レーニン『帝国主義論』(上)前半講義概要 講師 柴田 之雄 はじめに 世界金融大恐慌の時代は、全世界の労働者階級が団結して世界革命の勝利へと大進撃していく時代だ。日米韓の労働者・学生5700人が結集した11・2全国労働者総決起集会は、日本と全世界の労働者階級に「労働者には革命をやる力がある」という勝利の展望を示した。この地平を引き継ぎ、世界大恐慌を世界革命に転化する闘いに突き進もう。「生きさせろ」のゼネストはすでに始まっている。国鉄分割・民営化攻撃に対して2波のストライキで闘い団結を守りぬいた動労千葉のように闘えば勝てる。資本家と労働者のむき出しの実力闘争が革命の勝敗を決める時代だ。いよいよ労働者が権力をとる時代が来た! 【1】第1章 生産の集積と独占 「帝国主義は、その経済的本質からすれば、独占資本主義である。帝国主義の歴史的地位は、すでにこのことによって規定されている。なぜなら、自由競争の地盤のうえに、しかもほかならぬ自由競争のなかから成長する独占は、資本主義制度からより高度の社会=経済制度への過渡だからである」(同199n) 【2】第2章 銀行とその新しい役割 「銀行の基本的で本源的な業務は支払の仲介である」(同51n)。しかし、銀行でも集積・独占・巨大規模化が19世紀後半から急速に進んでいった。それを決定的にしたのが、1900年の恐慌だった。恐慌のただ中から、「全国をおおい、いっさいの資本と貨幣収入とを集中し、数千数万の分散した経営を単一の全国民的な資本主義経済に、そしてさらには世界的な資本主義経済に、転化しつつある運河の濃密な網の目」(同56n)が、急速につくり出されていった。銀行は単一の中心部から数百・数千の支店・営業所を全国・全世界に張りめぐらせたネットワークを形成していった。銀行と結びついた産業企業は、一挙に莫大な資金を手に入れ、生産力と市場を全速力で独占していったのである。 【3】第3章 金融資本と金融寡頭制 「20世紀〔の初頭〕は、古い資本主義から新しい資本主義への、資本一般の支配から金融資本の支配への、転換点である」(同77n) 【4】第4章 資本の輸出 金融寡頭制の支配を形成するまでにいたった少数のいわゆる先進資本主義国は、他のすべての国家にたいして優越し、「資本の蓄積が巨大な規模に達し」(同102n)ていく。この先進資本主義諸国では「膨大な『資本の過剰』が生じ」てくる。そこから独占が支配する最新の資本主義は「資本の輸出」を典型的な特徴としてくる。この資本の輸出をめぐって、帝国主義国間の世界分割・再分割闘争が激化し、植民地・資源・勢力圏などをめぐる侵略戦争、世界戦争が不可避になっていく。 【5】第5章 資本家団体のあいだでの世界の分割 19世紀末から20世紀の初めにかけて、国際カルテル、国際トラストといった独占団体による世界の分割が進行した。これは独占の究極の段階だ。資本家たちは敵対的な市場の奪い合いという形で「世界分割協定」を結ぶ。そういうレベルまできた資本主義の現実の中に、共産主義社会に向けて生産手段や労働力を世界的規模で分配し、労働者が調和的な生産を組織していくことが十分可能な客体的諸条件がつくり出されている。 【6】第6章 列強のあいだでの世界の分割 「最新の資本主義の時代は、われわれに次のことをしめしている。すなわち、資本家団体のあいだには、世界の経済的分割を土台として一定の関係が形成されつつあり、そして、これとならんでまたこれと関連して、政治的諸団体のあいだに、諸国家のあいだに、世界の領土的分割、植民地のための闘争、『経済的領土のための闘争』を土台として、一定の関係が形成されつつある」(同125n)。 |
討論から●r ヨーロッパを中心にゼネスト情勢になっている。ギリシャ、イタリア、スペイン。ギリシャでは、この1年で5回目か6回目。EUの弱い環で崩壊状態が生まれている。 ●e 「『帝国主義論』を現代の革命の実践の書として甦らせる」、その中身が今日提起された。ポイントは6章のところ、「キーワードは独占」というところ。この部分に関してそこでレーニンが『帝国主義論』の6章までで言いたかった核心を完全につかみきった。「ブルジョアジーとプロレタリアートの世界的な階級的激突の中から独占は生まれてきた」と・・・、「帝国主義はその出発点から革命の恐怖にさらされ続けてきた体制なのである。だからこそ独占の支配は、どうやって労働者の団結を破壊し解体するかに向けられてきた」「その核心的攻撃として、労働組合を労使協調化して、資本に立ち向かわない存在にしてしまうことに総力を挙げてきた」。ここの独占ということ、社会主義の前夜、最高の段階としての帝国主義という核心問題を、こういう形で実践に通用する核心としてつかみとってわれわれが登場していることの意義をしっかり確認したい。 ●I 世界金融大恐慌を目の当たりにして、初めて『帝国主義論』てつかめる。アメリカの5大証券会社が全部つぶれていろいろ再編が進んでいく中で、ものすごい独占が進んでいる。その中で合併が労働者の首切りとして襲いかかってくる、レーニンが書いていることそのものが今われわれの目の前で起きてる。「これは」と思ったのは、「資本の輸出は全世界に資本主義の墓掘り人を生み出した」っていうことで、これは『共産党宣言』でも学習会としてやる内容じゃないですか。これが本当に今問題になってる、例えば日産の問題にしても、ルーマニアでストライキが起きた。日本では日産ディーゼルで、派遣切りで裁判をやっている。一緒になったらすごい闘いができる。指導部の意識性っていうか、本当に階級的労働運動路線で闘うのかどうかっていうことが問われる。ソニーにしても全世界で1万6千人が首切られるっていう中で、1万6千人の国際的軍勢が登場していく。 ●e ブルジョアジーも「100年に1度」って言ってますよね。だけどここは騙されちゃいけない、「結局大戦やって、また甦ったじゃないか」ということもあるんですよ、彼らの中にはね。戦争で犠牲になるのは俺たちじゃない、うまく煽って国家使って、そうなってもかまわないということでしょう。だからわれわれが階級的立場性において上回るためには、僕は「200年に1度」「300年に1度」・・・資本主義が発生して以来の、初めての世界革命のチャンスが来たっていう、これがわれわれのスローガンていうか立場じゃないのかって思っています。 ●F 『帝国主義論』の基軸はやっぱり独占体論。この独占体の死闘が世界戦争に行き着くということが、やっぱりレーニンの時代でも現代でも共通していると思う。その独占体の基礎、それは労働者階級であって、その労働者階級の闘いが独占体間の死闘を、直接的にも阻止しているんだと。だから労働者階級、労組主体、現場労働者の闘いで独占体の死闘に対して闘い抜いていく、そういう革命の構図というものが鮮明になってきているということから、動労千葉のような闘いの基軸性がはっきりしてきたと受け止めています。 ●e 戦争の問題、独占体間の死闘が戦争に行き着くっていうことが大事なことなんだって言われた。それから、「労働者階級の闘いが独占体間の死闘を止める」っていうニュアンスでおっしゃられたけれども、それはレーニンがあるいはマルクスが言っている、資本主義の墓掘り人、あるいはプロレタリア革命の主体的根拠、可能根拠ってことから言えば、独占体間の死闘をそんな簡単にやめさせることはできない。資本の強制法則の中で利潤の追求を求めて、あるいは帝国主義段階においては独占的な利潤を求めて激しく争うわけですから、それが必然的法則で動いている社会なわけですよ、今の社会は。その金融資本が政府を構成するわけですから、その国家の政策の根本に据えられているものについて見据えなきゃいけない。 ●a 今の金融大恐慌の中で失業者があふれてくる。もう一方において大企業は合併をやり始めている。やっぱりその基幹産別がどのように動いていくかによって、決まってくるんじゃないか。そういう意味において、体制内労働運動派をここで打倒してわれわれが主導権を握らない限り独占体の再編がどんどん進んでいって、最後は革命の芽をつぶしていくんじゃないか。そういう意味では100年に1度の大恐慌の中で、帝国主義は帝国主義として完全に労働者に矛盾を押しつけながら、戦争に向かっているということじゃないかと思うんですよ。そういう意味じゃ、この戦争に向かう過程の大失業・恐慌の中で、われわれがどれだけ階級的労働運動を進められるかによって、革命に転化できるかどうかという問題になる。怒りは充満して何百万という形で爆発するけど、革命に転化しない、これが体制内とのぶつかり合いじゃないかと思う。 ●L 新自由主義の破綻が本当に資本主義の歴史の終わりだっていうことを、徹底的にはっきりさせることが重要だと思う。戦争・核戦争ということも含めて、あらゆる意味で「もう終わり」っていうことをはっきりさせた時に、やっぱり革命・世界革命っていうことが生まれてくると思うし、現実に起こってることはそうじゃないですか。新自由主義そのものも、労働者をこき使って、日本だって年間3万人、4万人を殺して生き延びているわけでしょ。今5%とかの失業率だけども、この春はどうなるか。すでに大学の内定取り消しが起こってるけども、まるっきりもう大学そのものも新自由主義の手先に成り果ててるわけでしょ。世界恐慌っていうことは凄まじいですよ。もう路上に放り出されるのが何万人でしょ。キヤノンとかも含めて、凄まじい失業が起こってくる。党がなくたって、ギリシャ見ればわかるだろうってことなんですよ。労働者はああいう大変な状態になったら必ず決起する。「何であれだけのことが起こってるのに革命起こらないんだ」っていうのは、われわれの問題なんですよね。そうなった時にわれわれがどうできるか、どういうふうにヘゲモニーを取れるかっていう問題じゃないですか。それも急速に加速度的に。レーニンの時代は世界情勢ったってどうなってるかわかんない。だけど今はもういくらマスコミが統制しようがどうしようが、リアルタイムで全部伝わっちゃうわけですよ。 ●司会 アメリカの9月のあの経済崩壊と、今の政治的崩壊状況。これは本質的にロシアの2月革命みたいな情勢だっていうふうにとらえた方がいい。数年かかるかもしれないし、10年かかるかもしれない。だけどそういう情勢だなと。1917年の2月っていうのは帝国主義の総力戦が何年間か行われて、疲弊しきった弱い環であるロシアが崩壊したってことでしょ。そういう状況の中に今現在の世界は突入している。イメージの話しではなく実際そうだろうと思うんですよ。現場の矛盾はいくらでも起きてくる。だからこそ現場で徹底的に多数派になるために争うわけですよ。労働者が権力をとるしかないわけだから。そういう局面に今突入してて、どんどんそうなる。 ●e マル青労同の5回大会の中で、そこはもう完全に言い切った。つまり経済評論家でも「資本主義は終わった」っていうふうに言うけれども、最後にとどめを刺すのは労働者なわけで、その1人の労働者の中に革命性がある。それがもう本当に現場でむき出しになってるんですよ。生きるためにはこいつら倒さなかったら、こっちがつぶされるっていうかね。 ●K レーニンの『帝国主義論』といったら「戦争の不可避性」っていう、こういう図式でしか見てなかった。そうじゃなくて、核心は「プロレタリア世界革命の不可避性」というふうに言っていいんじゃないか。1916年という情勢の中でレーニンが『帝国主義論』を書いたわけだけども、われわれが直面している世界金融大恐慌情勢、それがもう完全に資本主義のどん詰まり、終わりの始まりだっていう時代認識を鮮明にする必要がある。 ●e 資源・石油の巨大メジャーと世界革命との関係。エクソン・モービルとかをどうやって倒すのか。もちろん中にいる石油労働者を獲得して資源を押さえて君臨してきたようなあり方(帝国主義者)を本当にひっくり返す、プロレタリアートの手に全部取り戻す。民族解放闘争との連帯結合ということも含めて、その辺が、レーニンの時代とまた違った意味ですごい開けてきてるなっていうことがある。 ●C 資本主義は終わりっていうことを徹底的に暴露してくってことですが、学生と討論してて、「たしかに世界恐慌だと思う、だけど資本主義の崩壊じゃなくって資本主義の未完なんだ」って言ってる学生がいた。 ●e 今の話はすごく切実。やっぱり今の話みたいになったら暗くなるっていうのと、闘わなきゃいけないという押しつけみたいになっちゃう。それに対して救済策を言うんじゃないけど、プロレタリア革命っていうことをみんながどういうものかつかむ・・・大衆的にね、そういう時に来てるって思います。 ●講師 年表を作ってて、とにかく帝国主義の時代は労働者階級がバンバン闘いに決起する時代なんだ、すごいなと。日本の労働者の闘いは全然捨てたもんじゃないと思います。1905年の時とか、1910年の韓国併合の後だって、労働者は軍需工場でストライキやってるじゃないですか。革命の現実性はやっぱり現場の労働者の闘いにあるんだっていうことをつくづく思ったということが1つ。 |
受講レポートから ★『帝国主義論』(上)のレポートです。【L】 『帝国主義論』をプロレタリア革命の実践の書として復権させる。レーニンの『共産党宣言』として学ぶということが今日的情勢できわめて重要。労働組合運動のヘゲモニーをにぎる、職場生産点で労働者が主人公として立つということ。とりわけ今日的には4大産別でわれわれがヘゲモニーを取る位置を勝ちとっていくこと。 【r】 世界大恐慌の中で『帝国主義論』を学ぶことの意義を非常に強く感じました。体制内指導部との闘いの決定的意義です。他方、私たちとしてレーニンと置かれている状況の差(しかし問題意識=革命の達成ではまったく同じ)も理解しておくことが重要ですね。レーニンが直面していたのは<大国間の帝国主義戦争>、われわれが直面しているのは<300年に1度の世界大恐慌>どちらも、資本主義が全面崩壊していく状況です。 【W】 やっぱり、マルクスやレーニンの文献を08年12月という今、学習していることのリアルさを本当に痛感します。今日の世界金融大恐慌は29年恐慌をもこえる「100年に1度」の世界革命のチャンス到来ということがあまりにも急激に到来していることの驚きと、レーニン自身が1916年の段階で提起した『帝国主義論』の鋭さにあらためての思いを感じた。討論でも言われた「資本の輸出は全世界に資本主義の墓掘り人」を生み出した、という聞きなれた表現も今のこの時期、生きさせろゼネストのアピールが深々と入ることを考えるとぴったり感があります。 【J】 『帝国主義論』はいつ読んでもおもしろいと感じる。私が特に、今回おもしろかったのは、『帝国主義論』とは労働者からむき出しの搾取をするためだけに行きついた、最末期の資本主義体制だということだ。そもそも資本主義は、ブルショアジーが封建領主たちの「独占的特権」を打ち破り、「自由」な競争でやらせろと革命までして作り出した社会である。それが、過剰資本、過剰生産という、資本主義の逃れられない矛盾にぶちあたるなかで、ブルジョアジー自身が命がけでつくり上げた「自由競争」すらも投げ捨て労働者からの搾取を強める一点で、独占につき進んだのが帝国主義だ。 【I】 リーマンショック以来の金融大恐慌の本格的爆発と階級的労働運動路線というなかで、レーニン『帝国主義論』が実感をもってつかめるような情勢になってきたこと、このことが重要だとおもう。ある意味で大恐慌情勢のなかでしか『帝国主義論』を本来的に復権できなかったと思うし、それを可能にしているのが階級的労働運動路線である。 【e】 『帝国主義論』を現代のプロレタリア革命の実践の書として甦らせよう!という今回の党学校の提起と内容に革共同と階級的労働運動の到達した地平の高さを確信します。 【C】 レジュメP11より「資本主義のもとでは国内市場は不可避的に…全世界に『資本主義の墓掘り人』を生み出した」 【S】 現下の世界であらわに誰にでも見える姿をレーニンが『帝国主義論』で鋭く正しく暴露したことを学習し、実感をもってよく「解る」と思いました。 【Q】 レーニンが『帝国主義論』を書いた当時の問題意識が実践的感覚で甦る提起だったとおもいました。独占の死闘ととてつもない規模の資本主義の集積がついに29年恐慌とも比較にならない規模の世界大恐慌に突入する時点にまでいたったわけですが、まさに今こそ階級的労働運動の実践と組織化が待ったなしに問われている。 【H】 『帝国主義論』もたしかに世界戦争の不可避性の問題としてとらえる傾向があったので、講師の現在の金融大恐慌に引き寄せた講義は新鮮に感じられました。9・15リーマンショックと我々の11・2集会で、世界の動きを読んでいくことは、明るい展望を与えてくれます。また、革共同が戦後革命(不可避な世界戦争のあとに世界革命がくる)論に立っていたというのも意外でしたが、この現在の恐慌のなかで陸続と決起する労働者の闘いは、やはり、革命に通ずるものと信じます。 【q】 世界金融大恐慌情勢下で、われわれがいかに闘うのか、レーニン『帝国主義論』学習会はきわめて多くの問題意識が提起・討論され、いろいろ触発された。なによりも現情勢が17年ロシア革命に至る過程でのレーニンの闘いと完全に重なる、職場で、労働組合でいかにして多数派になっていくのか、ここに徹底的にこだわり、そこでの勝利が革命の勝利につながっていった。それはわれわれが階級的労働運動路線で職場権力、労働者の職場支配権をとっていく。そこに展望があるし、またわれわれが直面している問題・課題だ。 【F】 レーニンは、ロシア革命―世界革命に勝利するために『帝国主義論』(1917年4月発行)を書いた。『帝国主義論』は、現在の戦争は「どちらから見ても帝国主義の戦争」であり、レーニンはこの戦争を内乱に転化して、プロレタリア革命に勝利できることを熱烈にアピールした。『帝国主義論』は資本主義の最高の発展段階を帝国主義=「死滅しつつある資本主義」と規定し、帝国主義は戦争を不可避とすること、ロシアの(世界の)労働者階級人民はこの戦争を共産主義社会の実現にむけて、闘いとることに確信を抱いた。 【a】 『帝国主義論』の1章から6章を学習するなかで、“独占段階にまで達した資本主義にはもうこれ以上の発展はない”、なるほどなあと思った。独占の矛盾の爆発が恐慌になる。それは大量の失業者を生み出し、資本(ブルジョアジー)が生き残るためにはあらゆる攻撃を労働者にかけてくる。今日、金融大恐慌の中で経済収縮が急激になされ、非正規の失業者が増加し、さらに正規の労働者も失業者になっている。労働者が生きるためにはこの資本の攻撃とたたかうことによってしか生きられない時代に入ったのだ。今こそ、階級的労働運動を職場で実践し、職場支配権を闘いとっていくことだ。その場合、資本主義を救済する体制内指導部を打ち倒しながら、ストライキをかちとっていくことである。新自由主義が破産しているなかで、さらなる新自由主義(民営化と労組破壊)を徹底して資本が生き残ろうとしている。この攻撃と対決し、たたかっていく。まさにこの中で革命に向かって進んでいくことだ。 【A】 世界金融大恐慌を、ストレートにプロレタリア世界革命に直結する時代がついにやって来た。「侵略を内乱へ」でなく、「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」、これがスローガンだ。 【K】 『帝国主義論』はプロレタリア世界革命に向かった実践の書だということをあらためて学び取ることができた。この間『前進』でも提起されているが世界恐慌―世界戦争―革命という革命過程論が世界恐慌―世界革命という図式で語られるようになっているが、現実の世界情勢、労働者階級の闘いをみるとまさにその通りであると痛感する。 |