ZENSHIN 2014/02/03(No2618 p08)

ホームページへ週刊『前進』月刊『コミューン』季刊『共産主義者』週刊『三里塚』出版物案内販売書店案内連絡先English

週刊『前進』(2618号1面1)(2014/02/03 )

 鈴木候補を都知事に

 戦争・改憲と総転向を打ち破れ

 民営化・非正規化・過労死許さない

(写真 “オリンピックは返上するしかない”と労働者に訴える鈴木たつお候補=1月30日 東京都庁第一庁舎前で)

 東京都知事選は中盤から後半の闘いに突入している。鈴木たつお候補の陣営は連日、3カ所から6カ所の駅頭や職場・労働組合を回って政策と主張を訴え、大車輪の選挙戦を展開している。鈴木候補は「1千万人の怒りでアベ倒そう!」「改憲・戦争・人権侵害を許さない!」のスローガンを掲げ、「@戦争させない、A被曝させない、B貧困・過労死ゆるさない、Cだからオリンピックはやらない、D弾圧と闘う」という5本の革命的な政策を訴えて、多くの有権者の支持を獲得しつつある。だがマスコミは「主要4候補(6候補)」と称して鈴木候補などの政策・主張を抹殺し、許し難い世論誘導に躍起となり、ひどい翼賛政治が横行している。さらには「勝てる候補」を理由に、反原発勢力などの中から細川=小泉連合支持に流れる部分が生まれ、とんでもない変質と総転向が進んでいる。これらすべてと対決し、労働者の唯一の代表として闘っているのが鈴木候補だ。公選はがきの集中をはじめ、全国の労働者の総決起で総転向と翼賛政治を打ち破り、鈴木候補の勝利へ全力で闘おう。鈴木候補は1月30日、東京都庁と自分がかつて在籍し闘ったNHK前で、労働者への熱烈な訴えを行った。以下にその演説の核心部分を紹介します。(2、3面などに関連記事)

 都の労働運動を再生しよう ―都庁の労働者に訴え―

 東京都政がどうなるか。あの猪瀬前知事はみんなの怒りでぶっ飛ばされました。当然です。
 都庁の職員の賃金は、この10年間でなんと平均100万円引き下げられています。私は公務員賃金を引き下げること、公務員バッシングには反対です。猪瀬をぶっ飛ばした皆さんと私たちの怒り、これを正しく都政に反映させていかなければならないと思います。
 まず、オリンピックの問題を皆さんに考えていただきたい。東京都は4千億円の予備費をオリンピックに注ぎ込むと言っています。しかし、この4千億円の予備費は、都庁の皆さん方の賃金を引き下げた分の積立金なんです。皆さんの賃金を引き下げておいてオリンピックなどに使う。こんなことは許されますか?
 オリンピックとは何ですか? 福島の放射能汚染水はブロックされている、コントロールされているという国際的な大うそで安倍首相が呼び込んできたオリンピックじゃないですか。
 皆さん、オリンピック組織委員会が発足しました。その会長はなんと「日本は神の国」と言ってぶっ飛ばされた森元首相です。名誉会長は元経団連会長の御手洗さん、副会長がトヨタです。オリンピックが何のために開かれるのか。一つはゼネコンの利権のためのオリンピックです。二つは、今の福島の現実にふたをするためのオリンピックです。
 福島の現実はどうなっていますか? この瞬間でも福島第一原発の1号機の格納容器からとてつもない高いレベルの放射能が漏れ出しています。何がブロックされているですか。うそをついて政治をやってはならない。
 さらに森元首相は、「原発を再稼働しなければオリンピックはできない」と言っている。つまり、オリンピックを騒ぎ立てることによって原発を再稼働しようとしているんです。
 このオリンピックを真っ正面から取り上げる候補は私以外に誰もいない。オリンピックをやろうとする者の魂胆をよく見抜いて、私はオリンピックは返上するしかないと決断しました。
 二番目に訴えたいのは雇用の問題です。
 今都庁でもどんどん正規職員が非正規職員に置き換えられようとしていますね。民営化が始まっていますね。特に都立の病院の民営化がどんどん進んでいます。大久保病院など。
 今、都政の中で重大な戸籍とか住民票とか印鑑、これは区が扱っています。足立区では、これが全部なんと富士ゼロックスに民間委託されたんです。なぜ民営化なのか。つまり区や都の労働者の賃金を徹底的に下げる。民営化して派遣とかパートとか契約とか、非正規化する狙いです。
 今、2043万人、日本の労働者の38%が非正規労働にたたき落とされている。どんどん賃金を下げる、だから長時間働かなければならず、過労死が待っています。労働者を虫けらのように踏みつける。こういう世の中は許されない。
 憲法を改悪し、戦争に向かう安倍戦争政治を断ち切らなければならない。安倍首相は戦争に向かって本気のようです。国際的な孤立なんて承知の上だ。大変だ、大変だ、全部が日本たたきに入っていると。日本人頑張れ、国家のために死ぬのは美しい、だから靖国に行った。同盟国のアメリカからまで「失望した」と言われる。そういうことまでやって日本人と中国人、韓国人とを対立させ、国家主義をあおる。その先に何が待っているんですか。日本人310万人が殺され、アジアの人たち2千万人が殺された。結局戦争などに希望はない。戦争にあるのは絶望と死だけだ。
 だから最後に訴えたいのは、労働運動の再建です。公務員賃金を7・8%切り下げるなんて時には、労働組合がストライキで闘うことが大事なんだ。賃下げすると言うなら労働者は団結して経営陣、当局に迫る。
 今、日本の労働運動は腐り果てている。今度の都知事選、自民党のあの舛添候補を連合が推す。ここまで腐り切った。
 だからといって労働組合を見捨てることは、やはり私は間違いだと思う。労働者は労働組合に団結して、本来の姿を取り戻してしか将来が開けない。労働者が生きる権利を取り戻すのは労働組合の再建だ。
 都庁で働く17万の正規の労働者、非正規の労働者の皆さん。手を組み、肩を組んで、腹を割って話し合い、都庁の労働運動を再建しよう。それが安倍の戦争政治、賃下げ攻撃、公務員たたき、オリンピックに込められたよからぬ魂胆、よこしまな思い、こんなものを断ち切る、粉砕する、打ち砕く力だと思います。
 皆さん、2月9日は大事な大事な日だと思います。皆さんの賢明な判断を切に望みます。
(写真 「安倍戦争政治を断ち切ろう」と気迫をこめて訴え【1月30日】)

 新会長の首を絶対飛ばそう ―NHK前でアピール―

 NHKで働く皆さん、お久しぶりです。私は1964年NHK長崎局に入り、67年に日放労長崎分会の分会長となり組合運動をやりました。その私の活動を嫌ったNHK当局は、私に東京への配転を命じ、それを拒否すると、放送局に機動隊を導入し、逮捕し起訴した。私は15年間、裁判を闘い、罰金1万円でしたが、NHKは私を懲戒解雇にしました。
 私は、その意味ではNHKの体質はよくわかっています。しかし今起こっている事態は、単にNHKの体質が権力に弱い、ということではない。NHK会長が今の安倍政権の戦争政治の手先、先兵に成り果てた、とんでもない事態です。
 日本を本気で戦争にもって行こうとしている安倍首相は、息のかかった運営委員を複数送り込み、その経営委員会で選ばれたのがあの籾井(もみい)会長です。
 彼は就任会見で早速、何を言いましたか? 「従軍慰安婦は日本に限られた話じゃない」。さらに、戦前の治安維持法を上回ると言われる特定秘密保護法を、NHK新会長はあろうことか「決まったんだからもう仕方がない」とまで言っているんですね。
 さらに許し難いのは、「国が右と言ったらば左と言うわけにはいかないだろう」という発言です。何ですか、これは! まさに政府の下僕、安倍戦争政治の先兵です。
 やつの首を飛ばす勝算、その見通しはNHKに働く1万1千人、日放労8500人、その肩にかかっています。
 NHKの労働者の闘い、特に日放労は戦後史の中で独特の役割を果たしています。私が逮捕されたその時には、NHKのスタジオに機動隊が入ってきた。NHKに機動隊が導入されたことに対し、全国の仲間がストライキに立ちました。さらに70年の安保・沖縄闘争、あの時に沖縄問題で唯一ストライキをやったのが皆さんの組合、日放労です。
 NHKの中には日放労以外に第二組合がない、8500人の組織率を誇る。このNHKの労働組合が皆さんの力で本来の姿をますます取り戻すことによって、籾井の首を取ることは可能です。
 さて、NHKの皆さんの日々の職場にも直接関係があるオリンピックの問題です。私はオリンピックは返上すべきだと思います。NHKは今、直ちにオリンピックの宣伝をやめてもらいたい。
 安倍政治は冷酷無惨。今2043万人の若い人が非正規労働に追い込まれている。しかし籾井新会長のもとではNHKでも、労働者や福島の立場を貫こうとしても政府の一声でつぶされる。これが言論機関ですか。
 日放労8500人、NHKに働く1万1千人、皆さんの声にかかっている。番組を作っている、取材をしている、技術の人たち、さらに受信料に携わっている、NHKで働く人たちがこういうあり方はおかしいぞ、問題だぞという声を一斉に上げて、新会長の首を絶対に飛ばしてもらいたい。
(写真 街頭演説後、笑顔で握手する鈴木候補【1月25日 上野駅前】)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号1面2)(2014/02/03 )

【要項】2・16国鉄集会

2・16国鉄集会

【東 京】国鉄分割・民営化で不当解雇から27年
2・16国鉄集会
 2月16日(日)午後6時
 すみだ産業会館8階サンライズホール
 呼びかけ/国鉄闘争全国運動

【北海道】あの日を忘れるな! 27年目の「2・16」
国鉄労働者1047名の解雇撤回!
2・16北海道集会
 2月16日(日)午後1時半 札幌市・北海道建設会館
 主催/国鉄闘争全国運動・北海道

【九 州】国鉄分割・民営化を忘れない!
2・16国鉄集会
 2月16日(日)午後1時半 福岡市中央市民センター
 主催/国鉄闘争全国運動・九州

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号1面3)(2014/02/03 )

前進速報版から 前進速報版から

▼1・30自治労中央委員会へ労組交流センターがビラまき▼渋谷ハチ公前を埋め尽くして鈴木たつお候補が街宣▼季刊『共産主義者』

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号2面1)(2014/02/03 )

 労働者と共に闘う唯一の候補

 職場を変え、東京を変えよう

(写真 元NHK職員で日放労長崎分会委員長として活躍した鈴木たつお候補がNHK本社前に登場【1月30日】)

 鈴木たつお候補の応援に多くの労働者が駆けつけている。辻川慎一さんの1月25日池袋駅西口での発言、小玉忠憲さんの27日赤羽駅東口での発言、また前号に引き続きツイッター上での反響を紹介します。(編集局)

 労働者の怒りの票を鈴木候補に投じよう 全国労組交流センター代表 辻川慎一さん

 この東京都知事選は、マスコミでは主要4候補の争いだと言われています。ところが選挙の掲示板を見れば、鈴木たつおの名が東京都内1万4千カ所に貼られています。鈴木たつおはNHKで労働組合の分会長をやり、NHKと闘って解雇され、そして国家権力と闘う弁護士になった。そして今も、私たち労働者のために闘っている。鈴木候補はマスコミの敵、国家権力の敵、企業の敵です。だからマスコミは一切触れないんです。
 みなさんの大事な票を、あの4候補の誰に入れようが「死に票」になると思いませんか。彼らは今の日本社会の現実、労働者が生きられない現実、原発事故を引き起こして誰も責任をとらない現実をつくってきた人間じゃありませんか。みなさんの票が唯一生きるのは、今の社会に根底から怒り、労働者とともに闘う鈴木たつおに、怒りの一票を入れることです。「勝てる候補」などというまやかしにもう私たちが従う必要はない。
 一人ひとりかけがえのない人間が、現実には奴隷のように扱われ、いつでも首切り可能にされている。そんな社会のままでいいんですか。
 私は常磐線の労働者です。JRはこの3月、福島第一原発の10`圏内まで常磐線を再開しようとしています。そのためにこの2月1、2日に子どもたちを無料で招待して、線量の高いところにイベント列車を走らせようとしている。絶対に許せません。
 福島原発で収束作業をしているのは非正規労働者です。古里に帰れなくなった人たちは、この酷寒の中、仮設住宅に住まわされ、仕事も医療も人間関係も奪われている。そんなことを許していていいのか。おれたちは同じ人間じゃないか。鈴木たつおさんに一票入れるということは、この現実に対する根本的反乱だ。みなさん、私たちとともに鈴木たつおを東京都知事に押し上げよう。

 鈴木さんは国鉄闘争をともに闘う候補だ 国労秋田闘争団 小玉忠憲さん

 私は居ても立ってもいられなくて、雪の降り積もる秋田から上京して、鈴木たつおさんをなんとしても勝たせたいと応援に駆けつけました。これは東京だけの問題ではありません。絶対に鈴木さんでなければならない。
 私は1987年の国鉄分割・民営化に反対して不当解雇された国鉄労働者です。この不当解雇の撤回を求めて27年間闘い続けております。2010年の民主党政権による政治和解もきっぱり拒否しました。国鉄職員40万人あまりのうち20万人が削減され、200人も自殺に追い込まれた。こうして分割・民営化が強行された結果、あのJR北海道を見てください。もう事故が止められません。自民党の石破幹事長は、もうこうなっては誰が経営してもどうにもならないと言います。ふざけるな! 分割・民営化を強行したのは自民党じゃないですか。
 私たちは多年にわたる闘いを経て、ついに昨年、国鉄分割・民営化による選別・解雇は不当労働行為だったということを東京高裁で認めさせた。この裁判の弁護団として、鈴木たつおさんが立っているんです。鈴木さんは建前ではなくて、本当に言行一致の人なんです。こういう人を都知事にしなくて、何が都知事なんだ。宇都宮という人が立候補していますが、あの人ほど本音と建前の使い分けをする人はいませんよ。「原発反対」なんて口では誰でも言える。本当に労働者階級の立場に立って体を張って闘う人が、この鈴木たつおさんです。

 ツイッターで大反響(続)

 鈴木候補に対する大マスコミの恐怖と悪意に満ちた無視抹殺にもかかわらず、街では鈴木候補への注目と支持が加速度的に拡大している。前号に続き、ツイッター上での特徴的な反応の一部を紹介します。
 ●「鈴木たつお候補。ほとんど報道されないから知らなかったのですが、政策がすごすぎてびっくり!」
 ●「鈴木たつおの公式HPで演説を聞いてきたが、いいことを言ってる。スローガンが『アベ倒そう』ってすごい」
 ●「ポストに選挙公報が入っていました。『アベ倒そう』って文字が大きく目に入ってびっくりしたけど、なんかスゴイ! 鈴木たつお候補」
 ●「『1千万人の怒りでアベ倒そう!』鈴木たつお こんなに気持ちが高揚し、チカラがみなぎるキャッチコピーが今までにあっただろうか」
 ●「小6の息子が都知事選候補の良い人から順位を付けたら、1鈴木達夫 2宇都宮 3細川だそうだ。なぜ鈴木が1位なのか聞いたら『安倍総理に一番強く反対しているから』と言う。そうなのかと思って初めて政策をよく読んでみたら息子の言う通りだった」
 ●「自民党が一番当選してほしくない東京都知事候補は、細川でも宇都宮でもなく打倒自民と脱原発と五輪返上を掲げる鈴木たつおだと思う」
 ●「鈴木氏の演説を聞いてきました。安倍政権に立ち向かうことの出来る強さ、福島や弱者を置き去りにしない優しさ、都政を任せるにふさわしい人と感じました。涙を拭いながら話を聞いている高齢者もいました。マスコミが4候補の闘いにしてしまったことに怒りを感じます。これから推薦はがき書きます」
 ●「鈴木たつお都知事候補の演説、労働組合の歴史、派遣労働の弊害がわかりやすい」
 ●「渋谷ハチ公前で鈴木たつお候補に給食の放射能汚染対策について質問をした。『必ず対策します。放射能は少しでも影響がある。何ベクレルまでならいいという〈しきい値>を設けてはいけません』素晴らしい!」
 ●「街頭演説で握手して回っている鈴木たつおさんと、私も握手してみた。『頑張ってください』と声をかけたら『一緒に頑張りましょう』って返された。そうだった。頑張るのは私たちのほうだ」
 ●「鈴木たつおを支持してる学生の熱意がすごかった。 きっと若い人が信じたい言葉の持ち主なら、まともなことをやろうとしてくれてる人なんだろうな。 オリンピック反対ってところが個人的にポイント高い」
 ●「都政でも国政でも、最も根本的な批判をしているのは、鈴木たつおだと思う。その意味で、宇都宮支持者も細川支持者も彼の批判に耳を傾けるのはいいことだ」
 ●「鈴木達夫弁護士といえば、三一〔書房〕労組の弁護団長として、労働者の側に立って三一経営と対峙し勝利をかちとった活躍が記憶に残る! 決してぶれず、舌鋒鋭い演説はわれわれ労働者人民をどれだけ勇気づけてきたことだろう」
 ●「筋金入りの庶民の味方。首尾一貫しておられますね」
 ●「NHKと闘い抜いて解雇された妥協しない男。鈴木たつおさん。言葉の一つ一つに重みがある。NHK批判もまったく正論。頑張れ!!」

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号2面2)(2014/02/03 )

 鈴木たつおさんを支持する医師アピール

 呼び掛け人
   国分寺市 杉井吉彦(診療所院長)
   新宿区 松江寛人(がん専門医)

 私たちは「改憲阻止・原発今すぐなくせ・医療崩壊阻止」の東京都知事候補鈴木たつおさんを推薦し、支持を訴えます。
 東京都民は、金権腐敗にまみれた猪瀬前都知事を辞任に追い込みました。都民の医療を、大病院資本と結託し、食いものにすることに、怒りが爆発したのです。
 徳洲会病院問題とは何か――徳洲会は、現行の医療体制を根本から変革しなければ絶対に解決不能な「地域医療・24時間医療体制、医師に対する謝礼」を解決するとして立ち現れました。しかし、その実態は、徹底した合理化・労働強化、検査等の外注化、明らかな低賃金、労働組合の御用化を推進し、医療実態として、「親切・丁寧」としての組織的に明確な意図を持って「過剰診療・検査」で利潤を生み出し巨大化する(そうでなければ大病院資本になりえない、5000万が簡単に捻出できない)といった、まさに「新自由主義医療」「民営化医療資本」の典型例なのです。
 これに呼応するようにして、東京の医療は、公的病院の民営化と営利大病院がはびこり(徳洲会だけではない)、地域医療を支えてきた開業医の開業困難・高齢化で、東京都の医療・福祉は地に落ちつつあります。石原・猪瀬の体制は、都立病院の理不尽な「統合・縮小」、明らかに国より進んでいた、東京都独自の「難病医療費補助」の大後退、市区町村が進める「老人・児童の医療費一部負担金の免除・補助や予防接種の無料化」に都としてまったく応じないなど、医療・福祉政策は後退・崩壊しつつあります。猪瀬はこの共通項で徳洲会と協力・癒着し、都民の医療・福祉を売り渡そうとしたのです。まったく許せません。
 そして、怒りは何よりも福島原発の爆発事故です。福島県で59名の小児甲状腺がん患者が発生し、さらに増え続けます。首都圏に及ぶことは避けられません。福島県の地震・津波による死者を超え、「原発関連死」(仮設住宅の劣悪な環境で病気が悪化し亡くなった人びと、生活の基盤を奪われ「帰還」できないことに絶望し精神的・肉体的に追い詰められた人びとの死――「原発関連死=虐殺」だ)は1600余名に至っています。そして今、多くの労働者が被曝労働を強制されています。
 このような恐るべき事態の進行にもかかわらず、東電(東京都は大株主です)と政府は放射能被害を予防・防止する何らの手段もとらず、逆に隠蔽しているのです。こんな理不尽極まりないことが許せるのでしょうか。それらをもたらしているのは原発再稼働と、原発輸出による東電と原発企業の利潤維持拡大です。この安倍の原発政策を止めなければ、福島の、否首都の健康・生命、子どもの命は守れません。だからこそ、「完全にコントロール」「福島の健康問題は現在も将来もまったく問題ない」の前提で招致したオリンピックは根本から間違っており、福島県民の「復興」の障害にしかなりません。この意味からも、開催に反対し、返上すべきです。
 さらに安倍の成長戦略で、労働者の非正規雇用は激増し、過重労働で労働者の心身の健康は、ぼろぼろとなり、過労死は増え続けています。そして安倍は憲法改悪・戦争挑発・国家づくりと、人権抹殺政治にのめり込んでいます。このままでは社会が崩壊します。
 すべてが根本から変わらなければなりません。東京都知事選は東京を変革し、日本を変革する選挙となりました。この時、きわめて明確な主張をもって、反戦・人権・労働弁護士の鈴木たつおさんが立候補されたことを心から歓迎します。支持拡大にまい進しましょう。
 安倍を倒そう! 全原発をなくせ! 民営化・非正規化反対! 福島原発事故を隠し、都民生活を破壊するオリンピックやめろ! 東京都の医療崩壊を許さない、特定秘密保護法撤回・人権無視許すな! このスローガンは都民と全国民の声です。
 2014年1月19日

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号2面3)(2014/02/03 )

 闘いは進む 青年の職場から

 首都圏 青年を先頭に都知事選挙勝利へ闘おう! 村沢明夫

 「戦争させない。被曝させない。貧困・過労死許さない。だからオリンピックはやらない」。このスローガンで登場した鈴木たつお候補が選挙戦を激しく揺さぶっています。「待ちに待った候補が出た!」これが労働者大衆、とりわけ青年の声です。街頭でビラを受けとった30代の青年が「自分は職場で過労死しそうになったことがあり、また福島出身なので鈴木たつおさんに投票します」と表明しました。
 連日の、学生や青年をはじめとした街頭宣伝は今までとはまったく違う、実に解放的なものになっています。日々の闘いの実践の上に立った、まさに労働者の怒りを体現した発言が次々と続きます。具体的な、鬼気迫る応援の発言が、鈴木たつおさんの演説とともに圧倒的な獲得力を持っています。発言した青年からは「こんなに『闘う労働組合を』と言うことがかみ合うとは!」という感想が出ています。
 また決定的で、これからさらに情勢を切り開くであろう重大な勝利が告示日の選挙掲示板への「ポスター貼り作戦」です。文字通り職場、地域の総決起がかちとられました。初めて有休をとって決起した青年、山の中を100カ所以上貼りきって夕方の街宣に結集した青年、夜遅くまでかかって貼りきった青年……東京を先頭に首都圏、全国のこのような決起で初日9割以上、2日目には東京をほぼ制圧したのです。
 私たちが闘っている都知事選は、口だけでいいこと言うような今までのブルジョア選挙とは本質的に違います。それは、具体的に血を流しながら闘い抜いてきた、そして現に闘い抜いている苦闘と実践があるからです。冒頭のスローガンは、私たち青年が鈴木たつおさんとともに「苦しんで闘いとった」、あいまいさのないスローガンです。他の候補は非正規職の地獄のような現状や、原発事故と放射能の現実をどこまでもあいまいにし、「よりまし」な選択しかさせない。もうこんな選挙はうんざりだ!
 東京都民がこの都知事選に求めているのは「怒りを解放したい!」ということです。それを可能にする唯一の候補が鈴木たつおさんなのです。
 鈴木たつおさんの掲げるスローガンの一つ「10・23通達破棄」に教組組合員の目つきが変わったといいます。清掃や自治体の労組は宇都宮候補支持と言っていますが、どこも民営化・外注化の大攻撃を受けています。清掃職場では労働者の死亡事故も起きています。それぞれの産別に大胆に踏み込む最大のチャンスです。
 だからこそ「都営交通24時間化反対」のように4大産別・全産別で具体的な勝負どころを明確にして職場で徹底的に組織しよう。さらには地域の組合を回り、国鉄闘争100万支援陣形に大胆に踏み込もう。そしてなんとしても10万の選挙はがきを集めよう。そしてその確信をもってさらに街頭宣伝にも結集し、私たちの主張の正しさを徹底的に1千万の都民に伝え、怒りと結びつこう!

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号2面4)(2014/02/03 )

 都知事選闘い拠点建設へ

 全国労働者の総決起の力で安倍と翼賛政治を粉砕しよう

 大マスコミの世論誘導弾劾

 東京都知事選挙は労働者階級の未来をかけた決戦である。鈴木たつお候補は労働者階級の唯一の代表として、仁王立ちして闘っている。投票日まで残る1週間を鈴木候補の支持拡大へ全力で闘おう。
 それにしても新聞・テレビなどマスコミの、鈴木候補の主張・闘いについての抹殺ぶりは異常である。ポスターを全都の掲示板に貼り出し、連日街頭・職場で最も熱心に訴えているのは鈴木候補であるにもかかわらず、「主要4(6)候補」などと称してそこから鈴木候補を除外し、まったく報道しない。これは鈴木候補の鋭い安倍批判の演説、その闘いの真実、正義性が都民1千万有権者の魂に訴える獲得力を持っていることをブルジョア・マスコミが心底から恐れているからである。
 さらには選挙法でビラや街頭宣伝の自由を極端に制限し、有権者の選択の機会を奪い誘導している。これがブルジョア選挙とマスコミの正体だとは言え、その異常な不公平さはまったく許しがたい。鈴木陣営はこうした困難を跳ね返して全力で闘っている。
 また、反原発勢力の中から「細川・小泉支持」などという驚くべき転向、翼賛化が起きている。小選挙区制を強行した細川と、郵政民営化で非正規職化を推し進め郵政職場の労働地獄をつくり出した小泉の連合は、労働者階級の最悪の敵である。彼らの「脱原発」の主張など、支配階級による反原発闘争の解体攻撃にほかならない。
 こうした権力・マスコミの選挙妨害と一部勢力の大転向・翼賛化を打ち破って、鈴木候補の勝利のために全力で闘おう。
 今回の都知事選挙は大恐慌のもとで「戦争か革命か」の歴史選択をかけた重大な選挙戦である。階級支配の行き詰まりの中でファシスト反革命、スターリン主義反革命も加わって、資本家階級と労働者階級の激しい権力戦が選挙の形を取って闘われている。まさに1930年代型の激烈な選挙戦である。
 その背景には、帝国主義のどん詰まりの危機がある。日本帝国主義はこの危機の中で絶望的に凶暴化し、戦争と改憲、国内階級戦争に打って出ている。
 安倍は昨年末に特定秘密保護法案を強行採決しさらに戦争賛美の靖国神社を参拝したのに続き、1月22日のダボス会議で第1次世界大戦前の英独関係になぞらえて日中の武力衝突の可能性に言及し、全世界に衝撃を与えた。さらに24日の国会施政方針演説で「集団的自衛権」と憲法改悪の野望を表明した。敗戦から70年近くたって日本帝国主義は再び海外侵略戦争にのり出そうとしている。
 鈴木候補が連日、第一に「戦争の危機」を訴え、「改憲・戦争・人権侵害を許さない」と呼びかけているのは、労働者階級の激しい怒りと危機感を代表している。
 この時、元航空幕僚長の極右ファシスト田母神俊雄が立候補したことは超重大事態である。
 田母神は、08年11月、航空幕僚長の在任中に「わが国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」と主張して空幕長を更迭(こうてつ)された極右ファシストである。かつての侵略戦争を「自衛のための正義の戦争」と開き直り、再び侵略戦争を繰り返そうとしている軍人である。この極右ファシストが都知事の座を狙って出馬したことは、安倍の改憲と戦争の攻撃と完全に一体である。そもそも田母神を07年3月に自衛隊トップの航空幕僚長に任命したのは第一次安倍政権だった。
 田母神が都知事選で売り物にしていることは「危機管理のプロ」「テロ対策」であり、その刃(やいば)は労働者階級に向けられている。田母神が原発の再稼働を主張するのは核武装のためである。
 労働者階級に襲いかかる極右ファシスト田母神の首都制圧を許すな! ファシストの反革命暴力と対決できるのは、労働者階級とともに闘う鈴木候補だけである。

 国鉄闘争破壊の宇都宮陣営

 選挙戦の中で、労働者や労働組合の中で「鈴木候補か宇都宮候補か」ということが議論になり、分岐が生まれている。
 だが、大恐慌の中で新自由主義の攻撃と真っ向から対決し、労働者の団結と権利を守り、発展させることができるのは鈴木候補だけであることを強く訴えたい。
 宇都宮陣営の日本共産党スターリン主義、全労連などは、今日の非正規職化の突破口となった国鉄分割・民営化攻撃に屈服し、1047名解雇撤回闘争を投げ出した張本人である。職場で資本家階級の外注化、民営化、非正規職化攻撃と闘うことを一切放棄し、労働者の団結破壊に手を貸し、今日の労働運動の総屈服状況をつくりだしてきたのである。
 しかも宇都宮候補は、日弁連会長として「現代の赤紙」裁判員制度と弁護士大量増員(ワーキングプア化と弁護士会の変質・屈服)を推進した張本人である。

 オリンピックは断固返上だ

 宇都宮候補は「誰もが元気になれるオリンピックに」「被災地の人々や原発事故被害者も喜べる五輪に」などと公約に掲げている。冗談ではない! 福島の現実は、ますます過酷な状況だ。福島原発事故は全然収束していない。高濃度汚染水の大量流出、収束作業の労働者の被曝と過酷労働、20_シーベルト基準の押し付け、帰還強制、賠償打ち切り、手抜き除染など、問題は山積みだ。仕事も家も自然も奪われて、福島の人びとの苦難と怒りは極点に達している。
 そもそもオリンピック組織委員会会長・森喜朗の発言にも明らかなとおり、東京オリンピックは原発再稼働と一体の攻撃である。オリンピックに反対しないで「首都東京から原発ゼロを実現します」などというのは、まったく「口先だけ」ということである。
 さらに政府はオリンピック建設工事の労働者不足を補うために、アジアから多くの外国人労働者を低賃金で雇い入れることを狙っている。低賃金、強労働、安全無視、団結破壊の攻撃が東京オリンピックを契機に労働者階級を襲おうとしている。
 このように東京オリンピックは、「都営交通の24時間化」を始めとして、労働者の「生きる権利」を破壊する。こんな反労働者的なものに、宇都宮候補と日本共産党、全労連は賛成するのか!
 そして既成の体制内労働運動には、極右ファシスト田母神と対決する構えも力量もない。ファシストの登場に体を張って対決し勝利できるのは鈴木候補と、動労千葉を先頭とする階級的労働運動勢力だけである。
 また鈴木候補は、青年から「生きる権利」を奪う貧困・非正規職化との対決を訴えている。
 安倍政権は現在「最長3年」の上限を撤廃し、あらゆる業務で無期限の派遣労働を行えるよう、通常国会で労働者派遣法の改悪を行い、来年春から実施しようとしている。これは、10割非正規化の攻撃であり、労働者を低賃金でぼろぼろになるまで働かせ、資本家の都合で自由に首を切って使い捨てにしようとする攻撃だ。絶対に許せない。「労働者派遣法改悪反対・非正規職撤廃」を公約に掲げて闘っているのは、鈴木候補ただ一人である。

 全国から公選はがき集中を

 舛添要一は原発推進であり、厚労相時代に年金問題で社会保険庁労働者に攻撃を集中した張本人である。さらに小泉政権の時に自民党新憲法草案の作成にかかわった改憲攻撃の先兵である。絶対に打倒しよう。
 残る1週間、全国の力を総結集し、労働者の代表=鈴木候補の必勝へ全力で闘おう。全国から公選はがきを集中しよう。全国の職場で、都内在住の知人、友人、家族・親戚に鈴木支持を呼びかける闘いを組織しよう。
 連合東京が舛添支持を打ち出したことに労働者の強烈な怒りと反発が広がっている。東京の労働運動は大流動を開始した。党派闘争を攻勢的に闘い2〜3月闘争を爆発させ、労働組合の拠点建設へ進撃しよう。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号3面1)(2014/02/03 )

 ファシスト田母神と激突し演説会

 1・26渋谷 ハチ公前広場解放

 戦争・改憲の安倍に怒り

(写真 渋谷駅前ハチ公広場に詰めかけた人びとが鈴木候補の演説に聴き入った【1月26日】)

 1月26日、若者をはじめ大勢の人びとでにぎわう日曜日の渋谷ハチ公前広場に鈴木たつお候補が登場し、大街宣を行った。この日は、同じ時間帯にハチ公前街宣をぶつけてきた極右ファシスト田母神との真っ向対決となったが、鈴木候補と支援の仲間の力で完全に圧倒し、一切の介入や妨害を許さず解放感あふれる街宣を成功させた。
 「先日、安倍首相はダボスで『今の日本と中国の関係は100年前のドイツとイギリスの関係に酷似している』と発言した。100年前の英独対立は第1次世界大戦に直結したんです。安倍首相は明らかに、日本と中国との戦争を念頭に置いている。とんでもないじゃないか! みなさん、戦争とは何ですか。世の中の1%の支配者が市場や資源を略奪するために、憎しみをあおってみんなを戦場に連れ出す、それが戦争じゃないか!」――怒りのこもった鈴木候補の訴えに「そうだ!」と声が上がる。
 「今、日本の労働人口の38%を超える2043万人が非正規労働を強いられている。だが、労働者は世の中の主人公だ。企業あっての労働者? ウソだ! 逆だよ! 労働者が社会の主人公なんだ。資本家がいなくたって、働く人間がいれば社会は動くんだ!」
 ますます熱が入る演説に、広場を行く人が一人また一人と足を止める。「労働者の権利を守るのは、紙に書いた一片の法律じゃない。労働組合の団結なんだ!」
 最後に鈴木候補は、「オリンピックは返上すべきだ。今この瞬間も、福島第一原発1号機の格納庫から放射能が漏れ出している。何が『コントロールされている』だ!」と怒りをこめて訴え、「1千万都民の怒りの声で安倍をぶっ飛ばそう!」と締めくくった。
 鈴木候補への応援演説が始まった。NAZENの織田陽介事務局長は、「3・11以降、『全部ウソだった』とわかり、真実が見えるようになった。今度は秘密保護法で真実を伝える人を弾圧しようとしている。だから今回の選挙は、隠されていることを暴きながら闘わなきゃいけない」と訴え、「鈴木たつおの選挙はみんなが声を上げるデモであり、団体交渉なんです!」と発言した。
(写真 福島と国鉄の労働者から檄布が贈られた)

 福島と国鉄の仲間から檄布

 東京の教育労働者は、「子どもたちを再び戦場に送らないため、鈴木さんと一緒に闘う労働組合をよみがえらせましょう!」と発言。合同・一般労組全国協議会代表の吉本伸幸さんは「この都知事選で東京から労働者の革命を起こそう!」と力いっぱいにアピール。全学連の斎藤郁真委員長は「鈴木さんは、原発御用学者の授業を批判して無期停学処分を受けた法大生・武田君の処分撤回裁判の弁護団長です。鈴木さんこそ僕たちの代表です」と発言した。
 福島から駆けつけた仲間と国鉄労働者の仲間が、それぞれ用意した檄布を鈴木候補に手渡した。福島の仲間は「オリンピック返上を掲げる候補が出てきて本当にうれしかった。福島は鈴木さんを応援します! 福島と東京がひとつになって鈴木さんを都知事に!」と熱い声援を送った。
 応援演説の最後に弁護士の森川文人さんが発言に立ち、「今になって急に『脱原発』なんて言い出した人は、都知事になったとしてもまた急に変わるんです。ずっと闘い続けている鈴木さんを都知事にして、東京を変えましょう!」と訴えた。
 最後に鈴木候補が再度マイクを握り、「いかなる絶望にも同調しない」という大江健三郎さんの言葉を引用し、「私も同じです。仲間を信じ、人間を信じてこの社会を変えていこうではないですか!」と訴え、熱気に満ちた街宣行動を感動的に締めくくった。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号3面2)(2014/02/03 )

 “鈴木さんしかいない”

 1・27北千住 青年が飛び入り発言

 「1千万人の怒りでアベ倒そう!」という鈴木候補の訴えが熱烈な支持を生み出している。
 鈴木候補の演説を動画で見て感動した青年労働者が、1月27日の北千住駅での街宣に飛び入り参加し、応援の発言をした(写真)。日頃、動画共有サイト「ユーチューブ」に動画を投稿しているというこの青年は、鈴木候補の主張とともに、自分が支持するに至った経過と北千住駅での応援アピールを収めた2本の動画まで作ってくれた。(「鈴木たつおとともに歩む会」のホームページに掲載)
 北千住駅での彼の応援アピールを紹介します。    
     ◇
 いろいろ候補者の人たちを見ていったら、鈴木たつおさんしかいないじゃないですか。
 安倍政権は日本を戦争ができる国に変える政策をとり続けている。あからさまですよね。尖閣衝突だって、日本と中国の関係を悪くするためにやっていることであって、中国人だって僕たちと同じ人間ですよ。安倍が靖国神社に行くのだって、韓国と日本の関係を悪くしたいから。軍備を日本の税金から割けば割くほど、戦争をしたがっている人間が潤うんですよ。
 僕たちの生活の格差を広げていく。僕たち労働者をより貧困にしていく。それも戦争への第一歩じゃないですか。誰が戦争に行きたいですか。でも、お金がなくて、どんどん貧困になっていったら、戦争してもしょうがないって思う人も増えてくるんじゃないですか。僕たちを不景気にすること、これも戦争への一歩なんですよ。
 安倍政権がしてること、全部戦争に向かってる。全然、隠そうともしていない。特定秘密保護法案だってそうでしょう。「何を秘密にするかは秘密」ってことは、何をやってもいいってことじゃないですか。戦争をできる国にすること、その目的のために秘密保護法案を通した。
 「安倍政権が戦争に向かっているのを阻止する。安倍政権をぶっ飛ばす」。はっきりとそう言っている人は鈴木たつおさん、ただ一人ですよ。私は鈴木たつおさんを支持します。
 戦争をしない世の中に変えたいと思った先人の恩恵にあずかって、今、僕たち、生きているんじゃないですか。これから生まれてくる子どもたちのために、この国を戦争をする国に変えない。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号3面3)(2014/02/03 )

 安倍ダボス発言を世界が批判

 本気で日中戦争考えている

 スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した安倍は1月22日、外国メディア関係者との意見交換の場で、「日中関係が軍事衝突に発展する可能性はないか」と記者から聞かれ、「今年は第1次大戦から100年を迎える。当時、英独は大きな経済関係にあったにもかかわらず第1次大戦に至った歴史的経緯があった」と発言した。これは、安倍の対中国戦争宣言だ。
 100年前の1914年は第1次世界大戦が起こった年だ。第1次世界大戦は、帝国主義がイギリスを軸とする陣営とドイツを軸とする陣営に分裂し、世界を巻き込んで激突した戦争だ。当時、ドイツの主要な輸出相手国はイギリスであり、イギリスにとってもドイツは重要な貿易相手国だった。それでも両国は帝国主義戦争に突入した。
 現在、中国は日本にとって輸出面でも輸入面でも最大の貿易相手国になっている。そうした関係にあっても、日中間の戦争はあり得ると安倍は言い放ったのだ。しかも、第1次世界大戦を引き合いに出すことで、全世界を戦争の惨禍にたたきこんでも構わないという衝撃的な態度を示した。
 安倍のこの発言に中国や韓国などアジア諸国は一斉に反発し、米欧の帝国主義もさすがに驚愕(きょうがく)した。米帝も対中対抗的な新軍事戦略をとっているが、それはあくまで米帝自身の主導のもとに日帝を補完的に動員して進めるべきものであって、米帝のコントロールを外れた日帝の独自の動きは容認できない。そのため米帝は、安倍や閣僚らの靖国神社参拝に「失望した」と繰り返し表明し、中国や韓国への挑発的態度をとり続ける日帝に重ねて「自制」を求めている。
 だが、安倍は本質的に脆弱(ぜいじゃく)な政権基盤を維持するためにも、排外主義と戦争をあおる以外にない。「アメリカの言いなり」などではなく、日帝・安倍政権自身が、東アジアという世界の激動の中心点で戦争放火者として登場しているのだ。
 昨年12月に特定秘密保護法の制定を強行した安倍は、1月の名護市長選の結果にかかわらず辺野古新基地建設を強行する姿勢をむき出しにした。24日に招集された通常国会での施政方針演説では、集団的自衛権の行使を叫び、中国に対しては「引き続き毅然(きぜん)と対応する」と軍事対抗策をあらわにした。国会答弁では改憲の野望も隠さない。さらに、中学、高校の学習指導要領解説書に釣魚島(尖閣諸島)と独島(竹島)を「日本固有の領土」と明記させ、排外主義をあおっている。
 「安倍は本気で戦争をやろうとしている」という危機感と怒りは、世代を超えて広がっている。その中で闘われる東京都知事選は、誰が安倍と真に対決できるかを問う選挙だ。鈴木たつお候補だけが、労働者の命をかけた叫びに応えて安倍と真っ向から対決している。元航空幕僚長の田母神が戦争を絶叫して登場する中で、あいまいなものはもはや一切通用しない。
 大恐慌は戦争とともに革命を生み出す。都知事選決戦は「現代革命への挑戦」そのものだ。鈴木候補の勝利で改憲・戦争に突き進む安倍政権を打ち倒そう。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号3面4)(2014/02/03 )

 NHK新会長・籾井の放言弾劾

 安倍のメディア支配許すな

 NHK新会長になった籾井勝人(もみい・かつと)が、1月25日の就任会見で語った内容は、侵略と戦争の歴史を居直り美化するものであり、また、特定秘密保護法のもとに全人民を黙らせる凶暴な発言である。
 籾井は、安倍(JR東海会長の葛西とともに)によって送り込まれた、百田尚樹や長谷川三千子ら経営委員によってNHK会長に選ばれた。安倍によるNHK支配のための人事だったことが一層鮮明になった。
 籾井はこの会見で「政府が右と言っているものをわれわれが左と言うわけにはいかない」「(国際放送は)あくまでも日本政府と懸け離れたものであってはならない」と述べた。これは「公正・中立」を初めから投げ捨て、NHKを政府の意に添う報道機関にするという約束である。
 さらに籾井は慰安婦問題についての質問に「どこの国にもあった」として、「韓国が、日本だけが強制連行したみたいなことを言っているから話がややこしい。(補償については)日韓基本条約で全部解決している」と述べ、全面的に日帝軍隊による慰安婦政策を擁護し開き直った。90年代に慰安婦とされた女性が次々と決起した歴史も抹殺しようとしている。
 また、安倍の靖国神社参拝、特定秘密保護法についても擁護している。
 籾井発言は、昨年来の安倍の「領土問題」での言動、靖国参拝など、侵略的な行動、総じて改憲と戦争の攻撃と符節を合わせたものである。
 安倍には「前科」がある。内閣官房副長官だった2001年1月、NHKの番組「ETV2001/問われる戦時性暴力」に介入し、軍隊慰安婦の歴史を描く番組を大きく改ざんさせた。帝国主義の戦争犯罪を暴く放送に対する最悪の政治権力介入だった。
 安倍の狙いは、NHKの国営放送局化である。国家安全保障会議(日本版NSC)設置法、特定秘密保護法と一体の攻撃だ。秘密保護法に対する批判も、反対運動の報道もしなかったNHKだが、安倍はどこまでも「偏向だ」と攻撃して徹底的に翼賛放送に転換させようとしているのだ。
 だが、これは凶暴な攻撃であると同時に、没落日帝の国際的孤立化を一層進めるものだ。安倍の靖国参拝強行、ダボス発言とともに、NHK会長発言に接し、米欧帝国主義も、日本に対する警戒感を募らせている。籾井発言は、韓国の労働者人民の怒りを買ったばかりでなく、戦争犯罪の開き直りとして、全世界から猛然たる怒りと抗議の声を引き出した。対中韓の関係だけでなく、対米関係も極度に緊張している。日帝の一連の言動は、帝国主義間・大国間の争闘戦の大爆発の中で引き起こされている。それ自体が戦争情勢をつくり出すものだ。
 籾井発言を徹底弾劾し、日帝・安倍の戦争と改憲の攻撃に対し、職場から闘いを広げよう。
 時あたかも、元日放労長崎分会委員長としてNHKと不屈に闘ってきた鈴木たつお候補が、安倍打倒を訴えて敢然と都知事選を闘っている。都知事選勝利で、安倍、葛西、籾井らの反革命に真っ向から労働者の怒りをたたきつけよう。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号7面1)(2014/02/03 )

 3・11反原発福島行動へ

 都知事選を闘い東京と福島結ぶ労働者の力で安倍倒せ

 革共同福島県委員会

--------------------

【要項】3・11反原発福島行動'14
 3・11反原発福島行動'14
 3月11日(火) 午後1時開場 午後2時開会
 午後4時15分 デモ出発
 郡山市総合体育館(郡山市豊田町3−10)
 主催 3・11反原発福島行動実行委員会

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号8面1)(2014/02/03 )

 福島の怒りはおさまっていない

 2・23いわき-3・11郡山へ

 反原発福島行動14呼びかけ人の訴え@

------------------------
【要項】2・23怒りのいわき行動
 政府・東電の責任逃れ、常磐線竜田延伸、被ばく強制――もう許さない!
 2・23怒りのいわき行動
 2月23日(日)午後2時開会
 集会後デモ出発
 ラトブ6階(いわき駅南口徒歩1分)
 主催 NAZENいわき

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2618号8面2)(2014/02/03 )

 星野さん解放2・9渋谷デモへ

 都知事選を星野奪還の力にB

 ファシストや日共との激突

-------------------------
【要項】2・9星野さん解放・渋谷大デモ
 2・9星野さん解放・渋谷大デモ
 2月9日(日)午後2時 集会
 午後3時20分 デモ出発
 代々木公園ケヤキ並木集合
 共催 全国労組交流センター/星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

------------------------TOPへ---------------------------

ist179