ZENSHIN 2012/12/17(No2565 p06)

ホームページへ週刊『前進』月刊『コミューン』季刊『共産主義者』週刊『三里塚』出版物案内販売書店案内連絡先English

週刊『前進』(2565号1面1)(2012/12/17 )

 超反動新政権打倒を

 大恐慌・政治危機・階級間激突をプロレタリア革命に転化しよう

 労働者階級の団結破壊する北朝鮮ミサイル発射弾劾

 闘う労働者階級人民は12・16衆院総選挙の過程を、原発即時廃炉への大運動と階級的労働運動の前進を原動力に、戦争・改憲と原発再稼働、労組破壊を叫ぶ安倍や石原・橋下、野田らを打倒する決戦として真っ向から闘いぬいた。その先頭に青年労働者と学生が立ち、新たな階級の指導部として誇り高く前進を開始している。野田政権に代わる超反動新政権の登場は、日帝の政治危機をますます深め、革命と反革命との激突情勢をさらに決定的に推し進める。2012年の勝利が切り開いた地平に圧倒的な確信をもち、プロレタリア革命をかちとる2013年の歴史的な決戦に突入しよう。
(写真 もんじゅを廃炉へ! 12月8日、NAZEN先頭に敦賀市内デモ=記事4面)

 革命情勢の本格的な到来

 世界大恐慌の激化は「一つとして明日に確信を持っている政府はない」「あらゆる政府は噴火山上に生きている」(レーニン『第二インターナショナルの崩壊』)という革命情勢を全世界に広げている。帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制の崩壊、帝国主義間・大国間の争闘戦、そして大失業と戦争という階級戦争の激化は、労働者階級の怒りを引き出し、革命情勢を本格的に到来させている。
 12・16衆院総選挙が示したものは、脱落日帝の政治支配の完全な破綻と危機の全面的で果てしない爆発だ。そして日本階級闘争がプロレタリア世界革命の決定的な中心軸として登場するときが来たということだ。
 すべてを規定しているのは大恐慌と3・11情勢だ。自民党・安倍晋三らは福島で総選挙の第一声を上げ、大震災と原発大事故という自らが引き起こした惨禍を逆用してでもペテン的に「票」をかすめ取ろうとした。しかし同時に彼らは、3・11が暴き出した新自由主義の現実、フクシマの怒り、何よりも2千万青年労働者の根底的な怒りからけっして逃れることができないことを示した。
 今や、資本家が肥え太るためには社会そのものをぶっ壊しても構わないとする新自由主義への労働者階級の怒りがブルジョア議会とブルジョア国家にその「終わりの始まり」を突きつけている。原発推進勢力との絶対非和解の闘いの不屈の発展が日帝支配階級、全政党をぐらぐらに揺さぶっている。何よりも民主党政権を支えてきた連合が崩壊的危機に直面し、労働運動全体が大再編情勢を迎えている。
 求められているのはプロレタリア革命への挑戦であり、その準備にいよいよ全力を挙げて突入することだ。闘う労働組合をよみがえらせ、4大産別(国鉄、全逓、教労、自治体)を先頭とする全産別と地域に階級的労働運動の拠点を建設し、これと一体のものとして労働者階級の革命党の本格的建設を進めることだ。
 とりわけ衆院選過程で急速に進んだ安倍晋三の自民や石原慎太郎・橋下徹の維新など戦争・改憲勢力の登場は、革命的情勢の接近に対する日帝ブルジョアジーの非常な危機感と焦りを示している。この革命と反革命との真っ向からの激突情勢を労働者階級の総反撃と革命勢力形成への決定的チャンスとしてとらえて闘おう。敵が繰り出す絶望的な攻撃の一つひとつを巨大な階級的怒りの爆発に転じ、敵を墓穴にたたき込む闘いをやりぬこう。

 戦争・大失業・総非正規化

 帝国主義各国が実施してきたなりふり構わぬ恐慌対策は早くも破産し、世界経済は急激な収縮過程に突入している。収縮する市場をめぐって帝国主義間・大国間の争闘戦と侵略戦争・世界戦争への攻撃が激化し、同時に大量解雇、大失業、非正規職化攻撃の嵐が全世界的に吹き荒れている。この戦争と大失業は完全に一体であり、存亡の危機に立つ全ブルジョアジーによる労働者階級へのすさまじい階級戦争となって襲いかかっている。
 米帝が直面する「財政の崖」は、米国債の暴落やドル暴落への引き金を引こうとしている。欧州危機の進展はEU解体情勢を引き寄せている。日帝は国際競争力の急激な低下の中で存立の危機に陥っている。今始まっている米欧日の金融の超緩和競争は本格的な争闘戦時代への突入を示している。世界経済の分裂化が進み、勢力圏の形成や資源の独占・略取を狙って政治的対立と軍事的対抗が激化している。
 こうしたなかで12月12日の北朝鮮スターリン主義による人工衛星ロケット・弾道ミサイル発射実験の強行は、日米帝の戦争政策に絶好の口実を与えるものとなっている。帝国主義の核に核で対抗するスターリン主義の反人民的な核開発路線は、労働者階級人民の国際的団結を破壊し、反戦反核闘争に敵対するものだ。これに対して日帝は、米帝の新軍事戦略と一体となった自衛隊の「動的防衛力」への転換や南西諸島展開を一挙に進め、日帝自身の核武装と改憲、領土略奪の侵略戦争突入への道を必死にこじ開けようとしている。
 反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命戦略こそ、この一切を突破する道だ。すでに全世界で世界革命に向けた労働者階級の革命的決起の巨大なうねりが起きている。今こそ日本の階級闘争がその最先端に躍り出る時を迎えたのである。

 労働運動が光り輝く時代

  こうした全情勢と対決する路線こそ階級的労働運動の全面的な復権と発展である。何よりも国鉄決戦を基軸に外注化阻止・非正規職撤廃、大量解雇粉砕の闘いに全産別・全職場で猛然と打って出ることである。同時にフクシマの怒りとますます固く結合し、「全原発廃炉」「再稼働絶対阻止」を掲げた100万人の大決起を闘いとることだ。今秋決戦が切り開いた地平をさらに発展させよう。
 JRの現場では、10・1外注化のデタラメで破綻的な現実が日々明らかになり、これへの新たな怒りが全職場にふつふつと沸き起こっている。民営郵政では、過積載や車両整備不良などによる死亡事故が年間を通しておびただしい数で発生している。
 また中央自動車道笹子トンネル崩落事故では、道路公団の民営化・外注化こそが安全崩壊の原因であることが明らかになっている。民営化により外注先への維持管理費30%削減が指示され、打音検査も行われないままに来ていたのだ。これを最先頭で推進したのが「石原の後継者」を自任する猪瀬直樹だ。また橋下徹のブレーンとなっている竹中平蔵は、人材派遣会社の会長として巨額の利益を得続けながら、今や「最低賃金を撤廃せよ」と叫んでいる。
 こんな連中をどうして許せるか! 外注化は安全を破壊し、社会を崩壊させ、人を殺す。それでも目先の利益のために外注化を進めるのが新自由主義だ。この新自由主義への労働者階級の根底的な怒りが出口を求めて爆発し、議会と選挙、そして体制内労働運動という戦後の労働者支配そのものをぶち壊して前進している。
 大恐慌の激化と労働者階級の怒りの大反乱の中で、労働運動が光り輝く時代がついに来た。外注化阻止決戦の中で国鉄を先頭に荒々しい再生を開始した階級的労働運動が戦後の体制内労働運動に代わって前面に登場する時代が始まった。「労働者が人間らしく幸せに暮らすためには、階級対立をなくして自らが支配者になる以外にない。つまり革命を起こす以外にない」――動労千葉の委員長だった中野洋氏のこの精神がそこに生き生きと脈打っている。
 外注化阻止の国鉄決戦をさらに徹底的に闘い、4大産別を先頭にすべての産別・職場で外注化・非正規職化と対決する団結を拡大しよう。国鉄1047名解雇撤回闘争をよみがえらせた6・29東京地裁判決の地平を発展させ、解雇撤回・JR復帰を求める1万人署名を全職場に持ち込もう。国鉄闘争全国運動の発展を切り開こう。
 そして拠点職場・拠点労組建設に全力をあげよう。その力は党と労働組合の一体的建設にある。この闘いを今こそ画期的に前進させよう。
 階級的労働運動の復権を党綱領の基軸に据えた革共同の大発展をかちとろう。機関紙拡大と冬期カンパ闘争をすべての仲間に訴えよう。マルクス主義学生同盟とマルクス主義青年労働者同盟の強固な建設へ全力をあげて闘おう。

(写真 12月13日のNAZEN杉並のデモ。衆院選を戦う山本太郎さんの阿佐ケ谷駅前街宣に合流した。15日に始まる「原子力安全福島閣僚会議」にも抗議)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号1面3)(2012/12/17 )

 都革新とNAZEN 山本太郎さんを支持し戦う

衆院選終盤の14日、荻窪駅北口で山本太郎候補が「今回の選挙は命を守ろうとする者と命を奪おうとする者との戦い。石原ファミリーを倒そう」と呼びかけ、大拍手を浴びた。午後6時、沢田研二さんが登場。数千人の聴衆に「まず何よりも原発を止めなければならない」と語り、山本太郎さんへの支持拡大を訴えた(次号に続報)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号1面4)(2012/12/17 )

前進速報版から 前進速報版から

▼都革新が山本太郎候補支持を訴え▼国労組合員資格確認訴訟、第6回口頭弁論開く▼中国・延安で石油労働者が非正規職化反対デモ

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号3面1)(2012/12/17 )

 団結破壊に職場から反撃を

 新人事・給与制度導入粉砕し非正規ユニオン1千人建設へ

 革共同全逓委員会

 10・1JR外注化阻止・非正規職撤廃を掲げた決戦は、動労千葉を先頭に闘いぬかれ大勝利した。11・4労働者総決起集会は、国際連帯のもと、5800人の結集で画期的な地平をかちとった。わが全逓労働者も全国各地での苦闘の中から断固として結集した。とりわけ集会で登壇し、闘いの檄を飛ばした郵政非正規ユニオンをはじめとする非正規職の郵政労働者が、新たに結集した仲間とともに決起したことは決定的である。11月労働者集会は新たな闘いの合図となった。2013年決戦に向け、外注化阻止・非正規職撤廃の闘いの第2ステージへと進撃していこう。
(写真 審問後の総括集会で齋藤委員長が「社会のルールは労働者がつくる!」とアピール【12月6日 都庁】)

 外注化・非正規職化との全面対決へ

 JR東日本は新たな大攻撃として「グループ経営構想X−限りなき前進」を打ち出した。それは、2013年4・1外注化、2月ライフサイクル、10・1外注化、さらに14年〜15年にいたる2〜3年がかりの膨大なJR労働者、とりわけ青年労働者への大攻撃である。青年の未来を奪い、第2、第3の尼崎事故を引き起こす許しがたい攻撃だ。しかし、10・1決戦と11・4集会をかちとることによって、われわれは勝ちぬいている。
 外注先に強制出向させられた労働者は、闘いの炎を燃やし続けている。組織拡大に総力を挙げて決起している。「本当に闘っているところはどこなんだ?」と現場労働者は見ている。外注化阻止・非正規職撤廃の路線のもと、元の職場への復帰をかちとる不屈の闘いが、平成採の青年労働者を獲得するのだ。
 全逓委員会は、外注化阻止・非正規職撤廃の第2ステージの闘いを郵政職場の現場から闘い抜く。それは民営郵政=齋藤・鍋倉体制とJP労組中央本部の結託体制を打ち破る闘いである。それは職場細胞の建設を基礎にして、労働組合を労働者の手に取り返していく闘いである。破綻している民営郵政と闘い抜いて、団結破壊・競争と分断の攻撃である新人事・給与制度導入を粉砕して葬り去ることだ。階級的労働運動路線のもと、不屈に立ち上がり13年決戦に突進していこう。
 郵政民営化との攻防の核心は、新自由主義の攻撃との闘いである。第2の国鉄分割・民営化を推し進める攻撃と郵政の分割・民営化の攻撃とは一体である。
 現場の闘う全逓労働者は健在である。日通ペリカン便との宅配統合もJPEX設立・子会社化も、現場労働者の根強い抵抗によって大破産をとげた。郵政資本は、宅配統合の破綻で1千億円を超える赤字を出しながらその経営責任を居直り、正規職に対してはボーナスカットの賃下げ、非正規職に対しては雇い止め・解雇で襲いかかり、新人事・給与制度で競争と分断の攻撃をかけてきている。だが、現場には「もう我慢ならない」という怒りが渦巻き、次つぎと反撃を開始している。「絶対にこの職場を変えてやる」と誰もが考えている。
 東京多摩局で始まった郵政非正規ユニオンの闘いが、首都圏と全国で拡大している。非正規労働者が闘いの主体として自ら立ち上がり、自らの労働組合をつくり出すという画期的闘いである。この闘いは今や全国に拡大している。
 問題は、まだまだ結合をかちとれていない労働者が膨大かつ無数にいることである。11月集会をかちとった総括と方針は、労働者階級の組織建設・組織拡大だ。それは、ここでこそ最も求められている。断固、この道を進もう。

 郵政職場こそ巨大な闘いの震源地だ

 6千万労働者、とりわけ2千万青年労働者の多くが「非正規」を強制され、明日をも知れぬ生活に新自由主義によってたたき込まれている現実がある。それが3・11以降の情勢の中で、毎週金曜日に10万を超える労働者が首相官邸・国会周辺に集まるという形で噴き出している。その中で、全逓の旗を見つけて郵政の非正規の仲間が駆け寄ってきた。職場の仲間に聞いてみたら「自分も行っていた」ということがいくつも起きている。
 今や百万人が集まったら事態はがらっと変わる情勢が訪れている。エジプトに始まり、今現在欧州では1千万人のデモとストライキが巻き起こっているではないか。「こんな政権はいらない」「こんな生活にしたのは誰なんだ」という血の叫びが、音をあげて情勢を動かしている。
 「パンと平和と土地を」と掲げたロシア革命のように、「われわれ99%の世の中にしよう」と全世界の労働者階級人民が、資本の利益優先のブルジョア階級と資本主義に対して「NO」と言っているのだ。1917年ロシア革命から100周年を待たずして、何が起きてもおかしくない情勢が到来している。
 そうして見るとき、非正規労働者が6割を超え、職場によっては8割9割となっている郵政職場こそ、こうした闘いの震源地なのだ。いまや圧倒的多数となった非正規労働者こそ、本質的に新自由主義と非和解に激突し、これを打ち倒さずにはおかない闘いの主人公だ。郵政非正規ユニオンが呼びかける「1千人組織建設」の方針こそ、すべての全逓労働者の方針である。

 賃下げ、競争と分断の大攻撃

 郵政資本とJP労組中央本部が結託して導入を目指している「新人事・給与制度」は、大幅賃下げ、競争と分断、そしてすべての郵政労働者を「新一般職」と称する非正規職にたたきこむことが狙いだ。
 現在支給されている調整手当や業務関連手当は廃止されて業績手当にされる。「業績手当」は、チームと個人にポイントによって配分されるとしている。チームとは現在の班のことだが、班長には「1日1時間半の班長専担時間の確保」が指示されている。欠員補充がない中では、班長は配達業務に出られない。班長ができなくなった業務を班仲間に押し付け、それで確保した時間で営業計画や班員のポイント評価をやらせるのだ。
 「貢献度の計り方」によると曜日別基準物数を決定して、時間内に配ったか、超勤を使ったかどうかで毎日ポイントを付けるとなっている。他人の応援を受けたらマイナスポイントとなる。「ポイントによる評価」は相対評価で行い、全体の7割が平均で、1割がD・E評価で必ずマイナス評価にしなければならない制度だ。こんな制度は、職場の団結を破壊しバラバラに分断する労働組合解体の攻撃だ。絶対に認められない。粉砕の対象である。
 さらに集配局の配達専門局化と郵便内務合理化のネットワーク再編が襲いかかり、昨年度は富山西局で施行、本年度は新岩槻局、来年度は新川崎局が新設されようとしている。これらの先には、全面外注化があることは間違いない。これらを葬り去るまで闘おう。

 強制配転阻止の職場実力闘争を

 闘う全逓労働者に対し強制配転の攻撃がかけられている。会社の意にそわず闘う者には「じゃまだ。出ていけ」と言わんばかりに、まるでごみやペットボトルのように掃き捨てようとしている。仲間の悩みや苦しみを聞き、職場の仲間意識を大事にして、ともに闘おうと先頭に立ち、上司に意見を言い、労働条件改善を要求する者に対する攻撃だ。これこそ労働組合つぶし、分断とパージそのものだ。
 わが全逓委員会は、このような強制配転攻撃に対して断固として闘いに立ち上がることを宣言する。当該同志と一体となり、職場で闘いを巻き起こす。活動家パージ・労働組合つぶし攻撃には物ダメ・ストライキの職場実力闘争を復権し、職場支配権を奪取するために闘うのだ。ここに全逓委員会の飛躍がかかっている。
 労働者は救済の対象ではなく、自らマルクス主義的に団結して闘いに立ち上がる主体だ。人事交流反対・不当配転反対に総力で決起し、強制配転攻撃をはね返そう。

 職場細胞の実践が労組拠点建設の力

 いま革共同には、プロレタリア権力樹立に向かって労働運動を組織できる党になること、労働組合と党の一体的建設を本当にやりきることが問われている。そうした観点から、新自由主義との闘いにおいてプロレタリア階級がブルジョア階級を倒す階級として自己を打ち立てる不断の闘いを推進し、階級的団結論と階級形成論を確立し、より深めていくことである。
 それは階級形成の闘いとして労働組合の再生を徹底的に推し進め、そのために体制内の日和見主義潮流とどこまでも闘いぬくことである。労働組合の不抜の拠点を建設する目的意識性である。
 核心は職場細胞(労働者細胞)建設であり、職場細胞を「中央委員会と細胞建設」論として確立することだ。拠点職場細胞が地区党の中心に位置することであり、地区党を中央委員会と一体となった階級的団結の最高の形態として闘いとる。党と労働組合の一体的建設に、血のにじむような実践が注がれなければならない。
 第一に、マルクス主義を体現した機関紙『前進』を職場の中に広め、時代認識と路線で訴えかけ、フラクションをつくりあげることだ。
 第二に、全逓の職場ビラを継続的定期的に発行し、全国の職場にまききり、闘う方針と路線を鮮明にさせること。これが現場労働者が一番待ち望んでいることだ。
 第三に、動労千葉物販や動労千葉を支援する会の組織化を進め、国鉄闘争全国運動を全職場に押し広げていくことだ。
 第四に、フクシマの怒りと連帯し、反原発闘争を百万人決起の大闘争にに飛躍させていくことだ。
 第五に、郵政非正規ユニオンを支える会の組織化と郵政非正規ユニオン1千人建設を、よりいっそうの決意と実践で、ねばり強く広範にやりぬくことである。とりわけ重要なのは、青年労働者の獲得と組織化である。
 これらの闘いの実践をとおして、全職場に強固な細胞を建設しよう。党と労働組合の一体的建設を推し進め、階級的労働運動の拠点建設の前進で、2013年の第2ステージを国鉄決戦を基軸に闘おう。全逓委員会は外注化阻止・非正規職撤廃の最先頭で闘い抜く。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号3面4)(2012/12/17 )

 労働者の未来開くために革共同に絶大なカンパを

 すべての『前進』読者のみなさん。支持者のみなさん。
 革共同へのカンパの圧倒的集中で革命に勝利する党をつくり、2013年決戦の大前進をともに切り開きましょう。一人ひとりの心のこもったカンパが革命勝利の原動力です。絶大なカンパをよろしくお願いします。
 衆院解散―総選挙をも契機に、日本階級闘争は新たな激動に突入しました。今こそ本格的な労働者階級の党が求められています。反動の牙城=国会を100万人のデモで包囲し、安倍・野田・石原・橋下らを打倒しよう!
 新自由主義は、世界大恐慌の深まりの中で大失業と戦争の攻撃をさらに加速させるでしょう。しかし、日本と世界の労働者階級は「もう資本主義のもとでは生きていけない」と大反乱をたたき付けています。日本階級闘争は、新たな歴史、新たな次元へと突入しています。プロレタリア革命以外にいかなる解決も決着もない、革命的大激動期に突入したのです。革命勝利に必要なあらゆる闘いを前進させるため、革共同が今一番必要なもの、それは莫大な軍資金です。

 全世界でスト激発

 世界大恐慌は2013年、本格的爆発過程に突入します。08年のリーマンショック以降、米日欧など各国はなりふり構わぬ恐慌対策をやってきましたが、そのすべてが破産しました。ヨーロッパ恐慌を引き金として、世界経済は急激な収縮過程に入っています。そして、これは激しい帝国主義間の争闘戦を引き起こしています。帝国主義はプロレタリア世界革命で打倒されない限り、必ず世界戦争へと向かいます。同時に大量解雇、非正規職化攻撃という労働者階級への大攻撃として襲いかかります。
 すでに日本では、電機を始めすべての産業で大量首切り攻撃が始まっています。シャープ2千人、パナソニック1万人、ソニー1万人、NEC1万人と「希望退職」という名の大量解雇攻撃です。下請けや取引先も含めれば、膨大な労働者への大攻撃です。
 解雇は殺人です。1%の資本家どもは、99%の労働者人民とその家族を殺しても生き延びようとする犯罪者集団です。連合や全労連をはじめとした既成の労働組合(幹部)は、一切の闘いを放棄し、この現実を認めてきました。
 しかし、全世界の労働者は「解雇撤回、外注化阻止・非正規職撤廃」で生きるために立ち上がりました。ヨーロッパでは1千万人が緊縮プラン・増税反対のゼネストとデモに立ちました。アメリカ、中国や韓国をはじめとしたアジア諸国、エジプトでも労働者階級のストライキとデモが激発しています。
 そして日本でも、反原発の100万人決起が始まりました。福島の怒りと結合した7・16代々木公園17万人決起、毎週の首相官邸前行動を先頭とした全国的な闘いは、ついに民主党・野田政権を打倒したのです。この闘いを根底的に支えたのは、階級的労働運動の前進と11・4労働者集会5800人結集、10・1JR外注化阻止・非正規職撤廃闘争の爆発です。勝利の確信を持って2013年決戦へ踏み出そう。

 国鉄決戦の勝利へ

 私たち革共同は今年、みなさんとともに、重大な勝利を積み重ねてきました。
 10・1JR外注化阻止決戦は、動労千葉を先頭とした国鉄労働者の闘いと結合した全人民の決起によって、敵の組合つぶしの狙いをはね返してうちぬかれました。この闘いは、動労千葉の「鉄建公団訴訟の6・29東京地裁判決」の勝利とともに2010年の4・9政治和解の反革命を根底的に粉砕しました。闘いはいよいよこれからです。JRを先頭に全産業・職場での外注化阻止・非正規職撤廃の第2ラウンドに突入しました。
 また11・4労働者集会で示されたように、この外注化阻止・非正規職撤廃の闘いは、全世界の新自由主義と闘う労働者階級の共同の路線として、国際連帯の闘いを大前進させています。
 福島の怒りと結合した反原発闘争は連合・野田政権を打倒しました。原発への怒りの根底性・非和解性は、あらゆる体制内的支配をのりこえ、うち砕き、労働組合の革命的再生を必ず可能にします。
 いま革共同は、青年労働者・学生の党として大きく転換を開始しています。
 すべてのみなさん。革共同とともに2013年をプロレタリア革命への大飛躍の年にしよう! 労働組合と党の一体的建設を推進しよう。非正規職労働者、とりわけ青年労働者のみなさん。自らの未来を、自らの手で切り開こう。革共同は、非正規職労働者とともに闘います。
 冬期カンパ決戦は全員決起の闘いです。職場の仲間に訴えてコツコツ集める財政闘争が職場支配権を握っていく闘いになるのです。あらためて絶大なカンパをお願いします。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号4面4)(2012/12/17 )

 NTTが人事・賃金大改悪

 現場にあふれる青年の怒りで超低賃金・出向強制ぶっ飛ばせ

 NTT労組中央打倒し労働運動再生を

解説
 上の表はNTTグループ主要8社の一般職員の基準内賃金(基本給)額。子会社ではさらに減額が予想される。
 高卒採用の初任給は12万1440円。ここから税・保険料などが引かれる。昇給は3年で頭打ちとなり、その後は、毎年の業績評価(A〜D)によって加給額(昇給額)が決まる。最低のD評価の場合はゼロないし減額となる。加給額は以前より切り下げられ、たとえ加給・昇格を繰り返そうと賃金の上限は低く抑えられている。以上が一時金や退職金の増減に影響する基本給部分となる。これに職務評価手当(仮称)、営業インセンティブ手当(仮称)、遠隔地への転勤・転居加算手当(仮称、新設)などが加わるとされる。

 4月から15%の大幅賃下げ

 「こんなんじゃ、やってられないよ!」。NTT資本による15%の大幅賃下げ、人事・賃金制度大改悪の提案に、青年労働者とともに40歳代の課長までが言い出した。現場の怒りはすさまじい。
 すでにこの10年間、NTTは、業績悪化を理由に「構造改革」を掲げ、50歳を迎える正社員に対して〈50歳で退職、15〜30%の賃金カットを前提に地域の子会社に再雇用>か、〈全国配転を認め60歳定年まで残る>かの選択を迫り、ほとんどの労働者に退職と子会社での再雇用を強要してきた。それ自体がJR東日本の「ニューフロンティア21」と同時期にかけられた前代未聞の外注化・非正規職化、人件費削減と団結破壊の大攻撃だ。
 それを今度は、年金支給年齢の引き上げによる60歳を超えた労働者の再雇用義務付けを口実に、人事・賃金制度の抜本的な改悪を提案してきた。定年を50歳から60歳に延ばして退職金支払いを遅らせたうえに、65歳までの人件費の原資などとして、来年4月から基本給を15%引き下げるというのだ。要は、60歳から65歳までの賃金分を労働者自身に負担させるということであり、資本にとってこれほど虫のいい話はない。さらに賃金構造と昇給・昇格制度を大改悪し、業績評価で賃金格差を拡大してバラバラに分断し、総人件費を一層削減しようとしている。
 その結果、50歳代では100万円近い賃下げが見込まれる。青年労働者にいたっては、現行の賃金制度ですらグループ子会社に高卒で正社員採用された20歳代前半の月収は、手取り10万円そこそこだ。今後、最低ランクの額面賃金は12万1440円にまで切り下げられ、昇給も3年で頭打ちとなる。超低賃金が生涯にわたって続くこととなるのだ。

 労働者分断し全面外注化へ

 さらにこれまでなかった他府県への配転やグループ間・子会社への出向が、わずかばかりの手当などと引き替えに無制限に行われようとしている。それ自体が団結破壊と退職強要の大攻撃だ。
 極悪のJRとともにNTTが、外注化・非正規職化をさらに全面的に推し進めようとしているのだ。どうしてこれが許せるか。
 今やNTTは、内外の市場争奪戦で敗退を繰り返し存亡の危機に立っている。NTT東はこの10年間売り上げを年平均約700億円のペースで減らし続け、NTT西はさらに深刻だ。NTTドコモは今季、販売競争でひとり負けとなった。
 資本としての絶望的な延命策は、さらに徹底した新自由主義攻撃だ。NTTグループは今後2年間で4千億円以上のコスト削減を打ち出し、NTT労組の許しがたい屈服と協力のもとで、グループ企業全体の全面外注化(フルアウトソーシング)と一層の非正規職化に突き進もうとしている。NTT西は、来年4月からの人事・賃金制度抜本改悪に続けて、7月からの「事業運営体制の見直し」を掲げ、全労働者の出向・転籍、総非正規職化を全面的に打ち出そうとしている。団結破壊が最大の狙いだ。
 国鉄に先んじて85年に民営化されたNTT(旧電電公社)は、初代連合会長となった当時のNTT労組委員長・山岸章を筆頭とする労働組合幹部の全面協力のもとで、持株会社など八つの主要グループ企業を頂点に分社化・子会社化と非正規職化を進め、今年3月末時点で連結子会社は776社(社員数22万4250人、総資産19兆3897億円)に達した。NTT東・西が発足した99年に6万人を超えていた本体の正社員はすでに約1万1千人にまで激減した。子会社でも非正規職化が急速に進んでいる。
 その結果、JRと同様に、極度の人員・コスト削減で現場の技術継承は途絶え、保守・点検業務は滞り、安全の崩壊で労災事故が多発し、外注・下請け企業による重大な情報流出犯罪まで起こるにいたった。技術を持つ労働者の大量退職期を迎え、今やNTTの事業存続にとって技術者の確保が必須の問題となっている。65歳までの雇用義務付けが問題なのではない。それをも口実に、全労働者を徹底的に分断して無権利・低賃金に追いやり、あくどく搾取し続けようとしているのだ。

 国鉄と結合し青年の反乱を

  NTT労組中央は、この階級戦争攻撃ともいうべき会社提案を「『採用から65歳まで働きがいをもって安心して働き続ける制度』の確立に向けた取り組み」などとして丸のみしようとしている。
 しかし、そうした連合支配は最期の時を迎えた。インターネットや飲み屋での会話にとどまらず、いたるところで怒りと闘いを求める声が噴出している。その叫びは、「構造改革」をNTT労組中央が妥結しようとして大荒れとなった01年8月の定期大会時以上に切実で激しくなっている。
 “このままだと一生、結婚できない。共働きでもだめだ。別の仕事もやらなかったら家族で食べていけない”
 青年の怒りは資本と結託したNTT労組中央に対して向けられている。
 “組合幹部は会社と同じだ。子会社や若手のことは何も考えてない。「退職再雇用阻止」とあおって結局は賃下げの算段をしているようなやつらに飼いならされるものか。組合の冊子に子会社の安い給与体系については「課題として受け止める」みたいな書き方がしてあったが、これはつまり「わかっちゃいるけど現状維持」ということだ。本体が賃下げになれば子会社はもっと下げられる。自分たちで組合つくろうぜ! もうストライキやるしかない!”
 職場に怒りが充満している。青年にとっては人生そのものがかかっている。ひとたび現場から闘いの火の手が上がれば空洞化の進むNTT労組中央の制動を粉砕して闘うNTT(電通)労働運動をよみがえらせることはまったく可能だ。10・1JR外注化阻止決戦の爆発が示した通り、青年労働者の反乱と闘う団結の拡大が全情勢を決することとなるのだ。
 青年を先頭に現場の怒りを爆発させよう。JRや郵政、自治体をはじめ全産別で始まった人事・賃金制度の大改悪と真っ向から対決しよう。国鉄決戦を柱に外注化阻止・非正規職撤廃決戦に総決起し、NTT関連二十数万人の労働者、6千万労働者の未来をかけて闘い抜こう。
 (大迫達志)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号5面3)(2012/12/17 )

 三里塚農地裁判 NAAが「請求一部放棄」

 市東さん“謝罪せよ”と弾劾

 ------------------

三里塚裁判傍聴を!
◎団結街道裁判
12月18日(火)午前10時30分 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため開廷1時間前に集合)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号6面4)(2012/12/17 )

 獄中3同志に年賀状を

 獄中38年の星野文昭同志(徳島刑務所)、5月に下獄して闘う福嶋昌男同志(府中刑務所)、来年3月19日に出獄する中山崇志同志(山口刑務所)に、年賀状を出そう!
☆星野文昭同志
  徳島市入田町大久200−1
  〒779−3133
☆福嶋昌男同志
  府中市晴見町4−10
  〒183−8523
☆中山崇志同志
  山口市松美町3−75
  〒753−8525
 刑務所名は必要ありません。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2565号6面5)(2012/12/17 )

 FumiAkikoカレンダー2013

 見開きA3判、フルカラー/1200円(5部以上は1部1000円)、送料実費。
 (注文先)星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議(東京都港区新橋2-8-16石田ビル4階)。前進社でも扱います。

------------------------TOPへ---------------------------