ZENSHIN 2012/07/09(No2543 p06)

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週刊『前進』(2543号1面1)(2012/07/09 )

 全国から代々木へ(7月16日午前9時)

 再稼働やめろ。オスプレイ配備絶対反対。野田政権打倒し10・1JR外注化阻止へ

 動労千葉鉄建公団訴訟「解雇有効」の反動判決 名簿削除の不法を認定 記事2面

(写真 7・6官邸前大飯再稼働強行への怒りに燃え 7月6日夜も数万人が首相官邸前に集まり、全6車線を埋め尽くして、1日の大飯原発再稼働強行に激しく抗議した)

 時代が動き出した。6月29日、「再稼働反対!」を叫ぶ20万人(主催者発表)が首相官邸前を埋め尽くした。戦後革命期以来の大規模な決起だ。30日〜7月1日、福井県おおい町で数百人が大飯原発への道路を実力封鎖した。6日も官邸前行動や京大集会が闘われた。29日はまた動労千葉の鉄建公団訴訟判決日闘争をもって10・1JR検修外注化阻止決戦の火ぶたが切られた。7月16日午前9時、代々木公園に全国から集まり、10万人集会を成功させよう。8月6日広島―9日長崎は新たな反核反原発闘争を創り出す場となる。野田政権は沖縄―岩国へのオスプレイ配備に躍起だが、過去最大規模の沖縄県民大会が8月に行われる。9月は橋下打倒の大阪決戦だ。すべての突破口、7・16代々木公園10万人集会に総決起しよう。

 労組巡る攻防で決まる

 闘いを圧殺してきた「権威」や御用組合の制動、国家権力の弾圧を許さない労働者階級の自己解放的決起が始まった。
 連合幹部は野田の再稼働宣言と消費増税法案衆院通過を手をたたいて喜んだ。全労連幹部も連合幹部と一体だ。彼らは6月22日、東海第二原発の再稼働反対と廃炉を求めた日本原電への署名提出行動に「廃炉になると失業する」のデマと分断を持ち込み、茨城労連集約分の約4万筆の提出を拒否した! こうした体制内労組幹部への怒りが20万人決起へと結実した。
 6月29日にはもうひとつの歴史的な地平が切り開かれた。東京地裁民事第11部の白石哲裁判長は、動労千葉の公労法下のストに対する処分を理由とする不採用基準自体を不当労働行為と認定しながら、争議団9人に対する国鉄清算事業団による90年4月1日の解雇を「有効」とする、でたらめな反動判決を出した。
 動労千葉の田中康宏委員長は戦闘宣言を発した。「裁判所は……不当労働行為だったことを認めた。認めたら不当な解雇は撤回以外ない! 労働者の首切りは命を取られることに匹敵する。……これは僕たちだけの問題じゃない。国鉄分割・民営化以降どれだけの労働者がひどい目にあったのか。1500万人の労働者が非正規職に突き落とされ未来を奪われた。……目標は解雇撤回です。職場を追われた20万の国鉄労働者の悔しさ、自殺に追い込まれた200人の仲間の悔しさ、その家族の悔しさ。そのすべてを謝罪させるまで闘い続けよう」。解雇撤回まで闘うことが労働者の未来を切り開く。

 国鉄決戦軸に反原発を

 80年代国鉄分割・民営化攻撃がすべての始まりだ。それをひっくり返すのが10・1外注化阻止決戦だ。20万人決起の次の課題は、労組がストを打って官邸前・国会前に詰めかけることだ。それだけが原発をなくす道だ。10・1外注化阻止はその最短の闘いだ。この日に外注化を阻止したか否かで歴史は変わる。
 国鉄分割・民営化と総評解散で結成された連合は原発推進の先兵となった。連合の労働者支配のもとで政府・資本による原発事故隠し、データ改竄(かいざん)は当たり前となり、やっていない検査もやったことにされた。労組は不正を告発する労働者をつぶし、裁判所はそれを追認した。
 そうしたなかで、89年1月の福島第二原発3号機事故から99年9月の作業員2人が死亡した東海村JCO核燃料加工施設臨界事故までの10年半で、レベル2以上の重大事故が8件も発生。02年には事故隠しが発覚し、東電は全原発停止に追い込まれた。

 平岩レポートが始まり

 国鉄分割・民営化の最深の狙いを表したのが、東電会長・経団連会長を歴任した平岩外四の「平岩レポート」(93年)だ。労働組合を屈服させ、原発労働者が強いられてきた非正規・下請け・使い捨て労働を全社会化することを狙った。
 それは95年日経連報告「新時代の日本的経営」の9割非正規化として具体化された。これを徹底したのが01年以降の小泉構造改革と郵政などの民営化・外注化攻撃だ。
 今や全労働者の4割が非正規職。なかでも若年層の約1割が失業し、職があっても9割以上が月収20万円以下で、税などの負担率も4割以上だ。
 この日帝の全体重をかけた外注化攻撃を今日まで11年間阻止しているのが動労千葉だ。主導権は労働者階級の側にある。
 外注化とは青年労働者の別会社への出向=転籍であり、生活と未来の破壊だ。外注化は偽装請負だ。技術継承を不可能にし、安全を崩壊させる。
 10・1JR外注化阻止決戦に6千万労働者階級、2千万青年労働者の未来がかかっている。青年労働者の組織化がすべてを決める。
 時代は動き出した。昨日の労働者は今日の労働者と違っている。労働者階級は必ず立ち上がる――この確信をもって7〜8月の闘いに立とう。
 すべての力を労働組合運動の復権に集中しよう。そのてこは労働者党建設だ。そのための夏期カンパ決戦を闘おう。被災地と全国を結ぶ診療所の建設資金を集めよう。7・29革共同政治集会―国会包囲行動に立とう。

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週刊『前進』(2543号1面3)(2012/07/09 )

【要綱】さようなら原発10万人集会

東京・代々木公園 イベント広場、ケヤキ並木、サッカー場
7月16日(月曜日/休日)

★メインステージ
 12時15分〜オープニングコンサート
 12時55分〜メイン集会(午後2時まで)
 午後1時30分〜パレード出発(集会中に出発/3コース)
 ■呼びかけ人さようなら原発1000万人市民の会
 内橋克人/大江健三郎/落合恵子/鎌田慧/坂本龍一澤地久枝/瀬戸内寂聴/辻井喬/鶴見俊輔
 注意事項
 ☆当日はJR原宿駅が大変混雑が予想されるので、できるだけ渋谷駅または地下鉄千代田線・代々木公園駅、明治神宮前駅、小田急線・代々木八幡駅をご利用ください。
 ☆当日は暑さ対策として、各自帽子、タオル、飲料水などのご用意を。ゴミは各自持ち帰りを。

【要綱】7・29革共同政治集会

7・29革共同政治集会
外注化阻止・非正規職撤廃! 再稼働阻止・被曝労働反対!日帝・野田政権打倒し、プロレタリア革命勝利を切り開こう

 〈東京〉基調報告 深田 力(中央学生組織委員会議長)

 7月29日(日)午前11時開会豊島公会堂(豊島区東池袋1-19-1)

 〈関西〉基調報告 黒沢 肇

 7月29日(日)正午開場 午後1時開会大阪市立西区民センター(大阪市西区北堀江4-2-7)

 〈東北〉基調報告 岡崎康史

 7月29日(日)正午開場 12時30分開会仙台市戦災復興記念館地下展示ホール(仙台市青葉区大町2-12-1)

 

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週刊『前進』(2543号1面4)(2012/07/09 )

前進速報版から 前進速報版から

▼官邸前抗議行動▼関西空港反対で新たな戦闘宣言▼四川省徳陽市で数万人の暴動▼新橋アクションでドイツ・エテコンが東電を直撃

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週刊『前進』(2543号2面1)(2012/07/09 )

 解雇撤回の大運動を

 動労千葉鉄建公団訴訟判決 「不採用基準は不当」明記

 勝利への重大な突破口開く

 東京地裁民事第11部(白石哲裁判長)は6月29日、動労千葉鉄建公団訴訟において、原告である動労千葉争議団9人に対する国鉄清算事業団の90年4月1日解雇を「有効」とする絶対に許せない反動判決を出した。
 他方で判決は、カクマル松崎を先頭とする改革労協(現JR総連)に突き上げられた国鉄当局が、原告らを採用候補者名簿から排除してJR不採用としたことを不当労働行為と認定し、被告の鉄道運輸機構に慰謝料300万円と損害賠償の支払いを命じた。
(写真 「解雇撤回をかちとるぞ」。東京地裁前でこぶしをあげる動労千葉組合員と支援【6月29日】)

 「分割・民営反対の組合を差別」

 判決は、原告の動労千葉組合員が採用候補者名簿にいったん記載されていたにもかかわらず、設立委員会への名簿提出期限(1987年2月7日)直前に急きょ、国鉄当局が”停職6カ月または停職2回以上”という不採用基準を策定して原告ら(本州75人、全国で117人)を名簿から削除したことについて、「動労千葉等、分割・民営化に反対する労働組合に属する職員を不当に差別する目的、動機の下に、本件名簿不記載基準を策定したと推認するのが相当」であり「裁量権の逸脱ないし濫用に当たる」と国鉄当局による不当労働行為を明確に認定した。被告側の「消滅時効」の主張も退けた。
 採用手続き過程での不当労働行為を認定したのであれば、現状回復=解雇撤回が絶対の原則だ。承継法人=JR東日本に採用されたものとして扱うしかないはずだ。
 にもかかわらず白石判決は「本件名簿不記載基準が策定されなければ、原告らは採用候補者名簿に記載され、その結果、JR東日本に採用されたはずであるといいうる」とまで述べながら、あくまでも国鉄改革法23条の枠組みを固守する反動的立場から、名実ともに一体である旧国鉄(=清算事業団)とJRを切り離した上で、「再就職促進法の失効という事情」から「清算事業団が原告らに対して行った本件解雇は有効」という許せない判断を出したのだ。
 また損害賠償額認定においても、原告側は、解雇以来の賃金・退職金・年金の全額を要求してきたが、判決は「原告らが労働能力自体を喪失したわけではない」とか「再就職するのに相当と考えられる合理的期間の賃金相当額のみを認めるのが相当」と勝手に決めつけ、JR不採用から3年間の賃金の差額(JRで働いていた場合と清算事業団在籍時の賃金の差額)だけを認定した。原告7人に対してそれぞれ約240万円〜127万円だ。

 国鉄全国運動を大発展させよう

 動労千葉鉄建公団訴訟は、勝利への重大な突破口をこじ開けた。
 4者4団体による鉄建公団訴訟、鉄道運輸機構訴訟などでは、停職処分を理由とするJR不採用は「合理的」と判断されいずれも敗訴してきた。動労千葉と顧問弁護団は2004年12月の提訴以来、この不採用基準をいつ、誰が、どのような経緯で策定したのかという一点をとことん追及し続け、ついに採用候補者名簿からの排除が国家的な不当労働行為であったことを認めざるをえないところまで裁判所を追い詰めたのだ。
 これは、一昨年の4・9政治和解を拒否し、原則をとことん貫いて闘い抜いてきたことが切り開いた勝利だ。国鉄1047名解雇撤回闘争はもう一度、原点に引き据えられたのだ。
 またこの判決は、動労千葉争議団と同じように不採用基準で名簿から排除された秋田闘争団・小玉忠憲さんの鉄道運輸機構訴訟控訴審にとっても決定的な意味を持つ。
 裁判終了後、東京地裁門前で判決弾劾集会が開催された。この場で田中康宏委員長は「解雇撤回まで闘う」と断固として宣言した(発言別掲)。
 この日は多くの動労千葉組合員とともに、動労水戸や動労西日本、全金本山労組、ス労自主、動労千葉を支援する会も傍聴闘争を闘い抜いた。
 職場・地域にこの判決の内容を徹底的に持ち込み、今こそ国鉄闘争全国運動を大発展させよう。検修外注化阻止の職場からの闘いと一体で、解雇撤回の勝利へと猛然と突き進もう。

 田中委員長の発言

 

こんなひどい判決は絶対に許せない。裁判所は、9人の仲間が採用候補者名簿にいったん登載されたのに、国鉄分割・民営化に反対した動労千葉を排除するために急きょ名簿から外したこと、それは、改革労協つまり動労カクマル松崎にそそのかされてやった不当労働行為だったことを認めた。認めたなら不当な解雇は撤回以外にないじゃないか! それをわずかな金銭で終わりにしようというのが今日の判決です。こんなことで「解決」になるのか。冗談じゃない!
 ぼくらは解雇撤回まで闘います。これは動労千葉だけの問題でも、首を切られた組合員だけの問題でもないからです。国鉄分割・民営化以降、どれだけの労働者がひどい目にあったんですか。すべて国鉄分割・民営化から始まったんです。
 今日の判決は絶対に許せない不当判決ですが、裁判所をもう一歩追いつめました。これまでの判決では、停職処分を理由に採用を拒否された仲間たちは全部負けてきました。ぼくらは何年もかけてそれと徹底的に闘い、不採用基準自体が不当労働行為だったと認めさせた。2年前に闘いの旗を降ろした人たちがいますが、われわれはこの判決で彼らをまた一歩のりこえました。
 激しい組合つぶし、職場を追われた20万人の国鉄労働者の悔しさ、自殺に追い込まれた200人の仲間たちとその家族の悔しさ、そのすべてを謝罪させる。裁判所も鉄道運輸機構もJRも、ぜんぶ引きずり出して、二度とこんなことはやらないと頭を下げさせる。そこまで闘い続けましょう。
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 国労組合員資格確認訴訟

  7月18日(水)午前0時30分
  東京地裁527号法廷

 鉄道運輸機構訴訟控訴審

  7月19日(木)午前11時
  東京高裁101号法廷

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週刊『前進』(2543号2面2)(2012/07/09 )

 大阪市職青年の訴え

 私たちは奴隷じゃない橋下打倒-道州制粉砕へ

 1万人非公務員化を始めとする橋下大阪市長の攻撃との闘いの最前線に立つ大阪市職の青年労働者からアピールが寄せられた。橋下打倒へともに闘おう。(編集局)

 本部のりこえ怒り噴き出す

 この5〜6月、橋下大阪市長の攻撃に対し、大阪市役所周辺でのべ5千人を超える大集会が続々と開催された。
 特筆すべきは、6月22日に初めて大阪市職総決起集会が開催されたことだ。大幅賃下げや分限免職への怒り、橋下打倒の怒りが、市労連本部をのりこえ、現場労働者の中から噴出し始めている。
 6月25日に開催された法曹8団体呼びかけの集会では、アンケート調査に対して市役所内少数労組から「職場でビラをまき、支部・分会で本音で語り合い、勇気をもって自治体労働者としての誇りをかけて、処分覚悟で拒否することを職場で訴えた」「上司から再三の提出命令。憲法違反の業務命令には従えない。上司に提出した後、取り返したケースなど数々のドラマがあった」との報告があった。さらに入れ墨調査では「課長・代理が来て再三の説得をされ『職場で回答していないのはあなただけ。回答しないと民営化が進むのでぜひ回答してほしい』と迫られた」という。
 別の労組執行委員は、アンケートや入れ墨調査に対し「私たちは公務員である前に人間だ。橋下の奴隷ではない。全員で拒否しよう、全員処分などできない。全員で拒否しよう。処分が出たなら闘おう」「闘えば勝てる」と訴えた。
 民間の労働組合からも、交通局の外郭団体において「交通局から『便宜供与はしないから外せ』と言われた」と当局が組合掲示板の撤去を迫ってきた事例や、民間の社長が「誰が労働組合に入っているのか」などの思想調査アンケートを行っていることが報告された。また、「官と民の分断、組織労働者と未組織労働者の分断、正規と非正規の分断、これは資本の常套(じょうとう)手段だ」と述べた上で、米ウィスコンシン州で労働組合が市民と連帯して州議会を実力占拠した闘いに触れ「今、問われているのは、こういった労働者と市民の大衆行動を基軸とした闘いだ」という提起もあった。

 野田への屈従迫る体制内派

 今や首相官邸前における反原発20万人の決起が、橋下や道州制との闘いにおいても始まる情勢に入っている。ウィスコンシン州での闘いを超える官民一体の闘いが、大阪市役所周辺を占拠するような情勢が始まっている。
 しかし、この闘いの前進は、体制内労組幹部とのより激しい激突の中で進む。自治労本部の徳永委員長は、この間の集会で「いよいよ公務員制度改革が実現しつつある」と民主党政権への屈従を迫り、スト権抜きの人事院勧告制度破壊を推進することに「全力をあげろ」と迫っている。連合本部が最後の門番として民主党政権を守り、橋下を守っている姿がはっきりと浮かび上がり始めた。前述の6・25集会でも、最後に平松前大阪市長が登場し、労働者の怒りを議会制民主主義への幻想で抑えつけようとした。
 「資本主義はもう終わりだ」「労働組合の力で世の中を変える」――こう言い切って国鉄闘争全国運動が登場していること、そして、具体的に八尾北―西郡の橋下打倒の闘いと一体となり、大阪市役所内の職場で絶対反対の闘いを実践し提起し続けてきたことが本当に決定的だ。この闘いの前進の中でこそ、今、生まれつつある橋下打倒−道州制粉砕の労働者の怒りを一気に拡大することができる。9月橋下打倒決戦に突き進もう。

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週刊『前進』(2543号2面4)(2012/07/09 )

 動労千葉を支援する会総会へ

 職場に「支援する会」を建設し検修外注化阻止の一大決戦に

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 動労千葉を支援する会総会

   7月22日(日)午前10時〜午後4時
   千葉県労働者福祉センター3階
   (千葉市中央区千葉港4―4)

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週刊『前進』(2543号3面1)(2012/07/09 )

 非正規職場から労組復権する

 非正規労働者に聞く

 東京西部ユニオン 鈴コン分会の闘い

 3カ月雇用のミキサー車の運転手が労働組合を結成して3年。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は明るくしたたかに闘い抜いている。職場は東京都板橋区舟渡に工場を持つ生コン製造・運送会社である。「ものを言えば雇い止め・解雇」という資本の攻撃を跳ね返し、解雇撤回・非正規職撤廃を掲げて奮闘中だ。7月15日には鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議がいよいよ結成される。非正規職の労働者がどうやって組合を結成し団結を固めて闘っているのか、3人の分会員と世田谷地区労顧問で共闘会議の呼びかけ人でもある花輪不二男さんにその教訓を聞いた。(編集局)

 参加者

内尾稔さん(分会長、勤続5年)
吉本伸幸さん(分会書記長、東京西部ユニオン委員長、勤続9年)
鈴木善弘さん(分会会計、勤続20年)
花輪不二男さん(世田谷地区労顧問、鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人、国鉄闘争全国運動呼びかけ人)
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 鈴木コンクリート工業分会闘争支援・連帯共闘会議 結成集会

7月15日(日)午後4時開場
赤羽会館・4階小ホール(東京都北区赤羽南1-13-1、JR赤羽駅東口から徒歩5分)
 午後4時半 結成集会
 午後7時 レセプション

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週刊『前進』(2543号4面4)(2012/07/09 )

 8・6広島-8・9長崎闘争へ

 7・22東京集会に参加を

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 7・22反戦反核東京集会

7月22日(日)午後1時半開会
文京区民センター3A (都営地下鉄三田線春日駅A2出口)
パネルディスカッション
山田真さん(小児科医)
下田禮子さん(反戦被爆者の会)
黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)
特別報告 間山正茂さん(南部バス労組委員長)
主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会

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週刊『前進』(2543号5面3)(2012/07/09 )

 労働者階級の勝利へ闘う革命党建設に大カンパを

 すべての同志、支持者のみなさん! 野田政権を倒すために立ち上がっているすべてのみなさん! 革共同に絶大なカンパをよせていただくよう訴えます。
 労働者階級が腐り果てた政治権力をうち倒し、社会の実権を握り、社会主義社会を建設していくためには、労働者階級の利害に立ちきって闘いを進める党を建設しなければなりません。今日そのような党は革共同以外にありません。革共同を強く大きく建設する闘いにみなさんとともに勝利したい。革命に勝利できる党の建設のために、資金カンパをお願いします。

 労働者階級の党をともに建設しよう

 6月29日、政治権力の中枢・首相官邸前を20万人の労働者・学生・人民が埋め尽くし、野田政権の再稼働強行に対する怒りをたたきつけました。3・11以降、誰にも明らかになった被災地の労働者を切り捨てるブルジョアジーの手法に対して、被曝労働を強制して使い捨てにする電力会社やJRといった資本家たちに対して、またその渦中で消費大増税や民営化・外注化・非正規職化を推し進める野田政権に対して、満身の怒りを「再稼働反対」の一点に絞り込んで、たたきつけたのです。
 この闘いは誰か特定の党派が仕掛けたとか、動員したものでもありません。労働者自身が生きぬくために一人ひとりが立ち上がったのです。怒りの決起が始まったのです。しかしこれを本当に勝利させるには、労働者自身の手で革命党を建設する必要があります。
 ここで日本共産党スターリン主義をはじめとした政党は、党を現実の労働者階級の外部に、労働者の上に立つ特別の集団として位置づけてきました。この点にこそ致命的な誤りがあります。これでは労働者階級の利益が守られないだけでなく、あらゆる運動においてその決定的局面で闘いが分断され、勝利することができません。
 革共同は組織についてまったく違う考え方をもっています。革共同は労働者階級全体の利益と切り離された利益をもちません。また特別の原則を立てて、その型に労働者階級の現実の運動をはめ込もうとするものでもありません。あくまで労働者階級の一部として、また労働者の階級意識を鋭く体現する最高の団結形態として、そして鍛え抜かれた階級の前衛として、革共同を建設する決意です。このことは現下の反原発と国鉄の大決戦を前進させていく実践的格闘の中で初めて実現できる課題だと考えています。

 国鉄全国運動拡大し労働組合再生を

 労働者階級全体にとって、今もっとも必要なことは、闘う労働運動を再生するという一点にあります。原発再稼働も、非正規職化も、解雇・賃下げも、労働組合が全力で闘えば簡単に進められるものではありません。労働運動を再生する決定的な鍵が国鉄決戦にあります。
 日本階級闘争の基軸は戦後一貫して国鉄労働運動でした。国鉄労働者が先頭に立つことで労働運動が一つにまとまり、資本や国家権力との力関係を形成してきました。とりわけ1987年の分割・民営化以降、国鉄労働運動の解体か再生かをめぐって激しく闘われてきました。
 ところが不当解雇撤回1047名闘争の2010年4・9政治和解は、国鉄闘争の大変な危機をもたらしました。国労本部自らが「二度と雇用や不当労働行為を争わない」という屈辱的条件をのみ、国・JR資本の謝罪もないまま解雇撤回の旗を降ろしたのです。こんなことがまかり通れば、国家の名による「全員解雇・選別再雇用による労働組合つぶし」が合法となり、資本家は解雇・組合つぶしをやりたい放題になってしまいます。それを労働組合が自ら認めたら終わりです。また、およそ労働運動を語る党で、この4・9政治和解に賛成した党は、その時点で労働者階級の階級的立場から転落したと言わなければなりません。結局のところ国家をあげた攻撃には労働組合は闘えない、勝てないということになってしまいます。これでは原発再稼働や非正規職化の攻撃と闘うこともできません。
 国鉄闘争全国運動を全力で拡大しましょう。6月10日には、動労千葉、国労闘争団4人をはじめ多くの闘う労働組合、活動家1800人が結集し、反撃の火柱をうち立てました。革共同はこの闘いこそ、今日の労働運動衰退の危機を、意気軒高とした闘いの広がりへと転化できる闘いであると確信し、一切の闘いの基軸に国鉄闘争全国運動の発展をすえています。JRの検修・構内業務の10・1全面外注化を絶対に阻止し、国鉄闘争勝利で労働組合をよみがえらせるため全力で闘います。階級的労働運動の前進のために非合法・非公然体制を堅持し、国家権力に断じて負けません。
 すべてのみなさんとともにこの闘いに勝利し、革命の突破口を切り開きたい。すべてのみなさんとともに革共同を建設したい。そのために絶大なカンパをお願いします。

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週刊『前進』(2543号5面4)(2012/07/09 )

新刊紹介 共産主義者173号

 10・1JR外注化阻止かけ国鉄・反原発で総決起訴え

 党と労働組合の一体的な建設を

 『共産主義者』173号は、10・1JR外注化阻止の国鉄決戦を闘うための論文を中心に、国鉄決戦勝利への総決起を全党・全労働者階級人民に訴えている。
 巻頭の松丘静司論文は、春の「全国代表者会議」での革共同中央労働者組織委員会報告だ。1〜4月の闘いの前進とその到達地平を踏まえ、『前進』春季特別号の内容をより深めて、わかりやすく提起している。「情勢に食らいついて、本当に勝負したら時代は動く、そういう時代が来ている」(2n)、「戦後の労働運動の限界を突破する闘いをぼくらができるところにまで来た」(19n)。だからこそ、この革命的情勢における労働組合論が求められている。だから、レーニンの『共産主義における左翼空論主義』を今日的に深化させ、「党と労働組合の革命論的一体性」論を発展させた提起がなされているのだ。9月橋下打倒―10・1外注化阻止決戦への必読論文だ。
 革共同国鉄委員会論文は、国鉄決戦こそ日本労働者階級の命運をかけた決戦であり、平成採獲得こそ「責任勢力」となるための飛躍をかけた革共同の決戦であることを明らかにした。3・11郡山大集会をめぐる闘いの渦中でつかんだ教訓に、国鉄・反原発決戦の一体的推進の環があり、新たな国鉄決戦の勝利の展望がある。10・1外注化阻止の力は、平成採を獲得できる党への飛躍にあると熱烈に訴えている。
 矢剣智論文は、JR東労組の裏切りを暴き、外注化が東労組の全面協力なしに成り立たないことを具体的に鮮明化させた。この現実が突き出すものこそ、JRの労務支配の大破綻であり、平成採の総反乱が巻き起こる情勢なのだ。
 この2論文は、7月国鉄決戦がJR外注化阻止をかけた最大の決戦として到来しており、この決戦に断固進撃し勝利することを呼びかけている。

 新自由主義と闘う教育労働者

 芹誠一論文は、教育労働者がいま立ち向かっている課題を鮮明にさせ、新自由主義と闘う教育労働運動を明らかにした。大阪市長・橋下打倒の闘いと福島県教組の闘いが、新自由主義攻撃をうち砕く先駆的な闘いであることが実践を踏まえて提起されている。新自由主義との最先端的な攻防をとおして全国の教育労働運動の路線的な課題を明確にした産別論文として重要である。
 村雨省吾論文「12年『経労委報告』批判」は、経団連の「2012年経労委報告」を外注化阻止・非正規職撤廃を闘う青年労働者の観点から批判している。外注化攻撃こそ日帝ブルジョアジーとの真正面からの一大階級決戦であることを鮮明にさせた意欲作だ。
 革共同反軍闘争組織委員会論文は、「新自由主義に勝利する反軍闘争」として新たな路線を明らかにした。米軍をはじめとする軍隊の民営化・外注化の現段階をえぐり出した。戦争・軍隊の民営化こそ新自由主義攻撃が行き着いた末期的な姿であり、軍隊内では矛盾がすでに激発している。沖縄へのオスプレイ配備は、その最先端攻防としてある。また、職場闘争の前進こそ、兵士の獲得の道筋であることを明らかにした。
 経済情勢分析・世界情勢把握のために「世界大恐慌と階級決戦情勢の成熟」を収録した。この論文はギリシャ、スペインをはじめとする欧州危機の根本矛盾と世界の労働者階級の決起の始まりをダイナミックにつかむために最適だ。本号収録の『前進』春季特別号アピールと一体のものであり、この2本を巻頭論文と合わせて学習してほしい。本号を武器に、7月〜10・1JR外注化阻止決戦を白熱的に闘い、8月ヒロシマ・ナガサキを闘い、野田政権打倒へ攻め上ろう!

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週刊『前進』(2543号5面5)(2012/07/09 )

 三里塚裁判傍聴を!

◎第3誘導路許可取消裁判
7月17日(火)午前10時30分 千葉地裁

◎市東さん耕作権裁判
7月23日(月)午前10時30分 千葉地裁
(傍聴券抽選のため1時間前に集合)

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