ZENSHIN 2013/11/25(No2610 p06)

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週刊『前進』(2610号1面1)(2013/11/25 )

 12・1星野全国集会へ

 秘密保護法案粉砕し安倍打倒を

 国鉄新10万筆署名運動を推進し階級的労働運動拠点建設しよう

 11・3全国労働者集会の大高揚、11・9―10の民主労総全国労働者大会の5万人決起は、労働者階級の国際連帯の新段階をしるした。大恐慌は大失業・戦争・革命を生み出す。新自由主義は日本・世界で大破綻している。原則的に闘う労働組合こそ、腐って崩れ落ちつつあるこの社会と国家を打ち倒しプロレタリア革命を成し遂げる労働者の基礎的団結体である。2014年、国鉄闘争を基軸に闘う労組拠点を全国につくろう。日帝・安倍政権の秘密保護法案・日本版NSC法案強行の大反動を彼らの命取りに転化しよう。国鉄新10万筆署名を全国全職場で取り組み、『前進』を持ち込もう。闘う労働者・学生は12・22革共同政治集会に結集し、革共同、マル青労同・マル学同に加盟しよう。革共同への冬期カンパを訴えます。

 外注化反対・非正規撤廃を闘い新自由主義粉砕を

 11月労働者集会と訪韓闘争・国際連帯闘争は、民営化・外注化反対、非正規職撤廃の闘いが労組破壊の新自由主義攻撃を粉砕する闘いの中心であることをはっきりさせた。脱落日帝の危機救済を託された最大企業JRは大量首切り、不当労働行為、偽装請負、安全破壊のブラック企業の権化である。韓国でも「無労組企業」サムスン電子への怒りが爆発している。 欧米でもアジアでも民営化・外注化・非正規職化と安全崩壊が社会問題となり、資本に屈した体制内労組幹部をのりこえる闘いが急速に発展している。公務員労働運動破壊と社会保障解体をセットにした階級分断攻撃に怒りが噴出している。
 世界大恐慌の本格化が日帝の貿易収支を歴史的な大赤字にたたき込んでいる。安倍はそののりきりをかけて資本家の先兵となり、アジア侵略に絶望的にのめり込んでいる。日米の財政破綻も、中国スターリン主義におけるバブル経済の崩壊、習近平体制の政治危機も、帝国主義・新自由主義の歴史的命脈が尽き果てたことを示している。
 11月労働者集会には、怒りに燃える労働者の新しい力、顔、団結と戦闘的規律、階級的な魂が満ちあふれた。国鉄分割・民営化との30年の死闘に勝ちぬき、外注化と激しく闘い続ける動労千葉。139日の産業ゼネストを打ち抜いた関西生コン支部。地域の労働者全体を組織する港合同。団結を求め闘う決意あふれる被解雇者。JR北海道の安全崩壊が分割・民営化に起因することを現場から暴露し弾劾する労働者。過労死、橋下の丸ごと民営化・労組破壊との闘い。福島圧殺・被曝労働・放射能汚染の国家犯罪との闘い。改憲阻止労組声明。三里塚闘争、沖縄闘争、星野奪還闘争。9・25判決で国家権力と資本の解決不能の矛盾を突き出した国鉄闘争。国鉄闘争と青年労働者、非正規労働者との結合。11月集会に表された本物の労働運動を全国・全職場に拡大しよう。

 国鉄闘争を基軸に闘って日帝の労働者支配覆そう

 動労千葉鉄建公団訴訟控訴審の9・25難波判決は、国鉄闘争を国家権力中枢・資本との決戦にあらためて押し上げた。87年の国鉄分割・民営化は戦後日本の最大の労組破壊攻撃であると同時に、新自由主義による労働者支配の最大の弱点をなしている。
 国鉄分割・民営化が計画され始めた81年から6年で国労は24万人から4万人に激減。200人が自死した。動労千葉以外の日本の労働組合の歴史的な総屈服によって階級関係が大逆転した。
 それは現JR総連カクマルが中曽根政権の先兵と化し、労働組合活動家を職場から追い出したことにより現実となった。そして国鉄改革法を根拠に「鉄道の資産は受け継ぐが雇用は受け継がない」とし、JR職員は国鉄職員の中から「新規に採用する」というデタラメを強行した。国家的不当労働行為とファシスト活用だ。中曽根は「国労をつぶせば総評をつぶせる、社会党もつぶせると意識してやった」(「アエラ」96年12月)のだ。
 同時期に電電公社と専売公社、後に郵政、社会保険庁、各自治体の現業が民営化され、乱暴な首切りが社会を覆った。派遣法制定や労働法制改悪、社会保障制度破壊と教育労働者への攻撃が加えられた。
 しかし3・11をも経て「民営化と規制緩和、競争で豊かになり、財政再建もできる」というのは大ウソだったことが分かった。非正規職は分割・民営化前の16%から今日38%まで拡大した。貧困と格差が飛躍的に広がった。非正規職化とは解雇の恐怖による労働者支配だ。解雇自由化は総非正規職化と対をなす。安倍の狙いは究極の民営化と解雇自由化だ。「民間活力の爆発」のため「阻害要因を徹底的に除去する」という。社会に必要な公共部門であっても資本家のもうけにならなければ全部つぶされる。
 しかし非正規職撤廃の闘いが国鉄闘争と結びついて火の手を上げ始めた。JR北海道の安全崩壊で分割・民営化が大失敗であったことが確定した。つい最近も特急車両の「車輪が異常なすり減り」が発覚した。検査データの改ざんが組織的に行われていた。
 すべてが分割・民営化の結果だ。これはJR北海道だけでなく全JRに共通だ。そしてこの国鉄分割・民営化の全歴史をひっくり返す国鉄闘争は現在の全労働者階級、全人民の普遍的な課題だ。

 革共同集会成功させ国鉄・反原発・改憲阻止決戦へ

 絶対反対で闘うことが最も大衆的であり、団結を拡大する道である。
 動労千葉が85〜86年のストライキを決断できた核心問題は何か。執行部は組合員を信じて徹底的に討論した。そして、「ここで立ち上がらなかったら労働者同士が互いに蹴落とし合うようになる。それだけは絶対だめだ」という結論に至った。「闘えば労働者全体に火がつく」と確信した。特に「国鉄の赤字は労働者、労働組合が働かないから膨れ上がった」というデマゴギーに対しては、「闘わなかったらそれがウソだという議論すら起きない。だから闘おう」と決断した。「原則」の根底には一人ひとりの組合員の自らの闘いへの誇りがあった。
 ここには労働者階級全体の利害に立つこと、正しい時代認識と路線・方針がある。そして義理人情だ。労働者を徹底的に信頼し、団結の強化を総括軸にし、困難から逃げない指導部をつくることが巨大に見える敵にうちかつ道だ。これこそ生きたマルクス主義である。
 今日のJRの外注化攻撃は「効率化」にさえ逆行する。動労千葉すなわち闘う労働組合をつぶすためなら管理者を倍増させスト封じを図る。偽装請負をごまかすためにさらに偽装する。業務が回らず安全が確保できなくても外注化する。これが新自由主義の絶望的な姿であり、新自由主義による社会の破壊だ。
 動労総連合の現場闘争と強制出向無効確認訴訟、国労組合員資格確認訴訟は、9・25判決とJR北海道安全崩壊問題と結び、現場の反合理化・運転保安闘争と一体だ。
 今夏、動労水戸と国労郡山工場支部は外注化粉砕・被曝労働拒否の闘いに立ち上がった。この闘いは、職場生産点から福島第一原発事故と放射能汚染に対決し、原発再稼働を阻み、全原発を廃炉にする展望をこじ開けた画期的な闘いだった。ここで実践された党と労働組合の一体的建設の闘いは、あらゆる困難をのりこえ、壁を突破して革命を引き寄せる道である。
 2014年の壮大な決戦を見据え、最高裁決戦へ国鉄新10万筆署名を武器に職場に入り、団結を拡大しよう。物資販売を強めよう。国鉄決戦を同時に公務員決戦として闘おう。14春闘を2・16国鉄集会から3・11を展望して闘おう。特定秘密保護法案と国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案は改憲攻撃そのものだ。労働運動の力で改憲を阻止しよう。12・1星野文昭さん奪還全国集会・デモで労働者階級の怒りと連帯を示し、再審の扉をこじ開けよう。追い詰められた国家権力のあがき、デッチあげ弾圧、労働運動弾圧、革共同弾圧を粉砕しよう。
 『前進』を職場で闘うすべての労働者に広めよう。「1人の獲得に最大限の精力を注ぐ」ことだ。「1人の決起が全体の情勢を変える」からだ。心をこめ、あきらめず、何度でも、「個人の力ではなく、共同の意志で」同志獲得のために格闘しよう。最後にすべての同志、『前進』読者に訴えます。プロレタリア革命の勝利のために、人生・生活をかけた金額の冬期カンパを革共同にお寄せください。12・22革共同政治集会に総結集し、勝利の2014年へともに進撃しよう。 

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週刊『前進』(2610号1面2)(2013/11/25 )

 全逓労働者デッチあげ逮捕弾劾

 国鉄闘争前進への弾圧許すな

 11月13日早朝、神奈川県警は全逓労働者のA同志を「詐欺罪」をデッチあげて不当逮捕し、港北警察署に留置した。そしてA同志の居宅と神奈川労組交流センター事務所を家宅捜索し、翌14日には新たに建設された前進社神奈川支社を家宅捜索した。横浜地裁・邊見育子裁判官は、警察・検察の言いなりで、A同志に10日間の勾留を決定した。絶対に許せない! ただちに釈放せよ!
 これは、11・3全国労働者総決起集会と11・10〜11訪韓闘争が大成功し、国鉄闘争大発展の展望が切り開かれたことに焦り追いつめられた国家権力の弾圧であり、階級闘争の前進が生み出した反動だ。さらに、NAZEN神奈川結成など、反原発闘争の前進への弾圧である。
 今や「ブラック企業」と化したJP(日本郵便)と権力の弾圧に対する労働者の怒りが募っている。A同志の完全黙秘・非転向の闘いと固く結合し、現場労働者を先頭に弾圧粉砕闘争が闘われている。

 信金口座開設のどこが犯罪か!

 この弾圧の手口は、卑劣でデタラメ極まるものだ。必ず粉砕できる。
 今回の「容疑」は、労組交流センター事務所の家賃支払いのために信用金庫口座を開設したことが「詐欺」にあたるというものだ。昨年1月の神奈川労組交流センターへの弾圧策動が粉砕されて、今度は権力は横浜信用金庫を屈服させ、弾圧の新たな拡大に踏み込んだのだ。
 家賃支払いのための銀行口座は、労働者が誰しも利用している。いったいこれのどこが犯罪か!
 犯罪と言うなら、国鉄分割・民営化と国鉄労働者20万人の職場からの追放、1047名の解雇、これこそ戦後日本社会の最大の犯罪だ。
 尼崎事故を引き起こしたJR西日本の経営陣、データ改ざん・虚偽報告を行ったJR北海道の経営陣、また最も深刻な原発事故を引き起こした東電資本家と原発政策を推進してきた政治家こそ、極悪の犯罪者どもだ。
 新自由主義攻撃は、国鉄からさらに郵政へ、そして今や公教育・行政・医療などに拡大している。新自由主義は、資本のもうけを一切に優先し、労働者の団結を始め人間のあらゆる紐帯(ちゅうたい)・共同性を破壊する攻撃だ。
 新自由主義攻撃は最初から経済的にも法的にも破綻しており、一片の正義性もない。それゆえ国家暴力をむきだしにして階級的労働運動に襲いかかるのだ。
 しかし動労千葉を先頭にした30年にわたる国鉄闘争は、新自由主義攻撃を根幹で打ち破っている。そして今や非正規職化や低賃金で苦しめられてきた2千万の青年労働者を先頭に、資本主義を根本から転覆・打倒する時代が始まった。

 労組拠点づくりが最大の反撃だ

 闘う労働組合の拠点をつくることこそこの弾圧への最大の反撃だ。
 今日、世界大恐慌にたたきこまれた資本主義・帝国主義体制は末期的危機の様相を呈し、人民を犠牲にして延命を策している。これに対し全世界で労働者人民の実力闘争が爆発している。
 革命党は労働者階級から切り離された利益はもたない。革命党は、国境を越えて国際的であり、また運動全体の共通の利益を強調し貫く。
 労組拠点建設と地区党建設の一体的推進の闘いの中で、神奈川労組交流センターは発展をかちとってきた。11・3全国労働者総決起集会で発せられた「闘う労働組合を全国の職場につくろう」の呼びかけを4大産別において実現するために、日夜奮闘してきた。
 革共同神奈川県委員会と全逓細胞は、日帝・小泉政権の郵政民営化攻撃に対する「絶対反対」を明確にし、人事交流撤回のための労働委員会闘争を闘い、職場での事故を「労働者の自己責任」とする攻撃を粉砕して団結を拡大してきた。また「スキルダウン」との闘いを、非正規職撤廃の闘いとして開始した。そうした中でA同志は労働運動に人生をかけ最先頭で闘ってきた誇り高い全逓労働者だ。この弾圧に対し、職場の青年郵政労働者、全国の同志・友人から怒りと激励のアピールが届けられている。

 政治弾圧粉砕し地区党の建設を

 この弾圧は、神奈川県警が前進社神奈川支社の新社屋建設という歴史的快挙に驚愕(きょうがく)しこれをなんとか傷つけようとして行われた。
 このような政治的弾圧を打ち破ることに、闘う労働組合運動の前進と発展がかかっている。
 資本、当局、体制内派の「過激派」キャンペーンを打ち破り、弾圧を好機に転化しよう。彼らは「労組交流センターは中核派の活動拠点」と触れ回るが、これこそ「10倍返し」で粉砕できる。
 労働組合の拠点建設と地区党建設をさらに一体的に進めよう。それは『前進』読者網の拡大、階級的労働運動指導部の輩出、そして労組職場拠点化と公然事務所建設という具体性においてその前進が検証される。
 一日も早くA同志を奪還して 2014年の国鉄決戦の大躍進へ突き進もう。
 〔革共同神奈川県委員会〕
 (11月22日、A同志は奪還された)

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週刊『前進』(2610号1面3)(2013/11/25 )

 秘密保護法案絶対阻止! 1万人が怒りの決起

 21日夜、新聞労連など5団体の呼びかけで「STOP!『秘密保護法』大集会」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれた。自治体、教組、報道・出版を始め労働組合員を中心に1万人が結集し、会場の外にまであふれた。戦争体制づくりと治安弾圧、労働運動弾圧の悪法へ怒りが沸騰した。山本太郎参院議員、落合恵子さんらの発言に大きな拍手が送られた。集会後、国会と銀座の2コースでデモした

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週刊『前進』(2610号1面4)(2013/11/25 )

前進速報版から 前進速報版から

ジャパンタイムズに星野奪還闘争の記事▼天神峰やぐら裁判、多見谷裁判長を弾劾▼神奈川県警が仲間を不当逮捕! 早期奪還へ!

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週刊『前進』(2610号1面5)(2013/11/25 )

【要項】12・22革共同政治集会、12・1星野全国集会

 

12・22革共同政治集会

 14年国鉄・反原発・改憲阻止決戦へ
 青年労働者・学生の決起で新自由主義を打倒する!
 基調報告 深田 力
 12月22日(日)午後6時30分開会
 北区赤羽会館(北区赤羽南1-13-1)

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 無実の星野文昭さんを取り戻そう
 全証拠を開示させ再審勝利へ

 12・1星野全国集会

 12月1日(日)正午開場 午後1時開会
 星陵会館(千代田区永田町2-16-2)
 集会終了後、都心デモ
 主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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週刊『前進』(2610号3面4)(2013/11/25 )

 革命に勝利する党と労組をつくり出すカンパ訴えます

 新自由主義を打ち破り、プロレタリア世界革命の勝利に向け闘いぬく革共同より、心からの冬期カンパを訴えます。
 党員のみなさん、『前進』読者のみなさん。
 革共同へのカンパを訴える理由の第一は、革共同が労働者階級そのものとして、労働組合の闘いを通して、労働運動の力でプロレタリア世界革命を実現するために闘っているからです。
 11・3労働者集会は、「今こそ闘う労働組合を全国の職場に」を掲げて国鉄決戦と労組拠点建設を闘いぬいてきた労働者・労働組合と、新自由主義攻撃と闘うすべての力が結集し、勝利しました。2014年決戦に向けて、さらなる飛躍と勝利を闘いとるための団結を固めました。
 闘いはこれからです。帝国主義の最末期の絶望的延命形態である新自由主義が、ついに崩壊を開始しました。その表れがJR北海道の事故・安全崩壊という事態であり、福島第一原発事故の現実です。まったく収束できない汚染水問題について、安倍は「汚染水は完全にブロックされている」「状況はコントロールされている」「健康問題はこれまでも、今も、将来もまったく問題ない」と世界に言い放ちました。ふざけるなということです。追いつめられているのは、ブルジョアジーの側です。
 そして職場には労働者の怒りがあふれています。新自由主義の崩壊の中で、連合による支配も破綻したということです。
 「労働者階級は奪われたすべてを奪い返すために決起する。労働者階級に必要なものは、プロレタリアートを団結させる階級的労働運動の全世界的な登場であり、階級的な労働組合と一体的に建設される世界単一の革命的労働者党である。このことがますます鮮明になってきた」(第3回全国機関紙担当者会議における天田革共同書記長の基調)
 労働者が団結して立ち上がる時代が来ているということです。革共同は、非公然・非合法体制を堅持し、日帝国家権力中枢と反革命カクマルとの闘いに勝利し、階級的労働運動を闘いぬいています。今この時、労働者階級の党は革共同以外にありません。
 革共同へのカンパを訴える理由の第二は、新自由主義攻撃を打ち砕く核心的対決軸としての国鉄決戦に、階級的労働運動と革命的共産主義運動のすべてをかけきって闘いぬいているからです。
 労働者が団結して資本と闘うための武器が労働組合です。労働組合をめぐる攻防が階級闘争、革命運動の帰趨(きすう)を決めます。国鉄分割・民営化から今日までの国鉄闘争は、2010年4・9政治和解をのりこえ、動労千葉鉄建公団訴訟の9・25高裁判決で国家的不当労働行為を認めさせ、ついに国鉄改革法23条を打ち破る地平まで来ました。動労千葉を先頭とする1047名解雇撤回、外注化阻止・非正規職撤廃の闘いに全労働者の力で勝利しましょう。解雇撤回・JR復帰の新10万筆署名は労働者の思いと共鳴し、職場の力関係を変える団結を生み出します。
 革共同へのカンパを訴える理由の第三は、安倍政権による福島圧殺を許さず、反原発闘争を労働運動の闘いとして闘いぬくためです。動労水戸、国労郡山工場支部を先頭に被曝労働絶対反対の闘いが前進しています。そして、子どもたちを始めとする福島の住民の命と健康を守るふくしま共同診療所の活動は、ますます重要になっています。
 2011年3・11から2年8か月。日帝の「放射能はもう大丈夫だ」というキャンペーンの中で、福島の人びとが声を上げることに大変な重圧がかけられています。この福島の怒りと思いを全国で共有し、2014年3・11福島現地闘争へ全力で闘いましょう。
 革共同へのカンパを訴える理由の第四は、機関紙『前進』を毎週1号も欠かさず発行する闘いをやりぬいているからです。『前進』は、プロレタリア革命を実現するために発行している労働者党の新聞です。革命の事業の主体は労働者です。労働者の資金に支えられてこそ機関紙財政と党財政は守られます。労働者党員こそが、機関紙担当者として、その責任を担っていきましょう。『前進』を職場の労働者にもっともっと広げていきましょう。
 労働運動のできる党になる、地区党が労働組合の拠点建設の中心になる――これらは機関紙活動を一切の活動の軸に据えるということです。『前進』読者のみなさんに、革共同への従来を超えるカンパをお願いします。
 最後に訴えたいことは、労働者党員は階級的労働運動と革命的共産主義運動の新たな時代が到来していることに、自分が革共同であることに誇りを持って闘おうということです。冬期カンパ闘争を全力で闘いましょう。労働者に徹底的に依拠して、革命の事業に自分の人生をかけきろうではありませんか。労働者の生き方を貫き、自己解放的に闘おう!

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週刊『前進』(2610号3面3)(2013/11/25 )

 国労原告団物販に協力を

 解雇撤回貫く仲間支えよう

 「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を共に闘う国労の会」による国労原告団物販への取り組みの訴えを紹介します。解雇撤回を貫く仲間を支え、ともに闘おう。(編集局)
 国労原告団物販への熱いご支援に心から感謝申し上げます。物販の売り上げは「政治和解」を拒否して闘う4名の原告団を支えるために活用させていただいております。ひきつづき冬季物品販売へのご支援・ご協力をお願いいたします。
 私たちは、国鉄分割・民営化に反対し、その過程で行われてきた国家的不当労働行為を絶対に許さず、26年間解雇撤回を貫いて闘ってきました。2010年、国鉄1047名解雇撤回闘争において、国労本部を始めとする4者4団体の一部指導部が、解雇撤回も謝罪も不当労働行為の責任追及もない「政府解決案」を受諾し、全面的な屈服への道を歩み始めたことに反対し、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)と共に闘ってきました。
 いま、国鉄分割・民営化の失敗は誰の目にも明らかとなり、解雇撤回を勝ち取るまであと一歩のところに来ています。
 9月10日、最高裁は解雇撤回を求めた秋田闘争団・小玉忠憲さんの鉄道運輸機構訴訟において上告棄却の決定を下しました。小玉さんは家族とともに、国鉄分割・民営化絶対反対、不当労働行為責任の追及と解雇撤回に不退転の決意で闘い抜くことを宣言しています。
 一方、動労千葉の解雇撤回・JR復帰を求める鉄建公団訴訟において、9月25日、東京高裁・難波孝一裁判長は、一審同様、国鉄分割・民営化に反対する組合員を不当に差別する目的でJR不採用基準を作成したことを不当労働行為と認めざるをえませんでした。しかし、解雇撤回はしないという極めて反動的な判決です。
 裁判において動労千葉が暴露した事実は、国鉄幹部であった井手正敬(JR西日本元会長)や葛西敬之(現JR東海会長)らが足繁くJR設立委員長のもとに通い、綿密に打ち合わせをしながら組合員排除の基準をつくったことでした。難波裁判長はこの事実から一切目をそらしています。「国鉄とJRは別会社であり、不当労働行為の責任はJRには及ばない」としてきた国鉄改革法のすべてが崩れ落ちようとしています。次は解雇撤回です! 最高裁に対し、解雇撤回・JR復帰を求める署名運動が力強く始まりました。
 また、JR北海道の安全崩壊はJR体制、国鉄分割・民営化体制の破綻を象徴的にあらわす事態です。国鉄分割・民営化による1047名の解雇こそ鉄道の安全崩壊をもたらした根本にあります。1047名の解雇者のうち約半数が北海道で働いていた国鉄労働者でした。和解を拒否して闘う闘争団・成田昭雄さんもその一人です。現場を熟知し、誇りをもって鉄道業務を担ってきた国鉄労働者を問答無用に解雇し、極限まで外注化を進めた国鉄分割・民営化の行き着いた先がJRにおける安全崩壊の現実です。
 国鉄分割・民営化に決着をつけるときです。安倍政権による解雇自由化・派遣法改悪の攻撃も絶対に許すことは出来ません。解雇撤回を貫く国鉄闘争は現在の労働者の生きる権利をかけた闘いです。JR職場からも外注化と非正規職化に対する反撃を開始します。
 4名の原告団はますます元気に闘っています。国労本部が闘争団の組合員資格を剥奪したことに対しても4名の原告団は訴訟をおこし、解雇撤回を二度と闘わないことを会社に誓った国労本部を弾劾して闘っています。
みなさん! 勝ちにいきましょう! 冬季物品販売へのご協力をお願いします。2013年10月
(写真 国労原告団【左から羽廣憲さん、小玉忠憲さん、成田昭雄さん、石崎義徳さん】)

◇品目表◇(円)
1 おでん          450
2 十日町産妻有そば    1400
3 十日町産妻有うどん   1350
4 博多とんこつラーメン  1100
5 北海道ラーメンセット  450
6 野菜と魚の旨煮     210
7 三陸の恵み さば味噌煮  280
8 金笛だしの素      1100
9 からしめんたい     2200
10 日高昆布        680
11 野菜カレー(辛口)   1100
12 国産たまねぎスープ   600
13 海鮮スープ       600
14 ポタージュスープセット 550
15 からしたかな      500
16 もろみ         500
17 漁師のふりかけ     600
18 そのまま食べるしじみ  420
19 しそ巻きゅうりの漬け物 370
20 万能おかずしょうが   350
21 ひじきご飯の素     420
22 しょうが湯       1000
23 有機無農薬コーヒー   850
24 チョコレート詰め合わせ 750
25 ガレット        470
26 黒わらび餅       1200
27 大地のじゃがいも    480
28 おからかりんとう    400
29 われおかきミックス   500
30 ほし柿ようかん     550
31 ゆずようかん      550
32 ほしいも        300

33 海鮮の幸 いかせんべい 1050
34 チーズペッパースナック 340
35 ウユニ塩湖の天然塩   490
36 よもぎせっけん     1050
  申込先 国労原告団互助会
  TEL 03(3329)8815
  FAX 03(3329)8821

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週刊『前進』(2610号4面1)(2013/11/25 )

 12・7もんじゅ闘争へ

 原爆用プルトニウムを生産

 階級的労働運動の力で廃炉へ

 全国の労働者、学生のみなさん。来る12月7日もんじゅ現地闘争が闘われます。もんじゅ闘争を、安倍政権を打倒し、プロレタリア革命をめざす闘いとして、福島と固く結合し闘い抜こう。
 11月労働者集会は5600人の結集で感動的な勝利を切り開いた。世界大恐慌の深化と新自由主義の崩壊の中で、国鉄決戦を推進軸に階級的な労働組合をよみがえらせる絶好のチャンスが到来している。国鉄闘争全国運動が呼びかける新10万筆署名を集め、情勢をさらに大きく動かそう。
(写真 800人が闘った昨年12月8日のもんじゅ闘争)

 技術的にも破産し大事故は不可避だ

 福井県敦賀市にある高速増殖原型炉「もんじゅ」とは何か。「発電」システムを備えているものの、原子爆弾の生産に必要な高純度プルトニウムを精製することを真の目的とする「核兵器原料生産工場」だ。
 もんじゅで生産された高純度プルトニウムは、茨城県東海村の高速炉用再処理工場で超軍用のプルトニウムとして精製される。日帝は、すでにもんじゅに先立ち実験炉として稼働してきた「常陽」などを通じて原爆約20発分のプルトニウムを生産している。青森県六ケ所村の再処理工場などとともに、核燃料再処理は核武装のために不可欠である。大恐慌の深化と新自由主義の破産が日々明らかになる今、脱落日帝は、どんなに破産が突きつけられようと、核武装化のために原発やもんじゅ再稼働を手放すことができないのだ。
 もんじゅは、ずさんな管理(1万4千カ所を超える点検漏れ!)を指摘され、現在、運転再開の禁止命令が下されている。そもそももんじゅは水と接触すると爆発するナトリウムを原子炉冷却剤として利用しており、事故が起きても水を注入して冷やすことができない。これだけでももんじゅは技術的にも破産し、廃炉以外選択肢はないのだ。95年12月8日に発生した事故はナトリウムが漏れ出たことで空気中の水分と反応し炎上するという、あわや大事故という事態だった。
 しかも燃料のプルトニウムは半減期2万4千年の猛毒物質である。加えて敷地内に2本の活断層があり、脆弱(ぜいじゃく)で破断しやすい配管構造は一貫して危険を指摘されている。
 福島原発事故で明らかになったことは、労働者階級は核・原発とは絶対非和解であり、新自由主義を粉砕する以外ないということだ。もんじゅをはじめ、すべての原発を一刻も早く廃炉にしなければならない。

 被曝労働拒否こそ原発なくす力もつ

 もんじゅ再稼働は脱落日帝の延命のための攻撃であり、安倍の改憲・戦争攻撃そのものだ。戦後世界体制は米帝とソ連スターリン主義の核独占体制として形成され、労働者階級への一大反革命として存在した。日帝は「核の平和利用」論のもとで敗戦帝国主義としての制約を原発建設=「偽装」核武装路線で突破しようとしてきたが、それはヒロシマ・ナガサキ・ビキニを経験した労働者階級の怒りの前にきわめて破産的だった。
 もんじゅは国鉄分割・民営化攻撃と時期を同じくして85年に本格着工された。新自由主義攻撃の目玉として中曽根の改憲・軍事大国化路線のもとで自前の核武装をめざしてきた。しかし、攻撃は国鉄分割・民営化阻止を闘う動労千葉などの闘いで頓挫し、もんじゅも莫大(ばくだい)な資金をかけてほとんど動かすことができない状態だ。
 こうした中で安倍政権は福島圧殺、原発再稼働と輸出に突進している。しかし、日帝が延命をかける鉄道や原発輸出は、国鉄闘争と反原発闘争の前進で逆に敵の弱点に転化している。13年のわれわれの闘いは、体制内勢力を打ち破って山本太郎さんの参院選勝利をもぎ取り、9・25東京高裁判決でJR体制をガタガタに揺さぶっている。動労水戸と国労郡山工場支部の被曝労働拒否の闘いは、常磐線竜田延伸情勢を迎えさらなる地平を切り開こうとしている。
 被曝労働拒否の闘いは、帝国主義とともに「核の平和利用」論の立場に立つスターリン主義や体制内労組幹部により徹底的に抑え込まれてきた。K544闘争はこの歴史を塗り替え、戦後労働運動の壁をぶち破り、従来の「反核闘争」の次元を超え原発と核武装との闘いを職場生産点で実現できる豊かな内容を示した。この闘いは原発労働者を階級的労働運動路線こそが獲得できること、すなわち原発を止め廃炉を労働者の手で実現できる内容と質を手にしたということだ。

 青年労働者を束ね非正規職撤廃へ!

 14年最高裁決戦勝利へ新10万筆署名を実現すること、国鉄決戦を基軸に階級的労働運動を推進し闘う労働組合をよみがえらせることは、もんじゅ廃炉に向けた闘いそのものだ。外注化・非正規職化と職場で対決し、青年労働者の怒りを束ねフクシマの怒りと結びつくことが求められている。12・7もんじゅ闘争は、体制内指導部による労働者階級への圧殺体制を吹き飛ばし、11月労働者集会でかちとった地平をさらに発展させる闘いだ。
 敦賀市のある福井県嶺南地方は自然豊かで風光明媚(めいび)な場所でありながら「原発銀座」と言われるほど原発が密集する(14基)。世界でも例のない危険な状態を強制されてきた。被曝労働と重層的な請負構造、非正規雇用の温床となってきた。
 だが、日本で初めて原発労働者が労働組合を結成した(81年7月)のもこの場所だ。運輸一般原子力発電所分会を組織した斉藤征二さんは動労千葉とNAZENに大きな期待を寄せ、11月労働者集会で訴えた。「闘わなければ生きていけません。ユニオンに入り一人ずつでもいいですから、地域で大きな声をあげていく」ことが重要だと。12・7もんじゅ闘争で体制内勢力と対決し労働組合をよみがえらせよう。全国にNAZENを結成し闘おう。全国から敦賀への大結集を訴えます。
 〔革共同北陸地方委員会〕

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週刊『前進』(2610号4面5)(2013/11/25 )

【要項】さようなら原発1000万人署名提出行動、12・1NO NUKESえひめ、'13もんじゅを廃炉へ!全国集会

 さようなら原発1000万人署名提出行動
 とどけよう!脱原発の声を
 11月26日(火)
 午後2時30分〜3時30分 院内集会
 午後6時30分 日比谷野外音楽堂(6時開場)
 午後7時30分 デモ出発(銀座方面)
 主催/「さようなら原発」1千万署名 市民の会

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 12・1NO NUKES えひめ
 福島を忘れない! 伊方を稼働させない!
 12月1日(日) 午前10時
 TALK/藤田祐幸、山本太郎、鎌田慧、広瀬隆ほか
 午後2時30分〜4時 デモ(雨天決行)
 松山市堀之内 城山公園 やすらぎ広場(芝生)
 主催/伊方原発をとめる会

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 '13もんじゅを廃炉へ!全国集会
 ムリ・ムダ・危険なもんじゅは廃炉しかない!!
 12月7日(土) 午前11時〜午後4時
 午前11時 現地抗議集会と原子力機構申し入れ 白木海岸
 午後1時〜3時 もんじゅ廃炉を求める全国集会 プラザ萬象
 午後3時〜4時 市内デモ プラザ萬象〜敦賀駅周辺まで
 主催/'13もんじゅを廃炉へ!全国集会実行委員会

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週刊『前進』(2610号5面1)(2013/11/25 )

 新自由主義大学と対決し東北大自治会選挙の勝利へ

 全国の大学に自治会つくろう

 革共同中央学生組織委員会

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【要項】11・26東北大集会
 「ブラック企業」化宣言=「里見ビジョン」粉砕!
 11・26東北大集会
 11月26日(火)正午〜 キャンパス中央集会
 午後6時〜 屋内集会
 場所 東北大学川内キャンパス
 呼びかけ 東北大学学生自治会

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週刊『前進』(2610号5面4)(2013/11/25 )

 天神峰やぐら裁判 多見谷裁判 長を徹底弾劾

 NAAに恥知らずな助言

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 三里塚裁判傍聴を!
◎団結街道裁判
 12月10日(火)午前10時30分 千葉地裁
◎第3誘導路許可取消裁判
 12月16日(月)午後1時30分 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため開廷1時間前に集合)

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週刊『前進』(2610号6面2)(2013/11/25 )

 “文昭を私たちの手に”

 12・1星野全国集会・デモへC

 12月1日、今年2回目の星野全国集会が開催される(要項1面)。成功に向けて星野暁子さんからアピールが発せられた。獄中39年の星野文昭同志を奪還するために総結集しよう。(編集局)

 希望開く闘い-12・1星野全国集会に集まりましょう 星野暁子

 1971年の沖縄返還協定批准阻止闘争から42年目の11月14日、大切な記念日に私は徳島に面会に行き、文昭と一緒に過ごすことができました。文昭はこう言いました。「12月1日の集会を11月14日の記念日として闘ってほしい。無期である怒りはある。でも後悔は何もない。僕は高経(高崎経済大学)時代に『おじいちゃん』と呼ばれて親しまれていた。老成していたんだ。今の方が若々しいと言われるし、今の自分の方が好きだよ」。獄壁による分断を一歩一歩のりこえる中で、私との一体感、獄外の闘う仲間との一体感を、より強く感じられる状態にあるからなのでしょう。
 「病気を克服し、獄壁による分断をのりこえる上で、暁子がいなかったらということは考えられない。暁子のためにやれることは、まだまだたくさんある。一つひとつやっていきたい」と文昭。「自然豊かな福島、只見川の秋」という絵を宅下げしてくれました。福島の救う会の一人ひとりを思い浮かべながら描いたといいます。高価な画材などは使うことはできません。100円ショップのナイフで彫刻を彫る韓国の版画家がいます。文昭の作品も、逆にそれが魅力になっていければと思います。
 いつもながら、30分という面会時間はあまりにも短く感じられます。とは言え、これも徳島弁護士会に訴え、かちとったものです。面会時間にいら立つ時、限界を感じるたびに文昭と私は、すべての愛情を傾け、できることを一つひとつやって捧げあい、団結を強めることでのりこえてきました。
 獄中39年目の秋、冬の寒さ対策として、文昭は筋肉トレーニングを始めています。すべてに前向きであること、それも闘いとられたものです。

 共感得た「獄壁こえた愛」

 『愛と革命』を徳島刑務所包囲闘争の9月8日に出版しました。「どうして無期で獄中にいて、こんなに明るい絵が描けるのか」「手も触れられない男と、どうして獄中結婚したのか」「手を触れられなくても、愛し合うことはできるのか」
 『愛と革命』は、これらの質問にまっすぐに答えた本です。「暁子を癒やすために絵を描き、解放された社会に生きる人間と人間の関係、人間と社会の関係を描いている」と文昭は答えています。
 無期に日々勝利し、分断をのりこえて生きる力をつくり出しているのが、文昭と私の生き方です。無期であっても一緒に生きるところから出発し、試練を経ながら愛を育んでいく様子がこの本には記されています。愛し合う男女が体でも愛し合うことを奪われることは辛いことですが、一つひとつ奪い返し、愛し合うことはできるのです。
 『愛と革命』を読んだ人から、感動を伝える感想文が次々に寄せられています。私が最もうれしかったのは、「獄壁こえた愛」が、みんなに伝わり共感を得たことです。「今までは、自分にはできないと遠ざけていたことがわかるようになった」「内容が素晴らしく、暁子さんと文昭さんがいかにお互いを想い合い、愛(いと)しい存在であるかが伝わってきます。お二人だからできることと終わらせずに、人が人を信じあい大切に想いあう気持ちが連鎖する社会をつくりたい」など。文昭と「獄壁こえた愛」を私が選ぶことで、私と獄外のみんなとの間にできた、見えない「獄壁」が大きくとりはずされた気がします。
 それだけではなく、寄せられた共感は、日増しに強まる安倍政権のもとでの新自由主義による攻撃、戦争攻撃、分断に対して、獄中39年、ともに生きた27年の中でつくりあげてきた愛と団結が、みんなの「生きる拠(よ)り所」としてあることを伝えてくれました。星野を取り戻す闘いを進める上でも、あらゆる闘いを進める上でも、「生きる拠り所」として、みんなのものとして広がってほしいと思っています。『愛と革命』をぜひ非正規化、外注化と闘う若者を始め、すべての人に薦めてください。

 取り戻す展望切り開こう

 9月8日、全国労組交流センターと星野全国再審連絡会議を中心とする430人は、2回目の徳島刑務所包囲闘争に立ち上がりました。翌日の面会で文昭は、「みんなの声が聞こえたよ。歌も聞こえた。みんなが来てくれたことで、獄壁を打ち破って心から一体感を感じることができた」と言いました。
 声の限り「星野さんを返せ」と叫び、泣きながら刑務所前で「プサン港へ帰れ」を歌う中で、すべてのデモ参加者が文昭との一体感を感じることができました。最大の収穫は、文昭と全受刑者の生命を守る闘いをやりぬき、労働者人民が文昭の無期に打ち破れるものとして向き合い、とり戻せると確信したことです。どんな弾圧も困難にも屈せず「一人の犠牲も許さない」と、団結の豊かさと希望を生きる地平を共有することができました。階級的労働運動の拡大と飛躍を実現できたのです。
 12・1集会は、11・3労働者集会と韓国民主労総の労働者大会の地平を引き継ぐ集会です。賛同と署名、学習会を積み上げ、三者協議を求めて進む全証拠開示運動、大成功した徳島刑務所包囲デモ、『愛と革命』の出版など、飛躍をかちとった今年一年の闘いの集約としてあります。また12・1を突破口に、来たる14年に文昭を私たちの手に取り戻す決定的展望を開くために開かれます。
 さらに、動労千葉、動労水戸を先頭に闘う国鉄闘争・反原発闘争と一体で闘われます。アメリカの政治犯ムミア・アブ=ジャマル、リン・スチュワート、無実の死刑囚ケビン・クーパーの闘いと一体で国際連帯の闘いとしてかちとりましょう。
 数百人規模の星野デモを都心で敢行することは初めてです。今までの積み上げの上に大成功させ、東京高裁、検察庁に怒りをたたきつけましょう。
(シリーズ終わり)

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週刊『前進』(2610号6面4)(2013/11/25 )

 12・14新捜査手法反対集会へ

 盗聴の拡大・合法化許すな

 12月14日、東京・池袋の東京芸術劇場で開催される「新捜査手法反対集会」(連絡会議主催)に結集しよう。新捜査手法導入は、世界大恐慌のもとで、新自由主義の破綻による危機を、国家安全保障会議(日本版NSC)設置・秘密保護法強行突破と一体のむき出しの戦争国家化・治安弾圧強化で打開しようとする安倍政権の絶望的攻撃である。
 反原発闘争と一体となった秘密保護法阻止の巨万の決起の中で、職場・労組拠点建設を基礎とした階級的労働運動の前進をかちとり、安倍政権を打倒しよう。ここにこそ戦争を阻む力と展望がある。このことを鮮明に照らし出したのが、11・3労働者集会で呼びかけ3労組が発した「憲法改悪反対労組声明」だ。11・3集会は、国鉄決戦を軸とした階級的労働運動――労組拠点建設の前進が結実したものとしてかちとられた。この労組声明を武器に職場・街頭で秘密保護法、新捜査手法の導入阻止を訴えよう。

 あらゆる運動の監視・弾圧狙う

 法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会」は、盗聴の全面化や司法取引などの「新捜査手法」を大規模に導入することを検討している。憲法を無視した室内盗聴導入も叫ばれる中、来年にも盗聴法(通信傍受法)改悪を第一弾として国会に提出しようとしている。
 今次狙われている捜査盗聴の拡大は、暴力団や振り込め詐欺などを対象にするなどと宣伝されているが、実際には刑法の恐喝や詐欺などをはじめ「その他必要と認められるもの」まで付け加えようとしている。一切の制約を取り払おうというのだ。当然にも、今回の神奈川労組交流センターへの詐欺罪デッチあげ弾圧のような場合も想定される。これまで公安が非合法に行ってきた盗聴を「合法的」かつ全面的に可能にしようとする、断じて許しがたい攻撃だ。さらに、通信傍受にあたって義務づけられている通信事業者の立ち会いをなくし、捜査機関施設で対象をまるごと傍受できるようにするというのだ。
 このような新捜査手法は、日本版NSC・秘密保護法や、来年にも4度目の国会提出が策動される「共謀罪」の運用にとって不可欠の“武器”となる。労働運動や革命運動をはじめ、あらゆる社会運動の監視・弾圧を狙うものだ。
 究極的には最高戦争指導会議となる日本版NSCのもとには、労働運動や反原発闘争などに対して公安機関が行う盗聴やスパイ活動によって集めた情報が集中する。それらは「特定秘密」とされ、公安スパイの摘発などの闘いが秘密保護法違反として重罪にされかねない。そして、これらの運動への共謀罪による弾圧や分裂工作などによる団結破壊で、危機に陥る階級支配を維持しようと狙っているのだ。
 共謀罪が「現代の治安維持法」であり、秘密保護法が「国防保安法と同じ」なら、新捜査手法は「特高警察の復活」であり、さらに司法を戦争推進の機関に変質させる攻撃である。このような戦争国家化と治安弾圧強化=団結破壊攻撃に対しては、何より階級的労働運動の労組拠点を建設し、団結を強化・拡大することだ。これと一体のものとして、秘密保護法絶対阻止・共謀罪粉砕のうねりの中で新捜査手法反対運動を前進させよう。
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【要項】
 12・14新捜査手法反対集会
 12月14日(土)午後1時開場
 東京芸術劇場会議室(豊島区西池袋1-8-1/池袋西口公園西)
 主催 新捜査手法反対連絡会議

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週刊『前進』(2610号6面5)(2013/11/25 )

 ジャパンタイムズが特集

 英字新聞ジャパンタイムズ11・19付が星野闘争を特集した。〈上〉1面の題字下に「星野に正義を」と星野同志の写真入りで案内。〈下〉10面の冒頭から大きく「渋谷暴動のリーダー、星野の解放のための妻の数十年の闘い」を、9・8徳島刑務所デモの写真とともに紹介している

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週刊『前進』(2610号6面6)(2013/11/25 )

 国際労働運動 12月号

 新情勢迎えた国鉄決戦の武器

 国鉄決戦(1047名解雇撤回・JR復帰の闘いと民営化・外注化阻止と非正規職撤廃の闘い)の意義は鮮明だ。それは、新自由主義と闘う全国・全世界の労働者にとって勝利をかちとることができる共通の武器となったことだ。
 国家的不当労働行為を認定した動労千葉鉄建公団訴訟の9・25東京高裁判決とJR北海道の安全崩壊問題の爆発は、新自由主義に基づく分割・民営化以来のJR体制、国鉄改革法体制の矛盾と破綻を突き出している。また、日帝の労働者支配の危機と崩壊を鋭く示している。
 こうした国鉄決戦の新情勢のもとで、「国鉄闘争の分かりやすいパンフレットがほしい」との強い要請に応えるものとして本総特集が組まれた。
 第1章は、9・25東京高裁判決が、「不記載基準」により動労千葉組合員を名簿から外したのは不当労働行為だと認定したことの重大性を明らかにしている。
 第2章は、9・25判決をかちとる裁判闘争と一体であった動労千葉・動労総連合の外注化阻止・非正規職撤廃の闘いを述べている。
 第3章は、外注化阻止・非正規職撤廃を闘う動労水戸の、3・11福島原発事故による被曝労働拒否の闘いと、それが国労郡山工場支部の闘いに発展した意義を述べている。
 第4章は、分割・民営化−外注化の破綻を示すJR北海道の事故問題を暴露している。
 第5章は、分割・民営化以来の、1047名解雇撤回闘争を含めた30年近くの国鉄闘争を総括している。
 第6章は、安倍−葛西打倒を提起している。

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