ZENSHIN 2013/07/22(No2593 p06)

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週刊『前進』(2593号1面1)(2013/07/22 )

 7・28革共同政治集会へ

 1万人『前進』読者網をつくり国鉄解雇撤回10万署名運動を

 8・6広島―8・9長崎闘争へ

(写真 「山本太郎を国会へ」の叫び【7月14日 渋谷ハチ公前】=記事5面)

(写真 ストで被曝車両の検査粉砕【7月16日 勝田車両センター】=記事2面)

(写真 “農地守る”と市東さんが決意【7月14日 千葉市中央公園】=記事5面)

 山本太郎氏を支持しともに闘い抜いた参院選闘争は、大恐慌下の新たな時代の、階級的労働運動を基礎とした新たな選挙闘争として、青年・学生を先頭に階級の怒りを爆発させて感動的に闘われた。100万人決起と1万人のリーダー・活動家をつくる闘いが圧倒的に前進した。ここまで上りつめた2013年前半決戦の勝利の地平に絶大な確信をもち、動労千葉鉄建公団訴訟控訴審の9・25反動判決策動を根底からぶち破る夏から秋の大攻勢に突入しよう。7・28革共同集会の大成功をかちとり、7・29三里塚農地裁判判決・千葉地裁包囲闘争と8・6広島−8・9長崎反核・反原発大闘争に総決起しよう。

 国鉄決戦の勝利で世界革命へ進もう

 2013年前半決戦の圧倒的前進の軸は、日帝権力・JR資本を動労千葉鉄建公団訴訟控訴審で5・8結審強行と9・25反動判決策動に訴えざるを得ないところまで追い詰めた国鉄決戦の歴史的地平にある。それは、国鉄決戦=階級決戦の全面的爆発をもってプロレタリア世界革命の道を切り開くことはまったく可能であること、国鉄決戦こそ無限の可能性と展望をもって労働者階級人民の革命に向けた自己解放的決起を圧倒的につくり出すものであることを示している。
 とりわけ昨年の10・1外注化阻止決戦の勝利を土台に、動労千葉・動労水戸―動労総連合と国労共闘を先頭にして闘い抜かれた今年の1〜3月闘争、3月ストライキ闘争は、日帝ブルジョアジー・JR資本の国鉄分割・民営化以来の労働者支配、新自由主義的延命のあり方すべてを根幹から揺さぶり粉砕するものだった。それは、民営化・外注化・非正規職化という資本の絶望的延命策動に反撃し、新たな反合理化・運転保安闘争を再確立することをもって闘い抜かれた。
 そしてそれは、労働者階級と労働組合の階級的団結の破壊と分断の攻撃に対決し、団結して絶対反対の実力闘争で闘えば、偽装請負そのものである外注化を打ち破ることはまったく可能であること、団結した職場抵抗闘争の前にはそもそも外注化や偽装請負は成り立たないものであることを指し示した。
 さらに、JR貨物における国鉄分割・民営化の破産を労働者への超低賃金でのりきろうとするJR資本への怒りが、外注化阻止決戦と一体となって爆発した。これは、労働組合における賃金闘争の決定的意義(「飢えさせない!」という生きるための闘い)を明らかにし、同時に自治労での7・8%賃下げ攻撃への怒りの4・26スト決起と連帯・結合して、5・1メーデーの革命的息吹をよみがえらせた。
 大恐慌と3・11原発事故情勢の一層の深刻化のもとで、帝国主義・新自由主義はいよいよ危機と破綻を深め、一方ではその延命のために超金融緩和に絶望的に訴え、国家財政を湯水のように投入し、他方では労働者を資本の搾取のための労働力商品=単なるモノとして扱い、人間的限界を超えた極限状態を強制している。
 この最末期帝国主義の新自由主義の、そのまた最末期的な危機の時代に立ち向かい、このような全構造を根底から覆す労働者階級本来の荒々しい闘いが、階級的労働運動の本格的発展を基礎に、世界の最先端をなす闘いとして始まった。それが2013年前半の国鉄決戦であり、福島の怒りと闘いにあくまで結合した反原発決戦であり、山本太郎氏を支持してともに闘った参院選闘争だったのだ。

 福島連帯・被曝労働拒否のストライキ

 1〜3月外注化阻止決戦の爆発と一体で闘われた職場生産点からの反原発闘争への決起は、新自由主義との闘いのいまひとつの画期をなした。
 動労水戸の福島連帯・外注化阻止・被曝労働拒否の渾身(こんしん)の闘いは、1〜6月の激しい攻防の上でついにこの7月、勝田車両センターでのK544という被曝車両のJR郡山工場への移送(運用再開策動)、そのための交番検査強行を拒否し、阻止するという重大な勝利をかちとった。
 「内部被曝を強制する交番検査絶対反対!」の闘いの決定的な意義は、福島との連帯を熱烈に訴え闘われていることである。「郡山工場の仲間とともに闘おう!」「K544移送に対し、郡山工場の仲間がビラを作り、青年労働者に必死で訴え、絶対反対の闘いをつくり出すために闘っている。この闘いと固く結びつき、ストライキで会社の命令を粉砕しよう」(『動労水戸』第560号)。動労・国労という枠を超えた新自由主義との闘い、国鉄分割・民営化への根底からの反撃が始まった。
 「6月倉庫外注化」で強制出向を阻止した国労郡山工場支部の闘いは、外注化阻止を軸に外注化と反原発・被曝労働拒否の闘いを結合するものとして懸命に闘い抜かれている。日帝・安倍政権が再稼働と原発輸出に前のめりで突き進み、すべての既成の体制内指導部が被曝に苦しむ200万福島県民との連帯の道を放棄する中で、民営化・外注化・非正規職化阻止の闘いと、反合・運転保安闘争の創造的実践を闘う階級的労働運動こそ、階級的=大衆的な反原発闘争を真に支え発展させていく力であることが今や鮮明になっている。
 2013年前半決戦で示された国鉄決戦の無限の力と可能性は「4・9政治和解」の大反動をのりこえて、国鉄闘争の火をさらに大きく燃え上がらせる展望を示した。

 9・25反動判決阻止へ4大産別の闘い

 階級の大地を揺るがして始まったJR全面外注化阻止・1047名解雇撤回をかちとる国鉄決戦が新たな決定的段階に突入した。動労千葉の鉄建公団訴訟控訴審における5・8結審=9・25反動判決策動は、国鉄決戦が4大産別決戦として爆発し拡大・発展することへの日帝権力・ブルジョアジーとJR資本の恐怖の表れだ。9・25反動判決阻止へ、2013年前半の国鉄決戦が切り開いた地平を4大産別決戦としてさらに発展させよう。
 日帝権力と資本は国鉄決戦に追い詰められて、昨年、JR不採用基準を不当労働行為と認めた画期的な6・29判決を出した白石哲裁判長を更迭・左遷し(白石事件)、さらに「国鉄改革の真実」が法廷で暴かれそうになったため5・8結審を強行した。
 他方、この過程でわれわれは、国鉄決戦と革共同の破壊のために権力中枢が送り込んだ希代のスパイ荒川碩哉を摘発・打倒した。これは日帝権力中枢を痛撃し揺るがした。国鉄決戦は、新自由主義の破綻をその心臓部から撃ち、階級的力関係を変え、分割・民営化の30年間のすべてをひっくり返す決戦である。
 その当面する最大の柱は、4大産別をはじめ全産別で、すべての力を注いで9・25反動判決粉砕の10万筆署名大運動を推進することである。開始された大運動をさらに自信・確信も固く職場・地域・街頭に持ち込み、100万国鉄支援陣形に大胆に切り込んでいこう。新たに発刊された10万筆署名のためのパンフ「暴かれた真実」は署名運動の最大の武器だ。ただちに職場・地域の仲間と読み合わせをしよう。物販闘争の拡大と一体で署名運動を進め、新たな仲間を獲得しよう。参院選闘争の100万人決起は巨大な可能性だ。
 とりわけ自治体、教労をめぐる闘いの中で決定的事態が切り開かれている。4・26自治労ストのうねりの中で人事院は、社会保険庁解体・民営化に際し分限免職処分を受けた525人のうち不服を申し立てた71人中20人への判定で約3割、6人の免職を取り消した。これは自治体での「6・29判決」だ。国鉄1047名闘争が「4・9反革命」と対決して闘い抜き4・26自治労スト情勢を切り開いた中で、日帝・安倍−橋下の公務員大攻撃への総反撃、公務員大決戦が始まったのだ。
 参院選の100万人決起の熱気をただちに打ち固め、1万人の『前進』読者網をつくろう。解雇撤回10万筆署名運動で9・25反動判決粉砕へ、2カ月の決戦を全力で闘おう。
 7・28革共同政治集会の大成功をかちとり、日帝国家権力と非和解で激突し闘った革共同・革命的共産主義運動50年の到達地平からプロレタリア世界革命勝利を切り開こう。
 市東孝雄さんの農地強奪阻止の7・29三里塚農地裁判判決・千葉地裁包囲闘争に決起し、8・6広島−8・9長崎反核・反原発大闘争に全国から総結集して闘おう。

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週刊『前進』(2593号1面2)(2013/07/22 )

 前進速報から

 ▼動労水戸ストライキ@movie▼市東さんの農地を守ろう全国集会@movie▼中国・広東省で核燃料加工工場建設反対の大デモ

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週刊『前進』(2593号1面3)(2013/07/22 )

【要項】7・28革共同政治集会

7・28革共同政治集会
 革命的共産主義運動50年と大恐慌―プロレタリア世界革命の時代の到来
 〈東京> 基調報告 革命的共産主義者同盟書記長 天田三紀夫
 7月28日(日)午前11時半開場 豊島公会堂(豊島区東池袋1−19−1)
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7・29農地裁判判決・千葉地裁包囲闘争
 7月29日(月)午前10時集合(集会とデモ)
 千葉市中央公園
 判決 午後1時30分 千葉地裁(判決後に千葉市民会館で報告集会)
 主催・呼びかけ/三里塚芝山連合空港反対同盟

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週刊『前進』(2593号2面3)(2013/07/22 )

 事故続発のJR北海道

 分割・民営化は大破産した

 JR北海道で特急列車の炎上など大事故が相次いでいる。国鉄分割・民営化とその後の大合理化、要員削減、業務外注化の強行が生み出した事故だ。事故の責任はすべて会社にある。JR北海道―JR体制を労働者が打倒しなければ、取り返しのつかない大惨事に至ることは明らかだ。
 7月15日、千歳線を走行中の特急スーパーおおぞら3号の空調配電盤から出火し緊急停車。18日にはATS(自動列車停止装置)の基盤もショートし破損していることが判明した。6日にも函館線の特急北斗14号のディーゼルエンジンが異常燃焼、直径10aの穴が空き炎上する事故が起きたばかりだ。JR北海道は同型エンジンの北斗とサロベツの運行をさしあたり8月末まで止めた。
 この間のJR北海道での事故は異常を通り越している。列車の基幹部から次々と火を噴き、果てはATS基盤という安全運行の命綱さえ故障している。特に今回、エンジンが爆発し10aの穴が空いた北斗は、同じ事故を昨年の9月、今年3月、4月に立て続けに起こしている。原因究明のためにドイツのメーカーに送った部品は紛失して届いていない(!)という。
 JR北海道では、事故がこの2年に爆発的に増えている。11年5月には石勝線のトンネル内で特急列車が脱線・炎上、乗客が命からがら脱出した大事故が起きた。その後も大事故が続き、社長が自殺。昨年11月には「安全基本計画」をまとめたが、その結果が今年に入っての事故多発だ。会社に事故を防ぐ力はない。

 請負会社の労働者が殺された!

 この陰で、実は重大な死亡事故が起きている。6月25日、根室線で請負業者の保線労働者(64歳)が作業中に軌陸ダンプに衝突され死亡した。線路上も道路上も走れる軌陸ダンプが採石を積み、線路上をバックで走行中に作業中の労働者に衝突したのだ。事故時、誘導員は20b以上離れた次の作業現場にいた。下請けへの丸投げ、経費の削減が生んだ痛ましい死亡事故だ。外注化が尊い命を奪ったのだ。
 JR北海道での事故続発は、検査部門の合理化・外注化と同時に、保線などの合理化・要員削減、外注化が原因だ。07年末には、線路の破断が3300個所もあることが判明し「保線態勢の強化」が叫ばれた。しかし、その後も列車の高速化に伴い線路の傷みはひどくなり、脱線事故や振動の激化による車両故障につながっている。JRは鉄道労働者や乗客の命を奪うこともいとわず、もうけ第一で合理化・外注化に突っ走っている。
 JR総連はもとより国労本部も、「事故弾劾」も「合理化反対」も口にしない。こんなものは労働組合ではない。「闘いなくして安全なし」。闘わなければ自らも乗客の命も守れない。誰にとっても明日はわが身だ。
 今こそすべての職場で反合理化・運転保安確立の闘いを巻き起こそう。
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 JR北海道で今年発生した主な事故

 特急の床下から発煙(2月12日函館線、3月24日室蘭線)
 特急の床下から出火(4月8日函館線、5月5日函館線)
 請負会社の保線労働者の死亡事故(6月25日根室線)
 特急の油漏れ(6月11日石勝線)
 特急のエンジン付近から出火(7月6日函館線)
 特急の配電盤から出火(7月15日千歳線)

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週刊『前進』(2593号2面4)(2013/07/22 )

 9・25反動判決阻止を

 外注化阻止・被曝労働拒否の職場闘争で階級的団結を再生させる

 革共同国鉄委員会

 国鉄1047名解雇撤回闘争は、動労千葉鉄建公団訴訟の9・25控訴審判決を前に最大の決戦に入った。控訴審の5・8結審を強行した東京高裁・難波裁判長は、国労闘争団の鉄建公団訴訟で東京地裁の05年9・15判決を出した人物だ。白石裁判長を左遷した国家権力が、難波を使って反動判決を出そうとしていることは明らかだ。これをひっくり返すのは、階級間の力関係以外にない。9・25反動判決をぶっ飛ばす決定的な武器は、解雇撤回・JR復帰10万筆署名運動の爆発的な前進であり、外注化阻止・非正規職撤廃−被曝労働拒否の職場反合闘争の実践だ。

 国鉄解雇の真実は満天下に暴かれた

 動労千葉鉄建公団訴訟控訴審で、動労千葉と弁護団は不採用基準がJR設立委員会委員長・斎藤英四郎の指示で当時の国鉄総裁室長・井手正敬(元JR西日本会長)と同職員局次長・葛西敬之(現JR東海会長)らによって策定された事実をつきとめた。国家的不当労働行為の真実は満天下に明らかになった。
 解雇撤回10万筆署名の達成に総力を挙げよう。
 国労組合員資格訴訟原告の小玉忠憲さんも、動労千葉争議団と同じく、不採用基準でJR採用候補者名簿から削り落とされた。昨年10月11日、東京高裁の設楽裁判長は、小玉さんの鉄道運輸機構訴訟で、動労千葉鉄建公団訴訟の一審6・29判決を全面的に覆す超反動判決を出した。
 こうした反動を一身に受けて上告審を闘う小玉さんを始め、和解を拒否して闘う4闘争団員から組合員資格を奪った国労本部は、国家権力やJR資本とともに、解雇を推進する側に回ったのだ。

 外注化の結果は労災と事故

 昨年10月1日に強行されたJR東日本の検修業務外注化について、国労東日本本部は「直外区分の区分け」や「偽装請負にならないようルールを明確化すること」などを提言しただけで、「外注化反対を文字にするな」とまで言い、外注先会社への組合員の強制出向も認めている。今年4月、JR東日本は業務を受託する子会社として「JR東日本ステーションサービス」や「中央ラインモール」を立ち上げた。ステーションサービスは労働者にそっぽを向かれて人員がそろわず、ラインモールは商店街からも反発されている。だが、これについても国労東日本本部は外注先の労働条件改善を求めるだけで、外注化自体にも、外注先への組合員の強制出向にも一切反対していない。
 JR東日本は、東京支社を先頭に今年10月1日、検修部門で新たな外注化を強行しようとしている。しかし、昨年10月1日に強行された外注化後の検修職場には、あらゆる矛盾があふれている。一元的な指揮・命令系統がなければ成り立たない鉄道業務で、本来、外注化など不可能だ。外注化すればそれは本質的に偽装請負になる。
 外注化と非正規職化は一体だ。矛盾は賃下げ・転籍・雇い止めとして全青年労働者に襲いかかっている。これが引き起こすのは労働災害と鉄道大事故の続発だ。その典型がJR北海道の惨状だ。国鉄分割・民営化は完全に失敗し破綻した。

 資本の手先の本部打倒し国労改革へ

 こうした重大事故続発の責任の一端は、間違いなく国労本部にある。
 国労本部が全国大会に向けて出した運動方針案の第一次草案は、「健全な労使関係の確立」の先頭に立つと宣言した。1047名闘争を跡形もなく解体し、外注化・非正規職化の最悪の手先になるということだ。
 2000年の4党合意以降、東日本本部は次々と外注化を認める労資協定を資本と結んできた。その総括もなしに国労本部が唱える「合理化反対」「労働条件改善」「安全・安定輸送確立」などのスローガンは、徹頭徹尾まやかしだ。
 この本部を打倒し、現場で資本の合理化攻撃と対決し、現場組合員の手に国労を取り戻す国労改革運動が、今こそ切実に求められている。

 勝田-郡山結ぶ被曝との闘い

 国労郡山工場支部の組合員は、3・11大震災と原発事故の現実と真正面から対決し、全国に檄(げき)を発して闘ってきた。恐るべき高放射線量下の労働を強いられながら、その現実と怒りをもって対決する中で、郡山工場支部はさまざまな立場や意見の違いをのりこえ、労働組合としての団結を再構築し、12年開成山球場、13年福島での3・11大行動を呼びかけ、その先頭に立ってきた。その闘いは、除染も放射能測定さえもかたくなに拒否する仙台支社管内にあって、支部一丸となっての外注化反対―被曝労働拒否の新たな闘いとして貫徹されている。
 6月に予定されていた倉庫業務の外注化をめぐり、組合員への出向の事前通知を出せないところにJRを追い込んだ闘いは、職場反合闘争を徹底的に闘う中から国労を階級的によみがえらせる展望を押し開いた。
 動労水戸は、被曝車両K544の再運用をたくらむJR東日本に対し、7月12日に勝田車両センターでの時限スト、16日には他の職場を含む総力のスト、17日も勝田車両センターでの時限ストを貫徹した。この闘いは勝田車両センターでの交番検査の強行を阻んだ。追い詰められたJRは、機器箱も開けず、ドア検査も動作試験もブレーキ試験も省略した「偽装検査」で「交番検査は終了した」と強弁している。
 だが、国労郡山工場支部の組合員は、直ちにこの「検査」のでたらめさを追及する闘いに立った。闘争は勝田から郡山に受け継がれたのだ。
 動労水戸と国労郡山工場支部は、鉄道整備の下請け・孫請けの仲間とともに、被災地の鉄道労働者としての誇りにかけて、被曝車両の運用阻止へ全力で闘っている。それは福島圧殺攻撃と対決する最先頭の闘いだ。
 安倍政権は原発再稼働を叫び、電力資本は一斉に原発再稼働の申請を出した。その中で山本太郎さんが参院選に立った。100万人を動かして山本さんの当選をかちとる闘いは、国鉄決戦とまさに一体だ。

 決戦の前進が反動分子をあぶり出す

 国鉄闘争が最大の決戦を迎える中で、裏切り者の存在があぶり出された。国家権力の最高中枢が放った希代のスパイ分子・荒川碩哉の摘発と打倒は、国鉄決戦の前進の中でかちとられた決定的な勝利である。
 荒川は1995年から内閣官房内閣情報調査室(内調)に直結してスパイ活動を開始し、00年から01年にかけて公安調査庁(公調)とも直結するようになった。95年は、村山政権(亀井運輸大臣)下で1047名闘争をつぶすために国家権力が本格的に身構えた時期だ。94年12月末、運輸省は国労に対する202億円損害賠償請求訴訟を取り下げ、国労本部の懐柔と取り込みに乗り出した。98年には1047名解雇について「JRに法的責任なし」という5・28反動判決が出された。これで国労本部は完全に戦意を喪失した。荒川が公調とも関係を持つに至った00年は、4党合意が出された年だ。
 われわれは02年の国労5・27臨大闘争弾圧を完全黙秘・非転向で打ち破った地平の上に、10年の4・9政治和解で1047名闘争を自ら解体する4者・4団体との攻防を貫いてきた。06〜08年の「党の革命」の最先頭に立ったのは、5・27臨大闘争弾圧と闘いぬいた同志たちだ。労働運動の原則を守るために徹底的に闘ってきたことは、われわれの誇るべき歴史だ。
 国鉄労働運動というすべての党派が群雄割拠する労働現場(戦場)で、あいまいなものは一切通用しない。われわれは、国鉄闘争を闘いぬいてきた者の誇りにかけて、あらゆる反動と対決する。

 一人の青年の獲得に総力を

 JR貨物の賃金削減策動や夏季手当1・1カ月という超低額回答は、国鉄分割・民営化=JR体制の破産の象徴だ。貨物労働者の怒りは、資本とともに日貨労カクマルに対して向けられている。
 動労総連合が5・1貨物本社抗議行動に立ったことで、貨物労働者の怒りは一挙に噴出し、基本給10%賃下げは阻止された。それに代わってJR貨物が仕掛けてきた攻撃が、夏季一時金1・1カ月という超低額回答だ。これを即日受け入れ妥結した日貨労への労働者の怒りは必ず爆発する。資本とカクマルの結託体制はもはや崩壊寸前だ。
 外注化に対して開始された現場からの反撃=青年の総反乱は、JR東日本の「グループ経営構想X」を根底的かつ確実に掘り崩している。
 9・25反動判決を阻止し、絶対反対で資本と闘い、階級的団結をつくり出す闘いの中でこそ、われわれは青年の総反乱と結合できる。一人の青年を獲得することに総力を挙げ、組織拡大に踏み出そう。そのための決定的な武器として10万筆署名と動労千葉物販・国労原告団物販を職場に持ち込もう。外注化阻止・非正規職撤廃と被曝労働拒否の闘いをすべての職場・地域で実践し、国鉄戦線に階級的団結をよみがえらせよう。

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週刊『前進』(2593号3面3)(2013/07/22 )

 国鉄・反原発決戦の勝利と安倍打倒へ熱烈なカンパを

■未来を切り開くカンパを
 夏期一時金の一斉支給日以降、同志・支持者の皆さんから多くのカンパを寄せて頂いています。非正規職で一時金もない労働者の皆さんからも熱烈なカンパを寄せていただき、革共同は身の引き締まる思いです。
 しかし、国鉄・反原発の4カ月決戦に勝利し、プロレタリア世界革命を階級の力でたぐり寄せるためには、さらに強力な最大最高の決戦カンパを必要としています。
 労働者階級の解放は労働者自身の事業です。階級決戦に勝利するための財政闘争こそ、労働者階級の自己解放闘争そのものです。革命的激動期が到来した今こそ、これまでの殻を大胆にぶち破り、職場の仲間や家族、友人をはじめ広範な人びとに決戦カンパを提起し、「ともに未来を切り開こう!」と真っ向から訴えようではありませんか。
 労働者階級の党は、膨大な労働者人民のさまざまな協力によって支えられています。だからこそ、機関紙の発行、非合法・非公然の党の建設、一つひとつの闘争をかちとることができるのです。カンパは誰にでもできる革命闘争です。国家権力に最も打撃を与える闘いです。猛暑を吹っ飛ばすような解放的でさわやかなカンパ決戦をやりぬきましょう。
■壮大な階級決戦の勝利へ
 革共同が力を込めて夏期大カンパを訴えるのは、第一に、4カ月決戦の根底的激しさと壮大さからです。これに勝利する規模の財政をなんとしてもつくり出さなければならないからです。
 革共同は「国鉄決戦と反原発決戦でプロレタリア革命を切り開け」と階級的労働運動を一直線に貫いてきました。そして、国鉄決戦こそ日帝ブルジョアジーの心臓を射抜く核心的闘いであることが満天下に明らかになりました。動労千葉の鉄建公団訴訟は「国鉄とJRは別法人」「選別したのは旧国鉄であり、JRは一切関与してない。だからJRに責任はない」という、これまで体制内勢力を屈服させてきた“常識”が全部うそだったことを暴き出しました。内閣情報調査室と公安調査庁が送り込んだ希代のスパイ・荒川打倒の決定的勝利もまた、日帝権力中枢の最大の狙いが国鉄決戦の圧殺にあったことを暴き出したのです。
 われわれは確実に国家権力と日帝の先兵JRを追いつめています。「解雇撤回・JR復帰」10万筆署名運動の早期達成、不採用基準を作成した葛西敬之らの証人尋問を求める大衆的大攻勢を叩きつけ、9・25反動判決を絶対に阻止しましょう。動労千葉が不退転の決意で臨む組織拡大決戦、動労水戸の被曝労働拒否・福島圧殺攻撃粉砕のストライキとひとつになり、あらゆる職場から新たな時代の反合・運転保安闘争を巻き起こしましょう。参院選闘争で切り開いた反原発100万決起のうねりを押し広げ、再稼働阻止・全原発廃炉の闘いを非和解的に進めましょう。安倍超反動政権を打倒しよう。
 第二に、今こそ本物の労働者階級の党が求められているからです。革共同は参院選を、山本太郎さんの勝利をめざして全力で闘いました。労働者人民の燃えるような自己解放的決起は、既成政党に対する怒り・絶望と同時に、本物の政治家と党を求める労働者階級の願いの切実さを示しました。この闘いから革共同も多くを学びました。私たちはもっともっと自らを磨き、自己変革を遂げ、労働者階級の信頼を得る唯一の党、反帝国主義・反スターリン主義の世界革命の党として飛躍する決意です。新自由主義のもとで人間的共同性をずたずたに引き裂くこの社会を根底から打倒し、労働者が主人公となる社会を建設するため、革命的な労働者の党をともに築きましょう。
■革命に勝利する党をともに
 最後にもうひとつ訴えたいことは、地区党・細胞の団結が財政闘争の勝利の鍵だということです。逆に言えば、4カ月決戦と夏期大カンパ闘争を通して、地区党建設・細胞建設の飛躍的強化をかちとろう、ということです。
 革共同は党と労働組合の一体的建設の道を邁進(まいしん)し、この中で労働者階級の新たなリーダー、青年・学生の革命的リーダーをつくり出して前進しています。すべての地方委員会・地区委員会のもとに階級的拠点を打ち立てること――これなしに革命情勢を本物の革命に転化し、プロレタリア権力を打ち立てることはできません。労働者階級と党がどれほど深く固く結びついているか、そのメルクマールこそ機関紙と財政(カンパ)です。多くの労働者のカンパに支えられずに闘える労働者党など存在しません。たとえ生活に困っていても仲間のため、鉄鎖からの解放のためなら、身銭を切るのが労働者です。そうした労働者人民への揺るぎない信頼をもって、細胞・地区の団結で、思い切ったカンパ闘争に踏み出しましょう。
 すべての皆さん! 革共同に絶大なカンパを! 7・28革共同政治集会(東京)にカンパをもって大結集しましょう。

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週刊『前進』(2593号4面1)(2013/07/22 )

 8・6広島―8・9長崎に全国大結集を

 被ばく68周年 核・原発なくせ!長崎集会へ

 フクシマの怒り・闘いと結び再稼働阻止し安倍を打ち倒せ

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 【要項】8・6広島-8・9長崎反戦反核反原発闘争
広島
 被爆者とフクシマの怒りをともにし実現しよう
全原発廃炉・核廃絶8・6ヒロシマ世界大会

再稼働阻止!全原発廃炉!ヒロシマ世界大会
8月5日(月)午後3時〜6時
アステールプラザ中ホール(広島市中区加古町4―17)
アメリカ・ドイツから ほか/被爆者・被爆二世、福島からの訴え、
各地の反原発運動/被曝労働阻止をたたかう労働組合
主催 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
 すべての原発いますぐなくそう! 全国会議(NAZEN)

ヒロシマ・アピール集会
8月6日(火)午前7時 原爆ドーム前
8時15分 黙とう後、首相式典出席抗議、中国電力包囲のデモ行進

8・6ヒロシマ大行動大集会
12時半 広島県立総合体育館小アリーナ(広島市中区基町4―1)
午後2時半 市内デモ行進
主催 8・6ヒロシマ大行動実行委員会

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長崎
8月8日(木)正午 長崎大学本校 山下俊一と長崎大学への弾劾行動
午後2時 九州電力長崎支社申し入れ行動
長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼式典
8月9日(金)午前7時半 爆心地公園の原爆朝鮮人犠牲者追悼碑前
主催/長崎在日朝鮮人の人権を守る会

8・9安倍首相平和式典出席弾劾デモ
午前10時 城栄公園(路面電車・大橋下車)

8・9フクシマの怒りとともに 012被ばく68周年長崎集会
午後1時30分 長崎県勤労福祉会館(路面電車・公会堂前下車)
主催/すべての原発いますぐなくそう! 全国会議ナガサキ
協賛/8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会

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週刊『前進』(2593号5面1)(2013/07/22 )

 三里塚市東さんの農地を守ろう

 7・14千葉 7・29農地強奪判決阻止へ

 労農学900人が決起集会

(写真 反対同盟を先頭に千葉市内を席巻する大デモをうちぬき、「市東さんの農地を奪う不当判決は絶対許さない」の声を響かせた【7月14日】)

(写真 農地強奪阻止の固い意志を千葉地裁にたたきつけた動労千葉のデモ隊【7月14日 千葉地裁前】)

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週刊『前進』(2593号5面2)(2013/07/22 )

 NAAを絶対許さず 体を張って闘い抜く

 天神峰 市東孝雄さん

 私は今、並々ならぬ決意をもってこの集会を迎えました。「土地を明け渡せ」という思いも寄らぬ提訴から約6年、成田から裁判所に来るたび、NAAの違法・でたらめを感じてきました。
 成田市農業委員会はNAAの土地の賃貸借契約解除申請について「空港のためならフリーパス」と公言し、千葉県農業会議は「耕作地の場所が違うから調べてくれ」と言っても耳を貸さず、逆にNAAに「書類が不備だからこうしたらいい」と入れ知恵をした。90年耕した農地を守る人間が納得できますか!
 おやじが亡くなり、私は天神峰に戻って農業を継ぎました。畑の土は本当にすばらしいものです。その畑の6割から7割を取り上げようとしている。それは私に死ねということです。
 向こうは離作補償1億8千万円を提示してきました。だが、金を出せばいいのか。金よりも大事なものはいっぱいある。金をやるから農業をやめて出ていけと強制し、28軒あった天神峰で残ったのはうちだけです。
 そして団結街道封鎖、現闘本部取り壊しの時のひどいやり方、私に対する不当逮捕……。23日間勾留され、悔しい思いをしました。
 「国策だ」といって47年間こんなことをやり続けてきたNAAを、絶対に許せない!
 自民党は、政権に復帰したら原発推進でやりたい放題です。私はこの間沖縄、福島に行きました。基地や原発を持ち込んで、人間の暮らしを破壊するやり方に怒りを感じます。
 現状を変える力は、誠実に働く者の中にあると思います。働く者が当たり前の権利をかちとることです。
 29日、けっして予断を許しませんが、不当判決、仮執行宣言を粉砕する決意で臨みます。いかなる判決をも受けて立ち、体を張って闘いぬくことを明らかにします。

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週刊『前進』(2593号5面4)(2013/07/22 )

 全学連第74回定期全国大会へ(招請状)

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 全学連第74回定期全国大会

 9月4日(水)〜5日(木)、東京都内
 ※参加費1000円(会場代、資料代など)
 宿泊費は除く

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週刊『前進』(2593号6面3)(2013/07/22 )

 全国水平同盟規約

 結成大会で採択された全国水平同盟の規約の前文を掲載します。(編集局)

 はじめに

 「人の世に熱あれ、人間に光あれ」 1922年3月、全国水平社は、ロシア革命の衝撃と感動をバネに結成され、またたく間に全国各地に組織を結成し、プロレタリア革命の前進に向けてつき進んだ。
 それから91年、日本帝国主義は、資本主義の最末期である新自由主義攻撃の全面的な破産の恐怖にのたうち回っている。全世界で革命情勢が本格的に煮つまり、「生きさせろ!」の叫びが今、日本中で、世界中であふれ出ている。
 新自由主義による全世界共通の民営化・外注化・非正規職化の攻撃への怒りの炎が、権力・資本との絶対非和解の対決を生み出し、プロレタリア革命を求めて世界各地で燃え広がっている。
 しかるに、既成の部落解放同盟は頭から腐り果て、解放運動の抑圧物になりさがっている。
 今再び、部落解放へ新たな宣言を発する時が来た。新組織「全国水平同盟」の結成は、何よりも、今日の大恐慌と戦争・改憲情勢の切迫、3・11(大震災と原発事故)情勢のもとで激化する新自由主義攻撃に真正面から立ち向かう闘いだ。私たちは、ここに、新自由主義と非和解で対決し、国鉄闘争を軸に絶対反対・階級的団結の拡大で闘うまったく新しい部落解放の全国組織、300万部落民の解放と6000万労働者階級の解放のために闘う「全国水平同盟」の結成を宣言する。

 同盟の目的

 (1)
 全国水平同盟の目的は、部落差別の撤廃と部落・部落民の解放にある。それは、あらゆる差別を許さない社会を築くことによって実現される。その闘いは、人間社会本来の共同性を取り戻し、誰もが誇りと喜びを持って共に生きられる新たな社会の建設のなかに部落民の解放を求める普遍的な、人類史的意義と広がりを持つ闘いである。
 (2)
 最末期の資本主義・帝国主義の絶望的なあがき(延命形態)である今日の新自由主義は、労働者階級の生活と生命を極限まで破壊し、ほんの一握りの支配階級だけが生き残ろうとする、まったく非人間的に転倒した、荒廃した社会を生み出した。その一番のあらわれが、1987年の国鉄分割・民営化からはじまる社会全体を覆い尽くす民営化・外注化・非正規職化の攻撃である。この攻撃は、80年代地対協攻撃(地域改善対策協議会路線)による戦後部落解放運動の解体攻撃と、一体で進められた。
 85年〜86年、動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)は、この攻撃に対して2波のストライキで闘い、労組破壊・団結解体攻撃をうち破り、団結と組合を守り抜いた。
 82年の第二臨調−87年の国鉄分割・民営化と一体で進んだ80年代〜90年代地対協攻撃のもとで、部落の解体、応能応益家賃制度による住民の追い出し、更地化攻撃、さらに、部落民労働者を含む労働者の非正規職化・首切りは急速に進んだ。
 それに対し既成の部落解放同盟は、資本のおこぼれを求めて利権に走り、それらの攻撃の手先になりはて、部落大衆を資本に売り渡した。多くの部落が破壊され、部落民としてのきずな(紐帯〔ちゅうたい〕)が、断ち切られ、生活破壊が進行した。
 だが一方、八尾北医療センター労働組合を拠点に、道州制−更地化、非正規職化と闘う西郡(八尾北・西郡)の闘いは、動労千葉を先頭にした国鉄決戦と一体化することで、道州制・民営化攻撃を根幹からうち破っている。他の多くの部落ではすでに解体されたムラの紐帯も、絶対反対で闘う西郡では生きており、かけがえのない結集軸となっている。
 もうひとつの闘いの結集軸が、狭山闘争である。狭山闘争は、石川一雄さんの半世紀にも及ぶ絶対非和解の不屈の闘いで、国家の部落差別犯罪を暴き出し、70年代から今日に至るまで、全国の部落大衆、労働者階級をつなぐ、階級的団結の砦(とりで)となってきた。新自由主義との最先端の闘いである狭山闘争を、外注化阻止・非正規職撤廃と一体の闘いとして闘う。
 (3)
 部落差別の本質は、資本主義の搾取と収奪、階級支配を貫徹するための資本による労働者階級の分断であり、団結破壊である。したがって部落差別撤廃・部落解放の闘いは、あくまでも団結を求め、団結を拡大する闘いである。
 また、新自由主義は、労働者階級のあらゆる紐帯・団結を解体し、バラバラにすることによってはじめて成り立つ、最も激しい分断攻撃である。だからこそ、新自由主義攻撃に真正面から立ち向かう闘いは、被支配階級全体を一つにする階級的団結の闘いとなる。
 新自由主義と対決し団結を求めてやまない部落解放闘争は、労働者階級全体の階級的団結に拡大する闘いの最先頭である。したがって、階級的労働運動路線はそのまま部落解放の路線である。
 (4)
 非正規職撤廃の闘いは、労働者階級全体の団結と根底的な解放を求める闘いである。労働者の武器であり団結の具体的な形を示すものは、労働組合である。
 非正規職撤廃を正面課題にかかげ、労働者階級の解放をとおしてみずからの解放をかちとろうとする部落解放闘争は、無数の労働組合の建設、職場・地域拠点の建設にみずからの持てる力を注ぎ、労働組合の闘いを軸に、住宅・教育・医療・福祉などと更地化攻撃との全面対決を、支部建設の核心において闘う。
 (5)
 新自由主義と対決する部落解放闘争は、世界に開かれた国際的闘いである。プロレタリア革命の一環としての部落解放闘争は、日韓米を基軸とする国際連帯、プロレタリア国際主義の実践と前進のうちに部落民の自己解放の実現を求める闘いにほかならない。
 労働者国際主義の思想と精神で武装し、資本主義のもとでの搾取と収奪、差別と抑圧からの解放を求めて闘う全世界の労働者人民、被抑圧人民と連帯し、共に闘う。

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