ZENSHIN 2013/07/01(No2590 p08)

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週刊『前進』(2590号1面1)(2013/07/01 )

 参院選総決起で安倍打倒を

 再稼働阻止・全原発廃炉めざし100万人デモを闘いとろう

 7・11NAZEN東京−7・14三里塚へ

 

(写真 こんな暴挙を許せるか! 東京高裁前に怒りのシュプレヒコールが響きわたり、誰もが3同志とともに完全無罪まで闘う決意を固めた【6月27日】)

6月27日、東京高裁第6刑事部・山崎学裁判長は、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判の差し戻し控訴審において3人の同志の控訴を棄却する超反動判決を下した。須賀、十亀、板垣の3同志は無実であり、デッチあげの権力犯罪は明々白々だ。この反動判決は、日帝権力中枢のスパイ・荒川を摘発・打倒して進撃する革共同と国鉄決戦の解体を狙った許し難い攻撃である。しかしこれに対する労働者人民の怒りは、7月参院選闘争をはじめ9・25動労千葉鉄建公団訴訟控訴審判決へ向けた4カ月決戦の新たな大衆的起爆剤に必ずなる。国鉄決戦を基軸に日帝・安倍政権打倒の巨大な闘いに総決起しよう。

 国鉄を軸に4カ月決戦

 動労千葉鉄建公団訴訟の9・25東京高裁反動判決を許さない4カ月決戦が熱く闘いぬかれている。4カ月決戦は、国鉄闘争を最大最高の決戦として闘うことを軸に、国鉄、反原発、星野奪還、三里塚、改憲阻止の闘いの爆発をかちとり、極右超反動の日帝・安倍を打倒していく一大決戦である。それは「国鉄決戦と反原発決戦でプロレタリア世界革命へ」を実現する階級的力関係の転換をかけた闘いだ。
 この4カ月決戦に巨大な闘いが合流した。7月参議院議員選挙に山本太郎氏が東京選挙区で立候補する。「被曝させない」「TPP入らない」「飢えさせない」という山本太郎氏の主張(6・14立候補表明会見)は、労働者階級人民の率直な叫びである。それは原発輸出と再稼働、TPP交渉参加、解雇規制撤廃、賃下げ・大失業、そして憲法改悪を進める自民党=日帝・安倍政権と真っ向から激突する巨大な闘いとなる。革共同は震えるような感動と厳粛な決意をもって、この重大情勢に立ち向かい、新たな時代の選挙闘争として都政を革新する会を先頭に、山本太郎氏とともに参院選闘争に総決起する決意だ。
 先の東京都議選は有権者の6割近くが棄権した。自民党の得票は全有権者の15%でしかない。圧倒的な労働者人民は議会に不信をたたきつけ、自民党と安倍への支持も拒否した。橋下・維新の会も民主党も凋落(ちょうらく)した。それが今日の階級情勢の根底にある現実だ。安倍と自民党はこの巨大な怒りのマグマに恐怖している。階級的怒りを解き放ち、階級全体の活性化・大流動をつくり出し、山本太郎氏とともに参院選闘争を全力で闘おう。
 首都東京の1千万有権者に直接呼びかけ、その中から100万人を獲得する闘いへの挑戦は、限りない可能性にあふれている。反原発100万人決起への決定的な闘いともなる。かつて経験したことのない新たな時代の選挙闘争を闘いぬき、勝利し、9・25反動判決粉砕へ階級の総決起をつくり出そう。

 「新たな時代」の大挑戦

 「新たな時代」とは、世界大恐慌が本格的に爆発し、大争闘戦時代に突入し、最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義に対する全世界の労働者階級人民の総決起が巻き起こっている時代であり、さらに3・11情勢(東日本大震災と福島原発事故)のもとで階級情勢が根底から一変している時代のことだ。総じて、プロレタリア世界革命が急接近する時代の到来ということである。
 大恐慌の本格化と大争闘戦時代への突入の中で、いま米帝や日帝を先頭に繰り広げている通商戦争、為替戦争、「未踏の領域」に踏み込んだ金融緩和競争は、すでに「近隣窮乏化政策」と化し、資源、食糧、世界市場の争奪戦をいよいよ激化させ、世界経済の分裂化・ブロック化を本格的に促進している。
 大恐慌は現在進行形だ。6月19日にFRB(米連邦準備制度理事会)議長バーナンキが行った金融緩和の年内縮小表明は、「財政の崖」を転落し始めた米帝の断末魔の選択であり、たちまち米長期金利が急上昇する一方(国債は急落)、中国など新興国から緩和マネーが一斉に引き揚げ始めた。そして日帝・安倍と黒田日銀の「異次元」金融緩和は3カ月足らずで振り出しに戻り、ここでも株価暴落と乱高下、長期金利の上昇と動揺が止まらない。まさに「アベノミクス」は株価バブルの崩壊とインフレの爆発、日本国債と円の暴落を早晩不可避とする破滅的な政策だ。
 過剰資本・過剰生産力と世界経済の分裂化・ブロック化が交差・結合し、世界最大の貿易赤字・経常収支赤字と財政赤字を抱える米帝の、そのドルと国債が暴落する時こそ大恐慌は真の奈落へ転落するのである。
 そのことへの恐怖の中で米帝オバマはドイツ・ブランデンブルク門で「戦略核3分の1削減」演説を行った。これは軍事戦略の中心を中東からアジア・太平洋地域に戻す新軍事戦略に対応した戦争激化政策であり、オバマの「核なき世界」は階級闘争圧殺を狙う大ペテンである。
 ギリシャの労働者は、大恐慌下ですでに22回のゼネストに決起している。新自由主義への怒りの闘いは、南欧からフランス、イギリスへ、北欧・スウェーデンへ、そしてトルコ、ブラジルへと全世界に燃え広がっている。この世界の労働者人民の反乱のただ中に4カ月決戦があり、7月参院選闘争がある。

 全産別で反合理化闘う

 安倍政権の成長戦略の軸である「雇用改革」とは、徹底的な非正規職化と偽装請負の合法化であり、「解雇の自由」を全面的に推進するとんでもない攻撃だ。現在、「限定正社員制度」の導入が郵政などにおいて、労働組合の承認のもとで行われつつある。安倍政権はいまJR東日本の「経営構想X」を突破口に、労働運動解体攻撃をかけてきている。
 これに対し動労千葉は、外注化阻止決戦を勝ちぬき、外注先でも強固に団結して闘っている。CTS(千葉鉄道サービス)は担当者を配置するだけで、実際はJRが具体的な作業の中身を作っている。完全に偽装請負だ。まったく事態に対応できないCTSに代わり、スト破りもJRがやる。これとの闘いの中で動労千葉は、大恐慌論、新自由主義論、3・11情勢論という時代認識のもと新たな反合・運転保安闘争を闘ってきた。資本と非和解で闘いすべてを労働者の手に取り戻す職場闘争として、この闘いを全産別に拡大しよう。
 被曝労働拒否の動労水戸のストライキは、労働組合の決起で全原発廃炉を実現する闘いの戦略的方向を提起している。この闘いで使用停止に追い込んだ汚染車両(K544編成)の再運用を、JRが策動している。これは「新基準」による原発再稼働や、常磐線の再延伸(避難区域再編と補償切り捨て、避難者への帰還強制)と一体の攻撃だ。K544の郡山工場移送を阻止する闘いは、組合の枠を超えた勝田−郡山を結ぶ闘いとなる。
 「白石事件」が示すように、国鉄決戦は国家権力中枢を揺るがしている。「解雇撤回・JR復帰判決要求」の10万筆署名と物資販売で階級全体を獲得することは絶対にできる。労働組合の活動家、特に青年労働者の組織化を国鉄を先頭に全産別でかちとろう。階級的な力関係が一切を決める。10万筆署名運動はその力を結集する闘いだ。「アベノミクス」の雇用破壊と対決し巨大な大衆的怒りを署名に結集しよう。この間の取り組みは10万筆達成が可能なことを示している。全地区・産別・職場で目標を設定し取り組もう。
 すべての産別と職場で1047名解雇撤回闘争と動労千葉・動労水戸の闘いを訴え、国鉄闘争の基軸性を提起しよう。あらゆる闘いを国鉄闘争と結合して展開し、すべての産別と職場で反合・運転保安闘争路線を具体的に確立し実践しよう。

 労働者の力で党建設を

 NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)の7・11東京集会は参院選闘争の渦中で決定的な集会だ。安倍は関西電力大飯原発3、4号機の運転を9月まで続行し、7月8日の新規制基準施行とともに5電力会社が7原発14基の再稼働申請を一挙に行おうとしている。「福島第一原発事故で死亡者はいない」という自民党・高市発言を絶対許すな。6・27の関西電力高浜原発へのウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の搬入を弾劾する。7・11でNAZEN東京を結成し、再稼働阻止・全原発廃炉へ闘おう。
 三里塚闘争も重大局面にある。7・14全国集会(千葉市)と緊急3万人署名は、市東孝雄さんの農地強奪を許さない力を総結集する闘いだ。反対同盟は全国に決戦突入の檄(げき)を飛ばすと同時に、北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長、市東さんを先頭に街頭に立ち、地域を回り、署名と決起を訴えている。三里塚は労農同盟と国際連帯で新自由主義を打倒する全人民の砦(とりで)だ。7・14全国集会−7・29千葉地裁包囲闘争で農地裁判判決を迎え撃ち、農地死守・実力闘争の勝利を開こう。
 日帝・新自由主義と闘い勝利する強大な革共同を労働者階級の力でつくろう。夏期大カンパ闘争に全力決起しよう。7月革共同政治集会に圧倒的な結集をかちとろう。
(写真 報告集会で3同志が決意表明。弁護団も山崎判決を批判し、最高裁で戦い抜くことを宣言)

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週刊『前進』(2590号1面3)(2013/07/01 )

【要項】革共同政治集会、なにがなんでも!全原発廃炉7・11東京集会、三里塚

革共同政治集会

 革命的共産主義運動50年と大恐慌−プロレタリア世界革命の時代の到来

〈東京〉
 基調報告 革命的共産主義者同盟書記長 天田三紀夫
 7月28日(日)午前11時半開場
 豊島公会堂(豊島区東池袋1−19−1)

〈関西〉
 基調報告 夏美優一
 7月21日(日)正午開場 午後1時開会
 大阪市立浪速区民センター(大阪市浪速区稲荷2−4−3)

〈東北〉
 基調報告 岡崎康史
 7月21日(日)正午開場 午後0時半開会
 若林区文化センター展示ホール(仙台市若林区南小泉1−1−1)

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なにがなんでも!全原発廃炉
7・11東京集会

7月11日(木)午後6時開場6時半開会
座・高円寺2(杉並区高円寺北2−1−2)
 ふくしま共同診療所からの報告
 被曝労働拒否で闘う労働組合・動労水戸からの報告
主催 すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)

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◎三里塚闘争勝利、農地強奪判決粉砕へ!
 第3誘導路許可取消裁判
 7月9日(火)午前10時30分 千葉地裁

7・14全国総決起集会

 7月14日(日)午後1時 千葉市中央公園

7・29農地裁判判決・千葉地裁包囲闘争

 7月29日(月)千葉市中央公園 午前10時集合
 判決 午後1時30分 千葉地裁
 主催・呼びかけ/三里塚芝山連合空港反対同盟

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週刊『前進』(2590号1面4)(2013/07/01 )

前進速報版から 前進速報版から

▼爆取デッチあげ弾圧裁判、高裁が控訴棄却の不当判決▼広州中医薬大付属病院で非正規看護師がスト▼6・16大間原発反対行動

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週刊『前進』(2590号2面1)(2013/07/01 )

 7・3強制出向無効確認訴訟に裁判所とJR圧倒する結集を

 外注化阻止の反合・運転保安闘争と一体で

 外注体制を破産前に追い込む

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【要項】動労総連合 出向無効確認訴訟
 7月3日(水)午後2時
 東京地裁527号法廷
  ※裁判後に総括集会
「解雇撤回・JR復帰」署名提出行動
 7月3日(水)午後1時

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週刊『前進』(2590号3面2)(2013/07/01 )

 国家権力・資本家階級との激闘にかちぬくカンパを

 すべての労働者、学生、市民のみなさん、『前進』読者のみなさん。革共同は、日本階級闘争史上の重大な岐路において、国家権力・資本家との死闘に突入しています。厳粛な決意を込めて圧倒的な夏期カンパをお願いします。
●スパイ打倒した地平
 革共同は希代のスパイ荒川を打倒し、今回、その勝利を『前進』で堂々と報告しました。
 革共同は、労働者自己解放の思想のもと階級的労働運動に全力を挙げ、非合法・非公然体制をつくりあげることで、スターリン主義の屈服の歴史をのりこえてきました。スパイ打倒の闘いを階級闘争の正面課題として見据え、労働者階級の団結した力で粉砕しました。スターリン主義が真っ正面から取り組めず、見据えることもできなかった革命の正面課題に全力で取り組み勝利したのです。
 スパイ荒川打倒が示したことは第一に、国家権力がいかに国鉄闘争の前進に恐れおののいているのかを、われわれがハッキリとつかんだことです。
 荒川の膨大な「告白文書」は革共同の路線が日帝中枢に壊滅的な打撃を与え続けていることを示しています。国鉄分割・民営化の狙いが国鉄労働運動を根絶することにあり、それに失敗してきたからこそ、憲法改悪もできずにいる権力の焦りもハッキリしました。革共同は国鉄闘争を軸に日帝打倒に向けて闘い抜くことをあらためて宣言します。
 第二に、権力の懐に逃げ込むために家族をも売り渡した荒川に、誰もが怒りを爆発させていることです。古今東西の階級闘争において、裏切り者は徹底的に断罪されてきました。スト破りは裏切り者として末代まで弾劾され、ロシア革命ではスパイは処刑されました。権力の手先になり果てた者へのあいまいさを許さない革共同だからこそ、権力と不屈に闘えるのです。国家権力・資本と非和解で闘う革共同への支持は、荒川スパイ摘発を内外に宣言することをもってどんどん拡大しています。
●国鉄・三里塚の勝利へ
 第三に、革命党破壊のためにうごめくあらゆる腐敗分子どもも、権力と一体だということをハッキリさせたことです。
 かつてカクマル松崎明は警視総監・秦野章の懐に飛び込み、国鉄分割・民営化の手先となり果て、20万人の国鉄労働者を首にし、200人以上の労働者を自殺に追いやりました。国労本部の協会派と革同は、警視庁と手を組んで組合員をデッチあげ逮捕させ、あげくの果てに4・9反革命に行き着きました。三里塚闘争を裏切った脱落諸党派は権力の手先となり、日帝打倒に敵対するためにのみ卑劣にうごめいています。裏切り者の本性は権力と一体なのです。
 しかし国鉄闘争、三里塚闘争を不屈に闘う者がある限り、裏切り者の不正義は暴き出され、必ず打倒されるのです。党と支持者はみな、このことに圧倒的な確信を持ち、『前進』を武器にして新たな進撃を開始しています。
 帝国主義は、通信傍受や個人情報収集、スパイという卑劣な手段を使うことでしか資本主義体制を維持するすべがないくらいに危機を深めています。
 安倍政権、JR資本などのブルジョアジー中枢、裁判所、さらには警視庁公安部や公安調査庁などとの死闘に勝ち抜き、この決戦に勝利するための圧倒的なカンパを寄せて下さい。
 国鉄闘争は30年の歴史で最大の正念場を迎えています。
 国鉄改革法23条でつくられた「国鉄とJRは別法人」「国鉄が不当労働行為をしてもJRは関係ない」という枠組みの虚構性が暴かれ、国鉄分割・民営化当時のJR設立委員長・斎藤英四郎、国鉄職員局次長・葛西敬之、国鉄総裁室長・井手正敬らが共謀して不当労働行為を働いていた事実が、動労千葉鉄建公団訴訟控訴審で明らかにされたのです。
 この事実を突きつけられた東京高裁・難波孝一裁判長は、証人調べを一切せず、5月8日に裁判を打ち切り、一方的に判決日を9月25日と指定しました。国鉄分割・民営化という国家犯罪の核心が暴かれることに恐れおののいているのです。司法権力は、一審で不当労働行為を一部認定した東京地裁・白石哲裁判長を左遷・更迭するという異常な手段に手を染めるまでに動揺を深めています。6・9国鉄集会は、判決日までの4カ月決戦に突入する新たな戦闘宣言の場となりました。
●7月参院選に総決起
 また革共同は、この4カ月決戦の重大な一環として、7月参院選に東京選挙区から出馬する山本太郎氏の当選に向けて全力で闘うことを決定しました。首都東京で巨万人民の中に飛び込み、再稼働阻止・全原発廃炉、階級的労働運動の爆発、そのための拠点建設、指導部建設をやりぬきます。
 今まで誰も経験したことのない時代の中で革共同は、国鉄戦線における外注化阻止・非正規職撤廃の闘いを切っ先に、自治体、郵政、教労の4大産別においても職場闘争を豊かに発展させ、新自由主義の核心を撃ち抜く闘いを発展させてきました。そのさらなる大前進のためには、どうしても膨大な闘争資金が必要です。重ねてカンパへのご協力をお願いします。

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週刊『前進』(2590号4面1)(2013/07/01 )

 7・11NAZEN東京集会へ

 闘う労働組合の建設と国際連帯の力で原発再稼働を阻止しよう

 すべてのみなさん。日本の反/脱原発運動は、再稼働をめぐる重大な正念場を迎えています。私たちNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)は7月11日、「なにがなんでも!全原発廃炉 東京集会」を開催します(要項1面)。安倍政権の再稼働攻撃に対し、多くの人の参加で街頭と参院選を100万規模の「あじさい革命」としていくための集会です。ふくしま共同診療所とつながり、福島と東京の子どもたちを内部被曝から守るために、お母さんやお父さん、医師、労働組合、農民……あらゆる力を結集する集会です。そしてストライキで被曝労働と闘う動労水戸に学んで職場から立ちあがり、全原発の廃炉と資本主義社会そのものを覆す希望をつかみ取る集会です。多くのみなさんの参加を訴えます。
(写真 6・2反原発闘争で都心をデモするNAZEN)

 全原発の廃炉へ行動を!

 みなさん。原子力規制委員会は6月19日、再稼働ありきの新基準を「正式決定」しました。7月8日の「施行」とともに、12基の原発の再稼働申請(四国電力の伊方3号機、北海道電力の泊1〜3号機、関西電力の高浜3、4号機と大飯3、4号機、九州電力の玄海3、4号機と川内1、2号機)が予定され、福島原発事故の犯罪者たる東京電力も、柏崎刈羽原発の1、7号機の再稼働に向けて準備中です。
 他方で規制委は24日、稼働中の大飯原発3、4号機について新基準に「適合」と判断、「直ちに安全上重大な問題は生じない」と9月までの稼働継続を了承しました。施行前から再稼働ありきのデタラメ基準。そしてまたもや「直ちに」の言葉。事故直後に繰り返された「直ちに人体への影響はない」(枝野経済産業大臣・当時)の言葉の2年先は、「子どもの甲状腺がん12人、疑い15人」(6月5日福島県発表)の現実ではないですか! 彼らの言葉は「1年後に事故が起きても知ったこっちゃない」ということしか意味しません。福島の悔しさと怒りを踏みにじる「福島第一原発で事故が起きたが、それによって死亡者が出ている状況ではない。最大限の安全性を確保しながら活用するしかない」という高市早苗・自民党政調会長の発言は、「陳謝」とともに「撤回」されたなどと言うが、撤回されるべきは原発再稼働の政策そのものではないでしょうか。
 再稼働を許さず、全原発廃炉へ! 私たちの思いを行動に示そう。事故以来、人生をかけ声をあげ続けてきたみなさん。子どもを守るためかけずり回ってきたお母さん、お父さん。未来をかけて行動する若者のみなさん。今こそ再びのあじさい革命を、100万規模で巻き起こしましょう!

 職場・地域の団結つくろう

 まず7月参院選(4日公示、21日投開票)でそれを実現しましょう! 
昨年衆院選で山本太郎氏が立候補した杉並では、有権者46万人のうち7万人が山本氏への投票として反原発の意思を示しました。その多くは子どもをかかえてデモに参加するのが大変な若いお母さんやお父さんであり、夜中まで働かされている非正規の若者たちでした。「反原発デモは下火になった」などというのはマスコミのデマでしかありません。原発と放射能への不安と怒りはますます高まっています。山本太郎氏(東京選挙区)を先頭とした反原発選挙で、再稼働をもくろむ安倍政権や財界に目にものみせてやろう。
 今回の参院選は、大きく時代が動こうとする中で行われようとしています。マスコミで騒がれているような「自民大勝と反原発運動の危機」どころか、日本の原子力政策と、それを推進する資本主義社会そのものの崩壊、さらには労働者民衆の怒りが噴き出す中での選挙です。
 6月23日の都議選では、民主党に対して昨年の衆院選に続いてのだめ押しの断が下されました。そして、今政権をとっている自民党も55年間続いた体制に、09年、労働者民衆から断を下された政党です。彼らは、終身雇用や年功序列賃金など、資本主義が労働者を一定食わせられる条件のもとで権力をとってきた資本家の政党でしかありません。74〜75年恐慌と資本主義の危機、新自由主義政策への転換という中で、非正規に突き落とされた私たち労働者の「未組織」の怒りを始め、労働者民衆が毎年政権を倒していく事態となっています。橋下維新の会も崩壊を始めています。
 その根底にあるのは、3・11で明らかになった「いのちの危機」、戦争、改憲に対する怒りであり、ヒロシマ・ナガサキ、オキナワ、ビキニの体験者、被爆者として語り継がれてきた私たち民衆の歴史的な立場です。
 アベノミクスは、「金融緩和」の名のもとに、紙切れになるほど札を刷り、ガソリンなどの輸入品の高騰や私たちの食べ物への投機までを生み出し、株価の乱高下とともに破綻を開始しています。行き着く先は、大恐慌と争闘戦の激化、国家間対立―戦争です。改憲・戦争と命の危機は、資本主義の危機の深まりが引き起こすものであり、私たちの怒りと行動は時代を動かす力を持った歴史的なものです。
 自民党が政権を握ってきた要因は、こうした私たち労働者民衆の怒りを体現する、労働者民衆自身の党の未成熟にあります。「投票率の低下」は労働者民衆の政治的無関心ではなくブルジョア選挙制度という支配のあり方への怒りであり、本物の、怒りを行動へと訴える労働者民衆の党が求められているのです。そして、こうした制約があろうとも、参院選はあらゆる形で私たち労働者民衆の怒りがたたきつけられる場となるでしょう。
 同時に、労働者民衆が自分たち自身の党をつくっていく課題は、参院選を闘いきる中でより明らかになるとともに、ムードだけでできるようなものでもありません。自分たちの足元から、職場や地域から、具体的な運動を通して必死に信頼関係と団結をつくり、進めていく以外にあり得ません。私たちの再稼働をめぐる正念場、参院選をも舞台にしたあじさい革命は、全力で選挙を闘うとともに、足元からしっかりと闘いと組織をつくる闘いです。

 8・6広島―8・9長崎へ

 その中でも大きな歴史的役割をもっているのは、闘う労働組合をつくる闘いです。動労水戸の被曝労働拒否の何波ものストライキは、原発をなくし、この社会を変革していくために、本物の闘う労働組合をつくることの必要性、労働者が団結したときの力の大きさを教えてくれています。
 そこにあるのは、労働者の命を守るために非妥協で闘う労働組合の姿です。放射能は、子どもや青年の体から破壊していく。未来を大きく描けるがゆえにもっとも怒りをもつ青年労働者に対して、組合加入と被曝労働拒否のストライキへの合流を訴え、どんなに少数でも原則的に闘う。命を守るために闘う労働組合が必ず多数を獲得し、資本を圧倒して職場を止めるほどの力を持つという確信。
 組合に集まる労働者一人ひとりは、けっして聖人のような人間ではなく、ふつうの労働者です。しかし、「どんな労働者でも実際に社会を動かしていることに変わりはない」「労働者は団結すれば社会を変える力を等しく持っている」、こうした信念と誇りがあります。
 連合の結成にまでいきついた既成の労働組合の運動は、高度経済成長の賃上げの裏では合理化を認めてきました。職場では仲間が首を切られ、残った仲間には労働が強化され、安全が切り捨てられる。これを認める代わりに金をくれと運動をしてきたのです。命と金をてんびんに掛けられる組合が、原発に反対できるはずもありません。そしてあたかも労働組合は金のためにしか闘わないかのような姿がまかり通ってきました。
 しかし、労働者の首や安全は金では売れない。賃金がたとえ上がろうとも搾取される悔しさには代えられない。資本に搾取される労働者の立場に立ち、労働者の命を守るために闘い抜く原則的な労働運動を続けてきたのが、動労千葉や動労水戸をはじめとした労働組合です。
 6月1〜2日に福島市で行われた「東北六魂祭」は、「東北きずな固く」などとマスコミが大々的に報じる「復興キャンペーン」でした。「特別協力」をJRが買って出て、25万人を動員し被曝させ、「経済効果37億円」という巨額の金を大手広告会社が牛耳り、無用な被曝労働の上にゼネコンがボロもうけする。こうやって繰り返される原子力ムラの資本の構造こそが、私たちが倒すべき対象であり、どんなに大きな力に見えても、これを内側から覆す力を持っている労働者が立ち上がってこそ、それは可能になっていくのです。
 ドイツでも「環境運動は市民、労働運動は労働者」という課題に向き合い、「労働者と民衆が結合したときに大きな力を発揮する」と語られたように、これを目指して闘うのがNAZENです。首都東京でこそ、福島に応える力ある運動を構築していきたい。
 新自由主義政策の中心にあった国鉄分割・民営化もやはり破綻を深めています。動労千葉鉄建公団訴訟9・25高裁判決の勝利をかちとる闘いとともに、職場から闘いを巻き起こそう。
 ふくしま共同診療所とつながり、放射能と向き合い、子どもたちを守る闘いも急務です。避難・保養運動、食の問題、すべてが「危ない」と口で言うだけではすまない段階に来ています。命を守るためには、団結して闘う以外にありません。原則的に闘う労働者、農民、医師、あらゆる力を結集して、全力で立ち向かいましょう。
 そして、7・11集会は、ドイツ渡航で培った国際連帯をさらに広げ、8・6ヒロシマ、8・9ナガサキの反核運動へとつなげていきます。ヒロシマ・ナガサキの被爆者の怒りとしてある労働者民衆の怒りを、再稼働阻止の怒りと結びつけ、大きな闘いにしよう。
 (NAZEN事務局長・織田陽介)

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週刊『前進』(2590号4面2)(2013/07/01 )

 反原発・反TPP・改憲阻止参院選闘争に総決起しよう

 山本太郎氏の勝利へともに

 世界大恐慌下の新たな挑戦

 革共同は参議院議員選挙(7月4日公示、21日投開票)にあたり、都政を革新する会の「山本太郎氏支持」表明を受け、全都全国の皆さんとともに山本氏の当選をめざして闘う決意である。
 7月参院選闘争は、動労千葉鉄建公団訴訟控訴審の9・25反動判決絶対阻止に向かって、国鉄・反原発・星野再審・反TPP・改憲阻止・非正規職撤廃闘争を大爆発させ安倍政権を打倒する総力戦と、分かちがたく結びついている。
 労働者階級と革共同は今年前半戦で大きな前進を切り開いた。JR外注化阻止・強制出向粉砕、被曝労働拒否、4・26自治労ストライキ、5・1メーデー・JR貨物本社闘争は、日帝・資本家階級に大打撃を与えた。この地平を引き継ぎ、7月参院選を全力で闘う中で、9・25反動判決阻止の勝利をこじ開けよう。
 7月参院選闘争の位置と意義は、第一に、〈世界大恐慌下の新たな挑戦>である。
 大恐慌の深まりと新自由主義の破産、3・11情勢のもとで全世界が革命的激動に突入している。ギリシャ、エジプト、トルコ、ブラジルを始め世界各地で数十万〜数百万の決起が広がっている。日本も戦後革命期を超えて、巨大なスケールで人民が動き出す時代が来ている。この時代認識を持って、今次参院選で首都の1千万人を対象とした宣伝・扇動を繰り広げ、100万人規模の団結をかちとる闘いに断固挑戦しよう。

 国鉄決戦勝利へ大地を熱く

 第二に、国鉄闘争の勝利と一体の決戦である。「解雇撤回・JR復帰」をめざす動労千葉の鉄建公団訴訟は、白石事件や控訴審の打ち切りなど、日帝権力中枢をとことん追い詰め、階級的力関係を転換する決戦情勢を迎えている。「解雇撤回・JR復帰」の10万筆署名運動が、各地の労働組合の新たな「やる気」を掘り起こしている。連合支配を内側から食い破る決起が始まっているのだ。選挙戦で階級闘争の大地をさらに熱く燃え立たせよう。
 第三に、参院選をめぐる大激動の中で、階級的労働運動の前進、組織拡大と拠点建設をかちとっていこう。選挙闘争は職場の仲間に働きかけ、団結を拡大する水路だ。階級情勢を大きく揺り動かし、新風を職場に吹き込み、生き生きとした職場闘争を闘う中でこそ組織拡大、拠点建設は前進する。世界大恐慌下の労働運動を担う青年活動家集団、階級的指導部を至るところにつくり出そう。学生は参院選闘争をキャンパスに持ち込み、学生運動を大爆発させよう。

 労働者の力で安倍政権倒せ

 自民党・安倍政権は、日帝のすさまじい危機の中で資本家救済の政治を推し進め、原発再稼働や公務員大幅賃下げ、民営化・非正規職化、首切り自由化、福祉切り捨て、改憲の超反動攻撃をかけてきている。
 だが、6・23東京都議選が示したものは何か。「自民・公明の圧勝」と報道されているが、決定的なことは投票率が史上最低レベルの43・50%で、前回より10・99ポイントも下がったことである。しかも自民党を支持した人は全有権者の15%にすぎない。圧倒的な労働者階級人民は安倍と自民党を拒否し、さらには腐りきったブルジョア議会の現実に怒りと拒否を突きつけているのだ。 
 労働者を取り巻く我慢ならない現実をひっくり返す力は、労働者階級自身の自己解放闘争だ、階級的労働運動だ――このことを強く訴えて闘おう。労働者階級が大きく勝利できる情勢が到来しているのだ。その闘いの前進をかけて、参院選闘争を闘おう。

 山本氏の政策支持し闘おう

 山本太郎氏は兵庫県宝塚市出身で現在38歳。11年3・11東日本大震災と福島原発事故への怒りを契機に、反原発に人生をかけて立ち上がった。俳優の仕事がなくなるなどのさまざまな困難をのりこえて闘う姿、気迫のこもった生き方に、多くの青年が共感し団結を広げてきた。昨年12月の衆院選では「全原発廃炉・改憲反対」を訴えて東京8区(杉並区)から立候補し、短期間の選挙戦ながら7万1千票余りの支持を獲得し、自民党・安倍政権を震え上がらせた。
 山本氏は「政治家はいろんなプレッシャーがかかるから本当のことを言いうのが難しい」とカネや権力に屈服する政治家を批判し、「党の名前は『新党今はひとり』」「僕ははっきりと本当のことを言おうと思います」と決意を述べている。不当な圧力に負けず、たった一人でも信念を貫いて、労働者との団結を力にして闘う革命的議員が、今こそ求められている。
 山本氏は基本政策として「被曝させない/TPP入らない/飢えさせない」を掲げている。革共同はこれを断固支持してともに闘う。
 選挙戦は、第一に、全原発廃炉をかけた闘いである。安倍政権は原発再稼働と原発輸出に突き進んでいる。7月に電力会社は、全国で十数基の原発の再稼働を一斉に原子力規制委員会に申請しようとしている。絶対に許せない。NAZENが主催する7・11東京集会は選挙戦の勝利へ重要な集会だ。大結集しよう。
 第二に、日帝のTPP参加阻止をかけた闘いである。TPPは大恐慌のもとで日米争闘戦を決定的に激化させ、全世界の労働者階級を分断・搾取し、戦争に引きずり込む階級戦争である。山本氏は「世界的価格競争を認めてしまえばその先にあるのは低賃金・長時間労働、ブラック企業がスタンダード化します」と述べている。山本氏の勝利で日本のTPP参加を絶対に阻止しよう。
 第三に、「飢えさせない」「生きさせろ」の闘いである。全世界で大失業と非正規職化、賃下げの嵐が吹き荒れている。多くの青年が非正規・低賃金の仕事しか就くことができない。この現実に、青年労働者の怒りと危機感は高まっている。
 山本氏は「先進国と呼ばれるこの国で餓死者が1日5人出ているというデータもあります」「生活保護を切り捨て、貧困は自己責任とするこの国を先進国と呼べるでしょうか」と怒りをもって弾劾している。
 青年が夢も希望も持てない腐りきった社会を根底からひっくり返し、労働者階級自身の力で、未来ある社会をつくろう。そのために参院選闘争に総決起し、山本氏の勝利を全力でかちとろう。

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週刊『前進』(2590号5面2)(2013/07/01 )

 7・14全国水平同盟結成大会へ

 部落解放へ闘う新組織つくろう

 7月14日、大阪で新自由主義と闘う部落解放運動の新組織「全国水平同盟」の結成大会が開かれる。同日の三里塚全国闘争と一体で成功させよう。結成準備会のアピールです。(編集局)
 「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と発した水平社宣言から91年。今再び部落解放への新たな宣言を発する時が来た。
 私たちは7月14日、新自由主義と対決し絶対反対・階級的団結で闘う部落解放の新しい全国組織を結成します。既成の部落解放運動の屈服と解体をのりこえ、300万部落民の解放と6千万労働者階級の解放のために闘う全国水平同盟の結成を宣言します。 
 日本帝国主義は、最末期の延命策である新自由主義が全面的に破産し死の恐怖にのたうちまわっている。全世界で革命情勢が到来している。動労千葉を先頭とする昨年10・1、3月ストライキはJR資本の外注化を破綻の危機に追い込んだ。そして、国鉄分割・民営化26年目にして支配階級の中枢による不当労働行為を白日のもとに暴き出した。私たちは敵の心臓部に手をかけたのです。
 部落差別とは、労働者階級を分断し団結を破壊する、資本による攻撃です。新自由主義はすべての労働者を非正規にし、失業・半失業状態にたたきこむ。その切っ先に部落民を位置づけ、部落を解体し、あげくの果てに被曝労働へと駆り立てる。全国水平同盟は、このような社会の根底的転覆へ、差別の撤廃と部落民の解放を労働者自己解放=プロレタリア革命の中に求め闘います。
 その最先頭に立つのは、新自由主義による道州制−更地化(住宅追い出し、八尾北医療センターつぶし)と闘い抜いてきた西郡・八尾北闘争です。そして無実の部落民・石川一雄さんの狭山差別裁判糾弾闘争です。西郡住宅闘争16年、八尾北労組13年、狭山闘争50年の闘いは部落解放運動だけでなく労働運動全体の未来をも決します。全国水平同盟はこの地平を踏み固め、非正規職撤廃を掲げて運動の飛躍的発展と組織(団結)の拡大をめざして闘う部落民の自主解放組織です。
 ついに部落民が階級分断攻撃をぶち破り労働者階級の解放の最先頭に躍り出る時が来た。その武器は労働組合です。この武器を再生させ、つくり出そう。
 全国の部落のきょうだい、そして差別と抑圧、搾取と収奪と闘うすべての労働者・農民・人民のみなさん。全国水平同盟の旗のもとに結集してともに闘おう! 7・14全国水平同盟結成大会に結集しよう。市東さんの農地死守、三里塚全国集会と連帯し成功させよう。
2013年6月
全国水平同盟結成準備会委員長 岡邨洋(西郡支部長)
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【要項】7・14全国水平同盟結成大会
 7月14日(日)正午開場、午後1時開会
 桂人権コミュニティセンター(大阪府八尾市桂町2―37/近鉄八尾駅前から近鉄バスの「萱島」行きで「西郡」下車)
 呼びかけ 全国水平同盟結成準備会

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週刊『前進』(2590号6面2)(2013/07/01 )

 7・14三里塚全国集会へ

 緊急3万人署名推進しよう

 三里塚は7・29農地法裁判判決に向けた最後の闘いに突入している。市東孝雄さんに対する農地強奪攻撃は、三里塚芝山連合空港反対同盟47年の闘いに対する凶暴な反革命攻撃であると同時に、日帝・国家権力の絶望的危機の表れである。大恐慌―3・11情勢のもとで労働者と農民の怒りが結合し、福島・沖縄人民の決起と三里塚闘争が結合することを敵は極度に恐れている。攻撃の脆弱(ぜいじゃく)性を見据え、階級的労働運動を発展させ、全力で闘えば必ず勝てる。この2週間、3万人署名を集め、7月14日、国家権力を震え上がらせる戦闘的大隊列で千葉市中央公園を埋め尽くそう!(要項1面)
(写真 天神峰の市東さん宅離れで出発前の打ち合わせ。「3万人達成へ闘うぞ!」【6月23日】)

 7・14大結集で安倍打倒を

 日帝・安倍政権は崩壊的危機に突入している。空前の規模の金融緩和政策で株価は乱高下し、長期金利は上昇している。「成長戦略」の目玉であるインフラパッケージ輸出は進まず、原発再稼働、辺野古新基地建設も闘いの前に阻まれている。何よりも、大争闘戦時代に勝ち抜くためには、新自由主義攻撃を一層進め、労働者の賃金を圧縮しなければならないが、そこに立ちはだかっているのが動労千葉を先頭とする「国鉄1047名解雇撤回」の闘いだ。
 三里塚闘争もまた安倍政権打倒の戦略的環となっている。環太平洋経済連携協定(TPP)は労働者・農民への搾取・収奪を極限化する経済政策であり、日米安保同盟強化の軍事政策でもある。三里塚は70年安保・沖縄決戦の一環として闘われ、「反戦のとりで」として帝国主義の安保・軍事政策との対決を徹底的に貫き阻み続けている。この地平は決定的だ。
 安倍政権の成長戦略の一つである「成田―羽田を結ぶ都心直結線」計画や産業競争力会議での「3本目の滑走路を」との声は航空政策の破綻の表れだ。
 われわれの階級的責務は、6・9国鉄集会を歴史的転換点として開始された「4カ月決戦」に勝利し、戦争と大失業の安倍政権に断を下すことである。
 革共同は希代のスパイを粉砕した勝利的地平に立ち、党と労働組合の一体的建設を推進する。あらゆる職場で新たな時代の反合・運転保安闘争を闘いぬこう。それと一体で反戦・政治闘争の発展をかちとろう。権力奪取・プロ独権力樹立をめぐる主戦場として階級的労働運動を闘いぬいてきたわれわれこそが今こそ主流派・多数派へと飛躍するときだ。

 三里塚の威力発揮するとき

 三里塚闘争の革命的威力をいかんなく発揮すべきときが来ている。国家権力打倒の思想と、闘いの徹底性・根底性において、そして労農連帯の生きた実践として、日本階級闘争史において三里塚は不滅の輝きを放っている。三里塚は「空港絶対反対」「農地死守・実力闘争」の原則を一筋に貫き、47年にわたって勝利し続けてきた。
 67年10・10外郭測量阻止闘争を皮切りに、幾多の実力闘争を血を流しながら闘いぬいてきた。83年3・8分裂を頂点とする「話し合い」による条件闘争へと闘いを変質させようとする攻撃を粉砕し、「絶対反対同盟」として屹立(きつりつ)してきた。この闘いの中で星野文昭同志をはじめ多くの不屈の革命家を生み出してきた。
 動労千葉のジェット燃料貨車輸送阻止闘争は、反対同盟との労農連帯闘争と反合・運転保安闘争の一体的展開であり、国鉄分割・民営化反対闘争の土台となった。
 社会の生産を担う労働者・農民が誇りを取り戻し、同志的な信頼関係をさらに打ち固めることは、日本帝国主義打倒・プロレタリア独裁樹立への決定的課題である。それを具体化してきたのが三里塚闘争だ。福島・沖縄の怒りと三里塚の結合をさらに強め、安倍政権の農業・農民切り捨てに怒る日本農民の先頭で立ち上がった全国農民会議をさらに発展させよう。緊急3万人署名を武器に、青年労働者・学生をはじめあらゆるところに分け入り、7・14大結集を実現しよう!

 農地の強奪を絶対許さない

 成田空港会社(NAA)は市東さんの農地を強奪する攻撃を絶望的に強めている。裁判所を使った農地法による農地強奪攻撃は、実質的な強制収用攻撃であり、その規模は戦後最大だ。市東さんの営農、生活、生きがいの一切を奪おうとするものだ。
 土地収用法でも奪えなかった農地を農地法で奪うなど言語道断だ。戦後の農地改革によってかちとられた耕作者主義の精神を踏みにじる暴挙を、改憲攻撃の先取りを絶対に許しはしない。
 土地買収は耕作者である市東家に秘密裏に行われたこと、土地明け渡し請求の根拠は偽造文書であることなど、違法・脱法の数々で満たされたNAAの悪行こそが裁かれなくてはならない。
 NAAが仮執行宣言付き判決を求めることなど絶対に許せない。そもそも仮執行宣言は「金銭賠償によって原状回復が可能な場合」に認められているにすぎず、農地への適用はありえない。
 市東さんは国家権力の全体重をかけた攻撃に対し、「1億8千万円より1本100円の大根のほうが大事」「やられればやられるほど、逆に何くそというのが出てくるのが人間だと思うんです。私も体を張って闘います」と、札束と暴力に屈せず空港廃港まで闘う決意を明らかにしている。
 緊急3万人署名と7・14集会への大結集で、多見谷裁判長に市東さんの怒り、全国の労働者・農民・人民の怒りを思い知らせよう! 革命的共産主義運動が反対同盟農民との血盟を誓い、階級性をもって磨き鍛え上げてきたやいばを振り下ろすときは今だ。
〔土屋栄作〕

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週刊『前進』(2590号8面5)(2013/07/01 )

【要項】関西空港反対全国集会

オスプレイ受け入れ反対、関空の軍事空港化絶対反対!
住民と労働者の団結で橋下、千代松を打倒しよう!
関西空港反対全国集会
 7月7日(日)午後1時集合 1時半開会
 泉佐野市末広公園コミュニティ広場
   集会の後デモをします。
主催 関西新空港絶対反対泉州住民の会/関西労働組合交流センター

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