち上がるときが来たのだ。3・6道州制粉砕・橋下打倒闘争と3月春闘ストを闘おう。「イラク反戦6周年全世界一斉行動 3・20渋谷デモ」に全国・全職場に渦巻く怒りを集め、都心を揺るがす5000人の大デモを実現しよう。
大恐慌を革命勝利へ
イラク反戦6周年の今年の「3・20全世界一斉大デモ」は、決定的に重要な闘いになった。
昨年末からのイスラエルと米帝によるガザ侵略戦争と人民大虐殺、さらにイラク・アフガニスタン侵略戦争の継続・拡大に対する怒りと闘いが、全世界で爆発している。同時に、世界各国で吹き荒れている大量解雇と賃下げに対する怒りが、フランスでの500万人のゼネスト、各国での暴動的闘いや数万・数十万の大デモとなって激しく爆発している。帝国主義の侵略戦争と階級戦争に対する怒りと闘いは、完全にひとつのものだ。
ブルジョアジーは労働者の団結に恐怖し、こうした労働者の決起が革命に向かうことを死ぬほど恐れている。大恐慌下で初の「3・20」は、恐慌を世界革命へと転化することが直接に問題になっている中での闘いだ。この闘いの「台風の目」は、間違いなく動労千葉を先頭とする階級的労働運動派の存在と決起だ。
われわれは現在の大恐慌情勢を迎え撃ち、ストレートに革命を訴えて闘ってきた。「動労千葉のように職場で闘おう!」を合言葉に、資本・当局の極悪の手先に転落した連合・全労連などの体制内労働運動指導部、4者4団体派と真っ向から激突して、闘う労働運動の復権に挑戦してきた。自らの職場生産点での闘いをとおして「職場を動かしているのは俺たち、私たちだ」という誇りを取り戻し、自分たちが本来持っている力に目覚め、闘ってきた。「今の時代に労働組合に何が求められているのか」を職場の仲間に問い、「一人の首切りも許さない」という労働組合の原点を復権するために闘ってきた。
革命派、階級的労働運動派が、腐りきった体制内の労組幹部たちにとって代わり、社会の最前線に登場することが待ったなしに求められている。
オバマと麻生を倒せ
「3・20」は、社会のすみずみにまで渦巻く怒りをひとつに結集する決定的な行動の日だ。日本労働運動を根底から塗り替え、闘う労働組合を甦らせる一大転換点としよう。職場・大学で「3・20代々木公園へ!」と呼びかけ、都心を揺るがす大デモを実現しよう!
3・20全世界一斉デモは同時に、米帝オバマ政権、日帝・麻生政権を打倒する一大闘争だ。
資本主義はもう終わりである。大恐慌は、まだまだその入り口に入ったばかりだ。オバマや麻生を始めとする帝国主義者たちは、1929年の時と同様、大恐慌の進行をくい止めるいかなる方策も持ってはいない。政策は無力であることを、日々さらけ出している。
米帝オバマ政権が決定した7870億j(約72・5兆円)の景気対策などでは、実体経済の急降下は到底くい止められない。金融安定化策はもっと破産的だ。金融機関の不良債権を買い取ろうにも、その規模すら確定できない。政府が注入する膨大な公的資金は米国債の大量増刷以外になく、09年度の財政赤字は1・75兆j(約171兆円)と前年度の3倍余に急増する。今やドルの信認低下から米国債暴落、ドル暴落は不可避だ。
こうした中で米帝は、「バイ・アメリカン」条項に示される保護主義へ決定的にかじを切るとともに、アフガニスタンへの1万7千人増派(17日決定)を始めとする侵略戦争激化政策へと突き進んでいる。26日の施政方針演説でオバマは、「新たな関与の時代」「アフガニスタンとパキスタンについての新たな包括的戦略の策定」「テロリストが米国人に陰謀をはかることを許さない」と凶暴な戦争的本性をあらわにしている。
24日の日米首脳会談でオバマは、「日米同盟重視」を演出しながら日帝にさらなる「国際貢献」=米帝の世界戦争政策へのより徹底的な協力と動員を要求した。日帝・麻生は政権崩壊の危機の中で、これに積極的に応じ、3月ソマリア沖派兵を始め侵略戦争政策を強めようとしている。
腐敗と混迷をきわめる麻生政権の無惨な姿は、もはや何の展望も持たない日帝ブルジョアジーどもの姿そのものだ。日帝支配階級は、年度末決算と「09年問題」をめぐる「3月危機」の爆発に震え上がっている。自動車や電機を始め、減産、休業・操業停止、大幅賃下げ、より徹底的な派遣切りと正規労働者の大量解雇が始まっている。3〜4月は、資本と労働者階級の非和解的激突が限りなく激化する。3・20渋谷大デモこそ、戦争と大量解雇・賃下げへの怒りをひとつに結集して、オバマ、麻生、そして御手洗を打倒する闘いだ。
〈路線〉で勝負しよう
この3・20闘争の位置が大きければ大きいほど、その闘いの過程は激しい党派闘争の過程となり、労働組合・労働運動の路線選択をすべての労働者に問うものとなる。
連合、全労連、4者4団体、JR総連カクマル、塩川一派にいたる一切の体制内派のように、革命を拒否し、資本と権力に奴隷のように這いつくばって生きるのか。それとも動労千葉のように労働者が団結して、資本主義の根底的な変革へと突き進むのか。この二者択一が今、すべての労働者に問われているのだ。
動労千葉の田中康宏委員長は「体制内的な腐った労組幹部たちと必死になって闘うこと、党派闘争こそが労働者を最も団結させ、その怒りを解き放つ道だ」と2・16労働者集会で訴えた。連合は公称680万人、全労連は公称120万人だが、連合や全労連が牛耳る職場に真の団結があるか。「資本家の権力をうち倒して、労働者の社会をつくろう」という立場に立たない労働運動は、資本や当局に許される範囲内で折り合いをつけることに汲々(きゅうきゅう)とし、必ず現場労働者を裏切り、団結をバラバラに破壊していく。
それどころか今や、一切の体制内派が野合して、革命派を排除し、労働者の革命的決起を絞殺するために躍起になっている。「賃金が半分になっても、病院民営化を逆提案してでも雇用」(自治労本部)、「私たちは資本主義の健全な発展を望んでいる」(日本共産党委員長・志位和夫)、「いまの情勢は戦争か革命かしかない。しかし革命はできません」(JR総連カクマル松崎明)と。
こうした連中へのたまりにたまった現場の怒りを爆発させ打倒する中からこそ、職場の真の階級的団結は奪い返せるのだ。
(写真 全国教研“こんな日教組本部は打倒だ!” 闘う組合員排除のために機動隊を導入した日教組本部を徹底弾劾。青年教育労働者を先頭に「不起立で団結しよう」と訴え抜いた【2月21日 広島)=記事3面) 3月中旬 呉現地闘争
動労千葉は、3月中旬に春闘第1波ストを闘って3・20デモへと決起する。この闘いと連帯し、09年の「日の丸・君が代」不起立闘争を決戦的に打ち抜こう。道州制導入の先兵=橋下大阪府知事と、道州制攻撃の手先へと転落した自治労本部の打倒をかけて、3・6大阪府庁前行動の圧倒的爆発をかちとろう。
3月中旬、自衛隊のソマリア沖派兵阻止の呉現地闘争に立とう。
職場と街頭とキャンパスで「3・20渋谷デモへ!」「団結と革命に生きよう!」と呼びかけ、全国から代々木公園に大結集しよう。
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週刊『前進』(2381号1面2)(2009/03/02 )
西郡住宅闘争 森本さんと西郡支部が決起
八尾北労組がストで団結
道州制粉砕決戦の戦端開く
「完全に勝利した! 正面を守った。むこうは裏からしか来れなかった。これからもみなさんとこの村で生きていく」
警察権力を使った大阪・八尾市による強制執行で2月26日、住居と店舗を奪われた全国連西郡支部の森本政二さんの言葉だ。闘いの渦中で森本さんは「八尾市住宅管理課を倒す。ここで最後まで闘う。権力に負けていられない」と闘志をみなぎらせ、住居に立てこもって徹底抗戦を貫いた。
この日、八尾北医療センター労働組合は「森本さんへの強制執行絶対反対、八尾北民営化絶対反対」を掲げて、労組結成以来初めてのストライキを打ち抜いた。森本さんの住居となりわいを奪う強制執行は「死ね!」という攻撃だ。このストライキは「生きさせろ!」ゼネストそのものだ。
八尾北労組と全国連西郡支部は、資本による分断を打ち砕き、同じ労働者階級の一員として団結して決起した! 大阪府知事・橋下の足元で、道州制―民営化による労組解体・団結破壊の攻撃を打ち砕く突破口が衝撃的にこじ開けられた。
(写真 西郡で最初の住宅明け渡し強制執行の対象となった森本さんは労働者階級との団結にかけて徹底的に闘い抜き、勝利の勝ちどきをあげた【2月26日 西郡】) 半日にわたり実力闘争展開
強制執行をめぐる激突は25日に始まった。闘いに恐怖した八尾市が、森本さんの店の前にフェンスを設置する暴挙に出たのだ。怒りを倍加させて村内デモに立ち、工事を中断に追い込んだ。八尾北労組は翌26日のスト決行を八尾市に通告した。
26日は午前6時前に森本さんの店に結集。すでに入り口脇には八尾市がガードマンを配置している。店の2階にある住居のベランダには「私は一歩もひかない。労働者の団結に生きる」の横断幕が垂らされ、森本さんと一緒に闘う仲間の姿が見える。店の前でもただちに座り込み態勢に入り、八尾北命と健康を守る会の人たちもスクラムを組んだ。全国連杉並・品川両支部も加わった。ガードマンと対峙して座り込みを守る人垣もつくられ決戦の準備は整った。
「強制執行、来るなら来い! 森本さんは決起した! 八尾北労組はストに立った! 地区協(解同本部派=体制内派)の支配は打ち破られた! ともに闘おう!」のアジテーションが村中に響き渡る。執行通告の7時を過ぎても動きはない。追い詰められているのは敵の方だ。
午前10時、ようやく執行官がガードマンに守られ作業員を引き連れて店の裏側に現れた。敵は労働者の団結に恐れをなして正面から攻撃できないのだ。裏口でも、守りを固める全学連と関西の労働者の気迫に押されて踏み込めない八尾市は、ついに警察権力を導入した。強制執行への怒りが炸裂(さくれつ)し、徹底抗戦を展開。座り込みを守る部署でも激突が始まった。団結ハチマキと腕章の労組員がガードマン・機動隊とぶつかり、労働者の戦闘性と底力を見せつけ、店の正面を守りぬいた。
外の激突と一体で、住居の中でも森本さんを先頭に死守隊が不屈に闘いぬいた。執行は強行されたが、敵のもくろみは森本さんの勝利宣言で完全に粉砕され、団結の力に誰もが勝利感を持った。
3・6大阪府庁前行動決起へ
総括集会では、八尾北労組が「女性の組合員が多いがガードマンや機動隊と肉弾で闘った。権力はみんなの肉弾のバリケードを突破できなかった。団結を固めた。民営化阻止を掲げて3・6道州制反対・橋下打倒の大阪府庁前行動に立つ」と決意表明。西郡支部も「団結だけが働く者の未来をつくる。裏からしか来れなかったのは住管の不正義の現れだ」「この団結をどんどん拡大していけば勝利できる」と決意を語った。
破綻した新自由主義を道州制としてあくどく貫く攻撃は、絶対反対の闘いで打ち破れる。森本さんと固く団結して闘われた強制執行実力阻止闘争で道州制粉砕への歴史的火柱がうち立てられた。2・26の勝利からただちに3・6へ進撃しよう。
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週刊『前進』(2381号1面3)(2009/03/02 )
前進速報版から http://www.zenshin.org/blog/
▼教育改革反対で仏ソルボンヌ大学占拠▼ニューヨーク大学でも学生が占拠闘争に▼新潟で闘う青年にデッチあげ弾圧、2日で奪還!
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週刊『前進』(2381号2面1)(2009/03/02 )
3・20渋谷で革命めざす大デモを
戦争拡大するオバマ打倒へ世界の労働者は団結しよう
全学連委員長 織田 陽介
イラク戦争開戦から6年の3月20日、全世界で反戦デモが行われる。世界大恐慌で世界革命情勢は急速に成熟している。3・20渋谷デモへ織田陽介・全学連委員長がアピールを発した。(編集局)
ついに世界革命の時代 百年に一度
世界金融大恐慌は世界革命情勢だ――労働者から職場を奪い、誇りと団結を奪い、未来を奪う資本家階級に対し、そのすべてを奪い返すストライキ闘争のゴングが鳴らされた。国家権力と真っ向から激突する京品ホテル労働者の実力生産管理闘争と西郡闘争、さらに森精機の派遣労働者を先頭とするストの爆発をもって、日本労働者階級の共産主義革命への決意の一端は示された。アメリカやイスラエルの労働者を先頭とする全世界の反戦デモとパレスチナ人民の命を賭した壮絶な闘いが、アメリカ革命の前に最後に立ちはだかるオバマ幻想を日々うち砕き前進している。
09春闘と世界の反戦闘争の頂点にある3・20世界統一行動は、帝国主義の支配体制を根本から揺さぶる闘いだ。動労千葉のストライキを先頭に職場・キャンパスから立ち上がり、3・20渋谷5千人大デモを実現しよう。
3・20渋谷5千人デモは第一に、激化する全世界の労働者階級の内乱的決起で米帝オバマ政権を打倒し、帝国主義戦争の終結を約束するアメリカ革命―世界革命の展望を切り開く闘いである。
「100年に一度の危機」だと世界の支配階級が悲鳴をあげている。米1位のシティバンク株40%の国有化、GMとクライスラーの破産、前期純利益1兆7000億円から損失3500億円に急転落のトヨタ。未曽有の決算が予想される「3月危機」に向かって株価が大きく下落している。
学生と失業した青年労働者を先頭に火炎ビンで機動隊と激突する大暴動のギリシャ、人口6千万のうち500万人がゼネストに立ち上がったフランス。大幅賃上げ、年金獲得や解雇撤回を掲げて立ち上がる労働者階級の決起は、米帝・イスラエル軍によるパレスチナ侵略戦争によって内乱的様相を一層強め、ヨーロッパ中の首脳陣をして「停戦提案」に奔走させるまでに成長している。
この100年、恐慌と戦争の中から、労働者階級は絶えず革命に立ち上がり、資本家階級を震え上がらせてきた。その誇り高い階級闘争の歴史の頂点が、1917年ロシア革命だった。「100年に一度の危機」とは、これをも超える危機として支配階級は認識している。世界を社会主義への過渡期へ突入させたロシア革命を今を生きるわれわれが引き継ぎ、帝国主義とスターリン主義の世界支配をなぎ倒す世界革命の時代の到来である。
中川財務金融相の打倒に象徴される倒壊寸前の麻生政権に期待をかけた日米首脳会談を尻目に、オバマの支持率は就任後1カ月で69%から59%に下がった。「ひとつのアメリカ」を掲げて労働運動を圧殺し、さらなる戦争に向かう挙国一致体制をつくろうとするオバマは、米帝支配階級がくり出す最後の幻想だ。オバマ打倒に向かうアメリカ労働者階級の闘いはアメリカ革命―世界革命をたぐり寄せる焦点だ。4万人の機動隊と軍隊を動員しての労働運動鎮圧宣言となった大統領就任式は、同時にオバマ打倒へのカウントダウンの開始だったのだ。
この革命的前進の立て役者は、11月集会に結集するILWUやUTLAの仲間たち、「資本の支配を解体しよう!」「アラブ人とユダヤ人は敵であることをやめよう!」と叫ぶ大デモを実現させたイスラエル労働者、イスラエル軍に対する壮絶な闘いを続けるパレスチナ人民、日本の「パレスチナ空爆弾劾」を掲げた経団連デモなど、世界の労働者階級であった。
オバマの「バイ・アメリカン」政策は、ブロック化と世界戦争に向かう保護主義政策だ。さらにソマリア派兵。漁場を奪われ「海賊」となった漁民たちを虐殺し、まさにその漁民たちの生活を破壊した資本家の船を守るために軍隊を出す。古典的な帝国主義戦争だ。
「イラク撤退」のオバマの政策は、天文学的な財政赤字とともに、08年メーデーストにおけるILWUとイラク労働者の連帯を生み出したことで、イラク侵略戦争が米帝の弱点に転化したことを示した。世界の労働者階級は、ともに革命にたちあがる仲間を虐殺された怒りを忘れない。そして戦争協力を実力で拒否するストライキ闘争で闘う動労千葉やILWUの闘いは証明した。労働者の団結にこそ戦争を止める力があることを!
世界金融大恐慌の資本家階級の唯一の回答は世界戦争であり、この戦争を止められるのは労働者階級の団結した闘争のみだ。3・20は歴史選択をわれわれに迫っている。パレスチナ、アフガニスタン、パキスタン、ソマリア、北朝鮮へと侵略戦争を拡大するオバマ打倒へ、イラク開戦6周年の09年3・20を革命闘争として爆発させよう。
腐った体制内派倒す時 「労使共同」
3・20渋谷5千人デモは第二に、経団連に屈服する体制内勢力への怒りを解き放ち、労働組合を蘇らせ、国鉄闘争を先頭に麻生政権にとどめを刺す闘いだ。
この3月までの半年で40万人もの労働者が解雇されるという。「3月危機」は、一人の労働者の怒りが40万の大デモになって爆発する情勢だ。にもかかわらず経団連との「労使共同宣言」に走る連合・高木。首を切られた労働者が切った資本家と「共同」できるか! 経団連を弾劾するどころか資本主義を「景気づける」日本共産党! 「革命は絶対にやらせない」などとぬかすJR総連カクマル・松崎の姿!
労働者の怒りとは逆に3月16日〜19日の春闘集中回答が屈辱的なものになろうとしている根拠がここにある。動労千葉のストライキを先頭に、労働組合の腐った幹部たちへの怒りを爆発させ、3・20渋谷5千人の大デモで全労働者の怒りに火をつけることは可能だ。
麻生政権を倒し、自民党にとどめを刺そう! 自民党内部で「解散もできない。任期まで麻生政権は持たない」と悲鳴が出ている。1955年から続いた自民党支配の最期は劇的に迫っている。
道州制による新自由主義攻撃の継続は、日本労働者階級のストライキ闘争の開始で、すでに破綻に追い込まれている。国鉄1047名闘争をつぶせなかったことが支配階級の致命傷なのだ。解雇撤回を投げ捨てた4者4団体路線をぶっとばし、1047名闘争のさらなる発展をもって麻生政権を打倒しよう。
世界の労働者階級が体制内勢力との激しい党派闘争を闘っている。勝利のカギは、プロレタリア独裁思想を核心とするマルクス主義であり、労働組合と革命を結合させて闘う動労千葉の実践だ。
70年代の世界的な反動期を、反革命カクマルとの戦争として闘い抜き、新自由主義攻撃の切っ先となった国鉄分割・民営化と真正面から闘って勝利し、マルクス主義を実践してきた動労千葉を先頭とする労働者階級とその党こそ、世界の労働者の先頭で闘う決定的な部隊だ。
今こそ日本階級闘争の主流派に躍り出よう。政治支配の安定期の最後的崩壊、労働者階級の怒りの噴出の中で、3・20は日本労働運動の革命的復権の日である。職場の仲間と立ち上がろう。
三里塚と一体で
3・20渋谷5千人決起は第三に、3・29三里塚闘争とひとつの闘いだ。資本による農地買収を自由化する農地法改悪攻撃は、農民に対する民営化攻撃・道州制攻撃そのものだ。その最先端で市東さんの農地強奪を阻止する闘いがある。他方、恐慌で運ぶものがなくなった成田空港は、帝国主義戦争の生き血を吸って延命しようと戦争衝動をますます噴出させているのである。この攻撃の前に誇り高く立ちはだかる三里塚農民の「成田軍事空港廃港」の闘いは、労働者のストライキ闘争とひとつの帝国主義戦争を阻止する闘いである。
革命家としての決断を 歴史の選択
総じて3・20渋谷5千人決起は、帝国主義戦争阻止、反帝国主義・反スターリン主義世界革命をかけた、6千万日本労働者階級の歴史選択だ。労働者の団結にこそ戦争を止め、世界を革命していく力が宿る時代だ。競争ばかりさせられてきた労働者階級が、仲間と団結して生きることを選択する中に無限の可能性がはらまれている。それは生き方をかけた路線選択である。
だからこそ09春闘の最大の獲得目標、資本にとって最も打撃となる反撃は、賃金がどれだけ上がるかよりも、われわれが革命家として人生を決断していくことだ。労働者の力を低める体制内勢力との党派闘争を貫き、自己を革命的リーダーとして打ち鍛えよう。
われわれ労働者階級は革命的な階級だ。動労千葉のように闘えば、われわれは団結することができ、勝利することができる。体制内勢力は言う。「会社が、自治体がつぶれたら労働者は生きていけない、だからワークシェアリングだ」
しかし会社がつぶれても労働者が世界を動かすことができるということを、京品ホテルの労働者たちの闘いが感動的に証明した。さらに体制内勢力は言う。「労働組合は革命をやるための組織ではない」「労働者に革命はできない」
あの京品ホテルに導入された機動隊を、万の労働者がぶち破った先に、どれほどの解放的な世界が広がるかを想像するべきだ。その確信を彼ら労働者自身の闘いが獲得したではないか。
家を奪われ、ネットカフェに生活する労働者が、売れ残った家を売るために一日中看板をもって立たされている転倒した現実を、われわれ人類は解決し得ないのか? すべてを生産し、動かす労働者が、生み出したものすべてを奪われ、生きていける分だけ買い戻す賃金すら与えられず、経団連・御手洗を先頭に裏金・脱税をしている現実に甘んじろと言うのか!
株券という紙切れに価値を持たせて支配を維持してきた支配階級が、今やこの紙切れを買い取るために何百兆円もの金を使っている。労働者が汗を流して世界を動かしてきた歴史と関係のないところで支配階級がこれほどくだらない事業に明け暮れてきたのならば、われわれ労働者階級は彼らを支配階級と呼び続けることができるか?
結論がはっきりしたところで日本共産党は共産主義革命をねじ曲げるために登場する。「私有財産を守ります」。まさにこれこそ、資本家の私有財産たる京品ホテルを守るために導入された国家権力と同じ立場ではないのか。彼ら日本共産党はソマリア派兵について、「商船が海賊の格好の餌食となっている」「海賊は立派な違法行為」と資本家の私有財産を守るための戦争を支持する立場に回っているのだ!
青年労働者・学生のみなさん。われわれは自由である。目の前で始まる大量解雇と戦争の現実は、労働者の生み出した過去の蓄積としての資本とそれを体現する資本家が、現在を生きる労働者を殺し、世界戦争という破滅の未来を用意するという、過去が現在と未来を支配する資本主義の本性である。だからこそ資本主義を打倒する革命は、真に未来のための人間的営為だ。そして未来と同義である青年・学生は、過去の遺物たる価値観やしがらみを粉砕し、自由に怒り、自由に闘う権利がある。その解放感は職場で、街頭で、大学で、寮で開始された闘争の中に生まれる。それは団結し革命を決意した私とあなたという人間の間に実感されるでしょう。
いざ3・20渋谷5千人デモを6千万人労働者階級の歴史選択としてかちとるために、組織し、組織し、組織しぬこう!
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週刊『前進』(2381号2面2)(2009/03/02 )
(写真 経団連・御手洗を打倒するぞ! 2月26日、日本経団連への第4波デモに320人が結集。「労使一体ぶっとばせ」「春闘・春闘・ストライキ!」のコールが経団連会館を直撃した。西郡住宅強制執行阻止の勝利報告もなされ歓声があがった【千代田区大手町】)
イラク反戦6周年 全国統一行動
3・15渋谷街宣&デモへ
「3・20渋谷デモ」の大結集へ、ワーカーズアクション実行委は、3月15日前後に全国で一斉行動に立とうと呼びかけている。東京では15日午後1時から渋谷街宣とデモ(3時45分・渋谷宮下公園)が行われる。
世界中で労働者の大量解雇と引き替えに政府が税金で資本家を救済し、それと一体でイラク・アフガニスタン、パレスチナ、ソマリアなどへの侵略戦争が強行されている。米オバマ政権と日本の麻生政権は、日米首脳会談でこの侵略戦争を拡大することで合意した。立ち上がる世界の労働者と連帯し、オバマと麻生をぶっ飛ばせ!
世界大恐慌が底なしの段階に突入し、資本主義という社会制度の終わりが突き付けられている。労働者への大規模なリストラ・首切り・大幅賃下げが堰(せき)を切ったように襲いかかっている。巨額の利益を独り占めにしてきた資本家たちが、みずから招いた恐慌の損失を労働者に転嫁して延命をはかろうとする攻撃を、根底から打ち砕く時だ。
倒壊寸前の資本家たちを「労使共同宣言」(連合と経団連=1・15)で支えている「連合」中央の労働貴族、御用労働組合の指導部を、あらゆる職場からの反乱で打ち倒そう! 春闘ストライキの先頭に立つ動労千葉とともに闘おう! 帝国主義を打倒しよう! 3・20大結集に向かって全国で一斉行動に立とう。
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週刊『前進』(2381号2面3)(2009/03/02 )
道州制粉砕・県労連本部打倒へ
神奈川・労組交流センター 一斉スト・県庁座り込み
「神奈川県知事・松沢よ! 道州制導入に向けた県職員3%削減案提出を許さないぞ! 横浜市長・中田よ! 一方的な賃金削減を撤回せよ! 『都市州制度創設』提言を粉砕するぞ! 県労連や市労連本部が容認しても、現場の労働者は絶対に認めないぞ! ストライキで粉砕するぞ!」
2月19日早朝から県庁と横浜市庁前でビラをまき、のぼりを林立させ、横断幕を掲げて決起した県労連・市労連の労働者を先頭に50人が県庁前に座り込んだ。さらに県知事、県議会、横浜市長、ハローワーク所長への申入れ行動、昼休み県庁包囲デモを行い、3回の集会を打ち抜いた。県庁の労働者が3500枚のビラを受け取り、県庁を訪れた労働者が飛び入りで行動に加わった。
日産、キヤノンなどの資本救済を理由にした賃下げ、公務員労働者の大量首切りの道州制攻撃に対して、神奈川労組交流センターは、神奈川の労働運動の責任勢力として、資本そのものと化した知事・市長の辞任を要求し、打倒を宣言した。そして「厳しい情勢」「闘っても勝てない」「財政再建団体化は避けたい」と現場組合員を押さえつけ、現場の怒りと闘いを解体しようとする県労連・市労連本部の対応こそ、道州制攻撃を支える核心であることを暴き、動労千葉派・神奈川労組交流センターこそ真の執行部、主流派であることを宣言した。道州制粉砕決戦は、全労働者階級が団結できる闘いだ。
大きな勝利感で21日、「生きさせろ! ゼネスト」神奈川集会が開催された。第2、第3の動労千葉をめざす教育労働者を先頭に、各産別の仲間は、自分が労働運動の主流派だという確信をみなぎらせた報告を行った。集会後のデモは、最大の繁華街、横浜駅西口での交流センター初のデモとなった。神奈川県警の不当な規制・弾圧を、全参加者の団結した実力デモで打ち破り貫徹した。
火ぶたは切られた。2・19〜21の連続闘争は、動労千葉主催の2・16労働者集会と一体でかちとった勝利だ。道州制攻撃への神奈川における階級的反撃の開始だ。大阪・橋下知事と並んで道州制を推進する松沢知事―中田市長を打倒する闘いの開始である。
それは同時に神奈川労組交流センターによる体制内労組執行部への打倒宣言だ。世界大恐慌でこそ、職場で労働組合を蘇らせる闘いが可能なのだ。職場闘争こそが勝負だ。これらを実践し3・20渋谷デモへの奔流をつくり出そう。
(写真左 県庁前で「賃金カットをぶっ飛ばそう! 労使一丸の県労連本部打倒!」【2月19日】)
(写真右 「生きさせろ!ゼネスト」神奈川集会の後、横浜駅西口へデモ【2月21日】)
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週刊『前進』(2381号2面4)(2009/03/02 )
キヤノン本社へデモ
東京南部1日行動 オリックスも直撃
2月24日、なんぶユニオンと南部労組交流センターは、ス労自主労組のストを突破口に、オリックス・宮内、キヤノン・御手洗弾劾の1日行動に決起した。
8時半からス労自主の反弾圧統一闘争ストの一環として品川エクソン・モービル前で情宣。続いて田町のオリックス本社弾劾闘争に立った。「オリックス前はビラまきも禁止」という権力の弾圧を打ち破り、「派遣労働解禁、規制緩和、医療制度改悪などの元凶がオリックスだ」と怒りのアジテーションが響いた。
京品ホテル前で街宣。1月の強制執行を弾劾し夕方のキヤノン本社デモを訴えた。署名に応じた青年労働者は「御手洗打倒のデモなら行きます」とその場で表明した。
午後3時から蒲田駅街宣。いよいよキヤノン本社へデモだ。数日前に知り合った青年労働者も決起、京品ホテル前で約束した青年も来た。「御・手・洗・打・倒」のボードを見た町工場の労働者から「トイレに捨てちまえ!」と元気な声援が飛んだ。体制内労働運動を打倒し、闘う労働組合を蘇らせよう! 3・20全世界一斉デモへ。
(南部労組交流センター・N)
(写真 1日行動の最終ラウンド。蒲田のキヤノン本社を直撃するデモをかちとった【2月24日】)
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週刊『前進』(2381号3面1)(2009/03/02 )
3・6大阪府庁前行動へ
道州制・民営化反対貫き現場の闘いで本部打倒を
革共同自治体労働者委員会
沸騰する労働者の怒り
世界大恐慌は底なしだ。資本主義が音をたてて崩れ落ちている。労働者階級の行動と組織と団結が情勢を根底から動かし、革命を引き寄せる時代が到来した。労働者一人ひとりの存在と闘いが革命に直結している。
豊中市職女性部が呼びかける「道州制反対! 橋下打倒! 3・6大阪府庁前行動」を突破口に、道州制・民営化攻撃の先頭に立つ橋下知事と、日本経団連とともに「労使共同宣言」を発し麻生・御手洗を支える連合・自治労本部を打倒し、3・20渋谷5000人デモ―3・29三里塚全国闘争へ攻め上ろう。「生きさせろ!」ゼネスト情勢を切り開こう。
労働者階級は今、心の奥底から本気で怒っている。「派遣切り」と「年越し派遣村」、それに続く自動車・電機産業の連続の赤字発表。毎日の新聞が報道する工場閉鎖、大量首切り――。今や非正規雇用から正規雇用を含む全労働者に首切りの嵐が吹き荒れている。好景気には過労死するまでこき使い、資本が危機になると首切り。ふざけるな! 全国の職場・街頭で労働者階級の怒りが沸騰している。
政府や資本家はどうか。G7で泥酔会見をした中川財務相の姿こそ現在の麻生政権の本質だ。お前らこそ即刻、首だ!
職場には麻生政権への怒りが渦巻いている。御手洗はどうだ。親友のコンサルタント会社社長が作った40億円もの裏金・脱税が発覚した。先頭で派遣労働者の首を切り、職場と住居と生活を丸ごと奪い、労働者から搾取した金を元手に投機で懐を肥やす。労働者はいつまでもこんなやつらの言いなりにはならない!
労働者を犠牲にして生き延びようとしている資本家や政府など一握りの腐りきった支配階級は打倒あるのみだ。
橋下打倒の職場闘争を
道州制攻撃との闘いは民営化絶対反対、橋下大阪府知事打倒の職場闘争を基軸とする闘いだ。
道州制攻撃とは何か。橋下が今やっていることだ。橋下は昨年、「大阪府の職員は破産会社の従業員。働かない者は首だ」「半分の人員、半分の給料で2倍働け」「私学助成打ち切りがいやなら日本から出て行け」と言って、職員給与や退職金を都道府県最低レベルに大幅カット、私学助成や市町村補助金も減らした。また「職員をカメラで監視するのは民間では当たり前」「保育所の芋畑をつぶさないと道路建設の金が毎日かさむ。強制執行で土地収用は当然」と居直り、権力行使した。そのためにも警察官を増やした。さらに公共施設廃止、公立病院民営化、大阪市との水道事業統合、府庁舎のWTCへの移転構想策定など、「改革工程表」に沿って関西州導入の既成事実の積み上げを図っている。
これらすべてが絶対粉砕あるのみだ。橋下は関西の資本家どもをバックに「大阪府解消、関西州」を公然と掲げ、「中央集権打破」「地方分権」ですべての問題が解決するかのようなデマをふりまく。「役人が悪い」と、公務員労働者を「悪者」に仕立て、徹底的にたたく。公務員労働運動壊滅が狙いなのだ。
橋下の特別顧問、慶応大教授・上山信一はファシスト的言辞で公務員大量首切り、労組つぶし、血の入れ替えの意図をあらわにしている。「筆者は官民さまざまな組織の改革に軍師としてかかわってきた。そこから得た教訓は『改革の本質は権力闘争であり、内実は革命である』ということである」(08年4月「続・自治体改革の突破口」)
橋下は今年あらためて道州制導入のデマゴーグとして登場している。12月18日に麻生首相を訪問し、「大阪府は首相を全面的に支えるので道州制を一刻も早く実現するように頑張ってください」と訴えた。1月22日に日本経団連・御手洗会長を大阪府庁に迎え入れ、「道州制を一緒にやろう」と意気投合した。
これを受けて経団連は2月9日に意見書「日本版ニューディールの推進を求める」で「『道州制推進基本法(仮称)』を早期に成立させ、道州制の導入に向けた具体的な工程表を国民に示すとともに、その着実な推進を図るべきである」と要求した。
道州制導入は世界大恐慌の中でブルジョアジーにとって唯一の危機突破策であり、労働者階級に対する階級戦争だ。新自由主義政策が歴史的大破局=世界大恐慌をもたらしたにもかかわらず、なおも新自由主義にしがみつき、「究極の構造改革」として道州制を導入し、国・自治体を丸ごと民営化し、労働運動をつぶし、戦争国家をつくる以外に方法がないのだ。
しかし、道州制の最先兵、橋下の心臓部から自治体・教育労働者が橋下打倒、道州制粉砕・民営化絶対反対、公務員360万人いったん全員解雇阻止を掲げた闘いが火を噴いている。全国1000の公立病院を始め自治体職場で民営化絶対反対、公務員制度改革反対、人事評価=査定給導入阻止の職場闘争を巻き起こし、階級決戦として構えて闘おう。
道州制推進の体制内派
体制内労働運動、連合本部・自治労本部ら体制内勢力は、橋下・御手洗・麻生の道州制・民営化攻撃に全面的に賛成し推進している。
連合は1月15日、日本経団連とともに「労使共同宣言」を発した。09春闘で一律大幅賃上げ・首切り絶対反対、「生きさせろ!」ゼネストへの闘いが爆発することに心底おびえ、抑え込もうと躍起になっている。「雇用確保」の名で大量首切り、非正規雇用化、大幅賃下げを認め、道州制・民営化を推進する。
連合の最大単産、自治労は道州制推進の先兵だ。自治労本部衛生医療評議会は12月に「(公立病院の)運営形態変更・公立病院の再編・ネットワーク化に係わる取組み指針」を提起した。前後して全国で「地域医療を守る」キャンペーン集会を開いた。この指針の核心は「『絶対反対』闘争を『避ける』ほうが賢明」という一文にある。
「指針」は労働組合として民営化を積極提案すべきだと明言。「雇用を守る」ためには民営化も賃金削減もOKと言う。民営化反対闘争を「公務員の保身闘争」と決めつけ、民営化すれば「労働組合法、労働基準法が適用され、労働組合の機能度は高まる」と甘言を吐く。「既成概念にとらわれるな」「現実対応」と言って病院労働者に労働組合として民営化を逆提案しようと呼びかけた。「指針」は自治労本部の道州制・丸ごと民営化推進宣言だ。自治労本部は国鉄分割・民営化、20万人首切りの先兵となったファシスト松崎・動労カクマルと同じ役割を果たそうとしているのだ。
国鉄1047名解雇撤回闘争では、「解雇撤回」要求を投げ捨て国家権力・機動隊を導入して動労千葉を排除した4者4団体の屈服路線との対決、党派闘争が決定的である。道州制決戦でも自治労本部との大党派闘争、全面的路線闘争として激突が始まったのだ。
体制内労働運動=4者4団体路線との党派闘争は、道州制粉砕・民営化阻止の闘いの中でも徹底して貫かなければならない。3・6大阪府庁前行動を呼びかける豊中市職女性部は、自治労本部との激烈な党派闘争をやりぬき、豊中市立病院の独法化反対闘争に立ち上がっている。公立病院民営化絶対反対・自治労「指針」粉砕の闘いを全国で巻き起こそう。
「時代認識」−党建設へ
世界大恐慌を世界革命に転化するために第2次国鉄決戦、道州制決戦に勝利し、「生きさせろ!」ゼネストをかちとろう。その最大の鍵をなすのが党派闘争であり、マル青労同1000人建設、職場細胞―地区党建設、産別委員会建設だ。
連合本部・自治労本部の反革命的転落の最大要因は「資本主義の命脈は尽きた。革命の時代が来た」という時代認識がないことだ。体制内労働運動は資本主義の枠の中ですべてを考え、成そうとする。この枠を突破することが求められている。
4者4団体、塩川一派の「労働運動に革命を持ち込むな」という言葉に体制内勢力の思想と路線が凝縮されている。逆に労働者階級、労働運動の存在と闘いには、体制内勢力を打倒し革命をやり遂げる根源的な力がある。
2・16集会で動労千葉の田中康宏委員長は語った。「『労働者はダメな存在』『労働組合はダメなもの』『企業あっての労働組合』という考えを根本からひっくり返そう」「闘う中に一番の大衆性がある。体制内の腐った幹部と闘うことが労働者を最も獲得する」
革命の時代認識と路線は、体制内的な発想、存在から脱却し、闘いの渦中に身を置き、労働者階級として人生をかけて決起し闘うことで自らのものになる。また革命の時代認識と路線を貫いてこそ、職場の団結を打ち固め階級的労働運動を前進させることができる。
道州制反対・橋下打倒、民営化絶対反対の路線を職場・労働組合で貫き、闘う労働組合をよみがえらせよう。道州制決戦は、すべての労働者を「生きさせろ!」ゼネストへと糾合する闘いだ。昨年11月労働者集会の勝利の地平に確信をもった青年労働者が森精機、東北石けんなど全国でストライキに決起している。この決起を4大産別に広げよう。体制内労働運動との党派闘争を貫き、分岐を鮮明にし、職場の仲間を党に獲得しよう。3・6大阪府庁前行動の爆発を突破口に「生きさせろ!」ゼネストで大恐慌を革命に転化しよう。
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“道州制で360万人一旦解雇”
関西経済同友会の「5年以内に『連邦的道州制』へ移行せよ」(2006年4月)より
公務員は一旦解雇、85万人を削減、教育公務員等126万人を民間に
道州制の導入に伴い新たな人材を募る為、410万人の国・地方の公務員の内、自衛官・警察などを除く360万人弱を関係法を制定の上一旦解雇する。85万人の定員を削減した上で、新しい時代に適した能力をもち、かつ公の意識をもつ人材を、幅広く国民から募り、新たなエリートとして中央・道州政府に登用する。
新たな政府で働く人材は、「半分の人員で倍の仕事」をする気概と能力が必要である。
教育公務員等126万人の現業公務員は、国立・公立学校を私学化するなど組織を公設民営化した上で再雇用の機会を与える。
旧国鉄の改組に亘って実施したように、受け皿機関「公務員支援事業団(仮称)」をつくり転換支援事業を実施……。
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週刊『前進』(2381号3面2)(2009/03/02 )
日教組全国教研
不起立貫く青年を先頭に 機動隊破り本部打倒を宣言
(写真左 “これが労働組合のやることか!”
機動隊暴力で「日の丸・君が代」被処分者を排除して開催された全国教研に、組合員の怒りが沸騰【2月21日 広島平和公園内】)
(写真右 機動隊と対峙し宣伝戦)
2月21〜23日、日教組第58次全国教育研究集会が広島市内で行われた。青年教育労働者を先頭に全国から駆けつけた組合員は、「文科省の手先と化した日教組本部打倒」「道州制・教育の民営化阻止! 不起立闘争で団結しよう」と訴えぬき、全国教研に集まった日教組組合員と大合流をかちとった。
2千人の警察で被処分者を排除
今次全国教研は、日教組本部が国家と資本の側に完全に移行したことを示すとともに、青年教育労働者が先頭に立って、闘う労働組合を奪い返していく歴史的な戦闘宣言の場となった。
日教組本部は、解雇の脅しを突き破って「日の丸・君が代」不起立を貫く東京の教育労働者・根津公子さんらのレポートを全国教研から排除した。さらに主催県の広教組本部は、不起立を貫いて闘う組合員に、「ビラを配らない」「不規則発言をしない」などを誓約する「誓約書」を提出しなければ「全国教研に参加するIDカードを渡さない」と通告してきた。広教組の中で誓約書に抗議した組合員にも、後から追加して「誓約書」を送付する徹底ぶりだ。
しかも、当日は会場の広島国際会議場をフェンスで囲んで、「右翼対策」ではなく「闘う組合員排除」のために2100人の警察・機動隊を配置。平和公園一帯は警察に制圧された。
朝6時過ぎ、全国労組交流センター教育労働者部会が登場すると、演説とビラまきを始めた組合員らに機動隊が襲いかかって暴行、入り口付近から力ずくで排除した。
ふざけるな、日教組本部! 機動隊で脅せば組合員は黙るとでも思っていたのか!
「組合こそが組合員を最も弾圧している。こんな日教組本部を打倒し、不起立で教育労働者は団結しよう」。青年教育労働者を先頭に、機動隊の阻止線と対峙して国家権力と日教組本部を徹底弾劾。全国教研に参加する組合員に大演説とビラまきで訴えきった。多くの組合員が事態に驚き、怒り、「誓約書」撤回要求署名に次々と応じた。
午前9時、会場を機動隊が制圧する中で、教研全体集会が開会された。日教組本部の中村譲委員長は冒頭あいさつで、なんと「警察の警備に感謝する」と表明。さらに文科相・塩谷の「教員免許更新制の実施に万全を期す」などと記したメッセージを朗々と読み上げた。許しがたいメッセージに組合員がヤジを飛ばすと、日教組役員が襲いかかって排除。日教組本部が今次教研を、警察・文科省と一体になって現場組合員の闘いを封じ込めるために開催したことを自白するものだ。
教育労働者部会は昼休みや分科会会場でもビラ配りと署名集めを行い、日教組本部・広教組本部の幹部役員を弾劾しぬいた。分科会ではレポーター、助言者からも抗議の声が上がった。
道州制と対決し不起立で団結を
この日の闘いは、青年労働者を先頭に、日教組を闘う労働組合としてよみがえらせる力が力強く台頭したことを示した。
管理強化や多忙化を許し、愛国心教育の強制に道を開いているのは誰か。闘う方針を出さないばかりか、クビをかけて闘う組合員を警察に売り渡す日教組本部だ。こんな連中は打倒するしかない。「日の丸・君が代」被処分者と団結して不起立で闘うことこそ、現場組合員が闘う労働組合を奪い返していく道だ。
道州制は、教育労働者の首切りと非公務員化・非正規化をとおして教育の民営化・学校の軍事化を推し進め、全労働者を非正規化する大攻撃だ。しかしそれは、現場組合員の闘いをたたきつぶし、日教組を壊滅することなくして貫徹しない。
今春卒・入学式は道州制決戦の始まりだ。教育労働者は不起立で団結しよう。その力で日教組本部を打倒しよう!
“教組幹部と激突し闘おう” 交流会で徹底討論
全国教研1日目の21日夜、広教組組合員が呼びかけた「教育労働者団結交流会 広島」が開催された。教研に駆けつけた全国の教育労働者が集まり熱い議論を交わした。
冒頭、東京の教育労働者が発言した。「私たちはきょう、日教組本部打倒を訴えて闘いぬいた。道州制に反対して不起立闘争を軸に闘い、日教組本部を打倒する団結をつくり出そう。自分の中にある体制内的な壁をうち破り、教育労働者の怒りの決起をつくり出そう」
基調提起は広島の青年教育労働者だ。まずロサンゼルス統一教組・CAMS(校内における軍国主義に反対する連合)代表のアーリーン・イノウエさんからのメッセージを紹介。そして「不起立は職場に団結をつくり出す闘いであるとともに、世界革命の突破口を切り開く闘い。きょうは僕たちこそ日教組の主流派であることを宣言した。平和公園で組合員が『元気な人に会いたくて』と僕らを待っていた。組合幹部に怒り心頭で『あなたに会えてよかった』と。日教組本部を打倒して、教育労働者が世の中を変える闘いの先頭に立とう」と訴えた。
各地の教育労働者が次々発言し、大阪の教育労働者は3月6日の「道州制反対・橋下打倒」府庁前行動への参加を呼びかけた。広島の青年労働者は「1月の広教組青年部教研で、ビラ配りを禁じる役員に青年部員が『おかしい。全体集会で説明しろ』と抗議したら全体集会を中止した。日教組本部による労働者支配は、不起立闘争が現場と結びついたら一瞬で割れてしまうほど薄い氷の上での支配でしかない。不起立で道州制という名の首切り、免許更新制という名の首切りと対決しよう」と訴えた。
真剣な議論をとおして、それぞれの職場から体制内の教組幹部と激突して日教組本部打倒へ突き進むことを誓った。
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週刊『前進』(2381号3面3)(2009/03/02 )
森精機 解雇撤回へ2月大闘争
“森の労働者を絶対獲得する”
2月19日、関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会は、森精機解雇撤回闘争に断固決起した。1月22日の闘争を倍する45人の大結集だ。
1月の闘争で技能分会は「森精機解雇撤回闘争はこれからが本番だ!」と力強く宣言した。「第4波ストを絶対に闘いとるぞ! 森精機の労働者を絶対に獲得するぞ!」の烈々たる決意のもと、分会は猛然と2月大闘争をぶち抜いた。
この日の闘いは早朝の門前ビラまきから始まった。2波のストを打ち抜き圧倒的な組織拡大を実現した全社労(全国社会保険協会連合会労働組合)、関合労東部支部と鉄の団結で闘う泉州支部、年休を取って駆けつけた自治体労働者、教育労働者ら、そして、闘う学生など、全員がものすごい気迫と闘志で決起した。
次は門前集会だ。分会は3波のストを打ち抜いた圧倒的な地平から断固たる戦闘宣言を発した。自治体労働者をはじめ全員が闘志あふれる決意を述べた。
次は申し入れ行動。いよいよ構内突入だ。ガードマンはおれたちを「制止」する気力すらなくしている。管理棟ビル内に入る。例によって総務の吉岡だ。そして例によって「許可なき者はお引き取り下さい」を繰り返すのみだ。上等だ! とことんやってやる。
「一枚の書面もなくいきなり解雇とはどういうことだ!」「解雇しておいて何の説明もない! それがモノ扱いそのものじゃないか! 責任者を出せ!」。分会員の弾劾に吉岡の顔は完全に引きつっている。吉岡配下の総務の2人も顔面蒼白でガタガタと震えている。
いったん引いて構内デモだ。「解雇撤回!」「団結勝利!」分会長のデモコールで45人の大隊列が縦横に森精機構内を行進する。
昼休みになった。さあ、次は食堂と休憩室だ。森精機の労働者に働きかけるぞ。製造部門の派遣労働者だけでなく、2月末までには、請負や事務職の派遣労働者も森に切られる。これが許せるか! 今回は、解雇撤回の団結署名で労働者に訴えた。手応え十分だ。吉岡とその配下の連中が監視に来る中で、森精機の労働者は署名に応じてくれた。
今日の締めくくりは奈良駅前での街宣だ。労働者の反応はすごい。1時間で60筆の団結署名が集まり、闘争支援のカンパが1万4000円も寄せられた。
この日はまた、東海合同労組が名古屋の森精機本社前で連帯の早朝ビラまきに決起した(前号「団結ひろば」)。奈良工場と名古屋本社の同時攻めに森資本は心底から震え上がっている。
前日の18日、関西合同労組は春闘統一要求行動に決起した。8分会を回ったが、技能(現プレミアライン)の対応はひときわかたくなだった。技能は、研修センターの労働者に団結が拡大することにビビリまくっている。闘いはこれからが本番だ。おれたちは奪われたもののすべてを取り戻す。関合労大阪東部支部・技能育成センター分会は「生きさせろ」ゼネストの最先頭で闘う!
(関合労大阪東部支部・長田徹)
(写真 森精機管理棟ビル内で不当解雇撤回を要求【2月19日 大和郡山市】)
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週刊『前進』(2381号4面1)(2009/03/02 )
革共同の2009年3・14アピール
革命に仇なす一切の体制内勢力と闘い 大恐慌を世界革命勝利へと転化しよう 革共同書記長 天田三紀夫
T 3・14反革命34年の新たな戦闘宣言
(1)対カクマル戦争の勝利と階級的労働運動の到達地平
革共同が今日、確固として日本階級闘争の中心に位置し、世界金融大恐慌、1929年を超える大恐慌への突入情勢に対しプロレタリア世界革命を掲げて、帝国主義ブルジョアジーと根底的、革命的な対決ができているのは、二重対峙・対カクマル戦争での偉大な勝利を基礎にしている。
70年安保・沖縄決戦は、学生運動を先頭に労働者階級の一大決起として圧倒的にかちとられ、逮捕者数3万6500人、封鎖・占拠した大学数は149校に及び、3人が権力に虐殺され、機動隊員も2人が死亡するという全国的な大闘争として闘われた。カクマルはこの70年安保・沖縄決戦の大爆発に根底的に打ちのめされ、反革命白色テロ集団へと純化した。そして党解体的な危機に追いつめられ、カクマルは1975年3月14日、わが革共同の本多延嘉書記長の暗殺を強行した。
われわれはこれに対し、カクマル政治局員、黒田・松崎・土門の3頭目の処刑を宣言し、日本階級闘争の基軸に3・14復讐戦貫徹を据え、以来、党の持てるすべての力を出しきって戦いぬいた。そして3・14復讐戦貫徹の大中小の数々の戦闘を貫徹し、カクマルの根幹を打ち砕いた。黒田と松崎は逃げ回り、責任のなすり合いを行い、カクマルはついに中央派とJR総連カクマル派に分裂した。黒田は、革共同のエセ黒田哲学への壊滅的批判に対し一言も反論できず、惨めな死を遂げた。
以来、カクマル中央派とJR総連カクマル派は、相互に「腐った妥協」を行いながら延命しようとあがいている。しかし結局、革共同を壊滅できなかった反革命カクマル=黒田カルト集団は、今や国家権力とブルジョアジーにとって階級的存在価値が限りなくゼロに近い存在へと転落しつつある。
黒田と松崎が行った大罪、それは3・14の大虐殺と国鉄分割・民営化攻撃の推進である。この二つの大罪からカクマルは未来永劫(えいごう)に逃れられない。労働者階級を奴隷の状態に閉じこめ、縛りつけることに異様な執念を燃やすカクマル――これが彼らの本性である。このカクマルは、今や世界史が歴史的な世界大恐慌、1930年代をはるかに超える革命的情勢に突入していることを否定するために必死にあがいている。ここにカクマルの反革命性・ファシスト性が凝縮されている。
08年の階級闘争においてカクマルは破滅的現実をさらけだした。大恐慌と革命の時代に、カクマルは階級闘争とまったく無関係な存在になり果てた。洞爺湖サミット粉砕決戦は、そのことを端的に示した。法大5月闘争の爆発から6・29渋谷―7月札幌現地闘争へと上りつめていった闘いとはまったく無関係、異質な存在として、一握りの学生カクマル集団は「環境問題」へとのめり込み、カクマル学生組織は組織的大混乱に陥っていった。
カクマルは、現在の大恐慌を「世界金融危機」「世界同時不況」「米帝の『一超』支配の終焉(しゅうえん)」などと言うのみで、つまるところ「恐慌ではない」というのが彼らの結論だ。そしてアメリカに代わり仏・独や中国(中・ロ連合プラス新興国)が資本主義延命の新しい基軸となるかのようにダラダラと情勢展開する。
しかし、現代資本主義は、20世紀の戦争と革命の情勢を、労働運動指導部を体制内に取り込み、労働運動の団結を解体し、世界革命を圧殺することで延命してきたのだ。問題は、この延命しすでに歴史的命脈の尽きた資本主義に、プロレタリア革命をもって歴史的に終止符を打つことだ。そもそも最末期帝国主義が大恐慌へ突入している中で、米帝とドルに代わる基軸帝国主義や基軸通貨など成立しえない。プロレタリア世界革命の貫徹こそが労働者階級の回答だ。現在のカクマルは、二度と使えない出がらしの黒田崇拝運動に一切を集約し、呪文を唱えているだけである。
大恐慌を世界革命へと転化するために、全世界の労働者の階級的団結を固め、プロレタリアートをひとつの軍勢へと打ち固める闘いが急速に発展している。革共同は、この革命情勢の真っただ中で、組織としてのカクマルを徹底的に打倒し、解体し尽くし、3・14復讐戦を必ず貫徹する。そして荒々しいプロレタリア世界革命の勝利へと突き進む。これが2009年の革共同の3・14戦闘宣言の結論である。
(写真 新年1月3日から「派遣切り許すな!」の経団連打倒のデモを闘った【東京・渋谷】) (2)動労千葉労働運動を先頭とした闘いの爆発的前進
動労千葉は、ライフサイクル攻撃を粉砕し、国鉄1047名解雇撤回、第2次国鉄決戦勝利へ進撃を開始した。動労千葉の1月闘争は、各支部の職場闘争の日常的な積み上げと勝利的実践をとおして、ライフサイクルを制度として粉砕する基礎をつかんだ。JR当局は、首都圏数十人のライフサイクル対象者に対し、事前の打診、本人の説得をぬきに駅などに飛ばすことはできないことがはっきりした。職場から駅に飛ばすことは、飛ばすためにほかの運転職場から飛ばす準備のために配転攻撃が起こる。また配転攻撃を受けた職場では、直ちに要員問題が爆発する。
ライフサイクル攻撃は、職場の中心の労働者を配転させる攻撃であり、職場の団結を徹底的に破壊する攻撃である。そのことで職場全体に強労働を強制し、労働者をボロボロにする攻撃だ。しかもそれにとどまらない。ライフサイクルは、外注化攻撃と一体の攻撃でもある。運転士のたらい回しを行い、車掌を外注化し、検修を外注化する。さらにライフサイクル攻撃は、賃下げ攻撃と一体である。特殊勤務手当のゼロ化の攻撃は不可避的になる。
この職場の現実は、派遣切り、非正規労働者の首切り攻撃と同じである。この問題の突破の闘いは、ライフサイクルに対して完全に屈服し要員を差し出しているJR東労組の組合方針を粉砕することだ。階級的労働運動とは、生産点での職場闘争を武器にとことん闘うことで体制内労働運動を打倒することだ。一切が労働組合の問題だ。
ライフサイクルを制度として粉砕できることをはっきりとつかんだ動労千葉は、この勝利をテコに、5・27国労臨大闘争弾圧裁判勝利、1047名解雇撤回へさらに前進している。この1月闘争の勝利をもって、解雇撤回を投げ捨てた政治決着・和解路線の4者4団体路線と断固対決して闘うことを宣言している。
時代認識と路線で勝負
階級的労働運動は、動労千葉の闘いを先頭に、職場生産点を資本との闘いの砦(とりで)にした激しい攻防として闘われてきた。08年は階級的団結論を基軸に、絶対反対論と組織拡大論を武器にして職場を拠点に闘う実践が大きく前進した。とりわけ、昨年の11・2労働者集会以降、職場生産点でのストライキなどの闘いが直ちに猛然と爆発した。
この青年労働者を先頭とする決起は、資本と非和解的に闘うことで2000万青年労働者との団結を求めた。資本と非和解的に闘うことが労働者の本来の存在と闘いであること、労働者階級の戦闘性の回復と一体であること、闘うことで団結を拡大できること、闘うことが全世界の労働者との団結であること、団結の究極の拡大が革命であることを確認し、進撃してきた。それは、民族・国籍・国境を越えた労働者階級の国際的団結の力に依拠した闘いであった。
われわれがここでつかんだことは、鮮烈な時代認識と路線をもって勝負することだった。09年「生きさせろ!」ゼネスト方針は、マルクス主義で武装された時代認識が根底に座り、労働者階級の革命的階級性を確信し、ブルジョアジーと6000万労働者階級が非和解的に激突するプロレタリア革命の大方針として、また労農連帯論の発展をかちとる戦略的方針として提起されたものだ。「生きさせろ!」ゼネスト方針は、大恐慌と革命の時代のプロレタリア革命勝利の階級決戦方針であり、体制内指導部打倒への激しい攻勢的激突方針なのである。
「生きさせろ!」ゼネスト方針は、直ちに青年労働者の武器になり、職場生産点を砦に、ストライキ、構内集会・デモとして発展した。派遣切りをめぐる攻防は、労働者の誇りを足蹴にする「労働者救済論」との激突でもあった。またこの攻防は、労働組合を基礎にし職場を砦にして自主生産、工場占拠、工場管理にまで突き進む闘いを内包して進んだ。さらにこの闘いは、道州制攻撃粉砕決戦、第2次国鉄決戦とがっぷり結合して発展した。
ここでわれわれが突破すべき壁と課題は何か。それは、大恐慌を革命への最大の好機の到来として根底から確認して闘うことだ。激しく闘い抜いている自己を6000万労働者の階級指導部として確立し闘うことだ。また第2、第3の動労千葉型拠点、すなわちマル青労同を軸に新たな組合権力を握った拠点を、目的意識的に細胞建設論をもって打ち立てることだ。階級的団結論を、労働者細胞建設論、産別委員会建設論、地区党(全国党)建設論と一体のものとして発展させ、自己を地区党指導部として確立することだ。
党の細胞活動の深部での壁は、プロレタリア革命勝利へ全国でぶつかっている壁と同質である。全国的な闘いで必ず突破できることを確信して闘おう。階級の指導部として自己を確立すること、火の出るような実践は直ちに日共スターリン主義を始め体制内指導部との党派的激突となること、体制内指導部との激突に職場権力闘争で勝利すること。この闘いは、マルクス主義で武装するならば必ず勝利できる。不屈に決起し体制内指導部と対決しぬいて前進しよう。
学生の決起は戦略的課題
50〜60年代の学生運動は、スターリン主義と激しく激突して切り開いた勝利の地平で闘われた。60年安保闘争の総括ではっきりさせたように、反帝・反スターリン主義の労働者党建設の途上性ゆえに、60〜70年代学生運動は、階級闘争の課題を一身に担いぬき、激しく情勢を牽引した。
70〜80年代の学生運動は、学生運動が先頭で70年安保・沖縄闘争を切り開いた力をもって、日本革命の主流派として躍り出た。そして、生み出された希代の白色テロ集団=カクマルと戦って戦いぬき、国鉄・三里塚・沖縄・狭山闘争を爆発させた。
こうしてさらに21世紀の学生運動は、人間性を極限まで奪いつくす新自由主義攻撃と闘い、それを破綻に追い込みつつ根底的決起として闘われている。大学は、学生の誇り・夢・希望・未来をとことん奪い、安価な労働力製造工場に変質した。大学自身が賃労働と資本という階級関係の中にストレートに組み込まれ、ブルジョアジーが大学を全面的に乗っ取り、ブルジョアイデオロギーのもとに暴力支配を欲しいままにしている。これは特殊に法政大だけの現実では断じてない。すべての大学で300万学生全体が組み込まれ、支配されている現実である。
しかし抑圧は根底的決起を生み出す。分断は階級的団結を生み出す。ブルジョア思想の支配はマルクス主義を生み出す。労働者階級と学生は、奪い取られた共同性のすべてを奪い返すために決起する。プロレタリア革命は労働力商品としてしか存在できない自己、その奪い取られた人間的共同性の奪還の闘いである。そして何ものにも代えることができない共同的団結を生みだす。階級的団結論は、賃労働と資本の関係を転覆し、労働者階級がブルジョアジーを独裁的に封じ込め、労働者・農民・諸階層人民がプロレタリア革命へと闘い勝利する基礎的、根源的な武器である。ブルジョアジーと国家権力は、ここに私有財産を侵害するプロレタリア革命の妖怪を見た。09年の300万学生の決起は必ず成し遂げられるであろう戦略的課題になった。
裁判員制度廃止の闘い
08年に本格的に闘われた裁判員制度廃止の闘いは、弁護士会全体とそこでの闘いを新しい時代に突入させた。10年間にわたる司法改革攻撃と真っ向から対決した闘いは、「平和と人権・民主主義の砦」=日弁連の中に大分岐・大流動を急激につくり出した。既成派閥をのりこえる新しい青年弁護士の台頭は、司法改革絶対反対、裁判員制度絶対反対の力となって屹立(きつりつ)した。ついに改憲阻止・司法改革粉砕の本格的闘いが開始されたのである。
(3)体制内指導部との本格的全面的な激突に勝利しよう
08年の国労5・27臨大闘争弾圧裁判闘争は、被告主体の階級裁判として、国家権力に国労組合員を売り渡した国労本部を打倒し、国鉄1047名の原地・原職を奪還するために、政治決着・和解路線を粉砕する決定的決起であった。しかし支援共闘の一部指導部は「解雇撤回」の旗を降ろし、1047名闘争の支援共闘陣形を解体し破壊する暴挙を行った。昨年10月24日、国家権力・機動隊が日比谷野外音楽堂の入口の配備につき、集会参加の国労組合員を「首実検」するということをやったのだ。機動隊を導入し、動労千葉や闘う国労組合員を排除するこの暴挙は、1047名闘争の決定的変質である。
この体制内そのものと化した4者4団体派との闘いは全国に拡大した。23年間、解雇撤回を闘ってきた1047名闘争の血のにじむ闘いの主体を踏みにじり、1047名の支援共闘を解体した4者4団体派は、連合に完全に屈服した反動的姿をさらけ出したのだ。
まさに国鉄分割・民営化攻撃と対決する1047名闘争とその家族のすさまじい闘いは、労働運動の中心であった。しかしなぜ今になって、解雇撤回を下ろし、政治決着路線を走るのか。国労組合員を権力に売ったばかりか、なぜ機動隊を導入して国家権力に守られて集会をやらなければならないのか。ここに体制内派の大変質がある。
国鉄労働運動、日本階級闘争は、体制内派との激突とその勝利をとおしてしか前進できない構造になった。4者4団体派との闘いは、1047名支援共闘陣形の解体攻撃との闘いである。したがってこれは、4大産別のすべてで産別方針をめぐる激突になり、全国全地域で激しい攻防になっている。
われわれは、はっきりさせなければならない。革共同から脱落・転向した塩川一派らは、体制内派との闘いは「社民主要打撃論」であり、現代版「社会ファシズム論」だなどとわめいている。何を寝ぼけたことを言っているのだ。問題は、労働者階級を革命の主体として措定し、組織し、階級的団結を形成し、プロレタリア世界革命を貫徹するかどうかだ。諸君は、労働者階級の闘いに絶望し、労働者階級が解放の主体、革命的階級であることを否定しているのだ。そのことで諸君とは非和解的に激突しているのだ。
帝国主義と闘わずに屈服し、闘争を解体・抑圧するために存在し、労働者支配の手先になっている体制内勢力と闘うことでこそ革命運動は前進する。しかも問題は具体的である。動労千葉型労働運動、階級的労働運動を大恐慌のただ中で組織し、革命へ発展させるためにこそわれわれは闘っている。ここに革命運動の生死がかかっている。そしてすでに体制内指導部との激突は、全世界で闘われているのだ。日米韓の3国連帯の運動と闘いは、時々刻々、激しく激動的に前進しているのだ。
日本階級闘争は、大恐慌を世界革命へと転化すべき情勢に、ぎりぎり間に合った。待ちに待った情勢になったのだ。しかも大恐慌はまだ始まったばかりだ。これから本格的に「恐慌の中の恐慌」に突入していく。1000万人レベルの労働者が職場からたたき出される情勢がやってくる。ここでの勝利の道はただひとつ、革命に仇(あだ)なす一切の反革命、体制内勢力、革共同の破壊を狙う分子どもと闘って、闘って、闘いぬき、勝利しぬいて、プロレタリア世界革命の真紅の旗とともに、労働者権力を打ち立てることだ。
U 労働運動の力で反動・反革命の打倒へ
(1)塩川一派は革命的情勢に恐怖する新たな反革命だ
「自己批判」の反階級性
革共同から脱落し転向スパイ集団に転落した塩川一派は、革命情勢の到来に恐怖する新たな反革命だ。
特に第4インターへの彼らの「自己批判」は、バリケードの向こう側へと塩川一派が移行したことの宣言だ。これは三里塚闘争への反革命襲撃宣言であり、革共同は断じて許さない。
塩川一派の『通信』(1月20日、第25号)に掲載された「1984年の第四インターに対する軍事的せん滅戦にかんする自己批判」なる声明こそ、塩川一派の新たな転向宣言であり、三里塚闘争破壊宣言であり、労農連帯破壊・動労千葉破壊の策動である。これは、三里塚闘争に敵対し反対同盟の83年3・8分裂を強行させた張本人であり、脱落党派である第4インターを、塩川一派が免罪し、脱落派の立場に立つことを内外に明らかにしたものだ。徹底的に粉砕しなければならない。
「軍事的せん滅戦は誤り」「広範かつ強固な大衆闘争陣形を形成するという闘い方をするべき」「路線的対立を、相手を『反革命』とまで規定し組織的な暴力を行使する」「いまも闘いを担っているすべての人々に謝罪する」とは、よくぞ言った! これこそ塩川一派が三里塚闘争の原点を否定し、三里塚闘争と労農連帯の発展を破壊する、新たな攻撃そのものだ。
そもそも脱落派・第4インターが行ったことは何か。最大の三里塚闘争破壊策動であった「話し合い」攻撃に屈服し、農地死守を闘う反対同盟と敷地内を平然と見捨てたことである。その最大の裏切りが「一坪再共有化」運動の暴力的推進であった。「一坪再共有化」とは「空港絶対反対・話し合い拒否」「農地死守・実力闘争」の原点を破壊し、三里塚闘争を解体する運動であった。これに対して労働者人民の階級的怒りが爆発し、徹底的に粉砕・打倒したことはあまりに当然である。
三里塚闘争と反対同盟への破壊攻撃について、第4インターはなんと「3・8分裂は、敷地内反対同盟(数戸)との対立という犠牲を払いつつも強行せざるを得なかった」と公言している。反対同盟を分裂させた張本人こそ第4インターである。反革命に転落し、バリケードの反対側に行き、大衆運動を権力に売る犯罪的行為を行ったのだ。もはや路線的対立から階級的敵対関係に入っていた。3・8分裂は三里塚闘争の基本路線の変更要求であり、結局、彼らは三里塚闘争の破壊に失敗し脱落したのだ。この党派に、労働者人民の階級的制裁が爆発したのは、まったく当然だったのである。
しかも塩川一派の卑劣な「自己批判」の戯言(ざれごと)は、現在の三里塚闘争を破壊するために行っているものだ。三里塚闘争は、農地死守の闘いであり、空港絶対反対の闘いである。日帝権力と労働者人民の激突と階級的力関係、それと一体のものとして勝利する闘いである。プロレタリア革命へと向かう労農連帯の強固な建設こそ、階級的団結のきずなだ。現在の三里塚闘争は全国に、空港絶対反対と農地死守・実力闘争を拡大し、三里塚闘争を絶対に勝利させる運動である。
塩川一派の「自己批判」の反階級性は、この三里塚闘争を限りなく低め、冒涜(ぼうとく)し、市民運動化し、三里塚闘争を解体する反革命策動としてある。それはまた労農連帯で闘う動労千葉への襲撃的言動ともなっている。塩川一派の動労千葉批判の狙いは、4者4団体派を動労千葉労働運動破壊へと使嗾(しそう)することだ。この卑劣な反革命集団・塩川一派と徹底的に闘って、解体・打倒しよう。
オバマ政権に全面屈服
さらに塩川一派は『通信』(2月3日、26号)で、米帝オバマ反革命政権に対し、最初から最後まで全面屈服して、オバマを尻押ししている。
塩川一派は「就任演説の特徴は、@アメリカ帝国主義の没落とアメリカ社会の解体的危機に強い危機感を示し、A世界支配を確立する意志を強く押しだし、B挙国一致の国家総力戦で内外の危機に対処する、とうちだした点にある」などと言っている。なんたる平和主義か。市民主義か。全面的な階級戦争と侵略戦争の攻撃にうって出ているオバマ演説を規定しているのは、眼前で激しく進行している29年をはるかに超える大恐慌そのものである。
29年大恐慌に対し労働者階級は嵐のごとくストライキ闘争や集会・デモへ決起した。米帝はこの闘いを体制内的に取り込むために全力をあげた。ブルジョアジーは、ルーズベルトのニューディール政策でアメリカ共産党を屈服させ、ストライキを鎮圧し、戦争協力にかりたてるリーダーとして使い、各産業での増産計画を立案していった。
そしてソ連スターリン主義をも巻き込んで帝国主義世界戦争へと突入し、戦後のプロレタリア世界革命を血の海に沈め、スターリン主義も引き込みながらアメリカを基軸とした戦後世界体制を形成していった。この戦後革命の過程は、労働者階級の闘いの砦である労働組合・労働運動を分断し、階級的団結を破壊する過程として進行した。そしてこの戦後世界体制は、74―75年恐慌の爆発をとおして、資本のむきだしの支配、新自由主義へと転換する。
新自由主義は、80年代に労働運動破壊を徹底的に行い、資本主義・帝国主義が延命しようとするものだった。帝国主義は、91年のソ連スターリン主義の崩壊を自己の延命の中に組み込み、帝国主義的侵略戦争と階級戦争へとのめり込んでいった。しかし現在、最末期帝国主義の基軸であるアメリカ帝国主義が、新自由主義の大破産としての世界金融大恐慌の震源となり、国家的破綻の真っただ中にある。
この米帝オバマ政権に屈服し、その尻押しをする塩川一派の無残な残骸が、『通信』のオバマ賛美なのだ。
『甦る労働組合』へ悪罵
塩川一派はまた、帝国主義の侵略戦争に対する賛成論を展開する反マルクス主義へと転落した。「経済危機が世界戦争にいたる前に、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、そしてイラク・アフガン戦争(という新たな世界戦争)のような、侵略戦争が引き起こされ、帝国主義の基本矛盾の部分的な解消がはかられ、延命がはかられることがある。戦後の歴史はこれまでそのように推転してきた」。これまたなんたる言いぐさか。
ここで塩川一派は、帝国主義の矛盾は部分的に戦争によって解消される、戦後の歴史もそのようになってきた、だから現代の経済危機からも戦争によって延命できると断言している。要するにプロレタリア革命は、過去も現在も未来も問題にならないと主張しているのだ。だから大恐慌もない。問題は55年体制の崩壊を阻止することだ、そのためにプロレタリア革命にも反対する、というわけである。
新版『甦る労働組合』への反革命的悪罵(あくば)も、断じて許しがたい。今や塩川一派は、4者4団体派の最も悪質な先兵となり、動労千葉への排除策動と襲撃を行っている。「派遣村の取り組みを全国へ」なるおぞましい限りの「労働者救済論」は、4者4団体の先兵そのものであり、まさに反マルクス主義の極致への転落である。体制内指導部と一体化し、融合し、その水先案内人になって階級的労働運動に反対し、動労千葉を襲撃する。要するに塩川一派は、階級的労働運動への敵対に純化し、反マルクス主義・反レーニン主義へと転落したのだ。
(2)「ワークシェアリング」の先兵=カクマル松崎弾劾!
金融大恐慌は日帝を最も激しく直撃し、実体経済の総崩壊と労働者階級への大リストラ、賃下げ攻撃が激化している。この中で「ワークシェアリング」が、大恐慌下におけるプロレタリア革命への恐怖から、日本経団連や連合指導部など体制内勢力による労働者階級への大量解雇・賃下げと団結破壊の攻撃としてかけられてきている。
こうした中でJR総連カクマル松崎は、昨年12月23日の講演で「分割・民営化は正しかった」「ワークシェアリングは20年前から見通してやってきた」「革命はできません。やらせない。理性的な道はワークシェアリング」などとうそぶき、労働者階級の憎むべき最悪の裏切り者が、またぞろ攻撃の先兵として登場してきている。これは、JR結託体制の崩壊にあえぐ松崎がJR東労組を資本に売り込み、「大恐慌を革命へ」の闘いに全面的に敵対しますという反革命宣言である。
「ワークシェアリング」の反労働者性の核心は、ストライキを撲滅する攻撃であるということだ。「労使共同宣言」をもって経団連と連合が首切り・賃下げ攻撃を行うことに対し、労働者階級の怒りは沸騰点に達する。労働者の闘いの最大の武器はストライキだ。「ワークシェアリング」はこれに対する先制的なストライキ解体の攻撃だ。それのみか「ワークシェアリング」は労働者の抵抗と闘いの根絶、体制内派による暴力的職場支配の攻撃である。また一切の階級的労働運動と動労千葉型労働運動を解体する攻撃である。さらにそれは「挙国一致」と軍需生産への動員、戦争推進の運動でもある。
JR結託体制の崩壊の中で、組合費横領事件の張本人であり、全労働者の最悪の敵である松崎が、歴史に再登場することなど、まったくの茶番だ。こんなことは、国鉄分割・民営化攻撃に対し絶対反対を掲げストで決起し、1047名闘争を全力で闘い、79年の分離独立以来、今年で30周年を迎える動労千葉の存在、そして国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告団の存在と闘いにかけ、絶対粉砕する。
現在の大恐慌情勢が生み出す労働者階級の全世界的決起、プロレタリア革命情勢の到来に対し、革共同は現実の階級攻防において、またプロレタリアートの最高の階級的団結形態である労働者党建設の闘いで、さらには第2、第3の動労千葉型労働運動の創造の闘いをもって、この情勢に断固対応できていることを確認できる。「大恐慌を革命へ」と高らかに宣言し、のびのびと、溌剌(はつらつ)として、革命勝利へ向け全力で闘いぬこう。
V 3・20闘争―09年前半決戦へ進撃を
(1)オバマと麻生と御手洗を労働者階級の力で打ち倒せ
米国債とドルの大暴落
世界金融大恐慌は実体経済の総崩れへ急角度で波及し、資本主義・帝国主義は文字どおり29年大恐慌を超える崩壊的危機に突入している。この中でオバマと麻生がやっていることは何か。それは景気対策や金融安定化政策と称して、次々と天文学的な規模の公的資金(税金)をブルジョアジーの救済に投入することだ。しかしこんなことは際限なくできるものではない。また大恐慌の進展には基本的に無力だ。
サブプライムローン危機から発した今日の大恐慌は、5年、10年の単位でさらに底なしに激化していく。そして「恐慌対策」としての膨大な財政投入がもたらすものは、基軸帝国主義アメリカでの米国債とドルの大暴落であり、国家的破綻である。この未曽有の危機はすべての帝国主義国とロシア、中国、さらには全世界を引きずりこんで日々激しく進行している。
最も破滅的な危機の日帝
この中で最も破滅的な危機に突入しているのは日帝だ。帝国主義国の「最弱の環」である日帝は、この半年で自動車産業を先頭に電機、鉄鋼などの輸出型基幹産業が完全に総崩れとなり、さらに全産業に危機は及んでいる。非正規労働者、期間労働者に続いて、正規労働者へと大量解雇攻撃が拡大し、1000万人規模で労働者が街頭へ放り出されようとしているのだ。
このすさまじい情勢は、間違いなく日本階級闘争に質的激変をもたらす。体制内指導部打倒の闘争が発展し、革命情勢がいよいよ急激に成熟していく。このことに震撼するブルジョアジーは、国鉄1047名闘争と動労千葉の破壊、そして道州制導入攻撃を激化させ、労働運動全体を解体して、国家をブルジョアジーが直接に支配することで危機を突破しようと、国家大改造の攻撃を本格的に開始している。
これはまさに改憲クーデター攻撃そのものである。この道州制導入に向けて支配階級は、80年代の国鉄分割・民営化攻撃で行ったように、公務員労働者360万人のいったん全員解雇と選別再雇用の攻撃を激化させている。しかしこれを強行するためには、労働組合を完全に体制内に取り込み、闘う労働者を排除し、襲撃する以外にない。このようなすさまじい攻撃が、今まさに国鉄・自治体・教労・全逓の4大産別を先頭にして開始されているのだ。
日本経団連は2月9日、「日本版ニューディールの推進を求める」なる提言を発表した。その内容は「成長産業」に労働力を投入する「新たな産業構造への転換」ということが一切であり、そのためにも「雇用のセーフティネット」を構築し、大量首切り攻撃をガンガン進め、「非正規雇用化」をさらに推進せよと言っているのである。
そして結論は、「国家的プロジェクトの推進」だ。すべては「産業競争力の強化」と「生産性の向上」であり、その核心は「地域の活性化」、すなわち「地域からの改革」を行う「道州制推進基本法」の早期成立と、「道州制導入」である、と提言は言い切っている。「日本版ニューディール」とは、「国家的プロジェクト」として「道州制導入」に踏み切ることなのだ。
3・6道州制反対・橋下打倒の大阪府庁前行動を自治体、教労を先頭にして全国結集で大爆発させよう。
賃上げストの09春闘へ
しかし、すでに統治能力が喪失している日帝支配階級の攻撃は、本質的にも脆弱(ぜいじゃく)で危機的である。労働者階級を食べさせることも、生きさせることもできなくなった資本主義の歴史的命脈はすでに尽きており、その危機と腐敗の構造が日々暴かれている。資本主義とその反労働者的政策・イデオロギーに対する不信と怒り、根源的解決すなわち革命を求めるうねりが起こっている。その根底には、動労千葉労働運動を軸とする階級的労働運動派の存在と闘いの前進がある。今や「生きさせろ!」ゼネストが労働者階級自身の欲求となってきた。
09春闘を、「生きさせろ!」ゼネスト」の欲求の基軸的決起として、資本と非和解的に対決し、体制内労働運動を打倒してストライキで闘うことが決定的だ。団結を総括軸に、原則的戦闘的な職場闘争へ総決起しよう。
資本主義・帝国主義と労働者階級の非和解性は、まさに賃労働と資本の対立の非和解性である。闘いは賃金奴隷制、賃金鉄鎖を打ち破る非和解的激突である。プロレタリア革命への道は、この賃金制度の廃止をかけた賃金闘争を決定的な環として闘われる。だが、あらゆる体制内勢力は、賃金闘争を賃金奴隷制度の廃止に向かう闘いから切断し、賃金をとおした資本の労働者への分断支配に加担しているのだ。
日帝ブルジョアジーは、「経労委報告」などで、絶対的賃下げを呼号している。大恐慌への突入の中で、資本は自らの破産と崩壊からの延命を、絶対的な賃下げ攻撃にかけている。30年代における米帝ブルジョアジーの攻撃も絶対的賃下げであった。ブルジョアジーが「雇用」をわめくのは、賃下げを強行するためである。総額人件費を削減し、剰余価値を極限まで搾取・取得する以外に延命はないからだ。
こうした絶対的賃下げの攻撃に、労働者は生きるために、一律大幅賃上げ要求を掲げ、しかも絶対にストライキで闘うことである。「雇用」の名による「賃下げ」論を絶対に許さないことである。そのためにはストライキで決起し、非和解的な闘いをたたきつけなければならない。ストライキは資本主義社会の本質から不可避に生じてくる闘いだ。またストライキによってこそ、労働者は自らの階級的力と団結の力を自覚するのである。
動労千葉のスト決起を先頭に、09春闘を戦闘的階級的に闘おう。
(2)道州制・民営化の攻撃に全戦線で全面的な反撃を
4・21裁判員制度廃止へ
裁判員制度の導入は改憲攻撃そのものである。改憲反対を言って裁判員制度には反対しない、このようなあり方は階級闘争の原野で必ず淘汰(とうた)される。裁判員制度・改憲攻撃は同時に労働運動解体攻撃でもある。日帝は労働者階級を「司法改革」にからめ取り、改憲への道を掃き清めようとしているのだ。4・21の裁判員制度廃止の集会・デモへ大結集しよう。
3・29に三里塚全国闘争
三里塚闘争は決定的に新しい段階に入った。市東孝雄さんの農地をめぐる攻防に一挙に突入した。三里塚闘争の農地死守論を、新自由主義攻撃の破綻と大恐慌情勢の中での闘いとして、その革命的意義をしっかり確認したい。
農地死守の闘いは、日帝の道州制攻撃の根幹との対決でもある。道州制攻撃は、ブルジョアジーが土地を農民から取り上げ、農業からたたき出す攻撃だ。三里塚闘争はこれとの根本的な対決の闘いである。まさに国策中の国策、日本帝国主義が延命するための究極の攻撃との闘いなのである。
この農地死守の闘いは、労農連帯の発展でこそ勝利することができる。4大産別の労働者に襲いかかる360万人の首切り攻撃との闘いと一体のものとして、市東さんの農地を守りぬこう。4大産別決戦の勝利と市東さんの農地を守る運動は完全にひとつだ。
さらに農地法による農地取り上げ攻撃との闘いは、軍事空港反対闘争そのものである。日帝・麻生は、イラクに続き、ソマリア沖派兵や、アフガニスタン侵略戦争への本格的参戦の準備に入っている。侵略戦争に突入する帝国主義の土地取り上げ攻撃との闘いは、軍事徴用阻止の闘いだ。三里塚の農地死守は全国的にその最先端の闘いであり、労農連帯で必ず勝利しよう。
今や三里塚闘争は、国際階級闘争・農民闘争の偉大な根拠地だ。全世界の闘いの光り輝く存在である。三里塚闘争の勝利は、労農同盟の発展と国際連帯闘争の前進の中にある。3・29全国総決起闘争は、新たな三里塚決戦の鮮やかな一ページになるだろう。
名護新基地阻止の闘い
クリントン米国務長官と中曽根外相は2月17日、「在沖米海兵隊のグアム移転協定」を締結した。この協定は、米軍再編攻撃が沖縄・名護市辺野古現地の新基地建設実力阻止の闘いの爆発の中で事実上、米軍再編攻撃を粉砕してきたことに対する、米日帝国主義の反動的な巻き返しの攻撃である。
クリントンが強調したことは、「両国の太平洋地域の兵力近代化に向けたコミット(確約)」であり、「協定によって日米同盟を強化し、他国の攻撃から日本を守り、必要な手段をとって抑止力を行使する。新たな日米関係を強力にする」ということだった。「日米協定」では普天間飛行場移設について、米軍再編のロードマップ(行程表)を実施するとした。すなわち、行程表に明示されている辺野古基地建設を直ちに強行すると確認したのだ。
大恐慌情勢が激化し、アフガニスタン増派、6者協議と北朝鮮情勢の緊迫、キルギス政府の米軍基地閉鎖決定という中で、米帝にとって沖縄米軍基地の存在価値はますます増大している。日帝は、この情勢の突破をかけた国家大改造として、「沖縄単独州」を含む道州制攻撃を開始している。沖縄の階級闘争は、既成政党、労働運動指導部がおしなべて体制内派にくみし、議会主義に転落し、現地実力阻止闘争を忌み嫌う中で、青年労働者を先頭に体制内派と対決し基地建設絶対反対の闘いを全力でこじあけてきている。
09年の5・15闘争に向けて、階級的労働運動の力で、道州制攻撃粉砕、名護新基地建設絶対阻止の闘いの前進を断固として実現していこう。
星野奪還の情勢が来た
さらに階級的労働運動の前進で星野文昭同志の奪還をかちとろう。これがついに階級的労働運動を先頭で闘う全国労組交流センターの合言葉になった。星野奪還闘争の待ちに待った情勢が開かれた。階級的労働運動が爆発する時、今までの星野奪還闘争の先達たちの闘いが生き生きと復活する。今年前半こそは決戦である。星野同志奪還への突破口を全力で切り開こう。
7月テーゼの発展を!
7月テーゼの物質化の闘いの圧倒的前進をかちとろう。この間、全戦線で7月テーゼでの綱領的武装と路線的一致の闘いが、実践的に激しく進んだ。7月テーゼは労働者階級自己解放闘争論である。道州制攻撃粉砕・民営化阻止、第2次国鉄決戦の爆発こそが、7月テーゼの豊かな発展を切り開く。
09年決戦において、血債主義・糾弾主義を粉砕し、部落解放闘争、入管闘争、女性解放闘争、障害者解放闘争、反軍闘争、被爆者解放闘争の思いきった圧倒的前進をかちとろう。
(3)マル青労同とマル学同の1000人組織建設へ!
労働者階級の解放は、労働者階級自身の事業である。このことへの確信は青年労働者をとらえ、職場生産点で激しく闘いが開始された。とりわけ重要なのは、全国労組交流センターが2月総会で組織的路線的な飛躍をかちとったことである。すなわち、労組交流センター運動は階級的労働運動を基調とすること、その実現は動労千葉型労働運動の実践であり、その闘いは不可避的に体制内指導部との激突になることが圧倒的に確認された。また全国総会は、ランク&ファイルの全世界的闘いの一環として自己を実現し、労働運動を実践することを決定した。労組交流センター結成以来の決定的な路線的飛躍がかちとられたのである。
この力をイラク反戦6周年の3・20全世界一斉デモ、ワーカーズアクションの全国結集大闘争―渋谷デモに向けて爆発的に発展させていこう。
20同志奪還・法大闘争勝利1・24報告集会は、21世紀学生運動の本格的登場を意味した。底抜けに明るく、ひたむきに実践し、団結を求めて徹底的に討議し、路線的組織的一致をもって闘う。このような学生運動が、大恐慌情勢下で、中間諸階層の分岐が激しく進み、プロレタリアートの立場への階級移行が始まる中で、力強い爆発的前進を開始したのだ。現在のマル学同の同志たちは、全員がひとつの大学を拠点として組織する力をもっている。
マル学同1000人組織建設と300万学生ゼネストの貫徹へ、学生戦線は3・20大結集の最先頭に立ち、4・24法大闘争勝利へ前進しよう。
(4)全世界に単一の革命的な労働者党を建設しよう
「世界革命へ向けた労働者階級の国際的組織である新たなインターナショナルの創設に踏み出す時がきている」(革共同の国際連帯アピール)
2008年5月1日、アメリカの港湾労働者とイラクの石油労働者がイラク戦争協力拒否のストライキに立ち上がった。この歴史的決起は、労働者階級の国際的団結の新たな闘いの開始であった。全世界で「生きさせろ!」の叫びは、天の声、地の声になっている。これらの決起は11月労働者集会、日米韓3国連帯の闘いがその母体になっている。しかも、今日の全世界の労働運動、階級闘争は、資本主義・帝国主義との激しい激突にどう勝利するかをめぐって闘われている。アメリカ、ドイツ、フランス、韓国、どこでも体制内派との闘いが勝負だ。他方、体制内派は資本主義・帝国主義に組み込まれ、資本主義の救済者になっている。
全米自動車労組(UAW)のオバマ翼賛、フランス第4インターの解散、ドイツ緑の党のアフガニスタン派兵賛成、韓国の一部労組の労使共同宣言。これら世界の体制内派、体制内労働運動と闘いぬき、動労千葉と日米韓3国連帯がつくりだした力を母体に、国境・国籍・民族をこえた階級的団結を打ち固め、全世界に単一の革命的労働者党を建設することこそ勝利の道だ。
その情勢は完全に成熟した。このことの荘厳な確認も、2009年の革共同3・14宣言の決定的な柱である。
闘う労働組合とマルクス主義を甦らせ、3・20ワーカーズアクションの大爆発と、第2次国鉄決戦勝利、民営化・道州制粉砕、「生きさせろ!」ゼネストの貫徹へ、プロレタリア世界革命の勝利をかけて全力で進撃しよう。
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週刊『前進』(2381号5面1)(2009/03/02 )
国際労働運動 4月号
米労働者の反乱開始
世界大恐慌の震源地であるアメリカでは、オバマが登場し、景気対策を打ち出しているが、株価の下落に歯止めがかからず、恐慌は深まるばかりだ。基軸帝国主義の大没落は、資本主義300年の終わりを決定づけている。
第1章は、全世界を制圧してきた巨大な米ブルジョアジーが倒産の危機に見舞われ権威が失墜していること、オバマの挙国一致のめっきもはがれ、「バイ・アメリカン」の保護主義にすがる米帝の絶望的危機を暴いている。
第2章は、倒産攻撃にさらされたUAW(全米自動車労組)組合員が本部の裏切りに怒り、闘いを開始していること、SEIU(サービス従業員国際労組)でも本部の裏切りに職場からの反乱が起きていることなど、体制内派との激突を述べている。
第3章は、イスラエルのガザ侵攻は、アメリカ労働者階級の大デモを呼び起こしたが、米帝の世界支配、国内階級支配の要をなしてきたイスラエル(シオニスト)結託体制が、戦略的弱点に転化してきていることを突き出している。
翻訳資料は、「予算削減に抗議するロサンゼルス教育労働者」と「民営化と闘うシカゴの教育労働者」の2本。今号から始まった「世界の労働組合」は、AFL−CIO(米労働総同盟・産業別組合会議)を取り上げている。
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週刊『前進』(2381号6面1)(2009/03/02 )
日教組・自治労の解体狙う道州制導入を粉砕しよう
沖縄「単独州」は基地の固定化
大恐慌情勢のもとで、日帝の最後の延命策としての道州制攻撃の一環として沖縄「単独州」の策動が進められている。仲井真沖縄県政も、沖縄の既成「革新」政党や体制内労働運動指導部も、「沖縄の自治の拡大」の美名のもとにこれを推進している。だが、労働者の現場では「生きさせろ!」ゼネストへの激動、革命をたぐり寄せる闘いが次々と巻き起こっており、国鉄分割・民営化をストライキで打ち破った動労千葉に続こうと青年労働者を先頭に熱いうねりが始まっている。道州制はこれに対する反革命攻撃だ。3・6道州制反対・橋下打倒の大阪決戦と結んで、沖縄での道州制攻撃を粉砕しよう。
丸ごと民営化と大量首切り
そもそも道州制とは何か。誰が何のためにやろうとしているのか。
道州制は、「究極の構造改革」と言われるように、新自由主義攻撃の今日的な最大の攻撃であり、地方を市場原理にたたき込んで、丸ごと民営化し、公務員360万労働者をいったん全員解雇、選別再雇用し、自治労と日教組を一掃する攻撃である。
沖縄についても例外ではないどころか、その攻撃の最先端である。戦後沖縄の闘い、反戦運動、反基地闘争の中心をなしてきた自治体労働者、教育労働者の運動と組織の実体を抹殺することが目的なのだ。07年9・29沖縄12万人大決起の組織化の中心になった自治労、沖教組、高教組の闘いに、敵は革命への脅威を感じとり、それを圧殺しようとしているのだ。
関西経済同友会の提言「5年以内に『連邦的道州制』へ移行せよ」(06年4月)を見よ。
「道州制の導入に伴い新たな人材を募る為、410万人の国・地方の公務員の内、自衛官・警察官などを除く360万人弱を関係法を制定の上一旦解雇する。85万人の定員を削減した上で、新しい時代に適した能力をもち、かつ公の意識をもつ人材を、幅広く国民から募り、新たなエリートとして中央・道州政府に登用する。……教育公務員等126万人の現業公務員は、国立・公立学校を私学化するなど組織を公設民営化した上で再雇用の機会を与える」
国鉄分割・民営化以上の大首切り攻撃である。
いったん全員解雇した上で、新たに採用する公務員は、労働者性をはぎ取って、人民の上に立つエリートとして登用すると言うのだ。それにもかかわらず、自治労など体制内労働運動指導部は、「道州制は解雇問題ではない。地方分権の問題だ」と言って道州制を押し出し推進している。自治労中央は、こういう攻撃であると分かっていて、率先協力している。
沖縄の階級的な闘いを根絶する攻撃として道州制が襲いかかろうとしている。それは敵の強さではなく、そこに決定的な弱点があるのだ。
沖縄が戦争国家化の拠点に
沖縄の道州制の趣旨から言って、規模や人口は単独州では成り立たないことは明白だ。それにもかかわらずなぜ、彼らは「単独州」と言っているのか。それは米軍基地の島の現実を沖縄に永久に押しつけるためである。しかも基地問題は外交・軍事の問題であって、国の専管事項として、沖縄の自己決定からあらかじめ外されているのだ。
道州制は一方では、国家を軍事・外交に特化し、中央集権的、強権的な戦争国家をつくろうとする攻撃なのだ。
道州制攻撃の先頭に立っている江口克彦・道州制ビジョン懇談会座長(PHP研究所社長)は昨年8月沖縄県庁を訪問した際、「沖縄は単独州だと考えている。最終的な報告で提出しようと思っている」と述べ、今年3月までにまとめる同懇談会の最終報告に沖縄単独州の区割りを盛り込む考えを表明した。
江口は「自分は最初は九州と一緒と考えていたが、沖縄の人たちの(単独州への)熱意、歴史、思い(がある)。沖縄を拠点に東アジアへのラインも敷ける」「沖縄を拠点とした東アジアとの交易や経済交流の可能性は大きい」と言っている。
それは「沖縄の思い」を最大限に利用し、そこにつけ込み、道州制導入のために動員し、さらには沖縄を日帝のアジア侵略・勢力圏化の拠点にしようというもくろみだ。
もう一つ、もっと重要なことを江口は言っている。財源について、「基地(米軍専用施設)の75%が沖縄に集中する中で、国民から基地税として集めた金の75%を沖縄に持ち込む。全国民が応分の負担として、沖縄をサポートする仕組みを考えたい」と。何のことはない。沖縄に75%の基地を押しつけるために国民を総動員しようと言っているのだ。ブルジョアジーの側から言えば、沖縄に基地を押しつけるためにこそ沖縄は単独州である必要があるのだ。「基地の島」として中央直轄支配地域にするということである。
これは、1879年琉球処分、1945年米軍占領=52年講和条約による沖縄分離支配、72年ペテン的「返還」に続く、「第4の琉球処分」と言うべきものだ。ましてや、「単独州ということであれば賛成」などと、それが沖縄の「自己決定権」にとってプラスだとか、「自決への決定的チャンス」であるかのような議論は成り立たない。
そもそも経団連などのいう「中央集権批判」なるものは、まったくインチキなものだ。それは、資本に対する規制を全廃しろという要求なのだ。
現在、日米帝の間で進められている米軍再編攻撃、沖縄の普天間基地の県内移設=辺野古新基地建設と一体の攻撃として「沖縄単独州」の攻撃はある。
階級的労働運動発展の力で
資本主義の終わりの始まり、プロレタリア革命の時代であればこそ、支配階級は、道州制の攻撃に出てきている。「沖縄単独州」を掲げることで「沖縄の自立」や「沖縄の独自性」の幻想を上からあおっている。そこに悪質なペテン性がある。だが、単独州とは本土労働者階級との分断攻撃だ。そして体制内指導部が「自立」や「自決」を叫ぶのはプロレタリアートへの不信と分断をあおるものだ。全世界の労働者階級が一つに団結しようとしている時、それを破壊するものなのだ。
社会大衆党は「沖縄特別自治州にむけた道州制確立」などを昨年8月の党大会で決定している。また、喜納昌吉民主党沖縄県連代表は、「道州制というのは、中央の政治から自立するということ」と、推進の立場を表明している。
無所属の糸数慶子参院議員は、沖縄県での道州制推進の動きについて「道州制によって沖縄の未来を切り開くという県民の期待感の表れ」などと翼賛発言をしている(08年4月1日参院内閣委員会)。そして、「沖縄の基地問題を協議するには九州の一部になるよりも単独の方がやはり明確な主張が沖縄としてはできる」などと言っているのである。
だが、前述したように、「単独州」で基地問題に沖縄の発言力が増すのではなく、逆に押さえ込まれるのだ。
今日の事態は、かつて2000年当時、高良倉吉ら沖縄の学者グループから出された「沖縄イニシアチブ」論が形を変えて浮上してきたといえる事態だ。「沖縄イニシアチブ」論は、「アジアにおける沖縄の位置と役割」を積極的に位置づけて「基地の島・沖縄」の現状を肯定し、日米帝国主義と真っ向から対決する闘いに敵対するものだった。「沖縄の自己決定権」の名のもとに「単独州」が容認されるならば、体制に協力し翼賛するものとなり、結局自ら進んで支配の鎖を強めることになる。
だが、沖縄労働者階級を見くびるな。自治労中央、日教組中央など指導部が腐っていようと、沖縄の労働者の現場には怒りが煮えたぎっており、エネルギーは充満している。闘いが爆発しようとしているからこそ、革命への恐怖と反動として、敵は階級的労働運動=動労千葉労働運動が結びつくことを恐れ、道州制攻撃に出てきているのだ。それは闘う労働者にとって絶好のチャンスだ。
やはり、道州制攻撃に対置されるべきは、プロレタリア革命しかない。資本主義は命脈尽きているのだ。その支配の危機を道州制によってのりきることなど絶対にできない。一切の体制内勢力をのりこえ、動労千葉とともに、階級的労働運動の力で道州制=沖縄単独州攻撃を粉砕し、本土―沖縄を貫くプロレタリア革命に突き進もう。
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週刊『前進』(2381号6面2)(2009/03/02 )
体制内派との激突に勝ちぬき女性労働者の怒り解き放とう
国際婦人デー闘争爆発のために
09年の国際婦人デー闘争は、道州制・民営化攻撃を先端とする日帝の大資本攻勢との全面対決の火ぶたを切る決定的な闘いの日となった。それは同時に、あらゆる体制内勢力との一大党派闘争だ。3・6大阪府庁前行動―3・7東京集会の成功を全力でかちとり、闘いの大前進を切り開こう。
動労千葉と11月集会派がすべての闘いの主流派に
世界大恐慌のとどまるところをしらない進展は、資本主義・帝国主義の社会が完全に寿命が尽きたことを示している。労働者階級人民が総決起して、資本の支配の転覆=プロレタリア世界革命をやりぬくことで、一切の搾取と抑圧からの解放を闘いとる時代がついに来た。
動労千葉の呼びかける「生きさせろ!」ゼネストはその突破口だ。09年の国際婦人デーは、女性労働者が先頭に立ってこの闘いへの決起を全階級に呼びかけ、さらに農民を始めすべての人民に革命への大合流を呼びかけて、団結して行動に立ち上がる日としなければならない。
資本家階級と労働者階級は非和解だ。賃金奴隷制の廃止! これなしに労働者階級の解放はない。そして労働者階級の解放の中にこそ、全人間の解放があり、あらゆる差別・抑圧からの真の解放がある。大恐慌と革命の時代は、このことを今やすべての人にストレートに突きつけている。だがこのことをあいまいにした瞬間に、どんな勢力も革命への敵対者、絞殺者へと転落する。
国鉄1047名闘争をめぐる4者4団体の資本・権力への屈服と変質は、それを典型的に示している。また日教組本部は、闘う組合員排除のために教研集会についに機動隊を導入した。今こそ資本家階級の最後の防衛隊と化した体制内労働運動指導部を打倒し、動労千葉派、11月集会派が労働運動の主流派に躍り出よう。そして階級的労働運動の大前進を拠点に、すべての闘いを革命的にぬりかえ、資本主義打倒への全人民の一大決起をつくりだそう。
資本との闘い投げ捨てた「救済」運動を打ち破ろう
とりわけ、「派遣切り」に始まる日帝資本の大量首切り・大幅賃下げの攻撃に、女性労働者がどう立ち向かうかは労働運動全体にとって重要な位置をもっている。ここで起きている大分岐と激突に絶対に勝ちぬくことである。
日本経団連・御手洗のキヤノンら大資本を先頭とした「派遣切り」は本当に許すことができない。この攻撃は、男性労働者だけでなく、実は女性労働者に最も激しく襲いかかっている。全労働者の3分の1を占める非正規雇用労働者の7割が女性だ。働く女性の半分は、身を粉にして働いても年収が200万円にも満たない劣悪な状況に置かれている。
日帝の大企業は90年代以降、グループ内に人材派遣の子会社を設立し、そこに女性社員を大量に転籍させて、同じ職場で低賃金の派遣労働者として働かせることをやってきた。そして今、大恐慌下で真っ先に、その労働者の首を続々と切っている。「派遣村」に女性の姿が少ないのは、それすら生存を図れるものではなく、友人や家族のもとに駆け込むことでかろうじて寝ぐらを確保しているからにすぎない。
これに対して「反貧困」をスローガンに、失業した労働者の救済運動が立ち上げられている。「派遣村」の湯浅誠もやい事務局長などとともにその中心になっているのが「ふぇみん」などの女性団体だ。ここに、連合や全労連、日本共産党、社民党から塩川一派にいたるまで、あらゆる体制内勢力が寄り集まっている。
そこでは、首切りの元凶である資本に対する闘いは何ひとつ組織されない。逆に、動労千葉のように解雇撤回を真っ向から掲げて闘う労働組合や労働者は徹底した排除の対象だ。むしろ資本による解雇を容認した上で、問題は解雇された労働者に対する「セーフティネットの欠如」にあるとして、資本家とその政府にひたすら「救済」を願う運動になっている。
また、全国ユニオンの鴨桃代会長は、「正規と非正規がともに生きるため」と称して「緊急ワークシェアリング」なるものを提唱した。正社員の賃金の一部を非正規労働者の雇用確保に回すという。これはしかし、資本の責任は一切問わず、犠牲はもっぱら労働者同士で分かち合えという主張ではないか!
労働者が生きるために必要なのは、これまでさんざん労働者を搾取して肥え太ってきた資本家連中の財産を没収し、彼らを監獄にたたき込むことだ。そのために正規・非正規や男性・女性の分断を打ち破って、全労働者が階級として一つに団結し、動労千葉のように労働組合を革命の拠点に変えて闘うことである。この闘いを否定し、首を切られた青年労働者や女性労働者の怒りを「救済」要求へとねじ曲げることは、労働者に永遠に資本の奴隷であり続けろと言っているのと同じである。
フェミニズムに転向した塩川一派の敵対を許すな
重要なのは、この「救済」運動の中心的な一角に、フェミニズム運動を展開してきた女性グループが加わっていることだ。そして、革共同から脱落・逃亡して今や正真正銘の反革命スパイ集団に転落した塩川一派が、そのしっぽにくっついて、国際婦人デー闘争を労働者の階級的闘いとはまったく無縁なものに変質させようとあがいている。
塩川一派は昨年、「労働者階級の解放と女性の解放は別だ」「プロレタリア革命だけでは女性は解放されない」と言って、婦人民主クラブ全国協議会の組織破壊を策動した。闘う女性たちは、婦民全国協の原点を破壊し階級的変質を求めるこの策動に当然にも怒りを爆発させ、塩川一派をみじめな破産と逃亡に追い込んだ。その転換点となったのが、昨年の国際婦人デー闘争だった。
労働運動と女性解放運動とを分断・対立させる塩川一派のこの主張は、なんら目新しいものではない。マルクス主義を否定するフェミニズム運動が何十年も前から言い続けてきたことだ。そこには、「労働者に社会を変革する力などない」という、労働者階級への不信と絶望の思想がある。そして、資本による労働者の搾取の上に成り立つ社会という資本主義社会の根幹には一切手をつけず、そこと切り離したところで「差別撤廃」を改良主義的、半永久的に追い求めるのだ。
1980年代に国鉄分割・民営化や労働者派遣法制定とワンセットで加えられた男女雇用機会均等法制定の攻撃に、真っ先に賛成したのがこのフェミニズム運動だ。90年代には「男女共同参画社会」「多様な働き方の実現」のスローガンのもと、終身雇用解体・非正規職化の攻撃を美化し、直接・間接に支持し推進する側に回ってきた。それが今、自らの過去に口をぬぐい、今度は体制内労働運動指導部と結合して、労働運動を「資本と闘わない運動」に丸ごと変質させようとしている。断じて許せない!
マルクス主義を投げ捨てた塩川一派は今や、動労千葉や婦民全国協に公然と敵対し、フェミニズム派と完全に一体となって動いている。塩川一派の3・8「女たち行動」は、女性労働者の怒りを資本への怒りとして組織することを拒否し、その階級的決起を圧殺するための集会だ。09年国際婦人デー闘争の大爆発をもって、塩川一派の反労働者的策動を徹底的に粉砕・一掃し尽くそう。
豊中市職女性部の呼びかける「道州制反対! 橋下打倒!」の3・6大阪府庁前行動は、自治労本部を始めとするあらゆる体制内勢力の敵対を打ち破って、道州制粉砕決戦の突破口を開く決定的な闘いだ。同時に、国際婦人デー闘争本来の革命的魂をよみがえらせるものだ。
道州制との闘いは、大恐慌にのたうちまわる日帝との最大の階級的激突点であり、全労働者階級はもとよりすべての人民を革命に立ち上がらせていく闘いである。全国の闘う自治体労働者・教育労働者とともに、闘う女性の総決起で3・6の成功をかちとろう。さらに3・7東京集会への大結集をかちとり、全国各地での国際婦人デー行動を打ち抜こう。
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週刊『前進』(2381号6面3)(2009/03/02 )
在沖海兵隊 米軍再編―新基地建設阻止!
グアム移転協定粉砕を
来日したクリントン米国務長官と中曽根外相は2月17日、「在沖海兵隊のグアム移転に関する協定」に署名した。この協定は、06年5月の日米安全保障協議会(2プラス2)で合意された米軍再編に関する合意(辺野古の新基地建設と嘉手納以南の基地の返還、海兵隊のグアム移転の「パッケージ」=一括実施)を国内法を超える協定の形で約束するもの。日本側の28億jの移転費用拠出などを定め、沖縄新基地建設を促す新たな攻撃だ。米軍再編、中でも辺野古新基地建設を強力に推進することを日米支配者が改めて確認した重大な攻撃だ。
米軍再編攻撃が辺野古で行き詰まっていることに対する日米両支配階級の危機感が新協定に突き動かしているのだ。
クリントンは、就任後初の訪問国に日本を選び、「日米同盟の強化」を強調した。大恐慌の中で発足時から危機にあえぐ米帝オバマ政権は、日帝に経済的・軍事的負担の増大を求めてきている。アフガニスタン侵略戦争への一層の動員、ソマリア沖派兵の要求と並んで、今回の協定で海兵隊のグアム移転費用の負担と辺野古新基地建設を求めている。移転経費には、グアムでの基地建設の負担まで盛り込まれている。日帝・麻生はそれに積極的に応える形で、戦争国家化に突き進んでいるのだ。
オバマはブッシュ以上に凶暴に侵略戦争を推進しており、そのための沖縄基地を強化しようとしているのだ。そのオバマへの幻想を振りまく沖縄の体制内指導部はまったく許し難い。労働者の団結の力で、日米帝の沖縄新基地建設(辺野古の海兵隊新基地と東村高江のヘリパッド建設)を実力阻止しよう。
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週刊『前進』(2381号6面4)(2009/03/02 )
2月17日〜24日
アフガンへ米軍1万7000人増派/麻生内閣支持11%の低水準
●日米外相が「在沖米海兵隊のグアム移転に関する協定」に署名 来日したクリントン米国務長官と中曽根弘文外相が「在沖米海兵隊のグアム移転に関する協定」に署名した。政府はグアム協定承認案を24日に国会に提出した。グアム移転は在日米軍再編の一環で、協定は移転経費として日本政府が28億jを限度として資金提供すると規定。一方で、グアム移転には、沖縄県側が計画修正を求めている普天間飛行場移設問題解決が不可欠と明示している。(17日)
●アフガンへ1万7千人増派 オバマ米大統領は、アフガニスタンに米軍約1万7千人を今春から増派すると発表した。現在の約3万数千人から約1・5倍になる。オバマ政権は長期的な対アフガン・パキスタン戦略を見直す作業に入っており、4月までに新戦略を打ち出す予定。最終的にはアフガン駐留米軍を約6万人までほぼ倍増させることも視野に入れている。(17日)
●米軍機墜落想定し合同訓練 米軍機が沖縄の民間地に墜落した事故を想定し、連絡態勢や救急搬送などの初動対応を確認する日米合同の訓練が沖縄県うるま市の米海軍ホワイトビーチで行われた。県警、消防、沖縄防衛局などと在沖米海軍から計200人以上が参加した。(18日)
●海軍病院、来年度着工へ 沖縄防衛局が、北谷町のキャンプ桑江からキャンプ瑞慶覧の宜野湾市区に移設する海軍病院の本体工事を09年度にも着工する方針を固めたことが分かった。宜野湾市の伊波市長は、移設先の普天満宮周辺地域はかつて集落のあった由緒ある土地として、移設反対を求め、沖縄防衛局に抗議した。(19日)
●海自と海保が呉で合同訓練 アフリカ・ソマリア沖の「海賊」対策で3月上旬にも海上自衛隊の護衛艦を派遣するのに向け、海自と海上保安庁による公開合同訓練が広島・呉市沖合で実施された。派遣は、400人規模の部隊が想定されている。(20日)
●麻生内閣支持11% 毎日新聞が実施した全国世論調査で麻生内閣の支持率は1月の前回調査比8ポイント下落の11%で、89年3月の竹下内閣、01年2月の森内閣の各9%に次ぐワースト3位の低水準となった。「今すぐ辞任を」との回答が39%に達した。(21、22日)
●陸自と沖縄県警が対テロ訓練へ 沖縄県警と陸上自衛隊が3月3日に陸上自衛隊那覇駐屯地でテロ対策共同実動訓練を実施することが分かった。同協定は、大規模デモなどの暴動鎮圧を想定した旧協定から、武装工作員の侵入や破壊活動に対処するとして00年12月に46年ぶりに改定。01年の自衛隊法改正で武器使用基準も緩和され、警察の補完的役割から、必要に応じて自衛隊の早期展開が可能になった。(23日)
●日米首脳会談 麻生首相とオバマ米大統領の初の首脳会談がホワイトハウスで行われた。オバマは「世界中の問題で連携する機会がある。日本は気候変動からアフガニスタンに至るまで偉大なパートナーとなってきた」と述べ、日米同盟の強化と、金融・経済危機への対処などを確認した。(24日)
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週刊『前進』(2381号7面1)(2009/03/02 )
3・29三里塚へ全国から総決起しよう
“農地死守・実力闘争”の原則貫き市東さんの農地収奪・北延伸阻止を
白川賢治
資本主義の終わりを告げる世界大恐慌の中、闘わなければ生きられない労働者・農民、人民が革命に向かって決起を開始している。43年間、農地死守・実力闘争の原則を貫き勝利してきた三里塚闘争がその真価を発揮する時が来た。暫定滑走路北延伸を破産に追い込んでいる勝利の地平に立ち、三里塚闘争の新たな発展を切り開こう。労農連帯の力で市東孝雄さんの農地を守りぬこう。その勝利をかけた重大な決戦が3・29全国総決起集会だ。圧倒的な大結集をかちとろう。
全世界で労働者・農民が「生きさせろ!」の闘い
昨年のリーマンショックから6カ月。情勢は激変した。サブプライム危機に端を発した金融大恐慌は今や1929年を上回る世界大恐慌に発展しつつある。資本主義の終わりの始まりだ。
アメリカの自動車ビッグ3や巨大銀行は、もはや公的救済なしにはやっていけない。日本でも2兆円を上回る利益を得ていたトヨタが赤字に転落し、電機大手7社もすべて赤字だ。
資本は一切の矛盾を労働者人民に押しつけ、大幅賃下げ、大量解雇をもってのりきろうとしている。1月26日アメリカで発表された首切りは、その1日だけで7万5千人。日本でも非正規職の失業は3月末までに40万人と言われている。
「変革」を掲げて登場したオバマがやろうとしていることは、この金融大恐慌の危機を労働者への階級戦争と外への侵略戦争で突破しようというものだ。「バイ・アメリカン」条項はむき出しの保護主義、大資本救済であり、戦争への道だ。
オバマ打倒のアメリカ労働者の闘いを先頭にして、「生きさせろ!」の闘いが世界中で何十万人、何百万人の労働者人民のストライキ、デモ、暴動として燃え広がっている。その勢いはとどまるところを知らない。このひと月だけでも、ロサンゼルス1万5千人、パリ3万人、ダブリン(アイルランド)10万人とデモが闘われている。
労働者が権力を取る時代だ。今こそトヨタ、キヤノンをぶっ飛ばし、麻生政権を打倒しよう。
農民も労働者と同様に生きるすべを奪われる状況にたたき込まれている。この間、新自由主義政策のもとで農業切り捨てが激化してきた。日帝は300万農家を40万にするという農業切り捨て政策を極限的に追求している。
そしてついに、今通常国会で農地法の改悪を強行しようとしている。「農地はこれを耕すものに権利がある」を趣旨とする農地法第1条そのものを削除して、農民から農地を奪い、資本が都合良く使えるようにしろというのだ。また「減反選択制」なる政策がにわかに登場してきた。コメの自由競争を激化させるもので、米価のさらなる暴落を引き起こしかねない。これらは農家に死を宣告するものだ。
農民にかけられた攻撃は労働者にかけられた攻撃と同じだ。闘わなければ、もはや農民も生きていけない。29年大恐慌の時も、日本の農民は数々の実力決起に立ち上がった。29年以降、毎年数千件の小作争議が闘われ、警察権力による弾圧や右翼、暴力団による闘争破壊と実力で対決して地主と闘いぬいた。小作料の値上げや農地への立ち入り禁止を打ち破って、実力で農業をやり抜いた。
金融大恐慌の中で、07年参議院選でみられた農民の総反乱が「生きさせろ!」の実力決起としてかちとられる情勢だ。農民は闘いの水路を求めている。労働者と農民ががっちりと手を握ってひとつの敵を倒すときがやってきた。プロレタリア革命に向けた労農同盟の戦略的重要性をあらためて確認しよう。
(写真 1月11日、寒風を突いた09年最初のデモで三里塚反対同盟は「農地死守」の不動の決意を表した【成田市・東峰】) 北延伸は空港破産の象徴だ
2009年三里塚現地攻防の焦点は、暫定滑走路北延伸10月完成=来春供用開始による闘争破壊との闘いだ。市東さんの農地を守る闘いがこの中軸にある。
政府権力と成田空港会社は、とにもかくにも北延伸で暫定滑走路を2500bにしようと突進している。市東さんの農地を強奪するためのでたらめな裁判に血道をあげている。そのうえ「年間30万回離発着」「24時間空港化」や「成田新高速鉄道」をぶちあげている。
だが、北延伸こそ空港建設の破産の象徴だ。平行滑走路は北にずらされ、誘導路は「へ」の字、保安区域に高速道路が走るなど、その欠陥をあげたらきりがない。
そして世界金融大恐慌が実体経済に波及した今日、日本航空や全日空は政府に公的支援を求めるまで経営危機を深刻化させ、路線の縮小・撤退に走っている。それが空港の存続にかかわる大問題となりつつある。成田空港の昨年1年間の輸出下げ幅は前年比13・3%。輸入も9・2%減。昨年12月に限った輸出額は、前年同月比で実に48・6%減である。
北延伸計画はすでに要らなくなっている。“空港ではなく農地! コンクリートを引きはがせ!” 農地法による農地取り上げは不正義であり、農地を守る市東さんの闘いは圧倒的正義である。これこそ農地死守・実力闘争と労農連帯が闘いとった三里塚の圧倒的な到達地平である。
「耕す者に権利あり!」日帝の農業収奪許すな
この地平の上で市東さんの闘いは、資本による農業からの徹底収奪、農業・農民切り捨て攻撃との闘いの先頭に立っている。「農地法による農地取り上げ」という市東孝雄さんへの攻撃は、農地法の解体と収奪攻撃そのものだからだ。
「(農業の)日本経済に対する最後の貢献は、企業に農地をさしだすこと」(日本経団連会長・御手洗冨士夫)
「小規模農地を維持しているだけの農家は退場してもらう」(経済財政諮問会議元議員・本間正義)
彼らが考えていることは何か? 大恐慌下における農業・農地の徹底収奪だ。
世界大恐慌突入の中で、各国帝国主義は急速に保護主義とブロック化の動きを強め、争闘戦を激化させている。WTO(世界貿易機関)が決裂を重ねる中、FTA/EPA(自由貿易協定/経済連携協定)を強力に推進している。07年日本経済調査協議会・高木最終報告に始まる農政改革の方向は、農地法改悪と企業の農業参入、「攻めの農業」と称するグローバル化の攻撃だ。FTA/FPAがその中軸だ。
産業資本が優良農地(巨額の税金を投じて土地改良された)を標的にして直接的に農地を取り上げ、農民を農業から排除している。2月1日、東京新聞が暴露したトヨタ子会社の愛知陸運などによる大規模優良農地の直接的破壊(農地を転用し倉庫群を造った)は、こうしたことが農地法改悪に先立って行われていることを浮き彫りにした。
しかも日帝ブルジョアジーは、この農業破壊を「攻めの農業」「輸出型産業への転換」「雇用創出」などと称して経済危機脱却のための路線としている。
農業切り捨て政策によって離農を促進し、不可避に発生する耕作放棄地(38万f超。埼玉県の面積に匹敵)を「土地流動化」の名のもとに取り上げようとしている。資本は賃金労働者からの搾取を強めるとともに農民・農業からの徹底的収奪に向かっている。
農業切り捨ての道州制攻撃
戦争国家化と国・自治体の丸ごと民営化を狙う道州制攻撃は、労働者の首切りと農業切り捨てを一体的に進めるものだ。戦後革命敗北の中、地方自治とともにもたらされた農地法は、農民自らが選ぶ農業委員会(農業会議)と知事に農地をめぐる権限を与えている。道州制はこれを解体し大資本の独裁に置き換えようとするものである。
戦後の農地改革と農地制度も認める「耕す者に権利あり」の正義に立ちきり農地を守る市東さんの闘いは、全国農民・労働者の闘いそのものである。その闘いを、市東さんと三里塚反対同盟は、闘争の基本原則である徹底非妥協・農地死守として闘っている。
大恐慌情勢下、実力闘争が切り開いた勝利の地平の上に、動労千葉とともに築き上げた「労農同盟の萌芽(ほうが)」を豊かに発展させる闘いが、現下の三里塚闘争だ。
3・20―3・29の爆発を日本革命への突破口に
待ちに待った闘いの時は来た。3・29はボロボロになった麻生内閣を打倒し、3・20イラク反戦6周年・世界一斉行動の爆発と一体の闘いとして日本革命を切り開く突破口である。3・29の大結集をかちとるために、あらためて3・29はいかなる集会かを確認したい。
なによりも、市東さんの農地を守り、10月暫定滑走路北延伸完成攻撃を粉砕する総決起集会である。
市東さんの闘いに、なんとしても勝利しなければならない。2・3農地法裁判における市東さんの気迫の意見陳述に断固応えようではないか。裁判闘争を現地闘争と一体のものとして徹底的に闘い、政府・空港会社の不正義を社会的に暴き出す中で、市東さんの農地を守る強固な陣形をつくり出そう。この闘いで10月完成攻撃を粉砕しよう。農地法改悪による農業破壊攻撃を粉砕する反対同盟の決起に応えて、今通常国会での農地法改悪策動を粉砕する闘いに全力で決起しよう。
10月完成攻撃の真の狙いは、反対同盟つぶしにある。これを打ち破るものこそ、43年間不屈非妥協の闘いで貫き通した「農地死守・実力闘争」の原則だ。この原則を貫いて、反対同盟が圧倒的な勝利の地平から新しい闘いに突入しようというその時に、塩川一派はなんと「第4インターへの自己批判」を行った。なんたる闘争破壊策動か。三里塚闘争に敵対し、闘いの歴史を汚すものだ。満身の怒りを込めて、徹底的に断罪し粉砕する。
さらに、労農連帯・国際連帯を高々と宣言する場である。「われわれは全世界の労働者・農民に連帯を積極的に働きかける。成田・北総地域に限定しないで日本の農民を獲得する」(萩原進さん)。動労千葉とともに闘いとった労農連帯・国際連帯の発展をさらに豊かに発展させよう。階級的労働運動路線のもと、労農連帯の発展を軸に、全国の反戦闘争、住民運動、市東裁判闘争を全力で支援する市民運動との幅広い連帯をかちとろう。空港絶対反対、農地死守・実力闘争の路線を断固として貫こう。
日米政府は共同作戦計画の「抜本的」見直しに着手した。朝鮮有事を想定し、米軍が使う民間空港(その第一は成田)・港湾の選定、空港管理、科学・生物・放射性物質・核兵器攻撃への対処など十数項目におよぶ。成田における国民保護計画、習志野基地への新型ミサイル配備など具体的な攻撃が進められている。成田空港の軍事化と闘い、侵略派兵を阻止しよう。
3・29三里塚への大結集を実現する最大の鍵は、青年・学生を先頭とした3・20渋谷デモと3・29を文字どおり一体のものとして闘いとることである。3・20「生きさせろ!」の闘いに立ち上がった労働者の怒りが3・29で農民の闘いと結合した時、どれほどブルジョアジーを震撼(しんかん)させる力になるか。3・20―29の大爆発を、全世界にとどろかせよう。
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週刊『前進』(2381号7面2)(2009/03/02 )
労働者・農民は連帯し闘おう
反対同盟が全国に招請状
三里塚芝山連合空港反対同盟が、3・29三里塚全国総決起集会の招請状を全国に発した。この呼びかけにこたえ、全力で結集しよう。(編集局)
招請状
三里塚芝山連合空港反対同盟
全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。昨年10月の全国集会から5カ月、三里塚闘争をめぐる情勢は激変しました。世界恐慌がますます深まる中で、政府・財界はその一切の矛盾を労働者・農民、人民への収奪に向けて生き残りを図っています。これに対して、世界で数百万、数千万の労働者、農民、人民のストライキやデモ、暴動が燃え広がっています。麻生政権を打倒し、三里塚闘争を勝利させる絶好の情勢です。3・29全国総決起集会に大結集し空前の高揚を実現し、三里塚闘争の勝利の展望を切り開こう。
労働者に対する攻撃と同様に、企業が農地と農業を奪い取る政治が動き出しました。全国300万農家を40万に激減させる農業切り捨て策と、今国会での農地法改悪攻撃です。農地法第1条を削除して、戦後の農地改革で闘いとった「耕す者に権利あり」を葬り去ろうとしています。道州制攻撃と司法制度の改悪とならぶ戦後の大転換であり、労働法と教基法改悪につづく改憲攻撃そのものです。
深まる危機と保護主義の台頭のなかで、政府・財界は人民との激突を深めつつ、アジアをその勢力圏としようとしています。WTO(世界貿易機関)が決裂するなか、FTA/EPA(自由貿易協定/経済連携協定)を加速させ、欠陥・未完の成田空港の立て直しに血道をあげています。それが暫定滑走路北延伸の10月完成と、飛行回数1・5倍化(年間30万回)、24時間空港化の攻撃です。朝鮮有事を想定した日米共同作戦計画の抜本的な見直しに着手し、国民保護計画訓練や習志野基地への成田防衛ミサイル配備を強行して軍事空港化の攻撃を強めています。
だがこれも、闘いによって破産は必至です。滑走路の北への移動と「へ」の字誘導路、数々の欠陥とアジアハブからの陥落、恐慌による航空需要の激減が存続の危機すらうみだしています。無謀で場当たり的な北延伸こそ成田の破産の象徴なのです。
「労働者にとっての職場、農民にとっての農地。これが守られないでどうして社会がなりたちますか」(農地法裁判意見陳述)と、力強く決意を述べる市東さんの闘いは、この攻防の最先端です。わが三里塚芝山連合空港反対同盟は、今秋10月北延伸完成=来春供用開始の攻撃を迎え撃ち、軍事空港建設を断固として粉砕する闘いをもってこの時代に立ち向かう決意です。
勝利への道は「空港絶対反対」「農地死守」「実力闘争」の闘争原則と、動労千葉とともに闘いとった「労農連帯」です。沖縄や関西住民を始めとする反戦・反核・反権力、反差別の広範な市民運動、住民運動との連帯です。韓国・民主労総、米・ILWU(国際港湾倉庫労組)を始めとする世界の労働者・農民との連帯です。市東さんの農地裁判と天神峰現闘本部裁判を始めとするすべての裁判闘争を現地闘争と一体のものとして闘います。
いまこそ、労働者と農民は分断を打ち破り連帯して闘おう。改憲と戦争を阻止するために全世界の労働者・農民・人民と連帯しよう。3・29全国集会で新しい三里塚闘争を切り開こう。みなさんの大結集を呼びかけます。
2009年2月25日
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週刊『前進』(2381号7面3)(2009/03/02 )
『3・29三里塚へ』パンフ活用を
反対同盟が決戦への決意と呼びかけ
動労千葉との労農連帯が勝利の拠点
3・29三里塚全国集会の画期的大結集をめざして、『市東さんの農地を守れ! 3・29三里塚へ』と題したパンフレットが発行されました。みなさんが全力で活用されることを訴えます。
内容は以下の5部になっています。
@三里塚芝山連合空港反対同盟6氏と葉山岳夫・反対同盟顧問弁護団事務局長、田中康宏・動労千葉委員長、織田陽介・全学連委員長らの3・29大結集を呼びかけるアピール
A2月3日に開始された「農地法裁判」における市東孝雄さんの冒頭陳述書
B主論文「3・29三里塚全国集会に大結集しよう」
C裁判闘争アピール
D書評・萩原進著『農地収奪を阻む』
目前に迫った3・29三里塚全国総決起集会は、なによりも市東さんの農地を守る決戦への共同の決意と力をうち固める闘争としてあります。
反対同盟と葉山、田中、織田各氏らのアピールは、熱のこもった最高の呼びかけとなっています。どれも3・29結集へ向け、振るい立たずにはいられないものです。
市東さん陳述
さらに、3・29闘争への最大最高のアピールこそ、市東さんの2・3冒頭陳述です。すでに『前進』紙上で要旨は発表されていますが、ここでは全文が採録されています。市東さんは、金融大恐慌下で「労働者の職場、農民にとっての農地」が奪われようとしている現実を厳しく弾劾し「一歩も引かず闘います」と鮮烈な決意を表しています。全読者がまずこの市東さんの冒頭陳述を読み、オルグの武器とすることを訴えたい。
さらに今回の3・29集会は、世界大恐慌の真っただ中でかちとられる闘争です。
世界は変わる
主論文「3・29三里塚全国集会に大結集しよう」は、大恐慌下、革命情勢へ突入するなかで三里塚闘争の決定的重要性を明らかにした画期的論考となっている。「第U章三里塚闘争の巨大な階級的意義」の論及は出色です。
何点かピックアップすると。
@動労千葉の国鉄分割・民営化粉砕の闘いと並んで、三里塚闘争は新自由主義の階級闘争圧殺攻撃と闘い、それを打ち破ってきた闘いであった。結局、ほとんどの党派はこのときの新自由主義攻撃に屈服し、転向していった。動労千葉と三里塚闘争とがこの攻撃に立ち向かい、勝利の革命的橋頭堡を守り、反撃の拠点を築いてきた。
A「空港絶対反対」「農地死守・実力闘争」の反対同盟の原則は、非妥協・不屈の闘いであり、いまやすべての闘う人びとの勝利の羅針盤となっている。
B労農同盟と国際連帯の要に動労千葉と三里塚闘争がある。そのことによって今日の革命情勢下の階級闘争と三里塚闘争の帰趨(きすう)はまったく一体である。
Cしたがって、労働者階級こそ三里塚闘争の勝利のために先頭に立って闘うべきことを訴えている。三里塚闘争においてもその勝利はひとえに青年労働者と学生の力にかかっているのだ。
「労働者と農民が団結すれば世界は変わる!」という素晴らしいスローガンが3・20ワーカーズ・アクション実行委から打ち出された。まさに3・20渋谷デモと3・29三里塚は完全にひとつながりの闘争なのだ。
Dそして労農同盟を軸にすべての闘う人びとの結集を呼びかけている。プロレタリア革命のもとでの統一戦線である。ここに勝利の展望が指し示されている。1985年10・20三里塚十字路戦闘も、組合旗の林立する中でかちとられたのだ。
塩川派を断罪
Eこの革命情勢下の三里塚決戦が到来する中で塩川一派は、83年3・8分裂を強行した脱落派の首謀・第4インターに向かって今になって自己批判した。この塩川一派の大裏切りを徹底的に断罪している。彼らは、3・8反対同盟分裂と敷地内反対同盟の孤立化という三里塚闘争最大の反革命に対し、一片の怒りもないのだ。第4インターが3・8分裂をいまだ自己批判していないのに、その第4インターに自己批判しているのである。そもそも三里塚決戦に本当に勝ちたいという基本的立場がないのだ。
『3・29三里塚へ』パンフをオルグの武器に、決戦の大地・三里塚への大結集をかちとろう。
(刊行委員会/加川吉成)
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週刊『前進』(2381号8面1)(2009/03/02 )
青年労働者を先頭に福岡で集会とデモ 合同労組レーバーユニオン福岡 N
2月22日、福岡市農民会館で、実行委員会主催の「2・22福岡労働者集会」を熱気に満ちてかちとった。青年労働者が基調提案を行い、「この社会の主人公は労働者だ!
資本の危機は労働者のチャンスだ。団結の力で職場と社会を奪い返そう!」と強く訴えた。
集会終了後、福岡の繁華街、天神−大名をデモ行進。雨にも負けず、「資本主義は終わりだ! 労働者の新しい世の中をつくろう!」の横断幕を先頭に、圧倒的な注目と共感の中でデモをかちとった。
集会では労働者が次々と発言した。国労闘争団員2人が、国鉄1047名闘争における4者4団体路線を弾劾し、大恐慌下だからこそ解雇撤回の原則を貫くことの重要性を訴えた。さらに運輸労働者や解雇撤回を闘う福祉労働者、10年近くの不払い賃金を実力でもぎりとった労働者や、「雇い止め」と闘う派遣労働者が発言した。
2人の自治体労働者は体制内指導部と激突し勝ち抜いている職場闘争を報告し、道州制を徹底的に弾劾した。
教育労働者は、広島での日教組全国教研集会の闘いを報告。根津公子さんのレポートが今年も取り下げられたこと、地元広教組が広島で不起立を闘う者すべてを排除したこと、警察権力の厳戒態勢下で開催されたことを怒りをもって報告し、不起立宣言を行った。
集会全体を通じて、体制内労働運動との対決の重要性が鮮明となった。
生きさせろ!ゼネストだ!春闘団結集会 群馬 S
2月22日、群馬・前橋市で群馬労組交流センターと群馬合同労組の呼びかけで「生きさせろ!ゼネストだ!春闘団結集会」が開かれた。
冒頭、群馬合同労組の仲間から「世界恐慌が始まった中で、情勢に負けない闘いを開始しよう」と提案された。群馬合同労組の組合員からストライキで闘う決意が表明された。「労組交流センター全国総会の議案書に、『ちゅうちょしている時ではない。闘いつつ準備し、準備しつつ闘い、闘う時である』とある。そのとおりだ。組合の団結のためにもストで闘う決断をした」。別の組合員は「自分の職場は労働者なのか一人親方なのか分からないような職場だ。この春闘は全員に有給を1日よこせとストライキで闘いたい」。すべての参加者からともに闘う決意が表明された。
集会後はデモ行進。前橋駅前を通り、近くのショッピングモールまで元気よく赤旗を林立させて行進した。ストとデモ、労働者の力で世の中を変えるんだ! 群馬での小さな一歩だが、決定的な一歩が切り開かれた。
春闘集会でスト宣言して中郵、JRにデモ 岡山 Y
2月22日、岡山市内で春闘総決起集会が行われた。青年労働者を先頭に30人が結集した。
冒頭、マスカットユニオンの青年労働者(金属)が基調提起を行った。「体制内派と徹底的に対決し隣の仲間を獲得しよう。団結すれば勝てる。ストで闘おう」と生き生きと提起した。
動労西日本の青年労働者A君(JR西契約社員)が特別アピール。A君は4者4団体派の転落を激しく弾劾し、「今の時代こそ闘う労働組合が最前線に登場しなければならない」「3月に大幅賃上げ、運転保安確立、契約社員の正規化を掲げて、断固ストに立つ」と決意を述べた。
自治体労働者は、道州制や人事評価=査定給導入とまったく闘わない自治労本部を打倒し、組合を現場からつくり変える決意を明らかにした。
大学病院の仲間は、103人もの非常勤職員の雇い止めと業務の外注化・民営化に対してストで闘う宣言を発した。ゆうメイト懲戒解雇のマスカットユニオンの仲間は、半年間の局前宣伝を通じてゆうメイト労働者とつながり始めていることを報告。3月末の新たな雇い止めを許さず闘う決意を表明した。さらに外国人労働者問題に取り組む地域の仲間と岡山大の学生が発言に立った。
集会後、市内デモに出発した。約1時間に及ぶデモは、途中、岡山中央郵便局前で激しいシュプレヒコールをたたきつけた。解散点のJR岡山支社門前では、動労西日本のA君を先頭に「ストで闘うぞ」と宣言。雨にもかかわらず、参加者の意気は高く、街頭でも圧倒的に注目された。
京大「雇い止め」粉砕体制内派を食い破れ 京都 碧海
京大教職員組合が呼びかける2・20デモに参加しました。この間、私たち学生は、京大の非常勤職員雇い止め発表直後に2・4集会とデモを行い、後日総長室に乗り込むなど最先頭で闘ってきました。だから2・20デモで現場の労働者と団結できることをすごく期待していたのですが……。
デモは「ガス抜き」以下でした。まず、コールの声が小さすぎる。あまりに聞こえないので学生が「解雇、撤回!」「団結、勝利!」と声を上げると、眉をひそめて振り返る。そもそも「非効率な雇い止めをやめろ」だって!? 資本家の言葉でコール!? 当局の建物の前に行っても、監視・弾圧の職員すら来ていない。あえて激突をつくらない。
デモ後の発言では、雇い止め当該の労働者の発言すらない。しまいには参加証明のスタンプ押しまで。カネが出るのか!? ありえない!
これが4者4団体の本質だ。全学連は、体制内執行部を食い破ってランク&ファイルと団結するぞ。ストライキやるぞ!
石神井川の拡張反対 団結しこの街守ろう 東京 島田孝弘
2月17日、夕方の終了ミーティングの際中に突然スーツ姿の2人組が店に訪れた。
この店の代表者であるNさんが、「なんのご用でしょうか?」と問いただすと、案の定、石神井川拡張工事の件で訪れた都庁の人間だった。
事前のアポも取らずに非常識も甚だしい。明らかに営業妨害だ!
仲間が続々と2人に詰め寄る。私もひとごとではないので加勢する。都庁の人間も予想外の展開にしどろもどろの様子だった。地主・大家・商店などを主に戸別訪問しているとのことだが、アパート・マンションなどの住民にはなんの説明もない。ふざけるな!
私のアパートも拡張工事に引っかかる。勇気をふりしぼって発言した。「住民全員に説明会をしてください」と。返答は、「説明会等は予定していない」という。戸別訪問など絶対反対だ!
「なぜ説明会を開かないのか?」との問いに答えがない。もう決まったことだから、と言いたげだった。「日を改めてお伺いします」と言って帰ったが、日を改めて来ても、言うことに変わりはないだろう。
私は生活保護を受け昨年ここに越してきたが、不動産屋に何十軒も断られ、やっと見つかって約1年。契約時に不動産屋からも拡張工事の話は一言もなかった。ようやくこの街に慣れ暮らしていけると思っていたのに住民になんの説明もなく、戸別訪問で弱い所からつぶそうという国や都のやり方が気に入らない。
生活保護を受けている身で大きなことは言えないが、ここの仲間とともに最後まで闘う決意は揺るぎない。団結の力でこの街を皆で守ろうではありませんか! 石神井川拡張工事絶対反対!
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週刊『前進』(2381号8面2)(2009/03/02 )
不当逮捕の3人奪還 デッチあげ弾圧を粉砕
2月20日、「電磁的公正証書原本不実記録・同供用」なる容疑でデッチあげ逮捕されていた3人の奪還をかちとった。大勝利である。
警視庁公安部と埼玉県警は、1月29日の3人逮捕の翌日から、全国21カ所の不当捜索に加えて、2月18日にAさんの所属するH合同労組に不当捜索を強行し、組合の帳簿などを強奪した。
このデッチあげ弾圧は、革共同が動労千葉とともに切り開いてきた階級的労働運動の前進に対する日帝権力の恐怖にかられた政治弾圧だ。革共同がどんな弾圧をも恐れず非合法・非公然体制を堅持して闘い抜いていること、1047名解雇撤回・春闘勝利を掲げた2・16集会が4者4団体派との党派闘争を貫いて800人の大結集でかちとられたことが、敵権力を追いつめ、この勝利をもたらしたのだ。
この勝利をばねに今春闘争に猛然と決起し、全戦線で飛躍的な前進と勝利を切り開こう。
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週刊『前進』(2381号8面3)(2009/03/02 )
迎賓館・横田爆取裁判 警官証言が総破綻
「金属くず発見」はうそ
2月24日、東京地裁刑事第20部(林正彦裁判長)で、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判・差し戻し審の第14回公判が行われた。
公判冒頭、須賀武敏同志、十亀弘史同志、板垣宏同志が、裁判官・検察官らを射抜く怒りの意見陳述を行った。「控訴審は、一審で審理しなかった『三つの証拠群』を取り調べれば、被告人らの事件への関与が分かると言い、無罪判決を破棄した。しかし、これまで13回も裁判をやって、検察官は結局何も立証できなかった。控訴審判決の誤りは明白だ。直ちに無罪判決を出せ」と迫った。傍聴席からは「そうだ!」と声が飛び、大きな拍手が巻き起こった。
この日は、警視庁公安一課の警察官・藤井俊裕への反対尋問である。藤井は「三つの証拠群」の核心を占める「金沢借家」関係の唯一の「証人」だ。
検察官がデッチあげたストーリーは、「須賀・十亀・板垣3同志は、岩手借家で逮捕された前年の85年に、金沢市内の借家で信管を製造した」というものだ。藤井はこのストーリーをもっともらしく見せるために、「86年に金沢借家の畳の下から金属くずを発見した。光って見えた」とうそ八百を「証言」していた。
ところが、藤井が「金属くずがあった」と口先で言うだけで、写真もなければ現物もないのだ。
仮に金属くずがあったとしても、いつのものか、何のくずかまったく分からない。弁護人に追及されるや、藤井はしどろもどろだ。卑劣にも「他の捜査官が言っていた」と他人に責任をなすりつける始末だった。
こうして検察官のデッチあげストーリーは、完全に崩壊したのである。
検察官は、「金沢借家」関係の「立証」について、迷走につぐ迷走を繰り返した。
一審段階では、金沢借家押収と岩手借家押収の金属くずが「同様のもの」で、鑑定もしていると主張していた。ところがその後、検察官は「同様のものだ」とする主張を撤回し、結局、一審裁判所は金沢借家関係証拠は一切採用せず、無罪判決を下した。
ところが、控訴審は一回も事実審理をせずに一審無罪判決を「破棄・差し戻し」した。さらに、差し戻し審では、検察官は昨年末に一方的かつ大幅に証拠請求を撤回し、藤井一人にアリバイ的に証言させて、一気に有罪判決へ持ち込もうとする攻撃を、裁判所と結託して仕掛けてきた。
検察や裁判所がどんなにあがこうと、須賀・十亀・板垣3同志への弾圧はデッチあげである。「金沢借家」についても、金属くずなどなかったのであり、藤井への反対尋問で、警察・検察の証拠捏造(ねつぞう)の事実が一層明らかになった。
次回、3月24日、第15回公判から被告・弁護側立証に突入する。検察のデッチあげをへし折る決定的な反証を行い、無罪判決へ進撃する。傍聴闘争に参加しよう。
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週刊『前進』(2381号8面4)(2009/03/02 )
法大弾圧裁判 5・29デモ弾圧
斎藤文連委員長、恩田副委員長が証言
闘争の正義が法廷を圧倒
2月19日に5・29法大デモ弾圧裁判・第2グループの第8回公判、25日に同第1グループの第10回公判が東京地裁で行われた。文連委員長の斎藤郁真君(19日、25日)と同副委員長の恩田亮君(19日)が証言に立ち、5・29デモに至る経緯を自身の経験をとおして全面的に明らかにした。
07年春に法学部に入学した斎藤君は、直後に内海佑一君ら3・14弾圧の当事者と知り合い、交流するようになった。直後より開始された学生部職員・百瀬らによる監視や恫喝に屈することなく、社会科学研究会のサークル員として文化連盟の解散=学友会解体に反対する声をあげる。キャンパス暴力支配のなかで「1年生の前期は声をあげられなかった」が、後期に入ると、のぼりとマイクを持って友人とともにキャンパスに立った。
「賛成したらサークル予算の増大、反対したら逮捕・処分」という暴力支配のなか、彼は文連内部で粘り強く絶対反対の声を組織した。そして08年4月、ついにジャージ部隊が文連の会議の会場前を制圧するようになるなかで、彼は「おまえがやらなくて誰がやるのか」という同級生の説得もあり、委員長になることを決断した。
5月20日の「恩田処分粉砕」のキャンパス集会は、文連が「一人の仲間も見捨てない」立場を鮮明にして断固打って出た行動だった。「ともに闘うもの同士の信頼に基づく団結」(斎藤君)が、ジャージ部隊の暴力から集会を防衛し追い返した。「暴力支配をついに打ち破った。学生生活のなかで最も感動的な出来事だった」(同)。
その後文連は、5月29日まで攻め上るキャンパス集会を連続的に打ち抜いていったのだ。
恩田君は、05年の入学直後に内田晶理君(7・24弾圧被告)の演説を教室で聴いた経験や、キャンパスには看板がそびえ立ち、壁がビラで埋め尽くされている光景を目にしたことをあげ、「そこに大学らしさを感じた」という。1年生の年度末、06年3・14弾圧で、所属サークルの先輩であった友部博文君が逮捕されたことに衝撃を受けつつも、その後次々と逮捕・処分をくりかえす暴力支配の前に「声もあげられない」状況が続く。
その後、07年4・27弾圧で再び友部君が逮捕されたことを契機に、サークルの機関誌で法大当局を弾劾する行動を始める。このころ学友会解体を打ち出した法大当局によって、彼に対しても警備員や学生部職員による入構チェックや嫌がらせ、後輩への脅しなどが始まった。キャンパスに来れば聞こえよがしに「○時○分、恩田入りました」とガードマンに言われるなどの恫喝をはねかえして「文連解散反対」の声をあげ続けた。
08年4月、法大当局が通告してきた文連本部室の「明け渡し期限」が迫るなか、本部室死守を訴える恩田君たちと、屈服して明け渡し方針に傾く旧執行部との間で起きたケンカを口実に、当局は恩田君に「停学2週間」処分を強行した。一貫して処分攻撃の前に屈服してきた旧執行部のあり方を打倒して断固08年度の新執行体制を確立、5・20から5・29に至るキャンパス集会を貫徹した。
恩田君は「すべては大学の横暴に対する正当な抗議行動であり、逮捕は不当」「4月24日、法大当局に反撃する大集会を行う」と宣言した。
2人の証言は法大闘争の正義性を満天下に明らかにした。次回公判では、内海佑一君(第1グループ)、中村真之君、本山隆介君(第2グループ)の被告人質問が行われる。法大闘争にかけきった被告団の存在と闘いは法廷を圧倒し、学生・青年労働者の怒りと結合して4・24法大集会1000人爆発を切り開く力だ。断固闘いぬこう!
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週刊『前進』(2381号8面5)(2009/03/02 )
東北石けん労組、第3波スト
2月19日、全員解雇を月末に控えて、東北石けん労組の第3波ストが門前を制圧して闘い抜かれた。午前7時、当該組合員を先頭に地域の仲間20人が門前に登場。門扉を閉ざした構内には、ガードマンと探偵・警備会社の4人が配置され、社長は完全に逃亡。門前には三たび「ストライキ決行中」の大看板が掲げられ、通勤途中の労働者、市民が圧倒的な注目で見守る。警察の介入を吹き飛ばしてストは貫徹された。
1月の2波のストは資本を決定的に追い詰めた。第3波ストは、会社解散・全員解雇に対する労組の不屈・非和解の決意をたたきつけ、解雇撤回まで何年かかろうとも徹底的に闘う戦闘宣言を発した。
この日の闘いは、工場門前から開始され、仙台市中心部での街頭宣伝、愛島台新工場のオーナー畑文雄の地元・長町での街頭宣伝と、全一日行動として闘われた。1600枚のビラが実質2時間でまききられた。畑文雄は、宮城県における民主党・小沢派の選対本部長まで務めた極悪の人物であり、道州制推進の急先鋒である。畑の地元では「あいつは許せない」と怒りの声が噴出し、街宣隊に寄ってきて声をかける人が続出した。
(投稿/東北石けん労組・H)
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週刊『前進』(2381号8面6)(2009/03/02 )
法大裁判に集まろう!
★3月2日(月)5・29デモ弾圧裁判Aグループ
第9回公判
★3月9日(月)5・29デモ弾圧裁判@グループ
第11回公判
★3月10日(火)7・24「建造物侵入」デッチあげ裁判 第8回公判
★3月11日(水)4・27「暴行」デッチあげ裁判
友部博文君の弁論
◎いずれも東京地裁429号法廷、午後1時30分開廷。開廷1時間前に地裁傍聴券配布所に集合を
★富山大学ビラまき弾圧裁判(富山地裁)
第7回公判 3月17日(火)午後2時開廷
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週刊『前進』(2381号8面7)(2009/03/02 )
日程 迎賓館・・横田爆取デッチあげ弾圧差し戻し審
第15回公判 3月24日(火)午後1時15分開廷
◎東京地裁429号法廷
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