ホームページへ週刊『前進』月刊『コミューン』季刊『共産主義者』週刊『三里塚』出版物案内販売書店案内連絡先English

2010年05月号

党学校通信

党学校機関紙 A4判月1回発行 頒価100円

今月の内容 「革共同の綱領草案とマルクス主義の再確立」

講義概要 P1

★討論から- P9

受講レポート P14

2010年05月号
通信 バックナンバー
党学校通信  講義概要

「革共同の綱領草案とマルクス主義の再確立」

講義概要 講師 坂本 千秋 

●綱領草案は現代の共産党宣言

 私たちは昨年、全党の同志の力を結集して革共同の綱領草案をかちとった。この綱領草案は、革共同の半世紀の闘いがついに到達した地平であると同時に、新たな巨大な飛躍への出発点である。われわれはこの綱領草案を、21世紀のプロレタリア世界革命の実現に向けた「現代の共産党宣言」として、世界の労働者階級が等しく直面している問題に対する革命的共産主義者の回答として、全世界のプロレタリアートの前に提出したのである。
  マルクスとエンゲルスはかつて『共産党宣言』の発表に際し、その前書きで次のように述べた。「共産主義者が、自分たちの考え方、自分たちの目的、自分たちの企図を全世界に明らかにし、共産主義の妖怪物語に対し、共産主義の党自身の宣言を対置する時がまさに来ている」と。今日のわれわれも、実は彼らと本質的に同じところに立たされている。
  すなわち、世界大恐慌の爆発と新たな世界革命情勢の急速な成熟が、今や資本主義の終わりの時を告げ知らせている。そしてちょうど、マルクスの時代に「共産主義という妖怪」が当時のあらゆる諸勢力の頭上に出没したように、今や全ブルジョア世界がプロレタリア革命の恐怖に怯え、それを防ごうと躍起になっている。他方では、労働者階級人民の中から、社会の根底的変革への熱望がもはや抑えがたい勢いで激しく巨大に、全世界的に噴出し始めている。その最先端で、革共同の、党としての世界史的登場がもはや待ったなしに求められてきているのだ。
  したがってこの綱領草案は同時に、現在の世界にはびこっているあらゆる色合いの反労働者的なイデオロギーと徹底的に闘い、一掃して、労働者階級の思想であるマルクス主義の全面的で革命的な再生、再確立を闘いとるという一大党派闘争の宣言でもある。
  19世紀の『共産党宣言』も、ブルジョアジーへの戦闘宣言であると同時に、当時の体制内的・小ブルジョア的・空想的な種々のエセ「解放思想」を粉砕して、プロレタリア自己解放の根本思想を確立するものであった。現代においては、ロシア革命を変質させたスターリン主義によってその本来の姿とは全く異なるものに歪曲されてきたマルクス主義を、あらゆる歪曲を打ち破って、労働者階級の手に奪い返すことが求められている。何よりも、「労働者は闘っても勝てない」という奴隷の思想を打ち破り、この社会を変革する力は労働者階級自身の中にあるというマルクス主義の核心を今こそ、生き生きと甦らせて闘うことである。
  綱領草案は4つの章と計14の項目で構成され、その一つひとつがプロレタリア革命の核心問題を簡潔かつ明確に提起している。その上で、綱領草案の作成に当たって特に重視したこととして、@労働者階級自己解放の思想の復権、A反帝・反スタ綱領の再確立、B暴力革命とプロ独の問題、C党と階級、党と労働組合の関係、という4点がある。これが綱領草案の全体に貫かれている最も重要な核心点である。

●労働者階級の解放とは何か

 私たちはなぜ「マルクス主義者」「共産主義者」を名乗るのか。マルクス主義が労働者階級の思想であり、資本主義社会の転覆の上に労働者階級が打ち立てる新しい社会は、共産主義社会以外にありえないからだ。
  綱領草案はその冒頭で、「労働者階級の解放は、労働者自身の事業である」と言い切った。スターリン主義はこのことを根本的に否定し、解体してきた。しかしマルクス主義の核心中の核心は、まさにこの労働者階級自己解放の思想にある。綱領草案の最大の核心点は、この思想を真正面から甦らせたことにある。
  スターリン主義は、人間社会の歴史を生産力の発展に伴う進歩の歴史として描き出し、いずれは資本主義に代わる「よりよい社会」に行き着くとしてきた。現実の労働者階級にはこの社会を変える力などないとし、救済の対象としかみなさない。他のすべての思想も同じで、現在の社会の矛盾に気づき、怒り、批判することはあっても、どうすればこの社会を変えられるかという点では、ユートピア的・超観念論的世界に逃げ込むか、現体制の枠内での改良主義的処方箋を提示することしかできない。それらは、労働者を蔑視し、実際には資本主義社会の転覆に向けた労働者階級の現実の闘いを否定し、それに敵対する点で根本的に反動的なものである。
  だがマルクス主義は、資本主義が生み出した近代の労働者階級=プロレタリアートこそ社会を根底から変革する力をもった存在であることを、資本主義社会の科学的解明をとおして明確にした。資本主義は階級社会の最後に行き着いた姿として、共産主義社会建設の前提条件となる生産力の高度な発展とともに、革命の主体であるプロレタリアートを自らの「墓掘り人」として大量に生み出した。労働者階級は、自己の解放を自分自身の手で闘いとると同時に、その闘いをとおして階級社会そのものを廃止し、全人間の解放をかちとることのできる唯一の階級として、世界史に登場したのである。
  だからこそ、故・中野動労千葉顧問は「マルクスだけが、世の中を変革する力を持っているのは労働者階級だけだと言った。そうである以上、労働者はすべからくマルクス主義者になるべきだ」と言ったのだ。

▼賃金奴隷制の転覆とは

 資本主義社会の本質は賃金奴隷制にある。プロレタリア革命とは、賃金奴隷制の廃止である。
  労働者階級は本来、日々の労働によってこの社会を成り立たせている「社会の真の主人公」である。だが現実の社会では、そうなっていない。資本主義のもとでは労働者は、一切の生産手段・生活手段を奪われて、資本の賃金奴隷となることによってしか生きることができない状態に置かれている。古代の奴隷はむき出しの鎖によって奴隷所有者につながれていたが、賃金労働者もまた見えない鎖によって資本家階級につながれているのだ。
  そこでは、「人間の根源的な活動である労働は資本の自己増殖の手段となり、労働者は人間ではなく労働力商品として扱われている」。資本の運動は剰余価値の増大をどこまでも追求する無限の価値増殖運動である。資本にとって労働者は、その労働力を搾取して価値増殖を実現するための搾取材料でしかなく、「生きた人間」とはみなされない。また労働者にとって、資本のもとでの労働は苦痛な強制労働でしかなく、労働者が働けば働くほど、その結果は資本の力をますます強めるものでしかない。そして生産力の発展は、資本主義的蓄積のもとでは資本の労働者に対する搾取と専制支配をより強化する手段となり、労働者階級を一層の地獄に突き落とす(合理化攻撃の本質はここにある)。労働者階級の困窮と奴隷状態の日々の再生産と拡大・永遠化こそ、「資本主義的生産と富の発展との一つの存在条件」(マルクス)である。
  新自由主義は、資本主義のこの本質を一切のベールを取り払ってむき出しにした。それがついに、『貧困大国アメリカ』に描かれたように、社会そのものを崩壊させるところまで来てしまったのが、今日の時代だ。
  この現実は、人が人を搾取して成り立つ社会(階級社会)がその極限まで行き着いた姿を示している。もはや、この社会の部分的ではなく全面的な転覆によってしか、労働者は解放されない。あらゆる体制内思想の限界は、この立場に立ちきることができない点にある。
  資本主義社会の転覆とは何か。それは、現在は資本家階級の私有財産となっている社会的生産手段を労働者階級が奪い取り、それをテコに社会的生産のすべてを労働者階級の手で再組織することによって達成される。賃労働と資本の関係の廃止=賃金奴隷制からの解放は、私有財産の廃止=生産手段の社会的所有への転化によって成し遂げられる。
  資本家階級による生産手段の私的所有は、階級社会のもとでの他人の搾取にもとづく生産様式の最後の、最も完成された形態である。その廃止は、古い支配階級に代わる新たな支配階級を生み出すのではなく、階級社会そのものを終わらせる。そのことによって、あらゆる差別・抑圧の諸関係をも根底から一掃し、人間社会の真の共同性の奪還=共産主義社会の建設を可能にする。だからこそ、労働者階級の階級的解放は同時に普遍的な人間解放であると言い切ることができる。
  塩川一派などの血債主義・糾弾主義はこのことが理解できず、「プロレタリア革命だけでは差別や民族抑圧はなくならない」と主張する。だがそれは結局、資本主義社会の転覆と切り離されたところで「差別なき社会の建設」を空想的に、永遠に追い求める運動にしかならない。実践的には労働者階級の現実の闘いに対立・敵対していく運動となるしかない。

▼階級的団結こそが原動力

 重要なことは、このプロレタリア革命をやりぬく力はどこにあるのかということだ。それは、労働者階級の団結にある。「一切のかぎは、資本の支配のもとで徹底した分断と競争にさらされている労働者が、この分断を打ち破って階級としてひとつに団結して立ち上がることにある。この団結の発展の中に、奪われてきた人間本来の共同性が生き生きとよみがえってくる。これこそが労働者階級のもつ本当の力である。社会を変革する真の力はここにある」(綱領草案第5項)
  労働者は、最初から自分を「社会の主人公」と自覚してこの世に生まれてくるのではない。資本との闘いに立ち上がる中で初めて、自らの階級的本質を、資本家階級との絶対非和解性を自覚する。そして人間として「社会の主人公」としての誇りを取り戻し、賃金奴隷の鉄鎖を打ち破るための目的意識的な闘いを開始する。それを可能にするのが労働者の階級的団結である。そこでは一人ひとりの労働者の中に、個々人の能力をも超えた全く新しい巨大な力が呼び起こされてくる。10人の団結は単に10人分の力の寄せ集めではなく、その2倍、3倍、30人分、50人分、100人分の力に発展する。
  なぜか。階級的団結の形成は、労働者が資本と闘う唯一の武器だが、しかしそこにとどまらない。この団結の内部に生み出されてくる「一人は万人のために、万人は一人のために」「一人の仲間も見捨てない」という思想こそ、階級社会のもとで奪われてきた人間社会の本来の共同性を全面的に奪還していく始まりである。この共同性の奪還こそが、階級社会を転覆し、差別も抑圧もない社会を本当につくりだしていくことのできる原動力なのだ。
  労働者階級は、資本主義社会=階級社会の全面的転覆なしには解放されない存在だからこそ、資本との非和解の闘争をとおして形成される階級的団結の発展の中に、共産主義社会を築き上げる力を現実に準備していくことができる。労働者階級こそが「唯一の革命的階級」であるというのは、そういう意味をもっている。
  農民など他の諸階級・諸階層の人民も、労働者階級と連帯して資本・権力との闘いに共に立ち上がる中で、労働者階級がつくりだす階級的団結の内側に、その担い手として包摂されるのだ。資本の側は逆に、労働者の団結を最も恐怖し、これを破壊することに全精力を傾けるのである。

●「反帝・反スタ」の思想と立場

 綱領草案の第二の核心点は、21世紀の革命は〈反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命〉としてのみかちとられることを、あらためて明確にしたことにある。
  資本主義社会の転覆=共産主義社会の建設は、本質的にも現実的にも、全世界的的規模でしかなしえない。そして労働者階級は国際的に単一の階級である。プロレタリア革命とは世界革命だ。この世界革命は、21世紀の現代においては、国際帝国主義の完全打倒であると同時に、スターリン主義の完全打倒なしにはありえない。
  スターリン主義発生の根拠は、世界革命への裏切りと否定にある。1917年のロシア革命で成立した労働者国家がドイツ革命の敗北による世界革命の遅延という困難にさらされる中で、「一国でも社会主義は建設できる」と言って世界革命を公然と放棄し、その結果、労働者国家をもマルクス主義をも変質させてきたのがスターリン主義だ。プロレタリアートは国境を越えて一つの階級として存在する以上、他国の労働者が資本の搾取と抑圧にまだ苦しんでいる時に、自分たちだけは“解放されて幸せだ”とはならない。逆に、世界のどの地域であろうとそこに資本の圧制と闘い続けている仲間がいる限り、彼らの苦しみをわが苦しみとして、その解放のためにわが身を投げ出して闘いぬく存在だ。この労働者階級自己解放の思想の根幹を、スターリン主義は否定し破壊した。そしてその後の国際労働者階級の世界革命へ向けた闘いを、スターリン主義官僚国家の防衛のために、帝国主義と一体となって圧殺し続けてきたのである。
  スターリン主義を労働者階級の敵として、反革命として、打倒対象として明確にすることができるか否か。この点は今日なお、世界のプロレタリアートに問われている党派選択上の重要な分岐点である。革共同は創成期において、「労働者国家無条件擁護」を掲げるトロツキー教条主義者と徹底的に闘い、決別して、〈反帝・反スタ〉の綱領的立場をかちとった。スターリン主義に対してここまで明確な態度を貫く党派は、世界にわが革共同しかいない。国際階級闘争の中では依然として、スターリン主義への批判を掲げながらその反革命的本質をあいまいにし、スタ打倒の立場に立ちきれない人々が圧倒的に多い。他方では、スタへの批判をマルクス主義の否定とプロレタリア革命への絶望に転化していく思想潮流が大きな影響力をもっている。こうした状況を根本的に打ち破るのは〈反帝・反スタ〉の思想と立場以外にない。
  したがって、スターリン主義の打倒とは、残存スターリン主義(その国家・組織・運動)という実体の打倒だけを指すのではない。本物のマルクス主義を労働者階級の手に奪い返す闘いと一体である。

●プロレタリア独裁について

 プロレタリア革命は幾千万、幾億の労働者階級人民の自己解放的決起であり、巨大な大衆運動である。だがこの運動は自然に生まれるのではなく、大衆的な力の単なる寄せ集めによって勝利するのではない。資本主義は膨大なプロレタリアートを自らの墓掘り人として生み出すが、彼らは自分自身を階級の一員として自覚し、労働者階級解放への目的意識的な闘いを開始した時に初めて革命の主体となる。プロレタリア革命とは、労働者階級がブルジョア・イデオロギーを打ち破って自己を一個の階級へと形成し、資本家階級を打ち倒して新社会を建設するために必要な一切を自らの闘いによって意識的・計画的に準備し、創造していく壮大な歴史的運動である。プロレタリアートのこの運動は、最初は少数の自覚した労働者から出発するが、その闘いをとおして最後は全階級・全大衆をとらえ、その政治的統一を達成し、労働者階級自身のもつ自己解放の力を全面的に解き放つことによって勝利する。
  プロレタリア革命のこの目的意識性は、革命に勝利した後も一層徹底して貫かれる。資本主義から社会主義・共産主義への移行は、プロレタリア独裁のもとでのプロレタリアートによるきわめて目的意識的な闘いとしてかちとられていく。

▼なぜ「暴力革命」か

 賃金奴隷制は経済的強制だけでなく、国家による階級支配によって維持されている。資本主義社会における国家は、どんな形態をとろうとも、ブルジョアジーによる独裁である。プロレタリア革命とはまず、ブルジョア独裁の国家を打倒して、プロレタリアートが政治権力をブルジョアジーの手から実力で奪い取ることから出発する。そこで労働者階級が打ち立てる新しい国家はプロレタリアートの独裁である。
  この権力奪取によってプロレタリアートは、ブルジョアジーにとって代わって、社会全体の支配階級へと自らを高める。そして直ちに、賃金奴隷制の根幹である社会的生産手段の資本家階級による私的所有を廃止して、それを団結した労働者の共有財産=社会的所有へと転化していく闘いを開始する。それは具体的には、プロレタリア独裁権力による資本家の私有財産の徹底的な無慈悲な没収、資本主義的生産関係の暴力的廃止として行われる。プロレタリア革命が暴力革命であるというのは何よりも、この「資本家の私有財産を廃止する」ことの激しさと徹底性にある。

▼プロレタリア独裁の本質

 プロレタリアートによる政治権力の獲得はしたがって、階級闘争の終わりを意味しない。逆に、打倒された古い支配階級との闘いはその瞬間から、最も激烈で先鋭な、あいまいさの許されないものとなる。
  革命に勝利したプロレタリアートが打ち立てる新しい国家が「プロレタリア独裁」という形態をとるのは、第一に、ブルジョアジーの抵抗を完全に粉砕しつくすために絶対不可欠だからである。だが問題はそこにとどまらない。第二に、より本質的には、労働者階級がこの革命をとおして旧社会の汚物を一掃し、階級社会を廃止し、共産主義社会を建設する能力を実際に獲得していくためにこそ必要である。これは実際には大変な闘いだ。生存競争のもとで他人がどうなろうと自分さえ生きられればいいという考えが支配していた旧社会からの転換は、一朝一夕にはかちとれない。プロレタリアートがプロ独権力をとおして自らの意志を全社会に刻印し、強制することなしに、こうした汚物を一掃し、共産主義社会のための真に人間的で共同体的な規律を生み出していくことはできないのだ。
  その上でプロレタリアートの独裁は、他の階級による独裁とは異なり、その独裁の貫徹のうちに自らの死滅を準備していく権力である。その意味ではすでに「国家ならざる国家」である。そのためにはプロレタリアートは、できあいの国家機構を奪い取ってそれをそのまま使うことはできない。古い国家機構を徹底的に破壊し粉砕して、大衆の武装力に直接依拠した全く新たなものに置き換えるところから出発する。革命に決起したプロレタリア大衆が闘いの中で生み出した、この新たな国家形態こそ、ソビエト=コミューン型国家である。
  ここで大事なのは、こうしたプロレタリア独裁を支えるのは〈党・労働組合・ソビエト〉に組織されたプロレタリアートの革命的主体的決起であり、その強固な階級的団結=革命的共同性の発展に一切がかかっているということである。いわゆる「コミューン4原則」も、それなしには機能しない。スターリン主義はまさにこの根幹を破壊することによって労働者国家を変質させたのだ。

●党と労働組合。その本来の姿

 暴力革命とプロレタリア独裁を認めるか否かは、昔も今も、革命派と体制内派を分かつ最大の分岐点である。これが綱領草案の第三の核心点である。これと並んで、第四の核心点は、プロレタリア革命における党と労働組合の意義と役割を明確にしたことだ。この点に、スターリン主義によるマルクス主義の歪曲の最終的な突破がある。
  プロレタリア革命の目的意識性は、労働者階級が自らを独自の政党に組織して闘うことによって貫かれる。党は「共産主義者の政治的結集体」であり、そして「労働者階級の一部であり、その階級意識を最も鋭く体現する最高の団結形態であり、最も鍛え抜かれた階級の前衛である」(第7項)。
  党は階級の前衛である。この「前衛」という言葉をスターリン主義者は階級の土台から切り離し、労働者階級の上に立つ特別な存在に祭り上げてきた。革命とはエリート集団である党が、労働者階級を上から指揮し、動員して行われるもののように描いてきた。これは根本的に間違っている。労働者階級こそが自ら党をつくり、革命をやりぬくのだ。党すなわち共産主義者とは、自分の歴史的使命を自覚したプロレタリアートのことである。党が他の労働者階級全体と異なるのは、闘いの中にあって常に階級全体の利害を代表し、現在だけでなく未来をも見通して闘うという点だけだ。プロレタリアートは誰でも共産主義者になれるのだ。
  労働者階級は党をつくることで、自らを一個の政治勢力として登場させる。そして権力奪取のために必要な一切を意識的・計画的に準備する。この党は本質的に非合法・非公然の党、マルクス主義の党、世界単一の労働者階級の党として建設される。そして重要なことは、レーニンも言うように、この党が幾多の闘争を経て徹底的に鍛え抜かれた最も献身的な共産主義者からなっており、さらに「この党が自分の階級の全生活と、またこの階級を通じて被搾取者の全大衆と、切っても切れないように結びついて」いる場合に、そうした党だけが労働者階級を革命の勝利に導いていくことができるのである。ここに「前衛」という言葉の真の意味がある。

▼党と労働組合の結合

 そして綱領草案は、党建設の核心問題として「この党建設は、資本との絶対非和解を貫く労働者階級の階級的団結の形成を一切の軸にすえて闘う中でこそかちとられる。現代においては、何よりも、闘う労働組合をよみがえらせることと一体で形成・確立されるものである」(第7項)と提起している。
  労働者は、資本との絶対非和解性を、職場で資本と実際に激突して闘う中でこそつかみとる。労働組合は、労働者が団結して資本と闘う武器であり、労働者階級の最も基礎的な団結形態である。それは、職場生産点における資本との日常的闘いをとおして労働者の生命と生活を守ると同時に、資本の支配の全面的転覆に向け、個々の労働者を革命の主体へと変革する「社会主義の学校」(マルクス)、「共産主義の学校」(レーニン)だ。
  党は、労働組合の闘いと結合し、資本に対する労働組合の闘いをその先頭に立って推進することをとおして、労働者階級の圧倒的多数と結びつく。さらには、帝国主義の行う戦争や人民抑圧の激化に対する、労働組合を軸とした闘いの進展をとおして、農民や兵士、勤労諸階級・諸階層の人民とも結びつく。その中で革命を最後までやりぬき、プロレタリア独裁を現実に闘いとっていく力を獲得していくのだ。
  問題は、今日、労働貴族や体制内改良主義の支配のもとで労働組合の革命的役割が否定され、労働組合が逆に資本の労働者支配を支える一手段に変質させられていることだ。今日の党建設は、この現実を現場労働者の決起をもって打ち破り、闘う労働組合を甦らせることと一個二重の闘いとして推し進められなくてはならない。
  世界大恐慌の爆発は、革命的プロレタリアートが今こそ、労働者階級の裏切り者に転じた組合指導部から労働組合の主導権を奪い取り、彼らを叩き出して革命へと突き進む時が来たことを示している。この確信に燃え、動労千葉を先頭とする階級的労働運動の大前進を断固として切り開いていこう。

●その他の重要問題について

 略。

(講義了)

党学校通信 

討論から

●X

 今国鉄決戦で問われていること、4者4団体派との党派闘争ですよね。今日強調された綱領草案の核心点、4点をめぐる討論をやり抜いていくことをもって、われわれは、この決戦をやり抜いて革命をやり抜いていく党になっていくんだということが鮮明になった。
  改めて今日提起があった反スタの内容を自覚的に実践の中で貫いていく。反スタをとおしてマルクス主義を復権させていく闘いが、あらゆる闘いの中に今こそ貫かれなきゃいけない。それは国鉄1047名闘争、とくに全国運動の中で試されてるし、そこをやってこそわれわれが多数派になっていく、強大な党を建設していく契機になる。個人的には、メチャメチャ空気が入ってやる気になった。
  1047名闘争の街宣で飛び込んできた若者がいる。小学校の時も中学校の時も、いじめで学校に行っていない。家にも帰れない中で、ネットカフェや公園のベンチで生活していて、満足な教育を受けていない。とにかく革命が必要だ、そこでしか自分は生きられないと思い詰めてわれわれと出会った。彼が求めているものは、本当の団結です。とにかく競争と分断によって蹴落とされてきた、そこに根底的な怒りを持っている。そういう若者が世の中に溢れている、今そういう時代なんです。
  今日学習会をやって改めて、彼らを獲得できるのはわれわれしかいないと思いました。国鉄決戦、とくに全国運動をやる中で、われわれがマルクス主義を復権して、労働者自己解放をやり抜ける団結、党を一緒につくっていくしかない。これを本当にやれる地点に立っているということの素晴らしさと、それを確認するだけじゃなくて、やり抜いて革命を達成していく事業を絶対にやらなきゃいけないなと。

●Z

 今日出された、綱領草案の4つの核心の中で、党と労働組合の関係、党と階級との関係を明確にしたというくだり、ここが一番心を打った。資本の支配を廃止するために組織された力をつくり出していく。それは、労働組合と党との関係ということをいかにすえて実践的な力で階級的な団結をつくっていくのかにかかっている。
  この間話をしている労働者が、当初革共同というのは職革集団のブランキズムの集団だと思っていた、テロリストの集団だと。だけど、この間つき合ってみて、労働組合に深く根差した党として、革命に向かって闘う党だとよく分かった、そういうものとしてつき合っていきたいと。そういう意味では、階級的労働運動路線で党と労働組合の関係をつくってきた、そういうものに深く根差して党をつくってきた地平が、彼を獲得したんだと思いました。
  私たちの言う言葉とか提起というのは、マルクス主義に根差している。深く労働組合に根差して階級的力をつくり出して革命に勝利するんだ、という言葉がそのまま入る。労働者がマルクス主義の立場に立って闘うものとして獲得するという責任において、党を階級の党としてつくっていくことを自分の決意として、党学校に参加していきたい。
  あと1つ、1047名闘争について、労働組合の中の腐敗した奴らを叩き出すというのは絶対にやらなきゃいけない。解雇絶対反対に敵対する彼らの罵詈雑言を徹底的に暴いて、これがいかにふざけきった、それこそ奴ら自身に返す言葉だということを満天下に明らかにして、恥さらして叩き出してやる。それに対して、解雇撤回を貫くことがいかに崇高な姿なのかを示していく、そこの勝負がついに来たということで、新たな大運動という点でも今日の提起は重要だった。

●V

 綱領草案を学ぶに当たって、実践的立場が何より重要だ。綱領草案が出されて、何回も学習してきたつもりではいる。だけど、実践的立場あるいは『共産党宣言』の内容でオルグをする、労働者を獲得する、これを実行し得ていたかどうかは別問題だという感じで、改めてこの綱領草案の立場で向かっていきたい。
  91年の5月テーゼから、そういう問題がずっと提起されてきて、63年の3全総の中身をつかもうということも行われた。この関係性が講師から述べられた。この綱領草案は内容的にも、言葉上も平易であるし、その中身は深い。この綱領草案という歴史的な地平に立ちきって6000万労働者階級を獲得する、労働組合を再生する、甦らせる。このことが動労千葉結成以来つくられてきた階級的労働運動、あるいは反合・運転保安闘争という、労働者階級の資本との闘い、権力との闘いとして実践的に行われてきたことを、階級の中に生かし切る、階級の中に組合を拡大する、団結を拡大する。この中に革共同の、革命の未来もかかっている。
  4者4団体派など労働者の中の腐敗した部分、あるいは塩川派みたいな部分は1つは、7月テーゼのあの中身、革命は労働者階級を基軸に行われる、「このことが同時に」という言葉の持つ意味を理解できないところに問題がある。労働者階級が軸になってこの社会を変えていくという場合に、あらゆる階層、階級の普遍性をもつくり上げるということである。そういう革命の推進軸のとらえ方、あるいは革命とはどういうものかということのとらえ方をきちっとやらなければならない。

●e

 一言で綱領草案はすごい。明日から職場でやれるというか、この間職場でやってきたこともここに書いてある。体制内派は労働運動と革命運動を一緒にするなと言ってきた。だけど、そんなことはないんだというのがハッキリした。
  例えば、プロ独の問題で、資本家の私有財産の徹底的な無慈悲な没収をすると出てくる。言葉で聞くと激しいかなと思うけど、職場で考えてみると、この組合何を目指しているんだ、みたいな話になる、組合員の中でも。それは職場を全部取っちゃうという話だし、それで別に、ああそうか、となる。労働者からしたら無慈悲でも何でもない。ごく自然に、経営なんかいらない、俺たちでやれるという感じで職場を取っちゃうということ。ということをハッキリ出している、そのすごさを感じる。
  あとプロ独について、自然に生まれるような運動では勝利できないということだと思うんですけど、そこも、職場における闘いでもそうなんです。一定自然に起きてくる、労働者の怒りというところで。みんなでワーッと立ち上がるんだけど、それだけじゃ勝てない。そのうちみんな、あきらめてやめちゃう。職場で毎日ビラをまいて、合理化おかしいんだという話をすると、組合員も非組も含めて、絶対におかしいという話になってくる。それで経営や管理職と現場がぶつかり合うんですけど、組織しきれていないままだと、合理化には反対しているんだけどそれぞれ理由のニュアンスに違いがあって、あなたはこうだから、こうすればOKでしょ、と個々分断されて負けちゃう。現場では一つのことでこっちが意志一致をして、みんなでぶつからないと勝てない。大衆的にワーッと立ち上がる中で、こっちが目的意識的に、この中で核になる人間をつかまえないと勝てないということも全部書いてある。そういう意味で、まさに世界革命の綱領であり、職場実践の綱領なんだなとすごい思いました。

●E

 私が今一番思っていることは、レジュメ6nの6)に書いてある「この革命をやりぬく力は、労働者階級の団結にある」、このことです。動労千葉の労働学校に行ったり、中野さんの話を聞いてて、動労千葉の闘いの中で、社会では勉強も大嫌いで全然そういうことをやらなかった人が、組合運動の中でどんどん自分の力を発揮するという話が具体的にされて、その労働組合運動が、実はプロ独だとか革命だとかにつながっていく。人間本来の共同性を全面的に奪還していくはじまりである。この共同性の奪還こそが階級社会を転覆し、差別も抑圧もない社会をつくり出していくことができる原動力なんだ、私はここの所がグッと来た。労働者階級の一部として党が存在し、そしてその階級的な団結の発展の中に革命がある、ここがひとつの核心という形で綱領草案を受けとめることができた。自分がそういう気持ちになっていくと、若い人たちをオルグしていく上でも、全然違う核心的なことだなと受けとめることができました。

●f

 今回、全学連がカリフォルニアに行って、ビックリしたことがあった。今は学生として活動をしているけど、労働者の党が必要だという時に、トロツキー主義だったらスターリン主義批判が弱い、それをちゃんとやっているあなたたちに学んでいると言っている。
  反スタをすえていることが本当にでかいと改めて確認したんですが、僕的にはあまり分からない。どうして思想的に反スタをすえることが、海を越えて尊敬されるものまでつくり出すくらい強烈なものなのか、というのが質問としてある。

●X

 世界の階級闘争全部そうだと思うんだけど、ソ連じゃないんだ、中国じゃないんだというところから、マルクス主義の否定にまで行っちゃう部分。で、旧ソ連とか中国とかだって多少は良い所があるんじゃないかというところで、結局スタを容認しちゃう運動がある。もう1つエコロジストとかフェミニズムとか、初めからマルクス主義を全部否定して、それで別の運動を立てようとする部分。大体このぐらいしかない。
  こういう形でマルクス主義の根幹を抜き取っていっちゃう部分と、正しい形での党派闘争というか打ち破っていく議論というか運動というのは、なかなかつくられなかったということだと思います。

●P

 革共同が国際的に尊敬をもって注目されているのは、スタと根底的なところで対決しているところを、まだ直感的な部分も含めてだけど、つかんでいるからだと思う。f同志は、それが何でなのかというところで、われわれがなぜスタを乗り越え、かつトロツキズムを止揚できるのかという中身を積極的に打ち出していく課題の問題だと思っている。そのときに、第3回大会の第3報告が決定的で、スターリン主義を徹底的に批判することから革共同を出発させるというところなんですけども、第2報告とも併せて核心は『資本論』の核心と一体だと思う。今回、学生の理論合宿でやったんですけど、価値法則の意識的廃絶ということがプロレタリア革命の中身なんだ、それをスターリン主義というのはひっくり返して、社会の発展法則というのがあると。労働者階級の実践がなくても、資本主義の生産力の発展の中で社会主義が勝手に来る。労働者階級は何もやらなくていい、ここに行き着くわけです。
  価値法則の意識的廃絶、それはつまり、労働者階級の解放は労働者自身の事業である、ということを言い切る理論的根拠です。マルクスが『資本論』を書いたのは、この社会を根底からひっくり返す力は労働者階級にある。だから、この社会を根底から対象化しようじゃないかという目的意識だと思う。それに対してスターリン主義は、発展法則の中で社会主義は来るという意識的虚偽をもって一国社会主義論を成り立たせていった。トロツキズムは、これに勝てない。労働者には自分の力で自分自身を解放する力がある、と言えない決定的な限界がある。
  『資本論』の中で、疎外された労働について「商品と貨幣」の所で、人間の活動が外化されて、人間が生み出したものを人間が制御しているんじゃなく、生み出したものに人間が制御されている、と言っている。あそこで言いたいのは、それは、労働者がつくった現実が労働者を縛っているということ。だから、労働者にはそれをひっくり返す力があるし、逆に資本家には絶対に解決できない。労働者は自分たち自身を解放するのは自分たち自身の力でやるしかないということを、科学的に証明したことが『資本論』の核心だと僕は思っている。どこでスタがそれを裏切っているのか、ひっくり返しているのか。われわれは価値法則の意識的廃絶をやれる運動をつくるということも含めて、第3回大会報告で出発している。
  今日われわれは、動労千葉という形で一定の成果物をつくり上げた。それで新自由主義攻撃と闘い、団結を維持して、今破産しているスターリン主義、それを乗り越えられないトロツキズムを止揚できるポジションに来ている。反合理化・運転保安闘争路線が、日々合理化の運動として繰り返される資本主義そのものと根底から対決する運動だとわれわれは言っているけど、スターリン主義が意識的に放棄して、トロツキズムが乗り越えられなかったことを、生産点の現場で労働者階級が支配権を獲得するという日々の実践の中でつくってきた。
  綱領草案を出した時に、『共産党宣言』と『資本論』の大学習運動をやろうということが言われて、学生戦線は理論合宿でやった。これをもっと全面的に大衆的なものにしていく作業が、動労千葉労働運動の反合理化・運転保安闘争路線は全世界の資本主義・帝国主義、スターリン主義を全面的に打倒して共産主義社会を実現する、ついにかち取った路線なんだということだし、綱領草案はそれと一体だと思う。そういうものとして、それを理論的に位置づけるものとして『資本論』を復権する運動を理論合宿で始めて、それを大衆的なものに転じていくところにいる。

●r

 この綱領草案でわれわれは何をしようとしているのか。さっきトロツキズムじゃなくて反スタなんだと出されましたけど、スターリン主義を批判してマルクス主義そのものを否定してしまうのでもなくて、かと言って中途半端にスターリン主義に反対しているけど乗り越えないトロツキズムでもなくて、やっぱり反帝・反スタ プロレタリア世界革命をやる党なんだということをハッキリさせたことが大きい。発展途上の党ではないと言い切る地平に立ったというところが重要だと思います。古い社会の汚物を一掃するという所、ここは、僕ら自身もこの綱領草案を手にしたことによって変わっていくということだと思います。この間の階級的労働運動とか動労千葉労働運動で戦後の労働運動の限界を超える、労働運動が労働条件の改善とか賃金アップにとどまらない、革命の武器として労働組合をつくっていく、その実践の武器がまさにここにあるということだと思います。

●Q

 今日の提起で一番印象的だったのが反スタという点。スターリン主義は打倒対象であるととらえるところが重要であるし、かつすごい衝撃。それが先ほど言われた、海を越えて尊敬に値するとわれわれが見られているところかなと感じた。それをスローガンに掲げている党の存在が、世界的に見てこれしかないところと、ここに世界の労働者階級の結集する軸があるというのが、文章として明文化されたことの重要性は、全学連のカリフォルニアでの経験をとおしても明らかになった。
  1年くらい前、学生と話をすると左翼=日共、共産主義=北朝鮮みたいなものがあって、それへの回答で、私たちは反帝・反スタというのを掲げてて、みたいな話をしてた。今、学生と話をしているとそれとはまったく別の反応が返ってきます。
  今われわれは、新入生にも『資本論』を読もうと提起している。資本主義が悪いというのはもうみんな分かっていて、資本主義に代わる社会=北朝鮮というイデオロギーが吹っ飛んでいて、じゃあ資本主義じゃない社会は可能なのか、それを実現することは可能なのかとか、根本的な問題意識がものすごく活性化している。『資本論』を読みたいとか、読んだとか、『共産党宣言』を読んだという学生もいて、1年前とは同じ大学とは思えないほど活発化していて、それに私たちがどう応えていくかが、新歓真っただ中での課題です。
  2点目が、綱領をとおして、党の存在の大きさというのを感じていて、今『前進』も学生に宣伝しているんですけど、よく売れています。党の存在プラス機関紙の存在、で、綱領を持つ党の存在ということが、今のこの資本主義に代わる社会という疑問にたいして、ものすごい吸引力を持ち始めていて、ボードを立てかけているだけで『前進』が売れていくという状況もある。この時代における党の存在というのを、すごい確信しているところです。

党学校通信  受講レポート

受講レポートから ★『革共同の綱領草案とマルクス主義の再確立』のレポートです。

【D】

 綱領草案の中味は、この2〜3年に渡る階級的労働運動の実践が切り開いた地平だと思います。それは何より動労千葉労働運動であり、国鉄闘争を基軸とした4大産別決戦、11月結集方針や国際連帯の発展の中でつかみとってきたものが結実したものだと思います。
  綱領草案の「わが党の目的」の第一に、労働者階級の解放は労働者自身の事業であり、この解放は資本主義社会の全面的な転覆によって達成される。とても簡潔に全世界の労働者階級に向けて発信したものと思います。
  私は、この綱領草案は「プロレタリアートの党は労働者階級全体の利益から切り離された利益をもたない。また特別の原則を立てて、その型に労働者階級の現実の運動をはめ込もうとするものではない」というところが一番よかったです。
  レジュメ12nのレーニンの言葉、「ここでは古い書物は役にたたない。ここで役に立つのは自分自身の生活体験である」。この言葉は、書物で頭でわかっているようなことでも、職場での実践・格闘をとおして生きたマルクス主義を実践、つかみとっていくものだと言っているのだと思います。
  討論の中で、スターリン主義が全世界的には打倒対象とはなっていない、そういうところで革共同はすごいということでしたが、日本共産党は「ルールある資本主義」「資本に応分の負担を」などと、資本と労働者の非和解性を否定し、現場の怒りを圧殺していっています。現場から共産党の反労働者性を暴露して闘うことが絶対必要ですね。
  講義内容は、レジュメを再学習して、その内容で闘っていこうと思います。

【b】

 われわれが、この間の革命的実践をとおして、ついに綱領草案を手にしたことは、この情勢において本当に決定的です。
  綱領草案の核心点として4点提起されていますが、やはり何よりも、労働者階級自己解放の思想を全面的に復権させたことの意義です。体制内勢力−スターリニストであったり、あるいは塩川一派のような連中であったり−は、この労働者階級の自己解放性を低め、歪曲し、解体するのであって、現実に労働者階級がたたかいを開始したときに、ブルジョアジーと一緒に襲いかかってきます。
  資本主義社会の下で、賃金奴隷としての生き方を強いられている労働者階級が、この社会を全面的に転覆し、私有財産制の廃止をかちとっていくことで解放をかちとっていく。
  反帝・反スタの意義、党と階級、労働組合の意義と関係、等々、多々はっきりした気がします。党と革命が、あらゆる意味で問題になる中で、綱領草案を武器に闘いぬきます。

【T】

 ◎この社会の変革はいかにしてかちとられるのか? すべての職場・キャンパスの闘いを開始した人々の中で、「自分がはじめた闘いは、部分的転覆や改良で決着が付くのか? もっと全面的・根底的な変革が必要なのではないか?」という問題意識が生まれているのではないか(自分もそうでした)。
  スターリン主義の欺まん性は、地域的にも、その内容的な徹底性(暴力性も含む)においても、まったく部分的なものでしかないところにあると思う。綱領草案、とりわけ反帝・反スタの立場が世界的に注目され、求心力を持っているのは、このスタと徹底的に対決し、乗りこえ、マルクス主義の根底性を全面的に復権しているからではないかと思う。
◎プロレタリア革命は現存の社会の全面的な転覆であり、同時に全面的な獲得です。政治権力をめぐっても、労働組合の権力をめぐっても、その事が問題になっていると思います。
  「政権交代」「首のすげ替え」ではなく、労働組合を組合員のものにすることと、ブルジョア政治権力を全面的に打倒し、プロレタリア独裁を樹立する事とは、本質的に同一のものであると感じた。現在の民主党・連合政権のもとでは、なおさらそうだ。だから、連合の幹部連中は徹底的に恥をかかせ、たたき出さなくてはならない! 頑張りましょう!
◎各論ですが、レーニンが「もっとも開化した民主主義的ブルジョアジーも、いまではもう、生産手段の私的所有を救うためなら、どんな欺瞞や犯罪にも……しりごみしない」と言っているのは、法大の増田総長を見ても、4者4団体派の○○弁護士を見ても、全くそうだと思う。われわれは全く普通に、しかし全く無慈悲にこいつらを打倒しなければならない! そう思いました。
◎党の革命以来の地平、とくに団結論を階級的団結論として復権したことは本当にでかい! これなくして綱領草案はなかったというぐらいに感じています。講師も強調されていましたが。

【H】

 1.本日の「綱領草案」の講義で、あらためて革共同がこれを出した(出すことができた)ことの画歴史的意義をつかむことができました。
  @核心的には、レジュメ3nに出されている4点となるのですが、私は何よりもその第一点、「マルクス主義の核心中の核心である労働者自己解放の思想を全面的に甦らせたことである」。ここが、大きいと思っています。
  これは綱領草案本文の第一行目「〜事業である」と一体で、労働者(階級)が革命の事業の主体であり、その力をもっている。日々の実践で、それはもう始まっている。このことへの限りない自信の復活と、だからこそ「もっと知りたい」「もっと理論と思想をとりもどしたい」という欲求を解放させたのが、昨年の綱領草案発表だったと思う。
  これは、私の地区を含めて、全国の全ての場所で学習会(『前進』フラク含め)がどんどんつくられていることも、綱領草案の力だと思いますし、私自身、「もう一度勉強したい」と強く思い、党学校参加を決意しました。
  A討論の中で、反スターリン主義(トロツキー主義の限界も)について、より突っ込んだやりとりができたことも決定的に重要。
  後述しますが、このような一つ一つの討論(という実践)をとおして、「自分たちでつくった綱領草案だ」と実感できることが、V同志の言うように、「平易な文章」と、より感じさせているのだと思う。
2.今回の提起で新鮮につかんだのは「実践」ということ。
  @提起の中で、「資本との闘いの中で、労働者は階級としての自覚の契機をもつ」と出された。また討論の中でP同志から、「スターリン主義は、マルクスが『資本論』の中で『価値法則の意識的廃絶』を出したのを歪めて、『革命は社会的発展の中でできる』とした」と暴露・弾劾したが、これもまた、本質的には日本共産党の「職場で絶対に資本と闘わない」中でのことである。
  A今日の社会=資本主義社会は、労働者(の生産)がつくったものであり、労働者だけが変革することができる。あるがままの労働者が資本主義しか知らないのは当たり前。(ニワトリもタマゴからかえって最初に目にするものを親と認識する。)
  B今日の「1047名闘争大運動」を切り羽として、職場実践に踏まえた団結の力で、綱領草案をもって職場空間を制圧していく。
  先週、『前進』読者の一人から、「『前進』の全国連のことで教えてもらいたいことがあるんですが」と連絡があり、すぐに会いました。「3・7本社襲撃」のところでのことだったのですが、「綱領草案」を使って話をし、「納得しました。よくわかりました」とカンパをおいていきました。綱領草案で全部を獲得できると思いました。

【L】

 「世界のプロレタリアートがひとしく直面している問題に対する革命的共産主義者の回答として、(日本だけはなく!)全世界のプロレタリアートの前に提出した」という綱領草案。我々が自信持ってそうできる地平に来たということに、空気入ります。
  また、学生から訪米報告とからめた“反スタの党への吸引力・求心力がある”という意見があったが、その時に、綱領(草案)として明確に反スタを打ち出していることは、本当に大きいと思いました。
  反スタというのも、綱領草案第一項の「労働者階級(プロレタリアート)の解放は、労働者自身の事業である」という一文に、その本質が詰まっているということがわかりました。労働者、特に労働者階級として団結した労働者には、その人個人の力以上の力が発揮されるという、マルクス主義としての労働者観ですね。意見として出されていましたが、「綱領草案を持つことで、我々自身も武装・強化された」ということだと思います。講義のタイトルに「マルクス主義の再確立」とあるのは、そういうことだと理解しました。
  綱領草案を自らのものにすると同時に、綱領草案そのものを深化・発展させ、改めて自らのものとして武装させていく第11期党学校だと思いますが、その第1回として成功だったと思います。
  これからの1年間で、さらに理論・思想として確立し、実践を内容濃いものにしていきたいと決意しています。

【g】

 講師から、討議をとおして一緒に理論をつくっていくものと党学校を規定していた。討論の時間で、それを実感した。
  学生の中では、『前進』が求められ、共産主義=北朝鮮、左翼=日本共産党ではなく、資本主義に変わるものはあるのかという論議が行われ、『資本論』『共産党宣言』が読まれ始めているという。そしてそれに応えて、学生として『資本論』の価値法則の意識的な転覆として労働者自己解放の闘いを3回大会で提起しているのではないか、それを労働運動として実践しているのが動労千葉であり、反スタ、労働者自己解放の最も実践的な課題として、反合・運転保安闘争路線の世界階級闘争における意義が提起された。学生は、その手応えをカリフォルニア教育ストライキでの交流としてつかんできた。
  私ははじめ、綱領草案のもつ世界革命運動における意義ということばを聞いて、あらためてそこから考え始めるというところから、今日はスタートしました。そしてずっと、その自己解放ということをとらえることに精一杯なところがあったと思います。そして進むうちに、『共産党宣言』の共産主義者・党とは、というあたりになり、あらためて労働運動、労働組合の実践について、『宣言』の(綱領の)立場からとらえ直すことが必要なんだと思い始めました。
  世界大恐慌の時代、学生が言うように労働者・学生の意識は急速に変化している。反スタが本当に巨大な意義をもって、世界の労働者の綱領としてとらえられる。そういうことがリアルな問題なのだと実感できた講義でした。とりあえずは、反スタに関しては、帝国主義とスターリン主義の世界体制の巨大な物質力に対して、変革の主体として労働者の登場というレベルの把握、自分の主体的出発点として、今回はとらえたと思います。実践的には足りませんが。
  実践的には地区の職場での闘いがあると思います。その闘いの総括を他人(ひと)まかせにしている現状ではいけないと思っています。スターリン主義と激しく対決しながら階級的団結を必死に形成し、その中から労働者階級の持つ力と、党的な結集として総括していく方向をつくり出したことは決定的に重要だと思います。その闘いに主体的に関わることで、地区での階級闘争の前進をつくっていきたい。

【O】

 自分の中に階級意識を確立し、Marxistとして立ち、職場闘争を復権させるためのオルグの場にと勉強しにきました。学校現場では、今資本主義・帝国主義下のブルジョア独裁体制のもと、奴隷労働を強要されているという認識には、労働者は容易に至りません。私自身も“奴隷”であるという感覚は就職したとたんに抜きがたくありましたが、主任制反対闘争、「日の丸・君が代」不起立闘争等という個別の闘争に決起しながらも、学習(労働者階級としての自覚→この社会はどうなっているのか、我々は何者で、何をなすべきなのか)が圧倒的に不足したまま、今日まで来てしまいました。
  しかし今日の党綱領草案の学習で、暴力革命とプロレタリア独裁がストンと入りました。目に見る国家と資本の圧倒的暴力に立ち向かうからには当然であると。これは高山俊吉さんの改憲阻止闘争の講演でもわかったことですが、革命政府=革命憲法は、御手洗に基本的人権を与えるのか? 断じて否!であると聞いて、非常に明確になったからです。資本とは非妥協・非和解の闘いであるということも、ここにはっきりしていますね。プロレタリア独裁も、資本家階級の支配を徹底的に根底的に叩き出すためには、1ミリの妥協も許せず、労働者階級の権力の確立のためにはなくてはならない過渡期政権です。今まで、職場の仲間に“暴力革命?! 暴力反対!”とか言われてきましたが、しっかり説得できそうです。
  党と労働組合については、“前衛”という言葉の表現もあり、よく理解できていなかったので、党は私たち現場労働者をどう見ているんだろう? もしかしていいように使われてるんじゃなかろうか?! なんて失礼にも考えた時期もありましたが、レジュメ16n第6項の次の説明で、「…献身的な共産主義者からなっている場合に、…自分の階級の全生活とまたこの階級を通じて被搾取者の全大衆と切っても切れないように結びついており、この階級とこの大衆に完全な信頼の念をおこさせる能力を持っている場合に…」の中に、こうであるなら、党に全面的に信頼をおいて闘っていこうと思いました。
P.S.但し、現実の党には未だ問題があって、…?! う〜んというところにいます…。
  あと、反帝・反スタの職場での具体的事例をもっと現場から聞きたかったです。次回に期待!!

【y】

 「共産主義社会の実現」ということを、綱領草案が出される前は、私自身よくアジやオルグで言っていたのですが、討論になると必ず行きづまってしまっていました。それは、まさに「労働者階級の解放は労働者自身の事業である」という点が欠落していたからでした。革共同が当面目指しているのは「反帝・反スタ プロレタリア世界革命である」ということを自身の活動にも発言にも貫いていく必要があると思いました。そのための国際連帯、暴力革命、プロ独なわけですから。
  2・13や3・20に向けての街宣では、「民主党−連合政権を私たちがぶっ倒して、私たちが社会の主人公になろう!」と提起したところ、集会への結集とまでは行かなかったのですが、「中核派の人と話せてよかった。(悪い)イメージが変わりました」とか「おもしろい話をきかせてもらったよ。ありがとう」といった、以前とは明らかに違う反応を引き出すことができました。これは、綱領草案のおかげです。
  団結の究極の強化・拡大を目指して、日々の闘いや任務に取り組むことが、最近のスタンスとして個人的には定着してきています。あとは、だからこそ資本や体制内派による団結破壊・分断を許さず、団結していくということが重要なのだと思いました。
  文献をあまり読めていない私にも、革命へのプロセス(と言うんでしょうか?)や党のはたす役目がよくわかる講義の内容でした。

【P】

 討論では質問に応える形で意見を出したので、レポートでは、自分の問題意識を出したいと思います。今回の提起に関してですが、核心的には、党建設、組織建設を、いかなる内容で貫徹していくか?ということを綱領草案に踏まえ、深める形で出されていたと思います。
  提起では、「生産手段の奪取による社会的生産の再組織」と「労働者の階級的団結の形成」で、革命をやりぬくとありました。自分としては、このことによって「価値法則の意識的廃絶」を成し遂げていくのだという提起であったと受けとめています。つまり、「奴隷所有者になるか、奴隷になるかの原則」により打ち立てられた階級社会を廃絶する力は、ここにある、ということではないか、と。そして、それこそがスターリン主義が歪曲し、トロツキズムが復権させられなかったマルクス主義の核心だと思います。革共同は、動労千葉を先頭にした階級的労働運動路線(具体的には反合・運転保安闘争路線)の確立をもって新自由主義と対決し、綱領草案を勝ちとったことで、このマルクス主義の核心を現代的に復権させた。
  求められているのは、この地平(打ち立てた革命の原則)に、巨万のプロレタリアートを獲得する党建設の勝利ですが、今回の提起、とりわけ(5)「プロレタリア独裁について」、(6)「党と労働組合。その本来の姿」は、そのことに力点が置かれていたと思います。とりわけそれは、スタの歪曲を対象化=批判して、「前衛」の意義を復権したことにあると思います。その核心は、前衛とはプロレタリアート全体に「代位」して闘うのではなく、プロレタリア自己解放を自らの実践によって豊富に脈動させ、実現する階級の一部であるということ、階級闘争の歴史の進路全体を見通して闘う「未来の代表者」である、と位置づけた事だと思います。そして、それを「プロレタリアートは誰でもなれる」普遍的存在として位置づけたことが決定的です。
  この提起は、具体的・実践的には、「連続的に階級の指導部を形成する」闘いとして貫徹されることが求められるものです。それ以外革命党は成立しない、ということをハッキリ確認できる提起だったと思います。新歓決戦の中で巨万の学生を党に獲得し、圧倒的な指導部への飛躍を勝ちとっていきましょう。
  なお、5・15沖縄に向けて、(7)「その他の重要問題について」の所をもっと突っこんで論議したかったです。現在の社会的矛盾と、それを抑えこむ“秩序”は全て、沖縄に凝縮している。『共産党宣言』、そして綱領草案の最後の一文、「一切の社会秩序の暴力的転覆」の実践は沖縄においてこそなされる。『共産党宣言』と綱領草案を、沖縄へのオルグの武器として闘おう!と思います。

【C】

 綱領草案が今この時代に勝ち取られたことの重要性を、改めて確認させられた思いである。とりわけ、私たち革共同が何を目指しているのかを、明解な文章で表されたことについて、周りの労働者に伝える、オルグする最大の武器となるものである。
  特に「反スタ」については、世界革命のために唯一の道であることを、スターリン主義の打倒を綱領草案の中ではっきりうち出したことの重要性は大きい。8・30情勢下では、体制内労働組合は、本物の体制内として、労働者を資本に売りつける。また、資本と非妥協で闘おうとする労働者を弾圧し、資本と一体となって攻撃してくる。
  労働者が階級として、本当に団結して闘おうとすることをことごとく否定するのがスタである。中間的あり方がない今日の情勢の中で、労働者が当たり前の労働運動を職場で闘うこと、イコール革命を提起することになってきている。労働組合運動を続けていくことは、私にとっては日々スタとの闘いとなってきている。綱領草案=現代の『共産党宣言』を自己のものとし、スタとの党派闘争に打ち勝たない限り、職場に本物の労働組合はできないし、たたかう労働運動の再生はないことを確信し、職場闘争を実践していきたい。

【f】

 今回綱領草案を学び直し、また全学連と米カリフォルニアの学生活動家との討論から、あらためて革共同がスゴイ存在であると思いました。全世界のプロレタリアートは明確に、革共同を求めています。
  討論のなかで「反スタの重要性」について質問したことへの答えとして、『資本論』で「価値法則の意識的廃絶」と書かれているのをスターリン主義は否定をしたと答えてもらったのが、よかったです。
  自分にとってマルクス主義は、労働者・学生の当たり前の要求に、革命の可能性が宿っている、という感じで、目的意識的に運動を進めるにあたって、奪われてきた労働者(人間)としての自己をとり戻していくことができるので、労働組合は、あらためて共産主義の学校であると思いました。
  大学では、新歓が始まります。新入生との討論で、色々な斬り合いをすることになると思いますが、綱領草案を自分のイデオロギーの土台にして、頑張ってみようと思います。

【i】

 綱領草案が出た時は、革命の現実性が目の前に迫ってきたようでうれしくてたまらなかった。学習会や何度も読み直して、その度得るものが出てくる。
  今、仲間の中で、団結が勝ち取れていない現実にぶつかって綱領草案を読み直している。ここから解答を得たいと思っている。
  今日の党学校で、階級的団結の形成は資本と闘う武器であるだけではない。この団結の内部に生み出されてくる「一人は万人のために、万人は一人のために」「一人の仲間も見捨てない」という思想こそ、資本主義社会−階級社会のもとで奪われてきた人間社会の本来の共同性を全面的に奪還していく始まりである。この共同性の奪還こそが階級社会を転覆し、差別も抑圧もない社会を本当につくり出していくことの出来る原動力なのだ。自分自身が革命の担い手として、古い社会の汚物をはぎ取り、自己変革を勝ち取って団結を勝ち取っていきたい。実践することを通してやること、これが重要。闘いを通して団結をつくり出していきたい。講師の話を聞き、討論を通して答えが見えてきたような気がする。
  自分を共産主義者としてはっきりさせ、『前進』の読み合わせをようやく出来るようになってきた。その中で、まだまだ勉強不足だということを感じ、党学校に入ったので1年後が楽しみです。その上で、反スタについて、まだよくわからない。

【I】

 綱領を学習し、実践し、綱領を深め組織を拡大することができるし、綱領ができて本当によかったと思う。参加してた同志が言っていたように、労働運動の現場でも地区党の団結強化のためにも必要なものだ。
  今年3月の闘争方針を決めていくときに、「家族」についての考え方が一人ひとりバラバラだったことに気づいた。ここで徹底討論して、国鉄1047名闘争を軸に“労働者階級に力がある”というのを共通のスローガンにかかげ、成功した。今日、綱領の中で、私有財産制の廃止=生産手段の社会的所有の転化を必ず綱領にしっかり位置づけようと思ってつくったという話を聞いて、大事な討論が始まっているのだと確信しました。
  労働者の革命性に徹底的に依拠した誇らしい綱領だということがわかりました。
  団結を強化していく上で、今直面しているのは「私は路線と一致している」といって、討論の中で一致し、路線をつくりあげることを避ける同志とどう一致していくのかということ。やはりこういう傾向も、労働者の存在をどう見るかというのと同じ問題なのかなと思った。
  地区で草案は草案のままでいいのか、という意見がでた。これからもっとよくしていく発展中の綱領だから草案なのでしょうか?【→綱領は党大会で決定するのが基本ですから、現在のところ草案になっています。】

【m】

 綱領草案の作成と発表は、まさに現実の情勢と切り結んでこれに応える(ギリギリ間に合った)ものとしてあるし、また全く現場(特に職場生産点と、労働組合運動をめぐる党派闘争の大流動情勢)の闘いとかみ合った、超実践的なものだと、今日の講義を聞いても確信しました。
  「大恐慌を世界革命へ」という時代に、党としての世界史的登場をかけて発せられた綱領草案について、今日も強調された、「労働者は闘っても勝てない」という奴隷の思想、労働者階級への不信と絶望を打ち破ることこそ、今日プロレタリア世界革命を本当に実現する思想的な要だと思いました。
  「労働者階級の解放は、労働者自身の事業である」−これは、資本主義をどうとらえ、その矛盾、階級社会の全面的根絶と止揚の道をどうとらえ、つかむのかという問題そのものである。単に「労働者はすごい」とかの類のヒューマニズム的思考でなく、資本主義の根本的な否定から出てくるマルクス主義の核心であり、塩川一派など全ての体制内派が、現実の前に屈服し、マルクス主義の核心をうち捨てた。それらに対する回答は、1つは動労千葉労働運動の全面的拡大であり、もう1つがマルクス主義そのものの復権だ。
  「労働組合は革命の学校」として、我々が青年労働者を組織し、労働組合を建設することこそ、革命党の建設と一体の目的意識的事業だ。私自身、マル青労同と地区党の実践の中で、共産主義への確信をつかんだ。とりわけマル青労同の同志と共に、マルクス主義復権の闘いに立ちたい。

【R】

 今回の冒頭のところで、「世界のプロレタリアートがひとしく直面している問題に対する革命的共産主義者の回答」としている点が、スゴク印象に残りました。
  世界大恐慌下で新自由主義の攻撃が吹き荒れる中、スターリン主義の影響下で苦闘する一方、トロツキズムの限界から闘いを組織できない状況に対して、反帝・反スタ綱領を確立し、現にそれを動労千葉労働運動として実践している革共同の闘いの意義は、決定的なものとしてある。この点は、内側から見ているとそれ程感じない面があるが、今回の討議で出された全学連の訪米闘争の話を聞くことで、リアルにとらえることができました。

【e】

 発言でも言いましたが、綱領草案は、世界革命の綱領でありながら、労働組合の綱領でもあると思った。
  やっぱり問題になっている事は、「労働者は闘っても勝てるのか?」という事だと思います。そこでぶつかるのは、スターリン主義の問題です。反スターリン主義をかかげて、職場でもやっぱり日本共産党は、労働者を裏切りつづけていて、本当に許せない存在なのですが、その原因はどこにあるのかという事が非常にハッキリしました。
  彼らが「労働者には力がない」と言う事の出発点が、人間が生み出したものではなく、生産力の発展によって自然とそうなるという事にあるのだと思ったら、彼らの労働者に対する裏切りの全てに納得ができました。だから、合理化にも闘えない。こことの対決なしには、職場も変えられないし、世界も変えられない。プロレタリア独裁についても、暴力革命についても、差別についても、党と労働組合、あらゆる事においても、労働者の力を信じていないという事だという事がハッキリしました。そういう意味でも、綱領草案は、全てをのりこえた綱領草案だし、これでプロレタリア世界革命はできると思いました。

【t】

 今朝、綱領草案をあらためて読みなおして、自分の革命運動40年の総括がすっきりできている気がして晴々とした気持ちで参加しました。
  70年闘争の過程で革命運動(学生運動)にふれ、いずれ自分は工場に入って“労働運動を組織するんだ”と決意した。そして、対カクマル戦への突入の中で、“内乱・内戦−武装蜂起で革命をやるんだ”と20年間闘い、91年5月テーゼで、労働運動路線への転換、マルクス主義にもとづいてオーソドックスに闘うと、その時その時、いっしょうけんめいに頑張ってきた。党の革命と塩川派の脱落、青年・学生の決起に必死で追いつこうと闘ってきました。その全てが綱領草案の中で、ひとつにつながっていることに感動しました。(今まで何回か読んだ時には感じなかったけど。)綱領を綱領(草案)として確立するということは革命運動に一本の筋をまっすぐに通すことだと思います。
  その上で、今日参加して、私が空気入った点は、青年達が「団結の究極の勝利が革命」ということの深い意味がわかったこと。団結論をイメージ的にしかとらえていませんでした。
  党と労働組合の関係について。以前、「革共同は前衛党という概念を投げ捨てるのか」と指導部に迫ったことがありましたが、その点も氷解。スタの「社会の発展法則」論に対して、労働者階級の苦しみ、怒り、闘いが共産主義のとびらを開くということ。現場に徹底的に依拠することでプロレタリアートの党を建設するということ等が自分にとってはっきりしました。(項目だけですが。)
  革共同で闘い、生きぬくことに、ますます確信がもてました。ガンバルゾーッ!
  ところで、綱領草案の「草案」がとれるのはいつごろですか?【→20n右段の下から2行目を参照して下さい。】

【E】

  地区でも学習会をやり、ある程度わかったつもりになっていた「綱領草案」の学習会でしたが、改めて今回の提起で考えさせられた−今後とも考えていく契機をつかむことができたのが、とてもよかった。
  それは、「(労働者階級に根ざし)階級的労働運動の発展の先に革命をなしとげる」ことにかかわることです。頭の中では、“大恐慌の時代”に“資本と全面対決する労働運動”の形成がきわめて重要だし、動労千葉は、この間の“検修外注化阻止闘争”の中でも、4波のストライキで闘いぬいている……しかし、今回の学習を通して、プロ独まで見通した時、資本との非妥協の闘いを通して形成される“労働者階級の団結が本来的団結をよみがえらせ、プロ独に至る「原動力」になる”…というくだりが、私にはとても新鮮であり、今回、はっと気がついたことでもあります。
  言葉としては、“1人の首切りも許さない闘い”“団結こそ命”ということは知っていましたが、革命の最も重要なプロ独をなしとげる“原動力”になる…ということは、今回、この学習会を通してはじめて気がつかされた…と思います。
  なぜ、職場生産点での資本との非妥協な闘いが、そしてそれを通じてつくられる労働者の“団結”が決定的なのか−革命の原動力になるから−このことに気がついただけでも、“綱領”への確信をもち、労働者をオルグしていく私自身の大きな“力”になったと思います。自分で読んだだけでは、気がつかないことでした。

【d】

 心機一転し、「動労千葉労働運動の実践」と「マルクス主義の思想と理論」を学ぶ機会として、党学校への入校を決めました。
  「綱領草案」は、自分で読み、地区の学習会でも学びましたが、本日の学習は、これまでとは異なった視点で「綱領草案」を学ぶことができました。特に「プロ独」「暴力革命」「反スタ」について、自分の言葉でもう一度考え直す機会となり、核心がどこにあるのかについても再認識できたことは大きいです。
  しかし、今日の学習で最大の獲得物は、レーニンが言ったように(共産主義は)、この場合は「綱領」ですが、それは、天から降ってくるものではない。苦しんで生み出し、つくり出すものだという認識を改めてした点にあります。自分の闘いの現場で実践し、苦闘し、その中で自分の「綱領」として党の「綱領」を血肉化することが、本当に「綱領」を持つ行為であると認識させられました。

【h】

 党学校にはじめて参加しましたが、綱領草案の学習会で非常に勉強になりました。特に、世界恐慌−世界革命情勢の中で、全世界のプロレタリアートに党の目的や行動を堂々と明らかにできることは、改めて素晴らしいことだと感じました。21世紀の世界革命を前に、現代の『共産党宣言』としてのわが党の綱領を完成したこと、させたことは非常によかったと思います。
  私が学生時代は、綱領といえば、マルクスの『共産党宣言』がそのようなものと教えられ、更にもっと勉強するために『本多著作選』や『勝利に向かっての試練』を必死になって読んで、反帝・反スタ世界革命論を勉強したものです。今日の綱領草案は、上記の本のすべてのエッセンスを簡単な言葉で提起しており、全ての職場・地域で闘う実践的な武器になるものと思います。
  さらに今日印象に残ったことは、党と労働組合の関係です。この点を明確にしたことはよかった。と同時に、本多著作選5巻で、レーニン・コミンテルン2回大会を引用して、本多さんが党の役割、労働組合との関係を提起していたということを聞いて、本多さんのすごさ、革共同の素晴らしさを改めて感じた。
  3全総−第3回大会をもう一度復権させて、世界革命・日本革命に向かって、全力で闘おうと決意を固めました。

【V】

 以前、別の機会にあった講師の綱領草案学習会より、内容−展開が豊富に述べられたと思います。
  『共産党宣言』と綱領草案の関係。
  自分も綱領草案は、読んで理解することではなく、その内容を労働者階級を組織する実践的問題である事が強調されたと思います。
  スタ問題が時間をかけて話しされた。反帝・反スタの関係で、その重要性=スタを打倒しなければ世界革命はできないのだと!
  後は、綱領草案の中味で、労働者階級という存在の意味を、マルクス主義の内容と実践の貫徹で述べられました。
  労農同盟論の重要性・革命性が明確になった様な気がする。まだまだ確立するまでは時間がかかると思いますけど…

【Q】

 提起と発言を聞いて、改めて「反スタ」を掲げた党の存在−綱領をもつ党の存在の大きさと重要性を感じた。スターリン主義は敵であるという規定と、それを乗り越える革共同の存在は世界的に見ても衝撃であり、吸引力となっていることを改めて感じた。
  私的には、学生にたいしてプロ独やプロレタリア党の必要性をもっと豊かに語っていくことが課題でもあるので、綱領草案を使って語っていけるようにしたい。

【a】

 スターリン主義の問題について、綱領草案が、スターリン主義を労働者階級の敵、反革命と規定した(知りうる限り)唯一の綱領であることが語られた。これは、非常に大きな問題だと思う。
  かつてトロツキーは、スターリン主義の発生・成立の過程を目の当たりにして、彼自身苦闘し、(様々な限界はあるにせよ)スターリン主義との戦いに挑んでいった。スペイン革命へのスターリン主義の襲撃の中で、彼自身「スターリン主義者は反革命に転落した」と言明するまでになったが、スターリン主義そのものを反革命と規定することにはついに成功しなかったと思う。
  全世界に影響力をもつトロツキズムの問題も語られたが、彼らの最大の問題点は、トロツキーその人の苦闘と到達地平を固定化してしまい、そこから一歩も前進しようとしなかったところにあるのではないだろうか。
  われわれの綱領草案は、トロツキーの苦闘をひきつぎ、それをも乗り越えるものとして提出された。ここにスターリン主義を打倒する道がある。
  綱領草案で私が一番感動したことは、これが『共産党宣言』の記述に何度も立ち返って書かれていることである。「党は労働者階級の一部であり、〜最も鍛えぬかれた階級の前衛である」という規定、そして労働組合の役割について、そして党と労働組合の関係についての理解が深まった。綱領草案をさらに勉強して、今後の実践に生かしていきたい。

【N】

 今日の綱領草案の学習会で、改めて綱領草案のもつ内容の大きさについて知る事ができました。一言でいって、資本主義社会の中での労働者の置かれている状態、これをくつがえして世界革命をかちとっていく道筋について鮮明になったと思います。
  とりわけ労働現場において資本、体制内派との党派闘争に勝って、労働組合の権力をとってゆく事が、革命の実践的核心問題であることが強力に確認できました。
  今日とりわけ強い印象に残った箇所は、レジュメ6nのところで、資本の労働者支配は、労働者の団結を許さず、労働者の徹底的分断の上に成立する。これに対して、労働者の側の階級的団結の形成は資本と闘う武器であるだけでなく、将来の革命を成し遂げてゆく上での人間社会の未来の共同性を獲得してゆく原動力になるという事であり、職場で労働者の資本に対する団結をつくる事が、核心的に闘いとってゆくという事です。この事を、今後の地区と職場の中で実践していきます。

【Y】

 (1)本日の党学校出席を一歩に、一年間の党学校活動を貫徹し、自分の再確立をしていきたいと思っております。
(2)講師も述べられたとおり、「この綱領は、文章量は多くはないが、その一文一文、何十ページも展開できる(しなければならない)マルクス主義の根本思想が凝縮されたものである」ことをまず自覚することだと思う。
  従って、自分としては(毎回、それぞれのテーマ《本》があるのだが)、この綱領を“年間党学校活動”の軸にすえて取り組みたい。
(3)よく分かったこと、新しく自覚したこと、鮮明になったこと、それぞれ多々ありますが、今日この紙でまとめるのは無理なので、後日、自分なりのレポートをまとめてみたい。しばらくほとんど文章を書いてないので。
(4)一番引きつけられることは、“世界革命の綱領”として、これがどのように世界に通用するのか、ということ。学生の報告、その他いくつか話されましたが。全世界のプロレタリアートに最も受け入れられるものが最良の日本革命の綱領であるのかもしれない。

【r】

 革共同の半世紀以上に渡る戦いを経て、ついに獲得した綱領草案の持つ意義は非常に大きい。資本主義の危機、そして新自由主義の攻撃とその結果、もはや社会が人民(労働者や農民など)を食わせていけない、未来に希望が持てない時代になっている。そんな中で、この綱領草案は「現代の『共産党宣言』」として登場した。革命的共産主義者がこの時代に、人が人として生きてゆくための一つの明確な回答を出すことができた。それはつまり、我々革共同が何を目指して戦っているのかを明らかにしたということだと思う。
  一つは、〈反帝・反スタ プロレタリア世界革命〉を目指す党であること。
  二つは、労働者階級による革命であることをはっきりさせたこと。プロレタリア独裁を真っ向から訴え、部分的にではなく、根本的に社会を変革することをかかげていること。プロ独をはっきりさせる事は、職場生産点での闘いにおいても、テーマになると思う。ストライキで闘う動労千葉の「すごさ」は、本質的にプロ独が貫かれているということからきている。そこが明確になった。
  三つは、革命を目指す我々自身が、大きく自己変革してゆく契機になっているということ。我々が目指すものは、反帝・反スタのプロレタリア世界革命であることを改めてはっきりさせたことで、これまでのあり方から飛躍する契機になったと思う。
  この綱領草案を武器にして、職場生産点で資本と闘い、職場に階級的団結をつくり、国鉄決戦に勝利しなければならない。綱領草案は強力な武器である。討論をさらに行い、綱領草案の深化と発展を勝ち取っていきたい。

【F】

 @大きな問題として、綱領草案という、職場実践をはじめとした実践と一体で立ち戻り、検証する拠点を得たことが非常に大きいと思いました。改めて、提起をうけて、根本思想・原理から、今の自分や運動を捉え直す契機と本当になるというのが、第一の感想です。読んだのは、久しぶりですが、非常に重大なものを手に入れたなと思いました。
A提起も世界革命の問題、暴力革命の問題、団結論など、核心的部分で深まっているのをすごく感じました。
  とりわけ、暴力革命の問題を、資本家的所有の侵害の問題としてはっきりさせ、また討論で、現場から全く当然の感覚があると出されたのは、綱領と実践がかみ合っていっていると感じました。また、反スタの問題も、労働者の国際的=階級的団結の問題としてまず明らかにされたことも重要と思います。
  結局、全てが、階級としての労働者の存在と、その団結(プロ独が何によって支えられるかも含め)の問題として、とことんこだわりきることだと思います。
B年間の課程の意味が非常にわかり、今後の受講に意欲がわいてきました。

【X】

 @党学校自身の決定的意義について、あらためて自覚させられた。
  提起が重厚で、かつ実践と固く結びついていたこともあって、討論時間が短かったのが残念ですが、それでも学生、各地区で具体的にぶつかっている課題・討論と向き合って、地区や産別を超えて議論していくことの重要さを感じた。そのような論議ができるものとして綱領草案がある、ということも感じた。
A上記の点と一体だが、国鉄決戦の全国運動に立ち向かう意欲を何よりもかき立てられた。この運動で、“本物の労働者革命党”に飛躍していく自信も得た。
B「綱領草案」については、もう1回くらい「枠」が設けられても良いように思う。

【M】

 @この間、『前進』フラクで綱領草案の学習会を継続している。この中で、『前進』読者の方が綱領を欲求しているということを強く感じる。そこで議論になることは、スターリン主義の問題とプロ独の問題である。この問題のオーソドックスな議論が、いま大切なのであると痛感します。また、時代の問題・課題なのであると思います。
A質疑でもあったように綱領草案は、党の革命、塩川派とのたたかいで積年の課題を整理できたと痛感します。またこのことは、革共同の50年、戦後階級闘争を総括することができることでもあると思う。その作業が必要なのでもあると思います。
B革命のストレートな提起、『前進』による組織化、党派性の鮮明化・党派闘争が決定的な時代になっている。これは事実の問題としてそうだ。マルクス主義による組織化が必要なのだし、それだけが大衆を獲得する。綱領草案を労働者へ、職場へ、持ち込もう。

【U】

 初めての党学校であるが、非常に深いものを感じました。まず、講師の報告の見出しが「革共同の綱領草案とマルクス主義の再確立」であったことです。「よし、これで学習しよう」と思いました。
  これまで党の綱領は、党中央をはじめとした「一部の」人たちが考えてくれるものと思っていた点が、自分自身の中に正直ありました。党の出した提起を受け入れて実践するというフシがあったのですが、今日の報告と参加者の意見を聞いたり、綱領そのものも何回となく書き換え・討論をしていること。そして、革共同半世紀の闘いがついに到達した地平であるという時に、40年活動している自分自身が、やはり改めて主体的に係わっていこうと決意しました。
  そのためには、マルクス主義を自分自身の中にも再確立させ、世代を継続して獲得(オルグ)していけるものとして学習し、ありとあらゆる場所で共産主義者としての正体を隠さず、深化と発展の実践を行っていきたい。

【j】

 今日わかったこと。
  「共産主義の妖怪」というのは、「資本家から見たら共産主義は妖怪みたいに恐ろしいものだ」という風に思っていたのですが、今日やっと本当の意味がわかりました。これによって、綱領草案は内容はともかくとして、その発表の全社会的な意義をf同志の質問からなる一連の論議の中で、新たに確認することができました。
  「革命」とか「共産主義」を唱えることは、今の社会の中では何らの特殊性ももたず、提起された4つの核心点が革共同の特殊性であり、さらに重要なのは歴史の中で鍛え上げられたこれらによって、今これから労働者・学生を獲得していけるし・しつつあるのだということがわかりました。
  私有財産制の廃止ということを常に念頭におかないといけない。だいたい「法政大は私立だからルールは守らなければいけない」という意見はどこでも出てくる。「法律にどう書いてあろうが、学館も学生寮も実力闘争で奪ってきたのだよ」と答えるのだが、これだけでは革命にはならないということ。「我々がどういう存在か」ということを時代の中でアジっていかないといけないということだろうと思いました。
  団結してないといけない。つまり、「数」は労働者階級の力だけど、集まっているだけではなく、共同性をとり戻すことが必要だということは、なかなか難しいと思いました。
  今日一番面白くてタメになったのは、勤評闘争のストの話です。やっぱりプラクティカルな話はいいですね。目が覚めますし、僕らは結局は学生にどう伝えるかというところで自分が問われるわけですから。
  なお、本多さんの言っていることは、面白いんですが難しいです。レジュメ15nの「プロレタリア階級意識の〜」と「革命のための最高の〜」は、「党を階級意識のかたまりにしていくこと」と「革命のタメの目的意識的な党にしていくこと」が両要素あって、互いに他を高め合うということでいいですか。【→ひとまず、それでいいいでしょう。】

【A】

 ◎綱領草案の簡明さは非常に良かった。その中身の展開が今回の講義であったが、その背景にある思想的位置づけ、内容のとらえ方が、今回ハッキリした。
  労働者としての存在の意義を全面にし、共産主義への道筋をハッキリさせる事に満たされている。綱領草案として評価出来ると思う。
  今後、現場でいかに生かせて行くか。あるいは実践を通じ、綱領を更に発展させていくかが党員として問われていくと思う。
◎組合論→党を党→組合への方向転化が良かったと思う。
  講師の、スタへのはじめの批判的立場が良かった。
◎(四)「反帝・反スタ」の思想と立場の展開で、〈第4項〉〈第13項〉へと続いたが、〈第12項〉を入れるべきでは? 沖縄奪還の綱領的立場が今後ますます重要になると思うが、いかがか……。

【Z】

 綱領草案についての学習だったが、参加して学んだことが多い。4つの核心点の提起は、非常によかった。
@講義で一番印象に残ったのは、第4の党と労働組合の関係を、党と階級との関係として完全に明確にしたという点だ。「労働組合は、資本と労働のあいだのゲリラ戦のために必要なのであるが、賃労働制度そのものと資本の支配を廃止するための組織された力としてよりいっそう重要である」との視点が、階級的団結論を総括軸に闘うという階級的労働運動路線の戦略的位置が見えたという点でよかった。マルクス主義は実践の思想であり、労働組合を媒介にした労働者階級の階級的力(団結した力)の形成を通して、資本の支配を廃止していく革命のプロセスが見えてきた。
  他の3点も、それぞれ深い内容でわかりやすく、綱領草案の核心点が見え、世界革命にむけた革命党の綱領として確信がもてた。
A討論もおもしろかった。いろんな部署の同志が参加しているので、各々のところの闘いが交流できていい。とくに学生戦線の理論的深化は、反帝・反スタ綱領、マルクス主義を動労千葉の反合・運転保安闘争路線を水路に物質化していく中味をつかんでいる点ですばらしいと思った。学生戦線の理論的深化と実践にも学びながら自らの部署での理論闘争と実践、労働者の組織化に全力をあげていきたい。問題意識を非常にかきたてられた。

【S】

 革共同の綱領草案の平易な解説として核心を突いた大変感動的な講義でした。
  やはり決定的な労働者自己解放の思想を文句なく第一によみがえらせた事の歴史的な勝利を圧倒的に確認している事が、すべてのテーマにおけるぶち抜きの基礎になっていると感じました。労働者が解放の主体であり、革命の主体は労働者である事。この事を革命党として高らかに宣言した事は、労働者階級にとってどれほど決定的な意味を持っているか計り知れないものがあると思います。
  あと、労働者階級の団結の革命的力を綱領の中に位置づけた事も決定的だと思います。提起の中で、団結によって労働者の中に個々の能力を超えた新しい巨大な力が呼び起こされると言われている事はまったくその通りで、それは革命党の団結においても当然ですが、真理だと思います。
  反スタについても、労働者自己解放の立場から問題を再整理した事が非常に成功で、革共同の反スタ論が、理論的にもマルクス主義的に深められたと思います。
  「大恐慌を革命へ」が、“戦争を内乱へ”の今日的意味であるというのも気付いていませんでした。
  プロ独、暴力革命、党と労働組合の流れも、きわめて無理のない合理的な展開になっていたと思います。スタの強い影響の下で、戦後階級闘争を支配してきた。
  党と労働組合の生き生きとした有機的関係の再確立も、革命運動史におけるエポックメーキングである事は間違いないと思います。
  党の革命以来、青年、学生、動労千葉が先頭で切り開いてきた一つひとつの路線的地平のエッセンスで、このような綱領がつくられた事を本当に喜びたい。この内容を世界の階級に提供・実践するために自分も闘いたい。
  自分も、自分一人でこれを読んだ時と青年労働者と一緒に読み合わせした時では、全く感動のレベルが違いました。綱領草案とはそういうものなのかなとも思いました。

【G】

 ☆綱領草案はすごい武器
  革共同が綱領草案を出したこと−この勝利性を今日の学習で広がりをもって実感できた。「何をめざすのか」。日々の街宣やオルグで、個別テーマや目先の闘争の話に終わってしまい、肝心のプロレタリア世界革命にたどり着かない。ストレートに綱領草案を提起しよう。労働者の党を建設する目的意識が必要だ。結論のみえない話では、革命とは別の所へ組織してしまい、スターリン主義や塩川派のような絶望を生み出す。中途半端で小さな改良主義ではなく、具体的に労働組合をよみがえらせ、資本家を倒してプロレタリア世界革命を! ソ連の人の“私達は幸せです”の声に疑問を持った話はわかりやすかった。
☆印象に残った、“共同性の奪還”こそが革命の原動力
  この事も、自分の問題意識とピッタリと合っていた。団結によって、力が数倍に拡大する。−実践の中でも感じてはいたが、このようにハッキリと位置づけられ、うれしい。競争社会の中で、バラバラにされている労働者階級は、意識的にブルジョア思想をのりこえ、階級性をとり戻さないと、本当の力が発揮されない。会議や学習会も、知識や情報伝達の場では、個人の成果や能力を発表するものとなり、団結にならない。
  自分もこの学校で、マルクス主義の知識をつめこむのではなくて、討論を通じて共同性を奪還し、革命運動への力をともにつくり出そうと思った。