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2006年06月号号外

党学校通信

 

受講レポート レーニン『帝国主義論』(上) P1-4

2006年7月号号外 号外
通信 バックナンバー
党学校通信 p1-4 受講レポート

【O】

1)まず、帝論=プロ世界革命勝利論の立場から徹底的に実践的にうちたてられている。
2)帝国主義=「死滅しつつある資本主義」から、共産主義社会の物質的根拠、主体的にはプロ世界革命への決起への呼びかけ。
3)帝国主義の非人間的、残忍性、残酷性の絶えがたい攻撃に対するプロ人民の自己解放をかけたたたかいの必然性を圧倒的にあばきだしている。 (ここが、イスト140号も含めて、非常に強く感じた)
4)独占基軸論は、一層、帝の危機、残酷性を明らかにし、現実の世界戦争に対するプロ人民の実践的理論書として明示された。
 独占とは、極限的な競争であり、「絶対勝利者」以外は打倒されるという死闘戦である。それだから、すべてが競争化する。その時、プロ人民への極限的支配として攻撃が強化される。そこにおけるプロ人民の決起は不可避である。
 こうしたことと、さらにわれわれは、「国家と革命」的武装で再武装し、勝利のたたかいを実現しよう。

【Y】

 レーニン『帝国主義論』の提起に、熱い気持ちと迫力を感じました。現代的に、革命をやる!! 労働者自己解放を闘いとるのだ!! の気持ち・決意を新たにしました。
 帝国主義の、「独占−分割」−「独占による支配・強制」の中に、との闘いの中に、労働者階級自己解放の立場があります。世界戦争に行きつく独占論を主体化することは、現代の帝国主義間争闘戦−イラク・中東侵略戦争−に反対し、日本革命・世界革命に向かって自らを武装することであります。
 「独占論」−金融資本論をはっきりとつかむことによって、共産主義の条件は今、われわれの前にあるのだ、と革命のリアリズムを提起することができます。
 独占の暴力性とその矛盾の激化は、独占体間の死闘としての、世界帝国主義戦争を不可避とします。
 独占体・金融資本の原料資源をめぐる死闘が今日のイラク侵略戦争であることが、実に唯物論的にはっきりしました。
 独占体・金融資本は本質的・現実的に不正、腐敗、ダーティーです。我々の党派性で、労働者階級の自己解放で革命に前進します。

【M】

1)独占論を基軸とした、帝国主義論のオーソドックスな再確立は、実践的武器として威力を発揮するだろう。
 実践的問題意識での本日のような討議をさらに深めて、バクロとしても体系的なものにしていくことの必要性を強く感じる。(論戦的・カクトク的意義、「日本の労働者階級の状態」を基準に)
 @日本帝国主義(独占体)の実体的分析とバクロ。
 Aアメリカ帝国主義の実体的分析とバクロ。(チェイニー、ラムズフェルド、ブッシュらの「ゆ着」「一体化」の実態等)
2)イスト・レジュメはわかりやすくて、すっきりしているが、提起は早すぎて少々ついていけなかった。(私だけか?)
 できれば、本当は原文(本)のページを指して進めて行ってほしいが、レジュメでも時折、ページを明示して進める方が助かります。

【U】

○独占論を帝論の中で再度位置付けたことの意味。Sさんの説明は、概括でわかりやすかった。レーニンの「帝国主義」論のそのままの学習→宇野の学習(60年代後半から)→解説本での、その統一、という流れであったと思う。
○自分としては、反グローバリゼーション、「帝国」論などについては、あまりにも認識弱い。
○レポートは、昨年に比しても、かなり整理され出されたと思います。

【C】

☆昔、帝論学習をやる時“昔は帝の基軸産業だったが今は航空宇宙産業だ”という事を強調し、三里塚闘争の有効性を示す論として立てていたことがありますが、帝論を帝打倒論としてレーニンの意図した様にきちんと読み込む事が極めて有効だと感じました。とくに「独占」(=支配)についても。
 単なる経済構造分析の論理的演繹のはてに革命があるのではなく、帝(帝世界体制)の分析の中にプロ革命の必然性と可能性が圧倒的に示されている、という事だと考えます。
☆運営について。−各自にレジュメを作成し提起してもらう。それをめぐって議論、という風にしないと「聞くだけの講義」は面白くないし、身につかないし、ためにならない。たんに「最新の理論的成果を披露」というのでもないわけだし。提起者はわかんなかったところはわかんないと明示してもらって。…せっかく時間を割いてやっている訳だし、もっと集中度を高め実践的にしないと意義がうすれる。(提起者以外の人が読み上げるとかも有りでしょう。)
☆Sさん発言長すぎ。端的に表明し、その後論拠を述べよ。

【H】

レーニン帝論を学ぶ視点が今日的に、実践的なものであることを明確化できた点で、意義あるものであった。
(1)ひとつには、帝の経済的基礎に立ちかえること。
 今日、JR事故で、国交省が清野JR社長に、「暴動をおこさせるつもりか」と、なぐりこんだ話が出ているが、まさに、情勢は帝国主義に対して、プロレタリアートはどこに立つべきか。さらに鉄道、石油、自動車等々、末期的危機の中で、帝論の実践的課題として、独占的段階を、そのすみずみまで再武装していくことは、実に有意義なことであること。
(2)ふたつには、イズム論と、プロレタリアートの役割について(これは次回のテーマになると思うが)。
 (1)を鮮明にすればするほど、明確になっていく構造をもつこと。民族・植民地問題、農業・農民問題へのアプローチと、レーニン主義への獲得は、いよいよ待ったなしで求められている現実=構造であること。この点でも意義有る学習であったと思う。

【N】

@NCの帝論が独占論を軸にして展開されていることの意味がよくわかりました。これまでは過剰資本が海外に出ていって経済的対立から軍事的対立へ向かうことの中に帝国主義の暴力性がある、という理解になりがちだったと思う。しかし、自由競争から独占への過程自体が既に暴力的なんだという事を根底にすえなおすことが大切だと思います。
A独占の実態を具体的に示されると非常にわかりやすく、今回は自動車産業の資料が示されました。他の業界のものも欲しいです。
B金融寡頭制を背景にして、いわゆる陰謀説がありますが、これがユダヤ批判として、アングラ的に書かれているのではなく、帝国主義のすさまじい独占の現実への屈服であり、小ブル的なふるえあがりなんだ、という指摘には、個人的に興味を持ちました。

【K】

 「独占」を軸に帝論をつかむということは、帝による労働者階級の支配・抑圧を断罪することであり、くさりきった帝国主義など倒せる。オレたちが社会を動かせる、ということを徹底的にはっきりさせることだと思った。
 これまでは、帝を「システム」的にとらえる傾向が強かった。「戦争になるから倒すしかない」だった。新指導路線−プロレタリア革命論としての帝論の読み直しは重要です。
 国債発行で資本家がボロもうけ…など、実態的によくわからないこと多し。もっとつかみたい。

【I】

 打倒すべき対象として帝国主義を見る、そういう分析の視角をもつ、これが『帝論』の核心的結論であろう。そうした視角をもって『帝論』に取り組めば、帝国主義を誰が倒すのか、誰が倒せるのかがおのずと明らかになると思う。プロレタリアート−労働運動を革命主体の軸において。現在時点における『帝論』の意味(意義)はここにあると思う。
 「独占」という資本の行為のもつ戦争性・徹底性・残酷性をしっかりととらえること。「基軸帝国主義が戦争をしなければもたないという、帝国主義のどんづまり」との意見は啓光であった。

【T】

 『帝国主義論』(基本文献シリーズ)の作業の中で、独占(あるいは独占と支配)に」重心をおいて読み返した意義が、今回の提起とQ&Aを通して、一定整理された。
▽帝国主義段階への移行過程そのものにおける資本主義のそもそもの危機性、プロレタリア階級との内乱的関係の激化(esp.パリ・コミューンとその制圧)などをおさえ、それに対する“反動”としての側面からも、立体的に帝段階への移行過程をとらえていくことは、革命の主体を浮かび上がらせる意味でも、非常に大事だと思いました。

【A】

 「帝論」は入党前に独力で読んで、学習した。世界戦争の不可避性には確信を持った。(1991年のこと。湾岸戦争とは何なのかを、自分なりに考えるために読んだ。)沖縄の軍事基地の現実、これまでの歴史についても、一層深く考えるようになった。「反戦運動は自らの一生の問題だ」と考える様になった。(注・「革命運動」ではなかった。'91年度は、反戦−反差別運動のアクトとしてやっていた。)
 '92年度に就職活動をして、内定も決まっていたが、PKOに衝撃を受けて、結局、入党した。以来、15年間やってきたが、この帝論は、客体情勢の分析としてのみとらえてきたように思う。NAFTAの結成、日帝の6大金融グループ→4大グループへの再編、石油産業の再編など、独占(寡占)の進行を見てきたし、帝論の正しさへの確信は深まってきた。しかし、革命の主体がプロレタリアートであることは、イソップの言葉で書かれていることもあって、帝論そのものからはあまり、掴みとれずにきた。現在、「党の革命」が進行しているけれども、この帝論も革命の主体=プロレタリア階級ということを引き出す形で、読み直すことに焦点をおきたい。後半が、より重要かな、と思う。(これまでの学習を踏まえてですが。)

【E】

(1)レーニン「帝国主義論」における独占論の位置付け、宇野経済論との関係について明確になった。
(2)帝国主義戦争の不可避性、帝国主義打倒によるプロレタリア革命→「帝国主義はプロレタリアートの社会革命の前夜」であることは、今日こそ、精彩を放っている。
 「グローバリゼーション」「帝国論」に対して、帝国主義論を復権、現在的に発展させていくことの決定的重大性。「帝国主義」ということを現実的闘いの中で、明確にさせていくことである。

 
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