ZENSHIN 2009/02/09(No2378 p06)
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週刊『前進』(2378号1面1)(2009/02/09 )
国鉄1047名解雇撤回! 首切り・賃下げ ぶっ飛ばせ!
2・16労働者集会に総結集を
階級的労働運動爆発の力でオバマと麻生を打ち倒そう
全国・全産別で「道州制」粉砕へ
三里塚“市東さんの農地守れ!”とデモ
2月3日、農地死守裁判第1回弁論に先立ち、千葉市中心部をデモ=記事6面
国鉄労働者を始め全産別の労働者、青年労働者・学生は、動労千葉が呼びかける「国鉄1047名の解雇撤回! 09春闘勝利! 2・16労働者総決起集会」に総結集しよう。09春闘は、日本経団連と連合の「雇用安定・創出に向けた労使共同宣言」、そして大阪府知事・橋下を先兵にした道州制攻撃との全面激突だ。だからこそ、1047名解雇撤回を投げ捨て、それを貫く動労千葉の敵視・排除へと転落した4者4団体派との分岐・激突に総力をあげて勝ちぬこう。2・16集会を1000人の大結集でかちとり、国鉄闘争を水路に連合支配を転覆し、道州制粉砕、2〜3月「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ突き進もう。マルクス主義青年労働者同盟・マルクス主義学生同盟の各1000人建設を圧倒的に推進しよう。
1月闘争の勝利的な進撃
大恐慌をプロレタリア世界革命へ! 米帝とイスラエルのパレスチナ侵略戦争に対する全世界での反戦デモの爆発に続いて、1月29日、フランス・サルコジ政権の新自由主義改革に対する労働者の怒りが500万人ゼネストとなって爆発した。鉄道、空港、郵便、医療、教育、電気・ガスから銀行、証券取引所、さらにテレビ、ラジオ、新聞の労働者がストに突入し、250万人がフランス全土でデモに立ちあがった。10%に達する失業率の増加に加え、サルコジ政権が進める銀行への資本注入など総額260億ユーロ の資本救済に対する怒りの決起だ。
これは仏共産党などの体制内指導部を打倒し、のりこえて闘う真の革命党が存在するなら、プロレタリア革命の勝利に発展する革命情勢である。
日本でも、派遣労働者の大量解雇に対する年末年始攻防から09年決戦の突入をかちとった1月闘争は、行動につぐ行動、激闘につぐ激闘を貫き、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へきわめて大きな地平を切り開いた。何よりも青年労働者を先頭にストライキを構えてライフサイクル・第2次強制配転を粉砕した動労千葉の勝利の大きさが決定的だ。
そして森精機に続く全国各地でのストライキ決起、京品ホテルへの強制執行に対する実力闘争、2波にわたる日本経団連打倒デモ、1・24法大闘争勝利集会、国労・自治労の各中央委員会への決起、1・31〜2・1全国労組交流センター総会にいたる一切の闘いが、連合・全労連・4者4団体派などとの鋭い路線的分岐・激突として闘いとられた。
マル青労同・マル学同1000人建設を基軸にすえて、職場生産点での組合権力獲得の闘いと地区党建設を一体的にかちとるために、飛躍と変革をさらに圧倒的に推進していこう。その闘いをとおして、全国の職場に第2・第3の動労千葉をつくり出そう。
「労使共同宣言」うち破れ
大恐慌はまだ始まったばかりだ。昨年9月以降に本格化した事態は資本主義300年の歴史の終わりを告げている。職場生産点から資本家をたたき出し、労働者がすべてを支配する時だ。問われているのは、体制内労働運動指導部を現場労働者の決起で打倒し、闘う労働組合を甦(よみがえ)らせることだ。
オバマの8190億jの景気対策は、徹底した資本救済であり、労働者階級に対する大量解雇・賃下げ・権利剥奪(はくだつ)の階級戦争だ。08年にアメリカの非農業部門の労働者は259万人も減少した。第2次世界大戦中の275万人につぐ戦後最大の規模だ。
1月20日のオバマの大統領就任以降、「血まみれの月曜日」(1月26日)の7万6000人の大量解雇の発表に続いて、ボーイングが1万人の人員削減、マイクロソフト、インテル、ユナイテッド航空などが数千人の削減と、競い合うように労働者の大量解雇をうちだしている。
さらにGM、フォード、クライスラーは、レイオフ(一時解雇)中の労働者に賃金を支払う「ジョブズ・バンク」制度の廃止攻撃をかけてきた。しかも全米自動車労組(UAW)は、この制度の廃止にやすやすと合意した。そしてGMは労働者2000人を解雇し、クライスラーは「時給29jの労働者を解雇し、時給14jで新規採用」などという計画をうちだしている。まさにオバマ反革命政権が体制内労働運動の屈服をとおしてのみ成り立つことを完全に示している。アメリカの労働者階級が怒りも新たに決起することは確実だ。
日本帝国主義は、日々深まっていく大恐慌の中で壊滅的危機にたたきこまれている。08年12月の完全失業率は4・4%、失業者数は270万人に達している。さらに今年3月までに製造業の非正規労働者100万人のうち40万人が解雇されると言われている。
こうした中で、1月15日に結ばれた日本経団連と連合の「雇用安定・創出に向けた労使共同宣言」は本当に許しがたい。この「労使共同宣言」をもって、日帝支配階級は「労使一丸」で連合を抱き込み、労働者支配を貫徹し、資本主義・帝国主義の崩壊をくい止めようとしているのだ。
そして経団連・御手洗や連合・高木が主張しあっている「ワークシェアリング」論こそが、まさに大量解雇をするための「労使一丸」での「雇用のセーフティネット」づくりなのだ。事実、この「労使共同宣言」をもって、パナソニックの正社員を含む1万5000人の人員削減を始め、大資本は公然と一斉に正規労働者の首切り計画をうちだしている。
しかも「労使共同宣言」は、道州制・民営化攻撃の激しい危機突破の動向と完全に一体だ。道州制こそ、公務員360万人首切りの推進である。
実際、御手洗は大阪・橋下に対して「道州制推進を地方からの国民運動として盛り上げてほしい」とエールを送り、自治労本部を先頭とした連合がまさにこの「国民運動」の推進者となっている。だが、これも破綻は絶対に不可避であり、まさに連合こそ、日帝の労働者支配の「最弱の環」になっているのだ。
道州制粉砕・橋下打倒へ
道州制導入の攻撃は、国鉄分割・民営化の全社会化だ。それは公務員360万人をいったん全員解雇し、自治体・教労を始めとする労働組合を解体する大攻撃だ。だが、道州制との闘いは、国鉄分割・民営化絶対反対で団結して闘い勝利している動労千葉労働運動と結合すれば勝利できる。
他方、国労本部など4者4団体派は、解雇撤回を投げ捨て、昨年10・24集会で機動隊を導入して解雇撤回の原則を貫く動労千葉の排除を策動したことを居直っている。さらに5・27国労臨大闘争弾圧の被告である国労闘争団の労働者に「鉄建公団訴訟の原告団から降りろ」などというまったく許しがたい闘争破壊を策動している。この4者4団体派の妨害と敵対を粉砕して、2・16集会の1000人結集をかちとろう。
「生きさせろ!」ゼネストは、何よりも4大産別の路線であり、党派闘争であり、職場細胞を建設し、組合権力を獲得していく闘いだ。
自治体労働者は道州制・丸ごと民営化阻止、人事評価制度反対をストライキ決起でかちとろう。民営化攻撃の先兵、大阪府知事・橋下を打倒しよう。道州制攻撃に屈服し協力する自治労本部との分岐・激突を関西・沖縄を始め全国でつくり出そう。
橋下は年頭から「今年、国のかたちは変わる」「僕の使命は道州制」とうそぶき、1月9日には「関西州」の拠点にするため府庁舎移転構想推進チームを発足させた。ブルジョアジーの先兵として道州制導入に反革命的な執念を持つ橋下への大反撃をたたきつけよう。
教育労働者は、道州制導入・教育の民営化阻止を掲げ、3月「日の丸・君が代」不起立闘争を「40秒のストライキ」として闘おう。決定的なのは青年教育労働者の団結した決起だ。体制内執行部を打倒し、闘う組合権力の獲得へ。2・21〜23日教組全国教研闘争(広島)に決起しよう。
全逓労働者は、道州制攻撃と結びついた「第2の郵政民営化」の攻撃に郵政民営化絶対反対のストライキで闘おう。この闘いは要員問題の爆発と2万4000人の人員削減、徹底的な非正規雇用化との激突だ。2・18〜19JP労組中央委員会闘争に総決起しよう。
1・24集会の勝利の地平から、法大を先頭に300万学生ゼネストの爆発へ突き進もう。3月ソマリア沖への自衛隊派兵を阻止しよう。2・16集会1000人結集を突破口に、3・20イラク反戦6周年・全世界一斉デモの大爆発をかちとろう。
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週刊『前進』(2378号1面2)(2009/02/09 )
前進社など全国21ヵ所の不当捜索を徹底弾劾する
革共同の進撃に恐怖の反動
警視庁公安部と埼玉県警は1月30日、東京、神奈川、京都、広島、福岡の前進社など全国18カ所を不当捜索した。その後も都政を革新する会(杉並)や全国労組交流センター(浅草)、三里塚などが捜索された。5日までに捜索個所は東北、関東、東海、北陸、九州など全国21カ所に及ぶ。
捜索に先立ち、「電磁的公正証書原本不実記録・同供用」なる容疑で3人が不当逮捕された。これを口実に日帝・警察庁が指揮して、全国一斉捜索を強行したのだ。
東京の前進社本社には午前6時、150人を超える私服刑事、機動隊が押し掛け、4時間にわたって捜索を強行した。だが全国どこでも大反撃し勝利した。
容疑は完全なデッチあげだ。ただただ革共同の闘いの前進に恐怖し、闘いを妨害するための政治弾圧である。さらに革共同が非合法・非公然体制を堅持し、勝利していることへの大反動だ。
さいたま地裁も、断じて許せない。警察のデッチあげに加担し全国21カ所もの捜索令状を乱発した。徹底弾劾する。
今回の逮捕と捜索は、革共同と労働者・学生の闘いの大前進に日帝権力がどれほど打撃を受けているかをはっきりと示している。革共同が進める階級的労働運動と「生きさせろ!」ゼネストの路線が、現在の大恐慌―階級的大激動の情勢とかみあい、労働者階級の決起の巨大な水路となっている。また法大闘争が全国の学生運動に火をつける勢いで前進している。日帝支配階級は、こうした闘いが革命に発展することを死ぬほど恐れ、革共同と労働者・学生への弾圧を強めているのだ。
それゆえ、今回の不当弾圧に対するわれわれの回答は鮮明だ。階級的労働運動路線を真一文字に突き進み、プロレタリア革命の勝利めざして闘うことだ。逮捕された3人を直ちに奪還しよう。動労千葉が呼びかける2・16春闘・国鉄集会に大結集しよう。
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週刊『前進』(2378号2面1)(2009/02/09 )
革共同東北政治集会 “職場に革命の旗を”
「体制内」との闘いに確信
革共同東北政治集会が1月25日、120人の結集で仙台市内で開かれた。「闘う労働組合とマルクス主義を甦(よみがえ)らせ、職場に革命の旗を立て『生きさせろ!』ゼネストへ! 革共同こそ歴史の前面に躍り出よう」――司会の戦闘宣言で開会。08年の激闘で階級的労働運動路線に確信を深め、体制内労働運動と対決して勝利を切り開いてきた仲間たちが結集し、会場は熱気に包まれた。
冒頭、法大弾圧被告の2同志が「20人の獄中同志が全員、階級の指導部となって奪還された。団結にかけきって闘えばどんな弾圧も打ち破れる。絶対に世界革命はやれるという確信にあふれている」と出獄アピール。
基調報告に立った天田三紀夫書記長は「革共同は1929年を超える大恐慌情勢にプロレタリア革命を掲げて闘うことに間に合った。昨年、全党の同志が闘って闘い抜いてきた地平だ。30年代を超える激しい内戦的死闘はすでに開始されている」と革共同の存在と闘いの大きさを強調した。そして「大恐慌情勢とオバマ反革命政権の登場は世界革命情勢だ。勝負は労働組合。労働運動をめぐる党派闘争にかちぬいて、『生きさせろ!』ゼネストへ突き進もう!
世界単一の党を建設しよう!」と提起した。
続いて、中央労働者組織委員会の労働者が「09年は道州制を粉砕する大決戦。自分たちの手で資本主義にとどめを刺す最高の情勢が来た。労働組合と党は一体。革命のロマンを語ろう。大胆に闘おう」と迫力と確信に満ちてアピールした。
解雇撤回を闘う同志が次々と登壇。国鉄労働者は「革命情勢に恐怖し、国鉄闘争が階級的に発展していくことに襲いかかる4者4団体派を打倒する」と宣言。あおもり合同労組の仲間が「労働者はどんなに攻撃を受けても、求めているのは救済ではなく団結だ」。東北石けん労組は全員そろって登壇し「第1波ストは歴史的闘い。どんな小さな組合でも腹を固めて闘えば展望を切り開ける。怒りは充満している。スト突入で怒りは一挙に広がっていく。これは地区ソビエトを展望する闘いだ」と語り、1・29第2波スト突入を力強く宣言した。
労働者・学生の闘いの前進で、続々と職場に闘いの旗が生まれている。次は星野奪還アピールだ。「労働者階級の津波のような闘いの中で星野同志を奪還しよう。星野さんを『救う』のではなく、階級闘争の先頭で生き生きと闘う星野同志を、獄内外一体の力で奪還する。これは学生・青年の闘いと、星野同志が情勢に向き合って闘い、切り開いてきた地平だ」と闘いの中でつかんだ内容が提起された。階級的労働運動の前進で攻めの改憲阻止闘争を闘おうというアピールが続いた。
さらに国鉄、全逓、自治体、教労、金属産別の同志が職場闘争報告と決意を表明した。自治体の同志は「委員長選挙に立候補する。革共同の選挙として闘う。市役所を革命の拠点にする」と力強く訴えた。マル青労同からは、昨年から1月にかけて結集した同志が壇上に並んだ。「労働者の力で世の中は変えられる。労働者の闘いの理論がマルクス主義だとつかみ、加盟を決めた」「マルクス主義を学習し青年労働者をドンドン組織する」。元気なアピールに集会は最高潮に。マル学同東北大支部の同志は「法大ストを突破口に全国学生ゼネストをやる。マル学同1千人建設で革命に勝利しよう」と訴えた。
最後に、東北地方委員会議長が「職場で実力ストに立とう。体制内労働運動と対決し革命の旗で組織しよう」とまとめを提起した。集会は圧倒的高揚感で打ち抜かれた。誰もが08年決戦でつくりだしてきた地平と団結の強さを心から実感し、09年決戦の展望と確信にあふれかえった。革命の火の手があがった! 革共同が歴史の前面に躍り出て、プロレタリア世界革命に勝利しよう!
(写真 集会の最後に団結ガンバロー! 圧倒的高揚感の中で集会を打ち抜いた【1月25日 仙台市】)
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週刊『前進』(2378号2面2)(2009/02/09 )
交流センター運動の大発展へ
労組交流センター 全国総会が画期的な成功
国鉄・道州制粉砕決戦を軸に
大恐慌時代に勝ち抜く労組交流センター運動の飛躍と転換を――全国労組交流センターの第16回定期全国総会が1月31日〜2月1日、150人を超える参加者で開かれ、交流センターを現場労働者の階級性に依拠した戦闘的活動家集団として確立する方針を決定した。
代表運営委員の入江史郎さん(ス労自主)が冒頭、「大反動にもかかわらず11・2労働者集会への5700人の結集は大勝利。4者4団体派との分岐をさらに進め、4大産別決戦を闘って、交流センターが資本主義の墓掘り人になろう」と開会あいさつした。
議案提起は、総括・情勢を岩本正治事務局長、闘いの基調を辻川慎一代表運営委員(要旨別掲)、方針を小泉義秀常任運営委員が行った。
今年の総会議案は、画期的な内容になった。
「総括」では、08年決戦について「11・2集会で大恐慌情勢にうちかつ労働者階級の国際的陣形をつくりだしたこと。特に、国鉄1047名闘争を解体する4者4団体路線と全産別で分岐・激突してかちとられたことが重要だ。これこそ交流センターの到達地平だ」と核心的に総括した。
「闘いの基調」では、交流センター運動の本来的意義を「資本および体制内労働運動指導部との全国的闘争機関、動労千葉のような労働運動を全国で展開するランク・アンド・ファイル運動だ」と明確にさせた上で、「私たち自身が、交流センターの決定的歴史的位置について十分に自覚していなかった」とし、改良ではなく革命の立場で闘うこと、体制内勢力や自己の体制内的あり方をうち破り、階級的団結のみに依拠して闘う労働組合へと変革していくことを呼びかけた。
「方針」では、「国鉄労働運動の主流派になることを通じて日本の労働運動の主流派になる」と第2次国鉄決戦の意義が鮮明に提起された。この国鉄決戦を基軸に、道州制粉砕決戦を「生きさせろ!」ゼネストの突破口として闘い、資本・権力に対する全労働者階級の総反乱を職場から組織しようと呼びかけた。
特別報告では動労千葉・田中康宏委員長が「労働者の怒りに統一的方針、方向性を示せるのは交流センター運動だけだ」と檄をとばした(要旨別掲)。
(写真 2日間にわたって集中した熱い討論が続いた【1月31日】)
ストライキの報告が次々と
2日間の討論では36人が発言した。体制内派と決別してきた1年。その確信は不動のものとなっている。
第2次国鉄決戦の先頭に立つ動労千葉の清水匠執行委員は「4者4団体派について絶対にあいまいにしない。1047名解雇撤回闘争は全労働者の問題だ」。国労5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さんは「昨年の10・24集会への機動隊導入は絶対許せない。4・25尼崎闘争で4者4団体派と決着つける」と決意表明した。
道州制決戦も力強く前進している。大阪の自治体労働者は「針の穴を通すような一致、激しい討論で未来の団結つくる」と述べ、道州制反対!橋下打倒!3・6大阪府庁前行動を呼びかけた。沖縄では体制内派が「道州制は沖縄独立だ」と賛成しているという。沖縄の労働者は「沖縄と本土の労働者がひとつになって道州制を粉砕する。自治体職場に交流センターを」と決意を示した。3・6大阪集会への総決起が確認された。
スト報告が8本。解放感が生き生きと語られた。2波のストを闘った仙台の東北石けん労組の労働者は「団結の拡大・強化こそまったく正しい」と実感を語った。「最大の敵は自分の中の体制内」。仲間と本音をぶつけ合って克服した。関西の労働者は、森精機でのストについて「階級的労働運動路線でストを実現した」と総括。「首を切った企業に責任をとらす」と派遣先でストを決行した実力決起は、正規雇用―派遣の分断を越え、全労働者に闘いの展望を示した。
辻川代表はまとめの発言で「ゼネスト方針はブルジョア法の枠を超えた方針。体制内と闘い、こんな世の中ぶっ飛ばすという勢力をつくることだ。6千万労働者階級全体を組織する目的意識性に貫かれた闘いでなければならない」と指摘した上で、特に第2次国鉄決戦へ決起を強調した。
総会では北島邦彦杉並区議、星野再審全国連絡会議の狩野満男さん、織田陽介全学連委員長が来賓のあいさつを行った。「階級的労働運動の力で無実の星野文昭さんをとり戻そう」の特別決議が採択された。
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解説 大恐慌情勢と対決 いよいよ真価発揮する時
第16回総会は、大恐慌時代に勝利する労組交流センター運動確立にむけた歴史的な総会となった。
交流センターは1989年、総評解散−連合結成情勢の中、総評労働運動の突破をかけ、動労千葉の呼びかけのもとに結成された。「現場から日本の労働運動を覆す」(田中委員長)――それが国鉄分割・民営化攻撃と真っ向から闘いぬいた動労千葉の総括だった。
この運動は、国鉄闘争の継続・発展を軸に、95年に始まる11月労働者集会へと発展した。昨年の11月集会では、4者4団体派との徹底対決を貫き「世界大恐慌を真っ向から迎え撃つ国際連帯」(議案)を生んだ。
体制内勢力は労働者階級をブルジョア法の枠に縛り付ける。だが動労千葉は違う。ブルジョア法など関係ない。現場労働者の団結のみに依拠して闘う。このランク・アンド・ファイル運動を大発展させることこそ、大恐慌時代に勝利する道だ。
第16回総会の核心は、昨年の11・2労働者集会がつかみとった到達地平に立ち、交流センターを「団結を総括軸に資本および体制内勢力と徹底して闘う闘争機関…。労働組合の集合体ではなく、労働者の階級性に依拠した戦闘的活動家集団として徹底的に自己を純化する」(議案)ことだ。
韓国・アメリカの戦闘的労働者も、現状突破の方向性をこの交流センター運動の中に見出している。いよいよ交流センター運動の真価を発揮する時が来た! 第2次国鉄決戦・道州制粉砕決戦こそ、その主戦場だ。
(本紙・水森健介)
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ブルジョア法の枠うち破り日本労働運動の主流派へ! 代表運営委員 動労水戸副委員長 辻川慎一さん
動労千葉の歴史的地平にふまえて私たちは第2次国鉄決戦に突入しようと方針を立てている。
動労千葉は70年闘争の渦中から生まれ出てきた。70年闘争は、ブルジョアジーが作った法律、戦後憲法など、われわれを縛っているものから労働者を解き放った。ここに、あの闘いのものすごいエネルギーがあった。この70年闘争の核心をぶっ壊すためにカクマルは襲撃をした。社会党や共産党などは、それを寄ってたかって護憲体制に収束させようとした。
だが動労千葉はその地平を、国鉄労働運動の中で労働者自身のものとするために闘い抜いた。このことが非常にはっきりしたのが国鉄分割・民営化だ。86年に国鉄改革法が決められたが、社共などは“法律で決められたことは絶対越えられない壁だ”と国鉄労働者に強制し続けた。だから20年間、政治解決路線でブルジョアジーにすがってきた。しかし労働者は“法律なんか関係ない。そんなもの資本の縛りじゃないか”となった時にすごいエネルギーを発揮する。そのことを国鉄闘争の主戦場ではっきりさせたのが動労千葉だ。
第2次国鉄決戦は体制内労働運動と闘争し、そこから労働者を引きはがすことだ。労働者階級は動労千葉のように闘ったら勝てる。
今どんどん労働者が首を切られている。これは解雇問題にとどまらない。これからドル暴落、ハイパーインフレに全労働者がたたきこまれる。そういう時に体制内の連中が、1カ月の生活保障なんかで労働者の怒りをおさめようとしたってなんの展望もない。改良主義・救済主義はナンセンス。国家権力、ブルジョアジーを打倒する闘いへと労働者を急速に団結させなければならない。
既成の労組の中で体制内労働運動と対決し、打倒して、労働者階級をブルジョア法的なくびきから解放していくことだ。われわれ自身もその縛りから解放されなければいけない。労働者階級の根底的戦闘性と階級性、団結にのみ依拠して闘い抜く存在として職場、街頭で鮮烈に登場し分岐をつくる。そこで初めてわれわれは、本当の階級的結集軸になる。そういう活動家集団として交流センターを形成しよう。
国鉄分割・民営化反対闘争の時、動労千葉の中野前委員長も僕も、日本の労働運動全体をとるために闘った。今や時代は変わった。労働者階級の意識が違う。分割・民営化の先兵になったカクマルはほとんど影響力がない。交流センターが切り開いた地平だ。
いよいよ09年は、われわれが日本労働運動の戦闘的・階級的・革命的な主流派になる年だ。第2次国鉄決戦とは、国鉄の中に「動労千葉」「動労総連合」をつくること。それを全国で徹底して貫くのが交流センターだ。
ここにランク&ファイルの現場活動家を結集させよう 特別報告 動労千葉委員長 田中康宏さん
大恐慌情勢の中で事態は一変している。労働者の意識が明確に変わってきている。数十年ぶりの歴史的で巨大な変化だ。われわれの側さえ闘いの方針、あり方を間違えなければ勝利できる。勝利の核心は労組交流センターにある。交流センターの発展でこの情勢に立ち向かおう。
11月労働者集会は交流センターの闘いがつくりあげた。様々な潮流が階級的戦闘的労働運動の復権をかけてアメリカでも韓国でもヨーロッパでも必死になっているが、交流センターという画期的組織を持っているのは日本だけだ。宝の持ち腐れにしてはいけない。
交流センターは動労千葉が佐藤芳夫さんとともに呼びかけて結成した。国鉄分割・民営化反対闘争の僕らなりの総括だった。戦後最大の労働運動解体攻撃に勝利するには、もう一回これに立ち向かって現場から労働運動を覆していくしかないと全国の仲間に訴えた。今や国鉄分割・民営化から始まった新自由主義攻撃は破綻し、資本主義は断末魔。交流センターが20年間蓄積してきた力を爆発的に発揮する時だ。
日本の労働運動の常識とされてきたものは全部体制内思想。労働者をさげすみ続けてきた。労働組合と党との関係も同じだ。労働組合を低く置く。こうした常識を全部ひっくり返すことが必要だ。労働組合には社会を根本的に変革できる力がある。そして、革命は一部の特別な人間がやるものではない。一言で言えばマルクス主義に基づいた労働運動だ。それは職場の日々の実践の中から作りあげられる。
労働組合の一番の基本は現場。現場労働者の怒りが団結を求め、労働者にとって団結が何よりも大事だと学び、労働組合という形になってきた。だから労働運動は現場からつくるもの。そのランクアンドファイル、現場活動家が産別や労働組合の枠をこえて結集するという新しい全国的組織をつくったのが労組交流センターだ。“現場から連合、全労連の腐ったあり方をひっくり返せ”と。すべての労働者をここに結集させたい。
昨年の11月集会でジャック・ヘイマンさんは、必死の苦闘の中から党が本当に必要だと言った。僕らも同じ。交流センターは新しい労働者の党の基盤でもある。全国の社会主義者・マルクス主義者の職場活動家が労働運動の根本的な変革を掲げて闘っている。
これから闘いはボンボン起きる。ヨーロッパでは全土暴動化している。日本でもこれから始まる。怒りに方向性が与えられたなら、怒りの声はたちまち10倍、百倍になる。全国的な組織として統一的方針を出せるのは交流センターだけだ。
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週刊『前進』(2378号2面3)(2009/02/09 )
道州制反対!橋下府知事打倒!
3・6大阪府庁前行動へ
実行委員会に参加して(投稿)
豊中市職女性部の呼びかけで1月17日、「国際婦人デー闘争 生きさせろゼネストへ! 道州制反対! 橋下打倒! 3・6府庁前行動」実行委員会が開催されました。(写真)
実行委員会では、呼びかけ団体である豊中市職女性部の代表から、今回の3・6府庁前行動を呼びかけるにいたった経緯が話されました。
「橋下大阪府知事が登場して“大阪府は破産会社だから社員の給料は半分で当たり前”という発言に始まり、公務員労働者と民間労働者の間に分断が持ち込まれてきました。彼は、財界をバックにつけて道州制をやり、360万人の労働者をいったん全員解雇して新行政組織に選別・再雇用することで自治労・日教組をつぶそうとしている。これは、世界金融恐慌に突入する中で、すべての労働者にかけられた首切りと団結破壊の攻撃だ。今こそ労働組合の真価が問われている。
にもかかわらず自治労本部は闘おうとするものをつぶそうとしている。絶対に許せない。現場から闘いを起こそう」。
この提起は本当に心を揺さぶりました。
続いて、会場から賛同団体・個人が発言し、2月25日に次回の実行委員会を開催することを決定しました。3月6日当日は、大阪府庁の直近にあり一部の府庁の部局が入っている国民会館に集まり、集会は午後6時半から開始、8時過ぎにデモに出発することなどを確認しました。
自治体労働者・教育労働者の中に闘う旗を立てる決定的な取り組みです。実行委員会で配布されたビラの本文を紹介します。
「2009年が始まり、完全に世界恐慌情勢です。大手の企業倒産、減産により多くの労働者が解雇され、また3月末までに製造業だけで40万人もの『派遣切り』が行われようとしています。社会全体に解雇者があふれかえろうとしています。これこそ資本主義の終わりです。今こそ、労働者を食わせていけなくなった資本主義を終わらせ、労働者の団結で労働者の社会をつくりましょう。
大阪府知事・橋下は道州制を最先頭で推進し、労働組合を完全に解体しようとねらっています。道州制とは民営化、首切りの攻撃です。絶対反対で闘おう。
橋下は公務員と民間労働者に分断をもちこみ、公務員バッシングで労働者同士を対立させています。自治労大阪府本部や日教組などの組合執行部はこの攻撃に完全に屈服し、いっさい闘わない組合となっています。それどころか自己保身にはしり、闘おうとする労働者を弾圧する側にまわっています。これら体制内労組執行部こそ橋下の手先であり、民営化・首切りの先兵です。仲間の首切りを決断するような労組執行部を打倒して、闘う労働組合をよみがえらせよう」
(北大阪労組交流センター・M)
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週刊『前進』(2378号2面4)(2009/02/09 )
“道州制攻撃ぶっ飛ばせ”
宇都宮タウンミーティングを直撃
「麻生内閣の初の国民対話集会」と称する道州制タウンミーティングに対し、労組交流センターが粉砕闘争に決起した。横断幕を見た労働者が「写真を撮らせて」「3枚ビラを下さい」と大注目し議論が広がった。演壇に立った総務相・鳩山邦夫は開口一番「『道州制攻撃ぶっとばせ!』と書かれたビラが撒かれたようですが……」と打撃感丸出し、会場からも道州制への疑問の声が相次いだ(1月31日 宇都宮市役所)
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週刊『前進』(2378号3面1)(2009/02/09 )
1047名解雇撤回!2・16集会へ
4者4団体の和解路線粉砕し青年先頭に1000人結集を
革共同国鉄委員会
闘うすべての労働者の皆さん、とりわけ青年労働者の皆さん。今日の世界金融大恐慌下、国鉄1047名闘争が重大な段階に突入している。あくまで1047名の解雇撤回を貫く国鉄労働者の誇りをかけて、1987年分割・民営化から23年目を迎える「2・16」を闘うのか。それとも解雇撤回の旗を下ろし、すべてを政府・資本への「お願い」運動にすり替え、「政治解決」路線で1047名闘争を解体・歪曲し、資本の軍門に下るのか。国鉄労働運動のみならず、日本労働運動の行方を決める決定的な分水嶺を迎えた。2・16、動労千葉が呼びかける「すみだ産業会館」1000人集会(要項1面)か、これにただただ敵対し、急きょ設定された4者4団体の2・16裏切り集会か。今こそ闘うすべての労働者は2・16、すみだ産業会館に結集し、1047名解雇撤回、民営化・道州制攻撃粉砕へ総決起しよう。
(写真 昨年12月14日、500人を超える結集でかちとられた国鉄闘争勝利集会【東京・錦糸町】)
国鉄労働者の誇り取り戻せ
昨年10・24集会で、解雇撤回を掲げる動労千葉や国労組合員を警察機動隊を導入して排除した4者4団体は今日、「1〜3月決戦で政治解決を!」と政治解決路線をむき出しに、2・16「国鉄1047名解雇撤回集会」の最悪の破壊者に転落している。
国鉄分割・民営化を目前に控えた1987年2月16日、国鉄労働者7628人がJR不採用を宣告された。“2・16を忘れるな”は国鉄分割・民営化に反対し、一人の首切りも許さない、1047名闘争の闘いの歴史を貫く魂であり、不退転の闘う決意に他ならない。「私が解雇撤回を貫くという意味は、解雇されたのだから解雇撤回です。……特別のことを要求しているのでもない。それをお金で代えられることなのか」(昨年12・14国鉄闘争勝利集会での5・27被告、羽廣憲さんのアピール)
国鉄1047名闘争は戦後労働運動史上、否、世界の労働運動の歴史においても他に例のない画期的闘いである。国家の総力をあげた労働運動根絶攻撃を打ち破り、20年以上にわたって連合に抗する強力な対抗軸、労働者階級にとってのかけがえのない結集軸として存在し続けてきた。
一方、この20年間は、新自由主義の攻撃のもとで、日本の労働者の賃金・権利・労働条件が徹底的に破壊され続け、特に労働者派遣法をはじめとした労働法制の抜本的改悪が強行され、文字どおり全雇用労働者の3分の1が非正規職、ワーキングプアに突き落とされてきた。1047名闘争はこうした事態に対する決定的な対抗軸としてあったし、労働者は後退を強いられながらも核心的なところで火花を散らし闘い抜く、まさにその土台中の土台が1047名闘争の存在に他ならなかった。今日まで改憲攻撃を許さない大きな力の核心でもあった。
そして、資本主義はついに終わりの時代を迎えた。1047名闘争が、全社会からわき上がる社会変革の熱烈な要求と結びつき、「解雇撤回」の原則を貫き最先頭に立つならば、5万、10万の労働者人民をその旗のもとに結集させることはまったく可能な情勢を迎えたのだ。
団結を解体する4者4団体
ところが4者4団体は、大量首切り攻撃が吹き荒れるこの時に解雇撤回を投げ捨て、1047名闘争の団結を破壊し、22年にわたる国鉄闘争を敗北のうちに終わらせようとしている。それは、労働者階級全体を資本に売り渡す最大級の裏切りだ。連合は日本経団連と「労使共同宣言」を結び、解雇も賃下げもすべて容認した。連合支配への対抗軸をなしてきた国鉄闘争を内側から絶滅しようとする4者4団体こそ、こうした体制内労働運動の雪崩打つ転向と屈服を激しく促進しているのだ。
10・24集会への機動隊導入という歴史的暴挙は、4者4団体路線を推進する者たちが、解雇攻撃と立ち向かい、「生きさせろ」と怒りの声を上げる労働者に完全に背を向け、その敵対者に転落したことを突き出した。
解雇撤回を否定した05年9月15日の鉄建公団訴訟判決に屈服した4者4団体は、ついにここまで裏切りを深めたのだ。
4者4団体は、06年2・16集会で生み出された「1047連絡会」を形骸化させ、動労千葉を排除してなし崩し的につくられていった。それは闘争団や国鉄共闘会議の幹部たちが最もよく知っていることである。今日、4者4団体はことあるごとに、「動労千葉が勝手に出ていった」とまったく事実に反する宣伝を行い、それが事実をもって粉砕されるや、今度は、「解雇撤回を掲げる動労千葉とは路線が違うから」と排除にかかり、ついには10・24集会への機動隊導入、10・26団結祭りからの排除に行き着いた。しかし、自らの闘いのもつ意味は、人生をかけて闘ってきた当該の労働者にとっては誇りそのものであり、それを自らの手で打ち砕いたところに、「勝利」など絶対にあり得ない。
大恐慌と闘う労組こそ必要
1月23日、動労千葉は「ライフサイクル粉砕!09春闘勝利!」を掲げ、組合員ら150人を結集して総決起集会を開催し、ライフサイクル(青年運転士の駅業務への強制配転)第2次配転阻止闘争の勝利を確認した。これは大きな勝利だ。JR東日本が2月1日に発令するライフサイクル第2次配転を巡り、全組合員のスト突入体制の闘いをもって動労千葉組合員の配転を阻止したのだ。あいさつに立った田中康宏委員長は次のように訴えた。
「今回の闘いで矛盾だらけのライフサイクル制度は必ずつぶせるという確信をつかんだ。事前通知が当初予定よりもかなりずれ込んだ。“おれは行かない”と抵抗する人間が相当数出たからだ。当局にとっても簡単ではないのだ。ここでも最大の問題は労働組合だ。東労組がこんな制度を丸のみしているから成り立っているだけだ。組織拡大闘争のさらなる前進でライフサイクル制度そのものを粉砕するまで闘おう」
そして、「09年を民営化攻撃に完全決着をつける年にしよう」と真っ向から訴えた。
しかもこの09春闘緒戦の勝利に先立ち、昨年12月18日、最高裁で「動労水戸運転士登用差別事件」についての勝利が確定した。まさにこの09年こそ、闘う労働組合とマルクス主義を甦(よみがえ)らせ、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ、国鉄決戦を最先端基軸に、民営化・道州制攻撃粉砕へ突き進む時だ。
国鉄分割・民営化攻撃は決着などついていない。それどころか民営化の矛盾はいま爆発し始め、労働者がこの矛盾をついて闘い抜けば1047名闘争は勝利できる時が来た。それに背を向ける4者4団体の裏切りは、動労千葉が闘い抜き、民営化の矛盾が拡大し、原則的に闘い抜けば勝利できる地平が到来しているからこそ起きている。しかも、そのことごとくが動労千葉への激しい排除・敵対となり、11月集会への密集した大反動となって現れている。
世界金融大恐慌が激烈に進む中で、問われているのは労働運動・労働組合だ。資本主義・帝国主義の最後の「救済者」=4者4団体の道を断固拒否し、今こそ「1047名解雇撤回」の旗高く、「生きさせろ!」の闘いの最先頭に立とう。
5・27臨大弾圧論告迎え撃て
道州制攻撃は、国鉄分割・民営化の全社会化であり、自治体・教労を始め労働運動を解体する大攻撃である。だが、これとの闘いは、動労千葉労働運動と結合すれば必ず勝利できる。
1047名闘争勝利・民営化粉砕、道州制攻撃粉砕へ、その最大の闘いこそ2・16、1000名集会の巨大な爆発を闘いとることである。ここに今日の4者4団体との最大の激突点もある。
4者4団体が1月下旬から始めた座り込みは、国会議員への「お願い運動」だ。他方で在京闘争団・原告団一部幹部を先頭に「妨害勢力の敵対は許さない」と叫び、解雇撤回を貫いて闘う動労千葉への敵対を一層強めている。その腐敗・転落ぶりは、10・24集会での機動隊導入をも公然と居直り、まさに警視庁公安部と結託し、5・27臨大闘争弾圧に手を染めた国労本部とどこが違うのか。もはやこのどこに1047名解雇撤回を闘う労働者の魂、誇りがあるというのか。
国労5・27臨大闘争弾圧被告団は昨年2月22日に旧弁護団解任と松崎被告との公判分離をやりぬくことをとおして、4者4団体路線と根底的に対決する主体へと自らを打ち鍛え、動労千葉と並ぶ第2次国鉄決戦の主体へと躍り出た。そして昨年12・14国鉄闘争勝利集会を動労千葉とともに500人を超える大結集で成功させ、自ら「国鉄1047名闘争の責任勢力」への飛躍をかちとることを断固宣言した。
5・27臨大闘争弾圧7被告の闘いは、文字どおり体を張って民営化と闘い、JR体制を打倒し、1047名解雇撤回をかちとる闘いそのものである。国労組合員と共同闘争者としての支援の仲間が固く団結して、権力・資本の大弾圧を粉砕する闘いであるとともに、権力に組合員を売り渡した国労本部を打倒する主体的闘いそのものである。
しかも、7被告の階級的正義と団結の強さ・大きさは、「有罪解雇。やれるものならやってみろ!」とJR西日本とJR貨物と対峙して、1047名解雇撤回闘争と一体となり、JRの首切り責任をとことん追及する第2次国鉄決戦、新たな1047名闘争を生み出す大きな原動力である。この7被告と固く団結し、2月27日の検察側論告・求刑を迎え撃つ、全国鉄労働者、とりわけ平成採の青年労働者の総決起をなんとしてもつくりだそう。
2・16国鉄・春闘集会に総結集し、09春闘、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ進撃しよう。
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週刊『前進』(2378号3面2)(2009/02/09 )
“解雇撤回あくまで貫く”
国労5・27弾圧裁判 羽廣被告が不屈の闘志
1月30日、東京地裁刑事第10部(植村稔裁判長)で、国労5・27臨大闘争弾圧裁判の第103回公判が開かれ、羽廣憲被告への被告人質問が行われた。羽廣さんは、1047名の当該として解雇撤回をあくまで貫く不屈の闘志を表明した。
羽廣さんへの質問は、国鉄闘争の現状に関することから始まった。羽廣さんは、解雇撤回の原則を投げ捨てた4者4団体を批判して、「解雇された者が解雇撤回を掲げて闘うのは当然だ。首を切った相手に頭を下げることはできない」と断言し、4者4団体が10・24集会に機動隊を導入したことを徹底的に弾劾した。そして、「私たちの解雇撤回闘争は、闘う労働者すべての共同闘争だ。ともに闘う仲間がいる限り、自らが先頭に立って闘う」と宣言した。
弁護団は、90年の清算事業団による解雇から今日に至る経過をつぶさに聞き出した。それに答えた羽廣さんの発言は、1047名闘争が国労本部の裏切りと絶えず対決しながら貫かれてきたことを全面的に明らかにするものだった。解雇撤回の原則を貫き闘いぬいてきた羽廣さんの、国労本部への怒りは深い。
弁護団の質問は、鉄建公団訴訟の05年9・15判決のことに移った。羽廣さんはこの判決を法廷の原告席で聞いたという。羽廣さんは「解雇有効」という言葉を聞いた途端、「これは反動判決だ」と確信した。ところが原告団幹部は「折衷判決」と評価し、鉄建公団訴訟にかかわっていた5・27裁判の旧弁護人たちも、この判決を「司法が国鉄の不当労働行為を初めて認定した」と積極的に評価した。羽廣さんは旧弁護団を「私たちの気持ちが分かっていない」と痛烈に批判した。
さらに羽廣さんは、松崎被告との弁論分離の問題に触れ、松崎被告が大規模農業経営者として生きていく道を選択し、地元の苅田町から認定農業者として表彰されている事実を暴いた。もはや松崎被告には解雇撤回闘争を貫く熱意は失せていると羽廣さんは断言した。
06年12月に国労本部が鉄道運輸機構に対し損害賠償請求訴訟を起こすと、松崎被告はこれを賛美し、7被告を非難するビラを公然と出した。彼は今や4者4団体にくみし、動労千葉を「民同以下だ」と誹謗(ひぼう)しているありさまだ。
羽廣さんは、1047名闘争の経過を振り返って、「修善寺大会は現場の決起で『大胆な妥協』方針を覆した。しかし、そこでつくられた執行部は、本当に分割・民営化反対だったのではなく、分割・民営化に屈していた。だから解雇撤回闘争を本気で闘う指導はできず、闘争団とかけ離れた政治解決方針を押し付け続けてきた。現場の組合員が闘う指導部を打ち立てなければ解雇撤回闘争には勝てない」と声を強めた。そして、「解雇の嵐が吹き荒れる今、22年間、解雇撤回を闘ってきた1047名闘争が原則を貫き闘うことに労働者階級全体の勝利の展望がある」と言い切った。分割・民営化以来の国労のあり方を、自分の体験に基づき、明快に総括しきったのだ。
羽廣さんは、検察官や裁判官の質問には一切黙秘すると表明した。検察官が質問を始めようとすると、すかさず弁護団が異議を出した。裁判長は「質問に答える意思があるかどうかだけ確認を」と裁定し、検察官の質問は「一切答えるつもりはないのか」の一問だけで終了した。
次回公判では、暴力行為等処罰法に関する荻野富士夫小樽商科大学教授の証言と橘日出夫被告への再質問が行われ、弁護側立証は終了する。次々回は検察の論告だ。大詰めを迎える公判闘争に総結集しよう。
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週刊『前進』(2378号3面3)(2009/02/09 )
民主労総 ソウル本部が新執行部
田中委員長が大会参加 動労千葉に「感謝牌」
日韓理念交流の前進を高く評価
民主労総ソウル地域本部の大会が1月20日に開催され、動労千葉の田中康宏委員長が招待を受け参加した。ソウル本部は民主労総が結成された2カ月後の1996年1月に発足した。今回は14年目に入る「14年次大会」だ。
今大会では、任期切れに伴い新執行部が選出された。新任本部長は、前副本部長でソウル地下鉄労組出身のチェジョンジンさん。07年の日比谷野音の11月労働者集会に参加し、団長として発言している。新任首席副本部長はパクスンヒ前事務処長で、やはり07年の8・15労働者・市民の集いで来日し、発言している。新任事務処長は、金属労組起亜自動車支部出身のパクチャンシクさん。起亜自動車労組は、動労千葉とソウル本部が交流を始めたときの本部長、コジョンファンさんの出身労組だ。
大会で承認された議案のうち、「13年次事業報告および評価」の「国際連帯事業」の項目では、昨年の日韓交流について「両国における理念交流をとおして国際連帯の規模と内容が質的に高まった年だった。理念交流は、自国の労働組合運動に対する省察を促し、実践決意を高めるなど、両国の活動に刺激と援助を与えた」と総括した。さらに、事前教育や報告資料づくりの必要性を強調したうえで、「単純に毎年その場限りの事業ではなく、組織的な国際交流事業の意義と方向を定め、展開する努力が必要」と総括した。
一方、今年度の「事業計画」の中では、「情勢」が7ページにわたって提起され、その中では、「もはや新自由主義資本体制は持続不可能。世界的大転換が始まる」との時代認識が示された。それに基づく「事業基調」として、「職場に基礎を置き、地域を基盤に、大衆主体の政治運動の流れをつくり、強力な反新自由主義・反イミョンバク闘争を展開する」と打ち出された。
(写真 選出された新執行部。右からチェジョンジン本部長、パクスンヒ副本部長、パクチャンシク事務処長。
“国際連帯の模範示した動労千葉”
大会議事に先立ち「模範組織・組合員表彰」が行われ、コスコム労組や全教組ソウル支部などと並んで動労千葉にも感謝牌(はい)が贈られた。「民主労総ソウル本部との交流事業をとおして、中小零細事業場の労働者の闘い、ニューコア・イーランドなど非正規職の闘い、ハイテック遠征闘争を支援するなど国際連帯の模範を示された」と牌に刻まれた文章が朗読され、田中委員長が受け取った。
今回の訪韓期間中、新旧執行部と田中委員長は常に行動をともにし、その中で両者は、今後の日韓労働者連帯の発展を確認しあった。また、ソウル本部や動労千葉が直面している課題などについても意見が交わされた。地域本部の役員選挙を直接選挙制に転換することをめぐる問題、階級的労働運動における地区労運動の意義、産別転換をめぐる問題、現場の実践と時代認識・思想を組合員自身のものとして一つにしていくための指導部の努力、執行部同士の意思疎通の重要性など、どれも労働組合をどういうものとしてつくっていくか、互いに日々真剣に考え苦闘しているがゆえに、深い内容で議論が交わされた。
(写真 大会議事に先立って、イジェヨン本部長から田中康宏・動労千葉委員長に「感謝牌」が贈呈された。)
ハイテック闘争の職場訪れ交流
翌21日、田中委員長は、ソウル本部の勧めで民主労総中央の大会を傍聴し、その後、金属労組ハイテックRCDコリア支会の仲間たちが職場復帰報告集会とデモを行っている九老工業団地の現場にかけつけた。職場復帰をかちとった組合員の表情がものすごく明るかったのが印象的だった。
田中委員長が訪韓した翌朝、ソウルの竜山地区で再開発に伴う強制撤去の攻撃が行われ、一方的な立ち退きを断固拒否して闘っていた住民のうち5人が虐殺されるという重大事態が起こった。ソウル本部の仲間たちも抗議闘争にかけつけた。
資本の生き残りをがむしゃらに推進するイミョンバク政権に対し、韓国でも「生きさせろ!」の実力闘争が闘われている。日本で「生きさせろ!」ゼネストを闘いぬき、日韓労働者共同の力で世の中を変えよう!
(動労千葉を支援する会 /広沢こう志)
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週刊『前進』(2378号3面4)(2009/02/09 )
フランスで500万人ゼネスト
1月29日、資本救済に走る極右サルコジ政権への怒りのゼネストが全土で闘われた。交通、郵便、電話、病院、教育、電気・ガス、電話、テレビ、ラジオ、職業紹介などの公務員労働者、銀行、自動車、石油、薬品、大規模小売り・商業、新聞などの民間労働者、さらに学生、判事、弁護士、警察、刑務所などの組合も含め、500万人がストに参加した。同時に全国200カ所以上、250万人が街頭デモに出た。
サルコジ政権は大恐慌下、銀行や自動車など大資本に260億ユーロ(3・1兆円)の救済資金を投入。賃下げ・首切り・民営化攻撃で苦しむ労働者の怒りが大爆発した。
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週刊『前進』(2378号3面5)(2009/02/09 )
日程 国労5・27臨大闘争弾圧公判日程
2月13日(金)/2月27日(金)/6月19日(金)
※いずれも午後1時15分から、東京地裁
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週刊『前進』(2378号4面1)(2009/02/09 )
正規・非正規、民間、公務員、全労働者の力でゼネストへ
革共同合同・一般労組委員会
世界大恐慌への突入の中で大失業攻撃が吹き荒れ、革命情勢が到来した。膨大な労働者が職も住も奪われ、生存そのものが脅かされている。ついに正規・非正規、民間、4大産別のすべての労働者が一つに大合流して、「生きさせろ」の壮大な闘いを資本・帝国主義にたたきつける時が来た。使い捨て解雇を許すな! 解雇を撤回しろ! 職も住まいもよこせ!
(写真 首切りと道州制許さない。経団連第2波デモ【1月29日】)
労働者は救済の対象なのか
年末年始の「派遣村」の現実は、今この社会で何が起きているかを衝撃的に突き出した。この攻防で問われた問題は、派遣村の労働者が救済の対象なのか、革命の主体なのかだ。
救済の対象としてしか考えない勢力は、派遣村を結局は資本主義を前提とした「セーフティーネット」のひとつに収斂(しゅうれん)させようとした。与党や民主党、日本共産党を含む超党派の「派遣切り被害者救済」運動がその目的となっていった。
派遣村に登録した労働者は505人に及ぶ。約7割が派遣切りにあった。この500人の労働者の怒りがブルジョアジーに向かい、暴動や労働者の反乱へと発展することを恐れた資本家階級が支配の危機をのりきるためにセーフティーネットをつくろうという運動が派遣村の正体だ。
さしあたり命をつなぐことと派遣村の現実を社会問題化した意義は大きい。しかしそれがセーフティーネットが目標となった時点からブルジョア救済運動に変質したと言わなければならない。
セーフティーネットとは解雇・失業を前提とした救済運動だ。解雇・失業を許さない運動、解雇撤回運動ではない。資本による解雇・失業を認めた上で、そこから落ちこぼれた人を救ってあげようという支配階級の高みに立った慈善運動でしかない。失業した労働者は救済の対象ではない。労働者階級自己解放の闘いの主体なのだ。
塩川一派はエセ『革共同通信』25号において「派遣村の取り組みを全国へ」「派遣村に学び全国で避難所・シェルターを開設しよう」なる無署名の駄文を掲載した。彼らの本性が全面的に現れている。彼らは派遣村の労働者を救済の対象としか見ていない。ブルジョア救済運動を自民党と一緒にやろうというのだ。
規制緩和と民営化によって生み出された2千万人の非正規労働者と1千万人のワーキングプア労働者の存在こそ、日帝ブルジョアジーの空前の収益の源泉となってきた。
労働者が存在しなければ、工場も機械も動かない。彼らの存在がなければ生産はストップし、ブルジョアジーは一日たりとも生きていくことはできなかった。彼らの「生きさせろ」「仕事をよこせ」「住むところを保障しろ」「生活保護を受けさせろ」の要求は、奪われた労働の一部を返せというささやかな要求でしかない。
われわれの要求はすべてを労働者階級の手に返せということだ! 奪われた仕事を奪い返そう。労働者の武器は職場であり、団結だ。団結を取り戻そう。
ワークシェアは首切りだ!
日本経団連会長の御手洗は1月6日の記者会見で「ワークシェアリングも選択肢」と打ち出した。連合もこれに呼応してワークシェアリングの論議に応ずることを表明した。連合・全国ユニオンは09春闘にむけて「正規・非正規『共生』のための緊急ワークシェアリング」をいち早く打ち出している。しかし、ワークシェアリング論は首切り・賃下げ・道州制への道だ。
全国ユニオンが打ち出している論理は@長時間労働を強いられている正社員の労働時間を短縮し、非正規で生産を稼働させる。休業補償は雇用調整助成金で対応させ、同助成金の支給緩和を求めるA賃上げ原資を3%程度増やすよう企業に求め、正社員の賃金は据え置き、非正規労働者の雇用確保にあてる――というものだ。
この論は結局は正社員の賃金を引き下げ、さらに正社員の首を切り非正規に置き換えていくことにしかならない。なぜ労働者自ら犠牲を払い資本を救済し、延命させる提案を出すのか。国鉄分割・民営化攻撃の先兵となった動労カクマル・松崎はJR体制下で真っ先にワークシェアリングを推奨し、JR内外に非正規雇用増大への道を開いた。
現在進行している事態は正規・非正規を問わずの首切りだ。「未曽有の生産悪化に連動して、昨年11月から今年6月までの8カ月間で、170万人の雇用者が削減される可能性がある」(大和総研エコノミスト/東京新聞1月12日付)。ソニー8千人、日本IBM1千人、パナソニック電工550人削減などと正社員の首切りが連日報じられている。
ワークシェアリング論は09年版経団連経労委報告のタイトルにある「労使一丸で難局をのりこえ」と相呼応する道州制・民営化攻撃と一体の反動的攻撃である。道州制攻撃は360万人の公務員労働者全員の首をいったん切り、選別再雇用・非正規化するという国鉄分割・民営化を10倍化する大攻撃だ。徹底弾劾しなければならない。この論を全国ユニオンが前面に押し出し、正規・非正規労働者の分断・対立を促進していることを許してはならない。
派遣法は撤廃以外にはない
2・12第3波経団連デモに立とう。労働者階級の怒りと闘いの先頭に立ってただちに実践に突入しよう。その貫徹こそ、労働者階級が大恐慌情勢を迎え撃ち、労働者階級の社会を実現するための現実的水路である。森精機のように闘おう。森精機のような闘いを全国で巻き起こそう。この闘いが第2、第3の動労千葉をつくり出す最短距離の闘いだ。
派遣労働者の首切りを始め労働者を徹底的に犠牲にして生き残ろうとする資本に対してストをたたきつける闘い方が求められている。森精機のストライキは、派遣労働者だけでなく、すべての労働者に闘い方を指し示した。実力で今の社会を食い破る道筋を明らかにしたのだ。
派遣法は撤廃以外にない。派遣労働者は一片の紙切れや、ファクスで簡単に首を切られ、退職金も支払われない。契約期間満了前に、いつでも資本が好きな時に首を切ることができる。これが派遣法だ。新自由主義は派遣法を不可欠のものとして生き延びてきた。派遣法そのものを撃つ森精機のような闘いは資本主義そのものを根本的にぶっ飛ばす闘いなのだ。
大恐慌下の減産、首切り、賃下げ、住宅取り上げ、団結破壊などのあらゆる攻撃に、労働者階級はどんな困難ものりこえて必ず立ち上がる。すでに全世界で激しく立ち上がっている。しかも労働者は絶対に勝利することができる。
労働者階級は、大恐慌の中で賃金奴隷としての自己の存在が同時に、この社会を転覆する決定的な革命的主体、主人公としてあることを自覚した時、不屈に団結し、嵐のように総決起するのだ。「生きさせろ!」ゼネスト爆発の条件は成熟している。
連合を始めとする体制内労働運動との闘いをとおして、革命的階級的働組合をいかにつくり上げるのかを鮮明にさせなければならない。
動労千葉のように、時代認識と路線によって階級的に団結していく労働組合の形成が求められている。何よりも世界大恐慌の真っただ中で「資本主義の終わり」が始まった、もうブルジョアジーが統治できないのなら「労働者に権力をよこせ」と革命を要求して闘おう。ここで労働者にとって一番重要なことは「どういう時代の中に生きているのか」という時代認識をしっかり持つことだ。
国鉄1047名闘争軸に闘おう
09年決戦の帰趨(きすう)は、第2次国鉄決戦を突破口とする6大産別決戦を「生きさせろ!」ゼネストの爆発としてかちとることにある。
その基軸は、国鉄1047名の解雇撤回闘争である。大恐慌による解雇攻撃がすさまじい勢いで広がる中で、解雇撤回を掲げた1047名闘争は、巨万の労働者階級を「生きさせろ!」ゼネストに決起させる一大結集軸になるのだ。国鉄1047名闘争はこれから、闘えば闘うほど敵権力に資本主義の崩壊的危機を強制し、勝利できることをすべての労働者に示すものとなる。解雇撤回を投げ捨て、この闘いを破壊する4者4団体の策動を粉砕しよう。
動労千葉が呼びかける2・16集会に全力で決起しよう。全産別の総反撃で麻生と橋下を串刺しにして打倒し、「生きさせろ!」ゼネストの爆発をかちとろう。労働者派遣法の全面撤廃、非正規雇用撤廃、減産・首切り攻撃粉砕の闘いを、合同・一般労組を先頭に大爆発させていこう。
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週刊『前進』(2378号4面2)(2009/02/09 )
東北石けん 第2波24時間スト打つ
“労働者の怒り見せてやる”
東北石けん労働組合は1月28日の「東北石けん闘争勝利!総決起集会」と翌日の24時間第2波ストを圧倒的に闘いぬき、会社解散と全員解雇攻撃をはね返す団結と闘争体制を打ち固めた。
総決起集会では洞口明委員長が「操業停止、全員解雇、会社解散の阻止へ断固闘うストだ。労働者の誇りと団結で闘う」と高らかに宣言した。
書記長が経過報告を行い、「団結こそ労働者の最大の武器だ。解雇撤回まで闘う。動労千葉のように団結の拡大で闘う。『一人の首切りも許さない』を34年貫いて勝利した全金本山労組に学び、続こう」と力説した。
ともに闘う弁護士や労働者、学生が次々にアピール。「全金本山闘争は門前闘争を基軸に怒りや団結を再生産させて闘い勝利した」「資本の論理で労働者を切り捨てるのは許せない。労働者は誇りをもって闘い、団結を広げる」
クライマックスは組合員の決意表明だ。「ストで人生と価値観が変わった。自分たちにこんなに力があったのか。解放感でいっぱい」「労働者をなめるな。労働者の怒りを見せてやる。闘わずして未来なし」
第2波ストは60人が工場門前に結集した。閉ざされた門には「本日、臨時休業」「当敷地内、許可なき者、立入禁ず」との掲示。門の中にはスパイ調査や警備の極悪会社や、東北大学有朋寮強制執行に投入されたブルースカイ警備保障のガードマンが配備されていた。社長の姿はない。本当に許せない。
「社長は出て来い。解雇を撤回しろ。団交に応じろ」――朝7時、第2波ストの火ぶたが切られた。「思いきり闘う」という洞口委員長の決意表明の後、阻止線をぶち破り工場構内に突入した。組合員とともに先頭に立ったのは全金本山労組の労働者だ。全員解雇への怒りが炸裂。この迫力を前に、ガードマンも警察もまったく手が出せない。工場構内を完全に制圧し、社長宅前での集会が始まった。
組合員が訴えた。「元気モリモリ、気合十分だ。会社を徹底的に追い詰める」「労働者が従う限りにおいて社長とは親子関係だった。われわれが奴隷の道を捨てた途端に非和解になった」
仲間もアピールした。「会社が裁判で勝っても労働者は実力で職場に戻る」(全金本山労組・熊谷春男さん)「自分の人生は『一人の首切りも許さない』をまっとうすること。これを死ぬまで堅持する」(同労組・庄子和さん)
第1波に続いて、再び職場が解放区になった。「解雇撤回、闘争勝利」のコールが響き渡る構内デモ。工場前を通過する車からも激励やガッツポーズ。周辺ビラまきも反応は上々だ。地元のテレビもトップニュース。社長は最後まで姿を現すことができなかった。
ストに入ると労働者と資本家は非和解だと実感する。怒りがドンドンわいてくる。労働者が社会の主人公であるという誇りを取り戻すことができる。組合員の団結、地域の労働者・学生の団結を打ち固めることができる。ストの現場は最高の労働学校だ。
第2波ストの現場実力闘争で解雇撤回の展望を開いた。東北石けん労組に続き、自らの職場でストを組織し、「生きさせろ!」ゼネストを闘い取ることを参加者全員が決意した。
(投稿/みやぎ労組交流センターM)
(写真 ストには60人が工場門前に結集【1月29日 仙台】)
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【解説】
東北石けん労働組合は07年5月、仙台市にある(有)東北石けん佐藤工場の従業員5人全員で結成。これに対し、会社は新工場建設(09年4月操業開始予定)と現工場解体を契機に組合をつぶすことを決断。
08年11月、新工場の労働条件について団交要求をした組合に対し、会社は全員解雇を通告し、組合員に対する切り崩しを開始。2人の組合員が脱退したが、組合は臨時大会を開催しストライキで闘う方針を確立した。
会社は今年1月17日、従業員5人全員に「新工場を別会社として設立し、現工場の3月会社解散、2月全員解雇、1月操業停止」という文書を一方的に送付した。
組合は1月19日、年休で仕事をボイコット。1月22日に第1波24時間ストを打ち抜き、支援30人とともに社長と代理人の弁護士を徹底的に追及。1月29日には、支援60人とともにガードマン導入と警察権力の介入を粉砕し、第2波24時間ストを貫徹。社長は急きょ休業を通告、工場内の自宅に籠城(ろうじょう)。組合は2月以降の旧工場解体攻撃を打ち破る団結と陣形を打ち固めた。
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週刊『前進』(2378号4面3)(2009/02/09 )
書評 新版『甦る労働組合』
大恐慌=革命情勢下で説得力増す闘いの教訓
元全学連委員長 鎌田雅志
この種の本は、写真を見て色々なことを思い出し読み始めるまで時間がかかることがある。本書の場合は表紙の所で時が止まってしまった。真ん中でこぶしを振り上げている白ヘル姿の人は、私の出身大学である横浜国大によく来てくれた吉岡正明さんだ。当時は反対同盟も動労千葉も大学や地方の集会にはなるべく同じ人を派遣していた。そうやって強い絆をつくってきた。吉野さんはきりっとした二枚目で、教宣部長で話もできたからファンが多かった。
90年3月スト
90年3月ストの時は千葉刑務所にいた。国鉄1047名の解雇撤回闘争を生み出した歴史的なストは強烈に印象に残っている。春の行楽シーズンの連休中に午前中乗客を運んで午後からストに入った。大混乱したのは当然。ラジオと新聞の情報だけだが地元だからその騒ぎは伝わってきた。感激した。ちょうど天皇の代替わりの大決戦だった。やっぱり動労千葉だ!と。
ただ、このストについては『共産主義者』157号の菅沼論文を読むまでは、動労千葉がストで90年天皇決戦の先陣を切ったという認識だけだった。実は、あの天皇決戦の攻防のただ中で国鉄闘争が日本労働運動の未来を決める重要な攻防を迎えていたのだ。この動労千葉の渾身(こんしん)の決起が90年の階級決戦に火をつけた。前倒し84時間ストの強烈な迫力は、国鉄攻撃への階級的な怒りそのものだった。それが1047名闘争を生み出した。そして今再び国鉄分割・民営化反対闘争の終結を狙う勢力と闘う勢力がせめぎあう情勢が生まれている。
国鉄闘争がどう闘われてきたかを今の地平からとらえることは大事なことだ。「階級闘争論として、労働運動論として国鉄分割・民営化攻撃を見ないといけない」と語られている。
国鉄に37兆円の借金を背負わせて偽装倒産させて新会社をつくった。この過程で大量首切りを強行し、国労を解体した。大方の見方は、分割・民営化はできないというものだった。実際に現職の国鉄総裁が反対していた。確かに「抵抗勢力」は大量にいた。国労委員長も「やるときはやる」と言っていた。
だが彼らは何も理解していなかった。ヤミ・カラキャンペーンと「国鉄労働者国賊」論。現場では、動労カクマルを先兵に国労つぶしが進行し、自殺者と大量脱退が続いた。分割・民営化攻撃は、現場労働者、労働者階級そのものに照準をあてた階級性解体攻撃として激しく進行した。国労・総評に代表される体制内労働運動は、ここから完全に目をそらしていた。
85年のストに向かう著者の思い。「もっぱら不安をかき立ててばかりいる国鉄当局に対する憎しみ、怒りが激しくわき上がった」とある。私は、国鉄職員だった父や伯父の姿を見て毎日の安全輸送こそが「国鉄マン」の誇りなのだと思っていた。そのすべてをはぎ取っていった国鉄攻撃。動労千葉だけが誇りを捨てなかった。ここに徹底的に依拠して闘うことなのだ。
「ストライキで闘って動労千葉の団結をより強固にする以外にない、闘ってこそ団結は強化される」。この言葉が説得力をもって迫ってくる。
道州制攻撃は「全員解雇、選別再雇用」の国鉄型攻撃だ。しかし、当時と決定的に違うことがある。それは、世界金融大恐慌情勢=革命情勢の存在と動労千葉の勝利の教訓だ。だから「はじめに」の言葉も非常に説得力をもっている。
「労働者を軽んじ、蔑視(べっし)する考えに取り込まれない限り労働者は必ず勝てると確信している……自分たちの労働組合を甦(よみがえ)らせ、労働運動の現状を変革することだ。それこそが今、最先端の変革である」
資本と闘う組織
労働組合は資本と闘うための組織だ。徹底的に労働組合を重視しなければ、プロレタリア革命はできない。労働組合という組織をどうするかを革命党は真剣に考え、そのヘゲモニーを握り革命に労働者を組織していかなくてはならない。革命の根本問題だ。
マルクス主義についても「一人ひとりの労働者の持っているエネルギー、労働者性に基礎を置く。これがマルクス主義の真髄だ。それがなければプロレタリア革命は成り立たない」と語る。こういうマルクス主義の理解は、衝撃だ。少しも難解なことを言っていない。
電車の中で読み継いできたので読み込めていない。ただ、いつもそばにおいて繰り返し手に取り、学習会を組織し、売りまくる活動が死活的だと感じている。そうしたいという意欲がわいてくる。
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週刊『前進』(2378号4面4)(2009/02/09 )
2009年 1月27日〜2月3日
ソマリア沖派兵準備を指示/アフガンへ米3個旅団増派方針
●アフガン増派3個旅団 ゲーツ米国防長官が上院軍事委員会の公聴会で証言し、アフガニスタン駐留米軍について、夏までに陸軍計3個旅団を増派する計画を表明した。現在の米軍駐留規模は約3万4千人。1個戦闘旅団は3500〜4000人で、これに支援部隊が加わる。(27日)
●施政方針演説 麻生首相が衆院本会議で施政方針演説を行った。ソマリア沖の「海賊」対策で海上警備行動発令と新法制定の方針を示した。対米関係では「オバマ大統領とともに同盟関係をさらに強化する」と述べた。在日米軍再編について「沖縄など地元の声に耳を傾け、地域の振興に全力を挙げて取り組みながら、引き続き着実に進める」と表明した。(28日)
●海自派遣準備を指示 政府は、首相官邸で安全保障会議(議長・麻生首相)を開き、ソマリア沖の「海賊」対策に海上自衛隊を派遣するため、海上警備行動を発令する方針を決めた。浜田防衛相が海上幕僚長らに派遣準備を発令した。武器使用基準は、防衛省が中心になり非公表の部隊行動基準(ROE)を作成する。(28日)
●ロシア、ミサイル配備を中断 ロシア軍参謀本部筋は、欧州にあるロシアの飛び地カリーニングラードへの新型ミサイルの配備作業を中断することを明らかにした。オバマ米政権のミサイル防衛(MD)計画への慎重姿勢を受けた対応と見られ、「米国の新政権がポーランドとチェコへのMD施設配備を促進させていない」ことを理由に挙げている。(28日)
●ゴランPKO半年延長 政府は閣議で国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、中東・ゴラン高原で国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に参加している自衛隊について、派遣期間を9月末まで半年延長することを決めた(30日)
●沖縄・中城で60デシベル以上698回 沖縄防衛局が中城村で実施している米軍普天間飛行場ヘリなどの騒音測定調査で、昨年12月の1カ月間、60デシベル以上の騒音が同村の登又区で698回、南上原区で502回記録したことが分かった。昨年11月と比べ、登又で2・8倍、南上原で1・7倍増加。米軍嘉手納基地の航空機の飛行訓練も騒音増大に影響している。(30日)
●JICA、イラク常駐 政府の途上国援助(ODA)の実施を担当している国際協力機構(JICA)は2月にも、イラク北部クルド地域の最大都市アルビルに新しい事務所を開設し、日本人職員を常駐させる方針を決めた。首都バグダッドの日本大使館にも職員を派遣する。JICAがイラクに日本人を常駐させるのは初めて。(31日)
●政府、不発弾補償は検討せず 沖縄県糸満市で起きた不発弾爆発事故で、政府は、被害に対する補償について「現時点で事実関係や責任の所在などが明らかではなく、答えることを差し控えたい」との考えを示した。その上で、不発弾処理や被害補償などに関する新たな法整備については「現時点で検討していない」とし、補償は難しいとの見解を示した。(3日)
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週刊『前進』(2378号5面1)(2009/02/09 )
革命軍の09年決戦アピール
「生きさせろ!」ゼネストへ労働者階級と共に決起する
鮎川 鉄兵
全党の同志! 青年労働者・学生のみなさん! 革命的「行動の年」、09年が幕を開けた。「派遣切り」とリストラ・解雇の嵐に対し、森精機第3波ストから1・8―1・29経団連打倒デモとして、嵐のような実力闘争の時代が始まった。米帝とイスラエルによるガザ侵略=大虐殺を弾劾する怒りのデモが全世界で爆発している。貧困と戦争しか生み出さない資本主義はもう終わりだ。非合法・非公然体制を堅持して戦う革命軍は、歴史的命脈が尽きた帝国主義権力やファシスト・体制内派が労働者階級の革命への生き生きとした闘いに敵対することを許さない。09年「生きさせろ!」ゼネストを爆発させ、世界を労働者の革命への決起で覆い尽くそう! われわれはともに戦列につく。
階級の力で時効を戦取政治警察と闘って完勝
昨08年、世界金融大恐慌の爆発の中で、荒々しい労働者自己解放闘争の時代が始まった。「ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利は、いずれも不可避である」(『共産党宣言』)ことが、これほど鮮やかになった時代はない。
階級的労働運動の潮流はこの息吹を体現し、08年、「現代の10・8」と呼ぶにふさわしい5・28〜29法大闘争を突破口に、6・29サミット粉砕の実力デモをかちとり、11・2労働者大集会へ突き進んだ。世界革命への道を3カ国の労働者が一致して歩んでいる。
この労働者階級の進撃と一体のものとして、革命軍は08年の闘いを貫いた。
第一に、11月集会を日帝権力と対決してともに戦取した。そしてその闘いの中で85年浅草橋戦闘指名手配・23年間の時効戦取=2同志の公然化(=奪還)の歴史的勝利をかちとった。4者4団体派が「国家権力と真正面から闘っても労働者は勝てない」という敗北の思想を振りまく中で、動労千葉とともに新自由主義攻撃を打ち破ったのだ。労働者階級の力を結集した非合法・非公然体制の勝利である。
70年決戦世代(星野同志)―85年決戦世代(奪還2同志)―21世紀革命の新たな世代(法大闘争「20人の奪還学生」)。この世代を超えて継承され、たくましく成長する不屈の闘いと階級的団結力=組織力の中に、プロレタリア革命の無限の生命力がある。なんとしても星野文昭同志を絶対に奪還しよう!
第二に、日帝の総力をあげた洞爺湖サミット攻撃と対決し、6〜7月サミット決戦を爆発させ圧勝した。
いま帝国主義が崩壊の危機に直面する中で、権力は労働者階級人民の存在と闘いを治安問題化し、だれかれを問わず弾圧の対象としている。それは労働者人民を日常的に監視・管理する「警察国家」化の攻撃となって激化している。道州制=公務員360万人いったん全員首切り攻撃の中でも、自衛隊と警察権力だけは増員・肥大化している。共謀罪・裁判員制度の攻撃、「振り込め詐欺」を口実とした街頭制圧、問答無用の職務質問、街中に設置されている監視カメラ、「安全・安心」をうたい文句に警察権力を柱とした「隣組」の組織化など、内乱鎮圧=戦争国家化へ向かって敵も必死である。
昨年の洞爺湖サミットでは、国家権力は超厳戒体制を敷いた。一方で5・28〜29法大闘争で38人の学生を逮捕し、他方では、86年と93年の東京サミットを上回る革命軍壊滅シフトをとった。革命軍は、サミット決戦の水面下の戦場で、日帝国家権力の治安厳戒体制と対決し、政治警察に完勝した。
30年代こえる大激突に非・非党建設で勝利へ
最末期帝国主義の新自由主義は総破産し、資本主義は終わった。アメリカ帝国主義に代わって新たな基軸国となる帝国主義は存在しない。不況は果てしなく続く。大恐慌・大失業時代への突入の中で、階級決戦・革命情勢が成熟している。
それは日帝・資本・権力との激突であり、また労働者の「生きさせろ!」の叫びと決起、階級的団結の発展を圧殺しようと襲いかかる右翼、ナチス・ファシストやカクマル的勢力、スターリン主義など一切の反革命勢力との30年代をはるかに超える激突の始まりということでもある。
実際、「職場も寮も占拠してストライキで闘おう」と森精機の労働者が立ち上がると、資本は権力に弾圧を要請し、私服警官が登場した。また、解雇撤回を求めて職場占拠・自主営業で闘い抜く京品ホテルの労働者に対し、国家権力は強制執行という暴力を発動した。
ストライキはすぐに工場をめぐる治安問題=弾圧問題へと発展していく。法大闘争が経験したように、ガードマンや右翼の暴力との闘いも激化する。闘いはこれらと対決して不屈に貫かれている。こうして30年代階級闘争への荒々しい回帰がすぐさま現実化する。つまり「1930年代よりももっと攻撃的でダイナミックな闘いが起こる。動労千葉のやってきた闘いが意味を持つ時代が来つつある」(中野洋著 新版『甦る労働組合』)のだ。
動労千葉は、70年代以降、当局のマル生攻撃、機動隊のスト破壊、動労本部ファシスト・カクマルの武装襲撃と血を流して闘ってきた。「国鉄分割・民営化に対して、国鉄の中で唯一、2波のストライキを敢行できた原動力も、70年代の10年間の革マルとの闘いだった」(同)と動労本部カクマルとの激突は総括されている。
ロシア革命や動労千葉の闘いのように、職場生産点でのスト防衛に始まり、ゼネスト―一斉武装蜂起・権力奪取―プロレタリア独裁政権防衛に至るまで、労働者階級は自己解放性の発露として、工場委員会・労働組合をとおして軍事問題をも解決していく。
そもそも帝国主義権力を打倒して権力を奪取しようとする労働者階級とその党は、本質的に非合法・非公然の革命党をもたない限り、闘えない。敵が追いつめられ、危機を深めれば深めるほど、労働者階級の指導部や革命党への攻撃は激しさを増す。だが、この弾圧の激しさこそ「革命前夜情勢」そのものだ。
日本の労働者階級と反スターリン主義・革命的共産主義運動は、革命的内戦をとおしてファシストに勝利し、日帝・警察権力を打ち破る経験を経ている。破防法攻撃や見せしめ的弾圧と不屈に闘い勝利している。それは、労働者階級の階級的組織性、不屈性、不敗性そのものである。
われわれは、1930年代を超える権力・反革命との激突に絶対勝利できる!
塩川一派「自己批判」は権力への完全な投降だ
塩川一派は、転向スパイ集団であることを表明したのみならず、ここに来て彼らの「通信」に「84年の第4インターに対する軍事的せん滅戦に関する自己批判」なる文章を載せ、輝かしい労働者階級・農民の闘いと革共同・革命軍の歴史の偽造にさらに奔走している。彼らの行っていることは「総括」に名を借りた「革共同の闘いと歴史の清算」、革共同に対する新たな破壊攻撃である。
国家権力の破防法弾圧のもと、希代の反革命、ファシスト・カクマルとの二重対峙・対カクマル戦の過程では、全党が歯ぎしりする思いで労働運動からの一時的撤退を余儀なくされた。そして動労千葉の闘い、三里塚の闘い、法政大の闘い、狭山闘争に全力を傾注して闘い抜いた。その全過程があたかも平時であったかのように言及することは、断じて許されない歴史の偽造である。
脱落派との83年3・8分裂は絶対反対を貫ぬく三里塚芝山連合空港反対同盟の一つの原点ともなった。この分裂のために反革命的に率先して立ち働いた第4インターとの死闘を塩川一派は清算主義的に自己批判しているのである。
3・8分裂は、脱落・投降派の石井新二らによる反革命的分裂策動だったが、その本質は日帝・運輸省・空港公団(当時)の、反対同盟破壊、切り崩し、話し合い策動であったのである。3・8分裂は分裂のための分裂だった。最初から脱落派が仕組んだ陰謀だったのだ。この分裂を党派として積極的に牽引(けんいん)していたのが第4インターであった。反対同盟が3月8日、「空港絶対反対、一切の話し合い拒否」「農地死守、実力闘争」の原則を貫いて石井新二らを追放・打倒したことは、偉大な革命的決起だったのだ。それは全国のあらゆる運動をふるいにかけた。
革共同と革命軍は、動労千葉がジェット燃料輸送阻止闘争で階級的同盟軍として支援した三里塚闘争を、血盟をかけてその破壊を絶対に許さない断固とした闘いを全力で担ったのである。第4インターという党派が階級の利益を投げ捨て、三里塚闘争の分裂・破壊を進めているとき、この階級的大罪に対し、労働者階級の利益と党の責任において、当時可能だった最大の闘いを貫いたことは、絶対に必要であったのだ。それは歴史的にすでに決着をつけている問題である。
塩川一派は、この点を階級的意義から論じていない。だから彼らは「労働者階級・人民大衆自身による壮大な事業を『軍事的せん滅戦』によって代行しようとした」などと闘いの正義性をゆがめて平気なのだ。塩川一派のこのような歴史の偽造に基づく「自己批判」はまったくの御都合主義であり、過去の戦闘の清算、権力への投降・屈服のもうひとつの表現でしかない。
「一坪再共有化」として土地を売って金に換える運動を進めた脱落派の結果と現実はどうなっているのか。脱落派は「空港絶対反対、一切の話し合い拒否」「農地死守、実力闘争」の大原則を投げ捨てたことで、日帝の国策と農民圧殺の先兵となり、今や三里塚闘争に敵対し清算する存在に成り果てている。
絶対反対を貫き脱落派との分岐をかちとった三里塚闘争がいよいよその真価を発揮する時代が来た。塩川一派はその闘いの歴史をおとしめ、分裂の張本人の第4インターに自己批判することで、石井新二や相川勝重(芝山町長)のような裏切りの道を歩むべきだったとするのである。それこそ三里塚闘争への新たな変質・破壊策動そのものだ。
反革命・体制内派との党派闘争を貫き進撃を
大恐慌・大失業時代に求められていることは、労働者の「救済」や体制の改良ではなく革命である。
今やあらゆる体制内勢力が階級的団結破壊=革命絞殺の一点で反動的に密集している。日本共産党スターリン主義が、賃金奴隷制である資本主義を「ルールある資本主義」論、「資本主義の枠内での改革」論をもって救済し、革命に敵対していることを許してはならない。
カクマル中央派は体制的危機を隠蔽(いんぺい)し、金融大恐慌、世界大恐慌の現実から必死で逃げ回っている。ここに至っても「金融恐慌への突入の瀬戸際」「金融大破綻、大不況」などと、資本主義の永遠性の幻想をふりまき、資本主義打倒への決起を押しとどめることに躍起となっている。
JR総連カクマルは、松崎が「労働者の未来っていうのは労働者だけで決定できるわけじゃない」(昨年12・13講演)などと国鉄の分割・民営化を居直る一方、新たな攻撃であるワークシェアリング攻撃について「自分は15年前から主張していた」とし、奴隷頭であることを新たに売り込んでいる。そして「理論上、歴史上、社会主義ということが次に問題になるわけですよ」などと言いながら、次に来るのはファシスト勢力の登場と言って革命を血の海に沈めることを宣言している。革命を遠い話、現実には無理な話にするために熱弁をふるっているのだ。
そして今、「資本主義の最後の救済者」として登場した4者4団体派は革命への最悪の敵対者だ。彼らは、30年代を超える大恐慌・大失業という資本主義の崩壊局面で、国鉄1047名闘争解体・動労千葉排除、すなわち革命絞殺を自覚的に実践している。
大恐慌と革命の時代への突入が体制内派や反革命の正体を明かにした。反動を打ち破って革命の旗を翻して進撃しよう!
革命家人生の一切かけ闘う
革命軍は激動と決戦の09年を全力で闘う。
第一に、「国際階級闘争の新時代の幕開け」の中で始まっている「生きさせろ!」ゼネストの貫徹へ、マル青労同・マル学同の闘いの爆発が求める新たな情勢をともに闘い、非合法・非公然体制を堅持して断固これに応えきっていく!
第二に、労働者階級に徹底的に依拠した建軍闘争を貫く。その核心は、労働者階級の日々の実践に学ぶことである。「路線で団結」し、党活動の3原則(会議・機関紙・財政)を原則的に貫徹するなかで、革命勝利に燃える階級的「戦士共同体」として、革命軍の精鋭的強化をかちとる決意である。
第三に、成田空港暫定滑走路の北延伸攻撃が切迫し、市東孝雄さんの農地の強奪を狙っている。革命軍は、「流血を辞さない闘いをやる覚悟」(市東さん)という三里塚反対同盟との血盟をかけて、常に”在戦場”を貫いて闘う。そして実践=実戦のもと、ゼネスト―一斉武装蜂起へ向かっての準備を、革命的内戦期の闘いを継承する中で、戦略的攻撃態勢を堅持し、労働者階級とともに闘う。
第四に、「20人の獄中戦士」奪還の力と23年の指名手配攻撃を打ち破った力を集中し、星野文昭同志奪還の闘いをともに担う! 超長期指名手配者の闘いと連帯し、ともに闘い抜く。自らも指名手配・長期投獄を恐れず、家族問題を革命的に解決しつつ、プロレタリア世界革命勝利に革命家人生の一切をかけて闘う決意である。ともに革命に生きよう!
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週刊『前進』(2378号5面2)(2009/02/09 )
新樹寮廃寮阻止へ自主入寮 募集闘争に絶対勝利する!
マル学同中核派富山大学支部
1月27日、富山大学経営協議会は新樹寮「入寮募集停止」を決定した。絶対に許さない! 当局は募集停止で寮生が減ったら一方的な計画で「改修」して自治寮を解体しようとしている。最初に4棟のうちC棟を明け渡せと言ってきている。われわれは新樹寮決戦の先頭に立ち、実力で自主入寮募集闘争をやりぬき、C棟明け渡しを阻止する! われわれの腹の底からの怒りは、すべての青年・学生の怒り、6千万プロレタリアートの資本家への怒りと一つだ。募停攻撃を粉砕することは09年ゼネストを先頭で切り開く闘いだ。
当局の改修計画はこうだ。09年度から各棟ごとに建て替え工事をやる。民間マンションと同じように、風呂・トイレ・台所付きの個室で、各部屋に鍵をつけて鍵の管理や入退寮の権限は完全に当局が握る。食堂は廃止。寮費は跳ね上がる。入寮基準は「経済状況や成績に応じて」当局が決める。入寮できる年数は勝手に当局が決める。こんなものは学寮ではない!
(写真 富山大新樹寮【富山市】。当局の入寮募集停止・自治寮解体許すな!)
資本引き入れ金で学生支配
敵は資本家階級だ。こいつらが経営協議会として大学に乗り込んでいる。経営協議会のメンバーは、製薬会社、銀行などを傘下におさめる財閥一族、富山県経済同友会代表幹事、YKK、インテック、テイカ製薬、北陸電力の会長や社長だ。資本家どもが新自由主義の破産で利潤が上がらないからと、富山大学を私物化するために巣くっている。学長選で2割の得票しかなかった西頭を学長にしたのも経営協議会だ。そしてついに新樹寮に手を出してきた。
学生を住居という力で縛り付け、大学(もはや資本家と一体となった大学「経営者」)の意のままに学生を管理し抑圧するということだ。すでに体育会のサークルでは「学生運動にかかわるような部員が出たら、その部の予算が出なくなる」と言われ、「部室」「予算」が学生支配の道具になっている。
「改修」は資本家から金を借りてやることになっている。そして当局は「水道や電気などの通常の修繕では金を貸してくれない」「改修を拒否するなら廃寮だ」と言っている。われわれの新樹寮が資本家の金の力で好き勝手にされてたまるか!
もう一つの敵は、当局の代弁者になっている体制内執行部だ! 学寮の体制内執行部は「当局から寮の予算1200万円が出ているから、大学には逆らえない」「当局の心証が悪くなるからビラをまくな」「学生は闘っても勝てない」と言って全力で奴隷根性を組織化し、新樹寮を全面屈服の道に引きずり込もうとしている。
資本家と一体化した西頭学長も、体制内執行部もぶっ飛ばそう! 大恐慌で資本主義は破産した。資本家の支配なんて長く続かない。われわれが団結して闘えば絶対に勝てる!
住居強奪への怒りで団結を
新樹寮にはすでに多くの受験生から入寮についての問い合わせが寄せられている。受験生は電話で「新樹寮に入寮できなければ合格しても大学に行けない」と訴えている。大学当局は受験生にどう責任を取るつもりだ! 西川学長補佐(人間発達科学部教授)は「入寮できない学生がいても奨学金があるから大丈夫だ」などとぬかしている。寮から追い出すのみならず、学生に数百万円もの借金を背負わすというのか! 西頭学長に若者の未来を奪う権利など絶対にない!
新樹寮をつぶそうとする資本家と、資本家と一体化した独裁者西頭学長への怒りを徹底的に激しく、階級的にはっきりさせよう。やつらへの怒りで団結しよう。
やつらは世界大恐慌で資本主義と支配体制が崩壊しようとしている中で、大学に群がり食い物にして生き延びようとしているのだ。従来の学生生活委員会(教授たちの会議)や教育研究評議会では廃寮決定を出すことができない。経営協議会が教授会などの頭越しに今回の廃寮決定を下したのだ。これこそ道州制の攻撃だ。道州制で資本家どもは自治体丸ごと、同じように独裁支配し私物化しようとしている。
今春170万人の労働者が解雇されると言われている。派遣切りで住居からも追い出される怒り。解雇された労働者は「住拒から追い出されて、ホームレス? 殺す気か!」と怒りを爆発させている! 西郡(大阪府八尾市)の住宅明け渡し攻撃、京品ホテルの労働者自主営業への強制執行、三里塚反対同盟の市東さんの農地強奪――。これらの怒りと新樹寮募停への怒りは一つだ。
09年全国学生ゼネストへ!
問われていることは、さらなる強搾取と戦争のあらゆる矛盾を労働者がかぶり続けるのか、それとも労働者階級が団結の力で資本家どもの私有財産、労働者の労働を搾取して蓄積したものを奪い返し、それによって人間としての誇りも奪い返し新たな社会を建設するのかだ。どちらが展望あるのかはっきりしている。
法政大の文化連盟で闘う学生に無期停学などの処分が下され、富山大で闘う全学連の仲井祐二君に対して「休学中に学生運動している」ことを理由にした処分策動、そしてついに新樹寮の廃寮攻撃。1・24法大闘争勝利大集会を受けて、大学キャンパスも自治寮も学生が全面的に奪い返す歴史的決戦の時が到来した。
若者は教育の中で徹底的に競争と分断があおられてきた。今度は募集停止によって寮に入れず、教育そのものまで奪われようとしている。新樹寮決戦は受験生の怒りと圧倒的に結合し、新入寮生として仲間に迎え入れる闘いだ。資本家階級が教育も奪い、大恐慌の中で未来も誇りもすべてのものを奪おうというなら、われわれは私有財産を廃止する革命によって全部奪い返してやる!
新樹寮決戦はものすごい革命的可能性を持っている。東北大有朋寮決戦の地平を押し広げて、全国の自治寮の団結の中心に立つ。自主入寮募集闘争は絶対に勝利する。6千万労働者階級の怒りと結合し革命へ! 労働者階級の怒りの先頭で春闘ストに決起する動労千葉とともに、自主入寮募集闘争に決起し、09年法大スト―富山大ストから全国学生ゼネストへ!
4・15弾圧西頭の証人請求却下当局救済の策動を許すな
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週刊『前進』(2378号5面3)(2009/02/09 )
4・15弾圧 西頭の証人請求却下
当局救済の策動を許すな
1月15日に富山地裁(岩井隆義裁判長)で4・15富山大ビラまき弾圧の第5回公判が行われた。この日は弁護側立証で、小樽商科大学の荻野富士夫教授と富山大で闘う全学連の仲井祐二君が証言に立った。
荻野教授は、戦前の文部省の学生課に特高警察出身者が配置され、旧制大学・高校の学生運動を弾圧した歴史が戦後の文部省と警察にも引き継がれていると述べた。「現在の富山大学をどう思うか?」という弁護人の質問に、「富山大学の学生規則は、かつて大学に設置された学生主事―教育警察のやり方と一緒だ」と反動と腐敗を極める富大当局を弾劾した。
西頭学長独裁体制下の3年半を闘い抜いてきた仲井君は「富山大当局は学生規則制定以来、学生への奴隷的支配に全力を挙げてきた。しかし学生が団結すれば規則による支配なんて粉砕できる」と怒りをもって証言した。
公判の中でとりわけ許し難いのが極悪職員市川の行動だ。市川は恥知らずにも傍聴に入った上、傍聴している闘う仲間たちの名前と席の位置のメモを取っていたのだ。学友の名前は警察の情報提供がなければ市川には知り得ない。完全に公安警察の手下と化しスパイ活動に手を染めているのだ。絶対に許さない!
裁判長は西頭学長の証人請求を却下した。前代未聞の2割の得票で学長に再選された西頭が法廷に引きずり出されたら、当局の支配が崩壊する。裁判所はこの危機から当局を救済するために不当決定を下したのだ。
富山大当局は資本家と完全に一体化し、西頭独裁の居直り、仲井君への処分策動、そして新樹寮への入寮募集停止―廃寮攻撃に踏み込んできた。自主募集を貫徹し廃寮攻撃を粉砕しよう。09年ゼネストの先頭で新樹寮決戦を闘おう。
次回公判は3月17日午後2時。大結集し論告・求刑を迎え撃とう。
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週刊『前進』(2378号6面1)(2009/02/09 )
京大で非常勤職員の雇い止め反対に立つ 京都大 春川祐二
晴れ渡った空の下、京都大学キャンパスで2・4京大雇い止め反対集会が打ち抜かれました。京大当局は先日、2010年で5年間の期限を迎える非常勤職員100人を雇い止めにすることを発表しました。これは道州制とまったく一体の攻撃で、大学も資本として生き残るための首切り攻撃です。
テスト期間中にもかかわらず、多くの学生と支援の労働者が集まりました。周囲の関心も高く、ビラはどんどん受け取られていきます。アピールが次々とキャンパスに響き渡りました。「2010年の道州制攻撃は、自治体を丸ごと企業に売り渡すものだ。大学もその最先頭にある。学生も労働者と団結して、『生きさせろ!』ゼネストをやろう。闘えば勝てる時代に入った。そのことは日本中、世界中の労働者が示している!」
「松本総長は新聞の対談で、『近い将来、人は地球から出て行って宇宙で暮らすようになる』と言っていた。ふざけるな! おれたちは今、この社会で生きているんだ! 松本総長は学生の未来に責任をとるつもりなんてみじんもない」
「京大当局は、今まで熊野寮自治会と結んできた確約を一方的に破棄すると言ってきた。絶対に許せない。当局はいいかげん確約にサインしろ!」
「今日の集会を呼びかけに、各学部の教務窓口に行ったら、正規職員がいた窓口では『自分のことではない』と非正規の職員に話しを交代させた。非正規職員がいた窓口では『自分は責任のある立場ではない』と正規職員と交代しようとした。職場では労働者がバラバラにされている。この現状を乗り越えて、団結しよう!」
発言の後は、「解雇撤回、松本打倒」のコールで京大経営本部までデモ。扉の前で待ち構えていたのは数十人もの弾圧職員でしたが、「総長にこの申入書を渡せ!」という激しい追及に耐えられず、ついに「わかりました……」と言わざるをえませんでした。完全に学生に圧倒されていました。次は、現場労働者とも団結して、もっともっと攻めていくぞ! 松本総長を引きずり出すぞ!
「処分再審査請求」を仲間と共に提出した 法政大 倉岡雅美
2月3日、停学3カ月処分の再審査請求を文化連盟総勢7人で直接、人間環境学部窓口に提出しに行きました!
窓口に到着するなり、洞口朋子さん(経済学部・譴責処分)が「人環職員に言いたいことがある! 処分が出たかどうかわからない段階のときに倉岡さんに向かってテスト妨害するなと言ったことはナンセンスだ!」と追及を始めました。
すると、一貫して処分のことはわからないと言い続けていた職員が自ら「処分が出ることは決まっていた。執行部一任で処分が下された」と暴露! みんなの怒りが事務室中に走りました。と同時に学生センター職員の近藤と警視庁公安への通報係、総務部の小川が「通報があって来た」とぬけぬけと登場し、みんなの徹底追及がさらにヒートアップ☆!
「出ていけ」としか言えない近藤らに対して私が「こいつら2人が出ていくまで再審査請求は提出しない」と言うと、スゴスゴと退散していくのみでした。
法大当局へのさらなる怒りと処分撤回まで闘う決意と団結がより一層深まった提出行動でした♪
再審査請求はけっして「お願い」ではなく、見せしめ処分を全面的に暴露し、私たち文化連盟の団結を固め、処分撤回・法大解放まで永続的に闘いぬく戦闘宣言です。そして処分理由のデタラメさを追及し、2月19日の期限までに回答するよう人環教授会に突きつけました。再審査請求書は「3・14法大弾圧を許さない法大生の会」ブログの2月3日付けに掲載されているので、ぜひ参照してください。
電機連合中央委情宣で労働者決起に確信 埼玉・電機労働者 T
私たち電機労働者は神奈川労組交流センターの支援者とともに、1月29日パシフィコ横浜で開催された電機連合・第95回中央委員会の参加者に向けて、ビラまき、街頭宣伝をJR桜木町駅前で行いました。
「労働者は闘おう! 職場から革命おこそう!」「首切り絶対反対、一律大幅賃上げをストライキで闘おう」と鮮やかに大書した横断幕が、多くの労働者をしっかりととらえます。
そしてトラメガからは、年頭の労使フォーラムで電機連合中村正武委員長が『製造業派遣は必要、禁止すると電機産業はやっていけない』と発言した大問題を、徹底糾弾するアピールが声高らかに流れます。さらに「09春闘を一律大幅賃上げ要求を掲げ、職場のすべての労働者が団結してストライキで闘おう」と「生きさせろ!」ゼネストを喚起する呼びかけが続きます。
今年の中央委員会参加者は、連日派遣切りや正社員のリストラが報じられる情勢下に、さすがに真一文字に口をつぐみ、厳しい緊張した面持ちの人が多く見受けられました。自然にビラを受け取る者、徹頭徹尾私たちの声かけを無視して通り過ぎる者などさまざまです。
そのような中、たった一人ですが、私たちの署名活動に関心を寄せ、署名に協力する中央委員会参加者が現れました。
やはり今が革命前夜であることと、労働者は必ず立ち上がるということをあらためて私は気付かされました。これからは、街頭、職場で周りの労働者に向け、さらに精力的に資本に対する怒りの声を組織し、決起を呼びかけ、革命に向けた闘いを一つひとつつくり出していく決意です。
全国連杉並支部の旗びらきに参加して 東京 川島義明
1月27日に開かれた部落解放同盟全国連杉並支部の新年旗開きに参加しました。
08年をともに闘いぬいた支部員が総結集し、来賓各団体の参加者を加えて、激動の09年を闘う決意を固め合いました。
関西の全国連西郡支部からは「住宅闘争を『生きさせろ!』ゼネストとして闘う」との連帯メッセージが寄せられました。品川支部は、「きょうだい支部としてともに闘う」と決意を述べました。
さらに、東日本解放共闘、労組交流センター、都政を革新する会など、各団体のあいさつが続きました。
杉並支部からは、「今年、資本主義を終わらせる解放運動を発展させよう。階級的共同闘争の力で狭山第3次再審闘争の勝利をかちとろう」との断固たる呼びかけが発せられました。
アトラクションとして杉並支部の青年がギターの弾き語りで闘いの歌を披露しました。
初参加の法大弾圧被告の学生は、「杉並支部が差別糾弾闘争を貫いて団結を組織してきたことに学んできた。法大の処分撤回闘争を学生ゼネストへと必ず発展させる」と決意を述べました。
激動の2009年の闘いの幕開けにふさわしい、内容豊かな旗開きでした。
狭山闘争と西郡住宅闘争を全力で闘い、差別・分断攻撃を打ち破って、ブルジョアジーの階級支配を終わらせましょう!
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週刊『前進』(2378号6面2)(2009/02/09 )
農地死守裁判第1回弁論 不当提訴直ちにやめよ
市東さん “この土地こそ私の畑だ”
「農地死守」を訴え市内デモ
「市東孝雄さんの農地を守りぬくぞ!」
三里塚反対同盟の呼びかけにこたえ、2月3日千葉地裁で開かれた農地死守裁判第1回弁論の傍聴・支援に150人の労働者・農民・学生・市民が駆けつけた。成田空港会社(NAA)の違法・脱法の限りを尽くしての農地強奪提訴攻撃を必ず緒戦で粉砕するという決意と闘志で、全員が燃え立ちこの日に臨んだ。
午前9時、千葉中央公園で総決起集会が始まった。北原鉱治事務局長が「農地取り上げを許してはならない」と千葉市民に向け第一声。
続いて市東孝雄さんがマイクを握った。「待ちに待った決戦の時が来ました。今日のデモで千葉地裁を圧倒しましょう」
簡潔明瞭な決意表明が全員を奮い立たせた。全学連の織田陽介委員長は「人生をかけた市東さんの闘いは、京品ホテルや韓国の実力闘争と一体だ。世界を変える力は労働者と農民の団結した力にある」と呼びかけた。直ちに戦闘的な市内デモに打って出た。市東さんの「農地を死守するぞ」と大書されたプラカードを先頭に、デモは千葉市民に強くアピールした。
(写真 「待ちに待った決戦の時」と農地死守の決意を語る市東孝雄さん【2月3日 千葉中央公園】)
NAA、求釈明に答えられず
裁判所の周りにはいつにも増して大量に機動隊・警察官が配置された。厳戒の中、11時に開廷。
市東さんが用意した陳述書を読み上げた。
「この裁判は、千葉県の不当な決定に基づく不当な提訴です。まったく認めることができません。祖父が切り開いた時から親子3代にわたって精魂込めたこの土地こそ私の畑です」ときっぱりと宣言し、原告NAAを圧倒した。反対同盟顧問弁護団は空港建設が違法行為積み重ねの歴史だったことを断罪し、「提訴を直ちに取り下げろ」と鋭く迫った。
NAA側の訴状提出に弁護団がすかさず、「NAAと市東さんはいつ賃貸借契約が成立したのか」と求釈明を行った。つまりNAAがいつ賃貸人の地位を受け継いだのかが、どこにも書かれていない。NAAの代理人弁護士らは「書いてあるはずですが……」などと自分で出した書類を慌ててめくるが、無駄な努力。うろたえ、立ち往生したままだ。
当然にも、「ちゃんと答えろ!」という声が傍聴席から次々上がり、廷内は騒然となった。この窮地を見かねた堀内明裁判長が、反対同盟・萩原富夫さんに退廷命令を発した。廷内の怒りが一気に爆発し、追及の声が裁判長を突き刺した。裁判長は「次回期日は追って指定します」と言うや閉廷を宣し、逃げ出した。
終了後に弁護士会館で記者会見が開かれた。
3・29全国集会へ総決起を!
市東さんの勝利感あふれるあいさつ(別掲)に続き、葉山岳夫弁護士を始め弁護団による解説が行われた。
今回の提訴は、NAAが「地主」の顔をして「賃貸借契約は終わりだから出ていけ」と起こしたもの。現闘本部前の土地のみならず、居宅前の耕作地、作業場、離れ、農機具置き場、ビニールハウス、鶏小屋までも「明け渡し」を求めている。専業農家である市東さんの耕作地の8割方を奪う許しがたい攻撃だ。
だが、千葉県・堂本知事の違法な許可決定に基づいた「解約」それ自身が違法である。しかも旧地主から畑の底地を買収した時期を偽っていたから、市東さんと賃貸借契約を結んだ時期について特定できず、求釈明で絶句するという失態を演じた。こんなずさんでデタラメな提訴で農地を強奪しようとは、恥知らずにもほどがある!
また、すでに回を重ねている二つの農地裁判(耕作権裁判と行政訴訟)との併合を弁護団が申請したことについて、説明が行われた。記者から熱心な質問が続いた。
続いて開かれた報告集会で、北原事務局長の「正義と真実は三里塚にある」との確信に満ちたあいさつに続き、市東さんの農地取り上げに反対する会の三角忠さん、群馬・市東さんの農地を守る会の高階ミチさん、北総農民、全関西実行委の永井満さん、動労千葉の田中康宏委員長が連帯の発言を行った。田中委員長は、「労働者・農民を殺す政治を終わらせるため、続々と決起が始まっている情勢だ。全力で闘う」と決意を述べた。
萩原進事務局次長がまとめの発言に立ち、「航空需要も落ち込み、航空会社も大赤字の大恐慌の時代に、法をも無視した空港建設を進め、農民の権利、生活を剥奪(はくだつ)し、尊厳まで奪おうとしている。裁判闘争を徹底的に闘いぬいて、3・29全国集会の大結集をかちとろう」と訴え、熱烈な拍手で迎えられた。
最後に伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、裁判闘争の勝利を誓い合った。
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市東さんの決意(記者会見)
今日は気合の入る一日だったと思います。
この裁判は、収用法が失効したにもかかわらず、農地法をねじ曲げて土地を取る、空港を造る、そういう卑劣なやり方であり、絶対に認めるわけにはいきません。
陳述書の中にも書いたとおり、空港会社の違法とか、農地法の悪用とか、そういうことまでされて、自分が代々守ってきた畑を取られようとしているという理不尽さに腹が立っています。土地を明け渡せと言われて「はい分かりました」などという気持ちには絶対にならない。
これからさらに、裁判闘争も現地闘争の一環として闘っていきます。みなさんのご支援をよろしくお願いします。
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三里塚・市東さん裁判傍聴を
○耕作権裁判
2月16日(月)午前10時半 千葉地裁
(開廷の1時間前に集合)
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週刊『前進』(2378号6面3)(2009/02/09 )
迎賓館・横田爆取差し戻し審 検察が立証を放棄
裁判自体が破産している!
2月2日、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判差し戻し審の第13回公判が、東京地裁刑事第20部・林正彦裁判長による検察側立証の大幅な省略・手抜き・早期結審攻撃の緊迫情勢の中で行われた。
差し戻し審では、これまで12回の公判で「橿原借家」「関之沢林道」関連の検察官立証が行われ、現在は「金沢借家」をめぐる攻防が展開されている。
無罪判決をかちとった一審では、これら3「証拠」群は「関連性なし」として証拠採用されなかった。だが、東京高裁第3刑事部・中川武隆裁判長はこれらの事実審理を行うこともせず、一審無罪判決を「審理不尽」の口実で「破棄・差し戻し」とした。しかも証拠を採用しなければその内容など分かるはずもないのに、「3証拠群を取り調べれば被告たちとの関連性は優に推認できたはず」だと暴論を展開して「破棄・差し戻し」判決を出した。
差し戻し審ではこれまで、「橿原借家」は須賀武敏、十亀弘史、板垣宏3同志と一切関係がなく、しかもその捜索は警察権力による暴力的襲撃であり、「証拠」は違法に収集されたことが明らかにされている。
「関之沢林道」関連については、現地捜索押収の責任者である元警視庁公安・青木幸雄が、3同志との関連性も本件との関連性も「なかった」とはっきり認める証言をした。
そして、前回公判から、「金沢借家」関連唯一の証人である警視庁公安・藤井俊裕の取り調べが始まった。検察官は「金沢借家」関連証拠について、いったんは10人もの証人を請求した。これにより「金沢借家において、岩手借家賃借以前から3人が一班を形成し、飛翔(ひしょう)弾の信管を作っていた」という、すでに一審で破産したデッチあげストーリーを仕立てようとしていたのだ。
ところが、検察官は12月の第11回公判で突如1人を除き、すべての証人・証拠の取り調べ請求を自ら撤回した。林裁判長の「取り調べたというアリバイをつくればいい」という示唆による立証の放棄であり、破産だ。厳格な立証ができないことを開き直り、逆に安易・簡便に検察側立証を終了してしまおうとする攻撃である。まさに裁判所・検察一体となった「迅速」裁判=早期結審・有罪判決策動だ。
しかし弁護側反対尋問では完全に検察側を追いつめた。藤井証人に対する藤沢抱一主任弁護人の追及は鋭く、「金沢借家=信管製造工場」との虚構性が一つひとつ暴かれていった。藤井は争点となっている「金属くずは畳を上げた床面で発見した」と証言したが、弁護人にすかさず「それでは写真は撮ったのか」と切り返されると「撮っていません……」とうなだれてしまうというありさまだ。
次回、2月24日は、被告の3同志が藤井に対する反対尋問を行う。裁判所は5、6月の公判予定を通告してきており、差し戻し審は一挙に検察側立証を終了し、弁護側立証段階へと突入する情勢を迎えている。2・14集会の成功をかちとり、その力で検察側立証の破産を突きつけ、反動をぶち破ろう。傍聴に全力で結集しよう。
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日程 4人の無罪確定へ!2・14集会
迎賓館・横田デッチあげ弾圧裁判
「簡易・迅速」裁判粉砕し
4人の無罪確定へ!2・14集会
2月14日(土)午後1時30分
コアいけぶくろ(豊島区民センター)5階音楽室
主催/迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会
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週刊『前進』(2378号6面4)(2009/02/09 )
法大弾圧裁判 5・29デモ弾圧
公妨捏造証人を追及
公安刑事が「完敗」を自認
1月28日、5・29法大デモ弾圧裁判(第1グループ)が東京地裁刑事第15部で行われた。5・29デモを闘った山本進君は、建造物侵入罪に加えて公務執行妨害罪をデッチあげられた。警視庁の高橋良と小松浩志がデッチあげ証人として登場した。
冒頭に山本君の意見表明が行われた。「革命情勢のなかで、私たちは1月23日に内田晶理君を奪還し、24日の法大集会では4・24集会方針を打ち立てた。京品ホテルの労働者は資本家階級などいなくても立派に経営できることを証明した。その瞬間、裁判所は労働者をたたき出した。その正体は明らかだ。今日の高橋と小松の証言など必要ない。学生のデモを弾圧し暴行を加えた警官どもは、法大では学生の団結した力ではねかえされた。被害者面することなど許さない」
高橋良は麹町署の公安刑事だ。法大当局から監視カメラの映像を幾度となく受け取ってきた人物として、他の法大裁判でも登場してきた。しかし高橋は、誰がカメラを操作し、映像をどのように保管しDVDにコピーしたのか、といった事実を一切明らかにしない。「法大から任意提出された」と言うだけで、どうして証拠が捏造(ねつぞう)されてないと言えるのか。裁判員制度導入と併せて裁判の迅速化を狙う裁判所は、これを容認している。断じて許せない。
次に登場した小松浩志は、警視庁公安一課だ。山本君に背広の襟首をつかまれ、地面に引き倒された「被害者」だという。松室しをりさんを学内で不当拘束し、「警官たちの後をついてボアソナードタワー門の外まで来たが、十数名の学生が追いかけてきた」「逃げたが追いつかれ、『来るな、来るな』と叫んだがダメだった」「襟首をつかまれ、地面に引き倒され、両手や膝をすりむいた」と言う。検察官は、ビリビリに破れた背広まで法廷に持ち出した。小松の泣き言が続くが、被告人席と傍聴席は勝利感でいっぱいだ。
5・29当日、ボアソナードタワー門前では、50人をこえる公安刑事を相手に学生たちが一歩も引かず闘った。スクラムを組み重なり合って仲間を守り抜いた。私服どもは完敗し、学生の力で門前は完全に解放された。装甲車3台と機動隊導入は、5・29決起で示した団結の強さの証しだ。
一方で小松の証言はデタラメばかりだ。「事件の後、仲間から『投げられてるぞ』と言われた」「背広がいつ破れたかわからない」「うつ伏せに倒れたとも、仰向けに倒れたとも供述した」。そして肝心の映像に何も映っていないことを突きつけられると、「映像よりも自分の記憶の方が確実だ」と開き直る始末だ。
山本君への見せしめ的なデッチあげ弾圧で5・29決起に傷をつけることなどできるわけがない。「完敗だ」と自認し、恥の上塗りしかできない警視庁・公安刑事どもは、法大から去れ。
次回、2月6日から弁護側立証に入る。法大闘争と裁判闘争の勝利を爆発的にかちとろう。
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週刊『前進』(2378号6面5)(2009/02/09 )
日程 法大裁判に集まろう!
★2月10日(火)5・29デモ弾圧裁判Aグループ
第7回公判 午後1時15分開廷
★2月12日(木)5・28「暴行」デッチあげ裁判
第9回公判 午後3時開廷
★2月25日(水)5・29デモ弾圧裁判@グループ
第10回公判 午後1時30分開廷
◎いずれも東京地裁429号法廷
開廷1時間前に地裁傍聴券配布所に集合を!
★富山大ビラまき弾圧裁判(富山地裁)
第7回公判 3月17日(火)午後2時開廷
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